JP4035260B2 - めがねレンズ加工用治具およびその支持部材 - Google Patents

めがねレンズ加工用治具およびその支持部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、めがねレンズに穿孔加工を施すためのめがねレンズ加工用治具およびその支持部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、めがねレンズがレンズ枠のない状態でヒンジやブリッジに直接取り付けられる、いわゆる枠なしめがねでは、めがねレンズの両側部に穿孔加工が施され、穿孔された装着孔を利用してヒンジやブリッジがメガネレンズに直接固定される。かかる装着孔を穿孔するには、専用のボール盤が用いられ、このボール盤の加工台上にめがねレンズを載置し、一方の手で支えながら他方の手で操作桿を操作して高速回転しているドリルを下降させ、これによってメガネレンズの所定の位置に孔を開けることが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように一方の手でめがねレンズを支えながら他方の手で操作桿を操作するような穿孔作業においては、穿孔位置を正確に位置決めすることができないばかりか、穿孔作業中に少しでも気を緩めると載置されているめがねレンズが位置ずれすることがあり、これを防止しながら穿孔作業を行うことは熟練を要し、非常に困難である。
【0004】
本発明は、上記のような従来の状況に鑑み発明されたものであり、位置決めを容易に行い得るようにした上で安定した状態でめがねレンズに穿孔加工を施すことができるめがねレンズ加工用治具およびその支持部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、めがねレンズに穿孔加工を施すに際し用いられるめがねレンズ加工用治具であって、めがねレンズを載置する基台と、この基台のレンズ載置面に載置されためがねレンズの互いに対向した縁部を挟持して固定する第1固定構造と、この第1固定構造によって固定されためがねレンズの略中央部をレンズ面と直交する方向に押圧する第2押圧構造とを備え、上記第1固定構造は、めがねレンズを挟持するために上記基台にレンズ載置面を挟んで対向配置された第1挟持部材と第2挟持部材とを有し、第1挟持部材は、基台と一体に設けられている一方、第2挟持部材は第1挟持部材に向かって正逆移動可能に設けられ、上記第2挟持部材を第1挟持部材の方向に押圧する第1押圧手段が設けられ、上記第2固定構造は、上記第1および第2挟持部材間に架橋される架橋部材と、この架橋部材の中央部に設けられてめがねレンズを押圧する第2押圧手段とからなっていることを特徴とするものである。
【0006】
この発明によれば、基台のレンズ載置面上にめがねレンズを載置した状態で、まず第1固定構造によってめがねレンズを基台上に固定し、引き続き第2固定構造によってめがねレンズの略中央部を押圧することにより、めがねレンズは水平方向および垂直方向の双方で三次元的に固定された状態になるため、このめがねレンズの固定された基台を、ボール盤等の穿孔機械の加工台上に載置して穿孔加工を施すことにより、めがねレンズを直接手で支えながら行う場合に比べて、格段に安定した状態で穿孔位置の位置決めや穿孔加工が可能になる。
【0007】
そして、特に第1固定構造は、めがねレンズを挟持するために上記基台にレンズ載置面を挟んで対向配置された第1挟持部材と第2挟持部材とを有し、第1挟持部材は、基台と一体に設けられている一方、第2挟持部材は第1挟持部材に向かって正逆移動可能に設けられ、第2挟持部材を第1挟持部材の方向に押圧する第1押圧手段が設けられ第2固定構造は、第1および第2挟持部材間に架橋される架橋部材と、この架橋部材の中央部に設けられてめがねレンズを押圧する第2押圧手段とからなっている。
【0008】
