JP2003236202A - 遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体 - Google Patents
遊技機、コンピュータプログラムおよび記録媒体Info
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- JP2003236202A JP2003236202A JP2002041624A JP2002041624A JP2003236202A JP 2003236202 A JP2003236202 A JP 2003236202A JP 2002041624 A JP2002041624 A JP 2002041624A JP 2002041624 A JP2002041624 A JP 2002041624A JP 2003236202 A JP2003236202 A JP 2003236202A
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Abstract
に大当りを発生させることができない遊技機を実現す
る。 【解決手段】 RAMクリアの指示が行われたと判定す
ると(S64:Yes)、RAMクリアの許可を問うメ
ッセージを表示する(S66)。続いてタイマカウンタ
に5,000 (=10秒)をセットし(S70)、時間内に
再度RAMクリアスイッチがONしたと判定すると(S
76:Yes)、RAMクリア処理を行う(S80)。
これにより、大当り抽選用カウンタの初期値も「0」に
リセットされる。つまり、不正な手段を用いて遊技球が
第1種始動口を通過したときにRAMクリアの指示を行
っても、そのタイミングでは大当り抽選用カウンタの初
期値は「0」にリセットされないため、第1種始動口を
通過した遊技球が第1種始動口スイッチにより検出され
るタイミングと、大当り抽選用カウンタのカウント値が
大当り値の「7」をカウントするタイミングとを一致さ
せることはできない。
Description
遊技球が所定の領域を通過したときに、大当りかハズレ
かを抽選する遊技機、この遊技機をコンピュータにより
機能させるためのコンピュータプログラムおよびそのコ
ンピュータプログラムが記録された記録媒体に関する。
び図14に示すパチンコ機が知られている。図13は、
従来のパチンコ機の主要構成を示す正面説明図であり、
図14(A)は、図13に示すパチンコ機に備えられた
第1種始動口と第1種始動口スイッチとの配置関係を示
す説明図であり、図14(B)は、図13に示すパチン
コ機の電気的構成の一部をブロックで示す説明図であ
る。パチンコ機500に設けられた操作ハンドル501
を操作して発射された遊技球が第1種始動口502、あ
るいは、両翼を開放した普通電動役物503に入賞する
と、その入賞球は、第1種始動口スイッチ510(図1
4(B))により検出される。この検出のタイミングで
メインCPU531は、複数の数値、たとえば0〜29
9の計300をカウントする大当り抽選用カウンタのカ
ウント値を1つ取得し、その取得したカウント値が大当
り値(たとえば、7)であるか否かに基づいて大当りか
ハズレかを抽選する。また、上記の検出タイミングで特
別図柄表示器504の画面上の横方向3個所において複
数の図柄(たとえば、0〜9)が上下方向にスクロール
表示され、所定時間経過後に上記抽選結果に対応する図
柄が確定表示される。たとえば、抽選結果が大当たりで
あった場合は、3つの同一数字(たとえば、図13に示
すような「777」)が確定表示され、扉式の開閉部材
505が開作動し、大入賞口506が開口する。
ると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15
個)の賞球が上受け皿507に払出される。また、大入
賞口506に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、
10個)に達するか、あるいは、大入賞口506が開口
してから所定時間(たとえば、30秒)経過するか、い
ずれかの条件が満たされると、開閉部材505が閉作動
し、大入賞口506が閉口する。さらに、大入賞口50
6に入賞した遊技球が大入賞口506の内部に設けられ
た特定領域508を通過すると、大入賞口506が連続
して開口する権利が発生する。このように、大入賞口5
06が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊
技球が特定領域508を通過することを条件として、複
数のラウンド(たとえば、15ラウンド)の遊技を行う
ことができる。
00には、停電を検知する停電検知回路516が設けら
れており、その停電検知回路516は、主基板530お
よび払出制御基板540に接続されている。主基板53
0に搭載されたメインCPU531は、大当りかハズレ
かの抽選やラウンドの制御などを行う。ROM533に
は、メインCPU531が実行するコンピュータプログ
ラムが記録されており、RAM532は、電源遮断時の
遊技状態、ROM533から読出したコンピュータプロ
グラム、メインCPU531が各基板へ送信する制御コ
マンドなどを格納する。払出制御基板540に搭載され
たサブCPU541は、主基板530から送信される賞
球払出コマンドに従って賞球払出モータ(図示せず)の
制御を行う。ROM543には、サブCPU541が実
行するコンピュータプログラムが記録されており、RA
M542は、電源遮断時の賞球の未払い数、ROM54
3から読出したコンピュータプログラムなどを格納す
る。
検知回路516から電源断信号が主基板530および払
出制御基板540へ出力され、主基板530に搭載され
たメインCPU531および払出制御基板540に搭載
されたサブCPU541は、それぞれNMI(ノン・マ
スカブル・インタラプト)処理を実行し、電源遮断時の
バックアップデータが記憶されているRAM532,5
42の各バックアップ領域へのアクセスをそれぞれ禁止
する。また、各バックアップ領域には、バックアップ用
コンデンサC2から電源が供給され、各バックアップデ
ータの記憶が保持される。そして、電源520が復帰す
ると、メインCPU531はRAM532のバックアッ
プ領域に記憶保持されているバックアップデータに基い
て電源遮断直前の遊技を再現する。また、サブCPU5
41はRAM542のバックアップ領域に記憶保持され
ている賞球の未払い数に基いて賞球の払出しを再開す
る。
の設置時に試射を行っている途中で電源を遮断すると、
試射中に発生した大当りや入賞などに関するデータがR
AMにバックアップされてしまうため、その状態で開店
すると、バックアップされたデータに基づいて遊技が開
始されてしまうなどの不都合が生じた。そこで、RAM
にバックアップデータを消去するRAMクリア信号を各
RAMへ出力するRAMクリアスイッチ527を設ける
ことにより、上記不都合を解消する方法が提案されてい
る。
究により、RAMクリアスイッチ527がONすると、
大当り抽選用カウンタの初期値が「0」にリセットされ
ることを悪用されるおそれのあることが判明した。図1
5は、不正行為が行われた回路の一例を示す説明図であ
る。RAMクリアスイッチ527と主基板530とを接
続するラインに、ぶらさげ基板と呼ばれる不正な基板5
50が接続されている。このぶら下げ基板550には、
送信器560から送信された指令を受信すると主基板5
30へRAMクリア信号を送信する回路が仕組まれてい
る。ここで、大当り抽選用カウンタのカウント周期が2
msであるとすると、「0」からカウントを開始し、大
当り値の「7」をカウントするまでに要する時間は、2
ms×7=14msとなる。また、図14(A)に示す
ように、遊技球Pが第1種始動口502を通過してから
第1種始動口スイッチ510によって検出されるまでに
要する時間、つまり第1種始動口502から第1種始動
口スイッチ27aまでの距離L1を流下するに要する時
間が12ms〜16msであるとする。そして、遊技球
Pが第1種始動口502を通過するタイミングを狙っ
て、送信器560から上記指令をぶら下げ基板550へ
送信すると、ぶら下げ基板550からRAMクリア信号
が主基板530へ送信され、大当り抽選用カウンタのカ
ウントの初期値が「0」にリセットされ、「0」からカ
ウントを開始する。そして、その約14ms後に遊技球
Pが第1種始動口スイッチ510によって検出される
と、そのとき大当り抽選用カウンタは「6」〜「8」を
カウントしていることになる。したがって、遊技球Pが
第1種始動口502を通過するのと同時に、送信器56
0から上記指令をぶら下げ基板550へ送信すると、メ
インCPU531は、大当り値の「7」の近傍をカウン
トしている大当り抽選用カウンタからカウント値を取得
することになり、大当りが発生する確率が非常に高くな
ってしまう。
めになされたものであり、電源が遮断された際に記憶さ
れた遊技状態を消去する消去手段(RAMクリアスイッ
チ)の操作により、不正に大当りを発生させることがで
きない遊技機(パチンコ機)を実現することを目的とす
る。
明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明
では、カウンタと、遊技盤に発射された遊技球が所定の
領域を通過したことを検出する検出手段と、この遊技機
に供給されている電源が遮断された際に遊技状態を記憶
する遊技状態記憶手段と、前記検出手段により前記遊技
球が前記所定の領域を通過したことが検出されたときに
