JP4028529B2 - コネクタ及びコネクタ接続用スリーブ - Google Patents

コネクタ及びコネクタ接続用スリーブ Download PDF

Info

Publication number
JP4028529B2
JP4028529B2 JP2004206673A JP2004206673A JP4028529B2 JP 4028529 B2 JP4028529 B2 JP 4028529B2 JP 2004206673 A JP2004206673 A JP 2004206673A JP 2004206673 A JP2004206673 A JP 2004206673A JP 4028529 B2 JP4028529 B2 JP 4028529B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
hole
copper foil
foil tape
shield wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004206673A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006032029A (ja
Inventor
能久 樫本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aviation Electronics Industry Ltd filed Critical Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Priority to JP2004206673A priority Critical patent/JP4028529B2/ja
Publication of JP2006032029A publication Critical patent/JP2006032029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4028529B2 publication Critical patent/JP4028529B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、同軸ケーブルに取り付けて電気的な接続を行うコネクタ及びコネクタ接続用スリーブの技術分野に属する。
同軸ケーブルは、高周波特性が優れているとともに誘導雑音の遮蔽効果が高いという特性を有していることから、テレビジョンのアンテナケーブルや高周波機器の信号伝送用に広く使用されている。一般に同軸ケーブルの構造は、図6の(a)、(b)に示すように、中心部に複数の銅線を束ねた導体20を有し、導体20の外周をポリプロピレンなどの絶縁体21で覆い、絶縁体21の外周に銅箔テープ22とその外側に銅細線で織ったシールド線23を被せ、最外周を外被24で覆った構造であり、絶縁体21、銅箔テープ22、シールド線23及び外被24の断面は、同心円状となっている。
このような同軸ケーブルは、先端に端子やコネクタを取り付けて使用されるもので、図6の(c)から(j)は、同軸ケーブルの先端にコネクタを装着する工程の1例を示したものである。
図6の(c)は同軸ケーブルの両端を切断した状態で、(d)はケーブルストリッパーなどを使って同軸ケーブルの一方の端末の外被24などを取り去り、導体20、絶縁体21及びシールド線23を剥き出しにした状態である。なお、(d)において銅箔テープ22は、シールド線23の内側となっているため図示されていない。(e)は(d)の先端の導体20に半田付けなどでコネクタのコンタクト25を固着した状態であり、(f)は(e)状態から銅箔テープ22の形状をそのままに保ったままでシールド線23だけを剥離して開傘状態としたものである。
続いて図6の(g)から(j)はコネクタのシェルを取り付ける工程を示したもので、(g)に示すようにシェル6の筒部へ銅箔テープ22までを挿入するようにしてシェル6をはめ込み、予めケーブルの左方に嵌めてあったフェルール26を、傘状に開いていたシールド線23を銅箔テープ22の上へすぼめるように右へ寄せてゆき(h)の状態にした後、(i)、(j)に示すようにフェルール26を六角形状にするカシメ工事を行って、コネクタの同軸ケーブルへの取り付けが完了する。
