JP4028432B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、特に、遊技者を検出して可変表示ゲームの表示態様を変化させる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示画面の視界を制御して、隣席からの覗き見を不可能とするために、入賞玉制御装置の表示画面の前に、遊技者からの正面視界は確保するが隣席からの斜め視界は遮蔽する視界制御フィルムを配置した遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、遊技機の画像表示装置は、画像表示装置の周囲に設けられたセンターケースの凹部に、センターケースの前面より奥まった位置に取り付けられているので、斜め方向から画像表示装置を見ると、図12に示すように、画像表示装置の表示画面の一部分しか視認することができなかった。
【0004】
さらに、近年は遊技内容の多様化が進んでおり、変動表示ゲームの結果に関連する識別情報の他に、予告報知等の遊技の状態を報知する表示をすることが望まれており、変動表示装置の表示画面の大型化が進んでいる
【0005】
【特許文献1】
特開2001−129204号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、見ず知らずの他人に表示内容を確認されることを愉快には思わない遊技者がいて、覗き見対策を求める声がある。
【0007】
しかしながら、このような従来の遊技機では遊技者の有無にかかわらず表示装置の視認性が悪化する。通常の遊技機であれば、遊技者がいないときには遊技者を呼び込むために遊技内容を表示するデモンストレーション表示(又は、呼び込み表示)を行い遊技における表示内容をアピールしているので、このようなアピールの効果が低下する問題点がある。
【0008】
また、表示装置は遊技者に限らず遊技場の係員も表示内容を確認する必要がある。座位している遊技者と、立位の係員とでは観察位置が異なり、視界制御フィルムによる覗き見防止では遊技場の係員からの視認性が悪化し、係員は大きく腰を落とさないと表示内容が確認できなくなってしまう。
【0009】
また、友人同士が並んで遊技する時に隣席の表示内容が確認できないのでは互いに興趣が減じてしまう。見ず知らずの人には見せたくないが、仲間内にまで見せたくないとは限らない。
【0010】
さらに、遊技盤の大きさは限られていることから、変動表示装置の表示画面の大きさにも制約があり、表示画面に多くの内容を表示することが困難となっていた。
【0011】
本発明は、遊技者の移動に応じて表示態様を変化させることによって、識別情報の視認性を向上させ、多くの内容を表示する遊技機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、識別情報を可変表示可能な表示面を有する可変表示装置と、前記可変表示装置が配設されるセンターケースと、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示装置を制御する表示制御手段と、を備え、前記可変表示装置に表示結果として表示される識別情報が特定の表示態様となったことに関連して所定の遊技価値を付与可能となる遊技機において、遊技者の位置を検出して位置検出情報を生成する位置検出手段を備え、前記センターケースには凹室が設けられ、該凹室の奥に前記可変表示装置が配設されることによって、前記センターケースが前記可変表示装置の周囲を囲うように構成され、前記表示制御手段は、前記位置検出情報に基づいて、遊技者が前記表示面に対して水平方向又は垂直方向に移動したと検出された場合に、前記識別情報を表示させる識別情報表示領域の位置を遊技者の移動方向と反対方向に移動させて表示することを特徴とする。
【0018】
【発明の作用および効果】
本発明では、識別情報を可変表示可能な表示面を有する可変表示装置と、前記可変表示装置が配設されるセンターケースと、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示装置を制御する表示制御手段と、を備え、前記可変表示装置に表示結果として表示される識別情報が特定の表示態様となったことに関連して所定の遊技価値を付与可能となる遊技機において、遊技者の位置を検出して位置検出情報を生成する位置検出手段を備え、前記センターケースには凹室が設けられ、該凹室の奥に前記可変表示装置が配設されることによって、前記センターケースが前記可変表示装置の周囲を囲うように構成され、前記表示制御手段は、前記位置検出情報に基づいて、遊技者が前記表示面に対して水平方向又は垂直方向に移動したと検出された場合に、前記識別情報を表示させる識別情報表示領域の位置を遊技者の移動方向と反対方向に移動させて表示することを特徴とするので、遊技者の位置に基づいて識別情報の表示位置が変更されることから、観察位置と識別情報表示位置との関係における識別情報の視認性を調整することができる。
【0019】
また、本発明では、前記表示制御手段は、前記識別情報を表示させる識別情報表示領域の位置を遊技者の移動方向と反対方向に移動させて表示するので、遊技者が体の位置を移動しても、識別情報の視認性を損なうことがない。
【0021】
さらに、本発明では、覗き見があったときに、覗き見る人から体を逃がすことで、覗き見る人の視認性が低下するので、覗き見を効果的に防止することができる。
【0023】
さらに、本発明では、凹室の奥に前記可変表示装置が配設されているので、凹室と可変表示装置との位置関係から生ずる表示領域の認識不可能な領域に関連して、観察位置によって表示領域または識別情報の視認性を高めたり、逆に損なわせたりすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施の形態の遊技機(パチンコ遊技機)の遊技盤6の正面図である。
