JP4024749B2 - 画像処理装置および画像転写制御方法 - Google Patents

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本発明は、ディジタル画像信号を転写紙に画像として再生する装置、またはスキャナーから画像を読み込んで転写紙に画像を再生する装置、などの画像処理装置および画像転写制御方法に関する。
ディジタル画像処理装置に関する技術で、ディジタル画像信号を転写紙に画像として再生する装置、特にスキャナーから画像を読み込んで転写紙に画像を再生する装置に関する技術として特許文献1がある。
特開2002−84381号公報
まずは、特許文献1に記載の従来技術について説明する。
図1は、従来の画像処理装置のシステムの構成を示すシステムブロック図である。この画像処理装置は、MFP(コピー、FAX、プリンター、スキャナー等の複合機)の構成になっている。図1を参照し、従来の画像処理装置を説明する。
原稿を光学的に読み取る読み取りユニット1は、原稿に対するランプ照射の反射光をミラー及びレンズにより受光素子に集光する。受光素子(CCDを例として示す)は、SBU(センサーボードユニット)2に搭載され、CCDに於いて電気信号に変換された画像信号はディジタル信号に変換された後、SBU2から出力される。
SBU2から出力される画像信号はCDIC(圧縮/伸張及びデータインターフェース制御部)3に入力される。機能デバイス及びデータバス間における画像データの伝送はCDIC3が全て制御する。
CDIC3は画像データに関し、SBU2、パラレルバス50、IPP(画像処理プロッセサー)4間のデータ転送、および全体制御を司るシステムコントローラ20と画像データに対するプロセスコントローラ30間の通信を行う。
SBU2からの画像信号はCDIC3を経由してIPP4に転送され、光学系及びディジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナー系の信号劣化とする)を補正し、再度CDIC3へ出力される。
IPP4からCDIC3へ転送されたデータは、CDIC3からパラレルバス50を経由してIMAC(画像メモリアクセス制御部)5に送られる。ここではシステムコントローラ20の制御に基づき画像データとMEM(メモリモジュール)6のアクセス制御、外部PC(パソコン)のプリント用データの展開、メモリ有効活用のための画像データの圧縮/伸張を行う。
IMAC5へ送られたデータはデータ圧縮後MEM6へ蓄積し、蓄積データを必要に応じて読み出す。読み出しデータは伸張し、本来の画像データに戻しIMAC5からパラレルバス50経由でCDIC3へ戻される。
CDIC3からIPP4への転送後は画質処理及びVDC7でのパルス制御を行い、作像ユニット8に於いて転写紙上に再生画像を形成する。これら画像データの流れに於いて、パラレルバス50及びCDIC3でのバス制御により、MFPの機能を実現する。
FAX送信機能は読み取り画像データをIPP4にて画像処理を実施し、CDIC3及びパラレルバス50を経由してFCU(FAX制御ユニット)9へ転送する。FCU9にて通信網へのデータ変換を行い、PN(公衆回線)へFAXデータとして送信する。
FAX受信は、PNからの回線データをFCU9にて画像データへ変換し、パラレルバス50及びCDIC3を経由してIPP4へ転送される。この場合特別な画質処理は行わず、VDC7においてドット再配置及びパルス制御を行い、作像ユニット8に於いて転写紙上に再生画像を形成する。
複数ジョブ、例えばコピー機能、FAX送受信機能、プリンター出力機能が並行に動作する状況に於いて、読み取りユニット1、作像ユニット8及びパラレルバス使用権のジョブへの割り振りをシステムコントローラ20及びプロセスコントローラ30にて制御する。
プロセスコントローラ30は画像データの流れを制御し、システムコントローラ20はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。MFPの機能選択はOpe.Pane(操作部)にて選択入力し、コピー機能、FAX機能等の処理内容を設定する。
システムコントローラ20とプロセスコントローラ30はパラレルバス50、CDIC3及びシリアルバス70を介して相互に通信を行う。CDIC3内に於いてパラレルバス50とシリアルバス70とのデータインターフェースのためのデータフォーマット変換を行う。
図2は、図1に示したIPP4の概略構成を示すブロック図である。図2を参照し、IPP4の画像処理の概略を説明する。
読み取り画像はSBU2、CDIC3を介してIPP4の入力I/Fからスキャナー画像処理部へ伝達される。読み取り画像信号の劣化補正が目的で、シェーディング補正、スキャナーγ補正、MTF補正等を行う。補正処理ではないが、拡大/縮小の変倍処理も行う。読み取り画像データの補正処理終了後、出力I/Fを介してCDIC3へ画像データを転送する。
転写紙への出力はCDIC3からの画像データを入力I/Fより受け、画質処理部に於いて面積階調処理を行う。画質処理後のデータは出力I/Fを介してVDC7へ出力される。面積階調処理は濃度変換、ディザ処理、誤差拡散処理等が有り、階調情報の面積近似を主な処理とする。一旦スキャナー画像処理された画像データをメモリに蓄積しておけば、画質処理を変える事によって種々の再生画像を確認することができる。
例えば再生画像の濃度を振ってみたり、ディザマトリクスの線数を変更してみたりする事で、再生画像の雰囲気を変更できる。この時処理を変更する度に画像を読み取りユニット1から読み込み直す必要はなく、MEM6から格納画像を読み出せば同一データに対し、何度でも異なる処理を実施できる。
また、単体スキャナーの場合、スキャナー画像処理と階調処理を合せて実施し、CDIC3へ出力する。処理内容はプログラマブルに変更する。処理の切り替え、処理手順の変更等はIPP4のコマンド制御部に於いて管理する。
図3は、図1に示したCDIC3の概略構成を示すブロック図である。図3を参照し、CDIC3の画像処理の概略を説明する。