以上示した工程において、図6の(e)の状態から(f)に示すように銅箔テープ22の形状を保ったままでシールド線23だけを剥離して開傘状態に加工する工程は、従来、竹串やピンセットなどを用いて手作業で行われるか、又は、内部で軸方向に断面円形の孔を有する円柱体で、その先端周囲が傾斜した形体のシールド線開き治具を用いて行われていた(例えば、特許文献1参照)。
その後、図7に示す構造のコネクタ又はコネクタ接続用のスリーブが用いられるようになり、図6の(f)に示すシールド線23だけを剥離して開傘状態に加工する工程が、省略できるようになり、組み立て工程の効率化が図られるようになった(例えば、特許文献2参照)。
図7は、従来のコネクタ及びコネクタ接続用スリーブの構造を示す外観図及び拡大図である。(a)はコネクタの外観図、(b)はコネクタ接続用のスリーブの外観図であり、コネクタ及びコネクタ接続用のスリーブの先端部((a)及び(b)のA部)は、共に同一の形状で(a)及び(b)のそれぞれの先端部(A部)B矢視図を(c)に示し、先端部(A部)の断面図を(d)に示してある。
図7の(c)及び(d)に示すように従来のコネクタ及びコネクタ接続用のスリーブは、円筒部31或いは円柱体(スリーブ)37の内部に軸の方向に断面円形の貫通孔32が設けられ、その先端は、孔開口面33が軸と直角であり、開口周線からは外面へ向けて傾斜面34が形成されているので断面が刃の形状をした刃形部36が形成されている。
図8は、図7に示す従来のコネクタ及びコネクタ接続用のスリーブを同軸ケーブルに取り付ける中間工程の詳細を示す図であり、図8の(a)は図6の(e)の状態に加工した同軸ケーブルの端末を、コネクタの円筒部31の貫通孔32に差し込んだ状態を示すものである。なお、コネクタ接続用のスリーブの円柱体(スリーブ)37の先端部は、図7の(c)及び(d)に示すようにコネクタの円筒部31の先端部と同一形状であり、コネクタ接続用のスリーブの円柱体(スリーブ)37も図8の(a)のように差し込まれる。
図8の(b)は、(a)のD部の拡大断面図であり、同軸ケーブルの端末をコネクタの円筒部31あるいはコネクタ接続用のスリーブの円柱体(スリーブ)37の貫通孔32に差し込んだ状態の詳細を示す断面図である。(b)に示すように円筒部31及び円柱体(スリーブ)37の貫通孔32にコンタクト25が入り、刃形部36の先端が銅箔テープ22とシールド線23の切断部に接触する状態となっている。その後、刃形部36の先端が銅箔テープ22とシールド線23との間に割り込むようにして図の矢印のように円筒部31及び円柱体(スリーブ)37を押し込んで行く。
図9は、コネクタ組み立ての最終工程を示したもので、(a)及び(b)はコネクタの場合、(c)及び(d)はコネクタ接続用スリーブを用いた場合を示したものである。
図9の(a)は、図8の(b)に示すコネクタの円筒部31の先端が銅箔テープ22とシールド線23との間に差し込まれて外被24の切断部の近くまで到達した状態である。このように円筒部31が銅箔テープ22とシールド線23との間に差し込まれた後に、予め同軸ケーブルの左方にはめておいたフェルール26を移動させて来てシールド線23の上に被せたものが(b)であり、その後、図6の(h)、(i)、(j)の手順でフェルール26が固着されてコネクタの取り付けが完了する。
図9の(c)は、(a)と同様にコネクタ接続用スリーブの円柱体(スリーブ)37が銅箔テープ22とシールド線23との間に差し込まれてその先端が外被24の切断部の近くまで到達した状態(左図)を示す、さらに、これに被せるようにはめられるコネクタシェル38(右図)を示したものである。(c)の左図のように円柱体(スリーブ)37が銅箔テープ22とシールド線23との間に差し込まれた後に、図の矢印のようにコネクタシェル38を押し込みシールド線23の外周がコネクタシェル38の孔に入り込むように差し込んで行く。(d)は、このようにコネクタシェル38を差し込み、さらに、予め同軸ケーブルの左方にはめられていたフェルール26をコネクタシェル38の円筒部に被せた状態を示すもので、この(d)に示す状態以降、図6の(h)、(i)、(j)の手順でフェルール26の寄せとカシメ工事を行ってコネクタの取り付けが完了する。
実公平8−4714号(図3) 実用新案登録第2598836号(図3)
前述のとおり従来のコネクタ及びコネクタ接続用のスリーブは、図7の(d)に示すように軸に対して直角な孔開口面33を有して先端が鋭角な刃形の形状となっているもので、この孔開口面33の刃形部36の先端を銅箔テープ22とシールド線23の間に差し込むことによって同軸ケーブルの先端に取り付けられるものである。
