JP4022303B2 - 製本機の仮綴じ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本をミシン綴じ前に仮綴じする製本機の仮綴じ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本の背部を綴じ合わせる方法として、針金綴じと、糸を用いたミシン綴じとが知られている。
前者は製造能率等の面で優れているが、針金が刷本から露出しているので安全性の点で十分な配慮が必要であり、また、刷本回収時に不燃材料である針金を分別する必要がある等の欠点がある。
一方、後者は、前者のような欠点がなく、手帳を糸綴じする場合等に用いられている。また、幼児本のような安全性を十分に確保する必要がある刷本に対しては、針金綴じよりもミシン綴じの方が望ましいといえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の刷本のミシン綴じでは、丁合された刷本を一部ずつ手作業で行っているので、ミシン綴じに要する時間が長くなり、例えば週刊誌や月刊誌のように膨大な発行部数のあるものには、短期間で大量に製本することができない。
ここで、丁合した刷本のミシン綴じを自動で行う場合は、ミシンの縫い針を刷本の背部の上側又は下側から上下駆動させるとともに、刷本の背部を回転ローラ等で挟持し、ミシンの縫い針の動きに連動させて回転ローラを間欠回転駆動させること等が考えられる。
【0004】
しかし、刷本を回転ローラで挟持した状態で間欠回転駆動すると、折り丁間でずれが生じる場合があるという問題がある。特に、折り丁間に別丁の貼込みがある場合のように刷本のバランスがくずれているとき、折り丁の紙種や紙質等の相違、又は回転ローラを間欠駆動するときの加速度等が要因となって、上記ずれが生じ得る。
なお、回転ローラの間欠駆動時の加速度を小さくして上記ずれを防止することが考えられるが、ミシン綴じに要する時間が長くなり、製造効率が低下して短期間で大量に製本することができなくなる。
【0005】
そして、折り丁間でずれが生じた場合には、刷本の見開きページ(左右両ページ)で1つの絵柄を構成しているときに、左右両側の絵柄が刷本ののど部でずれてしまい、刷本の品質が低下するという問題がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、刷本の背部を自動でミシン綴じする場合に、刷本の折り丁間のずれを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本をミシン綴じ前に仮綴じする製本機の仮綴じ装置であって、刷本の搬送方向に延在する断面ハ字状の上端空隙を設けた板状体からなる刷本搭載部と、前記仮綴じ装置への刷本の搬入を検出する刷本検出部と、前記刷本搭載部に搭載された刷本の背部を前記刷本搭載部の上端空隙を介して上下側から挟持可能であり、かつ刷本の搬送方向に移動可能なクランプ部と、前記刷本搭載部の前記上端空隙を上下移動する仮打ち針を有し、前記クランプ部とともに刷本の搬送方向に移動可能な仮打ちユニット部とを備え、前記刷本検出部による刷本の検出結果に基づいて前記クランプ部により刷本の背部を挟持し、前記クランプ部を刷本の搬送方向に移動させることにより前記刷本搭載部上の刷本を連続搬送するとともに、その連続搬送中に前記仮打ちユニット部の前記仮打ち針を刷本の背部に貫通させることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の製本機の仮綴じ装置において、前記仮打ちユニット部の前記仮打ち針を刷本の背部の天側近傍又は地側近傍に貫通させることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本をミシン綴じ前に仮綴じする製本機の仮綴じ装置であって、刷本の搬送方向に延在する断面ハ字状の上端空隙を設けた板状体からなり、少なくとも一方側の板状体に穴が形成された刷本搭載部と、前記仮綴じ装置への刷本の搬入を検出する刷本検出部と、前記刷本搭載部に搭載された刷本の背部を前記刷本搭載部の上端空隙を介して上下側から挟持可能であり、かつ刷本の搬送方向に移動可能なクランプ部と、前記刷本搭載部の前記穴を介して対向配置された雄型と雌型とを有し、前記クランプ部とともに刷本の搬送方向に移動可能な仮打ちユニット部とを備え、前記刷本検出部による刷本の検出結果に基づいて前記クランプ部により刷本の背部を挟持し、前記クランプ部を刷本の搬送方向に移動させることにより前記刷本搭載部上の刷本を連続搬送するとともに、その連続搬送中に前記仮打ちユニット部の前記雄型及び前記雌型により刷本の平部の天側近傍又は地側近傍を型抜きすることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明においては、前工程から搬入された刷本は、刷本搭載部上に搭載され、クランプ部が刷本の背部を上下側から挟持する。そして、この状態でクランプ部が刷本の搬送方向に移動されることにより、刷本が連続搬送される。
