JP4023528B2 - 書類管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、企業内で使用する特定仕様のドキュメントを、企業の支店等に設置されたサーバー(パソコン)に散在した状態で蓄積しておき、必要に応じて他店のサーバーからのアクセスに応じて取出すことができるようにして、予め定まっている様式のドキュメントを効率的に利用することができるようにした書類管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
企業における労務、人事、品質管理等あらゆる業務を行う上においては、ISO等の国際規準から社内規則に至るまでの多数の規則類に従った書式による書類(ドキュメント)の作成が必要である。各オフイスにおいて書類の作成に携わる人達は、各書類についてそれぞれの書式に従って作られた雛型を参照しながら作成しているのが普通である。従来、上記雛型は各書類を統括する担当部署の責任者により作成され、これを印刷物にして関連する各オフイスに配付していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の方法では、雛型の最新版管理、即ち、新たな書式が必要になったり、今まで使用していた書式を改定する必要があった時に責任部署で雛型の最新版を作成しこれをオフイスで周知徹底することが容易でなく問題点となっていた。
【0004】
従って、上記問題点を解決するため、最近のコンピュータネットワーク技術を駆使して所定の様式からなる書類ファイルの最新版管理を行うに適したシステムを構築することに課題を有する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る書類管理システムは、通信回線で接続されている複数のサーバーと、前記複数のサーバーからアクセスすることができる中継サーバーとからなり、前記複数のサーバーおよび前記中継サーバーに、それぞれ個別に、特定仕様のドキュメントを蓄積できる機能を備えると共に、前記中継サーバーに、前記複数のサーバーおよび前記中継サーバーに蓄積された複数の同一の特定仕様のドキュメントの中の最新の1つを最新の特定仕様のドキュメントとして、その蓄積場所を管理する分類システムを備え、前記中継サーバーは、所定のサーバーからの要求に応じて、前記分類システムを起動して当該分類システムにより要求された特定仕様のドキュメントの蓄積場所を検索し、検索された蓄積場所から最新の特定仕様のドキュメントを読み出して、前記所定のサーバーに送信することである。
【0006】
又、前記特定仕様のドキュメントは、反復使用できる様式の書式からなる雛型であること;前記特定仕様のドキュメントが重複して存在する場合には、存在するドキュメントの更新日付、新規日付の順のドキュメントを優先するようにしたこと;前記特定仕様のドキュメントは、前記サーバーを操作することにより更新できるようにしたこと;前記特定仕様のドキュメントの検索は、少なくとも作成及び更新をすることができる責任部署のカテゴリーと、部署カテゴリーと、部門別カテゴリーと、書類の用途別カテゴリーとに分類され、前記サーバーの表示画面に従って上位カテゴリーから下位カテゴリーまで指定することにより所望のドキュメントをアクセスできるようにしたこと;前記特定仕様のドキュメントに基づいて作成されたファイルは、該ファイルに記載されている回覧先及び簡易な確認情報を付加した電子封筒に封印して送られることである。
【0007】
このように、書類管理システムは、複数又は膨大な特定仕様のドキュメントを、散在するサーバーそれぞれで任意に所有して且つ一元管理するために必ず何れか一つのサーバーで維持管理できるようにしたことである。従って、特定仕様のドキュメントの重複した蓄積を防止できると共にその更新等によるバージョンの異なった様式のドキュメントの発生を防止できる。又、使用するサーバー全てにおいて最新且つ公平な特定様式のドキュメント(雛型)を使用して所望の書類を作成することができるため、効率的な書類管理及び回覧システム(電子封筒)を構築することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る書類管理システムの実施の形態について図面を参照して説明する。この書類管理システムの一実施例として、書類管理ソフトウエアで構築されているHot−Doc分類システムについて図面を用いて詳細に説明する。
【0009】
Hot−Doc分類システムは、図1及び図2に示すように、例えば、本社内に設けられた中継サーバー2と、本社、各支店、各建設作業所にそれぞれ設けられたA〜Zサーバー1と、各サーバー1、2と接続する双方向デジタル通信回線3とを備えている。
【0010】
