JP4024723B2 - ハイブリッドコンプレッサ - Google Patents

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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイブリッド車両やアイドルストップ車両に搭載される冷凍サイクル装置に適用して好適なハイブリッドコンプレッサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のハイブリッドコンプレッサは、例えば特許文献1に示されるように、エンジンによって駆動される圧縮機に、モータが一体的に設けられ、ハイブリッド車両のように走行条件に応じてエンジンが停止される時においても、モータによる圧縮機の駆動を可能とするものとして知られている。
【0003】
通常、圧縮機によって圧縮される冷媒中には潤滑油が混入され、この潤滑油が冷媒と共に圧縮機内を循環して、圧縮機の信頼性を維持するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−130323号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、潤滑油が冷媒中に混入されることから、冷凍サイクル装置に設けられる熱交換器内に潤滑油が付着して熱交換効率が低下する問題があった。
【0006】
また、モータはエンジンより駆動力が小さいためモータによって圧縮機を駆動させた場合は、冷媒循環量が少なく、これに伴って潤滑油の循環量も少なくなり、圧縮機にとっては貧潤滑状態に陥りやすいという問題もあった。
【0007】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、潤滑油による冷凍サイクル装置の性能低下を防止すると共に、圧縮機への良好な潤滑を可能とするハイブリッドコンプレッサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0009】
請求項1に記載の発明では、冷凍サイクル装置内の冷媒を圧縮する圧縮機(140)と、外部駆動源の動力が伝達されて回転駆動する外部駆動手段(110)と、外部電源の電力を受けて回転駆動するモータ(130)とを有し、外部駆動手段(110)およびモータ(130)の少なくとも一方の駆動力によって圧縮機(140)が作動されるハイブリッドコンプレッサにおいて、
冷媒中に含まれる潤滑油を分離する潤滑油分離手段(160)と、
圧縮機(140)の吐出圧領域(146)に設けられ、潤滑油分離手段(160)によって分離された潤滑油を溜める貯油部(141a)と、
貯油部(141a)で溜められた潤滑油を圧縮機(140)の吸入圧領域(147)に導入する導入通路(170)とを備え、
導入通路(170)には、貯油部(141a)の圧力を減圧する第1減圧手段(171)が設けられ、
導入通路(170)の第1減圧手段(171)と吸入圧領域(147)との間は、モータ(130)を収容するハウジング(131)内に連通され、
ハウジング(131)内には、貯油部(141a)から導入通路(170)によって導入される潤滑油を所定の液面高さに保持する堰(131b)が設けられ、
ハウジング(131)内から吸入圧領域(147)に繋がる導入通路(170)は、堰(131b)から潤滑油が溢れる側で、堰(131b)の上端よりも下側に設けられたことを特徴としている。
【0010】
これにより、冷凍サイクル装置内を循環する冷媒にはほとんど潤滑油が含まれないようにすることができるので、冷凍サイクル装置に設けられる熱交換器内に潤滑油が付着して熱交換効率が低下するのを防止でき、ひいては冷凍サイクル装置の性能低下を防止できる。そして、潤滑油分離手段(160)によって分離された潤滑油を圧縮機(140)に使用してやることで、圧縮機(140)への良好な潤滑が可能となる。
【0012】
また、導入通路(170)により、分離された潤滑油を圧縮機(140)内で循環させることができるので、常に圧縮機(140)には潤滑油が供給された状態とすることができ、圧縮機(140)の信頼性を向上させることができる。
【0014】
また、第1減圧手段(171)により、圧縮した冷媒を吸入圧領域(147)側に多量に逃がすことなく、分離された潤滑油を冷媒の吐出圧力によって導入通路(170)を通して吸入圧領域(147)側に導入させることができる。
【0016】
また、導入通路(170)の第1減圧手段(171)と吸入圧領域(147)との間が、モータ(130)を収容するハウジング(131)内に連通されたことにより、分離した潤滑油をモータ(130)にも供給することができ、潤滑油によるモータ(130)の冷却が可能となり、圧縮機(140)と共にモータ(130)の信頼性も向上させることができる。尚、モータ(130)の信頼性のレベルを据え置くとするならば、信頼性向上分の小型化を図ることができる。
