JP2001218161A - 記録装置および方法、ならびに、再生装置および方法 - Google Patents

記録装置および方法、ならびに、再生装置および方法

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JP2001218161A
JP2001218161A JP2000020532A JP2000020532A JP2001218161A JP 2001218161 A JP2001218161 A JP 2001218161A JP 2000020532 A JP2000020532 A JP 2000020532A JP 2000020532 A JP2000020532 A JP 2000020532A JP 2001218161 A JP2001218161 A JP 2001218161A
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Hideyuki Matsumoto
英之 松本
Haruo Togashi
治夫 富樫
Susumu Todo
晋 藤堂
Akira Sugiyama
晃 杉山
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MPEGストリームのスライス構造を変換し
て記録し、再生時に、記録時のスライス構造変換前のス
トリームを再現する。 【解決手段】 入力されたMPEG ESからスライス
検出回路312でスライスヘッダ(SH)が、VLD3
11で可変長符号が解読されマクロブロック(MB)の
終端が夫々検出される。AND回路317により、MB
の終端であって、且つ、SHが存在しないときに”1”
が出力される。この出力に基づき、スライス挿入回路3
18にて当該位置にスライススタートコードが挿入され
る。回路318からは、SHを追加したかどうかを示す
フラグslc_addが出力される。フラグslc_a
ddは、MBの夫々に対応されて、記録媒体に記録され
る。再生時には、このフラグslc_addに基づき、
当該MBに対して記録時に追加されたSHの期間だけ、
再生データを無効とし、追加されたSHを削除する。入
力MPEG ESが1スライス=1MBに変換されて記
録されると共に、再生データにおいて記録時のスライス
構造が再現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧縮符号化され
所定単位でヘッダ情報が付加されたディジタルビデオ信
号を記録媒体に記録し、記録媒体に記録された圧縮符号
化され所定単位でヘッダ情報が付加されたディジタルビ
デオ信号を再生する記録装置および方法、ならびに、再
生装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、ディジタルビデオ信号を圧縮
符号化する方式として、MPEG(Moving Pictures Exp
erts Group)と称される符号化方式が広く用いられてい
る。MPEG2は、DCT(Discrete Cosine Transfor
m)と予測符号化を用いた動画圧縮の規格である。1フレ
ーム分の画像データを所定サイズのマクロブロックに分
割し、マクロブロック単位で動きベクトルを用いて予測
符号化され、マクロブロックがさらに分割されたDCT
ブロック単位でDCTが行われ、可変長符号化される。
現状では、より拡張性が高く高画質が得られるようにさ
れたMPEG2が主流となっている。以下、このMPE
G2を中心に、説明を行う。
【0003】図28は、MPEG2のデータストリーム
の一例を概略的に示す。MPEG2のデータは、階層構
造を有するデータストリームからなる。階層は、上位か
らシーケンス層、GOP(Group Of Picture)層、ピクチ
ャ層、スライス層、マクロブロック(MB)層となって
おり、各層は、それぞれ1以上の下位構造を含む。各層
は、それぞれヘッダ部を有する。また、マクロブロック
層を除く各層には、ヘッダ部に先んじてスタートコード
が配される。
【0004】マクロブロックは、16画素×16画素か
らなるブロックであり、1以上のマクロブロックで1ス
ライスが構成される。一方、1ピクチャは、1画面に対
応し、スライスは、ピクチャを跨ることができない。ま
た、スライスヘッダは、画面の左端には必ず来るように
される。スライススタートコードには、当該スライスの
垂直方向の位置情報が含まれ、スライスヘッダには、拡
張されたスライス垂直位置情報や量子化スケール情報な
どが格納される。
【0005】図29は、上述のような規定に基づく一例
のデータ構造を、画面に対応させて示す。ここでは、1
画面が720画素×512画素からなり、16画素×1
6画素のマクロブロックが、水平方向に45個、垂直方
向に32個並ぶ。MPEG2の規定によれば、スライス
は、必ず画面の左端に配されることが要求される。さら
に、スライスは、画面上の任意のマクロブロックの先頭
部分に配することができる。
【0006】ところで、図30に一例が示されるよう
に、MPEG2のデータストリームをバイト単位で見た
場合、マクロブロックの大きさは、必ずしもバイトの整
数倍になっているわけではない。したがって、マクロブ
ロック毎にはバイト同期が成立しない。このため、ある
マクロブロックにエラーが存在すると、引き続くマクロ
ブロックとの境界が判断できなくなり、可変長符号の先
頭が判別できずにエラーが伝搬してしまう。一方、スラ
イスは、図30に示されるように、マクロブロックの終
端においてバイト内で余りが存在する場合に、その部分
にデータ”0”が充填され、バイト同期がとられる。さ
らに、スライスには、固有のスタートコードが先頭に配
されているため、ここでバイト同期をとることができ
る。すなわち、スライスは、エラーからの回復の役割も
担っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の、MPEG2に
よって圧縮符号化されたディジタルビデオ信号を、例え
ば磁気テープに記録することが提案されている。圧縮符
号化されたデータは、例えばリード・ソロモン符号と積
符号を用いてエラー訂正符号化される。1つの積符号で
完結されるブロックを、ECCブロックと称する。EC
Cブロックは、例えば164バイトの固定的なサイズを
有する。エラー訂正符号化されたデータは、磁気テープ
に対して、テープ上に斜めにトラックを形成するヘリカ
ルトラックで以て記録される。1ECCブロックで1シ
ンクブロックが形成され、1トラックに対して、所定数
のECCブロックが記録される。
【0008】MPEG2では、1スライスを1ストライ
プ(16ライン)で構成するのが普通であり、画面の左
端から可変長符号化が始まり、右端で終わる。ここで、
MPEG2によるストリームがヘリカルトラックで記録
された磁気テープを、記録時よりも高速なテープ速度で
再生する、高速再生を行う場合について考える。高速再
生を行った場合には、ヘッドがヘリカルトラックを完全
にトレースすることができないため、可変長符号を正し
く復号できなくなる。したがって、再生できる部分が画
面の左端に集中し、均一な更新ができないなどの、様々
な問題が生じる。そのため、1スライスを1マクロブロ
ックで構成して記録を行うことが提案されている。
【0009】このような、1スライスを1マクロブロッ
クで構成して記録および再生を行うVTR(Video Tape
Recorder)では、外部から入力された、1スライス=n
マクロブロック(nは1以外の自然数)からなるMPE
G2ストリームを、1スライス=1マクロブロックの形
式に変換して、記録媒体への記録を行うことになる。例
えば、各マクロブロックのうちスライスヘッダが付加さ
れていないもの、すなわち、スライスの先頭に配される
マクロブロック以外のマクロブロックにそれぞれスライ
スヘッダを配し、マクロブロックをスライスに変換す
る。
【0010】図31は、1スライス=nマクロブロック
の形式のストリームを1スライス=1マクロブロックの
形式に変換する処理を、概略的に示す。図31Aは、1
スライス=nマクロブロックの形式のストリームを示
す。ストリームがマクロブロック毎に切り離され、マク
ロブロックの終端の、バイト内で余りが生じた部分にデ
ータ”0”が充填される。図31において、マクロブロ
ックMB1および4以外は、先頭にスライスヘッダが存
在しない。そのため、マクロブロックMB2、3および
5において、先頭にスライスヘッダがそれぞれ配され、
スライスヘッダの後端からバイト単位でビットを整列さ
れてマクロブロックMB2、3および5が配される。各
マクロブロックの終端において、バイト内で余りが生じ
た部分には、データ”0”が充填される。図31Bは、
図31Aのストリームが1スライス=1マクロブロック
の形式に変換された例を示す。
【0011】このようにして記録がなされた磁気テープ
をそのまま再生すると、入力されたMPEG2ストリー
ムとは異なる、1スライス=1マクロブロックであるM
PEG2ストリームが再生され、VTRから出力される
ことになるという問題点があった。すなわち、入力時と
スライス構造の異なったディジタルビデオ信号が出力さ
れてしまうという問題点があった。
【0012】さらに、1スライス=nマクロブロックの
式で入力されたディジタルビデオ信号が、スライスを追
加されて1スライス=1マクロブロックで出力されると
いうことは、入力ストリームに対して出力ストリームの
ビットレートが増加していることになる。つまり、1ス
ライスを1マクロブロックで構成して記録するVTR
に、MPEG2ストリームを記録すると、再生時には、
ビットレートが増大したMPEG2ストリームが出力さ
れることになるという問題点があった。
【0013】したがって、この発明の目的は、1スライ
ス=nマクロブロックで構成されるMPEGストリーム
を、1スライス=1マクロブロックに変換して記録媒体
に記録し、記録媒体から再生された、1スライス=1マ
クロブロックのMPEGストリームを、記録時の変換前
の、1スライス=nマクロブロックの構成で出力できる
ようにした記録装置および方法、ならびに、再生装置お
よび方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、ディジタルビデオデータを圧縮符
号化のブロック単位で記録媒体に記録する記録装置にお
いて、ブロック単位で圧縮符号化されたディジタルビデ
オデータのブロックにヘッダ情報が付加されているかど
うか検出し、検出結果に基づきヘッダ情報が付加されて
いないブロックにヘッダ情報を付加するヘッダ情報付加
手段と、ブロックのそれぞれについて、ヘッダ情報付加
手段でヘッダ情報が付加されたかどうかを示すヒストリ
情報を生成するヒストリ情報生成手段とを有し、ヒスト
リ情報生成手段で生成されたヒストリ情報をブロックの
それぞれに対応付けて記録媒体に記録するようにしたこ
とを特徴とする記録装置である。
【0015】また、この発明は、ディジタルビデオデー
タを圧縮符号化のブロック単位で記録媒体に記録する記
録方法において、ブロック単位で圧縮符号化されたディ
ジタルビデオデータのブロックにヘッダ情報が付加され
ているかどうか検出し、検出結果に基づきヘッダ情報が
付加されていないブロックにヘッダ情報を付加するヘッ
ダ情報付加のステップと、ブロックのそれぞれについ
て、ヘッダ情報付加のステップでヘッダ情報が付加され
たかどうかを示すヒストリ情報を生成するヒストリ情報
生成のステップとを有し、ヒストリ情報生成手段で生成
されたヒストリ情報をブロックのそれぞれに対応付けて
記録媒体に記録するようにしたことを特徴とする記録方
法である。
【0016】また、この発明は、ブロック単位で圧縮符
号化され、ブロック毎にヘッダ情報が付加されて記録媒
体に記録されたディジタルビデオデータを再生する再生
装置において、ブロック単位で圧縮符号化され、ブロッ
ク毎にヘッダ情報が付加されると共に、ヘッダ情報が記
録時に追加されることで付加が行われたかどうかを示す
ヒストリ情報がブロックのそれぞれに対応付けられて記
録媒体に記録されたディジタルビデオデータを再生する
再生手段と、再生手段によって再生されたディジタルビ
デオデータ中のヒストリ情報が、対応するヘッダ情報が
記録時に追加されたものであることを示している場合に
は、再生手段によって再生されたディジタルビデオデー
タからヒストリ情報に対応したヘッダ情報を削除するヘ
ッダ情報削除手段とを有することを特徴とする再生装置
である。
【0017】また、ブロック単位で圧縮符号化され、ブ
ロック毎にヘッダ情報が付加されて記録媒体に記録され
たディジタルビデオデータを再生する再生方法におい
て、ブロック単位で圧縮符号化され、ブロック毎にヘッ
ダ情報が付加されると共に、ヘッダ情報が記録時に追加
されることで付加が行われたかどうかを示すヒストリ情
報がブロックのそれぞれに対応付けられて記録媒体に記
