JP4025820B2 - 開繊繊維シートの製造方法、および開繊繊維シートの製造装置 - Google Patents

開繊繊維シートの製造方法、および開繊繊維シートの製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開繊繊維シートの製造方法、および開繊繊維シートの製造装置に関するものであって、高品質の開繊繊維シートを高能率に製造することを可能ならしめる新技術である。
【0002】
【従来の技術】
周知のとおり、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、アロマティック・ポリアミド繊維などを補強基材とする合成樹脂複合強化成形品(例えば、FRTP<Fiber Reinforced Thermo−Plastics>やFRP<Fiber Reinforced Plastics>など)を製造するにあたっては、能うる限りに幅広にして構成繊維が平行かつ一様な密度で整列した高品質の開繊繊維シートが必要とされる。特に、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルイミド樹脂などに代表される熱可塑性樹脂は加熱溶融状態でも、硬化前の熱硬化性樹脂(例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂)の粘度に比較して高粘度であるため、補強基材となる繊維シートに対する樹脂含浸性は必ずしも満足できるとは云えない。そして、その樹脂含浸が不完全でボイド(空隙=樹脂の未含浸部分)が多く生じたものを使用すると、当該FRTP成形品の機械的強度は当然低下するのであって、製品としての強度信頼性を喪失することにもなる。
【0003】
それゆえ、高粘度で帯熱溶融状態の熱可塑性樹脂を補強基材とする繊維シートの構成繊維中に十分含浸させるには開繊繊維シートの構成繊維が平行で、かつ、全体的に薄く繊維の分布密度も一様に連続していることが必要である。そこで、本発明者は嘗て、特許第 3049225号「開繊シートの製造方法、および開繊シート製造装置」(特許文献1参照)、特許第 3064019号「マルチフィラメント開繊シートの製造方法、およびその製造装置」(特許文献2参照)を提案し、構成繊維の並びが平行にして、かつ、全体的に薄くて繊維の分布密度も一様に連続せる開繊繊維束の製造に成功した。ところが、これらの特許方法を用いると、確かに一本の繊維束を開繊する技術としては良質の開繊繊維シートを製造できるのではあるが、任意幅の開繊繊維シートを製造する場合には、多数の開繊繊維束を幅方向に重ね繋いで所定の張力で走行させねばならないため、その引張力によって繋ぎ目が分離して隙間ができ易く、FRTP成形品の補強基材としては必ずしも理想的なものを得ることができなかった。
【0004】
【特許文献1】
特許第3049225号公報(段落[0011]〜[0014]、図1〜7)
【特許文献2】
特許第3064019号公報(第8頁の第5実施形態、第23図〜第26図)
【0005】
即ち、前述の特許文献1・2に開示される従来の開繊繊維シートに合成樹脂を含浸せしめる場合には、その開繊繊維シートの構成繊維の並びが如何に平行で、しかも全体的に薄く一様に連続した状態のものを選んで使用するとしても、これに合成樹脂を含浸させてプリプレグシートにする際に、この繊維束の長手方向に引張力が作用すると、開繊されているため開繊繊維シートの繊維間隔が窄まって当該繊維シート全体としての横幅が縮小する傾向があるうえに、上記特許文献2記載の第5実施形態の方法で製造した開繊繊維シートにあっては、長手方向の引張力が作用すると、幅方向に繋いだ元の開繊繊維束の繋ぎ目が分離して隙間ができる惧れもあったのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が目的とする解決すべき課題は、開繊繊維束を製造する従来技術に前述の如き技術的隘路があったことに鑑みて為されたものであって、FRTP成形品などの製造に適するだけの十分に幅広で構成繊維が平行かつ一様な密度に整列した高品質の開繊繊維シートを高能率に製造することができる合理的方法と装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するために採用した手段】