また、ハウジング(131)内に、堰(131b)が設けられ、ハウジング(131)内から吸入圧領域(147)に繋がる導入通路(170)は、堰(131b)から潤滑油が溢れる側で、堰(131b)の上端よりも下側に設けられたことにより、ハウジング(131)内に収容されるモータ(130)や変速機構(150)へ潤滑油を充分に行き渡らせることができる。尚、堰(131b)を越える分の潤滑油は、導入通路(170)を通して再び圧縮機140に戻すことができる。
【0017】
請求項2に記載の発明では、導入通路(170)のハウジング(131)内と吸入圧領域(147)との間には、ハウジング(131)内の圧力を減圧する第2減圧手段(172b)が設けられたことを特徴としている。
【0018】
これにより、貯油部(141a)、ハウジング(131)内、吸入圧領域(147)の順で圧力が降下する関係となるので、圧縮機(140)とハウジング(131)との間で潤滑油をスムースに循環させることができる。
【0019】
請求項3に記載の発明では、外部駆動手段(110)および圧縮機(140)間、あるいはモータ(130)および圧縮機(140)間の少なくとも一方に介在されて、外部駆動手段(110)あるいはモータ(130)の回転数を変速して圧縮機(140)に伝達する変速機構(150)を有し、この変速機構(150)はハウジング(131)内にモータ(130)と共に収容されたことを特徴としている。
【0020】
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、変速機構(150)にも常に潤滑油が供給される状態とすることができるので、変速機構(150)が付加される場合の信頼性を向上させることができる。尚、変速機構(150)の信頼性のレベルを据え置くとするならば、信頼性向上分の小型化を図ることができる。
【0023】
請求項4に記載の発明では、上記所定の液面高さは、変速機構(150)の可動部材(152a、153)同士が当接する部位の最下端、あるいはモータ(130)の回転子(135)の最下端より上方の高さとしたことを特徴としている。
【0024】
これにより、ハウジング(131)内には変速機構(150)の可動部材(152a、153)同士が当接する部位まで潤滑油が保持されるので、変速機構(150)の作動によって潤滑油を可動部材(152a、153)間に行き渡らせることができ、変速機構(150)の潤滑を確実に行なうことができる。あるいは、モータ(130)の回転子(135)に触れるように潤滑油が保持されるので、モータ(130)の作動によって潤滑油がかきあげられ、モータ(130)の冷却を確実に行なうことができる。
【0025】
尚、請求項5に記載の発明のように、潤滑油分離手段(160)は、貯油部(141a)に設けられる遠心分離器(160)を用いるのが好適である。
【0026】
請求項6に記載の発明では、圧縮機(140)に対して吸入側となる冷媒の吸入口(131a)は、圧縮機(140)あるいはハウジング(131)の少なくとも一方に設けられたことを特徴としている。
【0027】
これにより、吸入口(131a)をハウジング(131)に設ければ、低温の冷媒によってモータ(130)や変速機構(150)の冷却が可能となるので、更にモータ(130)や変速機構(150)の信頼性を向上させることができる。
【0028】
上記の場合、冷媒はモータ(130)や変速機構(150)から熱を受けて温度上昇、体積膨張する。この体積膨張した冷媒を圧縮機(140)で圧縮すると圧縮効率が落ちるので、吸入口(131a)を、ハウジング(131)側と圧縮機(140)側の両方に設けるようにすれば、モータ(130)や変速機構(150)を冷却しつつ、冷媒の体積膨張を抑制することができる。
【0029】
尚、当然のことながら、吸入口(131a)を圧縮機(140)側に設けてやれば最大の圧縮効率を稼ぐことができる。
【0032】
請求項7に記載の発明では、吸入口(131a)には、潤滑油が圧縮機(140)あるいはハウジング(131)の外部に流出するのを阻止する逆止弁(180)が設けられたことを特徴としている。
【0033】
これにより、ハイブリッドコンプレッサ(100)の未使用時に温度低下によってハウジング(131)内あるいは圧縮機(140)内で冷媒が凝縮して、内部の潤滑油が冷媒と共にオーバーフローすることが無い。よって、圧縮機(140)や変速機構(150)の潤滑油が枯渇した状態で再始動することが無く、ロック等の故障を防止できる。
【0034】
請求項8に記載の発明では、圧縮機(140)は、スクロール式圧縮機(140)であって、ハウジング(131)および圧縮機(140)の冷媒吐出口(141b)は、圧縮機(140)を挟むようにして圧縮機(140)の駆動軸(142)の方向に配置されたことを特徴としている。
