JP4026497B2 - ホットプレート - Google Patents

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【0001】
【発明が属する技術分野】
本願発明は、油受け皿を廃止してなるホットプレートに関し、特に加熱源からの熱の放熱を良好にしてなるホットプレートの遮熱部材構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ホットプレートは、外郭を形成し、底部に脚を有するケース本体の上部に肉、たこ焼き等の被調理物を調理するため調理プレートを載置し、その調理プレートの下方に設ける加熱源、即ちヒータにより調理プレート上の被調理物を加熱調理するものである。
【0003】
そしてホットプレートには、テーブル上等での調理を安全及び快適に行うために、ヒータの下方にヒータからの熱を調理プレートの下面に反射させるための熱反射部材、及び底部の一部を形成し、テーブル等への放熱を低減するための遮熱部材が着脱自在に配置され、更に、肉等の肉汁或いは油が出るものを調理する場合には、孔あき調理プレートが用いられるとともに、熱反射部材と遮熱部材との間に水を入れて使用される油受け皿が別途設けられる。
【0004】
その結果、ホットプレートをテーブル上に載せ肉等を調理したとしてもテーブルが熱くなることはなく、また肉から出る肉汁或いは油が流れ落ち煙が発生することはなく、また、使用後においてはそれらの部材を取り外して容易に洗うことができるため、ホットプレートは多くの家庭で使用されている。
【0005】
このように従来のホットプレートは、ケース本体内にヒータの他に熱反射部材、油受け皿及び遮熱部材とそれぞれの機能を有する専用部材を積層状態にして使用するものであった。ところが、このような形態のものでは、ヒータの下方に熱反射部材、油受け皿及び遮熱部材の3部材が用いられるため、ホットプレートが嵩高になるとともに、部品点数がそれだけ多くなりその分生産コストが高騰し、更に、油受け皿には水を入れなければならなく準備に手間を要していた。
【0006】
そのような弊害をなくすものとして、図6に示すホットプレートが提案されている。即ち、孔あき調理プレートを用いるものにおいて、従来の熱反射部材及び油受け皿を省略するものである。
【0007】
図についてその概略を説明すると、外郭を形成し、その上方並びに下方が開口したケース本体aの上方端部には、被調理物を調理するための調理プレートbが載置される。該調理プレートbには肉等の肉汁或いは油が出る物を加熱調理した場合、その肉汁或いは油が滴下するための複数個の孔b1が設けられている。
【0008】
前記調理プレートbの下方には、その根本部にプラグcを取り付けてなる加熱源としてのヒータdが配置され、前記調理プレートbをその下方より加熱する。また、ヒータdの下方には、ホットプレートの底部の一部を形成し、前記ヒータdからの輻射熱を遮熱するための遮熱部材eが着脱自在に配置される。
【0009】
該遮熱部材eは、皿状で且つヒータdからの輻射熱を反射する機能をも有する部材であり、この遮熱部材eにより調理プレートbの孔b1から滴下する肉汁或いは油を受ける等、従来の油受け皿及び熱反射部材としての機能を代替させ、その結果、従来の油受け皿及び熱反射部材をなくしている。
【0010】
ところが、図6のものでは遮熱部材eの底部は平坦でその表面積は大きくないため、ヒータdからの輻射熱によりどうしても遮熱部材e自体の温度が上昇し、そのホットプレートを載せるテーブル等が熱くなる恐れがあった。
【0011】
そのため、図6のものでは、ホットプレートの下部に冷却ファンfを設け、前記遮熱部材eの底部に白抜きの矢印で示すように冷却空気gを送り、この冷却空気gで遮熱部材eを冷却せざるを得ず、そのため、別途、冷却ファンfという特別な部品を取り付けて対処している。
【0012】
その結果、それだけ嵩高になり、更に冷却ファンfという部品を用いるため生産コストが上昇し、更に冷却ファンfを駆動するための電力も必要になるという新たな弊害を生じていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−346694公報
