JP4180986B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は遊技機に関し、特に、遊技者を検出して可変表示ゲームの表示態様を変化させる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技者の位置を検出して、遊技における表示や音声を変化させることができる遊技機が提案されている。
【0003】
具体的には、パチンコ機の遊技盤の4箇所の隅角部に遊技者の位置を検出することができる測距センサを夫々設け、この測距センサにより検出された遊技者の位置に基づいて、特別図柄表示装置の表示部で展開される演出内容に変化を持たせることで、遊技の興趣を飛躍的に高める遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、遊技者の位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段での検出結果に基づいてスピーカからの音声の出力方向を変更する出音方向制御手段とを備え、遊技者の音を聞く位置が変化しても、常に最良の状態で効果音を聞かせることのできる遊技機が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002―119679号公報
【特許文献2】
特開2003−111899号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
遊技機の演出に遊技者の位置情報を取り込むために、光学的検出手段を設けたときに、その検出条件を定めなければならない。しかし、遊技場における遊技機の設置環境は多様であり、検出条件はこれらの多様な遊技機の設置環境に適合できなければならない。
【0007】
すなわち、遊技機設置環境は、明るい照明を用いる場合もあれば、照明を暗くしている場合もあり、遊技場ごとに設置環境の明るさが異なる。よって、工場出荷時に検出条件を予め設定しておくことは困難である。
【0008】
また、遊技場によっては、外光を遮断する場合もあれば、窓を大きくとって外光を取り入れている場合もある。このように外光を取り入れている遊技場では、昼と夜とで遊技場内の明るさが変化する等、遊技機設置環境が時間によって変化する。よって、ある時点で検出条件を設定しても、その検出条件が一日中適切であると限らない。
【0009】
また、遊技機の電源投入時に実行される初期化処理において検出条件を設定しても、遊技機の電源投入が遊技場内の照明を点灯する前か後か、周囲の遊技機より早く電源投入されるか、遊技客を入店させる前か後か等、初期化処理時に最適な検出条件が設定されるとは限らない。よって、いつ設定すると最適な検出条件となるかを定めるのが困難である。
【0010】
また、遊技機には、演出により遊技者の興趣向上を図るために数多くの装飾装置(ランプやLED)が備えられており、様々な態様で発光して遊技進行を盛り上げている。しかし、このような装飾装置は遊技に変化を付けるため、また安価で明るい発光装置が供給されるようになってきたため、従来より明るく発光する装飾装置が用いられている。よって、装飾装置の発光態様にかかわらず適切な検出をすることが求められる。
【0011】
本発明は、複数回の撮影の試行結果に基づいて撮影条件及び撮影時の装飾態様を設定することによって、設置環境や装飾装置の発光に影響されることなく、検出手段による正確な検出ができる遊技機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
遊技進行に伴い発光態様が変化する装飾装置と、複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを表示する可変表示装置と、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御指令に基づき前記装飾装置及び前記可変表示装置を制御する演出制御手段と、を備え、前記可変表示ゲームの結果態様が、予め定められた特定の表示態様となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技状態を発生可能な遊技機において、前記演出制御手段は、遊技盤に相対して位置する遊技者を撮影する撮影手段と、前記撮影手段の出力に基づいて、前記可変表示装置の表示内容を変更する表示内容変更手段と、複数回の撮影の試行によって撮影条件を設定する条件設定手段と、前記条件設定手段によって設定された撮影条件を評価する評価手段と、前記撮影手段による撮影時の装飾装置の発光態様を、前記評価手段による評価結果に基づいて制御する装飾態様決定手段と、前記撮影手段による撮影タイミングと、前記装飾装置の発光態様が所定の態様となるタイミングとを整合させる撮影環境整備手段と、を備え、前記条件設定手段は、前記識別情報を可変表示する可変表示ゲームの開始から、予め定められた所定期間において撮影条件を設定可能であり、前記所定期間において、背景の明るさに基づく複数の撮影条件を設定して複数回の撮影の試行を行い、該複数回の撮影の試行において、前記評価手段によって撮影に適すると評価された撮影条件に対応するよう、前記装飾装置における所定の発光態様を設定し、前記撮影環境整備手段は、前記撮影手段による撮影タイミングが、前記装飾装置の発光態様が前記設定された所定の発光態様となるタイミングでない場合には、前記撮影手段による撮影を行わず、前記撮影手段による撮影タイミングが、前記装飾装置の発光態様が前記設定された所定の発光態様となるタイミングである場合には、前記撮影手段による撮影を行うことを特徴とする遊技機。
【0013】
第2の発明は、前記装飾装置は、遊技盤に配設される複数のLEDからなり、前記装飾態様決定手段は、前記評価手段によって撮影に適すると評価された撮影条件に対応する明るさとなるよう、前記複数のLEDの発光態様を決定することを特徴とする。
【0014】
第3の発明は、前記表示内容変更手段は、前記条件設定手段により、前記可変表示ゲームの開始から所定期間において設定された撮影条件で、前記撮影手段が遊技者を撮影した出力に基づいて、前記可変表示ゲームの表示内容を変更することを特徴とする。
【0017】
【発明の作用および効果】
遊技進行に伴い発光態様が変化する装飾装置と、複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを表示する可変表示装置と、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御指令に基づき前記装飾装置及び前記可変表示装置を制御する演出制御手段と、を備え、前記可変表示ゲームの結果態様が、予め定められた特定の表示態様となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技状態を発生可能な遊技機において、前記演出制御手段は、遊技盤に相対して位置する遊技者を撮影する撮影手段と、前記撮影手段の出力に基づいて、前記可変表示装置の表示内容を変更する表示内容変更手段と、複数回の撮影の試行によって撮影条件を設定する条件設定手段と、前記条件設定手段によって設定された撮影条件を評価する評価手段と、前記撮影手段による撮影時の装飾装置の発光態様を、前記評価手段による評価結果に基づいて制御する装飾態様決定手段と、前記撮影手段による撮影タイミングと、前記装飾装置の発光態様が所定の態様となるタイミングとを整合させる撮影環境整備手段と、を備え、前記条件設定手段は、前記識別情報を可変表示する可変表示ゲームの開始から、予め定められた所定期間において撮影条件を設定可能であり、前記所定期間において、背景の明るさに基づく複数の撮影条件を設定して複数回の撮影の試行を行い、該複数回の撮影の試行において、前記評価手段によって撮影に適すると評価された撮影条件に対応するよう、前記装飾装置における所定の発光態様を設定し、前記撮影環境整備手段は、前記撮影手段による撮影タイミングが、前記装飾装置の発光態様が前記設定された所定の発光態様となるタイミングでない場合には、前記撮影手段による撮影を行わず、前記撮影手段による撮影タイミングが、前記装飾装置の発光態様が前記設定された所定の発光態様となるタイミングである場合には、前記撮影手段による撮影を行うので、撮影条件の設定によって、遊技機の設置環境の変化を補正するとともに、装飾装置の発光態様に関する影響を排除して遊技者を撮影することから、遊技機の設置環境に変化があっても好適に遊技者を撮影して、遊技における表示を変更することができる。また、複数回試行によって、撮影条件を予め設定することで、可変表示ゲーム中の遊技者を好適、かつ、速やかに撮影することができ、撮影条件に対応するよう発光態様を設定することによって、撮影状態に適する装飾状態とすることができる。さらに、装飾態様を変化させることなく、適切に遊技者を撮影することができ、装飾発光タイミングを変えることが困難な場合に有効である。
【0018】
第2の発明では、前記装飾装置は、遊技盤に配設される複数のLEDからなり、前記装飾態様決定手段は、前記評価手段によって撮影に適すると評価された撮影条件に対応する明るさとなるよう、前記複数のLEDの発光態様を決定するので、背景の明るさに基づいて撮影条件及び遊技者の撮影時の前記装飾装置の適切な発光態様を決定することができ、適切に遊技者を撮影することができる。
