JP4033147B2 - 鋳造品の鋳造方法及び鋳造品 - Google Patents

鋳造品の鋳造方法及び鋳造品 Download PDF

Info

Publication number
JP4033147B2
JP4033147B2 JP2004047666A JP2004047666A JP4033147B2 JP 4033147 B2 JP4033147 B2 JP 4033147B2 JP 2004047666 A JP2004047666 A JP 2004047666A JP 2004047666 A JP2004047666 A JP 2004047666A JP 4033147 B2 JP4033147 B2 JP 4033147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap nut
casting
cast
nut
sand mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004047666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005238245A (ja
Inventor
敬仁 三宅
博 小林
知道 三浦
周夫 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2004047666A priority Critical patent/JP4033147B2/ja
Priority to EP05003784A priority patent/EP1568425A1/en
Priority to CNB200510065517XA priority patent/CN1315600C/zh
Priority to US11/064,652 priority patent/US7086448B2/en
Publication of JP2005238245A publication Critical patent/JP2005238245A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4033147B2 publication Critical patent/JP4033147B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

この発明は、鋳造品の鋳造方法及び鋳造品に関し、特に、鋳込材料により形成される鋳物部と鋳物部により鋳包まれた袋ナットとからなる鋳造品の鋳造方法及び鋳造品に関する。
一般的に、大型又は重量のある鋳造品に対して締結用ボルトを用いて部材等を組付ける場合には、鋳込材料により袋ナットを鋳包むようにして鋳造された鋳造品とされていることが多い。
鋳込材料を注湯して袋ナットを鋳包む場合、袋ナットのネジ孔に固定用ボルトを螺入しておき、固定用ボルトの頭側を砂型に埋設させて鋳込材料を注湯する
しかしながら、袋ナットを鋳包む鋳込材料の熱や鋳造後の冷却により袋ナットが膨張及び収縮するほか、鋳込材料の一部が袋ナットとボルトの間に入り込み焼き付きを生じるおそれがある。
袋ナットの膨張及び収縮やナットとボルトの焼き付きが生じると、ネジ孔が変形等の損傷を受けることから再びタップを施す等、袋ナットのネジ孔を整形する必要がある。
こうした袋ナットのネジ孔の整形に係る作業は生産性の低下や製造コストの増大を招く問題であった。
そこで、近年ではこうした問題を解決する技術が提案されている。
例えば、図8には、フルモールド法により袋ナット50を鋳包むようにする鋳造方法が示されている。
ここでは、袋ナット50の挿入孔51が底側の小径ネジ部51aと開口側の大径ネジ部51bとから構成される段付状となっており、大径ネジ部51bに対応する袋ナット50の外周にV字状の環状切り欠き52が設けられている。
そして、環状切り欠き52を境にして、袋ナット50の底側の部分を本体部50aとし、開口側の部分を延長筒部50bとしている。
この鋳造方法の手順について説明すると、まず、発泡ポリスチレン等の消失模型53に設けられる支持孔54に袋ナット50を嵌入するが、このとき、V字状の環状切り欠き52が消失模型53の表面と一致するような深さまで袋ナット50を支持孔54に嵌入させておく。
そして、袋ナット50を消失模型53に対して固定した後、大径ネジ部51bに対応する固定用ボルト55を螺入する。
その後に消失模型53を囲繞するように砂型56を造型し、この砂型56に固定用ボルト55及び袋ナット50の一部を埋め込むようにする。
このとき、図8(a)に示されるように、消失模型53に本体部50aが支持されるとともに、延長筒部50bが砂型56に埋設されている状態にある。
次に、鋳込材料を砂型内56へ注湯するが、鋳込材料が消失模型53と置き換わるように砂型56内を行き渡ることから、固定用ボルト55により砂型56に固定される袋ナット50は鋳込材料に鋳包まれる。
