JP4031237B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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JP4031237B2
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    • H01H2215/036Metallic disc

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチ装置に係り、特に可動接点を押圧により操作するプッシュスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスイッチ装置は、図11(平面図)と図12(断面図)に示すように、円形の金属板をドーム状に加工した可動接点体51を有している。絶縁性の合成樹脂からなる基体52は、上面に前記可動接点体51を収容可能なように凹んだ収容部52aが設けられている。中央固定接点53は、基体52にインサート成形されて収容部52aの中央から露出している。一対の側部固定接点54は、前記中央固定接点53と接触しないように基体52にインサート成形されて、中央固定接点53を挟む位置で基体52から露出している。
【0003】
一対の側部固定接点54には、それぞれ基体52から突出した凸部54aが形成されており、凸部54aの上面は、中央固定接点53の上面よりも高い位置にある。
【0004】
可動接点体51は、凹部側を中央固定接点53に向けて基体52の収容部52a内に収容されており、縁部51a,51aが、一対の前記側部固定接点54の凸部54aの上に支持されている。
【0005】
このような可動接点体51が、操作キー55により上方から押されると、可動接点体51は、凸状態の頂部が下向きに反転して凹状態となり、中央固定接点53と接触する。中央固定接点53と一対の固定接点54は、可動接点体51により電気的に接続されて、スイッチ装置がON状態となる。また、操作キー55の押圧力が除去されると、可動接点体51の自らの弾性復元力により図12に示す初期状態に復帰する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のスイッチ装置では、図12に示すように、可動接点体51の縁部51a,51aが、前記側部固定接点54,54の凸部54a,54a上に支持されているが、前記凸部54a,54aに支持されていない部分の縁部51b,51bと、前記収容部52aの底面との間には、間隔δ1が開けられている。したがって前記縁部51b,51bは収容部52a内で自由状態となっている。
【0007】
そのため、操作キー55で押されて可動接点体51が変形するときに、可動接点体51の前記自由状態の前記縁部51b,51bが上下動し、その結果前記縁部51b,51bおよびその近傍で可動接点体51に捩れ変形が発生する。この捩れ変形での内部応力により、変形の繰り返しにより可動接点体51が疲労し、弾性力が低下し、あるいは縁部51b,51bの部分で可動接点体51に亀裂が生じるなどし、可動接点体51が図10に示す初期状態に復元しなくなるなどの動作不良が生じるおそれがある。
【0008】
本発明は、可動接点体の応力振幅による疲労を低減させて、寿命の長いスイッチ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、中央に位置する中央固定接点および前記中央固定接点を挟む位置にある一対の支持体を有する基体と、弾性変形可能な導電性の板材で形成されて中央に向けて突状に湾曲した可動接点体とを有し、前記一対の支持体の少なくとも一方が側部固定接点とされ、前記可動接点体は縁部が一対の支持体上に支持されて凹部側が前記中央固定接点に対向するように配置されたスイッチ装置において、
前記基体には、前記支持体が存在しない領域で前記可動接点体の縁部に対向する絶縁性の支え部が設けられ、前記支え部の上面は、前記支持体の上面よりも下で、前記中央固定接点の上面よりも上に位置しており、
前記可動接点体が基体の上方から押されて変形したときに、前記可動接点体の中央部と前記中央固定接点とが接触する前に、可動接点体の縁部が前記支え部で支えられることを特徴とするものである。
【0010】
このようなスイッチ装置では、可動接点体の支持体に支持されていない縁部が支え部に接触することにより支えられて、可動接点体が変形するときに、前記縁部の上下動が抑えられるので、可動接点体の疲労が少なく長寿命のスイッチ装置とすることができる。
【0011】