録されたディジタルビデオデータを再生する再生のステ
ップと、再生のステップによって再生されたディジタル
ビデオデータ中のヒストリ情報が、対応するヘッダ情報
が記録時に追加されたものであることを示している場合
には、再生のステップによって再生されたディジタルビ
デオデータからヒストリ情報に対応したヘッダ情報を削
除するヘッダ情報削除のステップとを有することを特徴
とする再生方法である。
【0018】上述したように、請求項1および3に記載
の発明は、ブロック単位で圧縮符号化されたディジタル
ビデオデータのブロックにヘッダ情報が付加されている
かどうか検出し、検出結果に基づきヘッダ情報が付加さ
れていないブロックにヘッダ情報を付加すると共に、ヘ
ッダ情報が付加されたかどうかを示すヒストリ情報を生
成し、ヒストリ情報をブロックに対応付けて記録媒体に
記録するようにしているため、再生時に、どのヘッダ情
報が記録時に追加されたヘッダ情報であるかを知ること
ができる。
【0019】また、請求項4および請求項7に記載の発
明は、ブロック単位で圧縮符号化され、ブロック毎にヘ
ッダ情報が付加されると共に、ヘッダ情報が記録時に追
加されることで付加が行われたかどうかを示すヒストリ
情報がブロックのそれぞれに対応付けられて記録媒体に
記録されたディジタルビデオデータを再生し、再生され
たディジタルビデオデータ中のヒストリ情報が、対応す
るヘッダ情報が記録時に追加されたものであることを示
している場合には、再生されたディジタルビデオデータ
からヒストリ情報に対応したヘッダ情報を削除するよう
にしているため、再生において、記録時の元のストリー
ムと同一形態のストリーム出力を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明をディジタルVT
Rに対して適用した一実施形態について説明する。この
一実施形態は、放送局の環境で使用して好適なものであ
る。
【0021】この一実施形態では、圧縮方式としては、
例えばMPEG2方式が採用される。MPEG2は、動
き補償予測符号化と、DCTによる圧縮符号化とを組み
合わせたものである。MPEG2のデータ構造は、階層
構造をなしている。図1は、一般的なMPEG2のデー
タストリームの階層構造を概略的に示す。図1に示され
るように、データ構造は、下位から、マクロブロック層
(図1E)、スライス層(図1D)、ピクチャ層(図1
C)、GOP層(図1B)およびシーケンス層(図1
A)となっている。
【0022】図1Eに示されるように、マクロブロック
層は、DCTを行う単位であるDCTブロックからな
る。マクロブロック層は、マクロブロックヘッダと複数
のDCTブロックとで構成される。スライス層は、図1
Dに示されるように、スライスヘッダ部と、1以上のマ
クロブロックより構成される。ピクチャ層は、図1Cに
示されるように、ピクチャヘッダ部と、1以上のスライ
スとから構成される。ピクチャは、1画面に対応する。
GOP層は、図1Bに示されるように、GOPヘッダ部
と、フレーム内符号化に基づくピクチャであるIピクチ
ャと、予測符号化に基づくピクチャであるPおよびBピ
クチャとから構成される。
【0023】Iピクチャ(Intra-coded picture:イント
ラ符号化画像) は、符号化されるときその画像1枚の中
だけで閉じた情報を使用するものである。従って、復号
時には、Iピクチャ自身の情報のみで復号できる。Pピ
クチャ(Predictive-coded picture :順方向予測符号化
画像)は、予測画像(差分をとる基準となる画像)とし
て、時間的に前の既に復号されたIピクチャまたはPピ
クチャを使用するものである。動き補償された予測画像
との差を符号化するか、差分を取らずに符号化するか、
効率の良い方をマクロブロック単位で選択する。Bピク
チャ(Bidirectionally predictive-coded picture :両
方向予測符号化画像)は、予測画像(差分をとる基準と
なる画像)として、時間的に前の既に復号されたIピク
チャまたはPピクチャ、時間的に後ろの既に復号された
IピクチャまたはPピクチャ、並びにこの両方から作ら
れた補間画像の3種類を使用する。この3種類のそれぞ
れの動き補償後の差分の符号化と、イントラ符号化の中
で、最も効率の良いものをマクロブロック単位で選択す
る。
【0024】従って、マクロブロックタイプとしては、
フレーム内符号化(Intra) マクロブロックと、過去から
未来を予測する順方向(Forward) フレーム間予測マクロ
ブロックと、未来から過去を予測する逆方向(Backward)
フレーム間予測マクロブロックと、前後両方向から予測
する両方向マクロブロックとがある。Iピクチャ内の全
てのマクロブロックは、フレーム内符号化マクロブロッ
クである。また、Pピクチャ内には、フレーム内符号化
マクロブロックと順方向フレーム間予測マクロブロック
とが含まれる。Bピクチャ内には、上述した4種類の全
てのタイプのマクロブロックが含まれる。
【0025】GOPには、最低1枚のIピクチャが含ま
れ、PおよびBピクチャは、存在しなくても許容され
る。最上層のシーケンス層は、図1Aに示されるよう
に、シーケンスヘッダ部と複数のGOPとから構成され
る。
【0026】MPEGのフォーマットにおいては、スラ
イスが1つの可変長符号系列である。可変長符号系列と
は、可変長符号を正しく復号化しなければデータの境界
を検出できない系列である。
【0027】また、シーケンス層、GOP層、ピクチャ
層およびスライス層の先頭には、それぞれ、バイト単位
に整列された所定のビットパターンを有するスタートコ
ードが配される。この、各層の先頭に配されるスタート
コードを、シーケンス層においてはシーケンスヘッダコ
ード、他の階層においてはスタートコードと称し、ビッ
トパターンが〔00 00 01 xx〕(16進表
記)とされる。2桁ずつ示され、〔xx〕は、各層のそ
れぞれで異なるビットパターンが配されることを示す。
【0028】すなわち、スタートコードおよびシーケン
スヘッダコードは、4バイト(=32ビット)からな
り、4バイト目の値に基づき、後に続く情報の種類を識
別できる。これらスタートコードおよびシーケンスヘッ
ダコードは、バイト単位で整列されているため、4バイ
トのパターンマッチングを行うだけで捕捉することがで
きる。
【0029】さらに、スタートコードに続く1バイトの
上位4ビットが、後述する拡張データ領域の内容の識別
子となっている。この識別子の値により、その拡張デー
タの内容を判別することができる。
【0030】なお、マクロブロック層およびマクロブロ
ック内のDCTブロックには、このような、バイト単位
に整列された所定のビットパターンを有する識別コード
は、配されない。
【0031】各層のヘッダ部について、より詳細に説明
する。図1Aに示すシーケンス層では、先頭にシーケン
スヘッダ2が配され、続けて、シーケンス拡張3、拡張
およびユーザデータ4が配される。シーケンスヘッダ2
の先頭には、シーケンスヘッダコード1が配される。ま
た、図示しないが、シーケンス拡張3およびユーザデー
タ4の先頭にも、それぞれ所定のスタートコードが配さ
れる。シーケンスヘッダ2からから拡張およびユーザデ
ータ4までがシーケンス層のヘッダ部とされる。
【0032】シーケンスヘッダ2には、図2に内容と割
当ビットが示されるように、シーケンスヘッダコード
1、水平方向画素数および垂直方向ライン数からなる符
号化画像サイズ、アスペクト比、フレームレート、ビッ
トレート、VBV(Video Buffering Verifier)バッファ
サイズ、量子化マトリクスなど、シーケンス単位で設定
される情報がそれぞれ所定のビット数を割り当てられて
格納される。
【0033】なお、各ヘッダにおいて、このように、情
報の格納のために所定ビット数が割り当てられたそれぞ
れの領域を、フィールドと称する。
【0034】シーケンスヘッダに続く拡張スタートコー
ド後のシーケンス拡張3では、図3に示されるように、
MPEG2で用いられるプロファイル、レベル、色差フ
ォーマット、プログレッシブシーケンスなどの付加デー
タが指定される。拡張およびユーザデータ4は、図4に
示されるように、シーケンス表示()により、原信号の
RGB変換特性や表示画サイズの情報を格納できると共
に、シーケンススケーラブル拡張()により、スケーラ
ビリティモードやスケーラビリティのレイヤ指定などを
行うことができる。
【0035】シーケンス層のヘッダ部に続けて、GOP
が配される。GOPの先頭には、図1Bに示されるよう
に、GOPヘッダ6およびユーザデータ7が配される。
GOPヘッダ6およびユーザデータ7がGOPのヘッダ
部とされる。GOPヘッダ6には、図5に示されるよう
に、GOPのスタートコード5、タイムコード、GOP
の独立性や正当性を示すフラグがそれぞれ所定のビット
数を割り当てられて格納される。ユーザデータ7は、図
6に示されるように、拡張データおよびユーザデータを
含む。図示しないが、拡張データおよびユーザデータの
先頭には、それぞれ所定のスタートコードが配される。
【0036】GOP層のヘッダ部に続けて、ピクチャが
配される。ピクチャの先頭には、図1Cに示されるよう
に、ピクチャヘッダ9、ピクチャ符号化拡張10、なら
びに、拡張およびユーザデータ11が配される。ピクチ
ャヘッダ9の先頭には、ピクチャスタートコード8が配
される。また、ピクチャ符号化拡張10、ならびに、拡
張およびユーザデータ11の先頭には、それぞれ所定の
スタートコードが配される。ピクチャヘッダ9から拡張
およびユーザデータ11までがピクチャのヘッダ部とさ
れる。
【0037】ピクチャヘッダ9は、図7に示されるよう
に、ピクチャスタートコード8が配されると共に、画面
に関する符号化条件が設定される。ピクチャ符号化拡張
10では、図8に示されるように、前後方向および水平
/垂直方向の動きベクトルの範囲の指定や、ピクチャ構
造の指定がなされる。また、ピクチャ符号化拡張10で
は、イントラマクロブロックのDC係数精度の設定、V
LCタイプの選択、線型/非線型量子化スケールの選
択、DCTにおけるスキャン方法の選択などが行われ
る。
【0038】拡張およびユーザデータ11では、図9に
示されるように、量子化マトリクスの設定や、空間スケ
ーラブルパラメータの設定などが行われる。これらの設
定は、ピクチャ毎に可能となっており、各画面の特性に
応じた符号化を行うことができる。また、拡張およびユ
ーザデータ11では、ピクチャの表示領域の設定を行う
ことが可能となっている。さらに、拡張およびユーザデ
ータ11では、著作権情報を設定することもできる。
【0039】ピクチャ層のヘッダ部に続けて、スライス
が配される。スライスの先頭には、図1Dに示されるよ
うに、スライスヘッダ13が配され、スライスヘッド1
3の先頭に、スライススタートコード12が配される。
図10に示されるように、スライススタートコード12
は、当該スライスの垂直方向の位置情報を含む。スライ
スヘッダ13には、さらに、拡張されたスライス垂直位
置情報や、量子化スケール情報などが格納される。
【0040】スライス層のヘッダ部に続けて、マクロブ
ロックが配される(図1E)。マクロブロックでは、マ
クロブロックヘッダ14に続けて複数のDCTブロック
が配される。上述したように、マクロブロックヘッダ1
4にはスタートコードが配されない。図11に示される
ように、マクロブロックヘッダ14は、マクロブロック
の相対的な位置情報が格納されると共に、動き補償モー
ドの設定、DCT符号化に関する詳細な設定などを指示
する。
【0041】マクロブロックヘッダ14に続けて、DC
Tブロックが配される。DCTブロックは、図12に示
されるように、可変長符号化されたDCT係数およびD
CT係数に関するデータが格納される。
【0042】なお、図1では、各層における実線の区切
りは、データがバイト単位に整列されていることを示
し、点線の区切りは、データがバイト単位に整列されて
いないことを示す。すなわち、ピクチャ層までは、図1
3Aに一例が示されるように、符号の境界がバイト単位
で区切られているのに対し、スライス層では、スライス
スタートコード12のみがバイト単位で区切られてお
り、各マクロブロックは、図13Bに一例が示されるよ
うに、ビット単位で区切ることができる。同様に、マク
ロブロック層では、各DCTブロックをビット単位で区
切ることができる。
【0043】一方、復号および符号化による信号の劣化
を避けるためには、符号化データ上で編集することが望
ましい。このとき、PピクチャおよびBピクチャは、そ
の復号に、時間的に前のピクチャあるいは前後のピクチ
ャを必要とする。そのため、編集単位を1フレーム単位
とすることができない。この点を考慮して、この一実施
形態では、1つのGOPが1枚のIピクチャからなるよ
うにしている。
【0044】また、例えば1フレーム分の記録データが
記録される記録領域が所定のものとされる。MPEG2
