JP4020245B2 - 携帯情報端末およびプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯情報端末およびプログラムに関し、特に、より直感的に、かつ効率的に文字等を入力できるようにした携帯情報端末およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機等の情報端末を利用して電子メールを送受信することがよく行われるようになってきた。ユーザは、場所や時間等の制約を受けることなく、気軽に電子メールを作成し、それを相手側の端末に送信することができる。
【0003】
携帯電話機においては、テンキーのそれぞれのキー(ボタン)に異なる文字が割り当てられており、例えば、テンキーの「1」のボタンを繰り返し押すことにより、「あ」行の文字を入力することができ、「2」のボタンを繰り返し押すことにより、「か」行の文字を入力することができる。各行の5個の文字のいずれを入力するかは、そのボタンが押される回数で決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、テンキーのそれぞれのボタンに文字が割り当てられているため、ユーザは、第1に、表示部の文字を入力する場所を確認し、第2に、入力したい文字が割り当てられているボタンを確認し、第3に、繰り返しボタンを押すことにより入力された文字が、自分が入力しようとしたものであるか否かを確認する作業、すなわち、表示部とテンキーを交互に確認する作業を行わなければならず、直感的に文字を入力することができないという課題があった。
【0005】
また、1つのボタンを所定の回数だけ繰り返し押すことにより、そのボタンに割り振られた文字を入力できるようになされているため、例えば、テンキーの「1」のボタンを3回押して「う」の文字を入力しようとしたにも関わらず、誤って4回押してしまい、「え」の文字が選択されてしまった場合、ユーザは、再度、「う」の文字を選択するためには、さらに同じボタンを複数回押す必要があり、文章を効率的に作成できないという課題があった。このことは、操作に不慣れなユーザにとって、特に顕著となる。
【0006】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より直感的に、かつ効率的に文字等を入力できるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯情報端末は、回転体の回転を検出する回転検出手段と、回転体の所定面への押下を検出する押下検出手段と、分類を表す画像を環状に配置して表示させるとともに、選択された分類に属する入力対象を、選択された分類を表す画像の下に縦方向に並べて表示させ、前記回転検出手段により前記回転体の回転が検出されたとき、分類を表す画像を前記環に沿って移動させ、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたとき、そのとき選択されている分類に属する所定の入力対象を入力済みの対象として表示させるように画面の表示を制御する表示制御手段とを備え、前記表示制御手段により表示が制御される前記画面には、上から、前記分類を表す画像と入力対象が表示される第1の表示部と、入力済みの対象が表示される第2の表示部と、前記第2の表示部に表示されている対象の変換候補を表示する第3の表示部が設けられ、前記表示制御手段には、さらに、選択された分類に属する1つの入力対象に、前記回転体を用いた上下方向の操作によって移動可能な第1のカーソルを表示させ、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第1のカーソルによって選択されている入力対象を入力済みの対象として表示させ、前記回転体を用いた左右方向の操作によって移動可能な第2のカーソルを前記第2の表示部に表示させ、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第1のカーソルによって選択されている入力対象を、前記第2のカーソルにより指定される位置に表示させ、入力済みの対象の変換が指示されたとき、前記入力済みの対象の変換候補を前記第3の表示部に表示させるとともに、前記回転体を用いた回転の操作によって移動可能な第3のカーソルを前記第3の表示部に表示させ、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第3のカーソルによって選択されている変換候補を、入力済みの対象に替えて前記第2の表示部に表示させることを特徴とする。
【0012】
本発明のプログラムは、回転体の回転を検出する回転検出手段と、回転体の所定面への押下を検出する押下検出手段とを備える携帯情報端末を制御するコンピュータにより実行されるプログラムであって、分類を表す画像を環状に配置して表示させるとともに、選択された分類に属する入力対象を、選択された分類を表す画像の下に縦方向に並べて表示させ、前記回転検出手段により前記回転体の回転が検出されたとき、分類を表す画像を前記環に沿って移動させ、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたとき、そのとき選択されている分類に属する所定の入力対象を入力済みの対象として表示させるように画面の表示を制御する表示制御ステップを含み、前記表示制御ステップの処理により表示が制御される前記画面には、上から、前記分類を表す画像と入力対象が表示される第1の表示部と、入力済みの対象が表示される第2の表示部と、前記第2の表示部に表示されている対象の変換候補を表示する第3の表示部が設けられ、前記表示制御ステップの処理においては、さらに、選択された分類に属する1つの入力対象に、前記回転体を用いた上下方向の操作によって移動可能な第1のカーソルが表示され、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第1のカーソルによって選択されている入力対象が入力済みの対象として表示され、前記回転体を用いた左右方向の操作によって移動可能な第2のカーソルが前記第2の表示部に表示され、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第1のカーソルによって選択されている入力対象が、前記第2のカーソルにより指定される位置に表示され、入力済みの対象の変換が指示されたとき、前記入力済みの対象の変換候補が前記第3の表示部に表示されるとともに、前記回転体を用いた回転操作によって移動可能な第3のカーソルが前記第3の表示部に表示され、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第3のカーソルによって選択されている変換候補が、入力済みの対象に替えて前記第2の表示部に表示されることを特徴とする。
【0013】
本発明の携帯情報端末およびプログラムにおいては、回転体の回転が検出され、回転体の所定面への押下が検出される。また、分類を表す画像が環状に配置して表示されるとともに、選択された分類に属する入力対象が、選択された分類を表す画像の下に縦方向に並べて表示される。前記回転体の回転が検出されたとき、分類を表す画像を前記環に沿って移動させ、前記回転体の中央の押下が検出されたとき、そのとき選択されている分類に属する所定の入力対象を入力済みの対象として表示させるように画面の表示が制御される。表示が制御される前記画面には、上から、前記分類を表す画像と入力対象が表示される第1の表示部と、入力済みの対象が表示される第2の表示部と、前記第2の表示部に表示されている対象の変換候補を表示する第3の表示部が設けられ、選択された分類に属する1つの入力対象に、前記回転体を用いた上下方向の操作によって移動可能な第1のカーソルが表示され、押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第1のカーソルによって選択されている入力対象が入力済みの対象として表示される。また、前記回転体を用いた左右方向の操作によって移動可能な第2のカーソルが前記第2の表示部に表示され、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第1のカーソルによって選択されている入力対象が、前記第2のカーソルにより指定される位置に表示され、入力済みの対象の変換が指示されたとき、前記入力済みの対象の変換候補が前記第3の表示部に表示されるとともに、前記回転体を用いた回転操作によって移動可能な第3のカーソルが前記第3の表示部に表示され、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第3のカーソルによって選択されている変換候補が、入力済みの対象に替えて前記第2の表示部に表示される。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した携帯電話機1の外観の構成例を示す図である。
