JP4032400B2 - 符号化装置及び方法、並びに復号化装置及び方法 - Google Patents

符号化装置及び方法、並びに復号化装置及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置、符号化装置、復号化装置及び画像処理方法に関し、特に異なる種類の画像信号を入力して画像処理を行う画像処理装置、異なる種類の画像信号を入力して符号化処理を行う符号化装置、異なる種類の画像信号の復号化処理を行う復号化装置及び異なる種類の画像信号を入力して画像処理を行う画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル画像信号をビデオテープに記録するディジタルVTRが盛んに開発されている。
【0003】
これらのディジタルVTRは、放送用または業務用いずれにしろ、非圧縮あるいは圧縮率の低いものが多かった。また、データ圧縮を施しているディジタルVTRに対しても、エンコーダで用いる符号化パラメータを固定化し、デコーダと必ず1対1で対応させていた。
【0004】
また、ディジタルVTRではエンコーダで用いる符号化パラメータを固定化しない場合には、画像信号と同時に符号化パラメータも記録する必要がある。これはエンコーダからデコーダに対して、符号化パラメータを正しく受け渡さなければ、正しい復号ができないためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなディジタルVTRでは、符号化パラメータを固定化して圧縮しているので、限られたデータレートの中で多様な絵柄のすべてに対して、高画質の画を得ることは難しいといった問題があった。
【0006】
また、多様な絵柄に応じて、符号化パラメータを適宜変更した場合でも、シャトル再生(早送り、巻き戻し再生)時にはすべてのデータがデコーダに入力されず、符号化パラメータも更新されないことがある。
【0007】
このような場合、間違えた符号化パラメータで復号されることになり、このため本来とは異なるデータになってしまい、画質が悪化するといった問題があった。
【0008】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、信号の特性に適した条件で符号化及び復号化し、かつシャトル再生時でも画質を良好にする画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明の他の目的は、信号の特性に適した条件で符号化し、かつシャトル再生時でも画質を良好にする符号化装置を提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、信号の特性に適した条件で復号化し、かつシャトル再生時でも画質を良好にする復号化装置を提供することである。
【0010】
さらにまた、本発明の他の目的は、信号の特性に適した条件で符号化及び復号化し、かつシャトル再生時でも画質を良好にする画像処理方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、画像信号を符号化する符号化装置において、前記画像信号の種類としてコンポジット信号であるか又はコンポーネント信号であるかを検出する検出手段と、前記検出手段により前記画像信号の種類がコンポジット信号であることが検出された場合、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値と、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値の差分が所定の範囲内の値となるように、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の値を設定し、さらに、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きを、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きと同じに設定する設定手段と、前記設定手段により設定された量子化マトリックスであって、前記検出手段により検出された種類の画像信号に対応する量子化マトリックスを用いて前記画像信号を符号化する符号化手段とを備える符号化装置が提供される。
【0014】
また、画像信号を符号化する符号化装置の符号化方法において、前記画像信号の種類としてコンポジット信号であるか又はコンポーネント信号であるかを検出し、前記検出された前記画像信号の種類がコンポジット信号であることが検出された場合、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値と、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値の差分が所定の範囲内の値となるように、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の値を設定し、さらに、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きを、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きと同じに設定し、前記設定された量子化マトリックスであって、前記検出された種類の画像信号に対応する量子化マトリックスを用いて前記画像信号を符号化するステップを含む符号化方法が提供される。
【0015】