では、可変長符号化を用いているので、1フレーム期間
に発生するデータを所定の記録領域に記録できるよう
に、1フレーム分の発生データ量が制御される。さら
に、この一実施形態では、磁気テープへの記録に適する
ように、1スライスを1マクロブロックから構成すると
共に、1マクロブロックを、所定長の固定枠に当てはめ
る。
【0045】図14は、この一実施形態におけるMPE
Gストリームのヘッダを具体的に示す。図1で分かるよ
うに、シーケンス層、GOP層、ピクチャ層、スライス
層およびマクロブロック層のそれぞれのヘッダ部は、シ
ーケンス層の先頭から連続的に現れる。図14は、シー
ケンスヘッダ部分から連続した一例のデータ配列を示し
ている。
【0046】先頭から、12バイト分の長さを有するシ
ーケンスヘッダ2が配され、続けて、10バイト分の長
さを有するシーケンス拡張3が配される。シーケンス拡
張3の次には、拡張およびユーザデータ4が配される。
拡張およびユーザデータ4の先頭には、4バイト分のユ
ーザデータスタートコードが配され、続くユーザデータ
領域には、SMPTEの規格に基づく情報が格納され
る。
【0047】シーケンス層のヘッダ部の次は、GOP層
のヘッダ部となる。8バイト分の長さを有するGOPヘ
ッダ6が配され、続けて拡張およびユーザデータ7が配
される。拡張およびユーザデータ7の先頭には、4バイ
ト分のユーザデータスタートコードが配され、続くユー
ザデータ領域には、既存の他のビデオフォーマットとの
互換性をとるための情報が格納される。
【0048】GOP層のヘッダ部の次は、ピクチャ層の
ヘッダ部となる。9バイトの長さを有するピクチャヘッ
ダ9が配され、続けて9バイトの長さを有するピクチャ
符号化拡張10が配される。ピクチャ符号化拡張10の
後に、拡張およびユーザデータ11が配される。拡張お
よびユーザデータ11の先頭側133バイトに拡張およ
びユーザデータが格納され、続いて4バイトの長さを有
するユーザデータスタートコード15が配される。ユー
ザデータスタートコード15に続けて、既存の他のビデ
オフォーマットとの互換性をとるための情報が格納され
る。さらに、ユーザデータスタートコード16が配さ
れ、ユーザデータスタートコード16に続けて、SMP
TEの規格に基づくデータが格納される。ピクチャ層の
ヘッダ部の次は、スライスとなる。
【0049】マクロブロックについて、さらに詳細に説
明する。スライス層に含まれるマクロブロックは、複数
のDCTブロックの集合であり、DCTブロックの符号
化系列は、量子化されたDCT係数の系列を0係数の連
続回数(ラン)とその直後の非0系列(レベル)を1つ
の単位として可変長符号化したものである。マクロブロ
ックならびにマクロブロック内のDCTブロックには、
バイト単位に整列した識別コードが付加されない。
【0050】マクロブロックは、画面(ピクチャ)を1
6画素×16ラインの格子状に分割したものである。ス
ライスは、例えばこのマクロブロックを水平方向に連結
してなる。連続するスライスの前のスライスの最後のマ
クロブロックと、次のスライスの先頭のマクロブロック
とは連続しており、スライス間でのマクロブロックのオ
ーバーラップを形成することは、許されていない。ま
た、画面のサイズが決まると、1画面当たりのマクロブ
ロック数は、一意に決まる。
【0051】画面上での垂直方向および水平方向のマク
ロブロック数を、それぞれmb_heightおよびm
b_widthと称する。画面上でのマクロブロックの
座標は、マクロブロックの垂直位置番号を、上端を基準
に0から数えたmb_rowと、マクロブロックの水平
位置番号を、左端を基準に0から数えたmb_colu
mnとで表すように定められている。画面上でのマクロ
ブロックの位置を一つの変数で表すために、macro
block_addressを、macroblock
_address=mb_row×mb_width+
mb_column、このように定義する。
【0052】ストリーム上でのスライスとマクロブロッ
クの順は、macroblock_addressの小
さい順でなければいけないと定められている。すなわ
ち、ストリームは、画面の上から下、左から右の順に伝
送される。
【0053】MPEGでは、1スライスを1ストライプ
(16ライン)で構成するのが普通であり、画面の左端
から可変長符号化が始まり、右端で終わる。従って、V
TRによってそのままMPEGエレメンタリストリーム
を記録した場合、高速再生時に、再生できる部分が画面
の左端に集中し、均一に更新することができない。ま
た、データのテープ上の配置を予測できないため、テー
プパターンを一定の間隔でトレースしたのでは、均一な
画面更新ができなくなる。さらに、1箇所でもエラーが
発生すると、画面右端まで影響し、次のスライスヘッダ
が検出されるまで復帰できない。このために、1スライ
スを1マクロブロックで構成するようにしている。
【0054】図15は、この一実施形態による記録再生
装置の記録側の構成の一例を示す。記録時には、端子1
00から入力されたディジタル信号がSDI(Serial Da
ta Interface) 受信部101に供給される。SDIは、
(4:2:2)コンポーネントビデオ信号とディジタル
オーディオ信号と付加的データとを伝送するために、S
MPTEによって規定されたインターフェイスである。
SDI受信部101で、入力されたディジタル信号から
ディジタルビデオ信号とディジタルオーディオ信号とが
それぞれ抽出され、ディジタルビデオ信号は、MPEG
エンコーダ102に供給され、ディジタルオーディオ信
号は、ディレイ103を介してECCエンコーダ109
に供給される。ディレイ103は、ディジタルオーディ
オ信号とディジタルビデオ信号との時間差を解消するた
めのものである。
【0055】また、SDI受信部101では、入力され
たディジタル信号から同期信号を抽出し、抽出された同
期信号をタイミングジェネレータ104に供給する。タ
イミングジェネレータ104には、端子105から外部
同期信号を入力することもできる。タイミングジェネレ
ータ104では、入力されたこれらの同期信号および後
述するSDTI受信部108から供給される同期信号の
うち、指定された信号に基づきタイミングパルスを生成
する。生成されたタイミングパルスは、この記録再生装
置の各部に供給される。
【0056】入力ビデオ信号は、MPEGエンコーダ1
02においてDCT(Discrete Cosine Transform) の処
理を受け、係数データに変換され、係数データが可変長
符号化される。MPEGエンコーダ102からの可変長
符号化(VLC)データは、MPEG2に準拠したエレ
メンタリストリーム(ES)である。この出力は、記録
側のマルチフォーマットコンバータ(以下、MFCと称
する)106の一方の入力端に供給される。
【0057】一方、入力端子107を通じて、SDTI
(Serial Data Transport Interface) のフォーマットの
データが入力される。この信号は、SDTI受信部10
8で同期検出される。そして、バッファに一旦溜め込ま
れ、エレメンタリストリームが抜き出される。抜き出さ
れたエレメンタリストリームは、記録側MFC106の
他方の入力端に供給される。同期検出されて得られた同
期信号は、上述したタイミングジェネレータ104に供
給される。
【0058】一実施形態では、例えばMPEG ES
(MPEGエレメンタリストリーム)を伝送するため
に、SDTI(Serial Data Transport Interface)−C
P(Content Package) が使用される。このESは、4:
2:2のコンポーネントであり、また、上述したよう
に、全てIピクチャのストリームであり、1GOP=1
ピクチャの関係を有する。SDTI−CPのフォーマッ
トでは、MPEG ESがアクセスユニットへ分離さ
れ、また、フレーム単位のパケットにパッキングされて
いる。SDTI−CPでは、十分な伝送帯域(クロック
レートで27MHzまたは36MHz、ストリームビットレ
ートで270M bpsまたは360M bps)を使用してお
り、1フレーム期間で、バースト的にESを送ることが
可能である。
【0059】すなわち、1フレーム期間のSAVの後か
らEAVまでの間に、システムデータ、ビデオストリー
ム、オーディオストリーム、AUXデータが配される。
1フレーム期間全体にデータが存在せずに、その先頭か
ら所定期間バースト状にデータが存在する。フレームの
境界においてSDTI−CPのストリーム(ビデオおよ
びオーディオ)をストリームの状態でスイッチングする
ことができる。SDTI−CPは、クロック基準として
SMPTEタイムコードを使用したコンテンツの場合
に、オーディオ、ビデオ間の同期を確立する機構を有す
る。さらに、SDTI−CPとSDIとが共存可能なよ
うに、フォーマットが決められている。
【0060】上述したSDTI−CPを使用したインタ
ーフェースは、TS(Transport Stream)を転送する場合
のように、エンコーダおよびデコーダがVBV(Video B
uffer Verifier) バッファおよびTBs(Transport Buf
fers) を通る必要がなく、ディレイを少なくできる。ま
た、SDTI−CP自体が極めて高速の転送が可能なこ
ともディレイを一層少なくする。従って、放送局の全体
を管理するような同期が存在する環境では、SDTI−
CPを使用することが有効である。
【0061】なお、SDTI受信部108では、さら
に、入力されたSDTI−CPのストリームからディジ
タルオーディオ信号を抽出する。抽出されたディジタル
オーディオ信号は、ECCエンコーダ109に供給され
る。
【0062】記録側MFC106は、セレクタおよびス
トリームコンバータを内蔵する。記録側MFC106
は、例えば1個の集積回路内に構成される。記録側MF
C106において行われる処理について説明する。上述
したMPEGエンコーダ102およびSDTI受信部1
08から供給されたMPEG ESは、セレクタで何方
か一方を選択され、ストリームコンバータに供給され
る。
【0063】ストリームコンバータでは、MPEG2の
規定に基づきDCTブロック毎に並べられていたDCT
係数を、1マクロブロックを構成する複数のDCTブロ
ックを通して、周波数成分毎にまとめ、まとめた周波数
成分を並べ替える。また、ストリームコンバータは、エ
レメンタリストリームの1スライスが1ストライプの場
合には、1スライスを1マクロブロックからなるものに
する。さらに、ストリームコンバータは、1マクロブロ
ックで発生する可変長データの最大長を所定長に制限す
る。これは、高次のDCT係数を0とすることでなしう
る。
【0064】さらに、ストリームコンバータでは、入力
されたMPEG ESを1スライス=1マクロブロック
の形式に変換する。入力されたMPEG ES中のマク
ロブロックを調べ、スライスヘッダが付加されていない
マクロブロックに対してスライスヘッダを付加する。付
加されるスライスヘッダは、例えば直前のスライスヘッ
ダの情報に基づき生成される。また、スライスヘッダが
新たに付加されたかどうかを示すヒストリ情報がフラグ
slc_add_recとしてマクロブロック毎に生成
され、後続するECCエンコーダ109に供給される。
【0065】このようにして、入力MPEG ESが並
べ替えられ、必要に応じてスライスヘッダが付加された
変換エレメンタリストリームは、ECCエンコーダ10
9に供給される。
【0066】ECCエンコーダ109は、大容量のメイ
ンメモリが接続され(図示しない)、パッキングおよび
シャフリング部、オーディオ用外符号エンコーダ、ビデ
オ用外符号エンコーダ、内符号エンコーダ、オーディオ
用シャフリング部およびビデオ用シャフリング部などを
内蔵する。また、ECCエンコーダ109は、シンクブ
ロック単位でIDを付加する回路や、同期信号を付加す
る回路を含む。ECCエンコーダ109は、例えば1個
の集積回路で構成される。
【0067】なお、一実施形態では、ビデオデータおよ
びオーディオデータに対するエラー訂正符号としては、
積符号が使用される。積符号は、ビデオデータまたはオ
ーディオデータの2次元配列の縦方向に外符号の符号化
を行い、その横方向に内符号の符号化を行い、データシ
ンボルを2重に符号化するものである。外符号および内
符号としては、リードソロモンコード(Reed-Solomon co
de) を使用できる。
【0068】ECCエンコーダ109における処理につ
いて説明する。エレメンタリストリームのビデオデータ
は、可変長符号化されているため、各マクロブロックの
データの長さが不揃いである。パッキングおよびシャフ
リング部では、マクロブロックが固定枠に詰め込まれ
る。このとき、固定枠からはみ出たオーバーフロー部分
は、固定枠のサイズに対して空いている領域に順に詰め
込まれる。