本発明者が上記課題を解決するために採用した方法的手段と機械的手段は、添附図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
即ち、本発明の”開繊繊維シートの製造方法”は、複数の開繊繊維束Fb・Fb・・・の側辺が互いに近接並行して面一状態で流送されてくる前記開繊繊維束群Sの全幅を、当該面一面に対し交差方向へ局部的に進退往復させることによって、流送過程にある当該開繊繊維束群の張力を緊張・弛緩・緊張・・・と交互に継続的に変化させ、ついで、この開繊繊維束群Sの幅方向に沿って直線的な進退摩擦を付与することにより、近接隣り合う開繊繊維束FbとFbとの側辺の繊維同士が接線状態に寄り添って全体が一様な開繊繊維シートFに調製するという一連の流送揺振処理を採用した点に特徴がある。
【0008】
また、本発明者が上記課題を解決するため採用した機械的手段、即ち、本発明の”開繊繊維シートの製造装置”は、複数の開繊繊維束Fb・Fb・・・を解舒して平面的に並行して送出可能な繊維束供給機構1と;この繊維束供給機構1から開繊繊維束Fb・Fb・・・を面一状態に引き出して送り出す案内ロール機構2と;この案内ロール機構2から送り出される面一状態の開繊繊維束群Sを下流側で所定のレベル位置に支持可能なる如く一定の間隔で配設された支持ロール41・42・43から成る支持ロール列4と;前記案内ロール機構2と最上流の支持ロール41との間に配設されて、近接並行して面一状態で流送されてくる開繊繊維束群Sの全幅を当該面一面に対し交差方向へ所定のタイミングで直線的に局部押圧して開繊繊維束群の張力を緊張・弛緩・緊張・…と交互に変化せしめる線状面圧付与機構5と;この面圧付与機構5の局部押圧により張力を変化しながら前記支持ロール列4により面一に支持されて送り出されてくる開繊繊維束群Sに面接触して幅方向へ進退往復運動し、当該繊維束群全体を一様な開繊繊維シートFに調製せしめる摺転機構6とを基本的な構成要素として採用した点に特徴がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が具体的に実施される場合の好ましい形態を例示的に掲げた添附図面を引用しながら、本発明の内容を更に詳細に説明する。
【0010】
本発明の実施形態としての”開繊繊維シートの製造方法”を、図1および図2に表わす”開繊繊維シートの製造装置”の図示例を準拠して解説すると、以下のとおりである(図2の平面図に示す装置では、各々のリール1aが上下左右に重なっているためリールの巻数を見難くいけれども、16巻のリール1aが配設してあって16本の開繊繊維束を処理することが可能になっている)。
【0011】
まず、特許第3049225号の吸引空気開繊法で7μmの炭素繊維12,000本(三菱レイヨン株式会社製TR50S)を横幅20mmに開繊した開繊繊維束Fb・Fb・・・を、16巻のリール1a・1a・・・の各々から案内ロール2a・2aによって側辺は近接並行した水平な面一状態に供給し、この面一を成す各々の開繊繊維束Fbの両側辺をコーム(comb)3・3・・・の櫛歯3a・3a・・・で流送振れを安定させながら、一定間隔(50mm間隔ごと)に配設した3本の支持ロール41・42・43から構成される支持ロール機構4の方向へ流送せしめる。
【0012】
そして、上記案内ロール2a・2aから成る案内ロール機構2と最上流側の支持ロール41との間に配設され、上記シート状に流送されてくる開繊繊維束群Sの全幅を当該面一面に対し、線状面圧付与機構である進退押圧ロール5によって1分間に100回下方へ20mmのストロークで進退往復して局部押圧することにより当該面一状態の開繊繊維束群Sの幅全体を間欠的に下方へ凹曲せしめて、その全体の張力を緊張・弛緩・緊張・・・と交互に継続的に変化せしめ、ついで、張力の変化を付与された前記面一状態の開繊繊維束群を、前記支持ロール41と下流側の支持ロール42との間、ならびに後者の支持ロール42と続く下流の支持ロール43との間で、面一状態の開繊繊維束群に線接触するごとくの横断方向に沿って配設した繊維束摺転ロール61・62を各々、横断方向へ1分間に300回(ストローク:2mm)進退運動させることにより、当該開繊繊維束群は幅方向への直線的な進退摩擦を付与されて、近接して隣り合った全ての開繊繊維束Fb・Fb・・・の側辺の繊維同士は接線状態に寄り添っていて、幅320mmで目付が40g/mの構成繊維が全体に一様に分散した開繊繊維シートFが得られ、形態的にも安定した仕上がりのものとして速度5m/minで巻取リールBに巻き取られる。