さらに、画像信号の種類としてコンポジット信号又はコンポーネント信号の画像信号が含まれ、符号化装置で符号化された画像信号を復号する復号化装置であって、前記符号化された画像信号に付加された前記画像信号の種類に対応する量子化マトリックスを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記量子化マトリックスを用いて前記符号化された画像信号を復号する復号化手段とを備え、前記抽出手段は、異なる種類の画像信号のそれぞれに対応して予め定められた異なる量子化マトリックスであって、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値と、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値の差分が所定の範囲内の値となるように、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の値が設定され、さらに、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きが、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きと同じに設定されて生成された量子化マトリックスを抽出する復号化装置が提供される。
【0017】
さらにまた、画像信号の種類としてコンポジット信号又はコンポーネント信号の画像信号が含まれ、符号化装置で符号化された画像信号を復号する復号化装置の復号化方法であって、前記符号化された画像信号に付加された前記画像信号の種類に対応する量子化マトリックスを抽出し、前記抽出された前記量子化マトリックスを用いて前記符号化された画像信号を復号し、前記抽出される量子化マトリックスが、異なる種類の画像信号のそれぞれに対応して予め定められた異なる量子化マトリックスであって、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値と、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値の差分が所定の範囲内の値となるように、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の値が設定され、さらに、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きが、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きと同じに設定されて生成された量子化マトリックスである復号化方法が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の画像処理装置の原理図である。本発明の画像処理装置1は、符号化装置10と、復号化装置20とからなり、異なる種類の画像信号を入力して画像処理を行う。
【0020】
ここで、異なる種類の画像信号とは、具体的には、コンポーネント信号及びコンポジット信号であり、これらの画像信号が入力されて画像処理を行う。
符号化パラメータ設定手段11は、画像信号の種類に応じた符号化パラメータを設定する。
【0021】
圧縮データ生成手段12は、符号化パラメータで画像信号を符号化して符号化データを生成し、符号化パラメータと符号化データとからなる圧縮データRDTを生成する。
【0022】
復号化データ生成手段20は、圧縮データRDTを受信して、符号化パラメータにもとづいて符号化データを復号化し、復号化データを生成する。
次に動作について説明する。図2は本発明の画像処理装置1の動作手順を示すフローチャートである。
〔S1〕符号化パラメータ設定手段11は、画像信号の種類に応じた符号化パラメータを設定する。
〔S2〕圧縮データ生成手段12は、符号化パラメータで画像信号を符号化して符号化データを生成し、符号化パラメータと符号化データとからなる圧縮データRDTを生成する。
〔S3〕復号化データ生成手段20は、圧縮データRDTを受信して、符号化パラメータにもとづいて符号化データを復号化し、復号化データを生成する。
【0023】
以上説明したように、本発明の画像処理装置1は、画像信号の種類に応じた符号化パラメータを設定して、圧縮データの生成及び復号化を行う構成とした。これにより、画像信号の特性に応じた条件で符号化及び復号化できるので、高画質な画面を得ることが可能になる。
【0024】
次に本発明を適用したディジタルVTRシステムについて図3〜図6を用いて説明する。ディジタルVTRシステムは、圧縮データ、音声信号、システムデータ(タイムコード、フレーム識別信号、音声信号の5フィールドシーケンス情報等)をテープに記録し、再生するシステムである。まず、記録側について説明する。
【0025】
図3はディジタルVTRシステムの符号化装置10の構成を示す図である。コンポジットデコーダ10aは、外部から入力される非圧縮映像信号として、コンポジットビデオ信号CPSを受信し、YC分離を行ってからコンポーネントビデオ信号CPN1に変換する。
【0026】
セレクタ10bは、変換されたコンポーネントビデオ信号CPN1と外部から入力されるコンポーネントビデオ信号CPN2とを受信し、いずれかのセレクト制御を行うセレクト信号SELにもとづいて切り換える。そして、ビット・レート・リダクション(BRR)エンコーダ10−1に送信する。
【0027】
BRRエンコーダ10−1は、メモリ回路10cと接続し、非圧縮映像信号であるコンポーネントビデオ信号CPN1またはCPN2を、MPEG方式などにより2個のフレーム(I、B)から構成されるGOP単位に圧縮する。
【0028】
MEP(Motion Estimation Process)部10−1aは、Bフレームの動き補償フレーム間符号化を行う。
DCT部10−1bは、フレーム内符号化されるIフレームと、動き補償フレーム間符号化されるBフレームと、にDCT(離散コサイン変換)をかけて変換係数を生成する。
