JP4251821B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマシン等などで代表される遊技機に関する。詳しくは、複数の識別情報の可変表示を行なった後表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有し、前記表示結果が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能である遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、たとえば、複数の識別情報(図柄)の可変表示を行なった後表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有し、前記表示結果が特定表示態様(大当り図柄の組合せ)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御可能となるものがある。
【0003】
このような遊技機においては、たとえば、可変表示の過程において、可変表示を演出する演出表示を実行する制御が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の遊技機においては、演出表示に関連して表示される図柄等の表示態様が遊技機の側で固定的に定められていたため、演出表示が単調で面白みに欠けるという問題があった。
【0005】
この発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであって、その目的は、可変表示の演出の面白みを向上させることが可能な遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 複数の識別情報(特別図柄)の可変表示を行なった後表示結果を導出表示可能な可変表示装置(可変表示装置8、特別図柄表示部9)を有し、前記表示結果が特定表示態様(大当り図柄の組合せ)となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御可能である遊技機(パチンコ遊技機1)であって、前記遊技機の遊技の進行を制御する手段であって、前記識別情報の可変表示の可変表示態様を決定し、該決定結果に基づいてコマンド(変動パターンコマンド)を出力する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53)と、該遊技制御手段とは別個に設けられ、前記遊技制御手段により出力されたコマンドに基づいて前記可変表示装置における前記識別情報の可変表示を制御する表示制御手段(表示制御用マイクロコンピュータ800)と、前記複数の識別情報のうちの前記特定表示態様とは異なる識別情報であって前記可変表示の過程において演出が発展する発展演出(スーパーリーチ)が実行される前に一旦導出表示される特定の識別情報(演出発展出目:図6(c)の「414」)を複数種類のうちより選択するための遊技者による指示行為を検出する指示検出手段(光センサ61,62)とを含み、前記表示制御手段は、前記指示検出手段による指示行為の検出に応じて、前記特定の識別情報を複数種類のうちより選択する選択手段(S4)と、該選択手段により選択された種類の特定の識別情報を記憶する記憶手段(S4)と、前記遊技制御手段から出力されたコマンドが特定のコマンドである場合に、前記記憶手段に記憶されている種類の特定の識別情報を表示させた後前記発展演出を実行する制御を行なう演出制御手段(表示制御用マイクロコンピュータ800におけるリーチ表示制御等の演出制御機能)とを含み、さらに、前記発展演出が実行された後に必ず前記特定表示態様を表示結果として導出表示させる制御を行なう(第2実施形態においては、・・・演出関連表示態様として、リーチ出目を一例として示した。しかし、演出関連表示態様としては、・・・リーチ表示態様の演出発展(たとえば、前述したスーパーリーチのような演出発展)の契機となるような中図柄等のその他の演出関連表示態様を採用してもよい。)。
【0007】
このような構成によれば、遊技者による指示行為があったときにその指示行為の検出に応じて、特定の識別情報が選択されることとなるので、遊技者の指示が可変表示の演出に反映されるため、ただ単に遊技機側で決められた特定の識別情報が表示される演出表示を見る場合と比べて、遊技者側において自らが遊技に関与している感覚が強められ、演出表示の興趣を向上させることができる。また、発展演出を実行する制御と、指示検出手段による指示行為の検出に応じた特定の識別情報の選択とが表示制御手段の側で行なわれるため、遊技制御手段側の制御負担を軽減することができる。
【0008】
(2) 前記可変表示装置では、前記遊技機で遊技が行なわれていないときにデモンストレーション表示が行なわれ、前記選択手段は、前記デモンストレーション表示が行なわれているときに、前記特定の識別情報の選択が可能な選択可能状態とする(S1〜S5)。
【0009】
このような構成によれば、遊技機で遊技が行なわれていないときに行なわれるデモンストレーション表示時において、特定の識別情報の選択が可能な選択可能状態となるので、遊技者が遊技を開始する際にそのような特定の識別情報の選択を行なうことができ、遊技開始後にそのような特定の識別情報の選択を行なう場合と比べて、遊技者による指示行為が行ないやすいようにすることができる。
【0010】
(3) 前記指示検出手段は、前記可変表示装置に表示された選択肢を表わす選択肢シンボルであって前記複数種類の特定の識別情報との関連性を有する複数種類の選択肢シンボル(演出シンボル91,92)のいずれかを選択する指示行為を検出し、前記選択手段は、前記指示行為により指示された選択肢シンボルに対応する特定の識別情報を選択する(S4)。
【0011】
このような構成によれば、複数種類の選択肢シンボルのいずれかを選択するための指示行為の検出に応じて、特定の識別情報が選択されるので、遊技者が直接的に特定の識別情報を選択する必要がないため、遊技者による指示行為が煩雑にならないようにすることができる。
【0012】
(4) 前記指示検出手段は、すべての遊技者がいずれかに該当する複数種類の個人情報(たとえば、図6に示されるような年齢)のいずれかを選択する指示行為を検出し、前記選択手段は、前記指示行為により指示された個人情報に対応する特定の識別情報を選択する(S4、図6の(c))。
【0013】
このような構成によれば、すべての遊技者がいずれかに該当する複数種類の個人情報を選択するための指示行為の検出に応じて、指示された個人情報に対応する特定の識別情報が選択されるので、遊技者の個人情報が可変表示の演出に反映されるため、遊技者において自らが遊技に関与している感覚が、より一層強められ、演出表示の興趣をより一層向上させることができる。
【0016】
(5) 前記演出制御手段は、前記選択手段により前記特定の識別情報が選択されたときに、該特定の識別情報が選択された旨を示す演出を実行する制御(S4)をさらに行なう(図6の(b))。
【0017】
このような構成によれば、特定の識別情報が選択されたときに、該特定の識別情報が選択された旨を示す演出が実行されるので、遊技者による指示行為に応じて特定の識別情報が選択できたことを遊技者が認識しやすいようにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本実施形態ではこれに限らず、コイン遊技機、スロットマシン等のその他の遊技機であってもよく、複数の識別情報の可変表示を行なった後表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有し、前記表示結果が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であればすべて対象となる。
【0021】
第1実施形態
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体構成について説明する。図1はパチンコ遊技機を正面から見た正面図、図2はパチンコ遊技機1の遊技領域を正面から見た正面図、図3はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図である。
【0022】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、縦長な方形状に枠組形成される外枠2aと、該外枠2aの内側に開閉可能に軸支されかつパチンコ遊技機1の主要構成部が集約して設けられる前面枠2bと、該前面枠2bの前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる額縁状のガラス扉枠2とから構成されている。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3が設けられている。前面枠2bにおいて、打球供給皿3の下部には、打球供給皿3から溢れた貯留球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5とが設けられている。また、ガラス扉枠2の後方に位置する前面枠2bには、前面側に遊技領域7が形成された遊技盤6が着脱可能に設けられている。前面枠2bおよびガラス扉枠2は、パチンコ遊技機1の正面から見て左側の端部において軸支され、軸支位置を開閉軸として開閉される。ガラス扉枠2には、遊技盤6の遊技領域7をほぼ透視し得る透視窓が開設され該透視窓の裏面からガラス板が装着されている。遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカー27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果ランプ28a,28b,28cが設けられている。そして、この例では、遊技効果ランプ28bの近傍に景品球払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、遊技効果ランプ28aの近傍に補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられている。
【0023】
さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸を可能にするカードユニット50も示されている。カードユニットに挿入されたカード内に残額情報が記憶されている場合には、その残額の引落としに応じて、遊技者に対する遊技球の貸出しが行なわれる。
【0024】
カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可能表示ランプ151、カード内に記憶された残額情報に端数(100円未満の数)が残存する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられている度数表示LEDに生じさせるための端数表示スイッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記憶媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、および、カード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット50を開放するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0025】
図2に示すように、遊技領域7の中央付近には、液晶表示器よりなる特別図柄表示部9と遊技演出にあわせて作動する役物77と遊技者からの指示選択を検出する光センサ61,62とを含む可変表示装置8が設けられている。
【0026】
可変表示装置8においては、特別図柄表示部9の左上部に、遊技者により画面表示上の左側の選択肢の選択のための指示行為を検出するための第1の光センサ61が斜め下方向に向け設けられ、特別図柄表示部9の右上部に、遊技者による画面表示上の右側の選択肢の選択のための指示行為を検出するための第2の光センサ62が斜め下方向に向け設けられている。光センサ61,62の各々は、光を前方へ投光する投光部、投光に応じて物体により反射した光を受光する受光部、および、受光部における反射光を受光した受光スポットの位置にもとづいて前方に存在する物体までの距離を算出し所定距離範囲内の物体の有無を検出する演算検出部とを含み、センサの前方の所定距離範囲内に物体(たとえば、遊技者の指先)を検出した場合に検出信号を出力する。なお、この光センサ61,62からの検出信号は、後述する遊技制御基板(図4等に示された遊技制御基板31)を経ることなく、前述した表示制御基板80に直接的に入力される。これにより、遊技制御基板31に入力信号が入力されないため不正防止を図れる。
【0027】
本実施形態で用いる光センサ61,62は、上述したように簡易な構造であるため、省スペース化を実現でき可変表示装置8のデザインを損なうことなく組み込みやすくなる。また、物体を検出する方法が物体からの反射光を受光部で受光した際の受光スポットの位置により物体までの距離を計測し、その物体までの距離が所定距離範囲内にあるか否かで検出を行なう(測距式)ため、受光量で検出を行なうセンサと比較して、物体固有の反射率に影響を受けず確実に検出できる。さらに、検出可能な反射率を人間(遊技者)の肌の反射率(約40パーセント)を含む値に設定可能であるため、髪の毛や衣服で検出される誤検出の発生が極度に防止でき検出の精度を高めることができる。さらに、物体の有無を検出することができる範囲を示す所定距離範囲を設定することができるため、遊技に必要としない距離にある物体、たとえば遊技台から1m離れた物体等を検出してしまう誤検出を防止することも可能となる。具体的には、図5を参照し説明する。
【0028】
また、特別図柄表示部9の表示画面には、始動入賞記憶の表示と普通図柄の可変表示が演出内容・図柄変動等とあわせて表示されるように構成されている。この始動入賞記憶の表示点灯数により、特別図柄を始動させるための始動入賞口14への入賞数が記憶されている数を遊技者は認識できる。また、遊技領域内にはゲート通過記憶表示器41が設けられている。このゲート通過記憶表示器41のLEDの点灯している数により、普通図柄を始動させるための通過ゲート11への遊技球の通過数が上限を4として記憶されていることが表示される。
【0029】
可変表示装置8の下方位置には、ソレノイド(図4のソレノイド16)によって開閉動作される始動入賞球装置15(電動チューリップ役物)を兼用する始動入賞口14と、ソレノイド(図4のソレノイド21)により駆動される開閉板29の開閉動作により開閉される大入賞口20を有する可変入賞球装置30とが上から順に配列されている。始動入賞口14に入った球は、始動口スイッチ17によって検出された後、遊技盤の背面に導かれる。また、大入賞口20に入った球は、Vカウントスイッチ23もしくはカウントスイッチ22により検出された後、遊技盤の背面に導かれる。また、大入賞口20から可変入賞球装置30内に入った球のうち、Vカウントスイッチ23により検出された球は、その後、カウントスイッチ22に向けて誘導され、カウントスイッチ22により検出される。したがって、大入賞口20から内部に入った球は、結果的にすべてカウントスイッチ22により検出される。
【0030】
遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26が設けられている。
【0031】
遊技が開始された際の打球発射装置34から発射された打玉は、誘導レール76を通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を流下してくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、特別図柄表示部9内に表示される普通図柄の表示が変動する状態になる。また、打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、特別図柄表示部9内の可変表示(図柄回転表示)を始める。図柄の変動を開始できる状態でなければ、特別図柄表示部9内に表示される始動入賞記憶の表示点灯数を1増やす点灯表示がなされる。そして、特別図柄表示部9での可変表示が開始される毎に始動入賞記憶が1ずつ減り、点灯するLEDが1ずつ減らされる。
【0032】
特別図柄表示部9での特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止し、表示結果が導出表示される。停止時の図柄の組合せが特定の表示態様である大当り図柄の組合せ(たとえば、777等のぞろ目の特定の図柄の組合せ)となると、遊技者にとって有利な特定遊技状態である大当り遊技状態が発生し、通常遊技状態からその大当り遊技状態に移行する制御が行なわれる。つまり、可変表示装置の表示結果が特定の表示態様となったことを条件として特定遊技状態という価値(遊技価値)が付与されるのである。大当り遊技状態においては、開閉板29の動作により、通常状態において閉状態とされている大入賞口20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(たとえば10個)の打球が入賞するまで開放される制御が行なわれる。そして、大入賞口20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ23で検出されると、継続権が発生し大入賞口20を開放させる制御が再度行なわれる。このような継続権の発生は、所定回数(たとえば15ラウンド)許容される。このような継続権の発生を繰り返す制御は、繰返し継続制御と呼ばれる。
【0033】
図示を省略するが、可変入賞球装置30の内部(大入賞口20内)においては、シーソー式の玉振分部材としての大入賞口内誘導板が設けられている。この大入賞口内誘導板は、Vカウントスイッチ23の方向へ向けて傾斜した状態と、Vカウントスイッチ23とは逆の方向へ向けて傾斜した状態とのいずれかの状態に切換え可能となるようにソレノイド33により駆動制御される。その場合、大入賞口20が1回開放されたとき(1ラウンド中)には、Vカウントスイッチ23が玉を1個検出するまでは、振分部材がVカウントスイッチ23の方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉がVカウントスイッチ23により検出されやすい状態にされ、Vカウントスイッチ23が玉を1個検出した後は、振分部材がVカウントスイッチ23とは逆方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉がVカウントスイッチ23により検出されにくい状態にされる。
【0034】
また、可変表示装置8の可変表示中(この場合は、特別図柄表示部9の更新表示中)においては、リーチ状態(リーチ表示)が発生する場合がある。ここで、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の識別情報の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の識別情報の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている識別情報の表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置における識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0035】
また、リーチ状態とは、可変表示装置が可変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
【0036】
また、リーチ状態とは、可変表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0037】
可変表示の停止時における特別図柄表示部9での特別図柄の組合せが大当り発生の確率変動を伴う大当り図柄の組合せ(確率変動図柄の組合せともいう)である場合には、次に大当りとなる確率が高くなる(大当りが発生しやすくなる)。つまり、可変表示装置の表示結果が特定の表示態様のうちの特別の表示態様となった場合には、特別遊技状態として、特定の表示態様のうちの特別の表示態様以外の表示態様となった場合と比べて、付与される価値が大きくなる付加価値が付与される。このような場合には、予め定められた確率変動終了条件(たとえば次の大当り状態が発生すること)が成立するまで、特別遊技状態としての確率変動状態(以下、「確変」という。)という遊技者にとってさらに有利な状態となる。このような確率変動状態は、大当りとなる確率が向上した確率向上状態とも呼ばれる。
