JP4034689B2 - ドアクローザのストップ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアを所望の開度で停止させるためのドアクローザのストップ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のストップ装置は、例えば、枠体に固定されるブラケットと該ブラケットに回転可能に連結されたリンクとの枢着部分に設けられ、ブラケットに対してリンクが所定の角度に達したときにリンクのそれ以上の回転を阻止することによってドアをその開放位置に固定するように構成されている。
【0003】
具体的には、ブラケットに一体に設けられた枢軸に被固定部材が軸線方向に移動可能に且つ軸線まわりに回転可能に設けられ、該被固定部材はセレーションによりブラケットに連結一体化され、ドアの開閉に応じてリンクは、ブラケットと被固定部材に対して相対回転する。そして、ドアが所定の開放位置に達すると、リンクに設けられたストッパ機構が被固定部材とリンクとを連結一体化させて、ブラケットに対するリンクのそれ以上の回転を阻止する。
【0004】
かかるストップ装置においては、被固定部材を上下に移動させることにより、セレーションを噛合させたり逆に解除させたりすることができる。従って、セレーションの解除状態で被固定部材を回転させることで、ブラケットに対する被固定部材の位相を変更させることができ、これにより、ドアの開放位置を変更することができる。
【0005】
このようなドアの開放位置の変更は、従来ではネジ(ボルト)を緩めることにより行われていたが、近年では、枢軸に操作部材を回転操作可能に設けた構成のものも存在し、本出願人は操作部材を使用するこの種のストップ装置を開発し、提案している(下記特許文献1)。
【0006】
この種のストップ装置においては、操作部材を所定の位置に操作することにより、被固定部材が枢軸の一端側に移動してセレーションが噛合し、これにより被固定部材はブラケットと連結一体化する。このように操作部材を操作することで被固定部材を上下に移動させてセレーションを噛合させたり解除させたりすることができるので、従来のネジの締め付けによって被固定部材をブラケットに固定する構成に比してドアの開放位置を容易に、しかも確実に変更できるという利点がある。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−50739号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、枢軸は、組み立て時における組み立て性等の問題から、ブラケットにカシメ等により固定された上側部分と、組み立て時に上側部分に下方からねじ込まれた下側部分とから構成されることがある。下側部分の下端部には操作部材が取り付けられていて、セレーションが正常に噛合し解除する位置まで下側部分は上側部分にねじ込まれてその位置でナット等により固定される。
【0009】
しかしながら、ドアの開閉に伴ってリンクが枢軸を中心として回転すると、枢軸の下側部分にはこれを回転させようとする力が作用し、その力によって万一下側部分が回転して緩むと、ドアが確実に停止しなかったり、セレーションの噛み合い不良が発生したりする。下側部分はナット等で上側部分に固定されているため通常は相対回転は起こり得ないが、完全なメンテナンスフリーを目指すための更なる工夫が求められる。
【0010】
かかる問題は、上記特許文献1に記載された構成の他にも、枢軸のうち操作部材の装着された部分若しくは枢軸の全体が組み立て時にブラケット側の所定部分に螺着される構成のものにも同様に生じ得る。
【0011】
それゆえに本発明は、上記従来の問題点に鑑みて、ドアクローザ部品同士を繰り返し相対回転させても組み立て時の初期状態を確実に維持できるドアクローザのストップ装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係るドアクローザのストップ装置は、所定の回転軸線上に互いに回転可能に連結されてドアの開閉に応じて相対回転する一対のドアクローザ部品間の角度が所定の角度に達したときに、両ドアクローザ部品のそれ以上の相対回転を阻止することによりドアを所定の開放位置に固定するドアクローザのストップ装置において、一方のドアクローザ部品に一体に設けられて他方のドアクローザ部品の回転支軸となる前記回転軸線上の枢軸と、該枢軸に回転軸線方向に移動可能に且つ回転軸線まわりに回転可能に設けられ、セレーションを介して一方のドアクローザ部品と連結一体化されてドアの開閉に応じて他方のドアクローザ部品に対して相対回転する被固定部材と、ドアが所定の開放位置に達した時に被固定部材と他方のドアクローザ部品のそれ以上の相対回転を阻止するストッパ機構と、セレーションが噛合、解除するように被固定部材を回転軸線方向に移動させるべく枢軸に操作可能に装着された操作部材とを備え、枢軸は、一方のドアクローザ部