【0029】
符号化パラメータ設定手段11に対応する量子化部11aは、DCT部10−1bで生成された変換係数に対して、視覚特性を考慮した量子化をかける。
ここで入力信号としてコンポジットビデオ信号CPS(すなわち、コンポーネントビデオ信号CPN1)を選んだ場合は、コンポジット用の量子化マトリックス(以降、量子化マトリックスをQテ−ブルと呼ぶ。)を使用し、コンポーネントビデオ信号CPN2を選んだ場合には、コンポーネント用のQテ−ブルを使って量子化を行う。このQテ−ブルが符号化パラメータとなる。
【0030】
符号化データ生成手段12に対応するVLC(可変長符号化)部12aは、量子化値を可変長符号化して符号化データを生成し、符号化パラメータであるQテ−ブルと符号化データとを含む圧縮データRDTを生成して送信する。
【0031】
図4はディジタルVTRシステムのECCエンコーダの構成を示す図である。ECC(Error Correcting Code)エンコーダ30は、圧縮データRDT、音声信号AUDとシステムデータSYDTのECCエンコード処理を行う。
【0032】
パック回路31は、BRRエンコーダ10−1の出力である圧縮データRDTと、外部から入力される非圧縮の音声信号AUDと、システムデータSYDTとに対し、誤り訂正をかける単位である同期ブロックの長さになるようにメモリ回路32を用いて等長化し、外部メモリ回路33に記録する。
【0033】
外符号エンコーダ34は、外部メモリ回路33からデータを読み出し、外符号(アウターパリティ)を生成して付加し、再び外部メモリ回路33に記憶する。
FIFO35a、35bは、外符号が付加された同期ブロックSYNCBKを読み出し、バッファリングして入力のシステムクロックSCKから記録クロックRECCKに周波数をのせかえる。
【0034】
SYNC/ID符号付加回路36は、同期ブロックSYNCBKの先頭に同期符号SYNCとID符号を付加する。
内符号エンコーダ37は、同期符号SYNCとID符号の付加された同期ブロックSYNCBKに対して、内符号(インナーパリティ)を付加する。
【0035】
そして、内符号が付加された同期ブロックSYNCBKは、さらに変調等の処理をされて、記録信号RECDTとして記録ヘッドHD1を介してテープ50にアジマス記録される。
【0036】
次に再生側について説明する。図5はディジタルVTRシステムのECCデコーダの構成を示す図である。
ECCデコーダ40の再生側では8個のヘッドHD2(シャトル時は16個)によって、テ−プ50から記録信号RECDTを再生し、内符号デコーダ41に出力する。
【0037】
内符号デコーダ41は,誤り訂正内符号によって、誤り訂正を施し,ノントラッキング制御回路42へ出力する。
ノントラッキング制御回路42は、同期ブロックSYNCBKの識別符号IDを検出し、再生するGOPのデータを選び、メモリ回路43に記憶する。このときエラーのない同期ブロックSYNCBKを優先的に記憶する。
【0038】
外符号デコーダ44は、ノントラッキング制御回路42を介してメモリ回路43に記憶されたデータを読み出し、外符号を用いて誤り訂正を行い、記録ブロックに収容した形式でJOGメモリ制御回路45を介して、JOGメモリ46に記憶する。
【0039】
JOGメモリ制御回路45は、通常再生の他、変速再生に対応したメモリ上のデータを選び、デパック回路47に対して出力する。
デパック回路47は、記録ブロックに収容されたデータから圧縮データRDT、音声信号AUD、システムデータSYDTを分離する。
【0040】
音声信号AUDとシステムデータSYDTは外部へ、圧縮データRDTは復号化装置20へ出力する。
図6はディジタルVTRシステムの復号化装置20の構成を示す図である。復号化データ生成手段21に対応するBRRデコーダ20−1は、メモリ回路22と接続してBRRエンコーダ10−1と逆の処理を施し、圧縮信号RDTを伸長復号し、コンポーネントビデオ信号CPNを再生する。
【0041】
VLD部21aは、圧縮データRDTを可変長復号化する。逆量子化部21bは符号化データと同時に送られてきた符号化パラメータであるQテ−ブルを用いて符号化データを逆量子化する。
【0042】
IDCT部21cは、逆量子化値をIDCTにかけて復号化データを生成する。コンポーネントビデオ信号CPN1の復号化データならばコンポジットエンコーダ23へ送信する。コンポーネントビデオ信号CPN2の復号化データならば外部へ出力する。
【0043】
コンポジットエンコーダ23は、コンポーネントビデオ信号CPN1をYCミックスし、コンポジットビデオ信号を外部へ出力する。
以上説明したように、本発明を適用したディジタルVTRは、コンポジットビデオ信号またはコンポーネントビデオ信号に応じた符号化パラメータであるQテ−ブルをそれぞれ設定して、圧縮データの生成及び復号化を行う構成とした。
【0044】
これにより、コンポジットビデオ信号またはコンポーネントビデオ信号の特性に応じた条件で符号化及び復号化できるので、高画質な画面を得ることが可能になる。
【0045】
次にコンポジット/コンポーネント変換を用いた画像圧縮システムのデータ損失について説明する。MPEGで代表されるDCTを用いた圧縮方式は、コンポーネント信号のためのものであり、コンポジット信号の入出力に対しては、前述したようにコンポジット信号からコンポーネント信号変換またはコンポーネント信号からコンポジット信号変換を行う必要がある。
【0046】
一方、コンポジット信号からコンポーネント信号にYC分離を行うときには、クロマ信号にY信号の高域の斜め成分が漏れ込んでしまうことになる。ここで図7〜図10を用いてY信号とクロマ信号について説明する。
【0047】
