JPWO2007142123A1 - 入力装置及び入力方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、入力位置を固定することができるだけでなく、押し間違え等があった場合でも簡便な操作で目的の情報を入力することができる入力装置を提供する。本発明に係る入力装置は、回転体と、区間を特定する区間特定手段と、特定された区間から回転量を検出する回転量検出手段と、区間と該区間に対応付けられる単位情報との対応関係を保持する区間対応情報保持手段と、各区間に対応付けられる各単位情報を第一の情報群として保持する情報群保持手段と、保持された区間と単位情報との対応関係に基づき、特定された区間に対応する単位情報を特定する情報特定手段と、特定された単位情報を基点にし、保持された第一の情報群の中から、検出された回転量に応じて所定の単位情報を選択する情報選択手段とを備える。

Description

本発明は、情報を入力する入力装置に関し、特に、携帯型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、電子機器のリモートコントローラ、携帯型視聴覚製品が備える入力装置に関する。
電子機器の小型化・多機能化が進展する中で、シンプルな操作で多くの情報を入力することができる効率のよいユーザインタフェイスが必要になっている。特に普及の進む携帯電話は、通話機能に加えて文字情報を送受信する電子メール機能を標準で備えるのが通常であり、音楽再生機能、テレビ放送受信機能、WWW閲覧機能等を備えるに至っている。これらの機能と結びついた入力効率のよいユーザインタフェイスが望まれている中、現在普及している携帯電話のユーザインタフェイスは、未だ方眼状に配置されたプッシュボタン配列のボタンであるが、一つのレバーを操作するだけで番号を入力することができる小型で操作性のよい携帯電話も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、前記特許文献1に開示される携帯電話の外観図である。同図に示されるように、筐体601の中間部には、番号を入力するほぼ円板状のコマンダ603が移動可能に装着されており、コマンダ603の外周の筐体601の表面には、0から9までの数字が等間隔に記入されている。コマンダ603の表面には、使用者の指がかかる円形の凹部が形成されており、裏面の中心には、コマンダ603の面に対して直角方向にレバー604の一端が固定されている。コマンダ603の凹部に指をかけて所望の番号の方向に動かすとレバー604も同じ方向に傾動し、レバー604の先端に設けられた接点が対応する端子に当接して番号が入力されるようになっている。この動作を電話番号の桁数分繰り返して行うと、入力された番号が表示部17に順次表示される。表示された電話番号が正しいことを確認した後、コマンダ603を筐体601の方向に1回押圧すると、レバー604も同じ方向に移動して送信信号が発せられる。
しかしながら、前記特許文献1に開示される携帯電話は文字入力に対応していない。すなわち、レバー604の先端に設けられた接点の数は、0〜9までの数字を入力するには充分であるが、アルファベットやひらがな、カタカナ等の文字を入力するには不充分である。無理に文字入力に対応させようとすると、レバー604の先端に設ける接点の数を増やす必要があるため、筐体のサイズが大きくなるだけでなく操作性が非常に悪くなることが予想される。そこで、ジョグダイヤルを用いて効率的に文字入力することが可能な携帯電話が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図2は、前記特許文献2に開示される携帯電話を示す図である。この携帯電話本体2の表面には各種の画像が表示されるディスプレイ3が設けられ、このディスプレイ3に隣接して情報入力操作ユニット10が設けられている。この情報入力操作ユニット10の外側には円環状の釦キー部6が設けられ、この釦キー部6の内側にはジョグダイヤル部7が設けられている。釦キー部6には、数字や文字等を入力するための釦キー6a〜6lが円環状に配列され、ジョグダイヤル部7には、終話プッシュキー7aと文字プッシュキー7bとクリアプッシュキー7cと発着信プッシュキー7dと確定プッシュキー7eとが設けられている。釦キー部6とジョグダイヤル部7とは、ジョグダイヤル部7の中心を回動中心として一体的に回動自在となっている。オペレータは、例えば平仮名の「う」を入力したい場合、「あ」行に対応する釦キー6bを押した後、釦キー部6を回転させて「あ」行の中の「う」を選択することができるようになっている。
特開平8−154120号公報 特開2001−296953号公報
しかしながら、前記特許文献2に開示される情報入力操作ユニット10では、各釦キー6a〜6lに文字関連情報を割り当てるとともに各プッシュキー7a〜7eに機能情報を割り当てているため、使用者が釦キー部6やジョグダイヤル部7を回転させると、携帯電話本体2に対して文字関連情報や機能情報の入力位置が変わってしまう。例えば「あ」行が割り当てられている釦キー6bは、使用者が携帯電話本体2を把持した際、操作部の右上部に配置されていたり左下に配置されていたりする。そのため、使用者は、入力したい情報を釦キー6a〜6lの中から入力操作毎に探さなければならない。
また、前記特許文献2に開示される情報入力操作ユニット10によると、押し間違えがあった場合に煩わしい操作が必要となる。すなわち、釦キー6a〜6lを押圧すると、その釦キー6a〜6lに割り当てられている行文字が確定されて段選択に入るため、誤って別の釦キー6a〜6lを押圧してしまった場合はクリアプッシュキー7cを押圧して前の状態に戻す必要がある。電子機器の小型化・多機能化が進展するに従って釦キーのサイズも小さくする必要があるため、目的の釦キーと隣接する別の釦キーを誤って押圧してしまう可能性は今後ますます高くなることが予想される。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであって、装置基体に対する情報の入力位置を固定することができるだけでなく、押し間違え等があった場合でも簡便な操作で目的の情報を入力することができる入力装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る入力装置は、装置基体と、前記装置基体に設けられる回転体と、前記回転体に沿った前記装置基体の環状領域を回転方向に分割した複数の区間の中から1つの区間を特定する区間特定手段と、前記区間特定手段により特定された区間から前記回転体が回転する回転量を検出する回転量検出手段と、前記装置基体の区間と該区間に対応付けられる単位情報との対応関係を保持する区間対応情報保持手段と、前記装置基体の各区間に対応付けられる各単位情報を第一の情報群として保持する情報群保持手段と、前記区間対応情報保持手段に保持された前記区間と前記単位情報との対応関係に基づき、前記区間特定手段により特定された区間に対応する単位情報を特定する情報特定手段と、前記情報特定手段により特定された単位情報を基点にし、前記情報群保持手段により保持された第一の情報群の中から、前記回転量検出手段により検出された回転量に応じて所定の単位情報を選択する情報選択手段とを備える。これにより、各区間には固定的に第一の情報群が割り付けられるので、装置基体に対する情報の入力位置を固定することが可能となる。また、回転体を回転させることにより、いったん特定した区間に対応する単位情報を他の単位情報に選択し直すことができるので、押し間違え等があった場合でも簡便な操作で目的の単位情報を入力することが可能となる。
ここで、前記回転量検出手段により検出された回転量を確定する回転量確定手段と、前記回転量確定手段により確定された回転量に応じて、前記情報選択手段により選択された所定の単位情報を確定する情報確定手段とを備えてもよい。これにより、回転体の回転量に応じて、情報選択手段により選択された所定の単位情報を確定させることが可能となる。
また、前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、前記区間特定手段は、前記押圧検知手段により前記回転体が押圧されたことが検知されることで区間を特定し、前記回転量確定手段は、前記回転体の押圧状態が解除されたことが前記押圧検知手段により検知されることで回転量を確定してもよい。これにより、回転体の押圧状態を解除するという簡便な操作で所定の単位情報を確定させることが可能となる。
また、前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、前記区間特定手段は、前記押圧検知手段により前記回転体が押圧されたことが検知されることで区間を特定し、前記回転量確定手段は、前記回転体が再押圧されたことが前記押圧検知手段により検知されることで回転量を確定してもよい。これにより、回転体を再押圧するという簡便な操作で所定の単位情報を確定させることが可能となる。
また、前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、前記区間特定手段は、前記押圧検知手段により前記回転体が押圧されたことが検知されることで区間を特定し、前記回転量確定手段は、前記回転体が更に深く沈み込むまで押圧されたことが前記押圧検知手段により検知されることで回転量を確定してもよい。これにより、回転体を更に深く沈み込ませるという簡便な操作で所定の単位情報を確定させることが可能となる。
また、前記情報群保持手段は、前記第一の情報群の所定の単位情報と関連付けされた第二の情報群を保持し、前記情報選択手段は、前記第一の情報群の中の前記所定の単位情報の選択が前記情報確定手段により確定されると、前記所定の単位情報に関連付けされた前記第二の情報群の中の所定の単位情報を選択してもよい。これにより、例えば第一の情報群を行文字とするとともに第二の情報群を段文字とすれば平仮名入力が可能となる。
また、前記回転体が押圧されたことを検知する第一の押圧検知手段と、前記第一の押圧検知手段により検知される場合よりも深く沈み込むまで前記回転体が押圧されたことを検知する第二の押圧検知手段とを備え、前記情報選択手段は、前記回転体が押圧されたことが前記第一の押圧検知手段のみにより検知されている間は、前記第一の情報群の中から所定の単位情報を選択し、前記回転体が押圧されたことが前記第二の押圧検知手段により検知されている間は、前記第二の情報群の中から所定の単位情報を選択してもよい。これにより、2つの押圧状態を検知することができるので1つの押圧状態しか検知できない構成に比べて複雑な操作が可能となる。
また、前記第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置されるとともに、前記第二の情報群に含まれる単位情報が直線状に配置され、前記情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成する画像生成手段を備えてもよい。これにより、第二の情報群の中から目的の単位情報を選択する際、情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されるので、単位情報の選択操作が容易となる。
また、前記第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置されるとともに、前記第二の情報群に含まれる単位情報が環状に配置され、前記選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成する画像生成手段を備えてもよい。これにより、第二の情報群の中から目的の単位情報を選択する際、情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されるので、単位情報の選択操作が容易となる。
また、前記第二の情報群は、平仮名の段を構成する文字情報、または、音量を示す音量情報を含んでもよい。これにより、平仮名の段文字等を入力することが可能となる。
また、前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、前記区間特定手段は、該押圧検知手段からの信号に基づき、前記回転体を介して押圧された区間を前記環状領域の中から特定してもよい。これにより、回転体を押圧するという簡便な操作で区間を特定することが可能となる。
また、前記押圧検知手段は、前記装置基体の各区間に割り当てられる第一の端子と、前記第一の端子のいずれかに当接することにより前記第一の端子を選択する第一の接点とを備えてもよい。これにより、端子の導通状態を検知するという簡便な構成で押圧を検知することが可能となる。
また、前記第一の接点は、前記回転体の下部に設けられてもよい。これにより、第一の端子と第一の接点とが当接する構成を単純な構成で実現することが可能となる。
また、前記第一の接点は、前記第一の端子と同数個設けられてもよい。これにより、回転体を回転させることにより第一の接点の位置が変わっても、その第一の接点を第一の端子と確実に当接させることが可能となる。
また、前記第一の情報群に含まれる単位情報は、前記第一の端子が設けられている位置と対応させて、前記回転体の周囲に刻印又は印字されていてもよい。これにより、目的の単位情報が刻印又は印字されている位置を目印として回転体を操作すれば、目的の単位情報に効率よく辿り着くことが可能となる。
また、前記第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置され、前記情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成する画像生成手段を備えてもよい。これにより、第一の情報群の中から目的の単位情報を選択する際、情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されるので、単位情報の選択操作が容易となる。
また、前記第一の情報群は、平仮名の行を構成する文字情報、または、周波数帯域を示す帯域情報を含んでもよい。これにより、平仮名の行文字等を入力することが可能となる。
なお、本発明は、このような入力装置として実現することができるだけでなく、このような入力装置が備える特徴的な手段をステップとする入力方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る入力装置によれば、各区間には固定的に第一の情報群が割り付けられるので、装置基体に対する情報の入力位置を固定することが可能となる。また、回転体を回転させることにより、いったん特定した区間に対応する情報を他の情報に選択し直すことができるので、押し間違え等があった場合でも簡便な操作で目的の情報を入力することが可能となる。電子機器の小型化・多機能化が進展する中、キーを押し間違える可能性は今後ますます高くなることが予想されるため、その点でも本発明の実用的価値は非常に高いといえる。
図1は、特許文献1に開示される携帯電話の外観図である。 図2は、特許文献2に開示される携帯電話を示す図である。 図3は、実施の形態1に係る入力装置を適用した携帯電話の正面図である。 図4(A)(B)は、実施の形態1に係る入力装置の内部構造を示す図である。 図5(A)(B)は、実施の形態1に係る突起部の配置例を示す図である。 図6は、実施の形態1に係る第一端子の説明図である。 図7は、実施の形態1に係る入力装置の機能構成を示すブロック図である。 図8(A)(B)は、実施の形態1に係る入力装置内に保持されている情報を概念的に示す図である。 図9は、実施の形態1に係る入力装置の処理動作を示すフローチャートである。 図10(A)(B)(C)(D)は、実施の形態1に係る回転体に対する操作とそれに伴う信号の状態遷移を模式的に示す図である。 図11(A)(B)(C)は、実施の形態1に係る回転体に対する操作例を示す図である。 図12(A)(B)(C)は、実施の形態1に係る液晶表示部に表示される画面例を示す図である。 図13(A)(B)は、実施の形態1に係る回転体に対する別の操作例を示す図である。 図14(A)(B)(C)は、実施の形態1に係る液晶表示部に表示される画面例を示す図である。 図15は、実施の形態2に係る第二の情報群を概念的に示す図である。 図16(A)(B)は、実施の形態2に係る液晶表示部に表示される画面例を示す図である。 図17は、実施の形態3に係る入力装置を適用した携帯電話の正面図である。 図18(A)(B)は、実施の形態3に係る入力装置の内部構造を示す図である。 図19(A)(B)は、実施の形態3に係る突起部の配置例を示す図である。 図20(A)(B)(C)は、図18(A)中のA-A’における断面図である。 図21(A)(B)(C)は、実施の形態3に係る回転体に対する操作例を示す図である。 図22(A)(B)は、実施の形態3に係る回転体に対する別の操作例を示す図である。 図23は、情報群保持部に保持されている情報群の別の例を概念的に示す図である。 図24は、液晶表示部に表示される画面の別の例を示す図である。 図25(A)(B)(C)(D)(E)(F)は、液晶表示部に表示される画面の遷移を示す図である。