このように取り付けられるコネクタ及びコネクタ接続用のスリーブは、孔開口面33が軸に直角であり刃形部36の先端の全周が銅箔テープ22とシールド線23の切断部の全周と同時に接触するために、図8の(b)の状態から円筒部31或いは円柱体(スリーブ)37をさらに差し込んで行き、シールド線23が刃形部36の傾斜面34上に出て銅箔テープ22が貫通孔32の内部に入り込んで図9の(a)に示す状態にするためには、刃形部36の先端の全周が同軸ケーブル切断面の銅箔テープ22とシールド線23の境目の全周に渡って同時に差し入れるように作業しなければならない。このように刃形部36の円と、銅箔テープ22、シールド線23の境目の円とを正確に突き合わせるには、相当の注意が必要である。
また、一般に、同軸ケーブルは型を使ってその断面が円形となるように製作されるが、材質のむらや製作する時の温度などによって断面の径が僅かに変化することがある。また、同軸ケーブルを屈曲させたままで放置したり強い力で切断すると、その断面は変形することがある。このように僅かではあるが種々様々に変形している同軸ケーブルの端末の銅箔テープ22とシールド線23との間に、円筒部31あるいは円柱体(スリーブ)37の刃形部36を差し込んで行くには、変形がない場合よりも更に注意深い作業が必要となる。
銅箔テープ22とシールド線23の境目に、刃形部36先端の円形が一致しないと刃形部36の一部が銅箔テープ22やシールド線23の一部にかかってしまうという状態になる。このような状態で、円筒部31あるいは円柱体(スリーブ)37に同軸ケーブルを差し込んで行くと、刃形部36が銅箔テープ22あるいはシールド線23の一部を噛み込んでしまい、銅箔テープ22とシールド線23に損傷を加えてしまうことになる。
このため、従来のコネクタ及びコネクタ接続用のスリーブは、同軸ケーブルへの取付け工程で不良品を多く発生させ歩留まりの悪いものとなり、長年の経験と熟練した技能を有する作業者による注意深い作業を必要としていた。
本発明が解決しようとする課題は、前述した従来のコネクタ及びコネクタ接続用のスリーブにおいて、歩留りが悪く、また、長年の経験と熟練した技能を有する作業者による注意深い作業を必要として加工費を増大させるという問題を解消して、容易に取り付けることができて、品質が安定し、熟練技能者による注意深い作業が必要なく加工費を低減できる経済的なコネクタ及びコネクタ接続用のスリーブを提供することにある。
上記の課題を解決するため本発明の第1の構成は、後方が断面円形の貫通孔を有する円筒部になっており、その円筒部後端の孔開口面が円筒軸に垂直な面に対して傾斜しており、該開口の周線からはそれより前の円筒部外面へ向って前記孔開口面とは傾斜角度が異なる傾斜面となっているシェルを有することを特徴とするコネクタである。
本発明の第2の構成は、前記第1の構成において円筒部後端の孔開口周縁が孔の奥方向へ傾斜する面取りを有することを特徴とするコネクタである。
本発明の第3の構成は、内部で軸方向に断面円形の貫通孔を有する円柱体の両端の内少なくとも一方の孔開口面が軸方向に対する垂直面に対して傾斜しており、かつ該開口の周線からはそれより後方の円柱体外面へ向って前記孔開口面とは傾斜角度が異なる傾斜面となっていることを特徴とするコネクタ接続用スリーブである。
本発明の第4の構成は、前記第3の構成において開口面が傾斜した孔開口周縁が孔の奥方向へ傾斜する面取りを有することを特徴とするコネクタ接続用スリーブである。
本発明の第5の構成は、前記第3の構成又は第4の構成のコネクタ接続用スリーブを用いてケーブルに接続されたことを特徴とするコネクタである。
以上のように、本発明の第1の構成のコネクタは、同軸ケーブルの先端が差し込まれる貫通孔を有する円筒部の後端の孔開口面が円筒軸に垂直な面に対して傾斜しており、該開口の周線からはそれより前の円筒部外面へ向って傾斜面となった構造のシェルを有しているので、シェルの円筒部の貫通孔に同軸ケーブルの先端を差し込んだ時に最初に切断面に接触するのは、傾斜した孔開口面の最先端の鋭角な形状をした刃形の先端部分であり、その鋭角な刃形の先端部分だけをまず銅箔テープとシールド線との間に差し込む作業は極めて容易となる。さらに、この状態で、シェル全体を円筒軸の周りで少しずつ回転させてやると、銅箔テープとシールド線の間に差し込まれた刃形の先端部分が円筒軸の周りで回転することによって、刃形の先端部分が差し込まれた付近のシールド線を銅箔テープから剥がすことになる。このように、シェル全体を少しずつ回転させてやることによって、差し込まれた刃形の先端部分がその付近のシールド線を銅箔テープから剥がすために、刃形が銅箔テープやシールド線を噛み込んで傷付けることはなく、シェルの円筒部を銅箔テープとシールド線の間に差し込むことが容易となる。