前記カウンタのカウント値を取得するとともに、その取
得したカウント値に基づいて大当りかハズレかを抽選す
る抽選手段と、前記カウンタがカウントを開始するとき
の値を初期値に戻すとともに、前記遊技状態記憶手段に
記憶されている遊技状態を消去する消去手段とを備えて
おり、前記電源の供給が再開された際に前記遊技状態記
憶手段に記憶されている遊技状態に基づいて遊技を再開
可能な遊技機であって、前記消去手段による前記消去が
指示された際に、前記消去を実行する許可を問う報知を
行う報知手段を備えており、前記消去手段は、前記報知
手段により前記報知が行われた後に前記消去が指示され
たことを条件として、前記カウンタがカウントを開始す
るときの値を初期値に戻すとともに、前記遊技状態記憶
手段に記憶されている遊技状態を消去するという技術的
手段を用いる。
所定の領域を通過したことが検出されたときに、カウン
タのカウント値を取得するとともに、その取得したカウ
ント値に基づいて大当りかハズレかを抽選する。また、
消去手段は、カウンタがカウントを開始するときの値を
初期値に戻すとともに、遊技状態記憶手段に記憶されて
いる遊技状態を消去する。そして、報知手段は、消去手
段による前記消去が指示された際に、前記消去を実行す
る許可を問う報知を行い、消去手段は、報知手段により
前記報知が行われた後に前記消去が指示されたことを条
件として、カウンタがカウントを開始するときの値を初
期値に戻すとともに、遊技状態記憶手段に記憶されてい
る遊技状態を消去する。つまり、消去手段は、消去の指
示が行われたときに直ぐに、カウンタがカウントを開始
するときの値を初期値に戻すとともに、遊技状態記憶手
段に記憶されている遊技状態を消去するのではなく、一
旦、消去を実行する許可を問う報知を行い、その後、消
去が指示されたことを条件として、カウンタがカウント
を開始するときの値を初期値に戻すとともに、遊技状態
記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する。したが
って、遊技球が所定の領域を通過するタイミングを狙っ
て前記消去の指示を行うことにより、カウンタが初期値
からカウントを開始し、大当りのカウント値をカウント
するタイミングと、所定の領域を通過した遊技球が検出
手段により検出されるタイミングとを一致させることが
できないため、消去の指示を行うことにより、大当りを
不正に発生させられるおそれがない。また、遊技店の者
が誤って消去の指示を行ってしまった場合であっても、
消去を実行する許可を問う報知が行われるため、誤って
消去の指示を行ってしまったことが分かる。さらに、そ
の後、消去の指示を行わなければ、カウンタがカウント
を開始するときの値が初期値に戻されるとともに、遊技
状態記憶手段に記憶されている遊技状態が消去されてし
まうことがない。
載の遊技機において、前記報知手段は、前記抽選手段に
よる抽選の結果に対応する画像の表示と、前記消去を実
行することの許可を問う表示とを行うという技術的手段
を用いる。
する画像の表示を行う報知手段を利用して、前記消去を
実行することの許可を問う表示を行うことができるた
め、遊技機が設置されている遊技店の者は、上記表示を
見ることにより、前記消去の指示を行ったか否かを知る
ことができる。また、抽選手段による抽選の結果は、遊
技者の大きな関心事であるため、それを表示する報知手
段を用いて、前記消去を実行することの許可を問う表示
を行うようにすれば、その表示内容を遊技者に確実に伝
えることができる。したがって、上記表示内容を見た遊
技者は、まだ消去が実行されていないことを知るため、
消去の指示を行うタイミングによっては、カウンタがカ
ウントを開始する値を初期値に戻すことができず、大当
りを発生させることができないと悟ることになる。
は請求項2に記載の遊技機において、前記報知手段は、
所定個所に設けられた発光部材を発光させることによ
り、前記消去を実行することの許可を問う表示を行うと
いう技術的手段を用いる。
発光させることにより、消去の指示が行われたことを遊
技機から離れた場所でも知ることができる。したがっ
て、遊技機が設置されている遊技店の者は、上記発光を
行っている遊技機を発見した場合は、その遊技機により
遊技をしている遊技者に対して注意を促すことができ
る。
し請求項3のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記消去手段は、前記報知手段により前記報知が行われた
後の所定時間内に前記消去が指示されない場合は、前記
カウンタがカウントを開始するときの値を初期値に戻さ
ないとともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている
遊技状態を消去しないことを実行しないという技術的手
段を用いる。
た後の所定時間内に前記消去が指示されない場合は、カ
ウンタがカウントを開始するときの値を初期値に戻さな
いとともに、遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状
態を消去しないため、誤って消去の指示を行った場合
は、上記所定時間が経過するまでは消去の指示を行わな
いようにすることにより、カウンタがカウントを開始す
るときの値が初期値に戻されてしまうとともに、遊技状
態記憶手段に記憶されている遊技状態が消去されてしま
うことを防止することができる。
し請求項4のいずれか1つに記載の遊技機において、前
記消去手段は、前記消去の指示を行う第1の指示手段
と、前記消去を実行させる指示を行う第2の指示手段と
を備えており、前記報知手段は、前記第1の指示手段に
より前記消去の指示が行われた際に、前記消去を実行す
る許可を問う報知を行い、前記報知手段により前記報知
が行われた後に前記第2の指示手段により前記消去を実
行させる指示が行われた場合に前記消去を実行するとい
う技術的手段を用いる。
われると、報知手段が消去を実行する許可を問う報知を
行い、その報知が行われた後に第2の指示手段により前
記消去を実行させる指示が行われた場合に消去手段が前
記消去を実行する。つまり、前記報知が行われた後に第
2の指示手段による指示を行わなければ、消去が実行さ
れないため、誤って第1の指示手段による指示を行って
しまった場合であっても、消去が実行されてしまうおそ
れがない。また、指示の順序を間違え、先に第2の指示
手段による指示を行った場合は、前記報知が行われない
ため、指示の順序を間違えたことが分かる。さらに、誤
って先に第2の指示手段による指示を行った後に第1の
指示手段による指示を行ってしまった場合には、消去が
実行されないため、指示順序の間違いにより誤って消去
されてしまうおそれがない。
遊技盤に発射された遊技球が所定の領域を通過したこと
を検出する検出手段と、この遊技機に供給されている電
源が遮断された際に遊技状態を記憶する遊技状態記憶手
段と、前記検出手段により前記遊技球が前記所定の領域
を通過したことが検出されたときに前記カウンタのカウ
ント値を取得するとともに、その取得したカウント値に
基づいて大当りかハズレかを抽選する抽選手段と、前記
カウンタがカウントを開始するときの値を初期値に戻す
とともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技
状態を消去する消去手段とを備えており、前記電源の供
給が再開された際に前記遊技状態記憶手段に記憶されて
いる遊技状態に基づいて遊技を再開可能な遊技機であっ
て、前記消去手段による前記消去が指示された際に、前
記消去を実行する許可を問う報知を行う報知手段を備え
ており、前記消去手段は、前記報知手段により前記報知
が行われた後に前記消去が指示されたことを条件とし
て、前記カウンタがカウントを開始するときの値を初期
値に戻すとともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されて
いる遊技状態を消去する遊技機をコンピュータにより機
能させるためのコンピュータプログラムであって、前記
報知手段および前記消去手段として機能するコンピュー
タが、前記消去手段による前記消去が指示された際に、
前記消去を実行する許可を問う報知を行う報知処理と、
前記消去手段が、前記報知処理により前記報知が行われ
た後に前記消去が指示されたことを条件として、前記カ
ウンタがカウントを開始するときの値を初期値に戻すと
ともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状
態を消去する消去処理とを含む処理を実行するためのコ
ンピュータプログラムという技術的手段を用いる。
えば、後述する発明の実施の形態に記載するように、パ
チンコ機(遊技機)に備えられたCPU(コンピュー
タ)により機能するため、上記コンピュータプログラム
をROMなどの記録媒体に記憶しておき、その記憶され
たコンピュータプログラムを上記CPUが実行すること
により、上記遊技機を機能させることができる。
遊技盤に発射された遊技球が所定の領域を通過したこと
を検出する検出手段と、この遊技機に供給されている電
源が遮断された際に遊技状態を記憶する遊技状態記憶手
段と、前記検出手段により前記遊技球が前記所定の領域
を通過したことが検出されたときに前記カウンタのカウ
ント値を取得するとともに、その取得したカウント値に
基づいて大当りかハズレかを抽選する抽選手段と、前記
カウンタがカウントを開始するときの値を初期値に戻す
とともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技