画像データ入出力制御部はSBU2からの画像データを入力し、IPP4に対してデータを出力する。画像データ入力制御部では、IPP4でスキャナー画像補正されたデータが入力される。入力データはパラレルバス50での転送効率を高めるためにデータ圧縮部に於いて、データ圧縮を行う。パラレルデータI/Fを介してパラレルバス50へ送出される。
パラレルバス50からパラレルデータI/Fを介して入力される画像データは、バス転送のために圧縮されており、データ伸張部で伸張される。伸張された画像データは画像データ出力制御部に於いてIPP4へ転送される。CDIC3は、パラレルデータとシリアルデータの変換機能を併せ持つ。システムコントローラ20はパラレルバス50にデータを転送し、プロセスコントローラ30はシリアルバス70にデータを転送する。CDIC3は、2つのコントローラの通信のためにデータ変換を行う。シリアルデータI/FはIPP4用にも更に1系統持ち、IPP4ともI/Fする。
図4は、図1に示したVDC7の概略構成を示すブロック図である。図4を参照し、VDC7の画像処理の概略を説明する。
入力される画像データに対し作像ユニット8の特性に応じて、追加の処理を行う。エッジ平滑処理によるドットの再配置処理、ドット形成のための画像信号のパルス制御を行い、画像データは作像ユニット8を対象として出力される。
画像データの変換とは別に、パラレルデータとシリアルデータのフォーマット変換機能を併せ持ち、VDC7単体でもシステムコントローラ20とプロセスコントローラ30の通信に対応できる。
図5は、図1に示したIMAC5の概略構成を示すブロック図である。図5を参照し、IMAC5の画像処理の概略を説明する。
パラレルデータI/Fに於いて、パラレルバス50との画像データのインターフェースを管理する。構成的にはMEM6への画像データの格納/読み出しと、主に外部のPCから入力されるコードデータの画像データへの展開を制御する。
入力されたコードデータはラインバッファにおいて、ローカル領域でのデータの格納を行う。ラインバッファに格納されたコードデータは、システムコントローラI/Fを介して入力されたシステムコントローラ20からの展開処理命令に基づき、ビデオ制御部に於いて画像データに展開される。
展開された画像データもしくはパラレルデータI/Fを介してパラレルバス50から入力された画像データは、MEM6に格納される。この場合、データ変換部に於いて格納対象となる画像データを選択し、データ圧縮部においてメモリ使用効率を上げるためにデータ圧縮を行い、メモリアクセス制御部においてMEM6のアドレスを管理しながらMEM6に画像データを格納する。
MEM6に格納された画像データの読み出しは、メモリアクセス制御部にて読み出し先アドレスを制御し、読み出された画像データをデータ伸張部にて伸張する。伸張された画像データをパラレルバス50へ転送する場合、パラレルデータI/Fを介してデータ転送を行う。
図6は、図1に示したFCU9の概略構成を示すブロック図である。図6を参照し、FCU9の画像処理の概略を説明する。
FAX送受信部は、画像データを通信形式に変換して外部回線に送信し、又、外部からのデータを画像データに戻して外部I/F及びパラレルバス50を介して作像ユニット8において記録出力する。FAX送受信部は、FAX画像処理部、画像メモリ、メモリ制御部、ファクシミリ制御部、画像圧縮伸張部、モデム及び網制御装置からなる。この内、FAX画像処理に関し、受信画像に対する二値スムージング処理はVDC7のエッジ平滑処理部において行う。
また、画像メモリに関しても、出力バッファー機能に関してはIMAC5及びMEM6にその機能の一部を移行する。
このように構成されたFAX送受信部では、画像情報の伝送を開始するとき、ファクシミリ制御部がメモリ制御部に指令し、画像メモリから蓄積している画像情報を順次読み出させる。読み出された画像情報は、FAX画像処理部によって元の信号に復元されるとともに、密度変換処理及び変倍処理がなされ、ファクシミリ制御部に加えられる。ファクシミリ制御部に加えられた画像信号は、画像圧縮伸張部によって符号圧縮され、モデムによって変調された後、網制御装置を介して宛先へと送出される。そして、送信が完了した画像情報は、画像メモリから削除される。
受信時には、受信画像は一旦画像メモリに蓄積され、その時に受信画像を記録出力可能であれば、1枚分の画像の受信を完了した時点で記録出力される。又、複写動作時に発呼されて受信を開始したときは、画像メモリの使用率が所定値、例えば80%に達するまでは画像メモリに蓄積し、画像メモリの使用率が80%に達した場合には、その時に実行している書き込み動作を強制的に中断し、受信画像を画像メモリから読み出し記録出力させる。このとき画像メモリから読み出した受信画像は画像メモリから削除し、画像メモリの使用率が所定値、例えば10%まで低下した時点で中断していた書き込み動作を再開させ、その書き込み動作を全て終了した時点で、残りの受信画像を記録出力させている。また、書き込み動作を中断した後に、再開できるように中断時に於ける書き込み動作のための各種パラメターを内部的に退避させ、再開時に、パラメターを内部的に復帰させる。
図1に示した従来の画像処理装置のシステムブロックの構成図で、コピー実行時には前述したように、読み取りユニット1にて読み取られた画像信号は、SBU2、CDIC3、IPP4、CDIC3と転送され、CDIC3からパラレルバス50及びIMAC5を介してフレームメモリMEM6に蓄積される。そしてしかる後に、画像信号はフレームメモリMEM6からIMAC5及びパラレルバス50を介してCDIC3に送られ、IPP4、VDC7、作像ユニット8に送られ転写画像を得る。
図7は、図1に示したセンサボードユニットSBU2からCDIC3への接続の様子を示す図である。図7を参照し、この接続の様子の概略を説明する。
SBU2からは主に2つの制御信号のFGATEBとLGATEBとスキャナーデータ送信用データ線SDがCDIC3内の画像データ入出力制御部に接続される。FGATEBとLGATEBの語尾の“B”はその制御信号が負論理であることを示す。すなわち、これらの信号は“L”のときアサート状態で、“H”のときネゲート状態を示す。