このように本発明の第1の構成のコネクタのシェルは、その円筒部を銅箔テープとシールド線の間に差し込むときに、円筒部先端の刃形部が銅箔テープやシールド線を噛み込んで傷付けることがなく、容易に作業ができるものであるために、熟練技能者による注意深い作業が必要なく、コネクタの組み立ての品質が安定し、また、加工費が低減できて経済的であるという効果を有するものである。
また、本発明の第2の構成では、傾斜した孔開口面の周縁を孔の奥方向に傾斜する面取りを施したものであり、この面取り部分が、銅箔テープを巻かれた部分が貫通孔に入り易くする挿入口ガイドの役割をし、差し込んで行くときに銅箔テープの表面を滑らかに滑り込ませることができ、また、孔開口の周縁によって銅箔テープの表面を傷めることがないために、より品質を安定し、より加工費が低減できて経済的であるという効果を有するものである。
本発明の第3の構成のコネクタ接続用スリーブは、一方の端部又は両方の端部が第1の構成のコネクタのシェルの円筒部後端と同じ構造を持っているものである。このため第1の構成のシェルと同様に、コネクタ接続用スリーブを同軸ケーブルに差し込む時に、銅箔テープやシールド線を傷付けることがなく、円筒部全体を銅箔テープとシールド線の間に差し込むことが容易となり、コネクタの組み立ての品質が安定し、また、熟練技能者による注意深い作業が必要なく加工費が低減できて経済的であるという効果を有するものである。
両方の端部が第1の構成のコネクタシェルの円筒部後端と同じ構造のコネクタ接続用スリーブは、ケーブルに挿入しない他方端部も先端に進むにつれて径が小さくなる先細傾斜となっているために、コネクタ接続用スリーブの外側にコネクタシェルの後方円筒部分をはめこむことが容易であるとともに、同軸ケーブルに差し込むときに向きを気にせずに済むという効果がある。
さらに、第4の構成のコネクタ接続用スリーブは、孔開口周縁が孔の奥方向へ傾斜する面取りされた構造である。このため、前記第2の構成の面取りと同様に、面取りされた構造によって円筒部を回転させて差し込んで行くときに銅箔テープの表面を滑らかに滑り込ませることができ、また、孔開口の周縁によって銅箔テープの表面を傷めることがないために、より品質を安定し、より加工費を低減できて経済的であるという効果を有するものである。
本発明の第1の構成のコネクタのシェル及び第3の構成のコネクタ用接続スリーブは、導電性を持たせるために金属を用いることが最良である。
さらに、本発明の第1の構成の円筒部後端の孔開口面の傾斜角度及び第3の構成の円柱体の一方端の孔開口面の傾斜角度(軸の垂直面に対する孔開口面の傾斜角度)は、大き過ぎると傾斜している部分が長くなるために差し込む長さが長くなってしまうし、逆に、傾斜角度が小さいと差し込む長さは短くて済むが、先端が鈍角となるために、刃形の先端を銅箔テープとシールド線の間に差し込むことが難しくなるので、孔開口面の傾斜角度(軸の垂直面に対する孔開口面の角度)は、実際の工事の行い易さを考慮して決めることが最良である。
図1は、本発明のコネクタのシェルの実施例の全体の外観図及び先端部の拡大図である。(a)は全体の外観図で、(b)、(c)は、それぞれ(a)のA部のB矢視図、断面図であり、(d)は斜視図であり、(e)は(c)の拡大図である。
図1の(a)、(b)、(c)及び(d)に示すように、円筒部1は内部で軸方向に断面円形の貫通孔2を有し、円筒部1の先端部は軸に垂直な面に対して傾斜した孔開口面3となっている。この円筒部1の先端部は、(c)に示すように孔開口面3の周線4から後方((c)において周線4から右方向)に傾斜した傾斜面5を有しており、(e)に示すように孔開口周縁7を先端とする刃形部8を形成している。
図2は、本発明のコネクタのシェルの実施例の同軸ケーブルへの取り付け工程の詳細を示す図であり、(a)は、図6の(d)の状態に加工されて図6の(e)のようにコンタクト25が固着された同軸ケーブルの端末を、シェル6の後端の貫通孔2に差し込んだ状態を示したものである。(b)は(a)のD部の拡大断面図である。なお、図6の(a)及び(b)に示す銅箔テープ22は、図2の(a)ではシールド線23の内側となっているため図示されていない。
図2の(b)に示すように、シェル6の円筒部1の貫通孔2には同軸ケーブルの導体20に固着されたコンタクト25と絶縁体21の先端が挿入され、円筒部1の刃形部8の最先端が銅箔テープ22とシールド線23の切断部に接触する状態となっている。この状態で、刃形部8の最先端が銅箔テープ22とシールド線23の間に割り込むようにして円筒部1全体を矢印の方向に僅かに押し込むことによって、刃形部8の最先端の刃先が銅箔テープ22とシールド線23の間に僅かに入り、その部分のシールド線23が銅箔テープ22から剥離される。