【0069】また、画像フォーマット、シャフリングパ
ターンのバージョン等の情報を有するシステムデータ
が、後述するシスコン121から供給され、図示されな
い入力端から入力される。システムデータは、パッキン
グおよびシャフリング部に供給され、ピクチャデータと
同様に記録処理を受ける。システムデータは、ビデオA
UXとして記録される。また、走査順に発生する1フレ
ームのマクロブロックを並び替え、テープ上のマクロブ
ロックの記録位置を分散させるシャフリングが行われ
る。シャフリングによって、変速再生時に断片的にデー
タが再生される時でも、画像の更新率を向上させること
ができる。
【0070】詳細は後述するが、上述した、記録側MF
C106からECCエンコーダ109に供給されたマク
ロブロック毎のフラグslc_add_recも、これ
らピクチャデータおよびシステムデータと同様なシャフ
リングテーブルに基づきシャフリングされ、記録処理さ
れる。
【0071】パッキングおよびシャフリング部からのビ
デオデータおよびシステムデータ(以下、特に必要な場
合を除き、システムデータを含む場合も単にビデオデー
タと称する)は、ビデオデータに対して外符号化の符号
化を行うビデオ用外符号エンコーダに供給され、外符号
パリティが付加される。外符号エンコーダの出力は、ビ
デオ用シャフリング部で、複数のECCブロックにわた
ってシンクブロック単位で順番を入れ替える、シャフリ
ングがなされる。シンクブロック単位のシャフリングに
よって特定のECCブロックにエラーが集中することが
防止される。シャフリング部でなされるシャフリング
を、インターリーブと称することもある。ビデオ用シャ
フリング部の出力は、メインメモリに書き込まれる。
【0072】一方、上述したように、SDTI受信部1
08あるいはディレイ103から出力されたディジタル
オーディオ信号がECCエンコーダ109に供給され
る。この一実施形態では、非圧縮のディジタルオーディ
オ信号が扱われる。ディジタルオーディオ信号は、これ
らに限らず、オーディオインターフェースを介して入力
されるようにもできる。また、図示されない入力端子か
ら、オーディオAUXが供給される。オーディオAUX
は、補助的データであり、オーディオデータのサンプリ
ング周波数等のオーディオデータに関連する情報を有す
るデータである。オーディオAUXは、オーディオデー
タに付加され、オーディオデータと同等に扱われる。
【0073】オーディオAUXが付加されたオーディオ
データ(以下、特に必要な場合を除き、AUXを含む場
合も単にオーディオデータと称する)は、オーディオデ
ータに対して外符号の符号化を行うオーディオ用外符号
エンコーダに供給される。オーディオ用外符号エンコー
ダの出力がオーディオ用シャフリング部に供給され、シ
ャフリング処理を受ける。オーディオシャフリングとし
て、シンクブロック単位のシャフリングと、チャンネル
単位のシャフリングとがなされる。
【0074】オーディオ用シャフリング部の出力は、メ
インメモリに書き込まれる。上述したように、メインメ
モリには、ビデオ用シャフリング部の出力も書き込まれ
ており、メインメモリで、オーディオデータとビデオデ
ータとが混合され、1チャンネルのデータとされる。
【0075】メインメモリからデータが読み出され、シ
ンクブロック番号を示す情報等を有するIDが付加さ
れ、内符号エンコーダに供給される。内符号エンコーダ
では、供給されたデータに対して内符号の符号化を施
す。内符号エンコーダの出力に対してシンクブロック毎
の同期信号が付加され、シンクブロックが連続する記録
データが構成される。
【0076】ECCエンコーダ109から出力された記
録データは、記録アンプなどを含むイコライザ110に
供給され、記録RF信号に変換される。記録RF信号
は、回転ヘッドが所定に設けられた回転ドラム111に
供給され、磁気テープ112上に記録される。回転ドラ
ム111には、実際には、隣接するトラックを形成する
ヘッドのアジマスが互いに異なる複数の磁気ヘッドが取
り付けられている。
【0077】記録データに対して必要に応じてスクラン
ブル処理を行っても良い。また、記録時にディジタル変
調を行っても良く、さらに、パーシャル・レスポンスク
ラス4とビタビ符号を使用しても良い。なお、イコライ
ザ110は、記録側の構成と再生側の構成とを共に含
む。
【0078】図16は、上述した回転ヘッドにより磁気
テープ上に形成されるトラックフォーマットの一例を示
す。この例では、1フレーム当たりのビデオおよびオー
ディオデータが4トラックで記録されている。互いに異
なるアジマスの2トラックによって1セグメントが構成
される。すなわち、4トラックは、4セグメントからな
る。セグメントを構成する1組のトラックに対して、ア
ジマスと対応するトラック番号
〔0〕とトラック番号
〔1〕が付される。トラックのそれぞれにおいて、両端
側にビデオデータが記録されるビデオセクタが配され、
ビデオセクタに挟まれて、オーディオデータが記録され
るオーディオセクタが配される。この図16は、テープ
上のセクタの配置を示すものである。
【0079】この例では、4チャンネルのオーディオデ
ータを扱うことができるようにされている。A1〜A4
は、それぞれオーディオデータの1〜4chを示す。オ
ーディオデータは、セグメント単位で配列を変えられて
記録される。また、ビデオデータは、この例では、1ト
ラックに対して4エラー訂正ブロック分のデータがイン
ターリーブされ、Upper SideおよびLowe
r Sideのセクタに分割され記録される。
【0080】Lower Sideのビデオセクタに
は、所定位置にシステム領域(SYS)が設けられる。
システム領域は、例えば、Lower Sideのビデ
オセクタの先頭側と末尾側とに、トラック毎に交互に設
けられる。
【0081】なお、図16において、SATは、サーボ
ロック用の信号が記録されるエリアである。また、各記
録エリアの間には、所定の大きさのギャップが設けられ
る。
【0082】図16は、1フレーム当たりのデータを4
トラックで記録する例であるが、記録再生するデータの
フォーマットによっては、1フレーム当たりのデータを
8トラック、6トラックなどで記録するようにもでき
る。
【0083】図16Bに示されるように、テープ上に記
録されるデータは、シンクブロックと称される等間隔に
区切られた複数のブロックからなる。図16Cは、シン
クブロックの構成を概略的に示す。シンクブロックは、
同期検出するためのSYNCパターン、シンクブロック
のそれぞれを識別するためのID、後続するデータの内
容を示すDID、データパケットおよびエラー訂正用の
内符号パリティから構成される。データは、シンクブロ
ック単位でパケットとして扱われる。すなわち、記録あ
るいは再生されるデータ単位の最小のものが1シンクブ
ロックである。シンクブロックが多数並べられて(図1
6B)、例えばビデオセクタが形成される。
【0084】図15の説明に戻り、再生時には、磁気テ
ープ112から回転ドラム111で再生された再生信号
が再生アンプなどを含むイコライザ110の再生側の構
成に供給される。イコライザ110では、再生信号に対
して、等化や波形整形などがなされる。また、ディジタ
ル変調の復調、ビタビ復号等が必要に応じてなされる。
イコライザ110の出力は、ECCデコーダ113に供
給される。
【0085】ECCデコーダ113は、上述したECC
エンコーダ109と逆の処理を行うもので、大容量のメ
インメモリと、内符号デコーダ、オーディオ用およびビ
デオ用それぞれのデシャフリング部ならびに外符号デコ
ーダを含む。さらに、ECCデコーダ113は、ビデオ
用として、デシャフリングおよびデパッキング部、デー
タ補間部を含む。同様に、オーディオ用として、オーデ
ィオAUX分離部とデータ補間部を含む。ECCデコー
ダ113は、例えば1個の集積回路で構成される。
【0086】ECCデコーダ113における処理につい
て説明する。ECCデコーダ113では、先ず、同期検
出を行いシンクブロックの先頭に付加されている同期信
号を検出し、シンクブロックを切り出す。データは、再
生データは、シンクブロック毎に内符号エンコーダに供
給され、内符号のエラー訂正がなされる。内符号エンコ
ーダの出力に対してID補間処理がなされ、内符号によ
りエラーとされたシンクブロックのID例えばシンクブ
ロック番号が補間される。IDが補間された再生データ
は、ビデオデータとオーディオデータとに分離される。
【0087】上述したように、ビデオデータは、MPE
Gのイントラ符号化で発生したDCT係数データおよび
システムデータを意味し、オーディオデータは、PCM
(Pulse Code Modulation) データおよびオーディオAU
Xを意味する。
【0088】分離されたオーディオデータは、オーディ
オ用デシャフリング部に供給され、記録側のシャフリン
グ部でなされたシャフリングと逆の処理を行う。デシャ
フリング部の出力がオーディオ用の外符号デコーダに供
給され、外符号によるエラー訂正がなされる。オーディ
オ用の外符号デコーダからは、エラー訂正されたオーデ
ィオデータが出力される。訂正できないエラーがあるデ
ータに関しては、エラーフラグがセットされる。
【0089】オーディオ用の外符号デコーダの出力か
ら、オーディオAUX分離部でオーディオAUXが分離
され、分離されたオーディオAUXがECCデコーダ1
13から出力される(経路は省略する)。オーディオA
UXは、例えば後述するシスコン121に供給される。
また、オーディオデータは、データ補間部に供給され
る。データ補間部では、エラーの有るサンプルが補間さ
れる。補間方法としては、時間的に前後の正しいデータ
の平均値で補間する平均値補間、前の正しいサンプルの
値をホールドする前値ホールド等を使用できる。
【0090】データ補間部の出力がECCデコーダ11
3からのオーディオデータの出力であって、ECCデコ
ーダ113から出力されたオーディオデータは、ディレ
イ117およびSDTI出力部115に供給される。デ
ィレイ117は、後述するMPEGデコーダ116での
ビデオデータの処理による遅延を吸収するために設けら
れる。ディレイ117に供給されたオーディオデータ
は、所定の遅延を与えられて、SDI出力部118に供
給される。
【0091】分離されたビデオデータは、デシャフリン
グ部に供給され、記録側のシャフリングと逆の処理がな
される。デシャフリング部は、記録側のシャフリング部
でなされたシンクブロック単位のシャフリングを元に戻
す処理を行う。デシャフリング部の出力が外符号デコー
ダに供給され、外符号によるエラー訂正がなされる。訂
正できないエラーが発生した場合には、エラーの有無を
示すエラーフラグがエラー有りを示すものとされる。
【0092】外符号デコーダの出力がデシャフリングお
よびデパッキング部に供給される。デシャフリングおよ
びデパッキング部は、記録側のパッキングおよびシャフ
リング部でなされたマクロブロック単位のシャフリング
を元に戻す処理を行う。また、デシャフリングおよびデ
パッキング部では、記録時に施されたパッキングを分解
する。すなわち、マクロブロック単位にデータの長さを
戻して、元の可変長符号を復元する。さらに、デシャフ
リングおよびデパッキング部において、システムデータ
が分離され、ECCデコーダ113から出力され、後述
するシスコン121に供給される。
【0093】デシャフリングおよびデパッキング部の出
力は、データ補間部に供給され、エラーフラグが立って
いる(すなわち、エラーのある)データが修整される。
すなわち、変換前に、マクロブロックデータの途中にエ
ラーがあるとされた場合には、エラー箇所以降の周波数
成分のDCT係数が復元できない。そこで、例えばエラ
ー箇所のデータをブロック終端符号(EOB)に置き替
え、それ以降の周波数成分のDCT係数をゼロとする。
同様に、高速再生時にも、シンクブロック長に対応する
長さまでのDCT係数のみを復元し、それ以降の係数
は、ゼロデータに置き替えられる。さらに、データ補間
部では、ビデオデータの先頭に付加されているヘッダが
エラーの場合に、ヘッダ(シーケンスヘッダ、GOPヘ
ッダ、ピクチャヘッダ、ユーザデータ等)を回復する処
理もなされる。
【0094】DCTブロックに跨がって、DCT係数が
DC成分および低域成分から高域成分へと並べられてい
るため、このように、ある箇所以降からDCT係数を無
視しても、マクロブロックを構成するDCTブロックの
それぞれに対して、満遍なくDCならびに低域成分から
のDCT係数を行き渡らせることができる。
【0095】データ補間部から出力されたビデオデータ
がECCデコーダ113の出力であって、ECCデコー
ダ113の出力は、再生側のマルチフォーマットコンバ
ータ(以下、再生側MFCと略称する)114に供給さ
れる。
【0096】なお、上述した、記録時に記録側MFC1
06で生成されECCエンコーダ109で記録データに
