JP4035236B2 - セグメントの継手構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にシールドトンネルを構築するため、セグメントどうしを接合するときに用いて好適なセグメントの継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、シールド工法は、シールド掘削機で地山を掘削しつつ、シールド掘削機のスキンプレート内で、複数のセグメントを、構築すべきトンネルの周方向(これを「ピース間」という)と、トンネルの延長方向(これを「リング間」という)とで互いに接合していくことによってトンネルを構築していく工法である。
【0003】
セグメントを互いに接合するに際しては、ボルト・ナットを用いた継手構造が従来より多用されている。そして、ボルト・ナットを取り付けるために、双方のセグメントの端部には、いわゆるボルトボックスと称される空間が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のセグメントの継手構造には、以下のような問題が存在する。
まず、ボルトボックスは、セグメントのコンクリート部の断面欠損となるため、その強度に影響を及ぼし、その数が多かったり大きさが大きくなると強度上好ましくないという問題がある。
しかも、ボルトボックスは一般にセグメントの端部に位置するものであるため、この部分には鉄筋を連続して配筋することができず、これによってもこの部分が強度上の欠点となり、セグメントの欠けの発生などを招くことがある。
さらに、セグメントの接合完了後にはモルタル等の充填材でボルトボックスを埋める必要があり、これに手間とコストがかかるという問題がある。
また、ボルトボックスにはセグメント接合端面に鋼製の継手プレート等が設けられているが、このような金具が表面に露出するのは防食面や強度面で不利になる。
【0005】
近年、上記ボルトボックスを用いた場合に伴う問題を解決するため、一方のセグメントの端部にインサート金物を埋設しておき、このインサート金物にボルトを締結することによってセグメントどうしを接合する継手構造が用いられ始めている。
しかしながら、インサート金物を用いる場合においては、インサート金物がセグメントに埋設固定されているので、他方のセグメント側からボルトをインサート金物に挿入するには、双方のセグメントを従来よりも高い精度で芯合わせする必要がある。このため、セグメントの位置決め等に手間がかかり、セグメント組立に時間がかかってしまうという問題が伴う。
【0006】
これに対応するため、構築すべきトンネルの延長方向において互いに前後するセグメントどうし、いわゆるリング間の芯合わせを容易にする調芯機構が開発されている。これは、既に組立の完了したセグメントの端面と、新たに組み付けるセグメントのいずれか一方に、先端に向けてその断面寸法が漸次小さくなるテーパ状の調芯ピンを設け、他方にこの調芯ピンに嵌合する調芯穴を設けたものとなっている。そして、セグメントを組み付けるに際してはテーパ状の調芯ピンと調芯穴とをはめ合わせることによって、セグメントどうしをリング間で精度良くかつ容易に芯合わせできる構造となっている。
【0007】
ところが、このような調芯機構を備えたセグメントの継手構造を採用することによって、リング間でのセグメントどうしの芯合わせは容易に行うことが可能となったものの、リング間とピース間とでそれぞれ互いに隣接するセグメントどうしの芯合わせを同時に行うことはできない。このために、ピース間の接合にはインサート金物を用いることが困難となっており、依然としてボルト・ナットを用いているのが現状で、前記したような問題を完全に解決したとは言えなかった。
【0008】
本発明は以上のような点を考慮してなされたもので、セグメント継手部において強度上の欠点を無くし、品質や接合強度を高めるとともに、組立作業を容易に行うことのできるセグメントの継手構造を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、トンネルを覆工するセグメントの継手構造であって、互いに隣接するセグメントどうしのうち、一方のセグメントには、雌ねじ部の形成されたインサート部材がその端部を前記セグメントの端面に臨ませて埋設され、他方のセグメントには、その端面から定められた寸法離間した位置に凹部が形成され、該凹部と前記端面との間には筒状部材が埋設されるとともに、前記凹部の前記筒状部材側の内周面には補強プレートが配設された構成とされて、これら双方のセグメントが、一端を前記一方のセグメントのインサート部材に螺着させ、かつ前記他方のセグメントの筒状部材を挿通させてその他端を前記補強プレートに定着させたネジ部材によって、互いに接合されてなり、前記トンネルの周方向において互いに隣接する前記セグメントのそれぞれには、その接合端面に前記トンネルの軸線方向に延在する溝が形成されて、これら互いに対向する前記接合端面の前記溝間には前記軸線方向に延在する調芯部材が挟み込まれ、前記筒状部材が配されているところの前記凹部と前記端面の間で、これら凹部と端面との近傍2ヶ所において、その曲がり部近傍で筒状部材を囲むようにして両端部がセグメントの厚さ方向に凹部底面よりも深い位置まで延在するU字状のせん断補強筋が設けられていることを特徴としている。