JP4028313B2 - 交通情報授受装置、信号制御装置、及び信号制御システム - Google Patents

交通情報授受装置、信号制御装置、及び信号制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は交通情報授受装置、信号制御装置、及び信号制御システムに関し、より詳細には、車両などの移動体に装備され、各移動体間で交通情報(例えば、渋滞情報など)の授受を行うための交通情報授受装置、各移動体間で授受される前記交通情報を利用した信号制御装置、及び信号制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術としては、図20に示したように、例えば、矢印FAの方向に走行する車両Mが、対向車線RBを走行する対向車両MT11〜MT1nを検出することによって、対向車線RBに関する渋滞情報(例えば、渋滞開始位置、渋滞終了位置、渋滞区間での速度)を求め、渋滞箇所よりも後方を走行している対向車両MT21〜MT24に対して、前記渋滞情報を送信するといった装置がある。
【0003】
これにより、渋滞箇所よりも後方を走行している対向車両MT21〜MT24の運転者は、渋滞に巻き込まれないように、迂回をすることができるだけでなく、渋滞区間の通り抜けに要する時間などを把握することができるので、余計な不安などを抱くのを解消、あるいは軽減することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記したような従来の装置では、車両Mとすれ違う対向車両MT21〜MT24へは、前記渋滞情報を伝達することができるが、例えば、対向車線RBへ進入してくる可能性のある車両MT、MT、MTへは、前記渋滞情報を伝達することができないといった問題がある。
【0005】
また、車両Mについても、通信の負担がかかり過ぎるので、前記渋滞情報を終わりなく送信し続けることはできない。そのため、例えば、対向車両MT21、MT22には前記渋滞情報を送信することができたとしても、それ以降の対向車両MT23、MT24には前記渋滞情報を送信することができないといった問題もある。また、前記渋滞情報については、各車両の運転者へ伝えることはもちろん大変有益であるが、渋滞そのものの解消、あるいは軽減を図ることはより一層有益であろうと思われる。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、渋滞情報などの交通情報を限られた範囲に存在する車両だけでなく、渋滞に巻き込まれる可能性のある車両の多くに伝えることができ、なおかつ車両1台における通信の負担を軽減することのできる交通情報授受装置、前記渋滞情報を利用した信号制御装置、及び信号制御システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係る交通情報授受装置(1)は、車両などの移動体Moに装備され、各移動体間で交通情報の授受を行うための交通情報授受装置であって、移動体間での情報の授受を可能とする近距離用の通信手段と、別の移動体Mrに装備された別の交通情報授受装置Urから送信されてくる交通情報を、前記通信手段を用いて、さらに別の移動体Msに装備された別の交通情報授受装置Usへ送信する第1の送信制御手段と、別の移動体Mrに装備された別の交通情報授受装置Urから送信されてくる前記交通情報に含まれる渋滞箇所などを示す位置情報に基づいて、前記交通情報を別の移動体Msに装備された別の交通情報授受装置Usへ送信すべきか否かを判断する第1の送信判断手段とを備え、前記第1の送信制御手段が、前記第1の送信判断手段による判断結果に基づいて、前記交通情報の送信を行うものであることを特徴としている。
【0008】
上記交通情報授受装置(1)によれば、別の移動体Mrに装備された別の交通情報授受装置Urから送信されてくる前記交通情報が、さらに別の移動体Msに装備された別の交通情報授受装置Usへ送信される。すなわち、ある移動体から別の移動体へと前記交通情報が順々に伝えられていくので、非常に多くの移動体に前記交通情報を伝えることができる。
【0009】
また、ある特定の移動体だけが、前記交通情報の送信の役割を担うのではなく、前記交通情報を受信する側に立ったものが、次の段階では、前記交通情報を送信する側に立っているので、1個の移動体にかかる通信の負担を軽減することができる。
【0016】
ところで、ある移動体から別の移動体へと前記交通情報が順々に伝えられていく処理に全く制限がなければ、同じ情報が無数に送受信されることとなり、通信の混雑や、大きな無駄を生じる虞がある。また、渋滞情報については、渋滞に巻き込まれる可能性の低い移動体へ伝えることができなかったとしても別段大きな問題は生じないものと思われる。
【0017】
上記交通情報授受装置()によれば、前記交通情報に含まれる渋滞箇所を示す位置情報に基づいて、前記交通情報を別の移動体Msに装備された別の交通情報授受装置Usへ送信すべきか否かが判断され、その判断結果に基づいて、前記交通情報が送信される。例えば、渋滞箇所から遠く離れた移動体、すなわち渋滞に巻き込まれる可能性の低い移動体へは、渋滞情報を送信しないようにすることができるので、通信混雑を解消、あるいは軽減したり、無駄な通信を行わないようにすることができる。
【0018】
また、本発明に係る交通情報授受装置()は、上記交通情報授受装置(1)において、渋滞を検出する渋滞検出手段と、該渋滞検出手段により得られた渋滞情報を、前記通信手段を用いて、別の移動体に装備された別の交通情報授受装置へ送信する第2の送信制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0019】
上記交通情報授受装置()によれば、前記渋滞検出手段を備え、該渋滞検出手段により得られた渋滞情報が、別の移動体へ伝えられるので、非常にタイムリーな渋滞情報を別の移動体へ伝えることができる。特に、渋滞状況などは時々刻々と変化するものであるため、非常に有益なものとなる。
【0020】
また、本発明に係る交通情報授受装置()は、上記交通情報授受装置()において、前記渋滞検出手段が、渋滞の状況変化に基づいて、渋滞原因種別を検出する機能を有するものであると共に、前記第2の送信制御手段が、渋滞原因種別に関する情報が含まれた前記渋滞情報を、前記別の移動体に装備された別の交通情報授受装置へ送信するものであることを特徴としている。
【0021】
上記交通情報授受装置()によれば、渋滞原因種別(例えば、事故による渋滞、自然渋滞、違反駐車による渋滞)に関する情報が含まれた前記渋滞情報が、前記別の移動体に装備された前記別の交通情報授受装置へ送信されるので、ある移動体から別の移動体へと、渋滞原因種別に関する情報が含まれた前記渋滞情報が順々に伝えられていくこととなる。
【0022】
従って、伝えられてきた渋滞原因種別に関する情報を、各移動体の運転者に対して紹介することによって、運転者は渋滞の原因を認識することができ、もし仮に渋滞へ巻き込まれたとしても、渋滞区間を抜けるのに要する時間などをある程度予測することができるので、渋滞による余計な不安を抱くのを解消したり、軽減することができる。
【0023】
また、本発明に係る交通情報授受装置()は、上記交通情報授受装置()において、前記渋滞検出手段が、渋滞の状況変化に基づいて、渋滞原因種別を検出する機能を有するものであると共に、渋滞原因種別に関する情報に基づいて、前記渋滞情報を警察などの所定の機関へ送信すべきか否かを判断する第の送信判断手段と、該第の送信判断手段による判断結果に基づいて、自己の移動体Moに装備されている移動体通信装置などを用いて、前記渋滞情報を前記所定の機関へ送信する第3の送信制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0024】
上記交通情報授受装置()によれば、渋滞原因種別(例えば、事故による渋滞、自然渋滞、違反駐車による渋滞)に関する情報に基づいて、前記渋滞情報を警察などの所定の機関へ送信すべきか否かが判断され、送信すべきと判断されると、前記渋滞情報が警察などへ送信される。従って、例えば、渋滞が自然渋滞ではなく、事故や違反駐車による渋滞の場合には警察へ連絡することによって、渋滞の原因を速やかに解消することができる。
【0025】
