JP4028221B2 - ケーブルトラフ固定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力ケーブルや通信ケーブルの布設に用いるケーブルトラフの固定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄道線路に沿ってケーブルを布設する場合には、ケーブル保護のため、コンクリートトラフを使用するのが一般的である。コンクリートトラフは通常、地上に設置される。しかし都市部の過密地域など新たにトラフを設置するスペースが狭いところでは、コンクリート壁や石垣などの擁壁に、形鋼などからなる支持アームを取り付けて、その上にコンクリートトラフや軽量な樹脂トラフを設置している。
【0003】
図12にその一例を示す。図において、10は樹脂製のトラフで、下側のトラフ本体12と、その上に被せられる蓋体14とでケーブル収納空間を形成するものである(実開平6-85984号公報)。トラフ本体12は、擁壁に適当な間隔で取り付けられた支持アーム16の上に載置され、その両側を固定金具18とボルト20とナット22により支持アーム16に固定される。蓋体14は、その両側縁に形成された弾性係止片24を、トラフ本体12の両側縁に形成された顎部26に係合させることにより、トラフ本体12に取り付けられるようになっている。
【0004】
樹脂トラフは、コンクリートトラフに比べ軽量で布設作業が容易であるという利点がある。またトラフ本体及び蓋体とも長手方向に一様な断面を有しており、このため押出成形により連続生産して所定の長さに切断するだけで製造できることから、生産性にすぐれているという利点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のようなケーブルトラフは、トラフ本体を両側で支持アームに固定するようになっているため、支持アーム方向の設置スペースが大きくなる(支持アームの長さが長くなる)という難点がある。
【0006】
支持アーム方向の設置スペースが小さいケーブルトラフとしては、図13に示すようなトラフが公知である。このトラフ10は、トラフ本体12の底部28に、長手方向に所定の間隔をおいて凹部30を形成し、この凹部30内にボルト穴32を形成したものである。このトラフ10は、トラフ本体12を支持アーム16上に載置し、トラフ本体12のボルト穴32と支持アーム16のボルト穴にボルト20を挿通し、ナット22で締め付けることにより、支持アーム16に固定されるようになっている。
【0007】
しかし図12に示すトラフは、トラフ本体の長手方向の断面形状が一様でない(凹部30及びボルト穴32が所定の間隔で形成されている)ため、押出成形による連続生産ができず、金型成形による単品生産となるため、生産コストが高くなるという難点がある。またトラフ本体12のボルト穴32と支持アーム16のボルト穴を一致させる必要があるため、支持アーム16の設置位置をかなり正確に設定しなければならず、施工が面倒である。なおボルト穴32はトラフ長手方向に長い長穴になっているが、この長穴で吸収できる支持アームの設置位置のずれは僅かである。さらにトラフ本体の内側底面にボルト頭部を収納する凹部が形成されているため、この凹部によってケーブルが傷つけられるおそれもある。
【0008】
本発明の目的は、以上のような問題点に鑑み、設置スペースが小さくて済み、押出成形による連続生産が可能で、支持体の設置位置のずれの許容範囲が大きく、ケーブルを傷つけるおそれのないケーブルトラフを用いた、ケーブルトラフの固定方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、長手方向に一様な断面形状を有するトラフ本体と、それに被せられる蓋体とからなるケーブルトラフを、適当な間隔で設置された支持体上に固定金具を用いて固定する方法であって、
前記トラフ本体は、底面に、長手方向に連続して、縦溝部の奥にそれより幅の広い横溝部を有するT字状の溝を形成し、このT字状溝の縦溝部の両側壁の上部が上へ行くほど溝幅が広くなる傾斜面になっているものからなり、
