JP4023569B2 - 4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤におけるワーク着脱装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラッピング、ポリシング等の平面加工をする4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤においてワークを自動的に着脱する装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、遊星歯車方式平行平面加工盤のワークの自動着脱装置として、特公昭63−9940号公報に記載のものがある。このワーク自動着脱装置は、次のような構成であるため、それぞれに問題があった。
(1)このワーク自動着脱装置は、キャリア位置決め機構と着脱ロボットとからなり、それらが互いに分離されているため構成が複雑であった。
【0003】
(2)また、キャリア位置決め時の検出部分としてキャリア外周部の歯面を同時に検出する構成であるが、キャリア外周部の歯面は凹凸形状からなる歯車であり、あらかじめ中心ギアの歯を所定の位置に停止させた後でない限り、インターナルギアを微調整しても中心ギアの噛合は最大π×M/2の停止誤差が生じる。同様に、中心位置もπ×M/4の誤差になり、停止位置は一定にならなかった。
【0004】
(3)キャリアのワーク孔を検知するために検出ピンが設けられているが、この検出ピンはキャリア上面を擦りながらワーク孔を検知するので、キャリアとピンが摩耗を起こすことがあった。
(4)定盤は加工が継続するにつれて徐々に摩耗して薄くなり、その分、キャリアの位置検出用センサとの間隔が拡大していくため、その間隔がセンサの検出範囲を超えるたびに、作業者がセンサ位置の修正をする必要があった。
(5)加工終了後のキャリア及びワーク上には研削粉と加工液が混じったヘドロ状の液体が堆積するため、センサが濡れたり、センサに飛散したヘドロが乾燥することにより、センサの性能に影響を与え停止位置の精度を低下させることがあった。
【0005】
(6)ワークをキャリアにセットする場合の位置合わせは、位置決め精度のみに頼り、それを確認する手段がないため、キャリアのワーク孔外周にワークが乗り上げて入らないことがある。それを防ぐために、作業者の黙視確認が必要であり、その確認を誤るとワークの破損事故を起こすことがあった。
(7)ワークがキャリアの孔に入ったかどうかの確認の方法として、上定盤の下死点の管理による方法もあるが、その場合も、ワークがキャリアの孔に入っていない状態で、上定盤が下降すると上定盤とキャリアの間にワークを挟み込みワークを破損することがあった。
【0006】
(8)加工完了及びワーク取付後に、ワークキャリアを位置決め装置又はロボット中心下部に遊星回転運動をさせながら移動をする場合に、ワークが下定盤6に密着したり、あるいは研磨液によって浮き上がり、キャリアのワーク孔からワークが外れることがあった。
(9)設計の際に、自動化を目的としてワークキャリアを等配角度にするとともに、中心ギアとインターナルギアのギア比を整数にすることがある。その場合は、遊星運動中に繰り返して同じ歯の噛合いが起こり、またワークの軌跡も同一部分に限定されることになり、加工精度が低下することがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで上記課題を解決するために、請求項1の発明は
周に歯面を形成するとともに回転方向に均等に複数のワーク保持孔を形成したワークキャリヤを、中心ギヤとインターナルギヤの間に複数個装着し、ワークを各ワーク保持孔に装着した状態でワークキャリヤ両面を下定盤と上下動可能な上定盤との間に挟み込み、中心ギヤとインターナルギヤを回転駆動させることでワークキャリヤを遊星運動による自転・公転をさせながら、下定盤および上定盤を回転駆動することでワークを平行平面加工する4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤に用いられるワーク着脱装置であって、この平行平面加工盤の上定盤を上昇させた状態のワークキャリヤ上方に、先端に垂直軸回りの回転を可能にワーク吸着部を支持したアームを旋回させて停止させ、その停止位置までワークキャリヤを移動させた後、アームを上下動させながら、ワーク吸着部がワークキャリヤ単位で複数ワークを吸着保持・解放することでワークのローディング・アンローディングを行う4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置において
き出し方向を下向にしてアーム先端下面の所定位置に1個以上設置されたワークキャリヤの位置検出用のエアノズルと
のエアノズルへのエア配管部にそれぞれ接続されてノズル吐出圧の上昇を検知する圧力センサと
ームを平行平面加工盤の上方の所定位置まで旋回してからアームを所定位置まで下降させた後、前記エアノズルからエアを吹き出しながら圧力センサによりノズル吐出圧の上昇が検知されるまで中心ギヤとインターナルギヤと下定盤を同期回転させてワークキャリヤを自転・公転させるワークキャリヤの位置合わせ手段と
ワーク吸着部の下面であって把持する各ワークごとの外周位置にそれぞれ4個以上配設された軟性材からなるスィーパと、
ワーク吸着部がワークを解放してワークがワーク孔に落とされた後にワーク吸着部の支軸を微小角度反転往復させて前記スィーパを揺動する手段と、