従って、めがねレンズを第1挟持部材に沿わせた状態で基台の載置面上に載置し、引き続き第1押圧手段によって第2挟持部材を移動させてめがねレンズを挟み込むことにより、めがねレンズは、基台上で水平方向への移動が規制された状態になる。ついで、架橋部材の第2押圧手段を操作してめがねレンズの略中央部を下方に向けて押圧することにより、めがねレンズは垂直方向に対しても固定された状態になる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記基台のレンズ載置面には、載置されためがねレンズを受ける弾性体が付設されていることを特徴とするものである。
【0010】
この発明によれば、めがねレンズが基台上で弾性体に支持されることにより、縦方向の押圧力が過度になっても弾性体に吸収されるため、めがねレンズの破損を防止した上で確実なレンズの固定を行うことができる。また、穿孔機械のドリル先端を弾性体に対向させることにより、めがねレンズを穿孔した後のドリル先端が基台の載置面に到達することなく弾性体に受けさせるようにすることができ、これによって基台をドリル先端で傷付ける不都合を回避することができる。
【0011】
このように、第1および第2挟持部材並びに第1押圧手段を用いてめがねレンズの水平方向の移動を阻止するとともに、架橋部材および第2押圧手段を用いて垂直方向に対する移動をも阻止する構成とすることにより、加工用治具の構造を簡単なものとした上で、めがねレンズの固定作業が容易になり、かつ、確実な固定が実現する。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、上記架橋部材は、両端部が二股状に形成されることによって形成された長溝を有し、これらの長溝に挿通されたねじの締結によって第1および第2挟持部材間に架橋されていることを特徴とするものである。
【0013】
この発明によれば、架橋部材は、長孔にねじが挿通されることによって各挟持部材間に架橋されるようにしているため、めがねレンズのサイズによって第1および第2挟持部材間のレンズ挟持距離が変わっても、その変化に追随して両挟持部材間に架橋部材を固定することが可能になり、汎用性が向上する。
【0014】
請求項記載の発明は、めがねレンズに穿孔加工を施すに際して請求項1乃至のいずれかに記載のレンズ加工用治具を支持する支持部材であって、穿孔機械の加工ベッドに固定される固定板と、この固定板に積層される可動板とからなり、上記固定板は、幅方向の全長に亘って凹設されたガイド凹部を有し、上記可動板は、幅方向に摺動可能に上記ガイド凹部に嵌め込まれ得るように前後寸法が設定されているとともに、前後方向に延びる治具支持溝を有し、上記治具支持溝は、上記基台を摺接状態で嵌め込み得るように溝幅寸法が設定されていることを特徴とするものである。
【0015】
この発明によれば、レンズ加工用治具は、可動板の治具支持溝に嵌め込まれた状態で治具支持溝の延びる方向に摺接状態で正逆移動し得るとともに、レンズ加工用治具の装着された可動板は、ガイド凹部に案内されつつ治具支持溝に直交する方向に摺接状態で正逆移動することができるため、レンズ加工用治具は、所定の範囲で二次面内の任意の位置に位置し得るようになる。
【0016】
従って、かかる支持部材の固定板を、穿孔機械の加工ベッドに固定することにより、レンズ加工用治具に装着されためがねレンズを、加工ベッド上の所定の位置に移動させることが可能になり、めがねレンズの位置決めが容易に行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るめがねレンズ加工用治具の一実施形態を示す分解斜視図である。また、図2および図3はその組立て斜視図であり、図2はめがねレンズLが装着されていない状態、図3はめがねレンズLが装着された状態をそれぞれ示している。これらの図に示すように、レンズ加工用治具1は、めがねレンズLを載置する基台2と、この基台2のレンズ載置面20に載置されためがねレンズLを横から挟持して固定する横方向固定構造3と、この横方向固定構造3によって固定されためがねレンズの略中央部を縦方向に押圧する縦方向押圧構造4とを備えた基本構成を有している。
【0018】