【0015】
携帯電話機1のほぼ中央には、ほぼ円盤状の回転入力部14が設けられている。回転入力部14は、白抜き矢印で示されるように、ほぼ中央の、紙面に対して垂直な回転軸を中心として、時計方向または反時計方向に回転自在に構成されている。ユーザは、回転入力部14、回転入力部14の左右にそれぞれ設けられている通話ボタン15、電源ボタン16、および、その下方に設けられているテンキー17を操作し、各種の指令を入力することができる。
【0016】
図1に示される携帯電話機1においては、ユーザは、LCD(Liquid Crystal Display)などにより構成される表示部13を見ながら、回転入力部14を回転させたり、或いは、回転入力部14の上面(平面)の所定の位置を携帯電話機1の内部方向に押下することで、例えば、電子メールとして送信する文章を作成することができる。
【0017】
携帯電話機1の正面の上端近傍、および下端近傍には、スピーカ12とマイクロフォン18がそれぞれ設けられており、ユーザは、通話するときこれらを利用する。また、携帯電話機1の上端面には、アンテナ11が筐体から突出した状態で設けられている。
【0018】
なお、図1に示される、いわゆるストレート型のものだけでなく、携帯電話機1は、表示部13が設けられる第1の筐体と、回転入力部14やテンキー17が設けられる第2の筐体を、ヒンジを介して折り畳み可能に構成するようにしてもよい。
【0019】
図2乃至図5は、回転入力部14の構造の例を示す。
【0020】
図2に示されるように、回転入力部14は、基本的に、ベース31、ホルダ32、スケール33、ダイヤル本体34、操作ダイヤル35、および中央ボタン部材36から構成される。
【0021】
ベース31は、例えば、絶縁性樹脂からなり、略矩形の板形状のものとして形成される。ベース31の上面の中央には中央ボタン41が設けられており、その周辺に、周辺ボタン42A乃至42Dがそれぞれ等間隔で配設されている。ベース31は、周辺ボタン42Aと周辺ボタン42Cを結ぶ線が、図1の携帯電話機1の上下方向の中心線とほぼ平行になるように配置される。従って、周辺ボタン42Aは、図1に示される携帯電話機1の上側に位置し、周辺ボタン42Bは、左側に位置する。また、周辺ボタン42Cは、図1に示される携帯電話機1の下側に位置し、周辺ボタン42Dは、右側に位置する(以下、適宜、周辺ボタン42Aを上ボタン42Aと、周辺ボタン42Bを左ボタン42Bと、周辺ボタン42Cを下ボタン42Cと、周辺ボタン42Dを右ボタン42Dと、それぞれ称する)。
【0022】
上動規制部材43には、ベース31の中央側に延びる爪が設けられており、その爪により、ホルダ32の上側への移動が規制される。上動規制部材43の両側には、やや離間して、回動規制部材44A、および44Bが設けられており、回動規制部材44A、および44Bにより、ホルダ32の回動が規制される。これらの上動規制部材43、回動規制部材44A、および44Bにより、ホルダ規制部51Aが構成され、同様のもの(ホルダ規制部51B,51C,51D)がベース31の4隅のうちの他の3隅にそれぞれ配置される。
【0023】
ホルダ32は、中央に孔を有する絶縁性ディスクの形状とされ、上面の中央部には、ダイヤル本体34等を回転自在に保持するダイヤル保持筒61が、孔の周辺から上面側(図2において上側)に突出した状態で形成されている。従って、ダイヤル保持筒61の孔の中心の軸が、ダイヤル本体34等の回転軸となる。
【0024】
また、ホルダ32の上面には、導電性を有する弾性材であるブラシ62A,62B、および62Cが配設されており、ブラシ62A,62B、および62Cと、ホルダ32の上に配置されるスケール33との電気的な接続の状態の変化を検出することで、回転入力部14(操作ダイヤル35)の回転量、および回転方向が検出される。
【0025】
具体的には、ブラシ62A、および62Bが配設される径方向の位置は、スケール33がホルダ32の上に配置されたとき、スケール33のスリット72と接触する位置とされ、回転入力部14が回転操作され、それに伴ってスケール33が回転されたとき、ブラシ62A、および62Bとスケール33との間では、接触(スリット72とスリット72の間の位置)、非接触(スリット72の位置)が繰り返されることとなる。
【0026】
一方、ブラシ(アースブラシ)62Cは、スケール33がホルダ32の上に配置されたとき、スケール33と常時接する位置に配設され、スケール33が回転されたとき、ブラシ62A、または62Bとの間で、スケール33を介して導通、または非導通を繰り返すこととなる。
【0027】
従って、ブラシ62A、または62Bと、ブラシ62Cの間の導通状態の変化(ブラシ62A、または62Bとスケール33の接触、非接触の繰り返し)に対応して発生されるパルスの数に基づいて、回転入力部14の回転量を算出することができる。
【0028】
また、ブラシ62Aとブラシ62Bを周方向に若干ずらして配設することにより、回転入力部14の回転方向を検出することができる。すなわち、図1の状態において回転入力部14が反時計方向に回転された場合、ブラシ62Aとスケール33が接触することにより発生されるパルスの立ち上がり(または立ち下がり)が、ブラシ62Bとスケール33が接触することにより発生されるパルスの立ち上がり(または立ち下がり)より、ずれている分だけ、早いタイミングで検出されることとなる。
【0029】
また、反対に、回転入力部14が時計方向に回転された場合、ブラシ62Bとスケール33が接触することにより発生されるパルスの立ち上がり(または立ち下がり)が、ブラシ62Aとスケール33が接触することにより発生されるパルスの立ち上がり(または立ち下がり)より、早いタイミングで検出されることとなる。
【0030】
従って、このように現れる、パルスの立ち上がり(または立ち下がり)のタイミングのずれに基づいて、回転入力部14の回転方向が検出される。
【0031】
ホルダ32の周縁部には、ホルダ規制部51A乃至51Dに対応して被規制部材63A乃至63Dが形成されており、ホルダ32がベース31上に配置されたとき、この被規制部材63A乃至63Dの変移(回動および離脱)が、ホルダ規制部51A乃至51Dによりそれぞれ規制される。
【0032】
なお、ホルダ32の裏面の、周辺ボタン42A乃至42Dに対応する位置には、図3に示されるように、ボタン押下用突起部101A乃至101Dが設けられている。従って、図1に示される携帯電話機1において、回転入力部14の上側が紙面と垂直な方向に押下されたとき、ボタン押下用突起部101Aにより上ボタン42A(周辺ボタン42A)が押下され、回転入力部14の左側が押下されたとき、ボタン押下用突起部101Bにより左ボタン42B(周辺ボタン42B)が押下される。同様に、回転入力部14の下側が押下されたとき、ボタン押下用突起部101Cにより下ボタン42C(周辺ボタン42C)が押下され、回転入力部14の右側が押下されたとき、ボタン押下用突起部101Dにより右ボタン42D(周辺ボタン42D)が押下される。
【0033】
ダイヤル本体保持部材64A乃至64Dは、ホルダ32の周縁部に、それぞれ所定の距離だけ離間し、上面側(図中上側)に突出した状態で形成されている。ダイヤル本体保持部材64A乃至64Dの上端部には、ホルダ32の中心側に延びる爪が形成されており、この爪により、ダイヤル本体34の離脱が制限されるようになされている。
【0034】
また、ホルダ32の上面には、クリック感用突起部65が設けられており、回転入力部14が回転されたとき、このクリック感用突起部65と、ダイヤル本体34のクリック感用凹凸部83により、ユーザに対するクリック感が発生される。
【0035】
スケール33の中央部には、ダイヤル保持筒61が挿嵌される孔71が形成され、その周辺部には、上述したように、スケール33の周縁部近傍に、所定の角度ピッチで放射状に多数のスリット72が形成されている。スケール33は、図4に示されるように、ダイヤル本体34の裏面に固定され、ホルダ32の上に配置される。
【0036】
