JP4032873B2 - 積層体及びその製造方法並びにそれを用いた製品 - Google Patents

積層体及びその製造方法並びにそれを用いた製品 Download PDF

Info

Publication number
JP4032873B2
JP4032873B2 JP2002238828A JP2002238828A JP4032873B2 JP 4032873 B2 JP4032873 B2 JP 4032873B2 JP 2002238828 A JP2002238828 A JP 2002238828A JP 2002238828 A JP2002238828 A JP 2002238828A JP 4032873 B2 JP4032873 B2 JP 4032873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal oxide
layer
laminate
polycrystalline
oxide layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002238828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004074609A (ja
Inventor
大 伊藤
晴夫 宇山
隆宏 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2002238828A priority Critical patent/JP4032873B2/ja
Publication of JP2004074609A publication Critical patent/JP2004074609A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4032873B2 publication Critical patent/JP4032873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/542Dye sensitized solar cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Hybrid Cells (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック基材上に多孔質多結晶金属酸化物を形成した積層体の製造方法、及びこれらの製造方法により得られた積層体を用いた光触媒シート、色素増感太陽電池、あるいはエレクトロクロミックデバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
酸化物半導体として利用される酸化チタン、酸化タングステンを始めとした多結晶金属酸化物は、近年、光触媒、エレクトロクロミックデバイス、あるいは色素増感太陽電池など様々な分野で応用され始めている。いずれも、利用される金属酸化物の電荷分離や電気伝導性がそのまま性能につながる重要な要素であるため、結晶性が必要なことは言うまでもない。
【0003】
上に挙げた光触媒などの例では、それぞれ単位面積当たりの表面積が大きければ大きいほど、優れた性能が得られるため、通常、表面粗さの大きな結晶性金属酸化物、または多孔性の結晶性金属酸化物が利用される。
【0004】
多孔性の結晶性金属酸化物は、通常、ゾル・ゲル法を応用して溶媒に分散させた金属酸化物微粒子を基材に塗工し、400℃以上の高温で焼成することにより得るか、あるいはコージェライトや活性炭等の多孔性セラミックスを金属アルコキシド水溶液に浸すなどして、用いたい金属酸化物を担持させる等の方法を用いて得られる。
【0005】
また、近年では真空プロセスのスパッタリング法を用いて、室温〜300℃程度に加熱した基材上に金属酸化物を結晶成長させ、大きな表面積を得る方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上に挙げた方法にはそれぞれ欠点がある。ゾル・ゲル法を利用する場合は高温による焼成が必要である為、紙やプラスチックなどの安価な基材上には形成不可能であり、さらに焼成には昇温、冷却を含めて1時間以上の工程が必要である。また、スパッタリング法による方法では、高密度のプラズマにより結晶成長を促すため表面粗さを大きくすることにより単位面積当たりの表面積を大きくすることはできるが、空孔を持つような多孔質はとうてい望めないため、その性能向上には限界がある。
【0007】