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1記載のセグメントの継手構造において、前記ネジ部材はその両端にネジ部が形成されてなり、かつ前記補強プレート側にはナットが螺着されていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載のセグメントの継手構造において、前記トンネルの延長方向において互いに前後するセグメントの一方には、その接合端面に前方または後方に向けて突出する調芯ピンが設けられ、他方のセグメントの接合端面には、前記調芯ピンに嵌合する調芯穴が形成され、これら双方のセグメントの継手部において、前記一方のセグメントの調芯ピンと前記他方のセグメントの調芯穴とが嵌合する構成とされていることを特徴としている。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のセグメントの継手構造において、前記一方のセグメントには複数本の前記インサート部材が一体化されて埋設され、前記他方のセグメントには前記筒状部材が前記各インサート部材に対応した位置に埋設されていることを特徴としている。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載のセグメントの継手構造において、せん断補強筋が前記インサート部材に接してまたは近傍に埋設されていることを特徴としている。
【0014】
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載のセグメントの継手構造において、前記ネジ部材の前記補強プレート側の端部には、該ネジ部材を回すための工具をかける回転保持部が形成されていることを特徴としている。
【0015】
請求項7に係る発明は、請求項6記載のセグメントの継手構造において、前記回転保持部が断面多角形形状の凸部または凹部であることを特徴としている。
【0016】
請求項8に係る発明は、請求項6記載のセグメントの継手構造において、前記回転保持部が複数の穴であることを特徴としている。
【0017】
請求項9に係る発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載のセグメントの継手構造において、互いに隣接するセグメントどうしの接続部に配されるインサート部材、筒状部材、補強プレート、ネジ部材等が、耐食性を有した材料で形成されていることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るセグメントの継手構造の第一ないし第三の実施の形態を、図1ないし図12を参照して説明する。
【0019】
[第一の実施の形態]
図1に示すように、プレキャストコンクリート製の各セグメント1には、その四方に、該セグメント1を他のセグメント1とリング間で接合するための接合端面2A,2Bと、ピース間で接合するための接合端面2C,2Dとが形成されている。
【0020】
リング間の継手部となる接合端面2A,2Bのうち、切羽側となる接合端面2Aには、所定の位置に複数のインサート金具(インサート部材)3が設置されており、坑口側となる接合端面2Bには、ボルトブラケット4が形成されている。さらに、これら接合端面2A,2Bには、それぞれ後述する調芯ピンを挿入するための略円錐状の調芯穴5が形成されている。
【0021】
図2に示すように、インサート金具3は、所定長の鋼棒の端部にネジ穴(雌ねじ部)6が形成されたもので、このネジ穴6を接合端面2Aに臨ませて埋設されている。さらにこのインサート金具3には、せん断補強筋7が一体に溶接されている。図3に示すように、このせん断補強筋7は、その両端部7aが略U字状とされており、アンカー筋としての機能を果たすとともに、セグメント1の端部のひび割れ防止等の補強筋としても機能するようになっている。なお、せん断補強筋7は、必ずしもインサート金具3に一体に溶接しなくとも良く、例えばインサート金具3に接するように設けたり、あるいはインサート金具3の近傍に位置させて設けるようにしても良い。
【0022】