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、このような課題を解決するものであり、少なくとも従来の油受け皿をなくすとともに、従来用いられていた冷却ファンをも不要とし、小型且つ生産コストの安価なホットプレートを提供することを目的にするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【0015】
請求項1に係る発明では、ケース本体と、該ケース本体に載置され被調理物を調理するための調理プレートと、前記ケース本体内の前記調理プレートの下方に配置される加熱源と、前記ケース本体内に配置され前記加熱源の熱を遮熱し反射する機能を有する遮熱部材とを備えたホットプレートにおいて、前記遮熱部材の底板部に凹凸部を複数列平行に設ける構成。
【0016】
このように遮熱部材に凹凸部を設け、その表面積を増大させることにより、遮熱部材による放熱効果が格段に向上し、遮熱部材の温度上昇を抑止することができるため、従来用いられていた冷却ファンを不要にすることができる。また、遮熱部材がヒータの輻射熱により格別熱くならなければ、孔あきの調理プレートで肉等を調理した場合、その肉汁及び油を遮熱部材で直接受けたとしても油煙が発生することはなく、そのため従来の油受け皿、更には熱反射部材をも不要になる。
【0017】
例えば、前記遮熱部材の上方に前記加熱源の熱を反射する熱反射部材を設けるとともに、該熱反射部材に凹凸部を設ける構成であれば、請求項1に係る発明の作用に加え、ヒータからの輻射熱を熱反射部材で反射させることができるため、それだけ遮熱部材の温度上昇が少なくなる。また、熱反射部材に凹凸部を設けることにより、熱反射部材により調理プレート側へ有効に拡散反射させることができ、調理プレートによる調理効率が高まる。
【0018】
例えば、前記熱反射部材の前記凸部を前記加熱源に対向するとともに、前記凹部に少なくとも1つ以上の孔を設ける構成であれば、請求項1に係る発明の作用に加え、熱反射部材による調理プレート側への反射熱をより広い範囲に亘って拡散させることができ、調理プレートによる調理効率がより高まる。
【0019】
また、熱反射部材の凹部に少なくとも1つ以上の孔を設けているため、孔あき調理プレートより滴下する肉汁及び油は、熱反射部材の下方に設けられる遮熱部材内に適格に流れ落ち、該熱反射部材で油煙が発生することがないため本来の機能が低下することはない。
【0020】
例えば、前記熱反射部材と前記加熱源との距離は、前記熱反射部材と前記遮熱部材との距離より短い構成であれば、請求項1に係る発明の作用に加え、熱反射部材から遮熱部材への距離をできるだけ長くでき、熱反射部材から遮熱部材への輻射熱が少なくなり、その分遮熱部材の温度上昇が低減する。
【0021】
例えば、前記遮熱部材の前記凸部上に油吸い取り部材を設けるとともに、該油吸い取り部材と前記遮熱部材の前記凹部とで空隙を形成する構成であれば、家庭でよく使用する油吸い取り部材等を用いることにより、孔あき調理プレートより滴下する肉汁及び油を該油吸い取り部材等で補足することができ、遮熱部材が汚れることが少なくなるため、その分遮熱部材の放熱効果が高まる。また、油吸い取り部材と遮熱部材の凹部とで断熱空間としての空隙が形成されるため、それだけ遮熱効果が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1及び図2に第1の実施の形態のホットプレートを示す。図1はホットプレートの個々の部材を概略的に示す斜視図であり、図2は個々の部材を組み付けた後のホットプレートの一部拡大断面図である。
【0023】
図1及び図2に示すようにホットプレート10は、外側に位置するケース本体20と、そのケース本体20の上方部に載置される調理プレート30と、該調理プレート30の下方に配置される加熱源としてのヒータユニット40と、該ヒータユニット40の下方に配置される熱反射部材50と、該熱反射部材50の下方に配置される遮熱部材60等からなる。
【0024】
ケース本体20は、樹脂成形品であり、ホットプレートの外郭を構成し、平面視略矩形状でその底部にはテーブル15等に載置されるための複数個の脚21が形成されるとともに、その上面及び下面の一部には、上部開口22及び底部開口23が形成される。またこのケース本体20の左右の側壁部24、24には調理プレート30の取手33が載置される取手用窪み25及びヒータユニット40のプラグ42が載置されるプラグ用窪み26が形成される。
【0025】
