JP4027641B2 - モバイル情報端末機器及びその化粧パネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体ケースの外表面に着脱自在に設けられる化粧パネルを備えたモバイル情報端末機器、たとえば、携帯電話機に関し、化粧パネルの取付を簡単な構造で、かつ、その着脱操作を容易にし、また、本体ケースの大型化を招来することがないようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機は、老若男女を問わず多くのユーザーに所有され、年齢層、個人の趣味趣向の相違から同機種にいくつかの外装(色、デザイン)の異なったものが提供されている。しかし、ユーザーの趣味趣向は多種多様であり、その分の外装が異なった携帯電話機を用意することは困難である。
【0003】
そこで、デザインの異なる数種の化粧パネルを用意し、該化粧パネルを携帯電話機の外表面に着脱自在に取り付けるようにしたものがある。
【0004】
このような携帯電話機の一例として、特願平2000−314519号がある。
【0005】
この出願にかかる化粧パネルは、一端部に本体ケースの係合孔に係合する係合片を設け、他端側に本体ケースに埋設された圧入ブッシュに圧入する圧入ボスを設けたものである。
【0006】
そして、化粧パネルを本体ケースに取り付けるときには、先ず、化粧パネルの一端の係止片を本体ケースに形成した係止孔に係合させ、該係合部を支点として化粧パネルを回動させ、上記圧入ブッシュに圧入ボスを圧入する。
【0007】
これにより、圧入ブッシュから圧入ボスが容易には抜けないため、化粧パネルが本体ケースに容易に離脱しない状態で取り付けられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記携帯電話の化粧パネルの取付にあっては、圧入ブッシュと圧入ボスとの係止により為されるため、取付動作としては本体ケースの外表面に対して、直交する方向、すなわち、板厚方向での係止になってしまい、本体ケースの厚みが厚くなってしまうという問題がある。
【0009】
すなわち、圧入ブッシュと圧入ボスとの係止にあっては、その係止力は両者の挿入量による。そのため、当該携帯電話機の使用時に化粧パネルが容易に離脱しないようにするためには、ある程度、両者の挿入量を深くする必要がある。
【0010】
ところが、挿入量を深くするということは、圧入ブッシュを板厚方向に大きなものにしなければならず、その分、本体ケースの厚さを厚くなってしまう。また、圧入ボスもある程度長くしなければならず、平面上の化粧パネルから突出する圧入ボスの長さを長くするということは、該圧入ボスが破損し易いという問題もある。
【0011】
また、圧入ブッシュは、その材質にもよるが圧入ボスをある程度の力でホールドするためには、面方向にも大きくしなければならず、その分、化粧パネルを取り付けるだけの部材の面方向の大きさを大きくしなければならず、本体ケースの大きさが大きくなってしまっていた。
【0012】
特に、本体ケース内に液晶表示パネルなどの表示装置を配設するものにあっては、液晶表示パネルを避けようとすれば本体ケースの肉厚を厚くするか又は液晶表示パネルを本体ケースの平面形状に比較して比較的小さいなものにしなければならなくなってしまう。
【0013】
さらに、取付動作として、化粧パネルの一端の係止片を本体ケースに形成した係止孔に係合させなければならず、そのため、両者の位置を確認しながら、慎重に係合させなければならず、思いのほか面倒であった。これをいい加減な状態で、化粧パネルを回動させ、圧入ブッシュに圧入ボスを挿入させようとすると、上記係止片又は圧入ボスを破損してしまうという事故を招来しかねないという問題もあった。
【0014】
そのため、本発明モバイル情報端末機器及びその化粧パネルは、外表面に長手方向にも幅方向にも凹曲した凹陥部を有する、モバイル情報端末機器の本体ケースに取着されるところのその凹陥部とほぼ同一の形状を有する化粧パネルのその本体ケースへの取付を簡単な構造で、その着脱操作を容易にし、また、本体ケース及び化粧パネルの大型化を招来することがないようにすることを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明モバイル情報端末機器は、本体ケースと、該本体ケースの外表面に重なるように着脱自在に取着された化粧パネルとを備えたモバイル情報端末機器であって、上記本体ケースはその外表面に長手方向にも幅方向にも凹曲した凹陥部を有し、その両側部には互いに反対方向に開口し各側部に沿って延びるように形成されたスライド溝が設けられると共に、該スライド溝にはロックバネが設けられ、上記化粧パネルは上記凹陥部とほぼ同じ形状を有し、その両側部には互いに近づくように突出し上記スライド溝に摺動自在に係合するスライド係合部が設けられると共に、該スライド係合部に上記ロックバネに係止する係止凸部が設けられ、上記化粧パネルを上記本体ケースにその外表面に重ね合わせてほぼ面方向にスライドさせて取り付けたときに、上記スライド係合部の係止凸部が上記ロックバネに係止するようにされ、上記化粧パネルと上記本体ケースにおける上記凹陥部以外の部分とがほぼ面一にされ、上記化粧パネルのスライド終端縁の端部にスライド方向に延びる係合片を設け、上記本体ケースのスライド終端縁の端部に上記係合片が係合する引掛穴を設けたものである。
【0016】
また、上記課題を解決するために本発明モバイル情報端末機器の化粧パネルは、モバイル情報端末機器の外表面に長手方向にも幅方向にも凹曲した凹陥部を有する本体ケースのその外表面に重ね合わせてほぼ面方向にスライドさせることにより着脱自在に取着される化粧パネルであって、上記凹陥部とほぼ同じ形状を有し、スライド終端縁の端部にスライド方向に延びる係合片を設け、上記本体ケースの両側部に形成されたスライド溝に摺道自在に係合するスライド係合部を両側部において突出するように形成し、上記スライド溝に設けられたロックバネに係合する係止凸部を上記スライド係合部に設け、上記スライド係合部は、取着する上記本体ケースの両側部において互いに反対方向に開口し該側部に沿って延びるように形成されたスライド溝に摺動自在に係合すると共に、該化粧パネルの両側部において互いに近づくように突出し、上記本体ケースの外表面に設けられた凹陥部以外の部分とほぼ面一となるように、上記本体ケースのスライド終端縁の端部に設けられている引掛穴と上記係合片とが係合して上記モバイル情報端末機器に取着されるものである。