支え部は、可動接点体の縁部に接触可能であれば、どのような形状であっても良く、縁部を支える範囲は狭くても広くてもよい。支持体の高さが低い場合には、支え部は、中央固定接点と同一面上であっても良いし、中央固定接点よりも低い位置であっても良い。
【0012】
また、前記絶縁性の支え部が前記中央固定接点を挟んで位置しており、前記中央固定接点の中心を通り直交する一対の仮想線を想定したときに、前記支持体は一方の仮想線上にその一部が存在し、前記支え部は他方の仮想線上にその一部が存在していることが好ましい。
【0013】
このようなスイッチ装置では、可動接点体の支持体で支えられている部分と直交する方向に位置する前記縁部が支え部で支えられるため、可動接点体の変形を効果的に抑制できる。
【0015】
このようなスイッチ装置では、可動接点体と支持体とする固定接点との接触が支え部により阻害されることがないので、固定接点と可動接点体との電気的な接続が確実である。また、可動接点体が中央固定接点に接触する前に、可動接点体の縁部を支え部に接触させることができる。支持体の高さに対する支え部の最適な高さは、可動接点体の大きさや特性により変化する。
【0016】
また、前記可動接点体の前記縁部が前記支え部と接触した後、前記可動接点体が押圧されて可動接点体の中央部が前記中央固定接点に接触するまでの間、前記縁部が前記支え部と接触した状態を継続することが最も好ましい。
【0017】
すなわち、支え部をある程度高くしておくと、可動接点体が変形するときに、前記縁部が支え部に当たった後にその当接状態を維持できるようになる。したがって、可動接点体が変形して中央固定接点に当たるまでの間に前記縁部が上下に動くのを防止でき、これにより可動接点体の疲労を防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のスイッチ装置の平面図、図2は、本発明のスイッチ装置での可動接点体に押圧力が与えられたときの反力の変化と、それに対応する可動接点体の縁部の挙動を示すグラフである。図3,図4,図5は、可動接点体が押圧されていく過程を示す図1の3−3線の切断断面図、図6,図7,図8は、同じく可動接点体が押圧されていく過程を示す図1の6−6線の切断断面図、図9と図10は、本発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【0019】
この実施の形態のスイッチ装置は、可動接点体1が弾性変形可能で且つ導電性であり、円形の金属板が中央に向けて凸状に湾曲したいわゆるドーム状である。この可動接点体1は、力が加えられていないとき、その中心部に凸状の頂部1aを有している。可動接点体1は、凸状側から押されることにより、頂部1aが凸状態から凹状態に変形可能である。
【0020】
基体2は、電気的に絶縁性である合成樹脂の成型体である。基体2には、可動接点体1を収容可能な凹んだ円形の収容部2aが形成されている。収容部2aの外側において、収容部2aの直径方向の両側には、一対の固定接点形成部2bが収容部2aと一体に凹んで形成されている。収容部2aの底面と固定接点形成部2bの底面は、同一平面である。
【0021】
前記収容部2aの内側には、固定接点形成部2bが設けられていない周縁部の一定の角度範囲に沿って、収容部2aの底面から上方に向けて突出した一対の支え部2cが設けられている。
【0022】
中央固定接点3は、基体2にインサート成形されて、基体2の収容部2aの中央からやや湾曲して露出している。中央固定接点3の上面3aは、収容部2aの底面から少し隆起しており、前記上面3aは支え部2cの上面2c1よりも低い位置にある。
【0023】
一対の側部固定接点4は、中央固定接点3と接触しないように基体2にインサート成形されている。一対の側部固定接点4は、固定接点形成部2bにおいて基体2から露出している。
【0024】
側部固定接点4には、上方に向けて突出した凸部4aが設けられている。一対の固定接点4に設けられた凸部4aの上面4a1は、前記支え部2c,2cの上面2c1,2c1よりも高い位置にある。
【0025】
図1に示すように、中央固定接点3の中心(頂部1a)を通る互いに直交する仮想線X0とY0を設定したときに、前記側部固定接点4,4の上面4a1,4a1は、その一部が一方の仮想線X0上に存在し、前記支え部2c,2cの上面2c1,2c1は、その一部が他方の仮想線Y0上に存在している。図1に示す実施の形態では、前記仮想線X0上に、前記側部固定接点4,4の中点が位置しており、仮想線Y0上に前期支え部2c,2cの中点が位置している。ただし、前記側部固定接点4,4の中心や、支え部2c,2cの中心が、前記仮想線X0,Y0上に位置していなくてもよい。