図8は、図7に示したSBU2からCDIC3に対してスキャナーデータ送信の様子を示すデータ送信図である。
フレームゲート信号FGATEBは、原稿の読み取り範囲を示す信号でそのアサートで原稿の読み取り開始を示し、ネゲートで原稿の読み取り終了を示す。ラインゲート信号LGATEBは、ラインデータの有効範囲を示し、そのアサート状態のときにデータラインSDの値がスキャナーデータとして有効であることを示している。
図9は、原稿の読取られた画像領域のみをシステムコントローラ20に送信する様子を示す図である。図9(a)は読取り原稿を示し、図9(b)はこの原稿をスキャナにて読取る場合のフレームゲート信号FGATEBの様子を示している。
このFGATEBのアサートにより、システムコントローラ20への画像データ送信を開始し、FGATEBのネゲートによりシステムコントローラ20への画像データ送信を終了することになる。このとき入力された原稿長を示すライン数は、CDIC3の画像データ入出力制御部にてカウントされ、原稿の情報としてシステムコントローラ20に通知されることになる。
図10は、図1に示したCDIC3内に備えられた原稿サイズ検出回路を示すブロック図である。原稿サイズ検出回路は、CDIC3内の画像データ入出力制御部に備えている。図10に示すように、入力制御シーケンサは、ステートマシン等で構成され、カウンタ動作やデータ入出力制御を行う。ラインカウンタLCNTは、原稿読み取り前に一度リセット信号res_LCNTをアサートすることでカウンタをリセットしておく。そしてスキャナーデータの1ラインを取り込む毎にカウンタインクリメント信号inc_LCNTがアサートされ、受信したスキャナーデータのライン数がカウントされる。
原稿ライン数レジスタNGCUTは、原稿のライン数を格納するもので、原稿読取り開始時にそのリセット信号res_NGCUTをアサートすることでリセットされる。その後、原稿が読取られ、フレームゲート信号FGATEBがネゲートし、原稿読み取りが終了すると、原稿ライン数レジスタNGCUTのロード信号ld_NGCUTをアサートし、ラインカウンタLCNTの値を格納する。その後、エンジン側を制御するCPU(プロセスコントローラ30)により、NGCUTの値が読取られ読取られた原稿のライン数、すなわち原稿長を知ることができる。
図11は、図10に示す入力制御シーケンサであるステートマシンの状態遷移の例を示す図である。ステートS0は、アイドルステートであり、このステートでラインカウンタLCNTのリセット信号res_LCNTと原稿のフレームゲート信号FGATEBのネゲート時のラインカウンタの値を格納する原稿ライン数レジスタNGCUTのリセット信号res_NGCUTをアサートし、リセットをかけている。
この状態で原稿の読み取りが開始され、フレームゲート信号FGATEBがアサートするとステートS1に遷移する。ステートS1では、原稿のスキャナーデータが1ライン入力される毎にラインカウンタLCNTのインクリメント信号inc_LCNTをアサートし、入力されるスキャナーデータのライン数をカウントする。原稿の読み取りが終端にきたことをフレームゲート信号のネゲート(FGATEB=‘1’)で知ると、ステートS1からステートS2に遷移する。
ステートS2では、フレームゲート信号FGATEBがネゲートした際のラインカウンタLCNTの値をFGATEBネゲート時の原稿ライン数格納レジスタNGCUTにロードするためld_NGCUTを出力し、ステートS3に遷移する。ステートS3では、原稿の読取りが終了し、スキャナデータの送信が終了したことを示す転送終了信号TRANS_ENDをアサートする。
図12は、図1に示したMEM6に蓄積された原稿画像データを読出し、転写する様子を示す図である。(1)の画像データパスは、スキャナからMEM6への画像データ転送パスで、S2M(Scan to Memory)パスと呼ぶことにする。(2)の画像データパスは、MEM6から画像データを読出し、転写するパスで、M2P(Memory to Plot)パスと呼ぶ。
ここで、読取り原稿として読取りユニット1にて原稿長を検出できない場合を考える。原稿長を検出できない場合としては、FAX読取り原稿や長尺原稿などのようにA4サイズとかの定型サイズでない場合や読取りユニット1自体に原稿長検出機能がない場合がある。
図13は、従来の画像処理装置における画像転送動作を時間軸で示した図である。図13において、原稿長がわからない原稿に対して、転送画像を得る様子を示している。原稿長がわからない場合は、原稿読取りが終わり、図10に示したCDIC3内の原稿サイズ検出回路により原稿長を検出した後、M2Pパス側の原稿長、すなわちライン数を設定し、転写を開始することになる。従って、図13に示すように(1)のS2Mパスデータ転送が終わってから(2)のM2Pパスデータ転送を開始することになり、転写画像を得る時間が長くなってしまう。
このことは原稿読み取りから転写画像を得るまでのファーストコピー(第1枚目のコピー)の時間が長くなることになり、複写機での重要な仕様でデメリットとなってしまう。すなわち、従来は、転写サイズがわかった時点で、転写を制御するブロック(CDIC3の画像データ出力制御部)に転写サイズを設定し、転写を開始していたため、転写画像を得るのに時間を要していた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、転写開始時に転写画像サイズがわからない場合でも、転写を開始し、転写画像サイズが判明した時点で転写を制御するブロックに転写サイズを設定し、正常に転写画像を得るようにすることで、転写速度を向上させる画像処理装置および画像転写制御方法を提供することを目的とする。