このとき、固定用ボルト55により袋ナット50の挿入孔51は塞がれているので、鋳込材料が挿入孔51に入り込むことはない。
冷却後に砂型56から取り出される鋳造品58は、図8(b)に示されるように、鋳込材料による鋳物部57と鋳物部57に鋳包まれる袋ナット50を備え、袋ナット50には依然として固定用ボルト55が螺入されている。
そして、この固定用ボルト55の頭部に打撃を加えることにより、図8(c)に示されるように、V字状の環状切り欠き52を起点としてせん断される。
この結果、固定用ボルト55と袋ナットの延長筒部50bが取り除かれ、袋ナット50の本体部50aが鋳包まれた状態で鋳物部57に残る。
鋳物部57に残る本体部50aの挿入孔51を臨むせん断面は、鋳物部57の表面とほぼ同一面となる。
そして、鋳包まれた袋ナット50の小径ネジ部51aに対応する締結用ボルト(図示せず)を用いることにより、得られた鋳造品58に対して部材等を固定することが可能となる。
このように、この鋳造方法によれば、生産性の向上と製造コストの低減に大きく寄与するとされ、外周面に環状切り欠き52が備えられる袋ナット50はこの鋳造方法の実施に好適であるとしている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2002−192326号公報(第2−4頁、図1−図2)
しかしながら、従来の鋳造方法や鋳造品では、依然として鋳造品の生産性の向上や製造コストを低減を十分に図ることができないという問題がある。
従来の袋ナットでは外周にV字状の環状切り欠きを必要とするため、予め環状切り欠きを加工しなければならず、環状切り欠きの加工が鋳造品の生産性の向上や製造コストを低減を阻害する要因として存在する。
また、鋳造後において、袋ナットが挿入されるボルトに打撃を加え、V字状の環状切り欠きを起点として袋ナットをせん断することから、せん断作業を必要とするほか、せん断面が不整形面として残存し、部材等を鋳造品に取り付ける前に不整形面を整形する作業が必要となり、これらの整形作業がさらに生産性の向上や製造コストの低減を抑制している。
さらに、従来の袋ナットでは、鋳造後のせん断が必要であることから、鋳造後に袋ナットのせん断を行なうことができるように、袋ナットの外径や挿入孔の内径を設定する必要があり、袋ナットの外径や挿入孔の内径を自由に設定することができないという問題も存在する。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、鋳造後に袋ナットの挿入孔に対する整形作業が不要であるとともに、鋳造品の生産性の向上及び製造コストの低減を確実とするほか、袋ナットの設計自由度を高くすることができる鋳造品の鋳造方法及び鋳造品の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、鋳込材料により形成される鋳物部と前記鋳物部により鋳包まれた袋ナットとからなり、前記袋ナットの挿入孔を臨む面が前記鋳物部の表面から露出される鋳造品の鋳造方法において、前記袋ナットの挿入孔が開口側の大径孔と螺刻された底側の小径孔とから構成される段付状であり、前記大径孔に固定用部材を挿入し、前記固定用部材を砂型内に支持させ、
前記袋ナットの挿入孔を臨む面が前記鋳物部の表面から露出されるように、鋳込材料を前記砂型内に注湯して前記袋ナットを鋳包む鋳造品を形成させ、
前記鋳造品を前記砂型内から取り出した後に前記固定用部材を前記大径孔から取り除くことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、鋳造時において注湯された鋳込材料は袋ナットを鋳包み鋳物部を形成するが、袋ナットの挿入孔に挿入される固定用部材に鋳込材料は妨げられるから、袋ナットの挿入孔に鋳込材料が入り込むことはない。
また、鋳造時において袋ナットは鋳物部を形成する鋳込材料の熱を受けて膨張する一方、鋳造後には冷却されることにより収縮するから、袋ナットの挿入孔において固定用部材と当接する大径孔は、袋ナットの膨張及び収縮により変形する。
鋳造後に固定用部材を取り外した状態では、螺刻されている小径孔が締結用ボルトを螺入することができる状態にあり、袋ナットの膨張及び収縮による大径孔の変形は小径孔の機能上の影響を与えない。
また、固定用部材を袋ナットから取り除くことにより、袋ナットが鋳包まれた鋳造品を得ることができ、鋳造品における袋ナットの挿入孔を臨む面は、煩雑な整形作業を必要とせず、この鋳造品は直ちに使用可能な状態にある。
請求項2記載の発明は、鋳込材料により形成される鋳物部と前記鋳物部により鋳包まれた袋ナットとからなり、前記袋ナットの挿入孔を臨む面が前記鋳物部の表面から露出される鋳造品において、前記袋ナットの挿入孔が開口側の大径孔と螺刻された底側の小径孔とから構成される段付状であり、前記大径孔は、鋳造時に砂型内に対して支持可能な固定用部材を挿入自在とし、前記固定用部材は前記大径孔に挿入される挿入部と前記砂型に対して支持可能な支持部とを備え、鋳造後に前記袋ナットから取り除かれることを特徴とする鋳造品。。