【0019】
第3の発明では、前記表示内容変更手段は、前記条件設定手段により、前記可変表示ゲームの開始から所定期間において設定された撮影条件で、前記撮影手段が遊技者を撮影した出力に基づいて、前記可変表示ゲームの表示内容を変更するので、遊技者の興趣の向上を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態の遊技機の構成を示す正面図である。
【0024】
遊技機(パチンコ遊技機)1の前面枠3は本体枠(外枠)4にヒンジ5を介して開閉回動可能に組み付けられ、遊技盤6は前面枠3の裏面に取り付けられた収納フレームに収納される。また、前面枠3には遊技盤6の前面を覆う前面構成部材(カバーガラス)18が設けられている。
【0025】
遊技機1の要所(遊技盤や遊技枠)には、ランプ、LED等の装飾装置が設けられる。これらのランプは遊技の進行に合わせて点灯して、遊技者の遊技に対する興趣が継続するようにしている。具体的には、前面枠3の上部の中央付近には、遊技枠装飾LED33が設けられている。遊技枠装飾LED33は、遊技枠装飾LED A及び遊技枠装飾LED Bに分けて設けられており、遊技枠装飾LED Aと遊技枠装飾LED Bとは、異なるタイミングで点滅制御可能に構成されている。さらに、カバーガラス18の上部の前面枠3には、点灯により球の排出の異常等の状態を報知する第1報知ランプ31、第2報知ランプ32が設けられている。
【0026】
また、遊技枠装飾LED33の上部の前面枠3には、遊技枠装飾ランプ34が設けられている。なお、遊技枠装飾ランプ34を、遊技盤の上部、左部及び右部の前面枠3に設け、前面枠の全体(遊技盤の上部、左部及び右部)が発光するように構成してもよい。
【0027】
前面枠の下部の開閉パネル20には球を打球発射装置に供給する上皿21が設けられている。また、開閉パネル20の下部に設けられる固定パネル22には打球発射装置の操作部として機能する発射ハンドル24等が設けられている。発射ハンドル24は、遊技機1の前面右側下部に、遊技機1の固定パネル22に(前後方向に)垂直に又は若干の角度(例えば、上向きの角度)を有して取り付けられている。そして、発射ハンドル24は、遊技機1の正面に遊技者が着座して操作して右手で握ることができる位置にあって、遊技者が右手で発射ハンドル24を握って、発射勢調整レバーを回動させて発射操作を行うように構成されている。
【0028】
また、固定パネル22には、下皿23及び音出力装置(スピーカ)が設けられている。
【0029】
カード球貸ユニット2用の操作パネル26は遊技機1の上皿21の外面に形成され、カードの残高を表示するカード残高表示部(図示省略)、球貸しを指令する球貸しスイッチ28、カードの返却を指令するカード返却スイッチ30等が設けられている。
【0030】
カード球貸ユニット2は、前面のカード挿入部25に挿入されたカード(プリペイドカード等)のデータをカードリーダライタで読み込み、カード球貸ユニット用の操作パネル26のカード残高表示部にカードの残高を表示する。遊技者が球貸しスイッチ28を操作すると、操作に対応した数量の遊技球を貸球として排出するように、排出制御装置200に対し貸球制御指令信号を送出して、排出ユニットと流路切換ユニットとを制御して貸球を排出する。
【0031】
図2は、本発明の実施の形態の遊技機(パチンコ遊技機)の遊技盤6の正面図である。
【0032】
遊技盤6の表面には、ガイドレールで囲われた遊技領域が形成され、遊技領域のほぼ中央には画像表示装置(特別図柄表示装置)8が設けられるセンターケース11が配置され、遊技領域の下方には大入賞口を備えた変動入賞装置10が配置される。また、遊技領域には方向転換部材12、一般入賞口15、始動口16、普通変動入賞装置9等が配置されている。
【0033】
画像表示装置8はセンターケース11に設けられた凹部に、センターケース11の前面より奥まった位置に取り付けられている。すなわち、センターケース11は画像表示装置8の周囲を囲い、画像表示装置8の表示面から突出して設けられている。
【0034】
画像表示装置8は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面部分が構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域(表示領域)には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄、普通図柄)や変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。すなわち、表示画面の左、中、右に設けられた変動表示領域には、識別情報として割り当てられた図柄(例えば、「0」〜「9」までの数字及び「A」、「B」の英文字による12種類の図柄)が変動表示(可変表示)して変動表示ゲームが行われ、画像表示装置8は可変表示装置として機能する。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像が表示される。
【0035】
画像表示装置8の上方の遊技盤右側には、遊技者を撮影するCMOSセンサ144が設けられている。遊技者が、右手による発射ハンドルの操作中に自由になる左手を遊技者が画像表示装置8にかざしたり、左手で呼出ランプを操作したりするときに、撮影の妨げになるおそれがあることから、CMOSセンサ144を遊技盤右側(発射ハンドルが設けられている側)に設けているので、遊技者を好適に撮影することができる。
【0036】
センターケース11の下方には、普通変動入賞装置(普通電動役物)9を有する始動口16が配置される。遊技領域の左側の所定の位置には、普通図柄始動ゲート14が配置される。
【0037】
本実施の形態の遊技機では、打球発射装置(図示省略)から遊技領域に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われ、打ち出された遊技球は、遊技領域内の各所に配置された風車等の方向転換部材12によって転動方向を変えながら遊技領域を流下し、始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置10に入賞するか、遊技領域の最下部に設けられたアウト口から排出される。一般入賞口15への遊技球の入賞は、一般入賞口毎に備えられたN個の入賞センサ51.1〜51.N(図3参照)により検出される。
【0038】
始動口16、一般入賞口15、特別変動入賞装置(大入賞口)10に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出ユニット(排出装置)から排出され、遊技盤6の下方に設けられた供給皿に供給される。
【0039】
始動口16へ遊技球の入賞があると、画像表示装置8では、前述した数字等で構成される識別情報が順に変動表示する変動表示ゲームが開始され、変動表示ゲームに関する画像が表示される。始動口16への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には大当たり状態となり、三つの表示図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置10は、大入賞口ソレノイド10A(図3参照)への通電によって、大入賞口が所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。すなわち、大入賞口が所定の時間だけ大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという遊技価値が付与される。
【0040】
始動口16への遊技球の入賞は、特別図柄始動センサ52(図3参照)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄入賞記憶領域)に、特別図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、画像表示装置8の表示画面の一部に設けられた特別図柄記憶状態表示領域に表示される。遊技制御装置100は、特別図柄入賞記憶に基づいて、画像表示装置8にて変動表示ゲームを行う。
【0041】
特別変動入賞装置10への遊技球の入賞は、カウントセンサ54、継続センサ55(図3参照)によって検出される。
【0042】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過があると、画像表示装置8の一部に設けられた普通図柄表示領域では、普通図柄の変動表示を始める。遊技制御装置100は普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。すなわち、普通図柄始動ゲート14への通過検出が所定のタイミングでなされたときには(具体的には、通過検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるときには)、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄で停止する。このとき、始動口16の手前に設けられた普通変動入賞装置9は、普通電動役物ソレノイド9A(図3参照)への通電により、始動口16への入口が所定の時間(例えば、0.5秒)だけ拡開するように変換され、遊技球の始動口16への入賞可能性が高められる。