状態を消去する消去手段とを備えており、前記電源の供
給が再開された際に前記遊技状態記憶手段に記憶されて
いる遊技状態に基づいて遊技を再開可能な遊技機であっ
て、前記消去手段による前記消去が指示された際に、前
記消去を実行する許可を問う報知を行う報知手段を備え
ており、前記消去手段は、前記報知手段により前記報知
が行われた後に前記消去が指示されたことを条件とし
て、前記カウンタがカウントを開始するときの値を初期
値に戻すとともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されて
いる遊技状態を消去する遊技機をコンピュータにより機
能させるためのコンピュータプログラムが記録された記
録媒体であって、前記報知手段および前記消去手段とし
て機能するコンピュータが、前記消去手段による前記消
去が指示された際に、前記消去を実行する許可を問う報
知を行う報知処理と、前記消去手段が、前記報知処理に
より前記報知が行われた後に前記消去が指示されたこと
を条件として、前記カウンタがカウントを開始するとき
の値を初期値に戻すとともに、前記遊技状態記憶手段に
記憶されている遊技状態を消去する消去処理とを含む処
理を実行するためのコンピュータプログラムが記録され
た記録媒体という技術的手段を用いる。
機能する遊技機は、たとえば、後述する発明の実施の形
態に記載するように、パチンコ機(遊技機)に設けられ
たROMなどの記録媒体に記録されたコンピュータプロ
グラムをCPU(コンピュータ)が実行することにより
機能するため、上記記録媒体を使用することにより、請
求項1に記載の遊技機を機能させることができる。
施形態について図を参照して説明する。なお、以下の実
施形態では、この発明に係る遊技機として、第1種のパ
チンコ機を例に挙げて説明する。 <第1実施形態> [全体の主要構成]まず、この実施形態のパチンコ機の
主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そ
のパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。パチンコ
機1には、前枠2が開閉可能に備えられており、その前
枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。
前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵
穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤
5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を
遊技盤5へ発射する発射装置(図示省略)を操作するた
めの発射ハンドル15が回動可能に取付けられている。
される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞
球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給
口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上
受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方に
は、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上
受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排
出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されて
いる。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排
出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設け
られている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が
設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設
けられている。
主要構成について図2および図3を参照して説明する。
図2は、遊技盤5の主要構成を示す正面説明図であり、
図3は、図2に示す遊技盤5に備えられた図柄表示器3
2aにメッセージが表示された状態を示す正面説明図で
ある。図2に示すように、遊技盤5の右下には、RAM
クリアスイッチ10が設けられており、その左側には、
電源スイッチ18が設けられている。つまり、この実施
形態のパチンコ機1では、RAMクリアスイッチ10を
ONしながら電源を投入することにより、RAMクリア
処理が行われるように構成されているため、RAMクリ
アスイッチ10および電源スイッチ18は、互いに近接
した個所に設けられており、操作がし易いようになって
いる。なお、この実施形態では、RAMクリアスイッチ
10は、プッシュON式のスイッチである。遊技盤5の
略中央には、センターケース30が取付けられており、
センターケース30には、図柄表示器32aが設けられ
ている。図柄表示器32aは、特別図柄を変動表示した
り、画面左上の表示領域321において普通図柄を変動
表示したりする。また、図柄表示器32aは、RAMク
リアスイッチ10が押されたときに、図3に示すよう
に、「RAMクリアスイッチが操作されました。RAM
の内容を消去してもいいですか?」という内容のメッセ
ージM1を表示する。
器32aが特別図柄の変動表示を開始可能な回数として
記憶されている数(以下、特別図柄始動記憶数と称す
る)を表示する4個のLEDから構成された特別図柄始
動記憶表示LED31と、図柄表示器32aが普通図柄
の変動表示を開始可能な回数(以下、普通図柄始動記憶
数と称する)として記憶されている数を表示する4個の
LEDから構成された普通図柄始動記憶表示LED33
とが設けられている。また、センターケース30の右側
には、遊技球の通過により図柄表示器32aにおいて普
通図柄の変動を開始する機能を有する普通図柄作動右ゲ
ート25が設けられており、センターケース30の左側
には、同じく遊技球の通過により図柄表示器32aにお
いて普通図柄の変動を開始する機能を有する普通図柄作
動左ゲート26が設けられている。センターケース30
の下方には、遊技球の入賞により、図柄表示器32aに
識別図柄および装飾図柄を変動表示する機能を有する第
1種始動口27が設けられており、この第1種始動口2
7の下部には、普通図柄の抽選の結果が当りであった場
合に両翼を開放する普通電動役物47が設けられてい
る。両翼を開放した普通電動役物47は、第1種始動口
27と同様に図柄表示器32aに特別図柄を変動表示す
る機能を備えている。普通電動役物47の下方には、図
柄表示器32aの3個所の表示領域に確定表示された識
別図柄が大当り図柄であった場合に作動する変動入賞装
置40が設けられている。
開放動作して大入賞口41を開口する開閉部材43が開
閉可能に取り付けられている。また、変動入賞装置40
の内部には、遊技球の通過により開閉部材43を連続し
て開放動作させる機能を有する特定領域と、この特定領
域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図4
に符号41bで示す)と、特定領域を変化させる部材を
駆動する特定領域ソレノイド(図4に符号41cで示
す)とが設けられている。遊技盤5の上方の両角部に
は、LEDにより装飾されたコーナー飾り11が設けら
れており、遊技盤5の両側には、LEDにより装飾され
たサイド飾り20がそれぞれ設けられている。右側のサ
イド飾り20には、右袖入賞口12と、右下入賞口45
とが設けられており、左側のサイド飾り20には、左袖
入賞口13と、左下入賞口44とが設けられている。さ
らに、遊技盤5には、風車24,24と、発射された遊
技球を遊技領域へ案内するレール16と、入賞しなかっ
た遊技球をアウト球として回収するアウト口14とが設
けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘17が
打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘
17の間を乱舞しながら落下し、普通図柄作動ゲート2
5,26を通過したり、第1種始動口27や各入賞口に
入賞したり、あるいはアウト口14から回収されたりす
る。
コ機の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図
4を参照して説明する。パチンコ機には、主基板100
が設けられており、この主基板100には、マイクロプ
ロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ
110には、大当りかハズレかの抽選、RAMクリアス
イッチ10がONしたことの検出、大入賞口41への入
賞数のカウント、大当りの遊技におけるラウンドの制御
などの遊技の主な制御を実行するメインCPU112
と、このメインCPU112が各種制御などを実行する
ためのコンピュータプログラムなどが記録されたROM
114と、遊技球が第1種始動口27を通過したことの
検出結果や入賞などの遊技中に発生する各種データ、R
OM114から読出されたコンピュータプログラムなど
を一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続さ
