JP5811924B2 - 工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械に関する。
従来、工作機械は基台部上にコラムと回転テーブルを備える。コラムは主軸ヘッドをZ軸方向(上下方向)に昇降可能に支持する。回転テーブルは例えば一対の被加工物を、治具を用いて両側に夫々保持し且つ水平方向に回転可能である。工作機械は、一方の被加工物の加工が終了した場合、回転テーブルを180°回転し、他方の被加工物の加工を開始できる。故に作業時間は短縮できる。コラムは、運搬体、X軸移動機構、及びY軸移動機構により、X軸方向(左右方向)及びY軸方向(前後方向)に移動可能である。X軸移動機構は基台部上に設けてある。X軸移動機構は運搬体をX軸方向に移動可能に支持する。Y軸移動機構は運搬体内に設けてある。Y軸移動機構はコラムをY軸方向に移動可能に支持する。運搬体上面は開口し且つ上方に露出した状態である。
特許文献1が開示する工作機械のカバー装置は、露出したキャリッジ(運搬体)上面を覆うようにしてカバー部材を設けている。カバー部材の基端部はコラム下部の前端部に取り付けてある。カバー部材の前端部はキャリッジの前側に垂れ下がっている。カバー部材の下面は、複数の遊転輪部材によってX方向の両端部で夫々支持してある。遊転輪部材はY方向と平行な方向に回転可能に設けてある。故にカバー部材はコラムと共にY方向に移動する。カバー部材はキャリッジ上面を常に覆うことができる。
回転テーブルのコラムに向かう後端側はカバー部材に対向する。故に工作機械は、回転テーブル上面に取り付けた治具又は被加工物とカバー部材とが干渉しないように、回転テーブルを設ける必要がある。工作機械は治具又は被加工物の回転軌跡が大きい方が機能的に好ましい。
特開2006−263826号公報
回転軌跡を大きくする為には工作機械を大きくする必要がある。例えばコラムと主軸間の距離は大きくなり、工作機械の剛性は低下する。例えば回転テーブルの回転時のみ、干渉するカバー部材を移動、退避して干渉を避ける対策は、カバー部材が移動不可能な場合、回転軌跡を限定する可能性がある。
本発明の目的は、必要最低限の大きさで最大限の治具を回転テーブルに搭載できる工作機械を提供することである。
本発明の請求項1に係る工作機械は、基台部と、前記基台部の上面に立設するコラムと、前記コラム前面に昇降可能に設けた主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドの下部に設けた主軸と、前記基台部とコラムの間に設け、前記基台部に対して前記コラムを前後方向に移動する第一移動機構と、前記基台部の前記上面における前記コラム前面側に配置し且つ水平面において回転する回転テーブルを備えたテーブル装置と、前記コラム前面下部から垂れ下がるようにして設け、前記コラムの移動に追従しながら前記第一移動機構を覆い且つ可撓性を備えたカバー部材とを備えた工作機械において、前記カバー部材は、前記回転テーブルが回転する際に、前記回転テーブル上面に固定した被加工物又は治具装置の回転軌跡との干渉を避ける凹部を備えたことを特徴とする。
回転テーブルは上面に被加工物又は治具装置を取り付ける。主軸に取り付けた工具は被加工物を加工する。切粉は被加工物加工時に発生する。第一移動機構は該機構内に切粉が侵入して堆積するとコラムを移動できない可能性がある。カバー部材は第一移動機構内に切粉が侵入するのを防ぐ。カバー部材は凹部を備えるので、回転テーブルを回転する際に、被加工物又は治具装置とカバー部材とが干渉しない。故に工作機械は必要最低限の大きさで最大限の治具を回転テーブルに搭載できる。また工作機械の前後方向の寸法をコンパクトにしつつ部材間の干渉を避けることができる。
本発明の請求項2に係る工作機械は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記テーブル装置は、前記コラムが前記第一移動機構によって前記基台部後部側の退避位置まで移動した状態で、前記回転テーブルを回転し、前記カバー部材は、前記コラムの前記退避位置への移動に追従して後方に移動することによって、少なくとも自身の下端側が前記回転軌跡に対向し、前記凹部は、前記カバー部材の少なくとも前記下端側に設けたことを特徴とする。