【0013】
〔開繊繊維シートを製造するための装置例1〕
図1および図2には、前述の実施形態の”開繊繊維シートの製造方法”の実施に使用する”開繊繊維シートの製造装置”が示してある。即ち、図1および図2において、符号1で指示するものは開繊繊維束Fb・Fb・・・を送り出す繊維束供給機構であり、図示例では上下2段に配列された16巻のリール1a・1a・・・を含んで構成されており、これらリール1a・1a・・・に巻装された全開繊繊維束Fb・Fb・・・は一斉に引き出されて側辺が近接並行して水平な面一状態で送り出される。
【0014】
符号2で示されるものは案内ロール機構であって、上下一対の案内ロール2a・2aの間に、上記繊維束供給機構1のリール1a・1a・・・巻装せる開繊繊維束Fb・Fb・・・を案内させ、これらの開繊繊維束Fbは全てロール2aと2aの間で水平かつ面一状態の開繊繊維束群として図面上の右方向へ流送されることになる。
【0015】
符号3で指示するものは、繊維束整列機構、具体的にはコーム(comb)であり、案内ロール機構2の案内ロール2a・2aの間からシート状に送り出される各開繊繊維束Fbと略同幅の間隔で櫛歯3a・3a・・・を有する。そして、このコーム3の櫛歯3aと櫛歯3aとの間には、上記開繊繊維束群を構成する各々の開繊繊維束Fbが梳き通されて各々の側辺は均等間隔の近接状態に整列されることになる。
【0016】
符号4で指示するものは、面一状態で流送される開繊繊維束群(Fb・Fb・・・)を水平に復帰させるための支持ロール列4であって、上流側から第1支持ロール41、第2支持ロール42、第3支持ロール43と一定の間隔で配設されている。
【0017】
符号5で支持するものは、上記案内ロール2a・2aと最上流の支持ロール41との間に配設された一定のタイミングで昇降運動を行う進退押圧ロール型の線状面圧付与機構5であり、近接並行して面一にて流送されてくる開繊繊維束群Sの全幅を当該シート状面に対し交差方向へ間欠的に直線的に局部押圧することにより、開繊繊維束群の張力を緊張・弛緩・緊張・・・と交互に変化させることができる。
【0018】
符号6で支持されるものは摺転機構であって、上記第1支持ロール41と第2支持ロール42との間に配設された第1の摺転ロール61と、前記第2支持ロール42と第3支持ロール43との間に配設された第2の摺転ロール62とによって構成されている。この摺転ロール61・62は、何れも梨地仕上げのステンレス鋼(直径=20mmの丸棒)で作製されており、エアシリンダ61a・62aの伸退縮運動により一定のタイミングで開繊繊維束群Sの幅方向に進退運動が付与されるように構成されている(本図示例では、200〜400回/min、ストローク=2〜10mm)。このファイバー摺転機構6を通過してファイバー摺転ロール61・62にて幅方向への直線的な進退摩擦を付与される開繊繊維束群Sは、近接して隣り合った全ての開繊繊維束Fb・Fb・・・の側辺の繊維同士は接線状態に寄り添わされることになり、構成繊維が全体的に一様に分散した状態の開繊繊維シートFとなる。なお、念のため、補足説明しておくと、図1および図2に符号7で指示するものは規制バーであって、上記第1支持ロール41、第2支持ロール42、および第3支持ロール42の導入側近傍に設置してあり、面一状態で流送されてくる開繊繊維束群S、または摺転機構6により調製された開繊繊維シートFの両側辺に近接して、流送される開繊繊維束群Sまたは開繊繊維シートFの側辺の乱れを防止するために付設したものである。また、本図示例においては、前記第3支持ロール43の下流に巻取ビームBが配設され、構成繊維が全体的に一様な分散状態に仕上がった開繊繊維シートFを一定速度で巻き取るように構成してある。
【0019】
〔開繊繊維シートを製造するための装置例2〕
図3に示す装置例2は、前述の装置例1の”開繊繊維シート製造装置”に開繊繊維シートFの張力を一定に調整するために、張力調整ダンパーDを付加したものであり、その他の構成・作用は装置例1と変わるところがない。この張力調整ダンパーは開繊繊維シートFに横断方向に接触する受圧ロールDrを備えて成り、従来周知のスプリングダンパー、流体圧ダンパー等を採用することができ、図3の図示例2では張力調整ダンパーDとしてエアダンパーを採用している。