備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において
ークキャリヤの位置検出用の第1のエアノズルとして、ワークキャリアの停止位置の前の所定位置でワークキャリアの歯面の到達を検知しその圧力センサから減速信号を出力する減速位置検出用エアノズルと
速信号が出力されたときに中心ギヤとインターナルギヤと下定盤の同期回転速度を減速させる手段と
ークキャリヤの位置検出用の第2のエアノズルとして、ワークキャリアの停止位置の直前の位置でワークキャリアの歯面の到達を検知しその圧力センサから切換信号を出力する粗停止位置検出用エアノズルと
換信号が出力されたときに中心ギヤとインターナルギヤと下定盤の同期回転を停止させてからアームの微速下降を開始させる手段と
ークキャリヤの位置検出用の第3のエアノズルとして、ワーク吸着部の中心部近くに配設され、アームの微速下降によりワークキャリア上面への接近を検知してその圧力センサから圧力上昇信号を出力するとともに、ワークキャリアの中心孔の端面の到達を検知してその圧力センサから圧力下降信号を出力する停止位置検出用エアノズルと
の停止位置検出用エアノズルにより圧力上昇信号が出力されるとアームの微速下降を停止させるとともに中心ギヤを再び同方向に減速回転させる手段と
記停止位置検出用エアノズルにより圧力下降信号が出力されると中心ギヤの回転を停止し、次いでワーク吸着部の支軸を回転駆動させる手段と
ークキャリヤの位置検出用の第4のエアノズルとして、ワーク吸着部の外周寄りの所定位置に配設され、ワークキャリアの外周近くに形成されている自転位置検知孔の端面の到達を検知してその圧力センサから回転停止信号を出力する回転停止位置検出用エアノズルと
転停止信号が出力されたときにワーク吸着部の支軸の回転を停止させる手段と
備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は
外周に歯面を形成するとともに回転方向に均等に複数のワーク保持孔を形成したワークキャリヤを、中心ギヤとインターナルギヤの間に複数個装着し、ワークを各ワーク保持孔に装着した状態でワークキャリヤ両面を下定盤と上下動可能な上定盤との間に挟み込み、中心ギヤとインターナルギヤを回転駆動させることでワークキャリヤを遊星運動による自転・公転をさせながら、下定盤および上定盤を回転駆動することでワークを平行平面加工する4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤に用いられるワーク着脱装置であって、この平行平面加工盤の上定盤を上昇させた状態のワークキャリヤ上方に、先端に垂直軸回りの回転を可能にワーク吸着部を支持したアームを旋回させて停止させ、その停止位置までワークキャリヤを移動させた後、アームを上下動させながら、ワーク吸着部がワークキャリヤ単位で複数ワークを吸着保持・解放することでワークのローディング・アンローディングを行う4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置において、
吹き出し方向を下向にしてアーム先端下面の所定位置に1個以上設置されたワークキャリヤの位置検出用の第1のエアノズルとして、ワークキャリアの停止位置の前の所定位置でワークキャリアの歯面の到達を検知しその圧力センサから減速信号を出力する減速位置検出用エアノズルと、
減速信号が出力されたときに中心ギヤとインターナルギヤと下定盤の同期回転速度を減速させる手段と、
吹き出し方向を下向にしてアーム先端下面の所定位置に1個以上設置されたワークキャリヤの位置検出用の第2のエアノズルとして、ワークキャリアの停止位置の直前の位置でワークキャリアの歯面の到達を検知しその圧力センサから切換信号を出力する粗停止位置検出用エアノズルと、
切換信号が出力されたときに中心ギヤとインターナルギヤと下定盤の同期回転を停止させてからアームの微速下降を開始させる手段と、
吹き出し方向を下向にしてアーム先端下面の所定位置に1個以上設置されたワークキャリヤの位置検出用の第3のエアノズルとして、ワーク吸着部の中心部近くに配設され、アームの微速下降によりワークキャリア上面への接近を検知してその圧力センサから圧力上昇信号を出力するとともに、ワークキャリアの中心孔の端面の到達を検知してその圧力センサから圧力下降信号を出力する停止位置検出用エアノズルと、
この停止位置検出用エアノズルにより圧力上昇信号が出力されるとアームの微速下降を停止させるとともに中心ギヤを再び同方向に減速回転させる手段と、
前記停止位置検出用エアノズルにより圧力下降信号が出力されると中心ギヤの回転を停止し、次いでワーク吸着部の支軸を回転駆動させる手段と、
吹き出し方向を下向にしてアーム先端下面の所定位置に1個以上設置されたワークキャリヤの位置検出用の第4のエアノズルとして、ワーク吸着部の外周寄りの所定位置に配設され、ワークキャリアの外周近くに形成されている自転位置検知孔の端面の到達を検知してその圧力センサから回転停止信号を出力する回転停止位置検出用エアノズルと、
回転停止信号が出力されたときにワーク吸着部の支軸の回転を停止させる手段と、
これら第1,第2,第3,第4のエアノズルへのエア配管部にそれぞれ接続されてノズル吐出圧の上昇を検知する圧力センサと、
アームを平行平面加工盤の上方の所定位置まで旋回してからアームを所定位置まで下降させた後、第1,第2,第3,第4のエアノズルからエアを吹き出しながら圧力センサによりノズル吐出圧の上昇が検知されるまで中心ギヤとインターナルギヤと下定盤を同期回転させてワークキャリヤを自転・公転させるワークキャリヤの位置合わせ手段と、