さらに、原稿を読取り、読取った画像の転写画像を得る複写機等において、副走査方向のサイズが定形でない、例えばFAX送信時の原稿や長尺原稿をスキャナーで読み取り、コピーを取る場合において、原稿読取りを開始し、原稿サイズがわからない場合でも転写を開始できるようにし、コピー時間、特に原稿読み取りから転写画像を得るまでのファーストコピーに要する時間を少なくする画像処理装置および画像転写制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、コントローラ側メモリに蓄積された原稿画像信号をエンジン側に転送し、転写画像として出力する画像処理装置であって、転写ライン数が確定するまでは前記エンジン側の転写ライン数として大きな値を設定後、転写を開始し、転写ライン数が確定した後に、前記エンジン側の転写ライン数を確定した転写ライン数に設定し直し、前記確定した転写ライン数まで画像を出力することで転写画像を得る手段を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、コントローラ側メモリに蓄積された原稿画像信号をエンジン側に転送し、転写画像として出力する画像処理装置であって、転写ライン数が確定するまではエンジン側の転写ライン数は未確定として、転写を開始し、転写ライン数が確定した後に、前記エンジン側に転写ライン数確定信号と確定ライン数を設定し、前記エンジン側は確定信号が設定されたときの確定した転写ライン数まで画像を出力することで転写画像を得る手段を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、読み取った原稿画像信号をディジタル変換された画像信号に変換し、これら画像信号を利用可能な画像信号に処理した後、これら画像信号をコントローラ側メモリに送信、蓄積し、しかる後に画像信号を前記コントローラ側メモリより受信し、転写画像として出力可能な画像信号になるように処理する画像処理装置であって、原稿読取り手段からの読取り開始を示すフレーム信号のアサートにより原稿長を示すラインカウントを開始し、読み取りの終わりを示すフレーム信号のネゲートによりライン数カウントを停止することで検知された原稿のライン数をコントローラ側に転送し、これら確定した原稿のライン数を前記エンジンの転写側に設定する転写画像を得る手段を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、読み取った原稿画像信号をディジタル変換された画像信号に変換し、これら画像信号を利用可能な画像信号に処理した後、これら画像信号をコントローラ側メモリに送信、蓄積し、しかる後に画像信号を前記コントローラ側メモリより受信し、転写画像として出力可能な画像信号になるように処理する画像処理装置であって、原稿読取り手段からの読取り開始を示すフレーム信号のアサートにより原稿長を示すラインカウントを開始し、読み取りの終わりを示すフレーム信号のネゲートによりライン数カウントを停止することで検知された原稿のライン数の値をラインカウンタから直接、前記エンジンの転写側に設定することで転写画像を得る手段を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、読み取った原稿の画像信号をディジタル変換された画像信号に変換し、該画像信号をメモリに送信し蓄積し、該画像信号を前記メモリより受信し、転写画像として出力する画像転写制御回路を有する画像処理装置の画像転写制御方法であって、前記画像転写制御回路は、出力した転写画像のライン数をカウントする出力ラインカウンタと、設定された転写すべき原稿のライン数を格納する転写ライン数レジスタと、前記出力した転写画像のライン数と、前記転写すべき画像のライン数と、を比較するコンパレータと、を有し、前記画像転写制御回路は、前記原稿の読み取り開始後に、前記原稿の転写を開始し、前記出力ラインカウンタは、前記出力した転写画像のライン数をカウントし、前記転写ライン数レジスタに設定される前記転写すべき原稿のライン数は、初期に大きな値に設定され、前記原稿の読み取り終了後に読み出した前記原稿のライン数に設定し直され、前記コンパレータは、前記出力した転写画像のライン数と、設定し直された前記転写すべき画像のライン数と、を比較し、両ライン数が一致した時に転写動作を終了することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、読み取った原稿の画像信号をディジタル変換された画像信号に変換し、該画像信号をメモリに送信し蓄積し、該画像信号を前記メモリより受信し、転写画像として出力する画像転写制御回路を有する画像処理装置の画像転写制御方法であって、前記画像転写制御回路は、出力した転写画像のライン数をカウントする出力ラインカウンタと、設定された転写すべき原稿のライン数を格納する転写ライン数レジスタと、前記出力した転写画像のライン数と、前記転写すべき画像のライン数と、を比較するコンパレータと、出力ライン数確定信号レジスタと、前記コンパレータと前記出力ライン数確定信号レジスタに接続したAND回路と、を有し、前記画像転写制御回路は、前記原稿の読み取り開始後に、前記原稿の転写を開始し、前記出力ラインカウンタは、前記出力した転写画像のライン数をカウントし、前記転写すべき原稿のライン数は、初期に未確定の値に設定され、前記原稿の読み取り終了後に読み出した前記原稿のライン数に設定し直され、前記出力ライン数確定信号レジスタに、前記原稿の読み取り終了後に、出力ライン数の確定信号が設定され、前記確定信号による出力ライン分の転写が終了すると、前記コンパレータの出力信号と前記AND回路とによりプロット終了信号が生成され、転写動作を終了することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記画像転写制御回路は、原稿サイズ検出回路と組み合わされ、前記原稿サイズ検出回路は、原稿画像の1ラインを読み取る毎に、ライン数をカウントし累計する入力制御シーケンサに接続したラインカウンタと、前記原稿画像の読み取り終了後に、前記ラインカウンタでカウントした前記累計ライン数を格納する入力制御シーケンサに接続した原稿ライン数レジスタと、を有し、前記原稿ライン数レジスタに格納された前記原稿画像のライン数を、前記