JP4019654B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を適用した複写機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、A0サイズやA1サイズ等の大サイズの画像を形成可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のA0サイズやA1サイズ等の大サイズの画像を形成可能な画像形成装置では、感光体ドラムに画像露光を行なう画像露光手段として、半導体レーザーから出射されたレーザービームを、ポリゴンミラーによって偏向走査し、当該ポリゴンミラーによって偏向走査されたレーザービームを、f−θレンズやミラーを介して感光体ドラム上に走査露光する所謂ROS(Raster Output Scanner)よりも、LEDプリントヘッドのように、LED等からなる固体画像露光素子をリニアに配列した固体画像露光素子アレイが、一般に使用されている。その理由は、A0サイズ等の大サイズの画像を形成可能な画像形成装置において、画像露光手段として、レーザービームをポリゴンミラーによって偏向走査するROSを使用した場合には、A0サイズ等に対応した1ライン中の画素数が小サイズの画像形成装置と比べて格段に多くなるため、半導体レーザーの変調周波数を大幅に高くしたり、ポリゴンミラーの回転速度を大幅に高速化する必要があり、ポリゴンミラーの高速化等に限界があるため、適用するのが困難だからである。
【0003】
そこで、上記A0サイズ等の大サイズの画像を形成可能な画像形成装置では、画像露光手段として、LEDプリントヘッドのようにリニアな固体画像露光素子アレイが使用されている。このように、画像露光手段として、LEDプリントヘッド等のリニアな固体画像露光素子アレイを使用した場合には、当該LEDプリントヘッド等のリニアな固体画像露光素子アレイを、A0サイズ等に対応した感光体ドラムの画像幅にわたって配置しなければならず、長尺なLEDプリントヘッドが必要となる。
【0004】
しかしながら、A0サイズ等に対応した長尺なLEDプリントヘッドは、LED素子やドライバIC等の配列数が多くなるため、製造上、配列精度や生産歩留りが急激に低下し、その部品単価が小サイズのものに比べて非常に高くなってしまい、画像形成装置の大幅なコストアップを招くという問題点があった。
【0005】
そこで、かかる問題点を解決し得る技術としては、特開平10−157191号公報や特開平6−255175号公報、あるいは特開平6−105071号公報等に開示されているものがある。この特開平10−157191号公報に係る画像形成装置は、回転自在な感光体と、該感光体の表面を露光して静電潜像を形成させる露光手段とを有する画像形成装置において、前記露光手段が、前記感光体の軸線方向に沿って該感光体の回動方向にそれぞれ位置を異ならせて配列された複数列の固体ライン状書き込みデバイスによって、前記感光体の軸線方向の最大感光幅を分割して露光する手段であり、前記感光体の回動方向の最下流位置に配列された固体ライン状書き込みデバイスに対して、それぞれ画像情報を遅延させる画像情報遅延制御手段を設けるように構成したものである。
【0006】
また、上記特開平6−255175号公報に係る記録装置は、それぞれライン状に記録素子を配列した複数個の記録ヘッドを使用し、これらの記録ヘッドの端部を繋ぎ合わせて前記記録素子がライン方向にほぼ一直線となるようにこれらの記録ヘッドを配置すると共に、これらの繋ぎ合わされた接続部でそれぞれ2つの記録ヘッドの記録素子が所定長以上前記ライン方向に平行して存在するようにした記録ヘッド部と、この記録ヘッド部に記録のための画像信号を供給する画像信号供給手段と、前記接続部の一方の記録ヘッドの記録素子から他方の記録ヘッドの記録素子へ画像信号の切換位置を各走査ラインごとに無作為で設定する画像信号切換位置設定手段とを具備するように構成したものである。
【0007】
さらに、上記特開平6−105071号公報に係る電子−光学装置用の取付構造は、個々の装置の作動範囲の境界間の位置関係が装置又は基体の熱膨張にかかわりなく維持されるように共通基板上のラインに沿って配置された複数の伸長電子光学装置用取付構造であって、−電子−光学装置は、各装置の長さよりわずかに小さい作動範囲を有し、それらの作動範囲が互いに隣接されるよう重複する端部分でスタガーにされ、−該装置の2つの隣接の端部はこれらの2つの装置の作動範囲が基準位置で隣接されるよう基板上に固定され、これらの装置の各他端は基体に対して長手方向に自由に動き、−電子−光学装置に整合された長さ及び熱膨張係数を有するスペーサはその一端で該基準位置近傍に固定され、スペーサの他端は長手方向に自由に動き、−第3の電子−光学装置の一端は該スペーサの自由端との係合を保持されるように構成したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平10−157191号公報に係る画像形成装置の場合には、感光体の表面を露光して静電潜像を形成させる露光手段が、前記感光体の軸線方向に沿って該感光体の回動方向にそれぞれ位置を異ならせて配列された複数列の固体ライン状書き込みデバイスによって、前記感光体の軸線方向の最大感光幅を分割して露光する手段からなるように構成されている。そのため、複数列のLEDプリントヘッド等の固体ライン状書き込みデバイスは、画像露光に伴って発熱して熱膨張するので、複数列の固体ライン状書き込みデバイスのつなぎ目のドット位置がずれてしまい、例えば、一様なハーフトーンを出力した場合に、固体ライン状書き込みデバイスのつなぎ目が広がると、白筋になり、狭まると、黒筋になり、画像に白筋や黒筋等の筋むらが生じるという問題点を有していた。また、ドットの位置ずれが大きい場合には、複数列の固体ライン状書き込みデバイスのつなぎ目のドット位置関係が逆転して、画像が重なってしまうという問題点もあった。
【0009】
また、上記特開平6−255175号公報に係る記録装置の場合には、記録ヘッドの繋ぎ目の重なり部分の画像情報を、一方の記録ヘッドから他方の記録ヘッドに走査ライン毎に無作為(ランダム)に切り替えることによって、記録ヘッドの繋ぎ目のドット位置関係のずれを目立たなくさせるものであるが、積極的に記録ヘッドのドット位置関係を適正に制御するものではなく、記録ヘッドの繋ぎ目のむらや段差を目立たなくするだけであって、記録ヘッドの繋ぎ目のむらや段差をなくすことはできず、画質的に満足のいくものではないという問題点を有していた。
【0010】
さらに、上記特開平6−105071号公報に係る電子−光学装置用の取付構造の場合には、電子−光学装置に整合された長さ及び熱膨張係数を有するスペーサを、電子−光学装置間に介在させることによって、熱膨張によるつなぎめドット位置関係の変化を小さくするものであるが、やはり、積極的に記録ヘッドのドット位置関係を適正に制御するものではなく、記録ヘッドの繋ぎ目のむらや段差を目立たなくするだけであって、記録ヘッドの繋ぎ目のむらや段差をなくすことはできず、画質的に満足のいくものではないという問題点を有していた。
【0011】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものでり、その目的とするところは、複数本のリニアな固体画像露光素子アレイをつなぎ合わせることによって、幅が広い像担持体の全画像幅を分割して画像露光するように構成した場合であっても、熱膨張等に起因する複数本のリニアな固体画像露光素子アレイの位置ずれによって、画像に筋むら等が発生するのを防止可能な画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載された発明は、複数本のリニアな固体画像露光素子アレイを、少なくとも隣接する固体画像露光素子アレイの像担持体の回転方向における位置が異なるように、且つ隣接する固体画像露光素子アレイの一部が像担持体の軸方向に沿って重なるように配置し、前記複数本の固体画像露光素子アレイによって前記像担持体の全画像幅を分割してドット状に画像露光することにより、画像を形成する画像形成装置において、
前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子と対向する基準となる位置に受光可能に配置され、前記各固体画像露光素子アレイの像担持体の軸方向及び回転方向少なくとも一方の位置ずれを検知する受光センサーからなる位置ずれ検知手段と、
前記位置ずれ検知手段の検知結果に基づいて、前記複数本の固体画像露光素子アレイの前記像担持体の軸方向及び回転方向の少なくとも一方の位置を補正する補正手段とを備え、