備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項2または請求項3の発明において
アームの微速下降中にワークキャリヤの位置検出用の第3のエアノズルの圧力センサから圧力上昇信号が出力されたときのアームの下降停止位置を記憶しておく記憶手段と、
次回にアームが平行平面加工盤の上方の所定位置まで旋回してから下降するときの最初の下降停止位置を前記記憶手段に記憶されている下降位置にもとづいて算出する手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項から請求項4の発明において
ークキャリアの自転位置検知孔を、半径方向を長手方向とした長孔形状にするとともに、ワーク保持孔と同数にして等ピッチに配設したことを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1から請求項5の発明において
ーク吸着部の下面であって把持するワークとワークの間の位置に吹き出し方向を下向にして設置されたワーク検出用のエアノズルと
のエアノズルへのエア配管部に接続されてノズル吐出圧の上昇を検知する圧力センサと
ーク吸着部がワークを解放してワークがワーク孔に落とされた後、またはスィーパ揺動手段が作動した後に、ワーク吸着部の支軸を1回転させる手段と
ーク吸着部の支軸が回転されている間に、前記圧力センサによりノズル吐出圧の上昇が検知された場合は、ワーク吸着部の支軸の回転を停止するとともに異常検知信号を出力する手段と
備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1から請求項6の発明において
ークキャリヤの位置検出用のエアノズルの代わりにアームに光センサを設けておき、光センサがワークキャリヤの特定歯を検出することでワークキャリヤの自転・公転を停止させて位置合わせをすることを特徴とした。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明をラップ盤と搬入出ロボットに適用した第1の実施形態における配置関係を示す平面図である。
図において、12はラップ盤であり、8はワーク着脱ロボットである。ラップ盤12は、中心ギア1とその外側に同心上に配置されたインターナルギア3との間に、外周部に歯車が形成されたワークキャリア2が噛合されている。
【0015】
周知のように、これらのラップ盤では、中心ギア1とインターナルギア3が例えば時計方向に回転するとワークキャリア2は自転、公転の遊星運動をしながら同じく時計方向に回転する。このラップ盤12で加工する場合は、ワークキャリア2の円周方向に等配されたワーク孔4にワーク5が入り時計方向に回転する下定盤6と反時計方向に回転する上定盤7間に挟まれることでワーク5の上面、下面が摺動されてラッピングが行われる。
【0016】
ワーク着脱ロボット8は、旋回するアーム9と、アーム9の先端で同様に垂直軸回りの回転を可能に軸支されたパッドプレート10と、アーム9を支持して上下移動するアームボディ11の3軸で構成され、各軸とも図示しないサーボモータにより駆動される。パッドプレート10の下面には、吸着パッド22、それぞれ上下移動可能に支持された第3のエアノズルであるところのホールセンサエアノズル16、第4のエアノズルであるところのワーク孔センサエアノズル17およびワークセンサエアノズル25が配設され、さらに、複数のスィーパ23がそれぞれスィーパホルダ24に支持されて配設されている。
【0017】
また、パッドプレート10の外側であってアーム9の下面には、それぞれ上下移動可能に支持された第1のエアノズルであるところのキャリア減速用エアノズル18および第2のエアノズルであるところのキャリア粗位置決用エアノズル19が配設されている。このワーク着脱ロボット8は、ラップ盤12の左下45度の方向に配設され、さらに、旋回するアーム9の旋回途中に、待機位置13とアンローディング位置14とローディング位置15が設定されている。
【0018】
以下、ワーク着脱ロボット8のアンローディング動作から説明をする。
ラップ盤12におけるラップ加工が完了して上定盤7が上昇した後に、ラップ盤12からワーク着脱ロボット8へ停止したとの信号を送る。すると、待機位置13に待機していたワーク着脱ロボット8は、アーム9が旋回可能な高さまで上昇する。
次に、パッドプレート10を回転させて、パッドプレート10に取付けられているホールセンサエアノズル16と、ワーク孔センサエアノズル17を、ワークキャリア2とワーク孔4を位置決めする基準角度まで回転させる。
【0019】
図2は、ラップ盤12上の所定位置にアーム9(仮想線表示)が停止したときの、エアノズル16,17,25等の配置位置を示している。
次いで、アーム9は上記の角度合わせの動作と同時に、あるいは単独で、図1に示されるラップ盤12の45度方向の角度に旋回して停止する。なおここで、ワークキャリア2は、図1に示されたように、アーム9と一致する位置にあるとは限らない。通常は、ワークキャリア2は公転方向にランダムな位置に停止する。
次に、図3に示すように、キャリア減速用エアノズル18とキャリア粗位置決用エアノズル19の先端からエアを吹き出しながら、前回の動作で記憶されている位置までアームボディ11を下降する。
【0020】