この連続搬送中において、請求項1又は請求項2に記載の発明にあっては仮打ちユニット部の仮打ち針が上下方向に駆動されて刷本の背部を貫通し、請求項3に記載の発明にあっては仮打ちユニット部の雄型及び雌型が刷本の平部を型抜きする。これにより、刷本は、ミシン綴じ前に仮綴じされる。
したがって、刷本を仮綴じした後にミシン綴じを行うので、ミシン綴じ時に刷本を間欠搬送しても、刷本の折り丁間でずれが生じることがなくなり、自動でかつ高速に刷本の背部をミシン綴じすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用した製本機の第1実施形態を示す概略側面図である。最初に、製本機全体の概略構成を説明する。
図1において、製本機1は、複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本Bを丁合工程2から仮綴じ装置10に搬入し、仮綴じ装置10で刷本Bの背部を仮綴じした後、ミシン綴じ工程3で刷本Bをミシン綴じし、後処理工程4に搬出するように構成されている。
【0011】
印刷工程より入荷した折り丁は、丁合工程2に搬入される。
丁合工程2では、その折り丁ごとに積み重ねられたボックス2aの下部より折り丁を1枚ずつサッカー(図示せず)により吸着してロータリー式又はスイング式のグリッパ(図示せず)で挟持する。そして、その下側には、回転ローラ2bにより駆動される丁合送りチェーン2cが設けられており、この丁合送りチェーン2cに折り丁を落とす。これを連続して行い、刷本Bの丁合作業をする。
【0012】
丁合された刷本Bは、その背部が回転ローラ2bと搬出ローラ2dにより挟持され、次工程の仮綴じ装置10側に搬入される。仮綴じ装置10は、丁合された刷本B(図1中、斜線部)の背部に針を貫通させることにより刷本Bの折り丁間を仮綴じする。
仮綴じ装置10から搬出された刷本Bは、次工程のミシン綴じ工程3に送られる。ミシン綴じ工程3は、中綴じの針金の代わりに糸で刷本Bの天地を連続して糸綴じする。そして、刷本Bは、ミシン綴じ工程3から後処理工程4に送られる。後処理工程4には、丁合工程2と同様に回転ローラ4aにより駆動される送りチェーン4bが設けられおり、刷本Bは、搬入ローラ4cから送りチェーン4bに送られ、糸切り処理等される。
【0013】
次に、製本機1の仮綴じ装置10について説明する。図2は、図1の仮綴じ装置10を詳細に示す側面図であり、図3は、図2において刷本搭載部20を除いた状態を示す図である。また、図4は、仮綴じ装置10を示す正面図(図2中、A方向矢視図)である。
仮綴じ装置10において、刷本搭載部20は、刷本Bの搬送方向に延在する断面ハ字状の板状体からなり、上端空隙21を有している。
【0014】
また、直進駆動装置11上には支持台12が取り付けられている。さらにまた、直進駆動装置11の両側には支持軸13が固定されており、この支持軸13には、支持台12の底面側に設けられたベアリング12aが摺動自在に取り付けられている。これにより、支持台12は、直進駆動装置11の駆動により刷本Bの搬送方向(図2中、左右方向)に移動可能に支持されている。
刷本検出部14は、丁合工程2の回転ローラ2bと搬出ローラ2dにより挟持された刷本Bの先端部を光学的に検知するタイミングセンサであり、刷本搭載部20への刷本Bの搬入を検出するためのものである。刷本検出部14は、刷本搭載部20の各板状体の上方に取り付けられている。また、この刷本検出部14が固定されたブラケット15は、支持台12上に固定されたブラケット16の上端部に固定されている。
【0015】
クランプ部30は、刷本搭載部20に搭載された刷本Bの背部を刷本搭載部20の上端空隙21を介して上下側から挟持可能であり、かつ刷本Bの搬送方向に移動可能に設けられている。
クランプ部30の立設部31は、支持台12上においてブラケット16と対向する側の外縁部に立設されるとともに上端部31aが刷本搭載部20の上端空隙21から所定量突出するように配置された略T字状の板状体である。ガイド32は、立設部31と支持台12とを連結固定するためのものである。
【0016】
クランパー33(33a及び33b)は、ゴム等からなり、立設部31の上端部31aと所定間隔を介して対向配置され、シリンダー34に取り付けられている。クランパー33は、シリンダー34の駆動により上下方向に移動して立設部31の上端部31aに接近・離反自在であり、クランパー33が立設部31の上端部31a側に移動されることにより、クランパー33と立設部31の上端部31aとで刷本搭載部20上に搭載された刷本Bの背部を挟持する。なお、クランパー33の下面部及び立設部31の上端部31aは、それぞれ略逆V字状の凹凸断面形状をなし、刷本Bの背部を確実に挟持するように形成されている。