品に固着又は突設された固定軸部と、操作部材が装着された可動軸部とから構成され、固定軸部には回転軸線方向に沿って貫通した非円形の係合孔が形成され、可動軸部には固定軸部の係合孔に係合する係合部が設けられ、該可動軸部の係合部が固定軸部の係合孔に係合することによって可動軸部が固定軸部に対して回転軸線まわりに相対回転不能に構成され、可動軸部は、係合部より一端側に雄ネジ部を有し、係合孔から突出する雄ネジ部にナットが螺着されることによって可動軸部の回転軸線方向の相対移動が阻止され、セレーションが噛合するように操作部材を操作した際に該操作部材をその位置に保持するために、操作部材に設けられた係合ボールが係合する係合凹部が可動軸部に設けられていることを特徴とする。
【0013】
該構成のストップ装置にあっては、操作部材は枢軸の可動軸部に装着されているが、組み立ての際、可動軸部を固定軸部に回転軸線方向に平行移動させて係合させる。このように可動軸部を固定軸部に組み付けることにより操作部材が枢軸の回転軸線方向の所定位置に位置する。即ち、組み立て後において操作部材を操作した際に、その操作によってセレーションが正常に噛合、解除できる位置に、操作部材を位置させることができる。そして、可動軸部は、固定軸部に回転軸線方向に係合して固定軸部に対して相対回転不能となっているので、一方のドアクローザ部品に対して他方のドアクローザ部品が相対回転した際にその回転によって可動軸部にトルクが作用しても、その構造上、可動軸部ひいては操作部材は一方のドアクローザ部品に対して相対回転するということはない。
【0014】
また、枢軸の固定軸部を一方のドアクローザ部品に固着する、即ち、枢軸全体を一方のドアクローザ部品とは別部品にて構成することにより、枢軸及び一方のドアクローザ部品の構成の自由度が高くなり、両者共に容易に製造することができるため、結果として高い耐久性を容易に確保できる。
【0015】
特に、前記固定軸部には回転軸線方向に沿って非円形の係合孔が形成され、可動軸部には係合孔に係合する係合部が設けられているので、係合孔と係合部という簡単な構造であるので製造、組み立てが容易である。
【0016】
また、係合孔は貫通孔であり、可動軸部は、係合部より一端側に雄ネジ部を有し、係合孔から突出する雄ネジ部にナットが螺着されることによって可動軸部の回転軸線方向の相対移動が阻止されているので、ナットを使用することで分解が容易であり、部材の交換の必要性が生じた場合でもナットを外して容易にその部材を交換できる。
【0017】
更に、係合孔は多角形の角孔であることが好ましく、多角形の複数の角部でトルクを分散して受け止めることができるので長期の使用に対する耐久性に優れている。
【0018】
また、本発明に係るドアクローザのストップ装置は、所定の回転軸線上に互いに回転可能に連結されてドアの開閉に応じて相対回転する一対のドアクローザ部品間の角度が所定の角度に達したときに、両ドアクローザ部品のそれ以上の相対回転を阻止することによりドアを所定の開放位置に固定するドアクローザのストップ装置において、一方のドアクローザ部品に一体に設けられて他方のドアクローザ部品の回転支軸となる前記回転軸線上の枢軸と、該枢軸に回転軸線方向に移動可能に且つ回転軸線まわりに回転可能に設けられ、セレーションを介して一方のドアクローザ部品と連結一体化されてドアの開閉に応じて他方のドアクローザ部品に対して相対回転する被固定部材と、ドアが所定の開放位置に達した時に被固定部材と他方のドアクローザ部品のそれ以上の相対回転を阻止するストッパ機構と、セレーションが噛合、解除するように被固定部材を回転軸線方向に移動させるべく枢軸に操作可能に装着された操作部材とを備え、一方のドアクローザ部品には回転軸線方向に沿って貫通した非円形の係合孔が形成され、枢軸には一方のドアクローザ部品の係合孔に係合する係合部が設けられ、該枢軸の係合部が一方のドアクローザ部品の係合孔に係合することによって枢軸が一方のドアクローザ部品に対して回転軸線まわりに相対回転不能に構成され、枢軸は、係合部より一端側に雄ネジ部を有し、係合孔から突出する雄ネジ部にナットが螺着されることによって枢軸の回転軸線方向の相対移動が阻止され、セレーションが噛合するように操作部材を操作した際に該操作部材をその位置に保持するために、操作部材に設けられた係合ボールが係合する係合凹部が枢軸に設けられていることを特徴とする。
【0019】
該構成のストップ装置にあっては、操作部材が装着された枢軸が、一方のドアクローザ部品に、回転軸線まわりの相対回転不能な状態に回転軸線方向に係合しているので、一方のドアクローザ部品に対して他方のドアクローザ部品が相対回転した際にその回転によって枢軸にトルクが作用しても、その構造上、枢軸ひいては操作部材が一方のドアクローザ部品に対して相対回転するということはない。
【0020】