【0038】
また、確率変動状態では、普通図柄表示部3における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、始動入賞球装置15の開放時間の増加と開放回数の増加(複数回開放するようになる)とが行なわれる。さらに、確率変動状態では、特別図柄表示部9および普通図柄表示部3における更新開始から更新停止までの時間が短縮される時短制御(変動時間短縮制御)が行なわれる。
【0039】
また、このパチンコ遊技機1においては、特別図柄の表示結果が大当りとなることが事前決定された場合には、特別図柄を一旦大当り図柄の組合せで仮に停止した後、確率変動状態を発生させるか否かを抽選により決定するように見せる演出としての再抽選表示が行なわれる。つまり、再抽選表示は、大当り図柄となる特別図柄を一時的に仮の表示結果(仮大当り出目)として表示させた後、再度可変表示開始させ、確定する表示結果をいずれかの大当り図柄として導出表示させる演出を行なう再可変表示である。さらに言い換えると、再抽選表示は、可変表示の過程において特定表示態様(大当り図柄の組合せ)を導出した後に、再度表示結果として当該特定表示態様(大当り図柄の組合せ)と同じ、または異なる特定表示態様を導出する再可変表示である。その再可変表示の表示結果となった大当り図柄が予め定められた確率変動図柄(たとえば、「3」,「7」等の予め定められた大当り図柄)となった場合に、大当り制御終了後において確率変動状態が発生する。一方、再抽選の結果として確率変動図柄以外の非確率変動図柄が表示された場合には確率変動状態は発生しない。
【0040】
また、特別図柄の可変表示においては、リーチ状態となるか否かの段階、および、最終停止図柄が停止するか否かの段階等の所定のタイミングで、滑り停止表示(図柄が見かけ上、通常停止する位置を通り越して余分に変動させて滑ったようなに見せて停止する表示)と、戻り停止表示(図柄が見かけ上、通常停止する位置を通り越した後、逆戻りして停止する表示)とが行なわれる場合がある。このような停止表示パターンは、表示結果の導出過程において、一旦ある表示結果になると見せかけて別の表示結果を導出表示する演出表示であり、特別停止表示と総称される。言い換えると、この特別停止表示は、可変表示の過程において特定表示態様を導出するときに、一旦特定表示態様と異なる表示態様を導出した後、特定表示態様を導出し直す特定の演出である。また、特別停止表示以外の停止表示パターンは、通常停止表示と呼ばれる。
【0041】
また、特別図柄の可変表示中には、リーチ状態が発生する旨を事前報知(予告)する予告報知(リーチ予告)が行なわれる場合があり、また、大当り状態が発生する旨を事前報知(予告)する予告報知(大当り予告)が行なわれる場合がある。リーチ予告を行なうか否かおよび大当り予告を行なうか否かは、それぞれ個別に、後述する遊技制御用マイクロコンピュータにおいて予め定められたランダムカウンタ(後述する各種ランダムカウンタと同様の機能のもの)の数値データを用いた抽選により事前にランダムに決定される。リーチ予告は、実際にリーチ状態が発生する場合と実際にはリーチ状態が発生しない場合との両方の場合に行なわれる。また、大当り予告は、実際に大当り状態が発生する場合と実際には大当り状態が発生しない場合との両方の場合に行なわれる。
【0042】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図3を参照して説明する。パチンコ遊技機1の遊技盤6の裏側には、前面枠2bが設けられており、さらに向かって手前に機構板36が備えられている。前面枠2bには、特別図柄表示部9の表示制御を行なう表示制御基板80、基板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板31、およびパチンコ玉の払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球基板37が設置されている。さらに、モータの回転力を利用して打玉を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、スピーカー27および遊技効果LED・ランプ28a,28b,28cに信号を送るためのランプ制御基板35が設けられている。一方、機構板36の上部には玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方からパチンコ玉が玉タンク38に供給される。玉タンク38内のパチンコ玉は、誘導樋39を通って玉払出装置に供給される。
【0043】
図4は、遊技制御基板31における回路構成の一例を示すブロック図である。また、図4には、払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射制御基板91および表示制御基板80が示されている。遊技制御基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、入賞口スイッチ19a、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、球切れ検出スイッチ167、および賞球カウントスイッチ301Aからの信号を遊技制御用マイクロコンピュータ53に与えるスイッチ回路58と、入賞球装置15を開閉するソレノイド16と大入賞口20の開閉板を開閉するソレノイド21および役物キャラクタ77を作動させるソレノイド13を遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59とが搭載されている。
【0044】
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM55、制御用プログラムに従って制御動作を行なうCPU56およびI/Oポート部57を含む遊技制御用のマイクロコンピュータである。この実施の形態ではROM54,RAM55はCPU56に搭載されている。すなわち、CPU56は1チップマイクロコンピュータである。なお、CPU56とROM54,RAM55とは1チップ化されていなくてもよい。つまり、ROM54、RAM55およびI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な端子である。
【0045】
また、本実施形態における特別図柄を可変表示する特別図柄表示部9の表示制御は、表示制御基板80に搭載されている表示制御手段である表示制御用マイクロコンピュータ800によって行われる。遊技制御基板31(遊技制御用マイクロコンピュータ53)から表示制御基板80(表示制御用マイクロコンピュータ800)には、可変表示装置8の表示制御に関する指令情報の他、ランプ制御基板35でのランプ制御および制御基板70での遊技音制御に関する指令情報も含む指令情報としての表示制御コマンドが伝送される。
【0046】
表示制御用マイクロコンピュータ800では、伝送されてきた表示制御コマンドのうちの表示制御に関連するデータに応じて特別図柄表示部9の表示制御を行なう。その表示制御においては、光センサ61,62からの入力信号等に基づいて、遊技者により選択された遊技に関わる所定事項が表示制御に反映される。表示制御用マイクロコンピュータ800では、その伝送されてきた表示制御コマンドの解析がなされ、表示制御コマンドのうちのランプ制御に関連するデータに応じてランプ制御コマンドを設定するとともに、表示制御コマンドのうちの音制御に関連するデータに応じて音制御コマンドとを設定し、ランプ制御コマンドがランプ制御基板35へ出力され、音制御コマンドが音制御制御基板70に出力される。
【0047】
なお、この実施の実施の形態においては、ランプ制御基板35および音制御制御基板70が表示制御基板80から制御コマンドを受ける例を一例として示したが、これに限らず、ランプ制御基板35および音制御制御基板70のそれぞれは、遊技制御基板31から直接的に制御コマンドを受けるようにしてもよい。
【0048】
また、ランプ制御基板35にはランプ制御用マイクロコンピュータが搭載されており、このランプ制御用マイクロコンピュータにより、遊技効果LED28a、賞球ランプ51、球切れランプ52、ゲート通過記憶表示器41、役物飾りランプ1115および、装飾ランプ25等のランプ(LED等のその他の発光体も含む)点灯制御が行なわれる。すなわち、表示制御基板80から伝送されるランプ制御コマンド等の情報にしたがい、ランプ制御用マイクロコンピュータがランプ制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。
【0049】
また、音制御基板70には、音制御用マイクロコンピュータが搭載されており、この音制御用マイクロコンピュータが、音制御コマンドに応じてスピーカー27からの出力される遊技音等の制御を行なう。表示制御基板80から伝送される音制御コマンド等の情報にしたがい、音制御用マイクロコンピュータが、音制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。
【0050】
大当りとするかはずれとするかの決定は、大当り決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、大当りを発生させるか否かをランダムに決定するためのものであり、たとえば、0からカウントアップして所定の上限値までカウントアップした後再度0からカウントアップし直す数値データ更新手段である。このカウント動作は、所定周期(2msec毎)で1ずつ加算されることとなる。始動口スイッチ17により始動入賞が検出されると、それに応じてこのランダムカウンタのカウント値が抽出され、その抽出値が、予め定められた大当り判定値と一致するか否かの判断がなされる。抽出されたランダムカウンタの値と大当り判定値とが一致した場合は、大当りを発生させることが決定され、大当り状態の制御が行なわれる。確率変動状態以外の通常の確率状態においては、大当り判定値がたとえば1つの数値に設定される。確率変動状態においては、大当り判定値が複数の数値に設定されることにより、確率変動状態の場合には大当りの発生確率が確率が向上するのである。