上記横方向固定構造3は、上記基台2にレンズ載置面20を挟んで対向配置された第1挟持部材31と第2挟持部材32とを有している。第1挟持部材31は、基台2に一体に固設されている一方、第2挟持部材32は、第1挟持部材31に向かって正逆移動可能に設けられている。また、上記横方向固定構造3は、第2挟持部材32を第1挟持部材31の方向に押圧する第1押圧手段33を備えている。
【0019】
上記第1挟持部材31は、長尺の直方体状に形状設定され、基台2と一体にその表面の一方の端縁に沿って上方に向かって突設されて形成されている。かかる第1挟持部材31の両側部には、開口をレンズ載置面20に臨ませた水平に第1挟持部材31の長手方向と直交する方向に延びるガイド孔31aがそれぞれ穿孔されている。
【0020】
また、第1挟持部材31の長手方向の略中央位置には、レンズ載置面20に臨んだ上端縁が所定長に亘って下方に向かって切り込まれることにより形成した切込み凹部34が凹設されている。この切込み凹部34の位置には、第1挟持部材31の上面から上方に所定寸法だけ突出した長手方向一対の円柱体35が立設されている。これらの円柱体35には、上面に開口を備えた上下方向に延びるねじ孔35aが設けられている。
【0021】
上記第2挟持部材32は、第1挟持部材31に対向して同一形状に設定され、上記同様の切込み凹部34および円柱体35を有している。かかる第2挟持部材32の第1挟持部材31に対する対向面には、第1挟持部材31のガイド孔31aに摺接状態で挿通される長手方向一対のガイドロッド36が突設されている。そして、これらのガイドロッド36にそれぞれコイルばね36aが嵌め込まれ、各ガイドロッド36をガイド孔31a嵌入した状態で、第1挟持部材31は、コイルばね36aの付勢力により基台2上で第1挟持部材31から離間する方向に付勢されるようになっている。
【0022】
上記第1押圧手段33は、基台2の第1挟持部材31が形成されている側の端面の反対側端面に固定される止め金具37と、この止め金具37に螺着される押圧ボルト38とからなっている。止め金具37は、上下寸法が基台2の厚み寸法に設定された金属板からなる止め板37aと、この止め板37aの中央上縁部に一体に延設された直方体状の止めブロック37bとからなっている。
【0023】
上記止め板37aには、長手方向で一対の挿通孔37cが穿孔されている一方、基台2の縁部には上記挿通孔37cに対応したねじ孔21が螺設され、ビス37dを各挿通孔37cに挿通してねじ孔21に螺着締結することにより、止め金具37が基台2に固定されるようにしている。
【0024】
また、上記止めブロック37bには、押圧ボルト38を貫通状態で螺着するボルト孔37eが螺設されている。このボルト孔37eは、第2挟持部材32の正面中央部に対向して設けられ、押圧ボルト38をボルト孔37eに螺着することによってその先端が第2挟持部材32に当接されるようになっている。
【0025】
上記押圧ボルト38は、ボルト本体38aと、このボルト本体38aの基端側に同心で固定されたボルト本体38aより大径の摘み38bとからなっている。ボルト本体38aの先端には、ボルト本体38aより小径の端部の丸い円柱片38cが設けられている一方、第2挟持部材32の対向面には円柱片38cに対応した受け凹部32aが凹設され、ボルト本体38aがボルト孔37eに螺着挿通されることによって円柱片38cが受け凹部32aに嵌まり込み、これによって押圧ボルト38を締め込んでいった場合の円柱片38cによる第2挟持部材32の押圧が安定して行われるようになっている。
【0026】
上記縦方向押圧構造4は、第1および第2挟持部材31,32間に架橋される架橋部材41と、この架橋部材41の中央部に取り付けられる第2押圧手段としての押圧ねじ42と、架橋部材41を各挟持部材31,32に固定するための一対の蝶ねじ43と、各挟持部材31,32と架橋部材41との間に介設される一対の介設板44とからなっている。各介設板44は、各一対の円柱体35のねじ孔35aに対応した挿通孔44aを有しているとともに、中央部には蝶ねじ43を螺着するためのねじ孔44bが螺設されている。そして、各挿通孔44aにビス44cを通して円柱体35のねじ孔35aに螺着することにより介設板44が各挟持部材31,32に装着されるようにしている。
【0027】
