JP2003340033A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003340033A
JP2003340033A JP2002149214A JP2002149214A JP2003340033A JP 2003340033 A JP2003340033 A JP 2003340033A JP 2002149214 A JP2002149214 A JP 2002149214A JP 2002149214 A JP2002149214 A JP 2002149214A JP 2003340033 A JP2003340033 A JP 2003340033A
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詔八 鵜川
Koji Takiguchi
浩司 滝口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 可変表示の演出の面白みを向上させることが
可能な遊技機を提供することである。 【解決手段】 スーパーリーチのように演出表示の演出
を発展させる制御について、遊技者による指示行為があ
ったときにその指示行為の検出に応じて、演出発展制御
と関連付けて表示される演出発展出目が選択され(S
4)、その選択された演出発展出目を用いた演出発展制
御が行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機、
コイン遊技機、スロットマシン等などで代表される遊技
機に関する。詳しくは、複数の識別情報の可変表示を行
なった後表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有
し、前記表示結果が特定表示態様となったときに遊技者
にとって有利な特定遊技状態に制御可能である遊技機に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、たとえば、複数の識別情報(図
柄)の可変表示を行なった後表示結果を導出表示可能な
可変表示装置を有し、前記表示結果が特定表示態様(大
当り図柄の組合せ)となったときに遊技者にとって有利
な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御可能となるも
のがある。
【0003】このような遊技機においては、たとえば、
可変表示の過程において、可変表示を演出する演出表示
を実行する制御が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の遊技機においては、演出表示に関連して表
示される図柄等の表示態様が遊技機の側で固定的に定め
られていたため、演出表示が単調で面白みに欠けるとい
う問題があった。
【0005】この発明はかかる実情に鑑み考え出された
ものであって、その目的は、可変表示の演出の面白みを
向上させることが可能な遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 複数の識別情報(特別図柄)の可変表示を行な
った後表示結果を導出表示可能な可変表示装置(可変表
示装置8、特別図柄表示部9)を有し、前記表示結果が
特定表示態様(大当り図柄の組合せ)となったときに遊
技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に
制御可能である遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記可変表示の過程において、可変表示に関わる演出
(たとえば、特別図柄の可変表示、特別図柄に合わせた
キャラクタ画像の演出表示、特別図柄に合わせた背景画
像の演出表示、および、リーチ表示態様の演出表示等)
を実行する制御を行なうとともに、当該演出が発展され
た発展演出を実行する制御(スーパーリーチを表示する
制御)を、所定の演出発展表示態様(演出発展出目によ
り構成される表示態様)を表示した後に行なう演出制御
手段(表示制御用マイクロコンピュータ800における
リーチ表示制御等の演出制御機能)と、遊技者による指
示行為であって、前記演出発展表示態様を複数種類のう
ちより選択するための指示行為を検出する指示検出手段
(光センサ61,62)と、該指示検出手段による指示
行為の検出に応じて、前記演出発展表示態様を複数種類
のうちより選択する選択手段(S4)とを含む。
【0007】該指示検出手段による指示行為の検出に応
じて、前記演出発展表示態様とする表示態様を選択する
選択手段(S4)とを含み、このような構成によれば、
遊技者による指示行為があったときにその指示行為の検
出に応じて、演出発展表示態様が選択されることとなる
ので、遊技者の指示が可変表示の演出に反映されるた
め、ただ単に遊技機側で決められた演出発展表示態様が
表示される演出表示を見る場合と比べて、遊技者側にお
いて自らが遊技に関与している感覚が強められ、演出表
示の興趣を向上させることができる。
【0008】(2) 前記可変表示装置では、前記遊技
機で遊技が行なわれていないときにデモンストレーショ
ン表示が行なわれ、前記選択手段は、前記デモンストレ
ーション表示が行なわれているときに、前記演出発展表
示態様の選択が可能な選択可能状態とする(S1〜S
5)。
【0009】このような構成によれば、遊技機で遊技が
行なわれていないときに行なわれるデモンストレーショ
ン表示時において、演出発展表示態様の選択が可能な選
択可能状態となるので、遊技者が遊技を開始する際にそ
のような演出発展表示態様の選択を行なうことができ、
遊技開始後にそのような演出発展表示態様の選択を行な
う場合と比べて、遊技者による指示行為が行ないやすい
ようにすることができる。
【0010】(3) 前記指示検出手段は、複数種類の
前記演出発展態様と関連性を有する複数種類の演出シン
ボル(演出シンボル91,92)のいずれかを選択する
指示行為を検出し、前記選択手段は、前記指示行為によ
り指示された演出シンボルに対応する演出発展表示態様
を選択する(S4)。
【0011】このような構成によれば、複数種類の演出
シンボルのいずれかを選択するための指示行為の検出に
応じて、演出発展表示態様が選択されるので、遊技者が
直接的に演出発展表示態様を選択する必要がないため、
遊技者による指示行為が煩雑にならないようにすること
ができる。
【0012】(4) 前記指示検出手段は、すべての遊
技者がいずれかに該当する複数種類の個人情報(たとえ
ば、図6に示されるような年齢)のいずれかを選択する
指示行為を検出し、前記選択手段は、前記指示行為によ
り指示された個人情報に対応する演出発展表示態様を選
択する(S4、図6の(c))。
【0013】このような構成によれば、すべての遊技者
がいずれかに該当する複数種類の個人情報を選択するた
めの指示行為の検出に応じて、指示された個人情報に対
応する演出発展表示態様が選択されるので、遊技者の個
人情報が可変表示の演出に反映されるため、遊技者にお
いて自らが遊技に関与している感覚が、より一層強めら
れ、演出表示の興趣をより一層向上させることができ
る。
【0014】(5) 前記遊技機の遊技の進行を制御す
る遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ5
3)と、該遊技制御手段とは別個に設けられ、当該遊技
制御手段からのコマンドを受けて前記可変表示装置にお
ける可変表示を制御する表示制御手段(表示制御用マイ
クロコンピュータ800)とさらに含み、該表示制御手
段は、前記演出制御手段および前記選択手段を含む(図
7,図8参照)。
【0015】このような構成によれば、演出発展制御を
含む演出表示の実行と、指示検出手段による指示行為の
検出に応じた所定の識別情報の選択とが表示制御手段の
側で行なわれるため、遊技制御手段側の制御負担を軽減
することができる。
【0016】(6) 前記演出制御手段は、前記選択手
段により前記演出発展表示態様が選択されたときに、該
演出発展表示態様が選択された旨を示す演出を実行する
制御(S4)をさらに行なう(図6の(b))。
【0017】このような構成によれば、演出発展表示態
様が選択されたときに、該演出発展表示態様が選択され
た旨を示す演出が実行されるので、遊技者による指示行
為に応じて演出発展表示態様が選択できたことを遊技者
が認識しやすいようにすることができる。
【0018】(7) 複数の識別情報(特別図柄)の可
変表示を行なった後表示結果を導出表示可能な可変表示
装置(可変表示装置8、特別図柄表示部9)を有し、前
記表示結果が特定表示態様(大当り図柄の組合せ)とな
ったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り
遊技状態)に制御可能である遊技機(パチンコ遊技機
1)であって(第2実施形態参照)、前記可変表示の過
程において、可変表示に関わる演出を実行する制御(た
とえば、特別図柄の可変表示、特別図柄に合わせたキャ
ラクタ画像の演出表示、特別図柄に合わせた背景画像の
演出表示、および、リーチ表示態様の演出表示等)を行
なうとともに、所定の演出関連表示態様(大当りとなる
リーチ出目、再抽選表示における仮大当り出目、リーチ
発展の契機となる中図柄等)を表示する制御を前記表示
結果の導出表示時以外の演出において行なう演出制御手
段(表示制御用マイクロコンピュータ800における演
出制御機能)と、遊技者による指示行為であって、前記
演出関連表示態様を複数種類のうちより選択するための
指示行為を検出する指示検出手段(光センサ61,6
2)と、前記指示検出手段による指示行為の検出に応じ
て、前記演出関連表示態様を複数種類のうちより選択す
る選択手段(S24)とを含む。
【0019】このような構成によれば、遊技者による指
示行為があったときにその指示行為の検出に応じて、識
別情報の表示結果の導出表示時以外の演出において行な
われる演出関連表示態様の種類が選択されることとなる
ので、遊技者の指示が可変表示の演出に反映されるた
め、ただ単に遊技機側で決められた演出関連表示態様が
表示される演出表示を見る場合と比べて、遊技者におい
て自らが遊技に関与している感覚が強められ、遊技の興
趣を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて詳細に説明する。なお、本実施の形態に
おいては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本実施形態ではこれに限らず、コイン遊技機、スロ
ットマシン等のその他の遊技機であってもよく、複数の
識別情報の可変表示を行なった後表示結果を導出表示可
能な可変表示装置を有し、前記表示結果が特定表示態様
となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制
御可能となる遊技機であればすべて対象となる。
【0021】第1実施形態 まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体構成に
ついて説明する。図1はパチンコ遊技機を正面から見た
正面図、図2はパチンコ遊技機1の遊技領域を正面から
見た正面図、図3はパチンコ遊技機1の内部構造を示す
全体背面図である。
【0022】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