前記固定金具は、ボルトと、ナットと、前記ボルトの頭部に回転しないように取り付けられた留め金具とを備え、前記留め金具が、ボルトの頭部の両側に張り出す張出し片を有し、この張出し片の張出し方向をT字状溝の長手方向に向けた状態でT字状溝に挿入可能であり、且つT字状溝に挿入した後、ナットを締める方向に回転させると張出し片がT字状溝の横溝部に入って横溝部の内壁に突き当たるように形成されたものからなり、
前記支持体のボルト穴に、前記固定金具のボルトを留め金具を上に向けて挿通し、次いで前記支持体上に、前記ケーブルトラフのトラフ本体を載置すると共に、そのトラフ本体の底面のT字状溝に前記固定金具の留め金具を挿入し、その後、ボルトを、ナットを締める方向に回転させて留め金具の張出し片をT字状溝の横溝部に入れ、支持体の下側からナットを締め付けることにより、留め金具の張出し片で横溝部の下面側を押え付けて、ケーブルトラフを支持体に固定することを特徴とするものである。
【0011】
削除
【0012】
本発明のケーブルトラフ固定方法に使用する固定金具は、留め金具が、張出し片の張出し方向の寸法がT字状溝の縦溝部の溝幅より大きく且つ横溝部の溝幅と同じかそれより小さく設定され、前記張出し方向と直交する方向の寸法がT字状溝の縦溝部の溝幅より小さく設定されており、
前記張出し片が、留め金具を、張出し片の張出し方向をT字状溝の長手方向に向けてT字状溝に挿入した状態からナットを締める方向に略90°回転させることは阻害しないが、それ以上回転させようとすると横溝部の内壁に突き当たって回転を阻止する外端縁を有している、ものであることが好ましい。
【0013】
上記の固定金具において、留め金具の張出し片は、ボルトの軸線に垂直な平面を前記軸線を中心とする直交座標軸で四つの象限に区分したときに、一つおきの象限に、外端縁がナットを締める方向の前方にある一つの座標軸と直交するように形成されており、留め金具の他の一つおきの象限に入る部分は、留め金具をT字状溝内でナットを締める方向に回転させるときに回転を阻害しない外縁を有するように形成されている、ことがさらに好ましい。
【0014】
上記の固定金具において、留め金具の張出し片は前記一つおきの象限からナットを締める方向の前方にある隣の象限にも連続するように形成され、前記隣の象限に形成された張出し片はボルトの軸線から前記一つおきの象限に形成された張出し片の外端縁までの距離を半径とする円弧形の外縁又はそれより内側に位置する外縁を有している、ことがさらに好ましい。
【0015】
削除
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
〔関連技術1〕 図1は本発明に使用するケーブルトラフの関連技術を示す。このケーブルトラフ10は、長手方向に一様な断面形状を有するトラフ本体12と、それに被せられる蓋体14とからなり、トラフ本体12の底面に、長手方向に連続して、縦溝部34aの奥にそれより幅の広い横溝部34bを有するT字状の溝34を形成したものである。このT字状溝34は、トラフ本体12を支持アームに固定するためのものである。このケーブルトラフ10は、トラフ本体12、蓋体14とも、断面形状が長手方向に一様であるため、樹脂の押出成形により連続生産することが可能である。
【0018】
図2は図1のケーブルトラフ10を支持アームに固定するための、固定金具の一例を示す。この固定金具36は、ボルト38と、ナット40と、留め金具42と、ワッシャ44とから構成されている。留め金具42は、ボルト38が中央部を貫通する長方形の底板部42aと、底板部42の両側から立ち上がる壁部42bと、壁部42bの上端から外方へ張り出した張出し片42cとを一体に形成したものである。ボルト38の頭部は、底板部42aと壁部42bで形成される凹部に収容されている。留め金具42はボルト38の頭部に、相対的に回転しないように例えば溶接等により固定されている。
【0019】