上記架橋部材41は、中央部に押圧ねじ42を螺着するためのねじ孔41aが螺設されているとともに、両側部に端縁からねじ孔41aの方向に向けて切り込まれて形成した長溝41bを有しており、蝶ねじ43を、この長溝41bを通して介設板44のねじ孔44bに螺着し締結することにより、架橋部材41が介設板44を介して第1および第2挟持部材31,32間に架橋された状態になるようにしている。また、長溝41bを介して蝶ねじ43が介設板44に螺着されるため、第1および第2挟持部材31,32間の距離をめがねレンズLの寸法に対応させることができる。
【0028】
上記押圧ねじ42は、合成樹脂製のものが採用され、架橋部材41が一対の挟持部材31,32間に架橋された状態でねじ孔41aにねじ込むことによって、下端部が弾性体22上に載置されているめがねレンズLの中央部上面に当止するように長さ寸法が設定されている。押圧ねじ42を合成樹脂製にすることによりその先端がめがねレンズLに当たってもめがねレンズLは損傷しない。なお、押圧ねじ42として金属製のものを採用する場合は、その先端面を滑らかな半球状にしたり、ゴムや合成樹脂でコーティングすることが好ましい。
【0029】
そして、本実施形態においては、基台2のレンズ載置面20には、幅方向で一対のゴムや軟性合成樹脂からなるかまぼこ状の弾性体22が互いに平行に貼設され、めがねレンズLをこの弾性体22上に載置するようにしている。
【0030】
上記のような構成のレンズ加工用治具1によれば、図2に示すように、架橋部材41を外した状態で組み立てられたレンズ加工用治具1の弾性体22の上にめがねレンズLを載置した状態で、まず、摘み38bを回して押圧ボルト38を前進させ、第2挟持部材32を第1挟持部材31の方向に押圧する。
【0031】
そうするとめがねレンズLは、弾性体22上で第1および第2挟持部材31,32の各一対の円柱体35間に挟持された状態になる。この状態で架橋部材41を各挟持部材31,32の介設板44間に差し渡し、蝶ねじ43を架橋部材41の長溝41bを通して介設板44のねじ孔44bに螺着し締結する。こうすることによって、図3に示すように、めがねレンズLがレンズ加工用治具1に装着される。
【0032】
そして、めがねレンズLは、レンズ加工用治具1に装着された状態で支持部材に支持されながらボール盤に供され、かかる支持部材に支持されためがねレンズLに穿孔加工が施される。図4は、支持部材の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は分解斜視図、(ロ)は組立て斜視図である。図4に示すように、支持部材5は、ボール盤の加工ベッド上に固定される固定板51と、この固定板51上に一方向に移動可能に積層される可動板52とからなっている。本実施形態においては、これら固定板51および可動板52は、厚み寸法が同一に設定されている。
【0033】
上記固定板51の前後方向(Y−Y方向)の中央部には、幅方向の全長に亘って凹設された角溝状のガイド凹部53が設けられている。このガイド凹部53は、溝幅寸法(Y−Y方向の寸法)が、可動板52の前後寸法より僅かに大きく寸法設定され、これによって可動板52をガイド凹部53に嵌め込んだ状態で、可動板52を幅方向(X−X方向)に正逆移動させ得るようになっている。かかるガイド凹部53は、溝深さ寸法が固定板51の厚み寸法の1/2未満に設定されている。
【0034】
上記可動板52の幅方向中央部には、前後方向の全長に亘って凹設された角溝状の治具支持溝54が設けられている。この治具支持溝54は、溝幅寸法(X−X方向の寸法)が、レンズ加工用治具1の基台2の幅寸法より僅かに大きく寸法設定され、これによって基台2を治具支持溝54に嵌め込んだ状態で、レンズ加工用治具1を前後方向に正逆移動させ得るようになっている。
【0035】