転写ライン数レジスタに設定値として格納することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記画像転写制御回路は、原稿サイズ検出回路と組み合わされ、前記原稿サイズ検出回路は、原稿画像の1ラインを読み取る毎に、ライン数をカウントし累計する入力制御シーケンサに接続したラインカウンタと、前記原稿画像の読み取り終了後に、前記ラインカウンタでカウントした前記累計ライン数を格納する前記入力制御シーケンサに接続した原稿ライン数レジスタと、を有し、前記原稿ライン数レジスタに格納された前記原稿画像のライン数を、前記転写ライン数レジスタに格納し、前記入力制御シーケンサからの原稿画像読み取り終了信号により、出力ライン数の確定信号が設定されることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、転写開始時に転写画像サイズがわからない場合でも、転写を開始し、転写画像サイズが判明した時点で転写を制御するブロックに転写サイズを設定し、転写画像を得ることができるため、転写速度を向上させることができる。これは、画像出力装置の性能を示す仕様であるPPM(Print Per Minute)の値を向上させ、高速の画像出力装置および画像転写制御方法を実現できる。
また、本発明の実施形態によれば、原稿を読取り、読取った画像の転写画像を得る複写機等において、副走査方向のサイズが定形でない、例えばFAX送信時の原稿や長尺原稿をスキャナーで読み取り、コピーを取る場合において、原稿読取りを開始し、原稿サイズがわからない時点においても転写を開始できるようになるため、原稿読み取りから転写画像を得るまでのファーストコピーに要する時間を少なくすることができる。また、複写機において重要な仕様であるコピー速度、すなわちCPM(Copy Per Minute)の値を向上させ、高速の複写機等の画像出力装置および画像転写制御方法を実現できる。
画像転写制御回路は、出力した転写画像のライン数をカウントする出力ラインカウンタPCNTと、転写すべき原稿のライン数を格納する転写ライン数レジスタONLと、出力した転写画像のライン数と、転写すべき画像のライン数と、を比較するコンパレータCMPと、を有し、画像転写制御回路は、原稿の読み取り開始後に、原稿の転写を開始し、出力ラインカウンタPCNTは、転写画像の出力したライン数をカウントし、転写ライン数レジスタONLに設定される転写すべき原稿のライン数は、初期に大きな値に設定され、原稿の読み取り終了後に読み出した原稿のライン数に設定し直され、コンパレータCMPは、出力した転写画像のライン数と、設定し直された転写すべき画像のライン数と、を比較し、両ライン数が一致した時に転写動作を終了する。
図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明の画像処理装置の構成は、図1で示した従来の画像処理装置の構成と同等である。従って、各構成要素の名称は、従来例と同じ名称を用いて説明する。従来は、転写サイズがわかった時点で、転写を制御する制御部に転写サイズを設定し、転写を開始していたため、転写画像を得るのに時間を要していた。複写機等の画像処理装置において、ファーストコピーにかかる時間は重要な仕様となり、複写機の性能を表す上でもファーストコピー時間を早くすることは重要である。本発明の実施形態においては、新たな画像転写制御方法を用いることにより従来の問題点を解決した。また、図1において、パラレルバス50の上部に示している構成部分をコントローラ側とし、パラレルバス50の下部に示している構成部分をエンジン側と呼ぶことにする。
まず、従来技術の説明で用いた図12の画像データパスM2P(Memory to Plot)(2)における本発明の実施形態の画像転写制御について説明する。
図14は、本発明の実施形態における、図1に示したCDIC3からIPP4への接続の様子を示す図である。CDIC3内でデータ伸張部から画像データ出力制御部へ送られた画像データは、IPP4へ送られる。
このとき、CDIC3からIPP4に2つの制御信号のT_FGATEB及びT_LGATEBと転写データ送信用データ線T_Dが接続される。T_FGATEBとT_LGATEBの語尾の“B”はその制御信号が負論理であることを示す。すなわち、これらの信号は“L”のときアサート状態で、“H”のときネゲート状態を示す。
図15は、本発明の実施形態におけるCDIC3からIPP4に対して転写データ送信の様子を示す図である。図15において、フレームゲート信号T_FGATEBは、転写データの副走査の範囲を示す信号でそのアサートで転写開始を示し、ネゲートで転写終了を示す。ラインゲート信号T_LGATEBは、ラインデータの有効範囲を示し、そのアサート状態のときにデータラインT_Dの値が転写データとして有効であることを示している。
図16は、本発明の実施形態における転写データをプロットする様子を示す図である。図16において、読取り初期には原稿サイズがわからない例として、定型サイズ以外の原稿のコピーを取る場合で、しかも転写紙はロール紙の場合を示している。通常、転写紙はA4サイズやA3サイズというように予めサイズの規定される場合が多いが、特にA2サイズやA0サイズの複写機になると複写機が大型になるのを防ぐため、転写紙としてロール紙が使用されるようになる。
ロール紙の場合、原稿画像領域の転写が完了するとロール紙をカットし、転写画像を得るようになっている。図16の場合、転写ライン数はnラインで、nラインまで転写したところで、ロール紙を切断し、コピー画像を得る。
このように、読取り途中で原稿サイズが判明するような原稿に対してコピーを取る場合、前述したように原稿サイズが判明してから、転写を開始するようにするとコピー速度の低下を招くため、原稿サイズが判明しない段階で転写を開始し、原稿サイズが判明したところで、転写を制御するCDIC3内の画像データ出力制御部に判明した転写紙サイズを設定するようにして、コピー速度を向上するようにする。以下、このコピー速度向上制御について、詳細を説明する。