尚、以上のような本発明に係るストップ装置においては、相対回転不能な状態に回転軸線方向に係合する構成ゆえに、操作部材の一方のドアクローザ部品に対する回転軸線まわりの向きは、係合の態様によって決められる一つ若しくは複数に限定される。即ち、操作部材は、一方のドアクローザ部品に対して予め設定された一つ若しくは複数の向きに必ず組み付けられる。例えば、係合孔を正方形とした場合には90度毎の四つの向きにのみ組み付けられる。更に、治具等を用いることで四つのうちの一つの向きにのみ組み付けることも可能である。従来のように螺着させる構造においては、ネジの始端位置のバラツキや各部材の寸法誤差等により、操作部材が一方のドアクローザ部品に対して何れの向きに組み付けられるかを定めることは構造上不可能である。これに対して本発明に係るストップ装置においては、相対回転不能な状態に回転軸線方向に係合する構成ゆえに、操作部材は係合の態様によって予め定まる一つ若しくは複数の向きのみとなる。従って、ドアクローザ毎に操作部材の向きが区々になることも抑制でき、操作しにくい向きに操作部材が位置するという不具合も抑制され、逆に操作しやすい位置のみに操作部材を配置させることも構造上可能であり、結果として操作性も改善され、また使用状態の外観体裁も良好なものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のストップ装置の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1には本発明に係るストップ装置が組み込まれたドアクローザの使用状態を示している。該ドアクローザは、ドアDの枠体の上枠Wに下方から取り付けられるブラケット1と、ドアDに取り付けられるドアクローザ本体2と、ブラケット1とドアクローザ本体2とを連結するためのリンク3及びアーム4とを備えている。ブラケット1とリンク3とは枢着部Aで、リンク3とアーム4とは枢着部Bで、アーム4とドアクローザ本体2とは枢着部Cで、それぞれ上下方向の回転軸線上に互いに相対的に回転可能に連結されている。そして、ドアDが開かれるとドアクローザ本体2に内蔵された図示しないバネが圧縮され、そのバネの復元力によってドアDの閉じ動作を行う。尚、ブラケット1とリンク3、リンク3とアーム4、及び、アーム4とドアクローザ本体2は、ドアDの開閉に応じて互いに相対回転する一対のドアクローザ部品に相当する。
【0022】
かかるドアクローザには、ドアDを所定の開放位置に固定するためのストップ装置が設けられており、本実施形態においては、ブラケット1とリンク3との連結部分(枢着部A)に設けられている。以下、該枢着部Aに設けられたストップ装置の一例を図2乃至図5を参酌して説明するが、他の枢着部B,Cに設けることも無論できる。
【0023】
ストップ装置は、図2に示すように、板状のブラケット1(一方のドアクローザ部品)に一体に設けられてリンク3(他方のドアクローザ部品)を直接又は他の部材を介して回転可能に支持する枢軸11と、該枢軸11に上下に移動可能に且つ回転可能に外装着され、セレーションを介してブラケット1と連結一体化される被固定部材としてのカム板5と、ドアDが所定の開放位置に達した時にリンク3のそれ以上の回転を阻止するストッパ機構と、カム板5の下側に位置して枢軸11に上下に移動可能に且つ回転可能に該装着された円筒状のカム押さえ12(円筒体)と、カム板5をカム押さえ12を介して上下に移動させるために枢軸11に回転操作可能に取り付けられた操作部材6とを備えている。
【0024】
前記枢軸11は、ブラケット1とリンク3の回転軸線上に配置され、その上端側がブラケット1に不離一体に固定されてブラケット1から下方に鉛直に延びてリンク3の回転支軸となっている。そして、枢軸11は、ブラケット1の下方に位置するリンク3のブラケット側端部、カム板5、カム押さえ12を順に貫通し、カム押さえ12から下方に突出したその下端部に前記操作部材6が取り付けられている。
【0025】
かかる枢軸11は複数の部材から構成されている。具体的には、ブラケット1にカシメ等により固着された固定軸部としてのセレーション軸7(第一の軸)と、該セレーション軸7に下方から連結された可動軸部としての調整軸8(第二の軸)とから構成され、該調整軸8の下端部に操作部材6が装着されている。このようにブラケット1に固着された部分と操作部材6が装着された部分とを別部材から構成することにより、両部分の連結時にブラケット1と操作部材6との上下間隔(枢軸11の軸線方向に沿った両者の離間距離)を調整して後述するセレーションが良好に噛み合う位置に操作部材6を位置させることができる。
【0026】
該セレーション軸7は、その上端部がカシメ等によりブラケット1に固着され、その下端部にはセレーション軸7の下方に位置するカム板5を連結するためのセレーションを有している。詳細には、セレーション軸7の下端面周縁部には径方向に沿った横セレーション部9aが形成されている。該横セレーション部9aは、径方向に伸びる歯部が放射線状に並設されたものである。また、セレーション軸7の外周面下端部には縦セレーション部10aが形成されている。該縦セレーション部10aは、軸線方向(上下方向)に伸びる歯部が周方向に並設されたものである。このように、セレーション軸7は、セレーションとして、横セレーション部9aと縦セレーション部10aとを備えている。