【0051】
次に、可変表示がはずれとなる場合においてリーチ状態とするか否かの決定(リーチ判定ともいう)は、リーチ決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、大当り判定においてはずれとする決定がされた場合にリーチ状態を発生させるか否かをランダムに決定するためのものであって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機能する数値データ更新手段であり、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで抽出されたカウンタの値が予め定められたリーチ決定値と一致する場合に、リーチ状態とすることが決定される。一方、大当り判定において大当りとする決定がされた場合には、リーチ決定用のランダムカウンタを用いた決定は行なわれず、すべての場合にリーチ状態となる。
【0052】
また、特別図柄の可変表示においてリーチ状態となる決定がされた場合(大当りとする決定が行なわれた場合と、はずれとする決定が行なわれた場合との両方を含む)には、リーチ状態の変動パターンが複数種類の変動パターン(ノーマルリーチ,スーパーリーチ等の複数種類)のうちから選択的に決定(ランダムに決定)される。このような変動パターンは、リーチ表示態様を演出するための変動パターンを含んでいる。変動パターンの決定は、変動パターン決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、リーチ状態の変動パターンをランダムに決定するためのものであって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機能する数値データ更新手段であり、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで抽出されたカウンタの値が、複数種類予め定められた変動パターン決定値のうちの一致するものに対応する変動パターンとすることが決定される。
【0053】
また、特別図柄の可変表示における停止図柄の決定は、左,中,右の各図柄に対応する3つの停止図柄決定用のランダムカウンタのそれぞれのカウント値を用いて行なわれる。この各ランダムカウンタは、対応する特別図柄の停止図柄をランダムに決定するためのものであって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機能する数値データ更新手段である。複数種類の停止図柄のそれぞれには図柄決定用の数値データが対応付けられており、はずれとする決定がされた場合には、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで各ランダムカウンタから抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が左,中,右の各停止図柄として決定される。一方、大当りとする決定がされた場合には、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで左図柄決定用のランダムカウンタから抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が左,中,右の各停止図柄として決定される。また、はずれとなる場合においてリーチ状態とすることが決定された場合には、左,右の各停止図柄が一致するように決定される。
【0054】
また、再抽選表示が行なわれる場合の仮の表示結果(仮大当り図柄)となる大当り図柄は、表示制御用マイクロコンピュータ800の側で決定される。表示制御用マイクロコンピュータ800は、遊技制御用マイクロコンピュータ53からの予定停止図柄を示す表示制御コマンドの内容により、最終的な大当りの図柄である再抽選の表示結果となる大当り図柄(以下、確定大当り図柄という)を再抽選前の変動表示中に認識している。そして、表示制御用マイクロコンピュータ800では、大当りとなる場合において、再抽選開始前に一旦表示する大当り図柄(仮大当り図柄)を事前にランダムに決定する。たとえば、仮大当り図柄は、遊技制御に用いられる各種ランダムカウンタと同様の機能を有するランダムカウンタを用い、そのランダムカウンタから所定のタイミングでカウント値を抽出し、前述した大当り図柄決定用のランダムカウンタと同様の手順で予め定められた大当り図柄およびカウント値の関係に基づいて、抽出値から決定される。
【0055】
このような再抽選前の仮大当り図柄の決定において、確定大当り図柄が確率変動図柄の場合は、仮大当り図柄が確率変動図柄および非確率変動図柄のいずれかとなるように決定が行なわれる。一方、確定大当り図柄が非確率変動図柄の場合は、仮大当り図柄が非確率変動図柄となるように決定が行なわれる。これにより、仮大当り図柄が確率変動図柄となった場合は、再抽選後の確定大当り図柄が必ず確率変動図柄となるので、仮大当り図柄として確率変動図柄となった場合の再抽選後に確定大当り図柄が非確率変動図柄となってしまうことが防がれ、遊技者の興趣の低下を防ぐことができる。
【0056】
このパチンコ遊技機においては、遊技制御用マイクロコンピュータ53により、このような各種ランダムカウンタを用いて制御内容が決定され、その決定に従って、遊技制御が実行される。また、表示制御用マイクロコンピュータ800により、ランダムカウンタを用いて仮大当り図柄が決定される。
【0057】
図5は、パチンコ遊技機1の可変表示装置8の横断面図であり、これを参照し本実施形態で用いるセンサの検出方法を段階的に説明する。なお、図5では、ガラス扉枠2のガラス板2cと、光センサ61からの投射光を実線で、物体に衝突後の反射光を点線で表わしている。
【0058】
まず、図5(a)では、透過部材の性質を考慮せずに基本的な検出の仕組みを説明する。光センサ61の投射部から投射された投射光は、ガラス板2cを透過しパチンコ遊技機1の外部に放たれる。外部に放たれた投射光路上の所定距離範囲内に遊技者が指を移動させることにより、投射光が指に衝突し反射する。その反射した反射光が再びガラス板2cを透過しパチンコ遊技機1の内部に進入し、光センサ61の受光部で受光される。その際に、光センサは、受光した受光スポットの位置にもとづき、反射点である遊技者の指までの距離が所定距離範囲内であったか否かを判別し所定距離範囲内であった場合には、表示制御基板80に入力信号を出力するように構成されている。
【0059】
次に、透過部材の性質を考慮した場合を図5(b)を参照し説明する。まず、透過部材は、光が該透過部材を透過(貫通)する場合にその光の一部を反射させ光路を変更させる性質を有している。本実施形態では、ガラス板2cが透過部材であるため図5(a)を参照し説明したように、たとえば、物体固有の反射率を考慮せず、また、光センサの検出可能な所定距離範囲をある程度調整しなければ図5(b)に示すような誤検出を発生することとなる。投射光がガラス板2cに衝突した際に、投射光の一部がパチンコ遊技機1の外部に放出されることなく内部に反射し、遊技機部品(たとえば、特別図柄表示部9の表示面)に衝突し、その衝突による反射光の一部が再びガラス板2cにより反射され光センサの受光部で受光される。これにより、光センサは常に遊技機部品(たとえば、特別図柄表示部9の表示面)を誤検出してしまう可能性が有り、本来必要とする遊技者の指が光路上に移動されているか否かの検出が不可能となる。
【0060】
そこで、本実施形態では、上述した不都合を避けるために、光センサの検出可能となる反射率の範囲と所定距離範囲を独自に調節設定した光センサを使用している。これにより、センサ感度・検出精度の向上を実現している。
【0061】
すなわち、光センサの検出可能な反射率を人間の肌の反射率(約40パーセント)を含むように30パーセントから70パーセントの値に限定している。これにより、遊技者が検出可能反射率より高い反射率を有する白色の衣服を身に着けていたとしても反射率が高いため検出することはなく、逆に、遊技者が頭を下げた際に検出可能反射率より低い反射率を有する髪の毛を検出することもなく、光センサによる検出の精度を各段に向上させることができる。
【0062】
また、光センサが物体の有無を検出できる所定距離範囲を遊技者の手が届く範囲の距離、たとえば、ガラス板2cの前面側表面から5cmまで等のように限定している。これにより、遊技中、遊技者の顔を光センサが検出してしまうことがなく検出の信頼性が向上する。
【0063】
以上、独自の調節設定を行なった光センサを使用した場合について、具体的に図5(c)を参照し説明する。
【0064】
光センサから投射された投射光112は、ガラス板2cに衝突し反射した投射光111が生じる。その投射光111は、その投射光路上に位置する可変表示装置8やその他遊技機部品にA点で衝突し、その後は図5(b)の説明と同様、光センサで受光されることとなる。しかし、本実施形態で用いる光センサは、A点までの距離を所定距離範囲内に含めないように調節設定しているため、可変表示装置8やその他遊技機部品を検出した旨の検出信号が出力される場合はない。
【0065】
また、投射光112がガラス板2cを透過し、本実施形態で用いる光センサが設定されている所定距離範囲内で、限定している反射率の範囲内に含まれる遊技者の指に衝突し、それにより反射する反射光113は受光され、遊技者の指を検出した旨の検出信号が光センサから出力される。
【0066】
つまり、光センサの有効範囲を設定することで、ガラス板2cにより反射した投射光111の光路上に存在する遊技機部品等の設置されている範囲以外の所定距離範囲内に存在する遊技者の指のみを検出可能としている。これにより、パチンコ遊技機1の部品自体を検出してしまうことはなく、誤検出を完全に防止することができる。なお、本実施形態では、光センサの検出可能な所定距離範囲を調節したが、これに限らず、光センサの設置位置・設置方向を調節する場合でもよく、透過部材により反射された投射光路上の、遊技機部品が設置されている範囲以外の所定距離範囲の物体のみを検出可能にするものであればよい。
【0067】