符号の説明
203 入力装置
206 第一押圧部
207 第二押圧部
208 第三押圧部
210 第一端子
211 第二端子
214 回転体
218 第一突起部
219 第二突起部
220 第三端子
221 第三突起部
423 区間対応情報保持部
424 情報群保持部
425 情報選択部
426 情報確定部
427 回転量確定部
428 回転量検出部
430 情報特定部
431 画像生成部
420 区間特定部
440 押圧検知部
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図3は、本実施の形態1に係る入力装置203を適用した携帯電話201の正面図である。同図に示されるように、携帯電話201は、種々の情報を表示する液晶表示部202と、通話するためのスピーカ部200及びマイク部204と、本発明に係る入力装置203とを備えている。入力装置203は、携帯電話の液晶表示部202の近傍に配置され、携帯電話201の機能選択や実行に供されるとともに記号や文字の入力に用いられる。
図4は、入力装置203の内部構造を示す図である。図4(A)は、筐体表面の表記部205の正面図、及び表記部205内部の基盤215の正面図である。図4(B)は、図4(A)中のA-A’における断面図である。これらの図に示されるように、入力装置203は、表記部205と、押圧部206Aと、第一端子210と、第二端子211と、第三端子220と、回転体214と、基盤215と、スペーサー216と、絶縁シート217と、第一突起部(第一の接点)218と、第二突起部219と、第三突起部221とを備えている。
以下、第一端子210と第二端子211と第三端子220とを一括して単に「端子」という場合がある。さらに、第一突起部218と第二突起部219と第三突起部221とを一括して単に「突起部」という場合がある。
第一端子210と第二端子211と第三端子220は、それぞれ、図4(A)に示されるように基盤215上の同心円上に配置され、図4(B)に示されるように所定のクリアランスを有する一対の導通部材から構成されている。第一突起部218と第二突起部219と第三突起部221は、図4(B)に示されるように押圧部206Aに設置されている。押圧部206Aは回転体214に支持されているので、押圧部206Aも突起部も回転体214と一体に回転することになる。第一端子210と第二端子211と第三端子220は、それぞれ、第一突起部218と第二突起部219と第三突起部221の直下にあるので、押圧部206Aの位置により導通の有無が生じることになる。第一突起部218と第二突起部219と第三突起部221は、それぞれ、図5(A)に示されるように、第一端子210と同数(ここでは12個)設けてもよいし、図5(B)に示されるように、第一端子210の3分の1の数(ここでは4個)設けてもよい。なお、基盤215は携帯電話201の基体と共通となっている。
表記部205は、携帯電話201筐体上の部分であり、文字やアルファベットや数字や記号が表記される部分である。表記方法は、刻印や印字などの方法でよく特に限定されるものではない。ここでは、回転体214に沿った装置基体の環状領域を回転方向に12個に分割した領域を「区間」と呼ぶことにする。各区間には、「あ1」「か2ABC」「さ3DEF」等、その区間に対応付けられる単位情報を表す文字等が表記されている。
第一端子210は、基盤215上に固定された導通部材であり、図4(A)に示されるように、回転体214に沿った基盤215上の環状領域を回転方向に12個に分割した領域に配置されている。すなわち、12個の第一端子210は、それぞれ各区間と1対1に対応していることになる。図6に示されるように、各第一端子210(0)〜(11)には、個々に独立した識別記号(例えば、0から11までの端子番号)が付されている。第一端子210(0)〜(11)のうちの1つと第一突起部218とが当接すると、導通した第一端子210の端子番号が押圧信号と共に発信される。
回転体214は、基盤215から立ち上げた軸を中心として回転する円筒状の部材である。回転体214に設けられた押圧部206Aを押圧すると、その押圧部206Aが基盤215の方向に傾くようになっている。押圧部206Aを押圧した状態でも押圧を解除した状態でも、回転体214を回転させることができる。
押圧部206Aは、使用者が回転体214を回転させる際の取掛りとして機能するだけでなく、表記部205の所望の位置を指示する機能も併せ持つ。例えば、単位情報の一つである「あ」と表記されている表記部205近傍の押圧部206Aを押圧すると、その押圧位置に対応する第一端子210が導通する。
なお、図5(B)に示されるように、突起部を4セットしか設けない構成では、使用者が押圧部206Aを押圧しても、その直下に突起部が存在するとは限らない。したがって、例えば「あ」と表記されている表記部205近傍の押圧部206Aを押圧した場合でも、その押圧位置に対応する第一端子210(0)が導通するのではなく、その隣にある第一端子210(1)が導通してしまうことがある。そこで、使用者が突起部の位置を把握することができるように、突起部の位置を示す丸印等を押圧部206Aに表記するようにしてもよい。このようにすれば、使用者は、押圧部206A上の丸印が目的の単位情報に対応する位置にくるように回転体214を回転させてから押圧部206Aを押圧することが可能となる。
もちろん、押圧部206Aを押圧した状態でも回転体214を回転させることができるので、押圧部206A上の丸印を目的の単位情報に対応する位置に合わせる操作は必須ではない。すなわち、押圧部206Aを押圧しても目的の単位情報に対応する第一端子210が導通しなければ、回転体214を回転させることで目的の単位情報を選択すればよい。
図7は、本実施の形態1に係る入力装置203の機能構成を示すブロック図である。この入力装置203は、区間特定部420と、回転量検出部428と、回転量確定部427と、区間対応情報保持部423と、情報群保持部424と、情報選択部425と、情報確定部426と、情報特定部430と、画像生成部431と、押圧検知部440とを備えている。
区間特定部420は、本発明に係る区間特定手段の一例であって、回転体214に沿った装置基体の環状領域を回転方向に分割した複数の区間の中から1つの区間を特定する処理部である。具体的には、押圧部206Aが押圧されたことにより導通する最初の第一端子210の端子番号を取得して、12個ある第一端子210のどの端子210が導通したかを特定する。
回転量検出部428は、本発明に係る回転量検出手段の一例であって、区間特定部420により特定された区間から回転体214が回転する回転量を検出する処理部である。具体的には、区間特定部420がいずれかの端子210を特定した直後から、回転体214の回転に伴って第一端子210から発信されるパルス信号を計数し、計数した値を回転量情報として常に出力している。また、導通している第一端子210の端子番号に基づき、回転体214が時計回り(順方向)に回転しているか反時計回り(逆方向)に回転しているかを判断し、その判断結果である回転方向情報を出力している。
区間対応情報保持部423は、本発明に係る区間対応情報保持手段の一例であって、装置基体の区間と該区間に対応付けられる単位情報との対応関係を保持する処理部である。保持された単位情報の具体例については後述する。
情報群保持部424は、本発明に係る情報群保持手段の一例であって、装置基体の各区間に対応付けられる各単位情報を情報群として保持する処理部である。保持された情報群の具体例については後述する。
情報特定部430は、本発明に係る情報特定手段の一例であって、区間対応情報保持部423に保持された区間と単位情報との対応関係に基づき、区間特定部420により特定された区間に対応する単位情報を特定する処理部である。具体的には、区間特定部420により特定された区間(つまり、特定された第一端子210)に対応する情報群を情報群保持部424から抽出し、抽出した情報群を情報選択部425及び画像生成部431に出力する。
情報選択部425は、本発明に係る情報選択手段の一例であって、情報特定部430により特定された単位情報を基点にし、情報群保持部424により保持された第一の情報群の中から、回転量確定部427により検出された回転量に応じて所定の単位情報を選択する処理部である。具体的には、情報保持部424に保持された情報群を参照し、その中から回転量検出部428により検出された回転量に応じた所定の単位情報を選択して情報確定部426及び画像生成部431に出力する。
回転量確定部427は、本発明に係る回転量確定手段の一例であって、回転量検出部428により検出された回転量を確定する処理部である。具体的には、第三端子220の導通開始と導通解除、及び第二端子211の導通解除を検出し、その時に回転量検出部428が検出した回転量を確定し、確定した回転量を情報確定部426に出力する。
情報確定部426は、本発明に係る情報確定手段の一例であって、回転量確定部427により確定された回転量に応じて、情報選択部425により選択された所定の単位情報を確定し、画像生成部431に出力する処理部である。
画像生成部431は、本発明に係る画像生成手段の一例であって、液晶表示部202に表示するための各種画像を生成する処理部である。各種画像は、情報特定部430により特定された単位情報、情報選択部425により選択された単位情報、情報確定部426により確定された単位情報等を用いて生成されるが、詳細については後述する。
押圧検知部440は、本発明に係る押圧検知手段の一例であって、回転体214が押圧されたことを検知する処理部である。押圧部は2段階に沈降するので、押圧検知部440は、この2段階の沈降を個々に検知する。すなわち、押圧部に指を触れると、第一端子210及び第二端子211の導通開始を検知する。また、押圧部が傾くまで押圧部を押圧すると(押し込むと)、第三端子220の導通開始を検知する。また、押圧部を押し込んでいる指を元の触れている状態に戻すと、第三端子220の導通解除を検知する。また、押圧部に触れている指を離すと、第一端子210及び第二端子211の導通解除を検知する。
なお、第三突起部221及び第三端子220に対応する押圧検知構成としてトグルスイッチを採用することも可能である。この場合、傾いている押圧部をさらに押圧すると、第三端子220の導通解除を検知する。そして、さらに押圧部に触れている指を離すと、第一端子210及び第二端子211の導通解除を検知する。
このように、押圧検知部440の機能は、第一端子210及び第二端子211の導通状態を検知する機能と、第三端子220の導通状態を検知する機能の2つに大別することができる。従って、以下の説明では、第一端子210及び第二端子211の導通状態を検知する押圧検知部440のことを「第一の押圧検知部」という場合があり、第三端子220の導通状態を検知する押圧検知部440のことを「第二の押圧検知部」という場合がある。なお、「導通状態を検知する機能」という表現には、回転体214が押圧されたことを検知する機能だけでなく、回転体214の押圧状態が解除されたことを検知する機能や、回転体214が傾くまで押圧されたことを検知する機能という意味も含まれる。また、回転体214が傾くことを「回転体214が更に深く沈み込む」と表現する場合もある。
図8は、入力装置203内に保持されている情報を概念的に示す図である。入力装置203内に保持されている情報とは、具体的には、区間対応情報保持部423及び情報群保持部424に保持されている情報である。同図において、マス内に示されている情報が単位情報であり、回転量(行)方向に並べられた当該単位情報の集まりが一つの単位情報群である。図8(A)に示されるように、各端子番号(区間)と対応付けられている単位情報の集合を「第一の情報群」と呼ぶことにする。第一の情報群の中から所定の単位情報の選択が確定した場合はその単位情報を「一次情報」と呼ぶことにする。図8(B)に示されるように、一次情報と対応付けられている単位情報群を「第二の情報群」と呼ぶことにする。第一の情報群には、行文字「あかさたなはまやらわ」が含まれる。第二の情報群には、段文字「あいうえお」「かきくけこ」等が含まれる。情報選択部425は、情報確定部426の確定状況(第三端子220の導通状態)に応じて、第一の情報群の選択と第二の情報群の選択とを切り替える。すなわち、情報選択部425は、第一の情報群の中から所定の単位情報を選択している状態で、第三端子220の導通が開始すると、第一の情報群の選択から第二の情報群の選択へ切り替え、第2の情報群から所定の単位情報を選択している状態で、第三端子220の導通が開始する、もしくは解除されると、第二の情報群の選択から第一の情報群の選択へ切り替える。
なお、同図中の「端子番号」は、回転体214の押圧により導通された第一端子210を識別するための記号であり、同図中の「回転量」は、導通している第一端子210の端子番号に基づき計数した数に対応している。また、同図中には平仮名や記号が記載されているが、これらは便宜上記載したものであり、実際の区間対応情報群保持部423には当該文字や記号に対応したコードが保持されている。さらに、日本語入力モード・数字モード・英字モード等のモードを切り替えることにより、情報選択部425が使用する情報群を切り替えることもできる。
図9は、入力装置203の処理動作を示すフローチャートである。以下、同図を用いて平仮名の「う」を入力する場合の処理動作について説明する。
まず、区間特定部420は区間を特定する(S801)。ここでは、平仮名の「う」を入力するために、使用者は、「あ」と表記されている表記部205近傍の押圧部206Aを押圧しようとしたところ、誤って「か」と表記されている表記部205近傍の押圧部206Aを押圧したと仮定する。これにより、「か」と表記されている表記部205近傍の第一端子210(1)が導通することになるので、区間特定部420は、第一端子210(1)の端子番号「1」を取得する。
次いで、情報特定部430は区間特定部420により特定された区間に対応する単位情報を特定する(S802)。具体的には、端子番号「1」に対応する単位情報を情報群保持部424に保持された第一の情報群「・・・#あかさた・・・」から抽出し、抽出した単位情報を情報選択部425及び画像生成部431に出力する。
次いで、画像生成部431は対応画像を生成して出力する(S803)。具体的には、情報特定部430により特定された単位情報を用いて画像を生成し、生成した画像を液晶表示部202に出力する。
次いで、回転量検出部428は回転量を検出する(S804)。現時点では「か」行が選択されているので、使用者は、「あ」行が選択されるように回転体214を反時計回りに30°回転させる。これにより、第一端子210(0)が導通することになるので、回転量検出部428は、端子番号が「1」から「0」に1つ減少したことから、回転量が「−1」であることを検出する。
次いで、画像生成部431は対応画像を生成して出力する(S805)。例えば、回転量検出部428により検出された回転量が「−1」になると、その回転量「−1」に応じて情報選択部425が所定の単位情報「あ」を選択するとともに、画像生成部431が単位情報「あ」に対応する画像を生成し、生成した画像を液晶表示部202に出力する。