【0027】
かかるセレーション軸7の中心には上下に貫通した係合孔70が形成されている。該係合孔70は正方形の角孔であり、後述する調整軸8の係合軸部81の断面形状と略同じ形状であって両者は上下方向に係合するように構成されている。そして、この係合孔70を下側から上側に向けて貫通する調整軸8は、セレーション軸7と同軸且つそれより小径であり、図3及び図4にも示すように、上端部側から順に、雄ネジ部80、断面視正方形の係合軸部81(係合部)、円柱部82、ヘッド部83を有している。係合軸部81はセレーション軸7の係合孔70と係合しているが、係合軸部81と係合孔70は共に正方形であるので、係合軸部81は上下方向に所定長さを有する四つの平面を持ち、係合孔70の壁面も同様に上下方向に所定長さを有する四つの平面から構成される。また、係合孔70から上方に突出する雄ネジ部80にはワッシャ84を介してナット85が螺着され、該ナット85により調整軸8はセレーション軸7に固定されて下方への抜け落ちが防止されている。更に、円柱部82はその外周面で前記カム板5及びカム押さえ12を上下に移動可能に且つ回転可能に支持する。尚、後述する皿バネ13とワッシャ14も円柱部82に外装されている。そして、ヘッド部83は、円柱部82よりも径方向に膨出して大きい。該ヘッド部83には、回転軸線と直交する方向、即ち、水平方向にピン60が差し込まれ、該ピン60に前記操作部材6が回転可能に支持されている。該ピン60は、その両端部が調整軸8から外方に突出するように調整軸8を貫通しているが、例えば、180度対向した位置に別々にピン60を挿着した構成としてもよい。尚、操作部材6の詳細な構成については後述する。
【0028】
一方、セレーション軸7の下方に配置されたカム板5の上面には、円形の連結用凹部51が形成され、該連結用凹部51にセレーション軸7の下端部が嵌り込む構成となっている。該連結用凹部51に、セレーション軸7のセレーションと噛合するセレーションが形成されている。該カム板5のセレーションもセレーション軸7と同様に、横セレーション部9bと縦セレーション部10bとを備えている。即ち、連結用凹部51の底面には横セレーション部9bが、連結用凹部51の壁面には縦セレーション部10bがそれぞれ形成されている。従って、連結用凹部51にセレーション軸7の下端部が嵌り込むことにより、縦横両セレーション部9a,9b,10a,10bがそれぞれ噛合し、これにより、カム板5はセレーション軸7を介してブラケット1に連結一体化され、両者の相対回転は不可能となる。
【0029】
尚、セレーション軸7とカム板5との間に、セレーション軸7からカム板5を離反させるようにカム板5をその弾性力により下方に付勢するバネ(弾性部材)を介装してもよい。
【0030】
そして、カム板5の下方に配置されたカム押さえ12は、セレーション軸7と略同一径であって、その上端面がカム板5の下面に当接する。また、カム押さえ12の外周面下端部には鍔部12aが全周に亘って形成され、該鍔部12aにリンク3の下面が当接することによりリンク3の下方への抜け落ちが防止される。
【0031】
また、カム押さえ12の下端面には皿バネ13が嵌り込む凹部が形成され、該凹部に皿バネ13が下方から部分的に収容されている。本実施形態では皿バネ13は二枚設けられている。そして、該皿バネ13の下方には、皿バネ13と略同径の薄板リング状のワッシャ14が介装されている。
【0032】
一方、リンク3のブラケット側端部は水平方向のスリットを形成するように上下に二股状に分岐し、互いに対向する二股上部3aと二股下部3bの間に前記カム板5が介装されている。二股上部3a及び二股下部3bには、リンク3とブラケット1間の回転軸線を中心とした略同一径の貫通孔が形成されている。そして、二股上部3aの貫通孔には円筒状の上ブッシュ15を介してセレーション軸7が挿入され、二股上部3aはセレーション軸7に回転可能に支持される。また、二股下部3bの貫通孔には下ブッシュ16を介して前記カム押さえ12が下方から挿入され、二股下部3bはカム押さえ12を介して調整軸8に回転可能に支持される。尚、上下のブッシュ15,16は摺動性の良い材質から構成することが好ましく、例えば合成樹脂から構成することができる。二股下部3bとカム押さえ12との間に下ブッシュ16が介装されているが、ドアDの開閉に応じて二股下部3bが回転することで、下ブッシュ16、カム押さえ12を介して調整軸8には回転軸線まわりのトルクが作用する。
【0033】