また、光センサの検出可能な反射率の数値を限定することで、光センサの設定されている反射率範囲内でなければ、投射光路上に物体が存在してもその物体を検出した旨の検出信号が光センサから出力されることはない。これにより、光センサに検出をさせようとする遊技者自らの意思がない場合には、前述したように遊技者の衣服や髪の毛を偶然誤って検出することもなく、極めて検出精度の高い状態で遊技を行なうことができる。このように光センサの検出精度を高めることにより後述する演出選択においても、左の選択肢を選択したにもかかわらず、右の選択肢を選択していたりまたは何の選択もされていないといった不都合は生じず、演出選択を十分に楽しむことができ、遊技に対する興趣をさらに増すことができる。
【0068】
次に、光センサ61,62により検出される遊技者の指示行為により選択される演出発展表示態様について説明する。特別図柄表示部9においては、可変表示の過程において、たとえば、リーチ表示態様がスーパーリーチ表示態様に発展する場合等のように演出が発展する演出発展制御を、該演出発展制御と関連する演出発展表示態様が表示されることと関連付けて実行する場合がある。演出発展表示態様の一例としては、たとえば、リーチ表示態様がノーマルリーチ表示態様で表示開始された後、スーパーリーチ表示態様に発展する場合のように、可変表示の演出内容が発展する際に、その発展に関連付けられて表示される図柄の組合せとしての演出発展出目が挙げられる。たとえば、ノーマルリーチの表示態様の状態から演出発展出目で特別図柄が停止表示されると、特別図柄の表示決定はまだ確定せず、さらに可変表示が継続され、スーパーリーチのリーチ表示態様に移行するという演出の発展が行なわれる。このような演出発展出目は、遊技者にとって期待感を持てる出目であるため、チャンス出目とも呼ばれる。
【0069】
演出発展出目は、以下に示すように、パチンコ遊技機1で遊技が行なわれていないときに行なわれるデモンストレーション表示の一部として表示される演出発展出目選択画面において遊技者により選択可能である。
【0070】
図6は、演出発展出目を選択可能とするために表示される画像を示す表示画面図である。図6においては、(a),(b),(c)の順に画像表示が進行する状態が示されている。
【0071】
図6を参照して、デモンストレーション表示の際の演出発展出目選択画面としては、まず、(a)に示されるように、遊技者の年齢の選択を要求する画像としての年齢選択要求画面が特別図柄表示部9に表示される。このような演出発展出目選択のために選択を要求する個人情報としては、すべての遊技者がいずれかに該当する複数種類の個人情報を選択させる必要がある。この年齢選択要求画面においては、「年齢を選択してください」というメッセージ情報95aとともに、40才未満であることを選択するための第1の演出シンボル93と、40才以上であることを選択するための第2の演出シンボル94とが表示される。ここで、演出シンボルとは、演出内容(この場合は演出発展出目)を直接的にではなく図形、文字、記号、キャラクタ、色等により象徴として示すもの(画像)をいう。これら演出シンボル93、94は、遊技者が自己の年齢を選択するための選択肢として表示される。
【0072】
具体的に、第1の演出シンボル93は四角形の図形の中に「40才未満」という文字が示されるシンボルであって、第2の演出シンボル94は円形の図形の中に「40才以上」という文字が示されるシンボルである。これら演出シンボルは、図形内の文字の意味内容により、これらの演出シンボルの意味を遊技者が容易に把握でき、図形の形状の相違により、演出シンボルを遊技者が視覚的に区別しやすくなるように構成されている。
【0073】
また、第1の演出シンボル93は光センサ61によって遊技者の選択指示の検出が有効となる場合のガラス板2c前面における有効検出範囲91と重なるように表示され、一方、第2の演出シンボル94は光センサ62によって遊技者の選択指示の検出が有効となる場合のガラス板2c前面における有効検出範囲92と重なるように表示される。これにより、遊技者が演出発展出目選択画面の表示を見た場合に、特別図柄表示部9に表示される選択肢と光センサ61,62の有効検出範囲が互いに重なり合うようにそれぞれ設定されている。このため、遊技者は、選択したい選択肢の表示を押すような感覚でガラス前面に指を移動させるだけで、目視することはできない光センサの有効検出範囲に指を自動的に移動させることができ、指を検出した光センサから検出信号が出力される。つまり、特別図柄表示部9の表示画像と光センサ61,62の有効検出範囲がそれぞれリンクするように設定しているため、遊技者にとって演出選択時の遊技の進行方法・光センサの検出方法を容易に理解することができ興趣が増す。また、ガラス板2c自体をタッチセンサにするよりも、安価かつ制御負担の軽減が図れる構成とすることができる。
【0074】
(a)に示された演出発展出目選択画面において遊技者の指示行為によりどちらか一方の演出シンボルが選択されると、(b)に示される選択決定報知画面が特別図柄表示部9に表示される。この選択決定報知画面では、「決定されました」という選択決定がされたことを報知するメッセージ情報95bとともに、選択決定された演出シンボル(図の場合は第2の演出シンボル94)を中央に移動表示させ、かつ、演出シンボルの選択決定時に表示することが予め定められている所定のキャラクタ(たとえば、選択された演出シンボルの形状と関連した形状のキャラクタ)96を出現表示させる演出表示が実行される。これにより、遊技者は自己の指示行為が有効なものとなったことを確認することができる。
【0075】
次に、(b)に示された選択決定報知画面が所定期間表示された後、(c)に示される演出発展出目決定報知画面が特別図柄表示部9に表示される。この演出発展出目決定報知画面では、「あなたのチャンス目は…です」というメッセージ情報95cとともに、選択決定された演出シンボルと予め定められた関係にある演出発展出目(図の場合414)99が表示される。
【0076】
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ53のCPU56により実行される制御を説明する。遊技制御用マイクロコンピュータ53では、遊技の進行を制御するための処理である遊技制御のメイン処理およびタイマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼び出されて実行されることにより、各種の遊技制御が行なわれる。
【0077】
遊技制御用マイクロコンピュータ53では、特別図柄表示部9における可変表示の制御を指令するために表示制御コマンドを表示制御用マイクロコンピュータ800へ送信するが、そのコマンドの送信は、基本的に、次のように行なわれる。
【0078】
まず、可変表示を開始させることを指令する変動開始コマンドを送信する。変動開始コマンドとしては、大当りとすることが決定されたときには大当りの停止図柄を指定するコマンドが送信され、一方、はずれとすることが決定されたときにははずれの停止図柄を指定するコマンドが送信される。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、変動開始コマンドの送信に引続き、特別図柄の変動パターン(可変表示時間を含む)を指定する変動パターンコマンドを送信する。変動パターンコマンドとしては、リーチ表示態様とならない変動パターンを指定するコマンド、ノーマルリーチのリーチ表示態様となる変動パターンを指定するコマンド、スーパーリーチのリーチ表示態様となる変動パターンを指定するコマンド等の各種コマンドが含まれる。
【0079】
その後、特別図柄の可変表示が開始されてから変動パターンコマンドにより指定した可変表示時間が経過した時に、遊技制御用マイクロコンピュータ53は、特別図柄の可変表示の停止を指示するための変動停止コマンドを送信する。
【0080】
そして、可変表示の結果として大当りとなった場合、遊技制御用マイクロコンピュータ53では、大当り制御時の表示制御内容を指定するコマンド等の各種コマンドを送信する制御が行なわれる。
【0081】
表示制御用マイクロコンピュータ800では、前述したような各種表示制御コマンドを受信した場合に、そのコマンドにより指定される表示制御を実行する制御を行なう。
【0082】
次に、表示制御用マイクロコンピュータ800のCPUにより実行される制御を説明する。表示制御用マイクロコンピュータ800では、可変表示の進行を制御するための処理である表示制御のメイン処理およびタイマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼び出されて実行されることにより、特別図柄の可変表示(可変表示自体)、特別図柄に合わせたキャラクタ画像の演出表示、特別図柄に合わせた背景画像の演出表示、および、リーチ表示態様の演出表示等の可変表示に関わる各種の演出表示を実行する制御等の各種の表示制御が行なわれる。つまり、表示制御用マイクロコンピュータ800は、演出制御機能を有している。
【0083】
次に、表示制御用マイクロコンピュータ800により実行される制御を説明する。まず、前述したようなデモンストレーション表示時における遊技者による指示行為に応じて演出発展出目を選択するための処理である演出発展出目選択処理を説明する。
【0084】
図7は、演出発展出目選択処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、ステップS(以下単にSという)1により、前述したデモンストレーション表示時における演出発展出目選択画面の表示タイミングであるか否かが判断される。S1により演出発展出目選択画面の表示タイミングの表示タイミングではないと判断された場合は、この演出発展出目選択処理が終了する。一方、S1により演出発展出目選択画面の表示タイミングであると判断された場合は、S2に進み、図6に示される演出発展出目選択画面を表示する処理がなされる。
【0085】