【0017】
従って、本発明モバイル情報端末機器及びその化粧パネルにあっては、本体ケースの化粧パネルが取着される部分の外表面が長手方向にも幅方向にも凹曲した凹陥部を有する凹陥部を有し、それに取着される化粧パネルがその凹陥部と同じ形状を有していてもその本体ケースの凹陥部に化粧パネルを重ねるようにして合わせ、すなわち、面と面とを合わせた後、化粧パネルを本体ケースに対してスライドさせるだけで、本体ケースに取り付けることができ、取付操作を極めて簡単にすることができる。また、化粧パネルのスライド終端側の端部にスライド方向に延びる係合片を設け、本体ケースのスライド終端側の端部に上記係合片が係合する引掛穴を設けたので、化粧パネルを本体ケースの取り付けた状態で、係合片が引掛片に係合し、これにより、化粧パネルは本体ケースからその重ね合わせ方向に剥がれにくくなり、取付状態の安定性に寄与する。
【0018】
また、取り付けるための取付部材、取付部は、本体ケースの側面部に形成したスライド溝と化粧パネル側は該スライド溝に係合するスライド係合部とから構成するものであり、厚さ方向及び面方向においても本体ケースを大きくするような係合孔、係合部材などを設ける必要がなく、外表面に目立った取着用の各部材が存在することがないため、その分、小型化に寄与し、また、構造を簡単にすることができ、また、化粧パネルにあっては破損しやすい部分(圧入ボスなど)がないため、その取り扱いをラフにすることができる。
【0019】
特に、本体ケース内に液晶表示パネルなどの表示装置を配設するものであっても、液晶表示パネルを小型化にしたり、本体ケースの厚さを厚くする必要がないため、本体ケースの大きさの割に比較的大きな液晶表示パネルを配設することができ、モバイル情報端末機器における表示部の大型化を実現することができる。
【0020】
さらに、化粧パネルと本体ケースとの取付状態の保持手段として、別部材のロックバネを設けたので、本体ケース及び化粧パネルの材料の弾性を利用するものでなく、本来的にその変形が許容された部材の変形による弾性を利用したもので、化粧パネルの着脱を頻繁に行ったり、経年変化による変形が少なく、よって、耐久性を高めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
かかる実施の形態はモバイル情報端末機器としての携帯電話機に適用したものである。
【0023】
携帯電話機1は、図1及び図2に示すようにほぼ同等の大きさのほぼ薄箱状を呈する操作部本体2及び表示部本体3と、これら操作部本体2と表示部本体3とを相対する一側部において回転自在に組み合わせるヒンジ部4とからなる基本的な構成について、従来の携帯電話機とほぼ同様とする。携帯電話機1は、詳細を後述するように表示部本体3の外表面に化粧パネル50を着脱自在に取り付けることで特徴ある外観を得るようにした構成に特徴を有している。尚、上記「表示部本体3」が特許請求の範囲に記載した「本体ケース」に相当する。
【0024】
また、操作部本体2及び表示部本体3の材質としては、ポリカーボネード樹脂(PC樹脂)やポリカーボネードABS樹脂(PC−ABS樹脂)等が用いられ、また、化粧パネル50の材質としては、ポリカーボネードABS樹脂(PC−ABS樹脂)やアクリル樹脂(PMMA)等が用いられる。
【0025】
各図において矢印で示す、U方向、D方向、L方向、R方向、F方向、B方向は、それぞれ、上方、下方、左方、右方、前方、後方を意味するものとする。また、本明細書において示す上記方向性は、上記携帯電話機1のアンテナが突出する方向を上側とし、これを基準にその方向性を規定するものであり、あくまでも携帯電話機を本明細書において説明するための便宜上のものである。
【0026】
携帯電話機1は、未使用時において、図1及び図3に示すように操作部本体2と表示部本体3とがヒンジ部4を介して互いに重ね合わされるようにして折り畳まれた状態で携帯される。携帯電話機1は、通話時や電子メール操作等の使用時において、図2に示すようにこれら操作部本体2と表示部本体3とがヒンジ部4を介して展開された状態で用いられる。
【0027】
携帯電話機1には、詳細を省略するが操作部本体2や表示部本体3の内部に、制御回路部、無線送受信回路部、ダイヤル発信回路部、通話回路部、リンガ回路部或いは電源回路部やメモリ部、液晶ドライバ回路部等が内蔵されている。携帯電話機1には、操作部本体2内に充電可能な二次電池パックが収納されており、各部に対して電源の供給が行われる。携帯電話機1には、図示しないが操作部本体2の側面に、外部接続端子やボリュームダイヤル等が設けられている。
【0028】
操作部本体2は、折畳み状態において表示部本体3と対向する一方の主面を操作面2aとし、この操作面2aに図2に示すように文字等の入力機能を兼ねるテンキー等を有するダイヤル部5や、各種の機能選択等を行うジョグダイヤル6或いは電源・通話ボタン、記号切替ボタン、メモリ呼出ボタン等の各種の機能ボタン7が設けられている。操作本体部2には、操作面2aのヒンジ部4と対向する自由端側に位置して図示しないマイクロホンが内蔵された送話部8が設けられている。
【0029】
操作本体部2には、送話部8側の側面に、詳細を省略するが二次電池パックに対する充電を行うための充電端子部9が設けられている。操作本体部2には、ヒンジ部4側の側面に、伸縮自在なロッドアンテナを収納したアンテナ部10が設けられている。アンテナ部10は、ロッドアンテナの先端部に発光素子が内蔵されており、表示機能の設定操作によって着信があった場合に通話終了まで発光表示が行われるようにしてもよい。
【0030】
表示部本体3は、折畳み状態において操作部本体2と対向する一方主面が後述する液晶表示パネル30が配置されて表示面3aとされるとともに、この表示面3aと対向する他方主面が後述する化粧パネル50が取り付けられる化粧面3bとされてなる。表示部本体3は、表示面3a側のインナケース11に対して化粧面3b側のアウタケース12を組み合わせて全体薄箱状に構成されてなる。尚、表示部本体3の化粧面3bは、特許請求の範囲に記載した「外表面」に相当する。
【0031】
表示部本体3には、アウタケース12の化粧面3b側に詳細を後述する凹陥部13が形成され、この凹陥部13を覆うようにして該凹陥部13とほぼ同じ形状をした化粧パネル50が取り付けられる。
【0032】