前記位置ずれ検知手段は、前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子のうち、1つの特定の固体画像露光素子を点灯させた場合における受光位置が検出可能な受光センサーの出力に基づいて、前記各固体画像露光素子アレイの1ドット未満の位置ずれを検知するとともに、
前記位置ずれ検知手段は、前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子のうち、複数の特定の固体画像露光素子を所定数ずつ順次点灯させるか、又は前記複数の特定の固体画像露光素子を所定数の固体画像露光素子を1組として、各組の固体画像露光素子を異なった階調で、像担持体の軸方向に沿って同時に点灯させた場合における、前記固体画像露光素子の既知の点灯順序又は前記各組の固体画像露光素子の既知の点灯位置と階調に対する前記受光センサーの出力レベルに基づいて、前記各固体画像露光素子アレイの1ドット以上の位置ずれを検知するように構成されている。
【0015】
また、請求項2に記載された発明は、前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイと像担持体の間に、受光素子を直接配置するか、又は各固体画像露光素子アレイからの光を受光センサーに導く導光部材を配置し、前記受光センサーによって固体画像露光素子アレイの位置ずれを検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
【0016】
請求項3に記載された発明は、前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子ずつ、像担持体の軸方向に沿って順次点灯していき、当該固体画像露光素子の発光量を受光センサーによって検知するとともに、
前記各固体画像露光素子アレイの位置が適正な場合における受光センサーの検出値を予め測定しておき、
前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子ずつ、像担持体の軸方向に沿って順次点灯した際における、前記固体画像露光素子の固体画像露光素子アレイ端部から数えた既知の点灯位置に対する前記受光センサーの受光レベルを、予め測定された前記測定値と比較することにより、固体画像露光素子アレイの像担持体の軸方向に沿った前記予め測定された前記測定値の測定時に対する位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0017】
請求項4に記載された発明は、前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子ずつ、像担持体の軸方向に沿って順次点灯していき、当該固体画像露光素子の発光量を、像担持体の回転方向に沿って傾斜したスリットを介して、受光センサーによって検知するとともに、
前記各固体画像露光素子アレイの位置が適正な場合における受光センサーの検出値を予め測定しておき、
前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子ずつ、像担持体の軸方向に沿って順次点灯した際における、前記固体画像露光素子の固体画像露光素子アレイ端部から数えた既知の点灯位置に対する前記受光センサーの受光レベルを、予め測定された前記測定値と比較することにより、固体画像露光素子アレイの像担持体の回転方向に沿った前記予め測定された前記測定値の測定時に対する位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0018】
請求項5に記載された発明は、前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子を1組として、各組の固体画像露光素子毎に異なった階調で、像担持体の軸方向に沿って同時に点灯させ、当該固体画像露光素子の発光量を受光センサーによって検知するとともに、
前記各固体画像露光素子アレイの位置が適正な場合における受光センサーの検出値を予め測定しておき、
前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子を1組として、各組の固体画像露光素子毎に異なった階調で、像担持体の軸方向に沿って同時に点灯した際における、前記各組の固体画像露光素子の既知の点灯位置と階調に対する前記受光センサーの受光レベルを、予め測定された前記測定値と比較することにより、固体画像露光素子アレイの像担持体の軸方向に沿った前記予め測定された前記測定値の測定時に対する位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0019】
請求項6に記載された発明は、前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子を1組として、各組の固体画像露光素子毎に異なった階調で、像担持体の軸方向に沿って同時に点灯させ、当該固体画像露光素子の発光量を、像担持体の回転方向に沿って傾斜したスリットを介して、受光センサーによって検知するとともに、
前記各固体画像露光素子アレイの位置が適正な場合における受光センサーの検出値を予め測定しておき、
前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子を1組として、各組の固体画像露光素子毎に異なった階調で、像担持体の軸方向に沿って同時に点灯した際における、前記各組の固体画像露光素子の既知の点灯位置と階調に対する前記受光センサーの受光レベルを、予め測定された前記測定値と比較することにより、固体画像露光素子アレイの像担持体の回転方向に沿った前記予め測定された前記測定値の測定時に対する位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0022】
請求項11に記載された発明は、前記位置ずれ検知手段は、隣接する2つの固体画像露光素子アレイのうち、一方の固体画像露光素子アレイの端部近傍に位置する所定数の固体画像露光素子を連続して点灯するとともに、当該一方の固体画像露光素子アレイの点灯位置の近傍に位置する他方の固体画像露光素子アレイの所定数の固体画像露光素子を連続して点灯し、前記他方の固体画像露光素子アレイ自身を、像担持体の軸方向に沿って順次移動させることにより、像担持体の回転方向に沿った直線状の画像を順次形成し、当該直線状画像の反射率を検知することにより、固体画像露光素子アレイの像担持体の軸方向に沿った位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0025】
請求項7に記載された発明は、前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイを像担持体の画像露光位置と異なる位置ずれ検知位置に回動させ、当該位置ずれ検知位置に配置された受光センサーによって、当該固体画像露光素子の発光位置を検知することにより、固体画像露光素子アレイの位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0026】
請求項8に記載された発明は、前記補正手段は、固体画像露光素子アレイを像担持体の軸方向及び回転方向の少なくとも一方に、移動手段によって移動させることにより、当該固体画像露光素子アレイの露光位置を補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0027】
請求項9に記載された発明は、前記移動手段は、固体画像露光素子アレイの端部に連結された通電によって収縮する形状記憶合金からなることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置である。
【0028】
請求項10に記載された発明は、前記移動手段は、固体画像露光素子アレイの一方の端部に連結された通電によって収縮する形状記憶合金と、その他方の端部に連結された引っ張りばねとからなることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置である。
【0029】
請求項11に記載された発明は、前記移動手段は、固体画像露光素子アレイの両方の端部にそれぞれ連結された通電によって収縮する形状記憶合金からなることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置である。
【0030】