次いで、情報確定部426は、情報選択部425により選択されている所定の単位情報の選択を確定する(S806)。例えば、使用者が回転体214を反時計回りに30°回転させた位置で押圧部206Aをさらに深く押し込むと、第三端子220の導通開始が検出される。そこで、情報確定部426は、回転量検出部428が検出した回転量「−1」に応じて情報選択部425により選択されている所定の単位情報「あ」の選択を確定し、画像生成部431に出力する。
以上の処理により、「あ」行が確定されたことになる。
次いで、情報選択部425は情報確定部426で確定された所定の単位情報に対応付けされた第二の情報群の中から所定の単位情報の選択を開始する。具体的には、単位情報「あ」に関連付けされている第二の情報群「あいうえお・・・」を情報群保持部424から抽出し、抽出した第二の情報群「あいうえお・・・」を画像生成部431に出力する。
次いで、画像生成部431は対応画像を生成して出力する(S807)。具体的には、第二の情報群「あいうえお・・・」を用いて画像を生成し、生成した画像を液晶表示部202に出力する。
次いで、回転量検出部428は回転量を検出する(S808)。回転量0の時点では「あ」が選択されているので、使用者は、押圧部206Aをより深く押し込んだ状態を維持して、「う」が選択されるように回転体214を時計回りに60°回転させる。これにより、第一端子210(2)が導通することになるので、回転量検出部428は、端子番号が「0」から「2」に2つ増加したことから、回転量が「2」であることを検出する。
次いで、画像生成部431は対応画像を生成して出力する(S809)。例えば、回転量検出部428により検出された回転量が「2」になると、その回転量「2」に応じて、情報選択部425が所定の単位情報「う」を選択するとともに、画像生成部431が「う」に対応する画像を生成し、生成した画像を液晶表示部202に出力する。
次いで、情報確定部426は、情報選択部425により選択されている第二の情報群内の所定の単位情報の選択を確定する(S810)。例えば、使用者が押圧部206Aから指を離すと、第三端子220の導通解除が検出される。そこで、情報確定部426は、回転量検出部428が検出した回転量「2」に応じて情報選択部425により選択されている所定の単位情報「う」の選択を確定し、画像生成部431に出力する。
以上の処理により、「う」が確定されたことになる。
なお、上述の実施形態においては、第二の情報群の中から所定の単位情報の選択を確定する際に、情報確定部426は、使用者が押圧部206Aをより深く押圧した状態(第3端子への接触を維持した状態)から押圧部206Aへの押圧を解除した場合に、情報選択部425により選択された所定の単位情報の選択を確定するよう構成されている。しかしながら、使用者が、第一の情報群内の所定の単位情報の選択を確定する際に、より深く押圧部206Aを押し込んだ後、押圧部206Aへの押し込みを緩めたまま、つまり、第3端子の導通を解除するとともに第一端子の導通を維持したまま、回転体214を回転させ第二の情報群の中から所望の単位情報が選択された場合に、再度押圧部206Aがより深く押圧されたことで第3端子が導通すると、情報確定部426が、情報選択部425により選択された所定の単位情報の選択を確定するよう構成しても構わない。
図10は、回転体214に対する操作とそれに伴う信号の状態遷移を模式的に示す図である。
図10(A)は、回転体214に対する操作の内容を示す図である。ここで、「押圧」という用語には、「接触開始」と「押込開始」の2つの意味が含まれるものとする。「接触開始」とは、指等で押圧部に触れることであり、「押込開始」とは、指等で押圧部を傾けることである。また、「押圧解除」という用語には、「押込解除」と「接触解除」の2つの意味が含まれるものとする。「押込解除」とは、押圧部を傾けている指等に更に力を加えて接触状態に戻すことであり、「接触解除」とは、押圧部に触れている指等を離すことである。横向きの矢印は、回転体214を回転させる操作を意味している。
図10(B)は、第二端子211の導通状態を示す図である。第二端子211は、「接触開始」のタイミングでONとなり、「接触解除」のタイミングでOFFとなる。
図10(C)は、第三端子220の導通状態を示す図である。第三端子220は、「押込開始」のタイミングでONとなり、「押込解除」のタイミングでOFFとなる。
図10(D)は、第一端子210から発信されるパルス信号を示す図である。パルス信号は、接触開始から接触解除までの間、回転体214の回転に伴って発信される。ここで、第二端子211の導通状態がONであり、且つ第三端子220の導通状態がOFFである場合において、回転体214を順方向に回転させたときは、第一の情報群に含まれる単位情報として「あ」「か」「さ」「た」の順に行文字が選択される。他方、第二端子211の導通状態がONであり、且つ第三端子220の導通状態がONである場合において、回転体214を順方向に回転させたときは、第二の情報群に含まれる単位情報として「た」「ち」「つ」の順に段文字が選択される。このように選択される行文字は「押込開始」で確定され、段文字は、「接触解除」のタイミングで確定される。段文字を選択している状態で「押込解除」すると、段文字を確定することなく行文字の選択に移行することができる。
図11は、回転体214に対する操作例を示す図である。図中の701は、使用者の指が回転体214に触れている位置を表している。また、図12は、図11に示される操作時において液晶表示部202に表示される画面例を示す図である。以下、図11及び図12を用いて、第一の情報群内の単位情報として「か」「さ」「た」の順に行文字を選択する場合の操作を具体的に説明する。
まず、図11(A)に示されるように、押圧部206Aの任意の位置(以下「接触位置701」という場合がある)に使用者の指が触れると、押圧部206Aが沈降して第一端子210と第二端子211とが導通状態になる。ここで、導通している第一端子210は第一端子210(1)であり、また、回転体214は回転していないので、端子番号「1」で回転量「0」に対応する行文字として、第一の情報群の中から「か」が選択される。その結果、画像生成部431により「・・・#あかさた・・・」の画像が生成され、図12(A)に示されるように、液晶表示部202に第一の情報群である行文字「・・・#あかさた・・・」が表示される。この時点では、行文字「・・・#あかさた・・・」のうち情報選択部425により選択されている「か」行が画像生成部431により強調表示されている。
次いで、図11(B)に示されるように、回転体214を時計回りに30°回転させると回転量「1」が検出され、図12(B)に示されるように、その回転量「1」に応じて情報選択部425により「さ」行が選択され、画像生成部431により強調表示される。さらに、図11(C)に示されるように、回転体214を時計回りに30°回転させると回転量「2」が検出されるとともに、回転量「2」に応じて「た」行が情報選択部425により選択され、図12(C)に示されるように、その「た」行が画像生成部431により強調表示される。
このように、画像生成部431は、第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置されている画像を生成するようになっている。これにより、液晶表示部202に表示される文字の配置と、表記部205に表記されている文字の配置とを一致させることができる。また、画像生成部431は、情報選択部425により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成するようになっている。これにより、使用者は、第一の情報群に含まれる単位情報のうち、選択されている単位情報を容易に知ることができる。
図13は、回転体214に対する別の操作例を示す図である。また、図14は、図13に示される操作時において液晶表示部202に表示される画面例を示す図である。以下、図13及び図14を用いて、第二の情報群内の単位情報の一つである平仮名の「け」を選択する場合の操作を具体的に説明する。
図13(A)に示されるように、押圧部206Aの接触位置701に使用者の指が触れると、図14(A)に示されるように、行文字「・・・#あかさた・・・」が液晶表示部202に表示される。そこで、使用者が情報選択部425により「か」が選択されている状態(画像生成部431により「か」が強調表示されている状態)で、押圧部206Aを押し込むと(傾けると)、第一端子210と第二端子211に加えて第三端子220が導通状態になり、情報確定部426により「か」行の選択が確定する。その結果、画像生成部431により「かきくけこ」の画像が生成され、図14(B)中の符号704に示されるように、段文字「かきくけこ」が液晶表示部202に表示される。この時点では、段文字「かきくけこ」のうち「か」が画像生成部431により強調表示されている。
次いで、図13(B)に示されるように、回転体214を時計回りに90°回転させると回転量「3」が検出され、図14(C)中の符号705に示されるように、その回転量の増加に応じて「き」「く」「け」の順に段文字が強調表示される。そこで、画像生成部431により「け」が強調表示されている状態で押圧部206Aから指を離すと、第一から第三端子の導通状態がOFFとなり「け」の選択が確定する。なお、段文字の選択時においては、図8(B)に示されるように、回転体214の回転方向は考慮しない構成を採用しているので、回転体214を反時計回りに90°回転させた場合も、前記と同様に回転量「3」が検出されるが、半時計回りに回転体214を回転させた場合に回転量を「−」値として回転量検出部428が検出しても構わない。なお、その場合、例えば、回転量が「+」の場合は情報選択部425が回転量の増加に応じて段文字を昇順で選択し、回転量が「−」の場合は情報選択部425が回転量の減少に応じて段文字を降順で選択するよう構成される。
このように、画像生成部431は、第二の情報群に含まれる単位情報を直線状に配置し、情報選択部425により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成するようになっている。これにより、使用者は、第二の情報群に含まれる単位情報のうち、選択されている単位情報を容易に知ることができる。
以上のように、本実施の形態1に係る入力装置203によれば、装置基体に対する情報の入力位置を固定することが可能となる。すなわち、各区間には固定的に第一の情報群の各単位情報が割り付けられるので、押圧部を押圧した場合は常にその区間に対応する単位情報が選択される。そのため、装置基体に対する情報の入力位置が変わってしまうという不具合は生じない。
また、本実施の形態1に係る入力装置203によれば、押し間違え等があった場合でも簡便な回転操作で第一の情報群内において目的の単位情報を選択、及び選択確定することが可能となる。すなわち、従来技術によると、押し間違えがあった場合は、クリアキーなどを押圧して前の状態に戻さなければならない。それに対して、本実施の形態1に係る入力装置203によると、回転体214を回転させることにより、いったん特定した区間に対応する単位情報を他の単位情報に選択し直すことができる。言い換えると、回転体214に触れた時、その位置に応じた単位情報を仮選択することができ、回転体214を回転させて目的の単位情報が仮選択されている状態で回転体214を押し込んだ時、その単位情報を本選択することができるのである。これにより、回転体214に触れた指を離すことなく目的の単位情報を選択することができる。また、仮選択をしてから本選択をするまでの間は、その選択遷移が液晶表示部202に表示されるので、使用者は液晶表示部202のみを見ていればよく操作部を見る必要がない。連続して複数の文字を入力する場合も、回転体214から指を離さなければ液晶表示部202中の強調表示は消えないので、その強調表示を頼りに複数の文字を効率よく入力することが可能である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、段文字の選択時においては回転体214の回転方向を考慮しない構成について説明したが、本実施の形態2では、段文字の選択時においても回転体214の回転方向を考慮する構成について説明する。
図15は、本実施の形態2に係る第二の情報群を概念的に示す図である。この図15は、実施の形態1でいうと図8(B)に相当する。第二の情報群が一次情報と対応付けされている点は実施の形態1と同じであるが、回転体214の回転方向を考慮する構成を採用している点が実施の形態1と異なる。第二の情報群に含まれる単位情報の並びは、回転方向によって互いに逆の並びを採用している。例えば、回転量が1ずつ増加する順方向については「あいうえお」の並びを採用し、回転量が1ずつ減少する逆方向については「あおえうい」の並びを採用している。なお、第一の情報群については実施の形態1と同じである。
図16は、本実施の形態2に係る液晶表示部202に表示される画面例を示す図である。実施の形態1では、図14(B)に示されるように、段文字「かきくけこ」が液晶表示部202に表示されるのに対して、本実施の形態2では、図16(A)中の符号706に示されるように、段文字「きくけこかきくけこ」が液晶表示部202に表示される。これにより、目的の段文字を効率よく選択することが可能となる。例えば、「か」行の選択を確定した直後は、「か」行に含まれる段文字のうち「か」が選択された状態となる。
この状態から「こ」を選択したい場合は、実施の形態1によると、回転体214を時計回り又は反時計回りに120°回転させなければならない。それに対して、本実施の形態2によると、回転体214を反時計回りに30°回転させるだけで済む。「こ」を選択する場合だけでなく「け」を選択する場合も、本実施の形態2によると回転体214の回転量が少なくて済むのはいうまでもない。
あるいは、図16(B)の符号707に示されるように、段文字を環状に配置してもよい。この場合、画像生成部431は、第二の情報群に含まれる単位情報が環状に配置されている画像を生成することになる。回転体214を時計回りに回転させたときは「か」「き」「く」「け」「こ」の順に、回転体214を反時計回りに回転させたときは「か」「こ」「け」「く」「き」の順に段文字を選択することができる点は、図16(A)の場合と変わらない。
以上のように、本実施の形態2に係る入力装置203によれば、段文字の選択時においても回転体214の回転方向を考慮する構成を採用しているので、実施の形態1における効果に加え、目的の段文字を効率よく選択することが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態1又は2では環状の回転体を例示したが、この回転体は幾つかに分割されていてもよい。本実施の形態3では、回転体が複数に分割されている形態について説明する。以下、実施の形態3を実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図17は、本実施の形態1に係る入力装置203を適用した携帯電話201の正面図であり、図18は、入力装置203の内部構造を示す図である。図18(A)は、筐体表面の表記部205の正面図、及び表記部205内部の基盤215の正面図であり、図18(B)は、図18(A)中のA-A’における断面図である。
これらの図に示されるように、入力装置203は、表記部205と、第一押圧部206と、第二押圧部207と、第三押圧部208と、第四押圧部209と、第一端子210と、第二端子211と、第三端子220と、回転体214と、基盤215と、スペーサー216と、絶縁シート217と、第一突起部(第一の接点)218と、第二突起部219と、第三突起部221とを備えている。以下、第一押圧部206と第二押圧部207と第三押圧部208と第四押圧部209とを一括して単に「押圧部」という場合がある。
回転体214に設けられた押圧部を押圧すると、その押圧部だけが基盤215の方向に沈み込むようになっている。ここで、第一押圧部206の中心を「あ」と表記されている表記部205に合わせて押圧すると、その押圧位置に対応する第一端子210が導通する。「第一押圧部206の中心」とは、第一押圧部206上に表記されている3つの丸印のうち中央の丸印に対応する位置をいう。第一押圧部206だけでなく他の押圧部についても同様、その表面には3つの丸印が表記されている。