【0043】
普通図柄始動ゲート14への遊技球の通過は、普通図柄始動センサ53(図3参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄入賞記憶領域)に、普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は画像表示装置8に設けられた普通図柄記憶状態表示領域に表示される。
【0044】
遊技盤6の要所には、ランプ、LED等の装飾装置が設けられており、これらのランプは遊技の進行に合わせて点灯して、遊技者の遊技に対する興趣が継続するようにしている。本実施の形態の遊技機では、遊技盤下部のアタッカー(変動入賞装置10の周辺)には4組のLED0〜LED3が設けられている。また、センターケース(すなわち、画像表示装置8の周辺)には4組のLED4〜LED7が設けられている。このうちLED5〜LED7は、CMOSセンサ144の周囲に設けられている。なお、LED0〜LED7は、複数のLEDを含むLEDの組である。
【0045】
すなわち、本実施の形態の遊技盤6では、LED4〜LED7は、CMOSセンサ144によって遊技者画像を撮影する際に、その点滅によって遊技者の顔の照度に大きな影響が生じる部位に設けられている。一方、LED0〜LED3は、CMOSセンサ144によって遊技者画像を撮影する際に、その点滅によって遊技者の顔の照度に生じる影響が小さい部位に設けられている。
【0046】
図3は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技制御装置100を中心とする制御系の一部を示すブロック図である。
【0047】
遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための不変の情報を記憶しているROM及び遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵した遊技用マイクロコンピュータ111、入力インターフェース112、出力インターフェース113等から構成される。遊技制御装置100は遊技制御手段として機能する。
【0048】
遊技用マイクロコンピュータ111には外部通信用端子114が設けられており、外部通信用端子104からは、遊技用マイクロコンピュータ111に一意に設定された識別番号が出力することができ、この外部通信用端子114に検査装置や管理用コンピュータ(いわゆる、ホールコン)を接続することで、遊技機を識別することができる。
【0049】
遊技用マイクロコンピュータ111は、入力インターフェース112を介しての各種検出装置(一般入賞口センサ51.1〜51.N、特別図柄始動センサ52、普通図柄始動センサ53、カウントセンサ54、継続センサ55)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース103を介して、各従属制御装置(表示制御装置150、排出制御装置200)、普通電動役物ソレノイド9A、大入賞口ソレノイド10A等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
【0050】
遊技制御装置100から表示制御装置150には、表示制御指令信号として変動表示コマンド、識別情報コマンド、確定コマンド、デモ表示コマンド、ファンファーレコマンド、大当たりコマンド、エラーコマンド等が送信される。さらに、通常の遊技状態、確率変動状態、変動時間短縮状態などの遊技状態の違いによって表示態様を変化させるための指令信号も送信される。
【0051】
遊技者検出ユニット140は撮影手段として機能し、遊技者を撮像し、検出した遊技者位置を、表示制御装置150に出力する。
【0052】
表示制御装置150は、遊技制御装置100や装飾制御装置250と共に演出制御手段として機能する。この表示制御装置150は、表示制御用CPU、プログラムや画像データ(図柄データ、背景画データ、動画キャラクタデータ、テクスチャデータ等)等を格納したROM、表示制御用CPUの動作時のワークエリアや、画像表示装置8に表示される画像データを一時的に記憶するフレームバッファが設けられたRAM、VDP(Video Display Processor)等から構成される。また、RAMには、後述する仮想表示領域、実表示領域等の表示領域を構成するメモリ空間が設けられている。
【0053】
表示制御用CPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行し、遊技制御装置100からの信号に基づいて、遊技状態に応じた変動表示ゲームのための画像制御情報(スプライトデータやポリゴンデータ等で構成される図柄表示情報、背景画面情報、動画オブジェクト画面情報等)を演算して、画像表示装置8に表示する画像信号を生成するようにVDPに指示する。
【0054】
VDPは、ROMに記憶された画像データ及び表示制御用CPUが画像制御情報を演算した内容に基づいて、例えば、画像のポリゴン描画(または、通常のビットマップ描画)を行うとともに、各ポリゴンに所定のテクスチャを貼り付けてフレームバッファとしてのRAMに記憶する。そして、VDPは、RAMに記憶された画像を所定のタイミング(垂直同期信号V_SYNC、水平同期信号H_SYNCのタイミング)で画像表示装置8へ送信する。
【0055】
VDPは、点描画、線描画、トライアングル描画、ポリゴン描画、テクスチャマッピング、アルファブレンディング、シェーディング処理(グローシェーディングなど)、陰面消去(Zバッファ処理など)等の描画処理を行う。これらの描画処理がされた画像信号は、画像表示装置8に出力される。
【0056】
ここで、フレームバッファは複数のフレームバッファをそれぞれRAMの所定の記憶領域に設定しておき、VDPは任意の画像に重ね合わせて(オーバーレイ)出力することも可能である。
【0057】
VDPには、クロック信号を供給する発振器(図示省略)が接続されている。発振器が生成するクロック信号はVDPの動作周期を規定し、また、発振器から出力されるクロック信号に基づいて、垂直同期信号(V_SYNC)及び水平同期信号(H_SYNC)が生成され、画像表示装置8へタイミング信号として出力される。
【0058】
表示制御装置150の、遊技制御装置100との接続インターフェースには、信号伝達方向規制手段であるバッファが設けられ、遊技制御装置100と表示制御装置150との間の通信は、遊技制御装置100から表示制御装置150への信号入力のみが許容され、表示制御装置150から遊技制御装置100への信号出力を禁止している。これにより、表示制御装置150から遊技制御装置100に不正な信号が入力されることを防止することができる。なお、遊技制御装置100と表示制御装置150との間で双方向通信を行う場合には、バッファ回路に双方向バッファを用いることもできる。
【0059】
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し賞球を排出させる。また、カード球貸ユニット2からの貸球要求信号に基づいて、払出ユニットの動作を制御し貸球を排出させる。
【0060】
装飾制御装置250は、表示制御装置150からの装飾制御指令信号に基づいて、遊技枠装飾LED33、LED0〜LED7、遊技枠装飾ランプ34等の装飾装置(センターケース11内の装飾ランプ、アタッカー内の装飾ランプ等)を制御する。
【0061】
音制御装置300は、表示制御装置150からの音制御指令信号に基づいて、スピーカから出力される効果音を制御して、音制御装置として機能する。
【0062】
遊技機の電源装置(図示省略)は、電源回路の他に、バックアップ電源部と停電監視回路とを備えている。停電監視回路は、電源装置の電圧降下を検出すると、遊技制御装置100等に対して停電検出信号とリセット信号とを順に出力する。遊技制御装置100は、停電検出信号を受けると所定の停電処理を行い、リセット信号を受けるとCPUの動作を停止する。バックアップ電源部は、遊技制御装置100等のRAMにバックアップ電源を供給して、遊技データ(遊技情報、遊技制御情報:変動表示ゲーム情報を含む)等をバックアップする。
【0063】
以上説明した実施の形態では、装飾制御装置250及び音制御装置300を、表示制御装置150とは別個に設けたが、従属制御装置のうち、装飾制御装置250や音制御装置300を表示制御装置150に含めて、装飾制御装置250及び/又は音制御装置300を表示制御装置150と一体に構成してもよい。
【0064】
また、装飾制御装置250及び音制御装置300を、表示制御装置150に接続せずに、遊技制御装置100に直接接続するように構成してもよい。
【0065】
図4は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技者検出ユニット140のブロック図である。
【0066】
遊技者検出ユニット140は、検出用CPU141、センサ制御ROM142、センサ制御RAM143、CMOSセンサ144、増幅器(オペアンプ)145、A/D変換器146、外部I/Oポート147等から構成される。遊技者検出ユニット140は、遊技盤に相対する前面側を光学的に検出する撮影手段として機能する。
