JP4030214B2 - 表面燃焼型ラインバーナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は表面燃焼型ラインバーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ラインバーナは、概ね、予混合気を噴出するための多数の小孔を管体の長さ方向に沿って設けた構造をしており、その一例として、図9に示すものでは、保炎機構を備えている。
図9の(a)は平面図、(b)は横断面図で、このラインバーナでは、小口径管aの長さ方向に沿って多数の小孔を3列設け、このうち、径の大きい中央の列の多数の小孔を主炎孔b、その両側に配置された径の小さい多数の小孔を副炎孔cとして構成している。そして小口径管aには炎安定板としての帯板dを溶接して、両側の副炎孔cの外側から内側上方に突設している。
以上の構成においては、小口径管aに供給した空気と燃料の予混合気が3列の多数の小孔から噴出し、副炎孔cによる安定な火炎により保炎された火炎が主炎孔bより形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来のラインバーナでは、以下のような課題がある。
a.火炎は小孔部分からのみ形成されるので、得られる温度分布は長手方向に均一ではなく、火炎が存在する小孔部分で局所的な高温部が生じている。
b.保炎機構を設けてはいても確実な保炎は不可能で、風等の多少の外乱によって、炎が吹き消える可能性があり、安定性に欠ける。
c.帯板による保炎機構を長尺のバーナに適用する場合、帯板を溶接する際に小口径管に熱変形を生じることがある。
本発明はこのような課題を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明では、予混合気を噴出するための多数の小孔を管体の長さ方向に沿って設けると共に、多数の小孔の前方周囲を耐熱金属繊維により形成した布状素材の幕で覆って、その周縁を管体に溶接すると共に、管体には、その外側に距離をおいて、長さ方向に延びる棒体を支持して、この棒体により幕を支持する構成とし、幕の表面を燃焼面とした表面燃焼型ラインバーナを提案する。
【0005】
そして本発明では、上記の構成において、棒体は、多数の小孔に沿って配置した構成とすることを提案する。
【0006】
また本発明では、以上の構成において、多数の小孔は複数列設けて、夫々独立して幕で覆う構成とすることを提案する。
【0007】
また本発明では、以上の構成において、管体には、長さ方向の適宜間隔毎に、小孔の列を挟んで棒体を架設し、この棒体により幕を支持する構成とすることを提案する。
そして、この構成において、棒体は、小孔毎に、それらを挟んで架設することを提案する。
【0008】
以上の本発明によれば、管体に供給した燃料と空気の予混合気は、多数の小孔から布状素材の幕内の空間に噴出して、幕内に分散した後、布状素材の微小間隙から外部に浸出して表面で安定に燃焼する。
この際、小孔からの予混合気の噴出方向に棒体を配置することにより、小孔から噴出した予混合気は棒体に当たって、効果的に幕内に分散する。この棒体は、幕の形状を維持するための支持手段を兼用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
まず図1〜図3は本発明に係るラインバーナの第1の実施の形態を示すもので、図1は一部を切り欠いた外観図、図2は一部を切り欠いた要部の斜視図、図3は横断面図である。
図において符号1は小口径の管体で、この管体1は予混合気を噴出するための多数の小孔2を長さ方向に沿って設けており、この多数の小孔2の前方周囲を耐熱金属繊維により形成した布状素材の幕3で覆い、幕3の周縁4は管体1に溶接により結合している。そして管体1には予混合気の供給管5を設けている。
耐熱金属繊維は、耐熱金属を繊維状に形成したもので、この耐熱金属繊維を編物加工や織物加工により布状素材を構成することができる。耐熱金属繊維の布状素材は、例えばメタルファイバーニット等として流通されている。
このような布状素材による幕3は、上述したとおり、周縁4を管体1に溶接により結合すると共に、適宜の支持手段により形状、そして幕3により構成される空間6を維持するようにしている。
この実施の形態では、管体1の長さ方向の適宜間隔毎に支柱7を溶接して突設すると共に、この支柱7に棒体8を溶接して支持し、この棒体8により幕3を支持するもので、棒体8は多数の小孔2に沿って配置されている。
【0010】
以上の構成において、供給管3を経て管体1に供給された燃料と空気の予混合気は、図3中の矢印で示すように、まず多数の小孔2から噴出して、幕3内の棒体8に当たり、幕3内において分散した後、幕3を構成する布状素材の無数の微小間隙から外部に浸出して表面で燃焼する。
この燃焼は、無数の微小間隙を有する布状素材による表面燃焼であるため、保炎性に優れ、炎の安定性が良く、均一な燃焼が得られる等の表面燃焼特有の利点がある。
そして、この実施の形態の場合には、上述したとおり、多数の小孔2に沿って棒体8が配置されているため、小孔2から噴出する予混合気が、この棒体8に当たって左右に分散し、均一燃焼に寄与する。
即ち、この実施の形態では、棒体8は、幕3の支持機能と、混合気の分散機能の両者を有する。
【0011】
上述した第1の実施の形態では、多数の小孔2は1列のみ設けているが、図4に示す第2の実施の形態では、多数の小孔2は2列設けて、これらを共通の幕3で覆っている。
そしてこの実施の形態では、夫々の列毎に小孔2に沿って棒体8を配置している。
このように多数の小孔2は複数列設けることもできるし、この他、千鳥配列としたり、ランダムに構成することもできる。