本発明は、以上の問題点を鑑みて、紙やプラスチックを使用できる低温における多結晶金属酸化物シート形成、形成速度の高速化、加えて多孔性の付与を実現するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、少なくとも基材上に、多孔質非晶質金属酸化物層を積層した後、該多孔質非晶質金属酸化物層の表面からレーザ光を照射することにより多孔質多結晶金属酸化物を形成することを特徴とする積層体の製造方法である。
【0009】
請求項2の発明は、前期基材と多結晶金属酸化物層の間に保護層を形成することを特徴とする請求項1に記載の積層体の製造方法である。
【0010】
請求項3の発明は、前期保護層が酸化珪素あるいは酸化アルミニウムであることを特徴とする請求項1または2に記載の積層体の製造方法である。
【0011】
請求項4の発明は、前期基材と多結晶金属酸化物層の間に透明導電層を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層体の製造方法である。
【0012】
請求項5の発明は、前期基材が、フレキシブル基材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層体の製造方法である。
【0013】
請求項6の発明は、少なくともフレキシブル基材を巻き出す工程、巻き出されたフレキシブル基材に多孔質非晶質金属酸化物層を積層する工程、該多孔質非晶質金属酸化物層にレーザ光照射を行い多孔質多結晶金属酸化物層を形成する工程、多孔質多結晶金属酸化物層が形成されたフレキシブル基材を巻き取る工程、を有することを特徴とする多結晶積層体の製造方法である。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の方法を用いて製造したことを特徴とする積層体である。
【0015】
請求項8の発明は、請求項7に記載の積層体を用いた光触媒シート、色素増感太陽電池あるいはエレクトロクロミックデバイスのいずれかの製品である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図4は、本発明における積層体の一実施例の構成を示した断面図である。図1、図3に示す本発明の積層体は、紙基材1、保護層2、多孔質多結晶金属酸化物層3により形成されている。図2、図4に示す本発明の積層体は、フレキシブル基材4、透明導電層5、多孔質多結晶金属酸化物層3により形成されている。多孔質多結晶金属酸化物層3は図1、図2に示すように多孔質柱状体でもよいし、図3、図4に示すように多孔質粉体でもよい。
【0017】
本発明において用いられる基材としては特に限定するものではなく、ガラス基材なども用いることができるが、フレキシブル基材であることが好ましい。フレキシブル基材としては紙基材や紙加工材、プラスチックフィルムなどが挙げられる。
【0018】
紙基材1や紙加工材としては、例えばクラフト紙、コート紙、チタン紙、パラフィン紙、板紙、上質紙、硫酸紙等やプラスチックフィルム等を貼り合わせた合紙などを使用することができる。
【0019】
プラスチック基材4としては、例えばポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース等を用いることができる。色素増感太陽電池やエレクトロクロミックデバイスに使用する場合には、可視光の透過率が高い基材を用いることが好ましい。
【0020】
このような紙基材、紙加工材、及びプラスチック基材は、必要に応じて表面がコロナ処理、プラズマ処理、薬品処理などによって改質されたものであってもよい。
【0021】
本発明における多孔質多結晶金属酸化物層3としては、n型あるいはp型半導体の性質を示す金属酸化物を用いることができる。具体的には亜鉛、ニオブ、錫、チタン、バナジウム、インジウム、タングステン、タンタル、ジルコニウム、モリブデン、マンガン、鉄、銅、ニッケル、イリジウム、ロジウム、クロム、ルテニウムの酸化物があげられる。また、SrTiO3、CaTiO3、BaTiO3、MgTiO3、SrNb26のようなペロブスカイト、あるいはこれらの複合酸化物または酸化物混合物なども使用することができる。
【0022】
多結晶金属酸化物3の形成方法は、以下の通りである。まず多孔質非晶質金属酸化物層を形成し、その後レーザ光により結晶化させ多結晶金属酸化物3を得る。
多孔質非晶質金属酸化物層の成膜は、特に限定するものではなく、ドライプロセスやウェットプロセスなどの公知の手法を用いることができる。ドライプロセスとしては、例えば形成したい金属酸化物に対応する金属、金属酸化物、金属亜酸化物などを蒸着源として、電子ビームやプラズマ銃を熱源にした蒸着法を用いることができる。ウェットプロセスとしては、例えば金属アルコキシドや金属塩化物などを加水分解したものをマイクログラビアコーティング、ディップコーティング、スクリーンコーティングなどで塗工する方法を用いることができる。
【0023】
