JP4033359B2 - ずり上げ機能付大人用完全パンツ型おむつ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は大人用の完全パンツ型おむつに関し、特に着用時にずり上げ機能を付与して扱いやすくしたものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
高齢者、障害者及び事故などにより寝たきりとなった人の排泄の不快感を軽減し、介護者の負担を軽減する目的で大人用の紙おむつ類が種々市販されている。これらの内完全パンツ型おむつは下着感覚で着用できるため使用量が次第に増えている。
【0003】
ところが高齢者等で手や指が不自由な人にとっては、上記のパンツ型おむつを自分自身で着用するのは非常に困難である。これは完全パンツ型おむつを着用する際に、健常者であれば難無く指先で摘むことのできるパンツ形状の上端部が不自由な指では非常に摘みにくく、さらにこれを引き上げるのも困難だからである。また介護者が着用させる際にも指先で摘むだけでは速やかに着用させられない欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこれに鑑み種々検討の結果、手や指の不自由な本人でも、また介護者にでも着用し易いずり上げ機能付大人用完全パンツ型おむつを開発したものである。
【0005】
本発明は、ウェスト部の周囲に、下方に開いた指掛開口を有する逆ポケット形成したことを特徴とするずり上げ機能付大人用完全パンツ型おむつである。
【0006】
即ち本発明の完全パンツ型おむつは、長尺シート部材を長手方向の中央線部に沿って折り返して、完全パンツ型おむつの上端周縁部に被せ、該長尺シート部材を周方向の複数箇所で該完全パンツ型おむつの本体部材に固定することにより、下方に開いた指掛開口を有する逆ポケットを形成したことを特徴とするずり上げ機能付大人用完全パンツ型おむつである。そして、逆ポケットを該完全パンツ型おむつの前身頃及び/又は後身頃に左右一対で設ける場合には、該逆ポケットの上下長さを20〜120mm、その幅を30〜200mmとするのは有効であり、また逆ポケットを該完全パンツ型おむつの前身頃及び/又は後身頃に多数設ける場合には、該逆ポケットの上下を20〜120mm、その幅を30〜200mmとし、さらにこれら逆ポケットを形成する長尺シート部材と本体部材との固定代の幅を15〜400mmとするのは効果がある。
【0007】
このように完全パンツ型おむつのウェスト部に指を掛けやすい部材を設けたものを図示すると参考例の図1のように、完全パンツ型おむつ(1)のウェスト部の周方向に間隔を開けて複数箇所を該ウェスト部に固定(2)した幅広のテープ状の部材(3)や紐状の部材を用いる。そしてこのように構成することにより、該おむつを着用する際に例えばテープ部材(3)の場合はその固定部(2)間に上下方向に開いた開口が該テープ部材で複数箇所形成されるので、着用する際にこの開口のうち下方に開いた開口(4)に指を引っ掛けることにより該おむつのずり上げがしやすくなる。
この場合該テープ部材(3)は完全パンツ型おむつの前身頃と後身頃のウェスト部に分けてそれぞれ設ける方が製造上容易であり、それぞれのテープ部材の両端は該前身頃と後身頃を接合するサイドシール部(5)で同時に接合すると良い。なお該テープ部材は前身頃側と後身頃側の両方に設けてもよいが、何れか一方でもよい。
【0008】
本発明は上記のような部材として、図2のように長尺シート部材(6)を長手方向の中央線部に沿って折り返したものをパンツ型おむつの上端周縁に被せた形で用いたものである。この場合も前身頃と後身頃に分けて設置し、該パンツ型おむつの製造の際にこれら前身頃と後身頃の接合時に同時に該長尺シート部材(6)の両端部をサイドシール部(5)に固定すると良い。
このような完全パンツ型おむつを図示すると図3のように、該長尺シート部材(6)とその固定部(2)で下方に開いた指掛開口(4)を有する逆ポケット(7)を形成したものである。
なお通常この逆ポケットはウェスト部の内側にも形成される。
【0009】
ここで該逆ポケットを図4のように完全パンツ型おむつ(1)の前身頃や後身頃の左右に一対で設ける場合は、該逆ポケット(7)の上下長さL1 を20〜 120mmとする。この長さが20mm未満では指を開口に掛けたときに容易に裏返ってしまい指がかかりにくい。また120mmを超えると逆ポケットを引き上げようとしても力が十分に伝わりにくい。また材料の無駄である。そして好ましくは40〜60mmである。
さらに該逆ポケット(7)の幅W1 は30〜200mmとする。これは指を1本掛けるのに最低30mmは必要であり、200mmを超えると力が伝わりにくい。そして100mmあれば開口に指が4本十分に入るので好ましくは40〜 100mmである。
【0010】