表示部本体3には、詳細を省略するがインナケース11の表示面3aに比較的大きな矩形開口が形成されており、大形の表示面を有する液晶表示パネル30が組み込まれている。尚、表示装置として液晶表示パネル30を用いたものについて説明したが、これに限らず、EL発光素子などを用いた表示装置であっても良い。
【0033】
液晶表示パネル30は、節電を図るために、例えば操作本体部2と表示本体部3とを展開操作した状態において所定の表示が行われるようにする。液晶表示パネル30は、従来の携帯電話機と同様に未使用状態において、例えば年月日、曜日、現在時刻或いは二次電池パックの充電量等の表示が行われる。液晶表示パネル30は、例えば留守番電話サービスや着信通知サービスの機能設定状態において、着信の有無を表示する。液晶表示パネル30は、受信した電子メール情報を表示するとともに電子メール情報の作成画面として機能する。
【0034】
ヒンジ部4は操作部本体2側の1つのヒンジ筒体4aと表示部本体3側の2つのヒンジ筒体4b、4bとを有し、操作部本体2側のヒンジ筒体4aが表示部本体3側の2つのヒンジ筒体4b、4bに挟まるように位置されている。
【0035】
そして、操作部本体2側のヒンジ筒体4aの操作面2a側に着信表示部40が設けられており、これにより、該着信表示部40は操作部本体2と表示部本体3とを展開した状態(図2参照)であっても、閉塞した状態(図1参照)であっても、いずれの状態でも、前方(正面)から視認することができる。
【0036】
すなわち、従来の折り畳み型携帯電話機にあっては、着信表示部が表示部本体3のアウタケース12側に設けられているのが一般的であり(上記特願平2000−314519号にあってもそうである。)、当該携帯電話機を折り畳んで携帯しているときは着信表示部を視認できたが、展開して状態、たとえば、展開して表示面を見ながら操作しているとき(メールなどを入力しているとき)、着信があっても気づかないと言った不都合があったが、この実施の形態にかかる携帯電話機1にあっては、このような不都合を回避することができる。
【0037】
着信表示部40は、電源オン状態において着信があった場合にリンガ回路部からの出力によって発光素子18が点灯して光学的な着信表示を行う。着信表示部40は、各発光素子18が同時に点滅制御されたり、所定のタイミングで順次点滅することで動きのある光学的着信表示を行うようにしてもよい。
【0038】
表示部本体3には、図2に示すように表示面3aのヒンジ部4と対向する自由端側に位置して図示しないスピーカが内蔵された送話部8が設けられている。
【0039】
凹陥部13は、図1に示すように表示面3aのほぼ全域を占める大きなほぼ矩形凹部としてアウタケース12の外表面に形成されてなる。尚、アウタケース12における外表面とは、当該携帯電話機1を閉塞した状態にあっては前側面となり(図1参照)、展開して状態にあっては後側面となる(図2参照)。
【0040】
凹陥部13は、上端縁の左右両端部が上方へ突出して左右規制部13a、13aが形成され、該左右規制部13a、13aに挟まれた部分が凹んだ扁平凹部13bに形成されている(図1参照)。
【0041】
また、凹陥部13の上記上端縁を除く左右側縁部及び下端縁部にはそれぞれ前方及び側方又は下方を向く段差部14が形成されており、段差部14は前方を向いた段差前面14aと側方又は下方を向いた段差側面14b、14b又は段差下面14cとから構成される(図3、図4参照)。尚、段差側面14b、14bは特許請求の範囲に記載した「本体ケースの側部」に相当する。
【0042】
そして、下端縁(特許請求の範囲に記載した「本体ケースのスライド終端」に相当する。)の段差部14のうち段差下面14cには、左右両端寄りの位置に下方に開口する引掛穴15、15が形成されており、該引掛穴15は上記段差前面14aに連続して形成されている(図3、図4参照)。
【0043】
また、上記段差側面14b、14bはその上下方向の中央部が僅かに外方に膨らむように湾曲されており、該段差側面14b、14bには左方又は右方(共に外方)に開口するスライド溝16、16が上下方向に延びるように形成されており、該スライド溝16は段差側面14b、14bのほぼ半分の長さで、その上下方向のほぼ中央部に形成されている(図3、図4参照)。
【0044】
尚、2つのスライド溝16、16は左右においてほぼ同じ形状をしているため、その一方(ここでは左方)のスライド溝16について説明し、他方(右方)のスライド溝16についての説明は省略する。尚、右方のスライド溝16と左方のスライド溝16との相違は、左方のスライド溝16には後述するロックバネを配置する開口が形成されており、右方のスライド溝16にはそれがないことである(図4参照)。
【0045】
スライド溝16の構成面は、前後で離間し互いに向き合う2つの溝側面17、18と該2つの溝側面17、18を連結する底面19とで構成される。上記溝側面17、18のうち後側の溝側面(以下、「後側溝側面」という。)17は上記段差前面14aと面一に連続して形成され、また、前側の溝側面(以下、「前側溝側面」という。)18は段差側面14bの前側縁から左方へ突設された庇部20の後面として形成されている(図6参照)。
【0046】
また、前側溝側面18は、下端からほぼ1/3の位置に形成された第1の傾斜部18a、下端からほぼ2/3の位置に形成された第2の傾斜部18b、該第2の傾斜部18bよりやや上方の位置に形成された突部18cを有し、これにより、上記スライド溝16の溝幅は、下側1/3が最も幅広で、中間部が次に幅広で、上側1/3が最も幅狭に形成され、かつ、上記突部18cが形成された部位が溝幅が最も幅狭に形成されている(図8参照)。
【0047】
さらに、左側のスライド溝16の下方からほぼ1/3の位置には、その底面19及び段差前面14aに開口(以下、「バネ配置開口」という。)21が形成され、該バネ配置開口21にロックバネ22が表示部本体3の内側から左方に向かって臨むように配置される。すなわち、ロックバネ22の作用部22aはスライド溝16の底面19から突出してスライド溝16内に位置されている(図7参照)。
【0048】
かかるロックバネ22は、板バネ材料(たとえば、SUS:ステンレス)を正面から見て左右方向に扁平で右方に開口するコ字状に折り曲げられて形成され、さらに、その中央部に左方に2段階に突出する作用部22aが形成されている(図7参照)。尚、ロックバネ22としてSUSのような金属材料を用いたが、本発明はこれに限らず、比較的弾性に富む材質で、或いは比較的弾性に富む形状に形成すれば、合成樹脂材料を用いても良い。
【0049】