真空蒸着法は真空プロセスの中でも格段に成膜レートが速いため、本発明の効果の一つである高速成膜を行うためには非常に優れた手法である。この際、本発明の多結晶金属酸化物フィルムは多孔性を付与した場合に、その効果は顕著に得られるため、微細な空孔の多い膜を得るため、条件を調整する。具体的には蒸着源の材料、成膜レート、成膜圧力などの条件により調整することができる。成膜の際に、任意のガスを用いたプラズマやイオン銃、ラジカル銃などでアシストを行ってもよい。また目的の金属酸化物によっては、スパッタリング法、イオンプレーティング、CVDなどの真空成膜法を用いてもよい。
以上の方法で成膜された金属酸化物は、多孔質な、非晶質あるいは非晶質を含む金属酸化物(多孔質非晶質金属酸化物層)として、目的に応じて所望の膜厚に形成される。
【0024】
次に得られた多孔質非晶質金属酸化物層に対して、表面側よりレーザ照射することにより結晶化させ、多孔質非晶質金属酸化物層3を形成し、本発明の積層体を得ることができる。
上記レーザには、公知のものが使用することができ、好ましくはエキシマレーザ、例えばF2、ArCl、ArF、KrCl、KrF、XeBr、XeCl、XeFを使用することができる。レーザ照射は、非晶質金属酸化物の結合を励起することにより瞬間的に高熱を加えることができ、その際に金属酸化物は結晶化する。例えば、酸化チタンを用いた場合にはアナターゼ型の多結晶質を得ることができる。紙やプラスチックのような熱耐性のない基材上に成膜する場合、レーザの出力、周波数等を調整することにより基材に熱が到達することなく、多結晶の金属酸化物が得られる。
【0025】
本発明では保護層2を設けてもよい。保護層2としては、酸化珪素、あるいは酸化アルミニウムを用いることができるが、それ以外にも、鉄、コバルト、ジルコニウム、あるいはその他の金属酸化物や金属酸窒化物、金属窒化物、金属フッ化物などを用いることができる。また、シリコーン樹脂や含フッ素有機化合物などの高分子化合物を用いることができるが、多結晶金属酸化物層は光を吸収して光触媒作用を起こすので、この作用に耐えうる物である必要がある。
【0026】
保護層2の形成方法としては、金属アルコキシドや金属塩化物などを加水分解したものをマイクログラビアコーティング、ディップコーティング、スクリーンコーティングなどで塗工するウエット成膜プロセスや、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法等のドライ成膜プロセスによることができるが、いかなる成膜方法であっても構わない。このような無機化合物層の膜厚は数nmから500nmの範囲内であることが望ましいが、5nm以下では島状になって連続膜にならない場合があり、300nmを超えると膜自信の内部応力により、膜にクラックが生じる可能性があるため、5nm〜300nmであることがより好ましい。
【0027】
本発明では、透明導電層5を設けてもよい。透明導電層5としては、錫をドープした酸化インジウム(ITO)、フッ素やインジウムなどをドープされた酸化スズ、アルミニウムやガリウムなどをドープした酸化亜鉛、およびその他の可視光領域の吸収が少なく導電性の透明導電体が好ましい。
【0028】
透明導電層5の形成方法としては真空蒸着法、反応性蒸着法、イオンビームアシスト蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法等の真空成膜プロセスによることができるが、いかなる成膜方法であっても構わない。
【0029】
本発明では、以上の工程をロールトゥロール法により連続して行ってもよい。すなわち、フレキシブル基材を巻き出した後、巻き出されたフレキシブル基材に上記したように多孔質非晶質金属酸化物層を積層し、その後該多孔質非晶質金属酸化物層にレーザ光照射を行い多孔質多結晶金属酸化物層を形成し本発明の積層体を得て、最後に該積層体を巻き取ることにより作成することができる。
【0030】
得られた積層体は、高活性の光触媒シートなどとして使用することができる。
光触媒シートとする場合は、窓ガラス、電化製品、家具類、車両などに貼り付けるか、壁紙、床材、農業用フィルムの一部に使用することにより、光触媒作用によって防汚性を持たせることが可能となる。
また、本発明では、透明導電層を設けた積層体とすることにより、色素増感太陽電池やエレクトロクロミックデバイスに応用することができる。
【0031】
図5は、本発明の積層体を色素増感太陽電池に用いた一応用例の構成を示した断面図である。本発明の色素増感太陽電池30は、図3に示すようにプラスチック基材4、透明導電層5、多孔質多結晶金属酸化物層3、および多結晶金属酸化物3に担持された色素6、さらには多結晶金属酸化物3の空孔を満たすように形成された電荷輸送層7、導電性触媒層8、透明導電層5、プラスチック基材4より形成されている。