【0020】
しかして、図3に示す張力調整ダンパーDにおける受圧ロールDrは、前述の線状面圧付与機構5の局部押圧の影響によって緊張・弛緩・緊張・・・と張力を変化させながら流送されてくる開繊繊維シートFに横断方向に沿って当接しており、当該開繊繊維シートFの張力が所定以上に上昇したときには受圧ロールDrが上昇して支持ロール43と下流側のガイドロールGとの間における開繊繊維シートFの弛み量が減少して張力が減殺され、逆に、開繊繊維シートFの張力が所定以下に下がったときは受圧ロールDrが下降して支持ロール43と下流側のガイドロールGとの間における開繊繊維シートFの弛み量が増大されることにより張力が上昇することとなり、かくして、開繊繊維シートFの張力変化に応動して昇降する受圧ロールDrの位置に応じ、張力調整ダンパーDよりも下流における開繊繊維シートFの張力は常に一定に保たれることになる。
【0021】
〔開繊繊維シートを製造するための装置例3〕
図4・図5には、前述の実施形態の”開繊繊維シートの製造方法”の実行するための更に他の具体的手段たる”開繊繊維シート製造装置”が装置例3として示される。
【0022】
図4および図5に図示する装置例3は、上記の装置例1とは繊維束整列機構(具体的には、コーム)3を採用しておらず、それに代えて、線状面圧付与機構5に繊維束Fb・Fb・・・を梳き通して整列せしめる整列機能を兼備せしめた点のみが異なる。
【0023】
即ち、この装置例3において採用している線状面圧付与機構5は、上下に進退運動を可能な進退フレームとして構成されてものであって、上下に若干の隙間を空けた2本のビーム51と51との間には丸線材で等間隔に仕切られた所要数のメール52・52・・・が形成されている。しかして、案内ロール2から送り出される開繊繊維束Fb・Fb・・・の各々は、前記メール52・52・・・の中を通過する際、開繊繊維束群を形成する各々の開繊繊維束Fbが梳き通されて各々の側辺は均等の間隔を保って近接並行した状態に整列されると同時に、当該線状面圧付与機構のビーム51・51が下降する際には上段のビーム51の押圧によって最上流側の第1支持ロール41との間で下方へ凹面状に屈曲されて張力を漸増してゆき、当該進退フレーム5が上昇する際には各力が開繊繊維束Fbが直伸状態に戻るまで張力は弛緩することになり、かくして、この線状面圧付与機構5を開繊繊維束Fb・Fb・・・が通過する際に緊張・弛緩・緊張・・・と交代的な張力変化が継続することになる。
【0024】
そして、その後、これらの開繊繊維束Fb・Fb・・・は、第2支持ロール42から第3支持ロール43へと流送されて、第1支持ロール41と第2支持ロール42との間では摺転ロール61により、また第2支持ロール42と第3支持ロール43との間では摺転ロール62によって幅方向への直線的な進退摩擦を付与されて、前記開繊繊維束群S中の全ての開繊繊維束Fb・Fb・・・の側辺の繊維同士は接線状態に寄り添わされることになり、構成繊維が全体的に一様に分散した状態の開繊繊維シートFに調製されて巻取ビームBに巻き取られてゆくことになる。これらのプロセスは前述の装置例1と機能および作用において変わりがない。
【0025】
本明細書と図面に具体的に例示する本発明の実施の形態は概ね上記のとおりであるが、本発明は前述の実施形態例に限定されるもので決してなく、「特許請求の範囲」記載内において種々の変形実施が可能であることは言うまでもないのであり、例えば、以下に掲げる変更例が本発明の技術的範囲に属することはいうまでもない。
(1)前述の実施形態においては、開繊繊維束も開繊繊維シートも、構成繊維が炭素繊維の場合だけを例示的に説明しているが、ガラス繊維、セラミック繊維、アロマティック・ポリアミド繊維など、FRTPやFRPの補強基材として用いられる全ての繊維材料にも適用可能である。
