JP4025319B2 - 回転電機 - Google Patents
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Description
このモータ構成においては、マグネット2をホルダ部材3に組付けた場合、脱落しないようにホルダ部材3のリング部3aと支柱部3bからマグネット2自身が破損しない程度の圧力が加わるような寸法関係となるように設定されている。
マグネット2はカバー部材4と一緒にホルダ部材3に組みつけられた後、ヨーク1に圧入・固定されるが、圧入時に、マグネット2とホルダ部材3の寸法関係によりマグネット2がホルダ部材3から脱落する不具合が発生し、脱落によるマグネット自身の破損やヨーク1への圧入作業の効率が悪化することになる。
この発明による実施の形態1を図1から図7までについて説明する。図1は実施の形態1における全体構成を示す縦断面図である。図2は実施の形態1における部分構成を示す縦断面図である。図3は実施の形態1におけるホルダ部材の構成を示す斜視図である。図4は実施の形態1における構成を示す図2のA−A線での横断面図である。図5は実施の形態1におけるマグネット保持構成を示す拡大横断面図である。図6は実施の形態1におけるマグネットの寸法関係を示す横断面図である。図7は実施の形態1におけるマグネットの寸法関係を示す拡大横断面図である。
筒状ヨーク1は磁性材料で構成され、磁石材料からなるマグネット2により生成される磁束についての磁路を構成する。
マグネット2は板状をなし、筒状ヨーク1の内周面に沿って筒状ヨーク1の軸方向に延在している。マグネット2の内周面には、マグネット破片飛散防止用のプレート4からなるカバー部材が配設される。プレート4からなる板状カバー部材はマグネット2の内周面2cを覆い、プレート4からなるカバー部材の両端縁部分4a,4bはマグネット2の端縁部分2a,2bの側面に沿って屈曲する。
ホルダ部材3の支柱部3cに、図6に示すように、内周側a−b間の円弧L1が外周側c−d間の円弧L2よりも大きくなるようなテーパT3を設けるものである(円弧L1,L2は同心円の一部をそれぞれ構成するものとする)。
マグネット2はホルダ4の内側からプレート4からなる板状カバー部材と一緒に筒状ヨーク1に挿入される。
マグネット2は、図5に示すように、プレート4からなる板状カバー部材の屈曲部Q4とホルダ部材3の突起部P3に設けられた嵌合部Q3が嵌合することにより、ホルダ部材3に固定される。
この発明による実施の形態2を図8から図10までについて説明する。図8は実施の形態2における構成を示す図2のA−A線での断面図である。図9は実施の形態2におけるマグネット保持構成を示す拡大横断面図である。図10は実施の形態2におけるホルダ部材の構成を示す拡大横断面図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
マグネット2についても、ホルダ部材3の支柱部3cに沿うようなテーパT2を設けるa−b間の円弧L3がヨーク接触面側の円弧L4よりも長くなる(図7参照)ようにテーパT2を付けるものである(円弧L3と円弧L4は同心円の一部をそれぞれ構成するものとする)。
マグネット2は図9のようにプレート4の屈曲部Q4とホルダ部材3の嵌合凹部Q3が嵌合することによりホルダ部材3に固定される。
この発明による実施の形態3を図11から図14までについて説明する。図11は実施の形態3における構成を示す図2のA−A線での横断面図である。図12は図11のB−B線における縦断面図である。図13は実施の形態3におけるマグネット保持構成を示す拡大横断面図である。図14は実施の形態3におけるマグネット保持構成を示す拡大縦断面図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
マグネット2は板状をなし、筒状ヨーク1の内周面に沿って筒状ヨーク1の軸方向に延在している。マグネット2の内周面には、マグネット飛散防止用のプレート4からなるカバー部材が配設される。プレート4からなる板状カバー部材はマグネット2の内周面2cを覆い、プレート4からなるカバー部材の両端縁部分4a,4bはマグネット2の端縁部分2a,2bの側面に沿って屈曲する。
マグネット2についても、図14に示すように、突起部P3に設けられたテーパT3に対応するテーパT2を形成した突起部P2を設ける。
