JP2004141265A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】変動入賞装置の開放部材を不正に開状態となるように操作して不当な賞球を得る不正行為を防止することができると共に、遊技店による出球補償の操作を容易に行うことのできる遊技機を提供する。
【解決手段】制御手段は、変動入賞装置の球受部材が開状態に制御されている場合に、第1入賞領域または第2入賞領域に入賞した場合に所定数の賞球を付与する制御を行う賞球通常付与制御手段と、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、当該球受部材が手動操作により強制的に開状態にされて前記第1入賞領域への入賞があったとしても所定数の賞球を付与せず、前記第2入賞領域への入賞があった場合には所定数の賞球を付与する制御を行う賞球特殊付与制御手段とを備え、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合には、前記誘導部材を前記第1入賞領域へ遊技球を誘導する第1入賞領域誘導状態に維持するものとした。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技球を入賞空間内に受け入れない閉状態と受け入れ易い開状態とに変換可能な球受部材と、入賞空間に入った遊技球を複数の入賞領域の何れかに導く誘導部材等からなる変動入賞装置と制御手段を少なくとも備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、弾球遊技機としての例えばパチンコ遊技機は、遊技盤上に複数の識別情報による変動表示ゲームを表示可能な表示装置(変動表示装置)と、始動入賞口を設け、該始動入賞口へ遊技球が入賞した場合に、演出制御装置における表示制御により該変動表示装置において複数の識別情報を変動表示させることで変動表示ゲームを行うようにしたものが知られている。
【0003】
また、変動表示ゲームが行われている間に再度始動入賞口へ遊技球が入賞した場合には、始動記憶として順次、加算記憶され、当該変動表示ゲームが終了した後に、該始動記憶が減算されるとともにその始動記憶分の変動表示ゲームが行われるようになっていた。
【0004】
上記変動表示ゲームは、識別情報として数字等からなる複数の図柄で構成される図柄列を、変動表示装置に形成された例えば左、中、右の表示領域の各々で変動表示させることで行われ、変動表示ゲームの開始から所定時間経過した時点で、各表示領域の変動表示を例えば左、右、中の順に停止させて各々所定の図柄を停止表示することで結果態様を導出するようになっている。
【0005】
上記各表示領域における変動表示は、図柄列における順序に従って順次図柄を例えばスクロールさせながら更新表示することで行われている。なお、この結果態様は始動入賞時に抽出された乱数に基づいて例えば変動表示ゲームの開始当初で既に決定されているものであり、前記複数の表示領域の変動表示は、既に決定されている結果態様と一致するように各図柄が停止制御されるようになっている。
【0006】
そして、変動表示ゲームが終了した際に複数の表示領域の各々に停止表示された各図柄が予め定められた特別結果態様(大当り結果態様:例えば、「1,1,1」、「2,2,2」・・・等のぞろ目数字の何れか)を形成した場合に、遊技価値の付与として特別遊技状態(大当り遊技状態)を発生させ、例えば遊技盤に設けられている変動入賞装置(大入賞口)を作動させて開放部材(開閉扉等)を開状態に変換することで遊技者が多量の遊技球(遊技価値)を獲得可能なチャンスを提供して、興趣を高めるようになっていた。
【0007】
このような構成の一例を示す先行技術文献としては下記のものなどがある。
【0008】
【特許文献】
特開2000−262673号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パチンコ遊技機においては、遊技機本体の側方等の隙間からピアノ線等のワイヤを挿入して、変動入賞装置の球受部材を不正に開状態となるように操作して不当な賞球を得る不正行為が発生して問題となっている。
【0010】
このような不正行為を防止するために、例えば開放制御を行っている状態(例えば大当たり中など)以外では、遊技球検出のセンサ(カウントセンサ、継続センサ)を無効状態にして、入賞検出自体を行わないようにしたり、あるいは入賞を検出しても賞球の払い出しは行わないようにすることが考えられる。
【0011】
ところが、遊技店によっては、遊技店独自の規定により、大当たりが発生してもその大当たり中に所定の入賞口(いわゆるVゾーン)へ球が入らなかった場合にそれ以降のラウンドが継続されずに終了する状態(いわゆる「パンク」)となった場合に、出球の補償を行っている所がある。また、最近の遊技機では、確率変動機能を搭載している機種があり、閉店時などに確率変動状態にある場合には、時間切れによる不利益を補償するために、1回の大当たりの出球を補償するようにしている遊技店もある。
【0012】
このような出球補償のサービスを行う場合に、店員は、変動入賞装置の球受部材を手動で開状態とし、変動入賞装置内の入賞口に遊技球を手で入れて、強制的に入賞センサに遊技球を検出させて賞球の払い出しを行わせる作業を行っている。
【0013】
このような出球補償に関わる作業の必要性から、変動入賞装置の開放制御状態以外(閉制御状態中)に変動入賞装置内部の遊技球検出センサを全面的に無効状態とすることは望ましくないという問題があった。
【0014】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、遊技客が変動入賞装置の開放部材を不正に開状態となるように操作して不当な賞球を得る不正行為を防止することができると共に、遊技店の店員による出球補償の操作を容易に行うことのできる遊技機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明に係る遊技機は、遊技領域を流下する遊技球を入賞空間(N)に受け入れない閉状態と受け入れ易い開状態とに変換可能な球受部材(変動入賞扉106)と、該球受部材の作動により入賞空間に入った遊技球を受け入れ可能な第1入賞領域と第2入賞領域と、前記第1入賞領域に受け入れられた遊技球を検出する第1球検出手段(カウントセンサSS4,継続センサSS5)と、前記第2入賞領域に受け入れられた遊技球を検出する第2球検出手段(カウントセンサSS4,継続センサSS5)と、前記入賞空間に入った遊技球を前記第1入賞領域もしくは前記第2入賞領域に誘導するために第1入賞領域誘導状態と第2入賞領域誘導状態とに変換可能な誘導部材(U)と、から構成される変動入賞装置(1600)と、補助遊技結果態様に基づいて、前記変動入賞装置の球受部材の開閉制御を行うと共に、該球受部材によって前記入賞空間に遊技球を受け入れた場合に、所定数の賞球を付与する制御を行う制御手段(遊技制御装置2000)と、を備えた遊技機において、前記制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が開状態に制御されている場合に、前記第1入賞領域または第2入賞領域に入賞した場合に所定数の賞球を付与する制御を行う賞球通常付与制御手段と、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、当該球受部材が手動操作により強制的に開状態にされて前記第1入賞領域への入賞があったとしても所定数の賞球を付与せず、前記第2入賞領域への入賞があった場合には所定数の賞球を付与する制御を行う賞球特殊付与制御手段とを備え、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合には、前記誘導部材を前記第1入賞領域へ遊技球を誘導する第1入賞領域誘導状態に維持するものとした。
【0016】