【0035】
これにより、モータ(130)、圧縮機(140)、吐出口(141b)を無理なく配置でき、容易にハイブリッドコンプレッサ(100)を形成できる。
【0036】
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1に示し、まず、具体的な構成について説明する。ハイブリッドコンプレッサ100は、走行条件に応じて車両エンジン(以下、エンジン)が停止されるいわゆるハイブリッド車両に搭載される冷凍サイクル装置に適用される。
【0038】
因みに、冷凍サイクル装置は、後述するハイブリッドコンプレッサ100を構成する圧縮機140、凝縮器、膨張弁、蒸発器が冷媒配管よって順次接続され閉回路を形成するものであり、圧縮機140は、この冷凍サイクル装置内の冷媒を高温高圧に圧縮する。
【0039】
ハイブリッドコンプレッサ100は、主にプーリ110、電磁クラッチ120、モータ130、圧縮機140および変速機構としての遊星歯車150から成る。尚、遊星歯車150は、プーリ110およびモータ130の駆動回転数を変速して圧縮機140に伝達するものであり、更に具体的には、中心部に設けられたサンギヤ151と、サンギヤ151の外周で自転しつつ公転するピニオンギヤ152aに連結されるプラネタリーキャリヤ152と、ピニオンギヤ152aのさらに外周に設けられたリング状のリングギヤ153とから成る。
【0040】
外部駆動手段としてのプーリ110は、モータハウジング131に設けられたプーリ軸受け111によって回転可能に支持され、エンジンの駆動力がベルトを介して伝達され回転駆動するようにしている。プーリ回転軸112は、プーリ110の中心部に設けられ、軸受け113によって回転可能に支持されており、反プーリ側の端部は、遊星歯車150のプラネタリーキャリヤ152に接続されている。
【0041】
また、プーリ回転軸112の略中央部には、モータハウジング131に固定された一方向クラッチ190が設けられている。一方向クラッチ190は、プーリ回転軸112のプーリ回転方向の回転駆動を許容し、その逆回転方向に対しては噛み合いにより回転駆動を阻止する。
【0042】
電磁クラッチ120は、後述する圧縮機140に伝達されるプーリ110の駆動力を断続するものであり、モータハウジング131に固定されるコイル121とプーリ回転軸112に固定されるハブ122とから成る。周知のように電磁クラッチ120は、コイル121に通電されるとハブ122がプーリ110に吸着されプーリ110の駆動力をプーリ回転軸112に伝達する(クラッチON)。逆にコイル121への通電を遮断するとハブ122はプーリ110から離れ、プーリ110の駆動力は切り離される(クラッチOFF)。
【0043】
モータ130は、ロータ部135およびステ−タ部136から成り、上記した遊星歯車150と共にモータハウジング(ハウジング)131内に収容されている。ロータ部135は、遊星歯車150のサンギヤ151に接続されており、外周部には永久磁石135aが設けられている。尚、サンギヤ151は、プーリ回転軸112に対して軸受け133によって回転可能に支持されている。また、ステ−タ部136には巻線部136aが設けられ、モータハウジング131の内周面に圧入により固定されている。そして、外部電源からの電力がステータ部136に供給されることによりロータ部135(サンギヤ151)は回転駆動される。以下、ロータ部135およびステータ部136を合わせてモータ部135、136と呼ぶ。
【0044】
モータハウジング131の外周部には、冷凍サイクル装置内の蒸発器から流出される冷媒が吸入される吸入口131aが設けられており、この吸入口131aの内部には、モータハウジング131の内部から外部に向けて冷媒が流出するのを阻止する逆止弁180が設けられている。また、プーリ回転軸112とモータハウジング131との間には、モータハウジング131内の冷媒および潤滑油が外部に漏れないように軸封装置195が介在されている。
【0045】
圧縮機140は、ここでは1回転当りの吐出容量が所定値として設定されている固定容量型圧縮機、更に具体的には周知のスクロール式圧縮機としており、モータハウジング131の反プーリ側に固定されて圧縮機ハウジングの一部を成す固定スクロール144と、偏心シャフト(駆動軸)142によって公転する可動スクロール143とを有している。この固定スクロール144と可動スクロール143との噛み合わせによって、外周部に吸入室147が形成され、また中心側に圧縮室145が形成される。
【0046】
偏心シャフト142は、モータハウジング131の反プーリ側の側壁131cから内側に突出する突出壁131dに固定された軸受け148によって回転可能に支持されており、反可動スクロール側の端部は、遊星歯車150のリングギヤ153に接続されている。
