JP4021781B2 - ヘルメットのシールド取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動二輪車に乗車するときに装着するヘルメットのシールド取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヘルメットの前面側に開口するフェース部はシールドにより開閉可能に覆われる。このシールドは、ヘルメット本体のフェース部両側の取付部に回転可能で且つ着脱可能に取付られる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
従来のヘルメットのシールド取付構造は、回転機構部や回転をロックしてシールドを閉位置に保持する機構及びその解除部が別々に形成され構成が複雑になるとともに、これらの取付部を別部品のカバー部材で覆っているため、部品点数が多くなって製造や組立てが面倒になり、また外観上も好ましくない。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−77520号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術を考慮したものであって、構成を簡素化し外観を損なうことなく容易にしかも確実に開閉操作や着脱操作ができるヘルメットのシールド取付構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、ヘルメット本体前面のフェース部を開閉可能に覆うシールドを該ヘルメット本体両側の取付部に回転可能かつ着脱可能に取付けたヘルメットのシールド取付構造において、前記取付部のシールド側又はヘルメット本体側のいずれか一方に軸部材、他方に該軸部材が嵌合する第1の回転ガイドを設け、該軸部材又は第1の回転ガイドのいずれか一方に鍔部材、他方に該鍔部材が引っ掛かる係止片を設け、前記第1の回転ガイドに連続して前記軸部材が直線状にスライドしてシールドをヘルメット本体に対し着脱させるための着脱ガイドを形成し、この着脱ガイドの端部近傍に、前記シールドがヘルメット本体に装着された位置で前記鍔部材が係止して軸部材を第1の回転ガイド内に保持するためのストッパー突起を前記係止片に設け、前記取付部の回転中心部をシールドの外側から押圧することにより前記鍔部材とストッパー突起との係合が外され、シールドがヘルメット本体から取外し可能となることを特徴とするヘルメットのシールド取付構造を提供する。
【0007】
この構成によれば、相互に嵌合して回転可能な軸部材と第1の回転ガイドによりシールドがヘルメット本体に対し回転可能に取付けられ、この第1の回転ガイドに連続して設けた着脱ガイドに沿ってシールドがスライドしてヘルメット本体に対し着脱可能になる。この軸部材又は第1の回転ガイドと一体形成した鍔部材及び係止片により軸部材及び第1の回転ガイド同士を軸方向に固定保持して簡単な構造により抜け止め機能が得られる。この第1の回転ガイドに連続して形成された着脱ガイドによりシールドを着脱操作するときに軸部材を回転ガイドに導入又は回転ガイドから取り出す。これにより、コンパクトな構成でシールドの回転構造と着脱構造を形成することができる。この着脱ガイド端部の回転ガイドとの間の境界部に形成されたストッパー突起により軸部材が第1の回転ガイド内に保持される。シールド取付部の外側からシールドを押圧することにより、ストッパー突起と鍔部材の係合が外れてシールドをヘルメット本体から取外し可能になる。これにより、簡単な構成で容易にシールドの着脱操作ができる。
【0008】
好ましい構成例では、前記取付部の外面は前記シールド単体のみで覆われたことを特徴としている。
【0009】
この構成によれば、本発明では、上記のように取付部の構成がコンパクトになっているため、取付部外面をシールド自体で覆うことにより、別部材のカバーを省略することができ、部品点数が減少して製造や組立てが容易にできる。
【0010】