請求項2記載の発明によれば、鋳造時には、袋ナットの段付き状の挿入孔における開口側の大径孔に固定用部材が挿入され、螺刻された底側の小径孔に対する鋳込材料の入り込みが防止される。
また、挿入孔の大径孔に挿入される固定用部材は、鋳造時に砂型内に対して支持され、注湯される鋳込材料により袋ナットを鋳包む鋳物部が形成され、鋳造後に固定用部材は袋ナットから取り除かれる。
固定用部材が袋ナットから取り除かれることにより、袋ナットを鋳包るむ鋳造品が得られる。
この鋳造品では、鋳造前に袋ナットの外周面への溝加工や、鋳造後に袋ナットの挿入孔あるいは挿入孔を臨む面の整形といった煩雑な作業を必要としない。
また、袋ナットのせん断を必要としないことから、鋳包まれる袋ナットはせん断を考慮することなく自由に設計することが可能となっている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の鋳造品において、前記固定用部材には前記袋ナットの前記挿入孔を臨む面を覆う被覆部材が備えられていることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、鋳造時には、固定用部材が袋ナットの挿入孔における大径孔を挿入される一方、固定用部材に備えられる被覆部材が袋ナットの挿入孔を臨む面を覆う。
このため、被覆部材と袋ナットの挿入面を臨む面とは互いに当接する状態にあり、鋳造時において袋ナットは固定部材を介して砂型に対して傾くことなく確実に支持される。
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の鋳造品において、前記固定用部材がボルトであり、前記被覆部材がナットであることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、固定用部材は既存のボルトとすることができ、また、被覆部材も既存のナットとすることが可能であるから、鋳造品の製造コストが抑制される。
また、袋ナットの挿入孔に対する固定用部材の挿入の深さをボルトのねじ山単位で調整することが可能である。
本発明によれば、鋳造後に袋ナットの挿入孔に対する整形作業が不要であるとともに、鋳造品の生産性の向上及び製造コストの低減を確実とするほか、袋ナットの設計自由度を高くすることができる。
以下、この発明の実施形態の鋳造方法と鋳造品について図1〜図3を参照して説明する。
図1は、鋳造時において、固定用部材としての固定用ボルト15と、固定用ボルト15を介して砂型17に支持される袋ナット10と、被覆部材としてのロックナット16と、鋳型である砂型17と、鋳込材料から形成される鋳物部20とを示した図であり、図2及び図3はこの実施形態に係る鋳造方法の手順を示す工程図である。
この実施形態の鋳造方法では、鋳造品21の鋳物部20に鋳包まれる袋ナット10と、固定用部材としての固定用ボルト15、被覆部材としてのロックナット16を予め用意しておく。
まず、袋ナット10について説明すると、図1に示されるように、袋ナット10は後述する鋳造品21における鋳物部20により鋳包まれるものであり、袋ナット本体11には挿入孔12が穿設されている。
この挿入孔12は底側の小径孔12aと開口側の大径孔12bの段付き状となっており、この実施形態では小径孔12a及び大径孔12bはいずれも螺刻された雌ねじ部が形成されている。
小径孔12aは鋳造後の鋳造品21において部材取付用の締結用ボルト(図示せず)を螺入することができ、大径孔12bは次に説明する固定用部材としての固定用ボルト15を螺入することができる。
この袋ナット本体11の外周には互いに平行な係止溝13、13が形成されており、これらの係止溝13、13は鋳造品21において鋳物部20からの袋ナット10の脱落を確実に防止するための抜け止め手段である。
また、袋ナット本体11の底側には傾斜する面状の傾斜部14が形成されており、これは鋳造品21における鋳物部20に対して袋ナット10が回転しないようにする回り止め手段である。
一方、固定用部材としての固定用ボルト15及び被覆材としてのロックナット16は、よく知られた公知のボルト及びナットであり、固定用ボルト15は袋ナット10における大径孔12bに対応する雄ねじ部を備え、ロックナット16は固定用ボルト15の雄ねじ部に対応する雌ねじ部を有している。
なお、この実施形態における袋ナット10、固定用ボルト15及びロックナット16はいずれも金属製である。
次に、この実施形態の鋳造方法について図2及び図3に基き説明すると、図2(a)に示されるように、まず、鋳込材料を注湯することができるように鋳型である砂型17を形成する。
砂型17を得るためには砂型形成用の母型18が用いられるが、この母型18には凹部18aが形成されている。
この凹部18aにはボルト用取付具19を装着することができ、ボルト用取付具19には固定用部材としての固定用ボルト15を螺入することができるねじ孔19aが備えられている。