留め金具42の、張出し片42cの張出し方向の寸法(張出し片42cの外端縁42d間の寸法)Pは、図1のケーブルトラフにおけるT字状溝34の縦溝部34aの溝幅Vより大きく、横溝部34bの溝幅Wより若干小さく設定されている。留め金具42の、張出し片42cの張出し方向と直交する方向の寸法Qは任意であるが、この例ではQ>Pとなっている。また留め金具42の、壁部42bの外面間の寸法Rは、縦溝部34aの溝幅Vより若干小さく設定されている。したがってこの留め金具42は、トラフ本体12の一端側からT字状溝34に挿入可能である。留め金具42をT字状溝34に挿入すると、底板部42a及び壁部42bが縦溝部34aに入り、張出し片42cが横溝部34bに入る。T字状溝34に挿入された留め金具42は、トラフ本体12の長手方向にスライド可能である。
【0020】
図3及び図4は、図1のケーブルトラフ10を、図2の固定金具36を用いて、支持アーム16に固定した状態を示す。支持アーム10は、ケーブルトラフ10の単位長の半分より短い適当な間隔で擁壁などに固定されている。ケーブルトラフ10を支持アーム16に固定する方法は次のとおりである。まずトラフ本体12を支持アーム16に載置し、トラフ本体12の一端又は両端からT字状溝34に固定金具36の留め金具42を挿入し、固定金具36を支持アーム16付近までスライドさせる。次に固定金具36のナット40とワッシャ44を取り外し(予め取り外しておいてもよい)、トラフ本体12を少し持ち上げてボルト38を支持アーム16のボルト穴に挿通する。その後、トラフ本体12の長手方向の位置を調整した後、ボルト38にワッシャ44をはめてナット40を締め付ける。これにより留め金具42の張出し片42cが横溝部34bの下面側を押さえ付けるようになるため、トラフ本体12は支持アーム16にしっかりと固定される。
【0021】
この固定方法では、固定金具36がトラフ本体12の長手方向にスライド可能であるため、支持アームの設置位置が多少ずれていても問題なくトラフ本体を固定できる。したがって支持アームの設置工事が簡単である。またケーブルトラフを固定した状態で、ケーブルトラフ10の両側に出っ張るものは何もないため、設置スペースが小さくて済み、支持アーム16の長さを図12の場合より大幅に短くできる。またケーブルトラフ10の裏側(擁壁側)に手をまわさないで済むので、ナットの締付け作業も容易に確実に行える。さらにトラフ本体12の内面は凹凸のない滑らかな面となるので、ケーブルを傷つけるおそれもない。
【0022】
〔実施形態1〕 図5は図1のケーブルトラフ10を支持アームに固定するための、本発明に使用する固定金具の一実施形態を示す。この固定金具36も、ボルト38と、ナット40と、留め金具42と、ワッシャ44とから構成されているが、留め金具42の構造が図2のものと異なっている。
【0023】
この留め金具42は、張出し片42cの張出し方向の寸法Pが図1のトラフ本体12に形成したT字状溝34の縦溝部34aの溝幅Vより大きく且つ横溝部34bの溝幅Wより若干小さく設定され、さらに前記張出し方向と直交する方向の寸法Qが前記縦溝部34aの溝幅Vより若干小さく設定されている。また、この留め金具42は、図5(A)に示すように、ボルト38の中心軸線に直交する平面を前記中心軸線を中心とする直交座標軸x、yで四つの象限に区分したときに、一つおきの象限(図示の例では第2象限と第4象限)に底板部42aと壁部42bと張出し片42cとが形成され、他の一つおきの象限(第1象限と第3象限)には底板部42aだけが形成されているものである。張出し片42cは、外端縁42dがナットを締める方向(上面から見ると反時計回りの方向)の前方にある座標軸xと直交するように形成されている。第1象限と第3象限内の底板部42aの外縁は、ボルト38の中心軸線から壁部42bまでの距離を半径とする円弧形に形成されている。これは、留め金具をT字状溝内でナットを締める方向に回転させるときに回転を阻害しないようにするためである。
【0024】