【0032】
図6は、本発明の積層体をエレクトロクロミックデバイスに用いた一応用例を示した断面図である。本発明のエレクトロクロミックデバイス40は、図4に示すようにプラスチック基材4、透明導電層5、多孔質多結晶金属酸化物層3、電荷輸送層7、対電極層9により形成されている。
【0033】
色素増感太陽電池を作製する際には、例えば透明導電層を有する積層体20を、起電力を発生させることのできる光を吸収する色素6の溶液に浸漬することにより、色素を金属酸化物層に吸着させ、電荷輸送層7、基材に導電層及び導電性触媒層8を成膜した積層体を順次重ねることにより、作製することができる。基材がプラスチック基材4、導電層が透明導電層5である色素増感太陽電池30を図3に示した。
【0034】
色素6として、例えば、ルテニウム−トリス、ルテニウム−ビス型の遷移金属錯体、またはフタロシアニンやポルフィリン、シアニジン色素、メロシアニン色素、ローダミン色素などの有機色素が挙げられる。これらの色素は、吸光係数が大きくかつ繰り返しの酸化還元に対して安定であることが好ましい。また、上記色素は金属酸化物半導体上に化学的に吸着することが好ましく、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基、アミド基、アミノ基、カルボニル基、ホスフィン基などの官能基を有することが好ましい。
【0035】
本発明の多結晶金属酸化物フィルムを色素増感太陽電池に用いた場合、電荷輸送層7に含有させる電解質としては、例えばヨウ素を包含するヨウ化物、臭化物、キノン錯体、テトラシアノキノジメタン(TCNQ)錯体、ジシアノキノンジイミン錯体、およびその他が好ましい。また、固体電解質やp型半導体を含む固体状電荷輸送層をもちいることができる。このような電荷輸送層は、液状の電荷輸送層を用いた場合に起こり得る液漏れの可能性がないため好ましい。
【0036】
固体状電荷輸送層に用いることのできる材料の具体例としては、トリフェニルアミン、ジフェニルアミン、フェニレンジアミンなどの芳香族アミン化合物、ナフタレン、アントラセンなどの縮合多環炭化水素、アゾベンゼンなどのアゾ化合物、スチルベンなどの芳香環をエチレン結合やアセチレン結合で連結した構造を有する化合物、アミノ基で置換されたヘテロ芳香環化合物、ポルフィリン類、フタロシアン類、キノン類、テトラシアノキノジメタン類、ジシアノキノンジイミン類、テトラシアノエチレン、ビオローゲン類、ジチオール金属錯体などが挙げられる。また、その他固体状電荷輸送層に用いることのできる材料として、CuI、AgI、TiI、およびその他の金属ヨウ化物、CuBr、CuSCNなどがある。また、ポリアルキレンエーテルなどの高分子ゲルにヨウ化物、キノン錯体等を抱含させて用いてもよい。これらの材料は、必要に応じて任意に組み合わせて用いることができる。
【0037】
本発明における電荷輸送層7の形成方法としては、マイクログラビアコーティング、ディップコーティング、スクリーンコーティング等を用いることができるが、連続塗工が可能な方法がより好ましい。固体電解質またはp型半導体を用いる場合には、任意の溶媒を用いた溶液にした後、上記方法を用いて塗工し、基材を任意の温度に加熱して溶媒を蒸発させるなどにより形成する。
【0038】
本発明の多結晶金属酸化物フィルムを色素増感太陽電池に用いた場合、導電性触媒層8としては、任意の導電性材料を用いることができ、白金や金、銀、銅などの金属、もしくは炭素などが挙げられる。これらを形成する際には、透明導電層5と同様の真空成膜法、あるいはこれら材料の微粒子をペーストにしたものをウエットコーティングする方法を用いることができる。
【0039】
エレクトロクロミックデバイスを作製する際には、例えば透明導電層を有する積層体20に、電荷輸送層7、基材に対向電極9を形成した積層体を順次重ねることによって作製できる。基材がプラスチック基材4であるエレクトロクロミックデバイス40を図4に示した。
【0040】
本発明の多結晶金属酸化物フィルムをエレクトロクロミックデバイスに用いた場合、電荷輸送層7としては、プロトン(H+)やリチウムイオン(Li+)を含む溶液やイオン導電性ポリマーが用いられる。プロトン源としては水を用いることができ、リチウムイオンとしてはLiClO4などが用いられるがこの限りではない。また、固体電解質を含む固体状電荷輸送層をもちいることができる。このような電荷輸送層は、液状の電荷輸送層を用いた場合に起こり得る液漏れの可能性がないため好ましい。
【0041】
固体電解質としてはRbAg45やLi3N、Li2WO4、Sb25・nH2Oなどの無機物、電解質を内部に含有できるZrO2、Ta25、SiO2、Cr23・V25などの誘電体、リチウムイオン導電性のポリエチレンオキシド−ポリウレタン系、シロキサン系等の高分子を用いることができる。