そして、該ロックバネ22はその作用部22aが上記スライド溝16の底面19のバネ配置開口21からスライド溝16内に突出するように配設され、ロックバネ22の作用部22aはスライド溝16を構成する庇部20の側縁とほぼ同じか又はやや内側に引っ込んで位置される(図7参照)。尚、図7中、2点鎖線で示すものが庇部20の側縁である。
【0050】
これにより、正面から見たときに庇部20からロックバネ22が突出しておらず、すなわち、スライド溝16内にロックバネ22が設けられており、たとえば、化粧パネル50が取り付けられていない状態の表示部本体3を触れたときに、その指がロックバネ22に接触することがなく、指を傷つけることがなく、また、ロックバネ22も指などの接触により破損、変形されることがない(図7参照)。
【0051】
尚、かかる実施の形態においてはロックバネ22をスライド溝16の底面19から突出するように設けたが、これに限らず、スライド溝16を構成する各溝側面(後側溝側面17や前側溝側面18)から突出するように設けても良い。
【0052】
表示部本体3のアウタケース12の内側面であって、上記バネ配置開口21の上下に近接する位置には、L字状をしたリブ(以下、「バネ押さえリブ」という。)23、23が一体に形成され、該2つのバネ押さえリブ23、23に上記ロックバネ22が挟まれるようにして配置されている(図7参照)。これにより、化粧パネル50の後述するスライド係合突条によりロックバネ22の作用部22aが押圧されても、ロックバネ22が移動されず、ロックバネ22が撓んで作用部22aがスライド係合突条を押圧することになる。
【0053】
化粧パネル50は、適宜な合成樹脂材料によって上記凹陥部13の開口形状とほぼ等しい外形形状に形成されてなる。すなわち、化粧パネル50の上端縁には上記凹陥部13の左右規制部13aに対応した形状の左右規制片50a、50aが、また、凹陥部13の扁平凹部13bに対応した形状の扁平凹部50bそれぞれ形成され、後述するように、化粧パネル50が表示部本体3に取り付けられたときに、上記左右規制片50a、50aが左右規制部13a、13aに一致し、また、扁平凹部50bが扁平凹部13bに一致するようになっている。
【0054】
かかる化粧パネル50は、誤って携帯電話機1を落下等させた場合にもある程度の衝撃吸収作用を奏するように、やや弾性を有する合成樹脂材(PC−ABS樹脂など)を用いるのが好ましい。化粧パネル50には、外周縁に沿って上記凹陥部13の上記各段差部14の高さとほぼ等しい高さの外周立壁51が形成されるとともに、ほぼ中央部を頂点として四方の外周側に向かって緩やかに湾曲する全体曲面を付されて形成されてなる。
【0055】
化粧パネル50には、その外周立壁51のうち左右側部に位置する側部外周立壁(特許請求の範囲に記載した「化粧パネルの両側部」に相当する。)51a、51aに、その上下方向のほぼ中央部であって、上記スライド溝16、16に対応する部分にそれぞれ互いに近づく方向(内方)に突出するスライド係合突条(特許請求の範囲に記載した「スライド係合部」に相当する。)52、52が形成されている(図4参照)。尚、かかる実施の形態にあっては「スライド係合部」を「突条」に形成したが、本発明はこれに限らず、長手方向に複数の突部を並設するものであっても良い。要は、スライド係合部が上記スライド溝にスライド自在に係合し、そのスライドがスライド方向に対して直交する方向にぶれない又はぶれにくくするようになっていればよい。
【0056】
スライド係合突条52はその上端は上方へ行くに従い肉厚が薄くなるように上端傾斜面52aに形成され、長さ方向のほぼ中央部には下方に行くに従い肉厚がやや厚くなるように中央傾斜面52bが形成されている(図8参照)。
【0057】
スライド係合突条52の厚さは下半分(中央傾斜面52bから下側の部分)がスライド溝16の第1の傾斜部18aと第2の傾斜部18bとの間の溝幅とほぼ同じか又はやや小さく形成され、また、その上半分(中央傾斜面52bから上側の部分)がスライド溝16の第2の傾斜部18bから上側の部分の溝幅とほぼ同じか又はやや小さく形成されていると共に、庇部20の突部18cが形成された部位における溝幅よりもやや大きく形成されている(図8参照)。
【0058】
また、スライド係合突条52の内方への突出量は、その全長に亘ってほぼ一定であるが、上端は上方へ行くに従い肉厚が小さくなるように上端傾斜部53aに形成され、また長さ方向のほぼ中央部に内方に突出する係止凸部53bが形成され、さらに該係止凸部53bの下側には該係止凸部53bに連続して凹部53cが形成されている(図7参照)。
【0059】
また、化粧パネル50の外周立壁51のうち下側部(特許請求の範囲に記載した「化粧パネルのスライド終端側の端部」に相当する。)に位置する下部外周立壁51bには、その左右両端部寄り位置に上方へ突出する係合片54、54が形成されており、これら2つの係合片54、54は上記表示部本体3に形成した引掛穴15、15にそれぞれ対応されている(図3(B)参照)。
【0060】
以上のように構成された化粧パネル50は、次のようにして表示部本体3の凹陥部13に取り付けられる。
【0061】
先ず、化粧パネル50を表示部本体3の凹陥部13に重ね合わせる。
【0062】
このとき、化粧パネル50の外周立壁51を凹陥部13の段差部14に載るように位置させるだけで、化粧パネル50の表示部本体3に対する左右方向の位置決めを簡単に行うことができ、ラフな操作で容易に化粧パネル50を表示部本体3に重ね合わせることができる。
【0063】
すなわち、化粧パネル50と表示部本体3との両者の位置が左右方向に多少ずれていても、指の腹で化粧パネル50を左右方向に動かすことにより、容易にその位置決めをすることができる。このとき、上下方向の位置は大まかで良く、化粧パネル50の左右の側部外周立壁51a、51aの一部が表示部本体3の凹陥部13の左右の段差部14、14の一部に載っていればよい。
【0064】
そして、指の腹で化粧パネル50を上方に移動させると、表示部本体3のスライド溝16に化粧パネル50のスライド係合突条52が嵌合し、さらに化粧パネル50を上方へ移動させることにより、化粧パネル50の表示部本体3への取付が完了する。
【0065】
具体的には、かかる状態から化粧パネル50を上方へ移動させると、側方から見て分かるように、スライド係合突条52の上端の上端傾斜面52aが庇部20の厚さ方向の第1の傾斜部18aに当接する。これにより、スライド係合突条52は規制されながらスライド溝16に嵌合されて行く。このときは、前後方向の嵌合は緩やかである(図9(a)参照)。尚、かかる状態の正面図は省略する。