【0047】
また、側壁131cの円周上の互いに向かい合う位置(2ヶ所)には吸入ポート172aが設けられており、可動スクロール143が公転することによって開口される際に、吸入室147とモータハウジング131内の空間とが連通されるようにしている。この吸入ポート172aによって、モータハウジング131内の圧力は吸入室147と同一の圧力(冷媒の吸入圧力)と成る。尚、吸入室147は、本発明における吸入圧領域に対応する。
【0048】
突出壁131dの下側においては、遊星歯車150のピニオンギヤ(可動部材)152aとリングギヤ(可動部材)153とが噛み合う部位の最下端より上方(本発明における潤滑油の所定の液面高さに対応)になるように開口孔131eが設けられ、後述する貯油室141aから第1減圧連通路171によってモータハウジング131内に導入される潤滑油を所定量溜め得る堰131bとして形成されている。尚、下側の吸入ポート172aは、堰131bから潤滑油が溢れる側で堰131bの上端よりも下側の位置関係となるようにしている。
【0049】
固定スクロール144の反モータハウジング側には圧縮機ハウジング141が固定されており、その内部には区画壁141cによって区画される吐出室146および貯油室141aが形成されている。圧縮室145と吐出室146とは固定スクロール144の中心部に設けられた吐出ポート144aによって連通される。区画壁141cには小径の流出孔141dが設けられており、吐出室146と貯油室141aとが連通されるようにしている。この流出孔141dによって、貯油室141a内の圧力は吐出室146の圧力と同一となっている。尚、吐出室146は本発明における吐出圧領域に対応し、油室141aは本発明における貯油部に対応する。
【0050】
貯油室141aは、分離された冷媒中の潤滑油を溜める部屋であり、ここには潤滑油分離手段としての遠心分離器160が設けられている。遠心分離器160は、下側に長く延びる漏斗状の部材であり、上側の大径部の外周が流出孔141dよりも上側の位置で貯油室141aの内壁に当接して固定されている。貯油室141aの側壁141eには、遠心分離器160よりも上側の位置に外部(冷凍サイクル装置の凝縮器)に開口する吐出口141bが設けられており、流出孔141dと吐出口141bとは、遠心分離器160の内側空間を介して連通するようにしている。
【0051】
そして、貯油室141aとモータハウジング131との下側部において、貯油室141aからモータハウジング131(堰131bのモータ130、遊星歯車150側)内に連通する第1減圧連通路171が設けられている。第1減圧連通路171は、所定の微小内径に形成されてオリフィス効果によって貯油室141aの圧力をモータハウジング131内に減圧して連通させるものである。尚、第1減圧連通路171は、本発明における第1減圧手段に対応し、この第1減圧連通路171と吸入ポート172aは、モータハウジング131内に連通して、貯油室141aから吸入室147に繋がる導入通路170を形成している。
【0052】
次に、上記構成に基づく作動について説明する。本発明におけるハイブリッドコンプレッサ100は、プーリ110の回転駆動力によって圧縮機140が作動される中で、モータ130の回転数および回転方向を調整することによって、遊星歯車150を介して、圧縮機140の作動回転数をプーリ110の回転数に対して増減可能としている。
【0053】
また、エンジンが停止された際には、モータ130をプーリ110の回転方向とは逆回転方向に駆動させ、プーリ回転軸112を一方クラッチ190によってロックさせることで圧縮機140を作動させる。この場合も、モータ130の回転数を調整することによって、圧縮機140の作動回転数の増減を可能としている。
【0054】
圧縮機140の作動においては、冷媒は吸入口131aからモータハウジング131内に流入して、モータ部135、136および遊星歯車150の領域を流通して吸入ポート172aから吸入室147に流入する。そして、冷媒は両スクロール143、144によって順次圧縮室145の中心側に向けて圧縮され、吐出ポート144aから吐出室146に至り、更には流出孔141dから遠心分離器160に至る。この時、冷媒中の潤滑油によって、両スクロール143、144および偏心シャフト142の摺動部等は潤滑される。
【0055】
冷媒は小径の流出孔141dを通過する際に流速が速められて、遠心分離器160の下側に向けて旋回しながら流れ、冷媒中に含まれる比重量の大きい潤滑油は、貯油室141aの側壁側に分離され、下側に溜められていく。そして、潤滑油が分離された冷媒は、遠心分離器160の内側空間を流通して吐出口141bから流出する。
【0056】