従って、砂型17を形成するに先立って、固定用部材としての固定用ボルト15のねじ孔19aの先端側を突出させるように、被覆部材としてのロックナット16を固定用ボルト15に螺入しておく。
次に、固定用ボルト15の突出された雄ねじ部にボルト用取付具19を螺入し、ボルト用取付具15の表面とロックナット16の裏面を密着させる。
そして、固定用ボルト15及びロックナット16を備えるボルト用取付具19を母型18に装着するが、この実施形態では母型18の表面とボルト用取付具19の表面とが同一面となるように設定されている。
ボルト用固定具19が母型18に装着された後、砂型18の形成用の鋳物砂を母型18に対して充填するが、ボルト用取付具19に備えられる固定用ボルト15の一部とロックナット16は鋳物砂に覆われ、砂型17内に埋め込まれることになる。
この実施形態ではフラン系樹脂剤を含む鋳物砂を用いているため、フラン系樹脂剤の硬化により、鋳物砂により形成された砂型17は強固な保形力を備えている。
このため、母型18を砂型17から取り外しても砂型17が簡単に崩壊することはなく、砂型17に対して固定用ボルト15及びロックナット16が支持される。
次に、図2(b)に示されるように、固定用ボルト15からボルト用取付具19を取り外し、砂型17の表面から突出される固定用ボルト15の雄ねじ部の先端に対して、図2(c)に示されるように袋ナット10を螺合させる。
砂型17の表面から突出される固定用ボルト15の雄ねじ部は、袋ナット10の挿入孔12における大径孔12bに螺入されており、ここでは、袋ナット10において挿入孔12を臨む面11a(以下、説明の便宜上、「本体上面11a」とする)を砂型17側のロックナット16の裏面と密着させておく。
袋ナット10が固定用ボルト15に螺合されることにより、袋ナット10は固定用ボルト15を介して砂型17に支持されている状態にあると言える。
なお、本体上面11aを砂型17側のロックナット16の裏面と密着させておくことにより、袋ナット10が固定用ボルト15に対して浅く螺合される場合であっても、固定用ボルト15に対して袋ナット10が確実に保持される。
次に、砂型17に対して溶融された鋳込材料の注湯を行なう。
ここでは鋳込材料として鋳鉄を用いるが、鋳込材料は鋳鉄等の鉄系金属材料のほかにアルミ系金属材料や銅系金属材料等を用いることができる。
そして、図3(a)に示されるように、注湯により鋳込材料は、袋ナット10の本体上面11aを除き、袋ナット10を囲繞するから、袋ナット10は鋳込材料に鋳包まれた状態にあると言える。
鋳込材料が注湯されるとき、袋ナット10は鋳込材料の熱により膨張し、大径孔12bに固定用ボルト15が螺入されていることから、袋ナット10の挿入孔12のうち大径孔12bの雌ねじ部は若干変形するが、小径孔12aには螺入されているものはなく、小径孔12aの雌ねじ部では熱による変形は殆どない状態にある。
一方、袋ナット上面10aと砂型17側のロックナット16の裏面とは密着されているから、溶融状態の鋳込材料が入り込むことはなく、袋ナット10の挿入孔12に鋳込材料が達することはない。
必要な量の鋳込材料を砂型に注湯し、注湯された鋳込材料を冷却し、冷却後に砂型17を取り外すと、図3(b)に示されるように袋ナット10が鋳包まれた鋳造品21が得られる。
この冷却時には袋ナット10が冷却により収縮するため、熱膨張により変形している大径孔12bの雌ねじ部は、さらに変形し損傷を受けることになる。
この鋳造品21においては、冷却された鋳込材料により形成される鋳物部20と鋳物部20により鋳包まれる袋ナット10を備えることになるが、袋ナット10には固定用ボルト15が螺入された状態にある。
そして、図3(c)に示されるように、ロックナット16を備える固定用ボルト15を袋ナット10から取り外すことにより、鋳造品21として完成する。
なお、取り外した固定用ボルト15は固定用部材として幾度かは再利用が可能であり、また、ロックナット16についても被覆部材として同様に繰り返し利用できる場合がある。
固定用ボルト15が袋ナット10から取り外された状態では、本体上面11aと鋳物部20の表面とは同一面を形成しており、ロックナット16の裏面が密着されていた袋ナット上面10aは平滑な状態が保たれている。
また、鋳物部20は袋ナット10を鋳包む状態にあるが、袋ナット本体11の係止溝13と鋳物部20が互いに係止されていることから、袋ナット10が鋳物部20から脱落することはない。
さらに、袋ナット本体11の底側には傾斜部14と鋳物部20が互いに形成されることから、鋳物部20に対して袋ナット10が回転することはない。
そして、例えば、鋳造品21に対して部材等を締結用ボルト(図示せず)を用いて固定する場合、締結用ボルトを袋ナット10の小径孔12aに螺入することができる締結用ボルトとすればよい。
この実施形態に係る鋳造方法及び鋳造品21によれば以下の効果を奏する。