また、本発明に係る交通情報授受装置()は、上記交通情報授受装置()において、前記渋滞検出手段が、渋滞の状況変化に基づいて、渋滞原因種別を検出する機能を有するものであると共に、渋滞原因種別に関する情報に基づいて、前記渋滞情報を送信すべき機関を決定する機関決定手段と、自己の移動体Moに装備されている移動体通信装置などを用いて、前記渋滞情報を前記機関決定手段により決定された機関へ送信する第4の送信制御手段とを備えていることを特徴としている。
【0026】
上記交通情報授受装置()によれば、渋滞原因種別(例えば、事故による渋滞、自然渋滞、違反駐車による渋滞)に関する情報に基づいて、前記渋滞情報を送信すべき機関(例えば、警察、消防署、病院)が決定され、決定された機関へ前記渋滞情報が送信される。従って、例えば、渋滞が違反駐車による渋滞である場合には、警察へ連絡し、また渋滞が事故による渋滞である場合には、警察、消防署、病院などへ連絡することによって、渋滞の原因を速やかに解消することができる。
【0027】
また、本発明に係る交通情報授受装置()は、上記交通情報授受装置(1)〜()のいずれかにおいて、緊急車両などに装備された緊急情報送信装置から送信されてくる緊急車両の走行位置などを示す緊急情報を前記交通情報として、前記通信手段を用いて、別の移動体へ送信する第5の送信制御手段を備えていることを特徴としている。
【0028】
上記交通情報授受装置()によれば、緊急車両の走行位置などを示す緊急情報が前記交通情報として、前記別の移動体に装備された前記別の交通情報授受装置へ送信されるので、ある移動体から別の移動体へと、前記緊急情報が順々に伝えられていくこととなる。
従って、伝えられてきた緊急情報を、各移動体の運転者に対して紹介することによって、運転者は救急車やパトカーが接近していることなどを認識することができ、スムーズに救急車などに道を譲ることができるようになる。
【0029】
また、本発明に係る交通情報授受装置()は、上記交通情報授受装置(1)〜()のいずれかにおいて、別の移動体Mrに装備された別の交通情報授受装置Urから送信されてくる前記交通情報のうち、自己の移動体Moに関する移動体情報に基づいて、自己の移動体Moにとって有用な情報を選択する有用情報選択手段を備えていることを特徴としている。
【0030】
ところで、上記交通情報授受装置(1)〜()では、例えば、渋滞に巻き込まれる可能性のある移動体の多くに、渋滞情報を伝えようとするため、渋滞に巻き込まれない移動体に対しても前記渋滞情報が伝えられてしまい、その結果、あまり有用でない情報についても取得してしまうこととなる。従って、取得した情報全てを前記移動体の運転者に紹介すると、運転者に混乱を与えてしまう虞がある。
【0031】
上記交通情報授受装置()によれば、自己の移動体Moに関する移動体情報(例えば、自己の移動体Moが走行するであろう経路情報や、ウィンカーの点灯情報)に基づいて、自己の移動体Moにとって有用な情報が選択されるので、自己の移動体Moの運転者に対して、有用な情報だけを提供することができ、運転者に混乱を与えないようにすることができる。
【0032】
なお、自己の移動体Moにとって有用な情報であるか否かの判断について、例えば、前記経路情報や、ウィンカーの点灯情報に基づいて、自己の移動体Moが渋滞の発生している車線へ進入してきたこと(又は進入すること)が検出されると、前記渋滞に関する情報は有用な情報であると判断するといった方法が挙げられる。
【0033】
また、本発明に係る交通情報授受装置()は、上記交通情報授受装置()において、自己の移動体Moに装備されたオーディオ装置と接続可能となるように構成されると共に、前記有益情報選択手段により前記有用な情報として、渋滞情報が選択された場合、前記渋滞情報に基づいて、前記オーディオ装置から所定の期間、所定の音楽を流させるオーディオ制御手段を備えていることを特徴としている。
【0034】
上記交通情報授受装置()によれば、有用な情報として、渋滞情報が選択された場合、前記渋滞情報に基づいて、前記オーディオ装置から所定の期間(例えば、渋滞区間の走行中)、所定の音楽(例えば、予め設定されたリラクゼーションを促す音楽)が流されるので、渋滞に巻き込まれたとしても、運転者をリラックスさせることができる。
【0035】
また、本発明に係る交通情報授受装置()は、上記交通情報授受装置(1)〜()のいずれかにおいて、前記通信手段が、指向性を有したものであることを特徴としている。
【0036】
上記交通情報授受装置()によれば、前記通信手段が、指向性を有したものであり、前記交通情報を送信する方向や、前記交通情報を受信する方向が限定される。すなわち、前記交通情報の送受信先に制限を加えることができるので、通信回数などを少なくすることができ、通信の混雑を防止することができる。
【0037】
また、本発明に係る交通情報授受装置(10)は、上記交通情報授受装置()において、自己の移動体Moに関する移動体情報に基づいて、前記通信手段を制御することによって、通信方向を切り換える通信方向切換制御手段を備えていることを特徴としている。
【0038】
上記交通情報授受装置(10)によれば、自己の移動体Moに関する移動体情報(例えば、位置情報、自己の移動体Moが走行するであろう経路情報)に基づいて、前記交通情報の送受信方向を切り換えることができるので、前記交通情報の送受信方向を適切な方向に設定することができる。
【0039】
例えば、直進が続く場合には、対向車線を走行中の対向車両とのデータのやり取りが有用であると判断し、送受信方向を右斜め前にし、他方、交差点で左折する場合には、これから進入しようとする車線を走行中の車両とのデータのやり取りが有用であると判断し、送受信方向を左斜め前にする。
【0040】
また、本発明に係る交通情報授受装置(11)は、上記交通情報授受装置(1)〜(10)のいずれかにおいて、前記第1の送信制御手段が、応答要求信号を送信し、該応答要求信号に応答した相手方に対して、前記交通情報を送信するものであると共に、別の移動体に装備された別の交通情報授受装置から送信されてくる前記応答要求信号に対する応答を行うか否かの設定を可能にする応答設定手段と、該応答設定手段による設定に従って、前記応答要求信号に対する応答を行う応答手段とを備えていることを特徴としている。
【0041】
上記交通情報授受装置(11)によれば、前記応答要求信号に応答した相手方に対して、前記交通情報が送信される。換言すれば、前記応答要求信号に応答しないところへは、前記交通情報が送信されないこととなる。また、前記応答要求信号に対する応答を行うか否かについて設定が可能であるので、各移動体毎に前記交通情報を取得するかしないかの設定を行うことができる。
【0042】
また、本発明に係る交通情報授受装置(12)は、上記交通情報授受装置(11)において、前記応答設定手段が、前記移動体に関する移動体情報に基づいて、前記応答を行うか否かを設定するものであることを特徴としている。
【0043】
上記交通情報授受装置(12)によれば、前記応答要求信号に対する前記応答を行うか否かが、前記移動体に関する移動体情報(例えば、バッテリー容量)に基づいて設定されるので、例えば、バッテリー残量が少ない場合には、前記応答要求を行わないように設定することによって、バッテリー残量が著しく低下するのを防止することができる。
【0044】
また、本発明に係る交通情報授受装置(13)は、上記交通情報授受装置(11)において、前記応答設定手段が、ユーザーが指示入力するための指示入力手段を介して入力された指示に基づいて、前記応答を行うか否かを設定するものであることを特徴としている。
【0045】
上記交通情報授受装置(13)によれば、前記応答要求信号に対する前記応答を行うか否かを、ユーザー自身が自由に設定を行うことができるので、ユーザーの好みに設定することができる。
【0046】
また、本発明に係る交通情報授受装置(14)は、上記交通情報授受装置(1)〜(10)のいずれかにおいて、前記第1の送信制御手段が、相手方からの交通情報の送信要求を受けずに、一方的に前記交通情報を送信するものであることを特徴としている。
【0047】
上記交通情報授受装置(11)〜(13)では、前記応答要求信号に応答した相手方へ前記交通情報を送信するようになっているが、上記交通情報授受装置(14)によれば、相手方からの送信要求を受けずに、一方的に前記交通情報が送信されるので、通信回数を少なくすることができる。