付加されて記録されたフラグslc_add_rec
は、再生時には、ECCデコーダ113で所定に取り出
され、スライスヘッダ13のヒストリ情報を示すフラグ
slc_add_pbとして出力される。フラグslc
_add_pbは、例えば、ECCデコーダ113でデ
シャフリングが行われた後に、各マクロブロック毎に取
り出される。
【0097】再生側MFC114は、上述した記録側M
FC106と逆の処理を行うものであって、ストリーム
コンバータを含む。再生側MFC106は、例えば1個
の集積回路で構成される。ストリームコンバータでは、
記録側のストリームコンバータと逆の処理がなされる。
すなわち、DCTブロックに跨がって周波数成分毎に並
べられていたDCT係数を、DCTブロック毎に並び替
える。これにより、再生信号がMPEG2に準拠したエ
レメンタリストリームに変換される。
【0098】また、ストリームコンバータの入出力は、
記録側と同様に、マクロブロックの最大長に応じて、十
分な転送レート(バンド幅)を確保しておく。マクロブ
ロック(スライス)の長さを制限しない場合には、画素
レートの3倍のバンド幅を確保するのが好ましい。
【0099】なお、上述したように、記録時には、記録
側MFC106において入力MPEG ESに対して所
定にスライスヘッダが追加され、1スライス=1マクロ
ブロックの形式に変換されている。再生側MFC114
では、ECCデコーダ113から供給されたフラグsl
c_add_pdに基づき、記録時に元のMPEGES
に対して付加されたスライスヘッダが削除される。
【0100】ストリームコンバータの出力が再生側MF
C114の出力であって、再生側MFC114の出力
は、SDTI出力部115およびMPEGデコーダ11
6に供給される。
【0101】MPEGデコーダ116は、エレメンタリ
ストリームを復号し、ビデオデータを出力する。すなわ
ち、MPEGデコーダ142は、逆量子化処理と、逆D
CT処理とがなされる。復号ビデオデータは、SDI出
力部118に供給される。上述したように、SDI出力
部118には、ECCデコーダ113でビデオデータと
分離されたオーディオデータがディレイ117を介して
供給されている。SDI出力部118では、供給された
ビデオデータとオーディオデータとを、SDIのフォー
マットにマッピングし、SDIフォーマットのデータ構
造を有するストリームへ変換される。SDI出力部11
8からのストリームが出力端子120から外部へ出力さ
れる。
【0102】一方、SDTI出力部115には、上述し
たように、ECCデコーダ113でビデオデータと分離
されたオーディオデータが供給されている。SDTI出
力部115では、供給された、エレメンタリストリーム
としてのビデオデータと、オーディオデータとをSDT
Iのフォーマットにマッピングし、SDTIフォーマッ
トのデータ構造を有するストリームへ変換される。変換
されたストリームは、出力端子119から外部へ出力さ
れる。
【0103】図15において、シスコン121は、例え
ばマイクロコンピュータからなり、この記憶再生装置の
全体の動作を制御する。またサーボ122は、シスコン
121と互いに通信を行いながら、磁気テープ112の
走行制御や回転ドラム111の駆動制御などを行う。
【0104】図17Aは、MPEGエンコーダ102の
DCT回路から出力されるビデオデータ中のDCT係数
の順序を示す。SDTI受信部108から出力されるM
PEG ESについても同様である。以下では、MPE
Gエンコーダ102の出力を例に用いて説明する。DC
Tブロックにおいて左上のDC成分から開始して、水平
ならびに垂直空間周波数が高くなる方向に、DCT係数
がジグザグスキャンで出力される。その結果、図17B
に一例が示されるように、全部で64個(8画素×8ラ
イン)のDCT係数が周波数成分順に並べられて得られ
る。
【0105】このDCT係数がMPEGエンコーダのV
LC部によって可変長符号化される。すなわち、最初の
係数は、DC成分として固定的であり、次の成分(AC
成分)からは、ゼロのランとそれに続くレベルに対応し
てコードが割り当てられる。従って、AC成分の係数デ
ータに対する可変長符号化出力は、周波数成分の低い
(低次の)係数から高い(高次の)係数へと、AC1
AC2,AC3,・・・と並べられたものである。可変長
符号化されたDCT係数をエレメンタリストリームが含
んでいる。
【0106】上述した記録側MFC106に内蔵され
る、記録側のストリームコンバータでは、供給された信
号のDCT係数の並べ替えが行われる。すなわち、それ
ぞれのマクロブロック内で、ジグザグスキャンによって
DCTブロック毎に周波数成分順に並べられたDCT係
数がマクロブロックを構成する各DCTブロックにわた
って周波数成分順に並べ替えられる。
【0107】図18は、この記録側ストリームコンバー
タにおけるDCT係数の並べ替えを概略的に示す。
(4:2:2)コンポーネント信号の場合に、1マクロ
ブロックは、輝度信号Yによる4個のDCTブロック
(Y1,Y2,Y3およびY4)と、色度信号Cb,Crの
それぞれによる2個ずつのDCTブロック(Cb1,C
2,Cr1およびCr2)からなる。
【0108】上述したように、MPEGエンコーダ10
2では、MPEG2の規定に従いジグザグスキャンが行
われ、図18Aに示されるように、各DCTブロック毎
に、DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分
に、周波数成分の順に並べられる。一つのDCTブロッ
クのスキャンが終了したら、次のDCTブロックのスキ
ャンが行われ、同様に、DCT係数が並べられる。
【0109】すなわち、マクロブロック内で、DCTブ
ロックY1,Y2,Y3およびY4、DCTブロックC
1,Cb2,Cr1およびCr2のそれぞれについて、D
CT係数がDC成分および低域成分から高域成分へと周
波数順に並べられる。そして、連続したランとそれに続
くレベルとからなる組に、〔DC,AC1,AC2,AC
3,・・・〕と、それぞれ符号が割り当てられるよう
に、可変長符号化されている。
【0110】記録側ストリームコンバータでは、可変長
符号化され並べられたDCT係数を、一旦可変長符号を
解読して各係数の区切りを検出し、マクロブロックを構
成する各DCTブロックに跨がって周波数成分毎にまと
める。この様子を、図18Bに示す。最初にマクロブロ
ック内の8個のDCTブロックのDC成分をまとめ、次
に8個のDCTブロックの最も周波数成分が低いAC係
数成分をまとめ、以下、順に同一次数のAC係数をまと
めるように、8個のDCTブロックに跨がって係数デー
タを並び替える。
【0111】並び替えられた係数データは、DC
(Y1),DC(Y2),DC(Y3),DC(Y4),D
C(Cb1),DC(Cb2),DC(Cr1),DC
(Cr2),AC1(Y1),AC1(Y2),AC
1(Y3),AC1(Y4),AC1(Cb1),AC1(C
2),AC1(Cr1),AC1(Cr2),・・・であ
る。ここで、DC、AC1、AC2、・・・は、図17を
参照して説明したように、ランとそれに続くレベルとか
らなる組に対して割り当てられた可変長符号の各符号で
ある。
【0112】記録側ストリームコンバータで係数データ
の順序が並べ替えられた変換エレメンタリストリーム
は、ECCエンコーダ109に内蔵されるパッキングお
よびシャフリング部に供給される。マクロブロックのデ
ータの長さは、変換エレメンタリストリームと変換前の
エレメンタリストリームとで同一である。また、MPE
Gエンコーダ102において、ビットレート制御により
GOP(1フレーム)単位に固定長化されていても、マ
クロブロック単位では、長さが変動している。パッキン
グおよびシャフリング部では、マクロブロックのデータ
を固定枠に当てはめる。
【0113】図19は、パッキングおよびシャフリング
部でのマクロブロックのパッキング処理を概略的に示
す。マクロブロックは、所定のデータ長を持つ固定枠に
当てはめられ、パッキングされる。このとき用いられる
固定枠のデータ長を、記録および再生の際のデータの最
小単位であるシンクブロックのデータ長と一致させてい
る。これは、シャフリングおよびエラー訂正符号化の処
理を簡単に行うためである。図19では、簡単のため、
1フレームに8マクロブロックが含まれるものと仮定す
る。
【0114】可変長符号化によって、図19Aに一例が
示されるように、8マクロブロックの長さは、互いに異
なる。この例では、固定枠である1シンクブロックのデ
ータ領域の長さと比較して、マクロブロック#1のデー
タ,#3のデータおよび#6のデータがそれぞれ長く、
マクロブロック#2のデータ,#5のデータ,#7のデ
ータおよび#8のデータがそれぞれ短い。また、マクロ
ブロック#4のデータは、1シンクブロックと略等しい
長さである。
【0115】パッキング処理によって、マクロブロック
が1シンクブロック長の固定長枠に詰め込まれる。過不
足無くデータを詰め込むことができるのは、1フレーム
期間で発生するデータ量が固定量に制御されているから
である。図19Bに一例が示されるように、1シンクブ
ロックと比較して長いマクロブロックは、シンクブロッ
ク長に対応する位置で分割される。分割されたマクロブ
ロックのうち、シンクブロック長からはみ出た部分(オ
ーバーフロー部分)は、先頭から順に空いている領域
に、すなわち、長さがシンクブロック長に満たないマク
ロブロックの後ろに、詰め込まれる。
【0116】図19Bの例では、マクロブロック#1
の、シンクブロック長からはみ出た部分が、先ず、マク
ロブロック#2の後ろに詰め込まれ、そこがシンクブロ
ックの長さに達すると、マクロブロック#5の後ろに詰
め込まれる。次に、マクロブロック#3の、シンクブロ
ック長からはみ出た部分がマクロブロック#7の後ろに
詰め込まれる。さらに、マクロブロック#6のシンクブ
ロック長からはみ出た部分がマクロブロック#7の後ろ
に詰め込まれ、さらにはみ出た部分がマクロブロック#
8の後ろに詰め込まれる。こうして、各マクロブロック
がシンクブロック長の固定枠に対してパッキングされ
る。
【0117】各マクロブロックに対応する可変長データ
の長さは、記録側ストリームコンバータにおいて予め調
べておくことができる。これにより、このパッキング部
では、VLCデータをデコードして内容を検査すること
無く、マクロブロックのデータの最後尾を知ることがで
きる。
【0118】図20は、上述したECCエンコーダ10
9のより具体的な構成を示す。図20において、164
がICに対して外付けのメインメモリ160のインター
フェースである。メインメモリ160は、SDRAMで
構成されている。インターフェース164によって、内
部からのメインメモリ160に対する要求を調停し、メ
インメモリ160に対して書込み/読出しの処理を行
う。また、パッキング部137a、ビデオシャフリング
部137b、パッキング部137cによって、パッキン
グおよびシャフリング部137が構成される。
【0119】図21は、メインメモリ160のアドレス
構成の一例を示す。メインメモリ160は、例えば64
MビットのSDRAMで構成される。メインメモリ16
0は、ビデオ領域250、オーバーフロー領域251お
よびオーディオ領域252を有する。ビデオ領域250
は、4つのバンク(vbank#0、vbank#1、
vbank#2およびvbank#3)からなる。4バ
ンクのそれぞれは、1等長化単位のディジタルビデオ信
号が格納できる。1等長化単位は、発生するデータ量を
略目標値に制御する単位であり、例えばビデオ信号の1
ピクチャ(Iピクチャ)である。図21中の、部分A
は、ビデオ信号の1シンクブロックのデータ部分を示
す。1シンクブロックには、フォーマットによって異な
るバイト数のデータが挿入される。複数のフォーマット
に対応するために、最大のバイト数以上であって、処理
に都合の良いバイト数例えば256バイトが1シンクブ
ロックのデータサイズとされている。
【0120】ビデオ領域の各バンクは、さらに、パッキ
ング用領域250Aと内符号化エンコーダへの出力用領
域250Bとに分けられる。オーバーフロー領域251
は、上述のビデオ領域に対応して、4つのバンクからな
る。さらに、オーディオデータ処理用の領域252をメ
インメモリ160が有する。
【0121】この一実施形態では、各マクロブロックの
データ長標識を参照することによって、パッキング部1
37aが固定枠長データと、固定枠を越える部分である
オーバーフローデータとをメインメモリ160の別々の
領域に分けて記憶する。固定枠長データは、シンクブロ
ックのデータ領域の長さ以下のデータであり、以下、ブ
ロック長データと称する。ブロック長データを記憶する
領域は、各バンクのパッキング処理用領域250Aであ
る。ブロック長より短いデータ長の場合には、メインメ
モリ160の対応する領域に空き領域を生じる。ビデオ