そして、貯油室141aの下側に溜められた潤滑油は、貯油室141a内の圧力、即ち冷媒の吐出圧力によって、第1減圧連通路171からモータハウジング131内に導入される。導入される潤滑油は最大、堰131bの上端の高さまでモータハウジング131内に溜められ、この潤滑油は遊星歯車150のピニオンギヤ152aとリングギヤ153が噛み合う部位およびモータ部135、136の下側部位に至る。また、モータハウジング131内は、貯油室141aよりも圧力が低いため、潤滑油内に一部溶け込んでいる冷媒は沸騰して潤滑油をモータ部135、136および遊星歯車150に飛散させる。
【0057】
尚、潤滑油の液面が堰131bの上端を越えると、下側の吸入ポート172aから吸入室147に流入し、再び両スクロール143、144および偏心シャフト142の摺動部等の潤滑を果たす。
【0058】
以上の構成および作動説明より、本発明においては冷媒中に含まれる潤滑油を分離する遠心分離器160を設けるようにしているので、冷凍サイクル装置内を循環する冷媒にはほとんど潤滑油が含まれないようにすることができ、冷凍サイクル装置に設けられる熱交換器内に潤滑油が付着して熱交換効率が低下するのを防止でき、ひいては冷凍サイクル装置の性能低下を防止できる。
【0059】
また、貯油部141aで溜められた潤滑油を導入通路170を介して吸入室147に導入するようにしているので、分離された潤滑油を圧縮機140内で循環させることができ、常に圧縮機140には潤滑油が供給された状態とすることができ、圧縮機140の信頼性を向上させることができる。
【0060】
また、導入通路170には第1減圧連通路171を設けているので、圧縮した冷媒を吸入室147側に多量に逃がすことなく、分離された潤滑油を冷媒の吐出圧力によって吸入室147に導入させることができる。
【0061】
また、導入通路170の第1減圧連通路171と吸入室147との間は、モータハウジング131内に連通されるようにしているので、分離した潤滑油をモータ130にも供給することができ、潤滑油によるモータ130の冷却が可能となり、圧縮機140と共にモータ130の信頼性も向上させることができる。
【0062】
また、遊星歯車150をモータ130と共に、モータハウジング131内に収容するようにしているので、遊星歯車150にも常に潤滑油が供給される状態とすることができ、遊星歯車150が付加される場合の信頼性を向上させることができる。尚、モータ130および遊星歯車150の信頼性のレベルを据え置くとするならば、信頼性向上分の小型化を図ることができる。
【0063】
ここでは、モータハウジング131内に堰131bを設けて、貯油室141aから導入される潤滑油を所定の液面高さに保持されるようにしているので、ハウジング131内に収容されるモータ130や遊星歯車150へ潤滑油を充分に行き渡らせることができる。特に、遊星歯車150のピニオンギヤ152aとリングギヤ153同士が噛み合う部位まで潤滑油が保持されるようにしているので、遊星歯車150の作動によって潤滑油を行き渡らせることができ、遊星歯車150の潤滑を確実に行なうことができる。あるいは、モータ(130)の回転子(135)に触れるように潤滑油が保持されるので、モータ(130)の作動によって潤滑油がかきあげられ、モータ(130)の冷却を確実に行なうことができる。尚、堰131bを越える分の潤滑油は、吸入ポート172aを通して再び圧縮機140に戻すことができる。
【0064】
また、冷媒の吸入口131aをモータハウジング131に設けるようにしているので、低温の冷媒によってモータ部135、136および遊星歯車150の冷却が可能となり、更にモータ130および遊星歯車150の信頼性を向上させることができる。
【0065】
また、吸入口131aには逆止弁180を設けるようにしているので、ハイブリッドコンプレッサ100の未使用時に温度低下によってモータハウジング131内あるいは圧縮機140内で冷媒が凝縮して、内部の潤滑油が冷媒と共にオーバーフローすることが無い。よって、遊星歯車150や圧縮機140の潤滑油が枯渇した状態で再始動することが無く、ロック等の故障を防止できる。
【0066】
更に、圧縮機140をスクロール式のものとして、圧縮機140を挟むように偏心シャフト142の方向にモータハウジング131と吐出口141bを配置するようにしているので、無理なくハイブリッドコンプレッサ100を形成できる。
【0067】
尚、吸入口131aは、モータハウジング131に加えて、圧縮機140の吸入室147に直接繋がるものを追加しても良い。即ち、吸入口131aがモータハウジング131側のみ設定されている場合には、冷媒は遊星歯車150およびモータ部135、136から熱を受けて温度上昇、体積膨張する。この体積膨張した冷媒を圧縮機140で圧縮すると圧縮効率が落ちるので、吸入口131aを、モータハウジング131側と圧縮機140側の両方に設けるようにすれば、遊星歯車150およびモータ部135、136を冷却しつつ、冷媒の体積膨張を抑制することができる。