図17は、CDIC3の画像データ出力制御部の転写制御シーケンサの状態遷移の例を示す図である。図17に示す転写制御シーケンサは、ステートマシン等で構成され、カウンタ動作やデータ出力制御を行う。
図17において、ステートS0は、アイドルステートである。転写開始時には、その旨を示すPLOT_START信号がアサートされるため、ステートS0からS1に遷移する。ステートS1では、出力ラインカウンタPCNTのリセット信号RES_PCNTをアサートし、ステートS2に遷移する。ステートS2では、IPP4への出力フレームゲート信号T_FGATEBをアサートすると共に、転写画像データが1ライン出力される毎に出力ラインカウンタPCNTインクリメント信号INC_PCNTをアサートし、出力された転写データのライン数をカウントする。
図18は、本発明の第1実施形態における画像処理装置の画像転写制御回路を示すブロック図である。図18において、出力ラインカウンタPCNTは、転写開始前に一度リセット信号RES_PCNTをアサートすることでカウンタをリセットしておく。そして転写データの1ラインを出力する毎にカウンタインクリメント信号INC_PCNTがアサートされ、出力した転写データのライン数がカウントされる。
転写ライン数レジスタONLは、転写すべき(出力すべき)画像のライン数を格納するもので、転写開始時にそのロード信号LD_ONLをアサートし、転写サイズとしてこれ以上はないと考えられる大きな値を設定しておく。その後、転写が開始され、出力したライン数をカウントする出力ラインカウンタPCNTの値と転写ライン数レジスタONLの値がコンパレータCMPで比較され、出力したライン数の値が転写ライン数レジスタONLの値に到達したときに全ての転写画像を出力したということで終了シーケンスに入る。但し、現段階では転写ライン数レジスタONLには大きな値が設定されているため、転写画像を出力し続けることになるが、以下に述べる方法で転写画像の出力を終了する。
すなわち、原稿の読み取り段階において、読取り原稿の転送が終了すると、原稿サイズが前述の図10に示すような原稿サイズ検出回路で検出され、プロセスコントローラ30側に転送される。この段階でCPU(プロセスコントローラ30)のアクセスにより、図18の転写ライン数レジスタONLに検出した画像サイズをそのロード信号LD_ONLをアサートし設定する。そして、転写サイズが設定した画像サイズ分転写し終えるとコンパレータCMPによりその旨が検知され、転写動作を終了することになる。すなわち、読み取り時点での原稿サイズが、転写ライン数レジスタONLに入力され、出力ライン数が決定される。
図18のコンパレータCMPにより、全ての転写データを出力し終えるとその旨を示す出力終了信号PLOT_ENDがアサートされ、ステートS2からアイドルステートのS0に遷移し、出力フレームゲート信号T_FGATEBをネゲートすることになる。
図19は、本発明の第2実施形態における画像処理装置の画像転写制御回路を示すブロック図である。出力ラインカウンタPCNTと転写ライン数レジスタONL、及びコンパレータCMPの働きは図18で示したものと同様である。図18と異なるのは、出力ライン数確定信号レジスタEONLを設け、コンパレータCMPの出力信号とのAND回路によりプロット終了信号を生成する点である。
図19において、出力ラインカウンタPCNTは、転写開始前に一度リセット信号RES_PCNTをアサートすることでカウンタをリセットしておく。そして転写データの1ラインを出力する毎にカウンタインクリメント信号INC_PCNTがアサートされ、出力した転写データのライン数がカウントされる。
転写ライン数レジスタONLは、転写すべき画像のライン数を格納するもので、図18に示したように転写開始時に大きな値を設定しておく必要はない。但し、転写開始時には転写サイズは未確定を示すため、LD_EONLにより出力ライン数確定信号レジスタEONLに未確定を示す値‘0’を設定しておく。この値‘0’が設定される限り、AND回路の出力PLOT_ENDはネゲートのままとなる。その後、転写が開始されるが、転写すべきライン数(転写サイズ)が未確定のままであるため、転写終了信号PLOT_ENDはネゲートされたままで、転写画像を出力し続けることになる。
すなわち、原稿の読み取り段階において、読取り原稿の転送が終了すると、原稿サイズが前述の図10に示すような原稿サイズ検出回路で検出され、プロセスコントローラ30側に転送される。この段階で制御CPUのアクセスにより、図19の転写ライン数レジスタONLに検出した画像サイズをそのロード信号LD_ONLをアサートし設定し、その後出力ライン数確定信号レジスタEONLに確定した旨を示す‘1’を設定する。これにより、転写サイズが設定した画像サイズ分転写し終えるとコンパレータCMPとAND回路によりその旨を示すPLOT_ENDがアサートされ、転写動作を終了することになる。すなわち、読み取り時点での原稿サイズが、転写ライン数レジスタONLに入力され、出力ライン数が決定される。
図20及び図21は、転写ライン数レジスタONLへの転写サイズの設定をCPU(プロセスコントローラ)アクセスにより実現するのではなく、原稿サイズが前述の図10に示すような原稿サイズ検出回路で検出された際に、自動で転写ライン数レジスタONLへの転写サイズの設定を行うようにしたものである。
図20は、本発明の第3実施形態における画像処理装置の画像転写制御回路を示すブロック図である。図20は、前述の図10の原稿サイズ検出回路と、図18の画像転写制御回路を接続したものであり、図10及び図18と同じ記号を付した回路の動作は同様である。図20では、原稿読取り終了信号TRANS_ENDにより、検出した原稿ライン数NGCUTを転写ライン数レジスタONLにロードするようにしている。
図21は、本発明の第4実施形態における画像処理装置の画像転写制御回路を示すブロック図である。図21は、前述の図10の原稿サイズ検出回路と図19の画像転写制御回路を接続したものであり、図10及び図19と同じ記号を付した回路の動作は同様である。図21では、原稿読取り終了信号TRANS_ENDにより、検出した原稿ライン数NGCUTの転写ライン数レジスタONLへのロードと出力ライン数確定信号EONLの設定を行うようにしたものである。
