JP4029582B2 - 照明装置および照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光出力を変化させることができる照明装置および照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、操作部としての押釦スイッチを備えるリモコン装置を用い、押釦スイッチの押操作によって光源の光出力を人が光出力の変化を知覚できる程度の変化幅で段階的に変化させる段調光モードを可能とした照明装置が提供されている。
【0003】
一方、光源の光出力をきめ細かく調節することが要求される場合もあり、このような要求に対応するために段調光モードにおける1段階の変化幅をより小さくすることも考えられている。つまり、消灯と定格点灯との間の光出力を多段階に分割し、たとえば1段階の変化幅を人が知覚できない程度の変化幅とすれば、光源の光出力が連続して変化したかのように知覚されることになる。ただし、一般に段調光モードでは押釦スイッチの押操作毎に光出力を1段階変化させるように設定されており、1段階の変化幅が小さくなるような多段階の段調光モードを行うとすれば、所望の光出力を得るために押釦スイッチを押操作する回数が多くなり、操作が面倒になるという問題を生じる。
【0004】
そこで、比較的小さい変化幅である多段階の連続調光レベルを設定し、押釦スイッチの押操作が継続している期間に連続調光レベルの1段階分ずつ光出力を規定の時間間隔で変化させる連続調光モードと、押釦スイッチの押操作の1回毎に比較的大きい変化幅であって連続調光レベルよりも少ない段数で設定された段調光レベルの1段階分ずつ光出力を変化させる段調光モードとの両方を可能にした照明装置が提案されている。つまり、連続調光モードにおいては押釦スイッチの押操作の期間において時間経過に伴って光源の光出力が増減することになる。
【0005】
最近では連続調光モードと段調光モードとの両方の様式を1台のリモコン装置で選択可能としたものが提供されており、この種のリモコン装置を用いる照明装置では、押釦スイッチの個数を少なくするために、押釦スイッチを押操作する時間の長さに応じて段調光モードか連続調光モードかを選択する構成を有したものがある。すなわち、段調光モードは1回の押操作で段調光レベルを1段階変化させるから、図4(b)のように押釦スイッチの操作時間が短い時には段調光モードを選択し、図4(a)のように押釦スイッチの操作時間が比較的長くなると連続調光モードを選択するようにしてある(図示例では設定可能な最小の光出力レベルで押釦スイッチを押操作し、最大の光出力レベルに達するまで押操作を継続している状態を示す)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の構成であると、連続調光モードにおいて連続調光レベルが1段階変化する時間間隔内で段調光モードか連続調光モードかを判断しなければならず、連続調光モードにおいて光出力が滑らかに変化しているように見せるには、連続調光レベルの1段階の変化幅を小さくするとともに1段階当たりの時間間隔をも短くすることになるから、段調光モードの選択操作を連続調光モードの選択操作と区別するために押釦スイッチの押操作の開始から終了までの時間として設定する閾値の選択範囲に余裕がなくなる。つまり、この閾値を小さい値に設定しなければならず、押釦スイッチを押操作する時間がわずかに長くなるだけで連続調光モードが選択されることになる。
【0007】
一方、段調光モードを選択しようとして押釦スイッチを押操作する時間には個人差があるから、段調光モードと連続調光モードとを識別するための閾値が上述のように小さい値であると、段調光モードを選択しようとして連続調光モードが選択される可能性が高くなる。
【0008】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、1つの操作部で段調光モードと連続調光モードとの操作に兼用しながらも段調光モードと連続調光モードとの選択を誤りなく容易に行うことができる照明装置および照明器具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、光源と、光源への供給電力が可変であって光源の光出力を調節可能とする点灯回路と、多段階に設定された連続調光レベルから選択した1段階を点灯回路に与えて光源の光出力を制御する調光制御回路と、操作中に出力される操作信号を調光制御回路に与えて連続調光レベルの1段階を選択させる操作部とを備え、調光制御回路では、連続調光レベルよりも段数が少なく1段階当たりの光出力の変化幅が大きい段調光レベルが設定され、操作部の操作開始時に段調光レベルの1段階分だけ変化させるとともに変化後の光出力レベルを規定の待機期間は維持し、待機期間の終了までに操作部の操作が終了しているときには光源の光出力を前記変化後の光出力に維持する段調光モードを選択し、待機期間の終了時点で操作部が継続して操作されていると待機期間の終了時点から操作部の操作が終了するまでの期間に規定の時間間隔で連続調光レベルの1段階分ずつ光出力を変化させる連続調光モードを選択するものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記調光制御回路では、前記連続調光モードで前記操作部の操作が終了したときに、操作部の操作終了時点における連続調光レベルの近傍の段調光レベルを選択するものである。