【0067】
検出用CPU141は、CMOSセンサ144によって撮影された遊技者画像(撮像データ)を取り込んで、遊技者の位置を検出する。
【0068】
センサ制御ROM142は、検出用CPU141の動作に必要なプログラム及びデータを保存する。センサ制御RAM143には、検出用CPU141の動作において必要なデータを一時的に記憶する作業領域が設けられている。このセンサ制御ROM142及びセンサ制御RAM143は、検出用CPU141とバスによって接続されている。
【0069】
CMOSセンサ144は、CMOS素子によって光を検知するセンサで、遊技機に相対する位置にいる遊技者の画像を撮影して、図6に示す遊技者像を撮像データとして出力する撮像手段として機能する。本実施の形態では32×32画素のセンサが用いられる。CMOSセンサ144には外部から撮影条件として、CMOS素子の蓄積時間及びCMOSセンサ144に内蔵された増幅器のゲインを設定することができる。
【0070】
CMOSセンサ144によって撮影された撮像データはアナログ信号(Vout)として出力され、増幅器(オペアンプ)145にて所望レベルまで増幅され、アナログ・デジタル変換器(A/D変換器)146にてデジタル信号に変換され、検出用CPU141に取り込まれる。また、CMOSセンサ144からは画像データ出力タイミング信号(STRB)が出力されており、A/D変換器146及び検出用CPU141のデータの取り込みは、画像データ出力タイミング信号によって規定される。
【0071】
増幅器(オペアンプ)145は、CMOSセンサ144から出力された撮像データを増幅する。アナログ・デジタル変換器(A/D変換器)146は、CMOSセンサ144から出力されるタイミング信号(STRB)に従って、アナログ出力された撮像データをデジタル信号に変換する。
【0072】
外部I/Oポート147は、検出用CPU141とバスによって接続されており、外部I/Oポート147からは表示制御装置150に送信する制御信号(遊技者位置情報)及びCMOSセンサ144に対する制御信号が出力される。特に、本実施の形態では、撮像タイミングと装飾ランプ・LEDの点灯タイミングとの同期をとるために必要とされる信号(例えば、撮像要求信号(図13のS131)、撮像信号(図21のS232)が出力される。
【0073】
図5は、本発明の実施の形態の遊技機の遊技状態の状態遷移図である。この状態遷移図に従って、遊技の概要について説明する。以下の説明では、画像表示装置8の変動表示領域を左、中、右の変動表示領域として説明する。
【0074】
まず、遊技開始当初(あるいは遊技開始前)の時点では、客待ち状態となっており、客待ち画面の表示(デモンストレーション表示)を指令する表示制御指令信号が遊技制御装置100から表示制御装置150に送信され、画像表示装置8の表示画面には、動画又は静止画である客待ち画面が表示される。
【0075】
そして、遊技領域に打ち出された遊技球が始動口16に入賞すると、遊技制御装置100によって、所定の乱数が抽出され、変動表示ゲームの大当りの抽選が行われ、その入賞が特別図柄始動記憶として記憶される。そして、変動表示開始条件が成立すると、遊技制御装置100から表示制御装置150に変動表示を指令する表示制御指令信号が送信され、画像表示装置8の画面の左、中、右の変動表示領域に複数の図柄の変動表示が開始される。また、後述するように、変動表示の開始時に撮影条件が設定される。
【0076】
この変動表示の開始後、所定の時間が経過すると、変動表示が左、右、中の順に仮停止する。この仮停止状態とは遊技者が図柄を認識可能な略停止状態として、最終的な停止図柄が確定しない状態である。具体的には、停止位置にて図柄を微少に変動させることの他に、図柄を回転させたり、図柄を拡大縮小したり、図柄の色を変化させたり、図柄の形状を変化させる等の態様がある。
【0077】
変動表示の過程でリーチ状態(例えば、左の図柄と右の図柄が大当りの組合せを発生する可能性のある状態)が発生すると、所定のリーチ遊技が行われる。このリーチ遊技では、例えば中の図柄を極めて低速で変動表示させたり、高速変動させたり、変動表示を逆転したりする。また、リーチ遊技に合わせた背景表示、キャラクタ表示が行われる。
【0078】
そして、前記抽選の結果が大当りであれば、最終的に左、中、右の図柄が所定の大当りの組合せで停止され、大当り状態が発生する。
【0079】
この大当り状態が発生すると、特別変動入賞装置10が所定期間にわたって開かれる特別遊技(大当り遊技)が行われる。この特別遊技は特別変動入賞装置10への遊技球の所定数(例えば、10個)の入賞又は所定時間の経過(例えば、30秒)を1単位(1ラウンド)として実行され、特別変動入賞装置10内の継続入賞口への入賞(継続センサ16による入賞球の検出)を条件に、規定ラウンド(例えば、16ラウンド)繰り返される。また、大当り遊技が開始すると、大当りのファンファーレ表示、ラウンド数表示、大当りの演出表示等、遊技制御装置100から表示制御装置150に大当り遊技に関する表示を指令する信号が送信され、画像表示装置8の画面に大当り遊技の表示が行われる。
【0080】
この場合、大当りが特定の大当りであれば、大当り遊技後に特定遊技状態が発生され、次回の大当りの発生確率を高確率(確変状態)にしたり、普通図柄表示領域における変動表示ゲームの変動表示時間の短縮(時短)等が行われ、遊技者により有利な状態となる。
【0081】
そして、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)に又は大当り遊技が終了したときに、特別図柄始動記憶があれば、その特別図柄始動記憶に基づき新たな変動表示ゲームが繰り返される。この変動表示の開始時にも、後述するように、変動表示の開始時に撮影条件が設定される。また、変動表示ゲームが終了したとき(ハズレのとき)に、特別図柄始動記憶がなければ、客待ち状態に戻されて、デモンストレーション画面を表示する。
【0082】
なお、普通図柄始動ゲート14を遊技球が通過すると普通図柄に関する乱数が抽出され、乱数が当たりであれば、普通図柄表示領域に当たり表示が行われて、始動口16の普通変動入賞装置9が所定時間(例えば、0.5秒)にわたって拡開され、始動口16への入賞が容易にされる。
【0083】
図6は、本発明の実施の形態のCMOSセンサ144によって撮影される画像を説明する図である。
【0084】
遊技者像はレンズによって集光され、CMOSセンサ144には遊技者の逆像が得られる。
【0085】
この撮影される遊技者画像を拡大して図示すると、遊技者に対応する位置が暗くなり、CMOSセンサ144の出力レベルが低下している。これは、遊技店では、通常は店内の照明や背後に設置されている遊技機の装飾によって、背景が明るく得られることが多く、遊技者の顔に対する照明はないので、遊技者は暗い画像として得られるからである。
【0086】
この撮像データは、検出用CPU141に取り込まれ、列単位でのドット(画素)毎の平均レベルが計算され、図示されるような水平方向の平均出力が得られる。そして、この水平方向の平均出力を所定の閾値と比較して、該閾値より低いレベルとなった範囲の中心を遊技者の位置とする。
【0087】
しかし、このCMOSセンサ144からの出力レベルは、遊技機の装飾ランプ・LEDの点滅等の周囲の明るさによって、遊技者に照射される光の強度が変化することから、撮像タイミングによってはCMOSセンサ144からの出力レベルが変動する。よって、本発明では、後述するように、撮像タイミングにおいて装飾パターンを制御し、又は、装飾パターンによって撮像タイミングを制御して、撮像タイミングと、装飾態様が所定のパターンとなるタイミングとを整合させる。
【0088】
なお、遊技者位置を閾値との比較によって判定するのではなく、平均出力を相対比較して遊技者画像の範囲を定め、その中心を遊技者の位置としてもよい。また、平均出力の変化率を判定して遊技者画像のエッジを検出して、遊技者画像の領域を定めてもよい。また、平均出力の変化率を判定して遊技者画像の範囲を定め、その中心を遊技者の位置としてもよい。
【0089】
図7は、本発明の実施の形態のCMOSセンサ144によって撮影される画像における遊技者の動きを説明する図である。
【0090】
図7(A)に示す状態では、遊技者画像として取得される水平方向の平均出力は、第11列〜第20列が閾値(Th1)より低レベルの範囲として抽出され、その中央位置(列15−16)に遊技者が検出されている。すなわち、図7(A)に示す状態では、遊技者は中央に位置することが検出されている。
【0091】
一方、図7(B)に示す状態では、遊技者画像として取得される水平方向の平均出力の第17列〜第26列が閾値(Th1)より低レベルの範囲として抽出され、その中央位置(列21−22)に遊技者が検出されている。すなわち、図7(B)に示す状態では、遊技者は右よりに位置することが検出されている。
【0092】
従って、図7(B)に示す状態では、図7(A)に示す状態に比べて、遊技者が右側(センサの列番号で正方向)へ移動したことが検出されており、検出用CPU141は遊技者位置変化情報を出力する。
【0093】
図8は、本発明の実施の形態の遊技者検出ユニット140のメイン処理を示すフローチャートである。
【0094】