ダイヤル本体34の中心には、ダイヤル保持筒61が挿嵌される孔81が形成され、また、ダイヤル本体34の上面には、伝動突起部82が形成されている。伝動突起部82は、操作ダイヤル35の裏面に形成される伝動凹部92に嵌合し、操作ダイヤル35の回転力をダイヤル本体34に伝動する。
【0037】
また、ダイヤル本体34の裏面の周縁部には、図4に示されるような波状のクリック感用凹凸部83が、その全周に渡って形成されており、上述したように、その凹部にクリック感用突起部65が遊嵌される。
【0038】
操作ダイヤル35の中央には、中央ボタン部材36が挿嵌される孔91が形成され、また、操作ダイヤル35の裏面には、ダイヤル本体34の伝動突起部82が嵌合される伝動凹部92が形成されている。なお、操作ダイヤル35の上面には、回転操作時に適度な摩擦を生じて操作性を良くするため、放射状に延びる多数の溝93が形成されている。
【0039】
以上のような各部材から、図5に示されるような回転入力部14が構成され、操作ダイヤル35の上面が露出した状態で携帯電話機1に組み込まれる。
【0040】
図5に示される回転入力部14において、ユーザは、操作ダイヤル35の右上方(図1では、上側)を押下することで、例えば、表示部13に表示されているカーソルを上に移動させることができ、また、操作ダイヤル35の左上方(図1では、左側)を押下することで、表示部13に表示されているカーソルを左に移動させることができる。
【0041】
すなわち、図5に示される回転入力部14の右上方のベース31の部分には周辺ボタン42Aが、左上方のベース31の部分には周辺ボタン42Bが、それぞれ配設されることとなり、それらのボタンが押下されることで、その押下に連動して、上述したようにカーソルが移動される。
【0042】
図6は、本発明を適用した携帯電話機1の内部の構成例を示すブロック図である。
【0043】
制御部111は、メモリ117のROM(Read Only Memory)117Aに格納されている制御プログラムをRAM(Random Access Memory)117Bに展開し、展開した制御プログラムに従って、携帯電話機1の全体の動作を制御する。
【0044】
例えば、制御部111は、ユーザからの指示に基づいて、文章作成プログラムを起動し、入力する文字等を選択する画像を表示部13に表示する。そして、入力検出部115の回転検出部121により、回転入力部14に対する入力が検出されたとき(回転入力部14が回転されたとき)、制御部111は、DSP(Digital Signal Processor)を制御して、回転入力部14の回転量や回転方向等を算出し、表示部13に表示されている画像の表示を制御する。回転入力部14に対する入力に応じて、表示部13の表示を制御する制御部111の処理ついては後に詳述する。
【0045】
RF(Radio Frequency)部112は、アンテナ11を介して、基地局との間で電波を送受信し、例えば、音声通話モード時において、アンテナ11で受信されたRF信号を増幅して周波数変換処理およびアナログディジタル変換処理等の所定の処理を施し、得られた音声データをDSP113に出力する。また、RF部112は、DSP113から音声データが供給されてきたとき、ディジタルアナログ変換処理、および周波数変換処理等の所定の処理を施し、得られた音声信号をアンテナ11から送信する。
【0046】
DSP113は、RF部112から供給されてきた音声データに対して、例えば、スペクトラム逆拡散処理を施し、得られたデータを音声コーデック114に出力する。また、DSP113は、音声コーデック114から供給されてきた音声データに対してスペクトラム拡散処理を施し、得られたデータをRF部112に出力する。また、DSP113は、制御部111による制御に基づいて、画像の表示を切り替えるための回転量の算出、回転方向の算出等の処理を行う。
【0047】
音声コーデック114は、マイクロフォン18により集音されたユーザの音声を音声データに変換し、それをDSP113に出力する。また、音声コーデック114は、DSP113から供給されてきた音声データをアナログ音声信号に変換し、対応する音声信号をスピーカ12から出力する。
【0048】
入力検出部115の回転検出部121には、図2のブラシ62A,62B、および62Cが接続されており、回転検出部121は、ブラシ62A、および62Bとスケール33との接触、非接触の状態を監視し、接触状態の変化に対応するパルスを制御部111に出力する。
【0049】
入力検出部115の押下検出部122には、図2の中央ボタン41、および周辺スイッチ42A乃至42Dが接続されており、押下検出部122は、これらのボタンが押下されたとき(回転入力部14の上面が内部方向に押下されたとき)、それを検出し、対応する信号を制御部111に出力する。
【0050】
制御部111には、必要に応じてドライブ210が接続され、磁気ディスク211、光ディスク212、光磁気ディスク213、或いは半導体メモリ214などが適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて制御部111にインストールされる。
【0051】
入力検出部116は、携帯電話機1に設けられている通話ボタン15、電源ボタン16、およびテンキー17等の他のボタンからの入力を検出し、対応する信号を制御部111に出力する。
【0052】
図7乃至図11は、文章作成モード時における表示部13の表示例を示す図である。以下、表示部13を、その表示の違いに応じて、適宜、表示部13A乃至13Uとして説明する。
【0053】
文章を作成するモードのとき、表示部13には、例えば、図7の表示部13Aに示されるような、文字や画像などの入力対象が表示される入力対象表示部131、作成した文章等が表示される作成文章表示部132、および、作成文章表示部132に入力した文字の変換候補が表示される変換候補表示部133から構成される画面が表示される。
【0054】
この例においては、入力対象としての文字、数字、絵文字、顔文字がグループ毎に分類されており、入力対象表示部131には、それぞれの分類を表す画像(以下、分類代表画像と称する)が環状に配置されて構成される分類選択画像141が表示される(以下、文字、数字、記号、顔文字、および絵文字のそれぞれを個々に区別する必要がない場合、まとめて、文字、または入力対象と称する)。
【0055】
表示部13Aの表示例においては、中央に「あ」行の分類代表画像が表示され、その「あ」行の分類代表画像が選択カーソル142により選択されている(環のほぼ中央の下側に表示されている選択カーソル142の中に、「あ」行の分類代表画像である「あ」の文字が表示されている)。また、「あ」行に属する文字を一覧表示するプルダウンメニュー144が、分類代表画像としての「あ」の文字の下に表示されている。
【0056】
また、表示部13Aの表示例においては、「あ」行の分類代表画像の左側に「顔文字」が、また、その右側に「か」行の分類代表画像がそれぞれ表示されている。さらに、中央の「あ」行の分類代表画像が最も大きく表示され、その他の分類代表画像は、次第に小さくなるように表示されている。
【0057】
ユーザは、図7の表示部13Aの画面において文字を入力するとき、回転入力部14の操作ダイヤル35の回転軸(中心)の左側、または右側を押下することで、左ボタン42B、または右ボタン42Dを操作して位置指定カーソル143を左方向、または右方向に移動させ、文字の入力位置を指定する。文字の入力位置を指定したとき、ユーザは、回転入力部14を回転させ、分類選択画像141に表示される分類代表画像の中から、好みの分類代表画像を選択カーソル142により選択し(選択カーソル142の中に、好みの分類代表画像が表示されるように回転入力部14を回転させ)、その後、回転入力部14の操作ダイヤル35の回転軸(中心)の上側、または下側を押下することで、上ボタン42A、または下ボタン42Cを操作し(以下、説明を簡略化するために、このような操作を、単に、上ボタン42A、または下ボタン42Cを操作すると記述する)、選択した分類に属する文字の中から、入力する文字を選択する。
【0058】
すなわち、回転入力部14を回転させたとき、その回転に対応する方向に、かつ、回転に対応する角度だけ、分類選択画像141のそれぞれの分類代表画像が環に沿って順次移動表示される。例えば、表示部13Aの画面に示されるように、「あ」行が選択されている状態において、ユーザが回転入力部14を時計方向に所定の角度だけ回転操作したとき、それぞれの分類代表画像が環に沿って時計方向に1つずつ移動し、中央に表示されている選択カーソル142の中に、「か」行の分類代表画像が表示される。また、反対に、ユーザが反時計方向に回転入力部14を所定の角度だけ回転操作したとき、それぞれの分類代表画像が環に沿って反時計方向に移動し、選択カーソル142の中に、「顔文字」の分類代表画像が表示される。