前記調理プレート30は、厚いアルミダイカスト製で、ケース本体20と同様な平面視略矩形状の部材である。調理プレート30は、外周上に立設される側壁31及び水平な底板32からなる略皿状を呈し、その短辺側の両側面には取手33、33が設けられる。
【0026】
また、その底板32には、3列に並び且つそれぞれの列に同じ形状の複数個の孔34が設けられており、その上で肉を焼いた場合には、肉から出る余分の肉汁或いは油36は図2に示すように前記複数個の孔34より熱反射部材50に穿設される開口部54を通り前記遮熱部材60内に滴下する。そのため効率よく肉を焼くことができる。なお、前記複数個の孔34は3列として説明するが、必要に応じてより多くの列が設けられ、列が増えれば後記のリブ35a〜fも各孔34に対応して設けられることになる。
【0027】
また、調理プレート30の底板32の裏面には、図1に点線で示すように、各列の孔34の端部を結ぶように調理プレート30の長辺に平行に6個のリブ35a〜fが垂下される。
【0028】
これらリブ35a〜fは、図2に示すようにヒータ41の両側に位置するように設けられる。即ち、図2では、リブ35aが1本のヒータ41を囲み、リブ35bとリブ35cとで他の1本のヒータ41を囲み、更に、図示しないがリブ35dとリブ35eとで他の1本のヒータ41を囲み、リブ35fが他の1本のヒータ41を囲むことになる。このような形態でリブ35a〜fを設けることにより、肉から出る余分の肉汁或いは油36は、これらリブ35a〜fに沿って滴下するためヒータ41に当たることはない。
【0029】
ヒータユニット40は、ヒータ41及びプラグ42からなり、そのヒータ41をプラグ42に一体的に結合することにより一部品を構成している。該ヒータ41は、平面視略ハート状或いはY字状からなり、シーズヒータが用いられる。このシーズヒータは金属パイプの中にコイル状の電熱線を通し、パイプと電熱線間の接触を防ぐためマグネシアなどの耐熱性の無機質絶縁粉末を詰め、金属パイプの両端を密封した構造を有するもので通常インコロイヒータとも呼ばれるものである。シーズヒータはこのような構造を有するため金属パイプは絶縁されておりたとえ金属パイプに触れたとしても感電することはない。しかしながら特にシーズヒータである必要はなく他のヒータを用いても良い。
【0030】
そしてこのヒータユニット40を遮熱部材60内にセットした時には、ヒータ41は遮熱部材60内に配設される図示しない支持具で支持されるとともに、ヒータ41に一体的に取り付けられるプラグ42は、その上部に調理プレート30がセットされた状態で前記ケース本体20のプラグ用窪み26上に水平状態に載置される。
【0031】
なお、符号43は公知の温度調節器で、一側面には電線46が接続されるとともに、他の側面には前方に長く突出した感熱棒44が取り付けられる。また、その上面には温度調節用のつまみ45が設けられており、該つまみ45を回動することにより好みの温度を選択することができる。
【0032】
前記熱反射部材50は、ステンレス等の反射効率の高い金属性の薄板をプレス加工により一体形成される平面視略矩形状で且つその全体は略逆皿状の部材であり、その上壁部51には凸部52及び凹部53を有する凹凸が形成されている。また、凹部53には該凹部53に沿って複数個の開口部54が形成され、更に、その下端部にはカール部56が施されるとともに、長側面には空気通路55が設けられる。なお、複数個の開口部54の大きさは、上記調理プレート30の孔34とほぼ同じ大きさに形成されている。
【0033】
そして、熱反射部材50は、前記ヒータユニット40の下方に配置され、配置された状態では、凸部52の上方にヒータユニット40のヒータ41が位置し、凹部53の上方に調理プレート30の孔34が対向する。
【0034】
そのため、ヒータ41から下方へ放射される輻射熱は、熱反射部材50の凸部52で調理プレート30の裏面に向かっていろいろな方向に乱反射され、全体として熱反射部材50による反射熱は、調理プレート30のほぼ全面にわたって再度伝えられることになり、調理プレート30での調理効率が高まり、且つ省エネに資する。
【0035】
また、凹部53に形成される複数個の開口部54は、それぞれ調理プレート30の孔34に対応して対向することになるため、調理プレート30の孔34より滴下する肉汁或いは油36は、凹部53の面に沿って開口部54より遮熱部材60内に滴下する。