【0026】
遊技盤6の表面には、ガイドレールで囲われた遊技領域が形成され、遊技領域のほぼ中央には画像表示装置(特別図柄表示装置)8が設けられるセンターケース11が配置され、遊技領域の下方には大入賞口を備えた変動入賞装置10が配置される他、遊技領域には方向転換部材(風車)12、一般入賞口15、始動口16、普通変動入賞装置9等が配置されている。
【0027】
この遊技盤6は、遊技機の本体枠(外枠)を構成する収納フレームに収納される。本体枠(外枠)には、ヒンジを介して開閉回動可能に組み付けられる前面枠が設けられており、前面枠には遊技盤6の前面を覆う前面構成部材としてのカバーガラスが設けられている。
【0028】
画像表示装置8はセンターケース11に設けられた凹室に、センターケース11の前面より奥まった位置に取り付けられている。すなわち、センターケース11は画像表示装置8の周囲を囲い、画像表示装置8の表示面から突出して設けられている。
【0029】
画像表示装置8は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面部分が構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄、普通図柄)や変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。すなわち、表示画面の左、中、右に設けられた変動表示領域には、識別情報として割り当てられた図柄(例えば、「0」〜「9」までの数字及び「A」、「B」の英文字による12種類の図柄)が変動表示(可変表示)して変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像が表示される。このように画像表示装置8は可変表示装置として機能する。
【0030】
画像表示装置8の上方の遊技盤右側には、遊技者を撮像して遊技者の位置を検出するCMOSセンサ144が設けられている。CMOSセンサ144を遊技盤右側(発射ハンドルが設けられている側)に設けたことで、遊技者を好適に撮影することができる。すなわち、遊技者が、右手による発射ハンドルの操作中に自由になる左手で、遊技者が画像表示装置8に手をかざしたり、呼出ランプを操作するときに、左手がCMOSセンサ144の前面を覆うことがあることから、CMOSセンサ144を遊技盤右側に設けている。
【0031】
また、遊技盤面又は遊技盤周辺部に複数のCMOSセンサを配置して、これら複数のセンサからの出力の組み合わせによって、遊技者の位置を検出するようにしてもよい。
【0032】
画像表示装置8の下方には、普通変動入賞装置(普通電動役物)9を有する始動口16が配置される。遊技領域の左側の所定の位置には、普通図柄始動ゲート14が配置される。
【0033】
本実施の形態の遊技機では、打球発射装置(図示省略)から遊技領域に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われ、打ち出された遊技球は、遊技領域内の各所に配置された風車等の転動誘導部材12によって転動方向を変えながら遊技領域を流下し、始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置10に入賞するか、遊技領域の最下部に設けられたアウト口から排出される。一般入賞口15への遊技球の入賞は、一般入賞口毎に備えられたN個の入賞センサ51.1〜51.N(図2参照)により検出される。
【0034】
始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置(大入賞口)10に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出ユニット(排出装置)から排出され、遊技盤6の下方に設けられた供給皿に供給される。
【0035】
始動口16へ遊技球の入賞があると、画像表示装置8では、前述した数字等で構成される識別情報が順に変動表示する変動表示ゲームが開始され、変動表示ゲームに関する画像が表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には大当たり状態となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置10は、大入賞口ソレノイド10A(図2参照)への通電により、大入賞口が所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。すなわち、大入賞口が所定の時間だけ大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという遊技価値が付与される。
【0036】
始動口16への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ52(図2参照)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の特別図柄入賞記憶領域に、特別図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、画像表示装置8の表示画面の一部に設けられた特別図柄記憶状態表示領域に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、画像表示装置8にて変動表示ゲームを行う。
【0037】