【0059】
図8は、入力対象の分類の例を示す図である。
【0060】
例えば、図8の行毎に分類が形成され、斜線で示されるそれぞれの分類の1番目の入力対象が、分類を表す分類代表画像として入力対象表示部131に表示される。例えば、「あ」行の分類においては、「あ」が分類代表画像として表示され、「数字」の分類においては、「0」が分類代表画像として表示される。
【0061】
図8に示されるように、ユーザは、50音の文字の他に、「0」乃至「9」の数字、「?」、「○」等の記号、各種の顔文字、および絵文字を利用して文章を作成できるようになされている。また、カタカナ文字の分類、アルファベットの分類、濁音等の文字からなる分類も用意されており、所定の切り替えボタンが押下されたとき、図8に示される平仮名の分類に替えて、それらの分類が選択可能な状態にされる。なお、入力対象の分類をユーザが好みに応じて編集したり、入力対象を追加して新たに分類を作成できるようにしてもよい。
【0062】
図7の説明に戻り、例えば、「犬」の文字を入力する場合、ユーザは、回転入力部14を回転させ、図7の表示部13Aの画面に示されるように、選択カーソル142により「あ」行を選択する。
【0063】
ユーザは、回転入力部14の下ボタン42Cを1回押下し、表示部13Bの画面に示されるように、選択カーソル142を、1文字分だけ下方向に移動させ、「あ」行に属する2番目の文字である「い」の文字が選択された状態とする。
【0064】
ユーザは、選択カーソル142により「い」の文字が選択されている状態において、回転入力部14の中央ボタン41を押下し、表示部13Cの画面に示されるように、位置指定カーソル143により指定していた位置に「い」の文字を入力する。このとき、位置指定カーソル143の位置が1文字分だけ右に移動され、「い」の文字に続けて文字を入力できる状態となる。
【0065】
「ぬ」の文字を入力する場合、ユーザは、回転入力部14を回転させ、選択カーソル142により「な」行を選択する。すなわち、ユーザは、選択カーソル142の中に、「な」行の分類代表画像である「な」の文字を表示させる。選択カーソル142により「な」行が選択されたとき、図9の表示部13Dの画面に示されるように、「な」行に属する文字がプルダウンメニュー144により一覧表示される。
【0066】
ユーザは、表示部13Dの画面が表示されたとき、回転入力部14の下ボタン13Cを2回押下して、選択カーソル142を2文字分だけ下側に移動させ、表示部13Eに示されるように、「ぬ」の文字が選択カーソル142により選択された状態とする。また、ユーザは、表示部13Eの画面に示されるように、「ぬ」の文字が選択カーソル142により選択された状態において、中央ボタン41を押下し、表示部13Fの画面に示されるように、「ぬ」の文字を入力する。これにより、「いぬ」の文字が作成文章表示部132に入力される。このとき、位置指定カーソル143が1文字分だけ右に移動され、続けて文字を入力できる状態となる。
【0067】
ユーザは、「いぬ」の文字を入力した状態(確定前の状態)において、例えば、テンキー17の所定のボタンに割り当てられている変換ボタン(勿論、専用のボタンでもよい)を押下し、図10の表示部13Gに示されるように、平仮名の「いぬ」に対応する変換候補を変換候補表示部133に表示させる。
【0068】
図10の表示部13Gの例においては、左から、「いぬ」、「入ぬ」、「居ぬ」、「犬」の4種類の変換候補が表示され、変換候補選択カーソル145により、1番目の変換候補として挙げられた「いぬ」が選択されている。
【0069】
ユーザは、変換候補が表示されているとき、例えば、回転入力部14を回転操作することにより、変換候補カーソル145を移動させ(回転入力部14を、例えば、時計方向に操作して右方向に、反時計方向に操作して左方向に、それぞれ移動させ)、表示部13Hの画面に示されるように、4番目の変換候補として挙げられた漢字「犬」を変換候補カーソル145により選択する。
【0070】
そして、ユーザは、表示部13Hの画面に示されるように、変換候補カーソル145により「犬」が選択されている状態において、中央ボタン41を押下する。これにより、表示部13Iの画面に示されるように、漢字「犬」が作成文章表示部132に確定して入力される。このとき、位置指定カーソル143は、1文字分だけ右側に移動し、「犬」に続けて他の文字を入力できる状態となる。
【0071】
以上のように、回転入力部14を回転操作することにより、それに応じて、分類選択画像141のそれぞれの分類代表画像が回転表示されるため、ユーザは、直感的に、入力対象の分類を選択することができる。また、それぞれのボタンに割り振られている分類をその都度確認することなく、表示部13のみを見た状態で、文字を入力することができる。
【0072】
さらに、ボタンを押下する回数を誤り、入力しようとしたものと異なる文字を選択した場合であっても、その修正を容易に行うことができる。
【0073】
例えば、図11の表示部13Jの画面に示されるように、選択カーソル142により「い」の文字が選択されており、それを入力しようとしたにも関わらず、下ボタン42Cを誤って1回押下し、表示部13Kの画面に示されるように、「う」の文字が選択された場合であっても、上ボタン42Aを1回押下するだけで、それを容易に修正することができる(表示部13L)。これにより、それぞれのボタンに分類が割り当てられており、同じボタンを繰り返し押下することで文字を入力する場合、「い」の文字を入力しようとしたにも関わらず、「う」の文字を誤って選択したとき、それを修正するために、同じボタンをさらに4回押し、「あ」行の文字を一巡させる必要がある従来の入力に較べ、修正操作が簡単となる。
【0074】
以上においては、選択カーソル142により分類が選択されたとき、常時、プルダウンメニュー144が分類代表画像の下に表示されるとしたが、ユーザにより分類が選択され、例えば、下ボタン42Cが押下されるなどの、プルダウンメニュー144を表示させる所定の指示があったタイミングで、プルダウンメニュー144が表示されるようにしてもよい。
【0075】
次に、図12乃至図16のフローチャートを参照して、以上のような画面を表示し、ユーザによる操作に応じて文字を入力する制御部111の処理について説明する。
【0076】
始めに、図12、および図13のフローチャートを参照して、図7に示される表示部13Aの画面が表示されている状態において、入力対象を選択する制御部111の処理について説明する。
【0077】
ステップS1において、制御部111は、回転検出部121により、回転が検出されたか否か、すなわち、選択カーソル142により選択される分類を変更することが指示されたか否かを判定し、変更することが指示されていないと判定した場合、ステップS2に進む。
【0078】
ステップS2において、制御部111は、押下検出部122により、上ボタン42Aが押下されたことが検出されたか否か、すなわち、選択カーソル142をプルダウンメニュー144上において1文字分だけ上に移動させることが指示されたか否かを判定し、移動させることが指示されたと判定した場合、ステップS3に進み、選択カーソル142を上に移動する。
【0079】
例えば、図7の表示部13Bの画面が表示されている状態において、上ボタン42Aが押下された場合、選択カーソル142が1文字分だけ上に移動され、選択される文字が「あ」となる。
【0080】
その後、制御部111は、ステップS4において、フラグを「0」に設定し、処理を終了させる。このフラグは、変換ボタンが押下されたときに、変換モードに移行するか否かを識別するために利用される(後述する図14のステップS31の処理)。
【0081】
一方、ステップS2において、制御部111は、上ボタン42Aが押下されたことが検出されていないと判定した場合、ステップS5に進み、下ボタン42Cが押下されたことが検出されたか否か、すなわち、選択カーソル142をプルダウンメニュー144上において1文字分だけ下に移動させることが指示されたか否かを判定する。
【0082】