各サーバー1、2は、データベースが設けられており、デジタルデータを格納するメモリを持つコンピュータからなる。中継サーバー1には、書類管理をするためのソフトウエアで構成されたHotーDoc分類システムが備えられており、全社内で発生し使用される特定仕様のドキュメントを一方的に維持管理する構成となっている。このドキュメントは、検索のためにその書類の属性を示す複数のコードが付されている。
【0011】
このHotーDog分類システムは、何れかのサーバー1、2において、必要とする特定仕様のドキュメントを作成すると、そのドキュメントをエントリーする。例えば、ISOに準拠した労働安全基準仕様等の改ざんできない仕様書は、どこの部署で作成しても同じ形式の仕様書になる。従って、何れかのサーバーで作成した仕様書を雛型として指定すれば、その作成された仕様書、即ち、ドキュメントは、全てのサーバーにおいて統一した仕様書として使用することができるのである。このドキュメントは、各サーバーにおいてツリー状の階層式で形成された、例えば、A〜Zファイルに作成されており、その階層化された一部にドキュメントDOC1〜13として散在している。これは、各サーバーにおいて、必要な仕様書を作成した際に以後雛型として反復使用できるものと判断したものである。
【0012】
ここで、HotーDog分類システムは、それぞれのサーバーにおいて雛型として反復使用できるものと認定したドキュメントを一覧形式にして維持管理する。例えば、ドキュメントDOC1はAファイルの階層1の領域に蓄積されており、ドキュメントDOC5は中継ファイルの階層2の領域に蓄積されているというように管理する。一方、書類ファイルは、図3に示すように、カテゴリー別に分類されており、作成及び更新することができる責任部署のカテゴリー、部署別カテゴリー、部門別カテゴリー、書類の用途別カテゴリーとなっている。
【0013】
この内、書類の用途別カテゴリーは同一のファイル(原本)を異なった部署等に備えてあるツリー構造から探し当てることを主要な目的としており、目的とするファイルへ早く辿り着くことができる。例えば、図4に示すように、ツリー1は部門別で構築されたもので工務と安全とからのツリー構造を構成し、その中で安全において「XXXーXLS」のファイルが必要な場合には、直接原本ファイルをアクセスすることによって「XXXーXLS」を取得することができる。又、ツリー2は用途別に構築されたもので着工時と施工時とから大略構成され、そのうち施工時において、ツリー1で必要とする同じファイルである「XXXーXLS」を必要とする場合には、原本ファイルを直接アクセスすることにより得ることができる。このようにツリー構造のファイル構成であっても、必要とするファイルを直接にアクセスすることが可能で階層下された構造を上下何れかの方向から順次にアクセスする必要がなく所望のファイルを直接アクセスすることができる。
【0014】
このように反復使用する仕様書のファイルと、必要とする仕様書を検索するのにカテゴリー別に分類された中から検索できるようにすると、雛型仕様書が膨大な数になっても、あたかも自分のサーバー内に存在しているが如くにして検索抽出することができるのである。更に、上述した用途別カテゴリーを使用することにより検索が一層簡単になる。
【0015】
例えば、図1において、AサーバーがドキュメントDOC13という仕様書が必要である時には、カテゴリーを特定してドキュメントDOC13を指定したとする。そうすると、Aサーバーは自動的にHotーDoc分類システムを起動させ、ドキュメントDOC13がどこのサーバーにあるかを検索し、ドキュメントの存在するZサーバーを自動的にアクセスしてドキュメントDOC13を読み出し、所望のAサーバーに送る。この操作は、例え自分のサーバーに蓄積されているドキュメントであっても必ずHotーDoc分類システムを起動させてから取り込む構成になっている。これはサーバー間を接続した通信プロトコルの発達と、アクセスする速度等が早くなり他のサーバーをアクセスしても時間的な遅れを感じなくなったためと、加えて、分散しているドキュメントを一元管理するためである。例えば、Cサーバーが自己のファイルに存在するドキュメントDOC4を指定すると、自動的にHotーDoc分類システムを起動させ、図2に示す一覧データの中からどこのサーバーにあるかを検索してCサーバーに提供する。Cサーバーはあたかも自分のファイルから読み出したように錯覚するが、ドキュメントDOC4はHotーDoc分類システムを経由して提供されているのである。
【0016】