【0042】
以上のエレクトロクロミックデバイスに用いた電荷輸送層7は、色素増感太陽電池の電荷輸送層7の形成法と同様に形成することができる。
【0043】
本発明における対電極層9としては、任意の導電性材料を用いることができ、アルミニウム、白金、金、銀、銅、クロムなどの金属、あるいはこれらの合金、もしくは炭素などが挙げられる。また、錫や亜鉛をドープしたインジウムなどの透明導電膜も用いることができる。これらを形成する際には、透明導電層5と同様の真空成膜法、あるいはこれら材料の微粒子をペーストにしたものをウエットコーティングする方法を用いることができる。
【0044】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。以下の操作はいずれもロールトゥロール法でおこなった。
【0045】
<実施例1>
図1の層構成の積層体10を次のように作製し、光触媒シートとした。まず紙基材1として、を使用し、この上に保護層2として酸化アルミニウムを、酸素ガスを導入してアルミニウムを蒸発させる反応性真空蒸着法を用いて膜厚40nmで成膜した。続いて多孔質多結晶金属酸化物層3として酸化チタンを形成した。酸化チタンは、酸素ガスを導入して酸化チタンを蒸発させる反応性真空蒸着法を用いて膜厚300nmで成膜した。この時の成膜圧力は8×10-2Paであった。さらに酸化チタンの表面からKrFエキシマレーザを20mJ/cm2、10pps(pulse per second)、3秒の条件で照射することにより、多結晶酸化チタンを得た。得られた多結晶酸化チタンのX線回折を行ったところアナターゼ型の多結晶であった。またBET多点法で測定した比表面積は46m2/gであった。
【0046】
以上で得られた光触媒シート10の光触媒性能評価を行った。光触媒シート10の50mm×50mm片を切り出し、1Lの容積をもったパイレックス(登録商標)製ガラスの容器中に設置した。この容器に100ppmのアセトアルデヒドと空気の混合物を加えた。そこでブラックライトを用いて5mW/cm2で30分間、光触媒シートに照射したところ、容器内部のアセトアルデヒド濃度は10ppm程度であった。
【0047】
<実施例2>
図5の層構成の色素増感太陽電池30を次のように作製した。まず、積層体20を次のように作製した。プラスチック基材4としてPET(50μm厚)を使用し、この上に透明導電層5としてインジウム錫酸化物(ITO)を真空スパッタリング法により形成した。得られた透明導電性基材上に、多孔質多結晶金属酸化物層3として酸化チタンを8μm形成した。この時の成膜圧力は1×10-1Paであった。さらに酸化チタンの表面からKrFエキシマレーザを23mJ/cm2、10pps(pulse per second)、10秒の条件で照射することにより、多結晶酸化チタンを得た。得られた多結晶酸化チタンのX線回折を行ったところアナターゼ型の多結晶であった。またBET多点法で測定した比表面積は165m2/gであった。以上で得られた積層体20は、ビス(4,4−ジカルボキシ−2,2−ビピリジル)ジチオシアネートルテニウムのエタノール溶液に浸漬することにより、色素6として、ビス(4,4−ジカルボキシ−2,2−ビピリジル)ジチオシアネートルテニウムを担持した後、水及びエタノール洗浄、及び乾燥を行った。以下の操作を乾燥アルゴン雰囲気下で行った。電荷輸送層7として0.5M LiI、0.05M I2、メトキシアセトニトリルからなる電解質を多孔質多結晶金属酸化物層3上に形成した。更に、対向電極として上記と同様にして形成したプラスチック基材4、透明導電層5よりなる積層体を用意し、この上にスパッタリング法により成膜した白金を導電性触媒層8として形成することにより対向電極を作製し、導電性触媒層8と電荷輸送層7を重ね合わせるように固定した後、側面をエポキシ系接着剤で封止することにより色素増感太陽電池を作成した。
以上で得られた色素増感太陽電池の電流−電圧特性を測定したところ、A.M.1.5、100mW/cm2の擬似太陽光を用いた時、短絡電流JSC=22mA/cm2、開放電圧VOC=0.69V、フィルファクターFF=0.70で光電変換効率はη=10.6%であった。
【0048】
<実施例3>