図20あるいは図21に示す回路では、前述したように出力ラインカウンタPCNTへの転写サイズの設定をCPUアクセスにより実行する必要がないため、転写のための制御を簡略化することができる。
図22は、本発明の画像処理装置の実施形態における画像転送動作を時間軸で示した図である。図21において、(1)のS2Mパスデータ転送および(2)のM2Pパスデータ転送のタイミングが示されている。
図22に示すように、(1)のS2Mパスデータ転送が始まり、原稿が読み終わらない、すなわち原稿サイズがわからないうちに(2)のM2Pパスデータ転送を開始することができ、原稿サイズがわかった時点で転写サイズの再設定が可能になるため、原稿1枚当りの読取り及びプロット時間が、従来技術である図13に比べてかなり早くできる。このことは原稿読み取りから転写画像を得るまでのファーストコピーの時間を短くすることができ、かつ単位時間当りのコピー速度CMP(Copy Per Minute)を向上させることができる。これは、複写機での重要な仕様となるため、大きなメリットとなる。
以上、実施形態を詳細に説明したが、本発明の実施形態によれば、転写開始時に転写画像サイズがわからない場合でも、転写を開始し、転写画像サイズが判明した時点で転写を制御するブロックに転写サイズを設定し、転写画像を得ることができるため、転写速度を向上させることができる。これは、画像出力装置の性能を示す仕様であるPPM(Print Per Minute)の値を向上させ、高速の画像出力装置および画像転写制御方法を実現できる。
また、本発明の実施形態によれば、原稿を読取り、読取った画像の転写画像を得る複写機等において、副走査方向のサイズが定形でない、例えばFAX送信時の原稿や長尺原稿をスキャナーで読み取り、コピーを取る場合において、原稿読取りを開始し、原稿サイズがわからない時点においても転写を開始できるようになるため、原稿読み取りから転写画像を得るまでのファーストコピーに要する時間を少なくすることができる。また、複写機において重要な仕様であるコピー速度、すなわちCPM(Copy Per Minute)の値を向上させ、高速の複写機等の画像出力装置および画像転写制御方法を実現できる。
本発明の実施形態について、上記のように詳細に説明したが、上記の実施形態は、本発明の好適な実施の形態の例であり、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
従来の画像処理装置のシステムの構成を示すシステムブロック図である。 図1に示したIPPの概略構成を示すブロック図である。 図1に示したCDICの概略構成を示すブロック図である。 図1に示したVDCの概略構成を示すブロック図である。 図1に示したIMACの概略構成を示すブロック図である。 図1に示したFCUの概略構成を示すブロック図である。 図1に示したSBUからCDICへの接続の様子を示す図である。 図7に示したSBUからCDICに対してスキャナーデータ送信の様子を示すデータ送信図である。 原稿の読取られた画像領域のみをシステムコントローラに送信する様子を示す図である。 図1に示したCDIC内に備えられた原稿サイズ検出回路を示すブロック図である。 図10に示す入力制御シーケンサの状態遷移の例を示す図である。 図1に示したMEMに蓄積された原稿画像データを読出し、転写する様子を示す図である。 従来の画像処理装置における画像転送動作を時間軸で示した図である。 本発明の実施形態における、図1に示したCDICからIPPへの接続の様子を示す図である。 本発明の実施形態におけるCDICからIPPに対して転写データ送信の様子を示す図である。 本発明の実施形態における転写データをプロットする様子を示す図である。 CDICの画像データ出力制御部の転写制御シーケンサの状態遷移の例を示す図である。 本発明の第1実施形態における画像処理装置の画像転写制御回路を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における画像処理装置の画像転写制御回路を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態における画像処理装置の画像転写制御回路を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態における画像処理装置の画像転写制御回路を示すブロック図である。 本発明の画像処理装置の実施形態における画像転送動作を時間軸で示した図である。
符号の説明
1 読み取りユニット
2 SBU
3 CDIC
4 IPP
5 IMAC
6 MEM
7 VDC
8 作像ユニット
9 FCU
20 システムコントローラ
30 プロセスコントローラ
50 パラレルバス
70 シリアルバス

Claims (8)

  1. コントローラ側メモリに蓄積された原稿画像信号をエンジン側に転送し、転写画像として出力する画像処理装置であって、
    転写ライン数が確定するまでは前記エンジン側の転写ライン数として大きな値を設定後、転写を開始し、転写ライン数が確定した後に、前記エンジン側の転写ライン数を確定した転写ライン数に設定し直し、前記確定した転写ライン数まで画像を出力することで転写画像を得る手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. コントローラ側メモリに蓄積された原稿画像信号をエンジン側に転送し、転写画像として出力する画像処理装置であって、