縦長な方形状に枠組形成される外枠2aと、該外枠2a
の内側に開閉可能に軸支されかつパチンコ遊技機1の主
要構成部が集約して設けられる前面枠2bと、該前面枠
2bの前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる額縁
状のガラス扉枠2とから構成されている。ガラス扉枠2
の下部表面には打球供給皿3が設けられている。前面枠
2bにおいて、打球供給皿3の下部には、打球供給皿3
から溢れた貯留球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射
する打球操作ハンドル(操作ノブ)5とが設けられてい
る。また、ガラス扉枠2の後方に位置する前面枠2bに
は、前面側に遊技領域7が形成された遊技盤6が着脱可
能に設けられている。前面枠2bおよびガラス扉枠2
は、パチンコ遊技機1の正面から見て左側の端部におい
て軸支され、軸支位置を開閉軸として開閉される。ガラ
ス扉枠2には、遊技盤6の遊技領域7をほぼ透視し得る
透視窓が開設され該透視窓の裏面からガラス板が装着さ
れている。遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を
発する2つのスピーカー27が設けられている。遊技領
域7の外周には、遊技効果ランプ28a,28b,28
cが設けられている。そして、この例では、遊技効果ラ
ンプ28bの近傍に景品球払出時に点灯する賞球ランプ
51が設けられ、遊技効果ランプ28aの近傍に補給球
が切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられて
いる。
【0023】さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣
接して設置され、プリペイドカードが挿入されることに
よって球貸を可能にするカードユニット50も示されて
いる。カードユニットに挿入されたカード内に残額情報
が記憶されている場合には、その残額の引落としに応じ
て、遊技者に対する遊技球の貸出しが行なわれる。
【0024】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可能表示ランプ151、カード内
に記憶された残額情報に端数(100円未満の数)が残
存する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられ
ている度数表示LEDに生じさせるための端数表示スイ
ッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチン
コ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器
153、カードユニット50内にカードが投入されてい
ることを示すカード投入表示ランプ154、記憶媒体と
してのカードが挿入されるカード挿入口155、およ
び、カード挿入口155の裏面に設けられているカード
リーダライタの機構を点検する場合にカードユニット5
0を開放するためのカードユニット錠156が設けられ
ている。
【0025】図2に示すように、遊技領域7の中央付近
には、液晶表示器よりなる特別図柄表示部9と遊技演出
にあわせて作動する役物77と遊技者からの指示選択を
検出する光センサ61,62とを含む可変表示装置8が
設けられている。
【0026】可変表示装置8においては、特別図柄表示
部9の左上部に、遊技者により画面表示上の左側の選択
肢の選択のための指示行為を検出するための第1の光セ
ンサ61が斜め下方向に向け設けられ、特別図柄表示部
9の右上部に、遊技者による画面表示上の右側の選択肢
の選択のための指示行為を検出するための第2の光セン
サ62が斜め下方向に向け設けられている。光センサ6
1,62の各々は、光を前方へ投光する投光部、投光に
応じて物体により反射した光を受光する受光部、およ
び、受光部における反射光を受光した受光スポットの位
置にもとづいて前方に存在する物体までの距離を算出し
所定距離範囲内の物体の有無を検出する演算検出部とを
含み、センサの前方の所定距離範囲内に物体(たとえ
ば、遊技者の指先)を検出した場合に検出信号を出力す
る。なお、この光センサ61,62からの検出信号は、
後述する遊技制御基板(図4等に示された遊技制御基板
31)を経ることなく、前述した表示制御基板80に直
接的に入力される。これにより、遊技制御基板31に入
力信号が入力されないため不正防止を図れる。
【0027】本実施形態で用いる光センサ61,62
は、上述したように簡易な構造であるため、省スペース
化を実現でき可変表示装置8のデザインを損なうことな
く組み込みやすくなる。また、物体を検出する方法が物
体からの反射光を受光部で受光した際の受光スポットの
位置により物体までの距離を計測し、その物体までの距
離が所定距離範囲内にあるか否かで検出を行なう(測距
式)ため、受光量で検出を行なうセンサと比較して、物
体固有の反射率に影響を受けず確実に検出できる。さら
に、検出可能な反射率を人間(遊技者)の肌の反射率
(約40パーセント)を含む値に設定可能であるため、
髪の毛や衣服で検出される誤検出の発生が極度に防止で
き検出の精度を高めることができる。さらに、物体の有
無を検出することができる範囲を示す所定距離範囲を設
定することができるため、遊技に必要としない距離にあ
る物体、たとえば遊技台から1m離れた物体等を検出し
てしまう誤検出を防止することも可能となる。具体的に
は、図5を参照し説明する。
【0028】また、特別図柄表示部9の表示画面には、
始動入賞記憶の表示と普通図柄の可変表示が演出内容・
図柄変動等とあわせて表示されるように構成されてい
る。この始動入賞記憶の表示点灯数により、特別図柄を
始動させるための始動入賞口14への入賞数が記憶され
ている数を遊技者は認識できる。また、遊技領域内には
ゲート通過記憶表示器41が設けられている。このゲー
ト通過記憶表示器41のLEDの点灯している数によ
り、普通図柄を始動させるための通過ゲート11への遊
技球の通過数が上限を4として記憶されていることが表
示される。
【0029】可変表示装置8の下方位置には、ソレノイ
ド(図4のソレノイド16)によって開閉動作される始
動入賞球装置15(電動チューリップ役物)を兼用する
始動入賞口14と、ソレノイド(図4のソレノイド2
1)により駆動される開閉板29の開閉動作により開閉
される大入賞口20を有する可変入賞球装置30とが上
から順に配列されている。始動入賞口14に入った球
は、始動口スイッチ17によって検出された後、遊技盤
の背面に導かれる。また、大入賞口20に入った球は、
Vカウントスイッチ23もしくはカウントスイッチ22
により検出された後、遊技盤の背面に導かれる。また、
大入賞口20から可変入賞球装置30内に入った球のう
ち、Vカウントスイッチ23により検出された球は、そ
の後、カウントスイッチ22に向けて誘導され、カウン
トスイッチ22により検出される。したがって、大入賞
口20から内部に入った球は、結果的にすべてカウント
スイッチ22により検出される。
【0030】遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点灯
表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞
しなかった打球を吸収するアウト口26が設けられてい
る。
【0031】遊技が開始された際の打球発射装置34か
ら発射された打玉は、誘導レール76を通って遊技領域
7に入り、その後、遊技領域7を流下してくる。打球が
通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出され
ると、特別図柄表示部9内に表示される普通図柄の表示
が変動する状態になる。また、打球が始動入賞口14に
入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を
開始できる状態であれば、特別図柄表示部9内の可変表
示(図柄回転表示)を始める。図柄の変動を開始できる
状態でなければ、特別図柄表示部9内に表示される始動
入賞記憶の表示点灯数を1増やす点灯表示がなされる。
そして、特別図柄表示部9での可変表示が開始される毎
に始動入賞記憶が1ずつ減り、点灯するLEDが1ずつ
減らされる。
【0032】特別図柄表示部9での特別図柄の可変表示
は、一定時間が経過したときに停止し、表示結果が導出
表示される。停止時の図柄の組合せが特定の表示態様で
ある大当り図柄の組合せ(たとえば、777等のぞろ目
の特定の図柄の組合せ)となると、遊技者にとって有利
な特定遊技状態である大当り遊技状態が発生し、通常遊
技状態からその大当り遊技状態に移行する制御が行なわ
れる。つまり、可変表示装置の表示結果が特定の表示態
様となったことを条件として特定遊技状態という価値
(遊技価値)が付与されるのである。大当り遊技状態に
おいては、開閉板29の動作により、通常状態において
閉状態とされている大入賞口20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(たとえば10個)の打球が入
賞するまで開放される制御が行なわれる。そして、大入
賞口20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウ
ントスイッチ23で検出されると、継続権が発生し大入
賞口20を開放させる制御が再度行なわれる。このよう
な継続権の発生は、所定回数(たとえば15ラウンド)
許容される。このような継続権の発生を繰り返す制御
は、繰返し継続制御と呼ばれる。
【0033】図示を省略するが、可変入賞球装置30の
内部(大入賞口20内)においては、シーソー式の玉振
分部材としての大入賞口内誘導板が設けられている。こ
の大入賞口内誘導板は、Vカウントスイッチ23の方向
へ向けて傾斜した状態と、Vカウントスイッチ23とは
逆の方向へ向けて傾斜した状態とのいずれかの状態に切
換え可能となるようにソレノイド33により駆動制御さ
れる。その場合、大入賞口20が1回開放されたとき
(1ラウンド中)には、Vカウントスイッチ23が玉を
1個検出するまでは、振分部材がVカウントスイッチ2
3の方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉
がVカウントスイッチ23により検出されやすい状態に
され、Vカウントスイッチ23が玉を1個検出した後
は、振分部材がVカウントスイッチ23とは逆方向へ向
けて傾斜した状態にされることにより、玉がVカウント
スイッチ23により検出されにくい状態にされる。
【0034】また、可変表示装置8の可変表示中(この
場合は、特別図柄表示部9の更新表示中)においては、
リーチ状態(リーチ表示)が発生する場合がある。ここ
で、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を
有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の識別情
報の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定
められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技
状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機
において、前記複数の識別情報の表示結果の一部がまだ
導出表示されていない段階で、既に導出表示されている
識別情報の表示結果が前記特定の表示態様の組合せとな
る条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現
をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示
部を複数有する可変表示装置における識別情報の表示結
果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場
合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態と
なる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がま
だ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の
組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者
に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、
前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しなが
ら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態も
リーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、そ
れが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生
しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパ
ーリーチという。
【0035】また、リーチ状態とは、可変表示装置が可
変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示
される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態
様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
【0036】また、リーチ状態とは、可変表示装置の表
示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にま
で達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導
出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域
の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様とな
る条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0037】可変表示の停止時における特別図柄表示部
9での特別図柄の組合せが大当り発生の確率変動を伴う
大当り図柄の組合せ(確率変動図柄の組合せともいう)
である場合には、次に大当りとなる確率が高くなる(大
当りが発生しやすくなる)。つまり、可変表示装置の表
示結果が特定の表示態様のうちの特別の表示態様となっ
た場合には、特別遊技状態として、特定の表示態様のう
ちの特別の表示態様以外の表示態様となった場合と比べ
て、付与される価値が大きくなる付加価値が付与され
る。このような場合には、予め定められた確率変動終了
条件(たとえば次の大当り状態が発生すること)が成立
するまで、特別遊技状態としての確率変動状態(以下、
「確変」という。)という遊技者にとってさらに有利な
状態となる。このような確率変動状態は、大当りとなる
確率が向上した確率向上状態とも呼ばれる。
【0038】また、確率変動状態では、普通図柄表示部
3における停止図柄が当り図柄になる確率が高められる
とともに、始動入賞球装置15の開放時間の増加と開放
回数の増加(複数回開放するようになる)とが行なわれ
る。さらに、確率変動状態では、特別図柄表示部9およ
び普通図柄表示部3における更新開始から更新停止まで
の時間が短縮される時短制御(変動時間短縮制御)が行
なわれる。
【0039】また、このパチンコ遊技機1においては、
特別図柄の表示結果が大当りとなることが事前決定され
た場合には、特別図柄を一旦大当り図柄の組合せで仮に
停止した後、確率変動状態を発生させるか否かを抽選に
より決定するように見せる演出としての再抽選表示が行
なわれる。つまり、再抽選表示は、大当り図柄となる特
別図柄を一時的に仮の表示結果(仮大当り出目)として
表示させた後、再度可変表示開始させ、確定する表示結
果をいずれかの大当り図柄として導出表示させる演出を
行なう再可変表示である。さらに言い換えると、再抽選
表示は、可変表示の過程において特定表示態様(大当り
図柄の組合せ)を導出した後に、再度表示結果として当
該特定表示態様(大当り図柄の組合せ)と同じ、または
異なる特定表示態様を導出する再可変表示である。その
再可変表示の表示結果となった大当り図柄が予め定めら
れた確率変動図柄(たとえば、「3」,「7」等の予め
定められた大当り図柄)となった場合に、大当り制御終
了後において確率変動状態が発生する。一方、再抽選の
結果として確率変動図柄以外の非確率変動図柄が表示さ
れた場合には確率変動状態は発生しない。
【0040】また、特別図柄の可変表示においては、リ
ーチ状態となるか否かの段階、および、最終停止図柄が
停止するか否かの段階等の所定のタイミングで、滑り停
止表示(図柄が見かけ上、通常停止する位置を通り越し
て余分に変動させて滑ったようなに見せて停止する表
示)と、戻り停止表示(図柄が見かけ上、通常停止する
位置を通り越した後、逆戻りして停止する表示)とが行
なわれる場合がある。このような停止表示パターンは、
表示結果の導出過程において、一旦ある表示結果になる
と見せかけて別の表示結果を導出表示する演出表示であ
り、特別停止表示と総称される。言い換えると、この特
別停止表示は、可変表示の過程において特定表示態様を
導出するときに、一旦特定表示態様と異なる表示態様を
導出した後、特定表示態様を導出し直す特定の演出であ
る。また、特別停止表示以外の停止表示パターンは、通
常停止表示と呼ばれる。
【0041】また、特別図柄の可変表示中には、リーチ
状態が発生する旨を事前報知(予告)する予告報知(リ
ーチ予告)が行なわれる場合があり、また、大当り状態
が発生する旨を事前報知(予告)する予告報知(大当り
予告)が行なわれる場合がある。リーチ予告を行なうか
否かおよび大当り予告を行なうか否かは、それぞれ個別
に、後述する遊技制御用マイクロコンピュータにおいて
予め定められたランダムカウンタ(後述する各種ランダ
ムカウンタと同様の機能のもの)の数値データを用いた
抽選により事前にランダムに決定される。リーチ予告
は、実際にリーチ状態が発生する場合と実際にはリーチ
状態が発生しない場合との両方の場合に行なわれる。ま
た、大当り予告は、実際に大当り状態が発生する場合と
実際には大当り状態が発生しない場合との両方の場合に
行なわれる。
【0042】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図3を参照して説明する。パチンコ遊技機1の遊技
盤6の裏側には、前面枠2bが設けられており、さらに
向かって手前に機構板36が備えられている。前面枠2
bには、特別図柄表示部9の表示制御を行なう表示制御
基板80、基板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロ
コンピュータ等が搭載された遊技制御基板31、および
パチンコ玉の払出制御を行なう払出制御用マイクロコン
ピュータ等が搭載された賞球基板37が設置されてい
る。さらに、モータの回転力を利用して打玉を遊技領域
7に発射する打球発射装置34と、スピーカー27およ
び遊技効果LED・ランプ28a,28b,28cに信
号を送るためのランプ制御基板35が設けられている。
一方、機構板36の上部には玉タンク38が設けられ、
パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でそ
の上方からパチンコ玉が玉タンク38に供給される。玉
タンク38内のパチンコ玉は、誘導樋39を通って玉払
出装置に供給される。
【0043】図4は、遊技制御基板31における回路構
成の一例を示すブロック図である。また、図4には、払
出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板7
0、発射制御基板91および表示制御基板80が示され
ている。遊技制御基板31には、プログラムに従ってパ
チンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュ
ータ53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ1
7、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、
入賞口スイッチ19a、満タンスイッチ48、球切れス
イッチ187、球切れ検出スイッチ167、および賞球
カウントスイッチ301Aからの信号を遊技制御用マイ
クロコンピュータ53に与えるスイッチ回路58と、入
賞球装置15を開閉するソレノイド16と大入賞口20
の開閉板を開閉するソレノイド21および役物キャラク
タ77を作動させるソレノイド13を遊技制御用マイク
ロコンピュータ53からの指令に従って駆動するソレノ
イド回路59とが搭載されている。
【0044】遊技制御用マイクロコンピュータ53は、
ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワ
ークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRA
M55、制御用プログラムに従って制御動作を行なうC
PU56およびI/Oポート部57を含む遊技制御用の
マイクロコンピュータである。この実施の形態ではRO
M54,RAM55はCPU56に搭載されている。す
なわち、CPU56は1チップマイクロコンピュータで
ある。なお、CPU56とROM54,RAM55とは
1チップ化されていなくてもよい。つまり、ROM5
4、RAM55およびI/Oポート部57は外付けであ
っても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部5
7は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な
端子である。
【0045】また、本実施形態における特別図柄を可変
表示する特別図柄表示部9の表示制御は、表示制御基板
80に搭載されている表示制御手段である表示制御用マ
イクロコンピュータ800によって行われる。遊技制御
基板31(遊技制御用マイクロコンピュータ53)から
表示制御基板80(表示制御用マイクロコンピュータ8
00)には、可変表示装置8の表示制御に関する指令情
報の他、ランプ制御基板35でのランプ制御および制御
基板70での遊技音制御に関する指令情報も含む指令情
報としての表示制御コマンドが伝送される。
【0046】表示制御用マイクロコンピュータ800で
は、伝送されてきた表示制御コマンドのうちの表示制御
に関連するデータに応じて特別図柄表示部9の表示制御
を行なう。その表示制御においては、光センサ61,6
2からの入力信号等に基づいて、遊技者により選択され
た遊技に関わる所定事項が表示制御に反映される。表示
制御用マイクロコンピュータ800では、その伝送され
てきた表示制御コマンドの解析がなされ、表示制御コマ
ンドのうちのランプ制御に関連するデータに応じてラン
プ制御コマンドを設定するとともに、表示制御コマンド
のうちの音制御に関連するデータに応じて音制御コマン
ドとを設定し、ランプ制御コマンドがランプ制御基板3
5へ出力され、音制御コマンドが音制御制御基板70に
出力される。
【0047】なお、この実施の実施の形態においては、
ランプ制御基板35および音制御制御基板70が表示制
御基板80から制御コマンドを受ける例を一例として示
したが、これに限らず、ランプ制御基板35および音制
御制御基板70のそれぞれは、遊技制御基板31から直
接的に制御コマンドを受けるようにしてもよい。
【0048】また、ランプ制御基板35にはランプ制御
用マイクロコンピュータが搭載されており、このランプ
制御用マイクロコンピュータにより、遊技効果LED2
8a、賞球ランプ51、球切れランプ52、ゲート通過
記憶表示器41、役物飾りランプ1115および、装飾
ランプ25等のランプ(LED等のその他の発光体も含
む)点灯制御が行なわれる。すなわち、表示制御基板8
0から伝送されるランプ制御コマンド等の情報にしたが
い、ランプ制御用マイクロコンピュータがランプ制御コ
マンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。
【0049】また、音制御基板70には、音制御用マイ
クロコンピュータが搭載されており、この音制御用マイ
クロコンピュータが、音制御コマンドに応じてスピーカ
ー27からの出力される遊技音等の制御を行なう。表示
制御基板80から伝送される音制御コマンド等の情報に
したがい、音制御用マイクロコンピュータが、音制御コ
マンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。
【0050】大当りとするかはずれとするかの決定は、
大当り決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて
行なわれる。このランダムカウンタは、大当りを発生さ
せるか否かをランダムに決定するためのものであり、た
とえば、0からカウントアップして所定の上限値までカ
ウントアップした後再度0からカウントアップし直す数
値データ更新手段である。このカウント動作は、所定周
期(2msec毎)で1ずつ加算されることとなる。始
動口スイッチ17により始動入賞が検出されると、それ
に応じてこのランダムカウンタのカウント値が抽出さ
れ、その抽出値が、予め定められた大当り判定値と一致
するか否かの判断がなされる。抽出されたランダムカウ
ンタの値と大当り判定値とが一致した場合は、大当りを
発生させることが決定され、大当り状態の制御が行なわ
れる。確率変動状態以外の通常の確率状態においては、
大当り判定値がたとえば1つの数値に設定される。確率
変動状態においては、大当り判定値が複数の数値に設定
されることにより、確率変動状態の場合には大当りの発
生確率が確率が向上するのである。
【0051】次に、可変表示がはずれとなる場合におい
てリーチ状態とするか否かの決定(リーチ判定ともい
う)は、リーチ決定用のランダムカウンタのカウント値
を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、大当り
判定においてはずれとする決定がされた場合にリーチ状
態を発生させるか否かをランダムに決定するためのもの
であって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機
能する数値データ更新手段であり、特別図柄の変動開始
時等の所定のタイミングで抽出されたカウンタの値が予
め定められたリーチ決定値と一致する場合に、リーチ状
態とすることが決定される。一方、大当り判定において
大当りとする決定がされた場合には、リーチ決定用のラ
ンダムカウンタを用いた決定は行なわれず、すべての場
合にリーチ状態となる。
【0052】また、特別図柄の可変表示においてリーチ
状態となる決定がされた場合(大当りとする決定が行な
われた場合と、はずれとする決定が行なわれた場合との
両方を含む)には、リーチ状態の変動パターンが複数種
類の変動パターン(ノーマルリーチ,スーパーリーチ等
の複数種類)のうちから選択的に決定(ランダムに決
定)される。このような変動パターンは、リーチ表示態
様を演出するための変動パターンを含んでいる。変動パ
ターンの決定は、変動パターン決定用のランダムカウン
タのカウント値を用いて行なわれる。このランダムカウ
ンタは、リーチ状態の変動パターンをランダムに決定す
るためのものであって、大当り決定用のランダムカウン
タと同様に機能する数値データ更新手段であり、特別図
柄の変動開始時等の所定のタイミングで抽出されたカウ
ンタの値が、複数種類予め定められた変動パターン決定
値のうちの一致するものに対応する変動パターンとする
ことが決定される。
【0053】また、特別図柄の可変表示における停止図
柄の決定は、左,中,右の各図柄に対応する3つの停止
図柄決定用のランダムカウンタのそれぞれのカウント値
を用いて行なわれる。この各ランダムカウンタは、対応
する特別図柄の停止図柄をランダムに決定するためのも
のであって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に
機能する数値データ更新手段である。複数種類の停止図
柄のそれぞれには図柄決定用の数値データが対応付けら
れており、はずれとする決定がされた場合には、特別図
柄の変動開始時等の所定のタイミングで各ランダムカウ
ンタから抽出されたカウンタの値と一致する数値データ
に対応する図柄が左,中,右の各停止図柄として決定さ
れる。一方、大当りとする決定がされた場合には、特別
図柄の変動開始時等の所定のタイミングで左図柄決定用
のランダムカウンタから抽出されたカウンタの値と一致
する数値データに対応する図柄が左,中,右の各停止図
柄として決定される。また、はずれとなる場合において
リーチ状態とすることが決定された場合には、左,右の
各停止図柄が一致するように決定される。
【0054】また、再抽選表示が行なわれる場合の仮の
表示結果(仮大当り図柄)となる大当り図柄は、表示制
御用マイクロコンピュータ800の側で決定される。表
示制御用マイクロコンピュータ800は、遊技制御用マ
イクロコンピュータ53からの予定停止図柄を示す表示
制御コマンドの内容により、最終的な大当りの図柄であ
る再抽選の表示結果となる大当り図柄(以下、確定大当
り図柄という)を再抽選前の変動表示中に認識してい
る。そして、表示制御用マイクロコンピュータ800で
は、大当りとなる場合において、再抽選開始前に一旦表
示する大当り図柄(仮大当り図柄)を事前にランダムに
決定する。たとえば、仮大当り図柄は、遊技制御に用い
られる各種ランダムカウンタと同様の機能を有するラン
ダムカウンタを用い、そのランダムカウンタから所定の
タイミングでカウント値を抽出し、前述した大当り図柄
決定用のランダムカウンタと同様の手順で予め定められ
た大当り図柄およびカウント値の関係に基づいて、抽出
値から決定される。
【0055】このような再抽選前の仮大当り図柄の決定
において、確定大当り図柄が確率変動図柄の場合は、仮
大当り図柄が確率変動図柄および非確率変動図柄のいず
れかとなるように決定が行なわれる。一方、確定大当り
図柄が非確率変動図柄の場合は、仮大当り図柄が非確率
変動図柄となるように決定が行なわれる。これにより、
仮大当り図柄が確率変動図柄となった場合は、再抽選後
の確定大当り図柄が必ず確率変動図柄となるので、仮大
当り図柄として確率変動図柄となった場合の再抽選後に
確定大当り図柄が非確率変動図柄となってしまうことが
防がれ、遊技者の興趣の低下を防ぐことができる。
【0056】このパチンコ遊技機においては、遊技制御
用マイクロコンピュータ53により、このような各種ラ
ンダムカウンタを用いて制御内容が決定され、その決定
に従って、遊技制御が実行される。また、表示制御用マ
イクロコンピュータ800により、ランダムカウンタを
用いて仮大当り図柄が決定される。
【0057】図5は、パチンコ遊技機1の可変表示装置
8の横断面図であり、これを参照し本実施形態で用いる
センサの検出方法を段階的に説明する。なお、図5で
は、ガラス扉枠2のガラス板2cと、光センサ61から
の投射光を実線で、物体に衝突後の反射光を点線で表わ
している。
【0058】まず、図5(a)では、透過部材の性質を
考慮せずに基本的な検出の仕組みを説明する。光センサ
61の投射部から投射された投射光は、ガラス板2cを
透過しパチンコ遊技機1の外部に放たれる。外部に放た
れた投射光路上の所定距離範囲内に遊技者が指を移動さ
せることにより、投射光が指に衝突し反射する。その反
射した反射光が再びガラス板2cを透過しパチンコ遊技
機1の内部に進入し、光センサ61の受光部で受光され
る。その際に、光センサは、受光した受光スポットの位
置にもとづき、反射点である遊技者の指までの距離が所
定距離範囲内であったか否かを判別し所定距離範囲内で
あった場合には、表示制御基板80に入力信号を出力す
るように構成されている。
【0059】次に、透過部材の性質を考慮した場合を図
5(b)を参照し説明する。まず、透過部材は、光が該
透過部材を透過(貫通)する場合にその光の一部を反射
させ光路を変更させる性質を有している。本実施形態で
は、ガラス板2cが透過部材であるため図5(a)を参
照し説明したように、たとえば、物体固有の反射率を考
慮せず、また、光センサの検出可能な所定距離範囲をあ
る程度調整しなければ図5(b)に示すような誤検出を
発生することとなる。投射光がガラス板2cに衝突した
際に、投射光の一部がパチンコ遊技機1の外部に放出さ
れることなく内部に反射し、遊技機部品(たとえば、特
別図柄表示部9の表示面)に衝突し、その衝突による反
射光の一部が再びガラス板2cにより反射され光センサ
の受光部で受光される。これにより、光センサは常に遊
技機部品(たとえば、特別図柄表示部9の表示面)を誤
検出してしまう可能性が有り、本来必要とする遊技者の
指が光路上に移動されているか否かの検出が不可能とな
る。
【0060】そこで、本実施形態では、上述した不都合
を避けるために、光センサの検出可能となる反射率の範
囲と所定距離範囲を独自に調節設定した光センサを使用
している。これにより、センサ感度・検出精度の向上を
実現している。
【0061】すなわち、光センサの検出可能な反射率を
人間の肌の反射率(約40パーセント)を含むように3
0パーセントから70パーセントの値に限定している。
これにより、遊技者が検出可能反射率より高い反射率を
有する白色の衣服を身に着けていたとしても反射率が高
いため検出することはなく、逆に、遊技者が頭を下げた
際に検出可能反射率より低い反射率を有する髪の毛を検
出することもなく、光センサによる検出の精度を各段に
向上させることができる。
【0062】また、光センサが物体の有無を検出できる
所定距離範囲を遊技者の手が届く範囲の距離、たとえ
ば、ガラス板2cの前面側表面から5cmまで等のよう
に限定している。これにより、遊技中、遊技者の顔を光
センサが検出してしまうことがなく検出の信頼性が向上
する。
【0063】以上、独自の調節設定を行なった光センサ
を使用した場合について、具体的に図5(c)を参照し
説明する。
【0064】光センサから投射された投射光112は、
ガラス板2cに衝突し反射した投射光111が生じる。
その投射光111は、その投射光路上に位置する可変表
示装置8やその他遊技機部品にA点で衝突し、その後は
図5(b)の説明と同様、光センサで受光されることと
なる。しかし、本実施形態で用いる光センサは、A点ま
での距離を所定距離範囲内に含めないように調節設定し
ているため、可変表示装置8やその他遊技機部品を検出
した旨の検出信号が出力される場合はない。
【0065】また、投射光112がガラス板2cを透過
し、本実施形態で用いる光センサが設定されている所定
距離範囲内で、限定している反射率の範囲内に含まれる
遊技者の指に衝突し、それにより反射する反射光113
は受光され、遊技者の指を検出した旨の検出信号が光セ
ンサから出力される。
【0066】つまり、光センサの有効範囲を設定するこ
とで、ガラス板2cにより反射した投射光111の光路
上に存在する遊技機部品等の設置されている範囲以外の
所定距離範囲内に存在する遊技者の指のみを検出可能と
している。これにより、パチンコ遊技機1の部品自体を
検出してしまうことはなく、誤検出を完全に防止するこ
とができる。なお、本実施形態では、光センサの検出可
能な所定距離範囲を調節したが、これに限らず、光セン
サの設置位置・設置方向を調節する場合でもよく、透過
部材により反射された投射光路上の、遊技機部品が設置
されている範囲以外の所定距離範囲の物体のみを検出可
能にするものであればよい。
【0067】また、光センサの検出可能な反射率の数値
を限定することで、光センサの設定されている反射率範
囲内でなければ、投射光路上に物体が存在してもその物
体を検出した旨の検出信号が光センサから出力されるこ
とはない。これにより、光センサに検出をさせようとす
る遊技者自らの意思がない場合には、前述したように遊
技者の衣服や髪の毛を偶然誤って検出することもなく、
極めて検出精度の高い状態で遊技を行なうことができ
る。このように光センサの検出精度を高めることにより
後述する演出選択においても、左の選択肢を選択したに
もかかわらず、右の選択肢を選択していたりまたは何の
選択もされていないといった不都合は生じず、演出選択
を十分に楽しむことができ、遊技に対する興趣をさらに
増すことができる。
【0068】次に、光センサ61,62により検出され
る遊技者の指示行為により選択される演出発展表示態様
について説明する。特別図柄表示部9においては、可変
表示の過程において、たとえば、リーチ表示態様がスー
パーリーチ表示態様に発展する場合等のように演出が発
展する演出発展制御を、該演出発展制御と関連する演出
発展表示態様が表示されることと関連付けて実行する場
合がある。演出発展表示態様の一例としては、たとえ
ば、リーチ表示態様がノーマルリーチ表示態様で表示開
始された後、スーパーリーチ表示態様に発展する場合の
ように、可変表示の演出内容が発展する際に、その発展
に関連付けられて表示される図柄の組合せとしての演出
発展出目が挙げられる。たとえば、ノーマルリーチの表
示態様の状態から演出発展出目で特別図柄が停止表示さ
れると、特別図柄の表示決定はまだ確定せず、さらに可
変表示が継続され、スーパーリーチのリーチ表示態様に
移行するという演出の発展が行なわれる。このような演
出発展出目は、遊技者にとって期待感を持てる出目であ
るため、チャンス出目とも呼ばれる。
【0069】演出発展出目は、以下に示すように、パチ
ンコ遊技機1で遊技が行なわれていないときに行なわれ
るデモンストレーション表示の一部として表示される演
出発展出目選択画面において遊技者により選択可能であ
る。
【0070】図6は、演出発展出目を選択可能とするた
めに表示される画像を示す表示画面図である。図6にお
いては、(a),(b),(c)の順に画像表示が進行
する状態が示されている。
【0071】図6を参照して、デモンストレーション表
示の際の演出発展出目選択画面としては、まず、(a)
に示されるように、遊技者の年齢の選択を要求する画像
としての年齢選択要求画面が特別図柄表示部9に表示さ
れる。このような演出発展出目選択のために選択を要求
する個人情報としては、すべての遊技者がいずれかに該
当する複数種類の個人情報を選択させる必要がある。こ
の年齢選択要求画面においては、「年齢を選択してくだ
さい」というメッセージ情報95aとともに、40才未
満であることを選択するための第1の演出シンボル93
と、40才以上であることを選択するための第2の演出
シンボル94とが表示される。ここで、演出シンボルと
は、演出内容(この場合は演出発展出目)を直接的にで
はなく図形、文字、記号、キャラクタ、色等により象徴
として示すもの(画像)をいう。これら演出シンボル9
3、94は、遊技者が自己の年齢を選択するための選択
肢として表示される。
【0072】具体的に、第1の演出シンボル93は四角
形の図形の中に「40才未満」という文字が示されるシ
ンボルであって、第2の演出シンボル94は円形の図形
の中に「40才以上」という文字が示されるシンボルで
ある。これら演出シンボルは、図形内の文字の意味内容
により、これらの演出シンボルの意味を遊技者が容易に
把握でき、図形の形状の相違により、演出シンボルを遊
技者が視覚的に区別しやすくなるように構成されてい
る。
【0073】また、第1の演出シンボル93は光センサ
61によって遊技者の選択指示の検出が有効となる場合
のガラス板2c前面における有効検出範囲91と重なる
ように表示され、一方、第2の演出シンボル94は光セ
ンサ62によって遊技者の選択指示の検出が有効となる
場合のガラス板2c前面における有効検出範囲92と重
なるように表示される。これにより、遊技者が演出発展
出目選択画面の表示を見た場合に、特別図柄表示部9に
表示される選択肢と光センサ61,62の有効検出範囲
が互いに重なり合うようにそれぞれ設定されている。こ
のため、遊技者は、選択したい選択肢の表示を押すよう
な感覚でガラス前面に指を移動させるだけで、目視する
ことはできない光センサの有効検出範囲に指を自動的に
移動させることができ、指を検出した光センサから検出
信号が出力される。つまり、特別図柄表示部9の表示画
像と光センサ61,62の有効検出範囲がそれぞれリン
クするように設定しているため、遊技者にとって演出選
択時の遊技の進行方法・光センサの検出方法を容易に理
解することができ興趣が増す。また、ガラス板2c自体
をタッチセンサにするよりも、安価かつ制御負担の軽減
が図れる構成とすることができる。
【0074】(a)に示された演出発展出目選択画面に
おいて遊技者の指示行為によりどちらか一方の演出シン
ボルが選択されると、(b)に示される選択決定報知画
面が特別図柄表示部9に表示される。この選択決定報知
画面では、「決定されました」という選択決定がされた
ことを報知するメッセージ情報95bとともに、選択決
定された演出シンボル(図の場合は第2の演出シンボル
94)を中央に移動表示させ、かつ、演出シンボルの選
択決定時に表示することが予め定められている所定のキ
ャラクタ(たとえば、選択された演出シンボルの形状と
関連した形状のキャラクタ)96を出現表示させる演出
表示が実行される。これにより、遊技者は自己の指示行
為が有効なものとなったことを確認することができる。
【0075】次に、(b)に示された選択決定報知画面
が所定期間表示された後、(c)に示される演出発展出
目決定報知画面が特別図柄表示部9に表示される。この
演出発展出目決定報知画面では、「あなたのチャンス目
は…です」というメッセージ情報95cとともに、選択
決定された演出シンボルと予め定められた関係にある演
出発展出目(図の場合414)99が表示される。
【0076】次に、遊技制御用マイクロコンピュータ5
3のCPU56により実行される制御を説明する。遊技
制御用マイクロコンピュータ53では、遊技の進行を制
御するための処理である遊技制御のメイン処理およびタ
イマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種
制御用のサブルーチンプログラムが呼び出されて実行さ
れることにより、各種の遊技制御が行なわれる。
【0077】遊技制御用マイクロコンピュータ53で
は、特別図柄表示部9における可変表示の制御を指令す
るために表示制御コマンドを表示制御用マイクロコンピ
ュータ800へ送信するが、そのコマンドの送信は、基
本的に、次のように行なわれる。
【0078】まず、可変表示を開始させることを指令す
る変動開始コマンドを送信する。変動開始コマンドとし
ては、大当りとすることが決定されたときには大当りの
停止図柄を指定するコマンドが送信され、一方、はずれ
とすることが決定されたときにははずれの停止図柄を指
定するコマンドが送信される。そして、遊技制御用マイ
クロコンピュータ53は、変動開始コマンドの送信に引
続き、特別図柄の変動パターン(可変表示時間を含む)
を指定する変動パターンコマンドを送信する。変動パタ
ーンコマンドとしては、リーチ表示態様とならない変動
パターンを指定するコマンド、ノーマルリーチのリーチ
表示態様となる変動パターンを指定するコマンド、スー
パーリーチのリーチ表示態様となる変動パターンを指定
するコマンド等の各種コマンドが含まれる。
【0079】その後、特別図柄の可変表示が開始されて
から変動パターンコマンドにより指定した可変表示時間
が経過した時に、遊技制御用マイクロコンピュータ53
は、特別図柄の可変表示の停止を指示するための変動停
止コマンドを送信する。
【0080】そして、可変表示の結果として大当りとな
った場合、遊技制御用マイクロコンピュータ53では、
大当り制御時の表示制御内容を指定するコマンド等の各
種コマンドを送信する制御が行なわれる。
【0081】表示制御用マイクロコンピュータ800で
は、前述したような各種表示制御コマンドを受信した場
合に、そのコマンドにより指定される表示制御を実行す
る制御を行なう。
【0082】次に、表示制御用マイクロコンピュータ8
00のCPUにより実行される制御を説明する。表示制
御用マイクロコンピュータ800では、可変表示の進行
を制御するための処理である表示制御のメイン処理およ
びタイマ割込み処理が実行され、これらの処理により、
各種制御用のサブルーチンプログラムが呼び出されて実
行されることにより、特別図柄の可変表示(可変表示自
体)、特別図柄に合わせたキャラクタ画像の演出表示、
特別図柄に合わせた背景画像の演出表示、および、リー
チ表示態様の演出表示等の可変表示に関わる各種の演出
表示を実行する制御等の各種の表示制御が行なわれる。
つまり、表示制御用マイクロコンピュータ800は、演
出制御機能を有している。
【0083】次に、表示制御用マイクロコンピュータ8
00により実行される制御を説明する。まず、前述した
ようなデモンストレーション表示時における遊技者によ
る指示行為に応じて演出発展出目を選択するための処理
である演出発展出目選択処理を説明する。
【0084】図7は、演出発展出目選択処理の処理内容
を示すフローチャートである。まず、ステップS(以下
単にSという)1により、前述したデモンストレーショ
ン表示時における演出発展出目選択画面の表示タイミン
グであるか否かが判断される。S1により演出発展出目
選択画面の表示タイミングの表示タイミングではないと
判断された場合は、この演出発展出目選択処理が終了す
る。一方、S1により演出発展出目選択画面の表示タイ
ミングであると判断された場合は、S2に進み、図6に
示される演出発展出目選択画面を表示する処理がなされ
る。
【0085】次に、S3に進み、遊技者の指示行為によ
る演出発展出目の選択指示が光センサ61,62のいず
れかにより検出されたか否かが判断される。S3により
検出されていないと判断された場合は、この演出発展出
目選択処理が終了する。一方、S3により検出されたと
判断された場合は、S4に進み、遊技者の指示に応じた
出目を選択演出発展出目として記憶することにより、そ
の出目をスーパーリーチを表示する場合の演出発展出目
として使用できるように制御データが設定される。具体
的に、S4では光センサ61,62の検出信号に基づい
て、選択された演出シンボルを判別し、予め定められた
演出シンボルと演出発展出目との関係を示すデータに基
づいて、選択された方の演出シンボルに対応する演出発
展出目をスーパーリーチの表示の際の演出発展出目とし
て使用可能とする設定が行なわれる。このような演出シ
ンボルと演出発展出目との関係を示すデータは、表示制
御用マイクロコンピュータ800のROMに記憶されて
おり、RAMに読出されて使用される。
【0086】次に、S5に進み、図6の(b),(c)
に示されるような選択決定報知画面および選択決定報知
画面を表示することにより、演出発展出目が選択された
ことを示す演出を実行する処理がなされる。S5の後、
この演出発展出目選択処理が終了する。
【0087】以上のような演出発展出目選択処理の実行
により、遊技者の指示行為による演出発展出目の選択指
示に応じて演出発展出目を選択決定する処理が表示制御
用マイクロコンピュータ800において行なわれる。
【0088】次に、図7の演出発展出目選択処理により
選択的に設定される演出発展出目を用いてスーパーリー
チの演出に関する設定を行なう特別リーチ演出設定処理
を説明する。
【0089】表示制御用マイクロコンピュータ800で
は、リーチ表示態様の表示を実行するか否かの判断およ
びどのような種類のリーチ表示態様を表示するかの判断
を、前述した表示制御コマンドの指示内容に基づいて行
なうが、スーパーリーチを表示する際に表示する演出発
展出目については遊技者の選択指示に応じて表示制御用
マイクロコンピュータ800側で決定して行なう。具体
的に、リーチ表示態様での表示を含む可変表示用の制御
データは、表示制御用マイクロコンピュータ800のR
OMにおいて、表示制御コマンドにより示される各変動
パターンと対応付けられて記憶されている。したがっ
て、基本的に可変表示態様は、遊技制御用マイクロコン
ピュータ53からの指示にしたがうものとなるが、スー
パーリーチのリーチ表示態様の際に表示する演出発展出
目については、表示制御用マイクロコンピュータ800
の側で独自に決定した表示となる。
【0090】図8は、スーパーリーチの表示態様の演出
のうち表示制御用マイクロコンピュータ800の側で独
自に決定する演出内容を設定するための特別リーチ演出
設定処理の処理内容を示すフローチャートである。具体
的に、特別リーチ演出設定処理は、可変表示が実行され
るごとに実行され、スーパーリーチの表示態様での可変
表示が行なわれる場合に、スーパーリーチの表示態様に
対応する演出発展出目が設定される。
【0091】図8を参照して、まず、S11により、表
示制御コマンドにより指定された変動パターンがどのよ
うな変動パターンであるかを確認する処理がなされる。
次に、S12に進み、S11での確認の結果、スーパー
リーチが実行されるか否かが判断される。
【0092】S12によりスーパーリーチが実行されな
いと判断された場合は、この特別リーチ演出設定処理が
終了する。一方、S12によりスーパーリーチが実行さ
れると判断された場合は、S13に進み、前述したS4
により設定された演出発展出目のデータに基づいて、選
択された演出発展出目を今回の可変表示におけるスーパ
ーリーチの表示態様における演出発展出目として決定
し、その決定した演出発展出目の制御データをスーパー
リーチの表示の際に用いるための設定がされる。
【0093】このようにスーパーリーチの表示態様にお
ける演出発展出目が決定された場合、表示制御用マイク
ロコンピュータ800により実行される可変表示制御に
おいて、その演出発展出目のデータが用いられ、その演
出発展出目がスーパーリーチの表示態様と関連付けられ
て表示されることとなる。
【0094】この特別リーチ演出設定処理によれば、遊
技者の指示行為に応じて選択された演出発展出目がスー
パーリーチの表示態様の演出発展出目として使用される
ため、スーパーリーチの表示態様において、遊技者の指
示行為が演出発展出目に反映される。
【0095】次に、第1実施形態により得られる主な効
果をまとめて説明する。デモンストレーション表示時で
演出発展出目選択画面が表示された場合において遊技者
による指示行為があったときに、図7のS3,S4に示
されるように、その指示行為の検出に応じて、スーパー
リーチのような演出発展制御と関連付けて表示される演
出発展出目が選択され、図8のS12およびS13に示
されるように、その選択された出目が演出発展出目とし
て用いられることとなるので、遊技者の指示が可変表示
の演出に反映されるため、ただ単に遊技機側で決められ
た演出発展出目が表示される演出表示を見る場合と比べ
て、遊技者側において自らが遊技に関与している感覚が
強められ、演出表示の興趣を向上させることができる。
【0096】また、図7のS1〜S5に示されるよう
に、遊技機で遊技が行なわれていないときに行なわれる
デモンストレーション表示時において、演出発展出目の
選択が可能な選択可能状態となるので、遊技者が遊技を
開始する際にそのような演出発展出目の選択を行なうこ
とができ、遊技開始後にそのような演出発展出目の選択
を行なう場合と比べて、遊技者による指示行為が行ない
やすいようにすることができる。
【0097】また、図6および図7のS4に示されるよ
うに、複数の演出シンボル91,92のいずれかを選択
するための指示行為の検出に応じて、スーパーリーチの
ような演出発展制御と関連付けて表示される演出発展出
目が選択されるので、遊技者が直接的に演出発展出目を
選択する必要がないため、遊技者による指示行為が煩雑
にならないようにすることができる。
【0098】また、図6に示されるような年齢のような
すべての遊技者がいずれかに該当する複数種類の個人情
報を選択するための指示行為の検出に応じて、指示され
た個人情報に対応する演出発展出目が選択されるので、
遊技者の個人情報が可変表示の演出に反映されるため、
遊技者において自らが遊技に関与している感覚が、より
一層強められ、演出表示の興趣をより一層向上させるこ
とができる。
【0099】また、前述したように、表示制御用マイク
ロコンピュータ800が、可変表示の演出制御機能を有
し、かつ、図7のS4のような指示行為の検出に応じて
演出発展出目を選択する機能を含んでいるため、スーパ
ーリーチのような演出発展制御を含む演出表示の実行
と、指示行為の検出に応じた演出発展出目の選択とを実
行するため、遊技制御用マイクロコンピュータ53側の
制御負担を軽減することができる。
【0100】また、図6の(b)および図7のS4に示
されるように、演出発展出目が選択されたときに、演出
発展出目が選択された旨を示す演出が実行されるので、
遊技者による指示行為に応じて演出発展出目が選択でき
たことを遊技者が認識しやすいようにすることができ
る。
【0101】第2実施形態 次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態で
は、前述した第1実施形態において示した演出発展出目
の選択決定に代えて、特別図柄の表示結果の導出時以外
の演出表示の過程において演出に関連して表示される演
出関連表示態様を選択決定する例を説明する。ここで
は、遊技者が選択可能な演出関連表示態様の一例として
リーチ出目を選択可能とする場合を説明する。ここで、
リーチ出目とは、リーチ表示態様を形成する図柄(たと
えば、左,右図柄が同一の図柄で停止し、中図柄がまだ
停止していない状態での左,右図柄の停止図柄)をい
う。
【0102】以下の第2実施形態の説明は、主として、
前述した第1実施形態との相違点を説明する。
【0103】第2実施形態の場合は、表示制御用マイク
ロコンピュータ800が、所定のリーチ出目が表示され
た場合に表示結果が必ず大当り図柄の組合せとなるよう
に表示制御を行なう。そのような所定のリーチ出目は、
以下において、大当りリーチ出目という。表示制御用マ
イクロコンピュータ800では、前述したようなデモン
ストレーション表示時に、遊技者による指示行為に応じ
て、大当りリーチ出目を選択するための処理であるリー
チ出目選択処理が実行される。図9は、リーチ出目選択
処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0104】図9を参照して、まず、S21により、前
述したデモンストレーション表示時における大当りリー
チ出目選択画面の表示タイミングであるか否かが判断さ
れる。S21により大当りリーチ出目選択画面の表示タ
イミングではないと判断された場合は、このリーチ出目
選択処理が終了する。一方、S21により大当りリーチ
出目選択画面の表示タイミングであると判断された場合
は、S22に進み、図6に示される演出発展出目選択画
面と同様に演出シンボルを選択することにより、大当り
リーチ出目を選択決定するために表示される大当りリー
チ出目選択画面を表示する処理がなされる。つまり、こ
こでいう大当りリーチ出目選択画面は、図6の(a)〜
(c)に示された表示の流れと同様の流れで演出発展出
目の代わりに大当りリーチ出目を選択決定するための表
示画面であり、図6の演出発展出目を大当りリーチ出目
に置き換えた形式で表示される。
【0105】次に、S23に進み、遊技者の指示行為に
よる大当りリーチ出目の選択指示が光センサ61,62
のいずれかにより検出されたか否かが判断される。S2
3により検出されていないと判断された場合は、このリ
ーチ出目選択処理が終了する。
【0106】一方、S23により検出されたと判断され
た場合は、S24に進み、遊技者の指示に応じた出目を
大当りリーチ出目として記憶することにより、その出目
を大当りリーチ出目として使用できるように制御データ
が設定される。具体的に、S24では光センサ61,6
2の検出信号に基づいて、選択された演出シンボルを判
断し、予め定められた演出シンボルとリーチ出目との関
係を示すデータ(たとえば、第1のシンボルを選択した
場合に「3」により形成される左,右図柄のリーチ出目
が対応し、第2のシンボルを選択した場合に「7」によ
り形成される左,右図柄のリーチ出目が対応する)に基
づいて、選択された方の演出シンボルに対応するリーチ
出目を、大当りリーチ出目として使用可能とする設定が
行なわれる。このような演出シンボルと大当りリーチ出
目との関係を示すデータは、表示制御用マイクロコンピ
ュータ800のROMに記憶されており、RAMに読出
されて使用される。
【0107】次に、S5に進み、図6の(b),(c)
に示されるような選択決定報知画面および演出発展出目
決定報知画面と同様の選択決定報知画面および大当りリ
ーチ出目決定報知画面を表示することにより、大当りリ
ーチ出目が選択されたことを示す演出を実行する処理が
なされる。S5の後、このリーチ出目選択処理が終了す
る。
【0108】以上のようなリーチ出目選択処理の実行に
より、遊技者の指示行為による大当りリーチ出目の選択
指示に応じて大当りリーチ出目を選択決定する処理が表
示制御用マイクロコンピュータ800において行なわれ
る。
【0109】次に、図9のリーチ出目選択処理により選
択的に設定されるリーチ出目を用いてリーチの演出に関
する設定を行なう特定演出設定処理を説明する。
【0110】表示制御用マイクロコンピュータ800で
は、大当りリーチ出目を表示する際に表示するリーチ出
目については遊技者の選択指示に応じて表示制御用マイ
クロコンピュータ800側で決定して行なう。具体的
に、可変表示の停止図柄は表示制御コマンドにより指定
される。したがって、基本的に特別図柄の停止図柄は、
遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指示にした
がうものとなるが、リーチ表示態様の際に表示するリー
チ出目については、表示制御用マイクロコンピュータ8
00の側で独自に決定した表示となる。
【0111】図10は、表示制御用マイクロコンピュー
タ800の側で独自に決定する大当りリーチ出目を設定
するための特定演出設定処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。具体的に、特定演出設定処理は、可変表
示が実行されるごとに実行され、大当りリーチ出目を表
示する可変表示が行なわれる場合に、リーチ表示態様に
おける大当りリーチ出目が設定される。
【0112】図10を参照して、まず、S31により、
表示制御コマンドにより指定された変動パターンがどの
ような変動パターンであるかを確認する処理がなされ
る。大当りリーチ出目を表示するか否かは、遊技制御用
マイクロコンピュータ53によりランダムに決定され、
その表示を行なう場合には、大当りリーチ出目を表示す
るための変動パターンとして予め定められた大当りリー
チ出目変動パターンの実行を指定する表示制御コマンド
が遊技制御用マイクロコンピュータ53から送信される
のである。
【0113】次に、S32に進み、S31での確認の結
果、大当りリーチ出目変動パターンが実行されるか否か
が判断される。S32により大当りリーチ出目変動パタ
ーンが実行されないと判断された場合は、この特定演出
設定処理が終了する。一方、S32により大当りリーチ
出目変動パターンが実行されると判断された場合は、S
33に進み、前述したS24により設定された大当りリ
ーチ出目のデータに基づいて、選択された大当りリーチ
出目を今回の可変表示における大当りリーチ出目として
決定し、その決定した大当りリーチ出目の制御データを
大当りリーチ出目変動パターンの表示の際に用いる設定
がされる。
【0114】このように大当りリーチ出目が決定された
場合、表示制御用マイクロコンピュータ800により実
行される可変表示制御において、その大当りリーチ出目
のデータが用いられ、その大当りリーチ出目が可変表示
の演出の過程において表示されることとなる。
【0115】この特定演出設定処理によれば、遊技者の
指示行為に応じて選択されたリーチ出目が大当りリーチ
出目として使用されるため、リーチの表示態様におい
て、遊技者の指示行為がリーチ出目に反映される。
【0116】なお、このような選択が可能な特別図柄の
表示結果の導出時以外の演出表示の過程において演出に
関連して表示される演出関連表示態様としては、大当り
リーチ出目の他に、再抽選表示における仮大当り出目、
または、リーチ表示態様の発展の契機となる図柄(たと
えば、本実施の形態の場合の中図柄)等のその他の表示
態様であってもよい。
【0117】第2実施形態については、前述した第1実
施形態と共通する技術思想による構成について、前述し
た第1実施形態の場合と同様の技術的効果を得ることが
できる他、次のような特徴的な効果を得ることができ
る。デモンストレーション表示時でリーチ出目選択画面
が表示された場合において遊技者による指示行為があっ
たときに、図9のS23,S24に示されるように、そ
の指示行為の検出に応じて、たとえば大当りリーチ出目
のような特別図柄の表示結果の導出時以外の過程におい
て演出に関連する出目の種類が選択され、図10のS3
2およびS33に示されるように、その選択された出目
を表示する制御が行なわれることとなるので、遊技者の
指示が可変表示の演出に反映されるため、ただ単に遊技
機側で決められた大当りリーチ出目が表示される演出表
示を見る場合と比べて、遊技者において自らが遊技に関
与している感覚が強められ、遊技の興趣を向上させるこ
とができる。
【0118】次に、以上説明した実施の形態の変形例や
特徴点を以下に列挙する。 (1) 前述した第1実施形態においては、演出発展出
目(チャンス出目)として、「414」というような
左,中,右図柄の3つの図柄の組合せを採用した例を一
例として示した。しかし、これに限らず、演出発展出目
としては、たとえば、「9」というような1つの図柄を
採用し、スーパーリーチのような演出表示の演出を発展
させる演出発展制御が実行される場合に、左,中,右図
柄の3つの図柄のうちのいずれか1つが演出発展出目と
なるように制御をしてもよい(たとえば、左,右図柄で
リーチが形成される場合の中図柄が演出発展出目となる
等)。
【0119】(2) 前述した第1実施形態において
は、スーパーリーチのような演出表示の演出を発展させ
る演出発展制御が実行される場合に、演出発展出目(チ
ャンス出目)を表示する制御を行なう例を示した。しか
し、これに限らず、演出発展制御が実行される場合に、
前述した3つの図柄が山形、V形、逆V型、または、斜
め方向等の特定の配置態様(配置形状)で配置表示され
る表示態様で特別図柄を表示するようにしてもよい。つ
まり、演出発展表示態様は、単なる図柄の組合せではな
く、図柄の配置態様(配置形状)を採用してもよい。そ
のように演出発展表示態様として、図柄の配置態様(配
置形状)を採用した場合にも、前述した第1実施形態の
場合と同様に遊技者が演出発展態様を選択可能とする。
【0120】(3) 前述した第1実施形態において
は、スーパーリーチのような演出表示の演出を発展させ
る演出発展制御が実行される場合に、演出発展出目(チ
ャンス出目)を特別図柄表示部9の画面内で表示する例
を示した。しかし、これに限らず、演出発展制御が実行
される場合に、所定の図柄、所定のキャラクタ等の演出
発展表示態様が特別図柄表示部9の画面外に設けられた
別の表示部に表示されるようにしてもよい。つまり、演
出発展表示態様は、特別図柄表示部9以外の場所で表示
するようにしてもよい。その場合にも、前述した第1実
施形態の場合と同様に遊技者が演出発展態様(図柄、キ
ャラクタ等)を選択可能とするようにしてもよい。
【0121】(4) 前述した実施形態においては、演
出発展出目またはリーチ出目を遊技者が指示行為により
選択する場合に、演出シンボル(第1の演出シンボル、
第2の演出シンボル)を選択することにより、間接的に
演出発展出目またはリーチ出目を選択する例を示した
が、これに限らず、そのように演出シンボルを表示せ
ず、選択可能な演出発展出目またはリーチ出目を直接的
に複数表示し、遊技者が指示行為により直接的に選択可
能となるようにしてもよい。
【0122】(5) 演出発展出目またはリーチ出目を
直接的に選択する場合の例としては、キーボード等の操
作入力手段を設け、遊技者がその操作入力手段を用いて
直接的に演出発展出目またはリーチ出目を入力できるよ
うにしてもよい。
【0123】(6) 前述した実施の形態においては、
演出発展出目またはリーチ出目を選択する際に、年齢と
いう、すべての遊技者がいずれかに該当する複数種類の
個人情報(共通事項として有する個人情報)を選択する
例を示したが、その代わりに、たとえば、生年月日、誕
生日、性別、星座、または、干支等のその他の個人情報
を、演出発展出目またはリーチ出目を選択するために選
択できるようにしてもよい。また、そのような個人情報
は、1つの情報だけでなく、年齢と星座との2つのよう
に、複数の情報を選択できるようにしてもよい。
【0124】(7) 遊技者が演出発展出目またはリー
チ出目を選択するために、キーボード等の操作入力手段
を用いる場合には、遊技者が年齢、生年月日、誕生日、
性別、星座、干支のうちの1つまたは複数等の個人情報
を数値入力または文字入力できるようにしてもよい。そ
のような構成を採用した場合には、パチンコ遊技機で
は、入力された個人情報に基づいて、前述した場合と同
様に、演出発展出目またはリーチ出目を選択する制御を
行なう。
【0125】(8) 前述した実施形態においては、演
出発展出目またはリーチ出目を遊技者が指示行為により
選択する場合に、選択肢となる演出シンボル(第1の演
出シンボル、第2の演出シンボル)を選択することによ
り、間接的に演出発展出目またはリーチ出目を選択する
例を示したが、演出シンボルの例としては、前述した文
字と図形の組合せによりシンボルを区別できるものに限
らず、文字のみ、キャラクタのみ、色のみ、図形の形状
のみにより区別できる演出シンボルであってもよい。ま
た、演出シンボルの例としては、前述した文字と図形の
組合せによりシンボルを区別できるものに限らず、文
字、キャラクタ、色のみ、図形の形状のうちのいずれか
の組合せによりシンボルを区別できるものであってもよ
い。
【0126】(9) 前述した実施の形態においては、
発展出目選択画面またはリーチ出目選択画面において演
出シンボル(選択肢)が選択されたときに、選択決定さ
れた演出シンボルを示す表示態様として、選択された演
出シンボルを中央に表示して非選択の演出シンボルを消
去する例を示したが、これに限らず、選択決定された演
出シンボルを示す表示態様として、選択肢としての演出
シンボルの態様が変わるもの(たとえば、演出シンボル
の色、形、縁取り等が変わる)でもよいし、目印表示
(たとえば、選択された旨を示す目印としての枠、矢印
等の表示)をすることでもよいし、選択された方の演出
シンボルの名称を表示すること(たとえば、演出シンボ
ルに名称が付されており、選択されたものの名称を識別
可能に表示すること)でもよい。
【0127】(10) 前述した第2実施形態において
は、識別情報の表示結果の導出時以外の演出表示の過程
において演出に関連する演出関連表示態様を表示する制
御において用いられる演出関連表示態様として、リーチ
出目を一例として示した。しかし、演出関連表示態様と
しては、再抽選表示が行なわれる場合に仮の表示結果と
なる大当り出目(大当り図柄)、または、リーチ表示態
様の演出発展(たとえば、前述したスーパーリーチのよ
うな演出発展)の契機となるような中図柄等のその他の
演出関連表示態様を採用してもよい。
【0128】(11) 前述した実施の形態において
は、遊技に関わる所定事項の決定についての遊技者によ
る指示行為を検出するための指示検出手段として、光セ
ンサ61,62を設けた例を示したが、これに限らず、
指示検出手段としては、タッチパネル等のその他の接触
式の指示検出手段であってもよく、また、十字方向キ
ー、レバースイッチ、テンキー等のその他の操作形式の
操作手段からの指示操作を検出するものであってもよ
い。
【0129】(12) 前述した実施の形態において
は、指示検出手段が遊技盤に設けられている例を示した
が、これに限らず、指示検出手段は、枠(ガラス扉枠2
前面の上皿、前面枠2b前面の下皿、ガラス扉枠2、前
面枠2b等の総称としての枠)に設けられてもよく、遊
技者が指示行為を行なうことが可能な位置ならばどこに
設けられてもよい。
【0130】(13) 前述した実施の形態において
は、発展出目選択画面またはリーチ出目選択画面におい
て演出シンボル(選択肢)が選択されたときに、選択決
定がされた旨を示す演出を特別図柄表示部9での表示お
よび効果音により行なう例を示したが、これに限らず、
そのような表示および効果音の組合せに代えて、表示の
み、または、効果音のみにより行なうようにしてもよ
い。また、そのような選択決定がされた旨を示す演出の
際には、各演出について、所定の動作パターンでのラン
プの点灯を実行するようにしてもよい。また、選択決定
がされた旨を示す演出は、所定の動作パターンでのラン
プの点灯の実行のみにより行なうようにしてもよい。
【0131】(14) また、前述した実施の形態にお
いては、遊技者による選択を検出するために、遊技者に
非接触で選択の検出を行なって選択に関する検出信号の
出力を行なう光センサのような非接触入力手段を用いた
実施を説明した。これにより、物理的なスイッチ(たと
えば、押しボタンスイッチ)のように遊技者に接触する
態様で選択の検出を行なって選択に関する信号入力を行
なう接触入力手段を用いる場合と比較して、装置が物理
的に破損するおそれが少なくなる。また、光センサを表
飾りに設けた実施を説明したが、これに限らず、遊技領
域7に設けるものであればよい。通常遊技領域7内には
遊技者の手は届き操作可能であるためである。すなわ
ち、遊技者が選択可能な位置ならばどこに設けられても
よい。
【0132】(15) また、前述した実施の形態にお
いては、光センサと可変表示装置に表示される選択肢は
それぞれ対応しており、さらに、可変表示装置を正面視
した場合に、光センサの有効検出範囲と表示される選択
対象物の外縁とが重畳するように光センサを設けている
実施について説明したが、これに限らず、光センサの有
効検出範囲と表示される選択対象物の外縁とが重畳する
ように選択肢の表示を変化させるようにしてもよい。こ
れにより、有効検出範囲と表示された選択肢の外縁とが
互いにリンクしているため、選択検出させることが容易
となり、前述した場合と同様の効果を発揮させることが
できる。
【0133】(16) また、前述した実施の形態にお
いては、光センサとして物体までの距離を測定しその距
離が所定距離範囲内にあるか否かで物体の有無の判別を
行なう測距式センサについての実施を説明したが、これ
に限らず、受光部で受光した反射光の量により検出を行
なう光量式センサであってもよく、ガラスの透明度はそ
のままでしかも導電性を持った薄膜に直接触れることで
検出を行なうタッチパネルセンサや感圧式センサであっ
てもよい。このようなセンサであっても、上述した有効
検出範囲と表示された選択肢の外縁とを互いにリンクさ
せうることができ同様の効果を発揮することができる。
【0134】(17) また、前述した実施の形態にお
いては、透過部材の性質を考慮し、センサの反射率・検
出距離範囲・設置箇所を調節設定することで、透過部材
により反射した光路上の遊技機部品が設置された範囲以
外で、かつ、所定距離範囲内の物体を検出できるような
実施について説明した。これにより、透過部材により反
射した光路上に存在する物体以外の検出距離範囲に存在
する物体を検出できるため、誤検出が防止される。
【0135】(18) また、前述した実施の形態にお
いては、演出シンボルが選択された旨の表示は、選択肢
としての選択対象物自体の態様が変わるもの(たとえ
ば、選択対象物の色、形、縁取り等が変わる)でもよい
し、目印表示(たとえば、選択された旨を示す目印とし
ての枠、矢印等の表示)をすることでもよいし、選択さ
れた方の選択対象物の名称を表示すること(たとえば、
各選択対象物に名称が付されており、選択されたものの
名称を識別可能に表示すること)でもよい。
【0136】(19) 前述した実施の形態に示した演
出シンボルは、対応する(関連性を有する)演出発展出
目またはリーチ出目の態様、もしくは、構成する図柄と
類似(外観類似、観念類似)するものが望ましい。この
ような演出シンボルを用いれば、演出シンボルより演出
発展出目またはリーチ出目が連想でき、遊技者の遊技へ
の参加感覚が一層深まる。
【0137】(20) 前述した演出シンボルは、特別
図柄の総組合せ数よりも少ない数となるように定められ
ている。
【0138】(21) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面から見た正面図であ
る。
【図2】 パチンコ遊技機の遊技領域を正面から見た正
面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図
である。
【図4】 遊技制御基板における回路構成の一例を示す
ブロック図である。
【図5】 パチンコ遊技機の可変表示装置を横から見た
断面図である。
【図6】 演出発展出目を選択可能とするために表示さ
れる画像を示す表示画面図である。
【図7】 演出発展出目選択処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図8】 特別リーチ演出設定処理の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図9】 リーチ出目選択処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図10】 特定演出設定処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
8 可変表示装置、9 特別図柄表示部、1 パチンコ
遊技機、800 表示制御用マイクロコンピュータ、6
1,62 光センサ、91,92 演出シンボル、53
遊技制御用マイクロコンピュータ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の識別情報の可変表示を行なった後
    表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有し、前記表
    示結果が特定表示態様となったときに遊技者にとって有
    利な特定遊技状態に制御可能である遊技機であって、 前記可変表示の過程において、可変表示に関わる演出を
    実行する制御を行なうとともに、当該演出が発展された
    発展演出を実行する制御を、所定の演出発展表示態様を
    表示した後に行なう演出制御手段と、 遊技者による指示行為であって、前記演出発展表示態様
    を複数種類のうちより選択するための指示行為を検出す
    る指示検出手段と、 該指示検出手段による指示行為の検出に応じて、前記演
    出発展表示態様を複数種類のうちより選択する選択手段
    とを含むことを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記可変表示装置では、前記遊技機で遊
    技が行なわれていないときにデモンストレーション表示
    が行なわれ、 前記選択手段は、前記デモンストレーション表示が行な
    われているときに、前記演出発展表示態様の選択が可能
    な選択可能状態とすることを特徴とする、請求項1に記
    載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記指示検出手段は、複数種類の前記演
    出発展態様と関連性を有する複数種類の演出シンボルの
    いずれかを選択する指示行為を検出し、 前記選択手段は、前記指示行為により指示された演出シ
    ンボルに対応する演出発展表示態様を選択することを特
    徴とする、請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記指示検出手段は、すべての遊技者が
    いずれかに該当する複数種類の個人情報のいずれかを選
    択する指示行為を検出し、 前記選択手段は、前記指示行為により指示された個人情
    報に対応する演出発展表示態様を選択することを特徴と
    する、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記遊技機の遊技の進行を制御する遊技
    制御手段と、 該遊技制御手段とは別個に設けられ、当該遊技制御手段
    からのコマンドを受けて前記可変表示装置における可変
    表示を制御する表示制御手段とさらに含み、 該表示制御手段は、前記演出制御手段および前記選択手
    段を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか
    に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記演出制御手段は、前記選択手段によ
    り前記演出発展表示態様が選択されたときに、該演出発
    展表示態様が選択された旨を示す演出を実行する制御を
    さらに行なうことを特徴とする、請求項1から5のいず
    れかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 複数の識別情報の可変表示を行なった後
    表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有し、前記表
    示結果が特定表示態様となったときに遊技者にとって有
    利な特定遊技状態に制御可能である遊技機であって、 前記可変表示の過程において、可変表示に関わる演出を
    実行する制御を行なうとともに、所定の演出関連表示態
    様を表示する制御を前記表示結果の導出表示時以外の演
    出において行なう演出制御手段と、 遊技者による指示行為であって、前記演出関連表示態様
    を複数種類のうちより選択するための指示行為を検出す
    る指示検出手段と、 前記指示検出手段による指示行為の検出に応じて、前記
    演出関連表示態様を複数種類のうちより選択する選択手
    段とを含むことを特徴とする、遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192726A (ja) * 2004-01-06 2005-07-21 Olympia:Kk 遊技機、プログラム及び記憶媒体
JP2013027573A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Takao Co Ltd 弾球遊技機
JP2019122435A (ja) * 2018-01-12 2019-07-25 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機

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