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記調光制御回路では、前記連続調光モードにおいて光出力を変化させる時間間隔を長短2段階から選択でき、前記待機期間中に前記操作部が再び操作されかつ待機期間の終了時点で操作部が継続して操作されているときには、前記時間間隔を長くした前記連続調光モードを選択するとともに前記操作部の操作が終了したときに操作部の操作終了時点における連続調光レベルを選択し、前記待機期間中に前記操作部の操作がなく待機期間の終了時点で操作部が継続して操作されているときには、前記時間間隔を短くした前記連続調光モードを選択するとともに前記操作部の操作が終了したときに操作部の操作終了時点における連続調光レベルの近傍の段調光レベルを選択するものである。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の照明装置における少なくとも前記光源と前記点灯回路と前記調光制御部とを器具本体に設けたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下の実施の形態では、照明装置として図1に示すように、照明器具1と操作部としてのリモコン装置2とからなる構成を例示する。照明器具1は光源10を備え、光源10には商用電源である交流電源ACからの電力が点灯回路11を介して供給される。光源10には、たとえば直径の異なる2本の円環状の管体の内部空間を連通させて1つの放電路を形成した、いわゆる2重環形蛍光ランプなどを用いる。もっとも、光源10の形状についてはどのようなものであっても本発明の技術思想は適用可能である。
【0016】
点灯回路11は、たとえば交流電源ACから直流電圧を生成し、直流電圧をインバータ回路により高周波交番電圧に変換して光源10に与えるものが用いられる。この種の点灯回路11では、インバータ回路を構成するスイッチング素子のオン・オフの周波数を変化させることによって、光源10に供給する電力を調節することができる。つまり、点灯回路11にはスイッチング素子を駆動する駆動回路11aが設けられ、駆動回路11aには外部から電圧信号である調光制御信号を受けて電圧値に応じた周波数の駆動信号を出力するV/F変換回路が含まれ、駆動信号がスイッチング素子に与えられることによって光源10の光出力が制御される。さらに、照明器具1には、上述した光源10のほか補助光源13として豆球が設けられている。補助光源13は点灯回路11とは別に設けた点灯回路14により光出力が制御される。
【0017】
駆動回路11aに与える調光制御信号は、調光制御回路12において生成される。調光制御回路12はリモコン装置2から送出された光(一般に赤外線)を媒体とするワイヤレス信号を受信するための受光部12aを備える。調光制御回路12は点灯回路11を制御するだけではなく点灯回路14も制御する。
【0018】
一方、図示するリモコン装置2は、片手で持つことができる程度の大きさの偏平な器体20を有する。器体20の前面には、光源10の点灯と消灯とをそれぞれ指示する点灯スイッチ21および消灯スイッチ22と、補助光源13の点灯を指示する豆球スイッチ23と、光源10の光出力を定格点灯状態よりも小さくする調光点灯を指示する調光スイッチ24と、調光スイッチ24により調光点灯が指示された状態で光源10の光出力の調節を指示するアップスイッチ25およびダウンスイッチ26を備える。これらのスイッチ21〜26は、いずれも押釦スイッチであって押操作中に操作信号を発生する。また、スイッチ21〜26の操作信号はワイヤレス信号によって調光制御回路12に伝送される。
【0019】
アップスイッチ25は基本的には光源10または補助光源13の光出力を増加させる指示を与え、ダウンスイッチ26は基本的には光源10または補助光源13の光出力を減少させる指示を与える。なお、補助光源13については調光を行わずに点灯と消灯とのみを行うようにしてもよい。アップスイッチ25およびダウンスイッチ26により設定可能な光出力は、消灯を0%とし定格点灯を100%として多段階に設定されている。従来構成においても説明したように、アップスイッチ25とダウンスイッチ26とによる光出力レベルの指示の様式には基本的には2種類あり、アップスイッチ25またはダウンスイッチ26の押操作を継続したときに光出力レベルを比較的小さい変化幅で時間経過に伴って変化させる連続調光モードと、アップスイッチ25またはダウンスイッチ26の押操作を短時間としたときに光出力レベルを比較的大きい変化幅である段調光レベルの1段階分だけ変化させる段調光モードとが選択可能になっている。ただし、連続調光モードか段調光モードかにかかわらず、光出力レベルの設定範囲の上限値と下限値との間でのみ光出力レベルを調節可能であることは言うまでもない。