制御部111は、ステップS5において、選択カーソル142を下に移動させることが指示されたと判定した場合、ステップS6に進み、選択カーソル142を下に移動させ、ステップS4において、上述したフラグを「0」に設定し、処理を終了させる。
【0083】
従って、図7の表示部13Aの画面が表示されている状態において、下ボタン42Cが押下された場合、選択カーソル142により選択される文字が「い」となり、表示部13Bの画面が表示される。
【0084】
制御部111は、ステップS5において、下ボタン42Cが押下されたことが検出されていないと判定した場合、ステップS7に進み、左ボタン42Bが押下されたことが検出されたか否か、すなわち、位置指定カーソル143を1文字分だけ左に移動させることが指示されたか否かを判定する。
【0085】
制御部111は、ステップS7において、位置指定カーソル143を左に移動させることが指示されたと判定した場合、ステップS8に進み、位置指定カーソル143を左に移動させ、ステップS4においてフラグの値を「0」に設定した後、処理を終了させる。
【0086】
例えば、図7の表示部13Cの画面が表示されている状態において、左ボタン42Bが押下されたとき、位置指定カーソル143は、「い」の文字の下に移動され、そこに文字が入力されたとき、「い」の文字の前に新たな文字が入力(挿入)される。
【0087】
一方、制御部111は、ステップS7において、左ボタン42Bが押下されたことが検出されていないと判定した場合、ステップS9に進み、右ボタン42Dが押下されたことが検出されたか否か、すなわち、位置指定カーソル143を1文字分だけ右に移動させることが指示されたか否かを判定する。
【0088】
制御部111は、ステップS9において、位置指定カーソル143を右に移動させることが指示されたと判定した場合、ステップS10に進み、位置指定カーソル143を右に移動させ、ステップS4においてフラグの値を「0」に設定した後、処理を終了させる。
【0089】
これにより、図7の表示部13Aの画面が表示されている状態において、右ボタン42Dが押下されたとき、指定されていた位置(先頭)にスペースが入力され、位置指定カーソル143が1文字分だけ右に移動される。
【0090】
制御部111は、ステップS9において、右ボタン42Dが押下されたことが検出されていないと判定した場合、ステップS11に進み、中央ボタン41が押下されたことが検出されたか否かを判定する。制御部111は、ステップS11において、中央ボタン41が押下されたことが検出されていないと判定した場合、結局、何の指令も入力されていないことになるので、処理を終了させ、一方、中央ボタン41が押下されたことが検出されたと判定した場合、ステップS12に進む。
【0091】
制御部111は、ステップS12において、現在、選択カーソル142により選択されている文字(入力対象)を選択し、それを作成文章表示部132に表示させる。
【0092】
従って、図7の表示部13Bの画面に示されるように、選択カーソル142により「い」の文字が選択されている状態において、中央ボタン41が押下されたとき、ステップS12の処理により「い」の文字が作成文章表示部132に表示される(表示部13C)。
【0093】
また、制御部111は、文字を選択した後、ステップS13に進み、フラグを「1」に設定し、処理を終了させる。
【0094】
一方、ステップS1において、回転が検出されたと判定した場合、制御部111は、図13のステップS14に進み、時計方向の回転が検出されたか否か、すなわち、選択カーソル142により選択される分類を、現在選択されているものの右側に表示されている分類に変更することが指示されたか否かを判定する。
【0095】
上述したように、制御部111は、ブラシ62Aとスケール33が接触することにより発生されるパルスと、ブラシ62Bとスケール33が接触することにより発生されるパルスの立ち上がり(または立ち下がり)のタイミングのずれに基づいて、回転方向を検出する。
【0096】
制御部111は、ステップS14において、時計方向の回転が検出されたと判定した場合、ステップS15に進み、選択カーソル142により選択される分類を、現在選択されているものの右側に表示されている分類に変更する。
【0097】
すなわち、図7の表示部13Aの画面において、回転入力部14が時計方向に回転された場合、分類選択画像141の分類代表画像が時計方向に1つずつ移動され、選択カーソル142により「か」行が選択される(選択カーソル142の中に分類代表画像としての「か」の文字が表示される)。
【0098】
一方、ステップS14において、制御部111は、時計方向に回転が検出されていないと判定した場合、反時計方向の回転が検出されたと認識し、ステップS16に進み、選択カーソル142により選択される分類を、現在選択されているものの左側に表示されている分類に変更する。
【0099】
すなわち、図7の表示部13Aの画面において、回転入力部14が反時計方向に回転された場合、選択カーソル142により「顔文字」の分類が選択される。
【0100】
次に、図14のフローチャートを参照して、変換ボタンが押下されたときに制御部111により行われる、変換ボタン対応処理について説明する。
【0101】
図12、および図13の処理により文字が選択され、図9の表示部13Fに示されるように、作成文章表示部132に所定の文字が表示されている状態において、変換ボタンとして設定されているボタンが押下されたとき、ステップS31において、制御部111は、フラグが「1」に設定されている(図12のステップS13の処理で設定されている)か否かを判定する。
【0102】
制御部111は、ステップS31において、文字がまだ選択されておらず、フラグが「1」に設定されてないと判定した場合、図14の処理を終了し、図12、および図13に示される処理に移行する。
【0103】
一方、制御部111は、ステップS31において、フラグが「1」に設定されていると判定した場合、ステップS32に進み、変換処理を実行し、変換処理を終了した後、図12、および図13に示される通常の入力処理に移行する。
【0104】
次に、図15、および図16のフローチャートを参照して、図14のステップS32において実行される変換処理について説明する。
【0105】
ステップS41において、制御部111は、図12、および図13の処理により選択された文字に対応する変換候補を変換候補示部133に表示させる。
【0106】
すなわち、図9の表示部13Fの画面に示されるように、平仮名の「いぬ」の文字が入力された状態において変換ボタンが押下されたとき、図10の表示部13Gの画面に示されるように、「いぬ」、「入ぬ」、「居ぬ」、「犬」等の変換候補が変換候補表示部133に表示される。
【0107】
制御部111は、ステップS42において、回転検出部121により回転が検出されたか否かを判定し、検出されていないと判定した場合、ステップS43に進む。
【0108】
ステップS43において、制御部111は、押下検出部122により、上ボタン42Aが押下されたことが検出されたか否か、すなわち、変換候補選択カーソル145を上に移動させることが指示されたか否かを判定し、移動させることが指示されたと判定した場合、ステップS44に進み、変換候補選択カーソル145を上に移動する。
【0109】
例えば、2段以上にわたって、複数の変換候補が変換候補表示部133に表示されており、変換候補選択カーソル145を上に移動させることが指示された場合、制御部111は、変換候補選択カーソル145を上に移動させ、選択される変換候補を、そのとき選択されている変換候補の上に表示されているものに変更する。
【0110】
制御部111は、変換候補カーソル143を移動させた後、ステップS45に進み、文字が確定されたか否か(後述するステップS53の処理で確定されたか否か)を判定し、まだ確定されていないと判定した場合、ステップS42に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0111】
一方、ステップS43において、制御部111は、上ボタン42Aが押下されたことが検出されていないと判定した場合、ステップS46に進み、下ボタン42Cが押下されたことが検出されたか否か、すなわち、変換候補選択カーソル145を下に移動させることが指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、ステップS47に進み、変換候補選択カーソル145を下に移動させる。
【0112】