【0048】
また、本発明に係る交通情報授受装置(15)は、上記交通情報授受装置(1)〜(14)のいずれかにおいて、前記交通情報の送受信に関するデータ量、及び/又は送受信回数をカウントするカウント手段を備えていることを特徴としている。
【0049】
前記交通情報の送受信を行うには何らかの負担がかかり、例えば、通信コストがかかることも考えられる。ところで、渋滞情報を送信する場合というのは、渋滞が発生した場合であり、また渋滞の種別としては、事故による渋滞、自然渋滞、違反駐車による渋滞などが挙げられる。
【0050】
これら3つの渋滞のうち、違反駐車による渋滞は明らかに人間が原因であり、また事故による渋滞についてもその原因が人間である可能性が高い。従って、違反駐車による渋滞や事故による渋滞に関する情報の通信コストを、駐車違反をしたのでも、また事故を起こしたのでもない者が負担するのは不条理であるように思われる。
【0051】
上記交通情報授受装置(15)によれば、前記交通情報の送受信に関するデータ量、及び/又は送受信回数がカウントされるので、前記渋滞情報の通信コストなどを算出することができるようになる。これにより、ユーザーによる駐車違反者や事故を起こした者に対する、通信コストの支払いなどの請求をし易くすることができる。
【0052】
また、本発明に係る信号制御装置(1)は、上記交通情報授受装置(1)〜(15)から送信されてくるデータを受信するための受信手段を備え、信号機あるいは該信号機付近の不動体に装備される信号制御装置であって、前記データに含まれる渋滞情報に基づいて、渋滞を解消すべく、前記信号機の信号制御を行う信号制御手段を備えていることを特徴としている。
【0053】
上記信号制御装置(1)によれば、ある移動体から別の移動体へと伝えられていくデータを受信することができ、受信したデータに含まれる渋滞情報に基づいて、渋滞を解消すべく、前記信号機の信号制御が行われる。移動体から得られる情報は、交通情報送信センターなどから得られる情報よりも、新しさ、地域性という点で非常に優れているため、渋滞の解消を非常に効率よく行うことができるようになる。
【0054】
また、本発明に係る信号制御装置(2)は、上記信号制御装置(1)において、前記信号制御手段が、前記渋滞情報に基づいて、前記信号機だけでなく、該信号機が設置された交差点とは異なる交差点に設置された少なくとも1以上の別の信号機と連係した信号制御も行うものであることを特徴としている。
上記信号制御装置(2)によれば、設置されている交差点の異なる、複数の信号機を連係させた信号制御が行われるので、渋滞の解消をより一層効果的に行うことができる。
【0055】
また、本発明に係る信号制御装置(3)は、上記信号制御装置(1)又は(2)において、前記渋滞情報に基づいて、前記信号制御手段による信号制御前の渋滞状況と、信号制御後の渋滞状況とを比較する渋滞状況比較手段を備えていることを特徴としている。
【0056】
上記信号制御装置(3)によれば、前記信号制御手段による信号制御前の渋滞状況と、信号制御後の渋滞状況とが比較されるので、この比較結果に基づいて、渋滞が改善されているか否かを判断することができる。
【0057】
また、本発明に係る信号制御システム(1)は、上記信号制御装置(2)を備えた信号制御システムであって、前記信号制御装置と、前記別の信号機の信号制御部とが有線で接続されていることを特徴としている。
【0058】
上記信号制御システム(1)によれば、前記信号制御装置と、前記別の信号機の信号制御部とが無線ではなく、有線で接続されているので、無線通信状態が低下するのを防止することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る交通情報授受装置、信号制御装置、及び信号制御システムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0060】
図1は実施の形態(1)に係る交通情報授受装置の要部を概略的に示したブロック図である。図中1は交通情報授受装置を示しており、交通情報授受装置1はCPU3、ROM4、及びRAM5を含んで構成されるマイクロコンピュータ(以降、マイコンと略す)2と、交通情報授受装置1が搭載される車両(自己車両Ma)の情報(例えば、他の車両と識別するための車両識別コードなど)が記憶された不揮発性メモリであるEEPROM6と、通信距離が10m程度である近距離用の通信手段7とを含んで構成されている。
【0061】
また、マイコン2は自己車両Maに装備されている車速センサ8と、ナビゲーション装置9と、対向車両検知センサ10と接続されており、これらセンサなどから得られる情報に基づいて、渋滞の検知を行うことができるようになっている。さらに、マイコン2は携帯電話11やユーザーが操作するための操作装置12と接続されており、携帯電話11を通じて警察などの緊急機関へ連絡を行ったりすることができるようになっている。
【0062】
次に、実施の形態(1)に係る交通情報授受装置1におけるマイコン2の行う処理動作▲1▼を図2に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理動作▲1▼は渋滞発生、及び発生した渋滞の種別(例えば、事故による渋滞、自然渋滞、違反駐車による渋滞)を検出するための動作である。
【0063】
まず、車速センサ8から得られる情報に基づいて、車速が低下しているか否かを判断し(ステップS1)、車速が低下していると判断すれば、次に、ナビゲーション装置9から現在走行中の道路に関する情報(例えば、制限速度、対向車線の有無)を取得する(ステップS2)。
【0064】
次に、車速センサ8から得られる情報と、先程取得した制限速度情報とに基づいて、自己車両Maの走行速度が、制限速度の30%以下である状態が所定の期間(例えば、30秒間)継続しているか否かを判断し(ステップS3)、前記状態が前記所定の期間継続していると判断すれば、自己車両Maが渋滞に巻き込まれていると看做し、渋滞用フラグfを1にし(ステップS4)、その後、渋滞種別用フラグfを0にする(ステップS5)。なお、渋滞種別用フラグfの0は、渋滞種別を判別することができていないことを示している。
【0065】
次に、渋滞種別を判別するために、ステップS2で取得した情報に基づいて、走行中の道路に対向車線が存在するか否かを判断し(ステップS6)、対向車線が存在すると判断すれば、対向車両検知センサ10から得られる情報に基づいて、対向車線を走行する車両(すなわち対向車両)が存在するか否かを判断する(ステップS7)。
【0066】
対向車両が存在しない場合というのは、正面衝突などの事故によって、対向車線が塞がれたことによる可能性が高い。従って、対向車両が存在しない場合には、自己車両Maが巻き込まれている渋滞の種別を事故による渋滞と考えることができる。
【0067】
このためステップS7において、対向車両が存在しない、すなわち自己車両Maが巻き込まれた渋滞の種別が事故による渋滞であると判断すれば、渋滞種別用フラグfを1にし(ステップS8)、次に、渋滞発生処理を要求する(ステップS9)。一方、対向車両が存在すると判断すれば、次に、対向車両検知センサ10から得られる情報、及び車速センサ8から得られる情報に基づいて、対向車両が走行していない場合には、対向車両が走行している場合と比較し、渋滞が緩和されている(例えば、平均速度が上がっている)か否かを判断する(ステップS10)。
【0068】
例えば、自己車両Maの走行車線上に駐車違反をした車両があり、それによって渋滞が生じている場合、対向車両が走行していなければ、対向車線を走行することによって、違反車両を避けて進むことができるが、対向車両が走行していれば、そのまま停止していなければならない。従って、対向車両が走行していないことによって、渋滞が緩和される場合には、自己車両Maが巻き込まれている渋滞の種別を違反駐車による渋滞と考えることができる。
【0069】