コラムは退避位置まで移動する。主軸ヘッド及び主軸はテーブル装置に対してコラム後方に離間する。カバー部材は、コラムの退避位置への移動に追従して後方に移動する。カバー部材の下端側は回転テーブル上の被加工物又は治具装置側に相対する。凹部はカバー部材の少なくとも下端側に設けている。テーブル装置は、第一移動機構によってコラムを退避位置まで移動した状態で回転テーブルを回転する。故に被加工物又は治具装置はカバー部材との干渉を避けることができる。
本発明の請求項3に係る工作機械は、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記基台部と前記コラムの間には、前記基台部に対して前記コラムを左右方向に移動する第二移動機構を設け、前記凹部は、前記コラムが前記第二移動機構によって前記コラムの左右方向において前記回転テーブルの回転中心に対応する準備位置に移動することによって、前記回転軌跡に対向し、前記テーブル装置は、前記コラムが前記第一移動機構によって前記退避位置まで移動し、且つ前記第二移動機構によって前記準備位置に移動した状態で、前記回転テーブルを回転することを特徴とする。
テーブル装置は、コラムを退避位置に移動し、且つ左右方向において準備位置に移動した状態で、回転テーブルを回転する。故に凹部は、回転テーブルが回転する際に、被加工物又は治具装置の回転軌跡に対して常に相対することができる。
本発明の請求項4に係る工作機械は、請求項2又は3に記載の発明の構成に加え、前記カバー部材の前記下端側は、自重によって前記カバー部材を下方に引き寄せる錘部を備え、前記凹部は、少なくとも前記錘部に設けたことを特徴とする。
錘部はカバー部材を自重によって下方に引き寄せる。故にカバー部材は、コラムに追従して移動する際に撓んだり緩んだりするのを防止できる。
本発明の請求項5に係る工作機械は、請求項2から4の何れに記載の発明の構成に加え、前記凹部は、前記回転軌跡に対応する部分が開口する開口部を備え、前記第一移動機構の前記テーブル装置側に対向する前側には、前記コラムが前記退避位置に移動した際に、前記開口部を前記第一移動機構側から覆う内部カバーを設けたことを特徴とする。
凹部は開口部を備える。内部カバーは開口部を第一移動機構側から覆う。故に工作機械は被加工物加工の際に発生する切粉が開口部から第一移動機構内に侵入するのを防止できる。
工作機械1の斜視図。 工作機械1の平面図。 カバー部材70の斜視図。 図1に示すカバー部材70周辺の部分拡大図。 図4に示すカバー部材70を一部破断した図。 カバー部材70周辺を右側方から見た図。 ローラ86周辺の断面図。 工作機械1の電気的構成を示すブロック図。 テーブル回転処理の流れ図。 治具装置91の回転状軌跡Aを示す平面図。 変形例であるカバー部材170周辺を右側方から見た図。
以下、本発明の一実施形態の工作機械1について、図面を参照して説明する。図1の左斜め下方、右斜め上方、右斜め下方、左斜め上方は、夫々、工作機械1の前方、後方、右方、左方である。図2の下方、上方、右方、左方は、夫々、工作機械1の前方、後方、右方、左方である。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向を、夫々、工作機械1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向とする。図2は主軸ヘッド7、カバー部材70を省略する。
図1,図2を参照して、工作機械1の構造について説明する。工作機械1は、基台部2、X軸移動機構、運搬体12、Y軸移動機構、コラム5、Z軸移動機構、主軸ヘッド7、主軸8、テーブル装置60、カバー部材70、数値制御部20(図8参照)等を備える。
基台部2はY軸方向に長い矩形箱状の鉄製部材である。基台部2は下部四隅に脚3を夫々備える。基台部2は上面に台座部4を備える。台座部4は基台部2上面後部側に設けてある。台座部4は例えば略直方体状である。基台部2は背面に支持部材9を備える。支持部材9は後方に向かって斜め上方に延出する。支持部材9はコラム5背面に固定する制御箱(図示略)を下方から支持する。制御箱は数値制御部20(図8参照)を格納する。数値制御部20は工作機械1を制御する。