まず、遊技者検出ユニット140が初期化される(S101〜S104)。具体的には、検出用CPU141の内部レジスタを初期状態に設定し(S101)、センサ制御RAM143の作業領域を初期化し(S102)、CMOSセンサ144に制御信号を出力して、CMOSセンサ144を初期化する(S103)。
【0095】
そして、CMOSセンサ144で撮影した画像を用いて、撮像条件を設定する(S104)。この撮像条件設定処理は、遊技機の前面側の画像を撮影し、CMOSセンサ144の蓄積時間、内部増幅器の増幅率等を調節する。
【0096】
そして、検出用CPU141はCMOSセンサ144に撮像を指示する制御信号を送信し、CMOSセンサ144は遊技者画像を撮像する撮像処理が実行される(S105)。
【0097】
撮像データは、オペアンプ145、A/D変換器146を介して、検出用CPU141に送信される。検出用CPU141では、デジタル信号化された撮像データの明暗を判定して、CMOSセンサ144の出力の水平方向の平均値と所定の閾値との比較結果から遊技者の位置を検出して、撮像データに関連する情報として遊技者位置情報を出力する(S106)。この遊技者位置情報は、遊技者が遊技機前面側のどの位置にいるかを示す情報で、本実施例では、撮像データを列単位で計算した左右方向の位置情報である。より具体的には、遊技者位置を左、中、右の3区分に分類し、遊技者がいずれの位置にいるのかの情報を出力する。なお、これに限らず、撮像データを行単位で計算した上下方向の位置情報や、撮像データを所定数のピクセル単位で計算した遊技機に相対する平面の位置情報であってもよい。また、撮像データに関連する情報として、遊技者位置情報ではなく、遊技者位置の変化を表す遊技者位置変化情報や、図6に示すように遊技者像など撮像データそのものや、遊技者の表情、視線等の情報を出力してもよい。
【0098】
そして、検出用CPU141は、外部I/Oポート147を介して、表示制御装置150に制御信号(32ビットの遊技者位置情報)を送信する(S107)。
【0099】
そして、変動表示の開始タイミングであるか否かを判定する(S108)。変動表示の開始タイミングであれば、ステップS104に移行し、該変動表示において適用される撮像条件を設定する。一方、変動表示の開始タイミングでなければ、ステップS105に移行し遊技者画像を撮像する。
【0100】
このステップS105〜S108の処理は所定時間間隔(例えば、1/30秒毎)に繰り返し実行される。
【0101】
図9は、本発明の実施の形態の撮像条件の設定のタイミング図である。
【0102】
変動表示ゲーム開始後の所定時間に撮像条件が設定される(図8のS104)。その後は、遊技者位置が検出される(図8のS106)。
【0103】
また、変動表示態様が異なっても、変動表示ゲーム開始後の所定時間に撮像条件が設定される。すなわち、変動表示ゲームの開始時は、多くの変動表示パターンにおいて共通の装飾態様となることから、変動表示ゲーム開始後の所定時間に撮像条件を設定することによって、変動表示ゲームの装飾の種類によって生じる撮影条件の設定値のばらつきを少なくすることができる。
【0104】
図10は、本発明の実施の形態の撮像条件設定処理を示すフローチャートであり、メイン処理(図8のS104)から呼び出されて実行される。
【0105】
まず、COMSセンサ144のゲインを初期値に設定し(S111)、蓄積時間を初期値に設定する(S112)。そして、この設定された初期値(初期条件)において遊技機の前面側を撮影する(S113)。
【0106】
そして、撮影した画像が所定の基準を満たしているかによって撮影条件が適切であるか否かを判定する(S114)。この判定は図11に示すように、CMOSセンサ144の左、中、右の予め定めた3列の出力を判定し、この3列のうち2列以上の出力が閾値(Th2)より高くなるかを判定する。この閾値(Th2)は、前述したTh1(図7参照)より若干高いレベル(例えば、1.1倍)に設定するとよい。
【0107】
すなわち、遊技機前面に遊技者が座っていて、遊技者に対応する位置のCMOSセンサ144からの出力が低下しても、ある1列(遊技者位置に対応する列)の出力レベルを参酌せず、他の2列の出力レベルが閾値を越えていることを条件にして適切な撮影条件を設定することができる。このように、遊技者が同時には存在できないであろう複数箇所において閾値を越えるという遊技者位置検出条件を設定することで、遊技機前面に遊技者が座っているか否かを問わずに撮影条件を設定している。なお、3列の出力を用いた判定に限らず、複数列の出力を用いて半数以上が閾値より高いレベルとなる場合に、適切な撮影条件であると判定してもよい。
【0108】
この結果、撮影条件が適切であると判定されると、撮影条件を更新して設定する(S119)。一方、撮影条件が適切でないと判定されると、撮影条件を変えて再度撮影して、適切な撮影条件を探す(S113〜S118)。
【0109】
具体的には、まず、蓄積時間が最大値以上であるかを判定する(S115)。そして、蓄積時間が最大値より小さければ、蓄積時間を所定値(α1)を加えて新たな蓄積時間とし(S116)、ステップS113に移行して、再度撮影をして、撮影条件が適切かを判定する(S113、S114)。一方、蓄積時間が最大値以上であれば、蓄積時間を変更しても、適切な撮影条件にならなかったので、CMOSセンサ144に内蔵された増幅器のゲインを変更する(S117〜S118)。
【0110】
まず、ゲインが最大値以上であるかを判定する(S117)。そして、ゲインが最大値より小さければ、ゲインを所定値(α2)を加えて新たなゲインとし(S118)、ステップS112に移行して、蓄積時間を初期化した後、再度撮影をして、撮影条件が適切かを判定する(S112〜S114)。そして、蓄積時間を変えて適切な撮影条件を探す(S115、S116)。一方、ゲインが最大値以上であれば、ゲインを変更しても適切な撮影条件にならなかったので、蓄積時間及びゲインの最大値を撮影条件として設定する(S119)。なお、前述した適切な設定値を探索する方法に限らず、予め用意してある複数の設定値を評価して、その中から最も適切な設定値を決定するようにしてもよい。
【0111】
そして、ステップS119において撮影条件を設定したら、撮影時の装飾状態を設定する(S120)。この装飾状態の設定は、図12に示す表を用いて行う。
【0112】
まず、ステップS119で設定された蓄積時間及びゲインに基づいて、図12(A)を参照して、撮影に適する装飾状態を定める。蓄積時間の設定値は、予め設定してある基準値と比較されて、蓄積時間1、蓄積時間2、蓄積時間3の何れかに区分される。このとき、蓄積時間1は蓄積時間3より蓄積時間が短く、蓄積時間1<蓄積時間2<蓄積時間3の関係にあるので、背景が明るいときに設定されている。また、ゲインの設定値は、予め設定してある基準値と比較されて、ゲイン1、ゲイン2、ゲイン3の何れかに区分される。このとき、ゲイン1はゲイン3より増幅度が小さく、ゲイン1<ゲイン2<ゲイン3の関係にあるので、背景が明るいときに設定されている。よって、蓄積時間1及びゲイン1のとき(背景が明るいとき)は、撮影条件として明るい装飾態様である装飾状態1を設定する。一方、蓄積時間3及びゲイン3のとき(背景が暗いとき)は、撮影条件として暗い装飾態様である装飾状態3を設定する。
【0113】
各装飾状態に適する撮影時の装飾態様は、図12(B)のように定められている。すなわち、装飾状態1では、全点灯状態(枠ランプ、枠LED及び盤LEDが点灯している状態)を含む全ての状態が撮影に適する装飾態様である。また、装飾状態2では枠LED及び盤LEDの半数が点灯している状態が撮影に適する装飾態様である。また、装飾状態3では全消灯、一組のLED(盤LED6、盤LED7)のみ点灯している状態が撮影に適する装飾態様である。
【0114】
なお、一部の装飾パタンについてのみ示したが、全ての装飾パタンについて同様に定められている。また、複数の装飾ランプ又は装飾LEDの組み合わせパタンについて定めたが、撮像に対する影響が無視できない特定の装飾ランプ又は装飾LEDのみについて定め、撮像に対する影響がない又は影響が軽微な装飾ランプ、装飾LEDの装飾態様については定めなくてもよい。
【0115】
図13は、本発明の第1の実施の形態の撮像処理(図8のS105)を示すフローチャートである。
【0116】
検出用CPU141は、表示制御装置150から撮像要求を受信したか否かについて判定する(S131)。そして、撮像要求があれば、装飾パターンが撮像に適している条件となっていると判定し、CMOSセンサ144によって遊技者画像を撮像する(S132)。
【0117】
図14は、本発明の第1の実施の形態の表示制御装置150の出力編集処理を示すフローチャートである。
【0118】
まず、遊技における各種制御状態に基づいて装飾ランプ・LEDの点灯のために装飾出力信号を編集する(S141)。
【0119】
そして、所定時間間隔(例えば、1.024秒間隔)で撮影するために設定される撮像タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(S142)。撮像タイマがタイムアウトしていなければ、撮像タイミングとなっていないと判定してこの出力編集処理を終了する。
【0120】
