JP6098332B2 - ワーク支持装置及び工作機械 - Google Patents

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ワークを支持するワーク支持装置及び工作機械に関する。
工作機械は、ワークをテーブル上に支持し、主軸に取り付けられた工具でフライス加工、ねじ立て等種々の加工を行う。工作機械は工具を装着した主軸を回転可能に支持する主軸ヘッドと、主軸ヘッドを鉛直方向(Z軸方向)に往復移動させるZ軸移動装置と、主軸ヘッドを水平2方向(X軸及びY軸方向)夫々に往復移動させるXY軸移動装置と、主軸を回転駆動する主軸駆動装置とを備える。ワークを支持するテーブルは、工作機械のベースに固定されていてもよいし、ワークを例えばZ軸に平行な軸回りに回転するように構成してもよい。主軸の移動に加えて、ワークを回転することで、複雑な機械加工が可能となる(特許文献1等)。
主軸に装着した工具は、加工を続けることで刃先の欠けや破損が生じて異常状態になる。特許文献2に記載の工作機械は、工具の先端を計測する検出器をテーブルの側方に配置する。検出器は例えば押下したときにオン信号を出力するタッチセンサである。工作機械は、主軸を計測位置へ移動させて工具の先端で検出器を押し、検出器がオン信号を取得する。工作機械は、ワークを加工した後に主軸を再び計測位置に移動し、検出器からオン信号を取得した場合は工具が正常であると判断し、検出器からオン信号を取得できなかった場合は工具が異常であると判断する。工作機械は、工具が異常であると判断した場合、アラームを出力し、別の工具への交換動作を行う。
特開2010−194617号公報 特開平06−315854号公報
しかしながら、従来の工作機械は、ワークを支持するテーブルの側方に検出器を配置しているため、加工時に飛散する切粉やクーラントが検出器に付着し、検出器が正常に動作しなくなってしまうという問題点があった。例えば、検出器の押下面に切粉が付着すると、工具の先端で必要以上に検出器を押し込んで測定位置がずれたり、検出器自体を破損させてしまう可能性もある。また、クーラントが検出器の内部に侵入して検出器が動作しなくなる故障も発生し得る。
加工時に飛散する切粉やクーラントが検出器に付着しないようにするために、可動式のカバーで検出器を覆うことも考え得るが、カバーを移動させる機構が必要となり工作機械のコストが高くなるという問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、工具の異常を検出するための検出器への切粉等の付着を防ぐことができるワーク支持装置及び工作機械を提供することを目的とする。
本発明に係るワーク支持装置は、揺動可能に支持されている揺動体と、ワークを支持し且つ揺動体に対して回転可能な回転台と、前記揺動体に取り付けられ、前記回転台を回転する回転駆動部と、ワークを加工する工具に当接させることにより工具の異常を検出する検出器とを備えるワーク支持装置において、前記揺動体は、一方の面に前記回転台を、他方の面に前記回転駆動部を設けた基板を有し、前記検出器は、前記基板の前記他方の面側に設けてあることを特徴とする。
本発明にあっては、揺動体は基板を有し、基板の一方の面に回転台を、他方の面に回転駆動部を設ける。工具を検出する検出器は基板の他方の面側に設けるので、回転台上に支持したワークへの加工時に、検出器への切粉等の付着を防ぐことができる。
本発明に係るワーク支持装置は、前記検出器は押下式スイッチであり、押下方向が前記揺動体の揺動方向に向いていることを特徴とする。
本発明にあっては、検出器は押下式スイッチであり、押下方向が揺動体の揺動方向に向いているので、揺動体を揺動させることで検出器の押下方向を変更することができる。
本発明に係るワーク支持装置は、前記検出器は切削工具の異常を検出するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、検出器が切削工具の異常を検出するので、異常な切削工具を用いた加工によって不良が発生することを防止できる。