【0068】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図2に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、吸入ポート172aを第2減圧連通路172bに代えたものである。
【0069】
具体的には、吸入口131aを圧縮機140の吸入室147に直接繋がるように設けており、図1で示した吸入ポート172aを廃止すると共に、堰131b、開口孔131eを廃止している。即ち、モータハウジング131内の空間と圧縮機140とを隔離している。
【0070】
そして、モータハウジング131内と吸入室147とを連通する連通路として、第2減圧連通路172bを設けている。第2減圧連通路172bは、本発明の第2減圧手段に対応しており、上記第1実施形態で説明した第1減圧連通路171と同様に、所定の微小内径に形成されてオリフィス効果によってモータハウジング131内の圧力を吸入室147内に減圧して連通させるものである。よって、第1減圧連通路171および第2減圧連通路172bによってそれぞれ連通される貯油室141a、モータハウジング131、吸入室147内の圧力は、貯油室141a→モータハウジング131→吸入室147の順で低くなり、モータハウジング131内の圧力は、吐出圧力と吸入圧力の中間圧力となるようにしている。尚、ここでは第1減圧連通路171および第2減圧連通路172bによって導入通路170が形成されことになる。
【0071】
これにより、貯油室141a、モータハウジング131内、吸入室147との間で潤滑油をスムースに循環させて、モータ部135、136、遊星歯車150の冷却および潤滑ができ、モータ130および遊星歯車150の信頼性を向上することができる。
【0072】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図3に示す。本発明のハイブリッドコンプレッサ100においては、図3に示すように、上記第1、第2実施形態で説明した遊星歯車150を有さないにものであっても良い。
【0073】
プーリ回転軸112にはモータ130(ロータ部135)および圧縮機140(可動スクロール143)が接続されて、ハイブリッドコンプレッサ100を形成している。貯油室141aからはモータハウジング131内に連通する第1減圧連通路171が設けられ、貯油室141aから導入される潤滑油の液面がロータ部(回転子)135の下端よりも上側となるように、吸入ポート172aの位置を設定している。ロータ部135の回転により潤滑油はかきあげられる。
【0074】
これにより、冷媒中の潤滑油が遠心分離器160によって分離され、冷凍サイクル装置の性能低下を防止できる。また、分離された潤滑油は貯油部141aからモータハウジング131内を経由して吸入室147に戻され、圧縮機140に常に潤滑油を供給して圧縮機140の信頼性を向上することができる。更に、モータハウジング131内に導入された潤滑油は、ロータ部135によってかきあげられ、モータ130が冷却されモータ130の信頼性を向上できる。
【0075】
(その他の実施形態)
上記第1、第2実施形態で説明した変速機構としては、遊星歯車150に限らず他の遊星ローラやディファレンシャルギヤ等としても良い。
【0076】
また、圧縮機140は、固定容量型のものの中でもスクロール式のものに限らず、ピストン式やスルーベーン式のもの等としても良い。また、斜板式のような可変容量型のものとしても良く、これによれば、更に吐出量の可変幅を拡大できる。
【0077】
また、プーリ110を上側、圧縮機140を下側としてプーリ回転軸112が略垂直方向を向く姿勢で使用するような場合には、モータハウジング131内に導入される潤滑油を圧縮機140と共に作動するポンプで汲み上げて、モータ130や遊星歯車150に供給するようにしても良い。
【0078】
また、冷凍サイクル装置が搭載される対象車両としては、ハイブリッド車両に限らず、走行中一時停車した時にエンジンを停止させるいわゆるアイドルストップ車両に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるハイブリッドコンプレッサを示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態におけるハイブリッドコンプレッサを示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態におけるハイブリッドコンプレッサを示す断面図である。
【符号の説明】
100 ハイブリッドコンプレッサ