更に、リンク3には、鋼球17とコイルバネ18が内蔵され、鋼球17はその一部が前記スリットに略水平方向に突出し、コイルバネ18はその弾性力により鋼球17をカム板5側に付勢している。また、カム板5の外周面の所定位置には切欠部5aが形成され、ドアDが所定の開度に達したときに切欠部5aに鋼球17が嵌り込み、これによってカム板5とリンク3とが一体化してカム板5に対するリンク3のそれ以上の相対回転が不能となってドアDがその開放位置に保持される。かかるカム板5の切欠部5a、鋼球17、及びコイルバネ18からストッパ機構が構成されているが、ストッパ機構はこれ以外に種々の構成が採用できる。
【0034】
ところで、カム板5はリンク3のスリット内に位置する一方、操作部材6はリンク3の下方に位置する。即ち、カム板5と操作部材6との間にはリンク3の二股下部3bが介在しているので、操作部材6の水平方向のピン60まわりの回動動作によってカム板5を上下に移動させるために、カム板5と操作部材6との間にカム押さえ12が介装され、カム押さえ12の上下の移動を介してカム板5を上下に移動させる構成とされている。
【0035】
このように操作部材6は、略水平方向に伸びるピン60を支点として上下方向に所定角度範囲内で回転する構成となっている。詳細には、図2に示すように操作部材6の先端が略水平状態となる第一の位置と、図5(ロ)に示すように前記第一の位置から略180度回転して操作部材6の先端が反対側を向いた第二の位置との間を回転できる構成である。また、操作部材6を第一の位置に操作すると、カム押さえ12と共にカム板5が上昇してセレーションが噛合し、よってカム板5はブラケット1と一体化される。その一方、操作部材6を第一の位置から略90度下方に回転させた図5(イ)に示す第三の位置まで操作すると、上昇していたカム板5はカム押さえ12と共に所定量下降してセレーションは解除される。尚、本実施形態では、操作部材6は第一の位置においてブラケット1と略同じ向きになるように前記係合軸部81が係合孔70に係合されている。従って、操作部材6は第二の位置においてはブラケット1とは回転軸線まわりに略180度対向した向きとなる。尚、第三の位置においては操作部材6はその先端を下方に向ける。
【0036】
このように操作部材6を、第一の位置から第三の位置へ、第三の位置から第一の位置へと略90度回転操作することでカム押さえ12を介してカム板5が上下に所定量移動するが、このカム押さえ12やカム板5の上下移動は、操作部材6に設けられたピン60を中心としたカム面19による。該カム面19は、ワッシャ14を介して皿バネ13を押圧してその皿バネ13の弾性力によりカム押さえ12を上方に操作部材6を下方に各々付勢するための内カム面19bと、カム押さえ12の下面に当接して該カム押さえ12をカムフォロアとして上下させるための外カム面19aとからなる。
【0037】
操作部材6は、図4のように調整軸8を左右から挟み込むように、その基端部中央には切欠21が形成されている。そして、略板状の操作部材6の片面には、調整軸8の周りに略半円状の凹部が形成され、該凹部の底面を一部としてピン60まわりに内カム面19bが操作部材6の基端部側に延設されている。該略半円状の凹部に前記ワッシャ14が第一の位置において嵌り込むようになっている。その略半円状の凹部の周囲には周壁部20が同様に略180度に亘って円弧状に形成されており、周壁部20の上面を一部として外カム面19aもピン60まわりに操作部材6の基端部側に延設されている。
【0038】
更に、操作部材6には、切欠21に開口する丸孔が切欠21から操作部材6の先端に向けて所定深さ穿設されている。該丸孔には、付勢手段としてのコイルバネ24によって切欠21側に付勢された係合ボール25が挿入されている。即ち、コイルバネ24による係合ボール25への付勢力は、ピン60に向けて作用している。そして、該付勢力によって、係合ボール25は常時調整軸8に押し付けられている。
【0039】
調整軸8のヘッド部83の下面83aはピン60を中心とした曲面であって、該曲面の所定位置には操作部材6が第一の位置に位置した際に係合ボール25が係合する係合凹部26が形成されている。操作部材6の回転に伴って係合ボール25は曲面を走行するが、係合ボール25が係合凹部26に係合することにより操作部材6は第一の位置に保持され、また、係合する際に所定のクリック感が手に伝わるので見えにくい場合でも確実に第一の位置に操作することができる。該係合凹部26は少なくとも図2に示すように操作部材6が第一の位置に位置したときに係合ボール25が当接する箇所に設けられることが好ましいが、第二の位置や第三の位置にも同様に設けることができる。
【0040】