一方、撮像タイマがタイムアウトしていれば、撮像タイミングとなったと判定して、装飾ランプ・LEDの点灯パターンの切替タイミングであるか否かを判定する(S143)。装飾ランプ・LEDの点灯パターンの切替タイミングでなければ、ステップS144〜S146の処理を行う必要がないので、この出力編集処理を終了する。このように、切換タイミングを待って撮像タイミングを決定することで、撮像途中で点灯パターンが変化するタイミングでの撮像開始を回避して、撮像時間中は一定の点灯パターンを継続させることができる。
【0121】
一方、装飾ランプ・LEDの点灯パターンの切替タイミングであれば、装飾ランプ・LEDの点灯状態が撮像に適する態様であるか否かを判定する(S144)。例えば、図15に示す装飾パターンは、T0〜T7が64ミリ秒毎に切り替わって、装飾ランプ・LEDが周期的に点滅を繰り返しているものであるが、この場合において、全てのランプ・LEDが点灯しているT0のタイミングは、装飾状態3の場合にのみ撮影に適している。また、一部の(複数の)ランプ・LEDが点灯しているT1〜T6のタイミングは、装飾状態2、装飾状態3の場合に撮影に適している。また、全てのランプ・LEDが消灯しているT7のタイミングは、装飾状態1、装飾状態2、装飾状態3のすべての場合に撮影に適している。このように、予め定められたテーブルを参照して、装飾ランプ・LEDの点灯状態が撮像に適する態様であるか否かを判定する。
【0122】
その結果、装飾ランプ・LEDの点灯状態が撮像に適さないと判定したら、この処理を終了する。一方、装飾ランプ・LEDの点灯状態が撮像に適すると判定したら、遊技者検出ユニット140に撮像要求を送信するための撮像要求フラグをセットする(S145)。その後、次の撮像タイミング(例えば、1.024秒後)までの時間を計測する撮像タイマをセットする(S146)。
【0123】
すなわち、図14に示す出力編集制御処理では、撮影時間間隔を規定するタイマがタイムアウトしたときに、装飾ランプ・LEDの点灯状態を監視し、これらの点灯状態が撮像に適する状態であるときには、撮像要求フラグを設定して、タイマ割込処理(図16)によって、撮像要求信号を送信する。
【0124】
図16は、本発明の第1の実施の形態の表示制御装置150で実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。このタイマ割り込み処理は所定時間間隔(例えば、1ミリ秒毎)で発生する割り込みによって、プログラムの最初から所定時間間隔で繰り返し実行されている。
【0125】
まず、表示制御装置150に対する各種入力信号を受信する入力処理をする(S151)。例えば、遊技者検出ユニット140から表示制御装置150に対して送信される信号は、このタイミングで受信される。
【0126】
次に、表示制御装置150からの各種出力信号を送信する出力処理をする(S152)。例えば、図14のS141で編集した装飾ランプ・LEDに対する装飾出力信号はこのタイミングで出力される。
【0127】
その後、フリーランニングタイマ処理(S153)がされ、メイン処理に復帰する。なお、フリーランニングタイマ処理では、例えば、2バイトのタイマがタイマ割込発生毎に1ずつ加算更新される。すなわち、割込周期が1ミリ秒であれば、フリーランニングタイマは65536ミリ秒で1周する。なお、フリーランニングタイマは、メイン処理でタイムアウト判定にも用いられている。例えば、撮像タイマ処理(S154)で、撮像タイマをセットするときに、フリーランニングタイマのタイマ値を読み込み、これにタイムアウト時間を加算したタイマ値をタイムアウト時間としてセットする。次に、タイムアウト判定処理(S155)で、タイムアウト時間とフリーランニングタイマとを比較してタイムアウトしたか否かを判定している。
【0128】
そして、撮像要求フラグが設定されているか否かが判定され(S154)、撮像要求フラグが設定されていれば、遊技者検出ユニット140に対して、撮像要求信号を送信する(S155)。
【0129】
そして、ステップS155の処理の終了後、タイマ割込から復帰する。
【0130】
このように、予め好適な撮像条件(CMOSセンサの撮像パラメータである蓄積時間とゲイン、撮像時の環境である遊技機前面側の装飾態様)を決定しているため、遊技中であっても好適な撮像条件を得るとともに、撮像に関わるその都度の撮像パラメータの調整を不要として、軽い処理負担で遊技者の位置を検出することができる。
【0131】
図17は、本発明の実施の形態の表示制御装置150の表示制御処理を示すフローチャートである。
【0132】
まず、遊技制御装置100から受信した表示制御指令信号を解析して、表示制御手順を取得する(S161)。また、遊技者検出ユニット140から制御信号を受信し、遊技者位置情報を取得する(S162)。なお、遊技者の現在位置を示す遊技者位置情報ではなく、遊技者の位置の変化を示す遊技者位置変化情報を取得して表示制御に用いてもよい。
【0133】
その後、表示制御CPUは、図18に示すように、仮想表示領域の原点(0,0)を基準として、実表示領域の位置(x,y)を定めて、実表示領域を更新する(S163)。具体的には、取得した遊技者位置を左・中・右に3区分し、遊技者が中央の位置に検出されれば、図18に示すように、実表示領域を仮想表示領域の中央に定める。一方、遊技者が右の位置に検出されれば、識別情報を画面の左側に表示するために、図19に示すように、実表示領域を仮想表示領域の右側に定める。また、遊技者が左の位置に検出されれば、識別情報を画面の右側に表示するために、図20に示すように、実表示領域を仮想表示領域の左側に定める。
【0134】
なお、ステップS163において、実表示領域は、遊技者位置の変化が所定時間(例えば、2秒間)継続していることが判定された場合に、実表示領域の位置が変化するようにして、遊技者の体の揺れ等の一時的な遊技者の位置の変化によって、実表示領域の位置が頻繁に変化することを防止することができる。
【0135】
また、実表示領域の位置が所定時間(例えば、5分間)継続して変化していることが判定されると、実表示領域が初期位置(仮想表示領域の中央の位置)に変化するようにして、遊技者が離席した等で遊技者の位置の変化が検出されなくなっても、実表示領域の位置の変化が継続することを防止することができる。
【0136】
そして、表示制御CPUは、識別情報表示領域を更新する(S164)。この識別情報表示領域更新処理は、図18に示すように、仮想表示領域の原点(0,0)を基準として、左の識別情報表示領域の位置(xL,yL)、中の識別情報表示領域の位置(xC,yC)、右の識別情報表示領域の位置(xR,yR)を定める。このとき、左中右の識別情報表示領域が等間隔(図18におけるd)で配置されるように、各識別情報表示領域の位置(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)を定める。さらに、各識別情報表示領域の間隔dから、各識別情報表示領域が重ならないように、各識別情報表示領域の大きさを定める(例えば、dの80%の幅にする等)。
【0137】
そして、表示制御CPUは、ステップS164で先に定めた識別情報表示領域の大きさに適合する識別情報を、ROMに記憶されているフォントから選択して、識別情報表示態様を更新する(S165)。
【0138】
その後、識別情報と同時に表示されるキャラクタ等と共に表示画像を生成し、画像表示装置8に送信する、表示処理を行う(S166)。
【0139】
図18は、本発明の実施の形態の表示領域を説明する図であり、遊技者が遊技機の中央付近に位置する場合の表示状態を示す。
【0140】
表示制御装置のRAM(メモリ空間)には、仮想表示領域が設けられている。仮想表示領域の一端(図では左上の角)は、仮想表示領域の座標原点(0,0)となっている。
【0141】
仮想表示領域内には、画像表示装置8に現実に表示される領域を示す実表示領域が設けられている。実表示領域は、仮想表示領域の座標原点(0,0)を基準とした位置(x,y)によって、その位置(図では左上の角)が表される。そして前述したように、実画像表示領域は、通常位置(初期位置)では仮想表示領域の中央付近に位置しているが、遊技者の位置の検出結果に基づいて、その位置が変化する。
【0142】
通常位置の実表示領域の左右には補助表示領域としての報知表示領域が設けられており、遊技状態を遊技者に対して報知する。この報知表示領域は、実表示領域が通常位置にあると、実表示領域に含まれないので、遊技者が報知表示領域を見ることはできない。しかし、実表示領域の位置が左右に変化すると、図19、図20に示すように、報知表示領域が実表示領域に含まれ、遊技者が報知表示領域の内容を見ることができるようになる。
【0143】
補助表示領域には、報知表示領域を設けて遊技者に遊技状態を報知する他、補助表示領域に普通図柄変動表示領域を設け普通図柄による変動表示ゲームを行うようにしてもよい。また、テレビジョンやビデオテープレコーダ等の遊技の進行と直接関係のない映像を表示する表示領域としてもよい。また、第三種遊技機のように大当たりと変動表示とが同時に行われる場合に、いずれか一方の表示領域としてよい。
【0144】
実表示領域内には、変動表示ゲームの結果を導出する識別情報が表示される三つの識別情報表示領域が設けられている。左中右の識別情報表示領域は、仮想表示領域の座標原点(0,0)を基準とした(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)によって、左中右の各識別情報表示領域の位置が表される。各識別情報表示領域は、水平方向に等間隔dで並んで配置されている。なお、各識別情報表示領域の位置(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)は、仮想表示領域の原点(0,0)を基準とせずに、実表示領域の位置(x,y)を基準として定めるようにしてもよい。
【0145】
図19は、本発明の実施の形態の表示領域が変化した状態を説明する図であり、遊技者が遊技機の右側に移動した場合の表示状態を示す。
【0146】
前述したように、画像表示装置8はセンターケース11の凹部に設けられているので、遊技機に対して右方向から画像表示装置8を見ると、画像表示装置8の表示面の右側はセンターケース11の陰となって視認することができない。そこで、識別情報表示領域が実表示領域の左側に位置するように、実表示領域の位置を変化させる。そして、実表示領域の右側には報知表示領域が表示される。
【0147】
より具体的には、遊技者検出ユニット140が検出した遊技者の位置が右方であれば(遊技者が遊技機に正対しての右側に移動したら)、実表示領域の位置(x,y)のxを増加させて、実表示領域をX軸に沿って正の方向(右方向)に動かす。そして、左中右の各識別情報表示領域の位置(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)のxL、xC、xRを増加させ(このとき、実表示領域の座標原点(0,0)を基準としたxL、xC、xRは減少し、表示領域内で識別情報は左側に移動する)、識別情報表示領域の位置を変化させて、識別情報表示領域を実表示領域の左側に表示する。このとき、各識別情報表示領域は等間隔d’で並んで配置される。この識別情報表示領域の間隔d’は、通常位置の識別情報表示領域の間隔dよりも小さい値となっている。すなわち、各識別情報表示領域の幅が小さくなっている(又は、各識別情報表示領域間の隙間が小さくなっている)。
【0148】
そして、各識別情報表示領域の幅が小さくなった場合には、各識別情報表示領域内に表示可能な大きさのフォントが選択されて識別情報表示領域に表示される。なお、この場合、選択されるフォントは、識別情報を右側から見ているような立体的なフォントを選択するとよい。
【0149】
そして、識別情報表示領域が左側によったために、実表示領域の右側に生じた場所には右側の報知表示領域の報知オブジェクトが表示され、遊技者に遊技状態を報知することができる。
【0150】
図20は、本発明の実施の形態の表示領域が変化した状態を説明する図であり、遊技者が遊技機の左側に移動した場合の表示状態を示す。
【0151】
図19で説明した場合とは逆に、遊技機に対して左方向から画像表示装置8を見ると、画像表示装置8の表示面の左側はセンターケース11の陰となって視認することができない。そこで、識別情報表示領域が実表示領域の右側に位置するように、実表示領域の位置を変化させる。そして、実表示領域の左側には報知表示領域が表示される。
【0152】
より具体的には、遊技者検出ユニット140が検出した遊技者の位置が左方であれば(遊技者が遊技機に正対しての左側に移動したら)、実表示領域の位置(x,y)のxを増加させて、実表示領域をX軸に沿って負の方向(左方向)に動かす。そして、左中右の各識別情報表示領域の位置(xL,yL)、(xC,yC)、(xR,yR)のxL、xC、xRを減少させ(このとき、実表示領域の座標原点(0,0)を基準としたxL、xC、xRは増加し、表示領域内で識別情報は右側に移動する)、識別情報表示領域の位置を変化させて、識別情報表示領域を実表示領域の右側に表示する。このとき、各識別情報表示領域は等間隔d”で並んで配置される。この識別情報表示領域の間隔d”は、通常位置の識別情報表示領域の間隔dよりも小さい値となっている。すなわち、各識別情報表示領域の幅が小さくなっている(又は、各識別情報表示領域間の隙間が小さくなっている)。
【0153】
そして、各識別情報表示領域の幅が小さくなった場合には、各識別情報表示領域内に表示可能な大きさのフォントが選択されて識別情報表示領域に表示される。なお、この場合、選択されるフォントは、識別情報を左側から見ているような立体的なフォントを選択するとよい。
【0154】
そして、識別情報表示領域が右側によったために、実表示領域の左側に生じた場所には右側の報知表示領域の報知オブジェクトが表示され、遊技者に遊技状態を報知することができる。
【0155】
また、図19、図20に示した場合と異なり、実表示領域を遊技者の移動方向と反対方向に動かすこともできる。すなわち、遊技者が遊技機の右側に移動した場合には図20に示すように表示され、遊技者が遊技機の左側に移動した場合に図19に示すように表示される。このように、遊技者が遊技中に体を左右に動かすことによって、遊技者の移動方向と反対方向に実表示領域を動かして表示をすることから、通常の状態では表示画面外に隠れている補助表示領域(報知表示領域の報知オブジェクト)を見ることができるようになり、遊技者の意思によって、報知表示領域を確認することができ、遊技者が任意に遊技状態に関する情報を知ることができる。また、その入力を姿勢の調整によって容易に行えるため、スイッチの操作によって表示内容を変化させるものと比較して遊技者に負担を掛けることがない。
【0156】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0157】
第1の実施の形態では、表示制御装置150が撮像に適するタイミングで遊技者検出ユニット140に対して撮像要求を送信して、遊技者を撮像した。以下に説明する第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、遊技者検出ユニット140が撮像タイミングかを判定し、表示制御装置150に撮像通知をして、表示制御装置150が装飾ランプ・LEDを消灯させている間に遊技者を撮像する点で相異する。
【0158】
図21は、本発明の第2の実施の形態の撮像処理(図8のS105)を示すフローチャートである。
【0159】
検出用CPU141は、所定時間間隔(例えば、1/2秒毎)に繰り返される撮像タイミングであるか否かを判定する(S231)。撮像タイミングでなければこの撮像処理を終了する。
【0160】
一方、撮像タイミングであれば、表示制御装置150に撮像通知を送信して、表示制御装置150に撮像準備を開始するように指示する(S232)。そし
て、表示制御装置150が撮像通知を受けてから出力編集処理の実行が終了するまでに必要な時間(例えば、4ミリ秒)だけ待機するために、タイマによるウェイト処理を行う(S233)。
【0161】
そして、ウェイト時間の経過後、CMOSセンサ144によって遊技者画像を撮像する(S234)。
【0162】
図22は、本発明の第2の実施の形態の表示制御装置150の処理を示すフローチャートである。
【0163】
まず、遊技における各種制御状態に基づいて装飾ランプ・LEDの点灯のために装飾出力信号を編集する(S241)。
【0164】
そして、遊技者検出ユニット140から送信される撮像通知(図21のS232)を受信したか否かを判定する(S242)。撮像通知を受信していなければ、ステップS245に進み、撮像タイマのタイムアウトの判定をする。
【0165】
一方、撮像通知を受信していれば、ステップS241で編集した装飾出力信号のうち、撮像時に消灯させるべき装飾ランプ・LEDに対応する装飾出力信号にオフマスクをセットして装飾出力信号を再編集して、装飾ランプ・LEDを通常の撮影時の状態にする(S243)。
【0166】
ここで、オフマスクとは、装飾状態3が設定されているときには枠ランプ、枠LED_A、枠LED_B、盤LED_4及び盤LED_5の出力を制限するデータである(図12(B)に”×”で示す)。これにより、遊技機が遊技者に照射する照明量が制限されて好適な撮像条件を得ることができる。また、装飾状態2が設定されているときには枠ランプを制限するオフマスクが用いられる。また、装飾状態1では何の制限もしないオフマスクが用いられる。
【0167】
その後、CMOSセンサ144による撮像に必要な時間(例えば、10ミリ秒)だけ待機するために、撮像タイマをセットする(S244)。
【0168】
そして、撮像タイマがタイムアウトしたか否かを判定する(S245)。撮像タイマがタイムアウトしていれば、撮像が終了しているものと判定し、撮像に影響のある撮像時に消灯させるべき装飾ランプ・LEDに対応する装飾出力信号のオフマスクをリセットして装飾出力信号を再編集して、装飾ランプ・LEDを通常の点灯状態に戻す(S246)。
【0169】
なお、第1の実施の形態(図21、図22)では、装飾パターンと撮像タイミングとの整合のために、表示制御装置150及び遊技者検出ユニット140において互いの処理が終了するまでの時間を待機するためにタイマを用いたが、処理が終了したら相手方に確認信号を返送するように構成してもよい。
【0170】
なお、装飾パターンとして予め指示されている装飾態様に対してオフマスクを用いて撮像条件に適した装飾パターンに変更したが、これに限らずに設定した装飾状態に応じた装飾パターンに差し替えることによって装飾パターンを変更してもよい。
【0171】
図23は、本発明の第2の実施の形態の表示制御装置150で実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。このタイマ割り込み処理は所定時間間隔で発生する割り込みによって、プログラムの最初から所定時間間隔で繰り返し実行されている。
【0172】
まず、表示制御装置150に対する各種入力信号を受信する入力処理をする(S251)。例えば、遊技者検出ユニット140から表示制御装置150に対して送信される信号は、このタイミングで受信される。
【0173】
次に、表示制御装置150からの各種出力信号を送信する出力処理をする(S252)。例えば、装飾ランプ・LEDに対する装飾出力信号はこのタイミングで出力される。
【0174】
その後、前述(図16のS153)したと同様のフリーランニングタイマ処理がされ(S253)、タイマ割込(リセット信号)によってプログラムの最初から実行されるまで待機する。
【0175】
特許請求の範囲に記載した以外の本発明の観点の代表的なものとして、次のものがあげられる。
【0176】
前記撮影手段は、所定のタイミングで遊技者の位置を検出し、複数の検出結果を比較した結果に基づいて遊技者の位置の変化に関連する遊技者位置変化情報を生成し、
前記遊技者の位置情報として、前記遊技者位置変化情報を出力し、
前記表示内容変更手段は、前記遊技者位置変化情報に基づいて、前記可変表示装置の表示内容を変更することによって、予め好適な撮影条件を設定することで、遊技者位置を複数回検出する処理負担を減少させることができ、また遊技者位置を好適に検出することができる遊技機。
【0177】
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
【0178】
(産業上の利用可能性)
以上のように、本発明に係る遊技機は、変動表示ゲームの開始時に、遊技者検出ユニットによる検出条件を設定し、該検出条件に対応して撮影時の発光態様を定め、遊技者検出ユニットによる撮影タイミングと装飾ランプ・LEDの発光タイミングとを整合させることによって、遊技機の設置環境や装飾装置の動作に影響されることなく、撮影手段による正確な遊技者の検出ができ、遊技者を撮像するパチンコ機(弾球遊技機)やパチスロ機(スロットマシン遊技機)等の遊技機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の遊技機全体の構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の遊技機の遊技盤の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態の遊技機の遊技制御装置を中心とする制御系のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の遊技機の遊技者検出ユニットのブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の遊技機の遊技状態の状態遷移図である。
【図6】本発明の実施の形態のCMOSセンサによって撮影される画像の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態のCMOSセンサによって撮影される画像における遊技者の動きの説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の遊技者検出ユニットのメイン処理のフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態の撮像条件の設定のタイミング図である。
【図10】本発明の実施の形態の撮像条件設定処理のフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態の撮像条件設定処理の説明図である。
【図12】本発明の実施の形態の撮影時の装飾状態設定に用られる表の説明図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態の撮像処理(図8のS105)のフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施の形態の表示制御装置の出力編集処理のフローチャートである。
【図15】本発明の第1の実施の形態の装飾状態が撮像に適するかの判定に用られる表の説明図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態の表示制御装置のタイマ割込処理のフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態の表示制御装置の表示制御処理のフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態の画像表示装置の表示内容の説明図である。
【図19】本発明の実施の形態の画像表示装置の表示内容の説明図である。
【図20】本発明の実施の形態の画像表示装置の表示内容の説明図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態の撮像処理(図8のS105)のフローチャートである。
【図22】本発明の第2の実施の形態の表示制御装置の処理のフローチャートである。
【図23】本発明の第2の実施の形態の表示制御装置のタイマ割込処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機
6 遊技盤
8 画像表示装置
31 第1報知ランプ
32 第2報知ランプ
33 遊技枠装飾LED
34 遊技枠装飾ランプ
LED0〜LED7 遊技盤装飾LED
100 遊技制御装置
140 遊技者検出ユニット
141 検出用CPU
142 センサ制御用ROM
143 センサ制御用RAM
144 CMOSセンサ
145 増幅器(オペアンプ)
146 A/D変換器
147 外部I/Oポート
150 表示制御装置
250 装飾制御装置

Claims (3)

  1. 遊技進行に伴い発光態様が変化する装飾装置と、複数の識別情報を可変表示する可変表示ゲームを表示する可変表示装置と、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの制御指令に基づき前記装飾装置及び前記可変表示装置を制御する演出制御手段と、を備え、
    前記可変表示ゲームの結果態様が、予め定められた特定の表示態様となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与する特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
    前記演出制御手段は、
    遊技盤に相対して位置する遊技者を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段の出力に基づいて、前記可変表示装置の表示内容を変更する表示内容変更手段と、
    複数回の撮影の試行によって撮影条件を設定する条件設定手段と、
    前記条件設定手段によって設定された撮影条件を評価する評価手段と、
    前記撮影手段による撮影時の装飾装置の発光態様を、前記評価手段による評価結果に基づいて制御する装飾態様決定手段と、
    前記撮影手段による撮影タイミングと、前記装飾装置の発光態様が所定の態様となるタイミングとを整合させる撮影環境整備手段と、を備え
    前記条件設定手段は、
    前記識別情報を可変表示する可変表示ゲームの開始から、予め定められた所定期間において撮影条件を設定可能であり、
    前記所定期間において、背景の明るさに基づく複数の撮影条件を設定して複数回の撮影の試行を行い、該複数回の撮影の試行において、前記評価手段によって撮影に適すると評価された撮影条件に対応するよう、前記装飾装置における所定の発光態様を設定し、
    前記撮影環境整備手段は、
    前記撮影手段による撮影タイミングが、前記装飾装置の発光態様が前記設定された所定の発光態様となるタイミングでない場合には、前記撮影手段による撮影を行わず、
    前記撮影手段による撮影タイミングが、前記装飾装置の発光態様が前記設定された所定の発光態様となるタイミングである場合には、前記撮影手段による撮影を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 前記装飾装置は、遊技盤に配設される複数のLEDからなり、
    前記装飾態様決定手段は、前記評価手段によって撮影に適すると評価された撮影条件に対応する明るさとなるよう、前記複数のLEDの発光態様を決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記表示内容変更手段は、前記条件設定手段により、前記可変表示ゲームの開始から所定期間において設定された撮影条件で、前記撮影手段が遊技者を撮影した出力に基づいて、前記可変表示ゲームの表示内容を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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