【0066】
次に、化粧パネル50を上方へ移動させると、側方から見て分かるように、スライド係合突条52の中央傾斜面52bが庇部20の厚さ方向の第1の傾斜部18aに当接する。これにより、スライド係合突条52はスライド溝16に対して遊嵌状に係合される(図9(b)参照)。また、前方から見てかかる状態は、スライド係合突条52の上端傾斜部53aがロックバネ22の作用部22aに下方から当接した状態である(図11(a)参照)。
【0067】
さらに、化粧パネル50を上方へ移動させると、側方から見て分かるように、スライド係合突条52の上端の上端傾斜面52aが庇部20の第2の傾斜部18bに当接する。これにより、スライド係合突条52はスライド溝16に対してやや余裕は少なくなるが未だ遊嵌状に係合される(図9(c)参照)。また、前方から見てかかる状態は、スライド係合突条52の摺動面53dがロックバネ22の作用部22aに作用し、該ロックバネ22がやや内側に撓んだ状態である(図11(b)参照)。また、ロックバネ22が撓むことにより、スライド係合突条52が左方へ押圧され、これにより、化粧パネル50が全体として左方へ移動され、よって、表示部本体3と化粧パネル50との左右方向でのガタツキが解消される。
【0068】
そして、さらに化粧パネル50を上方へ移動させると、側方から見て分かるように、スライド係合突条52の上端の上端傾斜面52aが庇部20の突部18cに当接して、該突部18cがスライド係合突条52に載り上げると、該突部18cが形成された部位のスライド溝16にスライド係合突条52がきつめに狭持され、化粧パネル50は表示部本体3に対して前後方向にガタツキがない状態で保持される(図10(d)参照)。また、前方から見てかかる状態は、スライド係合突条52の係止凸部53bがロックバネ22の作用部22a下方から当接した状態である(図11(c)参照)。また、この状態においては、化粧パネル50の下端縁に設けた係合片54、54が表示部本体3の引掛穴15、15にそれぞれ挿入される。
【0069】
この状態から化粧パネル50を上方へ移動させようとするとき、前方から見て分かるように、上記ロックバネ22の弾発力により、やや引っかかった感触にあるが、これを強引に上方へ移動させると、ロックバネ22の作用部22aの先端がスライド係合突条52の係止凸部53bに載り、ロックバネ22が最も変形した状態となる(図12(d)参照)。尚、かかる状態の側面図は省略する。
【0070】
さらに、化粧パネル50を上方へ移動させると、ロックバネ22の作用部22aの先端をスライド係合突条52の係止凸部53bが載り越え、前方から見て分かるように、ロックバネ22の作用部22aはその弾発力によりスライド係合突条52の凹部53cに係合する(図12(e)参照)。一方、側方から見ると、スライド係合突条52がスライド溝16に対してきつめに狭持された状態で、摺動して上端部までスライドされて、化粧パネル50の表示部本体3へ取付が完了する(図10(e)参照)。
【0071】
これにより、化粧パネル50は上下方向への移動が阻止され、ロックバネ22によるロックがかかった状態となり、容易には表示部本体3から化粧パネル50が離脱されない状態となる。また、ロックバネ22が撓むことにより、スライド係合突条52を左方へ押圧することになり、化粧パネル50が全体として左方へ付勢され、よって、表示部本体3と化粧パネル50との左右方向でのガタツキが解消される。しかも、化粧パネル50を左方へ付勢するということは、化粧パネル50の右側のスライド係合突条52が表示部本体3のスライド溝16に嵌合する方向に付勢されることになり、該部分においてはスライド係合突条52とスライド溝16とが線接触をすることになり、両者の保持状態が安定する。これは、一方のスライド溝のみにロックバネ22を設けたことによる。
【0072】
また、化粧パネル50の左右規制片50a、50aが凹陥部13の左右規制部13a、13aに、扁平凹部50bが扁平凹部13bにそれぞれ一致するため、この点からも、化粧パネル50の左右方向への動きを抑制することができる。
【0073】
さらに、この状態においては、化粧パネル50の下端縁に設けた係合片54、54が表示部本体3の引掛穴15、15内に完全に挿入された状態となり(図3(B)参照)、従って、化粧パネル50はその下端縁が表示部本体3からその重ね合わせ方向に剥がれにくくなり、取付状態の安定性に寄与する。
【0074】
このようにして、化粧パネル50と表示部本体3とは、スライド溝16とスライド係合突条52とのスライド手段だけで取り付けることができ、また、上述のように、化粧パネル50は表示部本体3に対して左右方向、前後方向及び上下方向に対しても、ガタツキがない状態で保持される。
【0075】
そして、化粧パネル50は、このようにして凹陥部13を閉塞するようにして表示部本体3の外表面に取り付けられて外装体を構成する。
【0076】
また、化粧パネル50を表示部本体3から取り外す場合には、上述の取付方向と反対方向に化粧パネル50をスライドさせるだけで、簡単に取り外すことができる。
【0077】
しかして、化粧パネル50は表示部本体3に対して、スライドさせるだけで簡単に取り付けることができる。すなわち、取り付ける手段としてスライド手段を用いたので、面(表示部本体3の凹陥部13)に対して面(化粧パネル50)を重ね合わせて、一方(化粧パネル50)を面方向に移動させるだけで、その取付を行うことができ、極めて簡単な操作で取り付けることができる。
【0078】
また、従来の技術で説明したような表示部本体の面に対して直交方向する方向での係合でないため、表示部本体3及び化粧パネル50の肉厚及び面方向の大きさを大きくすることなく、よって、これらの小型化に寄与し、引いては本体ケースの大きさの割に大きな表示部を実現することができ、表示部の大型化に貢献することになる。
【0079】
ロックバネ22を表示部本体3及び化粧パネル50とは別個の部材でしかもバネ材料から成るものを用いたので、化粧パネル50の着脱を頻繁に行っても、化粧パネル50の表示部本体3への取付状態が緩むことがなく、両者の取付手段に関し耐久性を富むものを提供することができる。
【0080】