好ましい構成例では、前記第1の回転ガイドと同心円の円弧に沿って前記シールドの開閉動作をガイドする第2の回転ガイドをシールド側又はヘルメット本体側のいずれか一方に形成し、他方にこの第2の回転ガイドに沿ってスライドする爪部材を形成し、該爪部材が係止して摺動するガイド片を前記第2の回転ガイドに設けたことを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、上記のように軸部材と第1の回転ガイドが相互に回転してシールドを開閉動作させるとともに、ヘルメット本体又はシールドのいずれか一方にこの第1の回転ガイドと同軸の円弧に沿って第2の回転ガイドが形成され、他方に形成した爪部材がこれに沿ってガイドされてスライドするため、シールドの回転動作が確実にガイドされ不安定にならず堅固に保持された状態で円滑な回転動作が達成され、シールド開閉動作の操作感覚が向上する。
【0012】
好ましい構成例では、前記第2の回転ガイドのガイド片の端部近傍に、シールドが閉じた位置で前記爪部材が係止してシールドを閉状態に保持するためのストッパー突起を有し、シールド閉状態で該シールドの取付部を外側から押圧することにより前記爪部材がストッパー突起から外れてシールドを開く方向に回転可能にすることを特徴としている。
【0013】
この構成によれば、第2の回転ガイドに備わるストッパー突起に爪部材が係止してシールドを閉状態にロックするため、第1の回転ガイドより半径方向外側に位置する第2の回転ガイドにより、大きなモーメントで回転抑止力を作用させることができ、確実にシールドをロックすることができ、走行風等によりシールドが押し開かれることを確実に防止できる。
【0014】
好ましい構成例では、前記第1及び第2の回転ガイドを取付板上に一体成型してヘルメット本体と別体の取付部材を形成し、この取付部材をヘルメット本体の前記取付部に固定するとともに、この取付部材に対向する位置のシールドの内面に前記軸部材及び爪部材を設けたことを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、第1及び第2の回転ガイドを例えばモールド成型等により取付板と一体に成型した取付部材をヘルメット本体に固定することにより、ヘルメット本体の成型作業が容易になるとともに、シールド取付部の組立て作業が容易にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係るヘルメットのシールド全閉状態を示す側面図である。
ヘルメット1は、ヘルメット本体2と、その前面に開口するフェース部3を開閉可能に覆うシールド4とにより構成される。シールド4は、その左右両端(図は左端部のみを示す)がヘルメット本体2の取付部5に回転可能で且つ着脱可能に取付けられる。ヘルメット本体2には、2本のネジ7により取付部材6が固定され、この取付部材6が取付部5を形成する。取付部5の外面側は、シールド4のみで覆われ別体のカバーは備わらない。すなわち、取付部材6及びその周縁全体がシールド4のみで覆われる。これにより、滑らかに一体成型されたシールド4によりヘルメットの前面から側面全体を覆って外観を向上させるとともに、走行風に対する抵抗や空気の乱れ及び乱流による異音の発生を防止することができる。この場合、シールド4とヘルメット本体2の境界部の外面は滑らかな同一面とすることが望ましい。
【0017】
シールド4の内面側には、後述のように、一対の軸部材8が形成される。この軸部材8が嵌合する第1の回転ガイド9が取付部材6に形成される。軸部材8の回転軸C1とヘルメット本体側の回転軸(第1の回転ガイド9の中心)C2は一致している。第1の回転ガイド9に連続してシールド4をスライドさせて着脱するための着脱ガイド10が形成される。取付部材6にはさらに、後述のように、第1の回転ガイド9と同軸の円弧に沿って第2の回転ガイド11が形成される。この第2の回転ガイドに係合する爪部材15がシールド4に設けられる。シールド4は、第2の回転ガイド11に設けた全閉側の係止凹み12により後述のようにこの全閉位置に保持される。
【0018】
図2は、図1のヘルメットのシールドの全開状態を示す側面図である。
図示したように、シールド4は回転軸C1,C2廻りに回転されて持ち上げられ、ヘルメット本体2のフェース部3が開く。シールド4は、第2の回転ガイド11に設けた全開側の係止凹み13により後述のようにこの全開位置に保持される。この状態から矢印Aのようにシールド4をヘルメット本体2から引抜いて取り外すことができる。
【0019】
図3は、シールドをヘルメット本体の取付部から外した状態の側面図である。