【0020】
なお、上述した照明器具1の構成は以下の実施形態を説明するための一例であって、光源10の調光が可能な構成であれば他の構成を採用することが可能である。また、操作部としてリモコン装置2を用い、リモコン装置2から光によるワイヤレス信号を用いて照明器具1に指示を与えることにより光源10の光出力を可変とした構成例を示しているが、調光制御回路12に有線で操作部を接続した構成であっても本発明の技術思想は適用可能であり、操作部から調光制御回路12に指示を与える経路はどのようなものでもよい。
【0021】
以下の実施の形態では、本発明の要旨であるアップスイッチ25またはダウンスイッチ26を操作したときの調光制御回路12の動作について説明する。ただし、ダウンスイッチ26を操作したときの動作は、アップスイッチ25を操作したときの動作とは光出力レベルの変化方向が異なるだけであるから、以下ではとくに必要がなければアップスイッチ25についてのみ記載し、ダウンスイッチ26については光出力レベルの変化方向を逆にするように読み替えることとする。
【0022】
(第1の実施の形態)
本実施形態における調光制御回路12では、図1(b)のように、アップスイッチ25が時刻t1において押操作され操作信号が発生すると、まず段調光レベルの1段階分に相当するレベル分だけ光出力を増加させ、その後、規定された待機期間T1においてはアップスイッチ25あるいはダウンスイッチ26の押操作の有無にかかわらず光出力を一定に保つようにしてある。待機期間T1の終了時点である時刻t2でアップスイッチ25の押操作が終了しており、待機期間T1の間にアップスイッチ25の操作がなければ、上述した光出力を維持する。つまり、この操作では段調光モードが選択されたことになる。一方、待機期間T1の終了時点でアップスイッチ25の押操作が継続していれば、待機期間T1の終了時点からアップスイッチ25の押操作が継続している間には連続調光モードで動作する。
【0023】
ここで、調光制御回路12には、0〜100%(定格点灯)の連続調光レベルを1%ずつ101段階に設定した連続調光レベルと、0〜100%の段調光レベルを5%ずつ21段階に設定した段調光レベルとが設定されている。連続調光モードでは時間経過に伴って一定の時間間隔で連続調光レベルが1段階分ずつ光出力レベルが変化し、段調光モードでは段調光レベルの1段階分ずつ光出力レベルが変化する。また、連続調光モードの5段階が段調光レベルの1段階に相当しており、連続調光モードにおいて連続調光レベルが5段階上昇するのに要する時間が待機期間T1に相当する時間となるように設定してある。また、待機期間T1は、アップスイッチ25を人が短時間だけ押操作する際の時間のばらつきを考慮して、ばらつき範囲の最大値よりも大きくなる程度に設定してある。したがって、アップスイッチ25を押操作すれば、操作時間の長短にかかわらず段調光レベルの1段階に相当するレベル分だけ光出力が増加することになる。
【0024】
待機期間T1の終了時点ではアップスイッチ25の押操作が継続しているか否かが判断される。待機期間T1の終了時点でアップスイッチ25の押操作が継続していなければ、アップスイッチ25は短時間だけ押操作されたことになり、待機期間T1の終了後も待機期間T1と同じ段調光レベルでの光出力が維持される。一方、待機期間T1の終了時点でアップスイッチ25の押操作が継続していれば、押操作が継続している期間は連続調光モードの動作が選択される。
【0025】
要するに、従来構成と同様に、アップスイッチ25の押操作が規定時間を越えて継続していれば連続調光モードが選択され、規定時間よりも短ければ段調光モードが選択されることになる。ただし、従来構成では連続調光モードの1段階に相当する時間よりも短い程度の時間の押操作に対して段調光モードが選択され、連続調光モードの1段階に相当する時間を越える押操作に対して連続調光モードが選択されていたのに対して、本実施形態では連続調光モードの複数段階分に相当する時間で段調光モードと連続調光モードとを判別していることになるから、段調光モードと連続調光モードとを判別する時間に余裕があり誤判別の可能性が大幅に低減される。換言すれば、段調光モードを選択する際のアップスイッチ25を押操作の時間について比較的大きいばらつきを許容することになり、段調光モードと連続調光モードとの区別が容易になる。
【0026】