このためステップS10において、対向車両が走行していない場合には、渋滞が緩和されている、すなわち自己車両Maが巻き込まれた渋滞の種別が違反駐車による渋滞であると判断すれば、渋滞種別用フラグfを2にし(ステップS11)、次に、渋滞発生処理を要求する(ステップS9)。一方、対向車両が走行していなくても、渋滞が緩和されない、すなわち自己車両Maが巻き込まれている渋滞の種別が事故による渋滞でも、違反駐車による渋滞でもないと判断すれば、前記渋滞の種別を自然渋滞と看做し、渋滞種別用フラグfを3にし(ステップS12)、次に、渋滞発生処理を要求する(ステップS9)。
また、ステップS6において、対向車線が存在しないと判断すれば、渋滞種別の判別を行うことができないとし、そのままステップS9へ進んで、渋滞発生処理の要求を行う。
【0070】
また、ステップS1において、車速が低下していないと判断したり、ステップS3において、制限速度の30%以下である状態が前記所定の期間継続していないと判断した場合には、自己車両Maは渋滞に巻き込まれていないとし、そのまま処理動作▲1▼を終了する。
【0071】
次に、実施の形態(1)に係る交通情報授受装置1におけるマイコン2の行う処理動作▲2▼を図3に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作▲2▼は前記渋滞発生処理が要求された場合(図2のステップS9参照)に行われる動作である。
【0072】
まず、渋滞情報(例えば、渋滞箇所、現在の時間など)を取得し、取得した渋滞情報をRAM5へ記憶し(ステップS21)、次に、渋滞種別情報があるか否か、すなわち渋滞種別用フラグfが0ではなく、1〜3のいずれかであるか否かを判断する(ステップS22)。
【0073】
渋滞種別用フラグfが1〜3のいずれかであると判断すれば、次に、渋滞種別が事故による渋滞である(フラグf=1)か否かを判断し(ステップS23)、前記渋滞種別が事故による渋滞であると判断すれば、携帯電話11を用いて前記渋滞情報を警察や消防署へ送信し(ステップS24)、その後、ステップS27へ進む。
【0074】
一方、前記渋滞種別が事故による渋滞でないと判断すれば、次に、前記渋滞種別が違反駐車による渋滞である(フラグf=2)か否かを判断し(ステップS25)、前記渋滞種別が違反駐車による渋滞であると判断すれば、携帯電話11を用いて前記渋滞情報を(消防署へは連絡せず)警察にだけ送信し(ステップS26)、その後、ステップS27へ進む。他方、前記渋滞種別が違反駐車による渋滞でもないと判断すれば、前記渋滞種別は自然渋滞であると看做し、警察などへの通報を行うことなく、そのままステップS27へ進む。
また、ステップS22において、渋滞種別情報がない(フラグf=0)と判断した場合にも、警察などへの通報を行うことなく、そのままステップS27へ進む。
【0075】
ステップS27では、前記渋滞情報の送信回数をカウントするためのカウンタcを0にし、次に、前記渋滞情報を別の車両Mxへ送信するのに先駆け、別の車両Mxとの間で通信接続を実現するために、前記渋滞情報を別の渋滞情報と区別するための情報識別コードと、自己車両Maの車両識別コードとを含んで構成される応答要求信号α(図4参照)を通信手段7を用いて送信する(ステップS28)。
【0076】
その後、渋滞情報伝達のために行う信号の送信回数をカウントするための送信カウンタscに1を加算し(ステップS29)、タイマtを0にしてスタートさせる(ステップS30)。なお、応答要求信号αについては近距離用の通信手段7を用いて送信されるので、応答要求信号αを受信することができる車両は、自己車両Maから半径10mくらいの範囲に存在する車両だけである。
【0077】
図4は自己車両Maから送信される応答要求信号αのデータフォーマットであり、この応答要求信号αは開始ビット21と、送信する情報が渋滞情報であることを示す情報種別コード22と、渋滞検出車両の車両識別コード及び渋滞検出時刻を示した数値からなる情報識別コード23と、自己車両Maの車両識別コード24とを含んで構成されている。
【0078】
また、応答要求信号αを受信した場合における処理動作については、図12に示したフローチャートに基づいて後で詳しく説明するが、自己車両Maから送信される応答要求信号αを受信した別の車両Mxは、自己車両Maから送信される渋滞情報を受信しても良い状態となっている場合には、応答信号β(図5参照)を送信するようになっている。
【0079】
図5は自己車両Maから送信される応答要求信号αに対し、別の車両Mxから送信される応答信号βのデータフォーマットであり、この応答信号βは開始ビット31と、受信を要求する渋滞情報の情報識別コード32と、前記渋滞情報の送信元となる自己車両Ma(別の車両Mxから見れば相方車両)の車両識別コード33と、別の車両Mx(別の車両Mxから見れば自己車両)の車両識別コード34とを含んで構成されている。
【0080】
なお、実際に信号の送受信を行うのは、自己車両Maや別の車両Mxに装備されている交通情報授受装置1であるが、説明を容易にするために、ここでは便宜上「自己車両Maから送信される信号」といった表現や「信号を受信した別の車両Mx」といった表現を用いている。
【0081】
次に、応答要求信号αに対する応答があったか否か、すなわち応答信号βを受信したか否かを判断し(ステップS31)、応答信号βを受信したと判断すれば、まずカウンタkを0にし(ステップS32)、次に、応答信号βを送信してきた別の車両Mx、すなわちデータ通信の相手となる相方車両Mbに対して、前記渋滞情報にカウンタkが付加された情報伝達信号γ(図6参照)を、通信手段7を用いて送信し(ステップS33)、その後、送信カウンタscに1を加算すると共に(ステップS34)、前記渋滞情報の送信回数をカウントするためのカウンタcに1を加算する(ステップS35)。
【0082】
図6は自己車両Maから送信される情報伝達信号γのデータフォーマットであり、この情報伝達信号γは開始ビット41と、情報識別コード42と、相方車両Mbの車両識別コード43と、自己車両Maの車両識別コード44と、前記渋滞情報45と、カウンタkとを含んで構成されている。
【0083】
情報伝達信号を近距離用の通信手段7を用いて送信することにより、図7に示したように、自己車両の周辺に存在する車両Dへ前記渋滞情報を送信することができる。なお、ここでは渋滞が発生していることを検出し、前記渋滞情報を最初に送信した車両(自己車両Ma)を第1車両Mcと表現し、第1車両Mcから送信された前記渋滞情報を受信した車両(車両D)を第2車両Mcと表現する。
【0084】
また、前記渋滞情報を受信した場合における処理動作については、図12に示したフローチャート(ステップS58以降)に基づいて後で詳しく説明するが、前記渋滞情報を受信した場合、必要に応じて、更に別の車両(例えば、車両Dから車両D、D)へ前記渋滞情報を送信するようになっており、第m車両から送信された前記渋滞情報を受信した車両を第(m+1)車両と表現する。
【0085】
ステップS35において、カウンタc に1を加算した後、カウンタcがn
(例えば、n=5)になったか否かを判断し(ステップS36)、カウンタcがnになった、すなわち前記渋滞情報を別の車両Mx、計n台に対して送信したと判断すれば、通信の混雑などを回避するために、処理動作▲2▼を終了する。一方、カウンタcがnになっていないと判断すれば、ステップS28へ戻り、再び応答要求信号αを送信する。
【0086】
また、ステップS31において、応答要求信号αに対する応答信号βを受信していないと判断すれば、タイマtが所定の期間T(例えば、1秒)経過しているか否かを判断し(ステップS37)、タイマtが所定の期間T経過していないと判断すれば、ステップS31へ戻り、応答信号β を待つ。
一方、タイマtが所定の期間T経過している、すなわち応答してくる別の車両Mxがなく、自己車両Maから送信される前記渋滞情報を受信する相手が存在しないと判断すれば、そのまま処理動作▲2▼を終了する。
【0087】
次に、実施の形態(1)に係る交通情報授受装置1におけるマイコン2の行う処理動作▲3▼を図8に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作▲3▼はパトカーや救急車などの緊急車両から送信される緊急信号(例えば、車両種別、車両の現在位置、車両の目的地などの緊急情報を含んで構成される信号)を、通信手段7を介して受信した場合に行われる動作である。前記緊急信号については、現時点では送信されるようになっていないが、将来的には前記緊急信号が送信されるようになることは十分考えられる。