かかる支持部材5の構成によれば、可動板52を固定板51のガイド凹部53に嵌め込んで両者を積層し、図4の(ロ)に示す状態にしてから可動板52の治具支持溝54に基台2を嵌め込むことによって、レンズ加工用治具1が支持部材5に装着された状態になる。そして、この状態においては、レンズ加工用治具1を治具支持溝54に沿って前後に移動させることができるとともに、可動板52をガイド凹部53に沿って幅方向に移動させることによりレンズ加工用治具1を幅方向に移動させることができ、従って、レンズ加工用治具1は仮想の垂直軸回りの回動が規制された状態で(すなわち姿勢設定された状態で)二次面上を任意の位置に移動させることが可能になる。
【0036】
図5は、支持部材5がボール盤6に固定された状態を示す斜視図である。この図に示すように、上記支持部材5は、固定板51がボール盤6の加工ベッド61上にねじ止め等で固定されることによってボール盤6に装着された状態になっている。
【0037】
そして、めがねレンズLに穿孔するときは、めがねレンズLの装着されたレンズ加工用治具1の基台2を可動板52の治具支持溝54に嵌め込み、この状態でレンズ加工用治具1を前後左右に移動させてドリル62の先端が予め設定されているめがねレンズLの穿孔位置に対向するように位置決めする。ついで、操作レバー63を操作して高速回転しているドリル62を下降させることにより、めがねレンズLに穿孔加工が施される。
【0038】
なお、ボール盤6でめがねレンズLに穿孔加工を施すに際し、予め左右のめがねレンズLを、表同士あるいは裏同士が当接するように積層してレンズ加工用治具1に装着してもよい。こうすることで、左右のめがねレンズLの穿孔位置が位置ずれすることなく揃った状態になる。
【0039】
また、同一サイズのめがねレンズLの複数枚に穿孔加工を施す場合には、複数枚のレンズを、表裏が当接し合うように積層してレンズ加工用治具1に装着することにより、複数のめがねレンズL間でばらつきがないように各めがねレンズLに孔を開けることができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、基台のレンズ載置面上にめがねレンズを載置した状態で、まず第1固定構造によってめがねレンズを基台上に固定し、引き続き第2固定構造によってめがねレンズの略中央部を押圧することにより、めがねレンズは水平方向および垂直方向の双方で三次元的に固定された状態になるため、このめがねレンズの固定された基台を、ボール盤等の穿孔機械の加工台上に載置して穿孔加工を施すことにより、めがねレンズを直接手で支えながら行う場合に比べて、格段に安定した状態で穿孔位置の位置決めや穿孔加工を行うことができる。
【0041】
また、めがねレンズを第1挟持部材に沿わせた状態で基台の載置面上に載置し、引き続き第1押圧手段によって第2挟持部材を移動させてめがねレンズを挟み込むことにより、めがねレンズを基台上で水平方向への移動が規制された状態にすることができる。ついで、架橋部材の第2押圧手段を操作してめがねレンズの略中央部を下方に向けて押圧することにより、めがねレンズを垂直方向に対しても固定した状態にすることができる。
【0042】
このように、第1および第2挟持部材並びに第1押圧手段を用いてめがねレンズの水平方向の移動を阻止するとともに、架橋部材および第2押圧手段を用いて垂直方向に対する移動をも阻止する構成とすることにより、加工用治具の構造を簡単なものとした上で、めがねレンズを容易に、かつ、確実に固定することができる。
【0043】
請求項2記載の発明によれば、基台のレンズ載置面にめがねレンズを受ける弾性体を付設したため、めがねレンズが基台上で弾性体に支持されることにより、縦方向の押圧力が過度になっても弾性体に吸収され、めがねレンズの破損を防止した上で確実なレンズの固定を行うことができる。また、穿孔機械のドリル先端を弾性体に対向させることにより、めがねレンズを穿孔した後のドリル先端が基台の載置面に到達することなく弾性体に受けさせるようにすることができ、これによって基台をドリル先端で傷付ける不都合を回避することができる。
【0044】
請求項記載の発明によれば、架橋部材は、長孔にねじが挿通されることによって各挟持部材間に架橋されるようにしたため、めがねレンズのサイズによって第1および第2挟持部材間のレンズ挟持距離が変わっても、その変化に追随して両挟持部材間に架橋部材を固定することができ、レンズ加工用治具の汎用性を向上させることができる。
【0045】