すなわち、エアノズル18,19の先端がワークキャリア2の上面に接触する直前のレベルまで下降する。この状態では、ラップ盤12のワークキャリア2の自転位置および公転位置ともアーム9の位置すなわちパッドプレート10の中心と一致していない。そこで、次に、ワークキャリア2をアーム9の位置まで移動させるが、このとき、上定盤7が外されているので、ワーク5が下定盤6に密着したり研磨液によって浮き上がることによって、ワーク孔4からワーク5がはみ出すおそれがある。
【0021】
そこでこれを防止するため、中心ギア1、下定盤6、インターナルギア3の3軸をそれぞれ時計方向に同角度インデックスするよう同期回転させる。ワークキャリア2が移動していくと、図4の平面図に示されるように、最初にアーム9に取り付けられているキャリア減速用エアノズル18の下端に、ワークキャリア2の外縁部が達すると、エア吹き出しの抵抗となり、エアノズル18の吐出圧が上昇してそれを圧力センサ(図示せず)が検知する。
【0022】
その検知信号により、中心ギア1、下定盤6、インターナルギア3の各モータに減速信号を送り、3軸同時に減速を始める。次いで、同期減速した速度のまま、ワークキャリア2はさらに移動していくと、図5に示されるように、ワークキャリア2の外縁部がキャリア粗位置決用エアノズル19に達し、エアノズル19の吐出圧が上昇してそれを圧力センサ(図示せず)が検知する。その検知信号により、各モータに停止信号を送り、3軸のモーターを同時に停止させる。これで、図5に示した状態のワークキャリア2の粗位置決めが完了する。
【0023】
次に、アームボディ11を微速度で下降させる。このとき、ホールセンサエアノズル16のノズル端からエアを吹き出しておき、エアノズル16の吐出圧を図示しない圧力センサにより監視して、エアノズル16の先端がワークキャリア2に接触する直前で下降を停止させる。この停止位置点は、下定盤6の摩耗を監視するポイントでもありアームボディ11に取付けられた、キャリア減速用エアノズル18とキャリア粗位置決用エアノズル19の次回の下降距離位置データとしてもフィードバックする。
【0024】
次に、再度、中心ギア1を低速度で回転させるとワークキャリア2がさらに自転・公転をしてその中心孔20はホールセンサエアノズル16に近づいていく。ここで、エアノズル16が中心孔20の内周部に達したことが圧力の下降により検知されると中心ギア1を停止させる。但し、圧力を検知し停止するまでの自転・公転速度、処理時間、ホールセンサエアノズル16の孔径、設定圧力などにより目標位置に対し誤差を生じるので、適正な位置の調整後、停止位置を計測する。
【0025】
計測値は中心ギア1の目標位置に対する補正量として記憶してから、微少回転補正を行う。ここまでで、ワークキャリア2の公転軌跡上の位置決めが完了したことになる。但し、この位置決めが完了した時点では、図2のように相対する1対のワーク孔4と中心ギア1が一直線になるとは限らない。
次に、パッドプレート10に取付けられたワーク孔センサエアノズル17を用いて、パッドプレート10の回転角度をワークキャリア2のワーク孔4の位置に合わせる。
【0026】
ここでは、予め、ワークキャリア2の外周部寄りの位置に、ワーク孔4と同数のワーク孔検知用長孔21を等間隔でかつ放射状に配設しておく。先ず、図2の状態から、パッドプレート10を所定の速度で回転させる。このとき、ワーク孔センサエアノズル17のノズル端からエアを吹き出し、その吐出圧を圧力センサにより監視し、その変化からワーク孔検知用長孔21に達したら回転を停止する。ここでも、パッドプレート10の停止後、目標位置に対する誤差を、適正に調整した後に、停止位置を計測しパッドプレート10に目標位置との補正量として記憶し、微少回転補正を行う。この時点でワーク孔4の位置決めが完了する。
【0027】
パッドプレート10に取付けられたワーク孔用センサエアノズル17の配置は、ワーク孔4の配置に対応して同数配置されている吸着パッド22の中間位置に取付けられているので、ワーク孔4と同数あるワーク孔検知用長孔21のいずれかをワーク孔用センサエアノズル17が検知したところでパッドプレート10の回転を停止することで、各吸着パッド22は各ワーク孔4のほぼ中心に対応して位置することになる。
【0028】
このワーク孔検知用長孔21が長孔である理由は、ワークキャリア2とパッドプレート10の中心が完全に一致しない場合、丸孔の形状の場合ではワーク孔用センサエアノズル17が通過する際の圧力下降点となる部分が円弧状となるため誤差が大きくなる。そこで、誤差を小さくするために、半径方向の直線部分を有する長孔によりワーク孔検知部分を形成することで、その直線部分の範囲内であれば中心のずれを吸収することが可能になる。
【0029】
次に、アームボディ11をホールセンサエアノズル16の検知点から、吸着パッド22がワーク孔4にあるワーク5の表面に軽く接触する高さまで下降させる。この高さは、前回の下降したときのレベルを記憶しておき、そのデータにもとづいて停止位置を制御する。ここで、図示しない吸着用の真空発生源と吸着パッド22の間にあるソレノイドバルブを開くことで、各吸着パッド22がその下端に接しているワーク5を吸着する。次いで、ワーク着脱ロボット8を旋回位置まで上昇し、さらにアンローディング位置14まで旋回する。
【0030】
次に、アンローディング位置14では、ワーク受け配置角度に合わせ、パッドプレート10に取付けられた吸着パッド22を所定角度に回転させる。次いで、アームボディ11を所定の高さに下降させ、前記ソレノイドバルブを閉じると同時に吸着パッド22に圧縮空気を送りワーク5を解放する。
次にワーク着脱ロボット8を旋回位置まで上昇後、ローディング位置15の所定角度に旋回する。
【0031】