制御部111は、ステップS46において、下ボタン42Cが押下されたことが検出されていないと判定した場合、ステップS48に進み、左ボタン42Bが押下されたことが検出されたか否か、すなわち、変換候補選択カーソル145を左に移動させることが指示されたか否かを判定する。上述した例においては、ユーザは、回転入力部14を回転させることで、変換候補選択カーソル145を移動させることができるとしたが、この例においては、回転入力部14の左ボタン42B、または右ボタン42Dを操作することによっても、変換候補選択カーソル145を左方向、または右方向に移動させることができるようになされている。
【0113】
制御部111は、ステップS48において、変換候補選択カーソル145を左に移動させることが指示されたと判定した場合、ステップS49に進み、変換候補選択カーソル145を左に移動させ、ステップS45に進み、それ以降、同様の処理を実行する。
【0114】
例えば、図10の表示部13Hの画面において、左ボタン42Bが押下されたとき、変換候補選択カーソル145が左に移動され、入力可能な変換候補が「犬」から「居ぬ」に切り替わる(変換候補選択カーソル145の中に「居ぬ」の文字が表示される)。
【0115】
一方、制御部111は、ステップS48において、左ボタン42Bが押下されたことが検出されていないと判定した場合、ステップS50に進み、右ボタン42Dが押下されたことが検出されたか否か、すなわち、変換候補選択カーソル145を右に移動させることが指示されたか否かを判定する。
【0116】
制御部111は、ステップS50において、変換候補選択カーソル145を右に移動させることが指示されたと判定した場合、ステップS51に進み、変換候補選択カーソル145を右に移動させ、ステップS45において、上述したような確定判定処理を実行する。
【0117】
これにより、例えば、図10に示される表示部13Gの画面において、右ボタン42Dが押下されたとき、変換候補選択カーソル145が、そのとき選択している変換候補である「いぬ」の右隣に表示されている「入ぬ」を選択するように移動される。
【0118】
制御部111は、ステップS50において、右ボタン42Dが押下されたことが検出されていないと判定した場合、ステップS52に進み、中央ボタン41が押下されたことが検出されたか否かを判定する。制御部111は、ステップS52において、中央ボタン41が押下されたことが検出されていないと判定した場合、処理を終了させ、一方、中央ボタン41が押下されたことが検出されたと判定した場合、ステップS53に進む。
【0119】
ステップS53において、制御部111は、そのとき、変換候補選択カーソル145により選択されている変換候補(単語)を確定し、確定した文字を作成文章表示部132に表示させる。ステップS53の処理の後、ステップS45において、文字が確定されたと判定され、処理が終了される。
【0120】
従って、図10の表示部13Hの画面に示されるように、変換候補選択カーソル145により漢字「犬」が選択されている状態において、中央ボタン41が押下されたとき、その文字が確定され、表示部13Iの画面に示されるように、作成文章表示部132に「犬」の文字が表示される。
【0121】
一方、制御部111は、ステップS42において、回転が検出されたと判定した場合、図16のステップS54に進み、時計方向の回転が検出されたか否か、すなわち、変換候補選択カーソル145を右に移動させることが指示されたか否かを判定する。
【0122】
制御部111は、ステップS54において、時計方向の回転が検出されたと判定した場合、ステップS55に進み、変換候補選択カーソル145を右に移動させ、選択される変換候補を、そのとき選択されているものの右側に表示されている変換候補に切り替える。
【0123】
一方、ステップS54において、制御部111は、時計方向の回転が検出されていないと判定した場合、反時計方向の回転が検出されたと認識し、ステップS56に進み、ステップS49における処理と同様に、変換候補選択カーソル145により選択される変換候補を、そのとき選択されているものの左側に表示されているものに変更する。上述したように、中央ボタン41が押下されたとき、変換候補選択カーソル145により選択されている変換候補が確定され、処理が終了される(ステップS53、S45)。
【0124】
次に、選択カーソル142により選択された文字に応じて、予測された変換候補(入力候補)の単語が表示される予測変換機能を有する携帯電話機1の画面の表示例について説明する。
【0125】
図17、および図18に示される表示部13(表示部13M乃至13Q)の表示例は、図7、図9、図10、図11に示されるものと基本的に同様であり、選択カーソル142により選択された文字に基づいて予測された変換候補が自動的に表示されるようになされている。
【0126】
変換候補表示部133に表示される変換候補は、ユーザにより過去に入力された単語の履歴や、予め用意されている辞書などに基づいて選択され、例えば、図17の表示部13Mの画面に示されるように、選択カーソル142により「あ」の文字が選択されている場合、「あ」、「あす」、「あした」、「あけまして」、「明日」、「会う」、「朝」、「秋」などの、「あ」を先頭の読みとする単語(文字)が変換候補として選択される。
【0127】
表示部13Mの画面に示されるように、「あ」の文字を選択するだけで、このような変換候補が自動的に(ユーザからの操作によらずに)表示され、表示された変換候補の中から、入力する単語を選択できるため、ユーザは、全ての文字を自ら入力することなく、例えば、「あけまして」などの文字数の多い単語を容易に入力することができ、文章を効率的に作成することができる。
【0128】
図17に示される表示部13Mの画面において、下ボタン42Cが1回押下されたとき、その表示は、表示部13Nの画面に切り替わる。すなわち、選択カーソル142が1文字分だけ下に移動され、選択カーソル142により「い」の文字が選択され、変換候補表示部133には、過去の入力履歴等に基づいて、「い」、「いつ」、「今」、「いまどき」、「行く」、「行けば」、「居る」、「犬」などの、選択カーソル142により新たに選択された「い」を先頭の読みとする変換候補の単語が表示される。
【0129】
そして、表示部13Nの画面において、中央ボタン41を押下したとき、変換候補選択カーソル145が変換候補表示部133に表示されるため、ユーザは、それを移動させることで、入力する単語を選択することができる。
【0130】
ユーザは、例えば、変換候補選択カーソル145を順次移動させ、図18の表示部13Pの画面に示されるように、変換候補選択カーソル145により「犬」が選択されているときに中央ボタン41を押下し、漢字の「犬」を入力することができる(表示部13Q)。
【0131】
次に、図19のフローチャートを参照して、予測変換機能が設けられている携帯電話機1において、ユーザによる操作に応じて文字を入力する制御部111の処理について説明する。なお、図19に示される処理は、変換候補が予測に基づいて表示される点を除いて、上述した図12の処理と基本的に同様の処理である。
【0132】
ステップS61において、制御部111は、選択カーソル142によりそのとき選択されている文字に基づいて、入力履歴等を参照し、変換候補の単語を変換候補表示部133に表示させる。従って、図17の表示部13Mの画面に示されるように、初期状態として選択カーソル142により「あ」が選択されているとき、「あ」、「あす」等の変換候補が変換候補表示部133に表示される。なお、後述するステップS65の処理により、変換候補が新たに表示され、その後、図19に示される処理が再び開始されたとき、ステップS61においては、その変換候補(新たに表示された変換候補)が引き続き表示される。
【0133】
制御部61は、ステップS62において、回転検出部121により回転が検出されたか否か、すなわち、分類を変更することが指示されたか否かを判定し、変更することが指示されていないと判定した場合、ステップS63に進む。
【0134】
ステップS63において、制御部111は、上ボタン42Aが押下されたことが検出されたか否かを判定し、それが検出されたと判定した場合、ステップS64に進み、プルダウンメニュー144上において、選択カーソル142を1文字分だけ上に移動させる。そして、制御部111は、ステップS65において、選択カーソル142により新たに選択された文字に対応する変換候補を変換候補表示部133に表示し、処理を終了させる。
【0135】