【0017】
また、立設部31の刷本搬送方向前方側には、仮打ちユニット部40が取り付けられている。これにより、仮打ちユニット部40は、クランプ部30とともに刷本Bの搬送方向に移動可能である。仮打ちユニット部40の仮打ち針41は、略槍形の先端を有し、シリンダー42により上下方向に駆動され、立設部31に形成した穴31b(図3)を貫通して立設部31の上端部31aから突出可能である。
【0018】
以上の構成からなる仮綴じ装置10においては、刷本Bは、丁合工程2の搬出ローラ2dにより仮綴じ装置10側に送られてくると、刷本搭載部20上に搭載される。また、このときに、刷本検出部14は刷本Bの先端部を検知する。
そして、刷本Bの先端部を検知した時からの経過時間と刷本Bの搬出ローラ2dによる搬送速度とにより算出される刷本Bの搬送距離に基づき、刷本Bが搬出ローラ2dから外れると同時に、搬出ローラ2dによる搬送速度と同一速度で刷本Bを搬送するように制御する。
【0019】
すなわち、刷本検出部14による刷本Bの検出結果に基づいて、刷本Bが搬出ローラ2dから外れると同時にシリンダー34を駆動し、クランパー33を立設部31の上端部31a側に移動させ、クランパー33と立設部31の上端部31aとで刷本Bの背部を挟持する。また、この挟持と同時に直動駆動装置11を駆動し、支持台12を刷本Bの搬送方向に移動させる。これに伴い、立設部31やクランパー33が同時に移動されるので、挟持した刷本Bを刷本搭載部20上で搬送することができる。よって、刷本Bは、搬出ローラ2dから外れた場合であっても、停止することはなく連続して搬送される。
【0020】
また、クランパー33が刷本Bの背部を挟持した後に、シリンダー42を駆動して仮打ち針41を上下方向に1回だけ移動させる。これにより、仮打ち針41が刷本Bの背部を貫通する。なお、仮打ち針41を含む仮打ちユニット部40は、立設部31に取り付けられているため、刷本Bとともに搬送される。よって、仮打ち針41が刷本Bを貫通するときは、刷本Bと仮打ち針との間の相対速度は0であるので、仮打ち針41を上下方向に移動させても何ら問題はない。また、クランパー33bは、仮打ち針41が刷本Bの背部を貫通した後の仮打ち針41の先端部の受けとなる。
【0021】
図5は、仮打ち針41が刷本Bの背部を貫通したときの状態を詳細に示す断面図である。仮打ち針41が刺されると開口が形成されるが、その開口の周囲部は、図5に示すように上方向に抜きだれる。この抜きだれにより、刷本Bの折り丁同士が一定力で仮綴じされる。
なお、仮打ち針41による仮綴じ位置は、背部のどの位置であっても良いが、天側近傍又は地側近傍であれば、仕上げ断裁時に切り落とされるので、仮綴じ位置が目立つことがなくなり、好ましい。
【0022】
以上の仮綴じは、刷本Bが搬送終端位置(図2中、2点鎖線部)に到達するまでに行う。この位置に刷本Bが到達すると同時に、シリンダー34を駆動してクランパー33による刷本Bの挟持を解除する。また、刷本Bがこの位置まで到達すると、刷本Bの背部天側又は地側は、次工程であるミシン綴じ工程3の搬送ローラ3a及び3b(図1)により挟持される。
そして、直動駆動装置11を駆動して、刷本Bの搬送方向と反対方向に支持台12を移動させ、初期位置まで戻す。なお、次の刷本Bが丁合工程2側から仮綴じ装置10に搬入されたときは、上述の動作を繰り返して刷本Bを仮綴じする。
【0023】
ミシン綴じ工程3では、搬送ローラ3a及び3bにより刷本Bの背部が上下側から挟持され、搬送ローラ3a及び3bが間欠回転駆動するとともに、この駆動に連動してミシンユニット部3cがミシン針を刷本Bの背部の上下方向に駆動し、刷本Bの背部を天側から地側に向かって連続してミシン綴じする。
刷本Bのミシン綴じの終了後も、刷本Bは、回転ローラ3d及び3eにより挟持され、後処理工程4側に搬出される。そして、刷本Bは、後処理工程4の搬入ローラ4cにより挟持され、送りチェーン4bにより搬送される。
【0024】
上述の動作により、刷本Bを仮綴じした後にミシン綴じ工程3においてミシン綴じを行うので、ミシン綴じ時に刷本を高速で間欠移動させても折り丁間のずれが生じない。これにより、短期間の製本が可能になる。また、折り丁間のずれを防止することで、刷本Bの見開きページにおいて左右両側の絵柄等がのど部でずれることをなくし、刷本Bの品質を向上させることができる。
【0025】
(第2実施形態)
図6は、本発明を適用した製本機の第2実施形態(製本機1A)を示す概略側面図である。また、図7は、図6の仮綴じ装置10Aを詳細に示す側面図であり、図8は、図7において刷本搭載部20を除いた状態を示す図である。さらにまた、図9は、仮綴じ装置10Aを示す正面図(図7中、C方向矢視図)である。第2実施形態は、上述の第1実施形態と比較して、仮打ちユニット部40Aが異なり、その他については上記第1実施形態と略同一である。