X軸移動機構は台座部4上面に設けてある。X軸移動機構は運搬体12をX軸方向に移動する。運搬体12は上面が開口する筐体である。X軸移動機構は一対のX軸レール57(図2で片方のみ図示)、X軸ボールネジ(図示略)、X軸モータ51(図8参照)等を備える。一対のX軸レール57は台座部4上面の前側と後ろ側に夫々設けてある。X軸ボールネジは一対のX軸レール57の間に設けてある。運搬体12はX軸レール57に沿って移動可能である。運搬体12は底部にナット(図示略)を備える。ナットはX軸ボールネジに螺合する。X軸モータ51はX軸ボールネジを回転すると、運搬体12はナットと共にX軸方向に移動する。
Y軸移動機構は運搬体12内に設けてある。Y軸移動機構はコラム5をY軸方向に移動する。図2の如く、Y軸移動機構は一対のY軸レール63,64、Y軸ボールネジ65、Y軸モータ52(図8参照)等を備える。Y軸レール63,64、Y軸ボールネジ65はY軸方向に延設する。Y軸ボールネジ65はY軸レール63,64の間に配置する。コラム5はY軸レール63,64に沿って移動可能である。コラム5は下面にナット(図示略)を備える。ナットはY軸ボールネジ65に螺合する。Y軸モータ52はY軸ボールネジ65を回転すると、コラム5はナットと共にY軸方向に移動する。コラム5は運搬体12を介してX軸方向に移動する。即ち、コラム5はY軸移動機構、X軸移動機構、運搬体12によって、X軸方向及びY軸方向に移動可能となる。
運搬体12は右側面下部に保護カバー16、左側面下部に保護カバー17を備える。保護カバー16は運搬体12右側面から右側方において露出するX軸移動機構を覆う。保護カバー17は運搬体12左側面から左側方において露出するY軸移動機構を覆う。保護カバー16,17は運搬体12のX軸方向への移動に追従して移動する。コラム5は背面下部にカバー13を備える。カバー13はコラム5の背面後方において露出する運搬体12内のY軸移動機構を覆う。カバー13はコラム5のY軸方向への移動に追従して伸縮する。保護カバー16,17、カバー13はX軸移動機構及びY軸移動機構内に切粉及び切削液が侵入するのを防止する。
カバー部材70は運搬体12の露出する上面を覆う。カバー部材70の基端部(後端部)はコラム5下部の前端部に取り付けてある。カバー部材70の前端部は運搬体12の前側に垂れ下がっている。カバー部材70の下面は、後述する一対のローラ85,86(図5参照)によってX軸方向両端部において夫々支持してある。カバー部材70はコラム5と共にY軸方向に移動する。カバー部材70はコラム5前方の運搬体12上面を常に覆うことができる。
Z軸移動機構はコラム5前面に設けてある。Z軸移動機構は主軸ヘッド7をZ軸方向に移動する。図1の如く、Z軸移動機構は一対のZ軸レール87,88、Z軸ボールネジ84、Z軸モータ53等を備える。Z軸レール87,88、Z軸ボールネジ84はZ軸方向に延設する。Z軸ボールネジ84はZ軸レール87,88の間に配置する。主軸ヘッド7はZ軸レール87,88に沿って移動可能である。主軸ヘッド7は背面にナット(図示略)を備える。ナットはZ軸ボールネジ84に螺合する。Z軸モータ53はZ軸ボールネジ84を回転すると、主軸ヘッド7はZ軸方向に移動する。コラム5は前面にZ軸シャッタ27を備える。Z軸シャッタ27は主軸ヘッド7の上下動に従い伸縮する。Z軸シャッタ27はZ軸移動機構内に切粉及び切削液が侵入するのを防止する。
主軸8は主軸ヘッド7下部に設けてある。主軸8は工具装着部(図示略)を備える。工具装着部は例えばテーパ状の孔である。工具装着部は工具Tを装着する。主軸モータ54は主軸ヘッド7上部に設けてある。主軸モータ54は主軸8を回転する。