第一突起部218と第二突起部219と第三突起部221は、それぞれ、図19(A)に示されるように、第一端子210と同数(ここでは12個)設けてもよいし、図19(B)に示されるように、押圧部と同数(ここでは4個)設けてもよい。図19(A)に示されるように、第一端子210と同数の突起部を設けた場合は、例えば3つの第一端子210(0)〜(2)が同時に導通することになるが、その場合は、3つの第一端子210(0)〜(2)の端子番号「0」〜「2」のうち、中央の第一端子210(1)の端子番号「1」のみを採用するようになっている。このように中央の端子番号のみを採用する手法は特に限定されるものではないが、ソフトウェア処理によって実現するのが好ましい。
図20は、図18(A)中のA-A’における断面図である。図20(A)は、第一押圧部206が押圧される前の状態を示しており、図20(B)は、使用者の指が第一押圧部206に触れたときの状態を示しており、図20(C)は、使用者が第一押圧部206をさらに押圧したときの状態を示している。以下、第一押圧部206が押圧されたことにより、第一〜第三突起部と第一〜第三端子とが当接するまでの状態遷移について説明する。
図20(A)に示されるように、第三突起部221は、第一突起部218と第二突起部219の両突起部よりも大きいクリアランスで第一押圧部206に設置されている。第一突起部218と第二突起部219は、第一押圧部206の押圧方向へ沈降可能なように所定のクリアランスをもって第一押圧部206に設置されており、なおかつそのクリアランスに弾性機構としてダイアフラムを介在させている。このダイアフラムを変形させるためには、押圧部を沈降させるのに必要な押圧と、第一端子210及び第二端子211を導通させるのに必要な押圧との和よりも大きな押圧を必要とするように設定している。これにより、図20(B)に示されるように、第一押圧部206が沈降して第一端子210及び第二端子211が導通した状態でも、第一押圧部206と第一突起部210及び第二突起部211とのクリアランスを十分に保つことができる。さらに、このときのクリアランスは、第三端子220の有するクリアランスと、第三突起部221−絶縁シート217間のクリアランスとの和よりも大きくなるように設定している。このようにすれば、図20(B)に示されるように、第一突起部218と第一端子210とが当接するとともに第二突起部219と第二端子211とが当接する状態で第一押圧部206をさらに押圧すると、図20(C)に示されるように、第三突起部と第三端子までもが当接する状態を実現することができる。
図21は、回転体214に対する操作例を示す図である。図中の701は、使用者の指が回転体214に触れている位置を表している。以下、図21及び図12を用いて、第一の情報群内の単位情報として「か」「さ」「た」の順に行文字を選択する場合の操作を具体的に説明する。
まず、図21(A)に示されるように、第一押圧部206の中央部701に使用者の指が触れると、第一押圧部206が沈降して第一端子210と第二端子211とが導通状態になる。ここで、導通している第一端子210は第一端子210(1)であり、また、回転体214は回転していないので、端子番号「1」で回転量「0」に対応する行文字として、第一の情報群の中から「か」が選択される。その結果、画像生成部431により「・・・#あかさた・・・」の画像が生成され、図12(A)に示されるように、液晶表示部202に第一の情報群である行文字「・・・#あかさた・・・」が表示される。この時点では、行文字「・・・#あかさた・・・」のうち情報選択されている「か」行が画像生成部431により強調表示されている。
次いで、図21(B)に示されるように、回転体214を時計回りに30°回転させると回転量「1」が検出され、図12(B)に示されるように、その回転量「1」に応じて情報選択部425により「さ」行が選択されるとともに、画像生成部431により強調表示される。さらに、図21(C)に示されるように、回転体214を時計回りに30°回転させると回転量「2」が検出されるとともに、回転量「2」に応じて「た」行が情報選択部425により選択され、図12(C)に示されるように、その「た」行が画像生成部431により強調表示される。
図22は、回転体214に対する別の操作例を示す図である。以下、図22及び図14を用いて、第二の情報群内の単位情報の一つである平仮名の「け」を選択する場合の操作を具体的に説明する。
図22(A)に示されるように、第一押圧部206の接触位置701に使用者の指が触れると、図14(A)に示されるように、行文字「・・・#あかさた・・・」が液晶表示部202に表示される。そこで、使用者が、情報選択部425により「か」が選択されている状態(画像生成部431により「か」が強調表示されている状態)で、第一押圧部206を押し込むと、第一端子210と第二端子211に加えて第三端子220が導通状態になり、情報確定部426により「か」行の選択が確定する。その結果、画像生成部431により「かきくけこ」の画像が生成され、図14(B)中の符号704に示されるように、段文字「かきくけこ」が液晶表示部202に表示される。この時点では、段文字「かきくけこ」のうち「か」が強調表示されている。
次いで、図22(B)に示されるように、回転体214を時計回りに90°回転させると回転量「3」が検出され、図14(C)中の符号705に示されるように、その回転量の増加に応じて「き」「く」「け」と昇順に段文字が強調表示される。そこで、画像生成部431により「け」が強調表示されている状態で第一押圧部206から指を離すと、第一から第三端子の導通状態がOFFとなり「け」の選択が確定する。なお、段文字の選択時においては、図8(B)に示されるように、回転体214の回転方向は考慮しない構成を採用しているので、回転体214を反時計回りに90°回転させた場合も、前記と同様に回転量「3」が検出されるが、半時計回りに回転体214を回転させた場合に回転量を「−」値として回転量検出部428が検出しても構わない。なお、その場合、例えば、回転量が「+」の場合は情報選択部425が回転量の増加に応じて段文字を昇順で選択し、回転量が「−」の場合は情報選択部425が回転量の減少に応じて段文字を降順で選択するよう構成される。
以上のように、本実施の形態3と実施の形態1とは、回転体214が複数に分割されているかいないかという違いはあるものの、同様の効果を得ることができる。
なお、ここでは、回転体214を4個の押圧部に分割した形態を説明したが、回転体214の分割数は第一端子210の数以下であればよく、特に限定されるものではない。
また、実施の形態1〜3では、押圧部が2段階に沈降する構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、押圧部が1段階しか沈降しない構成であっても、(1)1度目の押圧で行文字を仮選択し、(2)回転体214の回転により所望の行文字を選択し、(3)2度目の押圧で行文字を確定し、(4)確定された行文字の中から、回転体214の回転により所望の段文字を選択し、(5)3度目の押圧で段文字を確定する構成を採用してもよい。この場合、押圧検知部440は、回転体214が再押圧されたことを検知し、回転量確定部427は、回転体214が再押圧されたことが押圧検知部440により検知されると、情報選択部425により選択されている単位情報を確定することになる。ここでいう「再押圧」には、2度目の押圧と3度目の押圧の両方が含まれる。このように、「1度目の押下」を行文字の選択(各区間に対応付けされた単位情報の集まりである情報群の中からの所定の単位情報を選択すること)として取り扱えば、押圧回数を一回増やすだけで前記と同様の効果を得ることができる。
また、画像生成部431は、行文字や段文字などの画像を生成することとしているが、当然、行文字や段文字などを消去した画像を生成する場合もある。例えば、図14(C)に示されるように、段文字「かきくけこ」のうち「け」の文字が選択されている状態で、使用者が押込みを解除して押圧部に指が接触している状態に戻すと、段文字「かきくけこ」の画像が消去され、行文字「あかさたなはまやらわA1」が環状に配置された画像だけとなる。
また、前記の説明では特に言及しなかったが、押圧が解除されたときは、所定時間(1〜2秒)のディレイを入れ、ディレイが完了した場合は「押圧解除」とみなし、逆にディレイが完了しなかった場合(ディレイより短時間のうちに押圧解除された場合)は、押圧を持続させるようにソフトウェアで処理してもよい。すなわち、実際に押圧解除された時点を起点として、ディレイとして定めた所定時間を経過したか否かを検知する計時手段を備えておく。そして、押圧検知部440は、ディレイが完了したことが計時手段により検知された場合は押圧解除を検知し、逆にディレイが完了しなかったことが計時手段により検知された場合は押圧を持続させる。このように、ディレイを入れた構成によると、回転体214から多少指が離れても押圧解除とみなされないため、親指一本の操作でも誤操作なく簡便に目的の情報を入力することが可能となる。
また、実施の形態1〜3では日本語入力モードについて説明したが、前記したように、日本語入力モードを英字モードに切り替えることも可能である。図23は、情報群保持部424に保持されている情報群を概念的に示す図である。英字モードに切り替えられると、この図に示される情報群が使用される。図中のpositionとは、回転体214によって通電された第一端子210を識別するための識別記号である。図中の回転量は、エンコーダーから出力されるパルスを計数した数に対応している。このような英字モードでは、図24に示されるように、液晶表示部202にはアルファベットが表示される。ここでは、position「1」に対応する位置に使用者の指が触れた場合を例示しており、「abcABC・・・」のうちposition「1」に対応する「a」が情報選択部425により選択され、画像生成部431により強調表示されている様子を示している。以降、回転体214を回転させると、その回転量に応じて強調表示が遷移し、回転体214を押し込むと、その時点で強調表示されているアルファベットが入力情報として確定する。
また、実施の形態1〜3では、日本語を入力する場合について説明したが、本発明に係る入力装置によれば、楽曲を再生等することも可能である。図25は、液晶表示部202に表示される画面の遷移を示す図である。まず、使用者が回転体214に触れると、図25(A)に示されるように、第1の情報群内の単位情報として「Mail」「Music」「Phone」等のメニューが液晶表示部202に表示される。ここで、回転体214を回転させて情報選択部425により「Music」が選択された状態で回転体214を押し込むと、図25(B)に示されるように、情報選択部425は、「Music」に対応付けされた第2の情報群内の単位情報として所定のアーティストを選択するための階層に遷移する。この階層で特定のアーティストEが選択されると、図25(C)に示されるように、そのアーティストEと対応付けされた第3の情報群の単位情報として所定のアルバムを選択するための階層に遷移する。この階層で特定のアルバム07が選択されると、図25(D)に示されるように、そのアルバム07に対応付けされた第4の情報群内の単位情報として楽曲を選択するための階層に遷移する。この階層で特定の楽曲0116が選択されると、図25(E)に示されるように、その楽曲0116が再生される。再生中に回転体214を回転させると、楽曲0116の音量を変更することができる。
図25(E)のボリューム画面に代えて、図25(F)のグラフィックイコライザ画面を採用してもよい。グラフィックイコライザとは、音を幾つかの周波数帯域に分け、その周波数帯域ごとに音量を変更することができる回路のことである。ここでは、音を10個の周波数帯域に分け、4kHzの周波数帯域について音量を変更している様子を示している。この場合、第一の情報群を構成する単位情報は、周波数帯域を示す帯域情報であり、第二の情報群を構成する単位情報は、音量を示す音量情報である。これにより、回転体214に触れた時、その位置に応じた周波数帯域を仮選択することができ、回転体214を回転させて目的の周波数帯域が仮選択されている状態で回転体214を押し込んだ時、その周波数帯域を本選択することができ、その状態で回転体214を回転させると、本選択されている周波数帯域について音量を変更することができる。その間、情報の選択遷移が液晶表示部202に表示されるので、使用者は液晶表示部202のみを見ていればよく、簡便な操作で楽曲の音量を変更することが可能となる。
本発明は、携帯型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、電子機器のリモートコントローラ、携帯型視聴覚製品が備える入力装置など、装置基体に対する情報の入力位置を固定することが必要なだけでなく、押し間違え等があった場合でも簡便な操作で目的の情報を入力することが必要な入力装置に適用することができる。
本発明は、情報を入力する入力装置に関し、特に、携帯型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、電子機器のリモートコントローラ、携帯型視聴覚製品が備える入力装置に関する。
電子機器の小型化・多機能化が進展する中で、シンプルな操作で多くの情報を入力することができる効率のよいユーザインタフェイスが必要になっている。特に普及の進む携帯電話は、通話機能に加えて文字情報を送受信する電子メール機能を標準で備えるのが通常であり、音楽再生機能、テレビ放送受信機能、WWW閲覧機能等を備えるに至っている。これらの機能と結びついた入力効率のよいユーザインタフェイスが望まれている中、現在普及している携帯電話のユーザインタフェイスは、未だ方眼状に配置されたプッシュボタン配列のボタンであるが、一つのレバーを操作するだけで番号を入力することができる小型で操作性のよい携帯電話も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、前記特許文献1に開示される携帯電話の外観図である。同図に示されるように、筐体601の中間部には、番号を入力するほぼ円板状のコマンダ603が移動可能に装着されており、コマンダ603の外周の筐体601の表面には、0から9までの数字が等間隔に記入されている。コマンダ603の表面には、使用者の指がかかる円形の凹部が形成されており、裏面の中心には、コマンダ603の面に対して直角方向にレバー604の一端が固定されている。コマンダ603の凹部に指をかけて所望の番号の方向に動かすとレバー604も同じ方向に傾動し、レバー604の先端に設けられた接点が対応する端子に当接して番号が入力されるようになっている。この動作を電話番号の桁数分繰り返して行うと、入力された番号が表示部17に順次表示される。表示された電話番号が正しいことを確認した後、コマンダ603を筐体601の方向に1回押圧すると、レバー604も同じ方向に移動して送信信号が発せられる。
しかしながら、前記特許文献1に開示される携帯電話は文字入力に対応していない。すなわち、レバー604の先端に設けられた接点の数は、0〜9までの数字を入力するには充分であるが、アルファベットやひらがな、カタカナ等の文字を入力するには不充分である。無理に文字入力に対応させようとすると、レバー604の先端に設ける接点の数を増やす必要があるため、筐体のサイズが大きくなるだけでなく操作性が非常に悪くなることが予想される。そこで、ジョグダイヤルを用いて効率的に文字入力することが可能な携帯電話が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図2は、前記特許文献2に開示される携帯電話を示す図である。この携帯電話本体2の表面には各種の画像が表示されるディスプレイ3が設けられ、このディスプレイ3に隣接して情報入力操作ユニット10が設けられている。この情報入力操作ユニット10の外側には円環状の釦キー部6が設けられ、この釦キー部6の内側にはジョグダイヤル部7が設けられている。釦キー部6には、数字や文字等を入力するための釦キー6a〜6lが円環状に配列され、ジョグダイヤル部7には、終話プッシュキー7aと文字プッシュキー7bとクリアプッシュキー7cと発着信プッシュキー7dと確定プッシュキー7eとが設けられている。釦キー部6とジョグダイヤル部7とは、ジョグダイヤル部7の中心を回動中心として一体的に回動自在となっている。オペレータは、例えば平仮名の「う」を入力したい場合、「あ」行に対応する釦キー6bを押した後、釦キー部6を回転させて「あ」行の中の「う」を選択することができるようになっている。