【0088】
まず、受信した前記緊急信号に含まれる前記緊急情報をRAM5へ記憶し(ステップS41)、次に、前記緊急情報の送信回数をカウントするためのカウンタcを0にし(ステップS42)、前記緊急情報を別の車両Mxへ送信するのに先駆け、別の車両Mxとの間で通信接続を実現するために、前記緊急情報を別の緊急情報と区別するための情報識別コードと、自己車両Maの車両識別コードとを含んで構成される応答要求信号α(図9参照)を通信手段7を用いて送信し(ステップS43)、その後、タイマtを0にしてスタートさせる(ステップS44)。なお、応答要求信号αについては近距離用の通信手段7を用いて送信されるので、応答要求信号αを受信することができる車両は、自己車両Maから半径10mくらいの範囲に存在する車両だけである。
【0089】
図9は自己車両Maから送信される応答要求信号αのデータフォーマットであり、この応答要求信号αは開始ビット51と、送信する情報が緊急情報であることを示す情報種別コード52と、緊急信号を受信した車両の車両識別コード及び受信時刻を示した数値からなる情報識別コード53と、自己車両Maの車両識別コード54とを含んで構成されている。
【0090】
また、応答要求信号αを受信した場合における処理動作については、図13に示したフローチャートに基づいて後で詳しく説明するが、自己車両Maから送信される応答要求信号αを受信した別の車両Mxは、渋滞情報の場合と違って、別の車両Mxの状態に関係なく応答信号β(図10参照)を送信するようになっている。
【0091】
図10は自己車両Maから送信される応答要求信号αに対し、別の車両Mxから送信される応答信号βのデータフォーマットであり、この応答信号βは開始ビット61と、受信を要求する緊急情報の情報識別コード62と、前記緊急情報の送信元となる自己車両Ma(別の車両Mxから見れば相方車両)の車両識別コード63と、別の車両Mx(別の車両Mxから見れば自己車両)の車両識別コード64とを含んで構成されている。
【0092】
次に、応答要求信号αに対する応答があったか否か、すなわち応答信号βを受信したか否かを判断し(ステップS45)、応答信号βを受信したと判断すれば、まずカウンタkを0にし(ステップS46)、次に、応答信号βを送信してきた別の車両Mx、すなわちデータ通信の相手となる相方車両Mbに対して、前記緊急情報にカウンタkが付加された情報伝達信号γ(図11参照)を、通信手段7を用いて送信し(ステップS47)、その後、前記緊急情報の送信回数をカウントするためのカウンタcに1を加算する(ステップS48)。
【0093】
図11は自己車両Maから送信される情報伝達信号γのデータフォーマットであり、この情報伝達信号γは開始ビット71と、情報識別コード72と、相方車両Mbの車両識別コード73と、自己車両Maの車両識別コード74と、前記緊急情報75と、カウンタkとを含んで構成されている。
【0094】
ステップS48において、カウンタcに1を加算した後、カウンタcがn(例えば、n=5)になったか否かを判断し(ステップS49)、カウンタcがnになった、すなわち前記緊急情報を別の車両Mx、計n台に対して送信したと判断すれば、通信の混雑などを回避するために、処理動作▲3▼を終了する。一方、カウンタcがnになっていないと判断すれば、ステップS43へ戻り、再び応答要求信号αを送信する。
【0095】
また、ステップS45において、応答要求信号αに対する応答信号βを受信していないと判断すれば、タイマt が所定の期間T(例えば、1秒)経過
しているか否かを判断し(ステップS50)、タイマtが所定の期間T経過していないと判断すれば、ステップS45へ戻り、応答信号βを待つ。
一方、タイマtが所定の期間T経過している、すなわち応答してくる別の車両Mxがなく、自己車両Maから送信される前記緊急情報を受信する相手が存在しないと判断すれば、そのまま処理動作▲3▼を終了する。
【0096】
次に、実施の形態(1)に係る交通情報授受装置1におけるマイコン2の行う処理動作▲4▼を図12、図13に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、処理動作▲4▼は別の車両Mxから送信されてくる応答要求信号(図3のステップS28、図8のステップS43、後述する図12のステップS63、図13のステップS90参照)を、通信手段7を介して受信したときに行われる動作である。
【0097】
まず、受信した応答要求信号に含まれる情報種別コード(図4、図9参照)に基づいて、前記応答要求信号が緊急情報伝達用であるか否かを判断し(ステップS51)、緊急情報伝達用ではない、すなわち渋滞情報であると判断すれば、次に、別の車両Mxから送信されてくる渋滞情報を取得するような設定状態になっているか否か、すなわち前記応答要求信号に対し、応答信号を送信するように設定されているか否かを判断する(ステップS52)。
【0098】
前記応答信号を送信するように設定されていると判断すれば、次に、前記応答要求信号に含まれている情報識別コード(図4参照)に基づいて、自己車両Maにとって新しい情報であるか否かを判断し(ステップS53)、新しい情報であると判断すれば、前記応答要求信号に対する前記応答信号(図5参照)を、通信手段7を用いて別の車両Mxへ送信する(ステップS54)。その後、渋滞情報伝達のために行う信号の送信回数をカウントするための送信カウンタscに1を加算し(ステップS55)、タイマtを0にしてスタートさせる(ステップS56)。
【0099】
一方、ステップS52において、前記応答信号を送信するように設定されていないと判断したり、ステップS53において、新しい情報ではないと判断した場合には、別の車両Mxから送信されてくる渋滞情報を受信する必要がないので、そのまま処理動作▲4▼を終了する。
【0100】
なお、前記応答信号を送信するか否かの設定については、操作装置12を通じて、ユーザーが自由に設定できるようにし、操作装置12を通じて設定された内容についてはEEPROM6とは別の不揮発性メモリ(図示せず)に記憶させ、マイコン2が前記不揮発性メモリに記憶されている内容に従って、ステップS52における判断を行うようにする。また、バッテリー容量に関する信号などを取り込むことができるようにし、バッテリー残量に基づいて、前記判断を行うようにしても良い。
【0101】
次に、別の車両Mxから送信されてくる渋滞情報を含んで構成された情報伝達信号(図6参照)を受信したか否かを判断し(ステップS57)、前記情報伝達信号を受信していると判断すれば、前記情報伝達信号に含まれている前記渋滞情報をRAM5へ記憶させ(ステップS58)、前記渋滞情報に付加されて送信されてきたカウンタkに1を加算し(ステップS59)、次に、1を加算したカウンタkがn(例えば、n=7)以下であるか否かを判断し(ステップS60)、カウンタkがn以下である、すなわち第1車両Mcから第7車両Mcのうちから送信されてきた前記渋滞情報を受信したと判断すれば、更に別の車両へ前記渋滞情報を伝えるために、ステップS62へ進む。
【0102】
また、ステップS57において、前記情報伝達信号を受信していないと判断すれば、タイマtが所定の期間T(例えば、1秒)経過しているか否かを判断し(ステップS61)、タイマtが所定の期間T経過していないと判断すれば、ステップS57へ戻り、前記情報伝達信号を待つ。
一方、タイマtが所定の期間T経過していると判断すれば、何らかの理由によって、別の車両Mxから前記情報伝達信号を受信できなくなったと看做し、そのまま処理動作▲4▼を終了する。
【0103】
ステップS62では、前記渋滞情報の送信回数をカウントするためのカウンタcを0にし、次に、前記渋滞情報を別の車両Mxへ送信するのに先駆け、別の車両Mxとの間で通信接続を実現するために、前記渋滞情報を別の渋滞情報と区別するための情報識別コードと、自己車両Maの車両識別コードとを含んで構成される応答要求信号α(図14参照)を通信手段7を用いて送信する(ステップS63)。
【0104】
その後、渋滞情報伝達のために行う信号の送信回数をカウントするための送信カウンタscに1を加算し(ステップS64)、タイマtを0にしてスタートさせる(ステップS65)。なお、応答要求信号αについては近距離用の通信手段7を用いて送信されるので、応答要求信号αを受信することができる車両は、自己車両Maから半径10mくらいの範囲に存在する車両だけである。