請求項12に記載された発明は、前記移動手段は、固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部に係合するように配置されたカムを備え、当該カムの回転中心を挟んだ半径方向の両側に通電によって収縮する形状記憶合金をそれぞれ連結し、前記各形状記憶合金に選択的に通電することによって、当該形状記憶合金を収縮させてカムを回動させ、前記固体画像露光素子アレイのスキュー位置ずれを補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0031】
請求項13に記載された発明は、前記補正手段は、1つの固体画像露光素子アレイを複数のブロックに分割して点灯する際、当該複数に分割された固体画像露光素子アレイのブロックの点灯順番を制御することにより、像担持体の回転方向に沿った固体画像露光素子アレイの1ライン以下の位置ずれを補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0032】
請求項14に記載された発明は、前記補正手段は、各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を点灯する際の明るさを制御することにより、像担持体の軸方向に沿った固体画像露光素子アレイの位置ずれを補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0033】
請求項15に記載された発明は、前記補正手段は、固体画像露光素子アレイの点灯領域を制御することによって、像担持体の軸方向に沿った固体画像露光素子アレイの露光位置を補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0034】
請求項16に記載された発明は、前記補正手段は、各固体画像露光素子アレイの主走査方向のずれ量に応じて、各固体画像露光素子アレイの点灯開始位置、終了位置及び画像データの切り替え位置を制御することによって、像担持体の軸方向に沿った固体画像露光素子アレイの露光位置を補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0035】
請求項17に記載された発明は、前記補正手段は、像担持体の回転方向に沿って配設された複数の固体画像露光素子アレイ間の角度を補正することにより、当該像担持体の回転変動に伴う像担持体の回転方向に沿った固体画像露光素子アレイの位置ずれを補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0039】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示すものである。
【0040】
図2において、1は画像形成装置の本体を示すものであり、この画像形成装置本体1の内部は、大別して、画像形成部2と、給紙部3と、制御回路や予備の給紙ロール等を収納した収納部4とから構成されている。
【0041】
上記画像形成部2は、図示しない駆動手段によって、矢印方向に沿って所定の回転速度で回転駆動される像担持体としての感光体ドラム5を備えており、この感光体ドラム5としては、例えば、OPC等からなる感光体を用いた直径100mm程度のものが使用される。上記感光体ドラム5の表面は、一次帯電手段としての帯電ロール6によって所定の電位に一様に帯電された後、画像露光手段としての複数本のLEDプリントヘッド71 、72 、73 によって画像が露光され、画像情報に応じた静電潜像が形成される。上記感光体ドラム5の表面に形成された静電潜像は、例えば、一成分現像方式を採用した現像装置8によって現像さ れ、トナー像となる。なお、上記感光体ドラム5の表面を帯電する一次帯電手段としては、帯電ロール6に限定されるものではなく、スコロトロン等の帯電器を使用しても良いことは勿論である。また、上記現像装置8は、一成分現像方式を採用したものに限定されるものではなく、トナーとキャリアとからなる二成分現像方式を採用したものを用いても良いことは勿論である。
【0042】
上記感光体ドラム5上に形成されたトナー像は、給紙部3に収容されたA0サイズやA1サイズ等に対応した給紙ロール9a、9bから、給紙ローラ10によって供給されるロール紙11上に転写ロール12によって転写された後、平板状の除電器13による除電作用によって感光体ドラム5の表面から分離され、当該トナー像が転写されたロール紙11は、搬送ベルト14によって定着器15へと搬送される。そして、上記トナー像が転写されたロール紙11は、 定着器15によって熱及び圧力で定着処理を受け、必要に応じて、A0サイズ等の所定のサイズに裁断された後、画像形成装置本体1の外部に配置された図示しない排紙トレイ上に排出される。
【0043】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム5の表面は、クリーニング装置16によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0044】
ところで、この実施の形態では、複数本のリニアな固体画像露光素子アレイ を、少なくとも隣接する固体画像露光素子アレイの像担持体の回転方向における位置が異なるように、像担持体の軸方向に沿って配置し、前記複数本の固体画像露光素子アレイによって前記像担持体の全画像幅を分割して画像露光するように構成されている。
【0045】
すなわち、この実施の形態では、図1に示すように、3本のリニアなLEDプリントヘッド71 、72 、73 が、少なくとも隣接するLEDプリントヘッド71 、72 、73 の感光体ドラム5の回転方向における位置が異なるように、当該感光体ドラム5の軸方向に沿って配置し、前記3本のLEDプリントヘッド71 、72 、73 によって感光体ドラム5の画像領域を分割して、画像露光するように構成されている。上記各LEDプリントヘッド71 、72 、73 としては、例えば、長さ12インチのA3サイズに対応したものが用いられる。なお、上記実施の形態では、3本のLEDプリントヘッド71 、72 、73 を使用した場合について説明したが、LEDプリントヘッドの数は、2本であっても良いし、4本以上でも良いことは勿論である。また、LEDプリントヘッドに限らず、EL (エレクトロルミネッセンス)素子等を用いた他の固体画像露光素子アレイを用いても良い。
【0046】
上記3本のLEDプリントヘッドの71 、72 、73 は、図1に示すように、ステンレスやアルミニウム等の熱膨張率の小さな金属などからなる細長い基盤15上に配設されている。これら3本のLEDプリントヘッドの71 、72 、73 のうち、第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 は、感光体ドラム5の回転方向上流側に、当該感光体ドラム5の軸方向に沿って、所定の距離を隔てて一本の直線M上に配設されている。また、第2のLEDプリントヘッド72 は、感光体ドラム5の回転方向下流側に、第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 に対して所定の距離Lを隔てて、これら第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 の中間に位置するように、感光体ドラム5の軸方向に沿って配設されている。
【0047】
さらに、上記3本のLEDプリントヘッド71 、72 、73 は、図1に示すように、左端に位置する第1のプリントヘッド71 の右端部と中央部に位置する第2のプリントヘッド72 の左端部、及び当該第2のプリントヘッド72 の右端部と右端に位置する第3のプリントヘッド73 の左端部が、一部オーバーラップするように配置されており、感光体ドラム5の全画像幅にわたって隙間が生じることなく、画像露光が可能となっている。上記第1のLEDプリントヘッド71 の有効な画像露光領域が、図3(a)に示すように、Xドットである場合には、第1のLEDプリントヘッド71 と第2のLEDプリントヘッド72 のオーバーラップがYドットであると、第2のLEDプリントヘッド72 では、X−Yドットの位置の画像(印字)データから、当該第2のLEDプリントヘッド72 に画像データが転送されるようになっている。また、第2のLEDプリントヘッド72 と第3のLEDプリントヘッド73 のオーバーラップがY2ドットである場合には、第3のLEDプリントヘッド73 では、X−Y+X−Y2ドットの位置の画像データから、当該第3のLEDプリントヘッド73 に画像データが転送され る。また、このようにオーバーラップ部分の一方のLEDプリントヘッドを全く印字領域として使用しないのではなく、図3(b)のように、オーバーラップ部分をお互い途中まで使う方法もある。この場合、図のように第1のLEDプリントヘッド71 、及び第3のLEDプリントヘッド73 のオーバーラップ部分の未使用領域を各々Y、Y4ドット、第2のLEDプリントヘッド72 のオーバーラップ部分の未使用領域を各々Y2、Y3ドットとすると、第2のLEDプリントヘッド72 では、X−Yドットの位置の画像データから転送されるようになっている。また、第3のLEDプリントヘッド73 では、X−Y+X−Y2−Y3ドットの位置の画像データから転送される。なお、上記3本のLEDプリントヘッド71 、72 、73 は、工場における組み立て時等に、上記の如く、その取り付け位置が調整される。