図示したように、シールド4の軸部材8がヘルメット本体2側の第1の回転ガイド9から外れ、着脱ガイド10の端部に位置している。軸部材8の回転軸C1は、ヘルメット本体2側の回転軸である第1の回転ガイド9の回転軸(中心)C2からずれている。この状態から矢印Bのようにシールド4を押し込むことにより、軸部材8が着脱ガイド10に沿ってスライドし、第1の回転ガイド9内に収まって図2の全開位置に装着される。
【0020】
図4は、シールド4の端部内面側の斜視図である。図5は、図4のシールド端部をその外面側から見た構成説明図である。
樹脂モールド成型により、シールド4の端部に一対の軸部材8が形成される。この軸部材8,8同士は、同一円の対向する円弧部分により形成され、上端部の外縁側に鍔部材14が形成される(図4)。この軸部材8よりも幾分内側(ヘルメット前面側)に断面略L字状の爪部材15が一体に成型される。この爪部材15の内面側に凸部16が形成される。爪部材15の背面にリブ15aが形成される。
【0021】
図6は、取付部材の斜視図である。図7は、図6の取付部材の形状説明図である。
取付部材6は、取付板18上に第1の回転ガイド9とこれに連続する着脱ガイド10及び第2の回転ガイド11を樹脂モールド成型で形成した一部品の一体成型品である。第1の回転ガイド9の中心部及び取付板18の下端部の2ヵ所にネジ7(図1)用の取付孔19が形成される。
【0022】
第1の回転ガイド9は、内周面が略円形に形成されたガイド壁20と、このガイド壁20の上端部の内側に突出する係止片21,22とを有する。対向する2つの係止片21,21の着脱ガイド10寄りの端部にストッパー突起23が形成される。このガイド壁20内にシールド4の軸部材8(図4)が嵌合し、軸部材8の回転動作中、その鍔部材14が係止片21,22に引っ掛かって軸方向に相互に保持され抜け止めされる。
【0023】
着脱ガイド10は、シールド4の2つの軸部材8(図4)がスライドする2本のスライド溝10aからなる。軸部材8をこのスライド溝10aの端部に配置した状態(図3の状態)から軸部材8をスライド溝10aに沿ってスライドさせ、第1の回転ガイド9内に押し込む。これにより、シールド4が前述の図2の全開位置にセットされる。このとき、軸部材8の鍔部材14がストッパー突起23を乗り越えて第1の回転ガイド9内に収納されるため、軸部材8の回転動作中、この軸部材8は第1の回転ガイド9内に保持され抜け出ることはない。
【0024】
第2の回転ガイド11は、第1の回転ガイド9のガイド壁20と同心円の円弧からなるガイド壁24と、このガイド壁24の内側の下面側に形成されたガイド溝26と、ガイド壁24に対向して形成されたガイド片25とにより構成される。ガイド片25の両端部には係止凹み12,13が形成される。ガイド片25の奥側(係止凹み12側)にストッパー突起27が形成される。ガイド溝26は、入口部26bから終端部26cまで連続して形成され、その中間部が凹んで一段低い段差部26aが形成される。
【0025】
シールド4の爪部材15(図4)がこの第2の回転ガイド11のガイド溝26内をスライドする。ガイド壁24の入口部26b側の内面に、爪部材15のリブ15a(図5)が係止する突起(不図示)を設けて、シールドを開状態に保持する作用を付加してもよい。
【0026】
シールド4をヘルメット本体2にセットする前の外れた状態では、図3に示すように、爪部材15は、ガイド溝26から外れた位置にある。この状態からシールド4を押し込んで(矢印B)ヘルメット本体2に取付けた全開位置では、図2に示すように、爪部材15はガイド溝26の入口部26bに移動する。このとき、爪部材15の凸部16(図4)が、ガイド片25の入口側の係止凹み13に係止するため、シールド4は全開状態に保持される。
【0027】
この状態からシールド4を閉じる方向に押し下げると、爪部材15の屈曲した端部の端片15b(図5)がガイド片25の下面(図6)を移動しながら、この爪部材15の凸部16がガイド片25に摺接してガイドされる。このときさらに爪部材15の背面側のリブ15aがガイド壁24に摺接してガイドされるように形成してもよい。
【0028】
シールド4を閉方向に回転させると、爪部材15がガイド片25端部のストッパー突起27を乗り越えて終端部26cに達する。この位置で爪部材15の端片15bがこのストッパー突起27に係止するとともに、凸部16が係止凹み12に係止してシールド4が全閉状態に保持される。
【0029】
シールド4を開く場合には、一旦シールド4を外側から押圧することにより、爪部材15の端片15bをストッパー突起27から外して段差部26a内にガイドして回転させる。これにより、爪部材15がガイド溝26内を開方向にスライドする。
【0030】
なお、ストッパー突起27は、左右いずれか一方の取付部材6にのみ形成してもよい。
【0031】
図8は、シールドを外した状態の取付部の構成を示す。
この状態は、前述の図3のシールド取外し状態(シールド取付準備状態)と同じである。図示したように、シールド4の軸部材8が取付部材6の着脱ガイド10の入口部に嵌め込まれ、爪部材15は、ガイド溝26の入口部26bから僅かに外れた位置にある。
【0032】
図9は、シールドの取付完了直前状態を示す。
図示したように、図8の状態からシールド4が矢印Bのようにスライドし、シールド4の軸部材8が第1の回転ガイド9に嵌り込む直前の位置に達し、爪部材15がガイド溝26の入口部26bにほぼ達している。
【0033】
図10は、シールドの取付完了状態を示す。
この状態は、前述の図2のシールド全開状態と同じである。図示したように、シールド4の軸部材8が第1の回転ガイド9内に完全に嵌合し、爪部材15は、その凸部16がガイド片25の係止凹み13に係止してシールドが全開位置に保持されている。
【0034】
図11は、図10の状態からシールドをある程度回転した状態を示す。
図示したように、シールド4を回転軸C1,C2を中心に矢印Dのように開く方向に回転させる。これにより、シールド4の軸部材8が第1の回転ガイド9内で回転するとともに、爪部材15が第2の回転ガイド11のガイド溝26に沿って、入口部26bから終端部26cに向かってスライドする。
【0035】
図12は、シールドの爪部材がストッパー突起を乗り越す途中の状態を示す。
図示したように、シールド4の爪部材15の端片15b(図4参照)がガイド片25に形成したストッパー突起27(図6参照)を乗り越える。
【0036】
図13は、シールドの爪部材がストッパー突起を乗り越えたシールド全閉状態を示す。
この状態は、前述の図1のシールド全閉状態と同じであり、爪部材15はガイド溝26の終端部26cに達し、凸部16がガイド片25の係止凹み12に嵌って全閉位置ロックされる。
【0037】
図14は、シールドの装着動作を順番に示す説明図である。分かり易くするために、図は前記各図のD−D断面をシールドを上側、ヘルメット本体を下側にして描いたものである。
【0038】
(A)は、シールド4の軸部材8(鍔部材14)を着脱ガイド10端部のガイド溝10a上に配置した状態(図8の状態)である。
(B)は、(A)の位置でシールド4を押圧して軸部材8を鍔部材14とともにガイド溝10a上に押し下げた状態を示す。
(C)は、軸部材8を押し下げた状態でガイド溝10上をスライドさせ、係止片21のストッパー突起23通過させている状態(図9の状態)である。
(D)は、軸部材8の鍔部材14がストッパー突起23を乗り越えて第1の回転ガイド9内に嵌り込んだ状態(図10の状態)である。
【0039】
図15は、シールド全閉状態から開く方向に操作するときの爪部材の動きを順番に示す説明図である。図は前記各図のE−E断面を示している。
(A)は、シールド全閉状態(図13の状態)を示す。シールド4の爪部材15の端片15bがガイド片25のストッパー突起27に係止してガイド溝26の終端部26cに乗り上げた全閉状態を示している。
(B)は、シールドを押圧しながら開く方向に回転させている状態(図12の状態)を示す。図示したように、爪部材15の端片15bがガイド溝26の段差部26a上に押し下げられてストッパー突起27を越える。
(C)は、爪部材15がストッパー突起27を乗り越えた後、そのままガイド溝26に沿って開く方向にスライドしている状態(図11の状態で逆方向にスライドしている状態)を示す。
【0040】
図16は、前記各図でのC−C断面での動作の説明図である。
(A)は、シールド4の軸部材8を着脱ガイド10の端部(図6参照)に嵌め合せてセットした状態(図8の状態)を示す。
(B)は、(A)の位置でシールド4をヘルメット本体側に押圧した状態を示す。この押し下げた状態でシールド4をガイド溝10a(図6参照)に沿ってスライドさせることにより、前述のように軸部材8がストッパー突起23を乗り越えて第1の回転ガイド9内に嵌り込む。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、相互に嵌合して回転可能な軸部材と第1の回転ガイドによりシールドがヘルメット本体に対し回転可能に取付けられ、この第1の回転ガイドに連続して設けた着脱ガイドに沿ってシールドがスライドしてヘルメット本体に対し着脱可能になる。この軸部材又は第1の回転ガイドと一体形成した鍔部材及び係止片により軸部材及び第1の回転ガイド同士を軸方向に固定保持して簡単な構造により抜け止め機能が得られる。この第1の回転ガイドに連続して形成された着脱ガイドによりシールドを着脱操作するときに軸部材を回転ガイドに導入又は回転ガイドから取り出す。これにより、コンパクトな構成でシールドの回転構造と着脱構造を形成することができる。この着脱ガイド端部の回転ガイドとの間の境界部に形成されたストッパー突起により軸部材が第1の回転ガイド内に保持される。シールド取付部の外側からシールドをヘルメット本体側に押圧することにより、ストッパー突起と鍔部材の係合が外れてシールドをヘルメット本体から取外し可能になる。これにより、簡単な構成で容易にシールドの着脱操作ができる。
【0042】
また、前記取付部の外面は前記シールド単体のみで覆われた構成によれば、本発明では、上記のように取付部の構成がコンパクトになっているため、取付部外面をシールド自体で覆うことにより、別部材のカバーを省略することができ、部品点数が減少して製造や組立てが容易にできる。
【0043】
また、前記第1の回転ガイドと同心円の円弧に沿って前記シールドの開閉動作をガイドする第2の回転ガイドをシールド側又はヘルメット本体側のいずれか一方に形成し、他方にこの第2の回転ガイドに沿ってスライドする爪部材を形成し、該爪部材が係止して摺動するガイド片を前記第2の回転ガイドに設けた構成によれば、上記のように軸部材と第1の回転ガイドが相互に回転してシールドを開閉動作させるとともに、ヘルメット本体又はシールドのいずれか一方にこの第1の回転ガイドと同軸の円弧に沿って第2の回転ガイドが形成され、他方に形成した爪部材がこれに沿ってガイドされてスライドするため、シールドの回転動作が確実にガイドされ不安定にならず堅固に保持された状態で円滑な回転動作が達成され、シールド開閉動作の操作感覚が向上する。
【0044】
また、前記第2の回転ガイドのガイド片の端部近傍に、シールドが閉じた位置で前記爪部材が係止してシールドを閉状態に保持するためのストッパー突起を有し、シールド閉状態で該シールドの取付部を外側から押圧することにより前記爪部材がストッパー突起から外れてシールドを開く方向に回転可能にする構成によれば、第2の回転ガイドに備わるストッパー突起に爪部材が係止してシールドを閉状態にロックするため、第1の回転ガイドより半径方向外側に位置する第2の回転ガイドにより、大きなモーメントで回転抑止力を作用させることができ、確実にシールドをロックすることができ、走行風等によりシールドが押し開かれることを確実に防止できる。
【0045】
また、前記第1及び第2の回転ガイドを取付板上に一体成型してヘルメット本体と別体の取付部材を形成し、この取付部材をヘルメット本体の前記取付部に固定するとともに、この取付部材に対向する位置のシールドの内面に前記軸部材及び爪部材を設けた構成によれば、第1及び第2の回転ガイドを例えばモールド成型等により取付板と一体に成型した取付部材をヘルメット本体に固定することにより、ヘルメット本体の成型作業が容易になるとともに、シールド取付部の組立て作業が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のシールド全閉状態のヘルメットの側面図。
【図2】 図1のヘルメットのシールドの全開状態を示す側面図。
【図3】 シールドをヘルメット本体の取付部から外した状態の側面図。
【図4】 シールドの端部内面側の斜視図。
【図5】 図4のシールド端部をその外面から見た構成説明図。
【図6】 取付部材の斜視図。
【図7】 図6の取付部材の形状説明図。
【図8】 シールドを外した状態の取付部の構成図。
【図9】 シールドの取付完了直前状態を示す構成図。
【図10】 シールドの取付完了状態を示す構成図。
【図11】 図10の状態からシールドをある程度回転した状態を示す構成図。
【図12】 シールドの爪部材がストッパー突起を乗り越す途中状態の説明図。
【図13】 シールドの爪部材がストッパー突起を乗り越えたシールド全閉状態を示す説明図。
【図14】 シールドの装着動作を順番に示す説明図。
【図15】 シールド全閉状態から開く方向に操作するときの爪部材の動きを順番に示す説明図。
【図16】 装着ガイド部分の動作説明図。
【符号の説明】
1:ヘルメット、2:ヘルメット本体、3:フェース部、4:シールド、
5:取付部、6:取付部材、7:ネジ、8:軸部材、9:第1の回転ガイド、
10:着脱ガイド、10a:ガイド溝、11:第2の回転ガイド、
12:全閉側の係止凹み、13:全開側の係止凹み、14:鍔部材、
15:爪部材、15a:リブ、15b:端片、16:凸部、
17:型抜き用の孔、18:取付板、19:取付孔、20:ガイド壁、
21,22:係止片、23:ストッパー突起、24:ガイド壁、
25:ガイド片、26:ガイド溝、26a:段差部、26b:入口部、
26c:終端部、27:ストッパー突起、
C1:シールドの回転軸、C2:ヘルメット本体の回転軸。
Claims (5)
- ヘルメット本体前面のフェース部を開閉可能に覆うシールドを該ヘルメット本体両側の取付部に回転可能かつ着脱可能に取付けたヘルメットのシールド取付構造において、
前記取付部のシールド側又はヘルメット本体側のいずれか一方に軸部材、他方に該軸部材が嵌合する第1の回転ガイドを設け、
該軸部材又は第1の回転ガイドのいずれか一方に鍔部材、他方に該鍔部材が引っ掛かる係止片を設け、
前記第1の回転ガイドに連続して前記軸部材がスライドしてシールドをヘルメット本体に対し着脱させるための着脱ガイドを形成し、
この着脱ガイドの端部近傍に、前記シールドがヘルメット本体に装着された位置で前記鍔部材が係止して軸部材を第1の回転ガイド内に保持するためのストッパー突起を前記係止片に設け、
前記取付部の回転中心部をシールドの外側から押圧することにより前記鍔部材とストッパー突起との係合が外され、シールドがヘルメット本体から取外し可能となることを特徴とするヘルメットのシールド取付構造。 - 前記取付部の外面は前記シールド単体のみで覆われたことを特徴とする請求項1に記載のヘルメットのシールド取付構造。
- 前記第1の回転ガイドと同心円の円弧に沿って前記シールドの開閉動作をガイドする第2の回転ガイドをシールド側又はヘルメット本体側のいずれか一方に形成し、他方にこの第2の回転ガイドに沿ってスライドする爪部材を形成し、該爪部材が係止して摺動するガイド片を前記第2の回転ガイドに設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘルメットのシールド取付構造。
- 前記第2の回転ガイドのガイド片の端部近傍に、シールドが閉じた位置で前記爪部材に係止してシールドを閉状態に保持するためのストッパー突起を有し、シールド閉状態で該シールドの取付部を外側から押圧することにより前記爪部材がストッパー突起から外れてシールドを開く方向に回転可能にすることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のヘルメットのシールド取付構造。
- 前記第1及び第2の回転ガイドを取付板上に一体成型してヘルメット本体と別体の取付部材を形成し、この取付部材をヘルメット本体の前記取付部に固定するとともに、この取付部材に対向する位置のシールドの内面に前記軸部材及び爪部材を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載のヘルメットのシールド取付構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003053626A JP4021781B2 (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | ヘルメットのシールド取付構造 |
KR1020040013732A KR100594917B1 (ko) | 2003-02-28 | 2004-02-28 | 헬멧의 실드 부착 구조 |
Applications Claiming Priority (1)
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