本発明に係るワーク支持装置は、前記検出器は旋削工具の異常を検出するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、検出器が旋削工具の異常を検出するので、異常な旋削工具を用いた加工によって不良が発生することを防止できる。
本発明に係るワーク支持装置は、前記検出器を前記基板に取り付けるための取付部材を備え、前記取付部材は、前記検出器の前記回転台側を覆うカバーを有することを特徴とする。
本発明にあっては、検出器を基板に取り付けるための取付部材が検出器の回転台側を覆うカバーを有するので、カバーによって切粉等の飛散に対して検出器を遮蔽できる。
本発明に係るワーク支持装置は、前記カバーは周縁が前記検出器側へ傾斜していることを特徴とする。
本発明にあっては、カバーは周縁が検出器側へ傾斜しているので、カバーへの切粉等の堆積を防ぐことができる。
本発明に係るワーク支持装置は、前記取付部材は、前記検出器の信号線に係る配線経路の前記回転台側を覆う第2カバーを有することを特徴とする。
本発明にあっては、取付部材が第2カバーを有し、第2カバーによって検出器の信号線に係る配線経路の回転台側を覆うので、検出器の信号線周りに切粉等が付着するのを防止できる。
本発明に係る工作機械は、上述のワーク支持装置と、該ワーク支持装置が支持するワークを加工する主軸装置とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、ワーク支持装置が支持するワークを主軸装置により切削加工等することができる。
本発明に係る工作機械は、前記回転駆動部によりワークを回転させて旋削加工するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、回転駆動部によってワークを回転させることにより、ワークを旋削加工することができる。
本発明によれば、揺動体は基板を有し、基板の一方の面に回転台を、他方の面に回転駆動部を設ける。工具を検出する検出器は基板の他方の面側に設けるので、回転台上に支持したワークへの加工時に、検出器への切粉等の付着を防ぐことができる。
実施の形態1に係る工作機械の斜視図。 工作機械の正面図。 ガイドレールを覆うカバー等を省略した工作機械の斜視図。 ワーク支持装置の正面側斜視図。 ワーク支持装置の背面側斜視図。 +90°A軸回りに揺動したワーク支持装置の背面側斜視図。 工具検出器及び取付部材の拡大斜視図。 実施の形態2に係るワーク支持装置の背面側斜視図。 +180°A軸回りに揺動したワーク支持装置の背面側斜視図。 変形例に係る工具検出器の斜視図。
本発明を実施形態の工作機械を示す図面に基づいて説明する。以下の説明では図中に矢印で示す上下左右前後を使用する。工作機械100の左右方向、前後方向、上下方向は夫々、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。作業者は前方で工作機械100を操作し、ワークの着脱を行う。
(実施の形態1)
図1〜図3により工作機械100の構成を説明する。工作機械100はベース10、Y方向移動装置20、X方向移動装置21、コラム22、Z方向移動装置23、主軸ヘッド(主軸装置)25、ワーク支持装置30等を備える。ワーク支持装置30はワークを支持する。工作機械100は主軸ヘッド25が装着した工具26でワークを加工する。工具26は主軸ヘッド25の下端部に着脱可能に装着し、工具交換装置(図示略)は装着した工具26と他の工具を交換する。主軸ヘッド25は本発明における主軸装置に相当する。
ベース10は架台11、主軸基台13、左右のワーク基台14等を備える。架台11は前後方向に長い略直方体状の構造体である。高さ調整が可能な4本の脚部12は架台11の下部四隅に設ける。架台11は底板11a、側板11b、上板11c、支持板11d等を備える。底板11aは平面視矩形をなす。側板11bは底板11aの四辺に連なり、底板11aの前後左右を囲む。上板11cは平面視矩形の深皿状をなし、四辺が側板11bの上端部分の内周面に固着する。上板11cはワーク支持装置30の下方の位置に貫通孔11eを有する。加工により生じた切削屑、クーラント等は貫通孔11eを通過して下方へ落下する。底板11a下方に配置した回収装置(図示略)は切削屑、クーラント等を回収する。支持板11dは底板11aから上方へ立設し、側板11bと平行に配置する。支持板11dは上端が上板11c底面に当接し、上板11cを支持する。