これにより、特定の入賞領域に遊技球を受け入れたとしても所定数の賞球を付与せず、誘導部材が特定誘導状態以外の誘導状態となった際に導かれる特別の入賞領域に遊技球を受け入れた場合に所定数の賞球を付与するようになっているので、球受部材が閉状態に制御されている場合(例えば、大当り以外の通常遊技中)に、変動入賞装置の球受部材が不正に開状態にされ、遊技領域を流下する遊技球が球受部材により入賞空間に受け入れられたとしても、誘導部材が所定数の賞球を付与しない第1の入賞領域に誘導するので、不正に所定数の賞球が付与されることが防止され、不正行為を行う者に対して不当な利益を与えることを防止することができる。また、通常は入賞しない第2の入賞領域への入賞が発生した場合には、所定数の賞球が付与されるので、遊技店側において正当な遊技者へ何らかの補償(例えば、パンクが生じた場合や、閉店間際で高確率状態が残っている場合等の出球補償)を行う場合に、店員が球受部材を開状態にして第2の入賞領域に遊技球を入れることで容易に作業することできる。
【0017】
また、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1入賞領域の監視結果により入賞検出した際にこの入賞検出に対応する賞球付与に関わる制御を実行しないことで前記第1入賞領域への入賞に対する賞球付与をしないようにできる。これにより、入賞検出機能は活かしたまま、所定数の賞球の付与を行わないようにすることができ、不正行為を防止すると共に、店員による出球補償等の作業を容易に行うことができる。
【0018】
また、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1入賞領域の監視結果により入賞検出した際に異常状態を報知する異常報知手段を備えるようにしてもよい。これにより、遊技店側は不正行為の発生をより早く知得することが可能となり、また不正行為の抑止効果を期待することもできる。
【0019】
また、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第2入賞領域の監視結果により入賞検出した際に賞球特殊付与状態であることを報知する特殊付与状態報知手段を備えるようにしてもよい。これにより、例えば店員による出球補償の作業中であることを遊技店側および周囲に知らせることができる。
【0020】
また、前記誘導部材の誘導状態を検出する誘導状態検出手段をさらに備え、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、誘導状態検出手段によって前記誘導部材が第2入賞領域誘導状態となっていることが検出され、且つ、前記第2球検出手段の監視により入賞検出した際に前記所定数の賞球を付与する制御を行うようにできる。これにより、不正行為を行う者がピアノ線等の異物を挿入して球受部材を開状態としても、さらに誘導部材を作動させて誘導方向を切り換えるという複数の手順の操作を同時に行うことは困難性が高く、このような不正行為の発生を有効に抑止することができる。一方で、入賞検出の機能は活きているので、遊技店側で出球補償等のサービスを提供する場合には、店員は球受部材を開状態とし、さらに誘導部材を作動させて誘導方向を切り換えてから遊技球を第2の入賞領域に投入することにより、容易に作業を行うことができる。
【0021】
また、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1球検出手段の監視を行わないことで前記第1入賞領域への入賞に対する賞球付与をしないようにしてもよい。これにより、入賞検出機能自体を無効とするため、不正行為により球受部材を開状態とし、さらに誘導部材を作動させて誘導方向を切り換えたとしても、第1の入賞領域に不正に投入された遊技球の検出の検出は無効とされるため不当に遊技価値が獲得されることを有効に防止することができる。
【0022】
また、前記誘導部材の誘導状態を検出する誘導状態検出手段をさらに備え、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1球検出手段と前記第2球検出手段の監視を行わないようにし、前記誘導状態検出手段によって前記誘導部材が第2入賞領域誘導状態となっていることが検出されることにより、前記第2球検出手段の監視を実行するようにし、前記第2球検出手段の監視結果により入賞検出された際に前記所定数の賞球を付与する制御を行うようにしてもよい。これにより、例えば店員による誘導部材の手動操作により、球検出手段の有効、無効を切り換えるようにしているので、遊技店側で出球補償等のサービスを提供する場合の操作を容易に行うことができると共に、上述のような不正行為の発生を有効に抑止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用して好適な遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の遊技盤の構成例を示すものである。
【0024】
図1において、符号100で示されているのは遊技盤であり、この遊技盤100の前面に、下方より発射された遊技球を遊技盤上部に誘導する円弧状のガイドレール101、変動表示ゲームや特別遊技(大当たり遊技)における演出表示を行なう変動表示装置としての変動表示装置(特別図柄表示器)102、普通電動役物からなり前記変動表示ゲームの始動条件を与える始動入賞口103、前記普通電動役物の始動条件を与える普図始動ゲート104,105、アタッカーと呼ばれる変動入賞扉106を備える変動入賞装置1600、一般入賞口107,108、始動入賞口103への入賞により始動記憶として記憶された始動記憶数(例えば最大4個)を表示する特図始動入賞記憶表示器121、遊技の演出効果を高める装飾ランプ124,125、打球の流れにランダム性を与える風車と呼ばれる打球方向変換部材126と多数の障害釘(図示略)が設けられている。
【0025】
変動表示装置102は、液晶表示器等で構成され、遊技盤100の略中央部に配置される前面構成部材としてのセンター役物(センターケース)200のに配設される。
【0026】
なお、特に限定されるわけではないが、この実施例では、遊技盤100に設けられた全ての入賞口103〜108のそれぞれに対応してそこへ入賞した球を検出するためにマイクロスイッチや非接触型のセンサからなる入賞センサが設けられている。即ち、始動入賞口103の内部には特図始動センサSS1が、普図始動ゲート104,105には普図始動センサSS2,SS3が配置され、変動入賞扉106の内部にはカウントセンサSS4(第1球検出手段)と継続入賞センサSS5(第2球検出手段)、一般入賞口107,108の内部には入賞(入賞口)センサSS6,SS7がそれぞれ配置されている。そして、遊技球がこれらの変動入賞装置あるいは各種入賞口に入賞すると、特図始動センサSS1,カウントセンサSS4,入賞口センサSS6,SS8から入賞球検出信号が後述の遊技制御装置2000へ送られ、遊技制御装置2000から排出制御装置3000へ賞球数データが送信されて、球排出装置による賞球排出が行われるようになっている。
【0027】
ここで、前記普図始動ゲート104,105への通過球が普図始動センサSS2,SS3により検出されると普通図柄表示器122が所定時間変動表示動作されると共に、その間にさらに普図始動ゲート104,105への通過球が発生するとその球数が記憶され、その記憶数に応じて普図始動入賞記憶表示器(図示省略)が点灯される。そして、普通図柄表示器122の変動表示が停止したときにその表示内容が所定の態様になると前記普通電動役物からなる始動入賞口103が開成される。
【0028】
この開成された始動入賞口103あるいは閉成状態の始動入賞口103に遊技球が入賞すると特別図柄表示器102が所定時間変動表示動作されるとともに、その間にさらに始動入賞口103への入賞球が発生するとその球数が記憶されその記憶数に応じて特図始動入賞記憶表示器121が点灯される。
【0029】
そして、始動入賞口103への入賞に関連して抽出された乱数値の判定を行なった後に、当該判定結果に対応した停止図柄を導出すべく、特別図柄表示器102における変動表示を開始し、所定時間経た後に前記停止図柄にて停止すべく変動表示を終了する。
【0030】