すなわち、このような化粧パネルを本体ケースに取り付ける場合、例えば嵌合孔と嵌合係止凸部との嵌合構造のみによって化粧パネルを取り付ける構造のものが多く見受けられるが、これらはいずれかの部材の変形(バネ材料のように本来的に、その変形が許容されたものでないものの変形)により取付状態を保持しようとするものであり、経年変化などにより取付状態が緩んでしまうが、上述の実施の形態にかかる携帯電話機1における化粧パネル50の表示部本体3への取付の場合にはそのようなことはない。
【0081】
また、化粧パネル50を表示部本体3から取り外す場合にも、従来、表示部本体を撓ませて化粧パネルとの間に隙間を作り、この隙間に適宜な治具をこじ入れて嵌合係止凸部を変形させるといった操作が必要であり、多くのユーザーにとって化粧パネルの交換操作を極めて難しく、無理矢理の操作によって表示部本体や化粧パネルを破損したりする事故があったが、上述の実施の形態にかかる携帯電話機1における化粧パネル50の表示部本体3への取付の場合にはそのようなことはない。
【0082】
図13(a)(b)(c)及び図14(d)(e)は、上記ロックバネの変形例を示すものであり、かかるロックバネ25は、その作用部25aの突出量が小さく、上記庇部20の側縁よりも底面19側に位置するものである。尚、図13(a)〜図14(e)は、スライド係合突条52をスライド溝16に係合させ、取付方向にスライドさせていく様子を順に示すもので、上記図11(a)〜図12(e)にそれぞれ対応するものである。従って、その動作の説明については省略する。
【0083】
そして、かかるロックバネ25の突出量(スライド溝16の底面19からの突出量)は、スライド係合突条52の係止凸部53bの突出量(スライド係合突条52の摺動面53dからの突出量)よりも小さく形成されており、従って、図13(b)で分かるように、スライド係合突条52の係止凸部53bがスライド溝16の底面19に接してスライドするとき、ロックバネ25の作用部25aはスライド係合突条52の摺動面53dに接しておらず、これにより、スライド係合突条52の摺動面53dを傷つけることはなく、また、削奪することもない。
【0084】
以上に説明した化粧パネル50は、上述した樹脂材を成形金型のキャビティ内に射出して所定の形状に硬化させるモールド成形によって形成されるが、その際に所定の形状に形成切断された化粧フィルムをインモールド材としてキャビティ内に予め設置してモールド成形を行うことにより、化粧パネル50の表面に上記化粧フィルムを一体化することができる。そして、かかる化粧フィルムを赤やブルー等の適宜の色調のフィルム材、写真や風景、サイケ模様や絵画等の適宜の図柄が印刷されたフィルム材、或いは木目調や石目調、メタリック調やパール調等の材質感を有するフィルム材を適宜選択することにより、種々のデザインの化粧パネル50を提供することができる。勿論、かかる構成の化粧パネル50に限定されるものではなく、例えば適宜に着色された合成樹脂材によって単独の化粧パネル50を用いるようにしてもよい。
【0085】
また、化粧パネル50においては、成形金型によってパネル基体24と化粧フィルムを一体化したものを示したが、かかる構成に限定されるものでは無い。化粧パネル50は、単純な形状であるとともに表面が平坦であることから、例えば、化粧パネル50に対してその表面に化粧材を熱プレス等の適宜の方法によって一体に接合して構成するようにしてもよい。化粧パネル50は、例えば化粧材として上述した化粧フィルムばかりでなく動物等の皮革、フェイクファー(fake fur:毛皮もどき)、布地等のように従来携帯電話機には全く用いられていない素材を接合するようにしてもよい。化粧パネル50は、例えばショップにおいて顧客からの注文に応じてオリジナルの化粧材の接合サービスを行って提供するようにしてもよい。
【0086】
さらに、化粧パネル50は、上述した構成から低コストで製作することが可能であり、化粧フィルムの色調や図柄を異にした複数枚が顧客に対してセットで提供されるようにする。化粧パネル50は、オプション部品としてショップでの販売も行われるが、ここでも複数枚をセットとして販売するようにしてもよい。
【0087】
このほか、化粧パネル50は、携帯電話機1の基本構造体を構成する部材ではなく、携帯ストラップ等と同様にオプション部品として後付けで取り付けられる部品である。したがって、化粧パネル50は、携帯電話機1の認定規格に何ら影響を及ぼすことは無く、ユーザーが自由に交換することができる。化粧パネル50は、外観を変える単なるオプション部品であるばかりでなく、後述するように液晶表示パネル30の破損を低減する作用も奏する。
【0088】
携帯電話機1においては、予め所定の色調の樹脂材によって操作部本体2と表示部本体3とが形成されて提供される。携帯電話機1においては、例えばオプション部品として複数枚の化粧パネル50が顧客に対して供給される。携帯電話機1においては、ユーザーによって適宜の化粧パネル50が選択され、上述した操作によって表示部本体3の外表面に取り付けられる。携帯電話機1においては、特徴有る化粧パネル50が表示部本体3の外装体を構成することで、ユーザーに対して大きな満足を与える。携帯電話機1においては、ユーザーがその日の気分等によって化粧パネル50を適宜交換することで、いわゆるTPOに合わせた使い方を実現させる。
【0089】
携帯電話機1においては、標準仕様の操作部本体2に対して、化粧面3bに適宜選択された化粧パネル50を取り付けた表示部本体3がヒンジ部4を介して組み合わされることで、標準品と大きく異にした外観形態が創出される。携帯電話機1においては、一般に操作部本体2側が把持されて表示部本体3の化粧面3bが外方に向けられて使用されることから、使用状態においても化粧パネル50の色調や図柄が目立つようになる。したがって、携帯電話機1においては、携帯時ばかりでなく使用時においてもオリジナル性が充分に発揮され、ユーザーに大きな満足感を与える。
【0090】
携帯電話機1においては、化粧面3bに取り付けられた化粧パネル50が図3に示すように液晶表示パネル30の背面部に設けているため、表示部本体3の厚み寸法が全体的に大きくなっており、機械的剛性の向上が図られている。携帯電話機1においては、化粧パネル50に緩やかな曲面を付されることによって凹陥部13の底面壁(化粧面3b)との間に間隙が構成された構造となっており、携帯時等において表示部本体3に対して厚み方向の大きな圧力が負荷された場合でも、化粧パネル50の間隙分の弾性変形による緩衝と表示部本体3の機械的強度とによって液晶表示パネル30のガラス割れ等の発生が低減される。
【0091】