主軸基台13は前後方向に長い略直方体状をなし、上板11c上の後方部に配置する。主軸基台13は前後方向に長い互いに平行な二条の支持台13aを上部に有し、後述するレール20aを支持する。ワーク基台14は上板11c前方部の左右に配置する。ワーク基台14は夫々前方側の支持台14a、後方側の支持台14bを備える。各支持台14a,14bは柱状をなし、その上面にワーク支持装置30を固定する。
Y方向移動装置20は互いに平行な一対のレール20a、複数のブロック20b、Y方向移動台20c、Y方向駆動モータ(図示略)を備える。レール20aは主軸基台13の支持台13aの上面に前後方向に延びる。ブロック20bはレール20aに嵌合し、前後方向に移動可能である。Y方向移動台20cはブロック20b上に固定する。Y方向駆動モータの駆動によって、Y方向移動台20cは前後方向に移動する。X方向移動装置21は互いに平行な一対のレール21a、複数のブロック21b、コラム台21c、X方向駆動モータ(図示略)を備える。レール21aは前後方向に適当な間隔を空けてY方向移動台20cの上面に左右方向に延びる。ブロック21bはレール21aに嵌合し、左右方向に移動可能である。
コラム台21cはブロック21b上に固定する。X方向駆動モータの駆動によってコラム台21cが左右方向に移動する。コラム22は柱状をなし、コラム台21c上に固定する。コラム22とコラム台21cは一体に形成する。コラム22はY方向移動装置20、X方向移動装置21によって前後方向、左右方向に移動する。
Z方向移動装置23は互いに平行な一対のレール23a、複数のブロック23b、主軸ヘッド台23c、Z方向駆動モータ(図示略)を備える。レール23aは左右方向に適当な間隔を空けてコラム22の前面に上下方向に延びる。ブロック23bはレール23aに嵌合し、上下方向に移動可能である。主軸ヘッド台23cはブロック23bの前面側に固定する。Z方向駆動モータの駆動によって主軸ヘッド台23cは上下方向に移動する。
主軸ヘッド25は主軸ヘッド台23cに固定する。X方向駆動モータ、Y方向駆動モータ、Z方向駆動モータを駆動制御することで、主軸ヘッド25は前後、左右、上下に移動する。主軸ヘッド25は前方側の内部に上下方向に延びる主軸(図示略)を回転可能に保持する。主軸は下端部に工具26を脱着可能に保持する。主軸は主軸ヘッド25の上端に設けた主軸モータ25aに接続する。主軸モータ25aは主軸を軸心回りに回転し、主軸の下端に装着した工具26を回転する。工具26はワーク支持装置30に固定したワークに対して切削加工を行う。
図4及び図5によりワーク支持装置30の構成を説明する。ワーク支持装置30はギヤ箱31、軸受箱34、A軸モータ36、揺動体40、回転台50、C軸モータ60、工具検出器70等を備える。C軸モータ60は本発明における回転駆動部に相当し、工具検出器70は本発明における検出器に相当する。
ギヤ箱31は揺動体40の右側の軸部41を収容し、軸部41をX軸回りに回転可能に支持する。軸部41は円筒状をなす。以下の説明では軸部41の中心軸をA軸と表記する。A軸はX軸に平行な軸であり、ワーク支持装置30の揺動軸を意味する。A軸モータ36はギヤ箱31の前側に取り付け、A軸モータ36の回転軸(図示略)端部はギヤ箱31内部に位置し且つギヤ(図示略)と連結する。A軸モータ36の回転軸はY軸回りに回転し、ギヤを駆動する。ギヤは例えば公知のローラギヤカム軸(図示略)とカムフォロワ(図示略)で構成し、Y軸回りの回転を直交するA軸回りの回転に変換する。ローラギヤカム軸はA軸モータ36の回転軸に連結する。カムフォロワは軸部41の端部外周上に配置し、ローラギヤカム軸のカムに噛み合わせる。ローラギヤカム軸のカムは停止中だけでなく、回転中もバックラッシが発生しないグロボイダルカムを用いる。ギヤ箱31は下部四隅に取付座31aを有し、取付座31aは螺子孔(図示略)を有する。ギヤ箱31は螺子を用いて右側のワーク基台14に固定する。