れている。遊技球が第1種始動口27または開放した普
通電動役物47に入賞したことを検出する第1種始動口
スイッチ27a、RAMクリアスイッチ10、図柄制御
装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置
300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払
出制御基板200、遊技中の効果音などを制御する音声
制御装置79、賞球払出数や大当りの発生などに関する
遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられた
ホールコンピュータへ送信するための遊技枠情報端子基
板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53であ
る。
ら送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
プロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッ
サ210には、賞球および貸球の払出しなどを制御する
サブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払
出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが
記録されたROM214と、サブCPU212が各種制
御プログラムを実行する際にROM214から読出され
た制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数な
どの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭
載されている。また、払出制御基板200には、RAM
クリアスイッチ10、電源基板80、発射モータ15e
を駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情
報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続
されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モー
タ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出
力させるための発射スイッチ15dが接続されている。
技球で満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッ
チ72、賞球切れを検出する賞球切れ検出スイッチ73
およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。
センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた
賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55
と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸
球切れを検出する貸球切れ検出スイッチ61、賞球払出
モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続さ
れている。盤面中継基板51には、普通電動役物47を
駆動する普通電動役物ソレノイド47a、普通図柄作動
右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイ
ッチ25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技
球を検出する左ゲートスイッチ26a、大入賞口41に
入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右
袖入賞口12に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口ス
イッチ12a、左袖入賞口13に入賞した遊技球を検出
する左袖入賞口スイッチ13a、右下入賞口45に入賞
した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ45a、左下
入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイ
ッチ44aおよび大入賞口中継基板50である。大入賞
口中継基板50には、特定領域スイッチ41b、特定領
域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド41
cおよび開閉部材43を駆動する大入賞口ソレノイド4
3aが電気的に接続されている。電源基板80は、CR
接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板
56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度
数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備え
る遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。電
源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主
電源70から電源の供給を受け、各基板および装置へ必
要電源を供給する。
図柄制御装置32の主な電気的構成について、それをブ
ロックで示す図5を参照して説明する。図柄制御装置3
2は、図柄表示器32a、液晶インバータ基板32b、
液晶アナログ基板32cおよび図柄制御基板32dを備
える。図柄制御基板32dに搭載されたキャラクタRO
M32iには、図3に示したメッセージM1、特別図
柄、普通図柄、背景画像、大当りの発生を祝う演出画
像、大当り遊技中の演出画像、客待ち状態の演出画像な
どを図柄表示器32aに表示するための画像データが記
録されている。図柄制御基板32dに搭載されたサブC
PU32eは、主基板100からライン100aを介し
て送出されてきた画像制御コマンドを受信するととも
に、その受信した画像制御コマンドの内容をROM32
fに記録されたコンピュータプログラムに従って解析す
る。続いてサブCPU32eは、その解析結果をVDP
(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)32gへ送出
し、VDP32gは、キャラクタROM32iから上記
解析結果に対応した普通図柄、特別図柄、背景画像など
を読出す。VDP32gは、キャラクタROM32iか
ら読出した普通図柄や特別図柄などを構成するドットの
アドレス、表示色などを上記解析結果に基づいて演算
し、その演算結果を内蔵のパレットRAM32hに一時
的に格納する。続いてVDP32gは、パレットRAM
32hに格納されている演算結果に基づいてRGB信号
を液晶アナログ基板32cへ送出する。続いて液晶アナ
ログ基板32cは、取込んだRGB信号の色補正および
輝度調整を行い、その信号を液晶インバータ基板32b
へ送出する。液晶インバータ基板32bは、バックライ
ト電源の役割を果たし、取込んだ信号を昇圧(たとえ
ば、12Vから600V)し、図柄表示器32aへ送出
する。そして図柄表示器32aは、取込んだ信号に対応
する液晶ドットをスイッチングして表示する。これによ
り、普通図柄や特別図柄の変動表示、確定図柄の表示、
背景画像などの表示を行う。なお、この実施形態では、
図柄表示器32aは、TFT(Thin Film Transistor)
を画素駆動素子とするアクティブマトリックス方式の液
晶表示装置である。
基板80の周辺の構成について、それを示す図6を参照
して説明する。電源基板80には、主電源70からAC
24Vの電源が電源スイッチ18を介して供給されてお
り、そのAC24Vは、過負荷保護回路81を介して3
2V生成回路82によりDC32Vに変換され、DC3
2V電源として各基板および装置に供給される。また、
DC32Vは、24V生成回路83によりDC24Vに
変換され、DC24Vとして各基板および装置に供給さ
れる。さらに、DC32Vは、12V生成回路84によ
りDC12Vに変換され、DC12V電源として各基板
および装置に供給される。さらに、DC32Vは、5V
生成回路85によりDC5Vに変換され、DC5V電源
として各基板および装置に供給される。
と、メインCPU112およびサブCPU212は、そ
れぞれNMI処理を実行し、RAM116およびRAM
216へのアクセスが禁止される。また、バックアップ
用コンデンサC1からバックアップ電源が、RAM11
6およびRAM216の各バックアップ領域に供給さ
れ、バックアップデータの記憶が保持される。これによ
り、電源遮断直前の遊技状態(たとえば、大当りが発生
した事実、実行されたラウンド数、入賞数など)がRA
M116にバックアップされ、賞球の未払い数などがR
AM216にバックアップされる。そして、電源が復活
すると、RAM116およびRAM216にバックアッ
プされている遊技状態に基づいて、電源遮断直前の遊技
から再開される。また、開店前の試射中に発生した大当
りや入賞などのデータは、電源遮断によりバックアップ
されてしまうため、RAMクリアスイッチ10を押しな