図7はコンポジット信号を示す図である。図8は図7のコンポジット信号CPS1をY/C分離したときのクロマ信号を示す図である。
図9は図7のコンポジット信号CPS1をY/C分離したときのY信号を示す図である。図10はY/Cミックスした時のコンポジット信号を示す図である。図7〜図10のいずれも縦軸がゲイン、横軸が周波数である。
【0048】
図に示したようにY/C分離されたクロマ信号とY信号が、再びY/Cミックスされたときに、もとの形になることが望ましい。
ところが、DCTを用いてクロマ信号を圧縮した場合、クロマ信号に漏れ込んでいるY信号も歪んでしまい、再びコンポジット信号CPS2に戻したときには、画の解像度が劣化しボケてしまう。
【0049】
したがって、コンポジット信号の画質を上げるためには、クロマ信号に漏れ込んだY信号の歪みを抑える必要がある。すなわち、コンポーネント信号で圧縮をかける段階で漏れ込みY信号を含むクロマ信号を優遇して扱い、コンポジット信号に戻した場合のY信号の再現性を高くすればよい。
【0050】
本発明では、上記のような問題点に対し、BRRエンコーダ10−1の量子化部11aのQテ−ブルをコンポーネント信号用とコンポジット信号用の2種類を用意し、入力信号の種類によって使い分ける。次にコンポジット信号用のQテ−ブルの設定について説明する。
【0051】
その際、コンポジット信号の入力に対しては、クロマ信号の量子化係数をコンポーネント信号の場合と比べて小さい値に変更する。すなわち、小さい値で割ることによってY信号に対するクロマ信号の比率を高め、クロマ信号を優遇する。
【0052】
図11は周波数に対する量子化係数の変化を表す図である。縦軸にAC係数、横軸に周波数をとる。Qテ−ブル11−1はコンポーネント信号用であり、Qテ−ブル11−2はコンポジット信号用である。
【0053】
コンポジット信号用のQテ−ブル11−2は、コンポーネント信号のQテーブル11−1と比べてどの帯域においてもAC係数が1/2ぐらいになるように設定してある。
【0054】
次にシャトル再生時の場合のQテ−ブルの設定について説明する。上記で説明したように入力される画像信号の種類によって最適なQテ−ブルを用意し、それぞれに最適なQテ−ブルを使ってエンコードした方がよりよい画質が得られる。
【0055】
この場合、異なるQテ−ブルによってエンコードされた素材が混在するものをデコードするには各々のエンコード時のQテ−ブルを使わなくてはならない。
ここで問題となるのは、VTRのシャトル再生のようにQテ−ブルをのせているフレームヘッダをフレーム毎に読みだすことができない場合である。
【0056】
図12はシャトル再生時のヘッドトレースの様子を示す。データ領域は、ビデオデータ・エリア・アッパーセクタ101と、オーディオデータ・エリア102と、ビデオデータ・エリア・ロウアーセクタ103からなる。
【0057】
図中の斜線部分がヘッドによって拾われるデータである。シャトルスピードが上がるにつれて、トレースされるデータが離散的になり、減っていくのがわかる。
【0058】
図13は画面上の更新領域エリアを示す図である。更新領域エリア200は、図12でトレースされるデータを画面上のビデオデータの更新イメージに置き換えたものである。
【0059】
このようにヘッドによって拾われたデータのみが更新されていく。Qテ−ブルが格納されているフレームヘッダに関してもビデオデータと同様に、読み取れない時は、前の情報をホールドして扱い、フレームヘッダが読み取られる度に内容を更新していく。
【0060】
したがって、エンコード時に異なるQテ−ブルで符号化された素材が混ざり会っているテープをシャトル再生した場合、Qテ−ブルの変化点ではフレームヘッダが更新されるまでは,古いQテ−ブルでデコードしてしまうことになる。
【0061】
例えば、図11のコンポーネント信号用のQテ−ブル11−1とコンポジット信号用のQテ−ブル11−2で符号化された素材が連続して記録された場合を考える。
【0062】
このテープをコンポーネント信号からコンポジット信号の方向にシャトル再生すると、コンポジット信号のシーンに入った瞬間、新しいフレームヘッダを捉えるまでは、コンポーネント信号のQテ−ブル11−1のまま復号してしまい、その結果、クロマ信号のゲインが2倍になってしまう。
【0063】
このように量子化係数の違いが直接ゲインに結びつくのである。また、コンポジット信号からコンポーネント信号の方向にシャトル再生する場合は、反対にクロマ・ゲインが1/2になる。
【0064】
量子化係数の違いによって、クロマ・ゲインが変化すると、どんなに短い時間でも目についてしまう。したがってQテ−ブルを使い分けるとしてもゲイン変動の目立たないような似通ったテ−ブルを採用する必要がある。
【0065】
そこで本発明では、コンポジット信号のためにはコンポジット信号用のQテ−ブル11−2の特性に近く、なおかつコンポーネント信号用のQテ−ブル11−1と間違えて使われてもゲイン変動の目立たないQテ−ブルを用いる。
【0066】
図14はゲイン変動の目立たないQテ−ブルを示す図である。本発明ではQテ−ブル11−3のようなカーブを持ったQテ−ブルを採用する。
Qテ−ブル11−3では、AC係数の低周波数領域をコンポーネント信号と同程度の値に設定し、周波数に対する係数の傾きをQテ−ブル11−2と同じにする。すなわち、Qテ−ブル11−2の係数をオフセットしたものとする。
【0067】
図14からも分かるようにコンポーネント信号のQテ−ブル11−1と、コンポジット信号を改善したQテ−ブル11−3を比べると、周波数の低い部分では近い値をとり、周波数が高くなるにつれて係数の改善が大きくなっている。
【0068】
すなわち、コンポーネント信号とコンポジット信号でお互いに異なるQテ−ブルを使って復号化してしまった場合、周波数の高い領域ではゲインの違いが現れるが、低い領域での差は小さく、視覚的に感じる違和感も小さい。
