JP4023035B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強誘電体または高誘電率を有する誘電体を容量絶縁膜とする容量素子を内蔵する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、低動作電圧かつ高速書込み・高速読出しが可能な強誘電体を容量絶縁膜に用いた不揮発性RAM(FeRAM)がICカード等に実用化され始めている。さらにICカードが高性能化するに従い、FeRAMの多層配線化が求められている。またダイナミックRAMの高集積化に伴い、容量絶縁膜として従来用いられてきた酸化シリコンまたは窒化シリコンに代わって高誘電体を用いる技術が広く研究されている。
【0003】
これらの半導体装置を実現するための最重要課題は、容量素子の特性を劣化させることなく集積化を実現するための構造およびその製造方法を開発することにある。
【0004】
以下、従来の半導体装置及びその製造方法について、図面を参照しながら説明する。図8は従来の半導体装置の要部断面図である。28は例えば集積回路が作り込まれたシリコン基板等、その主面が絶縁性の基板である。29は白金膜等で形成された下部電極、30は強誘電体薄膜で形成された容量絶縁膜、31は白金膜等で形成された上部電極であり、下部電極29と上部電極31とで挟まれた容量絶縁膜30の部分が容量素子32を構成している。33は容量素子32を覆った第1の層間絶縁膜、34は第1の層間絶縁膜33上に設けられた第1の配線、35は第1の層間絶縁膜33及び第1の配線34上に設けられた第2の層間絶縁膜、36は第2の層間絶縁膜35上に設けられた第2の配線、37は第2の層間絶縁膜35、第2の配線36上に設けられた水素を含有する膜である。
【0005】
図9(a)〜図9(d)は、従来の半導体装置の製造方法を説明する要部工程断面図である。まず図9(a)に示すように、集積回路が作り込まれた表面が絶縁性のシリコン基板28の上に第1の白金膜、強誘電体膜、第2の白金膜を成膜し、さらに、第2の白金膜を選択的にエッチングして上部電極31を形成し、強誘電体膜及び第1の白金膜を選択的にエッチングして容量絶縁膜30及び下部電極29を形成する。次に図9(b)に示すように、第1の層間絶縁膜33、チタン膜およびアルミ合金膜を成膜した後、チタン膜およびアルミ合金膜を選択的にエッチングし第1の配線34を形成する。図9(c)に示すように、第2の層間絶縁膜35、チタン膜およびアルミ合金膜を成膜した後、チタン膜およびアルミ合金膜を選択的にエッチングし第2の配線36を形成する。次に図9(d)に示すように、窒化シリコンを成膜した後、選択的にエッチングし水素を含有する膜37を形成する。
【0006】
以上、簡単のために基板中の集積回路へのコンタクト、容量素子へのコンタクト、保護膜形成など本発明に直接関係無い部品、工程は省略した。
【0007】
このようにFeRAMにおいては、工程中に発生する基板中の集積回路の損傷は、一般的に用いられる水素雰囲気での熱処理ではなく、窒素または酸素等の雰囲気中での熱処理により、水素を含有する膜から局所的に発生する水素により回復させるのが、水素に弱い強誘電体の劣化を防ぐために有効である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成及び製造方法は、多層配線になるにしたがい、水素を含有する膜が基板中の集積回路から離れ、損傷が回復するのに長時間の熱処理を要するあるいは回復しないという問題を有していた。
【0009】
本発明は、基板中の集積回路の損傷を短時間の熱処理により回復し、しかも強誘電体の劣化の無い構造を有する半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の半導体装置は、水素を含有する膜を最終の層間絶縁膜より下に配し、かつ容量素子から20μm以上離れている構造を有している。
【0011】
また、本発明の半導体装置及びその製造方法は、水素を含有する膜を最終の層間絶縁膜より下に配し、かつ容量素子との間に水素の拡散を防止する膜を配する構造および工程を有している。
【0012】
これにより基板中の集積回路の損傷を短時間の熱処理により回復し、しかも強誘電体の劣化の無い半導体装置が得られる。
【0013】
本発明の第1の発明は、容量素子形成後最初の層間絶縁膜上に水素を含有する膜が形成され、集積回路と水素を含有する膜との距離が近くなっている。このため、基板中の集積回路の損傷を短時間の熱処理により回復できる。また、容量素子と水素を含有する膜との距離が20μm以上離れており、容量素子の劣化を防ぐことができる。
【0014】
本発明の他の発明は、容量素子と同一基板上に水素を含有する膜が形成され、第1の発明の半導体装置に比べ、集積回路と水素を含有する膜との距離がさらに近くなっている。このため、基板中の集積回路の損傷の回復をさらに短時間化できる。