図1を参照して、テーブル装置60の構造について説明する。テーブル装置60は、基台部61、回転テーブル62、及びテーブルモータ55(図8参照)を備える。基台部61はテーブル装置60の土台である。回転テーブル62は基台部61上部に360°回転可能に設けてある。テーブルモータ55は回転テーブル62を回転する駆動源である。回転テーブル62上面は平面視略長方形状且つ水平に調整してある。図2の如く、回転テーブル62は上面に一対の治具装置91,92(図1では図示略)を固定してある。治具装置91は回転テーブル62上面長手方向一端側、治具装置92は他端側に固定してある。治具装置91,92は被加工物6を回転テーブル62上面において回転可能に支持する。テーブル装置60はクランプ装置58(図8参照)を備える。クランプ装置58は、被加工物6の加工中、回転テーブル62の長手方向がY軸方向に対して平行になるように、回転テーブル62を固定する。
図2を参照して、治具装置91,92の構造について説明する。治具装置91は固定台94、右側支持部95、左側支持部96、支持板97、及び治具モータ98を備える。固定台94は回転テーブル62上面長手方向一端側に固定してある。右側支持部95と左側支持部96は固定台91上面においてX軸方向に互いに離間して夫々立設する。支持板97は右側支持部95と左側支持部96との間に回転可能に軸支してある。治具モータ98は左側支持部96に設けてある。治具モータ98は支持板97を回転する駆動源である。治具モータ98は後述する数値制御部20(図8参照)で制御するようにしてもよい。例えば支持板97は上面に二つの被加工物6,6を支持可能である。故に治具装置91は被加工物6,6を回転可能に支持可能である。治具装置92の構造は治具装置91と同じである。
例えば図2の如く、工作機械1は、回転テーブル62の一端側の治具装置91が保持する被加工物6を、工具T(図1参照)を回転して加工する。工作機械1は、被加工物6の加工が終了すると、回転テーブル62を180度回転する。故に、治具装置91,92の位置が互いに入れ替わる。工作機械1は、治具装置92が保持する被加工物6を工具Tを回転して加工する。作業者は、治具装置91が支持する加工済みの被加工物6を取り外して未加工の被加工物6を取り付ける。工作機械1は該動作を繰り返して被加工物6を順次加工する。
図3を参照して、カバー部材70の具体的構造について説明する。カバー部材70は平面視長方形状である。カバー部材70は可撓カバー部71と錘部72とを備える。可撓カバー部71は可撓性を有する。
可撓カバー部71は、シート部材74(図6,7参照)、及び複数本のカバー板75を備える。シート部材74は運搬体12の幅寸法よりも大きい幅を有する。シート部材74は例えばアラミド繊維の織物にフッ素コーティングを施した可撓性する部材である。シート部材74の長さ寸法(前後方向寸法)は、コラム5が最後端位置まで後退したときでも運搬体12上面を十分に覆うことができる程度の長さを有する。
カバー板75は所定幅を有するアルミニウム製の帯状部材である。複数本のカバー板75は例えばシート部材74の長手方向に順次並べて配置してある。カバー板75は、長手方向両端とその間の三箇所において、図7の如く、カバー板75に設けた孔(図示略)と、シート部材74の下側に設けたワッシャ76とにリベット77を嵌めて固定してある。故に可撓カバー部71は自身の長手方向において撓むことができる。図3の如く、可撓カバー部71の下端部の幅方向中央部には開口部78を設けてある。開口部78は正面視横長長方形の切り欠き状である。開口部78の下端部は開放している。
錘部72は正面視長方形状の所定厚の金属板(例えばステンレス板)である。錘部72の幅方向長さは、可撓カバー部71の幅方向長さと同じである。錘部72は幅方向中央部に沿って凹部79を備える。凹部79は平面視後方に向かって台形状に窪んでいる。錘部72の上端部は、可撓カバー部71の下端部に連結する。凹部79の幅方向長さは、開口部78の幅方向長さと同じである。シート部材74と錘部72は上下方向に連結し、本発明の「凹部」を構成する。開口部78と凹部79の位置は、カバー部材70の下端側である。後述するが、開口部78と凹部79は、回転テーブル62の回転時に、回転テーブル62上面の治具装置91,92がカバー部材70に干渉しないように設けたものである。
図5を参照して、カバー部材70の移動機構について説明する。運搬体12はローラ85,86を備える。ローラ85,86は運搬体12の左右側面に夫々設けた支持板81,82の前端側上角部において回転可能に夫々軸支してある。ローラ85,86はY軸方向と平行に回転可能である。ローラ85,86はカバー部材70の下面の幅方向両側部分に接触することで、カバー部材70を下側から支持する。故にカバー部材70はコラム5と共に運搬体12上面をY軸方向において移動可能である。
上記の通り、カバー部材70の基端部はコラム5下部に連結してある。カバー部材70の下端部は錘部72の重さで運搬体12の前側において垂れ下がっている。故にカバー部材70は、コラム5のY軸方向の移動に追従して、運搬体12が露出する上面から運搬体12の前面下方に至るまでの間を往復移動する。錘部72はカバー部材70を自重により下方に引っ張っているので、カバー部材70はコラム5に追従して移動する際に撓んだり緩んだりしない。カバー部材70は運搬体12の露出する上面を常時覆うことができる。故にカバー部材70は、加工中に発生する切粉及び飛散した切削油等の異物が運搬体12内のY方向駆動機構に侵入するのを防止できる。
運搬体12は板状の内部切粉カバー89を備える。内部切粉カバー89は運搬体12の前側に設けた支持板83の幅方向中央部に立設してある。支持板83は支持板81,82の各前端部に接続してある。内部切粉カバー89の幅方向両端部は、前方に向かって略直角に夫々折り曲げてある。図4の如く、内部切粉カバー89は、コラム5がX軸方向の中央位置である準備位置、且つY軸方向の最後方である退避位置に移動した際に、カバー部材70がコラム5によってY軸後方に引き込まれたときの開口部78に対向する。内部切粉カバー89は開口部78を、カバー部材70の裏面側から覆う。故に内部切粉カバー89は開口部78を介して異物が運搬体12内のY方向駆動機構に侵入するのを防止できる。
図8を参照して、工作機械1の電気的構成について説明する。工作機械1は数値制御部20を備える。数値制御部20はCPU21、ROM22、RAM23、フラッシュメモリ24、入力部25、入出力部26等を備える。CPU21は工作機械1の動作を統括制御する。ROM22は各種プログラムを記憶する。RAM23は各種データを記憶する。フラッシュメモリ24はNCプログラム等を記憶する。NCプログラムは複数のブロックで構成したものである。各ブロックは各種NCコマンドを含む。NCコマンドは制御指令である。
操作部38、Z軸原点センサ39は入力部25に接続する。操作部38は例えば工作機械1を覆うカバー(図示略)に設けてある。操作部38は例えば作業者が工作機械1の動作について各種入力及び設定を行う機器である。Z軸原点センサ39は主軸ヘッド7のZ軸方向の原点を検出する。駆動回路41〜45、48、49は入出力部26に接続する。
駆動回路41はX軸モータ51を駆動する。エンコーダ51AはX軸モータ51と入出力部26に接続する。エンコーダ51AはX軸モータ51の回転量を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。駆動回路42はY軸モータ52を駆動する。エンコーダ52AはY軸モータ52と入出力部26に接続する。エンコーダ52AはY軸モータ52の回転量を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。駆動回路43はZ軸モータ53を駆動する。エンコーダ53AはZ軸モータ53と入出力部26に接続する。エンコーダ53AはZ軸モータ53の回転量を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。
駆動回路44は主軸モータ54を駆動する。エンコーダ54Aは主軸モータ54と入出力部26に接続する。エンコーダ54Aは主軸モータ54の回転量を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。駆動回路45はテーブルモータ55を駆動する。エンコーダ55Aはテーブルモータ55と入出力部26に接続する。エンコーダ55Aはテーブルモータ55の回転量を検出し該検出信号を入出力部26に入力する。駆動回路48はクランプ装置58を駆動する。クランプ装置58はテーブル装置60に設けてある。クランプ装置58は回転テーブル62の回転軸を固定保持する。駆動回路49は表示部11を駆動する。表示部11は例えばカバー(図示略)に設けてある。表示部11は工作機械1の設定画面、操作画面等の各種画面を表示する。X軸モータ51、Y軸モータ52、Z軸モータ53、主軸モータ54、テーブルモータ55は例えばサーボモータである。
図9を参照して、テーブル回転処理について説明する。CPU21はNCプログラムにあるテーブル回転指令が実行された時、ROM22に記憶したテーブル回転処理プログラムを読み出して本処理を実行する。
先ず、CPU21は主軸ヘッド7を上昇する(S1)。回転テーブル62の回転時に、主軸ヘッド7が治具装置91,92と干渉するのを防止できる。
CPU21は、コラム5をX軸方向における準備位置に移動する(S2)。準備位置はX軸方向における中央位置である。回転テーブル62の後方に向く一端側の幅方向中央位置は、カバー部材70幅方向中央位置に相対する。CPU21は、コラム5をY軸方向における退避位置に移動する(S3)。退避位置は例えばY軸方向の最後方の位置である。カバー部材70はコラム5に追従してY軸方向後方に引き込まれる。カバー部材70の下端側は上昇する。図1,図4,図10の如く、カバー部材70の下端側に設けた開口部78と凹部79は、回転テーブル62の後方に向く一端側と対向する。
CPU21は回転テーブル62を回転する(S4)。例えば、図2,図10の如く、回転テーブル62の後方に向く一端側に固定してある治具装置91の一部は、回転テーブル62の一端側の外周よりも外方に突き出している。特に治具装置91の左側支持部96の角部は、回転テーブル62一端側の外周よりも外方に突き出している。故に治具装置91の回転軌跡Aは、回転テーブル62の回転軌跡よりも外側に大きくなる。回転軌跡Aの最も後方である位置A1は、開口部78と凹部79の幅方向中央位置に相対している。故にカバー部材70は、開口部78と凹部79の内側に回転軌跡Aを配置できる。カバー部材70は治具装置91の回転軌跡Aとの干渉を確実に避けることができる。即ち、回転テーブル62を回転しても、治具装置91はカバー部材70に干渉しない。
従って、工作機械1は、例えばテーブル装置60と台座部4との間を広くする等して、治具装置91の回転軌跡Aを確保する必要はない。故に工作機械1は必要最低限の大きさで最大限の治具装置91,92を回転テーブル62に搭載できる。CPU21は回転テーブル62を回転後、本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の工作機械1はY軸移動機構、テーブル装置60、及びカバー部材70を備える。Y軸移動機構は基台部2に対してコラム5をY軸方向に移動する。テーブル装置60は基台部2上面に設けてあり、水平面において回転する回転テーブル62を備える。可撓性を備えたカバー部材70は、コラム5前面下部から垂れ下がるようにして設けてある。カバー部材70は、コラム5の移動に追従しながらY軸移動機構を覆う。カバー部材70は、回転テーブル62が回転する際に、回転テーブル62上面に固定した被加工物又は治具装置91,92の回転軌跡との干渉を避ける為の開口部78と凹部79を備えている。工作機械1は必要最低限の大きさで最大限の治具装置91,92を回転テーブル62に搭載できる。さらに工作機械1の前後方向の寸法をコンパクトにしつつ部材間の干渉を避けることができる。
また本実施形態では、可撓カバー部71は上記の通り、シート部材74と複数のカバー板75で構成するので、凹み形状を形成するのが構造上困難である。可撓カバー部71に設ける凹部を開口部78で構成することで、治具装置91,92の回転軌跡Aとの干渉を凹部79と同様に防止できる。
なお本発明は上記実施形態に限らず、様々な変形が可能である。上記実施形態は、コラム5がX軸方向とY軸方向の双方に移動できるものであるが、例えばY軸方向にのみ移動するものにも適用可能である。
また上記実施形態では、カバー部材70は、可撓カバー部71と錘部72とで構成するが、錘部72は無くてもよい。その場合、可撓カバー部71の下端側に設けた開口部78により、治具装置91,92の回転軌跡Aを避けるようにすればよい。また錘部72に設ける凹部79の代わりに開口部としてもよい。
また上記実施形態では、図9のテーブル回転処理において、コラム5をX軸方向の準備位置に移動(S3)してからY軸方向の退避位置に移動(S4)したが、順序は反対でもよく、同時に実行してもよい。