一方、制御部111は、ステップS63において、上ボタン42Aが押下されたことが検出されていないと判定した場合、ステップS66に進み、下ボタン42Cが押下されたことが検出されたか否かを判定する。
【0136】
制御部111は、ステップS66において、下ボタン42Cが押下されたと判定した場合、ステップS67に進み、プルダウンメニュー144上において、選択カーソル142を1文字分だけ下に移動させ、ステップS65において、選択カーソル142により新たに選択された文字に対応する変換候補を変換候補表示部133に表示させる。
【0137】
例えば、図17に示される表示部13Mの画面において、下ボタン42Cが1回押下されたとき、選択カーソル142により「い」の文字が選択され、表示部13Nの画面に示されるように、「い」の文字に対応する変換候補の単語が変換候補表示部133に新たに表示される。
【0138】
ステップS68乃至ステップS71の処理は、図12のステップS7乃至ステップS10の処理と同様の処理である。すなわち、ステップS66において、下ボタン42Cが押下されていないと判定され、ステップS68で、左ボタン42Bが押下されたことが検出された場合、ステップS69に進み、位置指定カーソル143が1文字分だけ左に移動される。また、ステップS68において、左ボタン42Bが押下されていないと判定され、ステップS70で、右ボタン42Dが押下されたと判定された場合、ステップS71に進み、位置指定カーソル143が1文字分だけ右に移動される。
【0139】
制御部111は、ステップS70において、右ボタン42Dが押下されたことが検出されていないと判定した場合、ステップS72に進み、中央ボタン41が押下されたことが検出されたか否かを判定する。制御部111は、ステップS72において、中央ボタン41が押下されたことが検出されていないと判定した場合、処理を終了させる。一方、中央ボタン41が押下されたことが検出されたと判定した場合、処理はステップS73に進む。
【0140】
ステップS73において、制御部111は、変換候補表示部133に変換候補選択カーソル145を表示させる。
【0141】
例えば、図17の表示部13Nの画面に示されるように、選択カーソル142により「い」の文字が選択され、「い」の文字に対応する変換候補が予測して表示されている状態において、中央ボタン41が押下されたとき、表示部13Oに示されるように、変換候補表示部133に変換候補選択カーソル145が表示され、変換候補として選択された第1の単語(文字)が選択される。
【0142】
制御部111は、次に、ステップS74において、変換候補表示部133に表示されている変換候補の中から、入力する単語を確定する入力対象確定処理を実行する。なお、ステップS74において実行される入力対象確定処理は、図15、および図16の変換処理と同様の処理であり、その図示と説明は繰り返しになるので、それらを援用することで省略するが、回転入力部14の操作に応じて変換候補選択カーソル145が移動され、中央ボタン41が押下されたときに変換候補選択カーソル145により選択されている変換候補が確定して入力される。
【0143】
一方、制御部111は、ステップS62において、回転検出部121により回転が検出されたと判定した場合、図16のステップS54乃至ステップS56と同様の処理を実行し、回転入力部14に対する回転に応じて、変換候補選択カーソル145を移動させる。その図示と説明も繰り返しになるので、それらを援用することで省略する。
【0144】
以上のように、入力する単語の先頭の読みを選択するだけで、変換候補が自動的に予測されるため、より効率的に文章を作成することができる。
【0145】
以上においては、選択カーソル142により選択された分類に属する文字がプルダウンメニュー144により一覧表示され、そこから、入力する文字を選択するとしたが、図20に示されるように、分類代表画像のみが表示され、その表示を、回転入力部14を操作することで変更させ、入力する文字を選択するようにしてもよい。
【0146】
この場合、例えば、ユーザは、文字を入力するとき、回転入力部14を回転させることにより、図20の表示部13Rに表示される分類選択画像141を回転させ、好みの分類を選択カーソル142により選択する。表示部13Rの画面においては、中央にある「あ」行の分類が選択されており、ユーザは、上述した場合と同様に、回転入力部14を時計方向に回転させることにより、「あ」行の右隣に表示されている「か」行を選択することができ、反時計方向に回転させることにより、「顔文字」の分類を選択することができる。なお、表示部13Rの表示例においても、選択カーソル142により選択されている「あ」の分類代表画像が最も大きく表示され、他の分類代表画像は、次第に小さくなるように表示されている。
【0147】
例えば、「い」の文字を入力する場合、ユーザは、表示部13Rの画面において、下ボタン42Cを1回押下し、「あ」行の分類代表画像の表示を変更させる。すなわち、下ボタン42Cが押下されることに応じて、表示部13Sの画面に示されるように、「あ」行に属する2番目の文字である「い」の文字(図8参照)が、「あ」の文字に変わって分類代表画像として選択カーソル142の中に表示される。
【0148】
表示部13Sの画面の状態において、中央ボタン41を押下することで、ユーザは、「い」の文字を入力することができる。
【0149】
また、表示部13Sの画面において、ユーザが、さらに下ボタン42Cを1回押下した場合、「あ」行の分類代表画像として表示されている「い」の文字に変わって、「う」の文字が表示される(表示部13T)。ユーザは、その状態のときに中央ボタン41を押下することで、「う」の文字を入力することができる。
【0150】
このように、分類代表画像を順次切り替えて表示し、プルダウンメニュー144を表示させないことにより、プルダウンメニュー144を表示させる場合に較べて、分類代表画像をそれぞれ大きく表示させることが可能となり、ユーザは、そのとき選択されている分類、または文字を容易に確認することができる。
【0151】
なお、表示部13Sの画面において、回転入力部14が時計方向に回転され、分類を切り替えることが指示されたとき、「か」行に属する1番目の文字である「か」の文字、または、「か」行に属する2番目の文字である「き」の文字が分類代表画像として中央に表示される。
【0152】
また、図21に示されるように、選択カーソル142により選択されている分類のものだけでなく、複数の分類のプルダウンメニューが同時に表示されるようにしてもよい。
【0153】
図21の表示部13Uにおいては、左から、「絵文字」、「顔文字」、「あ」行、「か」行、「さ」行のそれぞれのプルダウンメニューが表示されており、これによりユーザは、現在、選択カーソル142により選択されている文字の周辺にある文字を一見して確認することができ、選択カーソル142により選択する文字を、より効率的に切り替えることができる。
【0154】
以上においては、ユーザは、回転操作部14を回転させることで分類を選択し、続いて、選択カーソル142を上下に移動させることで、その分類に属する文字を選択できるとしたが、テンキー17のそれぞれのボタンに分類を割り当てておき、それを押下することによって、分類を直接選択できるようにしてもよい。
【0155】
例えば、「い」の文字を入力する場合、ユーザは、「あ」行に割り当てられているテンキー17の「1」ボタンを押下することで、選択カーソル142により選択される分類を「あ」行とし、続けて、回転入力部14の上ボタン42A、または下ボタン42Cにより、入力する文字を選択する。
【0156】
このように、テンキー17のそれぞれのボタンに分類を割り当てておくことにより、所望する分類を容易に選択することができる。例えば、選択カーソル142により「あ」行が選択されている状態において、「あ」行の近傍に表示されていない、「な」行などの分類を選択しようとした場合であっても、回転入力部14を相当な量回転させる必要がなくなる(選択する分類(例えば、「な」行)に割り当てられているボタンを押下するだけで、所望する分類を選択することができる)。
【0157】
また、以上においては、回転操作部14は、携帯電話機1に設けられるとしたが、同様の構成を有する入力部が、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)や携帯型のパーソナルコンピュータなどの携帯情報端末に設けられるようにしてもよい。また、テレビジョン受像機、ビデオレコーダ、カーナビゲーションなどに利用される各種のリモートコントローラとしての携帯情報端末にも適用することができる。