なお、本実施形態の構成では連続調光モードが選択された後にアップスイッチ25の押操作が終了した時点で、連続調光レベルは必ずしも段調光レベルに一致しておらず、次にアップスイッチ25またはダウンスイッチ26が押操作されたときには、段調光レベルの1段階分に相当するレベル分である連続調光モードの5段階分だけ光出力を変化させることになる。たとえば、段調光レベルが上述のように5%刻みで設定されていると、光出力が0%(消灯)である状態でアップスイッチ25を押操作すれば、アップスイッチ25の押操作の直後に光出力レベルは5%まで増加する。一方、連続調光モードの終了時点(アップスイッチ25の押操作を終了した時点)の光出力レベルが17%であったとすれば、次にアップスイッチ25を操作した直後には光出力レベルは22%になる。つまり、段調光レベルである20%や25%には一致しない。
【0027】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、連続調光モードの終了時点での光出力レベルについてとくに規制を設けていないものであったが、本実施形態は連続調光モードの終了時点での光出力レベルを段調光レベルに一致させるように規制しているものである。
【0028】
すなわち、図2に示すように、アップスイッチ25の押操作が待機期間T1を越える時間継続して連続調光モードが選択され、アップスイッチ25の押操作が時刻t3において終了すると、アップスイッチ25の押操作の終了時点での連続調光レベルXではなく、その連続調光レベルXよりも高い段階であってもっとも近い段調光レベルL(n)(n=0,1,2,……,21)が選択される。要するに、L(n−1)<X≦L(n)のときに、アップスイッチ25の操作の終了後の光出力レベルとしてはL(n)が選択されるのである。このように、連続調光モードが選択されたときに、任意の連続調光レベルが設定されるのではなく、必ずいずれかの段調光レベルLnに一致するように光出力が設定されるようにしてある。
【0029】
たとえば、光出力レベルが20%である状態でアップスイッチ25を押操作すれば、押操作の直後に光出力レベルが25%に上昇し、その後、待機期間T1を越えてアップスイッチ25の押操作を継続すれば連続調光モードに移行する。連続調光モードに移行した後に光出力レベルが77%になった時点でアップスイッチ25の押操作を終了すれば、77%よりも高くかつもっとも近い段調光レベルは80%であるから、アップスイッチ25の押操作の終了後の光出力レベルは80%になる。ここで、アップスイッチ25の押操作の終了後も、アップスイッチ25の操作時と同様にして80%の光出力レベルに到達させることによって、違和感を生じさせることなく段調光レベルに到達させることができる。ただし、この場合にアップスイッチ25の操作の終了から光出力レベルが一定になるまでの時間遅れが生じることになるが、最大でも連続調光モードの4段階分の時間遅れ程度であるから、大きな違和感は生じない。なお、ダウンスイッチ26により連続調光モードが選択された場合には、押操作の終了時点で、そのときの光出力レベルよりも低くかつもっとも近い段調光レベルを選択すればよい。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0030】
以上説明したように、本実施形態の構成では、連続調光モードを選択して光出力レベルを変化させても、設定できる光出力レベルは段調光レベルに一致しているから、段調光モードと連続調光モードとは操作の差異のみであって、設定できる光出力レベルは同じである。つまり、所望の光出力レベルに設定する場合に、段調光モードと連続調光モードとのいずれの操作方法でも同じ光出力に容易に設定することができる。
【0031】
(第3の実施の形態)
本実施形態は、アップスイッチ25の押操作前の規定の期間内にアップスイッチ25を押操作するか押操作を終了しているかに応じて、動作モードを選択可能としたものである。すなわち、図3に示すように、アップスイッチ25の押操作後の待機期間(規定の期間)T1においてアップスイッチ25を再び押操作した場合と、アップスイッチ25の押操作の終了後の選択期間T2においてアップスイッチ25を押操作した場合とで動作モードを切り換えるようにしたものである。ここに、本実施形態では待機期間T1と選択期間T2との長さを一致させてある。
【0032】
まず、時刻t1でアップスイッチ25の押操作を行い、その後、待機期間T1が終了する時刻t2の前の時刻t5においてアップスイッチ25をもう一度押操作するとともに、アップスイッチ25の2度目の押操作が待機期間T1の終了時点を越えて継続している場合の動作について説明する。アップスイッチ25の1度目の押操作に対しては、第1の実施の形態と同様に、押操作の直後に光出力レベルを段調光レベルの1段階分だけ上昇させ、待機期間T1においては上昇後の光出力レベルを維持する。ここで、時刻t5においてアップスイッチ25が押操作され待機期間T1の終了後も継続して押操作されていることによって連続調光モードに移行する。つまり、アップスイッチ25の押操作が継続している期間中において連続調光レベルの1段階分ずつ光出力レベルが上昇する。ただし、この場合にはアップスイッチ25の押操作を終了した後に、アップスイッチ25の押操作の終了時点における光出力レベルが維持される。また、各段階の光出力レベルを選択しやすくするために、光出力レベルが次段階に変化するまでの維持時間(時間間隔)T3は比較的長く設定される。つまり、連続調光モードにおける光出力レベルの変化速度は比較的遅くなる。したがって、時刻t3においてアップスイッチ25の押操作が終了し、その後、アップスイッチ25の操作が行われなければ、光源10の光出力は図3に示す光出力レベルKnに対応する光出力に維持されることになる。