特開平8−154120号公報 特開2001−296953号公報
しかしながら、前記特許文献2に開示される情報入力操作ユニット10では、各釦キー6a〜6lに文字関連情報を割り当てるとともに各プッシュキー7a〜7eに機能情報を割り当てているため、使用者が釦キー部6やジョグダイヤル部7を回転させると、携帯電話本体2に対して文字関連情報や機能情報の入力位置が変わってしまう。例えば「あ」行が割り当てられている釦キー6bは、使用者が携帯電話本体2を把持した際、操作部の右上部に配置されていたり左下に配置されていたりする。そのため、使用者は、入力したい情報を釦キー6a〜6lの中から入力操作毎に探さなければならない。
また、前記特許文献2に開示される情報入力操作ユニット10によると、押し間違えがあった場合に煩わしい操作が必要となる。すなわち、釦キー6a〜6lを押圧すると、その釦キー6a〜6lに割り当てられている行文字が確定されて段選択に入るため、誤って別の釦キー6a〜6lを押圧してしまった場合はクリアプッシュキー7cを押圧して前の状態に戻す必要がある。電子機器の小型化・多機能化が進展するに従って釦キーのサイズも小さくする必要があるため、目的の釦キーと隣接する別の釦キーを誤って押圧してしまう可能性は今後ますます高くなることが予想される。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであって、装置基体に対する情報の入力位置を固定することができるだけでなく、押し間違え等があった場合でも簡便な操作で目的の情報を入力することができる入力装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る入力装置は、装置基体と、前記装置基体に設けられる回転体と、前記回転体に沿った前記装置基体の環状領域を回転方向に分割した複数の区間の中から1つの区間を特定する区間特定手段と、前記区間特定手段により特定された区間から前記回転体が回転する回転量を検出する回転量検出手段と、前記装置基体の区間と該区間に対応付けられる単位情報との対応関係を保持する区間対応情報保持手段と、前記装置基体の各区間に対応付けられる各単位情報を第一の情報群として保持する情報群保持手段と、前記区間対応情報保持手段に保持された前記区間と前記単位情報との対応関係に基づき、前記区間特定手段により特定された区間に対応する単位情報を特定する情報特定手段と、前記情報特定手段により特定された単位情報を基点にし、前記情報群保持手段により保持された第一の情報群の中から、前記回転量検出手段により検出された回転量に応じて所定の単位情報を選択する情報選択手段とを備える。これにより、各区間には固定的に第一の情報群が割り付けられるので、装置基体に対する情報の入力位置を固定することが可能となる。また、回転体を回転させることにより、いったん特定した区間に対応する単位情報を他の単位情報に選択し直すことができるので、押し間違え等があった場合でも簡便な操作で目的の単位情報を入力することが可能となる。
ここで、前記回転量検出手段により検出された回転量を確定する回転量確定手段と、前記回転量確定手段により確定された回転量に応じて、前記情報選択手段により選択された所定の単位情報を確定する情報確定手段とを備えてもよい。これにより、回転体の回転量に応じて、情報選択手段により選択された所定の単位情報を確定させることが可能となる。
また、前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、前記区間特定手段は、前記押圧検知手段により前記回転体が押圧されたことが検知されることで区間を特定し、前記回転量確定手段は、前記回転体の押圧状態が解除されたことが前記押圧検知手段により検知されることで回転量を確定してもよい。これにより、回転体の押圧状態を解除するという簡便な操作で所定の単位情報を確定させることが可能となる。
また、前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、前記区間特定手段は、前記押圧検知手段により前記回転体が押圧されたことが検知されることで区間を特定し、前記回転量確定手段は、前記回転体が再押圧されたことが前記押圧検知手段により検知されることで回転量を確定してもよい。これにより、回転体を再押圧するという簡便な操作で所定の単位情報を確定させることが可能となる。
また、前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、前記区間特定手段は、前記押圧検知手段により前記回転体が押圧されたことが検知されることで区間を特定し、前記回転量確定手段は、前記回転体が更に深く沈み込むまで押圧されたことが前記押圧検知手段により検知されることで回転量を確定してもよい。これにより、回転体を更に深く沈み込ませるという簡便な操作で所定の単位情報を確定させることが可能となる。
また、前記情報群保持手段は、前記第一の情報群の所定の単位情報と関連付けされた第二の情報群を保持し、前記情報選択手段は、前記第一の情報群の中の前記所定の単位情報の選択が前記情報確定手段により確定されると、前記所定の単位情報に関連付けされた前記第二の情報群の中の所定の単位情報を選択してもよい。これにより、例えば第一の情報群を行文字とするとともに第二の情報群を段文字とすれば平仮名入力が可能となる。
また、前記回転体が押圧されたことを検知する第一の押圧検知手段と、前記第一の押圧検知手段により検知される場合よりも深く沈み込むまで前記回転体が押圧されたことを検知する第二の押圧検知手段とを備え、前記情報選択手段は、前記回転体が押圧されたことが前記第一の押圧検知手段のみにより検知されている間は、前記第一の情報群の中から所定の単位情報を選択し、前記回転体が押圧されたことが前記第二の押圧検知手段により検知されている間は、前記第二の情報群の中から所定の単位情報を選択してもよい。これにより、2つの押圧状態を検知することができるので1つの押圧状態しか検知できない構成に比べて複雑な操作が可能となる。
また、前記第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置されるとともに、前記第二の情報群に含まれる単位情報が直線状に配置され、前記情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成する画像生成手段を備えてもよい。これにより、第二の情報群の中から目的の単位情報を選択する際、情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されるので、単位情報の選択操作が容易となる。
また、前記第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置されるとともに、前記第二の情報群に含まれる単位情報が環状に配置され、前記選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成する画像生成手段を備えてもよい。これにより、第二の情報群の中から目的の単位情報を選択する際、情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されるので、単位情報の選択操作が容易となる。
また、前記第二の情報群は、平仮名の段を構成する文字情報、または、音量を示す音量情報を含んでもよい。これにより、平仮名の段文字等を入力することが可能となる。
また、前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、前記区間特定手段は、該押圧検知手段からの信号に基づき、前記回転体を介して押圧された区間を前記環状領域の中から特定してもよい。これにより、回転体を押圧するという簡便な操作で区間を特定することが可能となる。
また、前記押圧検知手段は、前記装置基体の各区間に割り当てられる第一の端子と、前記第一の端子のいずれかに当接することにより前記第一の端子を選択する第一の接点とを備えてもよい。これにより、端子の導通状態を検知するという簡便な構成で押圧を検知することが可能となる。
また、前記第一の接点は、前記回転体の下部に設けられてもよい。これにより、第一の端子と第一の接点とが当接する構成を単純な構成で実現することが可能となる。
また、前記第一の接点は、前記第一の端子と同数個設けられてもよい。これにより、回転体を回転させることにより第一の接点の位置が変わっても、その第一の接点を第一の端子と確実に当接させることが可能となる。
また、前記第一の情報群に含まれる単位情報は、前記第一の端子が設けられている位置と対応させて、前記回転体の周囲に刻印又は印字されていてもよい。これにより、目的の単位情報が刻印又は印字されている位置を目印として回転体を操作すれば、目的の単位情報に効率よく辿り着くことが可能となる。
また、前記第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置され、前記情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成する画像生成手段を備えてもよい。これにより、第一の情報群の中から目的の単位情報を選択する際、情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されるので、単位情報の選択操作が容易となる。
また、前記第一の情報群は、平仮名の行を構成する文字情報、または、周波数帯域を示す帯域情報を含んでもよい。これにより、平仮名の行文字等を入力することが可能となる。
なお、本発明は、このような入力装置として実現することができるだけでなく、このような入力装置が備える特徴的な手段をステップとする入力方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る入力装置によれば、各区間には固定的に第一の情報群が割り付けられるので、装置基体に対する情報の入力位置を固定することが可能となる。また、回転体を回転させることにより、いったん特定した区間に対応する情報を他の情報に選択し直すことができるので、押し間違え等があった場合でも簡便な操作で目的の情報を入力することが可能となる。電子機器の小型化・多機能化が進展する中、キーを押し間違える可能性は今後ますます高くなることが予想されるため、その点でも本発明の実用的価値は非常に高いといえる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図3は、本実施の形態1に係る入力装置203を適用した携帯電話201の正面図である。同図に示されるように、携帯電話201は、種々の情報を表示する液晶表示部202と、通話するためのスピーカ部200及びマイク部204と、本発明に係る入力装置203とを備えている。入力装置203は、携帯電話の液晶表示部202の近傍に配置され、携帯電話201の機能選択や実行に供されるとともに記号や文字の入力に用いられる。
図4は、入力装置203の内部構造を示す図である。図4(A)は、筐体表面の表記部205の正面図、及び表記部205内部の基盤215の正面図である。図4(B)は、図4(A)中のA-A’における断面図である。これらの図に示されるように、入力装置203は、表記部205と、押圧部206Aと、第一端子210と、第二端子211と、第三端子220と、回転体214と、基盤215と、スペーサー216と、絶縁シート217と、第一突起部(第一の接点)218と、第二突起部219と、第三突起部221とを備えている。
以下、第一端子210と第二端子211と第三端子220とを一括して単に「端子」という場合がある。さらに、第一突起部218と第二突起部219と第三突起部221とを一括して単に「突起部」という場合がある。
第一端子210と第二端子211と第三端子220は、それぞれ、図4(A)に示されるように基盤215上の同心円上に配置され、図4(B)に示されるように所定のクリアランスを有する一対の導通部材から構成されている。第一突起部218と第二突起部219と第三突起部221は、図4(B)に示されるように押圧部206Aに設置されている。押圧部206Aは回転体214に支持されているので、押圧部206Aも突起部も回転体214と一体に回転することになる。第一端子210と第二端子211と第三端子220は、それぞれ、第一突起部218と第二突起部219と第三突起部221の直下にあるので、押圧部206Aの位置により導通の有無が生じることになる。第一突起部218と第二突起部219と第三突起部221は、それぞれ、図5(A)に示されるように、第一端子210と同数(ここでは12個)設けてもよいし、図5(B)に示されるように、第一端子210の3分の1の数(ここでは4個)設けてもよい。なお、基盤215は携帯電話201の基体と共通となっている。
表記部205は、携帯電話201筐体上の部分であり、文字やアルファベットや数字や記号が表記される部分である。表記方法は、刻印や印字などの方法でよく特に限定されるものではない。ここでは、回転体214に沿った装置基体の環状領域を回転方向に12個に分割した領域を「区間」と呼ぶことにする。各区間には、「あ1」「か2ABC」「さ3DEF」等、その区間に対応付けられる単位情報を表す文字等が表記されている。
第一端子210は、基盤215上に固定された導通部材であり、図4(A)に示されるように、回転体214に沿った基盤215上の環状領域を回転方向に12個に分割した領域に配置されている。すなわち、12個の第一端子210は、それぞれ各区間と1対1に対応していることになる。図6に示されるように、各第一端子210(0)〜(11)には、個々に独立した識別記号(例えば、0から11までの端子番号)が付されている。第一端子210(0)〜(11)のうちの1つと第一突起部218とが当接すると、導通した第一端子210の端子番号が押圧信号と共に発信される。
回転体214は、基盤215から立ち上げた軸を中心として回転する円筒状の部材である。回転体214に設けられた押圧部206Aを押圧すると、その押圧部206Aが基盤215の方向に傾くようになっている。押圧部206Aを押圧した状態でも押圧を解除した状態でも、回転体214を回転させることができる。
押圧部206Aは、使用者が回転体214を回転させる際の取掛りとして機能するだけでなく、表記部205の所望の位置を指示する機能も併せ持つ。例えば、単位情報の一つである「あ」と表記されている表記部205近傍の押圧部206Aを押圧すると、その押圧位置に対応する第一端子210が導通する。
なお、図5(B)に示されるように、突起部を4セットしか設けない構成では、使用者が押圧部206Aを押圧しても、その直下に突起部が存在するとは限らない。したがって、例えば「あ」と表記されている表記部205近傍の押圧部206Aを押圧した場合でも、その押圧位置に対応する第一端子210(0)が導通するのではなく、その隣にある第一端子210(1)が導通してしまうことがある。そこで、使用者が突起部の位置を把握することができるように、突起部の位置を示す丸印等を押圧部206Aに表記するようにしてもよい。このようにすれば、使用者は、押圧部206A上の丸印が目的の単位情報に対応する位置にくるように回転体214を回転させてから押圧部206Aを押圧することが可能となる。
もちろん、押圧部206Aを押圧した状態でも回転体214を回転させることができるので、押圧部206A上の丸印を目的の単位情報に対応する位置に合わせる操作は必須ではない。すなわち、押圧部206Aを押圧しても目的の単位情報に対応する第一端子210が導通しなければ、回転体214を回転させることで目的の単位情報を選択すればよい。
図7は、本実施の形態1に係る入力装置203の機能構成を示すブロック図である。この入力装置203は、区間特定部420と、回転量検出部428と、回転量確定部427と、区間対応情報保持部423と、情報群保持部424と、情報選択部425と、情報確定部426と、情報特定部430と、画像生成部431と、押圧検知部440とを備えている。