【0048】
また、上記各LEDプリントヘッド71 、72 、73 は、図4に示すように、プリントヘッド筐体16を備えており、当該プリントヘッド筐体16の内部には、直線状に配列された図示しないLED素子、及び当該LED素子を駆動する駆動回路が内蔵されている。上記各LEDプリントヘッド71 、72 、73 は、例えば、前述したようにA3サイズに対応した画像領域に対して、画像露光が可能となっている。さらに、上記プリントヘッド筐体16の表面側には、結像素子アレイとしてのセルフォックレンズ(商品名)17が、長手方向に沿って一体的に配設されている。
【0049】
図5は、上記LEDプリントヘッドの断面図を示すものである。
【0050】
上記LEDプリントヘッド71 、72 、73 には、図5に示すように、合成樹脂等からなるプリントヘッド筐体16の内部に、絶縁基板18が配設されてお り、当該絶縁基板18上には、LED素子を図面に垂直な方向に、所定の配列密度(600dpi)で形成したLED素子アレイ19が設けられているととも に、このLED素子アレイ19の側方には、当該LED素子アレイを駆動する駆動回路20が設けられている。また、上記LED素子アレイ19の上部には、所定の間隔をおいて、セルフォックレンズ(商品名)17が、図面に垂直な方向に配設されている。このセルフォックレンズ17は、LED素子アレイ19の各LED素子から出射された光を集光して、当該セルフォックレンズ17の先端部から焦点距離に相当する結像位置に、平面円形のドット状に露光するためのものである。
【0051】
図6は上記1本のLEDプリントヘッドの駆動回路を示すものである。
【0052】
上記LEDプリントヘッド7は、例えば12インチ幅、配列密度600dpiならば、1〜60の合計60個のLEDチップ281 〜2860から構成されており、各LEDチップ281 〜2860には、128個のLED素子が直線状に形成されている。その結果、上記LEDプリントヘッド7には、60×128=7680個のLED素子が配列されており、所定のLEDチップ281 〜2860毎に分割して駆動されるようになっている。なお、上記LEDプリントヘッド7の7680個のLED素子は、画像露光にすべて使用されるものではなく、前述したように、一端部又は両端部に一部使用されないものがある場合もある。
【0053】
また、上記LEDプリントヘッド7は、補正制御LSI22によって印字時の駆動制御、及びLEDの光量補正制御が行われ、この補正制御LSI22には、画像データ信号DATA1〜4が4ビットで入力される。上記補正制御LSI22は、60個のLED駆動回路211 〜2160のうち、LED駆動回路2160に対応したシフトレジスタ2360とビット補正回路2660に接続されている。上記60個のLED駆動回路211 〜2160は、それぞれシフトレジスタ23を備えており、各シフトレジスタ23には、ラッチ回路24と、AND回路25と、ビット補正回路26と、ドライバ27とがそれぞれ接続されている。さらに、上記各LED駆動回路211 〜2160は、シフトレジスタ23、ラッチ回路24、AND回路25、ビット補正回路26同士がそれぞれ接続されており、図中、左端に位置する60番目のLED駆動回路2160から、画像データや、ロ−ド信号LOAD、あるいはアクティブローである4つのストローブ信号STRB1〜4が、順次1番目のLED駆動回路211 まで転送されるように構成されている。さらに、上記各ドライバ27には、128個のLED素子が形成されているLEDチップ28が接続されており、各LED素子のアノード端子は、LED用のグランドに接続されている。
【0054】
印字するときは、図7に示すように、クロック信号CLOCKの立ち下がりに同期して、印字データ信号DATA1〜4が各シフトレジスタに順次シフトされる。その際、印字データ信号DATA1〜4は、1つのクロック信号CLOCK毎に、1、2、3、4ドットというように、4ドットの印刷データを1つの単位としてシフトされ、7680/4=1920のクロックで1ライン目の印字データが、60個のシフトレジスタに順次転送される。その後、ロード信号LOADの”H”の区間に、60個のシフトレジスタに順次シフトされた1ライン目の印字データがラッチ回路24に転送されるとともに、2ライン目の印字データが60個のシフトレジスタ23に順次シフトされる。
【0055】
そして、上記LEDプリントヘッド7の各LEDチップ28上のLED素子 は、ストローブ信号STRB1〜4がアクティブローである”L”の間に、ラッチ回路24にラッチされた印字データがAND回路25及びビット補正回路26を介して、ドライバ27に送られ、各LED素子が印字データに応じて点灯さ れ、画像露光が行なわれる。その際、上記LEDプリントヘッド7では、すべてのLED素子が同時に点灯するのではなく、AND回路25に入力する4つのストローブ信号STRB1〜4によって、図8に示すように、15個のLEDチップずつ、4つに分割されて順次点灯するようになっている。
【0056】
上記LEDプリントヘッド7は、上記のごとく駆動され、図9(a)に示すように、感光体ドラム5の表面に画像露光が施される。しかしながら、上記LEDプリントヘッド7は、LED素子の点灯に伴う発熱や、環境温度の変化(上昇や低下)等に伴って、熱膨張又は熱収縮することが判っており、比較的長尺なLEDプリントヘッド7にあっては、特に両端部に位置するLED素子の露光位置が感光体ドラム5の軸方向に沿って変動する。また、熱たわみなどの要因でLEDプリントヘッドが反り、感光体ドラム5の回転方向への露光位置変動や法線方向への焦点位置変動もある。ただし、第1のLEDプリントヘッド71 の左端部や第3のLEDプリントヘッド73 の右端部においては、熱膨張又は熱収縮に伴ってLED素子の露光位置が多少ズレても、画像が左方向や右方向にわずかに移動するだけであるので、画質上のディフェクトとして問題とはならない。これに対して、第1のLEDプリントヘッド71 の右端と、第2のLEDプリントヘッド72 の両端部及び第3のLEDプリントヘッド73 の左端部は、各LEDプリントヘッド7をつないで画像露光を施すため、LED素子の露光位置がわずかにズレても、白筋や黒筋、あるいは線画の段差となり、画質欠陥の原因となる。
【0057】
そこで、この実施の形態では、前記各固体画像露光素子アレイの像担持体の軸方向及び回転方向の位置、並びに結像位置の少なくとも1つの位置ずれを検知する位置ずれ検知手段と、前記位置ずれ検知手段の検知結果に基づいて、前記複数本の固体画像露光素子アレイの画像露光状態を補正する補正手段とを備えるように構成されている。以下、その検知手段と補正手段について詳細を説明する。
【0058】
▲1▼LEDプリントヘッドの位置ずれの検知
実施例1−1
図1に示すように、第1のLEDプリントヘッドの右端部と、第2のLEDプリントヘッドの両端部と、第3のLEDプリントヘッドの左端部には、当該LEDプリントヘッドの非画像領域に、LEDプリントヘッドの感光体ドラムの軸方向及び/又は回転方向の位置ずれを検知する位置ずれ検知手段としてのフォトセンサー30が配置されている。このセンサー30は、ドット光が受光面のどの位置に照射されているかを検出できるものであり、一般にPSDセンサーが知られている。上記フォトセンサー30は、図9(b)に示すように、LEDプリントヘッド7と感光体ドラム5との間に位置するように、当該LEDプリントヘッド7が取り付けられた基盤15上に取り付けられている。
【0059】
上記の如くLEDプリントヘッド7と感光体ドラム5との間に、フォトセンサー30をそのまま配置した場合には、図9(a)に示すように、LEDプリントヘッド7は感光体ドラム5上に結像するように、セルフォックレンズ17の焦点距離等が設定されているため、フォトセンサー30上に露光されるLED素子28のドットは、図9(c)に示すように、焦点がズレて複数に分割して露光されることになる。しかし、この場合には、フォトセンサー30として露光位置が検出可能なものを使用することにより、複数に分割して露光されたドットの位置から重心位置を求めることにより、当該フォトセンサー30上に露光されるLED素子28のドット位置を検出することが可能となる。また、図9(d)に示すように、フォトセンサー30の上部に凸レンズ31等を設けて、焦点距離を変更することにより、フォトセンサー30上にLED素子28のドットを結像させることも可能である。このセンサーとレンズを組み合わせた場合、ドット位置変化に対するセンサー出力値は、図34に示すように、ほぼ直線関係が成り立つことが実測できている。