がら電源スイッチ18をONすることにより、バックア
ップデータを消去する。
について図7ないし図10を参照して説明する。図7
は、大当り抽選用カウンタの説明図である。図8は、メ
インCPU112が実行する第1種始動口処理の流れを
示すフローチャートである。図9は、メインCPU11
2が実行する特別図柄制御の流れを示すフローチャート
である。図10は、メインCPU112が実行するRA
Mクリア処理の流れを示すフローチャートである。な
お、以下の説明では、図柄表示器32aは、画面の横方
向3個所において特別図柄を変動表示するものとし、変
動表示または確定表示される図柄を左から順に、左図
柄、中図柄、右図柄というものとする。
り抽選用カウンタCt1は、大当りか否かを決定するた
めのカウンタであり、複数の数値、この実施形態では
「0」〜「299」の計300個の数値をカウントす
る。また、大当り抽選用カウンタCt1は、カウントを
開始する初期値から所定の周期、この実施形態では、2
msの周期で+1を加算し、加算結果が取得範囲を超え
た場合は0クリアする。また、初期値は、2msごとに
+1ずつ更新される。また、この実施形態では、300
の数値のうち、通常確率時では、「7」が大当り値とし
て大当り値テーブル(大当り値が設定されているテーブ
ル)に設定されており、高確率時(確変時)では、複数
の数(たとえば、「7」、「77」、「117」、「1
77」、「217および「247」の計6つ)が大当り
値として大当り値テーブルに設定されている。ここで、
確変とは、大当りの発生する確率が高確率状態の遊技状
態に変化していることをいう。
チ27a(図4)がONすると、メインCPU112
は、第1種始動口スイッチ27aに接続されている入力
ポートの電圧変化を検出することにより、第1種始動口
スイッチ27aがONしたと判定し(図8のステップ
(以下、Sと略す)10:Yes)、特別図柄始動記憶
数U1が「4」未満であるか否かを判定する(S1
2)。ここで、「4」未満と判定した場合は(S12:
Yes)、特別図柄始動記憶数U1に「1」を加算し
(S14)、大当り抽選用カウンタCt1がカウントし
たカウント値を1つ取得し(S16)、その取得したカ
ウント値をRAM116に一時的に格納する(S1
8)。なお、上記の第1種始動口処理は、ROM114
に記録されたコンピュータプログラムにより実行され
る。
図柄制御装置32を制御するための制御コマンドを図柄
制御装置32へ出力しているか否か、つまり特別図柄が
変動中であるか否かを判定し(図9のS20)、変動中
でないと判定すると(S20:No)、特別図柄始動記
憶数U1が「1」以上であるか否かを判定する(S2
2)。ここでメインCPU112は、特別図柄始動記憶
数U1が「1」以上であると判定すると(S22:Ye
s)、特別図柄始動記憶数U1から「1」を減算し(S
24)、前述の第1種始動口処理のS18においてRA
M116に一時的に格納したカウント値を読出す(S2
6)。続いてメインCPU112は、遊技状態が確変に
なっていることを示す確変フラグがセットされているか
否か(確変フラグ=1か0か)を判定する(S28)。
ここでメインCPU112は、確変フラグがセットされ
ていると判定した場合は(S28:Yes)、高確率時
の大当り値テーブルを参照し(ステップS30)、S2
6で読出したカウント値と同一の大当り値が設定されて
いるか否かに基いて、大当りか否かを判定する(S3
4)。たとえば、S26で読出したカウント値が「7
7」であった場合は、大当りと判定する(S34:Ye
s)。また、確変フラグがセットされていない場合は
(S28:No)、通常確率時の大当り値テーブルを参
照し(S32)、S26で読出したカウント値と同一の
大当り値が設定されているか否かに基いて、大当りか否
かを判定する(S34)。たとえば、S26で読出した
カウント値が「7」であった場合は、大当りと判定する
(S34:Yes)。
定した場合は(S34:Yes)、大当りが発生したこ
とを示す大当りフラグをセットし(S36)、大当り図
柄を決定する大当り図柄テーブルを参照して大当り図柄
を決定し(S38)、その選択した大当り図柄が確変図
柄であるか否かを判定する(S40)。ここで、確変図
柄とは、大当り図柄のうち、特定の図柄(たとえば、奇
数の大当り図柄)のことを意味し、確変図柄で大当りし
た場合は、その大当りの遊技が終了した以降の遊技が、
確変に変化する。ここで、確変図柄である場合は(S4
0:Yes)、確変フラグをセットする(S42)。ま
たメインCPU112は、大当りではない、つまりハズ
レと判定した場合は(S34:No)、ハズレ図柄を決
定するハズレ図柄テーブルを参照して左図柄、中図柄お
よび右図柄として確定表示するハズレ図柄をそれぞれ決
定する(S44)。なお、大当り図柄テーブルは、複数
の乱数(たとえば、0〜9)と複数の特別図柄(たとえ
ば、000〜999)とを対応付けて構成されており、
メインCPU112が無作為に選択した乱数に対応付け
られている特別図柄が大当り図柄に決定される。また、
ハズレ図柄テーブルは、複数の乱数(たとえば、0〜
9)と複数の特別図柄(たとえば、0〜9)とを対応付
けて構成されており、メインCPU112が無作為に選
択した乱数に対応付けられている特別図柄がハズレ図柄
に決定される。決定したハズレ図柄が大当り図柄と同一
であった場合は、再度、ハズレ図柄を決定する。
変動パターンを決定する変動パターンテーブルを参照し
て特別図柄の変動パターンを決定する(S46)。変動
パターンには、特別図柄の変動時間、リーチを行う場合
のリーチの種類、リーチを行わない場合の通常停止パタ
ーンなどが含まれる。続いてメインCPU112は、S
46において決定した変動パターン、S38において決
定した大当り図柄またはS44において決定したハズレ
図柄を示す変動開始コマンドを図柄制御装置32へ送信
する(S48)。続いてメインCPU112は、S46
において決定した変動パターンにより示される特別図柄
の変動時間の計測を開始する(S50)。また、メイン
CPU112は、図柄制御装置32へ変動パターン指定
コマンドを送信すると同時に、変動パターン指定コマン
ドを音声制御装置79およびランプ制御装置300(図
4)へ送信する。これにより、音声制御装置79は、受
信した変動パターン指定コマンドに対応したパターンに
て効果音を出力し、ランプ制御装置300は、受信した
変動パターン指定コマンドに対応してパターンにて各種
のLEDを点灯させる。そしてメインCPU112は、
S50にて計測を開始した時間がタイムアップしたと判
定すると(S52:Yes)、全図柄の停止を指示する
全図柄停止コマンドを図柄制御装置32へ送信し(S5
4)、計測時間をリセットする(S56)。これによ
り、図柄表示器32aは、大当り図柄、またはハズレ図
柄を確定表示する。また、音声制御装置79は、効果音
の出力を停止し、ランプ制御装置300は、LEDの点
灯を停止する。なお、上記特別図柄制御は、ROM11
4に記録されたコンピュータプログラムに従って実行さ
れる。
は、ROM114に記録されているコンピュータプログ
ラムに異常があるか否かを検査するセキュリティチェッ
クを実行し(図10のS60)、RAM116の作業領
域を初期化する(S62)。続いてメインCPU112
は、RAMクリアスイッチ10(図2、図4)が押され
てONしているか否かを判定し(S64)、ONしてい
ると判定すると(S64:Yes)、図3に示したメッ
セージM1の表示を指示するメッセージ表示コマンドを
図柄制御装置32へ送信する(S66)。これにより、
図柄表示器32aは、図3に示したように「RAMクリ
アスイッチが操作されました。RAMの内容を消去して
もいいですか?」という内容のメッセージM1を画面に
表示する。続いてメインCPU112は、メッセージ表
示コマンドを送信してからの経過時間を計測するタイマ
がスタートしたことを示すタイマスタートフラグをセッ
トし(S68)、タイマカウンタ(Tカウンタ)に5,00
0 をセットする(S70)。つまり、10秒(=2ms
×5,000 )のタイマをセットする。
ートフラグがセットされているか否かを判定し(S7
2)、セットされている場合は(S72:Yes)、タ
イマカウンタが「0」になったか否かを判定する(S7
4)。ここでメインCPU112は、タイマカウンタが
「0」になっていない場合は(S74:No)、再度、
RAMクリアスイッチ10が押されてONしたか否かを
判定し(S76)、ONしていない場合は(S76:N
o)、タイマカウンタを(−1)し(S78)、S74
に戻る。ここて、タイマカウンタが「0」になっていな
いと判定し(S74:No)、RAMクリアスイッチ1
0がONしたと判定すると(S76:Yes)、つまり
前記メッセージM1が表示されてから10秒以内にRA
Mクリアスイッチ10が押されたと判定すると、RAM
クリア処理を実行する(S80)。つまり、RAM11
6に格納されているバックアップデータを消去するとと
もに、大当り抽選用カウンタCt1がカウントを開始す
るときの値を初期値の「0」に戻す。
ら払出制御基板200のサブCPU212に対してRA
Mクリア命令が送信され、サブCPU212は、その命
令を受けてRAM216の記憶内容を消去する。続いて
メインCPU112は、タイマスタートフラグをリセッ
トし(S82)、S66において図柄表示器32aに表
示させた前記メッセージM1の消去を指示するメッセー
ジ消去コマンドを図柄制御装置32へ送信する(S8
4)。これにより、図柄表示器32aは、S66におい
