JP4034459B2 - 車両用ニーエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ニーエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の助手席又は運転席乗員前方におけるインストルメントロアーの内に設けられるニーエアバッグ装置としては、従来、特開平6ー80058号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
この公報に開示された車両用ニーエアバッグ装置は図21に示すような構造を備えており、バッグ本体1が膨張すると、これに伴い、回動軸2を中心にリッド3が回動しリンク機構4を介してリッド3の上端部が車室内後方へ移動するように開作動する。
【0004】
これにより、バッグ本体1が車室内へ膨出して助手席5の乗員6を保護する。
【0005】
同時に、リッド3は車室内後方へ突出した状態となり、リッド3が助手席5の乗員6のニープロテクタとして機能する。
【0006】
この際、リッド3はバッグ本体1によって支持されるので、バッグ本体1の圧力で助手席5の乗員6の膝荷重を吸収し、衝撃吸収効果が高められる。
【0007】
そして、従来、上記バッグ本体1は、表面どうしを互いに接触させて重ね合わせた二枚の基布の周縁部を縫い合わせて袋状にした後、裏返して表面を外側に出すことにより形成されていた。
【0008】
また、バッグ本体1は、その取付け位置を固定されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車両用ニーエアバッグ装置では、表面どうしを互いに接触させて重ね合わせた二枚の基布の周縁部を縫い合わせて袋状にした後、裏返して表面を外側に出すことによりバッグ本体1を形成していたので、縫製後のバッグ本体1を表に返す作業を要し、その分、製造に手間がかかるという問題があった。
【0010】
また、バッグ本体1は、単に位置を固定させて取付けられているに過ぎなかったので、乗員6の体格などに応じて展開時の入力荷重を調整させる機能を持たせることはできなかった。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、製造を容易化し、乗員の体格などに応じて展開時の入力荷重を調整させることのできる車両用ニーエアバッグ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、少なくとも芯材と表皮とを有するインストルメントパネルの下部に対し、開口部が形成され、該開口部の縁部にニーエアバッグ装置が取付けられ、該ニーエアバッグ装置が少なくともバッグ本体と開裂部とを備えた車両用ニーエアバッグ装置であって、前記開口部の縁部における表皮と芯材との間に収納凹部が設けられ、該収納凹部は、前記芯材、または、芯材に取付けられた別部材を凹状に形成することによって構成されると共に、前記収納凹部は、前記開口部の上左右の3辺に沿ったほぼ逆U字状に設けられ、前記バッグ本体が、収納凹部に収納され、且つ、前記開裂部が、前記表皮の前記収納凹部と対応する部分に形成されたことを特徴としている。
【0013】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、ニーエアバッグ装置のバッグ本体をインストルメントパネルの表皮と芯材との間に形成した収納凹部の内部へ収納しているので、見栄えを良くすることができる。また、ニーエアバッグ装置のバッグ本体をインストルメントパネルの表皮と芯材との間に形成した収納凹部の内部へ収納しているので、組立時にニーエアバッグ装置の位置合せの手間をなくすことができる。更に、ニーエアバッグ装置のバッグ本体をインストルメントパネルの表皮と芯材との間に形成した収納凹部の内部へ収納しているので、ニーエアバッグ装置が車室内側へ出っ張らないようにすることができ、車室の室内空間を広くすることができる。加えて、インストルメントパネルの収納凹部と対応する部分に開裂部を設けているので、バッグ本体膨出時の開裂を容易化することができる。且つ、開裂部を開口部の縁部形成することにより、外側から見えなくすることができるので、外観品質を向上することができる。
【0014】
請求項2に記載された発明では、前記収納凹部に対し前記バッグ本体を前記収納凹部の中央へ向けて移動自在な取付点を介して取付けると共に、移動自在な取付点が、長穴と、該長穴に沿って移動自在に取付けられた取付部材とを有することを特徴としている。