【0060】
さらに、図10に示すように、LEDプリントヘッド7と感光体ドラム5の間に、アクリル等の合成樹脂からなる導光部材としての透明なプリズム32を配置して、LEDプリントヘッド7のLED素子28から出射される光束33を、LEDプリントヘッド7の側方に導き、当該LEDプリントヘッド7の側方に配置されたフォトセンサー30によって、LED素子28によって露光されるドットの位置を検出するように構成しても良い。上記プリズム32は、図10(a)に示すように、例えば、LEDプリントヘッドのセルフォックレンズ17に接着等の手段によって取り付けられる。このプリズム32は、図10(b)(c)に示すように、平面長方形状であって、しかも、断面形状が略長方形状に形成されており、当該プリズム32の断面形状の周面には、LEDプリントヘッド7のLED素子28から導入された光33を反射する第1の反射面34と、当該第1の反射面34で反射された光束を更に反射する第2の反射面35と、当該第2の反射面35で反射された光束を反射して、フォトセンサー30へと導く第3の反射面36とが設けられている。また、上記プリズム32の入射部には、凹面状に窪んだ凹レンズ部37が形成されており、LEDプリントヘッド7のLED素子28から導入される光33の光路長を、長く延ばすことにより、LED素子28から出射されたドット形状の光を、フォトセンサー30上に精度良く結像することが可能となっている。凹レンズ部37を所定の距離を隔てて2つ形成すれば、センサー30を2個用いて、それぞれのセンサー30によって主走査方向位置ずれ、副走査方向位置ずれを検知することができる。
【0061】
なお、静電記録方式においては、LEDプリントヘッドによる露光の前工程である帯電、後工程である現像において必要な電圧を与えるので、センサー出力が電気的ノイズの影響を受けやすい。そこで、センサー周辺をシールドしたり、センサー回路にノイズフィルターをいれるなどのノイズ対策が必要な場合がある。これについては詳細な説明は省略する。
【0062】
図35は第1のLEDプリントヘッド71 と第2のLEDプリントヘッド72 の主走査方向位置の制御例を示すフローチャートである。
【0063】
あらかじめ、第1のLEDプリントヘッド71 と第2のLEDプリントヘッド72 の端部のドット相対位置が適正である場合に、第2のLEDプリントヘッド72 の特定ドットに対するPSDセンサーの検出値aと、第1のLEDプリントヘッド71 の特定ドットに対するPSDセンサーの検出値bを測定しておき、これらを初期測定値として用いる(ステップ101)。ここで、特定ドットとは、例えば、1番目のドットあるいは最終番目ドットのように、LEDプリントヘッド端部のドットを指している。PSDセンサーをこのドットのほぼ正面に配置させておけば、ドット位置変化を検知することができる。LEDプリントヘッドのつなぎめのドット位置を直接測定できるのが最も精度が良いが、センサーが画像露光の妨げになってしまうので配置できない。そこで、つなぎめ近傍のドット位置変化を測定する事で、間接的につなぎめドット位置の変化を測定している。
【0064】
つなぎめ位置の制御をするには、まず、それぞれのLEDプリントヘッドの特定ドットを点灯させ(ステップ102)、PSDセンサーの検出値cとdを測定する(ステップ103)。これらが初期値aとbに対して変化しているかどうかを、次の値を演算して求める(ステップ104)。
(a−b)−(c−d)=e
【0065】
もしも、
( 許容範囲下限)<e<( 許容範囲上限)
であれば(ステップ105)、特定ドットを消灯させて(ステップ106)、制御終了である。eが許容範囲外であれば、後述の補正手段を動作させる(ステップ107)。
【0066】
この一連の動作は、例えば、画像露光直前に行ったり、画像露光中に行えば効果的であるが、LEDプリントヘッドのつなぎめのドット位置がずれる原因である振動や温度変化に関連づけて動作させても良い。
【0067】
次に、LEDプリントヘッドの特定ドットの点灯制御について簡単に説明す る。
【0068】
図36は、LEDプリントヘッドのオーバーラップ部分で2つのセンサーを使用し、主走査方向位置ずれと副走査方向位置ずれを検知するため、各々3ドットずつ点灯させた例である。図36のように、各LEDプリントヘッドの未使用領域に相当するデータシフトブロックに合わせて、特定ドットが点灯するような信号を作成する。なお、点灯させるドット数、および光量は、検知手段の特性に応じて最適化することが可能である。また、印字中にずれを検出する場合は、各プリントヘッドの印字領域に印字データを転送し、印字中でなければその領域に白データを転送する。
【0069】
実施例2−1
この実施例2−1では、次のようにして、LEDプリントヘッドの感光体ドラムの軸方向(主走査方向)及び回転方向(副走査方向)の位置ずれを検知するように構成されている。
【0070】
主走査方向の位置ずれ検知
第1のLEDプリントヘッド7及び第2のLEDプリントヘッド7を、例え ば、図11(a)に示すように、所定のLED素子28(図示例では、端部より3番目に位置するLED素子)から、左方向又は右方向に順番にLED素子を、1個又は複数個ずつ(図示例では、1つずつ)点灯する。この1個又は複数個ずつ順番に点灯していくLED素子28の総数は、LEDプリントヘッド7に予想される最大ズレ量に相当するドット数分か、あるいはそれより若干多いドット数分に設定される。また、フォトセンサー30の検出幅の方がLEDプリントヘッド7に予想される最大ズレ量に相当するドット数分よりも大きい場合には、当該フォトセンサー30の検出幅に相当するドット数分か、あるいはそれより若干多いドット数分に設定される。
【0071】
そして、上記LEDプリントヘッド71 (72 )の点灯されたLED素子28の位置(順番)と、そのときのフォトセンサー301 (302 )の受光レベルを検出し、当該フォトセンサー301 (302 )の受光レベルの検出値を、前回の測定値(一番始めは調整初期値)と比較することで、各LEDプリントヘッド7の主走査方向のズレ量を検出することができる。その結果に応じて、後述するように、各LEDプリントヘッド7のズレ量に基づいて点灯パターンを左右にシフトしたり、各LEDプリントヘッド7そのものを左右に移動させることにより、各LEDプリントヘッド7の主走査方向のズレ量を補正する。
【0072】
尚、図示例では、第1のLEDプリントヘッド71 の右端部及び第2のLEDプリントヘッドの左端部のズレ量を検出する場合について説明したが、第2のLEDプリントヘッド72 の右端部及び第3のLEDプリントヘッド73 の左端部のズレ量を検出する場合も同様である。
【0073】
副走査方向の位置ずれ検知
フォトセンサー303 の上面に、図11(b)に示すように、所定の幅で斜め方向に開口したスリット381 を配置し、主走査方向のずれ量補正後、主走査方向の位置ずれ検知と同様に、各LEDプリントヘッド7を、例えば、図11 (b)に示すように、所定のLED素子28(図示例では、端部より3番目に位置するLED素子)から、右方向又は左方向に順番にLED素子28を、1個又は複数個ずつ点灯し、当該LEDプリントヘッド7の点灯されたLED素子28の位置(順番)と、そのときのフォトセンサー30の受光レベルを検出し、当該フォトセンサー30の受光レベルの検出値を、前回の測定値(一番始めは調整初期値)と比較することで、各LEDプリントヘッド7の副走査方向のズレ量を検出する。また、スリットを382 のように三角形にすれば、1つのセンサーで主走査方向と副走査方向のずれを検出することができる。
【0074】
実施例2−2
この実施例2−2では、次のようにして、LEDプリントヘッドの感光体ドラムの軸方向(主走査方向)及び回転方向(副走査方向)の位置ずれを検知するように構成されている。
【0075】
主走査方向の位置ずれ検知