マグネット2をホルダ部材3に押込み、マグネット2に設けられた突起部P2のテーパT2とホルダ部材3に設けられた突起部P3のテーパT3とを係合させることによりマグネット2の脱落防止を図る。マグネット2がホルダ4から脱落しなければよいので、突起部P2および突起部P3の高さhの深さは0.1〜0.2mm程度でも問題ない。
この発明による実施の形態4を図15および図16について説明する。図15は実施の形態4における構成を示す図2のA−A線での横断面図である。図16は実施の形態4におけるマグネット保持構成を示す拡大横断面図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1から実施の形態3までにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
マグネット2は板状をなし、筒状ヨーク1の内周面に沿って筒状ヨーク1の軸方向に延在している。マグネット2の内周面には、マグネット飛散防止用のプレート4からなるカバー部材が配設される。プレート4からなる板状カバー部材はマグネット2の内周面2cを覆う円筒状に形成されている。
マグネット2についても、図16に示すように、この凹形状に対応した係合凹部R2を設ける。係合凹部R2は係合凸部R3と嵌合できるよう係合凸部R3に対応して同一位置に同一数設ける。
マグネット2をホルダ部材3に押込み、係合凹部R2と係合凸部R3とを嵌合させることによりマグネット2の脱落防止を図る。マグネット2がホルダ部材3から脱落しなければよいので、係合凸部R3の高さhおよび係合凹部R2の深さhは0.1〜0.2mm程度でも問題ない。
この発明による実施の形態5を図17から図19までについて説明する。図17は実施の形態5における構成を示す図2のA−A線での横断面図である。図18は図17のC−C線における縦断面図である。図19は実施の形態5におけるマグネット保持構成を示す拡大縦断面図である。
この実施の形態5において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1から実施の形態4までにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
マグネット2は板状をなし、筒状ヨーク1の内周面に沿って筒状ヨーク1の軸方向に延在している。マグネット2の内周面には、マグネット飛散防止用のプレート4からなるカバー部材が配設される。プレート4からなる板状カバー部材はマグネット2の内周面2cを覆う円筒状に形成されている。
マグネット2についてもこの係合凸部S3に対応した係合凹部S2を設ける(図18,図19)。係合凹部S2は係合凸部S3と嵌合できるよう係合凸部S3に対応して同一位置に同一数設ける。
マグネット2をホルダ3に押込み、係合凹部S2と係合凸部S3とを嵌合させることによりマグネット2の脱落防止を図る。マグネット2がホルダ3から脱落しなければよいので、係合凸部S3の高さhおよび係合凹部S2の深さhは0.1〜0.2mm程度でも問題ない。
マグネット2をホルダ3に押込み、係合凹部S2と係合凸部S3とを嵌合させることによりマグネット2の脱落防止を図る。
また、マグネット2およびホルダ部材3等の寸法精度バラツキによるマグネット2の脱落を防止できる。
上記の効果により、ヨーク1への圧入工程における効率向上が期待でき、ホルダ部材3にマグネット2等の部品を組み込んだ状態での保管が容易となる。
ホルダ部材3の支柱部3cで嵌合し保持する構造をとれば、マグネット2およびホルダ部材3の軸方向寸法の規制(公差)を緩和できる。
Claims (8)
- 磁性材料からなる筒状ヨーク、前記筒状ヨークの内周面にそれぞれ配設され前記筒状ヨークの軸方向に延在する複数のマグネット、前記マグネット相互間において前記筒状ヨークの軸方向に延在するホルダ部材、前記マグネットにおける前記筒状ヨークの軸方向に延在する一方の端縁部分と前記ホルダ部材との間に一方の端縁部分を介在し前記マグネットにおける前記筒状ヨークの軸方向に延在する他方の端縁部分と前記ホルダ部材との間に他方の端縁部分を介在して前記マグネットの内周面を覆う板状カバー部材を備え、前記ホルダ部材には、前記板状カバー部材の端縁部分を介し前記マグネットと前記筒状ヨークの径方向において係合し前記マグネットの外方への移動を規制する係合面を設けるとともに、前記板状カバー部材の端縁部分に嵌合部を設け、前記板状カバー部材の嵌合部を前記ホルダ部材の係合面に設けた嵌合部と嵌合するようにしたことを特徴とする回転電機。