【0015】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、前記収納凹部に対しバッグ本体の取付点を中央へ向けて移動自在に取付けているので、バッグ本体の容量を大きくすることなく膨出時のバッグ本体の厚みを増すことができる。
【0016】
請求項3に記載された発明では、前記バッグ本体を、裏面どうしを互いに接触させて重ね合わせた二枚の基布の周縁部を縫い合わせることにより形成し、且つ、前記基布の周縁部に複数の部分重ね縫い代を形成したことを特徴としている。
【0017】
このように構成された請求項3にかかる発明によれば、前記バッグ本体を、裏面どうしを互いに接触させて重ね合わせた二枚の基布の周縁部全周を縫い合わせることにより形成しているので、縫製後のバッグ本体を表に返す作業がなくなり、その分、製造を容易化することができる。この際、基布の周縁部に複数の部分重ね縫い代を形成し、部分重ね縫い代を折曲げて部分的に重ね縫いされるようにすることにより、バッグ本体の周縁部の強度を上げることができる。しかも、重ね縫いされた部分はクッション効果が高くなるので、乗員への当たりを柔らかなものとすることができる。
【0018】
請求項4に記載された発明では、前記バッグ本体に、所定以上の圧力が作用した時に破断されるヒューズ縫い部を形成したことを特徴としている。
【0019】
このように構成された請求項4にかかる発明によれば、バッグ本体に、ヒューズ縫い部を形成したので、バッグ本体の内圧が高くなった時にヒューズ縫い部が破断されてバッグ本体の内圧を低下させるので、乗員の膝への入力が低減されるようにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0021】
図1〜図9は、この発明の実施の形態1を示すものである。
【0022】
まず、構成を説明すると、この実施の形態1のものでは、図1に示すように、インストルメントパネル21を構成しているインストルメントロアー22には、グローブボックス23用などの開口部24が形成されており、このグローブボックス23用の開口部24周縁には上左右の3辺に沿ってほぼ逆U字状の収納凹部25が設けられている。
【0023】
即ち、図2に示すように、前記インストルメントパネル21は、樹脂成形された芯材27の表面にクッション層28と表皮29とがこの順に積層された構成を備えており、芯材27の前記部分を凹状に形成することにより、芯材27とクッション層28との間に前記収納凹部25を形成させるようにしている。
【0024】
そして、図3に示すように、表皮29には収納凹部25と対応する部分(収納凹部25を覆う部分)に開裂部30が形成されている。この開裂部30は、グローブボックス23用の開口部24の縁部に沿って表皮29を分断し且つ分断部を接合することにより設定されている。
【0025】
そして、前記収納凹部25には、ニーエアバッグ装置31のバッグ本体32が折畳まれた状態で収納されている。
【0026】
このバッグ本体32は、図4に示すように、収納凹部25の上辺のほぼ中央において、第1の取付点33で収納凹部25に取付けられている。この際、バッグ本体32には中央に形成された開口34の部分にインフレータ35などのガス発生器が内在されており、第1の取付点33はインフレータ35に設けたウエルドボルトやナットなどの締結部材によって構成されている。
【0027】
また、バッグ本体32は、収納凹部25の左右辺の下部において第2・第3の取付点36,37で収納凹部25に取付けられている。この際、収納凹部25には左右方向へほぼ水平に延びる長穴38が形成されており、この第2・第3の取付点36,37は長穴38に沿い中央へ向けて移動自在に取付けられている。この第2・第3の取付点36,37は、図5に示すように、両端に頭部を有するピンなどの取付部材39によって構成されている。また、この取付部材39は、バッグ本体32の第2・第3の取付点36,37および収納凹部25の長穴38に対し遊嵌されることにより回転自在となっている。
【0028】
前記バッグ本体32は、図6〜図8に示すように、裏面どうしを互いに接触させて重ね合わせた二枚の基布40,41の周縁部全周を縫い合わせる(縫合線42)ことにより形成される。この際、基布40,41の周縁部に複数(図では3箇所)の部分重ね縫い代43,44を形成し、部分重ね縫い代43,44を上方へ折曲げて部分的に4枚重ね縫いされるようにする。
【0029】
また、バッグ本体32の左右には、それぞれ中心線イとほぼ平行なヒューズ縫い部45〜47(図では3本となっているが1本でもそれ以上でも良い)が形成されており、バッグ本体32の内部は、開口34部分を含む中央の室48と、この中央の室48の左右にてヒューズ縫い部45〜47により順次隔離された複数の室49〜51とに区切られている。なお、ヒューズ縫いとは、所定以上の圧力が作用すると破断されるようにした縫い目のことである。