上記第1、第2、第3の各LEDプリントヘッド71 、72 、73 が、例え ば、8階調の光量を出力することが可能なLEDプリントヘッドである場合、例えば、第1のLEDプリントヘッド71 及び第2のLEDプリントヘッド72 を、図12に示すように、右方向又は左方向から複数個(図示例では、5個)ずつ階調順のLED素子28を点灯させる。尚、図示例では、色の違いが階調を現しており、色の薄い方がLED素子28の発光が弱い状態を示している。そし て、上記LEDプリントヘッド7と対向する位置に、少なくとも1階調幅以上、多くとも8階調幅以下のLED素子28の発光を受光できる幅のフォトセンサー30を配置する。この状態で、上記第1のLEDプリントヘッド71 及び第2のLEDプリントヘッド72 を、複数個ずつの8階調のLED素子を一括して点灯させ、そのときのLED素子28の発光量をフォトセンサー301 及び302 によって受光することにより、当該フォトセンサー301 及び302 の受光レベルによって第1のLEDプリントヘッド71 及び第2のLEDプリントヘッド72 のズレ量を検出することができる。
【0076】
更に説明すると、図示例では、フォトセンサー30によってLEDプリントヘッド7の8個分のLED素子28からの光を受光可能となっており、第1のLEDプリントヘッド71 が図中左方向にズレれば、フォトセンサー30の受光レベルが順次低くなり、第1のLEDプリントヘッド71 が図中右方向にズレれば、フォトセンサー30の受光レベルが順次高くなる。なお、上記LEDプリントヘッド7のズレ量が大きい場合には、同じ階調で点灯するLED素子28の個数 を、フォトセンサー30の幅以下の範囲で増やせば、検出範囲を広げることが可能となる。
【0077】
この実施例では、各LEDプリントヘッド7のLED素子28を一括して点灯すれば良いので、当該LEDプリントヘッド7のズレ量の検出を短時間に行なうことができる。
【0078】
副走査方向の位置ずれ検知
フォトセンサー303 の上面に、図12(b)に示すように、所定の幅で斜め方向に開口したスリット381 を配置し、主走査方向のずれ量補正後、走査方向の位置ずれ検知と同様に、各LEDプリントヘッド7を、例えば、図12(b)に示すように、右方向又は左方向から複数個(図示例では、5個)ずつ階調順のLED素子28を一括して点灯させ、そのときのLED素子28の発光量をフォトセンサー303 によって受光することにより、当該フォトセンサー303 の受光レベルによってLEDプリントヘッド7の副走査方向のズレ量を検出することができる。
【0079】
上記LEDプリントヘッド7が図12(b)に示すように副走査方向にズレると、フォトセンサー303 の上面にスリット38が配置されているため、同じLED素子28を点灯してもフォトセンサー303 の検出光量が変化する。LEDプリントヘッド7が副走査方向の下流側にズレるほど、フォトセンサー303 の検出光量が低下し、副走査方向の上流側にズレるほど、フォトセンサー303 の検出光量が上昇する。また、スリットは、382 のような三角形でも良い。
【0080】
実施例2−3
この実施例2−3では、次のようにして、LEDプリントヘッドの感光体ドラムの軸方向(主走査方向)及び回転方向(副走査方向)の位置ずれを検知するように構成されている。
【0081】
上記LEDプリントヘッド7を点灯して、感光体ドラム5の表面に、図13に示すような直角二等辺三角形40の画像を形成し、当該直角二等辺三角形40の0 斜辺41と底辺42の距離yの変化量をフォトセンサーで検出することによ り、感光体ドラム5の軸方向の位置ズレ量を求めるとともに、当該直角二等辺三角形40の底辺42の位置の変化量をフォトセンサーで検出することにより、感光体ドラム5の回転方向の位置ズレ量を求めることができる。
【0082】
上記のような直角二等辺三角形40を、第1のLEDプリントヘッド71 の右端部と、第2のLEDプリントヘッド72 の両端部と、第3のLEDプリントヘッド73 の左端部にそれぞれ形成し、これらの直角二等辺三角形40の斜辺41と底辺42の距離と位置の変化量を、フォトセンサーで検出することにより、感光体ドラム5の軸方向及び回転方向の位置ズレ量を求めることができる。
【0083】
実施例2−4
この実施例2−4では、次のようにして、LEDプリントヘッドの感光体ドラムの軸方向(主走査方向)の位置ずれを検知するようになっている。
【0084】
次に、この実施例2−4に係るLEDプリントヘッドの位置ずれ量の検知について説明する。
【0085】
上記反射率センサー50の取り付け位置は、図15(b)に示すように、側面から見ると、現像装置8の下流側で、上面から見ると、図14に示すように、第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(図示例では、右端から9番目のLED)が、感光体ドラム5を露光することによって形成される直線状画像を測定できる位置に取り付けられている。
【0086】
第1に、LEDプリントヘッドの主走査方向における疎調整について説明す る。
【0087】
この疎調整の目的は、第1のLEDプリントヘッド71 の基準LEDに最も近い、第2のLEDプリントヘッド72 のLEDを見つけることである。図示の例では、第2のLEDプリントヘッド72 のLEDの中で、第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)に最も近いLEDは、第2のLEDプリントヘッド72 のNo.7又は8のLEDであり、この第2のLEDプリントヘッド72 のNo.7又は8のLEDを見つけることが、疎調整の目的である。
【0088】
上記疎調整の方法は、次の通りである。
【0089】
いま、上記第1のLEDプリントヘッド71 は、本体に固定され、第2のLEDプリントヘッド72 は、主走査方向に沿って移動可能に取り付けられているとする。ここで、第1のLEDプリントヘッド71 上のLEDは、点灯させない。また、第2のLEDプリントヘッド72 上のLEDを、図14に示すように、左から順に数ドット(図示例では、2ドット)ずつ、一定時間点灯させる。たとえば、第2のLEDプリントヘッド72 上のNo.3,4のLEDを1秒、その後No.5,6のLEDを1秒・・・のように点灯させていく。すると、感光体ドラム5上には、図14に示すように、当該感光体ドラム5の回転方向に沿った直線状の静電潜像が形成され、当該直線状の静電潜像は、現像装置8によって現像され、感光体ドラム5の回転方向に沿った直線状のトナー像が形成される。
【0090】
このように、上記第2のLEDプリントヘッド72 を点灯することにより作成されたトナー像が、感光体ドラム5の回転により、反射率センサー50の位置まで達するタイミングで、反射率センサー50の出力を測定する。図14において、「反射率測定ポイント」と記述された丸が、測定範囲を示している。上記反射率センサー50の測定値は、図14から明らかなように、「反射率測定ポイント」である丸の中に、トナー像が多いほど、反射率は小さく測定される。その結果、反射率の測定値は、反射率大(測定▲1▼)→小(測定▲5▼)→小(測定▲9▼)のように変化する。上記反射率の測定値が極小値になるのは、測定▲5▼であり、このとき第2のLEDプリントヘッド72 のLEDは、No.7と8が点灯している。
【0091】
次に、微調整の方法について説明する。
【0092】
この微調整の目的は、第1のLEDプリントヘッド71 と第2のLEDプリントヘッド72 の1ドット以下のずれを補正することにある。上記の疎調整により、第1のLEDプリントヘッド71 の基準となるLEDであるNo.9のLEDに最も近い第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7,8)を見つけることができた。
【0093】
この微調整では、第2のLEDプリントヘッド72 自体を主走査方向に移動させ、主走査方向上の第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)と、第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7)の主走査方向の位置を一致させる。
【0094】
上記微調整においては、まず、第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)と、第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7)を点灯させる。次に、一定時間後、図37に示すように、第2のLEDプリントヘッド72 自体を右方向に微小量(図示例では、1/4ドット分の長さ)だけ移動させ、再び、第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)と、第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7)を点灯させる。上記の動作を繰り返す。すると、感光体ドラム5上には、図37に示すように、当該感光体ドラム5の回転方向に沿った直線状の静電潜像が形成され、当該直線状の静電潜像は、現像装置8によって現像され、感光体ドラム5の回転方向に沿った直線状のトナー像が形成される。