このようにして自動的に他のサーバーに蓄積されている仕様書を読み出しては、自分のサーバーに得ることができるため、重複した仕様書の作成は必要なくなり、あると却って混乱することになり、本システムの機能を著しく損ねることになる。従って、その分、単一の仕様書の維持管理は極めて正確且つ厳密な維持管理が必要で、その新規作成、更新等は後述するように、所定の責任部署の責任のある者に限定して行われる構成となっている。又、例え、重複して作成しても、採用する特定仕様のドキュメントの雛型は、その新規日付、更新日付の新しいものを優先するように一元管理するようにすると、バージョンアップのミスや、陳腐化した仕様書を自動的に削除することができるため、膨大なサーバーのそれぞれに特有な作業環境に対応させた特定仕様書の雛型を常時維持管理することができるのである。
【0017】
一方、各サーバー1、2は、普通のパソコンが装備している機能を全て備えている。中継サーバー2には、後述する操作を処理するHot−Doc分類システムを駆動させるのプログラムが内蔵されている。尚、この中継サーバー2はどこのサーバーにしてもよく、要は一元管理ができ、且つ所望のドキュメントを欲するサーバーに提供することができる機能を実現できればよい。又、各サーバー2には図示しないフォルダが付属している。このフォルダは手中にした書類ファイルを格納する記憶装置である。フォルダに記憶された書類ファイルはサーバー2の表示画面上に呼び出して直接見ることもできるしコピーにすることもできるし、その他ユーザーの操作に任せられている。
【0018】
各サーバー2を接続する通信回線は双方向のデジタル回線であり、HotーDoc分類システムを搭載した中継サーバー2を中心にしたスター結線でも良く又はデルタ結線にしてもよく、これらを混合した結線でもよい。サーバー2の要求により書類ファイルのドキュメントが検索され、このドキュメントが存在するサーバーにアクセスしてサーバー2へのフォルダへ送信され記憶される(つまりダウンロードされる)。また、サーバー2で作成された特定仕様のドキュメントは、基本的には作成したサーバー2の書類ファイルに蓄積される。
【0019】
以下、上記構成による書類管理システムにおいて、ユーザが所望の特定仕様のドキュメントをダウンロードする場合と、所轄担当者が特定仕様の書類ファイルを新規作成及び更新する場合とのサーバー2の操作手順について説明する。
【0020】
ユーザが、サーバー2を用いて所望の特定仕様のドキュメントをダウンロードするには下記の手順で行う。
先ず、全社TOPページの「定型フォーム集」又は建築本部の「Hot−Doc」欄を選択すると、図5に示すようなHot−DocのTOP画面10が表示される。
【0021】
TOP画面10上でNEXT欄11を選択すると、図6に示すように、カテゴリーメニューを選択するための画面20が表示される。画面20の真中の部分を拡大して画面20aに図示してある。
【0022】
画面20aには、一番上に社員コード欄21が表示され、その下にカテゴリーメニュー選択用の支店ボタン22、分類ボタン23、メニューボタン24が横に配列して表示され、その下に「支店からの更新情報」ボタン25が表示され、最下端にOKボタン26とリセットボタン27が横に並べて表示されている。
【0023】
先ず、社員コード欄21に社員コードを入力する。これは必須の操作であり社員コードを入力しないと以下の処理へは進まない。また、誤った社員コードが入力された場合は受け付けない。
【0024】
次に、所望の書類ファイルの各カテゴリーを選択するために、支店ボタン22、分類ボタン23、メニューボタン24の順に選択する。支店ボタン22により例えば東京支店を選択する。分類ボタン23により部門別か用途別かの何れかを選択する。分類で部門別を選択した場合は、メニューボタン24により建築、管理、土木の内の何れかを選択する。また、分類で用途別を選択した場合は、メニューボタン24により例えば東京支店に登録済の建築作業所を選択する。
【0025】
支店からの更新情報を得たい時は、「支店からの更新情報」ボタン25を押すと図7に示すような更新情報が表示される。更新情報は後述する掲示板に表示されたものである。
【0026】
そこで、OKボタン26を押すと、図8に示すような画面30が表示される。画面30は、支店ボタン22で「東京支店」を、分類ボタン23で部門別の「建築」を選択した場合の例を示す。図8は図7の左半分31を拡大して示している。画面30の左半分31には東京支店の建築関係の全部署が表示される。
【0027】
次に、ダウンロードする書類ファイル(ドキュメント)を探すため、画面30の左半分31で、例えば建築安全部安全課をクリックすると、画面30の左半分31は、図9(a)に示す画面31から図9(b)に示すように建築安全部安全課の中の書類名(ドキュメント)を示す画面33に変わる。
【0028】
ここで、書類名、例えば「労働災害防止協議会の開催について」を指定すると、図10に示すようにこの書類の要約34がオーバーラップして表示される共に、画面30の右側部分32にこの書類ファイル(ドキュメント)がダウンロード希望として登録される。同様に、「災害防止協議会名簿」と「災害防止協議会議事録」と「労働災害防止協議会会議資料」とを指定すると、これらの書類ファイル(ドキュメント)はダウンロードするものとして登録され、図11に示すように画面30の右側部分32にダウンロードする書類ファイル一覧が表示される。登録を解除する場合はもう一度書類名をクリックする。