図6の層構成のエレクトロクロミックデバイス40を次のように作製した。まず、積層体20を次のように作製した。プラスチック基材4としてPET(50μm厚)を使用し、この上に透明導電層5としてインジウム錫酸化物(ITO)を真空スパッタリング法により形成した。得られた透明導電性基材上に、多孔質多結晶金属酸化物層3として酸化タングステンを300nm形成した。この時の成膜圧力は1×10-1Paであった。さらに酸化タングステンの表面からKrFエキシマレーザを23mJ/cm2、10pps(pulse per second)、10秒の条件で照射することにより、多結晶酸化タングステンを得た。得られた多結晶酸化タングステンのX線回折を行ったところ、三斜晶系あるいは斜方晶系の多結晶であった。またBET多点法で測定した比表面積は45m2/gであった。電荷輸送層7として0.1M LiClO4、プロピレンカーボネートからなる電解質を多孔質多結晶金属酸化物層3上に形成した。更に、対向電極としてプラスチック基材4上に対電極層9として銀を真空蒸着法により形成することにより対電極層を作製し、対電極層9と電荷輸送層7を重ね合わせるように固定した後、側面をエポキシ系接着剤で封止することによりエレクトロクロミックデバイスを作成した。
以上で得られたエレクトロクロミックデバイスの透明導電膜5を外部直流電源の陰極に接続し、対向電極9を陽極に接続し、両極間に1.3Vの電圧を印可したところ、エレクトロクロミックデバイスは青色に着色した。また、このデバイスに−1.3Vの電圧を印可すると青色は消え、白色に戻った。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、紙やプラスチックなどの高温処理に不向きなフレキシブル基材上に、低温なプロセスで多孔質な多結晶金属酸化物を形成した積層体を得ることができる。また形成速度が高速なため、生産性に優れたものとなる。さらに得られた積層体を光触媒シート、色素増感太陽電池、エレクトロクロミックデバイスなどに応用すれば、高効率で安価に製品を提供できる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における多結晶金属酸化物フィルムの層構成の一例を示す断面説明図である。
【図2】本発明における多結晶金属酸化物フィルムの層構成の一例を示す断面説明図である。
【図3】本発明における多結晶金属酸化物フィルムの層構成の一例を示す断面説明図である。
【図4】本発明における多結晶金属酸化物フィルムの層構成の一例を示す断面説明図である。
【図5】本発明における色素増感太陽電池の層構成の一例を示す断面説明図である。
【図6】本発明におけるエレクトロクロミックデバイスの層構成の一例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 紙基材
2 保護層層
3 多孔質多結晶金属酸化物層
4 プラスチック基材
5 透明導電層
6 色素
7 電荷輸送層
8 導電性触媒層
9 対電極層
10 積層体
20 積層体
30 色素増感太陽電池
40 エレクトロクロミックデバイス

Claims (8)

  1. 少なくとも基材上に、多孔質非晶質金属酸化物層を積層した後、該多孔質非晶質金属酸化物層の表面からレーザ光を照射することにより多孔質多結晶金属酸化物を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
  2. 前期基材と多結晶金属酸化物層の間に保護層を形成することを特徴とする請求項1に記載の積層体の製造方法。
  3. 前記保護層が酸化珪素あるいは酸化アルミニウムであることを特徴とする請求項1または2に記載の積層体の製造方法。
  4. 前記基材と多結晶金属酸化物層の間に透明導電層を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層体の製造方法。
  5. 前期基材が、フレキシブル基材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層体の製造方法。
  6. 少なくともフレキシブル基材を巻き出す工程、巻き出されたフレキシブル基材に多孔質非晶質金属酸化物層を積層する工程、該多孔質非晶質金属酸化物層にレーザ光照射を行い多孔質多結晶金属酸化物層を形成する工程、多孔質多結晶金属酸化物層が形成されたフレキシブル基材を巻き取る工程、を有することを特徴とする多結晶積層体の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の方法を用いて製造したことを特徴とする積層体。
  8. 請求項7に記載の積層体を用いた光触媒シート、色素増感太陽電池あるいはエレクトロクロミックデバイスのいずれかの製品。
JP2002238828A 2002-08-20 2002-08-20 積層体及びその製造方法並びにそれを用いた製品 Expired - Fee Related JP4032873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002238828A JP4032873B2 (ja) 2002-08-20 2002-08-20 積層体及びその製造方法並びにそれを用いた製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002238828A JP4032873B2 (ja) 2002-08-20 2002-08-20 積層体及びその製造方法並びにそれを用いた製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004074609A JP2004074609A (ja) 2004-03-11