【0030】
次に、作動について説明する。
【0031】
インフレータ35からのガスによりバッグ本体32が膨張すると、バッグ本体32の膨張の圧力によって開裂部30が開裂され、開裂部30からバッグ本体32が車室内へ膨出する。これにより、乗員の膝部などが保護される。
【0032】
この際、ニーエアバッグ装置31のバッグ本体32をインストルメントパネル21の表皮29と芯材27との間に形成した収納凹部25の内部へ収納しているので、見栄えを良くすることができる。また、ニーエアバッグ装置31のバッグ本体32をインストルメントパネル21の表皮29と芯材27との間に形成した収納凹部25の内部へ収納しているので、組立時にニーエアバッグ装置31の位置合せの手間をなくすことができる。更に、ニーエアバッグ装置31のバッグ本体32をインストルメントパネル21の表皮29と芯材27との間に形成した収納凹部25の内部へ収納しているので、ニーエアバッグ装置31が車室内側へ出っ張らないようにすることができ、車室の室内空間を広くすることができる。加えて、インストルメントパネル21の収納凹部25と対応する部分に開裂部30を設けているので、バッグ本体32膨出時の開裂を容易化することができる。且つ、開裂部30をグローブボックス23用の開口部24の縁部形成することにより、外側から見得なくすることができるので、外観品質を向上することができる。
【0033】
また、収納凹部25の左右辺の下部に対しバッグ本体32の第2・第3の取付点36,37を長穴38に沿い中央へ向けて移動自在に取付けているので、バッグ本体32の容量を大きくすることなく膨出時のバッグ本体32の厚みを増すことができる。即ち、バッグ本体32の容量が同一の場合、図4に示すように、取付点36,37間の距離がaのままの場合よりも、距離がbとなった方が大きな厚みが得られる。この際、バッグ本体32の第2・第3の取付点36,37を構成する取付部材39を回転自在とすることにより、膨出時にバッグ本体32が受けるダメージを少なくすることができる。且つ、膨出時のバッグ本体32の展開をスムーズにすることができる。
【0034】
更に、バッグ本体32を、裏面どうしを互いに接触させて重ね合わせた二枚の基布40,41の周縁部全周を縫い合わせる(縫合線42)ことにより形成しているので、縫製後のバッグ本体32を表に返す作業がなくなり、その分、製造を容易化することができる。この際、基布40,41の周縁部に複数の部分重ね縫い代43,44を形成し、部分重ね縫い代43,44を上方へ折曲げて部分的に4枚重ね縫いされるようにすることにより、バッグ本体32の周縁部の強度を上げることができる。しかも、4枚重ね縫いされた部分はクッション効果が高くなるので、乗員への当たりを柔らかなものとすることができる。
【0035】
加えて、バッグ本体32の左右に、それぞれ中心線イとほぼ平行なヒューズ縫い部45〜47(図では3本となっているが1本でもそれ以上でも良い)を形成して、バッグ本体32の内部を、開口34部分を含む中央の室48と、この中央の室48の左右にてヒューズ縫い部45〜47により順次隔離された複数の室49〜51とに区切ったことにより、乗員の膝への入力が低減されるようコントロールすることができる。即ち、図9に示すように、ヒューズ縫い部45〜47がないと、線cのようにバッグ本体32の内圧が一気に高くなってしまうが、ヒューズ縫い部45〜47を設けると線dのようにバッグ本体32の内圧が破断圧力eよりも高くなると最初のヒューズ縫い部45が破断されてバッグ本体32の内圧が下がり、次にバッグ本体32の内圧が破断圧力eよりも高くなると二番目のヒューズ縫い部46が破断されてバッグ本体32の内圧が下がるという作用をヒューズ縫い部の数だけ繰返しつつバッグ本体32を膨張させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態2】
図10は、この発明の実施の形態2を示すものであり、開裂部51を芯材27と表皮29との接合部を剥離しやすくなるようにすることにより設定したものである。
【0037】
上記以外については、前記実施の形態1と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることができる。
【0038】
【変形例】
図11は、実施の形態2の第1の変形例であり、図3と同様の構成において収納凹部25を芯材27とは別部材52で構成したものである。