また逆ポケットを図5に示すように多数設ける場合も、該逆ポケット(7)の上下長さL1 は20〜120mmで好ましくは40〜60mmであり、その幅は30〜200mmで好ましくは40〜100mmである。
さらに固定代は逆ポケットの上下長さ全長にわたって設け、その幅は15〜 400mmとする。この幅が15mmより小さいと固定強度が不十分で、400mmを超えると逆ポケットの数が少なくなりずり上げ作業がしにくくなる。
【0011】
【実施例】
次に本発明を実施例に基づいて説明する。
【0012】
(実施例1)
図4に示す全幅(ウェスト部の幅)W=560mm、股上長L=390mmのMサイズの完全パンツ型おむつ(1)において、不織布からなる幅100mmの長尺シート部材(6)を長手方向中央線で折り返して該おむつのウェスト部の前身頃及び後身頃の上端縁に取り付けた。さらに該長尺シート部材の両端はサイドシール部(5)に同時に接合し、中央部には幅220mm接着固定部(2)を設けて、その左右に幅W1 =90mmの指掛開口(4)(4)を有し、上下長さ L1 =50mmの逆ポケット(7)(7)を前後面にそれぞれ一対ずつ設けた。このような本発明のパンツ型おむつによれば、該おむつウェスト部の前面の両側にそれぞれ3〜4本の指を引っ掛ける開口が形成されるので、該おむつを着用する時におむつをずり上げ易くなる。
なお同形状であるがLサイズ(W=720mm、L=410mm)の完全パンツ型おむつにおいても、上記と同様W1 =90mm、L1 =50mmの逆ポケット(7)を前後面にそれぞれ1対ずつ設けたものを作った。
【0013】
(実施例2)
次に図5の全幅(ウェスト部の幅)W=560mm、股上長L=390mmのMサイズの完全パンツ型おむつ(1)において、不織布からなる幅100mmの長尺シート部材を長手方向中央線で折り返して該おむつのウェスト部の前身頃及び後身頃の上端縁に取り付けた。さらに該長尺シート部材の両端はサイドシール部(5)に同時に接合し、ほぼ等間隔に幅W2 =18mmの接着代を有する固着部(2)を4箇所形成して、幅W1 =40mm程度の下向き開口(4)を有する逆ポケット(7)を前後面に各5個設置した。
また同形状であるがLサイズ(W=720mm、L=410mm)の完全パンツ型おむつにおいては、W2 =22mmでW1 =40mmの逆ポケット(7)を前後面に各6個設けたものを作った。
このような完全パンツ型おむつは着用する際に指を掛ける逆ポケットが多数あるので、扱いやすい任意の逆ポケットを利用でき着用作業が一層容易である。
【0014】
【発明の効果】
このように本発明によれば、完全パンツ型おむつの着用作業が容易になり、手や指の不自由な本人でも自ら着用しやすく、さらにリハビリ上も有効である。また介護者にとっても扱いやすく負担の軽減となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例を説明する斜視図である。
【図2】 本発明で使用する長尺シート部材を示す斜視図である。
【図3】 本発明の一つを説明する斜視図である。
【図4】 本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図5】 本発明の他の実施例を示す斜視図である。
Claims (5)
- 長尺シート部材を長手方向の中央線部に沿って折り返して、完全パンツ型おむつの上端周縁部に被せ、該長尺シート部材を周方向の複数箇所で該完全パンツ型おむつの本体部材に固定することにより、下方に開いた指掛開口を有する逆ポケットを形成し、この逆ポケットが該完全パンツ型おむつの前身頃及び/又は後身頃に設けられていることを特徴とするずり上げ機能付大人用完全パンツ型おむつ。
- ウェスト部の内側にも逆ポケットを形成した請求項1記載のおむつ。
- 逆ポケットを該完全パンツ型おむつの前身頃及び/又は後身頃に左右一対または多数設ける請求項1記載のおむつ。
- 逆ポケットを該完全パンツ型おむつの前身頃及び/又は後身頃に左右一対で設ける場合に、該逆ポケットの上下長さを20〜120mm、その幅を30〜200mmとした請求項2記載のおむつ。
- 逆ポケットを完全パンツ型おむつの前身頃及び/又は後身頃に多数設ける場合に、該逆ポケットの上下長さを20〜120mm、その幅を30〜200mmとし、さらにこれら逆ポケットを形成する長尺シート部材と本体部材との固定代の幅を15〜400mmとした請求項2記載のおむつ。
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- 1997-06-06 JP JP16537597A patent/JP4033359B2/ja not_active Expired - Lifetime
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