特別変動入賞装置10への遊技球の入賞は、カウントセンサ54、継続センサ55(図2参照)によって検出される。
【0038】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過があると、画像表示装置8の一部に設けられた普通図柄表示領域では、普通図柄の変動表示を始める。遊技制御装置100は普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。すなわち、普通図柄始動ゲート14への通過検出が所定のタイミングでなされたときには(具体的には、通過検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるときには)、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9は、普通電動役物ソレノイド9A(図2参照)への通電により、始動口16への入口が所定の時間(例えば0.5秒)だけ拡開するように変換され、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
【0039】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過は、普通図柄始動センサ53(図2参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の普通図柄入賞記憶領域に、普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は画像表示装置8に設けられた普通図柄記憶状態表示領域に表示される。
【0040】
遊技機の要所(例えば、遊技盤中央部に設けられたセンターケース11、遊技盤下部に設けられたアタッカー(変動入賞装置10の周囲)等)には、ランプ、LED等の装飾発光装置が設けられる。これらの装飾発光装置は遊技の進行に合わせて点灯して、遊技者の遊技に対する興趣が向上するようにしている。
【0041】
図2は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技制御装置100を中心とする制御系の一部を示すブロック図である。
【0042】
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM及び遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103等から構成される。遊技制御装置100は遊技制御手段として機能する。
【0043】
遊技用マイクロコンピュータ101には外部通信用端子104が設けられており、外部通信用端子104からは、遊技用マイクロコンピュータ101に一意に設定された識別番号が出力可能であり、この外部通信用端子104に検査装置や管理用コンピュータ(いわゆる、ホールコン)を接続することで、遊技機を識別することができる。
【0044】
遊技用マイクロコンピュータ101は、入力インターフェース102を介しての各種検出装置(一般入賞口センサ51.1〜51.N、特別図柄始動センサ52、普通図柄始動センサ53、カウントセンサ54、継続センサ55)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各従属制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200)、普通電動役物ソレノイド9A、大入賞口ソレノイド10A等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0045】
遊技制御装置100から表示制御装置150には、表示制御指令信号として変動表示コマンド、識別情報コマンド、確定コマンド、デモ表示コマンド、ファンファーレコマンド、大当たりコマンド、エラーコマンド等が送信される。さらに、通常の遊技状態、確率変動状態、変動時間短縮状態などの遊技状態の違いによって表示態様を変化させるための指令信号も送信される。
【0046】
遊技者検出ユニット140は、遊技者を撮像し、検出した遊技者位置を、表示制御装置150に出力する。
【0047】
表示制御装置150は、遊技制御装置100と共に表示制御手段として機能する。この表示制御装置150は、表示制御用CPU、プログラムや画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ、テクスチャデータ等)等を格納したROM、表示制御用CPUの動作時のワークエリアや、画像表示装置8に表示される画像データを一時的に記憶するフレームバッファが設けられたRAM、VDP(Video Display Processor)等から構成される。また、RAMには、後述する仮想表示領域、実表示領域等の表示領域を構成するメモリ空間が設けられている。
【0048】
表示制御用CPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行し、遊技制御装置100からの信号に基づいて、遊技状態に応じた変動表示ゲームのための画像制御情報(スプライトデータやポリゴンデータ等で構成される図柄表示情報、背景画面情報、動画オブジェクト画面情報等)を演算して、画像表示装置8に表示する画像信号を生成するようにVDPに指示する。
【0049】
VDPは、ROMに記憶された画像データ及び表示制御用CPUにより画像制御情報を演算した内容に基づいて、例えば、画像のポリゴン描画(または、通常のビットマップ描画)を行うとともに、各ポリゴンに所定のテクスチャを貼り付けてフレームバッファとしてのRAMに記憶する。そして、VDPは、RAMに記憶された画像を所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC、水平同期信号H_SYNCのタイミング)で画像表示装置8へ送信する。