シャフリング部137bが図示されないシャフリングテ
ーブルを参照して書込みアドレスを制御することによっ
てシャフリングを行う。ここで、ビデオシャフリング部
137bは、ブロック長データのみをシャフリングし、
オーバーフロー部分は、シャフリングせずに、オーバー
フローデータに割り当てられた領域に書込まれる。
【0122】次に、パッキング部137cが外符号エン
コーダ139へのメモリにオーバーフロー部分をパッキ
ングして読み込む処理を行う。すなわち、メインメモリ
160から外符号エンコーダ139に用意されている1
ECCブロック分のメモリに対してブロック長のデータ
を読み込み、若し、ブロック長のデータに空き領域が有
れば、そこにオーバーフロー部分を読み込んでブロック
長にデータが詰まるようにする。そして、1ECCブロ
ック分のデータを読み込むと、読み込み処理を一時中断
し、外符号エンコーダ139によって外符号のパリティ
を生成する。外符号パリティは、外符号エンコーダ13
9のメモリに格納する。外符号エンコーダ139の処理
が1ECCブロック分終了すると、外符号エンコーダ1
39からデータおよび外符号パリティを内符号を行う順
序に並び替えて、メインメモリ160のパッキング処理
用領域250Aと別の出力用領域250Bに書き戻す。
ビデオシャフリング部140は、この外符号の符号化が
終了したデータをメインメモリ160へ書き戻す時のア
ドレスを制御することによって、シンクブロック単位の
シャフリングを行う。
【0123】このようにブロック長データとオーバーフ
ローデータとを分けてメインメモリ160の第1の領域
250Aへのデータの書込み(第1のパッキング処
理)、外符号エンコーダ139へのメモリにオーバーフ
ローデータをパッキングして読み込む処理(第2のパッ
キング処理)、外符号パリティの生成、データおよび外
符号パリティをメインメモリ160の第2の領域250
Bに書き戻す処理が1ECCブロック単位でなされる。
外符号エンコーダ139がECCブロックのサイズのメ
モリを備えることによって、メインメモリ160へのア
クセスの頻度を少なくすることができる。
【0124】そして、1ピクチャに含まれる所定数のE
CCブロック(例えば32個のECCブロック)の処理
が終了すると、1ピクチャのパッキング、外符号の符号
化が終了する。そして、インターフェース164を介し
てメインメモリ160の領域250Bから読出したデー
タがID付加部148、内符号エンコーダ147、同期
付加部150で処理され、並列直列変換部124によっ
て、同期付加部150の出力データがビットシリアルデ
ータに変換される。出力されるシリアルデータがパーシ
ャル・レスポンスクラス4のプリコーダ125により処
理される。この出力が必要に応じてディジタル変調さ
れ、記録アンプ110を介して、回転ドラム111に設
けられた回転ヘッドに供給される。
【0125】なお、ECCブロック内にヌルシンクと称
する有効なデータが配されないシンクブロックを導入
し、記録ビデオ信号のフォーマットの違いに対してEC
Cブロックの構成の柔軟性を持たせるようになされる。
ヌルシンクは、パッキングおよびシャフリングブロック
137のパッキング部137aにおいて生成され、メイ
ンメモリ160に書込まれる。従って、ヌルシンクがデ
ータ記録領域を持つことになるので、これをオーバーフ
ロー部分の記録用シンクとして使用することができる。
【0126】オーディオデータの場合では、1フィール
ドのオーディオデータの偶数番目のサンプルと奇数番目
のサンプルとがそれぞれ別のECCブロックを構成す
る。ECCの外符号の系列は、入力順序のオーディオサ
ンプルで構成されるので、外符号系列のオーディオサン
プルが入力される毎に外符号エンコーダ136が外符号
パリティを生成する。外符号エンコーダ136の出力を
メインメモリ160の領域252に書込む時のアドレス
制御によって、シャフリング部137がシャフリング
(チャンネル単位およびシンクブロック単位)を行う。
【0127】さらに、126で示すCPUインターフェ
ースが設けられ、システムコントローラとして機能する
外部のCPU127からのデータを受け取り、内部ブロ
ックに対してパラメータの設定が可能とされている。複
数のフォーマットに対応するために、シンクブロック
長、パリティ長を始め多くのパラメータを設定すること
が可能とされている。
【0128】パラメータの1つとしての”パッキング長
データ”は、パッキング部137aおよび137bに送
られ、パッキング部137a、137bは、これに基づ
いて決められた固定枠(図19Aで「シンクブロック
長」として示される長さ)にVLCデータを詰め込む。
【0129】パラメータの1つとしての”パック数デー
タ”は、パッキング部137bに送られ、パッキング部
137bは、これに基づいて1シンクブロック当たりの
パック数を決め、決められたパック数分のデータを外符
号エンコーダ139に供給する。
【0130】パラメータの1つとしての”ビデオ外符号
パリティ数データ”は、外符号エンコーダ139に送ら
れ、外符号エンコーダ139は、これに基づいた数のパ
リティが発声されるビデオデータの外符号の符号化を行
う。
【0131】パラメータの1つとしての”ID情報”お
よび”DID情報”のそれぞれは、ID付加部148に
送られ、ID付加部148は、これらID情報およびD
ID情報をメインメモリ160から読み出された単位長
のデータ列に付加する。
【0132】パラメータの1つとしての”ビデオ内符号
用パリティ数データ”および”オーディオ内符号用パリ
ティ数データ”のそれぞれは、内符号エンコーダ149
に送られ、内符号エンコーダ149は、これらに基づい
た数のパリティが発生されるビデオデータとオーディオ
データの内符号の符号化を行う。なお、内符号エンコー
ダ149には、パラメータの1つである”シンク長デー
タ”も送られており、これにより、内符号化されたデー
タの単位長(シンク長)が規制される。
【0133】また、パラメータの1つとしてのシャフリ
ングテーブルデータがビデオ用シャフリングテーブル
(RAM)128vおよびオーディオ用シャフリングテ
ーブル(RAM)128aに格納される。シャフリング
テーブル128vは、ビデオシャフリング部137bお
よび140のシャフリングのためのアドレス変換を行
う。シャフリングテーブル128aは、オーディオシャ
フリング137のためのアドレス変換を行う。
【0134】ECCエンコーダ109には、さらに、メ
モリ200および201、ならびに、シャフリング回路
202が設けられる。記録側MFC106から出力され
た1bitのフラグslc_add_recは、メモリ
200に格納される。メモリ200および201は、共
に、1bit×1440ワードの容量を有する。すなわ
ち、記録側MFC106からマクロブロック毎に出力さ
れたフラグslc_add_recを、メモリ200お
よび201によって2フレーム分、格納することができ
る。2フレーム分のフラグを格納するのは、ビデオデー
タがSDRAM160において1フレーム分遅延するこ
とが考慮に入れられている。
【0135】メモリ200に格納されたフラグslc_
add_recは、メモリ201を介してシャフリング
回路202に供給される。図示しないが、シャフリング
回路202は、上述したビデオシャフリング回路137
bが参照するシャフリングテーブル128vと対応する
内容のシャフリングテーブルが参照される。メモリ20
0および201でビデオデータにタイミングを合わせら
れたフラグslc_add_recは、シャフリング回
路202でビデオデータと同様にシャフリングされ、I
D付加回路148に供給される。
【0136】ID付加回路148において、フラグsl
c_add_recが、例えばDID情報の予約領域
(Reserved)に埋め込まれる。DIDは、上述
の図16Cに示されるように、シンクブロックにおい
て、IDに続けて配され、ビデオとオーディオにそれぞ
れ8ビットずつが設けられる。ビデオデータに関するD
IDは、上位4ビットが予約領域とされ、下位4ビット
のうち第4および3ビットがペイロードのモードを示
し、第2ビットがペイロードに格納されるマクロブロッ
ク数(1個または2個)、第1ビットが外符号の同期を
示す。予約領域とされた上位4ビットのうちの何れか
に、フラグslc_add_recを格納する。
【0137】なお、これに限らず、1bitのフラグs
lc_add_recは、シンクブロックの他の位置に
格納してもよい。例えば、ペイロードの先頭にこのフラ
グを書き込むこともできる。
【0138】次に、この一実施形態について、より詳細
に説明する。図22は、この一実施形態による、スライ
スヘッダ追加処理の一例のフローチャートを示す。最初
のステップS10で、入力されたMPEG ESからピ
クチャヘッダ9が検出される。検出は、1バイト毎のパ
ターンマッチングによってピクチャスタートコード8を
検出することで行われる。ピクチャスタートコード8が
確定できない場合は、ステップS11でストリームが1
バイト進められ、再びステップS10でピクチャスター
トコード8の検出がなされる。
【0139】例えば、ステップS10で1バイトのデー
〔00〕が検出されたら、ステップS11でストリー
ムを1バイト進める。そこでさらに
〔00〕が検出され
たら、ストリームを1バイト進める。次に〔01〕が検
出されるとそれがスタートコードであることが分かるの
で、さらに次の1バイトを見て、その1バイトが〔0
0〕であれば、ピクチャスタートコード8が検出された
と判断することができる。
【0140】次のステップS12では、スライスヘッダ
13が検出される。これは、上述と同様に、1バイト毎
のパターンマッチングが行われ、スライススタートコー
ド12を検出することでなされる。スライススタートコ
ード12が確定できない場合は、ステップS13でスト
リームが1バイト進められ、再びステップS13でスラ
イススタートコード12が検出される。3バイトのコー
ド〔00 00 01〕が検出されることで、それがス
タートコードであることが分かり、次の1バイトが〔0
1〕〜〔AF〕であれば、それがスライススタートコー
ド12が検出されたと判断することができる。
【0141】ステップ14では、マクロブロックの先頭
が検出される。例えば、上述したステップS12で検出
されたスライススタートコード12の終端から、スライ
スヘッダ13を1フィールドずつ調べていき(ステップ
S15)、スライスヘッダ13のフィールドが終了して
マクロブロックのフィールドが出現したら、そこがマク
ロブロックの先頭とされる。
【0142】さらに、ステップS16およびステップS
17で、マクロブロックの終端が検出される。マクロブ
ロックの終端は、例えばマクロブロックの可変長符号を
解き、DCTブロック内の計数を1ずつ進めて、DCT
ブロックの終端を示すEOB(End Of Block)を検出し、
その数を計数する。EOBの個数が所定数(ディジタル
ビデオ信号のフォーマットが4:2:2であるこの例で
は8個)計数されれば、マクロブロックの終端に達した
とされる。
【0143】そして、次のステップS18で、フレーム
の終端が検出される。フレームの終端は、例えば、上述
のステップS16(およびステップS17)までで検出
されたマクロブロックの数を計数し、1ピクチャが45
マクロブロック×32マクロブロックで構成されるこの
例では、計数された値が1440になればそこがフレー
ムの終端であると判断できる。若し、フレームの終端で
あると判断されれば、1フレームにおける一連の処理が
終了される。
【0144】一方、ステップS18で、フレームの終端
ではないと判断されたら、処理はステップS19に移行
する。ステップS19では、スライスヘッダ13の検出
がなされる。つまり、ステップS14〜S17で検出さ
れたマクロブロックの次に来るマクロブロックの先頭
に、スライスヘッダ13が存在するかどうかが判断され
る。スライスヘッダ13は、上述のステップS12およ
びS13での処理と同様に、1バイト毎のパターンマッ
チングにより検出される。
【0145】若し、ステップS19でスライスヘッダ1
3が検出されれば、処理はステップS20に移行し、フ
ラグslc_add_recが”0”にセットされる。
セットされたフラグslc_add_recは、ECC
エンコーダ109に供給され、メモリ200あるいは2
01の、当該マクロブロックに対応するアドレスに書き
込まれる。フラグがセットされると、処理はステップS
16に戻され、次のマクロブロックの終端が検出され
る。
【0146】一方、ステップS19によりスライスヘッ
ダが検出されなければ、その位置、すなわち、ステップ
S14〜S17で検出されたマクロブロックの終端と、
次のマクロブロックの先頭との間に、新たにスライスヘ
ッダ13が追加挿入される。スライスヘッダ13の内容
は、例えば、前に検出されたスライスヘッダ13の内容
に基づき生成される。ステップS20では、さらに、ス