【0105】
図14は自己車両Maから送信される応答要求信号αのデータフォーマットであり、この応答要求信号αは開始ビット21Aと、送信する情報が渋滞情報であることを示す情報種別コード22Aと、渋滞検出車両の車両識別コード及び渋滞検出時刻を示した数値からなる情報識別コード23Aと、自己車両Maの車両識別コード24Aとを含んで構成されている。
【0106】
次に、応答要求信号αに対する応答信号βを受信したか否かを判断し(ステップS66)、応答信号βを受信したと判断すれば、応答信号βを送信してきた別の車両Mxに対して、前記渋滞情報にカウンタkが付加された情報伝達信号γを、通信手段7を用いて送信し(ステップS67)、その後、送信カウンタscに1を加算すると共に(ステップS68)、前記渋滞情報の送信回数をカウントするためのカウンタcに1を加算する(ステップS69)。
【0107】
カウンタcに1を加算した後、カウンタcがn(例えば、n=5)になったか否かを判断し(ステップS70)、カウンタcがnになった、すなわち前記渋滞情報を別の車両Mx、計n台に対して送信したと判断すれば、ステップS71へ進んで、前記渋滞情報に基づいた所定の処理を行う。なお、該所定の処理については後で詳しく説明する。一方、カウンタcがnになっていないと判断すれば、ステップS63へ戻り、再び応答要求信号αを送信する。
【0108】
また、ステップS66において、応答要求信号αに対する応答信号βを受信していないと判断すれば、タイマtが所定の期間T(例えば、1秒)経過しているか否かを判断し(ステップS72)、タイマtが所定の期間T経過していないと判断すれば、ステップS66へ戻り、応答信号β を待つ。
一方、タイマtが所定の期間T経過している、すなわち応答してくる別の車両Mxがなく、自己車両Maから送信される前記渋滞情報を受信する相手が存在しないと判断すれば、ステップS71へ進む。
【0109】
また、ステップS60において、カウンタkがn以下でない、すなわち第8車両Mcから送信されてきた前記渋滞情報を送信したと判断すれば、これ以上別の車両Mxへ前記渋滞情報を伝える処理を行うことをやめにし、ステップS71へ進む。
【0110】
ステップS71では、RAM5に記憶されている前記渋滞情報と、ナビゲーション装置9から得られる自己車両Maの位置情報及び経路情報とに基づいて、自己車両Maにとって有用となる渋滞情報を選択し、選択した情報(例えば、渋滞箇所、渋滞種別など)をユーザーへ紹介するといった処理を行う。
【0111】
また、別の実施の形態では、自己車両Maが渋滞に巻き込まれたと判断した場合には、自己車両Maに装備されているオーディオ装置(図示せず)を制御することによって、自己車両Maが渋滞に巻き込まれている間、所定のCDデッキに装填されているCDを再生させるようにしても良い。なお、前記所定のCDデッキにリラクゼーションを促す音楽CDを装填させておけば、ユーザーが渋滞による不安やイライラが生じるのを解消、あるいは軽減させることができる。
【0112】
なお、ここまでステップS51において、渋滞情報伝達用の応答要求信号を受信したと判断し、ステップS52へ進んだ場合について説明してきたが、これ以降、ステップS51において、緊急情報伝達用の応答要求信号を受信したと判断し、ステップS81(図13参照)へ進んだ場合について説明する。
【0113】
緊急情報の場合には、渋滞情報の場合に行った、前記応答信号を送信するように設定されているか否かといった判断は行わず、単に自己車両Maにとって新しい情報であるか否かといった判断だけを、前記応答要求信号に含まれている情報識別コード(図9参照)に基づいて行う(ステップS81)。
【0114】
新しい情報であると判断すれば、前記応答要求信号に対する前記応答信号(図10参照)を、通信手段7を用いて別の車両Mxへ送信し(ステップS82)、その後、タイマtを0にしてスタートさせる(ステップS83)。一方、ステップS81において、新しい情報ではないと判断した場合には、別の車両Mxから送信されてくる緊急情報を受信する必要がないので、そのまま処理動作▲4▼を終了する。
【0115】
次に、別の車両Mxから送信されてくる緊急情報を含んで構成された情報伝達信号(図11参照)を受信したか否かを判断し(ステップS84)、前記情報伝達信号を受信していると判断すれば、前記情報伝達信号に含まれている前記緊急情報をRAM5へ記憶させ(ステップS85)、前記緊急情報に付加されて送信されてきたカウンタkに1を加算し(ステップS86)、次に、1を加算したカウンタkがn(例えば、n=7)以下であるか否かを判断し(ステップS87)、カウンタkがn以下である、すなわち第1車両Mcから第7車両Mcのうちから送信されてきた前記緊急情報を受信したと判断すれば、更に別の車両へ前記緊急情報を伝えるために、ステップS89へ進む。
【0116】
また、ステップS84において、前記情報伝達信号を受信していないと判断すれば、タイマtが所定の期間T(例えば、1秒)経過しているか否かを判断し(ステップS88)、タイマtが所定の期間T経過していないと判断すれば、ステップS84へ戻り、前記情報伝達信号を待つ。
一方、タイマtが所定の期間T経過していると判断すれば、何らかの理由によって、別の車両Mxから前記情報伝達信号を受信できなくなったと看做し、そのまま処理動作▲4▼を終了する。
【0117】
ステップS89では、前記緊急情報の送信回数をカウントするためのカウンタcを0にし、次に、前記緊急情報を別の車両Mxへ送信するのに先駆け、別の車両Mxとの間で通信接続を実現するために、前記緊急情報を別の緊急情報と区別するための情報識別コードと、自己車両Maの車両識別コードとを含んで構成される応答要求信号α(図15参照)を通信手段7を用いて送信し(ステップS90)、その後、タイマtを0にしてスタートさせる(ステップS91)。なお、応答要求信号αについては近距離用の通信手段7を用いて送信されるので、応答要求信号αを受信することができる車両は、自己車両Maから半径10mくらいの範囲に存在する車両だけである。
【0118】
図15は自己車両Maから送信される応答要求信号αのデータフォーマットであり、この応答要求信号αは開始ビット51Aと、送信する情報が緊急情報であることを示す情報種別コード52Aと、緊急信号を受信した車両の車両識別コード及び受信時刻を示した数値からなる情報識別コード53Aと、自己車両Maの車両識別コード54Aとを含んで構成されている。
【0119】
次に、応答要求信号αに対する応答信号βを受信したか否かを判断し(ステップS92)、応答信号βを受信したと判断すれば、応答信号βを送信してきた別の車両Mxに対して、前記緊急情報にカウンタkが付加された情報伝達信号γを、通信手段7を用いて送信し(ステップS93)、その後、前記緊急情報の送信回数をカウントするためのカウンタcに1を加算する(ステップS94)。
【0120】
カウンタcに1を加算した後、カウンタcがn(例えば、n=5)になったか否かを判断し(ステップS95)、カウンタcがnになった、すなわち前記緊急情報を別の車両Mx、計n台に対して送信したと判断すれば、ステップS96へ進んで、前記緊急情報に基づいた所定の処理を行う。なお、該所定の処理については後で詳しく説明する。一方、カウンタcがnになっていないと判断すれば、ステップS90へ戻り、再び応答要求信号αを送信する。
【0121】
また、ステップS92において、応答要求信号αに対する応答信号βを受信していないと判断すれば、タイマtが所定の期間T(例えば、1秒)経過しているか否かを判断し(ステップS97)、タイマtが所定の期間T経過していないと判断すれば、ステップS92へ戻り、応答信号βを待つ。
一方、タイマtが所定の期間T経過している、すなわち応答してくる別の車両Mxがなく、自己車両Maから送信される前記緊急情報を受信する相手が存在しないと判断すれば、ステップS96へ進む。
【0122】
また、ステップS87において、カウンタkがn以下でない、すなわち第8車両Mcから送信されてきた前記緊急情報を送信したと判断すれば、これ以上別の車両Mxへ前記緊急情報を伝える処理を行うことをやめにし、ステップS96へ進む。
【0123】