- 磁性材料からなる筒状ヨーク、前記筒状ヨークの内周面にそれぞれ配設され前記筒状ヨークの軸方向に延在する円弧状横断面を持つ複数のマグネット、前記マグネット相互間において前記筒状ヨークの軸方向に延在するホルダ部材、前記マグネットにおける前記筒状ヨークの軸方向に延在する一方の端縁部分と前記ホルダ部材との間に一方の端縁部分を介在し前記マグネットにおける前記筒状ヨークの軸方向に延在する他方の端縁部分と前記ホルダ部材との間に他方の端縁部分を介在して前記マグネットの内周面を覆う板状カバー部材を備え、前記ホルダ部材には、前記板状カバー部材の端縁部分を介し前記マグネットと前記ヨークの径方向において係合し前記マグネットの外方への移動を規制する係合面を設けるとともに、前記マグネットの内周面側の円弧寸法が外周面側の円弧寸法よりも長くなるように設定したことを特徴とする回転電機。
- 磁性材料からなる筒状ヨーク、前記筒状ヨークの内周面にそれぞれ配設され前記筒状ヨークの軸方向に延在する複数のマグネット、前記マグネット相互間において前記筒状ヨークの軸方向に延在する支柱部を設けるとともに前記支柱部の軸方向端部にリング部を設けたホルダ部材、前記マグネットにおける前記筒状ヨークの軸方向に延在する一方の端縁部分と前記ホルダ部材との間に一方の端縁部分を介在し前記マグネットにおける前記筒状ヨークの軸方向に延在する他方の端縁部分と前記ホルダ部材との間に他方の端縁部分を介在して前記マグネットの内周面を覆う板状カバー部材を備え、前記ホルダ部材の支柱部に前記板状カバー部材の端縁部分を介し前記マグネットと前記筒状ヨークの径方向において係合し前記マグネットの外方への移動を規制する係合面を設けるとともに、前記ホルダ部材の支柱部に設けられた係合面に係合部を設け、前記支柱部の係合部と前記板状カバー部材の端縁部分に設けられた係合部とを係合させることにより、前記板状カバー部材を介して前記マグネットを保持することを特徴とする回転電機。
- 磁性材料からなる筒状ヨーク、前記筒状ヨークの内周面にそれぞれ配設され前記筒状ヨークの軸方向に延在する複数のマグネット、前記マグネット相互間において前記筒状ヨークの軸方向に延在する支柱部を設けるとともに前記支柱部の軸方向端部にリング部を設けたホルダ部材を備え、前記ホルダ部材に設けられたリング部の軸方向内側端面に係合部を設け、前記リング部の係合部と前記マグネットの端面に設けられた係合部とを係合させることにより、前記マグネットの外方への移動を規制して前記マグネットを保持することを特徴とする回転電機。
- 磁性材料からなる筒状ヨーク、前記筒状ヨークの内周面にそれぞれ配設され前記筒状ヨークの軸方向に延在する複数のマグネット、前記マグネット相互間において前記筒状ヨークの軸方向に延在する支柱部を設けるとともに前記支柱部の軸方向端部にリング部を設けたホルダ部材、前記マグネットの内周面を覆う板状カバー部材を備え、前記ホルダ部材に設けられた支柱部に凹凸による係合部を設け、前記支柱部の係合部と前記マグネットに設けられた凹凸による係合部とを係合させることにより、前記マグネットを保持することを特徴とする回転電機。
- 磁性材料からなる筒状ヨーク、前記筒状ヨークの内周面にそれぞれ配設され前記筒状ヨークの軸方向に延在する複数のマグネット、前記マグネット相互間において前記筒状ヨークの軸方向に延在する支柱部を設けるとともに前記支柱部の軸方向端部にリング部を設けたホルダ部材、前記マグネットの内周面を覆う板状カバー部材を備え、前記ホルダ部材に設けられたリング部の軸方向内側端面に凹凸による係合部を設け、前記リング部の係合部と前記マグネットに設けられた凹凸による係合部とを係合させることにより、前記マグネットを保持することを特徴とする回転電機。
- 前記ホルダ部材およびマグネットの内周面に沿って配設された板状カバー部材を設けたことを特徴とする請求項4から請求項6までのいずれかに記載の回転電機。
- 前記ホルダ部材およびマグネットの内周面に沿って配設された円筒状カバー部材を設けたことを特徴とする請求項4から請求項6までのいずれかに記載の回転電機。
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