ライスヘッダ13が新たに追加されたことを示すよう
に、フラグslc_add_recが”1”にセットさ
れる。セットされたフラグslc_add_recは、
ECCエンコーダ109に供給され、メモリ200ある
いは201の、当該マクロブロックに対応するアドレス
に書き込まれる。フラグがセットされると、処理はステ
ップS16に戻され、次のマクロブロックの終端が検出
される。
【0147】このように、この一実施形態によれば、ス
ライスヘッダ13のヒストリ情報、すなわち、そのスラ
イスヘッダ13が元のMPEG ESに存在していたも
のか、記録時に新たに追加されたものかがフラグslc
_add_recとして示される。
【0148】図23を用いて、上述の図22の処理をM
PEG ESに即して説明する。MPEG ESは、シ
ーケンスヘッダ300、GOPヘッダ301の順に入力
され、ピクチャヘッダ302Aが入力されると、上述の
ステップS10およびS11によって位置aにおいてピ
クチャスタートコードが検出され、ピクチャヘッダ30
2Aが検出される。次に、スライスヘッダ303Aが入
力されると、上述のステップS12およびS13によ
り、位置bでスライススタートコードが検出され、スラ
イスヘッダ303Aが検出される。
【0149】さらに、上述のステップS14により、位
置cでマクロブロックの先頭が検出され、ステップS1
6およびS17により、位置dでマクロブロックの終
端が検出される。検出されたマクロブロックの個数に基
づき、ここが1フレームの終端ではないことが判断され
るため、次にスライスヘッダ13が存在するかどうかが
判断される(位置f、ステップS19)。
【0150】位置fではスライスヘッダ13が検出さ
れないため、ステップS21でスライスがこの位置f
に追加されると共に、フラグslc_add_rec
が”1”にセットされ、処理がステップS16に戻され
て次のマクロブロックの終端(すなわち、位置fを先
頭とするマクロブロックの終端)が検出される。
【0151】位置dにマクロブロックの終端が検出さ
れ、ここがフレームの終端ではないため、次にスライス
ヘッダ13が検出される。この例では、マクロブロック
の終端位置dに続けてスライスヘッダ13が存在して
いる(位置f)。そのため、ステップS20でフラグ
slc_add_recが”0”にセットされ、処理が
ステップS16に戻される。
【0152】このようにして、マクロブロックおよびス
ライスヘッダ13の検出がなされ、1ピクチャ内に存在
すべきマクロブロック数が計数されると、1フレームの
終端に達したと判断される(位置e)。そして、次のフ
レームに対して、ステップS10から同様に処理がなさ
れる。
【0153】図24は、述した図22の処理を行うため
の一例の構成を示す。この図24に示される構成は、上
述した記録側MFC106に含まれるものである。入力
されたMPEG ESは、フレームメモリ310に一
旦、格納される。これは、スライスヘッダ13を挿入す
る際に、入力されたMPEG ESを保持することが目
的であるため、書き込みタイミングと読み出しのタイミ
ングとを大きくずらす必要は、無い。書き込みと読み出
しのタイミングは、例えば500クロック程度、ずらさ
れる。これは、略1マクロブロックのタイミングに相当
する。
【0154】可変長符号復号回路(VLD)311から
出力される信号VLD_READYが例えば”1”であ
る間、フレームメモリ310からMPEG ESが読み
出される。読み出されたMPEG ESは、VLD31
1に供給されると共に、スライス検出回路312および
4連のD−フリップフロップ(D−FF)313に供給
される。D−FF313に供給されたMPEG ES
は、4クロック遅らされてスライス挿入回路318に供
給される。
【0155】VLD311において、予め可変長符号の
コードデータが格納されたコードテーブル314が参照
され、供給されたMPEG ESが解読され、DCT係
数が一つずつ確認されてマクロブロックの終端が検出さ
れる。マクロブロックの終端は、上述したように、DC
Tブロックの終端であるEOBを所定数だけ検出するこ
とでなされる。EOBは、2ビットの”10”または4
ビットの”0110”である。2ビット毎のパターンマ
ッチングと4ビット毎のパターンマッチングとを組み合
わせて、EOBを検出することができる。例えば、ディ
ジタルビデオ信号のフォーマットが4:2:2であれ
ば、EOBが8個計数されたら、そこがマクロブロック
の終端であるとされる。マクロブロックの終端が検出さ
れたら、その旨示す信号MB_ENDが出力される。
【0156】なお、VLD311は、入力端WAIT
に”1”が入力されると、VLD311の動作が休止さ
れ信号VLD_READYが4クロックだけ止められる
ようにされている。信号VLD_READYが止められ
ている間は、フレームメモリ310からのMPEG E
Sの読み出しが中断される。
【0157】一方、スライス検出回路312において、
供給されたMPEG ESに対して1バイト毎のパター
ンマッチングが行われ、スライススタートコード12が
検出される。4バイトのスライススタートコード〔00
00 01 xx〕(〔xx〕は、〔01〕〜〔A
F〕の値)が検出されたら、スライス検出出力DET
に”1”が出力される。この検出出力DETは、反転回
路316で反転され、AND回路317の一方の入力端
に供給される。
【0158】また、上述したVLD311から出力され
た信号MB_ENDは、4連のD−FFを介してクロッ
クを4クロック遅らされて、AND回路317の他方の
入力端に供給される。信号MB_ENDが4クロック遅
らされるのは、スライス検出回路312において、スラ
イススタートコード12の検出に4クロックを要するか
らである。
【0159】AND回路317では、スライス検出回路
312から出力された検出出力DETが反転された信号
NOT_DETと、VLD311から出力された信号M
B_ENDとの論理積がとられ、信号NO_SLICE
が出力される。信号NO_SLICEは、マクロブロッ
クの終端であって、且つ、その終端に続けてスライスヘ
ッダ13が存在しないときに”1”となる信号である。
すなわち、信号NO_SLICEは、マクロブロックと
マクロブロックとの間にスライスヘッダ13が存在しな
いときに、”1”となる。この信号NO_SLICE
は、上述したVLD311の入力端WAITに供給され
ると共に、スライス挿入回路318の入力端INSに供
給される。
【0160】スライス挿入回路318では、VLD31
1が信号NO_SLICEによって4クロックだけ休止
されている間、信号NO_SLICEに基づき、供給さ
れたMPEG ESに対して4バイトのスライススター
トコード12を挿入する。これにより、スライスヘッダ
13がMPEG ESに新たに追加される。これに限ら
ず、スライスヘッダ13に含まれるの他の情報も、共に
追加することもできる。このとき、スライスヘッダ13
が追加されたことを示すフラグslc_add_rec
に”1”が立てられ、出力される。
【0161】なお、スライス挿入回路318で追加され
るスライスヘッダ13あるいはスライススタートコード
12の情報は、例えば、画面の左端に配されるスライス
ヘッダ13や直前のスライスヘッダ13の情報を、図示
されないレジスタなどに保持し、保持された情報を用い
て生成することができる。
【0162】また、D−FF313は、信号NO_SL
ICEがMPEG ESに対して4クロック遅延してい
ることを補正するために挿入されている。
【0163】図25は、このようにしてスライスヘッダ
13が追加されたストリームが磁気テープ112に記録
された様子を概略的に示す。入力されたMPEG ES
は、図25Aに一例が示されるように、スライスヘッダ
13は、画面の左端に配されると共に、画面の左端以外
の任意のマクロブロックの先頭に配される。なお、画面
の左端は、MPEGの規定により、スライスヘッダ13
が配されることが必須とされている。
【0164】このように入力されたMPEG ESに対
して、上述したように、マクロブロックの終端であっ
て、且つ、スライスヘッダ13が存在しない位置が検出
され、その位置にスライススタートコード12が挿入さ
れることで、スライスヘッダ13が追加される。スライ
スヘッダ13が追加されたマクロブロックが格納される
シンクブロックには、例えばDIDの所定ビットに、フ
ラグslc_add(記録側においてはフラグslc_
add_rec)が埋め込まれる。したがって、磁気テ
ープ112上のフォーマットで見ると、図25Bに一例
が示されるように、画像1枚分の記録領域において、シ
ンクブロック毎に、そのシンクブロックに格納されるス
ライスヘッダ13が記録時に追加されたものかどうかを
示すフラグslc_addが、シンクブロックの所定位
置に埋め込まれることになる。
【0165】次に、再生時の処理について説明する。こ
の一実施形態においては、記録時にスライスヘッダ13
が追加されたことを示すフラグslc_addが再生さ
れたフラグslc_add_pbに基づき、追加された
スライスヘッダ13が検出される。そして、システムク
ロックに基づいてデータの有効/無効を示すイネーブル
信号を、追加されたスライスヘッダ13の期間だけマス
クすることで、追加されたスライスヘッダ13を無効に
し、そのスライスヘッダ13を削除する。
【0166】図26は、記録時に追加されたスライスヘ
ッダ13を削除する一例の構成を示す。この構成は、上
述の再生側MFC114に含まれるものである。この図
26の構成は、スライスヘッダ13が4バイトのスライ
ススタートコードと、3ビットのフィールドSlice
_vertical_position_extens
ionと、5ビットのフィールドquantizer_
scale_codeとからなる場合の例である。すな
わち、この例では、この5バイトからなるスライスヘッ
ダ13を、必要に応じて削除する必要がある。
【0167】図26において、カウンタ320は、シス
テムクロックに基づきカウントを行い、シンクブロック
に対応した同期信号syncでリセットされるカウンタ
である。カウンタ320のカウント値cntは、比較回
路321に供給される。比較回路321では、カウント
値cntが(0≦カウント値cnt≦4)であるとき
に”1”になる信号slcを出力する。信号slcは、
AND回路322の一方の入力端に供給される。
【0168】AND回路322の他方の入力端には、再
生信号からECCデコーダ113で抽出された、フラグ
slc_add_pdが供給される。AND回路322
で、一方および他方の入力端に供給された信号の論理積
がとられ、その結果が信号slc_delとしてAND
回路323の反転入力端に供給される。
【0169】AND回路323の非反転入力には、イネ
ーブル信号が供給される。AND回路323では、上述
の信号slc_delが反転された信号とイネーブル信
号との論理積がとられる。AND回路323の論理積の
結果が新たなイネーブル信号として出力される。この新
たなイネーブル信号によって、再生ビデオデータからな
るストリームに対して、記録時に追加されたスライスヘ
ッダ13の無効が示される。なお、以下では、AND回
路323に入力されるイネーブル信号を信号enabl
e、AND回路323から出力されるイネーブル信号を
信号enable_outと称する。
【0170】図27のタイムチャートを用いて、記録時
に追加されたスライスヘッダ13の削除の処理につい
て、より詳細に説明する。同期信号syncは、上述し
たように、シンクブロックの先頭に付加されている信号
であって、再生時に同期検出を行うことによって同期信
号syncを切り出す。この一実施形態では、シンクブ
ロックが1マクロブロックに対応し、同期信号sync
毎にマクロブロックが入力される。一方、信号enab
leは、データの存在区間で”1”となっている。
【0171】同期信号syncがカウンタ320に入力
されると、カウンタ320のカウント値cntがリセッ
トされる。カウンタ320は、リセットされた値からシ
ステムクロックに基づきカウントを開始する。カウント
値cntは、同期信号syncを起点に、0、1、2、
・・・と1ずつ増加される。カウント値cntが0以
上、且つ、4以下であれば、信号slcは、値が”1”
である。
【0172】ここで、図27において、データ331
は、記録時にスライスヘッダ13を追加されたデータ
(スライスヘッダ13とマクロブロックとの組)である
ものとする。一方、データ330および332は、記録
の際に入力されたMPEG ES中に既にスライスヘッ
ダ13が存在し、記録側MFC106でスライスヘッダ
13が追加されていないデータであるものとする。
【0173】データ331がECCデコーダ113でデ
コードされると、例えばデータ331が格納されるシン
クブロックのDIDに含まれるフラグslc_add_