【0033】
一方、時刻t3においてアップスイッチ25の押操作が終了した後の選択期間T2が時刻t4で終了する前の時刻t6においてアップスイッチ25が再び押操作され、かつ選択期間T2の終了時点を越えてアップスイッチ25の押操作が継続しているときには、第2の実施の形態と同様の形の連続調光モードが選択される。すなわち、アップスイッチ25の押操作の終了時点で、押操作の終了時点の光出力レベルが設定されるのではなく、押操作の終了時点の光出力レベルよりも高くもっとも近い段調光レベルまで上昇し、その段調光レベルが光出力レベルとして選択される。この動作モードでは連続調光レベルを選択するのではないから、アップスイッチ25を2回続けて押操作した場合の上述の動作モードの場合よりも光出力レベルの変化速度は速くなる。ここに、上述の例において選択期間T2の間にアップスイッチ25ではなくダウンスイッチ26を押操作した場合であっても、変化速度の比較的速い連続調光モードになる動作モードが選択されるが、この場合には光出力レベルを減少させる方向に変化する。また、アップスイッチ25を1回押操作して連続調光モードに移行し、その後、アップスイッチ25の押操作を一旦終了し、選択期間T1において再びアップスイッチ25またはダウンスイッチ26を押操作したときにも変化速度の比較的速い連続調光モードになる動作モードが選択される。さらに、アップスイッチ25を押操作して、待機期間T1の終了時点を越えるまでアップスイッチ25の押操作を継続しているときには、第2の実施の形態と同様に連続調光モードに移行し、アップスイッチ25の押操作の終了時点では、その時点の光出力レベルに近い段調光レベルが選択される動作になる。
【0034】
本実施形態の構成では、第2の実施の形態と同様に連続調光モードと段調光モードとのいずれの操作に対しても段調光レベルに対応する光出力で光源10を点灯させる動作モードのほかに、各段階の連続調光レベルに対応する光出力で光源10を点灯させる動作モードも選択可能としているから、使用者の好みに応じて、光出力レベルを大まかに設定したり微調整したりすることが可能になる。しかも、動作モードの選択は、1個のアップスイッチ25の押操作の手順によって選択されるから、リモコン装置2における押釦スイッチの個数が増加することはない。
【0035】
なお、上述した各実施形態において、連続調光モードの1段階のレベルを1%として101段階設定し、段調光レベルの1段階を5%として21段階設定しているが、これらの設定は一例であって、連続調光モードと段調光モードとのいずれにおいても段階数や1段階の変化幅は適宜に選択でき、また1段階の変化幅についても一定である必要はない。また、操作部であるアップスイッチ25およびダウンスイッチ26には押釦スイッチを用いているが、押釦スイッチ以外の構成のスイッチであっても操作時と非操作時とでオン・オフを反転させる形式のスイッチであれば、他の構成のスイッチであっても操作部に用いることが可能である。
【0036】
【発明の効果】
請求項1の発明は、光源と、光源への供給電力が可変であって光源の光出力を調節可能とする点灯回路と、多段階に設定された連続調光レベルから選択した1段階を点灯回路に与えて光源の光出力を制御する調光制御回路と、操作中に出力される操作信号を調光制御回路に与えて連続調光レベルの1段階を選択させる操作部とを備え、調光制御回路では、連続調光レベルよりも段数が少なく1段階当たりの光出力の変化幅が大きい段調光レベルが設定され、操作部の操作開始時に段調光レベルの1段階分だけ変化させるとともに変化後の光出力レベルを規定の待機期間は維持し、待機期間の終了までに操作部の操作が終了しているときには光源の光出力を前記変化後の光出力に維持する段調光モードを選択し、待機期間の終了時点で操作部が継続して操作されていると待機期間の終了時点から操作部の操作が終了するまでの期間に規定の時間間隔で連続調光レベルの1段階分ずつ光出力を変化させる連続調光モードを選択するものであり、待機期間を適宜の長さに設定することによって、段調光モードと連続調光モードとを切り換える時間に余裕があるから、段調光モードを選択しようとするときに操作部の操作時間の個人差によって連続調光モードが選択されてしまう不都合を防止することができる。とくに、待機時間を連続調光レベルの複数段階分の変化に要する時間に設定することによって、従来構成に比較すれば複数倍の時間内で段調光モードと連続調光モードとを判別することになるから、段調光モードと連続調光モードとが誤選択される可能性が少なくなり、しかも連続調光モードにおける光出力の変化速度を従来構成と等しくしているとすれば、所望の光出力に到達するまでの時間は従来構成と同じになる。
【0037】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記調光制御回路では、前記連続調光モードで前記操作部の操作が終了したときに、操作部の操作終了時点における連続調光レベルの近傍の段調光レベルを選択するものであり、段調光モードと連続調光モードとのどちらの操作によっても同じ光出力に設定することが可能になる。
【0040】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記調光制御回路では、前記連続調光モードにおいて光出力を変化させる時間間隔を長短2段階から選択でき、前記待機期間中に前記操作部が再び操作されかつ待機期間の終了時点で操作部が継続して操作されているときには、前記時間間隔を長くした前記連続調光モードを選択するとともに前記操作部の操作が終了したときに操作部の操作終了時点における連続調光レベルを選択し、前記待機期間中に前記操作部の操作がなく待機期間の終了時点で操作部が継続して操作されているときには、前記時間間隔を短くした前記連続調光モードを選択するとともに前記操作部の操作が終了したときに操作部の操作終了時点における連続調光レベルの近傍の段調光レベルを選択するものであり、操作部を1回だけ操作するか待機期間内で再び操作するかの2種類の操作方法に対応して、光出力の変化速度および設定可能な光出力の変化幅とを選択することができるから、使用者の好みに応じて光出力を微調整することが可能になる。
【0041】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の照明装置における少なくとも前記光源と前記点灯回路と前記調光制御部とを器具本体に設けたものであり、請求項1ないし請求項3と同様の効果が得られる照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態を示すブロック図、(b)は同上の動作説明図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す動作説明図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す動作説明図である。
【図4】従来例を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 照明器具
2 リモコン装置
10 光源
11 点灯回路
12 調光制御回路
25 アップスイッチ
26 ダウンスイッチ
Claims (4)
- 光源と、光源への供給電力が可変であって光源の光出力を調節可能とする点灯回路と、多段階に設定された連続調光レベルから選択した1段階を点灯回路に与えて光源の光出力を制御する調光制御回路と、操作中に出力される操作信号を調光制御回路に与えて連続調光レベルの1段階を選択させる操作部とを備え、調光制御回路では、連続調光レベルよりも段数が少なく1段階当たりの光出力の変化幅が大きい段調光レベルが設定され、操作部の操作開始時に段調光レベルの1段階分だけ変化させるとともに変化後の光出力レベルを規定の待機期間は維持し、待機期間の終了までに操作部の操作が終了しているときには光源の光出力を前記変化後の光出力に維持する段調光モードを選択し、待機期間の終了時点で操作部が継続して操作されていると待機期間の終了時点から操作部の操作が終了するまでの期間に規定の時間間隔で連続調光レベルの1段階分ずつ光出力を変化させる連続調光モードを選択することを特徴とする照明装置。
- 前記調光制御回路では、前記連続調光モードで前記操作部の操作が終了したときに、操作部の操作終了時点における連続調光レベルの近傍の段調光レベルを選択することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
- 前記調光制御回路では、前記連続調光モードにおいて光出力を変化させる時間間隔を長短2段階から選択でき、前記待機期間中に前記操作部が再び操作されかつ待機期間の終了時点で操作部が継続して操作されているときには、前記時間間隔を長くした前記連続調光モードを選択するとともに前記操作部の操作が終了したときに操作部の操作終了時点における連続調光レベルを選択し、前記待機期間中に前記操作部の操作がなく待機期間の終了時点で操作部が継続して操作されているときには、前記時間間隔を短くした前記連続調光モードを選択するとともに前記操作部の操作が終了したときに操作部の操作終了時点における連続調光レベルの近傍の段調光レベルを選択することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の照明装置における少なくとも前記光源と前記点灯回路と前記調光制御部とを器具本体に設けたことを特徴とする照明器具。
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