(2)前述の実施形態においては、複数の開繊繊維束Fb・Fb・・・の側辺を互いに近接並行させ面一状態に流送して加工する例についてだけ具体例を挙げて説明したが、例えば図6および図7に図示するように、複数の開繊繊維束Fb・Fb・・・の側辺を互いに近接並行させて面一状態に流送する際に、これらの開繊繊維束FbとFbとの隣り合う側辺に沿って別に開繊繊維束Fbを各々添合させて面一に流送し、こうして流送されてくる前記面一状態の開繊繊維束群Sの全幅を当該面一面に対し交差方向へ局部的に進退往復させることにより、流送過程にある開繊繊維束群Sの張力を緊張・弛緩・緊張・・・と交互に継続的に変化せしめ、ついで、この開繊繊維束群Sの幅方向に沿って直線的な進退摩擦を付与することにより前記開繊繊維束Fb・Fb・・・を一体に混繊せしめ、構成繊維同士が接線状態に寄り沿った一様な開繊繊維シートFとして調製することも非常に有効である。こうして得られる開繊繊維シートFは、構成繊維同士が接線状態に寄り沿って密接に集合しているので、当該開繊繊維シートの長手方向に張力が作用しても各構成繊維の両側に位置する隣の構成繊維にも反対方向へ移動しようとする張力が作用するため、各々の構成繊維が幅方向へ移動しようとする力は打ち消しあって(図7参照)、結果として当該開繊繊維シート自体の安定した幅形態を維持することになるからである。
(3)本明細書と図面に示す実施形態の説明においては、開繊繊維束Fb・Fb・・・から成る開繊繊維束群Sも、開繊繊維シートFも水平状態で流送する方式のみを図解しているが、本発明にあっては必ずしも水平である必要はなく、開繊繊維束群Sも開繊繊維シートFも面一状態ないしは拡展状態に一面に並んでおりさえすれば、斜面状に偏って流送しても、水平面に対し垂直な状態で流送することも可能であって、線状面圧付与機構5と摺転機構6との当該流送形態に対する相対的な作用方向は何ら変わりがない。
(4)前述の実施形態においては、開繊繊維束Fb・Fb・・・を面一状態に送り出す繊維束供給機構1として、必要な本数の開繊繊維束Fbを各々巻いたリール1a・1a・・・を組み合わせたものを例示していたが、図8に示すように炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、アロマティック・ポリアミド繊維などのマルチフィラメントを巻いた給糸体M・M・・・と周知の開繊処理機構(例えば、特許第3049225号公報記載の吸引空気開繊装置や、特許第3382603号公報記載の拡繊装置) とを組み合わせて繊維束供給機構1として採択することも可能であり、前記給糸体M・M・・・から解舒した各々のマルチフィラメントを前記開繊処理機構にて開繊繊維束Fb・Fb・・・に変形させて、その後の処理を実施形態と同様の方法で開繊繊維シートFに調製することも可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上、本発明の実施の形態を例示して説明したとおり、本発明の開繊繊維シートを製造する方法と装置にあっては、複数の開繊繊維束の側辺が互いに近接並行して面一状態に流送されてくる前記シート状の開繊繊維束群の全幅を当該シート状面に対し交差方向へ局部的に進退往復させつつ、流送過程にある当該開繊繊維束群の張力を緊張・弛緩・緊張・・・と交互に継続的に変化せしめ、ついで、この開繊繊維束群の幅方向に沿って直線的な進退摩擦を付与するという具合にX方向およびY方向への巧みな揉み摺り作用を逐次的に付与する手段をしているので、近接隣り合う開繊繊維束の側辺の繊維同士が接線状態に寄り添って全体が一様な高品質の開繊繊維シートを高能率に製造することが可能である。
【0027】
このように本発明によれば、従来製造が困難であった開繊繊維シートを製造する場合における技術的隘路を打開することが可能になったのであり、しかも、その製造工程も必要とされる装置も極めて簡素であるので、その産業上の利用価値は頗る大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態である開繊繊維シートの製造方法に用いる装置例1を側方から眺めた説明図である。
【図2】図2は、図1に示される装置例1を上方から眺めた平面的説明図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態である開繊繊維シートの製造方法に用いる装置例2(装置例1に張力調整ダンパーを付加したもの)を側方から眺めた説明図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施形態である開繊繊維シートの製造方法に用いる装置例3の線状面圧付与機構部分を拡大して示した斜視説明図である。
【図5】図5は、図4の線状面圧付与機構を用いた装置例3を側方から眺めた説明図である。