図2に示したように、ボルトブラケット4は、ボルトを挿通させるための所定長を有した鋼製で筒状のシース(筒状部材)8と、このシース8の一端に一体に設けられた鋼製のプレート(補強プレート)9とから形成されている。そして、セグメント1の接合端面2B側の端部には、接合端面2Bから所定寸法離間した位置に凹部10が形成されている。この凹部10は、後述するようにナットおよびワッシャーをネジ部材の端部にねじ込めるだけの最小限の大きさがあれば良く、従来のいわゆるボルトボックスのようにボルトを挿入できるだけの大きさを有する必要はない。
【0023】
このようなボルトブラケット4は、シース8の一端を接合端面2Bに臨ませ、かつ凹部10のシース8側の内周面にプレート9を位置させて埋設されている。さらに図2および図4に示すように、シース8の周囲には、セグメント1の端部のひび割れ防止等のため、せん断補強筋11が配筋されている。
すなわち、凹部10と接合端面2Bとの間を上記のようにせん断補強筋11により2ヶ所でせん断補強し、特に図4に示しているように、せん断補強筋11をシース8に接触しないようにしてその近傍に配している。
なお、図2において、符号12に示すものは、セグメント1を構成する構造用鉄筋である。
【0024】
図2および図5に示すように、このようなセグメント1どうしをリング間で接合するには、一方のセグメント1A(この場合切羽側)の接合端面2Aと、他方のセグメント1Bの接合端面2Bとを突き合わせる。このとき、図5に示したように、一方の接合端面2Bの各調芯穴5には、その中心部から両端部に向けてそれぞれ径が漸次小さくなる円錐台状の調芯ピン15を接着剤等で装着し、接合端面2Bから突出させる。そして、セグメント1B側の調芯ピン15に、セグメント1Aの接合端面2Aに形成されている各調芯穴5を嵌合させることによって、セグメント1Aと他方のセグメント1Bとを調芯(芯合わせ)する構成となっている。
【0025】
そして、図2に示したように、両端部に雄ネジ部16a,16bが形成された所定長のネジ部材16を用い、一端側の雄ネジ部16aを一方のセグメント1Aのインサート金具3のネジ穴6にねじ込み、他端側の雄ネジ部16bをボルトブラケット4のシース8に挿通させて凹部10内に露出させ、これにワッシャー17およびナット18を螺着させて、プレート9に定着させることによって双方のセグメント1A,1Bを接合するようになっている。
【0026】
また、図6に示すように、セグメント1のピース間の継手部となる接合端面2C,2Dには、インサート金具(インサート部材)20とボルトブラケット21とがそれぞれ形成されている。
【0027】
インサート金具20は、二本のインサート部材22がジョイント部23によって一体化されたもので、その後端部側には、各インサート部材22と直交するアンカープレート24が一体に設けられている。各インサート部材22には、その端部に所定長のネジ穴(雌ねじ部)25が形成されている。そしてこのインサート金具20は、各ネジ穴25を接合端面2C(または2D)に臨ませ、かつインサート部材22,22がセグメント1の厚さ方向に沿って並ぶよう埋設されている。
【0028】
ボルトブラケット21は、二本一対で所定長を有した鋼製で筒状のシース(筒状部材)26,26と、これらシース26,26の一端に一体に設けられた鋼製のプレート(補強プレート)27とから構成されている。このボルトブラケット21は、前記リング間の接合端面2Bに設けられたボルトブラケット4(図2参照)と同様、シース26,26の一端を接合端面2D(または2C)に臨ませ、かつ接合端面2D(または2C)から所定寸法の位置に形成された凹部28の内周面にプレート26を位置させて埋設されている。なお、この図において符号12で示すものは、ボルトブラケット4を補強する補強鉄筋である。
【0029】
また、このセグメント1のピース間の接合端面2C,2Dには、それぞれ、トンネルの延長方向に延在する断面視半円形の溝30が形成されている。
【0030】
このようなセグメント1をピース間で接合するためには、一方のセグメント1Bの接合端面2Cの溝30Aに、所定長を有した断面視円形の調芯棒(調芯部材)31を接着剤等で取り付け、他方のセグメント1Cの接合端面2Dの溝30Bをこの調芯棒31にはめこむようにする。これによって、セグメント1B,1Cのピース間での芯合わせを行うようになっている。
さらに、接合端面2A,2B間の接合構造(図2参照)と同様、両端部に雄ネジ部16a,16bが形成された所定長のネジ部材16を用い、一端側の雄ネジ部16aを一方のインサート金具20の各ネジ穴25にねじ込み、他端側の雄ネジ部16bをボルトブラケット21のシース26を挿通させて凹部28内に露出させ、これにワッシャー17およびナット18を螺着させてプレート9に定着させることによって双方のセグメント1B,1Cを接合するようになっている。
【0031】
次に、このようなセグメント1を組み付ける方法について説明する。