以下、着脱ロボットのローディング動作の説明をする。ローディング位置15のワーク受け配置角度に合わせ、パッドドプレート10に取付けられた吸着パッド22を所定角度に回転させる。吸着パッド22がワーク5の表面に軽く接触する所定の高さまでアームボディ11を下降させ、前記ソレノイドバルブを開きワーク5を吸着する。次にワーク着脱ロボット8を旋回位置まで上昇し、ワークキャリア2の方向に所定角度回転させる。ワーク孔センサエアノズル17がアンローディング時、検知した角度にパッドプレード10を戻し、アームボディ11を所定の高さまで下降させる。
【0032】
次に、前記ソレノイドバルブを閉じ、吸着パッド22へ圧縮空気を送ることで、ワーク5を吸着パッド22から解放して、ワーク孔4に落下させる。次いで、アームボディ11を次の工程のスィープ高さまで上昇させる。
またここで、吸着パッド22を解放してワーク5をワーク孔4に落下させる場合に、位置合わせが不正確であると、図6(1)のようにワーク孔4にワーク5が入らないで一端がワーク孔4の縁に乗り上げた格好になることがある。なお、図6は説明を簡略するため1枚のワーク5のみを表示してある。
【0033】
図6(1)のように、ワーク孔4にワーク5が入らない場合の対処として、本発明では、パッドドプレート10の下面であってワーク孔4の外周に沿ってワーク5を囲む位置に、上下移動が可能なスィーパホルダ24と柔かな弾性材からなる棒状のスィーパ23を配設したものである。スィーパ23の配置は、図2に示されるように、ワ−クキャリア2の中心から見てワーク5を挟むように、外側と内側それぞれ対称に、4本のスィーパ23をパッドプレート10に取付たものである。
【0034】
このスィーパ23は、ワーク5がワーク孔4に落とし込まれると、図6(1)のようにスィーパ23が下降し、その先端がワークキャリア2の上面に軽く接触するか、若干の隙間を有する位置に保持された状態で、図6(2)、図6(3)のようにワーク5の外周部を左右から交互に押す(スィープ)ことで、図6(4)のように、ワーク5をワーク孔4に落とし込むことができる。このスィープ動作は、パッドプレート10を微小角度両方向に回転することで実現される。
【0035】
このスィープ動作を、具体的にみてみると、ワーク5がワーク孔4にはまらなかった場合は、ワーク5とワーク孔4の中心位置に誤差があるのであるから、スィーパ23とワーク5の外周部は例えば、図7に示すように、パッドプレート10を反時計方向に回転させるとワーク5の左上に位置するスィーパ23との1点の接触から始る。さらに、パッドプレート10が回転するにつれワーク5はスィーパ23の分力によって、ワーク孔4の中心方向に押され、他のスィーパ23と接触し2点接触となる。こうしてパッドプレート10は2点接触のままスィ−パ23の中心とワーク孔4の内周部がほぼ一致する所定の角度に達したところで停止する。
【0036】
またここで、ワーク孔センサエアノズル17が検知した角度に大きな誤差があった場合は、図6(5)に示すようにスィ−パ23が下降した時点でワーク5の縁を押圧することがある。この場合も、図6(2)に示す方向にスィ−パ23を移動させることで、スィーパ23の先端は、変形しながらワーク5の上面を乗越え、ワーク5の外周部にスィーパ23は移動する。このとき、ワーク5の縁の表面をスィーパ23が摺動するが、スィーパ23は弾性材料からなるため、ワーク5を傷つけたり、破損したりすることはない。
【0037】
次に、図6(3)に示すように、パッドプレート10を反対方向に移動させ、スィーパ23の中心とワーク孔4の内周部がほぼ一致する位置、すなわち、パッドプレート10を、図6(2)での回転角度の約2倍まで回転させてから停止させる。さらに、パッドプレート10を回転してきた方向とは反対に最初の回転位置まで戻す。これら一連の動作状態を第6図(2)〜(4)に示す。
【0038】
このようにして、スィーパ23を1往復揺動させることにより、どの向きにワーク5が傾いていても、ワークキャリア2の中心とパッドプレート10の中心、及びワーク孔センサエアノズル17が検知した角度中心が完全に一致していない場合でも、スィーパ23がワーク5を挟むようにして外周部2点を横から押しながら回転し、ワーク孔4の中心方向へ移動させるため、ワーク5は押され、スィーパ23の反対側からワーク孔4に挿入されることになる。
【0039】
又、スィーパ23は柔かな弾力材料でできているためワーク5を強制的に押しても、傷つけたり破損を起すことなく、ワークキャリア2のワーク孔4に導くことができる。このようにして、各停止位置のワーク孔4とワーク5の位置ずれを、柔かな材料でできた棒状のスィーパ23が変形する(しなる)ことで吸収し、その弾力がワーク孔4にワーク5を導く力に変換される。
【0040】
次に、全てのワーク孔4にワーク5が入ったことを確認するため、パッドプレート10に取付けられているワーク高さ確認用のワークセンサエアノズル25のノズル端からエアを吹き出しながら、ワークキャリア2のワーク孔4のPCD上を、約360度回転させワーク5の上面とのスキマの有無を吐出圧の変化として図示しない圧力センサにより検知する。ここで、通常よりも吐出圧が上昇したことが検知された場合は、いずれかのワーク5がワーク孔4に入らず図6(1)に示す状態になっていると判断し、パッドプレート10の回転を停止して、ワーク5の破損等の事故を未然に防止する。なお、ここで用いたワークセンサエアノズル25はホールセンサエアノズル16と同じ構造である。
【0041】