また、携帯電話機1には、例えば透明若しくは半透明な合成樹脂材によって成形された化粧パネル50を用いるようにしてもよい。かかる場合に、この化粧パネル50と凹陥部13との間に構成された間隙内に写真や適宜のシートからなる化粧シートを装着することで、化粧パネル50を介して化粧シートを透視することができ、ユーザーが好みの外表面に創出することができる。
【0092】
尚、上記実施の形態にあっては、表示部本体3(本体ケース)に凹陥部13を設け、該凹陥部13を覆うように化粧パネル50を取り付けるようにしたが、このようにすると化粧パネル50と表示部本体3の凹陥部13以外の部分とがほぼ面一となって、手触り感、見栄え等を良好にするが、本発明はこれに限らず、凹陥部13がなく、表示部本体3の外表面のほぼ前面を覆うように化粧パネルを50取り付けるようにしても良い。
【0093】
さらに、上記した実施の形態は、本発明モバイル情報端末機器を携帯電話機に適用してものについて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)等に適用することもできる。
【0094】
また、上記実施の形態にかかる携帯電話機は、いわゆる折り畳みタイプの携帯電話機に適用したが、本発明はこれに限らず、いわゆるストレートタイプの携帯電話機に適用することもできる。
【0095】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明モバイル情報端末機器は、本体ケースと、該本体ケースの外表面に重なるように着脱自在に取着された化粧パネルとを備えたモバイル情報端末機器であって、上記本体ケースはその外表面に長手方向にも幅方向にも凹曲した凹陥部を有し、その両側部には互いに反対方向に開口し各側部に沿って延びるように形成されたスライド溝が設けられると共に、該スライド溝にはロックバネが設けられ、上記化粧パネルは上記凹陥部とほぼ同じ形状を有し、その両側部には互いに近づくように突出し上記スライド溝に摺動自在に係合するスライド係合部が設けられると共に、該スライド係合部に上記ロックバネに係止する係止凸部が設けられ、上記化粧パネルを上記本体ケースにその外表面に重ね合わせてほぼ面方向にスライドさせて取り付けたときに、上記スライド係合部の係止凸部が上記ロックバネに係止するようにされ、上記化粧パネルと上記本体ケースにおける上記凹陥部以外の部分とがほぼ面一にされ、上記化粧パネルのスライド終端縁の端部にスライド方向に延びる係合片を設け、上記本体ケースのスライド終端縁の端部に上記係合片が係合する引掛穴を設けたことを特徴とする。
【0096】
また、本発明モバイル情報端末機器の化粧パネルは、モバイル情報端末機器の外表面に長手方向にも幅方向にも凹曲した凹陥部を有する本体ケースのその外表面に重ね合わせてほぼ面方向にスライドさせることにより着脱自在に取着される化粧パネルであって、上記凹陥部とほぼ同じ形状を有し、スライド終端縁の端部にスライド方向に延びる係合片を設け、上記本体ケースの両側部に形成されたスライド溝に摺道自在に係合するスライド係合部を両側部において突出するように形成し、上記スライド溝に設けられたロックバネに係合する係止凸部を上記スライド係合部に設け、上記スライド係合部は、取着する上記本体ケースの両側部において互いに反対方向に開口し該側部に沿って延びるように形成されたスライド溝に摺動自在に係合すると共に、該化粧パネルの両側部において互いに近づくように突出し、上記本体ケースの外表面に設けられた凹陥部以外の部分とほぼ面一となるように、上記本体ケースのスライド終端縁の端部に設けられている引掛穴と上記係合片とが係合して上記モバイル情報端末機器に取着されることを特徴とする。
【0097】
従って、本発明モバイル情報端末機器及びその化粧パネルにあっては、本体ケースの化粧パネルが取着される部分の外表面が長手方向にも幅方向にも凹曲した凹陥部を有する凹陥部を有し、それに取着される化粧パネルがその凹陥部と同じ形状を有していてもその本体ケースの凹陥部に化粧パネルを重ねるようにして合わせ、すなわち、面と面とを合わせた後、化粧パネルを本体ケースに対してスライドさせるだけで、本体ケースに取り付けることができ、取付操作を極めて簡単にすることができる。また、化粧パネルのスライド終端側の端部にスライド方向に延びる係合片を設け、本体ケースのスライド終端側の端部に上記係合片が係合する引掛穴を設けたので、化粧パネルを本体ケースの取り付けた状態で、係合片が引掛片に係合し、これにより、化粧パネルは本体ケースからその重ね合わせ方向に剥がれにくくなり、取付状態の安定性に寄与する。
【0098】
また、取り付けるための取付部材、取付部は、本体ケースの側面部に形成したスライド溝と化粧パネル側は該スライド溝に係合するスライド係合部とから構成するものであり、厚さ方向及び面方向においても本体ケースを大きくするような係合孔、係合部材などを設ける必要がなく、外表面に目立った取着用の各部材が存在することがないため、その分、小型化に寄与し、また、構造を簡単にすることができ、また、化粧パネルにあっては破損しやすい部分(圧入ボスなど)がないため、その取り扱いをラフにすることができる。
【0099】
特に、本体ケース内に液晶表示パネルなどの表示装置を配設するものであっても、液晶表示パネルを小型化にしたり、本体ケースの厚さを厚くする必要がないため、本体ケースの大きさの割に比較的大きな液晶表示パネルを配設することができ、モバイル情報端末機器における表示部の大型化を実現することができる。
【0100】
さらに、化粧パネルと本体ケースとの取付状態の保持手段として、別部材のロックバネを設けたので、本体ケース及び化粧パネルの材料の弾性を利用するものでなく、本来的にその変形が許容された部材の変形による弾性を利用したもので、化粧パネルの着脱を頻繁に行ったり、経年変化による変形が少なく、よって、耐久性を高めることができる。
【0101】
請求項2、3に記載した発明にあっては、本体ケースにおいてロックバネを本体ケースの一方のスライド溝のみに設け、化粧パネルにおいて係止凸部を有するスライド係合部をロックバネが設けられた側と対応する側のみに設けたので、ロックバネが撓んだときに、スライド係合部を一方へ押圧することになり、化粧パネルを片方に付勢し、よって、本体ケースと化粧パネルとのスライド方向に対する直交する方向でのガタツキが解消され、両者の取付状態を安定に維持することができる。
【0102】