    転写ライン数が確定するまではエンジン側の転写ライン数は未確定として、転写を開始し、転写ライン数が確定した後に、前記エンジン側に転写ライン数確定信号と確定ライン数を設定し、前記エンジン側は確定信号が設定されたときの確定した転写ライン数まで画像を出力することで転写画像を得る手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 読み取った原稿画像信号をディジタル変換された画像信号に変換し、これら画像信号を利用可能な画像信号に処理した後、これら画像信号をコントローラ側メモリに送信、蓄積し、しかる後に該画像信号を前記コントローラ側メモリより受信し、転写画像として出力可能な画像信号になるように処理する画像処理装置であって、
    原稿読取り手段からの読取り開始を示すフレーム信号のアサートにより原稿長を示すラインカウントを開始し、読み取りの終わりを示すフレーム信号のネゲートによりライン数カウントを停止することで検知された原稿のライン数をコントローラ側に転送し、これら確定した原稿のライン数を前記エンジンの転写側に設定する転写画像を得る手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 読み取った原稿画像信号をディジタル変換された画像信号に変換し、これら画像信号を利用可能な画像信号に処理した後、これら画像信号をコントローラ側メモリに送信、蓄積し、しかる後に該画像信号を前記コントローラ側メモリより受信し、転写画像として出力可能な画像信号になるように処理する画像処理装置であって、
    原稿読取り手段からの読取り開始を示すフレーム信号のアサートにより原稿長を示すラインカウントを開始し、読み取りの終わりを示すフレーム信号のネゲートによりライン数カウントを停止することで検知された原稿のライン数の値をラインカウンタから直接、前記エンジンの転写側に設定することで転写画像を得る手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 読み取った原稿の画像信号をディジタル変換された画像信号に変換し、該画像信号をメモリに送信し蓄積し、該画像信号を前記メモリより受信し、転写画像として出力する画像転写制御回路を有する画像処理装置の画像転写制御方法であって、
    前記画像転写制御回路は、
    出力した転写画像のライン数をカウントする出力ラインカウンタと、
    設定された転写すべき原稿のライン数を格納する転写ライン数レジスタと、
    前記出力した転写画像のライン数と、前記転写すべき画像のライン数と、を比較するコンパレータと、を有し、
    前記画像転写制御回路は、前記原稿の読み取り開始後に、前記原稿の転写を開始し、
    前記出力ラインカウンタは、前記出力した転写画像のライン数をカウントし、
    前記転写ライン数レジスタに設定される前記転写すべき原稿のライン数は、初期に大きな値に設定され、前記原稿の読み取り終了後に読み出した前記原稿のライン数に設定し直され、
    前記コンパレータは、前記出力した転写画像のライン数と、設定し直された前記転写すべき画像のライン数と、を比較し、両ライン数が一致した時に転写動作を終了することを特徴とする画像処理装置の画像転写制御方法。
  6. 読み取った原稿の画像信号をディジタル変換された画像信号に変換し、該画像信号をメモリに送信し蓄積し、該画像信号を前記メモリより受信し、転写画像として出力する画像転写制御回路を有する画像処理装置の画像転写制御方法であって、
    前記画像転写制御回路は、
    出力した転写画像のライン数をカウントする出力ラインカウンタと、
    設定された転写すべき原稿のライン数を格納する転写ライン数レジスタと、
    前記出力した転写画像のライン数と、前記転写すべき画像のライン数と、を比較するコンパレータと、
    出力ライン数確定信号レジスタと、
    前記コンパレータと前記出力ライン数確定信号レジスタに接続したAND回路と、を有し、
    前記画像転写制御回路は、前記原稿の読み取り開始後に、前記原稿の転写を開始し、
    前記出力ラインカウンタは、前記出力した転写画像のライン数をカウントし、
    前記転写すべき原稿のライン数は、初期に未確定の値に設定され、前記原稿の読み取り終了後に読み出した前記原稿のライン数に設定し直され、
    前記出力ライン数確定信号レジスタに、前記原稿の読み取り終了後に、出力ライン数の確定信号が設定され、
    前記確定信号による出力ライン分の転写が終了すると、前記コンパレータの出力信号と前記AND回路とによりプロット終了信号が生成され、転写動作を終了することを特徴とする画像処理装置の画像転写制御方法。
  7. 前記画像転写制御回路は、原稿サイズ検出回路と組み合わされ、
    前記原稿サイズ検出回路は、
    原稿画像の1ラインを読み取る毎に、ライン数をカウントし累計する入力制御シーケンサに接続したラインカウンタと、
    前記原稿画像の読み取り終了後に、前記ラインカウンタでカウントした前記累計ライン数を格納する入力制御シーケンサに接続した原稿ライン数レジスタと、を有し、
    前記原稿ライン数レジスタに格納された前記原稿画像のライン数を、前記転写ライン数レジスタに設定値として格納することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置の画像転写制御方法。
  8. 前記画像転写制御回路は、原稿サイズ検出回路と組み合わされ、
    前記原稿サイズ検出回路は、
    原稿画像の1ラインを読み取る毎に、ライン数をカウントし累計する入力制御シーケンサに接続したラインカウンタと、
    前記原稿画像の読み取り終了後に、前記ラインカウンタでカウントした前記累計ライン数を格納する前記入力制御シーケンサに接続した原稿ライン数レジスタと、を有し、
    前記原稿ライン数レジスタに格納された前記原稿画像のライン数を、前記転写ライン数レジスタに格納し、
    前記入力制御シーケンサからの原稿画像読み取り終了信号により、出力ライン数の確定信号が設定されることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置の画像転写制御方法。
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