区間特定部420は、本発明に係る区間特定手段の一例であって、回転体214に沿った装置基体の環状領域を回転方向に分割した複数の区間の中から1つの区間を特定する処理部である。具体的には、押圧部206Aが押圧されたことにより導通する最初の第一端子210の端子番号を取得して、12個ある第一端子210のどの端子210が導通したかを特定する。
回転量検出部428は、本発明に係る回転量検出手段の一例であって、区間特定部420により特定された区間から回転体214が回転する回転量を検出する処理部である。具体的には、区間特定部420がいずれかの端子210を特定した直後から、回転体214の回転に伴って第一端子210から発信されるパルス信号を計数し、計数した値を回転量情報として常に出力している。また、導通している第一端子210の端子番号に基づき、回転体214が時計回り(順方向)に回転しているか反時計回り(逆方向)に回転しているかを判断し、その判断結果である回転方向情報を出力している。
区間対応情報保持部423は、本発明に係る区間対応情報保持手段の一例であって、装置基体の区間と該区間に対応付けられる単位情報との対応関係を保持する処理部である。保持された単位情報の具体例については後述する。
情報群保持部424は、本発明に係る情報群保持手段の一例であって、装置基体の各区間に対応付けられる各単位情報を情報群として保持する処理部である。保持された情報群の具体例については後述する。
情報特定部430は、本発明に係る情報特定手段の一例であって、区間対応情報保持部423に保持された区間と単位情報との対応関係に基づき、区間特定部420により特定された区間に対応する単位情報を特定する処理部である。具体的には、区間特定部420により特定された区間(つまり、特定された第一端子210)に対応する情報群を情報群保持部424から抽出し、抽出した情報群を情報選択部425及び画像生成部431に出力する。
情報選択部425は、本発明に係る情報選択手段の一例であって、情報特定部430により特定された単位情報を基点にし、情報群保持部424により保持された第一の情報群の中から、回転量確定部427により検出された回転量に応じて所定の単位情報を選択する処理部である。具体的には、情報保持部424に保持された情報群を参照し、その中から回転量検出部428により検出された回転量に応じた所定の単位情報を選択して情報確定部426及び画像生成部431に出力する。
回転量確定部427は、本発明に係る回転量確定手段の一例であって、回転量検出部428により検出された回転量を確定する処理部である。具体的には、第三端子220の導通開始と導通解除、及び第二端子211の導通解除を検出し、その時に回転量検出部428が検出した回転量を確定し、確定した回転量を情報確定部426に出力する。
情報確定部426は、本発明に係る情報確定手段の一例であって、回転量確定部427により確定された回転量に応じて、情報選択部425により選択された所定の単位情報を確定し、画像生成部431に出力する処理部である。
画像生成部431は、本発明に係る画像生成手段の一例であって、液晶表示部202に表示するための各種画像を生成する処理部である。各種画像は、情報特定部430により特定された単位情報、情報選択部425により選択された単位情報、情報確定部426により確定された単位情報等を用いて生成されるが、詳細については後述する。
押圧検知部440は、本発明に係る押圧検知手段の一例であって、回転体214が押圧されたことを検知する処理部である。押圧部は2段階に沈降するので、押圧検知部440は、この2段階の沈降を個々に検知する。すなわち、押圧部に指を触れると、第一端子210及び第二端子211の導通開始を検知する。また、押圧部が傾くまで押圧部を押圧すると(押し込むと)、第三端子220の導通開始を検知する。また、押圧部を押し込んでいる指を元の触れている状態に戻すと、第三端子220の導通解除を検知する。また、押圧部に触れている指を離すと、第一端子210及び第二端子211の導通解除を検知する。
なお、第三突起部221及び第三端子220に対応する押圧検知構成としてトグルスイッチを採用することも可能である。この場合、傾いている押圧部をさらに押圧すると、第三端子220の導通解除を検知する。そして、さらに押圧部に触れている指を離すと、第一端子210及び第二端子211の導通解除を検知する。
このように、押圧検知部440の機能は、第一端子210及び第二端子211の導通状態を検知する機能と、第三端子220の導通状態を検知する機能の2つに大別することができる。従って、以下の説明では、第一端子210及び第二端子211の導通状態を検知する押圧検知部440のことを「第一の押圧検知部」という場合があり、第三端子220の導通状態を検知する押圧検知部440のことを「第二の押圧検知部」という場合がある。なお、「導通状態を検知する機能」という表現には、回転体214が押圧されたことを検知する機能だけでなく、回転体214の押圧状態が解除されたことを検知する機能や、回転体214が傾くまで押圧されたことを検知する機能という意味も含まれる。また、回転体214が傾くことを「回転体214が更に深く沈み込む」と表現する場合もある。
図8は、入力装置203内に保持されている情報を概念的に示す図である。入力装置203内に保持されている情報とは、具体的には、区間対応情報保持部423及び情報群保持部424に保持されている情報である。同図において、マス内に示されている情報が単位情報であり、回転量(行)方向に並べられた当該単位情報の集まりが一つの単位情報群である。図8(A)に示されるように、各端子番号(区間)と対応付けられている単位情報の集合を「第一の情報群」と呼ぶことにする。第一の情報群の中から所定の単位情報の選択が確定した場合はその単位情報を「一次情報」と呼ぶことにする。図8(B)に示されるように、一次情報と対応付けられている単位情報群を「第二の情報群」と呼ぶことにする。第一の情報群には、行文字「あかさたなはまやらわ」が含まれる。第二の情報群には、段文字「あいうえお」「かきくけこ」等が含まれる。情報選択部425は、情報確定部426の確定状況(第三端子220の導通状態)に応じて、第一の情報群の選択と第二の情報群の選択とを切り替える。すなわち、情報選択部425は、第一の情報群の中から所定の単位情報を選択している状態で、第三端子220の導通が開始すると、第一の情報群の選択から第二の情報群の選択へ切り替え、第2の情報群から所定の単位情報を選択している状態で、第三端子220の導通が開始する、もしくは解除されると、第二の情報群の選択から第一の情報群の選択へ切り替える。
なお、同図中の「端子番号」は、回転体214の押圧により導通された第一端子210を識別するための記号であり、同図中の「回転量」は、導通している第一端子210の端子番号に基づき計数した数に対応している。また、同図中には平仮名や記号が記載されているが、これらは便宜上記載したものであり、実際の区間対応情報群保持部423には当該文字や記号に対応したコードが保持されている。さらに、日本語入力モード・数字モード・英字モード等のモードを切り替えることにより、情報選択部425が使用する情報群を切り替えることもできる。
図9は、入力装置203の処理動作を示すフローチャートである。以下、同図を用いて平仮名の「う」を入力する場合の処理動作について説明する。
まず、区間特定部420は区間を特定する(S801)。ここでは、平仮名の「う」を入力するために、使用者は、「あ」と表記されている表記部205近傍の押圧部206Aを押圧しようとしたところ、誤って「か」と表記されている表記部205近傍の押圧部206Aを押圧したと仮定する。これにより、「か」と表記されている表記部205近傍の第一端子210(1)が導通することになるので、区間特定部420は、第一端子210(1)の端子番号「1」を取得する。
次いで、情報特定部430は区間特定部420により特定された区間に対応する単位情報を特定する(S802)。具体的には、端子番号「1」に対応する単位情報を情報群保持部424に保持された第一の情報群「・・・#あかさた・・・」から抽出し、抽出した単位情報を情報選択部425及び画像生成部431に出力する。
次いで、画像生成部431は対応画像を生成して出力する(S803)。具体的には、情報特定部430により特定された単位情報を用いて画像を生成し、生成した画像を液晶表示部202に出力する。
次いで、回転量検出部428は回転量を検出する(S804)。現時点では「か」行が選択されているので、使用者は、「あ」行が選択されるように回転体214を反時計回りに30°回転させる。これにより、第一端子210(0)が導通することになるので、回転量検出部428は、端子番号が「1」から「0」に1つ減少したことから、回転量が「−1」であることを検出する。
次いで、画像生成部431は対応画像を生成して出力する(S805)。例えば、回転量検出部428により検出された回転量が「−1」になると、その回転量「−1」に応じて情報選択部425が所定の単位情報「あ」を選択するとともに、画像生成部431が単位情報「あ」に対応する画像を生成し、生成した画像を液晶表示部202に出力する。
次いで、情報確定部426は、情報選択部425により選択されている所定の単位情報の選択を確定する(S806)。例えば、使用者が回転体214を反時計回りに30°回転させた位置で押圧部206Aをさらに深く押し込むと、第三端子220の導通開始が検出される。そこで、情報確定部426は、回転量検出部428が検出した回転量「−1」に応じて情報選択部425により選択されている所定の単位情報「あ」の選択を確定し、画像生成部431に出力する。
以上の処理により、「あ」行が確定されたことになる。
次いで、情報選択部425は情報確定部426で確定された所定の単位情報に対応付けされた第二の情報群の中から所定の単位情報の選択を開始する。具体的には、単位情報「あ」に関連付けされている第二の情報群「あいうえお・・・」を情報群保持部424から抽出し、抽出した第二の情報群「あいうえお・・・」を画像生成部431に出力する。
次いで、画像生成部431は対応画像を生成して出力する(S807)。具体的には、第二の情報群「あいうえお・・・」を用いて画像を生成し、生成した画像を液晶表示部202に出力する。
次いで、回転量検出部428は回転量を検出する(S808)。回転量0の時点では「あ」が選択されているので、使用者は、押圧部206Aをより深く押し込んだ状態を維持して、「う」が選択されるように回転体214を時計回りに60°回転させる。これにより、第一端子210(2)が導通することになるので、回転量検出部428は、端子番号が「0」から「2」に2つ増加したことから、回転量が「2」であることを検出する。
次いで、画像生成部431は対応画像を生成して出力する(S809)。例えば、回転量検出部428により検出された回転量が「2」になると、その回転量「2」に応じて、情報選択部425が所定の単位情報「う」を選択するとともに、画像生成部431が「う」に対応する画像を生成し、生成した画像を液晶表示部202に出力する。
次いで、情報確定部426は、情報選択部425により選択されている第二の情報群内の所定の単位情報の選択を確定する(S810)。例えば、使用者が押圧部206Aから指を離すと、第三端子220の導通解除が検出される。そこで、情報確定部426は、回転量検出部428が検出した回転量「2」に応じて情報選択部425により選択されている所定の単位情報「う」の選択を確定し、画像生成部431に出力する。
以上の処理により、「う」が確定されたことになる。
なお、上述の実施形態においては、第二の情報群の中から所定の単位情報の選択を確定する際に、情報確定部426は、使用者が押圧部206Aをより深く押圧した状態(第3端子への接触を維持した状態)から押圧部206Aへの押圧を解除した場合に、情報選択部425により選択された所定の単位情報の選択を確定するよう構成されている。しかしながら、使用者が、第一の情報群内の所定の単位情報の選択を確定する際に、より深く押圧部206Aを押し込んだ後、押圧部206Aへの押し込みを緩めたまま、つまり、第3端子の導通を解除するとともに第一端子の導通を維持したまま、回転体214を回転させ第二の情報群の中から所望の単位情報が選択された場合に、再度押圧部206Aがより深く押圧されたことで第3端子が導通すると、情報確定部426が、情報選択部425により選択された所定の単位情報の選択を確定するよう構成しても構わない。
図10は、回転体214に対する操作とそれに伴う信号の状態遷移を模式的に示す図である。
図10(A)は、回転体214に対する操作の内容を示す図である。ここで、「押圧」という用語には、「接触開始」と「押込開始」の2つの意味が含まれるものとする。「接触開始」とは、指等で押圧部に触れることであり、「押込開始」とは、指等で押圧部を傾けることである。また、「押圧解除」という用語には、「押込解除」と「接触解除」の2つの意味が含まれるものとする。「押込解除」とは、押圧部を傾けている指等に更に力を加えて接触状態に戻すことであり、「接触解除」とは、押圧部に触れている指等を離すことである。横向きの矢印は、回転体214を回転させる操作を意味している。
図10(B)は、第二端子211の導通状態を示す図である。第二端子211は、「接触開始」のタイミングでONとなり、「接触解除」のタイミングでOFFとなる。
図10(C)は、第三端子220の導通状態を示す図である。第三端子220は、「押込開始」のタイミングでONとなり、「押込解除」のタイミングでOFFとなる。
図10(D)は、第一端子210から発信されるパルス信号を示す図である。パルス信号は、接触開始から接触解除までの間、回転体214の回転に伴って発信される。ここで、第二端子211の導通状態がONであり、且つ第三端子220の導通状態がOFFである場合において、回転体214を順方向に回転させたときは、第一の情報群に含まれる単位情報として「あ」「か」「さ」「た」の順に行文字が選択される。他方、第二端子211の導通状態がONであり、且つ第三端子220の導通状態がONである場合において、回転体214を順方向に回転させたときは、第二の情報群に含まれる単位情報として「た」「ち」「つ」の順に段文字が選択される。このように選択される行文字は「押込開始」で確定され、段文字は、「接触解除」のタイミングで確定される。段文字を選択している状態で「押込解除」すると、段文字を確定することなく行文字の選択に移行することができる。
図11は、回転体214に対する操作例を示す図である。図中の701は、使用者の指が回転体214に触れている位置を表している。また、図12は、図11に示される操作時において液晶表示部202に表示される画面例を示す図である。以下、図11及び図12を用いて、第一の情報群内の単位情報として「か」「さ」「た」の順に行文字を選択する場合の操作を具体的に説明する。
まず、図11(A)に示されるように、押圧部206Aの任意の位置(以下「接触位置701」という場合がある)に使用者の指が触れると、押圧部206Aが沈降して第一端子210と第二端子211とが導通状態になる。ここで、導通している第一端子210は第一端子210(1)であり、また、回転体214は回転していないので、端子番号「1」で回転量「0」に対応する行文字として、第一の情報群の中から「か」が選択される。その結果、画像生成部431により「・・・#あかさた・・・」の画像が生成され、図12(A)に示されるように、液晶表示部202に第一の情報群である行文字「・・・#あかさた・・・」が表示される。この時点では、行文字「・・・#あかさた・・・」のうち情報選択部425により選択されている「か」行が画像生成部431により強調表示されている。
次いで、図11(B)に示されるように、回転体214を時計回りに30°回転させると回転量「1」が検出され、図12(B)に示されるように、その回転量「1」に応じて情報選択部425により「さ」行が選択され、画像生成部431により強調表示される。さらに、図11(C)に示されるように、回転体214を時計回りに30°回転させると回転量「2」が検出されるとともに、回転量「2」に応じて「た」行が情報選択部425により選択され、図12(C)に示されるように、その「た」行が画像生成部431により強調表示される。