【0039】
このように、収納凹部25を芯材27とは別部材52で構成することにより、インストルメントパネル21の製造の自由度を増すことができる。
【0040】
図12は、実施の形態2の第2の変形例であり、図11と同様の構成において収納凹部25を芯材27とは別部材52で構成したものである。
【0041】
このように、収納凹部25を芯材27とは別部材52で構成することにより、インストルメントパネル21の製造の自由度を増すことができる。
【0042】
図13は、実施の形態2の第3の変形例であり、図3と同様の構成において収納凹部25内にバッグ本体32を収容するインナーリッド53を取付けたものである。
【0043】
このように、収納凹部25内にバッグ本体32を収容するインナーリッド53を取付けることにより、膨張時にバッグ本体32ではなくインナーリッド53がクッション層28や表皮29を押すようになるので、より開裂を容易化することができる。なお、インナーリッド53は、図10〜図12のものに取付けるようにしても良い。
【0044】
【発明の実施の形態3】
図14は、この発明の実施の形態3を示すものであり、バッグ本体32の第2・第3の取付点36,37を取付ける長穴54を中央へ進むに従い上方へ向かう上がり勾配に形成したものである。
【0045】
上記以外については、前記実施の形態1と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることができる。
【0046】
【変形例】
図15は、実施の形態3の変形例であり、図4と同様の構成において長穴38の途中にボッチ状の移動規制部55を形成したものである。
【0047】
このように長穴38の途中にボッチ状の移動規制部55を形成することにより、第2・第3の取付点36,37は、インフレータ35からのガスの圧力が弱いときには移動規制部55で止められ、インフレータ35からのガスの圧力が強いときには移動規制部55で一旦停止され、更に、移動規制部55を乗り越えて長穴38の端部まで移動することになる。これにより、乗員の膝への入力を低減することができる。また、インフレータ35からのガス圧によってバッグ本体32の厚みをコントロールすることができる。なお、移動規制部55は、複数設けても良い。且つ、図14の長穴54に設けても良い。
【0048】
【発明の実施の形態4】
図16は、この発明の実施の形態4を示すものであり、基布40,41の周縁部に形成する部分重ね縫い代43,44を細かく細分化したものである。
【0049】
このようにしても、図6の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0050】
上記以外については、前記実施の形態1と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることができる。
【0051】
【変形例】
図17は、実施の形態4の第1の変形例であり、部分重ね縫い代43,44を二枚の基布40,41の内側へ折り込むようにしたものである。
【0052】
図18は、実施の形態4の第2の変形例であり、部分重ね縫い代43を基布40の上側へ、部分重ね縫い代44を基布41の下側へそれぞれ折るようにしたものである。
【0053】
図19は、実施の形態4の第3の変形例であり、部分重ね縫い代43を基布41の上側へ、部分重ね縫い代44を基布40の上側へそれぞれ折るようにしたものである。
【0054】
図20は、実施の形態4の第4の変形例であり、部分重ね縫い代44のみを設けるようにしたものである。
【0055】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、ニーエアバッグ装置のバッグ本体をインストルメントパネルの表皮と芯材との間に形成した収納凹部の内部へ収納しているので、見栄えを良くすることができる。また、ニーエアバッグ装置のバッグ本体をインストルメントパネルの表皮と芯材との間に形成した収納凹部の内部へ収納しているので、組立時にニーエアバッグ装置の位置合せの手間をなくすことができる。更に、ニーエアバッグ装置のバッグ本体をインストルメントパネルの表皮と芯材との間に形成した収納凹部の内部へ収納しているので、ニーエアバッグ装置が車室内側へ出っ張らないようにすることができ、車室の室内空間を広くすることができる。加えて、インストルメントパネルの収納凹部と対応する部分に開裂部を設けているので、バッグ本体膨出時の開裂を容易化することができる。且つ、開裂部を開口部の縁部形成することにより、外側から見えなくすることができるので、外観品質を向上することができる。