【0036】
前記遮熱部材60は、金属性の薄板をプレス加工により一体形成した平面視略矩形状で且つ略皿状の部材であり、ケース本体20の最下部に載置される。この遮熱部材60はその表面に反射及び断熱処理が施されており、ヒータ41の熱がケース本体20へ伝わるのを防止している。
【0037】
またこの遮熱部材60の一短側壁面であって、前記ケース本体20のプラグ用窪み26に対向する部分には、ヒータ41の基端部47が挿入可能な切り欠き61が設けられており、遮熱部材60内にヒータユニット40をセットした時、そのヒータ41の基端部47が遮熱部材60の一短側面に引っかかることのないようにされている。
【0038】
前記遮熱部材60は、第1段部62及び第2段部63の2段階の窪みが形成される。この第1段部62の大きさは従来の遮熱部材に相当し、また、第1段部62よりその大きさが小さい第2段部63の大きさは従来の油受け皿に相当し、且つこの第2段部63により従来の油受け皿と同様の機能を行わせるものである。
【0039】
そしてこの第2段部63の底部は、遮熱部材60の底板部64を形成するとともに、この底板部64には複数個の凹凸部65が形成される。このように遮熱部材60の底板部64に凹凸部65を設けることにより、底板部64の表面積が増大し、その結果、遮熱及び反射機能が増大するとともに、例え遮熱部材60が加熱されても大気への放熱量が増大することにより、遮熱部材60の温度上昇を低減することができる。
【0040】
また、この実施の形態では、遮熱部材60の温度上昇をより有効に抑えるため、底板部64の凹凸部65上にキッチンペーパー等の油取り紙66を載せ、遮熱部材60に載置する熱反射部材50の下端部のカール部56でその油取り紙66の端部を狭持するようにしている。
【0041】
このような形態にすることにより、滴下する肉汁或いは油36は油取り紙66で吸収され、遮熱部材60の底板部64にまで達することはないため、該遮熱部材60の温度上昇を抑えることができる。
【0042】
また、底板部64の凹凸部65上に油取り紙66を載せることにより、油取り紙66と凹凸部65の凹部との間に複数個の空隙67が形成されるとともに、油取り紙66に滴下する肉汁或いは油36の作用により凹凸部65の凸部とこの凸部に当接する油取り紙66の下面との密着がより良好になる結果、前記空隙67が断熱空間としての機能を奏するようになり、遮熱部材60の温度上昇を更に抑えることができる。
【0043】
なお、油取り紙66に肉汁或いは油36が染みこむ結果、この油取り紙66に載置される熱反射部材50の下端部であるカール部56近傍は、常時油分に触れることになるため、このカール部56近傍に防錆処理を施さなくても良い。
【0044】
このような形態により、熱反射部材50と油取り紙66との間の空間部68は、例え、熱反射部材50の上部に開口部54が設けられていたとしても上部よりヒータ41の熱が伝えられるため、密閉空間に近い状態になり、その結果、遮熱部材60の温度が上昇するという恐れもあるが、熱反射部材50の側面には空気通路55が設けられておりそのような恐れはない。
【0045】
なお、前記油取り紙66については、図3の(A)に示すように家庭で使用されているキッチンペーパー66aを適当な長さに切って用いても良いし、図3の(B)に示すように専用の油取り紙66bを用いることができる。
【0046】
図2に示すように、ホットプレート10を組み付けた後においては、熱反射部材50と加熱源であるヒータ41との距離H1は、熱反射部材50と遮熱部材60との距離H2より短くなるように配置される。このような配置形態により、熱反射部材50から遮熱部材60への距離H2をできるだけ長くすることができるため、遮熱部材60の温度上昇をより低減することができるようになる。
【0047】
なお、図4は、図2の変形例であり、調理プレート30に穿設される複数個の孔34の大きさをより大きくした例であり、このように孔34の大きさをより大きくすることにより余分の肉汁或いは油の排出が良好になり、それだけ肉がおいしく調理できる。図4に示すものは、調理プレート30の孔34の大きさを除いて図2のものと同じであるので説明は省略する。
【0048】
(第2の実施の形態)