請求項記載の発明によれば、レンズ加工用治具は、可動板の治具支持溝に嵌め込まれた状態で治具支持溝の延びる方向に摺接状態で正逆移動し得るとともに、可動板自体もガイド凹部に案内されつつ治具支持溝に直交する方向に摺接状態で正逆移動することができるため、レンズ加工用治具を二次面内で自在に移動させることができ、これによって任意の位置に位置設定することができる。
【0046】
従って、かかる支持部材の固定板を、穿孔機械の加工ベッドに固定することにより、レンズ加工用治具に装着されためがねレンズを、加工ベッド上の所定の位置に移動させることが可能になり、めがねレンズの位置決めを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るめがねレンズ加工用治具の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示すレンズ加工用治具の組立て斜視図であり、めがねレンズが装着されていない状態を示している。
【図3】 図1に示すレンズ加工用治具の組立て斜視図であり、めがねレンズが装着された状態を示している。
【図4】 支持部材の一実施形態を示す図であり、(イ)は分解斜視図、(ロ)は組立て斜視図である。
【図5】 支持部材がボール盤に固定された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 レンズ加工用治具
2 基台
20 レンズ載置面
21 ねじ孔
22 弾性体
3 横方向固定構造(第1固定構造)
31 第1挟持部材
32 第2挟持部材
33 第1押圧手段
34 切込み凹部
35 円柱体
36 ガイドロッド
37 止め金具
38 押圧ボルト
4 縦方向押圧構造(第2固定構造)
41 架橋部材
42 押圧ねじ
43 蝶ねじ
44 介設板
5 支持部材
51 固定板
52 可動板
53 ガイド凹部
54 治具支持溝
6 ボール盤
61 加工ベッド
62 ドリル
63 操作レバー
L めがねレンズ

Claims (4)

  1. めがねレンズに穿孔加工を施すに際し用いられるめがねレンズ加工用治具であって、めがねレンズを載置する基台と、この基台のレンズ載置面に載置されためがねレンズの互いに対向した縁部を挟持して固定する第1固定構造と、この第1固定構造によって固定されためがねレンズの略中央部をレンズ面と直交する方向に押圧する第2押圧構造とを備え、上記第1固定構造は、めがねレンズを挟持するために上記基台にレンズ載置面を挟んで対向配置された第1挟持部材と第2挟持部材とを有し、第1挟持部材は、基台と一体に設けられている一方、第2挟持部材は第1挟持部材に向かって正逆移動可能に設けられ、上記第2挟持部材を第1挟持部材の方向に押圧する第1押圧手段が設けられ、上記第2固定構造は、上記第1および第2挟持部材間に架橋される架橋部材と、この架橋部材の中央部に設けられてめがねレンズを押圧する第2押圧手段とからなっていることを特徴とするめがねレンズ加工用治具。
  2. 上記基台のレンズ載置面には、載置されためがねレンズを受ける弾性体が付設されていることを特徴とする請求項1記載のめがねレンズ加工用治具。
  3. 上記架橋部材は、両端部が二股状に形成されることによって形成された長溝を有し、これらの長溝に挿通されたねじの締結によって第1および第2挟持部材間に架橋されていることを特徴とする請求項1または2記載のめがねレンズ加工用治具。
  4. めがねレンズに穿孔加工を施すに際して請求項1乃至3のいずれかに記載のレンズ加工用治具を支持する支持部材であって、穿孔機械の加工ベッドに固定される固定板と、この固定板に積層される可動板とからなり、上記固定板は、幅方向の全長に亘って凹設されたガイド凹部を有し、上記可動板は、幅方向に摺動可能に上記ガイド凹部に嵌め込まれ得るように前後寸法が設定されているとともに、前後方向に延びる治具支持溝を有し、上記治具支持溝は、上記基台を摺接状態で嵌め込み得るように溝幅寸法が設定されていることを特徴とするめがねレンズ加工用治具の支持部材
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