ここで、全てのワーク孔4にワーク5が入っていることが確認されたら、次のワークキャリア2のアンローディングに進む。すなわち、前回位置データまでアームボディ11を下降し、次にワーク5が下定盤6に密着したり研磨液によって浮き上り、ワーク孔4からワーク5がはみ出すことを防止しながら、前記と同じキャリア位置決め動作、中心ギア1、下定盤6、インターナルギア3の同角度インデックス、同期回転をして次のワークキャリア2の割り出しと位置決めを行う。以上の動作を交互に、残りのワークキャリア2の枚数分繰返すことでワーク5の着脱をおこなう。
【0042】
次に、第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態では、ワークキャリア2の減速と位置決めにエアノズルからなるセンサを用いたが、エアノズルに代わりに光センサを用いることも可能である。すなわち、第2の実施形態として示した図9のように、アーム9に光センサとしてレーザセンサ31〜35を取りつけておく。このセンサ31,32はインターナルギア3の定点位置決め用であり、センサ33〜35はワークキャリア2の位置決め用である。
【0043】
その動作順は、先ず、センサ31,32によるインターナルギア3の定点位置決めをし、次いで、センサ33〜35を用いながら、ワークキャリア2のインディックスをして、さらに中心ギア1を回転させてワークキャリア2の位置決めを行う。この光センサ31〜35を用いた位置決めが、第1の実施形態の位置決めと違う点は、ワークキャリア2の中心孔20ではなくワークキャリア2の歯を検知点とすることであり、位置決めによって停止したインターナルギア3に対し、中心ギア1を回転させることでワークキャリア2が自転・公転しながら、アーム9に取りつけられたキャリア位置決め用の光センサセンサ33〜35が、ワークキャリア2の特定の歯を検知した時点で終了する。
【0044】
次に、キャリア位置決めの後は上記第1の実施形態と同様にエアセンサを用いてワーク孔4を探しワーク5を装着する。
また、上述した実施形態は、ラップ盤に適用したものであるが、同様に、4ウェイ遊星歯車方式のポリシングマシン、研削盤等にも適用可能である。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1)搬送装置にキャリア位置決め用のセンサを内臓したことでコンパクトな構造になる。
(2)キャリア位置決め時の検出部分をワークキャリア中心孔の内周部としたことで、位置決め部の構成が簡単になる。
(3)キャリアのワーク孔を検知するセンサは、ノズル端からエアを吹き出し、キャリア上面との間隔を一定に保ったまま非接触状態で圧力差を検出するようにしたことで、キャリアとノズル間の摩耗が避けられて検出精度が向上する。
【0046】
(4)加工が継続されるにつれて定盤は徐々に摩耗を起こし薄くなるが、上記ノズルとキャリアの間隔を前もって指定した間隔(圧力)になるよう、Z軸方向を制御するサーボモータに毎回フィードバックをかけることで、自動追従が可能になる。
(5)位置検出用のセンサは上記ノズルからエアを吹き出しながら検出する方式としたことで、へドロ状の液体が堆積していてもキャリアの検出点は常に清掃された状態になり、センサの性能が環境によって低化されることがなくなり停止精度が向上する。
【0047】
(6)搬送ロボットがキャリアのワーク孔にワークを装着した際、位置決めに誤差が生じてキャリアのワーク孔外周にワークが乗り上げて入らないことがあっても、ワーク孔の外周付近に、柔かな棒状の弾性材料でできたスィーパ部品を設置して、それを支持するY軸の揺動によって、ワークの上方に突出している部分にスィーパが当接してワーク孔にワークを落とし込むようにしたことで、ワークの装着ミスによる破損事故が解消される。
【0048】
(7)ワークがキャリアの孔に入った後に、位置検出用のセンサと同じくエアを吹きながら非接触でワークのPCD上を回転させて装着を確認するセンサを設けたことで、ワークの浮き上がりが発生しても、加工開始前に検知され、破損事故が防止される。
(8)加工完了及びワーク取付後にワークキャリアを搬送ロボット中心下部に回転移動をする際に、4モータ4ウェイ方式においては、中心ギア、下定盤、インターナルギアの3軸をそれぞれ同角度でインデックスするよう同期回転させることで、ワークが下定盤6に密着したりあるいは研磨液によって浮き上がることがなくなり、位置合わせ時にワーク傷の発生することが防止される。
【0049】
(9)これらのことから自動化の場合でも、4ウェイ方式でワークキャリアを等配角度にすることなく、しかも中心ギアとインターナルギアのギア比を整数にならないように設計することが可能となり、加工精度を低下させることなく自動化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の配置を示す平面図である。
【図2】図1の要部を拡大して各部品の配置を示した図である。
【図3】図1のアーム先端とワークキャリアを拡大して示した断面図である。
【図4】図1の要部を拡大して示した位置合わせ動作の説明図である。
【図5】図1の要部を拡大して示した位置合わせ動作の説明図である。
【図6】第1の実施形態におけるスィープ動作の各工程を示した断面図である。
【図7】図7のスィープ動作を示した平面図である。
【図8】図7のスィープ動作を示した平面図である。
【図9】第2の実施形態の要部の配置を示す平面図である。
【符号の説明】
1 中心ギア
2 ワークキャリア
3 インターナルギア
4 ワーク孔
5 ワーク
6 下定盤
7 上定盤
8 ワーク着脱ロボット
9 アーム
10 パッドプレート
