JP4034483B2 - 積層型チップ部品の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、導体パターンと絶縁シートを交互に積層し、絶縁シート間の導体パターンがスルーホールを通して接続された積層型チップ部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の積層型チップ部品としては、図7の様なインダクタンス素子がある。図7のインダクタンス素子は、絶縁シート71a、71b、71c、71dの表面に導体パターン73a、73b、73c、73dが印刷され、この絶縁シート71a、71b、71c、71d及び、保護用の絶縁シートが順次積層される。導体パターン73a、73b、73c、73dは、スルーホール72内にそれぞれ充填された導体74によって図8に示すように上層の導体パターンと下層の導体パターンが接続され、らせん状のコイルパターンが形成される。導体パターン73aと導体パターン73dは、端面に引き出され積層体の両端に形成された端子電極に接続される。
【0003】
また、従来の別の積層型チップ部品としては、コイルや、コンデンサ等の受動部品を一体に積層して回路が形成されたものがある。図9、図10は、2つのコイルとコンデンサを積層してフィルタ回路が形成されたものである。コンデンサ用導体パターン95aが形成された絶縁シート91aと、コンデンサ用導体パターン95b、95cが形成された絶縁シート91bが積層されて、2つのコンデンサが形成される。このコンデンサを内蔵した積層体の上に、半ターン分のコイル用導体パターンが2つ形成された絶縁シート91c、91d、91e及び、保護用の絶縁シート91fが順次積層される。コイル用導体パターンは、スルーホール92内に充填された導体94により、コイル用導体パターン93a、93b、93cが接続され、コイル用導体パターン93d、93e、93fが接続されて2つのコイルが形成される。
また、コイル用導体パターン93aとコンデンサ用導体パターン95bが、コイル用導体パターン93dとコンデンサ用導体パターン95cがスルーホール92内に充填された導体94により接続される。
コイル用導体パターン93cとコイル用導体パターン93fは、積層体の両端の側面に引き出されて外部電極に接続される。また、コンデンサ用導体パターン95aは、積層体のコイル用導体パターンが引き出されていない対向する側面に引出されて外部電極に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図7、図8の様な従来の積層型チップ部品は、導体パターンの焼成時の収縮率が絶縁シートの焼成時の収縮率よりも大きいため、図8に80で示す様に、スルーホール内において断線する場合がある。
また、図9、図10の様な従来の積層型チップ部品は、一般的にコイル用導体パターンとコンデンサ用導体パターンとで異なった材料が用いられているため、2種類の導体パターン間に収縮率の差及び、反応性の差が生じる。従って、図9、図10の様な従来の積層型チップ部品は、導体パターンの焼成時の収縮率が絶縁シートの焼成時の収縮率よりも大きい上、2種類の導体パターン間の収縮率の差及び、反応性の差が生じるので、特にコイルとコンデンサ間が、図10に100で示す様に断線しやすいという問題があった。
【0005】
本発明は、絶縁シートのスルーホール内において断線するのを防止できる積層型チップ部品の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、導体パターンと絶縁シートが交互に積み重ねられ、これら積層体内にコイルとコンデンサが形成された積層型チップ部品の製造方法において、該コイルを構成するコイル用導体パターンとコンデンサを構成するコンデンサ用導体パターンが互いに異なる材質で形成され、該コイル用導体パターンと接続されるコンデンサ用導体パターンが形成された絶縁シートには、該絶縁シートよりも下層に位置する絶縁シートのコンデンサ用導体パターンと接触しない様に、かつ該絶縁シートよりも上層の絶縁シートに設けられたスルーホールに対向する位置の表面に形成された凹みに充填されて焼成時に該スルーホール内に導電材料を供給するためのコイル用導体パターンと同じ材質の導体によって構成される導体部が形成され、導体パターンと絶縁シートが交互に積み重ねられた後、焼成されることにより、該スルーホール内に充填された導体が絶縁シートよりも収縮して、該スルーホール内の導体に該導体部から導電材料が供給され、該導体部を備えた絶縁シート上に形成された該コンデンサ用導体パターンよりも上層に位置する絶縁シートのコイル用導体パタ ーンと該コンデンサ用導体パターンがスルーホール内に供給されたコイル用導体パターンと同じ材質の導体と該導体部によって接続されてコイルとコンデンサが接続されるようにしたことによって上記課題を解決するものである。
また、本発明は、導体パターンと絶縁シートが交互に積み重ねられ、これら積層体内にコイルとコンデンサが形成された積層型チップ部品の製造方法において、該コイルを構成するコイル用導体パターンとコンデンサを構成するコンデンサ用導体パターンが互いに異なる材質で形成され、該コイル用導体パターンと接続されるコンデンサ用導体パターンが形成された絶縁シートには、該絶縁シートよりも下層に位置する絶縁シートのコンデンサ用導体パターンと接触しない様に、かつ該絶縁シートよりも上層の絶縁シートに設けられたスルーホールに対向する位置の表面に形成された貫通孔に充填されて焼成時に該スルーホール内に導電材料を供給するためのコイル用導体パターンと同じ材質の導体によって構成される導体部が形成され、導体パターンと絶縁シートが交互に積み重ねられた後、焼成されることにより、該スルーホール内に充填された導体が絶縁シートよりも収縮して、該スルーホール内の導体に該導体部から導電材料が供給され、該導体部を備えた絶縁シート上に形成された該コンデンサ用導体パターンよりも上層に位置する絶縁シートのコイル用導体パターンと該コンデンサ用導体パターンがスルーホール内に供給されたコイル用導体パターンと同じ材質の導体と該導体部によって接続されてコイルとコンデンサが接続されるようにしたことによって上記課題を解決するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に関する積層型チップ部品は、互いに材質の異なる第1の導体パターンと第2の導体パターンを備える。この第1の導体パターンは、それぞれ絶縁シート上に形成され、この絶縁シートが積層されて第1の素子を内蔵した積層体が形成される。また、第2の導体パターンは、それぞれ絶縁シート上に形成され、この絶縁シートが積層されて第2の素子を内蔵した積層体が形成される。第1の素子を内蔵した積層体の上に第2の素子を内蔵した積層体が積層されて一体化される。
第1の素子を内蔵した積層体において第1の導体パターンの第2の導体パターンとの接続部の表面に、第2の導体パターンと同じ材質の導体が形成される。そして、第1の導体パターンと第2の導体パターンが、絶縁シートのスルーホール内に充填された第2の導体パターンと同じ材質の導体によって接続される。このとき、スルーホール内に充填された第2の導体パターンと同じ材質の導体は、第2の導体パターンと、第1の導体パターンの表面に形成された第2の導体パターンと同じ材質の導体によって挟まれることになる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の積層型チップ部品の製造方法の実施例を図1乃至図6を参照して説明する。
図1は本発明に関する積層型チップ部品を示す分解斜視図、図2は図1の断面図である。
図1、図2において、11a、11b、11c、11d、11e、11fは絶縁シート、12はスルーホール、13a、13b、13c、13d、13e、13fはコイル用導体パターン、15a、15b、15cはコンデンサ用導体パターンである。
絶縁シート11a、11b、11c、11d、11e、11fは、誘電体や磁性体等のセラミック材料で形成される。
この絶縁シート11aの表面には、銀とパラジュウムの合金、銅、ニッケル等の導電材料でコンデンサ用導体パターン15aが形成される。また、絶縁シート11bの表面には、銀とパラジュウムの合金、銅、ニッケル等の導電材料でコンデンサ用導体パターン15b、15cが形成される。コンデンサ用導体パターン15b、15cのコイルとの接続部の表面には、絶縁シート11cのスルーホール12とほぼ同じ大きさかそれ以上の大きさを有する導体16が形成される。この導体16を形成する導電材料は、後述のコイル用導体パターンと同じ材質のものが用いられる。この絶縁シート11bを介して対向するコンデンサ用導体パターン15aとコンデンサ用導体パターン15b間にコンデンサが形成される。また、この絶縁シート11bを介して対向するコンデンサ用導体パターン15aとコンデンサ用導体パターン15c間にコンデンサが形成される。
絶縁シート11c、11d、11eは、表面にそれぞれ半ターン分のコイル用導体パターンが2つ形成される。それぞれ半ターン分のコイル用導体パターン13a、13b、13c、13d、13e、13fは、銀や銅等の導電材料で形成される。なお、このコイル用導体パターン13a、13b、13c、13d、13e、13fを形成している導電材料は、コンデンサ用導体パターンを形成している導電材料と異なるものが用いられる。このコイル用導体パターン13a、13b、13c、13d、13e、13fは、スルーホール12内に充填された導体14により、コイル用導体パターン13a、13b、13cが接続され、コイル用導体パターン13d、13e、13fが接続されて2つのコイルが形成される。
また、絶縁シート11cのスルーホール12内に充填された導体14によってコイル用導体パターン13aとコンデンサ用導体パターン15bが接続され、コイル用導体パターン13dとコンデンサ用導体パターン15cが接続されてコイルとコンデンサが接続される。これらの導体パターンを接続する導体14は、コイル用導体パターンと同じ材質のものが用いられる。
そして、コイル用導体パターン13cとコイル用導体パターン13fは、積層体の両端の側面に引き出されて外部電極に接続される。また、コンデンサ用導体パターン15aは、積層体のコイル用導体パターンが引き出されていない対向する側面に引出されて外部電極に接続される。なお、絶縁シート11fは絶縁シート11e上に形成されたコイル用導体パターンを保護するためのものである。
【0009】
この積層型チップ部品は、次の様に製造される。まず、図3(A)に示す様に、絶縁シート11bの表面に印刷されたコンデンサ用導体パターン15bと15cのそれぞれのコイル用導体パターンとの接続部の表面に導体16が印刷される。この絶縁シート11bは、コンデンサ用導体パターンが印刷された絶縁シート11a上に積層される。なお、この工程は、コンデンサ用導体パターンが印刷された絶縁シート11a上に絶縁シート11bを積層した後、絶縁シート11bの表面にコンデンサ用導体パターン15bと15cを印刷し、このコンデンサ用導体パターン15bと15cのそれぞれのコイル用導体パターンとの接続部の表面に導体16を印刷してもよい。
次に、図3(B)に示す様に絶縁シート11cを絶縁シート11b上に積層し、絶縁シート11cのスルーホール12内に充填されたコイル用導体パターンと同じ材質の導体によりコイル用導体パターン13a、13dとコンデンサ用導体パターン15b、15cが接続される。なお、コイル用導体パターン13a、13bは、絶縁シート11b上に積層する前に予め絶縁シート11cの表面に印刷してもよいし、絶縁シート11cを絶縁シート11b上に積層した後に絶縁シート11cの表面に印刷してもよい。
そして、この絶縁シート11c上に絶縁シート11d、11eを順次積層してコイルが形成される。
【0010】
図4は本発明の積層型チップ部品の製造方法の第1の実施例に関する積層型チップ部品の断面図である。
セラミック製の絶縁シート41aの表面には、銀とパラジュウムの合金、銅、ニッケル等の導電材料でコンデンサ用導体パターン45aが形成される。また、セラミック製の絶縁シート41bには、その表面に銀とパラジュウムの合金、銅、ニッケル等の導電材料でコンデンサ用導体パターン45b、45cが形成されると共に、コンデンサ用導体パターンのコイル用導体パターンとの接続部に対応する位置に、後述の絶縁シート41cのスルーホール42とほぼ同じ大きさかそれ以上の大きさを有し、後述のコイル用導体パターンと同じ材質の導体を充填するための凹みが設けられる。
この絶縁シート41bを介して対向するコンデンサ用導体パターン45aとコンデンサ用導体パターン45b間にコンデンサが形成される。また、この絶縁シート41bを介して対向するコンデンサ用導体パターン45aとコンデンサ用導体パターン間にコンデンサが形成される。
セラミック製の絶縁シート41c、41d、41eは、表面にそれぞれ半ターン分のコイル用導体パターン43が2つ形成される。それぞれ半ターン分のコイル用導体パターン43は、銀や銅等の導電材料で形成され、スルーホール内に充填された導体44により、上層のコイル用導体パターンと下層のコイル用導体パターンが接続されて2つのコイルが形成される。なお、コイル用導体パターン43を形成している導電材料は、コンデンサ用導体パターンを形成している導電材料と異なるものが用いられる。
また、絶縁シート41cのスルーホール内に充填された導体44及び、絶縁シート41bの凹み内に充填された導体46によってコイル用導体パターンとコンデンサ用導体パターンが接続されてコイルとコンデンサが接続される。これらの導体44、46は、コイル用導体パターンと同じ材質のものが用いられる。なお、絶縁シート41fは絶縁シート41e上に形成されたコイル用導体パターンを保護するためのものである。
【0011】
この積層型チップ部品は、次の様に製造される。まず、図5(A)に示す様に、絶縁シート41bのコンデンサ用導体パターンのコイル用導体パターンとの接続部に対応する位置に、コイル用導体パターンと同じ材質の導体を充填するための凹み47が設けられる。
次に、図5(B)に示す様に表面にコンデンサ用導体パターン45b、45cを印刷すると共に、凹み47内にコイル用導体パターンと同じ材質の導体46を充填した絶縁シート41bを、コンデンサ用導体パターンが印刷された絶縁シート41a上に積層する。なお、この工程は、絶縁シート41a上に絶縁シート41bを積層した後、絶縁シート41bの表面にコンデンサ用導体パターン15bと15cを印刷すると共に、凹み47内にコイル用導体パターンと同じ材質の導体46を充填してもよい。
さらに、図5の(C)に示す様に絶縁シート41cを絶縁シート41b上に積層し、絶縁シート41cのスルーホール42内に充填されたコイル用導体パターンと同じ材質の導体によりコイル用導体パターン43とコンデンサ用導体パターン45b、45cが接続される。そして、この絶縁シート41c上に絶縁シート41d、41eを順次積層してコイルが形成される。
【0012】
図6は本発明の積層型チップ部品の製造方法の第2の実施例を示す断面図である。
セラミック製の絶縁シート61a、61bのそれぞれの表面に、銀とパラジュウムの合金、銅、ニッケル等の導電材料でコンデンサ用導体パターン65が形成される。また、セラミック製の絶縁シート61bには、コンデンサ用導体パターンのコイル用パターンとの接続部に対応する位置に、絶縁シート61cのスルーホール62とほぼ同じ大きさかそれ以上の大きさを有し、後述のコイル用導体パターンと同じ材質の導体を充填するための貫通孔が設けられる。
セラミック製の絶縁シート61c、61d、61eは、表面にそれぞれ半ターン分のコイル用導体パターン63が銀や銅等の導電材料で2つ形成され、スルーホール内に充填された導体64により、上層のコイル用導体パターンと下層のコイル用導体パターンが接続されて2つのコイルが形成される。なお、コイル用導体パターン43を形成している導電材料は、コンデンサ用導体パターンを形成している導電材料と異なるものが用いられる。
また、絶縁シート41cのスルーホール内に充填された導体64及び、絶縁シート41bの貫通孔内に充填された導体66によってコイル用導体パターンとコンデンサ用導体パターンが接続されてコイルとコンデンサが接続される。これらの導体64、66は、コイル用導体パターンと同じ材質のものが用いられる。
【0013】
以上、本発明の積層型チップ部品の製造方法の実施例を述べたが、前述の実施例に限られるものではない。例えば、コイル用導体パターンのスルーホールに対向する位置の表面に導体が形成されてもよい。また、導体パターンのスルーホールに対向する位置に形成された導体は、円形、四角形、多角形等さまざまな形状にすることができる。さらに、コイルを内蔵した積層体の上にコンデンサを内蔵した積層体を積層したり、コイルを内蔵した積層体の両側にコンデンサを内蔵した積層体を積層してもよい。
また、第1の実施例において、凹み内に充填された導体とコンデンサ用導体パターンの表面に、さらにコイル用導体パターンと同じ材質の導体を形成してもよい。
さらに、第2の実施例において、貫通孔内に充填された導体とコンデンサ用導体パターンの表面に、さらにコイル用導体パターンと同じ材質の導体を形成してもよい。
本発明の積層型チップ部品の製造方法は、実施例においてコイルとコンデンサを一体に積層して回路が形成されたものについて説明したが、インダクタンス素子についても適用できる。
【0014】
【発明の効果】
以上述べた様に本発明に関する積層型チップ部品は、導体パターンのスルーホールに対向する位置の表面に導体が形成されるので、導体パターン及びスルーホール内に充填された導体が絶縁シートよりも収縮しても、導体パターンの表面に形成された導体からスルーホール内の導体に導電材料を供給できる。従って、本発明に関する積層型チップ部品は、導体パターンの焼成時の収縮率が絶縁シートの焼成時の収縮率よりも大きくても、絶縁シートのスルーホール内において断線するのを防止できる。