また上記実施形態では、治具装置91,92の回転軌跡Aを考慮して、カバー部材70に設ける開口部78及び凹部79の位置を調節しているが、治具装置91,92に支持する被加工物6の回転軌跡を考慮するようにしてもよい。
また上記実施形態では、カバー部材70に設けた開口部78と凹部79は、カバー部材70の幅方向中央部に各々設けているが、例えば幅方向全域に渡って設けてもよい。例えば図11の如く、回転テーブル62の回転時、Y軸方向後方に引き込んだカバー部材170の下端側は回転テーブル62の一端側に対向する。カバー部材170の下端側には凹部179を設けてある。凹部179はカバー部材170の幅方向全域渡って後方に折り返してある。故にコラム5がX軸方向の何れの位置においても凹部179は治具装置91,92の回転軌跡を避けることができる。工作機械1はY軸方向における退避位置に移動すればよい。
1 工作機械
2 基台部
5 コラム
6 被加工物
7 主軸ヘッド
8 主軸
57 X軸レール
60 テーブル装置
62 回転テーブル
63,64 Y軸レール
65 Y軸ボールネジ
70 カバー部材
71 可撓カバー部
72 錘部
78 開口部
79 凹部
89 内部切粉カバー
91,92 治具装置
170 カバー部材
179 凹部
A 回転軌跡

Claims (5)

  1. 基台部と、
    前記基台部の上面に立設するコラムと、
    前記コラム前面に昇降可能に設けた主軸ヘッドと、
    前記主軸ヘッドの下部に設けた主軸と、
    前記基台部とコラムの間に設け、前記基台部に対して前記コラムを前後方向に移動する第一移動機構と、
    前記基台部の前記上面における前記コラム前面側に配置し且つ水平面において回転する回転テーブルを備えたテーブル装置と、
    前記コラム前面下部から垂れ下がるようにして設け、前記コラムの移動に追従しながら前記第一移動機構を覆い且つ可撓性を備えたカバー部材と
    を備えた工作機械において、
    前記カバー部材は、前記回転テーブルが回転する際に、前記回転テーブル上面に固定した被加工物又は治具装置の回転軌跡との干渉を避ける凹部を備えたことを特徴とする工作機械。
  2. 前記テーブル装置は、前記コラムが前記第一移動機構によって前記基台部後部側の退避位置まで移動した状態で、前記回転テーブルを回転し、
    前記カバー部材は、前記コラムの前記退避位置への移動に追従して後方に移動することによって、少なくとも自身の下端側が前記回転軌跡に対向し、
    前記凹部は、前記カバー部材の少なくとも前記下端側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記基台部と前記コラムの間には、前記基台部に対して前記コラムを左右方向に移動する第二移動機構を設け、
    前記凹部は、前記コラムが前記第二移動機構によって前記コラムの左右方向において前記回転テーブルの回転中心に対応する準備位置に移動することによって、前記回転軌跡に対向し、
    前記テーブル装置は、前記コラムが前記第一移動機構によって前記退避位置まで移動し、且つ前記第二移動機構によって前記準備位置に移動した状態で、前記回転テーブルを回転することを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記カバー部材の前記下端側は、自重によって前記カバー部材を下方に引き寄せる錘部を備え、
    前記凹部は、少なくとも前記錘部に設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の工作機械。
  5. 前記凹部は、
    前記回転軌跡に対応する部分が開口する開口部を備え、
    前記第一移動機構の前記テーブル装置側に対向する前側には、前記コラムが前記退避位置に移動した際に、前記開口部を前記第一移動機構側から覆う内部カバーを設けたことを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の工作機械。
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