【0029】
次に、画面30の右側32の「ダウンロード開始ボタン」35をクリックすると書類ファイル(ドキュメント)のダウンロードが開始される。ダウンロードを指定された書類ファイルは「download.exe」という所謂自動解凍書庫になり自動的に通信回線3を経て出力(解凍)する準備が整い、中継サーバー2はサーバー1に対して書類ファイルの送り先を質問する。
【0030】
サーバー1からの上記質問に応じて、ユーザは自己のサーバーのフォルダを指定する。すると、中継サーバー1はサーバー2のフォルダに向かって書類ファイル(ドキュメント)の送信(自動解凍)を開始する。送信が終了すると、指定した書類ファイル(ドキュメント)がフォルダに格納されている。ユーザーはサーバー2の表示画面で上記ドキュメントを見ることもできるし、あるいは印刷することもできる。
【0031】
次に、書類の責任の部署において管理者が書類の新規作成及び更新作業を行う場合のサーバー2の操作手順について説明する。
【0032】
最初に、図12に示すように、Hot−Docの上記TOP画面10の右下に表示されている「管理者エリアへ」欄28をクリックすると、図13に示すような管理者メニュー画面40が表示される。画面40には、ユーザ名欄41及びパスワード欄42と、OKボタン43と、リセットボタン44が表示されている。
【0033】
管理者が画面40上でユーザ名とパスワードとを入力し、OKボタン43を押すと、図14に示すような画面50が表示される。画面50には、「文書ファイル(ドキュメント)の新規追加」欄51と「文書ファイル(ドキュメント)の上書更新」欄52とが表示されている。「文書ファイルの新規追加」とは、サーバー1、2への新規書類ファイルの追加を意味し、「文書ファイルの上書更新」とは、サーバー1、2に登録済みの書類ファイル(ドキュメント)を1書類ファイル単位で更新することである。
【0034】
以下、「文書ファイルの新規追加」手順と「文書ファイルの上書更新」手順とについて順次説明する。
【0035】
(1)文書ファイルの新規追加の場合の操作手順は下記の通りである。
画面50で「文書ファイルの新規追加」欄51を押すと、図15に示すような新規追加用画面60が表示される。画面60には、書類ファイルの属するカテゴリーを選択するカテゴリー欄61と0Kボタン62と、リセットボタン63が表示されている。カテゴリー欄61の部門を、例えば「建築」を選択し、OKボタン62を押すと、図16に示すような画面70が表示される。
【0036】
画面70には、カテゴリー1欄71、カテゴリー2欄72、カテゴリー3欄73、文書タイトル欄74、文書ファイル名欄75、参照ボタン76、文書コメント欄77、文書追加ボタン78、リセットボタン79が表示されている。
【0037】
カテゴリー1欄71により部門例えば建築(東京支所)を選択する。カテゴリー2欄72により部署例えば建築工務部工務課を選択する。カテゴリー3欄73により用途例えば作業所一般を選択する。文書タイトル欄74により文書の題名例えば「新規追加テストファイル」を選択する。
【0038】
文書ファイル名欄75により文書ファイル名例えばC:¥tmp¥新規ファイルx|sを選択する。なお、参照ボタンをクリックすることにより文書ファイルの所在と文書ファイル名が表示されるのでこれにより文書ファイル名を知ることができる。また、文書コメント欄77に文書コメントを入力しておくと、書類選択時に説明文として表示される。
【0039】
上記各欄71〜77の入力が終了し文書追加ボタン78を押すと書類のアップロードが開始される。アップロードが終了すると、図17に示すように、アップロード終了を示すメッセージが画面80に表示される。なお、修正権限のある用途別の管理カテゴリー(建築作業所)がある場合は、画面80上にその作業所にも書類の追加をする旨のメッセージ81が表示される。
【0040】
画面70でアップロードが終了したら、文書追加ボタン78を押すと、図18に示すような画面90が表示される。画面90には、画面70に表示したような登録情報91の他に用途別の建築作業所用の登録情報92が表示されている。このように、1つの原本ファイルを別のツリーでも表示させるため、そのアクセスが極めて早く且つ目的とするファイルの検索が極めて迅速に行うことができる。
【0041】
次に、図19に示すような画面100が表示される。画面100上で「掲示板登録へ」ボタン101を押すと、図20に示すような掲示板画面110が表示される。この画面110には、文書タイトル入力欄111と、文書リンク先入力欄112と、文書コメント入力欄113とが表示される。これらの欄111、112、113にそれぞれ情報を入力しOKボタン114を押すと、図21に示すよう画面120が表示され、掲示板への書き込み終了を示すメッセージ121が表示され文書の新規追加の作業は完了する。