図5に第2の実施の形態のホットプレートを示す。この実施の形態のものは、肉等を焼くための孔あきプレートに換えて孔のないたこ焼き用の調理プレートを用いるとともに、熱反射部材を省いたものであり、ケース本体と遮熱部材とは第1の実施の形態のものと同じである。図は個々の部材を組み付けた後のホットプレートの一部拡大断面図を示す。なお、第1の実施の形態のものと同じものは同じ符号で示す。
【0049】
図5に示すようにホットプレート10は、外側に位置するケース本体20と、そのケース本体20の上方部に載置されるたこ焼き用調理プレート70と、該たこ焼き用調理プレート70の下方に配置される加熱源としてのヒータ41と、該ヒータ41の下方に配置される遮熱部材60等からなる。
【0050】
ケース本体20は、樹脂成形品であり、ホットプレートの外郭を構成し、平面視略矩形状でその底部にはテーブル15等に載置されるための複数個の脚21が形成されるもので、その構造は第1の実施の形態のものと同じである。
【0051】
前記たこ焼き用調理プレート70は、厚いアルミダイカスト製で、ケース本体20と同様な平面視略矩形状の部材である。たこ焼き用調理プレート70は、外周上に立設される側壁71及び水平な底板72からなる略皿状を呈し、その短辺側の両側面には図示しない取手が設けられる。
【0052】
また、その底板72には、複数列に並び且つそれぞれの列に同じ形状の複数個のたこ焼き用の半球凹部73が設けられており、その半球凹部73内にたこ等の材料を入れたこ焼きを作る。
【0053】
ヒータユニットは、図示しないが第1の実施の形態のものと同じであるので省略する。そして、そのヒータ41は、該ヒータ41上にたこ焼き用調理プレート70を載置した時、たこ焼き用調理プレート70の半球凹部73のない部分の裏面に図5に実線で示す形態で位置するように配置される。このように配置することによりヒータ41の熱を有効にたこ焼き用調理プレート70に伝えることができる。
【0054】
なお、ヒータ41の取り付け位置は、符号41の実線で示す位置として説明したが、図5で符号41aとして点線で示すように半球凹部73の最下面に当接する位置に設けることもできる。このような位置に設けることによりヒータ41aから放射される輻射熱のうちたこ焼き用調理プレート70の裏面に向かうものは、半球凹部73の下面の円弧形状に沿って或いは反射されてたこ焼き用調理プレート70の裏面のより広い範囲に拡散されるようになり、その反射熱をより有効利用することができ、省エネに資することができる。
【0055】
前記遮熱部材60は、金属性の薄板をプレス加工により一体形成した平面視略矩形状で且つ略皿状の部材であり、ケース本体20の最下部に載置される。この遮熱部材60はその表面に反射及び断熱処理が施されており、ヒータ41の熱がケース本体20へ伝わるのを防止している。
【0056】
前記遮熱部材60は、第1段部62及び第2段部63の2段階の窪みが形成される。そしてこの第2段部63の底部は、遮熱部材60の底板部64を形成するとともに、この底板部64には複数個の凹凸部65が形成される。このように遮熱部材60の底板部64に凹凸部65を設けることにより、底板部64の表面積が増大し、その結果、遮熱及び反射機能が増大するとともに、例え遮熱部材60が加熱されても大気への放熱量が増大することにより、遮熱部材60の温度上昇を低減することができる。なお、この遮熱部材60は第1の実施の形態のものと同じであり詳細な説明は省略する。
【0057】
このたこ焼き用調理プレート70は、プレート上に孔が設けられてなく、従来の油受けは不要になり、更にこの実施の形態のものでは、従来の熱反射部材をも不要にすることができる。即ち、遮熱部材60の底板部64に複数個の凹凸部65を形成することにより、大気への放熱量が増大するとともに、遮熱部材60の内方へ反射される熱を乱反射させ、たこ焼き用調理プレート70の裏面全体に向かわすことができる。その結果、遮熱部材60の温度上昇を抑えることができる。
【0058】
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】
請求項1に係る発明では、遮熱部材の底板部に凹凸部を複数列平行に設けることにより、その表面積が増大し、遮熱部材による放熱効果を格段に向上させることができるため、遮熱部材の温度上昇を低減することができる。その結果、ホットプレートの嵩高を低くして小型化を図ることができる。また、従来用いられていた冷却ファンを不要にすることができるため、その分生産コストを低減することができる。更に、孔あきの調理プレートで肉等を調理した場合、その肉汁及び油を遮熱部材で直接受けたとしても肉汁及び油が焦げたり、或いは油煙が発生することがなくなるため、それだけ清潔感が高まるとともに、従来の油受け皿、更には熱反射部材を不要にすることができるため、その分生産コストを低減することができる。