ステップS96では、RAM5に記憶されている前記緊急情報と、ナビゲーション装置9から得られる自己車両Maの位置情報及び経路情報とに基づいて、自己車両Maにとって有用となる緊急情報を選択し、選択した情報(例えば、緊急車両の位置、走行予定経路、目的地など)をユーザーへ紹介するといった処理を行う。また、別の実施の形態では、自己車両Maに緊急車両が近づいていると判断した場合には、ユーザーにより一層の注意を促すために、ブザー音などを鳴らすようにしても良い。
【0124】
上記実施の形態(1)に係る交通情報授受装置によれば、別の車両から送信されてくる前記交通情報が、さらに別の車両へ送信される。すなわち、ある車両から別の車両へと前記交通情報が順々に伝えられていくので、非常に多くの車両に前記交通情報を伝えることができる。また、ある特定の車両だけが、前記交通情報の送信の役割を担うのではなく、前記交通情報を受信する側に立ったものが、次の段階では、前記交通情報を送信する側に立っているので、1個の車両にかかる通信の負担を軽減することができる。
【0125】
また、緊急情報ではなく、渋滞情報伝達のために行う信号の送信回数(カウンタsc)についてはカウントしており、渋滞情報伝達に要した通信コストなどを算出することができるため、この通信コストを事故を起こした者や、駐車違反を犯した者へ請求することなども可能となる。
【0126】
上記実施の形態(1)に係る交通情報授受装置では、ある車両から別の車両へと交通情報が順々に伝えられていく処理に制限を加えるために、カウンタk、kを採用し、伝達ステップ数に基づいて、前記処理に制限を加えるようにしているが、別の実施の形態に係る交通情報授受装置では、渋滞箇所などを示す位置情報と、渋滞情報を送信しようとする車両の位置情報とに基づいて、前記車両が渋滞箇所から遠く離れているか否かを判断し、前記車両が渋滞箇所から遠く離れている場合(例えば、数km離れている場合)、前記渋滞情報などの交通情報を別の車両へ送信しないようにするといった制限を加えるようにしても良い。
【0127】
また、上記実施の形態(1)に係る交通情報授受装置における通信手段7については、指向性を有したものを採用し、前記交通情報を送信する方向や、前記交通情報を受信する方向に限定を加えるようにしても良く、これにより通信回数などを少なくすることができ、通信の混雑を防止することができる。
【0128】
さらに、別の実施の形態に係る交通情報授受装置では、車両の予定走行経路情報などに基づいて、通信方向を切り換えるようにしても良い。例えば、直進が続く場合には、対向車線を走行中の対向車両とのデータのやり取りが有用であると判断し、送受信方向を右斜め前にし、他方、交差点で左折する場合には、これから進入しようとする車線を走行中の車両とのデータのやり取りが有用であると判断し、送受信方向を左斜め前にする。なお、予定走行経路情報としては、ナビゲーション装置9から得られる情報や、左右のウィンカーの点灯情報などを採用することができる。
【0129】
また、上記実施の形態(1)に係る交通情報授受装置では、一方の車両からまず応答要求信号を送信し、相手から応答があった場合に、渋滞情報などを送信するようにしているが、別の実施の形態に係る交通情報授受装置では、はじめから一方的に渋滞情報を送信するようにしても良い。
【0130】
図16は実施の形態(1)に係る信号制御装置の要部を概略的に示したブロック図である。図中101は信号制御装置を示しており、信号制御装置101はCPU103、ROM104、及びRAM105を含んで構成されるマイコン102と、信号制御装置101が装備される信号機109の設置場所周辺の地図情報が記憶された地図情報記憶部106と、通信距離が10m程度である近距離用の通信手段107とを含んで構成されている。
【0131】
また、マイコン102は通信手段107を介して、図1に示した交通情報授受装置1から送信されてくる渋滞情報などを受信し、受信した渋滞情報などをRAM105へ記憶させることができるようになっている。また、マイコン102は信号機109の信号切換部108と接続されており、RAM105に記憶されている渋滞情報と、地図情報記憶部106に記憶されている地図情報とに基づいて、渋滞を解消すべく、信号切換部108を制御することができるようになっている。
【0132】
上記実施の形態(1)に係る信号制御装置によれば、ある車両から別の車両へと伝えられていくデータを受信することができ、受信したデータに含まれる渋滞情報に基づいて、渋滞を解消すべく、信号機109の信号制御が行われる。車両から得られる情報は、交通情報送信センターなどから得られる情報よりも、新しさ、地域性という点で非常に優れているため、渋滞の解消を非常に効率よく行うことができるようになる。
【0133】
図17は実施の形態(2)に係る信号制御装置の要部を概略的に示したブロック図である。図中111は信号制御装置を示しており、信号制御装置111はCPU113、ROM114、及びRAM115を含んで構成されるマイコン112と、信号制御装置111が装備される信号機119の設置場所周辺の地図情報が記憶された地図情報記憶部116と、通信距離が10m程度である近距離用の通信手段117とを含んで構成されている。
【0134】
また、マイコン112は通信手段117を介して、図1に示した交通情報授受装置1から送信されてくる渋滞情報などを受信し、受信した渋滞情報などをRAM115へ記憶させることができるようになっている。また、マイコン112は交差点CR1に設置された信号機119の信号切換部118と接続され、さらには通信ラインL1を介して、交差点CR1とは異なる別の交差点CR2、CR3それぞれに設置された信号機129、139の信号切換部128、138と接続されており、RAM115に記憶されている渋滞情報と、地図情報記憶部116に記憶されている地図情報とに基づいて、信号機119、129、139を連係させて渋滞を解消すべく、信号切換部118、128、138を制御することができるようになっている。
【0135】
上記実施の形態(2)に係る信号制御装置によれば、ある車両から別の車両へと伝えられていくデータを受信することができ、受信したデータに含まれる渋滞情報に基づいて、複数の信号機を連係させて渋滞を解消すべく、信号機の信号制御が行われるので、渋滞の解消をより一層効果的に行うことができる。
【0136】
また、上記実施の形態(1)又は(2)に係る信号制御装置では、それら単独で信号制御を行うようになっているが、別の実施の形態に係る信号制御装置では、図18、図19に示したように、通信ラインL2を介して、別の信号制御装置と連係させるようにして、信号制御を行わせるようにしても良い。
【0137】
また、上記実施の形態(1)、(2)に係る信号制御装置では、渋滞情報に基づいて、渋滞を解消すべく信号制御を行っているが、必ずしも渋滞が解消される訳ではないので、交通情報授受装置1から送信されてくる渋滞情報に基づいて、信号制御前の渋滞状況と、信号制御後の渋滞状況と比較し、その比較結果を装置内の比較結果メモリ(図示せず)に記憶させておくようにしても良い。これにより、前記比較結果メモリに記憶されている内容を確認することによって、渋滞の改善具合を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る交通情報授受装置の要部を概略的に示したブロック図である。
【図2】実施の形態(1)に係る交通情報授受装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図3】実施の形態(1)に係る交通情報授受装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図4】応答要求信号のデータフォーマットの一例を示した図である。
【図5】応答信号のデータフォーマットの一例を示した図である。
【図6】情報伝達信号のデータフォーマットの一例を示した図である。
【図7】ある車両から別の車両へデータが順々に伝えられていく状態を説明するための説明図である。
【図8】実施の形態(1)に係る交通情報授受装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図9】応答要求信号のデータフォーマットの一例を示した図である。
【図10】応答信号のデータフォーマットの一例を示した図である。
【図11】情報伝達信号のデータフォーマットの一例を示した図である。