図5において、セグメント1A,1A,…は、既にリング状に組み付けの完了したものである。
【0032】
このようなセグメント1A,1A,…に、新たにセグメント1Bを組み付けるに際しては、まず、組み立てようとしているセグメント1Bの接合端面2Bの各調芯穴5に調芯ピン15を接着剤等で装着する。さらに、図2に示したように、接合端面2Bの各ボルトブラケット4のシース8(図2参照)内にネジ部材16をセットし、ワッシャー17およびナット18を取り付けておく。必要に応じ、ネジ部材16の接合端面2Bからの飛び出し防止のための処置として、ネジ部材16とシース8との間にゴムリング等を取り付けても良い。
【0033】
次いで、図5に示したように、調芯ピン15を装着したセグメント1Bをセグメント1Aに向けて押し出し、セグメント1B側の調芯ピン15をセグメント1A側の接合端面2Aの各調芯穴5にはめ込む。すると、調芯ピン15と調芯穴5とがそれぞれテーパ状となっているので、組み付けるセグメント1Bがセグメント1Aに対して自動的に芯合わせされることとなる。
【0034】
続いて、図2に示したように、セグメント1Bの接合端面2Bと、セグメント1Aの接合端面2Aとを当接させた状態で、セグメント1B側のシース8内にセットしておいたネジ部材16の雄ネジ部16aをインサート金具3のネジ穴6にねじ込み、さらにナット18を締め付ける。これによって、リング状に組み立てられているセグメント1A,1A,…に、セグメント1Bがリング間で接合された状態となる。
【0035】
次に、図7に示すように、セグメント1Bに対して周方向に隣接する位置にセグメント1Cをピース間で接合するには、まず、セグメント1Bの接合端面2Cの溝30に調芯棒31を接着剤等で装着しておく。また、図6に示したように、セグメント1B,1Cの接合端面2C,2Dの各ボルトブラケット21のシース26、およびセグメント1Bの接合端面2Bに位置する各ボルトブラケット4のシース8(図2参照)には、それぞれネジ部材16をセットしておく。
【0036】
そして、図7に示したように、セグメント1Cを、セグメント1Aの接合端面2Aから所定寸法離間した位置(セグメント1Aの接合端面2Aが、セグメント1Cの接合端面2Bに装着された調芯ピン15に接触しない位置)まで接近させる。そして、このセグメント1Cをトンネルの周方向に移動させて、隣接するセグメント1Bに向けて接近させる。すると、セグメント1Cの接合端面2Dに形成されている溝30に、このセグメント1Bの接合端面2Cに取り付けられた調芯棒31がはまりこみ、これによってセグメント1Cを、セグメント1Bに対してトンネルの径方向に芯合わせすることができ、すなわちピース間の芯合わせをすることができる。
【0037】
この後は、調芯棒31を溝30にはめ込んだままの状態で、セグメント1Cをセグメント1A側に向けて押し出す。すると、セグメント1Cは、接合端面2Dの溝30がセグメント1Bの調芯棒31にガイドされて、トンネル径方向の位置がずれることなく押し出されるようになっている。そして、セグメント1Cの接合端面2Bの調芯ピン15を、セグメント1Aの接合端面2Aに形成されている各調芯穴5にはめ込む。これにより、セグメント1Cは、セグメント1Aに対して調芯ピン15によってリング間で芯合わせされ、セグメント1Bに対して調芯棒31および溝30によってピース間で芯合わせされたことになる。
【0038】
この後は、図2および図6に示したように、各ボルトブラケット4および21にセットしておいたネジ部材16を、対向するインサート金具3または20にねじ込み、さらにナット18を締め付けることによって、このセグメント1Cをセグメント1A,1Bに対してリング間・ピース間で接合することができる。
【0039】
しかる後には、上記作業を繰り返して、セグメント1を順次ピース間で接合していき、リング状に組み立てていく。
【0040】
上述したセグメント1の継手構造では、リング間、およびピース間で互いに隣接するセグメント1,1どうしのうち、一方のセグメント1にはインサート金具3または20が埋設され、他方のセグメント1には、その端面から定められた寸法離間した位置に凹部10または28が形成され、凹部10,28と接合端面との間にはシース8,26が埋設されるとともに、凹部10,28のシース8,26側の内周面にはプレート9,27が配設された構成となっている。そして、両端に雄ネジ部16a,16bが形成されたネジ部材16をシース8,26に挿通させ、その一端をインサート金具3,20に螺着させ、他端をナット18でプレート9,27に定着させることによってこれら双方のセグメント1,1が互いに接合された構成となっている。これにより、従来のボルトボックスを無くすことができ、セグメント1の端面に鋼製の継手プレート等が露出することもなく、防食面や強度面で有利となる。しかも、凹部10,28を接合端面2B,2C,2Dから所定寸法離間した位置に形成することによって、セグメント1の端部に鉄筋を連続して配筋することができ、強度上の欠点を無くし、セグメント1の欠けの発生等を防止することができる。