【0015】
本発明の他の発明は、容量素子形成後最初の層間絶縁膜上に水素を含有する膜が形成され、集積回路と水素を含有する膜との距離が近くなっており基板中の集積回路の損傷を短時間の熱処理により回復できると同時に、容量素子と水素を含有する膜との間に水素の拡散を防止する膜を配しており容量素子の劣化を防ぐことができる。
【0016】
本発明の他の発明は、容量素子と水素を含有する膜との間に溝が形成された後、この溝中及び溝上に水素の拡散を防止する膜が形成される。溝を形成することにより水素の拡散を防止する膜は基板方向に向かって拡大でき、より一層容量素子の劣化防止の効果がある。
【0017】
本発明の他の発明は、容量素子と同一基板上に水素を含有する膜が形成され、前記の容量素子形成後最初の層間絶縁膜上に水素を含有する膜が形成された発明の半導体装置に比べ、集積回路と水素を含有する膜との距離がさらに近くなっており、基板中の集積回路の損傷の回復をさらに短時間化できると同時に、容量素子と水素を含有する膜との間に水素の拡散を防止する膜を配しており容量素子の劣化を防ぐことができる。
【0018】
本発明の他の発明は、容量素子と水素を含有する膜との間に溝が形成された後、この溝中及び溝上に水素の拡散を防止する膜が形成される。溝を形成することにより水素の拡散を防止する膜は基板方向に向かって拡大でき、より一層容量素子の劣化防止の効果がある。
【0019】
本発明の他の発明は、容量絶縁膜としてストロンチウム、ビスマス、タンタルおよびニオビウムを主成分とする酸化物強誘電体を用いたものであり、請求項1、2、3、5のいずれかに記載の構造と相まって、高性能、高信頼性の容量素子を実現できるものである。
【0020】
本発明の他の発明は、水素を含有する膜に窒化シリコンを用いたものであり、水素が充分に拡散し、基板中の集積回路の損傷を回復できる。
【0021】
本発明の他の発明は、水素の拡散を防止する膜にチタン、チタン化合物、タンタル、タンタル化合物、アルミ合金、またはアルミ化合物を用いたものであり、水素の拡散を抑制できるとともに、その成膜、加工が容易であることが特徴である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における半導体装置の要部断面図である。図1に示すように、集積回路が作り込まれた表面が絶縁性のシリコン基板1の上に下部電極2、酸化物強誘電体等の誘電体膜からなる容量絶縁膜3、上部電極4が形成され、容量素子5を構成している。さらにシリコン基板1及び容量素子5上に例えばシリコン酸化膜から成る第1の層間絶縁膜6、第1の層間絶縁膜6上に例えば下からチタン、窒化チタン、アルミニウム、及び窒化チタンの積層膜から成る第1の配線7、第1の層間絶縁膜6及び第1の配線7上に例えばシリコン窒化膜から成る水素を含有する膜8、第1の層間絶縁膜6、第1の配線7、及び水素を含有する膜8上に例えばシリコン酸化膜から成る第2の層間絶縁膜9、第2の層間絶縁膜9上に例えば下からチタン、アルミニウム、及び窒化チタンの積層膜から成る第2の配線10が形成されている。ここで水素を含有する膜は、容量素子から20μm以上離れた位置に配されている。
【0024】
下部電極2及び上部電極4としては白金膜が使用されるが、その他にイリジウム、パラジウムまたはロジウムの単層膜、それらの積層膜または合金膜が用いられる。また、下部電極の下層及び上部電極の上層には、シリコン基板1及び第1の層間絶縁膜6との密着層として、チタンまたはタンタル、それらの化合物が使用されることがある。
【0025】
また容量絶縁膜3を構成する酸化物強誘電体としては、例えばビスマス層状ペロブスカイト構造の強誘電体が用いられる。一般に強誘電体としてはチタン酸バリウムに代表される金属酸化物強誘電体があるが、ビスマス層状ペロブスカイト構造の強誘電体は強誘電体としての安定性においてチタン酸バリウム等より優れている。
【0026】
図2は、水素を含有する膜と容量素子との距離に対して、125℃、100時間後の容量素子の読み出し電荷の値を示したものである。20μm以上離れることにより、残留分極の値はほぼ一定となり、水素の影響を受けていないことが分かる。
【0027】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2による半導体装置の要部断面図である。図1に示す実施の形態1と同一箇所には同一符号を付して詳細説明を省略する。図3に示すように、シリコン基板1の上に下部電極2、容量絶縁膜3、上部電極4が形成され、容量素子5を構成している。さらにシリコン基板1上に例えばシリコン窒化膜から成る水素を含有する膜11、次にシリコン基板1、容量素子5、及び水素を含有する膜11上に第1の層間絶縁膜6、第1の層間絶縁膜6上に第1の配線7、第1の層間絶縁膜6及び第1の配線7上に第2の層間絶縁膜9、第2の層間絶縁膜9上に第2の配線10が形成されている。ここで水素を含有する膜は、容量素子から20μm以上離れた位置に配されている。
【0028】
実施の形態2が図1に示す実施の形態1と異なるのは、水素を含有する膜11が、容量素子5とともにシリコン基板1上に形成されている点である。水素を含有する膜は、実施の形態1に比べさらにシリコン基板1に近い位置に設置されており、基板中の集積回路の損傷の回復をさらに短時間化できる。
【0029】
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3による半導体装置の要部断面図である。図1に示す実施の形態1と同一箇所には同一符号を付して詳細説明を省略する。図4に示すように、シリコン基板1の上に下部電極2、容量絶縁膜3、上部電極4が形成され、容量素子5を構成している。さらにシリコン基板1及び容量素子5上に第1の層間絶縁膜6、第1の層間絶縁膜6上に第1の配線7、第1の層間絶縁膜6及び第1の配線7上に水素を含有する膜8、容量素子5及び水素を含有する膜8の間に例えばチタン、チタン化合物、タンタル、タンタル化合物、アルミ合金、またはアルミ化合物から成る水素の拡散を防止する膜12が形成されている。さらに第1の層間絶縁膜6、第1の配線7、水素を含有する膜8、及び水素の拡散を防止する膜12上に第2の層間絶縁膜9、第2の層間絶縁膜9上に第2の配線10が形成されている。ここで水素の拡散を防止する膜12は、第1の配線7と同一材料を用い、同時形成しても構わない。その場合は、工程が簡便になるという利点が有る。
【0030】
実施の形態3が図1に示す実施の形態1と異なるのは、水素の拡散を防止する膜12が形成されている点である。このため、実施の形態1に比べ、距離の制約が無くなり、チップサイズを縮小できるという利点がある。
【0031】
(実施の形態4)
図5(a)〜図5(e)は本発明の実施の形態4による半導体装置の製造方法を示す要部工程断面図である。図5(a)に示すように、集積回路が作り込まれた表面が絶縁性のシリコン基板13の上に第1の白金膜、強誘電体膜、第2の白金膜を成膜し、第2の白金膜を選択的にエッチングして上部電極16を形成し、強誘電体膜及び第1の白金膜を選択的にエッチングして容量絶縁膜15及び下部電極14を形成し、容量素子17を形成する。次に図5(b)に示すように、第1の層間絶縁膜18、チタン膜及びアルミ合金膜を成膜した後、チタン膜及びアルミ合金膜を選択的にエッチングし第1の配線19を形成する。次に図5(c)に示すように、窒化シリコンを成膜した後、選択的にエッチングし水素を含有する膜20を形成する。次に図5(d)に示すように、容量素子17及び水素を含有する膜20の間の第1の層間絶縁膜18を選択的にエッチングし溝を形成し、続いてアルミ合金膜を溝が埋まるように成膜した後、選択的にエッチングし溝中及び溝上に水素の拡散を防止する膜21を形成する。次に図5(e)に示すように、第2の層間絶縁膜22、チタン膜およびアルミ合金膜を成膜した後、チタン膜およびアルミ合金膜を選択的にエッチングし第2の配線23を形成する。以上、簡単のために基板中の集積回路へのコンタクト、容量素子へのコンタクト、保護膜形成など本発明に直接関係無い部品、工程は省略した。ここで水素の拡散を防止する膜21は、第1の配線19と同一材料を用い、同時形成しても構わない。また、第1の配線19、水素を含有する膜20、及び水素の拡散を防止する膜21の形成順は、入れ替わっても構わない。
【0032】
ここでは、溝を形成することにより水素の拡散を防止する膜を基板方向に向かって拡大でき、より一層容量素子の劣化防止の効果がある。
【0033】
(実施の形態5)
図6は本発明の実施の形態5による半導体装置の要部断面図である。図4に示す実施の形態3と同一箇所には同一符号を付して詳細説明を省略する。図6に示すように、シリコン基板1の上に下部電極2、容量絶縁膜3、上部電極4が形成され、容量素子5を構成している。さらにシリコン基板1及び容量素子5上に水素を含有する膜24を形成し、続いて容量素子5と水素を含有する膜24の間に例えばチタン、チタン化合物、タンタル、タンタル化合物、アルミ合金、またはアルミ化合物から成る水素の拡散を防止する膜25が形成されている。さらにシリコン基板1、容量素子5、水素を含有する膜24、及び水素の拡散を防止する膜25上に第1の層間絶縁膜6、第1の層間絶縁膜6上に第1の配線7、第1の層間絶縁膜6及び第1の配線7上に第2の層間絶縁膜9、第2の層間絶縁膜9上に第2の配線10が形成されている。
【0034】
実施の形態5が図4に示す実施の形態3と異なるのは、水素を含有する膜24及び水素の拡散を防止する膜25が、容量素子5とともにシリコン基板1上に形成されている点である。水素を含有する膜は、実施の形態1に比べさらにシリコン基板1に近い位置に設置されており、基板中の集積回路の損傷の回復をさらに短時間化できる。
【0035】
(実施の形態6)
図7(a)〜図7(e)は本発明の実施の形態6による半導体装置の製造方法を示す要部工程断面図である。図5に示す実施の形態4と同一箇所には同一符号を付して詳細説明を省略する。図7(a)に示すように、シリコン基板13の上に第1の白金膜、強誘電体膜、第2の白金膜を成膜し、第2の白金膜を選択的にエッチングして上部電極16を形成し、強誘電体膜及び第1の白金膜を選択的にエッチングして容量絶縁膜15及び下部電極14を形成し、容量素子17を形成する。次に図7(b)に示すように、窒化シリコンを成膜した後、選択的にエッチングし水素を含有する膜26を形成する。次に図7(c)に示すように、容量素子17及び水素を含有する膜26の間のシリコン基板13を選択的にエッチングし溝を形成し、続いてアルミ合金膜を溝が埋まるように成膜した後、選択的にエッチングし溝中及び溝上に水素の拡散を防止する膜27を形成する。次に図7(d)に示すように、第1の層間絶縁膜18、チタン膜及びアルミ合金膜を成膜した後、チタン膜及びアルミ合金膜を選択的にエッチングし第1の配線19を形成する。次に図7(e)に示すように、第2の層間絶縁膜22、チタン膜およびアルミ合金膜を成膜した後、チタン膜およびアルミ合金膜を選択的にエッチングし第2の配線23を形成する。以上、簡単のために基板中の集積回路へのコンタクト、容量素子へのコンタクト、保護膜形成など本発明に直接関係無い部品、工程は省略した。ここで、容量素子17、水素を含有する膜26、及び水素の拡散を防止する膜27の形成順は、入れ替わっても構わない。
【0036】
実施の形態6が図5に示す実施の形態4と異なるのは、水素を含有する膜26及び水素の拡散を防止する膜27が、容量素子5とともにシリコン基板1上に形成されている点である。水素を含有する膜は、実施の形態1に比べさらにシリコン基板1に近い位置に設置されており、基板中の集積回路の損傷の回復をさらに短時間化できる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明は、水素を含有する膜を最終の層間絶縁膜より下に配しているため、基板中の集積回路の損傷を短時間の熱処理により回復できる。また、水素を含有する膜を容量素子から20μm以上離している、または水素の拡散を防止する膜を容量素子との間に配しているため、強誘電体の劣化の無い優れた半導体装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による半導体装置の要部断面図
【図2】本発明の実施の形態1による水素を含有する膜と容量素子との距離に対する読み出し電荷を示した図
【図3】本発明の実施の形態2による半導体装置の要部断面図
【図4】本発明の実施の形態3による半導体装置の要部断面図
【図5】本発明の実施の形態4による半導体装置の製造方法を示す工程断面図
【図6】本発明の実施の形態5による半導体装置の要部断面図
【図7】本発明の実施の形態4による半導体装置の製造方法を示す工程断面図
【図8】従来の半導体装置の要部断面図
【図9】従来の半導体装置の製造工程を示す工程断面図
【符号の説明】
1 シリコン基板
2 下部電極
3 容量絶縁膜
4 上部電極
5 容量素子
6 第1の層間絶縁膜
7 第1の配線
8 水素を含有する膜
9 第2の層間絶縁膜
10 第2の配線
11 水素を含有する膜
12 水素の拡散を防止する膜
13 シリコン基板
14 下部電極
15 容量絶縁膜
16 上部電極
17 容量素子
18 第1の層間絶縁膜
19 第1の配線
20 水素を含有する膜
21 水素の拡散を防止する膜
22 第2の層間絶縁膜
23 第2の配線
24 水素を含有する膜
25 水素の拡散を防止する膜
26 水素を含有する膜
27 水素の拡散を防止する膜
28 シリコン基板
29 下部電極
30 容量絶縁膜
31 上部電極
32 容量素子
33 第1の層間絶縁膜
34 第1の配線
35 第2の層間絶縁膜
36 第2の配線
37 水素を含有する膜

Claims (8)

  1. 集積回路が作り込まれた主面が絶縁性の基板と、
    前記基板上に形成された強誘電体または高誘電率を有する誘電体からなる容量絶縁膜を含む容量素子と、
    前記基板上における前記容量素子と同一層に形成されかつ平面的に見て前記容量素子から20μm以上離れた位置に配された水素を含有する膜と、
    前記基板、前記容量素子、及び水素を含有する膜上に形成された第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜上に形成された第1の配線と、
    前記第1の層間絶縁膜及び前記第1の配線上に形成された第2の層間絶縁膜と、前記第2の層間絶縁膜上に形成された第2の配線とを備えた半導体装置。
  2. 集積回路が作り込まれた主面が絶縁性の基板と、
    前記基板上に形成された強誘電体または高誘電率を有する誘電体からなる容量絶縁膜を含む容量素子と、
    前記基板及び前記容量素子上に形成された第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜上に形成された第1の配線と、
    前記第1の層間絶縁膜上に、平面的に見て前記容量素子と重複しない位置に形成された水素を含有する膜と、
    平面的に見て前記容量素子及び前記水素を含有する膜の間に配された水素の拡散を防止する膜と、
    前記第1の層間絶縁膜、前記第1の配線、前記水素を含有する膜、及び前記水素の拡散を防止する膜上に形成された第2の層間絶縁膜と、
    前記第2の層間絶縁膜上に形成された第2の配線とを備え
    前記水素の拡散を防止する膜は、前記第1の層間絶縁膜に設けられた溝の内部を埋め込むとともに溝上に突出するように形成された半導体装置。
  3. 集積回路が作り込まれた主面が絶縁性の基板上に強誘電体または高誘電率を有する誘電体からなる容量絶縁膜を含む容量素子を形成する工程と、
    前記基板及び前記容量素子上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に第1の配線を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に、平面的に見て前記容量素子と重複しない位置に水素を含有する膜を形成する工程と、
    平面的に見て前記容量素子及び前記水素を含有する膜の間の前記第1の層間絶縁膜に溝を形成する工程と、
    前記溝中及び前記溝上に水素の拡散を防止する膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜、前記第1の配線、前記水素を含有する膜、及び前記水素の拡散を防止する膜上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上に第2の配線を形成する工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  4. 集積回路が作り込まれた主面が絶縁性の基板と、
    前記基板上に形成された強誘電体または高誘電率を有する誘電体からなる容量絶縁膜を含む容量素子と、
    前記基板上に、平面的に見て前記容量素子と重複しない位置に形成された水素を含有する膜と、
    平面的に見て前記容量素子及び前記水素を含有する膜の間に配された水素の拡散を防止する膜と、
    前記基板、前記容量素子、前記水素を含有する膜、及び前記水素の拡散を防止する膜上に形成された第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜上に形成された第1の配線と、
    前記第1の層間絶縁膜及び前記第1の配線上に形成された第2の層間絶縁膜と、前記第2の層間絶縁膜上に形成された第2の配線とを備えた半導体装置。
  5. 集積回路が作り込まれた主面が絶縁性の基板上に強誘電体または高誘電率を有する誘電体からなる容量絶縁膜を含む容量素子を形成する工程と、
    前記基板上に、平面的に見て前記容量素子と重複しない位置に水素を含有する膜を形成する工程と、
    平面的に見て前記容量素子及び前記水素を含有する膜の間の前記基板に溝を形成する工程と、
    前記溝中及び前記溝上に水素の拡散を防止する膜を形成する工程と、
    前記基板、前記容量素子、前記水素を含有する膜、及び前記水素の拡散を防止する膜上に第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜上に第1の配線を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜及び前記第1の配線上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上に第2の配線を形成する工程とを備えた半導体装置の製造方法。
  6. 容量絶縁膜が、ストロンチウム、ビスマス、タンタルおよびニオビウムを主成分とする酸化物強誘電体で形成されていることを特徴とする請求項1、2、4のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 水素を含有する膜が、窒化シリコンで形成されていることを特徴とする請求項1、2、4のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 水素の拡散を防止する膜が、チタン、チタン化合物、タンタル、タンタル化合物、アルミ合金、またはアルミ化合物で形成されていることを特徴とする請求項2または4に記載の半導体装置。
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