110 プーリ(外部駆動手段)
130 モータ
131 モータハウジング(ハウジング)
131a 吸入口
131b 堰
135 回転子(ロータ部)
140 圧縮機
141a 貯油室(貯油部)
141b 吐出口
142 偏心シャフト(駆動軸)
146 吐出室(吐出圧領域)
147 吸入室(吸入圧領域)
150 遊星歯車(変速機構)
152a ピニオンギヤ(可動部材)
153 リングギヤ(可動部材)
160 遠心分離器(潤滑油分離手段)
170 導入通路
171 第1減圧連通路(第1減圧手段)
172a 吸入ポート
172b 第2減圧連通路(第2減圧手段)
180 逆止弁

Claims (8)

  1. 冷凍サイクル装置内の冷媒を圧縮する圧縮機(140)と、
    外部駆動源の動力が伝達されて回転駆動する外部駆動手段(110)と、
    外部電源の電力を受けて回転駆動するモータ(130)とを有し、
    前記外部駆動手段(110)および前記モータ(130)の少なくとも一方の駆動力によって前記圧縮機(140)が作動されるハイブリッドコンプレッサにおいて、
    前記冷媒中に含まれる潤滑油を分離する潤滑油分離手段(160)と、
    前記圧縮機(140)の吐出圧領域(146)に設けられ、前記潤滑油分離手段(160)によって分離された潤滑油を溜める貯油部(141a)と、
    前記貯油部(141a)で溜められた潤滑油を前記圧縮機(140)の吸入圧領域(147)に導入する導入通路(170)とを備え、
    前記導入通路(170)には、前記貯油部(141a)の圧力を減圧する第1減圧手段(171)が設けられ、
    前記導入通路(170)の前記第1減圧手段(171)と前記吸入圧領域(147)との間は、前記モータ(130)を収容するハウジング(131)内に連通され、
    前記ハウジング(131)内には、前記貯油部(141a)から前記導入通路(170)によって導入される前記潤滑油を所定の液面高さに保持する堰(131b)が設けられ、
    前記ハウジング(131)内から前記吸入圧領域(147)に繋がる前記導入通路(170)は、前記堰(131b)から前記潤滑油が溢れる側で、前記堰(131b)の上端よりも下側に設けられたことを特徴とするハイブリッドコンプレッサ。
  2. 前記導入通路(170)の前記ハウジング(131)内と前記吸入圧領域(147)との間には、前記ハウジング(131)内の圧力を減圧する第2減圧手段(172b)が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッドコンプレッサ。
  3. 前記外部駆動手段(110)および前記圧縮機(140)間、あるいは前記モータ(130)および前記圧縮機(140)間の少なくとも一方に介在されて、前記外部駆動手段(110)あるいは前記モータ(130)の回転数を変速して前記圧縮機(140)に伝達する変速機構(150)を有し、
    前記変速機構(150)は前記ハウジング(131)内に前記モータ(130)と共に収容されたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ。
  4. 前記所定の液面高さは、前記変速機構(150)の可動部材(152a、153)同士が当接する部位の最下端、あるいは前記モータ(130)の回転子(135)の最下端より上方の高さとしたことを特徴とする請求項3に記載のハイブリッドコンプレッサ。
  5. 前記潤滑油分離手段(160)は、前記貯油部(141a)に設けられる遠心分離器(160)としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ。
  6. 前記圧縮機(140)に対して吸入側となる前記冷媒の吸入口(131a)は、前記圧縮機(140)あるいは前記ハウジング(131)の少なくとも一方に設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ。
  7. 前記吸入口(131a)には、前記潤滑油が前記圧縮機(140)あるいは前記ハウジング(131)の外部に流出するのを阻止する逆止弁(180)が設けられたことを特徴とする請求項6に記載のハイブリッドコンプレッサ。
  8. 前記圧縮機(140)は、スクロール式圧縮機(140)であって、
    前記ハウジング(131)および前記圧縮機(140)の冷媒吐出口(141b)は、前記圧縮機(140)を挟むようにして前記圧縮機(140)の駆動軸(142)の方向に配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のハイブリッドコンプレッサ。
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