JP4839373B2 - ヘルメットのシールド取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘルメットのシールド取付構造に関するものである。
フルフェースタイプのヘルメット等では、ヘルメット本体の正面に設けられた目出し用開口を開閉できるようにシールドが取り付けられているのが普通である。このシールドは、走行中に虫や小石がぶつかって傷や汚れがついたとき、或いは色やデザイン変更のときなどの交換ができるように、ヘルメット本体に対して簡単に着脱できるような取付構造になっている。
従来の取付構造としては、ヘルメット本体の左右両側に回動支持部が設けられ、シールドの左右両端部に左右の回動支持部に回動自在に係合する回動部が設けられて、これら回動支持部と回動部とが、ヘルメット本体に対してシールドの左右両端部を左右方向外方へ引き離す操作で離脱可能とされていると共に分離状態にあるシールドの左右両端部をヘルメット本体へ向けて左右方向内方(左右の対向方向)へ押し込む操作で係合可能とされたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
ところで、ヘルメットを被って通常の使用をしている最中(運転中など)にシールドが勝手に外れてしまわないよう、回動支持部と回動部とが係合している状態はロックできる構造としてあるが、上記従来の取付構造においてこのロックを外すには、ロック用の操作ツマミをヘルメット本体の外面に沿って下方へ押し下げるものとなっていた。そしてこの操作ツマミは、ヘルメット本体側に上下動自在な状態で取り付けられたものであった。
特公平7−35601号公報
上記した従来公知のシールド取付構造において、シールドをヘルメット本体から外すには操作ツマミを下方へ押し下げたまま、シールドの両端部を左右両外側へ引き離すようにしなければ、回動支持部から回動部を離脱させることができなかった。
この場合、ロック解除のために操作ツマミを操作する方向(上下方向)と、シールドの左右両端部をヘルメット本体から引っ張り出す方向(左右方向)とは全く異なるばかりでなく、操作者には、操作ツマミを操作した手指をヘルメット本体へ添えたまま(ヘルメット本体から手指を離すことなく)、シールドの左右両端部を把持した手全体としては左右外方へ引き離すという、非常に不自然で無理な動作(同じ手の手指を複雑且つ大股に広げるような動き)が要求される。そのため、シールドの着脱が非常にやり難いということがあった。
また、操作ツマミを設ける関係上、この操作ツマミを未操作位置へ付勢保持させるためのコイルスプリングなど、部品点数の多い構造にせざるを得ず、組み立てが面倒であると共に製作コストが高コストになるという欠点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、シールドの着脱が迅速且つ簡単に行えるようにしたヘルメットのシールド取付構造を提供することを目的とする。また本発明は、ヘルメットとしての組み立てが容易で且つ低コスト化が図れるようにしたヘルメットのシールド取付構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るヘルメットのシールド取付構造は、ヘルメット本体の左右両側に回動支持部が設けられ、ヘルメット正面をカバーするシールドにはその左右両端部に上記左右の回動支持部に対し回動自在な状態を保持して係合する回動部が設けられて、これら回動支持部と回動部とが係合離脱自在とされたものであって、回動支持部と回動部との相対間には、ヘルメット本体に対してシールドを開放位置へ跳ね上げた状態でシールドをヘルメット本体から前方斜め上方へ引き出す操作で離脱可能とし且つ分離状態にあるシールドをヘルメット本体へ向けて後方斜め下方へ押し込む操作で係合可能とするガイド手段が設けられており、シールドには、継続して押し続けたときにのみ左右の各回動部と回動支持部とを係合状態から離脱状態へと切替可能にするアンロック操作部が設けられている。
このように本発明においてシールドは、ヘルメット本体に対して開放位置へ跳ね上げた状態で着脱するものであり、またその着脱は、跳ね上げ状態にあるシールドをヘルメット本体から前方斜め上方へ引き出す操作で離脱可能とし、且つ分離状態にあるシールドをヘルメット本体へ向けて後方斜め下方へ押し込む操作で係合可能とする方向で行うようになっている。
そしてアンロック操作部は、シールドに対して設けられたものとしてあり、しかもこのアンロック操作部は、押し操作によって回動支持部と回動部との離脱、即ち、係合状態からのロック解除ができるようになっている。
このようなことから、ヘルメット本体からシールドを外す場合、操作者はまずシールドを開放位置へ跳ね上げたうえで、シールドの左右両端部へ左右の手を添え、この左右の手の手指で各アンロック操作部を押し操作し、そのままシールドをヘルメット本体の前方斜め上方へと引き出せばよいことになる。
このとき、シールドに添えた手とアンロック操作部を押し操作している手指とは一緒にヘルメット本体から離反させる動作となる。そのため、操作者は手指を複雑且つ大股に開かせる等といった不自然な動きを要求されたものではなく、極めて自然な動きによってシールドの着脱ができるものである。
アンロック操作部は、2本の並行するスリット(平行だけでなく非平行も含む)と、これら両スリットの一端部同士を繋ぐスリット連結部とでそれらによって片持ち状に囲まれる短冊状の弾性舌片を形成させ、この弾性舌片のスリット連結部寄りにシールド外面側で膨出するボタンを設けたものとするのが好適である。
このような構造にすることで、アンロック操作部を簡潔構造にでき、組み立ても容易に行えるようになる。また弾性舌片自体に未操作時の自己復帰力(弾性力)があるため、復帰用のバネなどは不要であり、部品点数を少なく抑えることができる。これらのことから低コスト化も図れる。
アンロック操作部のボタンは、回動部の近傍であって且つ回動部と回動支持部とが相対回動する中心からは偏心して位置付けとするのが好適である。
このようにすることで、ヘルメット本体に対してシールドを開放位置へ跳ね上げた状態にしなければ、シールドの着脱ができない、といった使い方を可能にできる。すなわち、シールドの着脱操作位置を制限できるので、誤った動作でシールドを外してしまうことの防止に繋がる。
ボタンは、ヘルメット本体に対してシールドを閉じ位置へ降ろした状態のときに正面から受ける空気抵抗を減少可能となる流面形として膨出形成されており、且つヘルメット本体に対してシールドを開放位置へ跳ね上げた状態ではヘルメット本体に対してシールドを着脱する方向性を指示する矢符形状に形成されたものとするのが好適である。
このようにすることで、シールドを閉じた状態での使用下(ヘルメットを被ってオートバイ等を運転する場合)において、風きり音の低減乃至解消が図れ、またシールドのガタツキも防止できる利点がある。しかも、ボタンの形成位置や矢符形状によって指し示す方向から、シールドの着脱位置やシールドの向きなどを理解できるので、その点でもシールドの着脱が容易になる。
シールドは、シールド本体とこれとは別部品化されたアンロック操作部とを互いに結合することによって形成するのが好適である。
すなわち、アンロック操作部を別部品化するものであって、これによりアンロック操作部の製作が容易となる。また万が一、アンロック操作部だけが破損した場合やシールド本体だけが破損した場合に、それらだけを個別に交換することができるようになり、維持費面での低コストが図れる。
本発明に係るヘルメットのシールド取付構造では、シールドの着脱が迅速且つ簡単に行えるようになる。またヘルメットとしての組み立てが容易で且つ低コスト化が図れるものとなる。
図1は本発明に係るシールド取付構造を具備して成るヘルメットの一実施形態を示した側面図である。 図2はヘルメット本体からシールドを外す過程を示した側面図である。 図3Aはヘルメット本体に設けられる回動支持部を示した側面図である。 図3Bは図3A中のA−A線断面図である。 図4Aはシールドに設けられる回動部をシールドの内側から示した側面図である。 図4Bは図4A中のB−B線矢視図である。 図4Cは図4A中のC−C線矢視図である。 図5Aは回動支持部と回動部との係合状態の側面図である。 図5Bは回動支持部と回動部との係合離脱の途中の状態の側面図である。 図5Cは回動支持部と回動部との離脱状態の側面図である。
符号の説明
1 ヘルメット
2 ヘルメット本体
3 シールド
5 回動支持部
6 回動部
8 アンロック操作部
27 ガイド手段
42 スリット
43 スリット連結部
44 弾性舌片
45 ボタン
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図5Cは本発明に係るシールド取付構造を具備して成るヘルメット1の一実施形態を示している。図1及び図2に示すように、ヘルメット1はヘルメット本体2とこのヘルメット本体2の正面をカバーするシールド3とを有している。シールド3は、例えばポリカーボネイト等のカーボンを含んだ透明乃至着色透明の樹脂、或いはハーフミラーやマジックミラーなどの処理が施された透明樹脂によって形成されている。
ヘルメット本体2の左右両側には回動支持部5が設けられ、シールド3の左右両端部には左右の回動支持部5に対し回動自在な状態を保持して係合する回動部6が設けられており、これら回動支持部5と回動部6との係合状態下において、ヘルメット本体2に対してシールド3を跳ね上げてヘルメット正面を開放したり、反対にシールド3を下げ降ろしてヘルメット正面を閉じたりできるようになっている。
なお、本実施形態のヘルメット本体2はフルフェース型としてあり、正面には顎ガード部2aが設けられ、これによって独立した開口となる目出し用開口7が形成されている。この目出し用開口7が、シールド3の上げ下げによって開閉されることになる。
回動支持部5と回動部6とは必要に応じて係合離脱自在とされており、シールド3に傷や汚れがついたとき、或いは色やデザイン変更のときなどにシールド3の交換が自由に行えるようになっている。このためシールド3には、この交換時に操作するアンロック操作部8が設けられている。
本発明に係るシールド取付構造において、シールド3の交換は、ヘルメット本体2に対してシールド3を開放位置へ跳ね上げたうえで行うことが限定されている。シールド3をヘルメット本体2から外す方向(即ち、回動支持部5から回動部6を離脱する方向)は、シールド3をヘルメット本体2から前方斜め上方へ引き出す方向としてあり、またヘルメット本体2に対してシールド3を取り付ける方向(即ち、回動支持部5へ回動部6を係合する方向)は、分離状態にあるシールド3をヘルメット本体2へ向けて後方斜め下方へ押し込む方向としてある。
回動支持部5は、図3A,図3Bに示すようにヘルメット本体2の外面上で短円筒状に突出するようになるボス部10と、このボス部10の突端部から径方向外方へ張り出す外フランジ部11と、ボス部10の中心から所定の径方向に沿って延びる係止舌片12と、ボス部10の中心から係止舌片12の先端までを半径としつつこの係止舌片12から上方へ円弧形に延びる係止継続壁13とを有している。
なお、本実施形態において回動支持部5はヘルメット本体2とは別部品として形成されたベース盤14に一体形成されたものとし、このベース盤14は、ボス部10の中央部を円形に凹ませて設けたネジ取付部15や、ボス部10の下方側へ離れた部位に設けたネジ取付部16へ取付ネジ17(図2にのみ示した)を差し込んで、ヘルメット本体2へ固定する構造としてある。
外フランジ部11はボス部10の全周に設けられたものではなく、上記したようにシールド3をヘルメット本体2から外したり取り付けたりするときの方向線(ボス部10の中心を通る仮想線とおいて以下これを「着脱軸線P」と言う:図2をも併せて参照)に対し、その両側に振り分けられるように1対(2つ)設けられている。
係止舌片12はボス部10側を根本としてボス部10内のネジ取付部15と繋がった状態にあり、延出方向の両側や先端側はフリーとされたもので、ボス部10の突出方向(筒軸方向)に沿って板バネ様に弾性変形自在となっている。
係止継続壁13はベース盤14に一体的に設けられており、係止舌片12とは異なって弾性変形は許容されていない。なお、ベース盤14には係止舌片12の先端及び係止継続壁13に面するようにして所定幅のカーブ溝18が形成されるようになっており、このカーブ溝18の両端で回動制限壁19を形成させるようになっている。この回動制限壁19の作用については後述する。
一方、図4A(シールド3の一端側を内側から見た図)に示すように、回動部6はシールド3の内面でリブ状に突出するハウジング部20と、このハウジング部20の突端部から径方向内方へ張り出す内フランジ部21と、ハウジング部20の中心から所定の径方向に離れた位置においてシールド3の内面で突出する係止片22とを有している。
ハウジング部20は半円周分の曲線部20aとこの曲線部20aの両端側で相互平行状に延び出す直線部20bとを有して馬蹄形に形成されているが、曲線部20aの中央部は2つに分断され、結果、曲線部20aの半分と片側の直線部20bとを組合せて成るものが対称配置で一対(2つ)設けられた状態となっている。
ハウジング部20は、直線部20bが上記着脱軸線Pと平行するように馬蹄形全体が傾いた配置とされている。曲線部20aの内径や直線部20bの相互間隔(図4C中にDで示した寸法)は回動支持部5の二つの外フランジ部11を同時にガタツキなく外嵌できる寸法として形成され、また両側の内フランジ部21の内法(図4C中にdで示した寸法)は回動支持部5のボス部10をガタツキなく外嵌できる寸法として形成されている。
係止片22は上記着脱軸線P上に配置されており、且つ、ハウジング部20の両曲線部20a内に回動支持部5のボス部10及び外フランジ部11が外嵌されるときに、係止舌片12の先端と係合する位置付け及び突出量とされている。
このようなことから、回動支持部5のボス部10及び外フランジ部11に対し、回動部6のハウジング部20(曲線部20a)及び内フランジ部21が外嵌されたとき、回動支持部5と回動部6とが回動自在にガイドされるようになり、また回動支持部5の外フランジ部11と回動部6の内フランジ部21との係合及び係止舌片12や係止継続壁13と係止片22との係合との共同作用により、回動支持部5と回動部6との外嵌状態が保持される(離脱防止される)ようになっている。
なお、回動支持部5を形成しているベース盤14には、ボス部10を取り囲むように周壁25が設けられており、ボス部10と周壁25との間に周溝26が形成されるようになっている。この周溝26は、着脱軸線Pに沿う方向で両方の側部が開通された状態にあり、この開通部分によって回動部6のハウジング部20がスライド状態で出入りできるようになっている。すなわち、この周溝26により、回動支持部5のボス部10と回動部6のハウジング部20との相対間に、回動支持部5に対する回動部6の係合離脱方向を規制するためのガイド手段27が形成されていることになる。
また回動支持部5には、上記した周壁25よりも更に外方側(ベース盤14の外周面側)にアーチ状に架け渡された板バネ部30が設けられ、この板バネ部30に対して半円状に突出する位置決め突起31が設けられている。従ってこの位置決め突起31は、板バネ部30によるバネ力を受けてボス部10の径方向に沿った弾性バックアップ作用を生じるようになっている。
これに対して回動部6には、回動支持部5のボス部10に回動部6のハウジング部20(曲線部20a)が外嵌されて両者が回動自在な状態にあるときに、回動支持部5の位置決め突起31の円周移動軌跡に沿うような位置付けで角度設定リブ32が設けられている。この角度設定リブ32は、位置決め突起31の半円形と巧く馴染んでこれと軽快に係合したり離脱したりできる半円形の位置決め凹部32aが複数並んで波形を呈するようになったものである。
従って、回動支持部5のボス部10に対して回動部6のハウジング部20が回動するとき、回動部6の位置決め突起31が板バネ部30の弾性バックアップ作用を受けつつ、回動支持部5の角度設定リブ32に対して各位置決め凹部32aに嵌ったり隣位へ乗り越えたりしながら移動するようになり、個々の位置決め凹部32a内にて位置決め状態が得られるものである。これにより、ヘルメット本体2に対するシールド3の跳ね上げ角度(開度)を適調節できることになる。
なお、この回動支持部5のボス部10に対して回動部6のハウジング部20が回動するときにあって、回動支持部5のベース盤14に設けられたカーブ溝18内を回動部6に設けられた係止片22が円弧移動するようになるが、シールド3の開閉は、カーブ溝18の両端の回動制限壁19に対して係止片22が当接することをもって規制されることになる。この規制範囲は、シールド3をヘルメット本体2に対して着脱する状態が開放側の上限とされ、シールド3でヘルメット本体2の目出し用開口7を全閉する状態が閉鎖側の下限とされている。
上記したように、シールド3(図4A参照)に対して設けられたアンロック操作部8は、回動支持部5と回動部6との離脱、即ち、係合状態からのロック解除ができるようにしたものであって、このアンロック操作部8を継続して押し続けたときにのみ、左右の回動部6と左右の回動支持部5とをそれぞれ係合状態から離脱状態へと切替可能にする。
本実施形態では、このアンロック操作部8が小型のプレート40をベースとする別部品として形成されたうえでシールド本体41へ結合され、その全体でシールド3が形成されるものとした。このようにすることで、アンロック操作部8の製作容易化及び低コスト化を図り、また万が一、このアンロック操作部8、或いはシールド本体41が破損などした場合の個別の交換を可能にしてある。なお、上記した回動部6のハウジング部20や係止片22も、このプレート40に対して設けられたものとした。
アンロック操作部8は、プレート40に対して2本の並行するスリット42と、これら両スリット42の一端部同士を繋ぐスリット連結部43とでそれらによって片持ち状に囲まれる短冊状の弾性舌片44を形成させ、この弾性舌片44のスリット連結部43寄りにシールド外面側で膨出するボタン45を設けた構造としてある。
2本のスリット42は、着脱軸線Pを中心にその両側の均等位置でこの着脱軸線Pに平行する直線として設けられており、途中に、回動部6と回動支持部5とが相対回動する中心を通過するような位置関係としてある。またスリット連結部43は、半楕円状の曲線で両スリット42間を繋ぐように設けられている。なお、2本のスリット42が直線であること、互いに平行していること、及びスリット連結部43が半楕円状の曲線であること等は一実施例に過ぎず、特に限定されるものではない。
ボタン45はその側面視形状がスリット連結部43による半楕円状の曲線を底とする涙滴型に形成されたものとしてあり、このスリット連結部43の近傍が最も小高く膨出するようになっている。この形状から、操作者に対してはこの最も膨出した部位を押し操作するように促されることになる。
このようなことから、弾性舌片44は、ヘルメット本体2に対してシールド3を開放位置へ跳ね上げたときにのみ、回動支持部5の係止舌片12と重なり合うようになる。このとき係止舌片12には係止片22が係合している。そこでこの状態下でボタン45を押し操作すると、弾性舌片44が撓み変形を起こし、その先端側の裏面が係止舌片12を押すようになるので、係止舌片12と係止片22との係合が解除されることになる。従って、ボタン45を押したまま、シールド3をヘルメット本体2の前方斜め上方へ引き出すことができるようになるのである。
なお、ボタン45を押し操作したとき、弾性舌片44の撓み変形を効果的に起こさせ、もって係止舌片12と係止片22との係合を確実に解除させることができるようにするため、弾性舌片44にはボタン45の裏側で突出する操作突起46が設けられている。
ボタン45が上記した涙滴型の形状を伴って膨出形成されていること、及び、このボタン45の設けられた弾性舌片44が着脱軸線Pに平行して形成されていることに伴い、このボタン45は、図1に示すように、ヘルメット本体2に対してシールド3を閉じ位置へ降ろした状態のときに、正面から受ける空気抵抗を減少可能となる流面形として膨出形成されていることになる。同時にこのボタン45は、ヘルメット本体2に対してシールド3を開放位置へ跳ね上げた状態ではヘルメット本体2に対してシールド3を着脱する方向性を指示する矢符形状を呈したものとして形成されていることになる。
また、ボタン45は、回動部6の近傍ではあるものの、回動部6と回動支持部5とが相対回動する中心からは偏心して位置付けられていることになる。
以上詳説したところから明らかなように、上記構成を具備して成る本発明のシールド取付構造において、シールド3は、ヘルメット本体2に対して開放位置へ跳ね上げた状態で着脱するものであり、またその着脱は、跳ね上げ状態にあるシールド3をヘルメット本体2から前方斜め上方へ引き出す操作で離脱可能とし、且つ分離状態にあるシールド3をヘルメット本体2へ向けて後方斜め下方へ押し込む操作で係合可能とする方向で行うようになっている。
図5A,図5B,図5Cの順番で示すように、ヘルメット本体2からシールド3を外す場合、操作者はまずシールド3を開放位置へ跳ね上げるようにするが、ここでシールド3の着脱位置やシールド3の向きなどは、ボタン45の形成位置や矢符形状の指し示す方向から容易に理解できる。
次に操作者は、シールド3の左右両端部へ左右の手を添え、この左右の手の手指で各アンロック操作部8を押し操作し、そのままシールド3をヘルメット本体2の前方斜め上方へと引き出せばよい。このときシールド3に添えた手とアンロック操作部8を押し操作している手指とは、一緒にヘルメット本体2から離反させる動作となる。
そのため操作者は、手指を複雑且つ大股に開かせる等といった不自然な動きを要求されたものではなく、極めて自然な動きによってシールド3の着脱ができるものである。
なお、ヘルメット本体2に対してシールド3を開放位置へ跳ね上げた状態にしなければ、ボタン45を押したところで弾性舌片44は係止舌片12とは不一致で、係止継続壁13によって撓み変形が阻止されるので、係止片22に対する係合の拘束状態は解除されない。従ってシールド3の着脱はできないことになり、誤った動作でシールド3を外してしまうことが防止される。
一方、図5C,図5B,図5Aの順番で示すように、ヘルメット本体2に対して分離状態にあるシールド3を取り付ける場合、操作者はシールド3をヘルメット本体2へ向けて後方斜め下方へ押し込むようにするだけでよい。このときも操作者は、シールド3の着脱位置やシールド3の向きなどをボタン45の形成位置や矢符形状の指し示す方向から容易に理解できる。
シールド3を閉じた状態での使用下(ヘルメット1を被ってオートバイ等を運転する場合)において、ボタン45は流面形であることの特性を活かし、風きり音の低減乃至解消が図られることになる。またシールド3のガタツキも防止されることになる。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、ヘルメット1としての外形状や断面構造などは何ら限定されるものではなく、ジェット型等としてもよい。
本発明のヘルメットのシールド取付構造は、自動二輪車、自転車、レーシングカーなどの乗員の頭部保護用ヘルメットに利用して好適であるが、他の用途のヘルメットに利用しても同様な作用効果が得られる。

Claims (4)

  1. ヘルメット本体(2)の左右両側に回動支持部(5)が設けられ、ヘルメット正面をカバーするシールド(3)にはその左右両端部に上記左右の回動支持部(5)に対し回動自在な状態を保持して係合する回動部(6)が設けられて、これら回動支持部(5)と回動部(6)とが係合離脱自在とされたヘルメットのシールド取付構造において、
    上記回動支持部(5)と回動部(6)との相対間には、ヘルメット本体(2)に対してシールド(3)を開放位置へ跳ね上げた状態でシールド(3)をヘルメット本体(2)から前方斜め上方へ引き出す操作で離脱可能とし且つ分離状態にあるシールド(3)をヘルメット本体(2)へ向けて後方斜め下方へ押し込む操作で係合可能とするガイド手段(27)が設けられており、
    シールド(3)には、継続して押し続けたときにのみ左右の各回動部(6)と回動支持部(5)とを係合状態から離脱状態へと切替可能にするアンロック操作部(8)が設けられており、
    前記アンロック操作部(8)は、2本の並行するスリット(42)とこれら両スリット(42)の一端部同士を繋ぐスリット連結部(43)とでそれらによって片持ち状に囲まれる短冊状の弾性舌片(44)を形成させ、この弾性舌片(44)のスリット連結部(43)寄りにシールド(3)外面側で膨出するボタン(45)を設けたものであることを特徴とするヘルメットのシールド取付構造。
  2. 前記アンロック操作部(8)のボタン(45)は、回動部(6)の近傍であって且つ回動部(6)と回動支持部(5)とが相対回動する中心からは偏心して位置付けられていることを特徴とする請求項1記載のヘルメットのシールド取付構造。
  3. 前記ボタン(45)は、ヘルメット本体(2)に対してシールド(3)を閉じ位置へ降ろした状態のときに正面から受ける空気抵抗を減少可能となる流面形として膨出形成されており、且つヘルメット本体(2)に対してシールド(3)を開放位置へ跳ね上げた状態ではヘルメット本体(2)に対してシールド(3)を着脱する方向性を指示する矢符形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘルメットのシールド取付構造。
  4. 前記シールド(3)は、シールド本体とこれとは別部品化されたアンロック操作部(8)とを互いに結合することによって形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のヘルメットのシールド取付構造。
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