請求項4に記載した発明にあっては、ロックバネをスライド溝から突出しないように設けたので、たとえば、化粧パネルが取り付けられていない状態の本体ケースを触れたときに、その指がロックバネに接触することがなく、指を傷つけることがなく、また、ロックバネも指などの接触により破損、変形されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図12と共に、本発明の実施の形態として携帯電話機に適用したものを示すものであり、本図は携帯電話機を折り畳んで化粧パネルを取り外した状態を示す斜視図である。
【図2】携帯電話機の操作部本体と表示部本体とを展開した状態の斜視図である。
【図3】(A)は携帯電話機を折り畳んで化粧パネルを取り付けた状態を示す正面図、
(B)は(A)のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図4】携帯電話機を折り畳んで化粧パネルを取り外した状態を示す正面図である。
【図5】携帯電話機を折り畳んで化粧パネルを取り外した状態を示す左側面図である。
【図6】スライド溝とスライド係合突条とを離した状態で拡大して示す要部の縦断面図である。
【図7】スライド溝とスライド係合突条とを離した状態で拡大して示す要部の正面図である。
【図8】スライド溝とスライド係合突条とを離した状態で拡大して示す要部の側面図である。
【図9】スライド溝とスライド係合突条と係合して行く様子を(a)〜(c)の順に拡大して示す要部の概略側面図である。
【図10】図9に引き続き、スライド溝とスライド係合突条と係合して行く様子を(d)〜(e)の順に拡大して示す要部の概略側面図である。
【図11】スライド溝とスライド係合突条と係合して行く様子を(a)〜(c)の順に拡大して示す要部の概略正面図である。
【図12】図11に引き続き、スライド溝とスライド係合突条と係合して行く様子を(d)〜(e)の順に拡大して示す要部の概略側面図である。
【図13】図14と共に、ロックバネの変形例を示すもので、本図はスライド溝とスライド係合突条と係合して行く様子を(a)〜(c)の順に拡大して示す要部の概略側面図である。
【図14】図13に引き続き、スライド溝とスライド係合突条と係合して行く様子を(d)〜(e)の順に拡大して示す要部の概略側面図である。
【符号の説明】
1…携帯電話機(モバイル情報端末機器)、3…表示部本体(本体ケース)、3b…化粧面(外表面)、13…凹陥部、14b…段差側面(側部)、15…引掛穴、16…スライド溝、19…底面、21…バネ配置開口(開口)、22…ロックバネ、22a…作用部、25…ロックバネ、25a…作用部、50…化粧パネル、51a…側部外周立壁(側部)、52…スライド係合突条(スライド係合部)、53b…係止凸部、54…係合片
Claims (8)
- 本体ケースと、該本体ケースの外表面に重なるように着脱自在に取着された化粧パネルとを備えたモバイル情報端末機器であって、
上記本体ケースはその外表面に長手方向にも幅方向にも凹曲した凹陥部を有し、その両側部には互いに反対方向に開口し各側部に沿って延びるように形成されたスライド溝が設けられると共に、該スライド溝にはロックバネが設けられ、
上記化粧パネルは上記凹陥部とほぼ同じ形状を有し、その両側部には互いに近づくように突出し上記スライド溝に摺動自在に係合するスライド係合部が設けられると共に、該スライド係合部に上記ロックバネに係止する係止凸部が設けられ、
上記化粧パネルを上記本体ケースにその外表面に重ね合わせてほぼ面方向にスライドさせて取り付けたときに、上記スライド係合部の係止凸部が上記ロックバネに係止するようにされ、
上記化粧パネルと上記本体ケースにおける上記凹陥部以外の部分とがほぼ面一にされ、
上記化粧パネルのスライド終端縁の端部にスライド方向に延びる係合片を設け、
上記本体ケースのスライド終端縁の端部に上記係合片が係合する引掛穴を設けた
ことを特徴とするモバイル情報端末機器。 - 請求項1に記載したモバイル情報端末機器であって、
上記ロックバネを上記本体ケースの一方のスライド溝のみに設けた
ことを特徴とするモバイル情報端末機器。 - 請求項2に記載したモバイル情報端末機器であって、
上記化粧パネルには、上記本体ケースの一方のスライド溝のみに設けられたロックバネに対応した側部においてのみ、係止突部を有するスライド係合部が設けられている
ことを特徴とするモバイル情報端末機器。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載したモバイル情報端末機器であって、
上記ロックバネを上記スライド溝から突出しないように設けた
ことを特徴とするモバイル情報端末機器。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載したモバイル情報端末機器であって、
上記ロックバネは作用部を有し、上記係止凸部は該作用部に係止する
ことを特徴とするモバイル情報端末機器。 - 請求項5に記載したモバイル情報端末機器であって、
上記ロックバネは作用部を有し、該作用部が上記スライド溝から突出しないようにされている
ことを特徴とするモバイル情報端末機器。 - 請求項6に記載したモバイル情報端末機器であって、
上記スライド溝の底面には開口が設けられており、
上記ロックバネの作用部は、上記開口から上記スライド溝内へ突出すると共に、該スライド溝からは突出しないように設けられている
ことを特徴とするモバイル情報端末機器。 - モバイル情報端末機器の外表面に長手方向にも幅方向にも凹曲した凹陥部を有する本体ケースのその外表面に重ね合わせてほぼ面方向にスライドさせることにより着脱自在に取着される化粧パネルであって、
上記凹陥部とほぼ同じ形状を有し、
スライド終端縁の端部にスライド方向に延びる係合片を設け、
上記本体ケースの両側部に形成されたスライド溝に摺道自在に係合するスライド係合部を両側部において突出するように形成し、
上記スライド溝に設けられたロックバネに係合する係止凸部を上記スライド係合部に設け、
上記スライド係合部は、取着する上記本体ケースの両側部において互いに反対方向に開口し該側部に沿って延びるように形成されたスライド溝に摺動自在に係合すると共に、該化粧パネルの両側部において互いに近づくように突出し、
上記本体ケースの外表面に設けられた凹陥部以外の部分とほぼ面一となるように、上記本体ケースのスライド終端縁の端部に設けられている引掛穴と上記係合片とが係合して上記モバイル情報端末機器に取着される
ことを特徴とするモバイル情報端末機器の化粧パネル。
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