【0026】
また、図3に示すように、中央固定接点3の上面3aから側部固定接点4,4の上面4a1,4a1までの高さ寸法がh1で、中央固定接点3の上面3aから支え部2c,2cの上面2c1,2c1までの高さ寸法がh2であり、h2<h1で且つ、0<h2である。
【0027】
また、基体2には、側部固定接点4,4に接続された導電性端子6および中央固定接点3に接続された導電性端子(図示せず)がインサート成形されて基体2の外に引き出されている。
【0028】
このスイッチ装置では、可動接点体1が、中央固定接点3に凹部側を向けて、中央固定接点3の上方を覆って基体2の収容部2a内に収容されている。可動接点体1の頂部1aは、中央固定接点3に対向している。可動接点体1の縁部1bのうちの支持縁部1b1は、側部固定接点4,4の上面4a1,4a1に当接して支持されている。この実施の形態では、前記側部固定接点4,4の上面4a1,4a1が、可動接点体1の縁部1bの一部である支持縁部1b1を支持する支持体として機能している。
【0029】
また、可動接点体1の縁部1bのうちの、前記側部固定接点4,4の上面4a1,4a1の上に乗っていない部分が自由縁部1b2である。図3および図6に示すように、可動接点体1が押圧されていない状態においては、前記自由縁部1b2が、前記支え部2c,2cの上面2c1,2c1に間隔δ1を開けて対向している。前記間隔δ1は、(h1−h2)である。
【0030】
操作キー5は、絶縁性の合成樹脂で形成されており、平板状の基部5aから突出した操作部5bと操作部5bの裏側で基部から突出した突起部5cとを有している。操作キー5は、可動接点体1の上方で、基体2の収容部2aを覆うように保持されており、操作キー5の突起部5cは、可動接点体1の頂部に対向している。前記基体2の上面には蓋体8が固定されている。前記可動接点体1が変形していない状態で、または可動接点体1の頂点1aが下側に少し押された状態で、前記操作キー5は前記可動接点体1と前記蓋体8との間に挟まれた状態で保持されている。
【0031】
次に、前記スイッチ装置の動作を説明する。このスイッチ装置では、上方から操作キー5の操作部5bが押されると、操作キー5の突起部5cによって、可動接点体1の頂部1aが押され、可動接点体1が図4に示すように押し潰され、さらに図5に示すように、可動接点体1の頂部1aが側部固定接点4,4の上面4a1,4a1の位置よりもさらに下がるように反転し、前記可動接点体1の中央部分が中央固定接点3と接触して、中央固定接点3と側部固定接点4,4とが導通状態になる。
【0032】
図5の状態では、可動接点体1の弾性復元力により操作キー5が常に上方へ押されている。よって図5の状態で操作キー5の押圧力を解除すると、可動接点1が復元し、操作キー5が図3の状態に復帰する。このとき、中央固定接点3と側部固定接点4,4との導通が断たれる。
【0033】
図6、図7、図8は、操作キー5が押されて可動接点体1が変形し、可動接点体1の中央部が中央固定接点3に当たるまでの間における可動接点体1の自由縁部1b2の挙動を説明している。
【0034】
図6の状態では、可動接点体1の自由縁部1b2が支え部2c,2cの上面2c1,2c1から離れている。図7に示すように、可動接点体1が平面体に近い形状に変形した時点で、可動接点体1の自由縁部1b2が支え部2c,2cの上面2c1,2c1に当たる。そして、図8に示すように、可動接点体1の中央部(頂部1a)が中央固定接点3に当たるまで、前記自由縁部1b2は、支え部2c,2cの上面2c1,2c1に支えられ続ける。
【0035】
したがって、図7から図8に至る間に、可動接点体1の自由縁部1b2に上下動が生じなくなり、可動接点体1の変形の繰り返しによる疲労を抑制できる。なお、この実施の形態では、図6に示すように、可動接点体1が変形する前の状態において、可動接点体1の自由縁部1b2と、支え部2c,2cの上面2c1,2c1との間に間隔δ1が空けられている。そのため、可動接点体1が図6から変形をし始めるときに可動接点体1から操作キー5に与えられる反力が過大になるのを防止でき、操作キー5を押すときの初期の操作負荷を低減できる。また、間隔δ1を空け、支え部2c,2cの位置を側部固定接点4,4の上面4a1,4a1の位置よりも低くすることにより、可動接点体1の支持縁部1b1を、側部固定接点4の上面4a1に確実に接触させることができる。
【0036】
図2は、前記間隔δ1の適正な範囲および前記支え部2c,2cの適正な高さh2を説明するためのグラフである。
【0037】