【0012】
また図5は第3の実施の形態を示すもので、この実施の形態では、多数の小孔2は管体1の直径位置に2列設けると共に、夫々の列の多数の小孔2に対して、夫々独立して幕3で覆う構成としており、この構成では燃焼面は管体1の背反する2方向に構成される。そして、この構成においても、各列の夫々の小孔2に沿って棒体8を配置している。
このような複数の燃焼面を構成する方向は、以上の背反する2方向の他、適宜の方向に構成することができ、また構成する独立した燃焼面の数も、3つ以上構成することができる。
【0013】
次に図6は、本発明に係るラインバーナの第4の実施の形態を示すものである。この実施の形態は、管体1の長さ方向の適宜間隔毎に、小孔2の列を挟んで逆U字形状の棒体9を溶接により架設して、この棒体9により幕3を支持する構成とするもので、逆U字形状の棒体9は、小孔2毎に、それらを挟んで架設している。
この実施の形態の場合、逆U字形状の棒体9は、小孔2毎に、それらを挟んで架設しているので、全ての小孔2から噴出する予混合気が棒体9に当たって分散し、分散が非常に良好に行われるため、均一燃焼に寄与する。
即ち、この実施の形態においても、棒体8は、幕3の支持機能と、混合気の分散機能の両者を有する。
【0014】
次に図7は、本発明に係るラインバーナの第5の実施の形態を示すものであり、この実施の形態は、上記第1の実施の形態の棒体8に相当する棒体10を、上記支柱7に代えて、第4の実施の形態の棒体9に相当する棒体11により支持するもので、この場合、棒体11は小孔2毎でなく、管体1の長さ方向の適宜間隔毎に設けている。勿論、小孔2毎に設けることもできる。
以上の棒体10、11も、幕3の支持機能と、混合気の分散機能の両者を有する。
【0015】
以上の第4、第5の実施の形態は、図示は省略しているが、図4、図5に示すような、小孔2を複数列設けるものにも適用できるものである。
【0016】
次に図8は本発明に係るラインバーナの第6の実施の形態を示すもので、この実施の形態は、上記第3の実施の形態と同様に、多数の小孔2は管体1の直径位置に2列設けると共に、夫々の列の多数の小孔2に対して、夫々独立して幕3で覆う構成として、燃焼面を管体1の2方向に構成したものであり、そして更に、管体1内には夫々の小孔2の列を仕切る仕切板12を形成して、混合気通路を2系統A,B構成したものである。
この実施の形態では、夫々の系統A,Bに流す混合気の量を夫々独立に調節が可能であるため、夫々の温度調整制御を行うことができるものである。
【0017】
【発明の効果】
本発明のラインバーナは、以上のとおり耐熱金属繊維により形成した布状素材を合理的に使用して構成したので、次のような効果がある。
a.保炎性に優れているため、ターンダウンが広くとれ、空気比例御が比較的容易である。
b.炎の安定性が良いため、振りかざしたり、風等の外乱があっても吹き消えない。
c.非常に簡単な構造であるため、取り扱いやメンテナンスが容易である。
d.均一な温度分布が得られる。
e.バーナの長さや形状を自由に設計することができる。
f.特に保炎のために帯板等を溶接する必要がないので、長尺なバーナでも熱変形がなく、容易に加工ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るラインバーナの第1の実施の形態を示す一部切欠外観図である。
【図2】 図1のバーナの一部を切り欠いた要部の斜視図である。
【図3】 図1の横断面図である。
【図4】 本発明に係るラインバーナの第2の実施の形態を示す横断面図である。
【図5】 本発明に係るラインバーナの第3の実施の形態を示す横断面図である。
【図6】 本発明に係るラインバーナの第4の実施の形態を示す一部切欠斜視図である。
【図7】 本発明に係るラインバーナの第5の実施の形態を示す一部切欠斜視図である。
【図8】 本発明に係るラインバーナの第6の実施の形態を示す横断面図である。
【図9】 従来のラインバーナの構造を示すもので、(a)は平面図、(b)は横断面図である。
【符号の説明】
1 管体
2 小孔
3 幕
4 周縁
5 供給管
6 幕内の空間
7 支柱
8 棒体
9 棒体
10 棒体
11 棒体
12 仕切板
Claims (1)
- 予混合気を噴出するための多数の小孔を管体の長さ方向に沿って設けると共に、多数の小孔の前方周囲を耐熱金属繊維により形成した布状素材の幕で覆って、その周縁を管体に溶接すると共に、管体には、その外側に距離をおいて、長さ方向に延びる棒体を支持して、この棒体により幕を支持する構成とし、幕の表面を燃焼面としたことを特徴とする表面燃焼型ラインバーナ。
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JP04882999A JP4030214B2 (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 表面燃焼型ラインバーナ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04882999A JP4030214B2 (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 表面燃焼型ラインバーナ |
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- 1999-02-25 JP JP04882999A patent/JP4030214B2/ja not_active Expired - Fee Related
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