【0095】
このように、上記第1のLEDプリントヘッド71 と第2のLEDプリントヘッド72 を点灯することにより作成されたトナー像が、感光体ドラム5の回転により、反射率センサー50の位置まで達するタイミングで、反射率センサー50の出力を測定する。図37において、「反射率測定ポイント」と記述された丸が、測定範囲を示している。その結果、反射率の測定値が極小値になるのは、「移動2」のときであり、このとき第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)と、第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7)の位置が一致している。
【0096】
なお、上記微調整において、反射率の測定終了時、第2のLEDプリントヘッド72 は右に移動しすぎている。そのため、上記第2のLEDプリントヘッド72 を「移動2」の位置まで、当該第2のLEDプリントヘッド72 自体を移動させ、補正動作が終了する。
【0097】
実施例2−5
この実施例2−5では、次のようにして、LEDプリントヘッドの感光体ドラムの軸方向(主走査方向)の位置ずれを検知するようになっている。
【0098】
次に、この実施例2−5に係るLEDプリントヘッドの位置ずれ量の検知について説明する。
【0099】
まず、ここで行う微調整の目的について説明する。
【0100】
この微調整の目的は、第1のLEDプリントヘッド71 と第2のLEDプリントヘッド72 の1ドット以下のずれを補正することにある。前記実施例2−4の疎調整により、第1のLEDプリントヘッド71 の基準となるLEDであるN o.9のLEDに最も近い第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7,8)を見つけることができた。
【0101】
この微調整では、第2のLEDプリントヘッド72 自体を主走査方向に移動させ、主走査方向上の第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)と、第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7)の主走査方向の位置を一致させる。
【0102】
上記微調整においては、まず、第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)を点灯し、第2のLEDプリントヘッド72 では、目的とするLED(No.7)以外のLEDを点灯させる。次に、一定時間後、図16に示すように、第2のLEDプリントヘッド72 自体を右方向に微小量(図示例では、1/4ドット分の長さ)だけ移動させ、再び、第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)を点灯させ、第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7)以外のLEDを点灯させる。上記の動作を繰り返す。すると、感光体ドラム5上には、図16に示すように、静電潜像が形成され、当該静電潜像は、現像装置8によって現像され、トナー像が形成される。
【0103】
このように、上記第1のLEDプリントヘッド71 と第2のLEDプリントヘッド72 を点灯することにより作成されたトナー像が、感光体ドラム5の回転により、反射率センサー50の位置まで達するタイミングで、反射率センサー50の出力を測定する。図16に示す丸が、測定範囲を示している。その結果、反射率の測定値が極大値になるのは、「移動2」のときであり、このとき第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)と、第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7)の位置が一致している。
【0104】
なお、上記微調整において、反射率の測定終了時、第2のLEDプリントヘッド72 は右に移動しすぎている。そのため、上記第2のLEDプリントヘッド72 を「移動2」の位置まで、当該第2のLEDプリントヘッド72 自体を移動させ、補正動作が終了する。
【0105】
実施例2−6
この実施例2−6では、次のようにして、LEDプリントヘッドの焦点位置の位置ずれを検知するようになっている。
【0106】
この実施例2−6では、第1のLEDプリントヘッド71 の右端部と、第2のLEDプリントヘッド72 の両端部と、第3のLEDプリントヘッド73 の左端部において、図17に示すように、所定濃度の網点画像、あるいは、図18に示すように、所定の線幅の直線状画像を、感光体ドラム5上に露光して、この静電潜像を現像して、トナー像を形成する。
【0107】
そして、上記感光体ドラム5上に形成された所定濃度の網点画像52、あるいは、所定の線幅の直線状画像53の濃度又は線幅を、濃度センサー50によって検出する。
【0108】
仮に、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 の焦点位置が、所定の位置に合っていれば、所定濃度の網点画像52は、例えば、図17 (a)に示すように、各網点が鮮明に形成され、網点画像52全体の濃度は薄くなる。これに対して、LEDプリントヘッド71 、72 、73 の焦点位置がズレていると、所定濃度の網点画像52は、例えば、図17(b)に示すように、各網点がぼやけて広がった状態で形成され、網点画像52全体の濃度は高くなる。したがって、上記所定濃度の網点画像52の濃度を濃度センサー50によって検出することにより、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 の焦点位置が、所定の位置に合っているか否かを検出することができる。なお、図18(a)(b)に示すように、所定の線幅の直線状画像53についても同様である。
【0109】
実施例2−7
この実施例2−7では、次のようにして、LEDプリントヘッドの位置ずれを検知するようになっている。
【0110】
この実施例2−7では、図19に示すように、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 が取り付けられた基盤15が、当該基盤15に取り付けられたアーム60によって、支点61を中心にして回動自在に構成されているとともに、当該第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 が取り付けられた基盤15は、図示しないステッピングモータやギア等からなる駆動手段によって、時計回り方向に回動可能に構成されている。また、上記第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 が取り付けられた基盤15が、時計回り方向に所定の角度だけ回動した位置には、当該第1、第3のLEDプリントヘッド71 、73 と対向する位置に、フォトセンサー61がフレーム62に固定した状態で取り付けられている。このフォトセンサー61としては、1次元または2次元の位置検出が可能な位置検出センサーが用いられる。この1次元または2次元の位置検出センサー61としては、例えば、PSD(Position Sensiteive Detector)や、リニアCCD等が用いられる。
【0111】
そして、この実施例では、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 が取り付けられた基盤15を、時計回り方向に所定の角度だけ回動し て、第1、第3のLEDプリントヘッド71 、73 をフォトセンサー61と対向させ、当該フォトセンサー61によって、第1、第3のLEDプリントヘッド71 、73 の位置を検出する。次に、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 が取り付けられた基盤15を、時計回り方向に更に所定の角度だけ回動して、第2のLEDプリントヘッド72 をフォトセンサー61と対向さ せ、当該フォトセンサー61によって、第2のLEDプリントヘッド72 の位置を検出する。その際、上記第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 が取り付けられた基盤15を、時計回り方向に回動することにより、第2のLEDプリントヘッド72 の副走査方向の位置を検出することができる。ただし、上記第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 が取り付けられた基盤15の回転精度によって、第2のLEDプリントヘッド72 の副走査方向位置の検出精度が決まるため、第2のLEDプリントヘッド72 等を精度良く位置決めすることができるように、例えば、駆動手段として、ステッピングモータやエンコーダを利用したサーボモータなどを高い減速比で使用するのが望ましい。