11 アームボディ
12 ラップ盤
13 待機位置
14 アンローディング位置
15 ローディング位置
16 ホールセンサエアノズル
17 ワーク孔センサエアノズル
18 キャリア減速用エアノズル
19 キャリア粗位置決用エアノズル
20 ワークキャリアの中心孔
21 ワーク孔検知用長孔
22 吸着パッド
23 スィーパ
24 スィーパホルダ
25 ワークセンサエアノズル
31〜35 レーザセンサ

Claims (7)

  1. 外周に歯面を形成するとともに回転方向に均等に複数のワーク保持孔を形成したワークキャリヤを、中心ギヤとインターナルギヤの間に複数個装着し、ワークを各ワーク保持孔に装着した状態でワークキャリヤ両面を下定盤と上下動可能な上定盤との間に挟み込み、中心ギヤとインターナルギヤを回転駆動させることでワークキャリヤを遊星運動による自転・公転をさせながら、下定盤および上定盤を回転駆動することでワークを平行平面加工する4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤に用いられるワーク着脱装置であって、この平行平面加工盤の上定盤を上昇させた状態のワークキャリヤ上方に、先端に垂直軸回りの回転を可能にワーク吸着部を支持したアームを旋回させて停止させ、その停止位置までワークキャリヤを移動させた後、アームを上下動させながら、ワーク吸着部がワークキャリヤ単位で複数ワークを吸着保持・解放することでワークのローディング・アンローディングを行う4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置において、
    吹き出し方向を下向にしてアーム先端下面の所定位置に1個以上設置されたワークキャリヤの位置検出用のエアノズルと、
    このエアノズルへのエア配管部にそれぞれ接続されてノズル吐出圧の上昇を検知する圧力センサと、
    アームを平行平面加工盤の上方の所定位置まで旋回してからアームを所定位置まで下降させた後、前記エアノズルからエアを吹き出しながら圧力センサによりノズル吐出圧の上昇が検知されるまで中心ギヤとインターナルギヤと下定盤を同期回転させてワークキャリヤを自転・公転させるワークキャリヤの位置合わせ手段と、
    ワーク吸着部の下面であって把持する各ワークごとの外周位置にそれぞれ4個以上配設された軟性材からなるスィーパと、
    ワーク吸着部がワークを解放してワークがワーク孔に落とされた後にワーク吸着部の支軸を微小角度反転往復させて前記スィーパを揺動する手段と、
    を備えたことを特徴とする4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置。
  2. 請求項1記載の4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置において、
    ワークキャリヤの位置検出用の第1のエアノズルとして、ワークキャリアの停止位置の前の所定位置でワークキャリアの歯面の到達を検知しその圧力センサから減速信号を出力する減速位置検出用エアノズルと、
    減速信号が出力されたときに中心ギヤとインターナルギヤと下定盤の同期回転速度を減速させる手段と、
    ワークキャリヤの位置検出用の第2のエアノズルとして、ワークキャリアの停止位置の直前の位置でワークキャリアの歯面の到達を検知しその圧力センサから切換信号を出力する粗停止位置検出用エアノズルと、
    切換信号が出力されたときに中心ギヤとインターナルギヤと下定盤の同期回転を停止させてからアームの微速下降を開始させる手段と、
    ワークキャリヤの位置検出用の第3のエアノズルとして、ワーク吸着部の中心部近くに配設され、アームの微速下降によりワークキャリア上面への接近を検知してその圧力センサから圧力上昇信号を出力するとともに、ワークキャリアの中心孔の端面の到達を検知してその圧力センサから圧力下降信号を出力する停止位置検出用エアノズルと、
    この停止位置検出用エアノズルにより圧力上昇信号が出力されるとアームの微速下降を停止させるとともに中心ギヤを再び同方向に減速回転させる手段と、
    前記停止位置検出用エアノズルにより圧力下降信号が出力されると中心ギヤの回転を停止し、次いでワーク吸着部の支軸を回転駆動させる手段と、
    ワークキャリヤの位置検出用の第4のエアノズルとして、ワーク吸着部の外周寄りの所定位置に配設され、ワークキャリアの外周近くに形成されている自転位置検知孔の端面の到達を検知してその圧力センサから回転停止信号を出力する回転停止位置検出用エアノズルと、
    回転停止信号が出力されたときにワーク吸着部の支軸の回転を停止させる手段と、
    を備えたことを特徴とする4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置。
  3. 外周に歯面を形成するとともに回転方向に均等に複数のワーク保持孔を形成したワークキャリヤを、中心ギヤとインターナルギヤの間に複数個装着し、ワークを各ワーク保持孔に装着した状態でワークキャリヤ両面を下定盤と上下動可能な上定盤との間に挟み込み、中心ギヤとインターナルギヤを回転駆動させることでワークキャリヤを遊星運動による自転・公転をさせながら、下定盤および上定盤を回転駆動することでワークを平行平面加工する4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤に用いられるワーク着脱装置であって、この平行平面加工盤の上定盤を上昇させた状態のワークキャリヤ上方に、先端に垂直軸回りの回転を可能にワーク吸着部を支持したアームを旋回させて停止させ、その停止位置までワークキャリヤを移動させた後、アームを上下動させながら、ワーク吸着部がワークキャリヤ単位で複数ワークを吸着保持・解放することでワークのローディング・アンローディングを行う4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置において、
    吹き出し方向を下向にしてアーム先端下面の所定位置に1個以上設置されたワークキャリヤの位置検出用の第1のエアノズルとして、ワークキャリアの停止位置の前の所定位置でワークキャリアの歯面の到達を検知しその圧力センサから減速信号を出力する減速位置検出用エアノズルと、
    減速信号が出力されたときに中心ギヤとインターナルギヤと下定盤の同期回転速度を減速させる手段と、
    吹き出し方向を下向にしてアーム先端下面の所定位置に1個以上設置されたワークキャリヤの位置検出用の第2のエアノズルとして、ワークキャリアの停止位置の直前の位置でワークキャリアの歯面の到達を検知しその圧力センサから切換信号を出力する粗停止位置検出用エアノズルと、
    切換信号が出力されたときに中心ギヤとインターナルギヤと下定盤の同期回転を停止させてからアームの微速下降を開始させる手段と、
    吹き出し方向を下向にしてアーム先端下面の所定位置に1個以上設置されたワークキャリヤの位置検出用の第3のエアノズルとして、ワーク吸着部の中心部近くに配設され、アームの微速下降によりワークキャリア上面への接近を検知してその圧力センサから圧力上昇信号を出力するとともに、ワークキャリアの中心孔の端面の到達を検知してその圧力センサから圧力下降信号を出力する停止位置検出用エアノズルと、
    この停止位置検出用エアノズルにより圧力上昇信号が出力されるとアームの微速下降を停止させるとともに中心ギヤを再び同方向に減速回転させる手段と、
    前記停止位置検出用エアノズルにより圧力下降信号が出力されると中心ギヤの回転を停止し、次いでワーク吸着部の支軸を回転駆動させる手段と、
    吹き出し方向を下向にしてアーム先端下面の所定位置に1個以上設置されたワークキャリヤの位置検出用の第4のエアノズルとして、ワーク吸着部の外周寄りの所定位置に配設され、ワークキャリアの外周近くに形成されている自転位置検知孔の端面の到達を検知してその圧力センサから回転停止信号を出力する回転停止位置検出用エアノズルと、
    回転停止信号が出力されたときにワーク吸着部の支軸の回転を停止させる手段と、
    これら第1,第2,第3,第4のエアノズルへのエア配管部にそれぞれ接続されてノズル吐出圧の上昇を検知する圧力センサと、
    アームを平行平面加工盤の上方の所定位置まで旋回してからアームを所定位置まで下降させた後、第1,第2,第3,第4のエアノズルからエアを吹き出しながら圧力センサによりノズル吐出圧の上昇が検知されるまで中心ギヤとインターナルギヤと下定盤を同期回転させてワークキャリヤを自転・公転させるワークキャリヤの位置合わせ手段と、
    を備えたことを特徴とする4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置において、
    アームの微速下降中にワークキャリヤの位置検出用の第3のエアノズルの圧力センサか ら圧力上昇信号が出力されたときのアームの下降停止位置を記憶しておく記憶手段と、
    次回にアームが平行平面加工盤の上方の所定位置まで旋回してから下降するときの最初の下降停止位置を前記記憶手段に記憶されている下降位置にもとづいて算出する手段と、
    を備えたことを特徴とする4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置。
  5. 請求項から請求項4のいずれか1項に記載の4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置において、
    ワークキャリアの自転位置検知孔を、半径方向を長手方向とした長孔形状にするとともに、ワーク保持孔と同数にして等ピッチに配設したことを特徴とする4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置において、
    ワーク吸着部の下面であって把持するワークとワークの間の位置に吹き出し方向を下向にして設置されたワーク検出用のエアノズルと、
    このエアノズルへのエア配管部に接続されてノズル吐出圧の上昇を検知する圧力センサと、
    ワーク吸着部がワークを解放してワークがワーク孔に落とされた後、またはスィーパ揺動手段が作動した後に、ワーク吸着部の支軸を1回転させる手段と、
    ワーク吸着部の支軸が回転されている間に、前記圧力センサによりノズル吐出圧の上昇が検知された場合は、ワーク吸着部の支軸の回転を停止するとともに異常検知信号を出力する手段と、
    を備えたことを特徴とする4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置において、
    ワークキャリヤの位置検出用のエアノズルの代わりにアームに光センサを設けておき、光センサがワークキャリヤの特定歯を検出することでワークキャリヤの自転・公転を停止させて位置合わせをすることを特徴とした4ウェイ遊星歯車方式平行平面加工盤のワーク着脱装置。
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