次いで、前記変動表示の終了を契機に、当該変動表示に係わった前記判定結果が当たりの場合は、変動表示ゲームの結果態様として特別結果態様(例えば、7,7,7)を導出表示させると共に、特別遊技状態を発生させ、前記変動入賞扉106が所定時間または所定入賞球数に達するまで開成される。
【0031】
さらに、前記変動入賞扉106内の入賞空間には一般入賞領域(第1の入賞領域)と継続入賞領域(第2の入賞領域)とが設けられており、継続入賞領域に遊技球が入賞したことを条件として前記変動入賞扉106の開成動作が所定回数まで繰り返される。
【0032】
遊技盤100における前記のような遊技の進行の制御および遊技制御において使用される乱数の生成は、前記遊技制御装置2000が一連のプログラムを実行することによって行なわれる。また、前記特別図柄表示器102における変動表示制御は、遊技制御装置2000とは別個に設けられた演出制御装置4000によって、遊技制御装置2000の制御に従って行われる。
【0033】
次に、図2に基づいて、遊技制御装置2000と変動表示ゲーム実行手段としての演出制御装置4000の一例を説明する。図2は、遊技制御装置2000と演出制御装置4000の概略構成を示すブロック図である。
【0034】
図2に示されているように、遊技制御装置2000は遊技に必要な役物制御を行う半導体集積回路化されたワンチップマイコン(広義のCPU)からなる遊技用マイクロコンピュータ211と、水晶発振子の発振信号を分周して所定の周波数のクロック信号を得るクロック生成回路(発振器)212と、各種センサからの信号を受け入れる入力インターフェース213と、ソレノイドなどの駆動手段に対する駆動信号や他の制御装置に対する制御信号を出力したりする出力インターフェース214とを含んで構成される。
【0035】
前記遊技用マイクロコンピュータ211は、演算制御手段としての中央処理ユニット(CPU)と、記憶手段としてROM(リードオンリメモリ)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)、割込み制御回路(図示省略)などを内蔵しており、いわゆるアミューズチップ用のICとして製造されている。CPUが行なう遊技進行制御に必要なプログラムや賞球数データはROMに格納されている。
【0036】
遊技制御装置2000には、入力インターフェース213を介して、始動入賞口103内の特図始動センサSS1、普図始動ゲート104,105内の普図始動センサSS2,SS3、変動入賞装置1600内の特別の入賞領域に対応した継続入賞センサSS5と特定の入賞領域に対応したカウントセンサSS4、一般入賞口107、108内の入賞口センサSS6,SS7からの検出信号などが入力される。
【0037】
また、入力インターフェース213には、後述する変動入賞装置1600内の誘導部材U(図3参照)の状態を検出するマイクロスイッチや非接触型のセンサからなる誘導部材状態検出センサSS10が接続されている。
【0038】
なお、誘導部材状態検出センサSS10の検出信号により誘導部材が常態であることが検出されて、さらに第1入賞領域(一般の入賞領域)への入賞が検出された場合には、スピーカ5001から警報音を出力させたり、ランプ・LED5002を特定のパターンで点滅させるなどして、不正行為の発生を店員や周囲に報知するようにして、不正行為を抑制するようにしてもよい。
【0039】
一方、遊技制御装置2000からは出力インターフェース214を介して、普通図柄表示器122等に対する表示駆動信号、普通電動役物を開閉駆動する普電ソレノイド315の駆動信号、演出制御装置4000に対するデータ信号、変動入賞扉106の大入賞口を開閉駆動するアタッカーソレノイド(大入賞口ソレノイド)314の駆動信号、変動入賞扉106内に配設されるシーソー状の誘導部材を駆動する誘導部材ソレノイド316の駆動信号、排出制御装置3000に対するデータ信号、図示しない遊技店の管理装置に対して大当り発生などのデータを送信する盤用外部出力端子(データ出力端子)312への信号などが出力される。
【0040】
なお、遊技制御装置2000には、バックアップ電源2100が設けられており、停電発生時等において、遊技用マイクロコンピュータ211内のRAMに記憶された各種データを保持するようになっている。
【0041】
演出制御装置4000は、マイクロコンピュータ(CPU)421、遊技制御装置2000とのインタフェース回路422、制御用プログラムを記憶するPRGROM426A、各種キャラクタ等の画像データを記憶するCGGROM426B、CPU421の作業領域を提供したり遊技制御装置2000から送られて来たデータや表示データを記憶するランダムアクセスメモリ(DRAM)424、変動表示装置102を表示駆動する画像表示プロセッサ(ビデオディスプレイプロセッサ:VDP)425、表示すべき画像データを一時的に格納するフレームバッファとしてのDRAM427などで構成される。
【0042】
CPU421には、変動表示ゲームの変動パターン(演出パターン)を決定するための演出パターン決定乱数カウンタ等が設定されたRAMを備えている。
【0043】
また、CPU421にはインタフェース回路428を介して演出用のスピーカ5001および装飾用のランプ・LED5002が接続されている。また、画像表示プロセッサ425にはLCD(液晶ディスプレイ)用のインタフェース回路429を介して変動入賞装置102が接続されている。
【0044】
演出制御装置4000のCPU421には、インターフェース422を介して、前記遊技制御装置2000から変動表示コマンドや停止図柄データ、停止コマンドなどの表示制御情報等が入力される。また、PRGROM426Aには主にプログラム等が、CGGROM426Bには画像データ(図柄データ、動画キャラクタデータ、背景画データ、テクスチャデータ等)が格納されている。
【0045】
前記遊技制御装置2000から表示制御情報が入力されるとインターフェース422からCPU421に対して受信割込みがかかり、これに応じてCPU421は受信データ(表示制御情報)をDRAM424のバッファ領域に格納する。そして、CPU421は遊技制御装置2000からの表示指令信号(コマンド)に基づいて、変動表示ゲームの変動パターン(演出パターン)等を決定し、その決定に基づいて、PRGROM426Aに格納されているプログラムを実行し、2Dの画像情報(図柄表示情報、動画キャラクタ画面情報、背景画情報等)を作成したり、3Dの画像情報(図柄用オブジェクト、動画キャラクタ用オブジェクト、背景用オブジェクト)の座標演算(ジオメトリ演算)等を行い、これらの演算結果をDRAM424に格納する。
【0046】
VDP425は、DRAM424に格納された画像情報に基づいて、2Dまたは3Dの画像の描画(レンダリング)を行って、フレームバッファとしてのDRAM427に格納する。そして、DRAM427の画像を所定のタイミング(垂直同期信号V−SYNCと水平同期信号H−SYNCに合わせて)で、LCDインターフェース428へ送出して、液晶ディスプレイで構成される変動表示装置102に出力する。
【0047】
VDP425が行う描画処理は、2Dと3Dの点描画、線描画、トライアングル描画、ポリゴン描画を行い、さらに3D描画では、テクスチャマッピング(テクスチャリング)、ライティング処理、アルファプレンディング、シェーディング処理(グローシェーディング等)、陰面消去(Zバッファ処理等)を行って、CPU421が設定した3DオブジェクトをフレームバッファとしてのDRAM427へ描画する。なお、フレームバッファは、2Dのフレームバッファと3Dのフレームバッファをせおれぞれ設定しておき、2Dの画像を3Dの画像に重ね合わせて出力(オーバーレイ)することが可能である。
【0048】
VDP425と変動表示装置102の間のインターフェース429は、変動表示装置102の種類に応じて適宜選択可能であり、ここでは変動表示装置102として液晶ディスプレイを用いたが、CRT、ELあるいはプラズマ方式のディスプレイを採用する場合には、これらのディスプレイデバイスに対応するインターフェースを採用することとなる。
【0049】
PRGROM426Aには、制御プログラム、表示プログラム(仮想3次元空間に相当する3次元座標系にオブジェクトおよび視点を設定するための設定情報を導出するプログラムを含む)等を格納している。