【0158】
上述したように、回転入力部14に対する操作に応じて、様々な分類が表示され、分類に属する対象を選択できるようにしたので、仮に、筐体に回転入力部14のみが設けられている携帯情報端末の場合であっても、回転入力部14により、各種の操作を行うことができる。すなわち、回転入力部14を設けることにより、携帯電話機1等の携帯情報端末の小型化を図ることができる。
【0159】
特に、回転体としての回転入力部14に応じて、複数の分類の中から、所定の分類を選択するとともに、押下の位置に応じて、所定の分類に属する所定の入力対象を選択するようにした場合においては、より直感的に、正確かつ効率的に、入力対象としての文字等を入力することができる。
【0160】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0161】
この記録媒体は、図6に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク211(フロッピディスクを含む)、光ディスク212(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク213(MD(登録商標)(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリ214などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROMや、記憶部に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0162】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0163】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、入力する文字を選択することができる。
【0164】
また、本発明によれば、より直感的に、正確かつ効率的に文字等を入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯電話機の外観の構成を示す正面図である。
【図2】図1の回転入力部の構成を示す組立分解斜視図である。
【図3】図2のホルダの裏面の構成を示す斜視図である。
【図4】図2のダイヤル本体の裏面の構成を示す斜視図である。
【図5】図1の回転入力部の構成を示す斜視図である。
【図6】図1の携帯電話機の内部の構成例を示すブロック図である。
【図7】図1の携帯電話機の表示例を示す図である。
【図8】分類の例を示す図である。
【図9】図1の携帯電話機の他の表示例を示す図である。
【図10】図1の携帯電話機のさらに他の表示例を示す図である。
【図11】図1の携帯電話機の表示例を示す図である。
【図12】図1の携帯電話機の入力対象選択処理を説明するフローチャートである。
【図13】図1の携帯電話機の入力対象選択処理を説明する、図12に続くフローチャートである。
【図14】図1の携帯電話機の変換ボタン対応処理を説明するフローチャートである。
【図15】図1の携帯電話機の変換処理を説明するフローチャートである。
【図16】図1の携帯電話機の変換処理を説明する、図15に続くフローチャートである。
【図17】図1の携帯電話機の表示例を示す図である。
【図18】図1の携帯電話機の他の表示例を示す図である。
【図19】図1の携帯電話機の入力対象選択処理を説明するフローチャートである。
【図20】図1の携帯電話機の表示例を示す図である。
【図21】図1の携帯電話機の他の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機, 13 表示部, 14 回転入力部, 111 制御部,113 DSP, 115 入力検出部, 121 回転検出部, 122 押下検出部
Claims (2)
- 回転体の回転を検出する回転検出手段と、
前記回転体の所定面への押下を検出する押下検出手段と、
分類を表す画像を環状に配置して表示させるとともに、選択された分類に属する入力対象を、選択された分類を表す画像の下に縦方向に並べて表示させ、前記回転検出手段により前記回転体の回転が検出されたとき、分類を表す画像を前記環に沿って移動させ、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたとき、そのとき選択されている分類に属する所定の入力対象を入力済みの対象として表示させるように画面の表示を制御する表示制御手段と
を備え、
前記表示制御手段により表示が制御される前記画面には、上から、前記分類を表す画像と入力対象が表示される第1の表示部と、入力済みの対象が表示される第2の表示部と、前記第2の表示部に表示されている対象の変換候補を表示する第3の表示部が設けられ、
前記表示制御手段は、さらに、
選択された分類に属する1つの入力対象に、前記回転体を用いた上下方向の操作によって移動可能な第1のカーソルを表示させ、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第1のカーソルによって選択されている入力対象を入力済みの対象として表示させ、
前記回転体を用いた左右方向の操作によって移動可能な第2のカーソルを前記第2の表示部に表示させ、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第1のカーソルによって選択されている入力対象を、前記第2のカーソルにより指定される位置に表示させ、
入力済みの対象の変換が指示されたとき、前記入力済みの対象の変換候補を前記第3の表示部に表示させるとともに、前記回転体を用いた回転操作によって移動可能な第3のカーソルを前記第3の表示部に表示させ、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第3のカーソルによって選択されている変換候補を、入力済みの対象に替えて前記第2の表示部に表示させる
ことを特徴とする携帯情報端末。 - 回転体の回転を検出する回転検出手段と、
前記回転体の所定面への押下を検出する押下検出手段と
を備える携帯情報端末を制御するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
分類を表す画像を環状に配置して表示させるとともに、選択された分類に属する入力対象を、選択された分類を表す画像の下に縦方向に並べて表示させ、前記回転検出手段により前記回転体の回転が検出されたとき、分類を表す画像を前記環に沿って移動させ、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたとき、そのとき選択されている分類に属する所定の入力対象を入力済みの対象として表示させるように画面の表示を制御する表示制御ステップを含み、
前記表示制御ステップの処理により表示が制御される前記画面には、上から、前記分類を表す画像と入力対象が表示される第1の表示部と、入力済みの対象が表示される第2の表示部と、前記第2の表示部に表示されている対象の変換候補を表示する第3の表示部が設けられ、
前記表示制御ステップの処理においては、さらに、
選択された分類に属する1つの入力対象に、前記回転体を用いた上下方向の操作によって移動可能な第1のカーソルが表示され、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第1のカーソルによって選択されている入力対象が入力済みの対象として表示され、
前記回転体を用いた左右方向の操作によって移動可能な第2のカーソルが前記第2の表示部に表示され、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第1のカーソルによって選択されている入力対象が、前記第2のカーソルにより指定される位置に表示され、
入力済みの対象の変換が指示されたとき、前記入力済みの対象の変換候補が前記第3の表示部に表示されるとともに、前記回転体を用いた回転操作によって移動可能な第3のカーソルが前記第3の表示部に表示され、前記押下検出手段により前記回転体の中央の押下が検出されたときに前記第3のカーソルによって選択されている変換候補が、入力済みの対象に替えて前記第2の表示部に表示される
ことを特徴とするプログラム。
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