【0041】
さらに、両端部に雄ネジ部16a,16bが形成されたネジ部材16を用い、施工時にこれを予めシース8に挿通させておくことによって、凹部10はナット18をネジ部材16にねじ込むだけのスペースがあれば良く、その大きさを最小限とすることができる。これによりセグメント1のコンクリート部の断面欠損を最小限として、強度への影響を小さくすることができ、また、セグメント1の接合完了後にモルタル等の充填材で凹部10を埋める手間とコストについても最低限に抑えることができる。
【0042】
加えて、セグメント1の組立後においてもネジ部材16を交換することができるので、ナット18のみの交換も可能である。したがって、鉄道用のトンネルを構築する場合等には、セグメント1を組み立てた後に、ナット18を一旦取り外し、ここに吊り金具等を取り付けることも可能であり、吊り金具等の取付を容易に行うことが可能となる。
【0043】
また、セグメント1,1のピース間の継手部には、接合端面2C,2Dに溝30がそれぞれ形成され、これら互いに対向する接合端面2C,2Dの溝30,30間に調芯棒31が挟み込まれた構成となっている。そして、セグメント1,1のリング間の継手部となる接合端面2A,2Bには、一方に調芯ピン15が設けられ、他方に調芯穴5が形成され、これら調芯ピン15と調芯穴5とが嵌合する構成となっている。
これにより、セグメント1の組み付けに際しては、調芯部材31を溝30にはめた後、このセグメント1を既にリング状に組立の完了したセグメント1,1,…に向けてスライドさせて、調芯ピン15と調芯穴5とをはめ合わせることによって、ピース間の芯合わせとリング間の芯合わせとを一度に行うことが可能となり、セグメント組立作業の省力化と効率化を図ることができる。そして、これにより、リング間だけでなくピース間のセグメント1の接合にもインサート金物20を用いることが可能となる。しかも、このようなセグメント1の製作時には外方に突出するものを形成することなく溝30のみを形成すれば良く、セグメント型枠の製作コストの上昇を抑えることができる。
【0044】
さらに、ピース間の継手部においては、インサート金具20が、二本一対のインサート部材22をジョイント部23で一体化した構成となっている。これにより、インサート金具20を剛性の高いものとすることができる。
【0045】
また、リング間の継手部においては、インサート金具3にせん断補強筋11が一体に配筋された構成となっている。これにより、セグメント1の端部におけるひび割れの発生などを防止することができる。
【0046】
ところで、上記セグメント1の継手構造における曲げ試験を行ったのでその結果を以下に示す。
図8に示すように、試験は、2枚のセグメント1,1をピース間で接合し、その両端部はフリーとしておき、その継手部の両側の2カ所(図中P)に一分当たり0.4tonピッチで載荷していった。そして、そのときの鉛直変位(たわみ)、水平変位、継手の開き、コンクリートおよびアンカー鉄筋の歪み、ひび割れ発生状況、破壊荷重値等を測定した。
【0047】
その結果、継手の回転角と曲げモーメントとの関係は、図9の示すようになった。この結果、継手の回転バネ定数Kmは、正曲げで、
Km1=3835 t・m/rad
となる。
これに対して、同様の条件で試験を行った従来の短ボルト(通常の継手板を有したボルトボックス+ボルト・ナット接合)を用いた継手構造では、正曲げで、
Km1=2600 t・m/rad
となり、上記セグメント1の継手構造では従来に比較して曲げ剛性が約48%向上した。
【0048】
[第二の実施の形態]
次に、本発明にかかるセグメントの継手構造の第二の実施の形態を示す。
ここでは、前記第一の実施の形態におけるネジ部材16に代えて、他のネジ部材を採用する場合の例について説明する。なお、以下に説明する第二の実施の形態と前記第一の実施の形態とでは、ネジ部材の構成が異なるのみで他の構成については同様であるため、相違点についてのみ説明し、共通する構成についてはその説明を省略する。
【0049】
図10(a)に示すように、ネジ部材36は、前記ネジ部材16(図2参照)と同様、両端部に雄ネジ部36a,36bが形成されており、一端側の雄ネジ部36aを一方のセグメント1Aのインサート金具3のネジ穴6にねじ込み、他端側の雄ネジ部36bをボルトブラケット4のシース8に挿通させて凹部10内に露出させ、これにワッシャー17およびナット18を螺着させて、プレート9に定着させることによって双方のセグメント1A,1Bを接合するようになっている。
図10(a)および(b)に示すように、このネジ部材36には、他端側の雄ねじ部36bの端部に、例えば断面視六角形状の凸部37が形成されている。