次に、S3に進み、遊技者の指示行為による演出発展出目の選択指示が光センサ61,62のいずれかにより検出されたか否かが判断される。S3により検出されていないと判断された場合は、この演出発展出目選択処理が終了する。一方、S3により検出されたと判断された場合は、S4に進み、遊技者の指示に応じた出目を選択演出発展出目として記憶することにより、その出目をスーパーリーチを表示する場合の演出発展出目として使用できるように制御データが設定される。具体的に、S4では光センサ61,62の検出信号に基づいて、選択された演出シンボルを判別し、予め定められた演出シンボルと演出発展出目との関係を示すデータに基づいて、選択された方の演出シンボルに対応する演出発展出目をスーパーリーチの表示の際の演出発展出目として使用可能とする設定が行なわれる。このような演出シンボルと演出発展出目との関係を示すデータは、表示制御用マイクロコンピュータ800のROMに記憶されており、RAMに読出されて使用される。
【0086】
次に、S5に進み、図6の(b),(c)に示されるような選択決定報知画面および選択決定報知画面を表示することにより、演出発展出目が選択されたことを示す演出を実行する処理がなされる。S5の後、この演出発展出目選択処理が終了する。
【0087】
以上のような演出発展出目選択処理の実行により、遊技者の指示行為による演出発展出目の選択指示に応じて演出発展出目を選択決定する処理が表示制御用マイクロコンピュータ800において行なわれる。
【0088】
次に、図7の演出発展出目選択処理により選択的に設定される演出発展出目を用いてスーパーリーチの演出に関する設定を行なう特別リーチ演出設定処理を説明する。
【0089】
表示制御用マイクロコンピュータ800では、リーチ表示態様の表示を実行するか否かの判断およびどのような種類のリーチ表示態様を表示するかの判断を、前述した表示制御コマンドの指示内容に基づいて行なうが、スーパーリーチを表示する際に表示する演出発展出目については遊技者の選択指示に応じて表示制御用マイクロコンピュータ800側で決定して行なう。具体的に、リーチ表示態様での表示を含む可変表示用の制御データは、表示制御用マイクロコンピュータ800のROMにおいて、表示制御コマンドにより示される各変動パターンと対応付けられて記憶されている。したがって、基本的に可変表示態様は、遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指示にしたがうものとなるが、スーパーリーチのリーチ表示態様の際に表示する演出発展出目については、表示制御用マイクロコンピュータ800の側で独自に決定した表示となる。
【0090】
図8は、スーパーリーチの表示態様の演出のうち表示制御用マイクロコンピュータ800の側で独自に決定する演出内容を設定するための特別リーチ演出設定処理の処理内容を示すフローチャートである。具体的に、特別リーチ演出設定処理は、可変表示が実行されるごとに実行され、スーパーリーチの表示態様での可変表示が行なわれる場合に、スーパーリーチの表示態様に対応する演出発展出目が設定される。
【0091】
図8を参照して、まず、S11により、表示制御コマンドにより指定された変動パターンがどのような変動パターンであるかを確認する処理がなされる。次に、S12に進み、S11での確認の結果、スーパーリーチが実行されるか否かが判断される。
【0092】
S12によりスーパーリーチが実行されないと判断された場合は、この特別リーチ演出設定処理が終了する。一方、S12によりスーパーリーチが実行されると判断された場合は、S13に進み、前述したS4により設定された演出発展出目のデータに基づいて、選択された演出発展出目を今回の可変表示におけるスーパーリーチの表示態様における演出発展出目として決定し、その決定した演出発展出目の制御データをスーパーリーチの表示の際に用いるための設定がされる。
【0093】
このようにスーパーリーチの表示態様における演出発展出目が決定された場合、表示制御用マイクロコンピュータ800により実行される可変表示制御において、その演出発展出目のデータが用いられ、その演出発展出目がスーパーリーチの表示態様と関連付けられて表示されることとなる。
【0094】
この特別リーチ演出設定処理によれば、遊技者の指示行為に応じて選択された演出発展出目がスーパーリーチの表示態様の演出発展出目として使用されるため、スーパーリーチの表示態様において、遊技者の指示行為が演出発展出目に反映される。
【0095】
次に、第1実施形態により得られる主な効果をまとめて説明する。
デモンストレーション表示時で演出発展出目選択画面が表示された場合において遊技者による指示行為があったときに、図7のS3,S4に示されるように、その指示行為の検出に応じて、スーパーリーチのような演出発展制御と関連付けて表示される演出発展出目が選択され、図8のS12およびS13に示されるように、その選択された出目が演出発展出目として用いられることとなるので、遊技者の指示が可変表示の演出に反映されるため、ただ単に遊技機側で決められた演出発展出目が表示される演出表示を見る場合と比べて、遊技者側において自らが遊技に関与している感覚が強められ、演出表示の興趣を向上させることができる。
【0096】
また、図7のS1〜S5に示されるように、遊技機で遊技が行なわれていないときに行なわれるデモンストレーション表示時において、演出発展出目の選択が可能な選択可能状態となるので、遊技者が遊技を開始する際にそのような演出発展出目の選択を行なうことができ、遊技開始後にそのような演出発展出目の選択を行なう場合と比べて、遊技者による指示行為が行ないやすいようにすることができる。
【0097】
また、図6および図7のS4に示されるように、複数の演出シンボル91,92のいずれかを選択するための指示行為の検出に応じて、スーパーリーチのような演出発展制御と関連付けて表示される演出発展出目が選択されるので、遊技者が直接的に演出発展出目を選択する必要がないため、遊技者による指示行為が煩雑にならないようにすることができる。
【0098】
また、図6に示されるような年齢のようなすべての遊技者がいずれかに該当する複数種類の個人情報を選択するための指示行為の検出に応じて、指示された個人情報に対応する演出発展出目が選択されるので、遊技者の個人情報が可変表示の演出に反映されるため、遊技者において自らが遊技に関与している感覚が、より一層強められ、演出表示の興趣をより一層向上させることができる。
【0099】
また、前述したように、表示制御用マイクロコンピュータ800が、可変表示の演出制御機能を有し、かつ、図7のS4のような指示行為の検出に応じて演出発展出目を選択する機能を含んでいるため、スーパーリーチのような演出発展制御を含む演出表示の実行と、指示行為の検出に応じた演出発展出目の選択とを実行するため、遊技制御用マイクロコンピュータ53側の制御負担を軽減することができる。
【0100】
また、図6の(b)および図7のS4に示されるように、演出発展出目が選択されたときに、演出発展出目が選択された旨を示す演出が実行されるので、遊技者による指示行為に応じて演出発展出目が選択できたことを遊技者が認識しやすいようにすることができる。
【0101】
第2実施形態
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態では、前述した第1実施形態において示した演出発展出目の選択決定に代えて、特別図柄の表示結果の導出時以外の演出表示の過程において演出に関連して表示される演出関連表示態様を選択決定する例を説明する。ここでは、遊技者が選択可能な演出関連表示態様の一例としてリーチ出目を選択可能とする場合を説明する。ここで、リーチ出目とは、リーチ表示態様を形成する図柄(たとえば、左,右図柄が同一の図柄で停止し、中図柄がまだ停止していない状態での左,右図柄の停止図柄)をいう。
【0102】
以下の第2実施形態の説明は、主として、前述した第1実施形態との相違点を説明する。
【0103】
第2実施形態の場合は、表示制御用マイクロコンピュータ800が、所定のリーチ出目が表示された場合に表示結果が必ず大当り図柄の組合せとなるように表示制御を行なう。そのような所定のリーチ出目は、以下において、大当りリーチ出目という。表示制御用マイクロコンピュータ800では、前述したようなデモンストレーション表示時に、遊技者による指示行為に応じて、大当りリーチ出目を選択するための処理であるリーチ出目選択処理が実行される。図9は、リーチ出目選択処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0104】
図9を参照して、まず、S21により、前述したデモンストレーション表示時における大当りリーチ出目選択画面の表示タイミングであるか否かが判断される。S21により大当りリーチ出目選択画面の表示タイミングではないと判断された場合は、このリーチ出目選択処理が終了する。一方、S21により大当りリーチ出目選択画面の表示タイミングであると判断された場合は、S22に進み、図6に示される演出発展出目選択画面と同様に演出シンボルを選択することにより、大当りリーチ出目を選択決定するために表示される大当りリーチ出目選択画面を表示する処理がなされる。つまり、ここでいう大当りリーチ出目選択画面は、図6の(a)〜(c)に示された表示の流れと同様の流れで演出発展出目の代わりに大当りリーチ出目を選択決定するための表示画面であり、図6の演出発展出目を大当りリーチ出目に置き換えた形式で表示される。
【0105】
次に、S23に進み、遊技者の指示行為による大当りリーチ出目の選択指示が光センサ61,62のいずれかにより検出されたか否かが判断される。S23により検出されていないと判断された場合は、このリーチ出目選択処理が終了する。
【0106】
一方、S23により検出されたと判断された場合は、S24に進み、遊技者の指示に応じた出目を大当りリーチ出目として記憶することにより、その出目を大当りリーチ出目として使用できるように制御データが設定される。具体的に、S24では光センサ61,62の検出信号に基づいて、選択された演出シンボルを判断し、予め定められた演出シンボルとリーチ出目との関係を示すデータ(たとえば、第1のシンボルを選択した場合に「3」により形成される左,右図柄のリーチ出目が対応し、第2のシンボルを選択した場合に「7」により形成される左,右図柄のリーチ出目が対応する)に基づいて、選択された方の演出シンボルに対応するリーチ出目を、大当りリーチ出目として使用可能とする設定が行なわれる。このような演出シンボルと大当りリーチ出目との関係を示すデータは、表示制御用マイクロコンピュータ800のROMに記憶されており、RAMに読出されて使用される。
【0107】
次に、S5に進み、図6の(b),(c)に示されるような選択決定報知画面および演出発展出目決定報知画面と同様の選択決定報知画面および大当りリーチ出目決定報知画面を表示することにより、大当りリーチ出目が選択されたことを示す演出を実行する処理がなされる。S5の後、このリーチ出目選択処理が終了する。
【0108】
以上のようなリーチ出目選択処理の実行により、遊技者の指示行為による大当りリーチ出目の選択指示に応じて大当りリーチ出目を選択決定する処理が表示制御用マイクロコンピュータ800において行なわれる。
【0109】
次に、図9のリーチ出目選択処理により選択的に設定されるリーチ出目を用いてリーチの演出に関する設定を行なう特定演出設定処理を説明する。
【0110】
表示制御用マイクロコンピュータ800では、大当りリーチ出目を表示する際に表示するリーチ出目については遊技者の選択指示に応じて表示制御用マイクロコンピュータ800側で決定して行なう。具体的に、可変表示の停止図柄は表示制御コマンドにより指定される。したがって、基本的に特別図柄の停止図柄は、遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指示にしたがうものとなるが、リーチ表示態様の際に表示するリーチ出目については、表示制御用マイクロコンピュータ800の側で独自に決定した表示となる。
【0111】
図10は、表示制御用マイクロコンピュータ800の側で独自に決定する大当りリーチ出目を設定するための特定演出設定処理の処理内容を示すフローチャートである。具体的に、特定演出設定処理は、可変表示が実行されるごとに実行され、大当りリーチ出目を表示する可変表示が行なわれる場合に、リーチ表示態様における大当りリーチ出目が設定される。
【0112】
図10を参照して、まず、S31により、表示制御コマンドにより指定された変動パターンがどのような変動パターンであるかを確認する処理がなされる。大当りリーチ出目を表示するか否かは、遊技制御用マイクロコンピュータ53によりランダムに決定され、その表示を行なう場合には、大当りリーチ出目を表示するための変動パターンとして予め定められた大当りリーチ出目変動パターンの実行を指定する表示制御コマンドが遊技制御用マイクロコンピュータ53から送信されるのである。
【0113】
次に、S32に進み、S31での確認の結果、大当りリーチ出目変動パターンが実行されるか否かが判断される。S32により大当りリーチ出目変動パターンが実行されないと判断された場合は、この特定演出設定処理が終了する。一方、S32により大当りリーチ出目変動パターンが実行されると判断された場合は、S33に進み、前述したS24により設定された大当りリーチ出目のデータに基づいて、選択された大当りリーチ出目を今回の可変表示における大当りリーチ出目として決定し、その決定した大当りリーチ出目の制御データを大当りリーチ出目変動パターンの表示の際に用いる設定がされる。
【0114】
このように大当りリーチ出目が決定された場合、表示制御用マイクロコンピュータ800により実行される可変表示制御において、その大当りリーチ出目のデータが用いられ、その大当りリーチ出目が可変表示の演出の過程において表示されることとなる。
【0115】
この特定演出設定処理によれば、遊技者の指示行為に応じて選択されたリーチ出目が大当りリーチ出目として使用されるため、リーチの表示態様において、遊技者の指示行為がリーチ出目に反映される。
【0116】
なお、このような選択が可能な特別図柄の表示結果の導出時以外の演出表示の過程において演出に関連して表示される演出関連表示態様としては、大当りリーチ出目の他に、再抽選表示における仮大当り出目、または、リーチ表示態様の発展の契機となる図柄(たとえば、本実施の形態の場合の中図柄)等のその他の表示態様であってもよい。
【0117】
第2実施形態については、前述した第1実施形態と共通する技術思想による構成について、前述した第1実施形態の場合と同様の技術的効果を得ることができる他、次のような特徴的な効果を得ることができる。デモンストレーション表示時でリーチ出目選択画面が表示された場合において遊技者による指示行為があったときに、図9のS23,S24に示されるように、その指示行為の検出に応じて、たとえば大当りリーチ出目のような特別図柄の表示結果の導出時以外の過程において演出に関連する出目の種類が選択され、図10のS32およびS33に示されるように、その選択された出目を表示する制御が行なわれることとなるので、遊技者の指示が可変表示の演出に反映されるため、ただ単に遊技機側で決められた大当りリーチ出目が表示される演出表示を見る場合と比べて、遊技者において自らが遊技に関与している感覚が強められ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0118】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した第1実施形態においては、演出発展出目(チャンス出目)として、「414」というような左,中,右図柄の3つの図柄の組合せを採用した例を一例として示した。しかし、これに限らず、演出発展出目としては、たとえば、「9」というような1つの図柄を採用し、スーパーリーチのような演出表示の演出を発展させる演出発展制御が実行される場合に、左,中,右図柄の3つの図柄のうちのいずれか1つが演出発展出目となるように制御をしてもよい(たとえば、左,右図柄でリーチが形成される場合の中図柄が演出発展出目となる等)。
【0119】
(2) 前述した第1実施形態においては、スーパーリーチのような演出表示の演出を発展させる演出発展制御が実行される場合に、演出発展出目(チャンス出目)を表示する制御を行なう例を示した。しかし、これに限らず、演出発展制御が実行される場合に、前述した3つの図柄が山形、V形、逆V型、または、斜め方向等の特定の配置態様(配置形状)で配置表示される表示態様で特別図柄を表示するようにしてもよい。つまり、演出発展表示態様は、単なる図柄の組合せではなく、図柄の配置態様(配置形状)を採用してもよい。そのように演出発展表示態様として、図柄の配置態様(配置形状)を採用した場合にも、前述した第1実施形態の場合と同様に遊技者が演出発展態様を選択可能とする。
【0120】
(3) 前述した第1実施形態においては、スーパーリーチのような演出表示の演出を発展させる演出発展制御が実行される場合に、演出発展出目(チャンス出目)を特別図柄表示部9の画面内で表示する例を示した。しかし、これに限らず、演出発展制御が実行される場合に、所定の図柄、所定のキャラクタ等の演出発展表示態様が特別図柄表示部9の画面外に設けられた別の表示部に表示されるようにしてもよい。つまり、演出発展表示態様は、特別図柄表示部9以外の場所で表示するようにしてもよい。その場合にも、前述した第1実施形態の場合と同様に遊技者が演出発展態様(図柄、キャラクタ等)を選択可能とするようにしてもよい。
【0121】
(4) 前述した実施形態においては、演出発展出目またはリーチ出目を遊技者が指示行為により選択する場合に、演出シンボル(第1の演出シンボル、第2の演出シンボル)を選択することにより、間接的に演出発展出目またはリーチ出目を選択する例を示したが、これに限らず、そのように演出シンボルを表示せず、選択可能な演出発展出目またはリーチ出目を直接的に複数表示し、遊技者が指示行為により直接的に選択可能となるようにしてもよい。
【0122】
(5) 演出発展出目またはリーチ出目を直接的に選択する場合の例としては、キーボード等の操作入力手段を設け、遊技者がその操作入力手段を用いて直接的に演出発展出目またはリーチ出目を入力できるようにしてもよい。
【0123】
(6) 前述した実施の形態においては、演出発展出目またはリーチ出目を選択する際に、年齢という、すべての遊技者がいずれかに該当する複数種類の個人情報(共通事項として有する個人情報)を選択する例を示したが、その代わりに、たとえば、生年月日、誕生日、性別、星座、または、干支等のその他の個人情報を、演出発展出目またはリーチ出目を選択するために選択できるようにしてもよい。また、そのような個人情報は、1つの情報だけでなく、年齢と星座との2つのように、複数の情報を選択できるようにしてもよい。
【0124】
(7) 遊技者が演出発展出目またはリーチ出目を選択するために、キーボード等の操作入力手段を用いる場合には、遊技者が年齢、生年月日、誕生日、性別、星座、干支のうちの1つまたは複数等の個人情報を数値入力または文字入力できるようにしてもよい。そのような構成を採用した場合には、パチンコ遊技機では、入力された個人情報に基づいて、前述した場合と同様に、演出発展出目またはリーチ出目を選択する制御を行なう。
【0125】
(8) 前述した実施形態においては、演出発展出目またはリーチ出目を遊技者が指示行為により選択する場合に、選択肢となる演出シンボル(第1の演出シンボル、第2の演出シンボル)を選択することにより、間接的に演出発展出目またはリーチ出目を選択する例を示したが、演出シンボルの例としては、前述した文字と図形の組合せによりシンボルを区別できるものに限らず、文字のみ、キャラクタのみ、色のみ、図形の形状のみにより区別できる演出シンボルであってもよい。また、演出シンボルの例としては、前述した文字と図形の組合せによりシンボルを区別できるものに限らず、文字、キャラクタ、色のみ、図形の形状のうちのいずれかの組合せによりシンボルを区別できるものであってもよい。
【0126】
(9) 前述した実施の形態においては、発展出目選択画面またはリーチ出目選択画面において演出シンボル(選択肢)が選択されたときに、選択決定された演出シンボルを示す表示態様として、選択された演出シンボルを中央に表示して非選択の演出シンボルを消去する例を示したが、これに限らず、選択決定された演出シンボルを示す表示態様として、選択肢としての演出シンボルの態様が変わるもの(たとえば、演出シンボルの色、形、縁取り等が変わる)でもよいし、目印表示(たとえば、選択された旨を示す目印としての枠、矢印等の表示)をすることでもよいし、選択された方の演出シンボルの名称を表示すること(たとえば、演出シンボルに名称が付されており、選択されたものの名称を識別可能に表示すること)でもよい。
【0127】
(10) 前述した第2実施形態においては、識別情報の表示結果の導出時以外の演出表示の過程において演出に関連する演出関連表示態様を表示する制御において用いられる演出関連表示態様として、リーチ出目を一例として示した。しかし、演出関連表示態様としては、再抽選表示が行なわれる場合に仮の表示結果となる大当り出目(大当り図柄)、または、リーチ表示態様の演出発展(たとえば、前述したスーパーリーチのような演出発展)の契機となるような中図柄等のその他の演出関連表示態様を採用してもよい。
【0128】
(11) 前述した実施の形態においては、遊技に関わる所定事項の決定についての遊技者による指示行為を検出するための指示検出手段として、光センサ61,62を設けた例を示したが、これに限らず、指示検出手段としては、タッチパネル等のその他の接触式の指示検出手段であってもよく、また、十字方向キー、レバースイッチ、テンキー等のその他の操作形式の操作手段からの指示操作を検出するものであってもよい。
【0129】
(12) 前述した実施の形態においては、指示検出手段が遊技盤に設けられている例を示したが、これに限らず、指示検出手段は、枠(ガラス扉枠2前面の上皿、前面枠2b前面の下皿、ガラス扉枠2、前面枠2b等の総称としての枠)に設けられてもよく、遊技者が指示行為を行なうことが可能な位置ならばどこに設けられてもよい。
【0130】
(13) 前述した実施の形態においては、発展出目選択画面またはリーチ出目選択画面において演出シンボル(選択肢)が選択されたときに、選択決定がされた旨を示す演出を特別図柄表示部9での表示および効果音により行なう例を示したが、これに限らず、そのような表示および効果音の組合せに代えて、表示のみ、または、効果音のみにより行なうようにしてもよい。また、そのような選択決定がされた旨を示す演出の際には、各演出について、所定の動作パターンでのランプの点灯を実行するようにしてもよい。また、選択決定がされた旨を示す演出は、所定の動作パターンでのランプの点灯の実行のみにより行なうようにしてもよい。
【0131】
(14) また、前述した実施の形態においては、遊技者による選択を検出するために、遊技者に非接触で選択の検出を行なって選択に関する検出信号の出力を行なう光センサのような非接触入力手段を用いた実施を説明した。これにより、物理的なスイッチ(たとえば、押しボタンスイッチ)のように遊技者に接触する態様で選択の検出を行なって選択に関する信号入力を行なう接触入力手段を用いる場合と比較して、装置が物理的に破損するおそれが少なくなる。また、光センサを表飾りに設けた実施を説明したが、これに限らず、遊技領域7に設けるものであればよい。通常遊技領域7内には遊技者の手は届き操作可能であるためである。すなわち、遊技者が選択可能な位置ならばどこに設けられてもよい。
【0132】
(15) また、前述した実施の形態においては、光センサと可変表示装置に表示される選択肢はそれぞれ対応しており、さらに、可変表示装置を正面視した場合に、光センサの有効検出範囲と表示される選択対象物の外縁とが重畳するように光センサを設けている実施について説明したが、これに限らず、光センサの有効検出範囲と表示される選択対象物の外縁とが重畳するように選択肢の表示を変化させるようにしてもよい。これにより、有効検出範囲と表示された選択肢の外縁とが互いにリンクしているため、選択検出させることが容易となり、前述した場合と同様の効果を発揮させることができる。
【0133】
(16) また、前述した実施の形態においては、光センサとして物体までの距離を測定しその距離が所定距離範囲内にあるか否かで物体の有無の判別を行なう測距式センサについての実施を説明したが、これに限らず、受光部で受光した反射光の量により検出を行なう光量式センサであってもよく、ガラスの透明度はそのままでしかも導電性を持った薄膜に直接触れることで検出を行なうタッチパネルセンサや感圧式センサであってもよい。このようなセンサであっても、上述した有効検出範囲と表示された選択肢の外縁とを互いにリンクさせうることができ同様の効果を発揮することができる。
【0134】
(17) また、前述した実施の形態においては、透過部材の性質を考慮し、センサの反射率・検出距離範囲・設置箇所を調節設定することで、透過部材により反射した光路上の遊技機部品が設置された範囲以外で、かつ、所定距離範囲内の物体を検出できるような実施について説明した。これにより、透過部材により反射した光路上に存在する物体以外の検出距離範囲に存在する物体を検出できるため、誤検出が防止される。
【0135】
(18) また、前述した実施の形態においては、演出シンボルが選択された旨の表示は、選択肢としての選択対象物自体の態様が変わるもの(たとえば、選択対象物の色、形、縁取り等が変わる)でもよいし、目印表示(たとえば、選択された旨を示す目印としての枠、矢印等の表示)をすることでもよいし、選択された方の選択対象物の名称を表示すること(たとえば、各選択対象物に名称が付されており、選択されたものの名称を識別可能に表示すること)でもよい。
【0136】
(19) 前述した実施の形態に示した演出シンボルは、対応する(関連性を有する)演出発展出目またはリーチ出目の態様、もしくは、構成する図柄と類似(外観類似、観念類似)するものが望ましい。このような演出シンボルを用いれば、演出シンボルより演出発展出目またはリーチ出目が連想でき、遊技者の遊技への参加感覚が一層深まる。
【0137】
(20) 前述した演出シンボルは、特別図柄の総組合せ数よりも少ない数となるように定められている。
【0138】
(21) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の遊技領域を正面から見た正面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図である。
【図4】 遊技制御基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図5】 パチンコ遊技機の可変表示装置を横から見た断面図である。
【図6】 演出発展出目を選択可能とするために表示される画像を示す表示画面図である。
【図7】 演出発展出目選択処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図8】 特別リーチ演出設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図9】 リーチ出目選択処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】 特定演出設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8 可変表示装置、9 特別図柄表示部、1 パチンコ遊技機、800 表示制御用マイクロコンピュータ、61,62 光センサ、91,92 演出シンボル、53 遊技制御用マイクロコンピュータ。
Claims (5)
- 複数の識別情報の可変表示を行なった後表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有し、前記表示結果が特定表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能である遊技機であって、
前記遊技機の遊技の進行を制御する手段であって、前記識別情報の可変表示の可変表示態様を決定し、該決定結果に基づいてコマンドを出力する遊技制御手段と、
該遊技制御手段とは別個に設けられ、前記遊技制御手段により出力されたコマンドに基づいて前記可変表示装置における前記識別情報の可変表示を制御する表示制御手段と、
前記複数の識別情報のうちの前記特定表示態様とは異なる識別情報であって前記可変表示の過程において演出が発展する発展演出が実行される前に一旦導出表示される特定の識別情報を複数種類のうちより選択するための遊技者による指示行為を検出する指示検出手段とを含み、
前記表示制御手段は、
前記指示検出手段による指示行為の検出に応じて、前記特定の識別情報を複数種類のうちより選択する選択手段と、
該選択手段により選択された種類の特定の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記遊技制御手段から出力されたコマンドが特定のコマンドである場合に、前記記憶手段に記憶されている種類の特定の識別情報を表示させた後前記発展演出を実行する制御を行なう演出制御手段とを含み、
さらに、前記発展演出が実行された後に必ず前記特定表示態様を表示結果として導出表示させる制御を行なうことを特徴とする、遊技機。 - 前記可変表示装置では、前記遊技機で遊技が行なわれていないときにデモンストレーション表示が行なわれ、
前記選択手段は、前記デモンストレーション表示が行なわれているときに、前記特定の識別情報の選択が可能な選択可能状態とすることを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。 - 前記指示検出手段は、前記可変表示装置に表示された選択肢を表わす選択肢シンボルであって前記複数種類の特定の識別情報との関連性を有する複数種類の選択肢シンボルのいずれかを選択する指示行為を検出し、
前記選択手段は、前記指示行為により指示された選択肢シンボルに対応する特定の識別情報を選択することを特徴とする、請求項1または2に記載の遊技機。 - 前記指示検出手段は、すべての遊技者がいずれかに該当する複数種類の個人情報のいずれかを選択する指示行為を検出し、
前記選択手段は、前記指示行為により指示された個人情報に対応する特定の識別情報を選択することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。 - 前記演出制御手段は、前記選択手段により前記特定の識別情報が選択されたときに、該特定の識別情報が選択された旨を示す演出を実行する制御をさらに行なうことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の遊技機。
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