(1)袋ナット10と固定用ボルト15との焼き付きを防止することができ、鋳造後において固定用部材としての固定用ボルト15を袋ナット10から取り除くだけで、部材等の取付が可能な鋳造品21を得ることができる。また、固定用ボルト15と袋ナット10が焼き付き、固定用ボルト15を袋ナット10から無理に取り外しても、袋ナット10の挿入孔12における大径孔12bが損傷するだけで、部材の取付に必要となる小径孔12aは無傷のまま残すことができる。
(2)この実施形態の鋳造方法によれば、従来の技術で必要としたせん断のための溝加工、鋳造後における袋ナットのせん断作業や、袋ナットにおけるせん断面の仕上げ加工を行なう必要が一切ないから鋳造品21の製造コストを低減することができる。
(3)被覆部材としてのロックナット16の裏面が本体上面11aと密着された状態で鋳込材料が注湯されるから、鋳込材料が本体上面11aに入り込みにくく、本体上面11aを部材取付用の座面として直ちに利用することができる。
(4)鋳造後に袋ナットのせん断を行なう必要がないから、せん断を考慮することなく大径孔12bの厚み設定することができる等、袋ナット10における挿入孔12の径を条件に応じて自由に設定することができ、例えば、重量物等の部材を鋳造品21に取り付ける場合に、比較的大きな軸力が働く締結用ボルトを用いることができる。
(5)ロックナット16を固定用ボルト15に螺合させることにより、袋ナット10に螺入させる固定用ボルト15の挿入量をねじ山単位で調整することができ、袋ナット10の熱膨張及び収縮や、鋳造後の固定用ボルト15の取り外しの作業性を考慮し、袋ナット10に固定用ボルト15を適切な状態で螺入させることができる。
(6)被覆部材としてのロックナット16の裏面が本体上面11aに密着することから固定用ボルト15が袋ナット10に対して確実に保持され、袋ナット10が固定用ボルト15に対して殆ど傾くことがない。
なお、この実施形態では、鋳物部20の表面から露出される本体上面11aと鋳物部20の表面とを同一面となるようにしたが、例えば、図4のように本体上面11aを鋳物部20の表面に対して突出するようにしてもよい。
また、図5のように本体上面11aを鋳物部20の表面に対して凹設されるようにしてもよく、この場合、固定用ボルト15の雄ねじ部に鋳込材料が触れないように、被覆部材としてのロックナット16を固定用ボルト15に螺合させ、本体上面11aにロックナット16の裏面を密着させておくことが好ましい。
このように、鋳物部20の表面から露出される本体上面11aと鋳物部20の表面とを非同一面とすることにより、鋳造品21に対して取り付けられる部材等の取付条件に幅広く対応することが可能となる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、袋ナットにおける大径孔には固定用部材としての固定用ボルトが螺入されるように雌ねじ部が形成されているが、砂型に支持される固定用部材に対して袋ナットが保持されることが可能であれば、大径孔に雌ねじを形成する必要はなく、また、固定用部材として固定用ボルトを用いる必要はない。例えば、図6に示されるように、水平面を有する砂型35から段付の径を有する頭部付きピン3が上方へ向けて突出され、頭部付きピンに袋ナット30の挿入孔31における大径孔31bが嵌め込まれる例では、袋ナット30の自重により頭部付きピンに袋ナット30が嵌め込まれて頭部付きピンから脱落することはない。なお、この例では小径孔31bのみにねじ部が螺刻され、袋ナット30には係止溝32及び傾斜部33が備えられている。被覆部材としてののリング36はねじ部を備えず、頭部付きピン34の途中まで挿通される。
○ 上記の実施形態では、固定用部材としての固定用ボルト15と被覆部材としてのロックナット16が夫々個別に用意されたが、例えば、図7に示されるように、固定用部材に被覆部材が一体化されるように、被覆部材として被覆部41aが形成された固定用部材としての専用ボルト41を用いてもよく、袋ナット10に対して専用ボルト41を用いる場合、鋳造に必要な部品点数が削減されることから鋳造のための準備に必要な作業時間が短縮化される。
○ 上記の実施形態では、袋ナットが螺合される固定用部材としての固定用ボルトに対して、被覆部材としてのロックナットを用いたが、固定用ボルトに対する袋ナットの螺合の妄動がなく、袋ナットが固定用ボルトに対して傾くことがない場合には、被覆部材としてのロックナットを用いなくてもよく、この場合、鋳造における作業時間や鋳造に必要な部材を削減することができ、鋳造品の製造コストをさらに低減することができる。
○ 上記の実施形態では、袋ナットの外周に抜け止め手段としての係止溝が互いに平行となるように形成されているが、鋳造品に部材等を取り付ける場合に、袋ナットの小径孔に螺入されるボルト等の締結力が比較的小さいときには、係止溝を設けなくてもよく、この場合、袋ナットに対する加工が省略されるので鋳造品の製作コストを低減することができる。
○ 上記の実施形態では、袋ナットの外周に抜け止め手段としての係止溝が互いに平行となるように形成したが、抜け止め手段は係止溝に限定されず、少なくとも、鋳造品における鋳物部に対する袋ナットの抜け止めが可能な構成であればよく、例えば、袋ナットの外周に突条体を設ける等、適宜の抜け止め手段を採用することができる。
○ 上記の実施形態では、袋ナットの外周に抜け止め手段としての係止溝と、袋ナットの底面に回り止め手段としての傾斜面とを独立して設けられているが、例えば、抜け止め手段と回り止め手段とを兼ね備える突起体あるいは凹部を設けてもよく、この場合、突起体あるいは凹部を設けることにより抜け止め手段と回り止め手段が構成される。
○ 上記の実施形態では、鋳造品としての具体的用途を示さなかったが、この発明に係る鋳造方法及び鋳造品は、例えば、産業車両におけるカウンタウエイト、あるいは、車両製造用の大型のプレス金型等に適用されるものであり、こうした大型であって取付部材が多くなりがちな金属部品又は金属製品では、取付部材を取り付けるための雌ねじの数が多いほか、大型であることによる取り扱いの困難性から、多数の袋ナットを鋳包むことができる鋳造品とすることが有利である。
この発明の実施形態に係る鋳造方法の鋳造時の状態を示す断面図である。 この実施形態の鋳造方法において注湯前迄の工程を示す説明図である。 この実施形態の鋳造方法において注湯後から鋳造品に至る迄を工程を示す説明図である。 袋ナット上面が鋳物部の表面から突出された状態にある鋳造時の断面図である。 袋ナット上面が鋳物部の表面から凹設された状態を示す鋳造時の断面図である。 頭部付きピンに袋ナットがはめ込まれた状態を示す鋳造時の断面図である。 被覆部が形成された固定用部材の使用状態を示す断面図である。 従来の鋳造方法の概要を示す説明図である。
符号の説明
10、30、50 袋ナット
11a 本体上面
12、31、51 挿入孔
12a、31a 小径孔
12b、31b 大径孔
13、32 係止溝
14、33 傾斜部
15、55 固定用ボルト
16 ロックナット
17、35、56 砂型
18 母型
19 ボルト用取付具
34 頭部付きピン
36 リング
41 専用ボルト
41a 被覆部
50a 本体部
50b 延長筒部
53 消失模型

Claims (4)

  1. 鋳込材料により形成される鋳物部と前記鋳物部により鋳包まれた袋ナットとからなり、前記袋ナットの挿入孔を臨む面が前記鋳物部の表面から露出される鋳造品の鋳造方法において、
    前記袋ナットの挿入孔が開口側の大径孔と螺刻された底側の小径孔とから構成される段付状であり、
    前記大径孔に固定用部材を挿入し、前記固定用部材を砂型内に支持させ、
    前記袋ナットの挿入孔を臨む面が前記鋳物部の表面から露出されるように、鋳込材料を前記砂型内に注湯して前記袋ナットを鋳包む鋳造品を形成させ、
    前記鋳造品を前記砂型内から取り出した後に前記固定用部材を前記大径孔から取り除くことを特徴とする鋳造品の鋳造方法。
  2. 鋳込材料により形成される鋳物部と前記鋳物部により鋳包まれた袋ナットとからなり、前記袋ナットの挿入孔を臨む面が前記鋳物部の表面から露出される鋳造品において、
    前記袋ナットの挿入孔が開口側の大径孔と螺刻された底側の小径孔とから構成される段付状であり、
    前記大径孔は、鋳造時に砂型内に対して支持可能な固定用部材を挿入自在とし、
    前記固定用部材は前記大径孔に挿入される挿入部と前記砂型に対して支持可能な支持部とを備え、鋳造後に前記袋ナットから取り除かれることを特徴とする鋳造品。
  3. 前記固定用部材には前記袋ナットの前記挿入孔を臨む面を覆う被覆部材が備えられていることを特徴とする請求項2記載の鋳造品。
  4. 前記固定用部材がボルトであり、前記被覆部材がナットであることを特徴とする請求項2又は3記載の鋳造品。
JP2004047666A 2004-02-24 2004-02-24 鋳造品の鋳造方法及び鋳造品 Expired - Lifetime JP4033147B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004047666A JP4033147B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 鋳造品の鋳造方法及び鋳造品
EP05003784A EP1568425A1 (en) 2004-02-24 2005-02-22 Casting and method of making such casting
CNB200510065517XA CN1315600C (zh) 2004-02-24 2005-02-23 铸件及制造该铸件的方法
US11/064,652 US7086448B2 (en) 2004-02-24 2005-02-23 Casting and method of making such casting

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004047666A JP4033147B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 鋳造品の鋳造方法及び鋳造品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005238245A JP2005238245A (ja) 2005-09-08
JP4033147B2 true JP4033147B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=34747435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004047666A Expired - Lifetime JP4033147B2 (ja) 2004-02-24 2004-02-24 鋳造品の鋳造方法及び鋳造品

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7086448B2 (ja)
EP (1) EP1568425A1 (ja)
JP (1) JP4033147B2 (ja)
CN (1) CN1315600C (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1584388A1 (en) * 2004-04-05 2005-10-12 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Cap nut for envelopment casting, casting including the cap nut and method of enveloping the cap nut in casting
DE102006043853B3 (de) * 2006-09-19 2008-01-31 Audi Ag Verbundgussteil
DE102006043852A1 (de) * 2006-09-19 2007-05-16 Audi Ag Verbundgussteil
JP5516840B2 (ja) * 2008-10-24 2014-06-11 トヨタ自動車株式会社 シリンダヘッド鋳造型およびシリンダヘッド鋳造方法
CN101618432B (zh) * 2009-07-31 2011-06-29 上海林飞铸造科技有限公司 自带加工基准铸件的铸造方法
DE102010020682A1 (de) 2010-05-15 2011-11-17 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Metallgussteil und Metallgießverfahren
CN103231014B (zh) * 2010-09-09 2015-04-15 无锡西姆莱斯石油专用管制造有限公司 一种连轧机辊缝测量工具专用模具
CN102151817B (zh) * 2011-03-25 2012-10-10 江苏时代华宜电子科技有限公司 铝碳化硅基板的铝质螺纹孔加工基材的压铸方法
KR101183674B1 (ko) * 2011-06-21 2012-09-17 주식회사 애니락코리아 체적 변동이 가능한 체결부재 및 성형방법
JP6322453B2 (ja) * 2014-03-27 2018-05-09 株式会社アーレスティ 鋳造製品、構造物および構造物の製造方法
CN104353859A (zh) * 2014-10-29 2015-02-18 济南鑫杰机械制造有限公司 衬板钻孔用固定件
CN104607612B (zh) * 2014-11-05 2017-10-20 镁联科技(芜湖)有限公司 压制模具和压铸成型方法
CN107931574A (zh) * 2017-11-24 2018-04-20 盐城楷翔钻采配件有限公司 一种螺母的制造工艺
JP2020062826A (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 住友ゴム工業株式会社 スパイクタイヤ用セグメントの製造方法
CN110421147A (zh) * 2019-08-27 2019-11-08 盛瑞传动股份有限公司 一种大型铸件上内螺纹的铸造方法
CN111043132A (zh) * 2019-12-30 2020-04-21 广西长城机械股份有限公司 应用在高锰钢板锤上的螺纹紧固件及其应用方法
KR20210091905A (ko) * 2020-01-15 2021-07-23 현대자동차주식회사 경사면에 체결부를 형성하여 주조하는 방법 및 나사산 인서트 일체형 주조품
CN113560534B (zh) * 2021-07-14 2023-04-07 四川省柏均机械制造有限责任公司 一种预埋螺纹抗氧化处理工艺

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4962582A (en) * 1989-02-21 1990-10-16 Winzeler Stamping Company Method of making a composite male hose coupler having integrally molded nut
FR2691656B1 (fr) * 1992-05-26 1997-03-21 Renault Procede de realisation d'un bras support, notamment pour porte-balai d'essuie-vitre.
US5697420A (en) * 1996-01-31 1997-12-16 Toyoda Gosei Co., Ltd. Method of manufacturing vehicle steering wheel metal core unit
JP3976991B2 (ja) * 2000-07-12 2007-09-19 本田技研工業株式会社 金属製被鋳包み部材
JP3668868B2 (ja) * 2000-12-22 2005-07-06 トヨタ自動車株式会社 袋ナットの鋳包み方法および鋳包み部材
EP1584388A1 (en) * 2004-04-05 2005-10-12 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Cap nut for envelopment casting, casting including the cap nut and method of enveloping the cap nut in casting

Also Published As

Publication number Publication date
CN1660523A (zh) 2005-08-31
EP1568425A1 (en) 2005-08-31
CN1315600C (zh) 2007-05-16
US7086448B2 (en) 2006-08-08
US20050183838A1 (en) 2005-08-25
JP2005238245A (ja) 2005-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4033147B2 (ja) 鋳造品の鋳造方法及び鋳造品
US5320158A (en) Method for manufacturing engine block having recessed cylinder bore liners
US7255930B2 (en) Cap nut for envelopment casting, casting including the cap nut and method of enveloping the cap nut in casting
CN1318161C (zh) 封闭铸件的螺帽、包括螺帽的铸件和铸造过程中封闭螺帽的方法
JP2010509070A (ja) 鋳物を鋳造する鋳型および該鋳型の使用方法
JP4033165B2 (ja) 鋳包み用袋ナット及び鋳包み用袋ナットを用いた鋳造方法
JP3668868B2 (ja) 袋ナットの鋳包み方法および鋳包み部材
JP2001334357A (ja) 鋳ぐるみ製品
JP6984289B2 (ja) 鋳包み用部材及びその製造方法
JPS59196131A (ja) 二層シリンダライナの製造方法
JPH0822455B2 (ja) 管体の鋳型造型方法
CN212976636U (zh) 一种用于铝硅高强薄壁液压泵壳体的模具
JP5332472B2 (ja) 鋳造方法
JP2004106036A (ja) 雌ねじを備えるダイカスト品及び雌ねじ加工方法
JP3302291B2 (ja) 複合材ピストンの製造方法およびその要部形成具
CN204867316U (zh) 一种高精度减震器轮毂的金属铸造模
JP2004358510A (ja) 二輪車用ホイールの鋳造金型
JP2000167654A (ja) 鋳抜き穴の成形方法および装置
JPS60184448A (ja) 加圧鋳造装置用中子
JP2006170095A (ja) シリンダブロックおよびその製造方法
JP2006291919A (ja) 内燃機関用ピストンの加工方法
JP2010000601A (ja) インサート金具部材
JP2015155659A (ja) シリンダブロックの締結構造
Fasoyinu Solidification shrinkage and metal core taper allowance of selected copper-base alloys cast in permanent mold
Murty Vertical Centrifugal Casting

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4033147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term