【0056】
請求項2の発明によれば、前記収納凹部に対しバッグ本体の取付点を中央へ向けて移動自在に取付けているので、バッグ本体の容量を大きくすることなく膨出時のバッグ本体の厚みを増すことができる。
【0057】
請求項3の発明によれば、前記バッグ本体を、裏面どうしを互いに接触させて重ね合わせた二枚の基布の周縁部全周を縫い合わせることにより形成しているので、縫製後のバッグ本体を表に返す作業がなくなり、その分、製造を容易化することができる。この際、基布の周縁部に複数の部分重ね縫い代を形成し、部分重ね縫い代を折曲げて部分的に重ね縫いされるようにすることにより、バッグ本体の周縁部の強度を上げることができる。しかも、重ね縫いされた部分はクッション効果が高くなるので、乗員への当たりを柔らかなものとすることができる。
【0058】
請求項4の発明によれば、バッグ本体に、ヒューズ縫い部を形成したので、バッグ本体の内圧が高くなった時にヒューズ縫い部が破断されてバッグ本体の内圧を低下させるので、乗員の膝への入力が低減されるようにすることができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の全体図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図2の部分拡大側方断面図である。
【図4】収納凹部の平面図である。
【図5】第2,第3の取付け点の側方断面図である。
【図6】バッグ本体の平面図である。
【図7】図6のB−B線に沿った断面図である。
【図8】図6のC−C線に沿った断面図である。
【図9】バック内圧と変位との関係を示すグラフである。
【図10】この発明の実施の形態2の部分拡大側方断面図である。
【図11】実施の形態2の第1の変形例の部分拡大側方断面図である。
【図12】実施の形態2の第2の変形例の部分拡大側方断面図である。
【図13】実施の形態2の第3の変形例の部分拡大側方断面図である。
【図14】この発明の実施の形態3の部分拡大図である。
【図15】この発明の実施の形態3の変形例の部分拡大図である。
【図16】この発明の実施の形態4の部分平面図である。
【図17】実施の形態4の第1の変形例の側面図である。
【図18】実施の形態4の第2の変形例の側面図である。
【図19】実施の形態4の第3の変形例の側面図である。
【図20】実施の形態4の第4の変形例の側面図である。
【図21】従来例の側方断面図である。
【符号の説明】
21 インストルメントパネル
24 開口部
25 収納凹部
29 表皮
30,51 開裂部
32 バッグ本体
36,37 取付点
40,41 基布
43,44 部分重ね縫い代
45〜47 ヒューズ縫い部

Claims (4)

  1. 少なくとも芯材と表皮とを有するインストルメントパネルの下部に対し、開口部が形成され、該開口部の縁部にニーエアバッグ装置が取付けられ、該ニーエアバッグ装置が少なくともバッグ本体と開裂部とを備えた車両用ニーエアバッグ装置であって、
    前記開口部の縁部における表皮と芯材との間に収納凹部が設けられ、該収納凹部は、前記芯材、または、芯材に取付けられた別部材を凹状に形成することによって構成されると共に、前記収納凹部は、前記開口部の上左右の3辺に沿ったほぼ逆U字状に設けられ、
    前記バッグ本体が、収納凹部に収納され、
    且つ、前記開裂部が、前記表皮の前記収納凹部と対応する部分に形成されたことを特徴とする車両用ニーエアバッグ装置。
  2. 前記収納凹部に対し前記バッグ本体を前記収納凹部の中央へ向けて移動自在な取付点を介して取付けると共に、移動自在な取付点が、長穴と、該長穴に沿って移動自在に取付けられた取付部材とを有することを特徴とする請求項1記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  3. 前記バッグ本体を、裏面どうしを互いに接触させて重ね合わせた二枚の基布の周縁部を縫い合わせることにより形成し、且つ、前記基布の周縁部に複数の部分重ね縫い代を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の車両用ニーエアバッグ装置。
  4. 前記バッグ本体に、所定以上の圧力が作用した時に破断されるヒューズ縫い部を形成したことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の車両用ニーエアバッグ装置。
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