図2において横軸は操作キー5を押圧操作する時間を示している。実線の曲線αは、可動接点体1が変形する際に、操作キー5に与える反発力を示しており、0点から上に向かうにしたがって前記反発力が大きくなる。破線の曲線βは、前記支え部2c,2cが設けられていない図12に示す従来例、すなわち可動接点体の自由縁部51bと収容部52aの底面との間に大きな間隔が空けられているときの、前記自由縁部51bの挙動を示している。前記曲線βは、0点から下に向かうにしたがって、前記自由縁部51bが下方へ移動していることを意味している。
【0038】
そして、本発明の前記実施の形態において、一点鎖線の曲線γは、高さh2の支え体2c,2cを設けたときの、可動接点体1の自由縁部1b2の位置の変化を示している。
【0039】
まず、前記反発力αを説明する。操作キー5の押圧を開始すると、ドーム状の可動接点体1が平坦な形状に潰されていく。このとき可動接点体1が操作キー5に与える反発力は、曲線αで示すように、徐々に大きくなり、第1のピーク点α1に至る。その後に可動接点体1は頂部1aが側部固定接点4,4の上面4a1,4a1よりも下へ移動するように反転する。
【0040】
この反転の際に、α2で示すように反発力が低下していく。そして、可動接点体1の頂部1aが中央固定接点3の上面3aに押し付けられたときに、操作キー5の移動が停止して、反発力がα3になる。操作キー5の移動が停止すると、可動接点体1の変形も停止して、反発力は一定(α3)となる。
【0041】
操作キー5の押圧力を除去すると、可動接点体1の反発力によって操作キー5が押し上げられ、操作キー5を押した場合とほぼ対称な反発力の変化を経て、図3に示す復帰完了となる。
【0042】
従来例での前記自由縁部51bの挙動βでは、可動接点体1が初期状態から押し潰されて平面体に近い形状に至るまで、前記自由縁部51bが下がり続ける。このときの下降点をβ1で示している。その後にドーム状の可動接点体が反転する挙動に応じて自由縁部51bは一度上位位置β2まで持ち上げられ、可動接点の中央部が中央固定接点に押し付けられると、自由縁部51bの上下動は停止する。
【0043】
また操作キーの押圧力が除去されると、可動接点体が復帰するまでの間、自由縁部51bは押圧時とほぼ対称な挙動を示す。 すなわち図12に示す従来例では、可動接点体の自由縁部51bが、曲線βにおいてβ1、β2のように上下に変動を繰り返す。これは可動接点体にねじり変形が発生している結果であり、このねじり変形の繰り返しにより可動接点体が疲労していた。
【0044】
そこで本発明の実施の形態のように、可動接点体1の自由縁部1b2を支え部2c,2cの上面2c1,2c1で支えるようにすると、図2において曲線γで示すように、自由縁部1b2が前記上面2c1,2c1に当たった時点で、それ以上、下へ移動しないため、曲線βのような上下動を防止でき、その結果、可動接点体1がねじり変形するのを防止できることになる。
【0045】
ここで、中央固定接点3の上面3aから前記支え部2c,2cの上面2c1,2c1までの高さ寸法h2は、前記側部固定接点4,4の上面4a1,4a1の高さ寸法h1の範囲内で設定可能であるが、前記支え部2c,2cの上面2c1,2c1が、曲線βの上位位置β2よりも上に存在していれば、可動接点体1の自由縁部1b2は、前記支え部2c,2cの上面2c1,2c1から離れることなく、ほとんど上下動しなくなる。
【0046】
ただし、前記支え部2c,2cの上面2c1,2c1が側部固定接点4,4に近づくにしたがって、すなわち前記間隔δ1が小さくなるにしたがって、可動接点体1の縁部1bと側部固定接点体4a,4aとの接触が確実に保持できなかったり、可動接点体1を変形させる際の初期の押圧負荷が高くなる。
【0047】
よって、支え部2cの前記上面2c1,2c1は、前記上位位置β2と一致する位置付近よりも上で且つ前記位置β2に近いことが好ましい。このように設定すると、可動接点体1が押され始め、自由縁部1b2が支え部2c,2cの上面2c1,2c1に当接した後に、可動接点体1と中央固定接点3とが接触するまで、前記当接状態を維持できる。
【0048】
ただし、前記上面2c1,2c1の位置が前記上位位置β2よりもやや下であっても、自由縁部1b2の波打ちを制御する機能を発揮できる。
【0049】
支え部2c,2cの上面2c1,2c1の高さh2の最適値は、可動接点体1の大きさや弾性力などにより変化するが、側部固定接点4,4の上面4a1,4a1までの高さh1に対して50〜80%の範囲であることが好ましい。
【0050】
なお、前記実施の形態では2つの支持体が双方共に、側部固定接点4,4であるが、一方の支持体が側部固定接点4で、これと反対の位置にある他方の支持体が前記側部固定接点と同じ高さの絶縁体で形成されていていてもよい。