留め金具42を上記のような構成にすると、留め金具はT字状溝内でナットを締める方向に略90°回転可能となるので、トラフ本体を次のような方法で支持アームに簡単に固定することができる。まず固定金具のナット40を外し(ワッシャは説明省略)、留め金具42を上にして、ボルト38を、適当な間隔で設置された支持体のボルト穴に挿通する。次に留め金具42を、張出し片42cの張出し方向(x軸方向)を支持アームと直交する方向(トラフ長手方向)に向けた状態で、支持アーム上に図6(A)に示すトラフ本体12(図1と同じもの)を載置する。留め金具42の張出し片張出し方向と直角な方向(y軸方向)の寸法QはT字状溝34の縦溝部34aの幅Vより若干小さく形成されているので、留め金具42を上記のように配置しておくと、支持アームにトラフ本体12を載せるときに、T字状溝34内に留め金具42を挿入することができる。
【0025】
留め金具42がT字状溝34に挿入された状態を図6(A)のB−B線で見ると、同図(B)のイのようになっている。この状態で張出し片42cはT字状溝34の横溝部34bとほぼ同じ高さにある(締付け代の分だけ僅かに低い)。その後、ボルト38を、ナットを締める方向(矢印K方向)に略90°回転させると、同図(B)のロに示すように、留め金具42(ボルト38の頭部に固定されている)の張出し片42cがT字状溝34の横溝部34bに入り、留め金具42が横溝部34bの幅を超えようとするが、張出し片42cの外端縁42dが横溝部34bの内壁に突き当たって、それ以上回転できなくなる。したがってこの状態でナット40を締め付ければ、トラフ本体12を支持アームに固定できる。この固定方法は、支持アームに固定金具36を取り付けてからトラフ本体を載置できるので、図2の固定金具を使用する場合よりもトラフ本体の取付け工事が簡単である。
【0026】
〔実施形態2〕 図7は図1のケーブルトラフ10を支持アームに固定するための、本発明に使用する固定金具の他の実施形態を示す。この固定金具36は、図5の固定金具とほぼ同じ考え方に基づくものであるが、図5の固定金具と異なる点は、留め金具42の壁部42b及び張出し片42cが第1象限及び第3象限にも形成されていることである。第1象限の壁部42b及び張出し片42cは第2象限から連続するように、第3象限の壁部42b及び張出し片42cは第4象限から連続するように、つまりナットを締め付ける方向の前方にある隣りの象限に連続するように、形成されている。
【0027】
ただし第1象限及び第3象限の壁部42b及び張出し片42cは、T字状溝内で留め金具42が略90°回転するのを阻害しないように形成されている。すなわち、第1象限及び第3象限の壁部42bは、ボルト38の軸線から第2象限及び第4象限に形成された壁部42bの外面までの距離(言い換えると前記溝幅Vの2分の1と同じかそれより若干小さい長さ)を半径とする円弧形の外面を有するように形成されている。また第1象限及び第3象限の張出し片42cは、ボルト38の軸線から第2象限及び第4象限に形成された張出し片42cの外端縁42dまでの距離(言い換えると前記溝幅Wの2分の1と同じかそれより若干小さい長さ)を半径とする円弧形の外縁42eを有するように形成されている。
【0028】
上記以外の構成は図5の固定金具と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0029】
図8は図7の固定金具36でトラフ本体12を支持アームに固定する方法の説明図で、実施形態1の図6に対応するものである。図7の固定金具36を用いても、図5の固定金具を用いた場合と全く同様にしてトラフ本体を支持アームに固定することができる。図7の固定金具36を用いた場合の利点は、図8(B)のロに示すように、張出し片42cで横溝部34bの下側を押さえ付ける面積が図5の固定金具より大きくなるので、トラフ本体をより強固に固定できることである。
【0030】
なお第1象限及び第3象限の張出し片42cの外縁は、前記円弧形の外縁42eより内側に位置するように形成されていてもよい。また第2象限及び第4象限の壁部42bの外面は、前記円弧形の外面より内側に位置するように形成されていてもよい。
【0031】
〔実施形態3〕 図9は図1のケーブルトラフ10を支持アームに固定するための、本発明に使用する固定金具のさらに他の実施形態を示す。この固定金具36は、ボルト38の上端面に平板状の留め金具42を溶接により固定したものである。留め金具42の平面外形は、図7に示した留め金具42の平面外形と同じである。上記以外の構成は図7の固定金具と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。このような構造でも図7の留め金具と同様にトラフ本体を支持アームに固定できる。図9の固定金具36の利点は、留め金具42が平板状であるためコストが安いことである。