以上の構成からなるストップ装置は、図3に示すように、リンク3のスリット内にカム板5を挿入し、二股上部3aの貫通孔に上ブッシュ15とブラケット1に固着されたセレーション軸7とを上方から挿入し、二股下部3bの貫通孔には下ブッシュ16とカム押さえ12とを下方から挿入し、更にその下方から操作部材6が装着された調整軸8を挿通させる。その際、操作部材6は、例えば係合凹部26に係合ボール25が係合する第一の位置に位置させておく。そして、係合孔70は正方形であるので、ブラケット1に対する操作部材6の回転軸線まわりの向きは四つのうちから選択することができるが、ブラケット1と操作部材6とが同じ向きになるようにしてセレーション軸7の係合孔70に調整軸8の係合軸部81を係合させる。この調整軸8の組み付けに際しては、この向きに組み付けしやすいように治具等を使用することもできるが、本実施形態では係合孔70と係合軸部81とが正方形であって、ブラケット1と同じ向きに操作部材6をセットすればよいので、治具を使用せずとも容易にその向きに組み付けることができる。そして、このようにセレーション軸7を上方に貫通した調整軸8は、その雄ネジ部80がセレーション軸7の係合孔70の上側開口から上方に突出し、その雄ネジ部80にワッシャ84を介してナット85を螺着させる。そして、ナット85を締め込むことで調整軸8はブラケット1に対して相対的に上昇し、最終的には図2に示すように操作部材6の周壁部20の上面がカム押さえ12の下面を押し上げてセレーションが噛合するまで調整軸8は上昇してその位置で止まる。このように、ナット85により調整軸8の下方への抜け止めがなされている。また、セレーションが噛合するまでナット85を締め込めばよいので、部材の寸法にバラツキがあっても、そのバラツキが吸収されて、セレーションが噛合し解除する正規の位置に操作部材6を確実に位置させることができる。しかも、係合軸部81が係合孔70に相対回転不能に係合しているので、ナット85をこのように締め込む時において調整軸8が一緒に回転するという問題がなく、ナット85のみを回転させて容易に組み立てることができ、また、ナット85の締め込み操作によって操作部材6とブラケット1との位相が変化するということもない。尚、係合ボール25が係合凹部26に係合しているので、調整軸8をセレーション軸7に組み付ける作業中において操作部材6が第三の位置側に回転することが防止され、この点でも作業効率が良い。
【0041】
このようにしてドアクローザは組み立てられるが、何れのドアクローザにおいても操作部材6はブラケット1に対して所定の向きにある。即ち、ドアクローザ間のばらつきがない。従って、ドアクローザ単体としての外観体裁も良い。また、図1のようにドアD等に取り付けられた使用状態においても、同様に良好な外観体裁が得られるうえに、何れのドアクローザを取り付けても操作部材6は常に使用しやすい向きとなる。つまり、ドアD等への取り付け状態において使用しにくい向きに操作部材6が位置するという不良の発生を防止することができる。尚、ブラケット1と操作部材6の向きが同じであるので、操作部材6の現状の状態の把握も容易である。尚、係合軸部81が断面視正方形であるので、部材を設計変更することなく、他の三つの向きのバリエーションを持たせることもできる。
【0042】
一方、ドアクローザは通常の使用状態においては図2に示す第一の位置に操作部材6が位置してセレーションは噛合し、従ってカム板5はブラケット1に一体の状態にある。この状態においてドアDを開閉すると、それに伴ってリンク3が回転することにより調整軸8にはカム押さえ12を介して回転軸線まわりのトルクが作用する。しかしながら、調整軸8はその断面視正方形の係合軸部81がセレーション軸7の係合孔70に係合しているので、トルクが作用しても回転するということはない。特に、係合孔70が正方形の角孔であって係合軸部81も断面視正方形であるので、上記トルクを合計四つの角部81aで分散して受け止めることができ、長期の使用に対する耐久性に優れている。
【0043】
また、セレーションが縦セレーション部10a,10bと横セレーション部9a,9bの双方を有しているため、双方の利点を併せ持つと共に互いに補い合う関係にある。例えば、横セレーション部9a,9bのみの場合には、ドアDの開閉に応じてカム板5の切欠部5aに鋼球17が係合したりその切欠部5aから鋼球17が抜け出したりする際に、カム板5には枢軸11まわりの力が作用する。この力はカム板5を回転させようとする力であって、これにより横セレーション部9a,9bには浮き上がる方向の力が生じ、カム板5の連結状態が不安定になりやすい。これに対して、本実施形態のように横セレーション部9a,9bに加えて縦セレーション部10a,10bをも有する構成では、カム板5を回転させようとする力を縦セレーション部10a,10bで確実に受け止めることができるため、横セレーション部9a,9bにおける浮き上がりを防止でき、カム板5の連結状態を確実に維持することができる。
【0044】
また、縦セレーション部10a,10bが噛み合うことによって横セレーション部9a,9bの噛み合い位置の案内となるため、確実に且つスムーズに横セレーション部9a,9bを噛み合わせることができる。かかる噛み合いの際、縦セレーション部10a,10bの噛み合いはじめの部分をテーパ状とすることが好ましく、これにより一層スムーズに噛み合わせることができる。詳細には、縦セレーション部10aの各歯部の下端部を先細り形状にすると共に、各歯部の外面下端部を内側に向かうテーパ面とする。
【0045】
一方、縦セレーション部10a,10bのみの場合には、互いの歯部同士の間に生じる周方向のガタによって異音が発生しやすい。また、セレーション同士を噛み合わせるために、カム板5の軸線方向の移動量を横セレーション部9a,9bのみの場合に比して大きく設定することも強度上必要となり、セレーションを解除しにくい。これに対して本実施形態のように縦セレーション部10a,10bと横セレーション部9a,9bとを組み合わせた構成では、横セレーション部9a,9bによって前記周方向のガタの発生が防止される。しかも、横セレーション部9a,9bをも設けることによって、縦セレーション部10a,10bのみの場合に比して縦セレーション部10a,10bの長さを相対的に短く設定することが強度上可能となり、従ってカム板5の上下の移動量を相対的に小さくすることができる。従って、セレーションの解除が容易となる。
【0046】
尚、本実施形態では、操作部材6が略180度の範囲で回転する構成とされているが、例えば、第一の位置と第三の位置との間の略90度のみ回転する構成としてもよく、それ以外の範囲であっても無論よい。また、セレーションが噛合する第一の位置における操作部材6の姿勢についても、上述したような略水平姿勢には限らず、逆に上述した第二の位置のような鉛直下方姿勢としてもよく、その姿勢についても限定されない。
【0047】
また、調整軸8の下方への抜け防止の手段についても適宜設計変更可能であり、例えば、側方から止めネジを通してセレーション軸7に調整軸8を固定したりしてもよい。但し、ナット85により調整軸8を上方から抜け止めすることにより、使用によりカム板5等の交換が必要になっても容易に分解して交換することができるうえに、ナット85が回転軸線上に位置するのでリンク3の回転の邪魔になることもなく、また、ナット85を締め込むことでセレーションが正常に噛合、解除する位置に操作部材6を組み付けることができるという利点もある。尚、調整軸8がセレーション軸7を貫通する構成としたが、貫通しない構成であってもよい。
【0048】
更に、係合軸部81と係合孔70の形状についても上記正方形には限定されない。正方形や正六角形や正八角形等の正多角形としたり、長方形や菱形等にすることも無論できる。また、図6(イ)、(ロ)のように、円の一部を直線状に切り欠いた断面形状としたり、図6(ハ)のように、調整軸8に回り止めのピン86を差し込んで係合軸部81を構成したりしてもよい。また、係合軸部81と係合孔70にスプラインやセレーションを形成してよい。何れにしても、係合軸部81と係合孔70を非円形とすることにより、両者は相対回転不能となる態様で回転軸線方向に係合する。
【0049】
また、枢軸11をセレーション軸7と調整軸8とから構成したが、三つ以上の軸を回転軸線方向に連結した構成であってもよい。また、セレーション軸7をブラケット1とは別部品とするのではなく、例えば成形や絞り加工等によりブラケット1の下面にセレーション軸7を突設させてブラケット1とセレーション軸7を一つの部品から構成してもよい。
【0050】
更に、セレーションを縦セレーションや横セレーションの何れか一方のみで構成してもよい。また、そのセレーションを設ける箇所もセレーション軸7の下端部以外の箇所であってもよく、例えばブラケット1の下面に設けてもよい。
【0051】
また、ブラケット1と一体のセレーション軸7に係合孔70を設けると共に調整軸8に係合軸部81を設けた構成について説明したが、例えばブラケット1に係合孔70を設けて枢軸11にその係合孔70に係合する係合軸部81を設け、ブラケット1の係合孔70に枢軸11の係合軸部81を下方から回転軸線方向に係合させることにより、枢軸11をブラケット1に相対回転不能にさせてもよい。
【0052】
更に、操作部材6の形状や構成についても種々変更可能であって、上述したような上下方向に(回転軸線と直交する軸線まわりに)回転操作する構成の他にも例えば枢軸11まわりに回転操作する構成であってもよい。また、回転操作以外に、水平方向のスライド操作や上下方向のスライド操作等であってもよい。また、カム押さえ12を介してカム板5を上下に移動させるように構成されているが、カム板5を直接上下に移動させるような構成であってもよい。
【0053】
以上のように、本発明に係るストップ装置にあっては、他方のドアクローザ部品が回転軸線まわりに回転して枢軸にトルクが作用しても構造上枢軸が回転することはない。従って、長期の使用によっても操作部材の操作によってセレーションが確実に噛合、解除し、初期の性能が長期に亘って維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストップ装置が組み込まれたドアクローザの全体構成を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施形態におけるストップ装置を示す断面図であって、操作部材が第一の位置にある状態を示す図。
【図3】同ストップ装置の分解斜視図。
【図4】同ストップ装置に使用されている調整軸の斜視図。
【図5】同ストップ装置の断面図であって、(イ)は図2の状態から操作部材を第三の位置に操作した状態を示し、(ロ)は図2の状態から操作部材を第二の位置まで操作した状態を示す。
【図6】(イ)乃至(ハ)は他の実施形態におけるストップ装置の要部概略図。
【符号の説明】
1…ブラケット(一方のドアクローザ部品)、3…リンク(他方のドアクローザ部品)、3a…二股上部、3b…二股下部、5…カム板(被固定部材)、5a…切欠部(ストッパ機構)、6…操作部材、7…セレーション軸(固定軸部)、8…調整軸(可動軸部)、9a,9b…横セレーション部、10a,10b…縦セレーション部、11…枢軸、12…カム押さえ、12a…鍔部、13…皿バネ、14…ワッシャ、15…上ブッシュ、16…下ブッシュ、17…鋼球(ストッパ機構)、18…コイルバネ(ストッパ機構)、19…カム面、19a…外カム面、19b…内カム面、20…周壁部、21…切欠、24…コイルバネ、25…係合ボール、26…係合凹部、51…連結用凹部、60…ピン、70…係合孔、80…雄ネジ部、81…係合軸部(係合部)、82…円柱部、83…ヘッド部、84…ワッシャ、85…ナット
Claims (3)
- 所定の回転軸線上に互いに回転可能に連結されてドアの開閉に応じて相対回転する一対のドアクローザ部品間の角度が所定の角度に達したときに、両ドアクローザ部品のそれ以上の相対回転を阻止することによりドアを所定の開放位置に固定するドアクローザのストップ装置において、
一方のドアクローザ部品に一体に設けられて他方のドアクローザ部品の回転支軸となる前記回転軸線上の枢軸と、
該枢軸に回転軸線方向に移動可能に且つ回転軸線まわりに回転可能に設けられ、セレーションを介して一方のドアクローザ部品と連結一体化されてドアの開閉に応じて他方のドアクローザ部品に対して相対回転する被固定部材と、
ドアが所定の開放位置に達した時に被固定部材と他方のドアクローザ部品のそれ以上の相対回転を阻止するストッパ機構と、
セレーションが噛合、解除するように被固定部材を回転軸線方向に移動させるべく枢軸に操作可能に装着された操作部材とを備え、
枢軸は、一方のドアクローザ部品に固着又は突設された固定軸部と、操作部材が装着された可動軸部とから構成され、固定軸部には回転軸線方向に沿って貫通した非円形の係合孔が形成され、可動軸部には固定軸部の係合孔に係合する係合部が設けられ、該可動軸部の係合部が固定軸部の係合孔に係合することによって可動軸部が固定軸部に対して回転軸線まわりに相対回転不能に構成され、
可動軸部は、係合部より一端側に雄ネジ部を有し、係合孔から突出する雄ネジ部にナットが螺着されることによって可動軸部の回転軸線方向の相対移動が阻止され、
セレーションが噛合するように操作部材を操作した際に該操作部材をその位置に保持するために、操作部材に設けられた係合ボールが係合する係合凹部が可動軸部に設けられていることを特徴とするドアクローザのストップ装置。 - 所定の回転軸線上に互いに回転可能に連結されてドアの開閉に応じて相対回転する一対のドアクローザ部品間の角度が所定の角度に達したときに、両ドアクローザ部品のそれ以上の相対回転を阻止することによりドアを所定の開放位置に固定するドアクローザのストップ装置において、
一方のドアクローザ部品に一体に設けられて他方のドアクローザ部品の回転支軸となる前記回転軸線上の枢軸と、
該枢軸に回転軸線方向に移動可能に且つ回転軸線まわりに回転可能に設けられ、セレーションを介して一方のドアクローザ部品と連結一体化されてドアの開閉に応じて他方のドアクローザ部品に対して相対回転する被固定部材と、
ドアが所定の開放位置に達した時に被固定部材と他方のドアクローザ部品のそれ以上の相対回転を阻止するストッパ機構と、
セレーションが噛合、解除するように被固定部材を回転軸線方向に移動させるべく枢軸に操作可能に装着された操作部材とを備え、
一方のドアクローザ部品には回転軸線方向に沿って貫通した非円形の係合孔が形成され、枢軸には一方のドアクローザ部品の係合孔に係合する係合部が設けられ、該枢軸の係合部が一方のドアクローザ部品の係合孔に係合することによって枢軸が一方のドアクローザ部品に対して回転軸線まわりに相対回転不能に構成され、
枢軸は、係合部より一端側に雄ネジ部を有し、係合孔から突出する雄ネジ部にナットが螺着されることによって枢軸の回転軸線方向の相対移動が阻止され、
セレーションが噛合するように操作部材を操作した際に該操作部材をその位置に保持するために、操作部材に設けられた係合ボールが係合する係合凹部が枢軸に設けられていることを特徴とするドアクローザのストップ装置。 - 係合孔は多角形の角孔である請求項1又は2記載のドアクローザのストップ装置。
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