JP4032873B2 true JP4032873B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=32022099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002238828A Expired - Fee Related JP4032873B2 (ja) 2002-08-20 2002-08-20 積層体及びその製造方法並びにそれを用いた製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4032873B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101651688B1 (ko) 2010-12-03 2016-08-26 서울시립대학교 산학협력단 태양전지 및 그 제조방법

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005339883A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Electric Power Dev Co Ltd 凸型酸化膜構造体
FR2870989B1 (fr) * 2004-05-27 2006-08-04 Commissariat Energie Atomique Substrat pour application electronique, comprenant un support flexible et son procede de fabrication
JP4797338B2 (ja) * 2004-05-31 2011-10-19 凸版印刷株式会社 色素増感太陽電池およびその製造方法
US20060110618A1 (en) * 2004-11-24 2006-05-25 General Electric Company Electrodes for photovoltaic cells and methods for manufacture thereof
JP2006337635A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Bridgestone Corp フォトエレクトロクロミック素子、並びに調光ガラス、透過率調整ガラス、熱線カットガラス及び画像表示デバイス
JP4984440B2 (ja) * 2005-06-16 2012-07-25 凸版印刷株式会社 金属酸化物膜および色素増感太陽電池
JP4682761B2 (ja) * 2005-09-12 2011-05-11 ブラザー工業株式会社 電気泳動表示媒体および電気泳動表示媒体の製造方法
GB2432721B (en) * 2005-11-25 2011-06-22 Seiko Epson Corp Electrochemical cell structure and method of fabrication
GB2432722A (en) 2005-11-25 2007-05-30 Seiko Epson Corp Electrochemical cell and method of manufacture
JP5245287B2 (ja) * 2007-05-18 2013-07-24 ソニー株式会社 半導体装置の製造方法、薄膜トランジスタ基板の製造方法および表示装置の製造方法
JP5258420B2 (ja) * 2008-04-24 2013-08-07 株式会社東芝 多孔質半導体電極およびそれを用いた色素増感太陽電池とそのセル構造
WO2010010814A1 (ja) * 2008-07-24 2010-01-28 コニカミノルタホールディングス株式会社 表示素子及び表示素子の多孔質層の形成方法
BRPI0919906A2 (pt) 2008-10-29 2016-02-16 Fujifilm Corp corante, elemento de conversão fotoelétrico e célula fotoeletroquímica cada uma compreendendo o corante e o processo para produzir corante.