【図12】実施の形態(1)に係る交通情報授受装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図13】実施の形態(1)に係る交通情報授受装置におけるマイコンの行う処理動作を示したフローチャートである。
【図14】応答要求信号のデータフォーマットの一例を示した図である。
【図15】応答要求信号のデータフォーマットの一例を示した図である。
【図16】実施の形態(1)に係る信号制御装置の要部を概略的に示したブロック図である。
【図17】実施の形態(2)に係る信号制御装置の要部を概略的に示したブロック図である。
【図18】信号制御装置を含んで構成される信号制御システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図19】信号制御装置を含んで構成される信号制御システムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図20】従来の渋滞情報を伝える方式を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 交通情報授受装置
2、102、112 マイコン
5、105、115 RAM
6 EEPROM
7、107、117 通信手段
8 車速センサ
9 ナビゲーション装置
10 対向車両検知センサ
11 携帯電話
12 操作装置
101、111 信号制御装置
106、116 地図情報記憶部

Claims (19)

  1. 車両などの移動体Moに装備され、各移動体間で交通情報の授受を行うための交通情報授受装置であって、
    移動体間での情報の授受を可能とする近距離用の通信手段と、
    別の移動体Mrに装備された別の交通情報授受装置Urから送信されてくる交通情報を、前記通信手段を用いて、さらに別の移動体Msに装備された別の交通情報授受装置Usへ送信する第1の送信制御手段と
    別の移動体Mrに装備された別の交通情報授受装置Urから送信されてくる前記交通情報に含まれる渋滞箇所などを示す位置情報に基づいて、前記交通情報を別の移動体Msに装備された別の交通情報授受装置Usへ送信すべきか否かを判断する第1の送信判断手段とを備え、
    前記第1の送信制御手段が、前記第1の送信判断手段による判断結果に基づいて、前記交通情報の送信を行うものであることを特徴とする交通情報授受装置。
  2. 渋滞を検出する渋滞検出手段と、
    該渋滞検出手段により得られた渋滞情報を、前記通信手段を用いて、別の移動体に装備された別の交通情報授受装置へ送信する第2の送信制御手段とを備えていることを特徴とする請求項記載の交通情報授受装置。
  3. 前記渋滞検出手段が、渋滞の状況変化に基づいて、渋滞原因種別を検出する機能を有するものであると共に、
    前記第2の送信制御手段が、渋滞原因種別に関する情報が含まれた前記渋滞情報を、前記別の移動体に装備された別の交通情報授受装置へ送信するものであることを特徴とする請求項記載の交通情報授受装置。
  4. 前記渋滞検出手段が、渋滞の状況変化に基づいて、渋滞原因種別を検出する機能を有するものであると共に、
    渋滞原因種別に関する情報に基づいて、前記渋滞情報を警察などの所定の機関へ送信すべきか否かを判断する第の送信判断手段と、
    該第の送信判断手段による判断結果に基づいて、自己の移動体Moに装備されている移動体通信装置などを用いて、前記渋滞情報を前記所定の機関へ送信する第3の送信制御手段とを備えていることを特徴とする請求項記載の交通情報授受装置。
  5. 前記渋滞検出手段が、渋滞の状況変化に基づいて、渋滞原因種別を検出する機能を有するものであると共に、
    渋滞原因種別に関する情報に基づいて、前記渋滞情報を送信すべき機関を決定する機関決定手段と、
    自己の移動体Moに装備されている移動体通信装置などを用いて、前記渋滞情報を前記機関決定手段により決定された機関へ送信する第4の送信制御手段とを備えていることを特徴とする請求項記載の交通情報授受装置。
  6. 緊急車両などに装備された緊急情報送信装置から送信されてくる緊急車両の走行位置などを示す緊急情報を前記交通情報として、前記通信手段を用いて、別の移動体へ送信する第5の送信制御手段を備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の交通情報授受装置。
  7. 別の移動体Mrに装備された別の交通情報授受装置Urから送信されてくる前記交通情報のうち、自己の移動体Moに関する移動体情報に基づいて、自己の移動体Moにとって有用な情報を選択する有用情報選択手段を備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の交通情報授受装置。
  8. 自己の移動体Moに装備されたオーディオ装置と接続可能となるように構成されると共に、
    前記有益情報選択手段により前記有用な情報として、渋滞情報が選択された場合、前記渋滞情報に基づいて、前記オーディオ装置から所定の期間、所定の音楽を流させるオーディオ制御手段を備えていることを特徴とする請求項記載の交通情報授受装置。
  9. 前記通信手段が、指向性を有したものであることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の交通情報授受装置。
  10. 自己の移動体Moに関する移動体情報に基づいて、前記通信手段を制御することによって、通信方向を切り換える通信方向切換制御手段を備えていることを特徴とする請求項記載の交通情報授受装置。
  11. 前記第1の送信制御手段が、応答要求信号を送信し、該応答要求信号に応答した相手方に対して、前記交通情報を送信するものであると共に、
    別の移動体に装備された別の交通情報授受装置から送信されてくる前記応答要求信号に対する応答を行うか否かの設定を可能にする応答設定手段と、
    該応答設定手段による設定に従って、前記応答要求信号に対する応答を行う応答手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の交通情報授受装置。
  12. 前記応答設定手段が、前記移動体に関する移動体情報に基づいて、前記応答を行うか否かを設定するものであることを特徴とする請求項11記載の交通情報授受装置。
  13. 前記応答設定手段が、ユーザーが指示入力するための指示入力手段を介して入力された指示に基づいて、前記応答を行うか否かを設定するものであることを特徴とする請求項11記載の交通情報授受装置。
  14. 前記第1の送信制御手段が、相手方からの交通情報の送信要求を受けずに、一方的に前記交通情報を送信するものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の交通情報授受装置。
  15. 前記交通情報の送受信に関するデータ量、及び/又は送受信回数をカウントするカウント手段を備えていることを特徴とする請求項1〜14のいずれかの項に記載の交通情報授受装置。
  16. 請求項1〜15のいずれかの項に記載された交通情報授受装置から送信されてくるデータを受信するための受信手段を備え、信号機あるいは該信号機付近の不動体に装備される信号制御装置であって、
    前記データに含まれる渋滞情報に基づいて、渋滞を解消すべく、前記信号機の信号制御を行う信号制御手段を備えていることを特徴とする信号制御装置。
  17. 前記信号制御手段が、前記渋滞情報に基づいて、前記信号機だけでなく、該信号機が設置された交差点とは異なる交差点に設置された少なくとも1以上の別の信号機と連係した信号制御も行うものであることを特徴とする請求項16記載の信号制御装置。
  18. 前記渋滞情報に基づいて、前記信号制御手段による信号制御前の渋滞状況と、信号制御後の渋滞状況とを比較する渋滞状況比較手段を備えていることを特徴とする請求項16又は請求項17記載の信号制御装置。
  19. 請求項17記載の信号制御装置を備えた信号制御システムであって、
    前記信号制御装置と、前記別の信号機の信号制御部とが有線で接続されていることを特徴とする信号制御システム。
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