【0042】
(2)登録された文書のファイルを上書更新する場合。
図14に示す管理者メニュー画面50で「2.文書ファイルの上書変更」欄52を選択すると、図22示すような画面130が表示される。この画面130で上記新規追加の場合と同様にして更新する書類のカテゴリーを選択する。
【0043】
例えば、建築部門(東京)を選択すると、図23に示すような画面140が表示される。画面140には、カテゴリー1(部門)、カテゴリー2(部署)、カテゴリー3(委員会)、文書ファイル一覧、文書ファイル名の各項目入力欄141〜145と参照ボタン146と、上書変更ボタン147が表示されている。
【0044】
この画面140で、更新する文書のカテゴリーを例えば図22の欄141〜143に示すように、建築部門(東京)の建築工務部工務課の運営委員会を選択し、と、参照ボタン146を押すことにより文書ファイル一覧欄144上で入れ換える文書を指定するようになっている。
図23において、変更後の文書ファイル名は、「15運営委員会開催について」であることを示している。
【0045】
上記のようにして文書ファイルを指定した後、上書変更ボタン147を押すと上書変更が実行される。そして、上書変更が終了すると、図24に示すような画面150が表示される。画面150には、文書上書変更の終了を報告するメッセージ151と、「掲示板登録へ」ボタン152とが表示される。
【0046】
「掲示板登録へ」ボタン152を押すと、図25に示すような「文書ファイルのお知らせ」画面160が表示されると共に、画面160の内容が掲示板へ書き込まれる。画面160には、更新された文書タイトルが表示されると共に文書コメント欄が設けられている。図25に示す画面160では、文書のタイトル「運営委員会の開催について」が「15運営委員会の開催についてdoc」に変更されたことを示す。掲示板へ書き込まれた情報はユーザに対して支店からの更新情報として利用されることは上述のとおりである。
【0047】
最後に、図26に示すように、画面170に掲示板への書き込み終了を示すメッセージ171が表示され、管理者メニュー画面40に戻る。
【0048】
以下、本発明による書類管理システムを適用した社内メールシステムの実施例について説明する。これは、複数のサーバー(ビューア兼送信メーラ)とデータベースとにより図1に示すように構成された複数のサーバーと特定仕様のドキュメントに予め掲載されている回覧順序や、所属行先等に基づいた回覧システムである。
【0049】
即ち、図27に示すように、一つの書類ファイル200は、電子封筒201とこの電子封筒201に封印された内容ファイル202とで構成されている。書類名、回覧ルート及び簡易な確認情報は電子封筒201に記載されている。
【0050】
サーバー1、2に格納されている書類ファイル(ドキュメント)200をサーバー2にダウンロードすると、図28に示すような画面180が表示される。画面180の上の部分181には電子封筒201に記載された項目が表示され、下の部分182には、内容ファイル202の内容が表示されるようになっている。承認欄183には、重要度の高いもの応じて、承認者のパスワード又は指紋認証等の外付けの個人認証ツールを起動して入力するようになっている。
【0051】
【発明の効果】
本発明に係る書類管理システムは、下記の効果を奏する。
(1)サーバーを操作することにより、散在して蓄積されている所望の特定仕様のドキュメントをダウンロードすることができるようにしたので、ユーザーは所望の書類を自由、迅速、かつ効率的に表示させ又はプリントして利用することができる。
(2)サーバーを操作することによりデータベースに新規の書類を追加登録したり、既に登録済の書類を更新したりすることが容易にできるので、各書類の責任部署による最新版管理の一元管理が容易にできる。
(3)ユーザーは常に最新の特定仕様のドキュメントの雛型をダウンロードすることができるから書式等が古い等のトラブルが生じない。
(4)社内の書類の回覧が表示画面により円滑かつ迅速に行われる。従って、稟議が効率的に行われる。
(5)総じて、書類の処理に要する時間及びコストが減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る書類管理システムの一実施例の概略構成を示す説明図である。
【図2】同HotーDoc分類システムで維持管理するドキュメントを一覧にした説明図である。
【図3】同書類ファイルのカテゴリーを示した一例である。
【図4】同用途別カテゴリーにおける原本ファイルの使用状態を示した説明図である。
【図5】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図6】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図7】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図8】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図9】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図10】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図11】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図12】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図13】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図14】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図15】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図16】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図17】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図18】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図19】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図20】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図21】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図22】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図23】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図24】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図25】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図26】同実施例における表示画面を示す説明図である。
【図27】本発明に係る書類回覧システムを示す説明図である。
【図28】同書類回覧システムにおける表示画面を示す説明図である。
【符号の説明】
1;サーバー(A〜Zサーバー)、2;中継サーバー、3;通信回線、10〜20;表示画面、170;表示画面、180;表示画面、200;回覧文書、201;電子封筒、202;内容文書
Claims (4)
- 通信回線で接続されている複数のサーバーと、
前記複数のサーバーからアクセスすることができる中継サーバーとからなり、
前記複数のサーバーおよび前記中継サーバーに、それぞれ個別に、特定仕様のドキュメントを蓄積できる機能を備えると共に、
前記中継サーバーに、前記複数のサーバーおよび前記中継サーバーに蓄積された複数の同一の特定仕様のドキュメントの中の最新の1つを最新の特定仕様のドキュメントとして、その蓄積場所を管理する分類システムを備え、
前記中継サーバーは、所定のサーバーからの要求に応じて、前記分類システムを起動して当該分類システムにより要求された特定仕様のドキュメントの蓄積場所を検索し、検索された蓄積場所から最新の特定仕様のドキュメントを読み出して、前記所定のサーバーに送信することを特徴とする書類管理システム。 - 前記特定仕様のドキュメントは、反復使用できる様式の書式からなる雛型である請求項1に記載の書類管理システム。
- 前記特定仕様のドキュメントは、前記中継サーバーを操作することにより更新できるようにした請求項1に記載の書類管理システム。
- 前記特定のサーバーから要求する際の特定仕様のドキュメントの指定は、少なくとも作成及び更新をすることができる責任部署のカテゴリーと、部署カテゴリーと、部門別カテゴリーと、書類の用途別カテゴリーとに分類され、前記サーバーの表示画面に従って上位カテゴリーから下位カテゴリーまで指定することにより所望のドキュメントをアクセスできるようにした請求項1に記載の書類管理システム。
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