【0069】
また、Qテ−ブル11−2と同じ形のカーブをとることによって、Qテ−ブル11−2と同じ特性を持ち、本来の目的であるコンポジット信号画質の解像度向上につながる。
【0070】
以上説明したように、本発明の画像処理装置は、コンポジット信号特有の性質を考え、専用のQテ−ブルを設ける構成にした。これにより、限られたデータレートの中でも解像度のある画を得ることができる。
【0071】
また、目につきやすい低周波数成分の量子化係数をコンポーネント信号/コンポジット信号で同じ位の値に設定する構成にした。これにより、VTRのシャトル再生時に視覚的に気になる低周波数成分のゲイン変動を小さくすることができる。
【0072】
次に本発明の画像処理方法について説明する。図15は本発明の画像処理方法の処理手順を示すフローチャートである。
〔S10〕画像信号の種類に応じた符号化パラメータを設定する。また、符号化パラメータを設定する際には、入力される異なる種類の画像信号に対して、低周波数成分の量子化係数を同程度の値に設定する。
〔S11〕符号化パラメータで画像信号の符号化を行い符号化データを生成して、符号化パラメータと符号化データとからなる圧縮データを生成する。
〔S12〕圧縮データを受信して、符号化パラメータにもとづいて符号化データを復号化して復号化データを生成する。
【0073】
以上説明したように、本発明の画像処理方法は、画像信号の種類に応じた符号化パラメータを設定して、圧縮データの生成及び復号化を行うことにした。これにより、画像信号の特性に応じた条件で符号化及び復号化できるので、高画質な画面を得ることが可能になる。
【0074】
また、異なる画像信号に対し、目につきやすい低周波数成分の量子化係数を同じ位の値に設定する構成にした。これにより、VTRのシャトル再生時に視覚的に気になる低周波数成分のゲイン変動を小さくすることが可能になる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の符号化装置および方法は、画像信号の種類がコンポジット信号であることが検出された場合、コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値と、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値の差分が所定の範囲内の値となるように、コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の値を設定し、さらに、コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きを、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きと同じに設定する構成とした。これにより、画像信号の特性に応じた条件で符号化できるので、高画質な画面を得ることが可能になる。
【0077】
さらに、本発明の復号化装置および方法は、異なる種類の画像信号のそれぞれに対応して予め定められた異なる量子化マトリックスであって、コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値と、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値の差分が所定の範囲内の値となるように、コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の値が設定され、さらに、コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きが、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きと同じに設定されて生成された量子化マトリックスを用いて符号化された画像信号が復号化される構成とした。これにより、画像信号の特性に応じた条件で復号化できるので、高画質な画面を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の原理図である。
【図2】本発明の画像処理装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図3】ディジタルVTRシステムの符号化装置の構成を示す図である。
【図4】ディジタルVTRシステムのECCエンコーダの構成を示す図である。
【図5】ディジタルVTRシステムのECCデコーダの構成を示す図である。
【図6】ディジタルVTRシステムの復号化装置の構成を示す図である。
【図7】コンポジット信号を示す図である。
【図8】コンポジット信号をY/C分離したときのクロマ信号を示す図である。
【図9】コンポジット信号をY/C分離したときのY信号を示す図である。
【図10】Y/Cミックスした時のコンポジット信号を示す図である。
【図11】周波数に対する量子化係数の変化を表す図である。
【図12】シャトル再生時のヘッドトレースの様子を示す。
【図13】画面上の更新領域エリアを示す図である。
【図14】ゲイン変動の目立たないQテ−ブルを示す図である。
【図15】本発明の画像処理方法の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……画像処理装置、10……符号化装置、11……符号化パラメータ設定手段、12……圧縮データ生成手段、20……復号化装置、21……復号化データ生成手段、RDT…圧縮データ。

Claims (5)

  1. 画像信号を符号化する符号化装置において、