また、本発明の積層型チップ部品の製造方法は、コイル用導体パターンとコンデンサ用導体パターンが互いに異なる材質で形成された状態で、コイル用導体パターンと接続されるコンデンサ用導体パターンのスルーホールに対向する位置に導体部を有するので、導体パターン及びスルーホール内に充填された導体が絶縁シートよりも収縮しても、導体部からスルーホル内の導体に導電材料を供給できる。従って、本発明の積層型チップ部品の製造方法は、導体パターンの焼成時の収縮率が絶縁シートの焼成時の収縮率よりも大きくても、絶縁シートのスルーホール内において断線するのを防止できる。また、本発明の積層型チップ部品の製造方法は、2種類の導電パターン間の収縮率の差及び、反応性の差が生じていても、絶縁シートのスルーホール内において断線するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関する積層型チップ部品を示す分解斜視図である。
【図2】 図1の断面図である。
【図3】 本発明本発明に関する積層型チップ部品の製造順序を説明する図である。
【図4】 本発明の積層型チップ部品の製造方法の第1の実施例に関する積層型チップ部品の断面図である。
【図5】 本発明の積層型チップ部品の製造方法の第1の実施例を示す説明図である。
【図6】 本発明の積層型チップ部品の製造方法の第2の実施例を示す断面図である。
【図7】 従来の積層型チップ部品を示す分解斜視図である。
【図8】 図7の断面図である。
【図9】 従来の別の積層型チップ部品を示す分解斜視図である。
【図10】 図9の断面図である。
【符号の説明】
11a、11b、11c、11d、11e、11f 絶縁シート
12 スルーホール
13a、13b、13c、13d、13e、13f コイル用導体パターン
15a、15b、15c コンデンサ用導体パターン
Claims (2)
- 導体パターンと絶縁シートが交互に積み重ねられ、これら積層体内にコイルとコンデンサが形成された積層型チップ部品の製造方法において、
該コイルを構成するコイル用導体パターンとコンデンサを構成するコンデンサ用導体パターンが互いに異なる材質で形成され、
該コイル用導体パターンと接続されるコンデンサ用導体パターンが形成された絶縁シートには、該絶縁シートよりも下層に位置する絶縁シートのコンデンサ用導体パターンと接触しない様に、かつ該絶縁シートよりも上層の絶縁シートに設けられたスルーホールに対向する位置の表面に形成された凹みに充填されて焼成時に該スルーホール内に導電材料を供給するためのコイル用導体パターンと同じ材質の導体によって構成される導体部が形成され、
導体パターンと絶縁シートが交互に積み重ねられた後、焼成されることにより、該スルーホール内に充填された導体が絶縁シートよりも収縮して、該スルーホール内の導体に該導体部から導電材料が供給され、
該導体部を備えた絶縁シート上に形成された該コンデンサ用導体パターンよりも上層に位置する絶縁シートのコイル用導体パターンと該コンデンサ用導体パターンがスルーホール内に供給されたコイル用導体パターンと同じ材質の導体と該導体部によって接続されてコイルとコンデンサが接続されるようにしたことを特徴とする積層型チップ部品の製造方法。 - 導体パターンと絶縁シートが交互に積み重ねられ、これら積層体内にコイルとコンデンサが形成された積層型チップ部品の製造方法において、
該コイルを構成するコイル用導体パターンとコンデンサを構成するコンデンサ用導体パターンが互いに異なる材質で形成され、
該コイル用導体パターンと接続されるコンデンサ用導体パターンが形成された絶縁シートには、該絶縁シートよりも下層に位置する絶縁シートのコンデンサ用導体パターンと接触しない様に、かつ該絶縁シートよりも上層の絶縁シートに設けられたスルーホールに対向する位置の表面に形成された貫通孔に充填されて焼成時に該スルーホール内に導電材料を供給するためのコイル用導体パターンと同じ材質の導体によって構成される導体部が形成され、
導体パターンと絶縁シートが交互に積み重ねられた後、焼成されることにより、該スルーホール内に充填された導体が絶縁シートよりも収縮して、該スルーホール内の導体に該導体部から導電材料が供給され、
該導体部を備えた絶縁シート上に形成された該コンデンサ用導体パターンよりも上層に位置する絶縁シートのコイル用導体パターンと該コンデンサ用導体パターンがスルーホール内に供給されたコイル用導体パターンと同じ材質の導体と該導体部によって接続されてコイルとコンデンサが接続されるようにしたことを特徴とする積層型チップ部品の製造方法。
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