このように、画像生成部431は、第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置されている画像を生成するようになっている。これにより、液晶表示部202に表示される文字の配置と、表記部205に表記されている文字の配置とを一致させることができる。また、画像生成部431は、情報選択部425により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成するようになっている。これにより、使用者は、第一の情報群に含まれる単位情報のうち、選択されている単位情報を容易に知ることができる。
図13は、回転体214に対する別の操作例を示す図である。また、図14は、図13に示される操作時において液晶表示部202に表示される画面例を示す図である。以下、図13及び図14を用いて、第二の情報群内の単位情報の一つである平仮名の「け」を選択する場合の操作を具体的に説明する。
図13(A)に示されるように、押圧部206Aの接触位置701に使用者の指が触れると、図14(A)に示されるように、行文字「・・・#あかさた・・・」が液晶表示部202に表示される。そこで、使用者が情報選択部425により「か」が選択されている状態(画像生成部431により「か」が強調表示されている状態)で、押圧部206Aを押し込むと(傾けると)、第一端子210と第二端子211に加えて第三端子220が導通状態になり、情報確定部426により「か」行の選択が確定する。その結果、画像生成部431により「かきくけこ」の画像が生成され、図14(B)中の符号704に示されるように、段文字「かきくけこ」が液晶表示部202に表示される。この時点では、段文字「かきくけこ」のうち「か」が画像生成部431により強調表示されている。
次いで、図13(B)に示されるように、回転体214を時計回りに90°回転させると回転量「3」が検出され、図14(C)中の符号705に示されるように、その回転量の増加に応じて「き」「く」「け」の順に段文字が強調表示される。そこで、画像生成部431により「け」が強調表示されている状態で押圧部206Aから指を離すと、第一から第三端子の導通状態がOFFとなり「け」の選択が確定する。なお、段文字の選択時においては、図8(B)に示されるように、回転体214の回転方向は考慮しない構成を採用しているので、回転体214を反時計回りに90°回転させた場合も、前記と同様に回転量「3」が検出されるが、半時計回りに回転体214を回転させた場合に回転量を「−」値として回転量検出部428が検出しても構わない。なお、その場合、例えば、回転量が「+」の場合は情報選択部425が回転量の増加に応じて段文字を昇順で選択し、回転量が「−」の場合は情報選択部425が回転量の減少に応じて段文字を降順で選択するよう構成される。
このように、画像生成部431は、第二の情報群に含まれる単位情報を直線状に配置し、情報選択部425により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成するようになっている。これにより、使用者は、第二の情報群に含まれる単位情報のうち、選択されている単位情報を容易に知ることができる。
以上のように、本実施の形態1に係る入力装置203によれば、装置基体に対する情報の入力位置を固定することが可能となる。すなわち、各区間には固定的に第一の情報群の各単位情報が割り付けられるので、押圧部を押圧した場合は常にその区間に対応する単位情報が選択される。そのため、装置基体に対する情報の入力位置が変わってしまうという不具合は生じない。
また、本実施の形態1に係る入力装置203によれば、押し間違え等があった場合でも簡便な回転操作で第一の情報群内において目的の単位情報を選択、及び選択確定することが可能となる。すなわち、従来技術によると、押し間違えがあった場合は、クリアキーなどを押圧して前の状態に戻さなければならない。それに対して、本実施の形態1に係る入力装置203によると、回転体214を回転させることにより、いったん特定した区間に対応する単位情報を他の単位情報に選択し直すことができる。言い換えると、回転体214に触れた時、その位置に応じた単位情報を仮選択することができ、回転体214を回転させて目的の単位情報が仮選択されている状態で回転体214を押し込んだ時、その単位情報を本選択することができるのである。これにより、回転体214に触れた指を離すことなく目的の単位情報を選択することができる。また、仮選択をしてから本選択をするまでの間は、その選択遷移が液晶表示部202に表示されるので、使用者は液晶表示部202のみを見ていればよく操作部を見る必要がない。連続して複数の文字を入力する場合も、回転体214から指を離さなければ液晶表示部202中の強調表示は消えないので、その強調表示を頼りに複数の文字を効率よく入力することが可能である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、段文字の選択時においては回転体214の回転方向を考慮しない構成について説明したが、本実施の形態2では、段文字の選択時においても回転体214の回転方向を考慮する構成について説明する。
図15は、本実施の形態2に係る第二の情報群を概念的に示す図である。この図15は、実施の形態1でいうと図8(B)に相当する。第二の情報群が一次情報と対応付けされている点は実施の形態1と同じであるが、回転体214の回転方向を考慮する構成を採用している点が実施の形態1と異なる。第二の情報群に含まれる単位情報の並びは、回転方向によって互いに逆の並びを採用している。例えば、回転量が1ずつ増加する順方向については「あいうえお」の並びを採用し、回転量が1ずつ減少する逆方向については「あおえうい」の並びを採用している。なお、第一の情報群については実施の形態1と同じである。
図16は、本実施の形態2に係る液晶表示部202に表示される画面例を示す図である。実施の形態1では、図14(B)に示されるように、段文字「かきくけこ」が液晶表示部202に表示されるのに対して、本実施の形態2では、図16(A)中の符号706に示されるように、段文字「きくけこかきくけこ」が液晶表示部202に表示される。これにより、目的の段文字を効率よく選択することが可能となる。例えば、「か」行の選択を確定した直後は、「か」行に含まれる段文字のうち「か」が選択された状態となる。
この状態から「こ」を選択したい場合は、実施の形態1によると、回転体214を時計回り又は反時計回りに120°回転させなければならない。それに対して、本実施の形態2によると、回転体214を反時計回りに30°回転させるだけで済む。「こ」を選択する場合だけでなく「け」を選択する場合も、本実施の形態2によると回転体214の回転量が少なくて済むのはいうまでもない。
あるいは、図16(B)の符号707に示されるように、段文字を環状に配置してもよい。この場合、画像生成部431は、第二の情報群に含まれる単位情報が環状に配置されている画像を生成することになる。回転体214を時計回りに回転させたときは「か」「き」「く」「け」「こ」の順に、回転体214を反時計回りに回転させたときは「か」「こ」「け」「く」「き」の順に段文字を選択することができる点は、図16(A)の場合と変わらない。
以上のように、本実施の形態2に係る入力装置203によれば、段文字の選択時においても回転体214の回転方向を考慮する構成を採用しているので、実施の形態1における効果に加え、目的の段文字を効率よく選択することが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態1又は2では環状の回転体を例示したが、この回転体は幾つかに分割されていてもよい。本実施の形態3では、回転体が複数に分割されている形態について説明する。以下、実施の形態3を実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図17は、本実施の形態1に係る入力装置203を適用した携帯電話201の正面図であり、図18は、入力装置203の内部構造を示す図である。図18(A)は、筐体表面の表記部205の正面図、及び表記部205内部の基盤215の正面図であり、図18(B)は、図18(A)中のA-A’における断面図である。
これらの図に示されるように、入力装置203は、表記部205と、第一押圧部206と、第二押圧部207と、第三押圧部208と、第四押圧部209と、第一端子210と、第二端子211と、第三端子220と、回転体214と、基盤215と、スペーサー216と、絶縁シート217と、第一突起部(第一の接点)218と、第二突起部219と、第三突起部221とを備えている。以下、第一押圧部206と第二押圧部207と第三押圧部208と第四押圧部209とを一括して単に「押圧部」という場合がある。
回転体214に設けられた押圧部を押圧すると、その押圧部だけが基盤215の方向に沈み込むようになっている。ここで、第一押圧部206の中心を「あ」と表記されている表記部205に合わせて押圧すると、その押圧位置に対応する第一端子210が導通する。「第一押圧部206の中心」とは、第一押圧部206上に表記されている3つの丸印のうち中央の丸印に対応する位置をいう。第一押圧部206だけでなく他の押圧部についても同様、その表面には3つの丸印が表記されている。
第一突起部218と第二突起部219と第三突起部221は、それぞれ、図19(A)に示されるように、第一端子210と同数(ここでは12個)設けてもよいし、図19(B)に示されるように、押圧部と同数(ここでは4個)設けてもよい。図19(A)に示されるように、第一端子210と同数の突起部を設けた場合は、例えば3つの第一端子210(0)〜(2)が同時に導通することになるが、その場合は、3つの第一端子210(0)〜(2)の端子番号「0」〜「2」のうち、中央の第一端子210(1)の端子番号「1」のみを採用するようになっている。このように中央の端子番号のみを採用する手法は特に限定されるものではないが、ソフトウェア処理によって実現するのが好ましい。
図20は、図18(A)中のA-A’における断面図である。図20(A)は、第一押圧部206が押圧される前の状態を示しており、図20(B)は、使用者の指が第一押圧部206に触れたときの状態を示しており、図20(C)は、使用者が第一押圧部206をさらに押圧したときの状態を示している。以下、第一押圧部206が押圧されたことにより、第一〜第三突起部と第一〜第三端子とが当接するまでの状態遷移について説明する。
図20(A)に示されるように、第三突起部221は、第一突起部218と第二突起部219の両突起部よりも大きいクリアランスで第一押圧部206に設置されている。第一突起部218と第二突起部219は、第一押圧部206の押圧方向へ沈降可能なように所定のクリアランスをもって第一押圧部206に設置されており、なおかつそのクリアランスに弾性機構としてダイアフラムを介在させている。このダイアフラムを変形させるためには、押圧部を沈降させるのに必要な押圧と、第一端子210及び第二端子211を導通させるのに必要な押圧との和よりも大きな押圧を必要とするように設定している。これにより、図20(B)に示されるように、第一押圧部206が沈降して第一端子210及び第二端子211が導通した状態でも、第一押圧部206と第一突起部210及び第二突起部211とのクリアランスを十分に保つことができる。さらに、このときのクリアランスは、第三端子220の有するクリアランスと、第三突起部221−絶縁シート217間のクリアランスとの和よりも大きくなるように設定している。このようにすれば、図20(B)に示されるように、第一突起部218と第一端子210とが当接するとともに第二突起部219と第二端子211とが当接する状態で第一押圧部206をさらに押圧すると、図20(C)に示されるように、第三突起部と第三端子までもが当接する状態を実現することができる。
図21は、回転体214に対する操作例を示す図である。図中の701は、使用者の指が回転体214に触れている位置を表している。以下、図21及び図12を用いて、第一の情報群内の単位情報として「か」「さ」「た」の順に行文字を選択する場合の操作を具体的に説明する。
まず、図21(A)に示されるように、第一押圧部206の中央部701に使用者の指が触れると、第一押圧部206が沈降して第一端子210と第二端子211とが導通状態になる。ここで、導通している第一端子210は第一端子210(1)であり、また、回転体214は回転していないので、端子番号「1」で回転量「0」に対応する行文字として、第一の情報群の中から「か」が選択される。その結果、画像生成部431により「・・・#あかさた・・・」の画像が生成され、図12(A)に示されるように、液晶表示部202に第一の情報群である行文字「・・・#あかさた・・・」が表示される。この時点では、行文字「・・・#あかさた・・・」のうち情報選択されている「か」行が画像生成部431により強調表示されている。
次いで、図21(B)に示されるように、回転体214を時計回りに30°回転させると回転量「1」が検出され、図12(B)に示されるように、その回転量「1」に応じて情報選択部425により「さ」行が選択されるとともに、画像生成部431により強調表示される。さらに、図21(C)に示されるように、回転体214を時計回りに30°回転させると回転量「2」が検出されるとともに、回転量「2」に応じて「た」行が情報選択部425により選択され、図12(C)に示されるように、その「た」行が画像生成部431により強調表示される。
図22は、回転体214に対する別の操作例を示す図である。以下、図22及び図14を用いて、第二の情報群内の単位情報の一つである平仮名の「け」を選択する場合の操作を具体的に説明する。
図22(A)に示されるように、第一押圧部206の接触位置701に使用者の指が触れると、図14(A)に示されるように、行文字「・・・#あかさた・・・」が液晶表示部202に表示される。そこで、使用者が、情報選択部425により「か」が選択されている状態(画像生成部431により「か」が強調表示されている状態)で、第一押圧部206を押し込むと、第一端子210と第二端子211に加えて第三端子220が導通状態になり、情報確定部426により「か」行の選択が確定する。その結果、画像生成部431により「かきくけこ」の画像が生成され、図14(B)中の符号704に示されるように、段文字「かきくけこ」が液晶表示部202に表示される。この時点では、段文字「かきくけこ」のうち「か」が強調表示されている。
次いで、図22(B)に示されるように、回転体214を時計回りに90°回転させると回転量「3」が検出され、図14(C)中の符号705に示されるように、その回転量の増加に応じて「き」「く」「け」と昇順に段文字が強調表示される。そこで、画像生成部431により「け」が強調表示されている状態で第一押圧部206から指を離すと、第一から第三端子の導通状態がOFFとなり「け」の選択が確定する。なお、段文字の選択時においては、図8(B)に示されるように、回転体214の回転方向は考慮しない構成を採用しているので、回転体214を反時計回りに90°回転させた場合も、前記と同様に回転量「3」が検出されるが、半時計回りに回転体214を回転させた場合に回転量を「−」値として回転量検出部428が検出しても構わない。なお、その場合、例えば、回転量が「+」の場合は情報選択部425が回転量の増加に応じて段文字を昇順で選択し、回転量が「−」の場合は情報選択部425が回転量の減少に応じて段文字を降順で選択するよう構成される。
以上のように、本実施の形態3と実施の形態1とは、回転体214が複数に分割されているかいないかという違いはあるものの、同様の効果を得ることができる。
なお、ここでは、回転体214を4個の押圧部に分割した形態を説明したが、回転体214の分割数は第一端子210の数以下であればよく、特に限定されるものではない。
また、実施の形態1〜3では、押圧部が2段階に沈降する構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、押圧部が1段階しか沈降しない構成であっても、(1)1度目の押圧で行文字を仮選択し、(2)回転体214の回転により所望の行文字を選択し、(3)2度目の押圧で行文字を確定し、(4)確定された行文字の中から、回転体214の回転により所望の段文字を選択し、(5)3度目の押圧で段文字を確定する構成を採用してもよい。この場合、押圧検知部440は、回転体214が再押圧されたことを検知し、回転量確定部427は、回転体214が再押圧されたことが押圧検知部440により検知されると、情報選択部425により選択されている単位情報を確定することになる。ここでいう「再押圧」には、2度目の押圧と3度目の押圧の両方が含まれる。このように、「1度目の押下」を行文字の選択(各区間に対応付けされた単位情報の集まりである情報群の中からの所定の単位情報を選択すること)として取り扱えば、押圧回数を一回増やすだけで前記と同様の効果を得ることができる。