【0051】
図9と図10には、本発明の他の実施の形態を示す。この実施の形態では、可動接点体11の縁部11bは、湾曲することなく平板状に延出されている。
【0052】
側部固定接点14,14の凸部14a,14aは、外側に向かうほど上面14a1,14a1の高さが低くなるように傾斜している。このような上面14a1,14a1の傾斜は、可動接点体11の支持縁部11b1の傾斜に一致している。よって、側部固定接点14,14の凸部14a,14aの上面14a1,14a1は、ほぼ全面が可動接点体11の支持縁部11b1に接触するので、可動接点体11は、固定接点14の凸部14aにガタツキなく支持される。
【0053】
また、支え部12c,12cは、外側に向かうほど上面12c1,12c1の高さが低くなるように傾斜している。このような上面12c1,12c1の傾斜は、可動接点体11の自由縁部11b2の傾斜に一致している。よって、支え部12c,12cの上面12c1,12c1は、ほぼ全面が可動接点体11の自由縁部11b2に接触可能であり、可動接点体11の自由縁部11b2は、支え部12c,12cの上面12c1,12c1にガタツキなく保持される。
【0054】
【発明の効果】
本発明のスイッチ装置では、可動接点体が支持体により支持されており、可動接点体が変形した際、可動接点体の支持体により支持されていない縁部が支え部により支持されるので、可動接点体の縁部の上下動が抑えられる。このような可動接点体は、応力振幅による疲労が少ないので、長寿命のスイッチ装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチ装置の平面図、
【図2】本発明のスイッチ装置の可動接点体に押圧力が与えられたときの反力の変化と、それに対応する可動接点体の縁部の挙動を示すグラフ、
【図3】本発明のスイッチ装置の可動接点体が押圧されていく過程を示す図1の3−3線の切断断面図、
【図4】本発明のスイッチ装置の可動接点体が押圧されていく過程を示す図1の3−3線の切断断面図、
【図5】本発明のスイッチ装置の可動接点体が押圧されていく過程を示す図1の3−3線の切断断面図、
【図6】本発明のスイッチ装置の可動接点体が押圧されていく過程を示す図1の6−6線の切断断面図、
【図7】本発明のスイッチ装置の可動接点体が押圧されていく過程を示す図1の6−6線の切断断面図、
【図8】本発明のスイッチ装置の可動接点体が押圧されていく過程を示す図1の6−6線の切断断面図、
【図9】本発明のスイッチ装置の他の実施の形態を示す断面図、
【図10】本発明のスイッチ装置のの他の実施の形態を示す断面図、
【図11】従来のスイッチ装置の平面図、
【図12】従来のスイッチ装置の動作を説明するための図、
【符号の説明】
1 可動接点体
1a 頂部
1b 縁部
1b1 支持縁部
1b2 自由縁部
2 基体
2c 支え部
2c1 上面
3 中央固定接点
4 側部固定接点
4a 凸部
4a1 上面

Claims (3)

  1. 中央に位置する中央固定接点および前記中央固定接点を挟む位置にある一対の支持体を有する基体と、弾性変形可能な導電性の板材で形成されて中央に向けて突状に湾曲した可動接点体とを有し、前記一対の支持体の少なくとも一方が側部固定接点とされ、前記可動接点体は縁部が一対の支持体上に支持されて凹部側が前記中央固定接点に対向するように配置されたスイッチ装置において、
    前記基体には、前記支持体が存在しない領域で前記可動接点体の縁部に対向する絶縁性の支え部が設けられ、前記支え部の上面は、前記支持体の上面よりも下で、前記中央固定接点の上面よりも上に位置しており、
    前記可動接点体が基体の上方から押されて変形したときに、前記可動接点体の中央部と前記中央固定接点とが接触する前に、可動接点体の縁部が前記支え部で支えられることを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記絶縁性の支え部は、前記中央固定接点を挟んで位置しており、前記中央固定接点を通る直交する一対の仮想線を想定したときに、前記支持体は一方の仮想線上にその一部が存在し、前記支え部は他方の仮想線上にその一部が存在している請求項1記載のスイッチ装置。
  3. 前記可動接点体の前記縁部が前記支え部と接触した後、前記可動接点体が押圧されて可動接点体の中央部が前記中央固定接点に接触するまでの間、前記縁部が前記支え部と接触した状態を継続する請求項1または2記載のスイッチ装置。
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