【0060】
例えば、遮熱部材の上方に加熱源の熱を反射する熱反射部材を設け、熱反射部材に凹凸部を設けることにより、請求項1に係る発明の効果に加え、ヒータ41からの輻射熱を熱反射部材で反射させることができるため、それだけ遮熱部材の温度上昇をより低減することができる。また、熱反射部材に凹凸部を設けることにより、熱反射部材による調理プレート側への反射熱を調理プレートの裏面全体にわたって効率的に拡散させることができ、調理プレートによる調理効率を向上することができる。その結果、調理時間を短くすることができ、省エネを図ることができる。
【0061】
例えば、熱反射部材の凸部を加熱源に対向させ、凹部に少なくとも1つ以上の孔を設けることにより、請求項1に係る発明の効果に加え、熱反射部材による調理プレート側への反射熱をより広い範囲に亘って拡散させることができ、調理プレートによる調理効率をより向上することができる。その結果、調理時間を短くすることができ、更に省エネを図ることができる。また、熱反射部材の凹部に少なくとも1つ以上の孔を設けており、孔あき調理プレートより滴下する肉汁及び油は、熱反射部材の下方に設けられる遮熱部材内に適格に流れ落ちるため、該熱反射部材を清潔に保つことができ、且つ長期にわたり本来の機能を持続させることができる。
【0062】
例えば、熱反射部材と加熱源との距離を、熱反射部材と遮熱部材との距離より短くすることにより、請求項1に係る発明の効果に加え、熱反射部材から遮熱部材への距離をできるだけ長くできるため、熱反射部材から遮熱部材への輻射熱を低減することができ、その結果、遮熱部材の温度上昇をより低減することができる。
【0063】
例えば、遮熱部材の凸部上に油吸い取り部材を設け、該油吸い取り部材と遮熱部材の凹部とで空隙を形成することにより、請求項1に係る発明の効果に加え、孔あき調理プレートより滴下する肉汁及び油を該油吸い取り部材等で補足することができるため、遮熱部材を清潔にすることができる。また、遮熱部材が汚れないだけ遮熱部材の放熱効果を向上させることができる。更に、油吸い取り部材と遮熱部材の凹部との間に断熱空間としての空隙が形成されることになるため、それだけ遮熱効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のホットプレートの個々の部材を概略的に示す斜視図。
【図2】本願発明のホットプレートの一部拡大断面図。
【図3】本願発明の油吸い取り部材であり、(A)は家庭用で使用するキッチンペーパー、(B)は専用品を示す斜視図。
【図4】本願発明の図2のホットプレートの変形例の一部拡大断面図。
【図5】本願発明の他のホットプレートの一部拡大断面図。
【図6】従来のホットプレートの断面図。
【符号の説明】
10…ホットプレート 15…テーブル
21…脚 22…上部開口
23…底部開口 24…側壁部
25…取手用窪み 26…プラグ用窪み
30…調理プレート 31…側壁
32…底板 33…取手
34…孔 35a〜f…リブ
36…肉汁或いは油 40…ヒータユニット
41…ヒータ 42…プラグ
43…温度調節器 44…感熱棒
45…つまみ 46…電線
47…基端部 50…熱反射部材
51…上壁部 52…凸部
53…凹部 54…開口部
55…空気通路 56…カール部
60…遮熱部材 61…切欠き
62…第1段部 63…第2段部
64…底板部 65…凹凸部
66…油取り紙 67…空隙
68…空間部 70…たこ焼き用調理プレート
71…側壁 72…底板
73…半球凹部

Claims (1)

  1. ケース本体と、該ケース本体に載置され被調理物を調理するための調理プレートと、前記ケース本体内の前記調理プレートの下方に配置される加熱源と、前記ケース本体内に配置され前記加熱源の熱を遮熱し反射する機能を有する遮熱部材とを備えたホットプレートにおいて、前記遮熱部材の底板部に凹凸部を複数列平行に設けることを特徴とするホットプレート。
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