pdが抽出される。データ331は、記録時にスライス
ヘッダ13が追加されているので、フラグslc_ad
d_pdの値は、”1”である。当該シンクブロックに
よる同期信号syncの期間中は、フラグslc_ad
d_pdが”1”のまま保持される。
【0174】AND回路322で、信号slcとフラグ
slc_add_pdとの論理積がとられると、その出
力として、図27に示されるように、データ331にお
けるスライスヘッダ13の期間だけ値が”1”である信
号slc_delが得られる。その信号slc_del
を反転した信号と、信号enableとの論理積をとる
ことで、データ331におけるスライスヘッダ13の期
間だけ信号enableがマスクされた信号enabl
e_outが得られる。この信号enable_out
を、新たなイネーブル信号として、この図26の構成か
ら出力される再生ストリームに適用することで、記録時
に追加されたスライスヘッダ13を無効とすることがで
き、スライスヘッダ13を削除することができる。
【0175】なお、上述では、この発明が磁気テープに
ディジタルビデオ信号を記録する、ディジタルVTRに
適用されるように説明しているが、これはこの例に限定
されない。例えば、この発明は、ディスク記録媒体にデ
ィジタルビデオ信号を記録するような、ビデオサーバな
ど、他のMPEGストリーム記録機器にも適用させるこ
とができる。
【0176】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、任意のマクロブロックに対してスライスヘッダが配
されたMPEG ESを、1スライス=1マクロブロッ
クのスライス構造に変換して記録しても、再生時に、元
のスライス構造に戻して出力することができる効果があ
る。
【0177】そのため、この発明が適用されたVTRで
は、記録されたストリームの高速再生の際の画像品質を
保持しながら、入力ストリームと出力ストリームとのビ
ットレートを同一に保つことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】MPEG2のデータの階層構造を概略的に示す
略線図である。
【図2】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図3】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図4】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図5】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図6】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図7】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図8】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図9】MPEG2のストリーム中に配されるデータの
内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図10】MPEG2のストリーム中に配されるデータ
の内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図11】MPEG2のストリーム中に配されるデータ
の内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図12】MPEG2のストリーム中に配されるデータ
の内容とビット割り当てを示す略線図である。
【図13】データのバイト単位の整列を説明するための
図である。
【図14】一実施形態におけるMPEGストリームのヘ
ッダを具体的に示す略線図である。
【図15】一実施形態による記録再生装置の記録側の構
成の一例を示すブロック図である。
【図16】磁気テープ上に形成されるトラックフォーマ
ットの一例を示す略線図である。
【図17】ビデオエンコーダの出力の方法と可変長符号
化を説明するための略線図である。
【図18】ビデオエンコーダの出力の順序の並び替えを
説明するための略線図である。
【図19】順序の並び替えられたデータをシンクブロッ
クにパッキングする処理を説明するための略線図であ
る。
【図20】ECCエンコーダのより具体的な構成を示す
ブロック図である。
【図21】メインメモリのアドレス構成の一例を示す略
線図である。
【図22】一実施形態によるスライスヘッダ追加処理の
一例のフローチャートである。
【図23】一実施形態によるスライスヘッダ追加処理を
MPEG ESに即して説明するための図である。
【図24】一実施形態によるスライスヘッダ追加処理を
行うための一例の構成を示すブロック図である。
【図25】スライスヘッダが追加されたストリームが磁
気テープに記録された様子を概略的に示す略線図であ
る。
【図26】記録時に追加されたスライスヘッダを削除す
る一例の構成を示すブロック図である。
【図27】記録時に追加されたスライスヘッダを削除す
る処理の一例のタイムチャートである。
【図28】MPEG2のデータストリームの一例を概略
的に示す略線図である。
【図29】MPEG2の規定に基づく一例のデータ構造
を画面に対応させて示す略線図である。
【図30】MPEG2のデータストリームをバイト単位
で見た例を示す略線図である。
【図31】1スライス=nマクロブロックの形式のスト
リームを1スライス=1マクロブロックの形式に変換す
る処理を概略的に示す略線図である。
【符号の説明】
1・・・シーケンスヘッダコード、2・・・シーケンス
ヘッダ、3・・・シーケンス拡張、4・・・拡張および
ユーザデータ、5・・・GOPスタートコード、6・・
・GOPヘッダ、7・・・ユーザデータ、8・・・ピク
チャスタートコード、9・・・ピクチャヘッダ、10・
・・ピクチャ符号化拡張、11・・・拡張およびユーザ
データ、12・・・スライススタートコード、13・・
・スライスヘッダ、14・・・マクロブロックヘッダ、
101・・・SDI受信部、102・・・MPEGエン
コーダ、106・・・記録側マルチフォーマットコンバ
ータ(MFC)、108・・・SDTI受信部、109
・・・ECCエンコーダ、112・・・磁気テープ、1
13・・・ECCデコーダ、114・・・再生側MF
C、115・・・SDTI出力部、116・・・MPE
Gデコーダ、118・・・SDI出力部、137a,1
37c・・・パッキング部、137b・・・ビデオシャ
フリング部、139・・・外符号エンコーダ、140・
・・ビデオシャフリング、149・・・内符号エンコー
ダ、310・・・フレームメモリ、311・・・可変長
符号復号回路、312・・・スライス検出回路、317
・・・AND回路、318・・・スライス挿入回路31
8、320・・・カウンタ、321・・・比較回路、3
22,323・・・AND回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤堂 晋 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 杉山 晃 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C018 HA08 JC04 5C053 FA22 GB01 GB06 GB07 GB08 GB10 GB11 GB15 GB18 GB19 GB22 GB26 GB30 GB38 GB40 HA24 HA27 JA07 JA22 JA30 KA03 KA20 KA21 5C059 KK43 LB18 MA00 MA04 MA05 MA23 MA24 MA31 MA32 MA34 ME01 PP05 PP06 PP07 PP16 RC02 RC04 RC32 RC35 RF04 RF21 SS11 SS16 SS30 UA02 UA05 5D044 AB05 AB07 BC01 CC03 DE03 DE43 DE48 EF05 GK08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルビデオデータを圧縮符号化の
    ブロック単位で記録媒体に記録する記録装置において、 ブロック単位で圧縮符号化されたディジタルビデオデー
    タの上記ブロックにヘッダ情報が付加されているかどう
    か検出し、上記検出結果に基づき上記ヘッダ情報が付加
    されていない上記ブロックに上記ヘッダ情報を付加する
    ヘッダ情報付加手段と、 上記ブロックのそれぞれについて、上記ヘッダ情報付加
    手段で上記ヘッダ情報が付加されたかどうかを示すヒス
    トリ情報を生成するヒストリ情報生成手段とを有し、 上記ヒストリ情報生成手段で生成された上記ヒストリ情
    報を上記ブロックのそれぞれに対応付けて記録媒体に記
    録するようにしたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の記録装置において、 上記ヘッダ情報は、MPEG符号化データのスライスヘ
    ッダであることを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 ディジタルビデオデータを圧縮符号化の
    ブロック単位で記録媒体に記録する記録方法において、 ブロック単位で圧縮符号化されたディジタルビデオデー
    タの上記ブロックにヘッダ情報が付加されているかどう
    か検出し、上記検出結果に基づき上記ヘッダ情報が付加
    されていない上記ブロックに上記ヘッダ情報を付加する
    ヘッダ情報付加のステップと、 上記ブロックのそれぞれについて、上記ヘッダ情報付加
    のステップで上記ヘッダ情報が付加されたかどうかを示
    すヒストリ情報を生成するヒストリ情報生成のステップ
    とを有し、 上記ヒストリ情報生成手段で生成された上記ヒストリ情
    報を上記ブロックのそれぞれに対応付けて記録媒体に記
    録するようにしたことを特徴とする記録方法。
  4. 【請求項4】 ブロック単位で圧縮符号化され、ブロッ
    ク毎にヘッダ情報が付加されて記録媒体に記録されたデ
    ィジタルビデオデータを再生する再生装置において、 ブロック単位で圧縮符号化され、上記ブロック毎にヘッ
    ダ情報が付加されると共に、上記ヘッダ情報が記録時に
    追加されることで上記付加が行われたかどうかを示すヒ
    ストリ情報が上記ブロックのそれぞれに対応付けられて
    記録媒体に記録されたディジタルビデオデータを再生す
    る再生手段と、 上記再生手段によって再生された上記ディジタルビデオ
    データ中の上記ヒストリ情報が、対応する上記ヘッダ情
    報が上記記録時に追加されたものであることを示してい
    る場合には、上記再生手段によって再生された上記ディ
    ジタルビデオデータから該ヒストリ情報に対応した上記
    ヘッダ情報を削除するヘッダ情報削除手段とを有するこ
    とを特徴とする再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の再生装置において、 上記ヘッダ情報は、MPEG符号化データのスライスヘ
    ッダであることを特徴とする再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の再生装置において、 上記ヘッダ情報削除手段は、再生データの有効および/
    または無効を示すイネーブル信号を用いて上記ヘッダ情
    報の期間を無効期間とすることで上記ヘッダ情報を削除
    するようにしたことを特徴とする再生装置。
  7. 【請求項7】 ブロック単位で圧縮符号化され、ブロッ
    ク毎にヘッダ情報が付加されて記録媒体に記録されたデ
    ィジタルビデオデータを再生する再生方法において、 ブロック単位で圧縮符号化され、上記ブロック毎にヘッ
    ダ情報が付加されると共に、上記ヘッダ情報が記録時に
    追加されることで上記付加が行われたかどうかを示すヒ
    ストリ情報が上記ブロックのそれぞれに対応付けられて
    記録媒体に記録されたディジタルビデオデータを再生す
    る再生のステップと、 上記再生のステップによって再生された上記ディジタル
    ビデオデータ中の上記ヒストリ情報が、対応する上記ヘ
    ッダ情報が上記記録時に追加されたものであることを示
    している場合には、上記再生のステップによって再生さ
    れた上記ディジタルビデオデータから該ヒストリ情報に
    対応した上記ヘッダ情報を削除するヘッダ情報削除のス
    テップとを有することを特徴とする再生方法。
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