【0050】
VDPは、点描画、線描画、トライアングル描画、ポリゴン描画、テクスチャマッピング、アルファブレンディング、シェーディング処理(グローシェーディングなど)、陰面消去(Zバッファ処理など)等の描画処理を行う。これらの描画処理がされた画像信号は、画像表示装置8に出力される。
【0051】
ここで、フレームバッファは複数のフレームバッファをそれぞれRAMの所定の記憶領域に設定しておき、VDPは任意の画像に重ね合わせて(オーバーレイ)出力することも可能である。
【0052】
VDPには、クロック信号を供給する発振器(図示省略)が接続されている。発振器が生成するクロック信号はVDPの動作周期を規定し、また、発振器から出力されるクロック信号に基づいて、垂直同期信号(V_SYNC)及び水平同期信号(H_SYNC)が生成され、画像表示装置8へタイミング信号として出力される。
【0053】
表示制御装置150の、遊技制御装置100との接続インターフェースには、信号伝達方向規制手段であるバッファが設けられ、遊技制御装置100と表示制御装置150との間の通信は、遊技制御装置100から表示制御装置150への信号入力のみが許容され、表示制御装置150から遊技制御装置100への信号出力を禁止している。これにより、表示制御装置150から遊技制御装置100に不正な信号が入力されることを防止することができる。なお、遊技制御装置100と表示制御装置150との間で双方向通信を行う場合には、バッファ回路に双方向バッファを用いることもできる。
【0054】
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し賞球を排出させる。また、カード球貸ユニット2からの貸球要求信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し貸球を排出させる。
【0055】
装飾制御装置250は、表示制御装置150からの装飾制御指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置(センターケース11内の装飾ランプ、アタッカー内の装飾ランプ等)を制御する。
【0056】
音制御装置300は、表示制御装置150からの音制御指令信号に基づいて、スピーカから出力される効果音を制御して、音制御装置として機能する。
【0057】
遊技機の電源装置(図示省略)は、電源回路の他に、バックアップ電源部と停電監視回路とを備えている。停電監視回路は、電源装置の電圧降下を検出すると、遊技制御装置100等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置100は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPUの動作を停止する。バックアップ電源部は、遊技制御装置100等のRAMにバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報:変動表示ゲーム情報を含む)等をバックアップする。
【0058】
以上説明した実施の形態では、装飾制御装置250及び音制御装置300を、表示制御装置150とは別個に設けたが、従属制御装置のうち、装飾制御装置250及び音制御装置300を表示制御装置150に含めて、装飾制御装置250、及び音制御装置300を表示制御装置150と一体に構成してもよい。
【0059】
また、装飾制御装置250及び音制御装置300を、表示制御装置150に接続せずに、遊技制御装置100に直接接続するように構成してもよい。
【0060】
図3は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技者検出ユニット140のブロック図である。
【0061】
遊技者検出ユニット140は、検出用CPU141、センサ制御ROM142、センサ制御RAM143、CMOSセンサ144、増幅器145、A/D変換器146、外部出力端子147等から構成される。遊技者検出ユニット140は、遊技者の位置を検出して位置検出情報を生成する位置検出手段として機能する。
【0062】
検出用CPU141は、CMOSセンサ144によって撮影された遊技者画像(撮像データ)を取り込んで、遊技者の位置を検出する。
【0063】
センサ制御ROM142は、検出用CPU141の動作に必要なプログラム及びデータを保存する。センサ制御RAM143には、検出用CPU141の動作において必要なデータを一時的に記憶する作業領域が設けられている。このセンサ制御ROM142及びセンサ制御RAM143は、検出用CPU141とバスによって接続されている。
【0064】
CMOSセンサ144は、CMOS素子によって光を検知するセンサで、遊技機に対向する位置にいる遊技者の画像を撮影する撮像手段として機能する。本実施の形態では32×32画素のセンサが用いられる。
【0065】
CMOSセンサ144によって撮影された撮像データはアナログ信号(Vout)として出力され、増幅器(オペアンプ)145にて所望レベルまで増幅され、アナログ・デジタル変換器(A/D変換器)146にてデジタル信号に変換され、検出用CPU141に取り込まれる。またCMOSセンサ144からは画像データ出力タイミング信号(STRB)が出力されており、A/D変換器146及び検出用CPU141のデータの取り込みは、画像データ出力タイミング信号によって規定される。
【0066】
なお、CMOSセンサでなく、CCDカメラや赤外線カメラを用いて、例えば、遊技者の目の位置を検出することによって、遊技者の位置を検出してもよい。
【0067】
増幅器(オペアンプ)145は、CMOSセンサ144から出力された撮像データを増幅する。アナログ・デジタル変換器(A/D変換器)146は、CMOSセンサ144から出力されるタイミング信号(STRB)に従って、アナログ出力された撮像データをデジタル信号に変換する。
【0068】
外部I/Oポート147は、検出用CPU141とバスによって接続されており、外部I/Oポート147からは表示制御装置150に送信する制御信号(遊技者位置情報)及びCMOSセンサ144に対する制御信号が出力される。
【0069】
図4は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技状態の状態遷移図である。この状態遷移図に従って、遊技の概要について説明する。以下の説明では、画像表示装置8の変動表示領域を左、中、右の変動表示領域として説明する。
【0070】
まず、遊技開始当初(あるいは遊技開始前)の時点では、客待ち状態となっており、客待ち画面の表示(デモンストレーション表示)を指令する表示制御指令信号が遊技制御装置100から表示制御装置150に送信され、画像表示装置8の表示画面には、動画又は静止画である客待ち画面が表示される。
【0071】
そして、遊技領域に打ち出された遊技球が始動口16に入賞すると、遊技制御装置100によって、所定の乱数が抽出され、変動表示ゲームの大当りの抽選が行われ、その入賞が特別図柄始動記憶として記憶される。そして、変動表示開始条件が成立すると、遊技制御装置100から表示制御装置150に変動表示を指令する表示制御指令信号が送信され、画像表示装置8の画面の左、中、右の変動表示領域に複数の図柄の変動表示が開始される。
【0072】
この変動表示の開始後、所定の時間が経過すると、変動表示が左、右、中の順に仮停止する。この仮停止状態とは遊技者が図柄を認識可能な略停止状態として、最終的な停止図柄が確定しない状態である。具体的には、停止位置にて図柄を微少に変動させることの他に、図柄を回転させたり、図柄を拡大縮小したり、図柄の色を変化させたり、図柄の形状を変化させる等の態様がある。
【0073】
変動表示の過程でリーチ状態(例えば、左の図柄と右の図柄が大当りの組合せを発生する可能性のある状態)が発生すると、所定のリーチ遊技が行われる。このリーチ遊技では、例えば中の図柄を極めて低速で変動表示させたり、高速変動させたり、変動表示を逆転したりする。また、リーチ遊技に合わせた背景表示、キャラクタ表示が行われる。
【0074】
そして、前記抽選の結果が大当りであれば、最終的に左、中、右の図柄が所定の大当りの組合せで停止され、大当り状態が発生する。
【0075】
この大当り状態が発生すると、特別変動入賞装置10が所定期間にわたって開かれる特別遊技(大当り遊技)が行われる。この特別遊技は特別変動入賞装置10への遊技球の所定数(例えば、10個)の入賞又は所定時間の経過(例えば、30秒)を1単位(1ラウンド)として実行され、特別変動入賞装置10内の継続入賞口への入賞(継続センサ16による入賞球の検出)を条件に、規定ラウンド(例えば、16ラウンド)繰り返される。また、大当り遊技が発生すると、大当りのファンファーレ表示、ラウンド数表示、大当りの演出表示等、遊技制御装置100から表示制御装置150に大当り遊技に関する表示を指令する信号が送信され、画像表示装置8の画面に大当り遊技の表示が行われる。
【0076】
この場合、大当りが特定の大当りであれば、大当り遊技後に特定遊技状態が発生され、次回の大当りの発生確率を高確率(確変状態)にしたり、普通図柄表示領域における変動表示ゲームの変動表示時間の短縮(時短)等が行われ、遊技者により有利な状態となる。
【0077】
そして、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)に又は大当り遊技が終了したときに、特別図柄始動記憶があれば、その特別図柄始動記憶に基づき新たな変動表示ゲームが繰り返される。また、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)に、特別図柄始動記憶がなければ、客待ち状態に戻されて、デモンストレーション画面を表示する。
【0078】
なお、普通図柄始動ゲート14を遊技球が通過すると、その通過又は普通図柄始動記憶に基づき、普通図柄に関する乱数が抽出され、乱数が当たりであれば、普通図柄表示領域に当たり表示が行われて、始動口16の普通変動入賞装置9が所定時間(例えば、0.5秒)にわたって拡開され、始動口16への入賞が容易にされる。
【0079】
図5は、本発明の実施の形態のCMOSセンサ144によって撮影される画像を説明する図である。
【0080】
遊技者像はレンズによって集光され、CMOSセンサ144には遊技者の逆像が得られる。
【0081】
この撮影される遊技者画像を拡大して図示すると、遊技者に対応する位置が暗くなり、CMOSセンサ144の出力レベルが低下する。この撮像データは、検出用CPU141に取り込まれ、列単位でのドット(画素)毎の平均レベルが計算され、図示されるような水平方向の平均出力が得られる。そして、この水平方向の平均出力を所定の閾値と比較して、該閾値より低いレベルとなった範囲の中心を遊技者の位置とする。
【0082】
なお、遊技者位置を閾値との比較によって判定するのではなく、平均出力を相対比較して遊技者画像の範囲を定め、その中心を遊技者の位置としてもよい。また、平均出力の変化率を判定して遊技者画像のエッジを検出して、遊技者画像の領域を定めてもよい。また、平均出力の変化率を判定して遊技者画像の範囲を定め、その中心を遊技者の位置としてもよい。
【0083】
なお、列毎に平均を計算するのではなく、行毎に平均を計算すれば、垂直方向の平均出力が得られ、遊技者の上下方向の位置を検出することができる(図11参照)。
【0084】
図6は、本発明の実施の形態の遊技者検出ユニット140の処理を示すフローチャートである。
【0085】
まず、検出用CPU141が、遊技者検出ユニット140を初期化する(S101〜S104)。具体的には、検出用CPU141の内部レジスタを初期状態に設定し(S101)、センサ制御RAM143の作業領域を初期化し(S102)、CMOSセンサ144に制御信号を出力して。CMOSセンサ144を初期化する。
【0086】
そして、CMOSセンサ144で撮影した画像を用いて、撮像条件を初期化する(S104)。この撮像条件初期化処理では、遊技機の前面に遊技者がいない状態で画像を撮影し、CMOSセンサ144の蓄積時間、内蔵増幅器の増幅率等を調節する。具体的には、図5に示すように、背景の少しの明るさの変動で出力レベルが変化するように、背景の出力レベルを定める。
【0087】
そして、検出用CPU141はCMOSセンサ144に撮像を指示する制御信号を送信し、CMOSセンサ144は遊技者画像を撮像する(S105)。
【0088】
撮像データは、オペアンプ145、A/D変換器146を介して、検出用CPU141に送信される。検出用CPU141では、デジタル信号化された撮像データの明暗を判定して、CMOSセンサ144の出力の水平方向の平均値と所定の閾値との比較結果から遊技者の位置を検出する(S106)。
【0089】
そして、検出用CPU141は、外部I/Oポート147を介して、表示制御装置150に制御信号(32ビットの遊技者位置情報)を送信する。
【0090】
このステップS105〜S107の処理は所定時間間隔(例えば、1/30秒毎)に繰り返し実行される。
【0091】
図7は、本発明の実施の形態の表示制御装置150の処理を示すフローチャートである。
【0092】
まず、遊技制御装置100から表示制御指令信号を受信し、該表示制御指令信号を解析して、表示制御手順を取得する(S111)。また、遊技者検出ユニット140から制御信号を受信し、遊技者位置情報を取得する(S112)。
【0093】
その後、表示制御CPUは、図8に示すように、仮想表示領域の原点(0,0)を基準として、実表示領域の位置(x,y)を定めて、実表示領域を更新する(S113)。具体的には、取得した遊技者位置を左・中・右に3区分し、遊技者が中央の位置に検出されれば、図8に示すように、実表示領域を仮想表示領域の中央に定める。一方、遊技者が右の位置に検出されれば、識別情報を画面の左側に表示するために、図9に示すように、実表示領域を仮想表示領域の右側に定める。また、遊技者が左の位置に検出されれば、識別情報を画面の右側に表示するために、図10に示すように、実表示領域を仮想表示領域の左側に定める。
【0094】
なお、ステップS113において、実表示領域は、遊技者位置の変化が所定時間(例えば、2秒間)継続していることが判定された場合に、実表示領域の位置が変化するようにして、遊技者の体の揺れ等の一時的な遊技者の位置の変化によって、実表示領域の位置が頻繁に変化することを防止することができる。
【0095】
また、実表示領域の位置が所定時間(例えば、5分間)継続して変化していることが判定されると、実表示領域が初期位置(仮想表示領域の中央の位置)に変化するようにして、遊技者が離席した等で遊技者の位置の変化が検出されなくなっても、実表示領域の位置の変化が継続することを防止することができる。
【0096】
そして、表示制御CPUは、識別情報表示領域を更新する(S114)。この識別情報表示領域更新処理は、図8に示すように、仮想表示領域の原点(0,0)を基準として、左の識別情報表示領域の位置(xL,yL)、中の識別情報表示領域の位置(xC,yC)、右の識別情報表示領域の位置(xR,yR)を定める。このとき、左中右の識別情報表示領域が等間隔(図8におけるd)で配置されるように、各識別情報表示領域の位置(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)を定める。さらに、各識別情報表示領域の間隔dから、各識別情報表示領域が重ならないように、各識別情報表示領域の大きさを定める(例えば、dの80%の幅にする等)。
【0097】
そして、表示制御CPUは、ステップS114で先に定めた識別情報表示領域の大きさに適合する識別情報を、ROMに記憶されているフォントから選択して、識別情報表示態様を更新する(S115)。
【0098】
その後、識別情報と同時に表示されるキャラクタ等と共に表示画像を生成し、画像表示装置8に送信する、表示処理を行う(S116)。
【0099】
図8は、本発明の実施の形態の表示領域を説明する図であり、遊技者が遊技機の中央付近に位置する場合の表示状態を示す。
【0100】
表示制御装置のRAM(メモリ空間)には、仮想表示領域が設けられている。仮想表示領域の一端(図では左上の角)は、仮想表示領域の座標原点(0,0)となっている。
【0101】
仮想表示領域内には、画像表示装置8に現実に表示される領域を示す実表示領域が設けられている。実表示領域は、仮想表示領域の座標原点(0,0)を基準とした位置(x,y)によって、その位置(図では左上の角)が表される。そして前述したように、実画像表示領域は、通常位置(初期位置)では仮想表示領域の中央付近に位置しているが、遊技者の位置の検出結果に基づいて、その位置が変化する。
【0102】
通常位置の実表示領域の左右には補助表示領域としての報知表示領域が設けられており、遊技状態を遊技者に対して報知する。この報知表示領域は、実表示領域が通常位置にあると、実表示領域に含まれないので、遊技者が報知表示領域を見ることはできない。しかし、実表示領域の位置が左右に変化すると、図9、図10に示すように、報知表示領域が実表示領域に含まれ、遊技者が報知表示領域の内容を見ることができるようになる。
【0103】
補助表示領域には、報知表示領域を設けて遊技者に遊技状態を報知する他、補助表示領域に普通図柄変動表示領域を設け普通図柄による変動表示ゲームを行うようにしてもよい。また、テレビジョンやビデオテープレコーダ等の遊技の進行と直接関係のない映像を表示する表示領域としてもよい。また、第三種遊技機のように大当たりと変動表示とが同時に行われる場合に、いずれか一方の表示領域としてよい。
【0104】
実表示領域内には、変動表示ゲームの結果を導出する識別情報が表示される三つの識別情報表示領域が設けられている。左中右の識別情報表示領域は、仮想表示領域の座標原点(0,0)を基準とした(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)によって、左中右の各識別情報表示領域の位置が表される。各識別情報表示領域は、水平方向に等間隔dで並んで配置されている。なお、各識別情報表示領域の位置(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)は、仮想表示領域の原点(0,0)を基準とせずに、実表示領域の位置(x,y)を基準として定めるようにしてもよい。
【0105】
図9は、本発明の実施の形態の表示領域が変化した状態を説明する図であり、遊技者が遊技機の右側に移動した場合の表示状態を示す。
【0106】
前述したように、画像表示装置8はセンターケース11の凹部に設けられているので、図12のように遊技機に対して右方向から画像表示装置8を見ると、画像表示装置8の表示面の右側はセンターケース11の陰となって視認することができない。
【0107】
そこで、識別情報表示領域が実表示領域の左側に位置するように、実表示領域の位置を変化させる。そして、実表示領域の右側には報知表示領域が表示される。
【0108】
より具体的には、遊技者検出ユニット140が検出した遊技者の位置が右方であれば(遊技者が遊技機に正対しての右側に移動したら)、実表示領域の位置(x,y)のxを増加させて、実表示領域をX軸に沿って正の方向(右方向)に動かす。そして、左中右の各識別情報表示領域の位置(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)のxL、xC、xRを増加させ(このとき、xL、xC、xRは、実表示領域の座標原点(0,0)を基準とした場合に減少し、表示領域内で識別情報は左側に移動する)、識別情報表示領域の位置を変化させて、識別情報表示領域を実表示領域の左側に表示する。このとき、各識別情報表示領域は等間隔d’で並んで配置される。この識別情報表示領域の間隔d’は、通常位置の識別情報表示領域の間隔dよりも小さい値となっている。すなわち、各識別情報表示領域の幅が小さくなっている(又は、各識別情報表示領域間の隙間が小さくなっている)。
【0109】
そして、各識別情報表示領域の幅が小さくなった場合には、各識別情報表示領域内に表示可能な大きさのフォントが選択されて識別情報表示領域に表示される。なお、この場合、選択されるフォントは、識別情報を右側から見ているような立体的なフォントを選択するとよい。
【0110】
そして、識別情報表示領域が左側によったために、実表示領域の右側に生じた場所には右側の報知表示領域の報知オブジェクトが表示され、遊技者に遊技状態を報知することができる。
【0111】
図10は、本発明の実施の形態の表示領域が変化した状態を説明する図であり、遊技者が遊技機の左側に移動した場合の表示状態を示す。
【0112】
図9で説明した場合とは逆に、遊技機に対して左方向から画像表示装置8を見ると、画像表示装置8の表示面の左側はセンターケース11の陰となって視認することができない。
【0113】
そこで、識別情報表示領域が実表示領域の右側に位置するように、実表示領域の位置を変化させる。そして、実表示領域の左側には報知表示領域が表示される。
【0114】
より具体的には、遊技者検出ユニット140が検出した遊技者の位置が左方であれば(遊技者が遊技機に正対しての左側に移動したら)、実表示領域の位置(x,y)のxを増加させて、実表示領域をX軸に沿って負の方向(左方向)に動かす。そして、左中右の各識別情報表示領域の位置(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)のxL、xC、xRを減少させ(このとき、xL、xC、xRは、実表示領域の座標原点(0,0)を基準とした場合に増加し、表示領域内で識別情報は右側に移動する)、識別情報表示領域の位置を変化させて、識別情報表示領域を実表示領域の右側に表示する。このとき、各識別情報表示領域は等間隔d”で並んで配置される。この識別情報表示領域の間隔d”は、通常位置の識別情報表示領域の間隔dよりも小さい値となっている。すなわち、各識別情報表示領域の幅が小さくなっている(又は、各識別情報表示領域間の隙間が小さくなっている)。
【0115】
そして、各識別情報表示領域の幅が小さくなった場合には、各識別情報表示領域内に表示可能な大きさのフォントが選択されて識別情報表示領域に表示される。なお、この場合、選択されるフォントは、識別情報を左側から見ているような立体的なフォントを選択するとよい。
【0116】
そして、識別情報表示領域が右側によったために、実表示領域の左側に生じた場所には右側の報知表示領域の報知オブジェクトが表示され、遊技者に遊技状態を報知することができる。
【0117】
また、図9、図10に示した場合と異なり、実表示領域を遊技者の移動方向と反対方向に動かすこともできる。すなわち、遊技者が遊技機の右側に移動した場合には図10に示すように表示され、遊技者が遊技機の左側に移動した場合に図9に示すように表示される。このように、遊技者が遊技中に体を左右に動かすことによって、遊技者の移動方向と反対方向に実表示領域を動かして表示をすることから、通常の状態では表示画面外に隠れている補助表示領域(報知表示領域の報知オブジェクト)を見ることができるようになり、報知表示領域の確認を遊技者の意思によって行うことができ、遊技者が任意に遊技状態に関する情報を知ることができる。また、その入力を姿勢の調整によって容易に行えるため、スイッチの操作によって表示内容を変化させるものと比較して遊技者に負担を掛けることがない。
【0118】
図11は、本発明の実施の形態の表示領域が変化した状態を説明する図であり、遊技者が遊技機の上側に移動した場合の表示状態を示す。
【0119】
図9、図10で説明した場合とは異なり、上方向から画像表示装置8を見ると、画像表示装置8の表示面の上側はセンターケース11の陰となって視認することができない。
【0120】
そこで、識別情報表示領域が実表示領域の下側に位置するように、実表示領域の位置を変化させる。
【0121】
より具体的には、遊技者検出ユニット140が検出した遊技者の位置が上方であれば(遊技者が遊技機に正対しての立位となったら)、実表示領域の位置(x,y)のyを増加させて、実表示領域をY軸に沿って正の方向(下方向)に動かす。そして、左中右の各識別情報表示領域の位置を示す(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)のyL、yC、yRを増加して、識別情報表示領域の位置を変化させて、識別情報表示領域を実表示領域の下側に表示する。
【0122】
そして、各識別情報表示領域の高さが小さくなることに対応して、各識別情報表示領域内に表示可能な大きさのフォントが選択されて識別情報表示領域に表示される。なお、この場合、選択されるフォントは、識別情報を上側から見ているような立体的なフォントを選択するとよい。
【0123】
本発明の実施の形態では、図9〜図11に示すように、実表示領域の一方に、識別情報表示領域を寄せて表示することによって、識別情報又は表示領域の視認性を、遊技者の意思によって調整することができ、遊技者が左右に動いた状態でも識別情報の視認性を向上させることができる。また、その入力を遊技者の姿勢の調整によって容易に行えるため、スイッチの操作によって表示内容を変化させるものと比較して遊技者に負担を掛けることがない。
【0124】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の遊技機の遊技制御装置を中心とする制御系のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の遊技機の遊技者検出ユニットのブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の遊技機の遊技状態の状態遷移図である。
【図5】本発明の実施の形態のCMOSセンサによって撮影される画像の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の遊技者検出ユニットの処理のフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の表示制御装置の処理のフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態の表示領域の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態の表示領域が変化した状態の説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の表示領域が変化した状態の説明図である。
【図11】本発明の実施の形態の表示領域が変化した状態の説明図である。
【図12】遊技機の画像表示装置を斜め方向から見た状態の説明図である。
【符号の説明】
6 遊技盤
8 画像表示装置
100 遊技制御装置
140 遊技者検出ユニット
141 検出用CPU
142 センサ制御ROM
143 センサ制御RAM
144 CMOSセンサ
145 増幅器(オペアンプ)
146 A/D変換器
147 外部I/Oポート
150 表示制御装置
Claims (1)
- 識別情報を可変表示可能な表示面を有する可変表示装置と、前記可変表示装置が配設されるセンターケースと、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示装置を制御する表示制御手段と、を備え、前記可変表示装置に表示結果として表示される識別情報が特定の表示態様となったことに関連して所定の遊技価値を付与可能となる遊技機において、
遊技者の位置を検出して位置検出情報を生成する位置検出手段を備え、
前記センターケースには凹室が設けられ、
該凹室の奥に前記可変表示装置が配設されることによって、前記センターケースが前記可変表示装置の周囲を囲うように構成され、
前記表示制御手段は、前記位置検出情報に基づいて、遊技者が前記表示面に対して水平方向又は垂直方向に移動したと検出された場合に、前記識別情報を表示させる識別情報表示領域の位置を遊技者の移動方向と反対方向に移動させて表示することを特徴とする遊技機。
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