刃形部8の刃先が銅箔テープ22とシールド線23の間に僅かに入った状態で、円筒部1全体を円筒軸の周りで僅かに左右に捻ると、刃形部8の最先端の刃先が僅かに動いて刃先付近のシールド線23が銅箔テープ22から剥離される。このように円筒部1全体を左右に捻り銅箔テープ22からシールド線23を部分的に剥離する操作を行いながら円筒部1全体を図2の(b)の矢印の方向に押し込むことによって、シールド線23が順次剥離されながら円筒部1の先端が同軸ケーブルに円滑に差し込まれて行く。
以上のように円筒部1を左右に捻りながら差し込むことによって、シールド線23と銅箔テープ22は刃形部8に噛み込まれて傷付くことが無く、(c)に示すように円筒部1が銅箔テープ22とシールド線23の間に差し込まれる。
図2の(d)は、(c)の状態に加工された同軸ケーブルの左方から予めはめ込んでおいたフェルール26を右方へ移動させてシールド線23に被せるようにした状態を示したもので、図6の(h)のようにフェルール26を所定の位置まで被せた後、図6の(i)、(j)のようにフェルール26に対してカシメ工事を行うことによってコネクタの装着工事が完了する。
なお、図1の(e)に示すように円筒部1の孔開口周縁7の貫通孔2の内面を面取りすることによって、図2の(b)から(c)のように円筒部1をシールド線23と銅箔テープ22の間に捻りながら差し込むときに、銅箔テープ22が被覆された部分が貫通孔2へ入るときに入り易くなり銅箔テープ22を傷付けることが無く、より容易に差し込むことができる。
図3は、本発明のコネクタ接続用スリーブの実施例の全体の外観図及び先端部の拡大図である。(a)は全体の外観図で、(b)、(c)は、それぞれ(a)のA部のB矢視図、断面図であり、(d)は斜視図であり、(e)は(c)の拡大図である。
図3の(b)、(c)、(d)及び(e)は、先に示した図1の(b)、(c)、(d)及び(e)と全く同一で、円柱体(スリーブ)11の一方の先端(図3の(a)では左側)は、図1の円筒部1の先端と同一の形状である。
図4は、本発明のコネクタ接続用スリーブの実施例の同軸ケーブルへの取り付けの中間工程の詳細を示す図であり、(a)は図6の(d)の状態に加工されて(e)のようにコンタクト25が固着された同軸ケーブルの端末を、円柱体(スリーブ)11の先端の貫通孔12へ差し込んだ状態を示したものである。(b)は(a)のD部の拡大断面図である。なお、図6の(a)及び(b)に示す銅箔テープ22は、図4の(a)ではシールド線23の内側となっているため図示されていない。
図4の(b)は、図2の(b)と同様に円柱体(スリーブ)11の貫通孔12に導体20に固着されたコンタクト25と絶縁体21の先端を挿入し、刃形部18の最先端が銅箔テープ22とシールド線23の切断部に接触している状態である。この後、実施例1の場合と同様に円柱体(スリーブ)11全体を矢印の方向に僅かに押し込んで刃形部18の最先端の刃先を銅箔テープ22とシールド線23の間に割り込ませて、その部分のシールド線23を銅箔テープ22から剥離する。
さらに、実施例1の場合と同様に円柱体(スリーブ)11全体を左右に捻って銅箔テープ22からシールド線23を部分的に剥離する操作を行いながら円柱体(スリーブ)11全体を矢印の方向に押し込むことによって、図4の(c)の状態となる。
図5は、本発明の実施例のコネクタ接続用スリーブを装着した同軸ケーブルへコネクタシェルを取り付ける最終工程の詳細を示す図であり、図4の(c)の状態からコネクタシェルとフェルールを取り付けて完成するまでの工程を示したものである。
図5の(a)の左図は、図4の(c)と同じもので同軸ケーブルの先端の銅箔テープ22とシールド線23の間に円柱体(スリーブ)11全体が差し込まれた状態を示したものであり、(a)の右図は、コネクタシェル16を示したものである。
図5の(b)は、(a)の左図に示す円柱体(スリーブ)11が差し込まれた同軸ケーブルの先端に、(a)の右図に示すコネクタシェル16を矢印のように被せて行き、さらに左からフェルール26を被せた状態を示したものである。図5の(c)に示すようにフェルール26を所定位置まで進めた後、(d)、(e)に示す手順でフェルール26をカシメ工事によって固着することによってコネクタの取り付けが完了する。
なお、円柱体(スリーブ)11の他方の端部には図3の(a)に示すように傾斜面19が設けられ、また、図3の(e)に示すように円柱体(スリーブ)11の孔開口周縁17の貫通孔12の内面は面取りされたものとなっている。図3の(a)に示すように傾斜面19を設けることによって、図5の(a)においてコネクタシェル16を矢印のように差し込むとき、コネクタシェル16の先端が円柱体(スリーブ)11の端部に突き当たることなく容易に差し込むことができることになる。また、図3の(e)の孔開口周縁17の面取りによって、実施例1の場合と同様に図4の(b)の状態から図4の(c)の状態のように円柱体(スリーブ)11を捻りながら銅箔テープ22とシールド線23の間に差し込むときに、銅箔テープ22が被覆された部分が貫通孔12へ入るときに入り易くなり銅箔テープ22を傷付けることが無く、より容易に差し込むことができる。
また、図示はしていないが、図3の(a)の円柱体(スリーブ)11の右端側も左端側と同じ形状にすることにより、同軸ケーブルへの取付けの際、取付け方向を気にすることなく差し込むことができるうえ、コネクタシェル16の先端も突き当ることなく容易に差し込める。
本発明のコネクタのシェルの実施例の全体の外観図及び先端部の詳細図と拡大図である。 本発明のコネクタのシェルの実施例の同軸ケーブルへの取り付け工程の詳細を示す図である。 本発明のコネクタ接続用スリーブの実施例の全体の外観図及び先端部の詳細図と拡大図である。 本発明のコネクタ接続用スリーブの実施例の同軸ケーブルへの取り付けの中間工程の詳細を示す図である。 本発明実施例のコネクタ接続用スリーブを装着した同軸ケーブルへコネクタシェルを取り付ける最終工程の詳細を示す図である。 シールド線の構造図及びシールド線の先端にコネクタを装着する工程を示す図である。 従来のコネクタのシェル及び従来のコネクタ接続用スリーブの先端部の構造を示す外観図及び拡大図である。 従来のコネクタのシェル及びコネクタ接続用スリーブの同軸ケーブルへの取り付けの中間工程の詳細を示す図である。 同軸ケーブルと従来のコネクタとの取り付け工程及び従来のコネクタスリーブを装着した同軸ケーブルとコネクタとの取り付け工程を示す図である。
符号の説明
1 円筒部
2,12 貫通孔
3,13 孔開口面
4,14 周線
5,15 傾斜面
6 シェル
7,17 孔開口周縁
8,18 刃形部
11 円柱体(スリーブ)
16 コネクタシェル
19 傾斜面
20 導体
21 絶縁体
22 銅箔テープ
23 シールド線
24 外被
25 コンタクト
26 フェルール
31 円筒部
32 貫通孔
33 孔開口面
34 傾斜面
35 シェル
36 刃形部
37 円柱体(スリーブ)
38 コネクタシェル

Claims (5)

  1. 後方が断面円形の貫通孔を有する円筒部になっており、その円筒部後端の孔開口面が円筒軸に垂直な面に対して傾斜しており、該開口の周線からはそれより前の円筒部外面へ向って前記孔開口面とは傾斜角度が異なる傾斜面となっているシェルを有することを特徴とするコネクタ。
  2. 円筒部後端の孔開口周縁が孔の奥方向へ傾斜する面取りを有することを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 内部で軸方向に断面円形の貫通孔を有する円柱体の両端の内少なくとも一方の孔開口面が軸方向に対する垂直面に対して傾斜しており、かつ該開口の周線からはそれより後方の円柱体外面へ向って前記孔開口面とは傾斜角度が異なる傾斜面となっていることを特徴とするコネクタ接続用スリーブ。
  4. 開口面が傾斜した孔開口周縁が孔の奥方向へ傾斜する面取りを有することを特徴とする請求項3記載のコネクタ接続用スリーブ。
  5. 請求項3又は4記載のコネクタ接続用スリーブを用いてケーブルに接続されたことを特徴とするコネクタ。
JP2004206673A 2004-07-14 2004-07-14 コネクタ及びコネクタ接続用スリーブ Expired - Fee Related JP4028529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004206673A JP4028529B2 (ja) 2004-07-14 2004-07-14 コネクタ及びコネクタ接続用スリーブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004206673A JP4028529B2 (ja) 2004-07-14 2004-07-14 コネクタ及びコネクタ接続用スリーブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006032029A JP2006032029A (ja) 2006-02-02