【0050】
CGGROM426Bには、変動表示ゲームに用いる識別図柄、背景、動画キャラクタ等の2Dデータおよび3Dオブジェクトデータ(ポリゴンデータ)、テクスチャデータを格納している。
【0051】
3Dの描画表示は、仮想3次元空間の座標系内に、視点およびCGGROM426Bから読み出した各種のオブジェクトを設定し、そのオブジェクトを変動させたり視点を変位させる、いわゆるジオメトリ演算処理を行う。また、仮想3次元空間の座標系内のオブジェクトを視点に基づく投影平面に投影した2次元座標情報である投影情報を生成する。その投影情報に基づいて、各オブジェクトの各ポリゴンの頂点にテクスチャを合うように変形して、描画を行い、全てのオブジェクトへテクスチャを描画すると、表示画像(フレームバッファとしてのDRAM427)を変動表示装置102に出力する。
【0052】
なお、入力インターフェース422の手前には、信号伝達方向規制手段であるバッファ回路430を設けており、遊技制御装置2000から演出制御装置4000への信号入力のみを許容し、演出制御装置4000から遊技制御装置2000への信号出力を禁止するようになっている。
【0053】
ここで、変動入賞装置1600の構成について図3〜図7を参照して説明する。
【0054】
図3の(A)は変動入賞装置1600の変動入賞扉が閉状態にある斜視図、(B)は変動入賞扉が開状態にある斜視図、図4は変動入賞装置1600の変動入賞扉が開状態にある正面図、図5は変動入賞装置1600の上面図、図6(A),(B)は変動入賞装置1600の内部機構を示す斜視図、図7は変動入賞装置1600の内部機構の一部の構成を示す分解斜視図である。
【0055】
図3〜図5に示すように、変動入賞装置1600は、各種部材が内蔵される樹脂製のフレームFを備え、このフレームFの前面側には飾板取付ベース1601が取り付けられ、後面側には端子板1602が設けられている。端子板1602には、大入賞口ソレノイド315や誘導部材ソレノイド316を遊技制御装置2000の出力インターフェース214に接続するための端子群Cが設けられている。
【0056】
フレームFの前面部の略中央には横長の開口部Kが形成され、飾板1601の対応する位置にも同様に開口部1601aが形成されている。
【0057】
上記開口部Kには、変動入賞扉106が図示しない回転軸を介して前面側に下向きで開閉できるように軸支されている。
【0058】
変動入賞扉106は、大入賞口ソレノイド314によって開閉動作されるようになっている。より具体的には、大入賞口ソレノイド314の伸縮可能なロッド314aの先端に設けられる摺動子314cと、変動入賞扉106の裏面側に設けられる係合部材(図示せず)とが係合し、大入賞口ソレノイド314が作動してロッド314aが引き込まれて縮んだ際に、摺動子314cと係合部材との係合関係によって図3(B)に示すように変動入賞扉106が前方側に開放されるようになっている。また、大入賞口ソレノイド314のロッド314aにはコイルスプリング314bが介在されており、このコイルスプリング314bの付勢力によって、通常状態(大入賞口ソレノイド314が作動しない状態)においては、変動入賞扉106は図3(A)に示すように閉塞された状態を維持している。
【0059】
また、図6に示すように、フレームFの開口部Kに連通する入賞空間Nの下方には、流入した遊技球が流下可能な特定の入賞領域を形成する開口部R1と、特別の入賞領域を形成する開口部R2がそれぞれ設けられている。そして、図6において左側に位置する開口部R1には、第2の入賞領域に対応した通過型の継続入賞センサSS5が、右側に位置する開口部R2には、第1の入賞領域に対応した通過型のカウントセンサSS4がそれぞれ固設されている。
【0060】
なお、図3〜図6において、フレームFの中央に位置する流下孔1700は、一般入賞口107,108等に入賞した遊技球が流下する流路の一部を構成するものである。
【0061】
入賞領域Nの手前側には、シーソー状の誘導部材Uが揺動可能に設けられている。誘導部材Uは、中央部が低く左右に徐々に高くなる球誘導路U1aと、図6および図7上で前面側の右手に突出する作動桿U1cを備え、略中央部に位置する軸受部U1dを介して回転軸U1bによって揺動自在に軸支されている。
【0062】
なお、本実施形態では、変動入賞扉が開かれた状態では、まず誘導部材上で流入してきた遊技球を受け止めて、誘導部材の誘導状態に応じて第1の入賞領域あるいは第2の入賞領域の何れかへと流入球が誘導されて入賞することとなる。
【0063】
図6に示すように、誘導部材Uの右側近傍には、リンク機構Lが配設されている。リンク機構Lは、「く」字状のリンク部材L1と、誘導部材ソレノイド316(図5参照)とから構成されている。なお、図6においては、右側に位置するフレームは図示を省略して、リンク機構を簡略化して分かりやすく表現している。
【0064】
リンク部材L1の先端部には逆コ字状のツメ部L1aが形成され、誘導部材Uの作動桿U1cの先端部が遊嵌されている。リンク部材L1は、軸受部L1cを介して回転軸L1bにより回動自在にフレームFに軸支されている。リンク部材L1の他端には裏側に突出する回動軸L1dが形成され、誘導部材ソレノイド316の一部を構成する摺動子316cの係合孔316eに遊嵌されている。
【0065】
誘導部材ソレノイド316は、図5に示すように、ソレノイドの作動により伸縮可能なロッド316bの先端に摺動子316cが設けられた構成となっている。また、ロッド316bにはコイルスプリング316fが介在され、ソレノイドの非作動時においてロッド316bが伸長する方向に付勢している。
【0066】
そして、誘導部材ソレノイド316が作動しない通常状態においては、摺動子316cが誘導部材ソレノイド316のコイルスプリング316fの作用により図6(A)上で左方向に付勢されることにより、リンク部材L1aの先端のツメ部L1aが下がり、誘導部材Uの作動桿U1cをツメ部L1aによって右側に傾けた状態で保持する。したがって、誘導部材Uの球誘導路U1aは、図6(A)に示すように、右側に傾いた状態で保持され、この状態で入賞空間Nに流入して来る遊技球は第1の入賞領域としてのカウントセンサSS4側に誘導されて流下することとなる。
【0067】
一方、誘導部材ソレノイド316が作動すると、ロッド316bが引き込まれて縮み、摺動子316cが図6(B)の矢印D方向に移動される。これにより、リンク部材L1の先端のツメ部L1aが上昇され、誘導部材Uの作動桿U1cがツメ部L1aによって上方へ移動される。したがって、誘導部材Uの球誘導路U1aは、図6(B)に示すように、左側に傾いた状態に変化され、この状態で入賞空間Nに流入して来る遊技球は第2の入賞領域としての継続センサSS5側に誘導されて流下することとなる。
【0068】
なお、誘導部材Uの近傍には、この誘導部材Uの状態(即ち、傾き具合)を検出するマイクロスイッチや非接触型のセンサからなる誘導部材状態検出センサSS10が設けられている。そして、球受部材が閉制御状態にある場合に、この誘導部材状態検出センサSS10の検出結果に基づいて、第1の入賞領域に対応したカウントセンサSS4に遊技球を受け入れたとしても所定の遊技価値を付与せず、誘導部材Uが第1入賞領域の誘導状態(即ち、本実施形態では右側に傾いた状態)以外の誘導状態(即ち、本実施形態では左側に傾いた第2入賞領域誘導状態)となった際に導かれる第2の入賞領域に対応した継続入賞センサSS5に遊技球を受け入れた場合に所定の遊技価値を付与するようにできる。したがって、閉制御状態(例えば、大当り以外の通常遊技中)に、不正行為を行おうとする者によってピアノ線等の異物を挿入されて変動入賞装置1600の球受部材としての変動入賞扉106が不正に開状態とされ、遊技領域を流下する遊技球が変動入賞扉106を介して入賞空間Nに受け入れられた場合であっても、右側に傾いた状態の誘導部材Uが、所定の遊技価値(賞球)を付与しない第1の入賞領域(カウントセンサSS4)に誘導するので、不正に賞球が付与されることを防止でき、不正行為者に対して不当な利益を与えることを有効に防止することができる。
【0069】
また、通常は入賞しない第2の入賞領域(継続入賞センサSS5)への入賞が発生した場合には、所定の賞球が払い出される状態が維持されるので、遊技店側において正当な遊技者へ何らかの補償(例えば、パンクが生じた場合や、閉店間際で高確率状態が残っている場合等の出球補償)を行う場合に、店員が変動入賞扉106を手動で開状態にして継続入賞センサSS5に遊技球を検出させることで容易に作業を行うことできる。なお、店員によりこのような出球補償等の作業を行う際には、所定のスイッチ操作に連動させて所定の作業中である旨をスピーカからの音声やランプ・LED5002の特定のパターンの点滅で遊技店側に報知するようにしてもよい。これにより、変動入賞扉106や誘導部材Uが不正行為によるものなのか店員による正規の作業であるのかを明確に区別することができる。
【0070】
次に、変動入賞扉106および誘導部材Uを手動で作動させるための仕組みについて説明する。
【0071】
まず、変動入賞扉106の手動開閉については、特別な機構は設けられておらず、変動入賞扉106の前面の左右端部に指を引っかけることのできる開放用突起106aが形成されるのみである。したがって、店員が出球補償等のための作業を行う際などに、変動入賞扉106を開放させる場合には、この開放用突起106aに指を引っかけて手前側に引き起こすことにより、変動入賞扉106を開放させることができる。なお、この際に、大入賞口ソレノイド314のコイルスプリング314bによる変動入賞扉106を閉じようとする付勢力に抗して作業を行うこととなるが、コイルスプリング314bの弾性力を弱目に設定しておくことにより、比較的容易に開放させることが可能である。
【0072】
一方、誘導部材Uの操作については、変動入賞扉106を開放させた状態で作業を行うことのできる手動変換機構が設けられる。
【0073】
本実施形態においては、手動変換機構としてプッシュ機構Pを例示している。
【0074】
プッシュ機構Pは、変動入賞扉106が開放された際に露出する位置(図3(B)および図4では右側上方)のフレームFに形成される貫通孔P1aと、この貫通孔P1aを通して摺動子316cまで先端が達するピンロッドP1bと、摺動子316cの上方に形成されるガイド部Gとから構成されている。
【0075】
ガイド部Gは、摺動子316cの上面に一体的に形成され、図5および図6に示すように、左側に向かうに従って手前側と離間する傾斜を有している。このガイド部GとピンロッドP1bの後端部とは対向する位置に配置されている。
【0076】
したがって、図6(A)の状態において、ピンロッドP1bの先端部を指先で押し込むことにより、ピンロッドP1bの後端部はガイド部Gに摺接され、ガイド部Gの有する傾斜にしたがって摺動子316cはコイルスプリング316bの付勢力に抗して右側に移動される。これにより、図6(B)に示すように、摺動子316cの矢印D方向(右方向)への移動に伴って、リンク機構Lが動作して、誘導部材Uが左側に傾けられ、第2の入賞領域としての継続センサSS5に誘導部材を用いて容易に遊技球を投入できるようになる。
【0077】
このように、店員は、手動で変動入賞扉106を開放させた上で、ピンロッドP1bを押すことによって誘導部材Uを左側に傾けた状態で、第2の入賞領域としての継続センサSS5側に遊技球を投入させることができ、この入賞に対する賞球排出制御により所定数の賞球を強制的に払い出させることが可能となり、出球補償等の操作を容易に行うことができる。
【0078】
一方、不正行為を行おうとする者にとっては、変動入賞扉106を開放させ、尚かつ、誘導部材Uを左側に傾けた上で継続センサSS5側に遊技球を投入させなければならないので、困難性が増し、不正行為を抑制することが期待できる。
【0079】
なお、上述のプッシュ機構Pは、手動変換機構の一例を示したもので、これに限定されるものではない。例えば、上記プッシュ機構Pに代えて、例えば図6に示す摺動子316cの前面側にスライド用の突起を設け、変動入賞扉106を開放させた際に、このスライド用突起を左右に移動可能に露出させるように構成することもできる。この場合には、スライド用突起を指先で右側にスライドさせることによりリンク機構Lを作動させて誘導部材Uを左側に傾けさせることができる。
【0080】
次に、図8〜図11のフローチャートを参照して、遊技制御装置で実行される大入賞口センサ監視処理の実施例(第1実施形態例〜第4実施形態例)の制御手順について説明する。
【0081】
ここで、大入賞口センサ監視処理とは、変動入賞装置1600内の特定の入賞領域に対応したカウントセンサSS4と、特別の入賞領域に対応した継続入賞センサSS5への遊技球の入賞を監視する一連の処理である。
【0082】
まず、図8に示される大入賞口センサ監視処理の第1実施例では、ステップS1で特別の入賞領域に対応した継続入賞センサSS5への遊技球の入賞の有無を判定する。そして、継続入賞センサSS5への入賞が無いと判定された場合にはステップS2に移行して、特定の入賞領域に対応したカウントセンサSS4に遊技球が入賞したか否かが判定される。ここで、カウントセンサSS4への入賞が無いと判定された場合には処理を終了し、入賞があると判定された場合にはステップS3に移行して大当たり中であるか否かが判定される。
【0083】
大当たり中で無いと判定された場合には、ステップS4に移行し、何らかの不正行為が行われたかあるいは故障であるとして異常入賞発生の報知を行う。具体的には、スピーカ5001から警報音を発したり、ランプ・LED5002を特定のパターンで点滅させるなどして、店員や周囲に不正行為や故障の発生を報知する。また、盤用外部出力端子312を介して遊技店の管理装置へ通報するようにしてもよい。これにより、不正行為や故障の発生を即時に知得して対処することができると共に、不正行為を行う者への警告を与えることができ不正の発生を抑制することができる。
【0084】
また、ステップS3で大当たり中であると判定された場合には、ステップS7に移行して排出制御装置に対して賞球払出を指示するために用いる15個賞球払出用カウンタを1だけインクリメントする。この賞球払出用カウンタにより図示を省略したコマンド送信処理を経て、排出制御装置が賞球排出制御を行い、大当たり遊技状態における通常の賞球の払い出しを行う。
【0085】
一方、前記ステップS1で継続入賞センサSS5への遊技球の入賞があったと判定された場合には、ステップS5に移行して、大当たり中であるか否かが判定される。ここで、大当たり発生中であると判定された場合にはステップS7に移行して15個賞球払出用カウンタを1だけインクリメントして、大当たり遊技状態における通常の賞球の払い出しを行う。
【0086】
また、ステップS5で大当たり中で無いと判定された場合には、ステップS6に移行して、例えば出球補償等の特殊入賞状態が発生したことを報知する。
【0087】
即ち、遊技店の独自の基準に基づいて出球補償等を行う場合には、上述したように、店員が手動で変動入賞扉106を開放させた上で、手動変換機構(プッシュ機構P)のピンロッドP1bを押し込むことによって誘導部材Uを左側に傾けた状態で、第2の入賞領域としての継続センサSS5側に遊技球を投入させる。これにより、ステップS1、ステップS5、ステップS6、ステップS7を経て所定数(本実施例では15個)の賞球を強制的に払い出させることができる。
【0088】
上記特殊入賞状態の報知は、具体的には、上記異常入賞報知とは異なる態様でスピーカ5001から音声案内を流したり、ランプ・LED5002を所定のパターンで点滅させるなどして、遊技店側や周囲に不正行為等に基づかない正規の作業中であることを知得させる。これにより、不正行為が発生しているのか、あるいは店員の操作に基づく出球補償等の正規の入賞に基づく賞球の払い出しであるのかを明確に判別することができる。
【0089】
図9のフローチャートは第2実施例(変動入賞装置に誘導部材状態検出センサが設けられている場合)に係る大入賞口センサ監視処理の処理手順を示す。
【0090】
この処理では、ステップS10で第2の入賞領域に対応した継続入賞センサSS5への遊技球の入賞の有無を判定する。そして、継続入賞センサSS5への入賞が無いと判定された場合にはステップS11に移行して、第1の入賞領域に対応したカウントセンサSS4に遊技球が入賞したか否かが判定される。ここで、カウントセンサSS4への入賞が無いと判定された場合には処理を終了し、入賞があると判定された場合にはステップS12に移行して大当たり中であるか否かが判定される。
【0091】
大当たり中で無いと判定された場合には、ステップS13に移行し、何らかの不正行為が行われたかあるいは故障であるとして異常入賞発生の報知を行う。具体的には、スピーカ5001から警報音を発したり、ランプ・LED5002を特定のパターンで点滅させるなどして、店員や周囲に不正行為や故障の発生を報知する。また、盤用外部出力端子312を介して遊技店の管理装置へ通報するようにしてもよい。これにより、不正行為や故障の発生を即時に知得して対処することができると共に、不正行為を行う者へ警告を与えることができ不正の発生を抑制することができる。
【0092】
また、ステップS12で大当たり中であると判定された場合には、ステップS17に移行して15個賞球払出用カウンタを1インクリメントして、大当たり遊技状態における通常の賞球の払い出しを行う。
【0093】
一方、前記ステップS10で継続入賞センサSS5への遊技球の入賞があったと判定された場合には、ステップS14に移行して、大当たり中であるか否かが判定される。ここで、大当たり発生中であると判定された場合にはステップS17に移行して15個賞球払出用カウンタを1インクリメントして、大当たり遊技状態における通常の賞球の払い出しを行う。
【0094】
また、ステップS14で大当たり中では無いと判定された場合には、ステップS15に移行して、誘導部材状態検出センサSS10の入力があったか否か、即ち、例えば図6(B)に示すように誘導部材Uが左側に傾いた状態を検出したか否かが判定される。そして、誘導部材状態検出センサSS10による検出が無いと判定された場合にはステップS13にジャンプして、何らかの不正行為が行われたかあるいは故障の発生であるとして異常入賞発生の報知を行う。具体的には、スピーカ5001から警報音を発したり、ランプ・LED5002を特定のパターンで点滅させるなどして、店員や周囲に不正行為や故障の発生を報知する。また、盤用外部出力端子312を介して遊技店の管理装置へ通報するようにしてもよい。これにより、不正行為や故障の発生を即時に知得して対処することができると共に、不正行為を行う者へ警告を与えることができ不正の発生を抑制することができる。
【0095】
また、ステップS15で、誘導部材状態検出センサSS10による検出があったと判定された場合には、ステップS16に移行して、例えば出球補償等の特殊入賞状態が発生したことを報知する。即ち、遊技店の独自の基準に基づいて出球補償等を行う場合には、上述したように、店員が手動で変動入賞扉106を開放させた上で、手動変換機構(プッシュ機構P)のピンロッドP1bを押し込むことによって誘導部材Uを左側に傾けた状態(誘導部材検出センサで第2の入賞領域側への誘導状態と検出)で、第2の入賞領域としての継続センサSS5側に遊技球を投入させる。これにより、ステップS17において所定数(本実施例では15個)の賞球を強制的に払い出させて、出球の補償等を行うことができる。
【0096】
なお、誘導部材状態検出センサは、第2の入賞領域側への誘導状態になっていることでON出力を行うようになっている。
【0097】
一方で、不正行為を行おうとする者にとっては、変動入賞扉106を開放させ、尚かつ、誘導部材Uを左側に傾けなければ(誘導部材検出センサで第2の入賞領域側への誘導状態と検出)、継続センサSS5側に遊技球を投入させなければならないので、不正な操作の困難性が増し、不正行為を抑制することが期待できる。
【0098】
また、上記特殊入賞状態の報知は、具体的には、上記の異常入賞報知とは異なる態様でスピーカ5001から音声案内を流したり、ランプ・LED5002を所定のパターンで点滅させるなどして、遊技店側や周囲に不正行為等に基づかない正規の作業中であることを知得させる。これにより、不正行為が発生しているのか、あるいは店員の操作に基づく出球補償等の正規の入賞に基づく賞球の払い出しであるのかを明確に判別することができる。
【0099】
図10のフローチャートは第3実施例に係る大入賞口センサ監視処理の処理手順を示す。
【0100】
前記第1,第2の制御例では、大入賞口内のセンサは常に入賞検出の監視を有効状態として機能させている例であったが、この例では、所定条件でセンサの入賞検出の監視を無効にして閉制御状態における大入賞口内への遊技球の入賞に対する不正な賞球の払い出しを防止するものである。
【0101】
この処理では、ステップS20で大当たり中か否かが判定され、大当たり中で無いと判定された場合にはステップS21に移行する。ステップS21では、変動入賞装置(大入賞口)1600が閉じている状態において誘導部材Uが遊技球を誘導する流路の球検出が可能なセンサ(即ち、上述の実施形態においては図6(A)の状態におけるカウントセンサSS4)の入賞検出の監視を無効状態に設定して処理を終了する。これにより、入賞検出機能自体を無効としているため、不正行為により球受部材としての変動入賞扉106を開状態として、第1の入賞領域(カウントセンサSS4)に不正に投入された遊技球の入賞検出の検出がされないため不当に賞球が獲得されることを有効に防止することができる。なお、この場合において、閉じ状態において誘導部材が誘導しない側、つまり第2入賞領域のセンサは入賞検出の監視が有効のままであるので、遊技店側で出球補償等のサービスを提供する場合には、店員の操作により上述のような出球補償のための操作を行うこととなる。
【0102】
一方、ステップS20で大当たり中であると判定された場合には、ステップS22に移行して、変動入賞装置(大入賞口)1600内の全センサ(本実施形態では、カウントセンサSS4と継続センサSS5)の入賞検出の監視を有効化して、各センサで遊技球の入賞を検出した場合には通常の賞球の払い出しを行う。
【0103】
図11のフローチャートは第4実施例に係る大入賞口センサ監視処理の処理手順を示す。
【0104】
この例では、誘導部材状態検出センサの検出結果を用いて、センサの入賞検出の監視を無効あるいは有効にして、閉状態制御における大入賞口内への遊技球の入賞に対する不正な賞球の払い出しを防止するものである。
【0105】
この処理では、ステップS30で大当たり中か否かが判定され、大当たり中で無いと判定された場合にはステップS31に移行する。ステップS31では、誘導部材状態検出センサSS10の入力があったか否か、即ち、例えば図6(B)に示すように誘導部材Uが左側に傾いた状態を検出したか否かが判定される。そして、検出が無いと判定された場合にはステップS32に移行して変動入賞装置(大入賞口)1600内の全センサ(本実施形態では、カウントセンサSS4と継続センサSS5)の入賞検出の監視を無効に設定して処理を終了する。これにより、入賞検出機能自体を無効としているため、不正行為により球受部材としての変動入賞扉106を開状態として、第1の入賞領域(カウントセンサSS4)や第2の入賞領域(継続センサSS5)に不正に投入された遊技球の入賞検出がされないため不当に賞球が獲得されることを有効に防止することができる。
【0106】
また、ステップS31で誘導部材状態検出センサSS10による検出があったと判定された場合にはステップS33に移行して、第2の入賞領域の継続センサSS5の入賞検出の監視を有効に設定する。これにより、球受部材としての変動入賞扉を閉状態とし、さらに誘導部材状態検出センサで第2の入賞領域側へ誘導部材を切り換えることで誘導される側(第2の入賞領域)のセンサの入賞検出の監視が有効となり、店員による出球補償等のための操作を行うことができるようになる。
【0107】
一方、ステップS30で大当たり中であると判定された場合には、ステップS34に移行して、変動入賞装置(大入賞口)1600内の全センサ(本実施形態では、カウントセンサSS4と継続センサSS5)の入賞検出の監視を有効に設定して、大当たり時の通常の賞球排出を行う。
【0108】
なお、図3〜図6に示すピンロッドP1bは、入賞空間に入ってくる遊技球が当たらない位置(入賞空間の開口上端部であって変動入賞扉よりも奥になった位置)に設けられ、誤動作等が発生しないように配慮されている。
【0109】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、上記の実施形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0110】
例えば、本実施形態は、第1種のパチンコ遊技機について説明したが、第2種や第3種のパチンコ遊技機にも適用可能である。
また、例えば本発明を第3種のパチンコ遊技機に適用する場合には、付与する所定の遊技価値を賞球に代えて権利発生とすることもできる。
【0111】
また、本実施形態では、誘導部材が常態で誘導する側をカウントセンサとし、誘導部材が変換される常態でない側を継続センサとする例を示したが、これに限らず、誘導部材が常態で誘導する側を継続センサとし、誘導部材が変換される常態でない側をカウントセンサとするようにしてもよい。
【0112】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、遊技領域を流下する遊技球を入賞空間に受け入れない閉状態と受け入れ易い開状態とに変換可能な球受部材と、該球受部材の作動により入賞空間に入った遊技球を受け入れ可能な第1入賞領域と第2入賞領域と、前記第1入賞領域に受け入れられた遊技球を検出する第1球検出手段と、前記第2入賞領域に受け入れられた遊技球を検出する第2球検出手段と、前記入賞空間に入った遊技球を前記第1入賞領域もしくは前記第2入賞領域に誘導するために第1入賞領域誘導状態と第2入賞領域誘導状態とに変換可能な誘導部材と、から構成される変動入賞装置と、補助遊技結果態様に基づいて、前記変動入賞装置の球受部材の開閉制御を行うと共に、該球受部材によって前記入賞空間に遊技球を受け入れた場合に、所定数の賞球を付与する制御を行う制御手段と、を備えた遊技機において、前記制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が開状態に制御されている場合に、前記第1入賞領域または第2入賞領域に入賞した場合に所定数の賞球を付与する制御を行う賞球通常付与制御手段と、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、当該球受部材が手動操作により強制的に開状態にされて前記第1入賞領域への入賞があったとしても所定数の賞球を付与せず、前記第2入賞領域への入賞があった場合には所定数の賞球を付与する制御を行う賞球特殊付与制御手段とを備え、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合には、前記誘導部材を前記第1入賞領域へ遊技球を誘導する第1入賞領域誘導状態に維持するものとしたので、第1の入賞領域に遊技球を受け入れたとしても所定数の賞球を付与せず、誘導部材が特定誘導状態以外の誘導状態となった際に導かれる第2の入賞領域に遊技球を受け入れた場合に所定数の賞球を付与するようになっており、球受部材が閉状態に制御されている場合(例えば、大当り以外の通常遊技中)に、変動入賞装置の球受部材が不正に開状態にされ、遊技領域を流下する遊技球が球受部材により入賞空間に受け入れられたとしても、誘導部材が所定数の賞球を付与しない第1の入賞領域に誘導するので、不正に所定数の賞球が付与されることが防止され、不正行為を行う者に対して不当な利益を与えることを防止することができるという効果がある。
【0113】
また、誘導部材が誘導しないので通常は入賞しない第2の入賞領域への入賞が発生した場合には、所定数の賞球が付与されるので、遊技店側において正当な遊技者へ何らかの補償(例えば、パンクが生じた場合や、閉店間際で高確率状態が残っている場合等の出球補償)を行う場合に、店員が球受部材を開状態にして誘導部材の誘導状態を変換して第2の入賞領域に遊技球を入れることで容易に作業することできるという効果がある。
【0114】
また、請求項2に係る発明によれば、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1入賞領域の監視結果により入賞検出した際にこの入賞検出に対応する賞球付与に関わる制御を実行しないことで前記第1入賞領域への入賞に対する賞球付与をしないようにできるので、入賞検出機能は活かしたまま、所定数の賞球の付与を行わないようにすることができ、不正行為を防止すると共に、店員による出球補償等の作業を容易に行うことができるという効果がある。
【0115】
また、請求項3に係る発明によれば、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1入賞領域の監視結果により入賞検出した際に異常状態を報知する異常報知手段を備えるようにしたので、遊技店側は不正行為の発生をより早く知得することが可能となり、また不正行為の抑止効果を期待することもできる。
【0116】
また、請求項4に係る発明によれば、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第2入賞領域の監視結果により入賞検出した際に賞球特殊付与状態であることを報知する特殊付与状態報知手段を備えるようにできるので、例えば店員による出球補償の作業中であることを遊技店側および周囲に知らせることができるという効果がある。
【0117】
また、請求項5に係る発明によれば、前記誘導部材の誘導状態を検出する誘導状態検出手段をさらに備え、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、誘導状態検出手段によって前記誘導部材が第2入賞領域誘導状態となっていることが検出され、且つ、前記第2球検出手段の監視により入賞検出した際に前記所定数の賞球を付与する制御を行うようにできるので、不正行為を行う者がピアノ線等の異物を挿入して球受部材を開状態としても、さらに誘導部材を作動させて誘導方向を切り換えるという複数の手順の操作を同時に行うことは困難性が高く、このような不正行為の発生を有効に抑止することができるという効果がある。また、入賞検出の機能は活きているので、遊技店側で出球補償等のサービスを提供する場合には、店員は球受部材を開状態とし、さらに誘導部材を作動させて誘導方向を切り換えてから遊技球を第1の入賞領域に投入することにより、容易に作業を行うことができるという効果もある。
【0118】
また、請求項6に係る発明によれば、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1球検出手段の監視を行わないことで前記第1入賞領域への入賞に対する賞球付与をしないようにできるので、入賞検出機能自体を無効とするため、不正行為により球受部材を開状態とし、さらに誘導部材を作動させて誘導方向を切り換えたとしても、第1の入賞領域に不正に投入された遊技球の検出の検出は無効とされるため不当に遊技価値が獲得されることを有効に防止することができるという効果がある。
【0119】
また、請求項7に係る発明によれば、前記誘導部材の誘導状態を検出する誘導状態検出手段をさらに備え、前記賞球特殊付与制御手段は、前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1球検出手段と前記第2球検出手段の監視を行わないようにし、前記誘導状態検出手段によって前記誘導部材が第2入賞領域誘導状態となっていることが検出されることにより、前記第2球検出手段の監視を実行するようにし、前記第2球検出手段の監視結果により入賞検出された際に前記所定数の賞球を付与する制御を行うようにできるので、例えば店員による誘導部材の手動操作により、球検出手段の有効、無効を切り換えるようにでき、遊技店側で出球補償等のサービスを提供する場合の操作を容易に行うことができると共に、上述のような不正行為の発生を有効に抑止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して好適な遊技機の一例としてのパチンコ機の遊技盤の構成例を示す正面図である。
【図2】上記遊技盤の裏面を含むパチンコ機の裏側に設けられる制御系全体の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る遊技機の変動入賞装置を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る遊技機の変動入賞装置を示す正面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る遊技機の変動入賞装置を示す上面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る遊技機の変動入賞装置の内部機構を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係る遊技機の変動入賞装置の内部機構の一部の構成を示す分解斜視図である。
【図8】大入賞口センサ監視処理の第1実施例の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】大入賞口センサ監視処理の第2実施例の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】大入賞口センサ監視処理の第3実施例の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】大入賞口センサ監視処理の第4実施例の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 遊技盤
101 ガイドレール
102 変動表示装置
103 始動入賞口
104,105 普図始動ゲート
1600 変動入賞装置
106 変動入賞扉(球受部材)
107,108 一般入賞口
121 特図始動入賞記憶表示器
122 普通図柄表示器
124,125 装飾ランプ
126 打球方向変換部材
2000 遊技制御装置
211 遊技用マイクロコンピュータ
212 クロック生成回路
213 入力インターフェース
214 出力インターフェース
3000 排出制御装置
314 アタッカーソレノイド(大入賞口SOL)
315 普通電動役物駆動ソレノイド(普電SOL)
316 誘導部材ソレノイド
SS4 カウントセンサ(第1の入賞領域)
SS5 継続センサ(第2の入賞領域)
SS10 誘導部材状態検出センサ
4000 演出制御装置
421 表示制御用マイクロコンピュータ
422 インタフェース回路
424 DRAM
425 VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)
426A PRGROM
426B CGGROM
427 フレームバッファ(DRAM)
430 バッファ
5001 スピーカ
5002 ランプ・LED
106a 開放用突起
U  誘導部材
U1a 球誘導路
U1b 回転軸
U1c 作動桿
U1d 軸受部
K  開口部
F  フレーム
1601 飾板
1602 端子板
N  入賞空間
P  プッシュ機構(開放機構)
P1a 貫通孔
P1b ピンロッド
316a ロッド
316b コイルスプリング
316c 摺動子
G  ガイド部
L  リンク機構
L1 リンク部材
L1a ツメ部
L1b 回転軸
L1c 軸受部
R1,R2 開口部

Claims (7)

  1. 遊技領域を流下する遊技球を入賞空間に受け入れない閉状態と受け入れ易い開状態とに変換可能な球受部材と、該球受部材の作動により入賞空間に入った遊技球を受け入れ可能な第1入賞領域と第2入賞領域と、前記第1入賞領域に受け入れられた遊技球を検出する第1球検出手段と、前記第2入賞領域に受け入れられた遊技球を検出する第2球検出手段と、前記入賞空間に入った遊技球を前記第1入賞領域もしくは前記第2入賞領域に誘導するために第1入賞領域誘導状態と第2入賞領域誘導状態とに変換可能な誘導部材と、から構成される変動入賞装置と、
    補助遊技結果態様に基づいて、前記変動入賞装置の球受部材の開閉制御を行うと共に、該球受部材によって前記入賞空間に遊技球を受け入れた場合に、所定数の賞球を付与する制御を行う制御手段と、を備えた遊技機において、
    前記制御手段は、
    前記変動入賞装置の球受部材が開状態に制御されている場合に、前記第1入賞領域または第2入賞領域に入賞した場合に所定数の賞球を付与する制御を行う賞球通常付与制御手段と、
    前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、当該球受部材が手動操作により強制的に開状態にされて前記第1入賞領域への入賞があったとしても所定数の賞球を付与せず、前記第2入賞領域への入賞があった場合には所定数の賞球を付与する制御を行う賞球特殊付与制御手段と、
    を備え、
    前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合には、前記誘導部材を前記第1入賞領域へ遊技球を誘導する第1入賞領域誘導状態に維持するものとしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記賞球特殊付与制御手段は、
    前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1入賞領域の監視結果により入賞検出した際にこの入賞検出に対応する賞球付与に関わる制御を実行しないことで前記第1入賞領域への入賞に対する賞球付与をしないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記賞球特殊付与制御手段は、
    前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1入賞領域の監視結果により入賞検出した際に異常状態を報知する異常報知手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記賞球特殊付与制御手段は、
    前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第2入賞領域の監視結果により入賞検出した際に賞球特殊付与状態であることを報知する特殊付与状態報知手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記誘導部材の誘導状態を検出する誘導状態検出手段をさらに備え、
    前記賞球特殊付与制御手段は、
    前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、誘導状態検出手段によって前記誘導部材が第2入賞領域誘導状態となっていることが検出され、且つ、前記第2球検出手段の監視により入賞検出した際に前記所定数の賞球を付与する制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記賞球特殊付与制御手段は、
    前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1球検出手段の監視を行わないことで前記第1入賞領域への入賞に対する賞球付与をしないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  7. 前記誘導部材の誘導状態を検出する誘導状態検出手段をさらに備え、
    前記賞球特殊付与制御手段は、
    前記変動入賞装置の球受部材が閉状態に制御されている場合に、前記第1球検出手段と前記第2球検出手段の監視を行わないようにし、前記誘導状態検出手段によって前記誘導部材が第2入賞領域誘導状態となっていることが検出されることにより、前記第2球検出手段の監視を実行するようにし、前記第2球検出手段の監視結果により入賞検出された際に前記所定数の賞球を付与する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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