JP5620081B2 (ja) 2009-09-28 2014-11-05 富士フイルム株式会社 光電変換素子の製造方法
JP5524557B2 (ja) 2009-09-28 2014-06-18 富士フイルム株式会社 光電変換素子の製造方法、光電変換素子、および光電気化学電池
WO2011132286A1 (ja) * 2010-04-22 2011-10-27 日立造船株式会社 透明電極上における光触媒膜の形成方法
JP2013000673A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 光触媒高機能化技術
JP5960989B2 (ja) * 2011-12-28 2016-08-02 株式会社ダイセル 酸化チタン含有多孔質膜積層体及びその製造方法
JP6070166B2 (ja) 2012-12-21 2017-02-01 富士ゼロックス株式会社 面状発熱体、面状発熱体の製造方法、定着装置、及び画像形成装置
JP5972811B2 (ja) 2013-02-22 2016-08-17 富士フイルム株式会社 光電変換素子、光電変換素子の製造方法および色素増感太陽電池
JP5907517B2 (ja) * 2015-04-30 2016-04-26 国立研究開発法人産業技術総合研究所 光触媒高機能化技術
KR101830873B1 (ko) * 2015-10-05 2018-02-21 영남대학교 산학협력단 다공성 지지체를 이용한 스마트 윈도우의 제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101651688B1 (ko) 2010-12-03 2016-08-26 서울시립대학교 산학협력단 태양전지 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004074609A (ja) 2004-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4032873B2 (ja) 積層体及びその製造方法並びにそれを用いた製品
Magne et al. Effects of ZnO film growth route and nanostructure on electron transport and recombination in dye-sensitized solar cells
JP2004314313A (ja) 積層体及びその製造方法並びにそれを用いた製品
JP4576544B2 (ja) フィルム型色素増感光電池
JP4665426B2 (ja) 色素増感太陽電池及びその製造方法
JP4710251B2 (ja) 金属酸化物膜の製造方法
Liang et al. Synthesis and characterisation of thin-film TiO2 dye-sensitised solar cell
JP4622519B2 (ja) 色素増感太陽電池およびその製造方法
González-García et al. Charge collection properties of dye-sensitized solar cells based on 1-dimensional TiO2 porous nanostructures and ionic-liquid electrolytes
JP2006199986A (ja) 金属酸化物膜、その酸化物膜を用いた太陽電池と光触媒薄膜及び金属酸化物膜の製造方法
KR20170028895A (ko) 점성 분산액 및 그 제조 방법, 그리고, 다공질 반도체 전극 기판 및 색소 증감형 태양 전지
JP2001345124A (ja) 化学修飾半導体電極、並びに、その製造方法及びそれを用いた光電池
JP4099988B2 (ja) 色素増感太陽電池
JP4797338B2 (ja) 色素増感太陽電池およびその製造方法
JP2007087854A (ja) 色素増感太陽電池
JP2003059546A (ja) 色素増感太陽電池の製造方法、及びそれを用いた太陽電池
Lee et al. Comparative Study on the Photoanode Nanoarchitectures for Photovoltaic Application
JP2005251605A (ja) 色素増感太陽電池およびモジュールおよび色素増感太陽電池の製造方法
Fahim et al. Anodic TiO 2 nanotubes powder and its application in dye-sensitized solar cells
JP4314764B2 (ja) 色素増感太陽電池の製造方法
JP2006012517A (ja) 金属酸化物構造体及び色素増感太陽電池
JP5055666B2 (ja) 色素増感太陽電池用透明導電性基材
JP4182617B2 (ja) 半導体電極及びそれを用いた光電変換素子
JP2003282160A (ja) 酸化チタン製膜方法及び色素増感太陽電池素子
JP2007109500A (ja) 色素増感太陽電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees