JP4184864B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、特に、撮影した遊技者画像を可変表示ゲームにおいて使用する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技に新鮮さや面白みを与えると共に、遊技者との一体感の向上を目的として、図柄表示装置に遊技者像を表示する遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この種の遊技機は、遊技者を撮影する撮影手段と、撮影した画像を画像表示装置に表示する画像表示手段とを備える(例えば、特許文献2参照。)。また、盤面に対向する側の状況を撮像する撮像手段と、撮像手段が撮像した盤面対向側状況の撮像画像を表示部上に表示する表示制御手段と、を具備する(例えば、特許文献3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−229203号公報
【特許文献2】
特開平9−155032号公報
【特許文献3】
特開平9−168647号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、遊技機は、特定の遊技者に占有されて使用されるものではなく、遊技者はある時間遊技をしたら、他の遊技者に入れ替わる。このため、遊技機が遊技者の入れ替わりを検出できないと、カメラにより撮影された遊技者の画像が別の遊技者の遊技において表示されることが生じる。前の遊技者の画像が遊技に登場したら気分が悪いし、自分の画像が後の遊技者の遊技に登場するおそれがあっては安心して遊技ができない。これでは、興趣向上を図るための機能によって、このような遊技機が敬遠されることになりかねない。
【0005】
そこで、遊技者の私的な情報である撮影した遊技者の画像データを適切に取り扱い、遊技者が安心して遊技ができる遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示装置を制御する表示制御手段とを備え、前記可変表示装置に可変表示の結果態様として表示される識別情報が特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を付与する遊技機であって、前記表示制御手段は、遊技者を撮影する撮像手段と、前記撮像手段によって撮影された遊技者画像から撮像データを生成する撮像データ生成手段と、前記撮像データ生成手段が生成した撮像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された撮像データに基づく画像が前記可変表示装置に表示されるように制御する撮像データ表示制御手段と、前記撮像データが前記記憶手段に記憶されていることを前記可変表示装置に表示させるように制御する画像記憶表示制御手段と、前記撮像手段によって撮影された遊技者画像の明暗パターンを評価する明暗パターン評価手段と、前記撮像手段による撮影を行わない無効化状態にする撮像無効化手段と、前記記憶手段に記憶された撮像データを使用不能にする撮像データ使用不能化手段と、を備え、前記撮像データ生成手段は、前記識別情報の可変表示の開始に関連して撮像データを生成し、前記明暗パターン評価手段は、前記撮像手段によって撮影された遊技者画像を所定タイミング毎に取り込み、該取り込んだ遊技者画像の明暗パターンが撮像無効化パターンであるか否か又は撮像データ使用不能化パターンであるか否かを評価し、前記撮像無効化手段は、前記明暗パターン評価手段により撮像無効化パターンであると評価された場合に、前記撮像手段による撮影を無効化状態にし、前記撮像データ使用不能化手段は、前記明暗パターン評価手段により撮像データ使用不能化パターンであると評価された場合又は前記識別情報の可変表示の実行状態に関連して、前記撮像データを使用不能にすることを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記撮像データ使用不能化手段は、可変表示終了時に、次の可変表示開始条件が成立する場合には、前記撮像データを使用不能にせず、可変表示終了時に、次の可変表示開始条件が成立しない場合には、前記撮像データを使用不能にすることを特徴とする遊技機。
【0008】
第3の発明は、第1の発明において、前記撮像データ生成手段は、前記識別情報の可変表示の開始時に、前記撮像データの記憶状態を判定し、該撮像データが記憶されていない場合に前記撮像手段によって撮影された遊技者画像から新たに撮像データを生成し、前記撮像データ使用不能化手段は、可変表示開始条件が所定期間成立しない場合に前記撮像データを使用不能にすることを特徴とする。
【0009】
第4の発明は、識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示装置を制御する表示制御手段とを備え、前記可変表示装置に可変表示の結果態様として表示される識別情報が特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を付与する遊技機であって、前記遊技制御手段は、識別情報の可変表示態様を指示する可変表示コマンド、前記可変表示の結果態様として表示される識別情報を指示する識別情報コマンド、及び、識別情報の結果態様の表示を指示する確定コマンドを、制御信号として送信可能であり、前記表示制御手段は、遊技者を撮影する撮像手段と、前記可変表示コマンド又は前記識別情報コマンドの受信に対応して、前記撮像手段によって撮影された遊技者画像から撮像データを生成する撮像データ生成手段と、前記撮像データ生成手段が生成した撮像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された撮像データに基づく画像が前記可変表示装置に表示されるように制御する撮像データ表示制御手段と、前記確定コマンドの受信に対応して、前記記憶手段に記憶された撮像データを使用不能にする撮像データ使用不能化手段と、を備え、前記撮像データ生成手段は、前記可変表示コマンド又は前記識別情報コマンドの受信に対応して、撮像データの記憶状態を判定し、撮像データが記憶されていない場合に新たに撮像データを生成し、前記撮像データ使用不能化手段は、可変表示開始条件が所定期間成立しない場合に前記撮像データを使用不能にすることを特徴とする。
【0012】
の発明は、第1から第の発明において、前記記憶手段は、前記撮像データを使用しない場合に選択される画像データを記憶しており、前記撮像データ使用不能化手段は、前記撮像データを、前記撮像データが使用されない場合に選択される画像データのいずれかで置き換えることによって、前記撮像データを使用不能にすることを特徴とする。
【0013】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示装置を制御する表示制御手段とを備え、前記可変表示装置に可変表示の結果態様として表示される識別情報が特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を付与する遊技機であって、前記表示制御手段は、遊技者を撮影する撮像手段と、前記撮像手段によって撮影された遊技者画像から撮像データを生成する撮像データ生成手段と、前記撮像データ生成手段が生成した撮像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された撮像データに基づく画像が前記可変表示装置に表示されるように制御する撮像データ表示制御手段と、前記撮像データが前記記憶手段に記憶されていることを前記可変表示装置に表示させるように制御する画像記憶表示制御手段と、前記撮像手段によって撮影された遊技者画像の明暗パターンを評価する明暗パターン評価手段と、前記撮像手段による撮影を行わない無効化状態にする撮像無効化手段と、前記記憶手段に記憶された撮像データを使用不能にする撮像データ使用不能化手段と、を備え、前記撮像データ生成手段は、前記識別情報の可変表示の開始に関連して撮像データを生成し、前記明暗パターン評価手段は、前記撮像手段によって撮影された遊技者画像を所定タイミング毎に取り込み、該取り込んだ遊技者画像の明暗パターンが撮像無効化パターンであるか否か又は撮像データ使用不能化パターンであるか否かを評価し、前記撮像無効化手段は、前記明暗パターン評価手段により撮像無効化パターンであると評価された場合に、前記撮像手段による撮影を無効化状態にし、前記撮像データ使用不能化手段は、前記明暗パターン評価手段により撮像データ使用不能化パターンであると評価された場合又は前記識別情報の可変表示の実行状態に関連して、前記撮像データを使用不能にするので、遊技単位で遊技者の撮像データを生成、消去することから、他の遊技単位で撮影された撮像データ(他の遊技者の画像)が当該遊技において表示されることがない。また、遊技中の遊技機に表示される画像が、他の遊技単位で撮影された撮像データ(他の遊技者の画像)であったりする撮像データと遊技者との不一致を防止できる。従って、撮像データ(遊技者の画像)の表示によって興趣を与えることができるとともに、安心して遊技のできる遊技機を提供することができる。
【0014】
また、前記撮像データ生成手段は、前記識別情報の可変表示の開始に関連して撮像データを生成し、前記明暗パターン評価手段は、前記撮像手段によって撮影された遊技者画像を所定タイミング毎に取り込み、該取り込んだ遊技者画像の明暗パターンが撮像無効化パターンであるか否か又は撮像データ使用不能化パターンであるか否かを評価し、前記撮像無効化手段は、前記明暗パターン評価手段により撮像無効化パターンであると評価された場合に、前記撮像手段による撮影を無効化状態にし、前記撮像データ使用不能化手段は、前記明暗パターン評価手段により撮像データ使用不能化パターンであると評価された場合又は前記識別情報の可変表示の実行状態に関連して、前記撮像データを使用不能にするので、撮像データの保持期間が明確となり、安心して遊技のできる遊技機を提供することができるし、遊技者が特定の仕種をすることによって特別の入力手段を設けることなく、撮像無効状態を設定することができ、遊技者画像の撮影を好まない遊技者にも適する遊技を提供できるし、遊技者の意思によって遊技者画像を消去して、次の遊技者の遊技中に前の遊技者の画像の表示を防止できる。
さらに、撮像データが前記記憶手段に記憶されていることを前記可変表示装置に表示させるように制御する画像記憶表示制御手段を備えているので、これにより、遊技者の画像データの記憶状態を確認でき、遊技者は安心して遊技を止めることができる。
【0015】
第2の発明では、前記撮像データ使用不能化手段は、可変表示終了時に、次の可変表示開始条件が成立する場合には、前記撮像データを使用不能にせず、可変表示終了時に、次の可変表示開始条件が成立しない場合には、前記撮像データを使用不能にする。すなわち、可変表示が継続して行われる場合には、遊技者入れ替わりの可能性はきわめて低いことから、遊技者に不都合なく、撮像データの生成及び消去の制御処理負担を軽減することができる。
【0016】
第3の発明では、前記撮像データ生成手段は、前記識別情報の可変表示の開始時に、前記撮像データの記憶状態を判定し、該撮像データが記憶されていない場合に前記撮像手段によって撮影された遊技者画像から新たに撮像データを生成し、前記撮像データ使用不能化手段は、可変表示開始条件が所定期間成立しない場合に前記撮像データを使用不能にするので、遊技の途切れによって、遊技者の入れ替わりを確実に判定して遊技者画像を消去することができ、遊技者が入れ替わった場合に前の遊技者の画像の表示を防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態の遊技機(パチンコ遊技機)の遊技盤6の正面図である。
【0023】
遊技盤6の表面には、ガイドレールで囲われた遊技領域が形成され、遊技領域のほぼ中央には画像表示装置(特別図柄表示装置)8が設けられるセンターケース11が配置され、遊技領域の下方には大入賞口を備えた変動入賞装置10が配置される他、遊技領域には方向転換部材(風車)12、一般入賞口15、始動口16、普通変動入賞装置9等が配置されている。
【0024】
この遊技盤6は、遊技機の本体枠(外枠)を構成する収納フレームに収納される。本体枠(外枠)には、ヒンジを介して開閉回動可能に組み付けられる前面枠が設けられており、前面枠には遊技盤6の前面を覆う前面構成部材としてのカバーガラスが設けられている。
【0025】
画像表示装置8は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面部分が構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄、普通図柄)や変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。すなわち、表示画面の左、中、右に設けられた変動表示領域には、識別情報として割り当てられた図柄(例えば、「0」〜「9」までの数字及び「A」、「B」の英文字による12種類の図柄)が変動表示(可変表示)して変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像が表示される。
【0026】
画像表示装置8の上方の遊技盤右側には、遊技者を撮影するカメラ144が設けられている。カメラ144を遊技盤右側(発射ハンドルが設けられている側)に設けたことで、遊技者が画像表示装置8に手をかざしたり、呼出ランプを操作したりするときでも、右手による発射ハンドルの操作中でも自由になる左手が撮影の妨げになるおそれがあることから、遊技者を好適に撮影することができる。
【0027】
画像表示装置8の下方には、普通変動入賞装置(普通電動役物)9を有する始動口16が、遊技領域の左側の所定の位置には、普通図柄始動ゲート14が配置される。
【0028】
本実施の形態の遊技機では、打球発射装置(図示省略)から遊技領域に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われ、打ち出された遊技球は、遊技領域内の各所に配置された風車等の転動誘導部材12によって転動方向を変えながら遊技領域を流下し、始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置10に入賞するか、遊技領域の最下部に設けられたアウト口から排出される。一般入賞口15への遊技球の入賞は、一般入賞口毎に備えられたN個の入賞センサ51.1〜51.N(図2参照)により検出される。
【0029】
始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置(大入賞口)10に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出ユニット(排出装置)から排出され、遊技盤6の下方に設けられた供給皿に供給される。
【0030】
始動口16へ遊技球の入賞があると、画像表示装置8では、前述した数字等で構成される識別情報が順に変動表示する変動表示ゲームが開始され、変動表示ゲームに関する画像が表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には大当たり状態となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置10は、大入賞口ソレノイド10A(図2参照)への通電により、大入賞口が所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。すなわち、大入賞口が所定の時間だけ大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという遊技価値が付与される。
【0031】
始動口16への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ52(図2参照)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄入賞記憶領域)に、特別図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、画像表示装置8の表示画面の一部に設けられた特別図柄記憶状態表示領域に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、画像表示装置8にて変動表示ゲームを行う。
【0032】
特別変動入賞装置10への遊技球の入賞は、カウントセンサ54、継続センサ55(図2参照)によって検出される。
【0033】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過があると、画像表示装置8の一部に設けられた普通図柄表示領域では、普通図柄の変動表示を始める(例えば、図6の表示画面左上に示す×○が交互に表示される)。遊技制御装置100は普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。すなわち、普通図柄始動ゲート14への通過検出が所定のタイミングでなされたときには(具体的には、通過検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるときには)、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄(図6に示す場合では○)で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9は、普通電動役物ソレノイド9A(図2参照)への通電により、始動口16への入口が所定の時間(例えば0.5秒)だけ拡開するように変換され、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
【0034】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過は、普通図柄始動センサ53(図2参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄入賞記憶領域)に、普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は画像表示装置8に設けられた普通図柄記憶状態表示領域に表示される。
【0035】
遊技機の要所(例えば、遊技盤中央部に設けられたセンターケース11、遊技盤下部に設けられたアタッカー(変動入賞装置10の周囲)等)には、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置が設けられる。これらの装飾発光装置は遊技の進行に合わせて点灯して、遊技者の遊技に対する興趣が向上するようにしている。
【0036】
図2は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技制御装置100を中心とする制御系の一部を示すブロック図である。
【0037】
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM及び遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ101、入力インターフェース102、出力インターフェース103、発振器104等から構成される。遊技制御装置100は遊技制御手段として機能する。
【0038】
遊技用マイクロコンピュータ101は、入力インターフェース102を介しての各種検出装置(一般入賞口センサ51.1〜51.N、特別図柄始動センサ52、普通図柄始動センサ53、カウントセンサ54、継続センサ55)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各従属制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200)、普通電動役物ソレノイド9A、大入賞口ソレノイド10A等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0039】
遊技制御装置100から表示制御装置150には、表示制御指令信号として変動表示コマンド、識別情報コマンド、確定コマンド、デモ表示コマンド、ファンファーレコマンド、大当たりコマンド、エラーコマンド等が送信される。さらに、通常の遊技状態、確率変動状態、変動時間短縮状態などの遊技状態の違いによって表示態様を変化させるための指令信号も送信される。
【0040】
前述した変動表示コマンドは、識別情報の変動表示態様を指示する。識別情報コマンドは、表示結果として停止表示される識別情報を指示する。確定コマンドは、表示結果としての識別情報の停止を指示する。デモ表示コマンド(客待ちコマンド)は、変動表示ゲーム(可変表示ゲーム)が所定時間なされないときに行われる表示を指示する。ファンファーレコマンドは、大当たりに移行する前の状態の表示を指示する。大当たりコマンドは、大当たり中のラウンド表示、インターバル表示、大当たり中のラウンド間表示等の大当たり中の表示を指示する。エラーコマンドは、異常時の表示を指示する。
【0041】
なお、後述するように、表示制御装置は、これらの表示制御指令信号(コマンド)によって、遊技制御装置が管理している遊技状態の遷移を把握することができる。そして、これらのコマンドを用いて遊技状態の遷移を判断し、所定の遊技単位で撮像データの生成や使用不能化を行うこともできる。
【0042】
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し賞球を排出させる。また、カード球貸ユニット2からの貸球要求信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し貸球を排出させる。
【0043】
装飾制御装置250は、表示制御装置150からの装飾制御指令信号に基づいて、装飾用ランプ、LED等の装飾発光装置(センターケース11内の装飾ランプ、アタッカー内の装飾ランプ等)を制御する。
【0044】
音制御装置300は、表示制御装置150からの音制御指令信号に基づいて、スピーカから出力される効果音を制御して、音制御装置として機能する。
【0045】
表示制御装置150の、遊技制御装置100との接続インターフェースには、信号伝達方向規制手段であるバッファが設けられ、遊技制御装置100と表示制御装置150との間の通信は、遊技制御装置100から表示制御装置150への信号入力のみが許容され、表示制御装置150から遊技制御装置100への信号出力を禁止している。これにより、表示制御装置150から遊技制御装置100に不正な信号が入力されることを防止することができる。なお、遊技制御装置100と表示制御装置150との間で双方向通信を行う場合には、バッファ回路に双方向バッファを用いることもできる。
【0046】
遊技機の電源装置(図示省略)は、電源回路の他に、バックアップ電源部と停電監視回路とを備えている。停電監視回路は、電源装置の電圧降下を検出すると、遊技制御装置100等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置100は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPUの動作を停止する。バックアップ電源部は、遊技制御装置100等のRAMにバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報:変動表示ゲーム情報を含む)等をバックアップする。
【0047】
図3は、本発明の実施の形態の遊技機の表示制御装置150のブロック図である。
【0048】
表示制御装置150は、画像の表示制御を行う表示制御ユニット150a及び遊技者の画像を撮影する撮像ユニット150bに大別される。
【0049】
表示制御ユニット150aは、遊技制御装置100と共に表示制御手段として機能する。この表示制御装置150は、CPU151、プログラム等を格納したROM152、RAM153、VDP(Video Display Processor)156、画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ、テクスチャデータ等)を格納したROM162、画像表示装置8に表示される画像データを一時的に記憶するフレームバッファが設けられたRAM163等から構成される。ROM162及びRAM163の記憶内容はVDP156によって読み出される。すなわち、ROM162及びRAM163によってVDPのCGメモリ空間が構成され、記憶手段として機能している。
【0050】
CPU151は、ROM152に記憶されたプログラムを実行し、遊技制御装置100からの信号に基づいて、遊技状態に応じた変動表示ゲームのための画像制御情報(スプライトデータやポリゴンデータ等で構成される図柄表示情報、背景画面情報、動画オブジェクト画面情報等)を演算して、画像表示装置8に表示する画像信号を生成するようにVDP156に指示する。
【0051】
VDP156は、ROM162に記憶された画像データ及びCPU151により画像制御情報を演算した内容に基づいて、例えば、画像のポリゴン描画(または、通常のビットマップ描画)を行うとともに、各ポリゴンに所定のテクスチャを貼り付けてフレームバッファとしてのRAM163に記憶する。そして、VDP156は、RAM163に記憶された画像を所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC、水平同期信号H_SYNC)で画像表示装置8へ送信する。
【0052】
VDP156は、点描画、線描画、トライアングル描画、ポリゴン描画、テクスチャマッピング、アルファブレンディング、シェーディング処理(グローシェーディングなど)、陰面消去(Zバッファ処理など)等の描画処理を行う。これらの描画処理がされた画像信号は、画像表示装置8に出力される。
【0053】
ここで、フレームバッファは、複数のフレームバッファをそれぞれRAM163の所定の記憶領域に設定しておき、VDP156は、任意の画像に重ね合わせて(オーバーレイ)出力することも可能である。
【0054】
VDP156には、クロック信号を供給する発振器(図示省略)が接続されている。発振器が生成するクロック信号はVDP156の動作周期を規定し、また、発振器から出力されるクロック信号に基づいて、垂直同期信号(V_SYNC)及び水平同期信号(H_SYNC)が生成され、画像表示装置8へタイミング信号として出力される。
【0055】
撮像ユニット150bは、画像取込用CPU141、ROM142、RAM143、カメラ144、バススイッチ145等から構成される。
【0056】
画像取込用CPU141は、カメラ144からの撮像データの取込タイミングを制御して、カメラ144による撮像タイミング(撮影タイミング)を制御する。また、カメラ144によって撮影された画像に減色、デフォルメ、輪郭抽出、ソフトフォーカス、フレーム加工等の画像処理を行う。なお、この画像処理は、画像取込用CPU141ではなく、VDP156で行うようにしてもよい。
【0057】
また、画像取込用CPU141は、バススイッチ145に制御信号を送信して、画像取込用CPU141及びVDP156からのRAM163へのアクセスを制御する。また、表示制御用CPU151に対して、撮像データに関する制御信号(例えば、撮像データの使用許可通知)を送信する。
【0058】
ROM142は、画像取込用CPU141が動作に必要なプログラム及びデータを保存する。
【0059】
RAM143は、画像取込用CPU141の動作において必要なデータを一時的に記憶する。特に、画像取込用CPU141が取り込んだ画像を編集する際に一時的に画像データ(撮像データ)が記憶される。
【0060】
カメラ144は、CCDカメラによって構成されており、遊技機に対向する位置にいる遊技者の画像を撮影する撮像手段として機能する。カメラによって撮影された遊技者画像は、画像取込用CPU141に送られ、前述した画像処理が行われる。
【0061】
バススイッチ145は、画像取込用CPU141及びVDP156のRAM163への接続を切り替えるもので、画像取込用CPU141及びVDP156によって制御され、いずれか一方からのRAM163へのアクセスを排他的に制御する。なお、バススイッチ145を用いることなく、RAM163をデュアルポートRAMとして、VDP156と画像取込用CPU141との双方によるRAM163へのアクセスを切り替えるようにしてもよい。
【0062】
以上説明した実施の形態では、装飾制御装置250及び音制御装置300を、表示制御装置150とは別個に設けたが、従属制御装置のうち、装飾制御装置250及び音制御装置300を表示制御装置150に含めて、装飾制御装置250、及び音制御装置300を表示制御装置150と一体に構成してもよい。
【0063】
また、装飾制御装置250及び音制御装置300を、表示制御装置150に接続するのではなく、遊技制御装置100に直接接続するように構成してもよい。
【0064】
図4は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技状態の状態遷移図である。この状態遷移図に従って、遊技の概要について説明する。以下の説明では、画像表示装置8の変動表示領域を左、中、右の変動表示領域として説明する。
【0065】
まず、遊技開始当初(あるいは遊技開始前)の時点では、客待ち状態となっており、客待ち画面の表示(デモンストレーション表示)を指令する表示制御指令信号が遊技制御装置100から表示制御装置150に送信され、画像表示装置8の表示画面には、動画又は静止画である客待ち画面が表示される。
【0066】
そして、遊技領域に打ち出された遊技球が始動口16に入賞すると、遊技制御装置100によって、所定の乱数が抽出され、変動表示ゲームの大当りの抽選が行われ、その入賞が特別図柄始動記憶として記憶される。そして、変動表示開始条件が成立すると、遊技制御装置100から表示制御装置150に変動表示を指令する表示制御指令信号が送信され、画像表示装置8の画面の左、中、右の変動表示領域に複数の図柄の変動表示が開始される。
【0067】
この変動表示の開始後、所定の時間が経過すると、変動表示が左、右、中の順に仮停止する。この仮停止状態とは遊技者が図柄を認識可能な略停止状態として、最終的な停止図柄が確定しない状態である。具体的には、停止位置にて図柄を微少に変動させることの他に、図柄を回転させたり、図柄を拡大縮小したり、図柄の色を変化させたり、図柄の形状を変化させる等の態様がある。
【0068】
変動表示の過程でリーチ状態(例えば、左の図柄と右の図柄が大当りの組合せを発生する可能性のある状態)が発生すると、所定のリーチ遊技が行われる。このリーチ遊技では、例えば中の図柄を極めて低速で変動表示させたり、高速変動させたり、変動表示を逆転したりする。また、リーチ遊技に合わせた背景表示、キャラクタ表示が行われる。
【0069】
そして、前記抽選の結果が大当りであれば、最終的に左、中、右の図柄が所定の大当りの組合せで停止され、大当り状態が発生する。
【0070】
この大当り状態が発生すると、特別変動入賞装置10が所定期間にわたって開かれる特別遊技(大当り遊技)が行われる。この特別遊技は特別変動入賞装置10への遊技球の所定数(例えば、10個)の入賞又は所定時間の経過(例えば、30秒)を1単位(1ラウンド)として実行され、特別変動入賞装置10内の継続入賞口への入賞(継続センサ16による入賞球の検出)を条件に、規定ラウンド(例えば、16ラウンド)繰り返される。また、大当り遊技が発生すると、大当りのファンファーレ表示、ラウンド数表示、大当りの演出表示等、遊技制御装置100から表示制御装置150に大当り遊技に関する表示を指令する信号が送信され、画像表示装置8の画面に大当り遊技の表示が行われる。
【0071】
この場合、大当りが特定の大当りであれば、大当り遊技後に特定遊技状態が発生され、次回の大当りの発生確率を高確率(確変状態)にしたり、普通図柄表示器7における変動表示ゲームの変動表示時間の短縮(時短)等が行われ、遊技者により有利な状態となる。
【0072】
そして、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)に又は大当り遊技が終了したときに、特別図柄始動記憶があれば、その特別図柄始動記憶に基づき新たな変動表示ゲームが繰り返される。また、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)に、特別図柄始動記憶がなければ、客待ち状態に戻されて、デモンストレーション画面を表示する。
【0073】
なお、普通図柄始動ゲート14を遊技球が通過すると、その通過又は普通図柄始動記憶に基づき、普通図柄に関する乱数が抽出され、乱数が当たりであれば、普通図柄表示器7に当たり表示が行われて、始動口16の普通変動入賞装置9が所定時間(例えば、0.5秒)にわたって拡開され、始動口16への入賞が容易にされる。
【0074】
図5は、本発明の第1の実施の形態の表示制御ユニット及び撮像ユニットの処理を示すフローチャートである。図5に示す第1の実施の形態では、変動表示ゲームを一つの遊技単位として遊技者画像の撮影及び消去(使用不能化)を行っている。
【0075】
表示制御ユニット150aは、遊技制御装置100から変動表示コマンド(又は、識別情報コマンド)を受信すると(S101)、送信されたコマンドの内容を解析して変動表示内容を定め、識別情報の変動表示を開始する(S102)。
【0076】
その後、表示制御用CPU151は、バススイッチ145を撮像ユニット側に切り替えて、画像取込用CPU141からRAM163へのアクセスができるようにする(S103)。そして、表示制御ユニット150a(表示制御用CPU151)から、撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)に対して、撮像要求信号を送信する(S104)。
【0077】
撮像要求信号を受信した撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)は、カメラ144が撮影した遊技者の撮像データ(画像データ)を所定のタイミングで取り込んで、遊技者を撮影する(S204)。その後、画像取込用CPU141は、撮像データから遊技者の顔に対応する領域を特定し、遊技者の顔部分を抽出して、撮像データを編集する(S205)。そして、撮像データをRAM163の所定の番地(撮像データ記憶領域)に書き込むことで、撮像データをコンピュータグラフィクス(CG)メモリ空間に格納する(S206)。画像取込用CPU141がこのように動作することで撮像データ生成手段として機能する。
【0078】
その後、画像取込用CPU141は、バススイッチ145を表示制御ユニット側に切り替えて、表示制御用CPU151からRAM163へのアクセスができるようにする(S207)。そして、撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)から、表示制御ユニット150a(表示制御用CPU151)に対して、撮像データ使用許可通知を送信して、撮像データを用いた演出表示が可能となったことを通知する(S208)。
【0079】
撮像データ使用許可通知を受信した表示制御用CPU151は、撮像データ使用許可状態に設定し(例えば、撮像データ使用許可フラグをセットし)、撮像データが書き込まれたRAM163の所定の番地(撮像データ記憶領域)を参照して、カメラ144によって撮影された遊技者の顔データを用いた表示演出を行う(S108)。表示制御用CPU151がこのように動作することで撮像データ表示制御手段として機能する。
【0080】
その後、表示制御ユニット150aは、遊技制御装置100から確定コマンドを受信すると(S109)、送信されたコマンドの内容を解析して識別情報の変動表示を停止して、変動表示を終了する(S110)。一つの遊技単位の変動表示ゲームが終了したので、その後、変動表示ゲーム中の演出において使用した遊技者画像を使用不能にする撮像データ使用不能処理を行う(S111〜S213)。
【0081】
撮像データ使用不能処理では、まず、表示制御用CPU151は、バススイッチ145を撮像ユニット側に切り替えて、画像取込用CPU141からRAM163へのアクセスができるようにする(S111)。そして、表示制御ユニット150a(表示制御用CPU151)から、撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)に対して、撮像データ消去要求信号を送信する(S112)。このとき、表示制御用CPU151は、撮像データ使用許可状態を解除して(例えば、撮像データ使用許可フラグをリセットして)、ステップS204で撮影された遊技者の画像を使用不能にする。
【0082】
撮像データ消去要求信号を受信した撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)は、RAM163の所定の番地(撮像データ記憶領域)に格納されている撮像データを消去する(S212)。このとき、画像取込用CPU141内のバッファに一時的に記憶されている撮像データも消去するようにしてもよい。このように、メモリから撮像データを消去すると、撮像データが完全に使用不能となる。画像取込用CPU141及び表示制御用CPU151がこのように動作することで撮像データ使用不能化手段として機能する。
【0083】
なお、メモリ内の撮像データを消去すること、及び、メモリ内の撮像データを使用可否のフラグ(撮像データ使用許可フラグ)を制御することによって撮像データを使用不能化しているが、いずれか一方によって撮像データを使用不能化するようにしてもよい。
【0084】
そして、画像取込用CPU141は、バススイッチ145を表示制御ユニット側に切り替えて、表示制御用CPU151からRAM163へのアクセスができるようにする(S213)。
【0085】
なお、図5に示す処理では、1回の変動表示ゲームを一つの遊技単位として遊技者画像の撮影及び消去を行っているが、始動記憶の途切れない複数回の変動表示ゲーム、大当たり中、確率変動中、時間短縮変動中(時短中)等の、一般的に遊技者が入れ替わらない遊技状態の継続を一つの遊技単位として遊技者画像の撮影及び消去を行うことができる。なお、アレンジパチンコの1ゲーム(16個の球の発射)を一つの遊技単位として遊技者画像の撮影及び消去を行ってもよい。
【0086】
図6には、本発明の第1の実施の形態の遊技機の変動表示の例を示す。
【0087】
表示画面上部左側には、×○による普通図柄表示領域が設けられており、この×○を交互に表示することによって、普通図柄が変動表示をする。また、表示画面上部中央には、4つの四角形による普通図柄記憶状態表示領域が設けられており、普通図柄入賞記憶の記憶数に応じて四角形の色が変化して、遊技者が、普通図柄入賞記憶の記憶数を知ることができるようになっている。また、表示画面下部中央には、4つの四角形による特別図柄記憶状態表示領域が設けられており、特別図柄入賞記憶の記憶数に応じて四角形の色が変化して、遊技者が、特別図柄入賞記憶の記憶数を知ることができるようになっている。
【0088】
図6(a)は、撮像データが使用される変動表示ゲームの表示例を示す。カメラ144で撮影した遊技者の顔の画像データが識別情報に用いられており、表示画面中央部に表示されている。
【0089】
図6(b)は、撮像データが使用されていない変動表示ゲームの表示例を示す。遊技者の顔の画像データは変動表示ゲームに用いられておらず、通常の数字(又は、文字)の識別情報が変動表示ゲームに用いられている。
【0090】
また、表示画面左上部には画像記憶表示領域が設けられている。画像記憶表示領域には、カメラ144が撮影した遊技者画像がRAM163に記憶されているか否かが表示される。すなわち、撮像データがRAM163に記憶されていれば、画像記憶表示領域に特定の表示(画像記憶表示)がされている(図6に示す実施の形態では、図6(a)に示すように、画面右上部(カメラの図形に重なった位置)に写真の図形が表示されている)。一方、撮像データがRAM163に記憶されていなければ、画像記憶表示領域に画像記憶表示がされていない(図6(b)に示すように、画面右上部に写真の図形が表示されていない)。これにより、画像記憶領域の遊技者の画像データの記憶状態を確認でき、遊技者は安心して遊技を止めることができる。
【0091】
なお、画像記憶表示の表示の要否を、画像記憶領域の遊技者の画像データの記憶状態ではなく、撮像データ使用許可状態によって判断してもよい。
【0092】
図7は、本発明の第1の実施の形態における表示画像の選択の説明図であり、変動表示ゲームにおいて表示演出に使用される画像の記憶状態を示す。
【0093】
図7(a)は、撮像データが記憶されている撮像データ使用許可状態であり、RAM163には、予め格納されている選択肢1の画像、選択肢2の画像及び選択肢3の画像に加え、撮像データ記憶領域に遊技者を撮影した撮像データが格納されている。そして、変動表示ゲームの演出には予め定めた確率でこれらの画像が使用される。例えば、選択肢1の画像は1/10、選択肢2の画像は2/10、選択肢3の画像は3/10、撮像データは4/10というように、各画像が演出に用いられる確率が設定される。
【0094】
図7(b)〜図7(d)は、撮像データ使用許可状態ではなく、撮像データが記憶されていない状態であり、RAM163の撮像データ記憶領域には、遊技者を撮影した撮像データではなく、選択肢1の画像、選択肢2の画像又は選択肢3の画像のいずれかの画像データが格納されている。図7(b)には、選択肢1の画像データが撮像データ記憶領域に格納されている状態を、図7(c)には、選択肢2の画像データが撮像データ記憶領域に格納されている状態を、図7(d)には、選択肢3の画像データが撮像データ記憶領域に格納されている状態を示す。
【0095】
よって、変動表示ゲームの演出には予め定めた確率でこれらの画像が使用されるので、図7(b)に示す状態では、選択肢2の画像及び選択肢3の画像が演出に用いられる確率は変化しないが、選択肢1の画像が演出に用いられる確率は5/10(1/10+4/10)に変化する。同様に、図7(c)に示す状態では、選択肢1の画像及び選択肢3の画像が演出に用いられる確率は変化しないが、選択肢2の画像が演出に用いられる確率は6/10(2/10+4/10)に変化する。また、図7(d)に示す状態では、選択肢1の画像及び選択肢2の画像が演出に用いられる確率は変化しないが、選択肢3の画像が演出に用いられる確率は7/10(3/10+4/10)に変化する。
【0096】
以上説明した第1の実施の形態では、変動表示ゲームを開始する際に遊技者を撮影し、変動表示ゲームが終了する際に遊技者画像を消去する。すなわち、一つの遊技単位の変動表示ゲーム毎に遊技者を撮影し、遊技者画像を生成し消去する。よって、遊技者が入れ替わった場合に前の遊技者の画像の表示を防止することができる。
【0097】
また、撮像データ表示制御手段は、撮像データ記憶保持手段が撮像データを記憶しているか否かの情報を表示制御するので、撮像データの記憶状況(撮像データ使用可否の状況)を知ることで、カメラ付遊技機を不安に思う遊技者であっても安心して遊技をすることができる。
【0098】
また、撮像データを消去した場合に使用する画像データを別に準備しておく必要がなく、画像を選択する処理が撮像データの有無によらないで実行可能となる。さらに、選択肢となるいずれかの画像によって撮像データが上書きされることによって各画像の選択確率が変化し、撮像データの有無が遊技演出に多様性を生じさせる。
【0099】
図8は、本発明の第2の実施の形態の表示制御ユニット及び撮像ユニットの処理のフローチャートである。図8に示す第2の実施の形態では、撮像データが記憶されていない場合に新たに遊技者を撮影して撮像データを生成し、始動記憶がない場合に遊技者画像を使用不能にする。
【0100】
表示制御ユニット150aは、遊技制御装置100から変動表示コマンド(又は、識別情報コマンド)を受信すると(S121)、送信されたコマンドの内容を解析して変動表示内容を定め、識別情報の変動表示を開始する(S122)。
【0101】
次に、表示制御用CPU151は、撮像データ使用許可状態が設定されているか否か(例えば、撮像データ使用許可フラグがセットされているか否か)を判定する(S123)。そして、撮像データ使用許可状態が設定されていれば、新たに遊技者を撮影する必要がないので、ステップS124、S125を実行することなくその後の処理に進む。
【0102】
一方、撮像データ使用許可状態が設定されていなければ、遊技者を撮影するために、表示制御用CPU151は、バススイッチ145を撮像ユニット側に切り替えて、画像取込用CPU141からRAM163へのアクセスができるようにする(S124)。そして、表示制御ユニット150a(表示制御用CPU151)から、撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)に対して、撮像要求信号を送信する(S125)。
【0103】
撮像要求信号を受信した撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)は、カメラ144が撮影した遊技者の画像データを所定のタイミングで取り込んで、遊技者を撮影する(S225)。その後、図5のステップS205からS208及びS108と同様の処理を行う。
【0104】
その後、表示制御ユニット150aは、遊技制御装置100から確定コマンドを受信すると、送信されたコマンドの内容を解析して識別情報の変動表示を停止して変動表示を終了する(S126)。
【0105】
次に、表示制御用CPU151は、特別図柄始動記憶が記憶されているか否かを判定する(S127)。この特別図柄始動記憶が記憶されているかは、遊技制御装置100から表示制御装置150に送信される遊技状態に関する情報に基づいて判定することができる。また、前述した表示コマンド(例えば、特別図柄記憶状態表示領域に係る表示制御指令信号)に基づいて遊技状態を判定することもできる。
【0106】
そして、特別図柄始動記憶が記憶されていれば(特別図柄始動記憶数≠0であれば)、同一遊技者による遊技が継続していると判断できるので、撮像データ(ステップS225で撮影した遊技者画像)を消去する必要がないことから、ステップS128、S129を実行することなく後の処理に進む。
【0107】
一方、特別図柄始動記憶が記憶されていなければ(特別図柄始動記憶数=0であれば)、特別図柄始動記憶数が0である間に遊技者が変わった可能性があると判断し、表示制御用CPU151は、バススイッチ145を撮像ユニット側に切り替えて、画像取込用CPU141からRAM163へのアクセスができるようにする(S128)。そして、表示制御ユニット150a(表示制御用CPU151)から、撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)に対して、撮像データ消去要求信号を送信する(S129)。このとき、表示制御用CPU151は、撮像データ使用許可状態を解除して(例えば、撮像データ使用許可フラグをリセットして)、ステップS225で撮影された遊技者の画像を使用不能にする。
【0108】
撮像データ消去要求信号を受信した撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)は、RAM163の所定の番地(撮像データ記憶領域)に格納されている撮像データを消去する(S229)。このとき、画像取込用CPU141内のバッファに一時的に記憶されている撮像データも消去するようにしてもよい。このように、メモリから撮像データを消去すると、撮像データが完全に使用不能となる。
【0109】
そして、画像取込用CPU141は、バススイッチ145を表示制御ユニット側に切り替えて、表示制御用CPU151からRAM163へのアクセスができるようにする(S230)。
【0110】
以上説明した第2の実施の形態では、撮像データの記憶状態を判定し、撮像データが記憶されていない場合に新たに遊技者を撮影するので、撮像ユニットを無駄に動作させることがなく、遊技者は不意に自分の画像を撮影されることがない。また、特別図柄始動記憶の状態(変動表示開始条件の成立)を判定し、始動記憶がない場合に遊技者画像を使用不能にするので、遊技者の入れ替わりを確実に判定して遊技者画像を消去することができ、遊技者が入れ替わった場合に前の遊技者の画像の表示を防止することができる。
【0111】
また、始動記憶を途切れさせずに、連続的に変動表示を行うと撮像データが更新されないが、始動記憶を途切れさせて、離散的(散発的又は単発的)に変動表示を行うことによって、撮像データが更新されるので、遊技者が始動記憶を加減することによって、自由に、撮像データの更新を指示することができる。
【0112】
図9は、本発明の第3の実施の形態の表示制御ユニット及び撮像ユニットの処理のフローチャートである。図9に示す第3の実施の形態では、撮像データが記憶されていない場合に新たに遊技者を撮影し、デモンストレーション表示がされる場合に遊技者画像を消去する。
【0113】
表示制御ユニット150aは、遊技制御装置100から変動表示コマンド(又は、識別情報コマンド)を受信すると(S141)、送信されたコマンドの内容を解析して変動表示内容を定め、識別情報の変動表示を開始する(S142)。
【0114】
次に、表示制御用CPU151は、撮像データ使用許可状態が設定されているか否か(例えば、撮像データ使用許可フラグがセットされているか否か)を判定する(S143)。そして、撮像データ使用許可状態が設定されていれば、新たに遊技者を撮影する必要がないので、ステップS144、S145を実行することなく後の処理に進む。
【0115】
一方、撮像データ使用許可状態が設定されていなければ、遊技者を撮影するために、表示制御用CPU151は、バススイッチ145を撮像ユニット側に切り替えて、画像取込用CPU141からRAM163へのアクセスができるようにする(S144)。そして、表示制御ユニット150a(表示制御用CPU151)から、撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)に対して、撮像要求信号を送信する(S145)。
【0116】
撮像要求信号を受信した撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)は、カメラ144が撮影した遊技者の画像データを所定のタイミングで取り込んで、遊技者を撮影する(S245)。その後、図5のステップS205からS208及びS108と同様の処理を行う。
【0117】
その後、表示制御ユニット150aは、遊技制御装置100から確定コマンドを受信すると、送信されたコマンドの内容を解析して識別情報の変動表示を停止して変動表示を終了する(S146)。
【0118】
次に、表示制御用CPU151は、遊技制御装置100から表示制御装置150に送信される表示制御指令信号に基づいて、デモンストレーション表示状態に移行したか否かを判定する(S147)。そして、デモンストレーション表示状態に移行していなければ、同一遊技者による遊技が継続していると判断できるので、撮像データ(ステップS245で撮影した遊技者画像)を消去する必要がないことから、ステップS148、S149を実行することなく後の処理に進む。
【0119】
一方、デモンストレーション表示状態に移行していれば、その間に遊技者が変わった可能性があると判断し、表示制御用CPU151は、バススイッチ145を撮像ユニット側に切り替えて、画像取込用CPU141からRAM163へのアクセスができるようにする(S148)。そして、表示制御ユニット150a(表示制御用CPU151)から、撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)に対して、撮像データ消去要求信号を送信する(S149)。このとき、表示制御用CPU151は、撮像データ使用許可状態を解除して(例えば、撮像データ使用許可フラグをリセットして)、ステップS245で撮影された遊技者の画像を使用不能にする。
【0120】
撮像データ消去要求信号を受信した撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)は、RAM163の所定の番地(撮像データ記憶領域)に格納されている撮像データを消去する(S249)。このとき、画像取込用CPU141内のバッファに一時的に記憶されている撮像データも消去するようにしてもよい。。このように、メモリから撮像データを消去すると、撮像データが完全に使用不能となる。
【0121】
そして、画像取込用CPU141は、バススイッチ145を表示制御ユニット側に切り替えて、表示制御用CPU151からRAM163へのアクセスができるようにする(S250)。
【0122】
以上説明した第3の実施の形態では、撮像データの記憶状態を判定し、撮像データが記憶されていない場合に新たに遊技者を撮影するので、撮像ユニットを無駄に動作させることがなく、遊技者は不意に自分の画像を撮影されることがない。また、画像表示装置8の表示状態を判定し、デモンストレーション表示状態である場合に遊技者画像を使用不能にするので、遊技の途切れによって、遊技者の入れ替わりを確実に判定して遊技者画像を消去することができ、遊技者が入れ替わった場合に前の遊技者の画像の表示を防止することができる。
【0123】
換言すると、変動表示開始条件が所定期間成立しない場合に変動表示装置において所定のデモンストレーション表示を実行可能な遊技機において、撮像データ使用不能化手段は、記憶手段に記憶される撮像データを、デモンストレーション表示の実行時に使用不能にするので、遊技者が、デモンストレーション表示をするか(連続的に遊技をするか、休憩を入れてデモンストレーション表示させるか)を選択することによって、撮像データの更新を指示することができる。
【0124】
図10は、本発明の第4の実施の形態の表示制御ユニット及び撮像ユニットの処理のフローチャートであり、遊技者の遊技機への入力の検出に関する処理を示す。
【0125】
画像取込用CPU141は、カメラ144で撮影された画像を所定タイミングで(例えば、16.6ミリ秒毎に)取り込んで、取り込んだ画像が所定のパターンに合致するか(例えば、図11に示すように、所定の明暗パターンの画像が撮影されたか)否かを評価する(S261)。そして、画像取込用CPU141は、表示制御用CPU151に対して、評価結果を送信する。なお、この評価結果の送信は、所定のパターンに適合したときのみに送信するようにしてもよい。
【0126】
そして、評価結果を受信した表示制御用CPU151は(S161)、受信した評価結果が撮像無効化パターンであるか否かを判定する(S162)。画像取込用CPU141から送信された評価結果が撮像無効化パターンであるときには、表示制御用CPU151は、撮像無効状態に設定して(例えば、撮像無効フラグをセットして)、撮像無効化を受け付ける(S163)。一方、画像取込用CPU141から送信された評価結果が撮像無効化パターンではないときには、表示制御用CPU151は、ステップS163の処理を行わず、次の処理に進む。画像取込用CPU141及び表示制御用CPU151がこのように動作することで無効化受付手段として機能する。
【0127】
次に、表示制御用CPU151は、受信した評価結果が撮像データ使用不能化パターンであるか否かを判定する(S164)。画像取込用CPU141から送信された評価結果が撮像データ使用不能化パターンではないときには、撮像データ(撮影した遊技者画像)を使用不能にする必要がないと判断し、ステップS165、S166を実行することなく後の処理に進む。
【0128】
一方、画像取込用CPU141から送信された評価結果が撮像データ使用不能化パターンであるときには、撮像データ(撮影した遊技者画像)を使用不能にするために、表示制御用CPU151は、バススイッチ145を撮像ユニット側に切り替えて、画像取込用CPU141からRAM163へのアクセスができるようにする(S165)。そして、表示制御ユニット150a(表示制御用CPU151)から、撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)に対して、撮像データ消去要求信号を送信する(S166)。このとき、表示制御用CPU151は、撮像データ使用許可状態を解除して(例えば、撮像データ使用許可フラグをリセットして)、撮影された遊技者の画像を使用不能にする。
【0129】
撮像データ消去要求信号を受信した撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)は、RAM163の所定の番地(撮像データ記憶領域)に格納されている撮像データを消去する(S266)。このとき、画像取込用CPU141内のバッファに一時的に記憶されている撮像データも消去するようにしてもよい。このように、メモリから撮像データを消去すると、撮像データが完全に使用不能となる。画像取込用CPU141及び表示制御用CPU151がこのように動作することで使用不能化受付手段として機能する。
【0130】
そして、画像取込用CPU141は、バススイッチ145を表示制御ユニット側に切り替えて、表示制御用CPU151からRAM163へのアクセスができるようにする(S267)。
【0131】
図11は、本発明の第4の実施の形態の検出パターンのタイミング図である。
【0132】
図11(a)は、撮像無効化パターンの例を示す。前述したように、画像取込用CPU141は、カメラ144で撮影された画像を所定タイミングで(例えば、16.6ミリ秒毎に)取り込んでいる。そして、取り込んだ画像の明暗が所定時間間隔で所定回数(図11(a)に示す場合は、33.3ミリ秒周期で3サイクル)繰り返す場合に、撮像無効化パターンであると評価する。なお、この明暗の繰り返しサイクルは、任意のサイクルとしてもよい。具体的には、最初の1サイクルで繰り返し周期を抽出して、その周期の明暗の繰り返しが2サイクル続いたときに、撮像無効化パターンであると評価する。
【0133】
図11(b)は、撮像データ使用不能化パターンの例を示す。図11(a)に示す撮像無効化パターンと異なり、画像取込用CPU141が、所定時間、撮影された画像が暗いことを検出すると(図11(a)に示す場合は、100ミリ秒間(16.6ミリ秒×6)繰り返す場合に、撮像データ使用不能化パターンであると評価する。
【0134】
なお、図11においては、カメラ144が撮影した画像の明暗パターンによって、撮像無効状態や撮像データの使用不能化を判定したが、遊技者が特定の仕種をすることによって、カメラ144によって撮影された画像中に特定の動きを検出したときに、遊技機に対する入力(撮像無効状態や撮像データの使用不能化の要求)であると判定してもよい。また、これらの遊技機に対する入力スイッチを別に設けてもよい。
【0135】
図12は、本発明の第4の実施の形態の表示制御ユニット及び撮像ユニットの処理のフローチャートであり、遊技者画像の撮影に関する処理を示す。
【0136】
表示制御ユニット150aは、遊技制御装置100から変動表示コマンド(又は、識別情報コマンド)を受信すると(S171)、送信されたコマンドの内容を解析して変動表示内容を定め、識別情報の変動表示を開始する(S172)。
【0137】
次に、表示制御用CPU151は、撮像無効状態が設定されているか否か(例えば、撮像無効フラグがセットされているか否か)を判定する(S173)。そして、撮像無効状態が設定されていれば、遊技者を撮影する必要がないので、ステップS174、S175を実行することなく後の処理に進む。
【0138】
一方、撮像無効状態が設定されていなければ、遊技者を撮影するために、表示制御用CPU151は、バススイッチ145を撮像ユニット側に切り替えて、画像取込用CPU141からRAM163へのアクセスができるようにする(S174)。そして、表示制御ユニット150a(表示制御用CPU151)から、撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)に対して、撮像要求信号を送信する(S175)。
【0139】
撮像要求信号を受信した撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)は、カメラ144に対して撮影信号を送信する。撮像要求信号を受信した撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)は、カメラ144が撮影した遊技者の画像データを所定のタイミングで取り込んで、遊技者を撮影する(S275)。その後、画像取込用CPU141は、撮像データから遊技者の顔に対応する領域を特定し、遊技者の顔部分を抽出して、撮像データを編集する(S276)。そして、撮像データをRAM163の所定の番地(撮像データ記憶領域)に書き込むことで、撮像データをコンピュータグラフィクス(CG)メモリ空間に格納する(S277)。
【0140】
その後、画像取込用CPU141は、バススイッチ145を表示制御ユニット側に切り替えて、表示制御用CPU151からRAM163へのアクセスができるようにする(S278)。そして、撮像ユニット150b(画像取込用CPU141)から、表示制御ユニット150a(表示制御用CPU151)に対して、撮像データ使用許可通知を送信して、撮像データを用いた演出表示が可能となったことを通知する(S279)。
【0141】
撮像データ使用許可通知を受信した表示制御用CPU151は、撮像データ使用許可状態に設定し(例えば、撮像データ使用許可フラグをセットし)、撮像データが書き込まれたRAM163の所定の番地(撮像データ記憶領域)を参照して、カメラ144によって撮影された遊技者の顔データを用いた表示演出を行う(S179)。
【0142】
なお、第4の実施の形態においても図7に示した表示画像の記憶方法によって、撮像無効状態で使用される画像を記憶することができる。
【0143】
すなわち、撮像無効状態が設定されていないときは、図7(a)に示すように、RAM163には、予め格納されている選択肢1の画像、選択肢2の画像及び選択肢3の画像に加え、撮像データ記憶領域に遊技者を撮影した撮像データを格納する。そして、変動表示ゲームの演出には予め定めた確率でこれらの画像が使用される。
【0144】
撮像無効状態が設定されているときは、図7(b)〜図7(d)に示すように、RAM163の撮像データ記憶領域には、遊技者を撮影した撮像データではなく、選択肢1の画像、選択肢2の画像又は選択肢3の画像のいずれかの画像データを格納する。そして、撮像無効状態でいずれの画像を上書きするかによって、変動表示ゲームで各画像が使用される確率が異なってくる。
【0145】
従って、撮像無効状態で使用する画像データを別に準備しておく必要がなく、選択肢となるいずれかの画像によって撮像データが上書きされることによって各画像の選択確率が変化し、撮像データの有無が遊技演出に多様性を生じさせる。
【0146】
図13は、本発明の第4の実施の形態の表示制御ユニットの処理のフローチャートである。
【0147】
表示制御用CPU151は、遊技制御装置100から表示制御装置150に送信される表示制御指令信号(デモ表示信号)に基づいて、デモンストレーション表示状態に移行したか否かを判定する(S191)。そして、デモンストレーション表示状態に移行していれば、その間に遊技者が変わった可能性があると判断し、表示制御用CPU151は、例えば、撮像無効フラグをリセットすることによって撮像無効状態を解除する(S192)。一方、デモンストレーション表示状態に移行していなければ、同一遊技者による遊技が継続していると判断できるので、該遊技者が設定した撮像無効状態を解除する必要がないと判断し、ステップS192を実行することなく後の処理に進む。
【0148】
なお、撮影無効化状態において、撮影無効化パターンを検出すると、撮影無効化状態を解除して、遊技者を撮影可能としてもよい。
【0149】
以上説明した第4の実施の形態では、遊技者が撮像無効状態を設定すると、遊技者画像を使用しない表示演出をするので、遊技者画像の撮影を好まない遊技者にも好適な遊技を提供することができる。また、カメラ144が、所定時間間隔で所定回数繰り返す明暗パターンを検出したときに撮像無効状態にする。すなわち、カメラ144の前で遊技者が手を振ることで、所定の明暗パターンを検出すると、撮像無効状態にするので、特別の入力手段を設けることなく、撮像無効状態を設定することができ、遊技者画像の撮影を好まない遊技者にも適する遊技を提供することができる。
【0150】
また、カメラが所定の明暗パターンを検出したときに撮像データを消去する。すなわち、遊技者がカメラ144の前面に手をかざし、カメラ144に入射する光を遮ることによって、撮像データを消去するので、特別の入力手段を設けることなく、撮像データを消去することができ、遊技者の意志によって遊技者画像を消去して、次の遊技者の遊技中に前の遊技者の画像の表示を防止することができる。
【0151】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の遊技機の遊技制御装置を中心とする制御系のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の遊技機の表示制御装置のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の遊技機の遊技状態の状態遷移図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の表示制御ユニット及び撮像ユニットの処理のフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態の遊技機の変動表示の例の説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の表示画像の選択の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の表示制御ユニット及び撮像ユニットの処理のフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施の形態の表示制御ユニット及び撮像ユニットの処理のフローチャートである。
【図10】本発明の第4の実施の形態の表示制御ユニット及び撮像ユニットの処理のフローチャートである。
【図11】本発明の第4の実施の形態の検出パターンのタイミング図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態の表示制御ユニット及び撮像ユニットの処理のフローチャートである。
【図13】本発明の第4の実施の形態の表示制御ユニットの処理のフローチャートである。
【符号の説明】
6 遊技盤
8 画像表示装置
100 遊技制御装置
141 画像取込用CPU
142 ROM
143 RAM
144 カメラ
145 バススイッチ(BUS SW)
150 表示制御装置
151 表示制御用CPU
152 ROM
153 RAM
156 VDP

Claims (3)

  1. 識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御信号に基づいて前記可変表示装置を制御する表示制御手段とを備え、前記可変表示装置に可変表示の結果態様として表示される識別情報が特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を付与する遊技機であって、
    前記表示制御手段は、
    遊技者を撮影する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮影された遊技者画像から撮像データを生成する撮像データ生成手段と、
    前記撮像データ生成手段が生成した撮像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された撮像データに基づく画像が前記可変表示装置に表示されるように制御する撮像データ表示制御手段と、
    前記撮像データが前記記憶手段に記憶されていることを前記可変表示装置に表示させるように制御する画像記憶表示制御手段と、
    前記撮像手段によって撮影された遊技者画像の明暗パターンを評価する明暗パターン評価手段と、
    前記撮像手段による撮影を行わない無効化状態にする撮像無効化手段と、
    前記記憶手段に記憶された撮像データを使用不能にする撮像データ使用不能化手段と、を備え、
    前記撮像データ生成手段は、前記識別情報の可変表示の開始に関連して撮像データを生成し、
    前記明暗パターン評価手段は、前記撮像手段によって撮影された遊技者画像を所定タイミング毎に取り込み、該取り込んだ遊技者画像の明暗パターンが撮像無効化パターンであるか否か又は撮像データ使用不能化パターンであるか否かを評価し、
    前記撮像無効化手段は、前記明暗パターン評価手段により撮像無効化パターンであると評価された場合に、前記撮像手段による撮影を無効化状態にし、
    前記撮像データ使用不能化手段は、前記明暗パターン評価手段により撮像データ使用不能化パターンであると評価された場合又は前記識別情報の可変表示の実行状態に関連して、前記撮像データを使用不能にすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記撮像データ使用不能化手段は、
    可変表示終了時に、次の可変表示開始条件が成立する場合には、前記撮像データを使用不能にせず、
    可変表示終了時に、次の可変表示開始条件が成立する場合には、前記撮像データを使用不能にすることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記撮像データ生成手段は、前記識別情報の可変表示の開始時に、前記撮像データの記憶状態を判定し、該撮像データが記憶されていない場合に前記撮像手段によって撮影された遊技者画像から新たに撮像データを生成し、
    前記撮像データ使用不能化手段は、可変表示開始条件が所定期間成立しない場合に前記撮像データを使用不能にすることを特徴とする請求項に記載の遊技機。
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