【図6】図6(a)(b)は、請求項4に記載する開繊繊維シートを製造する場合に複数の開繊繊維シートの配置状態を説明するための説明図である。
【図7】図7は、請求項4に記載する方法によって製造した開繊繊維シートの物性を説明するための説明図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態である開繊繊維シートの製造方法に用いる装置の変形例を側方から眺めた説明図である。
【符号の説明】
1 繊維束供給機構
1a リール
2 案内ロール機構
2a 案内ロール
3 繊維束整列機構
3a 櫛歯
4 支持ロール列
41 第1支持ロール
42 第2支持ロール
43 第3支持ロール
5 線状面圧付与機構
51 (進退フレームの)ビーム
6 摺転機構
61・62 摺転ロール
7 規制バー
F 開繊繊維シート
Fb 開繊繊維束
D 張力調整ダンパー
Dr 受圧ロール
B 巻取ビーム
S 開繊繊維束群

Claims (6)

  1. 複数の開繊繊維束の側辺が互いに近接並行し合った面一状態で流送されてくる当該開繊繊維束群の全幅を、当該面一面に対し交差方向へ局部的に進退往復させることによって、流送過程にある当該開繊繊維束群の張力を緊張・弛緩・緊張・・・と交互に継続的に変化せしめ、ついで、この開繊繊維束群の幅方向に沿って直線的な進退摩擦を付与することによって、近接して隣り合う開繊繊維束の側辺の繊維同士が接線状態に寄り添って全体を一様な開繊繊維シートに調製することを特徴とする開繊繊維シートの製造方法。
  2. 緊張・弛緩・緊張・・・と張力を変化しながら流送されてくる面一状態の開繊繊維束群が弛緩したとき、これら開繊繊維束群に対し幅方向への直線的な進退摩擦を付与することを特徴とする請求項1記載の開繊繊維シートの製造方法。
  3. 給糸部から送り出されてくる複数の開繊繊維束を櫛歯に引き通すことにより、隣り合う各開繊繊維束の側辺を近接並行して面一状態に整列せしめ、こうして面一状態に整列された開繊繊維束群の全幅を、押圧機構にて所定のタイミングで押圧することにより、当該開繊繊維束群の全幅を交差方向へ局部的に進退往復させて、その張力を緊張・弛緩・緊張・・・と交互に継続的に変化せしめることを特徴とする請求項1又は2記載の開繊繊維シートの製造方法。
  4. 複数の開繊繊維束の側辺を互いに近接並行させて流送するに際し、これらの開繊繊維束の隣り合う側辺に沿って開繊繊維束を各々添合させて面一状態に流送し、こうして流送されてくる前記面一状態の開繊繊維束群の全幅を当該シート状面に対し交差方向へ局部的に進退往復させることによって、流送過程にある開繊繊維束群の張力を緊張・弛緩・緊張・・・と交互に継続的に変化せしめ、ついで、この開繊繊維束群の幅方向に沿って直線的な進退摩擦を付与することにより前記開繊繊維束群を混繊一体化せしめ、構成繊維同士が接線状態に寄り沿った一様な開繊繊維シートとして調製することを特徴とする開繊繊維シートの製造方法。
  5. 複数の開繊繊維束を解舒して平面的に並行して送出可能な繊維束供給機構と;この繊維束供給機構から前記各々の開繊繊維束を面一状態に引き出す案内ロール機構と;この案内ロールから送り出される面一状態の開繊繊維束群を下流側で所定のレベル位置に支持可能なるごとく一定の間隔で配設された複数の支持ロールから成る支持ロール列と;前記案内ロール機構と最上流側に位置する前記支持ロールとの間に配設されて、近接並行して面一状態で流送されてくる開繊繊維束群の全幅を当該面一面に対し交差方向へ所定のタイミングで直線的に局部押圧して開繊繊維束群の張力を緊張・弛緩・緊張・・・と交互に変化せしめる線状面圧付与機構と;この面圧付与機構の局部押圧により張力を変化しながら前記支持ロール列に面一状態に支持されて送り出されてくる開繊繊維束群に接触して幅方向へ進退往復運動し、当該繊維束群全体を一様な開繊繊維シートに調製する摺転機構と;を備えていることを特徴とする開繊繊維シートの製造装置。
  6. 線状面圧付与機構と摺転機構とが同期して、緊張・弛緩・緊張・・・と張力を変化しながら流送されてくる面一状態の開繊繊維束群が弛緩したとき、この開繊繊維束群に対し幅方向への直線的な進退摩擦が生ずるごとく当該摺転機構が動作可能であることを特徴とする請求項5記載の開繊繊維シートの製造装置。
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