【0050】
このようなネジ部材36を用いることによって、前記第一の実施の形態における効果と同様の効果を得ることが可能であり、さらに加え、レンチ等の工具を凸部37にかけることによってでネジ部材36を回すことができるので、例えばネジ部材36をインサート金具3に挿入するときに微妙な調整を容易に行うことができ、また一旦締結したネジ部材36に損傷等があった場合にも容易にこれをゆるめて交換することができ、結果的にセグメント組立能率の向上を図ることができる。
【0051】
なお、上記第二の実施の形態においては、ネジ部材36に凸部36を形成する構成としたが、これに代えて図11(a)および(b)に示すように、ネジ部材36’の他端側の雄ねじ部36b’に、例えば断面視六角形状の凹部38を形成する構成としても良い。
このような構成によれば、凹部38に六角レンチ等の工具を差し込むことによって、上記ネジ部材36の場合と同様の効果を得ることが可能である。
【0052】
もちろん、上記ネジ部材36の凸部37や、ネジ部材36’の凹部38は、断面視六角形に限らず、用いる工具に合わせた形状であれば、例えば四角形等、他のいかなる形状であっても支障はない。
【0053】
また、図12(a)および(b)に示すように、他端側の端部36b”に、所定間隔を隔てた例えば計4個の小径穴(穴)39,39,…が形成されたネジ部材36”を用いる構成としても良い。
このようなネジ部材36”を回すには、図12(c)に示すように、小径穴39,39,…に対応した突起40,40,…を備えた工具41を準備する。そして、突起40,40,…を小径穴39,39,…にはめることによって、工具41でネジ部材36”を回す。このネジ部材36”を採用した構成によっても、上記ネジ部材36の場合と同様の効果を得ることができる。
【0054】
[第三の実施の形態]
次に、本発明にかかるセグメントの継手構造の第三の実施の形態を示す。
ここでは、図1ないし図12で示した上記第一の実施の形態および第二の実施の形態の構成において、互いに隣接するセグメント1,1どうしの接続部に配される金具類、すなわち、インサート金具3,30、シース8,26、プレート9,27、ネジ部材16,36,36’,36”、ワッシャー17、ナット18等を、地下水に対して耐食性を有し、かつ十分な強度を有した材料、たとえばFRP(繊維強化プラスチック)やエンジニアリングプラスチック等で形成するようにする。
なお、ここでは、上記各部材の材質を変更する以外、上記第一および第二の実施の形態の構成に変更点はないので、その構成についての説明は省略する。
【0055】
このような構成を採用することによって、二次覆工を省略したトンネルにおいても、地下水による前記金具類の腐食を防止することができ、特に下水管や放水路等に対しても、二次覆工省略型のトンネルを実現することができ、大幅な工費の低減を図ることができる。
【0056】
なお、上記第三の実施の形態において、耐食性を有した材料に変更する部材については、上記にあげた部材に限らず、上記以外の他の部材を耐食性を有した材料に変更しても良いし、逆に上記にあげた部材の一部のみを耐食性を有した材料に変更する構成としても良い。また、その材質についても、耐食性を有し、かつ所要の強度を有しているのであれば上記以外の材料であっても良い。
【0057】
なお、上記第一ないし第三の実施の形態において、セグメント1の形状は、上記のものに限定するものではなく、組み付け順序や位置等によって他の形状となるのは当然のことである。そして、形状が上記のものと異なっていても、同様の構成を適用することが可能であるのは言うまでもない。
【0058】
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものとしても良いのは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係るセグメントの継手構造によれば、互いに隣接するセグメントどうしのうち、一方のセグメントには、雌ねじ部の形成されたインサート部材が埋設され、他方のセグメントには、その端面から定められた寸法離間した位置に凹部が形成され、凹部と端面との間には筒状部材が埋設されるとともに、凹部の筒状部材側の内周面には補強プレートが配設されて、これら双方のセグメントが、一端を一方のセグメントのインサート部材に螺着させかつ他端を他方のセグメントの補強プレートに定着させたネジ部材によって互いに接合され、また、トンネルの周方向において互いに隣接するセグメントのそれぞれには、その接合端面にトンネルの軸線方向に延在する溝が形成されて、これら互いに対向する接合端面の溝間に調芯部材が挟み込まれ、前記筒状部材が配されているところの前記凹部と前記端面の間で、これら凹部と端面との近傍2ヶ所において、その曲がり部近傍で筒状部材を囲むようにして両端部がセグメントの厚さ方向に凹部底面よりも深い位置まで延在するU字状のせん断補強筋が設けられている構成となっている。そして、請求項2に係るセグメントの継手構造によれば、ネジ部材には両端にネジ部が形成され、その補強プレート側にはナットが螺着された構成となっている。このようにして一方のセグメントにはインサート部材を設け、他方のセグメントには筒状部材を配設することによって、従来のボルトボックスのようにセグメントの端面に鋼製の継手プレートが露出することなく、防食面や強度面で有利となる。しかも、ボルトボックスを無くし、凹部を接合端面から所定寸法離間した位置に形成することによって、セグメントの接合端面近傍にも鉄筋を連続して配筋することができ、強度上の欠点を無くし、セグメントの欠けの発生等を防止することができる。
【0060】
そして、ネジ部材にその両端にネジ部が形成されたものを用いることによって、凹部はナットをネジ部材にねじ込むだけのスペースがあれば良く、その大きさを最小限とすることができる。これによりセグメントのコンクリート部の断面欠損を最小限として、強度への影響を小さくすることができ、また、セグメントの接合完了後にモルタル等の充填材で凹部を埋める手間とコストについても最低限に抑えることができる。
【0061】
また、トンネルの周方向において互いに隣接するセグメントは、それぞれの接合端面に形成された溝と調芯部材とによって調芯できるようになっており、したがって、リング間だけでなくピース間のセグメントの接合にもインサート金物を用いることが可能となる。しかも、このようなセグメントの製作時には外方に突出するものを形成することなく、溝のみを形成すれば良く、セグメント型枠の製作コストの上昇を抑えることができる。
【0062】
請求項3に係るセグメントの継手構造によれば、トンネルの延長方向において互いに前後するセグメントの一方には、その接合端面に調芯ピンが設けられ、他方のセグメントの接合端面には調芯穴が形成され、これら双方のセグメントの継手部において、一方のセグメントの調芯ピンと他方のセグメントの調芯穴とが嵌合する構成となっている。これにより、セグメントの組み付けに際しては、調芯部材を溝にはめた後、一方のセグメントを既にリング状に組立の完了したセグメントに向けてスライドさせればよく、これによって、ピース間の芯合わせとリング間の芯合わせとを一度に行うことが可能となり、セグメント組立作業の省力化と効率化を図ることができる。
【0063】
請求項4に係るセグメントの継手構造によれば、一方のセグメントには複数本のインサート部材が一体化されて埋設され、他方のセグメントには筒状部材が各インサート部材に対応した位置に埋設された構成となっている。これにより、インサート部材を剛性の高いものとすることができる。
【0064】
請求項5に係るセグメントの継手構造によれば、せん断補強筋がインサート部材に接してまたは近傍に埋設された構成となっている。これにより、セグメント端部におけるひび割れの発生などを防止することができる。
【0065】
請求項6ないし8に係るセグメントの継手構造によれば、ネジ部材の補強プレート側の端部に、工具をかけるたけの凸部や凹部、あるいは複数の穴等からなる回転保持部が形成された構成となっている。これにより、工具でネジ部材を回すことができるので、例えばネジ部材をインサート部材に挿入するときに微妙な調整を容易に行うことができ、また一旦締結したネジ部材に損傷等があった場合にも容易にこれをゆるめて交換することができ、結果的にセグメント組立能率の向上を図ることができる。
【0066】
請求項9に係るセグメントの継手構造によれば、互いに隣接するセグメントどうしの接続部に配されるインサート部材、筒状部材、補強プレート、ネジ部材等が、耐食性を有した材料で形成された構成となっている。これにより、二次覆工を省略したトンネルにおいても、地下水による部材の腐食を防止することができ、特に下水管や放水路等に対しても、二次覆工省略型のトンネルを実現することができ、大幅な工費の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るセグメントの継手構造を適用するセグメントの一例を示す図である。
【図2】 同継手構造の第一の実施の形態を示す図であって、リング間の継手構造を示す側断面図である。
【図3】 前記セグメントのリング間の継手部に備えたせん断補強筋を示す正断面図である。
【図4】 同セグメントのリング間の継手部に備えた他のせん断補強筋を示す正断面図である。
【図5】 前記セグメントの継手構造におけるセグメントの接合方法を示す図である。
【図6】 同継手構造におけるピース間の継手構造を示す側断面図である。
【図7】 同継手構造におけるセグメントの接合方法を示す図である。
【図8】 同継手構造における曲げ試験方法を示す概略図である。
【図9】 前記曲げ試験結果に基づく継手の回転角と曲げモーメントとの関係を示す図である。
【図10】 本発明に係るセグメントの継手構造の第二の実施の形態を示す側断面図である。
【図11】 本発明に係るセグメントの継手構造の第二の実施の形態における他の形態を示す側断面図である。
【図12】 本発明に係るセグメントの継手構造の第二の実施の形態におけるさらに他の形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 セグメント
3,20 インサート金具(インサート部材)
5 調芯穴
6,25 ネジ穴(雌ねじ部)
7 せん断補強筋
8,26 シース(筒状部材)
9,27 プレート(補強プレート)
10,28 凹部
11 せん断補強筋
15 調芯ピン
16、36、36’、36” ネジ部材
18 ナット
30 溝
31 調芯棒(調芯部材)
37 凸部
38 凹部
39 小径穴(穴)
Claims (9)
- トンネルを覆工するセグメントの継手構造であって、互いに隣接するセグメントどうしのうち、一方のセグメントには、雌ねじ部の形成されたインサート部材がその端部を前記セグメントの端面に臨ませて埋設され、他方のセグメントには、その端面から定められた寸法離間した位置に凹部が形成され、該凹部と前記端面との間には筒状部材が埋設されるとともに、前記凹部の前記筒状部材側の内周面には補強プレートが配設された構成とされて、
これら双方のセグメントが、一端を前記一方のセグメントのインサート部材に螺着させ、かつ前記他方のセグメントの筒状部材を挿通させてその他端を前記補強プレートに定着させたネジ部材によって、互いに接合されてなり、
前記トンネルの周方向において互いに隣接する前記セグメントのそれぞれには、その接合端面に前記トンネルの軸線方向に延在する溝が形成されて、これら互いに対向する前記接合端面の前記溝間には前記軸線方向に延在する調芯部材が挟み込まれ、
前記筒状部材が配されているところの前記凹部と前記端面の間で、これら凹部と端面との近傍2ヶ所において、その曲がり部近傍で筒状部材を囲むようにして両端部がセグメントの厚さ方向に凹部底面よりも深い位置まで延在するU字状のせん断補強筋が設けられていることを特徴とするセグメントの継手構造。 - 請求項1記載のセグメントの継手構造において、前記ネジ部材はその両端にネジ部が形成されてなり、かつ前記補強プレート側にはナットが螺着されていることを特徴とするセグメントの継手構造。
- 請求項1または2記載のセグメントの継手構造において、前記トンネルの延長方向において互いに前後するセグメントの一方には、その接合端面に前方または後方に向けて突出する調芯ピンが設けられ、他方のセグメントの接合端面には、前記調芯ピンに嵌合する調芯穴が形成され、
これら双方のセグメントの継手部において、前記一方のセグメントの調芯ピンと前記他方のセグメントの調芯穴とが嵌合する構成とされていることを特徴とするセグメントの継手構造。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のセグメントの継手構造において、前記一方のセグメントには複数本の前記インサート部材が一体化されて埋設され、前記他方のセグメントには前記筒状部材が前記各インサート部材に対応した位置に埋設されていることを特徴とするセグメントの継手構造。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のセグメントの継手構造において、せん断補強筋が前記インサート部材に接してまたは近傍に埋設されていることを特徴とするセグメントの継手構造。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載のセグメントの継手構造において、前記ネジ部材の前記補強プレート側の端部には、該ネジ部材を回すための工具をかける回転保持部が形成されていることを特徴とするセグメントの継手構造。
- 請求項6記載のセグメントの継手構造において、前記回転保持部が断面多角形形状の凸部または凹部であることを特徴とするセグメントの継手構造。
- 請求項6記載のセグメントの継手構造において、前記回転保持部が複数の穴であることを特徴とするセグメントの継手構造。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のセグメントの継手構造において、互いに隣接するセグメントどうしの接続部に配されるインサート部材、筒状部材、補強プレート、ネジ部材等が、耐食性を有した材料で形成されていることを特徴とするセグメントの継手構造。
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