【0032】
〔実施形態4〕 図10は本発明に使用するケーブルトラフの一実施形態を示す。このケーブルトラフ10が図1に示したケーブルトラフと異なる点は、T字状溝34の縦溝部34aの両側壁の上部が上へ行くほど溝幅が広くなる傾斜面Sになっていることである。このような傾斜面Sを形成しておくと、図5、図7又は図9の固定金具を、留め金具42をT字状溝34に挿入して、ナットを締める方向に回転させるときに、留め金具42が傾斜面Sによってずり上がるため、より確実に回転させることができる。特にこの傾斜面Sを有するケーブルトラフ10と、図7又は図9のタイプの留め金具42との組み合わせは、留め金具42を確実に回転させて、トラフ本体12を確実に固定するのに有効である。
【0033】
〔関連技術2〕 図11は本発明に使用するケーブルトラフの他の関連技術を示す。このケーブルトラフ10は、蓋体14の両側縁に弾性係止片24を形成し、トラフ本体12の両側縁に顎部26を形成して、弾性係止片24を顎部26に係合させることにより、トラフ本体12と蓋体14を結合するようにしたものである。上記以外のケーブルトラフの構成及び支持アーム16への固定方法等は関連技術1の図3と同様であるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に使用するケーブルトラフは、トラフ本体の底面に形成したT字状溝の部分で支持体に固定することができるので、設置スペースが小さくて済み、断面形状が長手方向に一様であるため押出成形による連続生産が可能である。さらに固定金具の取付け位置が制約されないため、支持体の設置位置のずれの許容範囲が大きく、またトラフ本体の内面に凹部などがないため、ケーブルを傷つけるおそれのない、という利点がある。
また本発明に係る固定方法を使用することにより、ケーブルトラフを簡単に支持体に固定することができ、ケーブルトラフの布設工事を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に使用するケーブルトラフの関連技術を示す断面図。
【図2】 図1のケーブルトラフの固定に使用する固定金具の一例を示す、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。
【図3】 図1のケーブルトラフを図2の固定金具で支持体に固定した状態を示す正面図。
【図4】 図3のA−A線矢視断面図。
【図5】 本発明に使用する固定金具の一実施形態を示す、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。
【図6】 図5の固定金具でケーブルトラフを支持体に固定する方法を説明するための、(A)はケーブルトラフの断面図、(B)は(A)のB−B線矢視説明図。
【図7】 本発明に使用する固定金具の他の実施形態を示す、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。
【図8】 図7の固定金具でケーブルトラフを支持体に固定する方法を説明するための、(A)はケーブルトラフの断面図、(B)は(A)のB−B線矢視説明図。
【図9】 本発明に使用する固定金具のさらに他の実施形態を示す、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。
【図10】 本発明に使用するケーブルトラフの一実施形態を示す断面図。
【図11】 本発明に使用するケーブルトラフの他の関連技術を示す断面図。
【図12】 従来のケーブルトラフを支持体に固定する構造の一例を示す正面図。
【図13】 従来のケーブルトラフを支持体に固定する構造の他の例を示す、(A)は正面図、(B)は蓋体を外した状態の平面図。
【符号の説明】
10:ケーブルトラフ
12:トラフ本体
14:蓋体