また、画像生成部431は、行文字や段文字などの画像を生成することとしているが、当然、行文字や段文字などを消去した画像を生成する場合もある。例えば、図14(C)に示されるように、段文字「かきくけこ」のうち「け」の文字が選択されている状態で、使用者が押込みを解除して押圧部に指が接触している状態に戻すと、段文字「かきくけこ」の画像が消去され、行文字「あかさたなはまやらわA1」が環状に配置された画像だけとなる。
また、前記の説明では特に言及しなかったが、押圧が解除されたときは、所定時間(1〜2秒)のディレイを入れ、ディレイが完了した場合は「押圧解除」とみなし、逆にディレイが完了しなかった場合(ディレイより短時間のうちに押圧解除された場合)は、押圧を持続させるようにソフトウェアで処理してもよい。すなわち、実際に押圧解除された時点を起点として、ディレイとして定めた所定時間を経過したか否かを検知する計時手段を備えておく。そして、押圧検知部440は、ディレイが完了したことが計時手段により検知された場合は押圧解除を検知し、逆にディレイが完了しなかったことが計時手段により検知された場合は押圧を持続させる。このように、ディレイを入れた構成によると、回転体214から多少指が離れても押圧解除とみなされないため、親指一本の操作でも誤操作なく簡便に目的の情報を入力することが可能となる。
また、実施の形態1〜3では日本語入力モードについて説明したが、前記したように、日本語入力モードを英字モードに切り替えることも可能である。図23は、情報群保持部424に保持されている情報群を概念的に示す図である。英字モードに切り替えられると、この図に示される情報群が使用される。図中のpositionとは、回転体214によって通電された第一端子210を識別するための識別記号である。図中の回転量は、エンコーダーから出力されるパルスを計数した数に対応している。このような英字モードでは、図24に示されるように、液晶表示部202にはアルファベットが表示される。ここでは、position「1」に対応する位置に使用者の指が触れた場合を例示しており、「abcABC・・・」のうちposition「1」に対応する「a」が情報選択部425により選択され、画像生成部431により強調表示されている様子を示している。以降、回転体214を回転させると、その回転量に応じて強調表示が遷移し、回転体214を押し込むと、その時点で強調表示されているアルファベットが入力情報として確定する。
また、実施の形態1〜3では、日本語を入力する場合について説明したが、本発明に係る入力装置によれば、楽曲を再生等することも可能である。図25は、液晶表示部202に表示される画面の遷移を示す図である。まず、使用者が回転体214に触れると、図25(A)に示されるように、第1の情報群内の単位情報として「Mail」「Music」「Phone」等のメニューが液晶表示部202に表示される。ここで、回転体214を回転させて情報選択部425により「Music」が選択された状態で回転体214を押し込むと、図25(B)に示されるように、情報選択部425は、「Music」に対応付けされた第2の情報群内の単位情報として所定のアーティストを選択するための階層に遷移する。この階層で特定のアーティストEが選択されると、図25(C)に示されるように、そのアーティストEと対応付けされた第3の情報群の単位情報として所定のアルバムを選択するための階層に遷移する。この階層で特定のアルバム07が選択されると、図25(D)に示されるように、そのアルバム07に対応付けされた第4の情報群内の単位情報として楽曲を選択するための階層に遷移する。この階層で特定の楽曲0116が選択されると、図25(E)に示されるように、その楽曲0116が再生される。再生中に回転体214を回転させると、楽曲0116の音量を変更することができる。
図25(E)のボリューム画面に代えて、図25(F)のグラフィックイコライザ画面を採用してもよい。グラフィックイコライザとは、音を幾つかの周波数帯域に分け、その周波数帯域ごとに音量を変更することができる回路のことである。ここでは、音を10個の周波数帯域に分け、4kHzの周波数帯域について音量を変更している様子を示している。この場合、第一の情報群を構成する単位情報は、周波数帯域を示す帯域情報であり、第二の情報群を構成する単位情報は、音量を示す音量情報である。これにより、回転体214に触れた時、その位置に応じた周波数帯域を仮選択することができ、回転体214を回転させて目的の周波数帯域が仮選択されている状態で回転体214を押し込んだ時、その周波数帯域を本選択することができ、その状態で回転体214を回転させると、本選択されている周波数帯域について音量を変更することができる。その間、情報の選択遷移が液晶表示部202に表示されるので、使用者は液晶表示部202のみを見ていればよく、簡便な操作で楽曲の音量を変更することが可能となる。
本発明は、携帯型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、電子機器のリモートコントローラ、携帯型視聴覚製品が備える入力装置など、装置基体に対する情報の入力位置を固定することが必要なだけでなく、押し間違え等があった場合でも簡便な操作で目的の情報を入力することが必要な入力装置に適用することができる。
図1は、特許文献1に開示される携帯電話の外観図である。 図2は、特許文献2に開示される携帯電話を示す図である。 図3は、実施の形態1に係る入力装置を適用した携帯電話の正面図である。 図4(A)(B)は、実施の形態1に係る入力装置の内部構造を示す図である。 図5(A)(B)は、実施の形態1に係る突起部の配置例を示す図である。 図6は、実施の形態1に係る第一端子の説明図である。 図7は、実施の形態1に係る入力装置の機能構成を示すブロック図である。 図8(A)(B)は、実施の形態1に係る入力装置内に保持されている情報を概念的に示す図である。 図9は、実施の形態1に係る入力装置の処理動作を示すフローチャートである。 図10(A)(B)(C)(D)は、実施の形態1に係る回転体に対する操作とそれに伴う信号の状態遷移を模式的に示す図である。 図11(A)(B)(C)は、実施の形態1に係る回転体に対する操作例を示す図である。 図12(A)(B)(C)は、実施の形態1に係る液晶表示部に表示される画面例を示す図である。 図13(A)(B)は、実施の形態1に係る回転体に対する別の操作例を示す図である。 図14(A)(B)(C)は、実施の形態1に係る液晶表示部に表示される画面例を示す図である。 図15は、実施の形態2に係る第二の情報群を概念的に示す図である。 図16(A)(B)は、実施の形態2に係る液晶表示部に表示される画面例を示す図である。 図17は、実施の形態3に係る入力装置を適用した携帯電話の正面図である。 図18(A)(B)は、実施の形態3に係る入力装置の内部構造を示す図である。 図19(A)(B)は、実施の形態3に係る突起部の配置例を示す図である。 図20(A)(B)(C)は、図18(A)中のA-A’における断面図である。 図21(A)(B)(C)は、実施の形態3に係る回転体に対する操作例を示す図である。 図22(A)(B)は、実施の形態3に係る回転体に対する別の操作例を示す図である。 図23は、情報群保持部に保持されている情報群の別の例を概念的に示す図である。 図24は、液晶表示部に表示される画面の別の例を示す図である。 図25(A)(B)(C)(D)(E)(F)は、液晶表示部に表示される画面の遷移を示す図である。
符号の説明
203 入力装置
206 第一押圧部
207 第二押圧部
208 第三押圧部
210 第一端子
211 第二端子
214 回転体
218 第一突起部
219 第二突起部
220 第三端子
221 第三突起部
423 区間対応情報保持部
424 情報群保持部
425 情報選択部
426 情報確定部
427 回転量確定部
428 回転量検出部
430 情報特定部
431 画像生成部
420 区間特定部
440 押圧検知部

Claims (19)

  1. 装置基体と、
    前記装置基体に設けられる回転体と、
    前記回転体に沿った前記装置基体の環状領域を回転方向に分割した複数の区間の中から1つの区間を特定する区間特定手段と、
    前記区間特定手段により特定された区間から前記回転体が回転する回転量を検出する回転量検出手段と、
    前記装置基体の区間と該区間に対応付けられる単位情報との対応関係を保持する区間対応情報保持手段と、
    前記装置基体の各区間に対応付けられる各単位情報を第一の情報群として保持する情報群保持手段と、
    前記区間対応情報保持手段に保持された前記区間と前記単位情報との対応関係に基づき、前記区間特定手段により特定された区間に対応する単位情報を特定する情報特定手段と、
    前記情報特定手段により特定された単位情報を基点にし、前記情報群保持手段により保持された第一の情報群の中から、前記回転量検出手段により検出された回転量に応じて所定の単位情報を選択する情報選択手段と、
    を備えることを特徴とする入力装置。
  2. 前記回転量検出手段により検出された回転量を確定する回転量確定手段と、
    前記回転量確定手段により確定された回転量に応じて、前記情報選択手段により選択された所定の単位情報を確定する情報確定手段と、
    を備える請求項1記載の入力装置。
  3. 前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、
    前記区間特定手段は、前記押圧検知手段により前記回転体が押圧されたことが検知されることで区間を特定し、
    前記回転量確定手段は、前記回転体の押圧状態が解除されたことが前記押圧検知手段により検知されることで回転量を確定する請求項2記載の入力装置。
  4. 前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、
    前記区間特定手段は、前記押圧検知手段により前記回転体が押圧されたことが検知されることで区間を特定し、
    前記回転量確定手段は、前記回転体が再押圧されたことが前記押圧検知手段により検知されることで回転量を確定する請求項2記載の入力装置。
  5. 前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、
    前記区間特定手段は、前記押圧検知手段により前記回転体が押圧されたことが検知されることで区間を特定し、
    前記回転量確定手段は、前記回転体が更に深く沈み込むまで押圧されたことが前記押圧検知手段により検知されることで回転量を確定する請求項2記載の入力装置。
  6. 前記情報群保持手段は、前記第一の情報群の所定の単位情報と関連付けされた第二の情報群を保持し、
    前記情報選択手段は、前記第一の情報群の中の前記所定の単位情報の選択が前記情報確定手段により確定されると、前記所定の単位情報に関連付けされた前記第二の情報群の中の所定の単位情報を選択する請求項2記載の入力装置。
  7. 前記回転体が押圧されたことを検知する第一の押圧検知手段と、
    前記第一の押圧検知手段により検知される場合よりも深く沈み込むまで前記回転体が押圧されたことを検知する第二の押圧検知手段とを備え、
    前記情報選択手段は、前記回転体が押圧されたことが前記第一の押圧検知手段のみにより検知されている間は、前記第一の情報群の中から所定の単位情報を選択し、前記回転体が押圧されたことが前記第二の押圧検知手段により検知されている間は、前記第二の情報群の中から所定の単位情報を選択する請求項6記載の入力装置。
  8. 前記第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置されるとともに、前記第二の情報群に含まれる単位情報が直線状に配置され、前記情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成する画像生成手段
    を備える請求項6記載の入力装置。
  9. 前記第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置されるとともに、前記第二の情報群に含まれる単位情報が環状に配置され、前記選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成する画像生成手段
    を備える請求項6記載の入力装置。
  10. 前記第二の情報群は、平仮名の段を構成する文字情報、または、音量を示す音量情報を含む請求項6記載の入力装置。
  11. 前記回転体が押圧されたことを検知する押圧検知手段を備え、
    前記区間特定手段は、該押圧検知手段からの信号に基づき、前記回転体を介して押圧された区間を前記環状領域の中から特定する請求項1記載の入力装置。
  12. 前記押圧検知手段は、
    前記装置基体の各区間に割り当てられる第一の端子と、
    前記第一の端子のいずれかに当接することにより前記第一の端子を選択する第一の接点とを備える請求項11記載の入力装置。
  13. 前記第一の接点は、前記回転体の下部に設けられる請求項12記載の入力装置。
  14. 前記第一の接点は、前記第一の端子と同数個設けられる請求項12記載の入力装置。
  15. 前記第一の情報群に含まれる単位情報は、前記第一の端子が設けられている位置と対応させて、前記回転体の周囲に刻印又は印字されている請求項12記載の入力装置。
  16. 前記第一の情報群に含まれる単位情報が環状に配置され、前記情報選択手段により選択されている単位情報が他の単位情報よりも強調されている画像を生成する画像生成手段
    を備える請求項1記載の入力装置。
  17. 前記第一の情報群は、平仮名の行を構成する文字情報、または、周波数帯域を示す帯域情報を含む請求項1記載の入力装置。
  18. 装置基体と、該装置基体に設けられる回転体と、を備える入力装置を対象とする入力方法であって、
    前記装置基体の環状領域を回転方向に分割した複数の区間の中から1つの区間を特定する区間特定ステップと、
    前記区間特定ステップにより特定された区間から前記回転体が回転する回転量を検出する回転量検出ステップと、
    前記区間と該区間に対応付けられる単位情報との対応関係に基づき、前記区間特定ステップにより特定された区間に対応する単位情報を特定する情報特定ステップと、
    前記情報特定ステップにより特定された単位情報を基点にし、前記装置基体の各区間に対応付けられる各単位情報を含む第一の情報群の中から、前記回転量検出ステップにより検出された回転量に応じて所定の単位情報を選択する情報選択ステップと、
    を備えることを特徴とする入力方法。
  19. 装置基体と、該装置基体に設けられる回転体と、を備える入力装置を対象とする入力プログラムであって、
    前記装置基体の環状領域を回転方向に分割した複数の区間の中から1つの区間を特定する区間特定ステップと、
    前記区間特定ステップにより特定された区間から前記回転体が回転する回転量を検出する回転量検出ステップと、
    前記区間と該区間に対応付けられる単位情報との対応関係に基づき、前記区間特定ステップにより特定された区間に対応する単位情報を特定する情報特定ステップと、
    前記情報特定ステップにより特定された単位情報を基点にし、前記装置基体の各区間に対応付けられる各単位情報を含む第一の情報群の中から、前記回転量検出ステップにより検出された回転量に応じて所定の単位情報を選択する情報選択ステップと、
    をコンピュータに実行させる入力プログラム。
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