【0026】
第2実施形態の刷本搭載部20の板状体の一部には、穴22(図9)が形成されており、この穴22を介して仮打ちユニット部40Aの雄型43と雌型44とが対向配置されている。これらの雄型43及び雌型44は、刷本Bを一定形状に型抜きするものである。型抜き形状としては、例えば表面を略コ字状に抜いて舌状片を形成するとともに下方に折り曲げたものがあげられる。
雄型43は、シリンダー45に固定されており、シリンダー45の駆動により雌型44に対して接近・離反する。シリンダー45は、支持台12上のブラケット16に固定されている。一方、雌型44は、立設部31と支持台12とを連結するガイド32に固定されている。
【0027】
刷本Bが刷本搭載部20上に搬送されると、第1実施形態での仮打ち針41の上下駆動と同様のタイミングでシリンダー45が駆動され、雄型43が雌型44側に移動して雄型43が刷本Bの平部を型抜きする。これにより、図10に示すように、刷本Bの平部が内方向に抜きだれる。この抜きだれにより、刷本Bの折り丁同士が一定力で仮綴じされる。
【0028】
なお、第2実施形態では、刷本Bの平部を型抜きして仮綴じするので、刷本Bの平部のうちの天側近傍又は地側近傍を型抜きし、仕上げ断裁時に切り落とすようにする必要がある。
また、第2実施形態のように刷本Bの平部を仮綴じすれば、後工程であるミシン綴じ工程3において、平部のばたつきが防止される。
【0029】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)第2実施形態において、仮打ちユニット部40Aは、刷本Bの一方の平部を型抜きするようにしたが、仮打ちユニット部40Aを刷本Bの両平部側に設け、両側を仮綴じするようにしても良い。
(2)第1実施形態における仮打ち針41や、第2実施形態における雄型43の抜き型は、いかなる形状であっても良い。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、刷本を仮綴じした後にミシン綴じを行うので、ミシン綴じ時に刷本を高速で間欠搬送しても刷本の折り丁間のずれがなくなる。これにより、製本効率を高めることができ、また、刷本の見開きページにおいて、左右両側の絵柄等がのど部でずれることをなくし、刷本の品質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した製本機の第1実施形態を示す概略側面図である。
【図2】図1の仮綴じ装置を詳細に示す側面図である。
【図3】図2において刷本搭載部を除いた状態を示す図である。
【図4】仮綴じ装置を示す正面図(図2中、A方向矢視図)である。
【図5】仮打ち針が刷本の背部を貫通したときの状態を詳細に示す断面図である。
【図6】本発明を適用した製本機の第2実施形態を示す概略側面図である。
【図7】図6の仮綴じ装置を詳細に示す側面図である。
【図8】図7において刷本搭載部を除いた状態を示す図である。
【図9】仮綴じ装置を示す正面図(図7中、C方向矢視図)である。
【図10】雄型により刷本の平部を型抜きした状態を詳細に示す図である。
【符号の説明】
1、1A 製本機
2 丁合工程
3 ミシン綴じ工程
4 後処理工程
10 仮綴じ装置
14 刷本検出部
20 刷本搭載部
21 上端空隙
22 穴
30 クランプ部
31 立設部
32 ガイド
33(33a、33b) クランパー
34 シリンダー
40、40A 仮打ちユニット部
41 仮打ち針
42 シリンダー
43 雄型
44 雌型
45 シリンダー
B 刷本
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本をミシン綴じ前に仮綴じする製本機の仮綴じ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本の背部を綴じ合わせる方法として、針金綴じと、糸を用いたミシン綴じとが知られている。
前者は製造能率等の面で優れているが、針金が刷本から露出しているので安全性の点で十分な配慮が必要であり、また、刷本回収時に不燃材料である針金を分別する必要がある等の欠点がある。
一方、後者は、前者のような欠点がなく、手帳を糸綴じする場合等に用いられている。また、幼児本のような安全性を十分に確保する必要がある刷本に対しては、針金綴じよりもミシン綴じの方が望ましいといえる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の刷本のミシン綴じでは、丁合された刷本を一部ずつ手作業で行っているので、ミシン綴じに要する時間が長くなり、例えば週刊誌や月刊誌のように膨大な発行部数のあるものには、短期間で大量に製本することができない。
ここで、丁合した刷本のミシン綴じを自動で行う場合は、ミシンの縫い針を刷本の背部の上側又は下側から上下駆動させるとともに、刷本の背部を回転ローラ等で挟持し、ミシンの縫い針の動きに連動させて回転ローラを間欠回転駆動させること等が考えられる。
【0004】
しかし、刷本を回転ローラで挟持した状態で間欠回転駆動すると、折り丁間でずれが生じる場合があるという問題がある。特に、折り丁間に別丁の貼込みがある場合のように刷本のバランスがくずれているとき、折り丁の紙種や紙質等の相違、又は回転ローラを間欠駆動するときの加速度等が要因となって、上記ずれが生じ得る。
なお、回転ローラの間欠駆動時の加速度を小さくして上記ずれを防止することが考えられるが、ミシン綴じに要する時間が長くなり、製造効率が低下して短期間で大量に製本することができなくなる。
【0005】
そして、折り丁間でずれが生じた場合には、刷本の見開きページ(左右両ページ)で1つの絵柄を構成しているときに、左右両側の絵柄が刷本ののど部でずれてしまい、刷本の品質が低下するという問題がある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、刷本の背部を自動でミシン綴じする場合に、刷本の折り丁間のずれを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本をミシン綴じ前に仮綴じする製本機の仮綴じ装置であって、刷本の搬送方向に延在する断面ハ字状の上端空隙を設けた板状体からなる刷本搭載部と、前記仮綴じ装置への刷本の搬入を検出する刷本検出部と、前記刷本搭載部に搭載された刷本の背部を前記刷本搭載部の上端空隙を介して上下側から挟持可能であり、かつ刷本の搬送方向に移動可能なクランプ部と、前記刷本搭載部の前記上端空隙を上下移動する仮打ち針を有し、前記クランプ部とともに刷本の搬送方向に移動可能な仮打ちユニット部とを備え、前記刷本検出部による刷本の検出結果に基づいて前記クランプ部により刷本の背部を挟持し、前記クランプ部を刷本の搬送方向に移動させることにより前記刷本搭載部上の刷本を連続搬送するとともに、その連続搬送中に前記仮打ちユニット部の前記仮打ち針を刷本の背部に貫通させることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の製本機の仮綴じ装置において、前記仮打ちユニット部の前記仮打ち針を刷本の背部の天側近傍又は地側近傍に貫通させることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本をミシン綴じ前に仮綴じする製本機の仮綴じ装置であって、刷本の搬送方向に延在する断面ハ字状の上端空隙を設けた板状体からなり、少なくとも一方側の板状体に穴が形成された刷本搭載部と、前記仮綴じ装置への刷本の搬入を検出する刷本検出部と、前記刷本搭載部に搭載された刷本の背部を前記刷本搭載部の上端空隙を介して上下側から挟持可能であり、かつ刷本の搬送方向に移動可能なクランプ部と、前記刷本搭載部の前記穴を介して対向配置された雄型と雌型とを有し、前記クランプ部とともに刷本の搬送方向に移動可能な仮打ちユニット部とを備え、前記刷本検出部による刷本の検出結果に基づいて前記クランプ部により刷本の背部を挟持し、前記クランプ部を刷本の搬送方向に移動させることにより前記刷本搭載部上の刷本を連続搬送するとともに、その連続搬送中に前記仮打ちユニット部の前記雄型及び前記雌型により刷本の平部の天側近傍又は地側近傍を型抜きすることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明においては、前工程から搬入された刷本は、刷本搭載部上に搭載され、クランプ部が刷本の背部を上下側から挟持する。そして、この状態でクランプ部が刷本の搬送方向に移動されることにより、刷本が連続搬送される。
この連続搬送中において、請求項1又は請求項2に記載の発明にあっては仮打ちユニット部の仮打ち針が上下方向に駆動されて刷本の背部を貫通し、請求項3に記載の発明にあっては仮打ちユニット部の雄型及び雌型が刷本の平部を型抜きする。これにより、刷本は、ミシン綴じ前に仮綴じされる。
したがって、刷本を仮綴じした後にミシン綴じを行うので、ミシン綴じ時に刷本を間欠搬送しても、刷本の折り丁間でずれが生じることがなくなり、自動でかつ高速に刷本の背部をミシン綴じすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用した製本機の第1実施形態を示す概略側面図である。最初に、製本機全体の概略構成を説明する。
図1において、製本機1は、複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本Bを丁合工程2から仮綴じ装置10に搬入し、仮綴じ装置10で刷本Bの背部を仮綴じした後、ミシン綴じ工程3で刷本Bをミシン綴じし、後処理工程4に搬出するように構成されている。
【0011】
印刷工程より入荷した折り丁は、丁合工程2に搬入される。
丁合工程2では、その折り丁ごとに積み重ねられたボックス2aの下部より折り丁を1枚ずつサッカー(図示せず)により吸着してロータリー式又はスイング式のグリッパ(図示せず)で挟持する。そして、その下側には、回転ローラ2bにより駆動される丁合送りチェーン2cが設けられており、この丁合送りチェーン2cに折り丁を落とす。これを連続して行い、刷本Bの丁合作業をする。
【0012】
丁合された刷本Bは、その背部が回転ローラ2bと搬出ローラ2dにより挟持され、次工程の仮綴じ装置10側に搬入される。仮綴じ装置10は、丁合された刷本B(図1中、斜線部)の背部に針を貫通させることにより刷本Bの折り丁間を仮綴じする。
仮綴じ装置10から搬出された刷本Bは、次工程のミシン綴じ工程3に送られる。ミシン綴じ工程3は、中綴じの針金の代わりに糸で刷本Bの天地を連続して糸綴じする。そして、刷本Bは、ミシン綴じ工程3から後処理工程4に送られる。後処理工程4には、丁合工程2と同様に回転ローラ4aにより駆動される送りチェーン4bが設けられおり、刷本Bは、搬入ローラ4cから送りチェーン4bに送られ、糸切り処理等される。
【0013】
次に、製本機1の仮綴じ装置10について説明する。図2は、図1の仮綴じ装置10を詳細に示す側面図であり、図3は、図2において刷本搭載部20を除いた状態を示す図である。また、図4は、仮綴じ装置10を示す正面図(図2中、A方向矢視図)である。
仮綴じ装置10において、刷本搭載部20は、刷本Bの搬送方向に延在する断面ハ字状の板状体からなり、上端空隙21を有している。
【0014】
また、直進駆動装置11上には支持台12が取り付けられている。さらにまた、直進駆動装置11の両側には支持軸13が固定されており、この支持軸13には、支持台12の底面側に設けられたベアリング12aが摺動自在に取り付けられている。これにより、支持台12は、直進駆動装置11の駆動により刷本Bの搬送方向(図2中、左右方向)に移動可能に支持されている。
刷本検出部14は、丁合工程2の回転ローラ2bと搬出ローラ2dにより挟持された刷本Bの先端部を光学的に検知するタイミングセンサであり、刷本搭載部20への刷本Bの搬入を検出するためのものである。刷本検出部14は、刷本搭載部20の各板状体の上方に取り付けられている。また、この刷本検出部14が固定されたブラケット15は、支持台12上に固定されたブラケット16の上端部に固定されている。
【0015】
クランプ部30は、刷本搭載部20に搭載された刷本Bの背部を刷本搭載部20の上端空隙21を介して上下側から挟持可能であり、かつ刷本Bの搬送方向に移動可能に設けられている。
クランプ部30の立設部31は、支持台12上においてブラケット16と対向する側の外縁部に立設されるとともに上端部31aが刷本搭載部20の上端空隙21から所定量突出するように配置された略T字状の板状体である。ガイド32は、立設部31と支持台12とを連結固定するためのものである。
【0016】
クランパー33(33a及び33b)は、ゴム等からなり、立設部31の上端部31aと所定間隔を介して対向配置され、シリンダー34に取り付けられている。クランパー33は、シリンダー34の駆動により上下方向に移動して立設部31の上端部31aに接近・離反自在であり、クランパー33が立設部31の上端部31a側に移動されることにより、クランパー33と立設部31の上端部31aとで刷本搭載部20上に搭載された刷本Bの背部を挟持する。なお、クランパー33の下面部及び立設部31の上端部31aは、それぞれ略逆V字状の凹凸断面形状をなし、刷本Bの背部を確実に挟持するように形成されている。
【0017】
また、立設部31の刷本搬送方向前方側には、仮打ちユニット部40が取り付けられている。これにより、仮打ちユニット部40は、クランプ部30とともに刷本Bの搬送方向に移動可能である。仮打ちユニット部40の仮打ち針41は、略槍形の先端を有し、シリンダー42により上下方向に駆動され、立設部31に形成した穴31b(図3)を貫通して立設部31の上端部31aから突出可能である。
【0018】
以上の構成からなる仮綴じ装置10においては、刷本Bは、丁合工程2の搬出ローラ2dにより仮綴じ装置10側に送られてくると、刷本搭載部20上に搭載される。また、このときに、刷本検出部14は刷本Bの先端部を検知する。
そして、刷本Bの先端部を検知した時からの経過時間と刷本Bの搬出ローラ2dによる搬送速度とにより算出される刷本Bの搬送距離に基づき、刷本Bが搬出ローラ2dから外れると同時に、搬出ローラ2dによる搬送速度と同一速度で刷本Bを搬送するように制御する。
【0019】
すなわち、刷本検出部14による刷本Bの検出結果に基づいて、刷本Bが搬出ローラ2dから外れると同時にシリンダー34を駆動し、クランパー33を立設部31の上端部31a側に移動させ、クランパー33と立設部31の上端部31aとで刷本Bの背部を挟持する。また、この挟持と同時に直動駆動装置11を駆動し、支持台12を刷本Bの搬送方向に移動させる。これに伴い、立設部31やクランパー33が同時に移動されるので、挟持した刷本Bを刷本搭載部20上で搬送することができる。よって、刷本Bは、搬出ローラ2dから外れた場合であっても、停止することはなく連続して搬送される。
【0020】
また、クランパー33が刷本Bの背部を挟持した後に、シリンダー42を駆動して仮打ち針41を上下方向に1回だけ移動させる。これにより、仮打ち針41が刷本Bの背部を貫通する。なお、仮打ち針41を含む仮打ちユニット部40は、立設部31に取り付けられているため、刷本Bとともに搬送される。よって、仮打ち針41が刷本Bを貫通するときは、刷本Bと仮打ち針との間の相対速度は0であるので、仮打ち針41を上下方向に移動させても何ら問題はない。また、クランパー33bは、仮打ち針41が刷本Bの背部を貫通した後の仮打ち針41の先端部の受けとなる。
【0021】
図5は、仮打ち針41が刷本Bの背部を貫通したときの状態を詳細に示す断面図である。仮打ち針41が刺されると開口が形成されるが、その開口の周囲部は、図5に示すように上方向に抜きだれる。この抜きだれにより、刷本Bの折り丁同士が一定力で仮綴じされる。
なお、仮打ち針41による仮綴じ位置は、背部のどの位置であっても良いが、天側近傍又は地側近傍であれば、仕上げ断裁時に切り落とされるので、仮綴じ位置が目立つことがなくなり、好ましい。
【0022】
以上の仮綴じは、刷本Bが搬送終端位置(図2中、2点鎖線部)に到達するまでに行う。この位置に刷本Bが到達すると同時に、シリンダー34を駆動してクランパー33による刷本Bの挟持を解除する。また、刷本Bがこの位置まで到達すると、刷本Bの背部天側又は地側は、次工程であるミシン綴じ工程3の搬送ローラ3a及び3b(図1)により挟持される。
そして、直動駆動装置11を駆動して、刷本Bの搬送方向と反対方向に支持台12を移動させ、初期位置まで戻す。なお、次の刷本Bが丁合工程2側から仮綴じ装置10に搬入されたときは、上述の動作を繰り返して刷本Bを仮綴じする。
【0023】
ミシン綴じ工程3では、搬送ローラ3a及び3bにより刷本Bの背部が上下側から挟持され、搬送ローラ3a及び3bが間欠回転駆動するとともに、この駆動に連動してミシンユニット部3cがミシン針を刷本Bの背部の上下方向に駆動し、刷本Bの背部を天側から地側に向かって連続してミシン綴じする。
刷本Bのミシン綴じの終了後も、刷本Bは、回転ローラ3d及び3eにより挟持され、後処理工程4側に搬出される。そして、刷本Bは、後処理工程4の搬入ローラ4cにより挟持され、送りチェーン4bにより搬送される。
【0024】
上述の動作により、刷本Bを仮綴じした後にミシン綴じ工程3においてミシン綴じを行うので、ミシン綴じ時に刷本を高速で間欠移動させても折り丁間のずれが生じない。これにより、短期間の製本が可能になる。また、折り丁間のずれを防止することで、刷本Bの見開きページにおいて左右両側の絵柄等がのど部でずれることをなくし、刷本Bの品質を向上させることができる。
【0025】
(第2実施形態)
図6は、本発明を適用した製本機の第2実施形態(製本機1A)を示す概略側面図である。また、図7は、図6の仮綴じ装置10Aを詳細に示す側面図であり、図8は、図7において刷本搭載部20を除いた状態を示す図である。さらにまた、図9は、仮綴じ装置10Aを示す正面図(図7中、C方向矢視図)である。第2実施形態は、上述の第1実施形態と比較して、仮打ちユニット部40Aが異なり、その他については上記第1実施形態と略同一である。
【0026】
第2実施形態の刷本搭載部20の板状体の一部には、穴22(図9)が形成されており、この穴22を介して仮打ちユニット部40Aの雄型43と雌型44とが対向配置されている。これらの雄型43及び雌型44は、刷本Bを一定形状に型抜きするものである。型抜き形状としては、例えば表面を略コ字状に抜いて舌状片を形成するとともに下方に折り曲げたものがあげられる。
雄型43は、シリンダー45に固定されており、シリンダー45の駆動により雌型44に対して接近・離反する。シリンダー45は、支持台12上のブラケット16に固定されている。一方、雌型44は、立設部31と支持台12とを連結するガイド32に固定されている。
【0027】
刷本Bが刷本搭載部20上に搬送されると、第1実施形態での仮打ち針41の上下駆動と同様のタイミングでシリンダー45が駆動され、雄型43が雌型44側に移動して雄型43が刷本Bの平部を型抜きする。これにより、図10に示すように、刷本Bの平部が内方向に抜きだれる。この抜きだれにより、刷本Bの折り丁同士が一定力で仮綴じされる。
【0028】
なお、第2実施形態では、刷本Bの平部を型抜きして仮綴じするので、刷本Bの平部のうちの天側近傍又は地側近傍を型抜きし、仕上げ断裁時に切り落とすようにする必要がある。
また、第2実施形態のように刷本Bの平部を仮綴じすれば、後工程であるミシン綴じ工程3において、平部のばたつきが防止される。
【0029】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)第2実施形態において、仮打ちユニット部40Aは、刷本Bの一方の平部を型抜きするようにしたが、仮打ちユニット部40Aを刷本Bの両平部側に設け、両側を仮綴じするようにしても良い。
(2)第1実施形態における仮打ち針41や、第2実施形態における雄型43の抜き型は、いかなる形状であっても良い。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、刷本を仮綴じした後にミシン綴じを行うので、ミシン綴じ時に刷本を高速で間欠搬送しても刷本の折り丁間のずれがなくなる。これにより、製本効率を高めることができ、また、刷本の見開きページにおいて、左右両側の絵柄等がのど部でずれることをなくし、刷本の品質向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した製本機の第1実施形態を示す概略側面図である。
【図2】図1の仮綴じ装置を詳細に示す側面図である。
【図3】図2において刷本搭載部を除いた状態を示す図である。
【図4】仮綴じ装置を示す正面図(図2中、A方向矢視図)である。
【図5】仮打ち針が刷本の背部を貫通したときの状態を詳細に示す断面図である。
【図6】本発明を適用した製本機の第2実施形態を示す概略側面図である。
【図7】図6の仮綴じ装置を詳細に示す側面図である。
【図8】図7において刷本搭載部を除いた状態を示す図である。
【図9】仮綴じ装置を示す正面図(図7中、C方向矢視図)である。
【図10】雄型により刷本の平部を型抜きした状態を詳細に示す図である。
【符号の説明】
1、1A 製本機
2 丁合工程
3 ミシン綴じ工程
4 後処理工程
10 仮綴じ装置
14 刷本検出部
20 刷本搭載部
21 上端空隙
22 穴
30 クランプ部
31 立設部
32 ガイド
33(33a、33b) クランパー
34 シリンダー
40、40A 仮打ちユニット部
41 仮打ち針
42 シリンダー
43 雄型
44 雌型
45 シリンダー
B 刷本
Claims (3)
- 複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本をミシン綴じ前に仮綴じする製本機の仮綴じ装置であって、
刷本の搬送方向に延在する断面ハ字状の上端空隙を設けた板状体からなる刷本搭載部と、
前記仮綴じ装置への刷本の搬入を検出する刷本検出部と、
前記刷本搭載部に搭載された刷本の背部を前記刷本搭載部の上端空隙を介して上下側から挟持可能であり、かつ刷本の搬送方向に移動可能なクランプ部と、
前記刷本搭載部の前記上端空隙を上下移動する仮打ち針を有し、前記クランプ部とともに刷本の搬送方向に移動可能な仮打ちユニット部とを備え、
前記刷本検出部による刷本の検出結果に基づいて前記クランプ部により刷本の背部を挟持し、前記クランプ部を刷本の搬送方向に移動させることにより前記刷本搭載部上の刷本を連続搬送するとともに、その連続搬送中に前記仮打ちユニット部の前記仮打ち針を刷本の背部に貫通させることを特徴とする製本機の仮綴じ装置。 - 請求項1に記載の製本機の仮綴じ装置において、
前記仮打ちユニット部の前記仮打ち針を刷本の背部の天側近傍又は地側近傍に貫通させることを特徴とする製本機の仮綴じ装置。 - 複数枚の折り丁を積み重ねて丁合した刷本をミシン綴じ前に仮綴じする製本機の仮綴じ装置であって、
刷本の搬送方向に延在する断面ハ字状の上端空隙を設けた板状体からなり、少なくとも一方側の板状体に穴が形成された刷本搭載部と、
前記仮綴じ装置への刷本の搬入を検出する刷本検出部と、
前記刷本搭載部に搭載された刷本の背部を前記刷本搭載部の上端空隙を介して上下側から挟持可能であり、かつ刷本の搬送方向に移動可能なクランプ部と、
前記刷本搭載部の前記穴を介して対向配置された雄型と雌型とを有し、前記クランプ部とともに刷本の搬送方向に移動可能な仮打ちユニット部とを備え、
前記刷本検出部による刷本の検出結果に基づいて前記クランプ部により刷本の背部を挟持し、前記クランプ部を刷本の搬送方向に移動させることにより前記刷本搭載部上の刷本を連続搬送するとともに、その連続搬送中に前記仮打ちユニット部の前記雄型及び前記雌型により刷本の平部の天側近傍又は地側近傍を型抜きすることを特徴とする製本機の仮綴じ装置。
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