16:支持アーム
34:T字状溝
34a:縦溝部
34b:横溝部
36:固定金具
38:ボルト
40:ナット
42:留め金具
42a:底板部
42b:壁部
42c:張出し片
42d:外端縁
Claims (4)
- 長手方向に一様な断面形状を有するトラフ本体(12)と、それに被せられる蓋体(14)とからなるケーブルトラフ(10)を、適当な間隔で設置された支持体(16)上に固定金具(36)を用いて固定する方法であって、
前記トラフ本体(14)は、底面に、長手方向に連続して、縦溝部(34a)の奥にそれより幅の広い横溝部(34b)を有するT字状の溝(34)を形成し、このT字状溝( 34 )の縦溝部( 34 a)の両側壁の上部が上へ行くほど溝幅が広くなる傾斜面Sになっているものからなり、
前記固定金具(36)は、ボルト(38)と、ナット(40)と、前記ボルトの頭部に回転しないように取り付けられた留め金具(42)とを備え、前記留め金具(42)が、ボルト(38)の頭部の両側に張り出す張出し片(42c)を有し、この張出し片(42c)の張出し方向をT字状溝の長手方向に向けた状態でT字状溝(34)に挿入可能であり、且つT字状溝(34)に挿入した後、ナット(40)を締める方向に回転させると張出し片(42c)がT字状溝の横溝部(34b)に入って横溝部(34b)の内壁に突き当たるように形成されたものからなり、
前記支持体(16)のボルト穴に、前記固定金具のボルト(38)を留め金具(42)を上に向けて挿通し、次いで前記支持体(16)上に、前記ケーブルトラフのトラフ本体(12)を載置すると共に、そのトラフ本体の底面のT字状溝(34)に前記固定金具の留め金具(42)を挿入し、その後、ボルト(38)を、ナット(40)を締める方向に回転させて留め金具の張出し片(42c)をT字状溝の横溝部(34b)に入れ、支持体(16)の下側からナット(40)を締め付けることにより、留め金具(42)の張出し片(42c)で横溝部(34b)の下面側を押え付けて、ケーブルトラフ(10)を支持体(16)に固定することを特徴とするケーブルトラフ固定方法。 - 請求項1記載のケーブルトラフ固定方法であって、前記固定金具(36)として、
前記留め金具(42)が、張出し片(42c)の張出し方向の寸法(P)がT字状溝の縦溝部(34a)の溝幅(V)より大きく且つ横溝部(34b)の溝幅(W)と同じかそれより小さく設定され、前記張出し方向と直交する方向の寸法(Q)がT字状溝の縦溝部(42a)の溝幅(V)より小さく設定されており、
前記張出し片(42c)が、留め金具(42)を、張出し片(42c)の張出し方向をT字状溝(34)の長手方向に向けてT字状溝に挿入した状態からナット(40)を締める方向に略90°回転させることは阻害しないが、それ以上回転させようとすると横溝部(34b)の内壁に突き当たって回転を阻止する外端縁(42d)を有しているもの、
を使用することを特徴とするケーブルトラフ固定方法。 - 請求項2記載のケーブルトラフ固定方法であって、留め金具の張出し片(42c)は、ボルト(38)の軸線に垂直な平面を前記軸線を中心とする直交座標軸(x、y)で四つの象限に区分したときに、一つおきの象限に、外端縁(42d)がナット(40)を締める方向の前方にある一つの座標軸(x)と直交するように形成されており、留め金具(42)の他の一つおきの象限に入る部分は、留め金具をT字状溝(34)内でナットを締める方向に回転させるときに回転を阻害しない外縁を有するように形成されている、ことを特徴とするケーブルトラフ固定方法。
- 請求項3記載のケーブルトラフ固定方法であって、留め金具(42)の張出し片(42c)は前記一つおきの象限からナット(40)を締める方向の前方にある隣の象限にも連続するように形成され、前記隣の象限に形成された張出し片(42c)はボルトの軸線から前記一つおきの象限に形成された張出し片(42c)の外端縁(42d)までの距離を半径とする円弧形の外縁(42e)又はそれより内側に位置する外縁を有していることを特徴とするケーブルトラフ固定方法。
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