    前記画像信号の種類としてコンポジット信号であるか又はコンポーネント信号であるかを検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記画像信号の種類がコンポジット信号であることが検出された場合、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値と、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値の差分が所定の範囲内の値となるように、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の値を設定し、さらに、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きを、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きと同じに設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された量子化マトリックスであって、前記検出手段により検出された種類の画像信号に対応する量子化マトリックスを用いて前記画像信号を符号化する符号化手段と
    を備える符号化装置。
  2. 前記設定手段は、前記検出手段により前記画像信号の種類がコンポジット信号であることが検出された場合、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスのクロマ信号の量子化係数 AC 係数の値をコンポーネント信号の量子化マトリックスのクロマ信号の量子化係数 AC 係数の値より小さい値に変更する
    請求項に記載の符号化装置。
  3. 画像信号を符号化する符号化装置の符号化方法において、
    前記画像信号の種類としてコンポジット信号であるか又はコンポーネント信号であるかを検出し、
    前記検出された前記画像信号の種類がコンポジット信号であることが検出された場合、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値と、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値の差分が所定の範囲内の値となるように、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の値を設定し、さらに、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きを、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きと同じに設定し、
    前記設定された量子化マトリックスであって、前記検出された種類の画像信号に対応する量子化マトリックスを用いて前記画像信号を符号化する
    ステップを含む符号化方法。
  4. 画像信号の種類としてコンポジット信号又はコンポーネント信号の画像信号が含まれ、符号化装置で符号化された画像信号を復号する復号化装置であって、
    前記符号化された画像信号に付加された前記画像信号の種類に対応する量子化マトリックスを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記量子化マトリックスを用いて前記符号化された画像信号を復号する復号化手段とを備え、
    前記抽出手段は、異なる種類の画像信号のそれぞれに対応して予め定められた異なる量子化マトリックスであって、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値と、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値の差分が所定の範囲内の値となるように、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の値が設定され、さらに、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きが、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きと同じに設定されて生成された量子化マトリックスを抽出する
    復号化装置。
  5. 画像信号の種類としてコンポジット信号又はコンポーネント信号の画 像信号が含まれ、符号化装置で符号化された画像信号を復号する復号化装置の復号化方法であって、
    前記符号化された画像信号に付加された前記画像信号の種類に対応する量子化マトリックスを抽出し、
    前記抽出された前記量子化マトリックスを用いて前記符号化された画像信号を復号し、
    前記抽出される量子化マトリックスが、異なる種類の画像信号のそれぞれに対応して予め定められた異なる量子化マトリックスであって、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値と、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の AC 係数の値の差分が所定の範囲内の値となるように、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの低周波数成分の量子化係数の値が設定され、さらに、前記コンポジット信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きが、コンポーネント信号に対応する量子化マトリックスの周波数に対する AC 係数の傾きと同じに設定されて生成された量子化マトリックスである
    復号化方法。
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