JP4028529B2 true JP4028529B2 (ja) 2007-12-26

Family

ID=35898136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004206673A Expired - Fee Related JP4028529B2 (ja) 2004-07-14 2004-07-14 コネクタ及びコネクタ接続用スリーブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4028529B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4082710B2 (ja) * 2006-09-04 2008-04-30 日本航空電子工業株式会社 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006032029A (ja) 2006-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4316482B2 (ja) シールド電線のアース処理方法及びアース処理構造
US7371112B2 (en) Coaxial connector and coaxial cable connector assembly and related method
US7714229B2 (en) Coaxial connector and coaxial cable connector assembly and related method
JP4082710B2 (ja) コネクタ
WO2007055871A1 (en) Coaxial cable connector with threaded outer body
JPH0773937A (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
US7695332B2 (en) Coaxial cable end-processing structure, coaxial cable shielding terminal and press-fastening apparatus
EP0694989B1 (en) Terminal-processed structure of shielded cable and terminal-processing method of the same
JP4199132B2 (ja) 電線終端接続構造および電線終端接続方法
US7726985B2 (en) Shielded electric cable assembly and method
JP2006156299A (ja) シールド電線のアース処理構造
JP4028529B2 (ja) コネクタ及びコネクタ接続用スリーブ
JP4792449B2 (ja) 同軸ケーブルコネクタ
JP4347128B2 (ja) シールド線開き治具
JP2004273333A (ja) フラットケーブル
JP2606077B2 (ja) マイクロ波同軸型フレキシブルケーブルと同軸型コネクタとの接続構造
JP2606411Y2 (ja) 中空線の接続構造
JP2006024499A (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
JP3333929B2 (ja) セミフレキシブル同軸ケーブルのハーネス方法
JP6856683B2 (ja) 防水栓付き電線の製造方法
JPS5953668B2 (ja) 電気コネクタ−
JP2004241286A (ja) 同軸接栓
JP3085736U (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
JP5344899B2 (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
JP3086982U (ja) 同軸ケーブルのコネクタ成端構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071011

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees