JP4020743B2 - デジタル放送受信用ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、LCD(液晶パネル)やPDP(プラズマディスプレイパネル)等の薄型TV機器に搭載可能なデジタル放送受信用ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、低消費電力、大画面化の点から、従来のブラウン管型のTV機器からLCDやPDPを使用したTV機器への移行が本格化してきている。このような背景の中、従来では、デジタル放送を受信、視聴するための手段であった、デジタル放送受信用ユニット(例えば特許文献1〜3参照)を内蔵したSTB(セットトップボックス)と呼ばれる受信機器が主流となっていた。しかし、近年では、これらのデジタル放送受信用ユニットを内蔵し、STBとTV機器との面倒なケーブル接続をなくしたTV機器も数多く市場に出回っている。このようなTV機器は、今後STBに代わって主流になるものと予測される。
【0003】
例えば、図6は、デジタル放送受信用ユニット101が内蔵されたブラウン管型のTV機器100の概略の構成を示す断面図である。このTV機器100では、回路基板102上にデジタル放送受信用ユニット101が取り付けられており、TV機器100の背面より出た入力端子103に、図示しないケーブルが接続される構造となっている。
【0004】
ここで、図7は、デジタル放送受信用ユニット101の拡大図を示している。同図に示すように、デジタル放送受信用ユニット101は、箱型をなしており、その一側面に上記の入力端子103が立設されている。
【0005】
一方、図8は、デジタル放送受信用ユニット201が内蔵されたLCD型のTV機器200の概略の構成を示す断面図である。このTV機器200では、内部の回路基板202上にデジタル放送受信用ユニット201が取り付けられており、上記と同様に、入力端子203に図示しないケーブルが接続される構造となっている。なお、デジタル放送受信用ユニット201は、図7で示したデジタル放送受信用ユニット101と全く同様の構成のものである。
【0006】
【特許文献1】
実開平6−52286号公報
【特許文献2】
特開平7−231187号公報
【特許文献3】
特開平10−284866号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6に示すようなブラウン管型のTV機器100であれば、機器本体が奥行のある製品であるため、これに内蔵されるデジタル放送受信用ユニット101は小型である必要はない。また、デジタル放送受信用ユニット101の入力端子103の取付部(取付面)においては、厚みをもたせて強固な構造にできるため、強度的にも問題はない。
【0008】
しかしながら、LCD型やPDP型のTV機器の場合、本体自体が薄型であるため、それに内蔵されるデジタル放送受信用ユニットについても薄型が要求される。
【0009】
そこで、このような要求に対処すべく、例えば、図9に示すケース構造のデジタル放送受信用ユニット201´、すなわち、図7に比べて薄型のデジタル放送受信用ユニット201´を用い、図10に示すように、TV機器200の回路基板202に対してデジタル放送受信用ユニット201´を寝かして配置する構成が考えられる。このようなユニットのケース構造でも、当該ケースを構成する側壁に入力端子203が直接取り付けられる。
【0010】
しかし、上記側壁(入力端子203の取付部(取付面))は、当該側壁の両端部にて、隣接する側壁と例えば突起部をかしめることによって固定されるだけであるため、外的な要因(例えばケーブルコネクタの取り付け作業等)により、上記側壁の変形、破壊等のおそれがあった。つまり、図9のケース構造では、図7のケース構造と同様に、入力端子203の取付部(取付面)の強度が弱かった。
【0011】
この点について、より詳細に説明する。図9に示すケース構造のデジタル放送受信用ユニット201´は、図11に示すように、1枚の鋼板をプレス加工により箱型に曲げることによって形成されており、左右方向に延びて互いに対向する一対の長辺側壁211a・211bと、これらの長辺側壁211a・211bに直交する方向に延びて互いに対向する一対の短辺側壁212a・212bとを有している。そして、例えば長辺側壁211a・211bに形成された突起部213を、短辺側壁212a・212bに形成された開口部214に嵌め込み、開口部214より突出した突起部213をかしめることにより、それぞれ隣り合う側壁同士が固定されるようになっている。
【0012】
このような構造では、ケース上面ではそれぞれの側壁がコーナー部215で接続されているだけなので、図12に示すように、入力端子203に矢印のような方向に応力(ケースの曲げ応力)が加わった場合、ケースの機械的強度が不十分なため、入力端子203の取付部(取付面)である側壁216が変形あるいは破壊等するおそれがあった。
【0013】
また、その対策として、図13に示すように、ケースを補強するための平面部217をケース上面に設ける構成も考えられる。しかし、この構成においても、入力端子203は、隣接する側壁とケース下部で単にかしめられている側壁216に取り付けられていることに変わりはなく、隣接する側壁間の連結強度が十分ではないため、入力端子203の取付部の機械的強度としても十分とは言えない。しかも、この構成では、ケースの厚さが入力端子203の径に依存して決定されるため、ケースの薄型化を図るには限界がある。
【0014】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、LCDやPDPを搭載したTV機器に搭載可能であって、薄型で、かつ、入力端子の取付部(取付面)の強度を向上し得るようにしたデジタル放送受信用ユニットを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のデジタル放送受信用ユニットにおいては、シールドケースは、少なくとも1個の外部接続端子(例えば入力端子)を支持する支持部を備えている。この支持部は、回路基板と対向して配置され、外部接続端子が立設される第1平板部を有している。
【0016】
ここで、第1平板部は、シールドケースの複数の側壁のうち、互いに対向配置される2側壁と一体化して形成されている。このような一体化は、例えば、1枚の鋼板を第1平板部を基準にしてプレス加工し、箱型に折り曲げることで実現可能である。これにより、外部接続端子と、支持部と、互いに対向する2側壁とが一体的に構成される。
【0017】
このようなケース構造では、上記側壁に外的な応力が加わったとしても、上記側壁の変形を、これと一体化された支持部にて抑えることができる。また、逆に、上記支持部に外的な応力が加わったとしても、上記支持部の変形を、これと一体化された2側壁で抑えることができる。このように、一体化された2側壁および支持部は、一方の外的応力による変形を他方が抑制するという関係に立つので、どのような方向の曲げ応力に対しても耐え得るケース構造を実現することができる。その結果、外部接続端子の取付部(支持部)、ひいてはユニット全体の強度を十分に確保することができる。
【0018】
しかも、本発明のデジタル放送受信用ユニットでは、回路基板と対向配置した第1平板部に外部接続端子を立設する構成、すなわち、外部接続端子が立設される第1平板部を回路基板に対して寝かせる構成としたので、回路基板に対して垂直に設けられる側壁に外部接続端子を立設する構成、すなわち、外部接続端子が立設される側壁を回路基板に対して垂直に設ける構成に比べて、回路基板に対して垂直に突出する方向の長さを容易に短くすることができる。これにより、デジタル放送受信用ユニットの薄型化を容易に図ることができる。
【0019】
つまり、本発明によれば、デジタル放送受信用ユニットの薄型化と、外部接続端子の取付部の強化とを両方同時に達成することができる。
【0020】
ここで、上記第1平板部は、上記2側壁およびこれら2側壁を連結する1側壁と一体化されている構成としてもよい。この場合、第1平板部と上記3側壁との間で、外的応力による変形を互いに抑制する効果が高まるので、ユニット全体の強度をさらに高めることができる。
【0021】
また、上記支持部は、回路基板と電気的に接続される(1個の)第2平板部をさらに有しており、第2平板部は、第1平板部における残りの側壁(一体化されている上記3側壁以外の側壁)側の端部を折り曲げてなっているとともに、上記回路基板に固定されている構成が望ましい。また、上記支持部は、回路基板と電気的に接続される複数の第2平板部をさらに有しており、上記複数の第2平板部は、第1平板部における外部接続端子の立設位置を挟む位置関係にある両端部(第1平板部と一体化されている上記2側壁以外の残りの側壁側の両端部)をそれぞれ折り曲げてなっているとともに、それぞれが回路基板に固定されている構成であってもよい。
【0022】
この場合、外部接続端子と支持部とシールドケースの複数の側壁と回路基板とが一体的に構成され、しかも、互いに対向する回路基板と第1平板部とが少なくとも1個の第2平板部で連結されるので、回路基板および第1平板部に対して垂直方向の応力を上記第2平板部にて確実に受け止めることができる。その結果、外部接続端子の取付部(支持部)、ひいてはユニット全体の強度をさらに十分に確保することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施形態では、本発明のデジタル放送受信用ユニットをデジタル衛星放送受信用ユニットに適用した例について説明する。
【0024】
図1は、本実施形態に係るデジタル放送受信用ユニットの概略の構成を示す斜視図である。また、図2は、図1におけるA−A´線矢視断面図である。これらの図に示すように、本実施形態のデジタル放送受信用ユニットは、回路基板2をTV機器内部のマザーボード(図示せず)に実装するためのシールドケース1を備えている。
【0025】
シールドケース1は、ターンシート材やブリキ材などの鋼板をプレス加工により箱型に折り曲げられて形成されるものであり、回路基板2を囲む複数の側壁、すなわち、一対の長辺側壁3a・3bと一対の短辺側壁4a・4bとを有している。長辺側壁3a・3bは互いに対向して配置されており、短辺側壁4a・4bも互いに対向して配置されている。また、長辺側壁3a・3bと短辺側壁4a・4bとは、互いに直交するように設けられている。したがって、長辺側壁3a、短辺側壁4a、長辺側壁3b、短辺側壁4bの4つの側壁は、この順で連結されて、略直方体形状の回路基板2をその側辺方向から囲んでいる。
【0026】
また、長辺側壁3a・3bの各々における長手方向(延設方向)の両端部には、そこからさらに上記長手方向に突出する突出部5がそれぞれ設けられている。一方、短辺側壁4a・4bの各々の長手方向(延設方向)の両端部であって、上記突出部5と対応する位置には、開口部6がそれぞれ形成されている。長辺側壁3a・3bの突出部5を短辺側壁4a・4bの開口部6に嵌め込み、開口部6からさらに突出している突出部5をかしめることにより、隣り合う側壁同士が連結され、固定される。
【0027】
なお、図1では、シールドケース1の構成を明確にする目的で、突出部5をかしめる前の状態、すなわち、突出部5を単に短辺側壁4a・4bの開口部6に嵌め込んだ状態で図示している。
【0028】
また、長辺側壁3a・3bの下部には、シールドケース1をマザーボードに取り付けるための突起部7が形成されており、マザーボードに形成された開口部に上記の突起部7が挿入され、半田付け等がされることで、シールドケース1とマザーボードとが電気的に接続され、固定される。
【0029】
なお、本実施形態では、突起部7を長辺側壁3a・3bにのみ形成しているが、短辺側壁4a・4bにのみ形成してもよく、また、これら両者に形成してもよい。つまり、複数の側壁の少なくとも一部に、シールドケース1をマザーボードに固定するための突起部7(固定部)が形成されていればよい。
【0030】
また、シールドケース1は、少なくとも1個の外部接続端子を支持する支持部10を備えている。以下、支持部10について詳細に説明する。なお、本実施形態では、上記外部接続端子として、1個の入力端子8を用いる場合について説明する。
【0031】
支持部10は、第1平板部11と、第2平板部12とを有している。
第1平板部11は、回路基板2と対向して配置されており、入力端子8を取り付けるための取付穴(図示せず)を有している。入力端子8は、この取付穴を介して第1平板部11に立設されている。
【0032】
また、第1平板部11は、回路基板2を囲む複数の側壁のうち、互いに対向配置される2側壁およびこれら2側壁を連結する1側壁と一体化して形成されている。つまり、第1平板部11は、互いに対向配置される2個の長辺側壁3a・3bと一体化されているとともに、これら2個の長辺側壁3a・3bを連結する1個の短辺側壁4aと一体化されている。
【0033】
第1平板部11と上記の3側壁とを一体化したシールドケース1は、1枚の鋼板を第1平板部11を基準に下方にプレス加工し、箱型に折り曲げることで得ることが可能である。つまり、このようなプレス加工により、長辺側壁3a・3bの上部および短辺側壁4aの上部で一体化された第1平板部11を得ることができる。
【0034】
このように、第1平板部11が、隣接する3つの側壁と一体化されていることにより、シールドケース1内において第1平板部11と隣接した位置には、1個の矩形の開口部が形成されることになる。つまり、第1平板部11の自由端(上記3つの側壁と一体化されていない箇所)と、長辺側壁3a・3bと、短辺側壁4bとで囲まれる領域が上記の開口部を形成することになる。この開口部内に位置する回路基板2上の回路部17は、むき出しとなっている。
【0035】
第2平板部12は、本実施形態では、第1平板部11の一端部、具体的には、第1平板部11と一体化されていない残りの短辺側壁4b側の端部(短辺側壁4aとの接続側とは反対側の端部)を切り欠き、回路基板2に向かう方向にL字型に折り曲げてなっている。第2平板部12の先端部、すなわち、第2平板部12の上記折り曲げ側とは反対側の端部は、回路基板2と電気的に接続されている。
【0036】
また、第2平板部12の上記先端部(回路基板2との接続側の端部)の端面には、回路基板2に形成された開口部13に挿入される突起部14が形成されている。したがって、突起部14が開口部13に嵌めこまれ、回路基板2の裏面にて回路基板2と半田付け等がされることにより、第2平板部12と回路基板2とが電気的に接続され、固定されることになる。これにより、第2平板部12と一体的に形成される、入力端子8の取付部としての第1平板部11の強度を十分に確保することができる。
【0037】
ここで、第2平板部12は、第1平板部11の一端部をL字型に折り曲げてなり、しかも、第1平板部11が互いに対向配置される2側壁(長辺側壁3a・3b)と一体化されていることから、上記の2側壁、すなわち、長辺側壁3a・3bは、第1平板部11および第2平板部12の両方に垂直となるように対向配置されている側壁であると言える。
【0038】
第2平板部12において、上記対向配置されている長辺側壁3a・3b側の両端面には、これら長辺側壁3a・3bに形成された開口部15に挿入される突起部16がそれぞれ形成されている。これにより、第2平板部12の各突起部16を長辺側壁3a・3bの開口部15に嵌めこみ、さらに開口部15から突出する突起部16をかしめることにより、第2平板部12が回路基板2だけでなく、長辺側壁3a・3bとも固定される。したがって、第2平板部12の強度のみならず、これと一体的に形成されている第1平板部11の強度、ひいては、シールドケース1の強度をより高めることができる。
【0039】
なお、図1では、シールドケース1の構成を明確にする目的で、突起部16をかしめる前の状態、すなわち、突起部16を単に長辺側壁3a・3bの開口部15に嵌め込んだ状態で図示している。
【0040】
また、回路基板2上には、復調回路などを含む複数の回路部17が実装されているが、第2平板部12は、回路基板2上の複数の回路部17を分離するように、回路基板2に固定され、また、回路基板2と電気的に接続されている(図2参照)。これにより、第2平板部12は、シールドケース1を補強する役目にとどまらず、回路基板2上の各回路部17のアイソレーションを確保する役目も果たす。このため、シールドケース1に第2平板部12を設ければ、各回路部17のアイソレーションを確保するための構成を別途設ける必要がない。その結果、シールドケース1の構造を簡略化することができる。しかも、アイソレーションの確保により、干渉の少ない良好な特性のデジタル放送受信用ユニットを実現することができる。
【0041】
以上のように、本実施形態のデジタル放送受信用ユニットにおいては、入力端子8が立設される第1平板部11は、シールドケース1の複数の側壁のうち、互いに対向配置される2側壁(長辺側壁3a・3b)と一体化されている。これにより、第1平板部11を有する支持部10と、長辺側壁3a・3bとの間で、外的応力に起因する互いの変形を抑制し合う効果が得られる。したがって、どのような方向の曲げ応力に対しても耐え得るケース構造となる。その結果、ユニット全体の強度を十分に確保することができる。しかも、長辺側壁3a・3bと一体化されることで機械的強度の高まる第1平板部11に入力端子8を設けることにより、入力端子8の取付部(支持部10、第1平板部11)の強度も十分に確保することができる。
【0042】
特に、本実施形態では、第1平板部11は、長辺側壁3a・3bを連結する1側壁(短辺側壁4a)ともさらに一体化されているので、入力端子8の取付部の強度およびユニット全体の強度を確実に高めることができる。
【0043】
しかも、本実施形態では、回路基板2と対向配置した第1平板部11に入力端子8を取り付けることで、シールドケース1の上面に入力端子8を位置させる構成としている。この場合、シールドケース1の厚みは、回路基板2上に形成されている電気回路部品の高さに依存するが、図8および図10で示したように、ケース厚みが入力端子203の径に依存する従来に比べて、ケース厚みを容易に抑えることができる。その結果、薄型で小型のシールドケース1を容易に実現することができ、LCD型やPDP型等のTV機器への内蔵も容易に実現することができる。
【0044】
つまり、本実施形態のデジタル放送受信用ユニットによれば、ユニットの薄型化と、入力端子8の取付部の強度強化とを両方同時に達成することができる。
【0045】
また、第2平板部12は、第1平板部11において、残りの短辺側壁4b側の端部を折り曲げてなっているとともに、回路基板2に固定されている。これにより、入力端子8と支持部10とシールドケース1の複数の側壁と回路基板2とが一体的に構成される。しかも、互いに対向する回路基板2と第1平板部11とが第2平板部12で連結される。したがって、回路基板2および第1平板部11に対して垂直方向の応力を、第2平板部12にて確実に受け止めることができる。その結果、入力端子8の取付部、ひいてはユニット全体の強度をさらに確保することができる。
【0046】
また、入力端子8が立設される第1平板部11を回路基板2と対向配置しているので、第1平板部11の面積を比較的広げることもでき、第1平板部11における入力端子8の設置位置に自由度を持たせることもできる。
【0047】
ところで、本実施形態では、第1平板部11に形成する外部接続端子として、1個の入力端子8を考えているが、複数の外部接続端子を第1平板部11に形成する構成であっても構わない。例えば、上記外部接続端子として、2個の入力端子8を考える場合、これら2個の入力端子8をシールドケース1の両サイドに、すなわち、第1平板部11上で長辺側壁3a・3bと垂直方向(短辺側壁4a・4bの延設方向)に並べて配置する構成が考えられる。この場合、入力部は異なるが、同一の回路部で対応できる構成のデジタル放送受信用ユニットを提供することができる。
【0048】
例えば、デジタルCS放送用のQPSK復調回路と、デジタルBS放送用の8PSK復調回路とでは、デジタル信号は異なるものの、同一の復調ICにて対応することができる。したがって、このようなユニットにおいても、薄型で、かつ、入力端子8の取付部(支持部10、第1平板部11)の強度を十分に確保することができる。
【0049】
なお、本実施形態では、第1平板部11は、互いに対向配置されている長辺側壁3a・3bおよびこれらを連結する短辺側壁4aと一体化されているが、長辺側壁3a・3bおよび短辺側壁4bと一体化されていてもよく、さらには、短辺側壁4a・4bおよび長辺側壁3a(または長辺側壁3b)と一体化されていてもよい。
【0050】
なお、本実施形態におけるデジタル放送受信用ユニットは、以下のように表現することもできる。
上記デジタル放送受信用ユニットは、電気回路が実装された回路基板2に箱状のシールドケース1が取り付けられているデジタル放送受信用ユニットにおいて、シールドケース1の上面(第1平板部11)に入力端子8が備えられ、シールドケース1の各側壁の下部には、上記デジタル放送受信用ユニットをマザーボードに取り付けるための突起部7が備えられ、入力端子8が備えられた平面(第1平板部11)はシールドケース1の3つの側壁(長辺側壁3a・3b、短辺側壁4a)と一体化される一方、側壁と一体化されていない箇所(短辺側壁4b側の箇所)はL字型にシールドケース1下方へ曲げられたプレート(第2平板部12)を形成し、上記プレートの先端部には突起部14が形成されており、回路基板2には突起部14に対応した位置に挿入部(開口部13)が形成されており、突起部14が上記挿入部に挿入されてこの両者が電気的に接続されているとともに、上記プレートが回路基板2上に実装された各回路部17を分離する構成である。
【0051】
また、上記デジタル放送受信用ユニットは、上記プレートの両端縁に小突起(突起部16)が形成されており、上記プレートと直交するシールドケース1の側壁(長辺側壁3a・3b)には、上記小突起に対応した位置に挿入部(開口部15)が形成されており、上記小突起が上記挿入部に挿入されて、これら両者が電気的および機械的に接続、固定されている構成であるとも言える。
【0052】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0053】
図3は、本実施形態に係るデジタル放送受信用ユニットの概略の構成を示す斜視図である。また、図4は、図3におけるB−B´線矢視断面図である。これらの図に示すように、本実施形態のデジタル放送受信用ユニットは、実施の形態1の支持部10(図1参照)の代わりに支持部20を用いた点と、回路基板2上の構成が異なる点以外は、実施の形態1と全く同様の構成である。
【0054】
以下、支持部20の詳細について説明する。なお、以下では、外部接続端子として、2個の入力端子8を用いる場合について説明する。
【0055】
支持部20は、第1平板部21と、複数の第2平板部22とを有している。
第1平板部21は、回路基板2と対向して配置されており、2個の入力端子8を取り付けるための取付穴(図示せず)を有している。この取付穴は、第1平板部21において、長辺側壁3a・3bに対して垂直方向(短辺側壁4a・4bの延設方向)に並んで設けられており、これらの取付穴を介して2個の入力端子8が第1平板部21上に立設されている。
【0056】
また、第1平板部21の略中央位置、すなわち、第1平板部21上において2個の入力端子8の立設位置(取付穴)の間(略中間位置)には、タップ9が設けられている。本実施形態のデジタル放送受信用ユニットのTV機器への内蔵時には、このタップ9により、TV機器の図示しないバックパネルと本デジタル放送受信用ユニットとをネジ止めすることが可能となる。また、第1平板部21にタップ9を設けることで、デジタル放送受信用ユニットをTV機器に強固に固定することができるため、入力端子8の取付部である第1平板部21のさらなる強度アップを図ることもできる。なお、第1平板部21にタップ9を設ける構成は、実施の形態1にも適用することが可能である。
【0057】
また、第1平板部21は、回路基板2を囲む複数の側壁のうち、互いに対向配置される2側壁(本実施形態では長辺側壁3a・3b)と一体化して形成されている。つまり、本実施形態では、第1平板部21は、短辺側壁4a・4bとは一体化されていない。
【0058】
第1平板部21と上記の2側壁(長辺側壁3a・3b)とを一体化したシールドケース1は、1枚の鋼板を第1平板部21を基準に下方にプレス加工し、箱型に折り曲げることで得ることが可能である。つまり、このようなプレス加工により、長辺側壁3a・3bの上部のみで一体化された第1平板部21を得ることができる。
【0059】
このように、第1平板部21が、複数の側壁のうちで対向する2側壁のみと一体化されていることにより、シールドケース1内において第1平板部21を挟んで両側に、2個の矩形の開口部が形成されることになる。つまり、第1平板部21の自由端(長辺側壁3a・3bと一体化されていない箇所)と、長辺側壁3a・3bと、短辺側壁4a・4bとで囲まれる領域が上記2つの開口部を形成することになる。これらの開口部内に位置する回路基板2上の回路部27は、むき出しとなっている。
【0060】
各第2平板部22は、本実施形態では、第1平板部21における入力端子8の立設位置を挟む位置関係にある両端部(第1平板部21における短辺側壁4a・4b側の両端部)をそれぞれ切り欠き、回路基板2に向かう方向にL字型にそれぞれ折り曲げてなっている。したがって、各第2平板部22は、互いに対向した位置関係となっている。各第2平板部22の先端部、すなわち、各第2平板部22の上記折り曲げ側とは反対側の端部は、回路基板2と電気的にそれぞれ接続されている。
【0061】
また、各第2平板部22の上記先端部(回路基板2との接続側の端部)の端面には、回路基板2に形成された開口部23に挿入される突起部24がそれぞれ形成されている。したがって、各突起部24がそれぞれ対応する開口部23に嵌め込まれ、回路基板2の裏面にて回路基板2と半田付け等がされることにより、各第2平板部22と回路基板2とが電気的に接続され、固定されることになる(図4参照)。これにより、2つの第2平板部22と一体的に形成される第1平板部21(入力端子8の取付部)の強度を十分に確保することができる。
【0062】
ここで、各第2平板部22は、第1平板部21の上記両端部をL字型に折り曲げてなり、しかも、第1平板部21が互いに対向配置される2側壁(長辺側壁3a・3b)のみと一体化されていることから、上記の2側壁、すなわち、長辺側壁3a・3bは、第1平板部21および第2平板部22の両方に垂直となるように対向配置されている側壁であると言える。
【0063】
各第2平板部22において、上記対向配置されている長辺側壁3a・3b側の両端面には、これら長辺側壁3a・3bに形成された開口部25に挿入される突起部26がそれぞれ形成されている。これにより、各第2平板部22の各突起部26を長辺側壁3a・3bの対応する開口部25に嵌めこみ、さらに開口部25から突出する突起部26をかしめることにより、各第2平板部22が回路基板2だけでなく、長辺側壁3a・3bとも固定される。したがって、第1平板部21の強度、ひいては、シールドケース1の強度をより高めることができる。
【0064】
なお、図3では、シールドケース1の構成を明確にする目的で、各突起部26をかしめる前の状態、すなわち、各突起部26を単に長辺側壁3a・3bの開口部25に嵌め込んだ状態で図示している。
【0065】
また、各第2平板部22は、回路基板2上に実装された複数の回路部27を分離するように、回路基板2にそれぞれ固定され、また、回路基板2と電気的に接続されている。なお、回路基板2上に、例えば図5に示す復調回路が形成されている場合は、上記複数の回路部27は、RF増幅回路部30とIQ直交検波回路部40とを考えることができる。なお、復調回路の詳細については後述する。
【0066】
このように2個の第2平板部22をそれぞれ設けることにより、各第2平板部22は、シールドケース1を補強する役目にとどまらず、回路基板2上の各回路部27のアイソレーションを確保する役目も果たす。このため、上記2個の第2平板部22を設けることにより、各回路部27のアイソレーションを確保するための構成を別途設ける必要がない。その結果、シールドケース1の構造を簡略化することができる。しかも、アイソレーションの確保により、干渉の少ない良好な特性のデジタル放送受信用ユニットを実現することができる。
【0067】
以上のように、本実施形態のデジタル放送受信用ユニットにおいては、第1平板部21は、シールドケース1の複数の側壁のうち、互いに対向配置される2側壁(長辺側壁3a・3b)と一体化されている。これにより、第1平板部21を有する支持部20と、長辺側壁3a・3bとの間で、外的応力に起因する互いの変形を抑制し合う効果が得られる。しかも、回路基板2と対向配置した第1平板部21に入力端子8(本実施形態では2個)を取り付けている点は、実施の形態1と全く同様である。
【0068】
したがって、本実施形態のデジタル放送受信用ユニットにおいても、実施の形態1と同様に、ユニットの薄型化の効果と、入力端子8の取付部の強度強化の効果とを同時に得ることができる。
【0069】
また、2個の入力端子8が取り付けられる第1平板部21を、回路基板2と対向配置させているので、第1平板部21の面積を広くすることができる。これにより、実施の形態1と同様に、第1平板部21における各入力端子8の設置位置に自由度を持たせることができる。
【0070】
また、2個の第2平板部22は、第1平板部21における、2個の入力端子8の立設位置を挟む位置関係にある両端部をそれぞれ折り曲げてなっているとともに、それぞれが回路基板2に固定されているので、各入力端子8と支持部20とシールドケース1の各側壁と回路基板2とが一体的に構成される。しかも、互いに対向する回路基板2と第1平板部21とが2個の第2平板部22で連結されるので、回路基板2および第1平板部21に対して垂直方向の応力を2個の第2平板部22にて確実に受け止めることができる。その結果、入力端子8の支持部20、ひいてはユニット全体の強度をさらに確保することができる。
【0071】
なお、本実施形態では、第1平板部21は、長辺側壁3a・3bと一体化されている一方、短辺側壁4a・4bとは一体化されていないが、逆に、短辺側壁4a・4bと一体化される一方、長辺側壁3a・3bと一体化されない構成としてもよい。
【0072】
なお、本実施形態におけるデジタル放送受信用ユニットは、以下のように表現することもできる。
上記デジタル放送受信用ユニットは、電気回路が実装された回路基板2に箱状のシールドケース1が取り付けられているデジタル放送受信用ユニットにおいて、シールドケース1の上面(第1平板部21)の中央部に入力端子8が備えられ、シールドケース1の各側壁の下部には、デジタル放送受信用ユニットをマザーボードに取り付けるための突起部7が備えられ、入力端子8が備えられた平面(第1平板部21)は、シールドケース1の2つの側壁(長辺側壁3a・3b)と一体化される一方、側壁と一体化されていない2箇所はL字型にシールドケース1下方へ曲げられたプレート(2個の第2平板部22)をそれぞれ形成し、上記各プレートの先端部には突起部24が形成されており、回路基板2には突起部24に対応した位置に挿入部(開口部23)が形成されており、突起部24が上記挿入部に挿入されてこの両者が電気的に接続されているとともに、上記各プレートが回路基板2上に実装された各回路部27を分離する構成である。
【0073】
また、上記デジタル放送受信用ユニットは、上記各プレートの両端縁に小突起(突起部26)が形成されており、上記各プレートと直交するシールドケース1の側壁(長辺側壁3a・3b)には、上記小突起に対応した位置に挿入部(開口部25)がそれぞれ形成されており、上記小突起が上記挿入部に挿入されて、これら両者が電気的および機械的に接続、固定されている構成であるとも言える。
【0074】
次に、本実施形態のデジタル放送受信用ユニットのシールドケース1に収容される回路基板2の電気回路の構成例について説明する。
【0075】
本実施形態では、外部接続端子として2個の入力端子8を第1平板部21に形成しており、回路基板2上において、これら2個の入力端子8を挟む位置関係にある2つの位置には、各入力端子8に対応して図5に示す構成の復調回路がそれぞれ配置されている。これら2系統の復調回路は、各入力端子8から入力されたRF信号を処理する信号処理回路であり、上記2個の入力端子8に対して対称となるように配置されている。
【0076】
以下、上記復調回路の詳細について説明するが、説明の理解を容易にするため、ここでは、近年主流となっているダイレクトコンバージョン方式の復調回路を持つデジタル衛星放送受信用ユニットに適用される復調回路について説明する。
【0077】
この復調回路は、図5に示すように、RF増幅回路部30と、I/Q直交検波回路部40とで構成されている。RF増幅回路部30は、ハイパスフィルタ31と、RF増幅器32と、RFアッテネータ33とで構成されている。一方、I/Q直交検波回路部40は、I/Q直交検波器41と、局部発振器42とで構成されている。
【0078】
入力端子8から入力されたRF信号は、RF増幅回路部30のハイパスフィルタ31を介してRF増幅器32に入力され、このRF増幅器32にて増幅された後、RFアッテネータ33に入力される。RFアッテネータ33は、I/Q直交検波回路部40のI/Q直交検波器41への入力レベルを最適化するよう動作し、その出力が上記のI/Q直交検波器41に入力される。
【0079】
I/Q直交検波器41では、RFアッテネータ33の出力が、入力されたRF信号と同一の周波数で発振する局部発振器42の局部発振信号と混合され、互いに90度の位相差を有するI信号とQ信号との2つのベースバンド信号に変換される。
【0080】
また、図示はしないが、I/Q直交検波器41の後段に、QPSK復調回路あるいは8PSK復調回路を搭載したものもあるが、ここでは、本発明の主旨とは異なるため、説明を省略する。
【0081】
このようなダイレクトコンバージョン方式の回路構成では、入力されたRF信号と局部発振器42の局部発振信号とは同一の周波数であるため、これらの干渉を軽減することが必要となる。本発明では、入力端子8の取付部(第1平板部21、支持部20)の強度アップを目的として備えられた各第2平板部22によって、各復調回路のRF増幅回路部30とI/Q直交検波回路部40とが分離されるため、そのような強度アップのみならず、上記両回路間で上記両信号が干渉し合うのを抑制することもできる。
【0082】
また、回路基板2上では、2個の入力端子8を境界としてその両側に、同一の回路部(図5に示す復調回路(信号処理回路))が対称に配置されている。このように同一回路部が2つ搭載されるようなアプリケーションでは、各回路部のアイソレーションを確保しながら、同一の回路レイアウトを採用することができる。その結果、そのようなアプリケーションの開発期間を短縮化することができ、また、それぞれの回路部の特性についても、同性能を得ることができる。そして、全く同等性能をもった2系統の復調回路を1つのシールドケース1内に搭載した上で、デジタル放送受信用ユニットを薄型で小型化することができ、LCDやPDP等のTV機器への内蔵が可能なデジタル放送受信用ユニットを容易に実現することができる。
【0083】
ところで、本実施形態では、第1平板部21上に設ける外部接続端子を、2個の入力端子としたが、これに限定されるわけではなく、1個の入力端子であってもよい。また、2個の入力端子と1個の出力端子とを上記外部接続端子として用いる構成であっても構わない。特に、後者の場合、2系統の入力と1系統の分配出力機能とを持つバリエーションにも対応することができ、入力端子が増えても、薄型で、かつ、入力端子8の取付部(第1平板部21、支持部20)の強度を十分に確保したデジタル放送受信用ユニットを提供することができる。
【0084】
【発明の効果】
本発明のデジタル放送受信用ユニットによれば、第1平板部は、シールドケースの複数の側壁のうち、互いに対向配置される2側壁と一体化して形成されている。このように、一体化された2側壁と上記第1平板部を有する支持部とは、一方の外的応力による変形を他方が抑制するという関係に立つので、どのような方向の曲げ応力に対しても耐え得るケース構造を実現することができる。その結果、外部接続端子の支持部、ひいてはユニット全体の強度を十分に確保することができる。
【0085】
しかも、本発明のデジタル放送受信用ユニットでは、回路基板と対向配置した第1平板部に外部接続端子を立設する構成としたので、回路基板に対して垂直に設けられる側壁に外部接続端子を立設する構成に比べて、回路基板に対して垂直に突出する方向の長さを容易に短くすることができる。これにより、デジタル放送受信用ユニットを薄型化を容易に実現することができる。
【0086】
したがって、本発明によれば、デジタル放送受信用ユニットの薄型化と、入力端子取付部(支持部)の強度強化とを両方同時に達成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態に係るデジタル放送受信用ユニットの概略の構成を示す斜視図である。
【図2】 図1におけるA−A´線矢視断面図である。
【図3】 本発明の他の実施の形態に係るデジタル放送受信用ユニットの概略の構成を示す斜視図である。
【図4】 図3におけるB−B´線矢視断面図である。
【図5】 上記デジタル放送受信用ユニットの回路基板上に形成される復調回路の概略の構成を示す説明図である。
【図6】 従来のデジタル放送受信用ユニットが内蔵されたブラウン管型のTV機器の概略の構成を示す断面図である。
【図7】 上記デジタル放送受信用ユニットを拡大して示す斜視図である。
【図8】 従来のデジタル放送受信用ユニットが内蔵されたLCD型のTV機器の概略の構成を示す断面図である。
【図9】 図7に比べて薄型のデジタル放送受信用ユニットの概略の構成を示す斜視図である。
【図10】 上記デジタル放送受信用ユニットが内蔵されたLCD型のTV機器の概略の構成を示す断面図である。
【図11】 上記デジタル放送受信用ユニットを展開して示した場合の、当該デジタル放送受信用ユニットの斜視図である。
【図12】 上記デジタル放送受信用ユニットの詳細な構成を示す斜視図である。
【図13】 上記デジタル放送受信用ユニットの他の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シールドケース
2 回路基板
3a 長辺側壁(側壁)
3b 長辺側壁(側壁)
4a 短辺側壁(側壁)
4b 短辺側壁(側壁)
8 入力端子(外部接続端子)
10、20 支持部
11、21 第1平板部
12、22 第2平板部
13、23 開口部
14、24 突起部
15、25 開口部
16、26 突起部
17、27 回路部
Claims (12)
- 回路基板を複数の側壁で囲むシールドケースを備えたデジタル放送受信用ユニットであって、
上記シールドケースは、少なくとも1個の外部接続端子を支持する支持部をさらに備え、
上記支持部は、
上記回路基板と対向配置され、上記外部接続端子が立設される第1平板部と、
上記回路基板と電気的に接続される第2平板部と、を有しており、
上記第1平板部は、
上記複数の側壁のうち、互いに対向配置される2側壁と一体化されているとともに、
これら2側壁を連結する1側壁とも一体化されており、
上記第2平板部は、
上記第1平板部における残りの側壁側の端部を折り曲げてなっているとともに、上記回路基板に固定されていることを特徴とするデジタル放送受信用ユニット。 - 上記2側壁は、上記第1平板部および上記第2平板部の両方に垂直となるように対向配置されている側壁であることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信用ユニット。
- 上記第2平板部において、上記2側壁側の両端面には、上記各側壁に形成された開口部に挿入される突起部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信用ユニット。
- 上記第2平板部において、上記回路基板との接続側の端面には、上記回路基板に形成された開口部に挿入される突起部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のデジタル放送受信用ユニット。
- 上記第2平板部は、上記回路基板上に実装されている複数の回路部を分離するように、上記回路基板に固定されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のデジタル放送受信用ユニット。
- 回路基板を複数の側壁で囲むシールドケースを備えたデジタル放送受信用ユニットであって、
上記シールドケースは、少なくとも1個の外部接続端子を支持する支持部をさらに備え、
上記支持部は、
上記回路基板と対向配置され、上記外部接続端子が立設される第1平板部と、
上記回路基板と電気的に接続される複数の第2平板部と、を有しており、
上記第1平板部は、
上記複数の側壁のうち、互いに対向配置される2側壁と一体化されており、
上記複数の第2平板部は、
上記第1平板部における上記外部接続端子の立設位置を挟む位置関係にある両端部をそれぞれ折り曲げてなっているとともに、それぞれが上記回路基板に固定されていることを特徴とするデジタル放送受信用ユニット。 - 上記2側壁は、上記第1平板部および上記2個の第2平板部のそれぞれに垂直となるように対向配置されている側壁であることを特徴とする請求項6に記載のデジタル放送受信用ユニット。
- 上記2個の第2平板部のそれぞれにおいて、上記2側壁側の両端面には、各側壁に形成された開口部に挿入される突起部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信用ユニット。
- 上記2個の第2平板部のそれぞれにおいて、上記回路基板との接続側の端面には、上記回路基板に形成された開口部に挿入される突起部が形成されていることを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のデジタル放送受信用ユニット。
- 上記2個の第2平板部は、上記回路基板上に実装されている複数の回路部を分離するように、上記回路基板に固定されていることを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載のデジタル放送受信用ユニット。
- 上記回路基板には、上記外部接続端子を境界としてその両側に、同一の回路部が対称に配置されていることを特徴とする請求項6ないし10のいずれかに記載のデジタル放送受信用ユニット。
- 上記第1平板部には、複数の外部接続端子が立設されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のデジタル放送受信用ユニット。
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