て表示した前記メッセージM1を消去する。そしてメイ
ンCPU112は、入賞の検出、大当りかハズレかの抽
選、大当り抽選用カウンタCt1の初期値の更新など、
遊技の制御を開始する(S86)。その後、メインCP
U112は、RAMクリアスイッチ10がONしたか否
か監視を続け、ぶらさげ基板および送信器などを使用し
た不正行為により、RAMクリアスイッチ10がONし
た場合にメインCPU112へ送信されるRAMクリア
信号と同じ信号がメインCPU112へ送信された場合
は(S64:Yes)、S66〜S78を実行し、10
秒経過すると(S74:Yes)、RAMクリア処理を
実行しないで遊技の制御を続行する(S86)。また、
メインCPU112は、10秒以内にRAMクリアスイ
ッチ10がONしなかった場合は(S74:Yes)、
タイマスタートフラグをリセットし(S82)、メッセ
ージ消去コマンドを図柄制御装置32へ送信し(S8
4)、遊技の制御を開始する(S86)。さらに、メイ
ンCPU112は、RAMクリアスイッチ10がONし
ていない場合は(S64:No)、RAM116に格納
されているチェックデータが正しいデータであるか否
か、たとえばA5A5Hであるか否かを判定する(S1
00)。ここでA5A5Hである場合は(S100:Y
es)、遊技の制御を開始する(S86)。
リアの指示がされたタイミングで大当り抽選用カウンタ
Ct1の初期値が「0」にリセットされるのではなく、
一旦、RAMクリアを実行してもよいか否かを問う内容
のメッセージM1を図柄表示器32aに表示し、その
後、RAMクリアスイッチ10が押されたときに大当り
抽選用カウンタCt1の初期値が「0」にリセットされ
る。したがって、遊技球が第1種始動口27または両翼
を開放した普通電動役物47に入賞したと同時にRAM
クリアの指示を行っても、そのタイミングよりも後でR
AMクリアが実行される。一方、第1種始動口スイッチ
27aのONにより、メインCPU112は、大当り抽
選用カウンタCt1を1つ取得し、抽選を終了してい
る。つまり、遊技球が第1種始動口27を通過したとき
にRAMクリアの指示を行い、大当り抽選用カウンタC
t1の初期値を「0」にリセットすることにより、第1
種始動口27を通過した遊技球が第1種始動口スイッチ
27aにより検出されるタイミング(メインCPU11
2が大当り抽選用カウンタCt1のカウント値を取得す
るタイミング)と、大当り抽選用カウンタCt1のカウ
ント値が大当り値の「7」をカウントするタイミングと
を一致させることはできない。なお、上記RAMクリア
処理は、ROM114に記録されたコンピュータプログ
ラムに従って実行される。
を使用すれば、RAMクリアスイッチ10がONしたと
きに直ぐに、大当り抽選用カウンタCt1の初期値を
「0」に戻すのではなく、一旦、RAMクリアを実行す
る許可を問う表示を行い、その後10秒以内に、再度、
RAMクリアスイッチ10がONしたことを条件とし
て、大当り抽選用カウンタCt1の初期値を「0」に戻
すことができる。したがって、遊技球が第1種始動口2
7を通過するタイミングを狙って、不正な手段でRAM
クリアの指示を行うことにより、大当り抽選用カウンタ
Ct1が「0」からカウントを開始し、大当りのカウン
ト値をカウントするタイミングと、メインCPU112
が大当り抽選用カウンタCt1のカウント値を取得する
タイミングとを一致させることができないため、大当り
を不正に発生させられるおそれがない。また、パチンコ
ホールの者は、RAMクリアスイッチ10を押しながら
電源を投入し、メッセージM1が表示されてから10秒
以内に再度RAMクリアスイッチ10を押せば、RAM
クリア処理を行うことができる。
クリアスイッチ10を押した場合であっても、RAMク
リアを実行する許可を問うメッセージM1が図柄表示器
32aに表示され、再度RAMクリアスイッチ10を押
さない限り、RAMクリア処理は実行されないため、R
AMクリアスイッチ10の誤操作によりRAMのバック
アップデータが消去されてしまうおそれがない。 (3)特に、遊技者の最大の関心事である大当りかハズ
レかの抽選結果が表示される図柄表示器32aの画面に
前記メッセージM1を表示するため、その表示内容を遊
技者に確実に伝えることができる。したがって、上記メ
ッセージM1を見た遊技者は、まだRAMクリアが実行
されていないことを知るため、遊技球が第1種始動口2
7を通過したと同時にRAMクリアの指示を行うだけで
は、大当り抽選用カウンタCt1の初期値を「0」に戻
すことができず、大当りを発生させることができないと
悟ることになる。 (4)また、メッセージM1が表示されてから10秒以
内にRAMクリアスイッチ10が押されなかった場合
は、RAMクリア処理が実行されないため、誤ってRA
Mクリアスイッチ10を押した場合は、メッセージM1
が表示されてから10秒経過するまではRAMクリアス
イッチ10を押さないようにすることにより、RAMク
リア処理を防止することができる。
施形態について図11および図12を参照して説明す
る。図11(A)は、枠ランプ9を構成するLEDの配
置を示す説明図であり、図11(B)は、コーナー飾り
11を構成するLEDの配置を示す説明図である。図1
2(A)は、LEDの外観を示す斜視説明図であり、図
12(B)は、図12(A)に示すLEDを側面から見
た場合に各素子から光りが出射される様子を模式的に示
す説明図である。なお、この実施形態のパチンコ機1
は、前記メッセージM1の表示に加えてLEDを点灯ま
たは点滅させること以外は、前述の第1実施形態と同一
であるため、その同一部分の説明を省略する。
内部には、横長の枠ランプ基板9aが設けられており、
その枠ランプ基板9aには、所定間隔置きにLED90
が複数個取付けられている。また、図11(B)に示す
ように、コーナー飾り11の内部には、コーナー飾り基
板11aが左右に1つずつ設けられており、各コーナー
飾り基板11aには、所定間隔置きにLED90がそれ
ぞれ複数個ずつ取付けられている。各LED90は、他
のLEDと共にランプ制御装置300の一部を構成して
おり、ランプ制御装置300に備えられたサブCPU
(図示せず)により点灯または点滅が制御される。図1
2(A)に示すように、LED90は、赤色発光素子9
2、緑色発光素子93および青色発光素子94の3つの
発光素子を、透明の樹脂97によりケース91内にモー
ルドすることによりチップ化されている。図12(B)
に示すように、各素子から出射された光は、樹脂97内
を拡散し、相互に混じり合い、赤、緑および青以外の光
を作り出すことができる。
93および青色発光素子94が、光の3原色に対応して
おり、点灯させる発光素子の選択により、光の3原色以
外にも複数種類の色の光を作り出すことができる。ま
た、上記発光素子の選択に加えて、各発光素子の点灯の
タイミングおよび点灯時間の少なくとも一方を組み合わ
せて設定することにより、光の残像現象を利用すること
ができるため、見た目の発光色を様々に変化させること
ができる。メインCPU112は、前述の第1実施形態
において説明したRAMクリア処理(図10)におい
て、RAMクリアスイッチ10がONしたと判定すると
(S64:Yes)、メッセージ表示コマンドを図柄制
御装置32へ送信するとともに、各LED90を所定の
点灯パターンで点灯させるためのLED点灯コマンドを
ランプ制御装置300へ送信する(S66)。これによ
り、図柄表示器32aは、前記メッセージM1を表示
し、各LED90は、指示された点灯パターンで点灯ま
たは点滅する。
2実施形態のパチンコ機1を使用すれば、RAMクリア
の指示が行われたときに、図柄表示器32aにより前記
メッセージM1を表示するとともに、各LED90を点
灯または点滅させることができるため、不正な手段によ
りRAMクリアの指示が行われたことをパチンコ機1か
ら離れた場所からでも知ることができる。したがって、
パチンコ店の者は、LED90が所定のパターンで点灯
または点滅しているパチンコ機を早期に発見し、そのパ
チンコ機により遊技をしている遊技者に対して注意を促
すことができる。
施形態について図16および図17を参照して説明す
る。図16は、この実施形態のパチンコ機に備えられた
遊技盤5の説明図であり、図17は、この実施形態のパ
チンコ機に備えられたメインCPU112が実行するR
AMクリア処理の流れを示すフローチャートである。な
お、この実施形態のパチンコ機1は、RAMクリアスイ
ッチの構成およびRAMクリア処理の内容を除いて前記
第1実施形態のパチンコ機1と同一であるため、その同
一部分の説明を省略または簡略化し、同一部分について
は同一の符号を使用する。
は、RAMクリアの指示を行うためのRAMクリア指示
スイッチ10aが設けられており、その下には、RAM
クリアの実行を指示するためのRAMクリア実行スイッ
チ10bが設けられている。また、両スイッチの左側に
は、電源スイッチ18が設けられている。この実施形態
では、RAMクリア指示スイッチ10aおよびRAMク
リア実行スイッチ10bは、共にプッシュON式のスイ
ッチである。メインCPU112は、セキュリティチェ
ック処理を実行し(図17のS60)、RAM116の
作業領域初期化処理を実行すると(S62)、RAMク
リア指示スイッチ10aがONしているか否かを判定す
る(S64)。ここで、ONしている場合は(S64:
Yes)、図3に示したメッセージM1の表示を指示す
るメッセージ表示コマンドを図柄制御装置32へ送信す
る(S66)。これにより、図柄表示器32aは、図3
に示したように「RAMクリアスイッチが操作されまし
た。RAMの内容を消去してもいいですか?」という内
容のメッセージM1を画面に表示する。
表示コマンドを送信してからの経過時間を計測するタイ
マがスタートしたことを示すタイマスタートフラグをセ
ットし(S68)、タイマカウンタ(Tカウンタ)に5,
000 をセットする(S70)。つまり、10秒(=2m
s×5,000 )のタイマをセットする。続いてメインCP
U112は、タイマスタートフラグがセットされている
か否かを判定し(S72)、セットされている場合は
(S72:Yes)、タイマカウンタが「0」になった
か否かを判定する(S74)。ここでメインCPU11
2は、タイマカウンタが「0」になっていない場合は
(S74:No)、RAMクリア実行スイッチ10bが
押されてONしたか否かを判定し(S76)、ONして
いない場合は(S76:No)、タイマカウンタを(−
1)し(S78)、S74に戻る。ここて、タイマカウ
ンタが「0」になっていないと判定し(S74:N
o)、RAMクリア実行スイッチ10bがONしたと判
定すると(S76:Yes)、つまり前記メッセージM
1が表示されてから10秒以内にRAMクリア実行スイ
ッチ10bが押されたと判定すると、RAMクリア処理
を実行する(S80)。つまり、RAM116に格納さ
れているバックアップデータを消去するとともに、大当
り抽選用カウンタCt1がカウントを開始するときの値
を初期値の「0」に戻す。
ら払出制御基板200のサブCPU212に対してRA
Mクリア命令が送信され、サブCPU212は、その命
令を受けてRAM216の記憶内容を消去する。続いて
メインCPU112は、タイマスタートフラグをリセッ
トし(S82)、S66において図柄表示器32aに表
示させた前記メッセージM1の消去を指示するメッセー
ジ消去コマンドを図柄制御装置32へ送信する(S8
4)。これにより、図柄表示器32aは、S66におい
て表示した前記メッセージM1を消去する。そしてメイ
ンCPU112は、入賞の検出、大当りかハズレかの抽
選、大当り抽選用カウンタCt1の初期値の更新など、
遊技の制御を開始する(S86)。その後、メインCP
U112は、RAMクリア指示スイッチ10aがONし
たか否か監視を続け、ぶらさげ基板および送信器などを
使用した不正行為により、RAMクリア指示スイッチ1
0aがONした場合にメインCPU112へ送信される
信号と同じ信号がメインCPU112へ送信された場合
は(S64:Yes)、S66〜S78を実行し、10
秒経過すると(S74:Yes)、RAMクリア処理を
実行しないで遊技の制御を続行する(S86)。また、
メインCPU112は、10秒以内にRAMクリア実行
スイッチ10bがONしなかった場合は(S74:Ye
s)、タイマスタートフラグをリセットし(S82)、
メッセージ消去コマンドを図柄制御装置32へ送信し
(S84)、遊技の制御を開始する(S86)。さら
に、メインCPU112は、RAMクリア指示スイッチ
10aがONしていない場合は(S64:No)、RA
M116に格納されているチェックデータが正しいデー
タであるか否か、たとえばA5A5Hであるか否かを判
定する(S100)。ここでA5A5Hである場合は
(S100:Yes)、遊技の制御を開始する(S8
6)。
使用すれば、RAMクリア指示スイッチ10aがONし
たときに直ぐに、大当り抽選用カウンタCt1の初期値
を「0」に戻すのではなく、一旦、RAMクリアを実行
する許可を問う表示を行い、その後10秒以内に、RA
Mクリア指示スイッチ10aとは別個に設けられたRA
Mクリア実行スイッチ10bがONしたことを条件とし
て、大当り抽選用カウンタCt1の初期値を「0」に戻
すことができる。したがって、遊技球が第1種始動口2
7を通過するタイミングを狙って、不正な手段でRAM
クリアの指示を行うことにより、大当り抽選用カウンタ
Ct1が「0」からカウントを開始し、大当りのカウン
ト値をカウントするタイミングと、メインCPU112
が大当り抽選用カウンタCt1のカウント値を取得する
タイミングとを一致させることができないため、大当り
を不正に発生させられるおそれがない。また、パチンコ
ホールの者は、RAMクリア指示スイッチ10aを押し
ながら電源を投入し、メッセージM1が表示されてから
10秒以内にRAMクリア実行スイッチ10bを押せ
ば、RAMクリア処理を行うことができる。
クリア指示スイッチ10aを押した場合であっても、R
AMクリアを実行する許可を問うメッセージM1が図柄
表示器32aに表示され、RAMクリア実行スイッチ1
0bを押さない限り、RAMクリア処理は実行されない
ため、RAMクリアスイッチ10aの誤操作によりRA
Mのバックアップデータが消去されてしまうおそれがな
い。 (3)また、先にRAMクリア実行スイッチ10bを押
した場合は、前記メッセージM1が表示されないため、
操作の間違いを知らせることができる。さらに、その場
合、メッセージM1が表示されていないことに関係な
く、次にRAM実行スイッチ10bを押した場合は、R
AMクリア処理は実行されないため、スイッチ操作の順
序を誤ったことにより、RAMクリア処理が実行されて
しまうおそれがない。 (4)遊技者の最大の関心事である大当りかハズレかの
抽選結果が表示される図柄表示器32aの画面に前記メ
ッセージM1を表示するため、その表示内容を遊技者に
確実に伝えることができる。したがって、上記メッセー
ジM1を見た遊技者は、まだRAMクリアが実行されて
いないことを知るため、遊技球が第1種始動口27を通
過したと同時にRAMクリアの指示を行うだけでは、大
当り抽選用カウンタCt1の初期値を「0」に戻すこと
ができず、大当りを発生させることができないと悟るこ
とになる。
の管理室などに設置されたコンピュータのモニタ画面に
表示することもできる。たとえば、パチンコ機の台番号
を示す表示と、RAMクリアの指示が行われたことを示
す表示とを対応付けて表示する。この構成を使用すれ
ば、どの台においてRAMクリアの指示が行われたの
か、一目瞭然に知ることができるため、その台で遊技を
している遊技者に対して迅速に注意を促すことができ
る。 (2)RAMクリアスイッチ10および電源スイッチ1
8を電源基板80、主基板100、払出制御基板200
などに設けることもできる。また、RAMクリア指示ス
イッチ10aおよびRAMクリア実行スイッチ10bを
電源基板80、主基板100、払出制御基板200など
に設けることもできる。 (3)電源が投入されているときにRAMクリアスイッ
チ10を操作することによりRAMクリア処理を実行す
るように構成することもできる。この場合、そのRAM
クリアスイッチ10を遊技者が操作することができる個
所に設けた場合であっても、RAMクリアスイッチ10
の操作によっては大当りを不正に発生させることはでき
ない。また、電源が投入されているときにRAMクリア
指示スイッチ10aおよびRAMクリア実行スイッチ1
0bを操作することによりRAMクリア処理を実行する
ように構成することもできる。この場合、それら両スイ
ッチを遊技者が操作することができる個所に設けた場合
であっても、両スイッチの操作によっては大当りを不正
に発生させることはできない。
に、音声制御装置79により音を出力することもでき
る。たとえば、「ピー」などの電子音を出力し、警告す
ることもできる。また、前記メッセージM1などを合成
音声により出力することもできる。これらの構成を使用
すれば、遊技者の聴覚に訴えて注意することができる。 (5)RAMクリアスイッチ10のカバーを透光性を有
する材料により形成し、そのカバーの内部に、RAMク
リアスイッチ10を押したときに点灯するLEDを設け
ることもできる。そして、そのLEDが点灯している間
にもう一度RAMクリアスイッチ10を押すと、RAM
クリア処理が実行され、RAMクリア処理が終了したと
きに上記LEDを消灯するように構成することもでき
る。また、上記LEDが点灯している間にもう一度RA
Mクリアスイッチ10を押すと、その押したときから所
定時間経過後にRAMクリア処理が実行され、RAMク
リア処理が終了したときに上記LEDを消灯するように
構成することもできる。これらの構成を使用すれば、図
柄表示器32aに前記メッセージM1を表示しなくて
も、LEDの点灯により、RAMクリアスイッチが押さ
れたことを確認することができるし、LEDの消灯によ
り、RAMクリア処理が終了したことを確認することが
できる。また、RAMクリア指示スイッチ10aおよび
RAMクリア実行スイッチ10bのカバーをそれぞれ透
光性を有する材料により形成し、各カバーの内部に、ス
イッチを押したときに点灯し、RAMクリア処理が終了
したときに消灯するLEDを設けることもできる。この
構成を使用すれば、図柄表示器32aに前記メッセージ
M1を表示しなくても、各LEDの点灯により、RAM
クリアスイッチ10aおよびRAMクリア実行スイッチ
10bが押されたことを確認することができるし、各L
EDの消灯により、RAMクリア処理が終了したことを
確認することができる。なお、両スイッチの一方を上記
構成にしてもよい。 (6)前記メッセージM1の内容は、図3に示した内容
に限定されるものではない。また、図10または図17
に示したタイマカウンタの5,000 は、それ以外の値に設
定することもできる。 (7)この発明は、第2種パチンコ機、第3種パチンコ
機にも適用することができる。また、第1種ないし第3
種パチンコ機のいずれか2つ以上を組み合わせて構成さ
れたパチンコ機にも適用することができる。さらに、ス
ロットマシン、雀球、アレンジボール、その他遊技場に
設置されている遊技機など、大当りかハズレかを抽選す
る機能を備えた遊技機に適用することができる。
り抽選用カウンタCt1が、請求項1に記載のカウンタ
に対応し、第1種始動口27または両翼を開放した普通
電動役物47が所定の領域に対応する。第1種始動口ス
イッチ27aが検出手段に対応し、RAM116および
RAM216が遊技状態記憶手段に対応する。RAMク
リアスイッチ10が消去手段に対応し、図柄表示器32
aが報知手段に対応する。RAMクリア指示スイッチ1
0aが請求項5に記載の第1の指示手段に対応し、RA
Mクリア実行スイッチ10bが第2の指示手段に対応す
る。そして、メインCPU112が実行する第1種始動
口処理(図8)および特別図柄制御のS26〜S36
(図9)が、請求項1に記載の抽選手段として機能す
る。また、メインCPU112が実行するRAMクリア
処理のS66(図10)が請求項1に記載の報知手段と
して機能するとともに、請求項6または請求項7に記載
の報知処理に対応する。さらに、メインCPU112が
実行するRAMクリア処理のS80が請求項1に記載の
消去手段として機能するとともに、請求項6または請求
項7に記載の消去処理に対応する。また、S66および
S80を含む処理を実行するためのコンピュータプログ
ラムが、請求項6に係るコンピュータプログラムに対応
し、そのコンピュータプログラムが記録されたROM1
14が請求項7に係る記録媒体に対応する。
示す斜視説明図である。
の主要構成を示す正面説明図である。
2aにメッセージが表示された状態を示す正面説明図で
ある。
明図である。
す説明図である。
る。
理の流れを示すフローチャートである。
流れを示すフローチャートである。
処理の流れを示すフローチャートである。
に備えられた枠ランプ9を構成するLEDの配置を示す
説明図であり、図11(B)は、第2実施形態のパチン
コ機に備えられたコーナー飾り11を構成するLEDの
配置を示す説明図である。
を示す斜視説明図であり、図12(B)は、図12
(A)に示すLEDを側面から見た場合に各素子から光
りが出射される様子を模式的に示す説明図である。
図である。
備えられた第1種始動口と第1種始動口スイッチとの配
置関係を示す説明図であり、図14(B)は、図13に
示すパチンコ機の電気的構成の一部をブロックで示す説
明図である。
である。
盤5の説明図である。
ンCPU112が実行するRAMクリア処理の流れを示
すフローチャートである。
Claims (7)
- 【請求項1】 カウンタと、 遊技盤に発射された遊技球が所定の領域を通過したこと
を検出する検出手段と、 この遊技機に供給されている電源が遮断された際に遊技
状態を記憶する遊技状態記憶手段と、 前記検出手段により前記遊技球が前記所定の領域を通過
したことが検出されたときに前記カウンタのカウント値
を取得するとともに、その取得したカウント値に基づい
て大当りかハズレかを抽選する抽選手段と、 前記カウンタがカウントを開始するときの値を初期値に
戻すとともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている
遊技状態を消去する消去手段とを備えており、 前記電源の供給が再開された際に前記遊技状態記憶手段
に記憶されている遊技状態に基づいて遊技を再開可能な
遊技機であって、 前記消去手段による前記消去が指示された際に、前記消
去を実行する許可を問う報知を行う報知手段を備えてお
り、 前記消去手段は、 前記報知手段により前記報知が行われた後に前記消去が
指示されたことを条件として、前記カウンタがカウント
を開始するときの値を初期値に戻すとともに、前記遊技
状態記憶手段に記憶されている遊技状態を消去すること
を特徴とする遊技機。 - 【請求項2】 前記報知手段は、 前記抽選手段による抽選の結果に対応する画像の表示
と、前記消去を実行することの許可を問う表示とを行う
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 【請求項3】 前記報知手段は、 所定個所に設けられた発光部材を発光させることによ
り、前記消去を実行することの許可を問う表示を行うこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技
機。 - 【請求項4】 前記消去手段は、 前記報知手段により前記報知が行われた後の所定時間内
に前記消去が指示されない場合は、前記カウンタがカウ
ントを開始するときの値を初期値に戻さないとともに、
前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態を消去
しないことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
れか1つに記載の遊技機。 - 【請求項5】 前記消去手段は、 前記消去の指示を行う第1の指示手段と、前記消去を実
行させる指示を行う第2の指示手段とを備えており、前
記報知手段は、前記第1の指示手段により前記消去の指
示が行われた際に、前記消去を実行する許可を問う報知
を行い、 前記報知手段により前記報知が行われた後に前記第2の
指示手段により前記消去を実行させる指示が行われた場
合に前記消去を実行することを特徴とする請求項1ない
し請求項4のいずれか1つに記載の遊技機。 - 【請求項6】 カウンタと、遊技盤に発射された遊技球
が所定の領域を通過したことを検出する検出手段と、こ
の遊技機に供給されている電源が遮断された際に遊技状
態を記憶する遊技状態記憶手段と、前記検出手段により
前記遊技球が前記所定の領域を通過したことが検出され
たときに前記カウンタのカウント値を取得するととも
に、その取得したカウント値に基づいて大当りかハズレ
かを抽選する抽選手段と、前記カウンタがカウントを開
始するときの値を初期値に戻すとともに、前記遊技状態
記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する消去手段
とを備えており、前記電源の供給が再開された際に前記
遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態に基づいて
遊技を再開可能な遊技機であって、前記消去手段による
前記消去が指示された際に、前記消去を実行する許可を
問う報知を行う報知手段を備えており、前記消去手段
は、前記報知手段により前記報知が行われた後に前記消
去が指示されたことを条件として、前記カウンタがカウ
ントを開始するときの値を初期値に戻すとともに、前記
遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する
遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュ
ータプログラムであって、 前記報知手段および前記消去手段として機能するコンピ
ュータが、前記消去手段による前記消去が指示された際
に、前記消去を実行する許可を問う報知を行う報知処理
と、前記消去手段が、前記報知処理により前記報知が行
われた後に前記消去が指示されたことを条件として、前
記カウンタがカウントを開始するときの値を初期値に戻
すとともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊
技状態を消去する消去処理とを含む処理を実行するため
のコンピュータプログラム。 - 【請求項7】 カウンタと、遊技盤に発射された遊技球
が所定の領域を通過したことを検出する検出手段と、こ
の遊技機に供給されている電源が遮断された際に遊技状
態を記憶する遊技状態記憶手段と、前記検出手段により
前記遊技球が前記所定の領域を通過したことが検出され
たときに前記カウンタのカウント値を取得するととも
に、その取得したカウント値に基づいて大当りかハズレ
かを抽選する抽選手段と、前記カウンタがカウントを開
始するときの値を初期値に戻すとともに、前記遊技状態
記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する消去手段
とを備えており、前記電源の供給が再開された際に前記
遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態に基づいて
遊技を再開可能な遊技機であって、前記消去手段による
前記消去が指示された際に、前記消去を実行する許可を
問う報知を行う報知手段を備えており、前記消去手段
は、前記報知手段により前記報知が行われた後に前記消
去が指示されたことを条件として、前記カウンタがカウ
ントを開始するときの値を初期値に戻すとともに、前記
遊技状態記憶手段に記憶されている遊技状態を消去する
遊技機をコンピュータにより機能させるためのコンピュ
ータプログラムが記録された記録媒体であって、 前記報知手段および前記消去手段として機能するコンピ
ュータが、前記消去手段による前記消去が指示された際
に、前記消去を実行する許可を問う報知を行う報知処理
と、前記消去手段が、前記報知処理により前記報知が行
われた後に前記消去が指示されたことを条件として、前
記カウンタがカウントを開始するときの値を初期値に戻
すとともに、前記遊技状態記憶手段に記憶されている遊
技状態を消去する消去処理とを含む処理を実行するため
のコンピュータプログラムが記録された記録媒体。
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