軸受箱34は揺動体40の左側の軸部41を収容し且つ軸部41をA軸回りに回転可能に支持する。軸受箱34下部は前後に取付座34aを有し、取付座34aは螺子孔(図示略)を有する。軸受箱34は螺子を用いて左側のワーク基台14に固定する。揺動体40は軸部41,41間にC軸モータ60を固定する基板部分42を有する。基板部分42は軸部41,41の軸線に平行に配置する。軸部41,41は互いに同軸に配置する。揺動体40は基板部分42を両側の軸部41,41に連結部材により連結して構成する。揺動体40は基板部分42の上方に回転台50、下方にC軸モータ60を配置する。C軸モータ60の回転軸端部は回転台50に連結する。C軸はC軸モータ60の回転軸の軸線方向を意味する。一般にC軸はZ軸に平行な軸を意味するが、本実施形態では揺動体40が揺動するので、C軸方向は揺動により変化する。回転台50はC軸モータ60の駆動によってC軸回りに回転する。
C軸モータ60へ電力を供給する電力供給線(図示略)は、C軸モータ60の端部から左側へ配索し、軸受箱34が支持する軸部41の円筒内部を通って軸部41の左側の端部から出る。電力供給線を下方から覆うべく、配線カバー51が螺子等により基板部分42の左側底面に着脱自在に取り付けてある。
工具検出器70は揺動体40の基板部分42の下方後部側の右寄りの位置に配置する。上述のとおり、回転台50及びC軸モータ60は互いに基板部分42の反対側に配置しており、工具検出器70はC軸モータ60側にある。工具検出器70は例えば機械式の押下スイッチであり、後方向きに設ける。工具検出器70は工具26の刃先で工具検出器70を押下することでオン信号を出力する。A軸モータ36によって揺動体40を揺動することで、工具検出器70の押下方向を変更することができる。A軸モータ36によって揺動体40を+90°揺動し、回転台50を前方へ、C軸モータ60を後方へ向けた状態において(図6参照)、工具検出器70は上方を向く。
図7を参照し工具検出器70を説明する。図7は図6に対応し工具検出器70が上方を向いた状態を示す。工具検出器70は本体部71、押下部72、信号線73を有する。本体部71は柱状をなし、後述する取付部材80に固定する。押下部72は、本体部71の先端部分に設け、圧縮コイルバネ等の弾性体(図示略)によって付勢することで本体部71から突出する。工具検出器70は、押下部72を付勢力に抗して本体部71側へ押下することによりスイッチがオン状態になる。信号線73は本体部71から取付部材80に沿って配線し、ギヤ箱31が支持する軸部41の円筒内部を通って軸部41の右側の端部から出る。
工具検出器70は取付部材80によって揺動体40に取り付ける。取付部材80は基板部81、フランジ部82及びカバー部83を有し、金属等の板材を折り曲げて形成する。カバー部83は本発明におけるカバーに相当し、フランジ部82は本発明における第2カバーに相当する。基板部81は矩形状をなし、揺動体40の基板部分42におけるC軸モータ60を配置する側の面に螺子81a等により固定する。基板部81に設けた切欠穴に信号線案内用のカプラ81bを装着し、カプラ81b中央の貫通孔81cに信号線73を挿通する。
フランジ部82は基板部81の上方側の端部から垂直に後方へ屈曲して設ける。フランジ部82は左方向へ延び、先端部分の後方側に工具検出器70を装着する切欠穴82aを設ける。フランジ部82は左右方向の略中央位置に貫通孔82bを有し、貫通孔82bに結束バンド74等を挿通し、信号線73の中腹部分の振れを結束バンド74で抑制する。フランジ部82の基部82cはカプラ81bの上方に位置し、機械加工時に飛散する切粉やクーラントからカプラ81bを遮蔽する。
カバー部83はフランジ部82の先端部分の前方側の端部から垂直に上方へ屈曲して設ける。カバー83は基部83aの左右端部から後方へ屈曲する屈曲部83bを有する。カバー83は工具検出器70の前方に位置し、機械加工時に飛散する切粉やクーラントから工具検出器70を遮蔽する。屈曲部83bはカバー83の周縁部に設け、カバー83への切粉やクーラントの堆積を防ぐ。
工具検出器70は、例えば切削工具である工具26の刃先の欠け、工具折れ等を検出する。工具検出器70による工具検出においては、主軸ヘッド25の下端部に工具26を装着した状態で、主軸ヘッド25をX軸、Y軸及びZ軸方向に移動し、工具26の先端部で工具検出器70を押下する動作を行わせる。工具26に異常がない場合、工具検出器70がオン信号を検出するX軸、Y軸及びZ軸方向の位置は測定誤差の範囲内でほぼ同一となる。工具26の刃先の欠け、工具折れるなど異常が生じている場合には、工具検出器70がオン信号を検出するX軸、Y軸及びZ軸方向の位置がずれるため、工具26の異常が検出できる。
ワーク支持装置30は制御装置(図示略)からA軸モータ36、C軸モータ60へ与える制御信号により、揺動体40が揺動し、回転台50が回転する。回転台50のワーク配置面の法線方向が上方を向いている状態(図4及び図5に示す状態)を0度とすると、例えば、軸部41はA軸回りに+90度から−90度までの範囲で任意の角度に位置決め可能である。前述した角度の範囲内で工作機械100は工具26に正対するワーク面への切削加工等を行うことができる。
回転台50のワーク配置面の法線方向が前方を向いている状態(図6に示す状態)で切削加工を行う場合、加工時の切粉やクーラントは主に下方へ落下するが、一部は前後左右に飛散する可能性がある。工具検出器70の押下部72に切粉が付着すると、工具検出の精度が落ちる。取付部材80のカバー部83は工具検出器70を遮蔽し、飛散する切粉やクーラントが工具検出器70に付着することを防ぐ。また、フランジ82は、基部82cによってカプラ81bを遮蔽し、切粉やクーラントがカプラ81b及び信号線73に付着することを防ぐ。
C軸モータ60によって回転台50を回転することで、C軸回りの任意の角度にワークを位置決めすることができる。C軸回りの回転と揺動体40による揺動を組み合わせることで、様々な切削加工が可能となる。更に、C軸モータ60によってワークを高速回転し、工具26をワークに押し当て且つ工具26を移動することで旋削加工を行うことができる。
以上のように本実施形態によれば、ギヤ箱31及び軸受箱34によって揺動体40を揺動可能に支持する。回転台50はワークを支持し且つ揺動体40に対して回転可能である。揺動体40に取り付けたC軸モータは回転台50を回転する。ワーク支持装置30は、ワークを加工する工具26に当接させることにより工具26の異常を検出する工具検出器70を備える。揺動体40は基板42を有し、基板42の一方の面に回転台50を、他方の面にC軸モータ60を設ける。工具検出器70は基板42のC軸モータ60と同じ他方の面側に設けるので、回転台50上に支持したワークへの加工時に、工具検出器70への切粉及びクーラントの付着を防ぐことができる。
また本実施形態によれば、工具検出器70は押下式スイッチであり、押下方向が揺動体40の揺動方向に向いているので、揺動体40を揺動させることで工具検出器70の押下方向を変更することができる。また工具検出器70が工具26として切削工具の異常を検出するので、異常な切削工具を用いた加工によって不良が発生することを防止できる。
また本実施形態によれば、工具検出器70を基板42に取り付けるための取付部材80が工具検出器70の回転台50側を覆うカバー部83を有するので、カバー部83によって切粉及びクーラントの飛散に対して工具検出器70を遮蔽できる。またカバー部83は周縁に屈曲部83bを有し、屈曲部83bが工具検出器70側へ傾斜しているので、カバー部83への切粉等の堆積を防ぐことができる。また取付部材80はフランジ部82を有し、フランジ部82によって工具検出器70の信号線73に係る配線経路の回転台50側を覆うので、信号線73周りに切粉及びクーラントが付着するのを防止できる。
また本実施形態によれば、ワーク支持装置30が支持するワークを主軸ヘッド25に装着した工具26により切削加工等することができる。また、C軸モータ60によってワークを回転させることにより、ワークを旋削加工することができる。
(実施の形態2)
図8及び図9により実施の形態2における工具検出器70を説明する。工具検出器70は、図8に示すように下向きとなるように配置する。工具検出器70を揺動体40の基板部分42の下方後部側の右寄りの位置に配置すること、及び基板部分42のC軸モータ60側に設けることは実施の形態1と同様であり、工具検出器70も実施の形態1と同等のものを用いる。A軸モータ36により+180°回転させ、回転台50を下方へ、C軸モータ60を上方へ向けた状態において(図9参照)、工具検出器70は上方を向く。但し、揺動体40及びC軸モータ60等が他の部品に機械的に干渉することなく+180°回転させることができることが条件となる。
取付部材80は、基板部81、連結部84及びフランジ部85を有し、金属等の板材を折り曲げて形成する。基板部81は実施の形態1と同様であり説明を省略する。連結部84は、基板部81の端部から垂直に屈曲して設け、C軸モータ60の端部まで延びる。フランジ部85は連結部84の端部で垂直に屈曲して設け、工具検出器70を装着する。
工具検出器70は下向きに取付けてあるので、押下部72に加工時の切粉やクーラントが付着し難い。工具検出器70は、取付部材80によってC軸モータ60の端部付近に取り付けるので、回転台50から遠くなり、切粉やクーラントが付着し難い。
(変形例)
図10に示すように工具検出器70は2つの押下部72a及び72bを有してもよい。本体部71は直方体状の先端部71aを有し、先端部71aの各面に押下部72a及び72bを設ける。例えば、押下部72aは切削工具の先端部を検出し、押下部72bは旋削工具の刃先を検出するために用いる。工具検出器70は、先端部71aに2以上の複数の押下部を設けることができる。
本変形例では、工具検出器70が工具25として旋削工具の異常を検出するので、異常な旋削工具を用いた加工によって不良が発生することを防止できる。また、工具検出器70が工具25として切削工具の異常を検出するので、旋削及び切削を行う加工における不良の発生を防止できる。
以上説明した実施の形態は本発明の例示であり、本発明は特許請求の範囲に記載された事項及び特許請求の範囲の記載に基づいて定められる範囲内において種々変更した形態で実施することができる。
100 工作機械
25 主軸ヘッド(主軸装置)
26 工具
30 ワーク支持装置
40 揺動体
42 基板
50 回転台
60 C軸モータ(回転駆動部)
70 工具検出器(検出器)
73 信号線
80 取付部材
82 フランジ部(第2カバー)
83 カバー部(カバー)

Claims (9)

  1. 揺動可能に支持されている揺動体と、ワークを支持し且つ揺動体に対して回転可能な回転台と、前記揺動体に取り付けられ、前記回転台を回転する回転駆動部と、ワークを加工する工具に当接させることにより工具の異常を検出する検出器とを備えるワーク支持装置において、
    前記揺動体は、一方の面に前記回転台を、他方の面に前記回転駆動部を設けた基板を有し、
    前記検出器は、前記基板の前記他方の面側に設けてあることを特徴とするワーク支持装置。
  2. 前記検出器は押下式スイッチであり、押下方向が前記揺動体の揺動方向に向いていることを特徴とする請求項1に記載のワーク支持装置。
  3. 前記検出器は切削工具の異常を検出するようにしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワーク支持装置。
  4. 前記検出器は旋削工具の異常を検出するようにしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワーク支持装置。
  5. 前記検出器を前記基板に取り付けるための取付部材を備え、
    前記取付部材は、前記検出器の前記回転台側を覆うカバーを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のワーク支持装置。
  6. 前記カバーは周縁が前記検出器側へ傾斜していることを特徴とする請求項5に記載のワーク支持装置。
  7. 前記取付部材は、前記検出器の信号線に係る配線経路の前記回転台側を覆う第2カバーを有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のワーク支持装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか一つに記載のワーク支持装置と、該ワーク支持装置が支持するワークを加工する主軸装置とを備えることを特徴とする工作機械。
  9. 前記回転駆動部によりワークを回転させて旋削加工するようにしてあることを特徴とする請求項8に記載の工作機械。
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