【0112】
実施例2−7の2
この実施例2−7の2では、フォトセンサーとして、1次元または2次元の位置検出が可能な位置検出センサーの代わりに、図20に示すように、水平方向のスリット63、64が設けられた2つのフォトセンサー65、66と、斜め方向のスリット67が設けられた1つのフォトセンサー68の合計3つのフォトセンサーを使用するように構成されている。
【0113】
そして、上記第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 が取り付けられた基盤15を、時計回り方向に徐々に回動することにより、第1と第2のフォトセンサー65、66からは、図21(a)に示すような信号が出力され、この出力信号を所定の閾値と比較することにより、図21(b)に示すように、2つのパルスの立ちあがりの間隔l1 及びl2 を求め、これらを加算した値(l1 +l2 )を、2で割ることにより、第1及び第3のLEDプリントヘッドと、第2のLEDプリントヘッド72 との間隔を検出することができる。また、第3のフォトセンサー68によって、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 の主走査方向の位置を検出することができる。
【0114】
この場合、フォトセンサー65、66、68は、光を検出することが可能であればよく、フォトダイオードやフォトトランジスタなど多くのものを使用することができ、特に、PINフォトダイオードは、有望な素子の一つである。
【0115】
▲3▼補正手段の構成
実施例3−1
この実施例3−1では、図1及び図22に示すように、第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 の両端に、当該第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 を主走査方向に沿って移動させるためのアクチュエータとして、縮んだ状態が記憶されている細い針金状の形状記憶合金70が取り付けられている。この形状記憶合金70としては、例えば、トキ・コーポレーション社製のバイオメタル・ファイバー(商品名)を使用することができる。上記細い針金状の形状記憶合金70は、図22に示すように、例えば、その一端が、LEDプリントヘッド7の端部にネジ止め等の手段によって直接取り付けられる。また、上記形状記憶合金70の他端は、LEDプリントヘッド7が取り付けられた基盤15上に立設された突起部71に、やはりネジ止め等の手段によって取り付けられる。また、上記形状記憶合金70は、図23に示すように、両端を導電材料の中空ピンにかしめて固定しても良い。基盤が金属(導電体)の場合、図のように絶縁体を介する必要がある。
【0116】
また、上記第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 は、図22(b)に示すように、当該第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 の裏面に立設されたピン73を、LEDプリントヘッド7が取り付けられた基盤15に穿設された長孔74に嵌合することによッて、主走査方向に移動自在となっている。さらに、上記第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 の裏面に立設されたピン73の先端部には、当該LEDプリントヘッド71 、73 が取り付けられた基盤15にネジ止めされた板ばね75の先端が係合しており、LEDプリントヘッド7の裏面は、板ばね75によって所定の力で基盤上に圧接されている。重力を利用すれば、この板ばねを省略する事もできる。なお、上記板ばね75の先端部には、ピン73の先端部が係合する凹溝が設けられており、ピン73の移動が自在となっている。その結果、上記LEDプリントヘッド7は、次に述べるように、アクチュエータとしての形状記憶合金70の伸縮力によって、主走査方向に移動可能であるとともに、当該移動した後の位置を保持可能となっている。
【0117】
一方、第2のLEDプリントヘッド72 は、図22(a)に示すように、一端部を支点として回動自在となっており、当該第2のLEDプリントヘッド72 の回動自在な先端には、凹溝76aを有する略円板状のカム76が係合されてい る。そして、上記略円板状のカム76には、その回転中心78の両側に、それぞれ細い針金状の形状記憶合金77が取り付けられており、当該形状記憶合金77の伸縮によってカム76を回転駆動し、第2のLEDプリントヘッド72 の一端部を回動し、スキューを補正可能となっている。
【0118】
さらに、上記形状記憶合金70,77の両端には、スイッチ79を介して直流電源80が接続されており、当該形状記憶合金70,77に所定時間だけ直流電源によって通電可能となっている。上記形状記憶合金70,77は、直流電源80によって通電加熱する事により、変態点温度を超えると記憶されていた収縮状態を復元する。復元量は様々な要因によりはらつきがあるのでコントロールできないが、通常0.1秒程度の時間内で徐々に収縮する。そこで、LEDプリントヘッドの動きをPSDセンサー30などで観察しながら通電し、目標位置になった時に通電を遮断する。形状記憶合金は再び伸びるが、引っ張ったLEDプリントヘッドを押し戻す事はないので、目標を達する事ができる。通電は連続的ではなくて、例えば、1ms ON、1ms OFFのようにパルス状に通電すると収縮速度のコントロールが容易である。
【0119】
したがって、上記第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 は、片側の形状記憶合金70に直流電源によって通電することにより、当該LEDプリントヘッド71 、73 を所定量だけ主走査方向に沿って移動させることが可能であ る。また、上記第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 は、他方の形状記憶合金70に直流電源によって通電することにより、当該LEDプリントヘッド71 、73 を所定量だけ反対側に主走査方向に沿って移動させることも可能である。
【0120】
一方、上記第2のLEDプリントヘッド72 は、片側の形状記憶合金77に直流電源80によって通電することにより、カム76を所望の角度だけ回転させ、当該76カムに係合した第2のLEDプリントヘッド72 の一端部を回動させ、スキューを補正することが可能となっている。
【0121】
なお、上記実施例3−1では、細い針金状の形状記憶合金70,77を使用することにより、簡単な構成で精度良く、LEDプリントヘッド7の位置を補正可能となっているが、当該LEDプリントヘッド7を主走査方向又は副走査方向に移動させるアクチュエータとしては、ステッピングモータとギアやクラッチ等の組み合わせからなる機械部品で構成しても勿論良い。また、ピエゾ素子等を用いてLEDプリントヘッドを主走査方向又は副走査方向に移動させるように構成しても良い。
【0122】
また、上記実施例3−1においては、移動手段が、固体画像露光素子アレイの一方の端部に連結された通電によって収縮する形状記憶合金と、その他方の端部に連結された引っ張りばねとからなるように構成しても良い。
【0123】
この実施例では、図38に示すように、LEDプリントヘッド7の一方の端部に形状記憶合金70を取り付け、電源及びスイッチ制御回路を設ける。LEDプリントヘッド7の他方の端部には、引っ張りばねを取り付けて引っ張る。スイッチの制御によって形状記憶合金70にパルス通電し、そのON/OFFデューティー比を変更すれば、通電量を調整できる。従って、センサー30でドット光位置をモニターしながら通電量を制御すれば、形状記憶合金70の収縮量が適正に維持され、すなわちドット光位置を適正に維持することができる。制御手段は、通電デューティー比を変化させる方法ではなく、直接通電量を変化させる方法でも良い。
【0124】
こうした場合には、形状記憶合金70が一箇所なので制御が単純であるという効果を奏する。
【0125】
また、LEDプリントヘッド7の両方への移動手段として、図22に示すように、形状記憶合金70をたるませて固定しても良い。そして、上記実施例3−1で説明したように、LEDプリントヘッド7の位置がずれたときに、両方又は一方の形状記憶合金70に通電して引っ張るように構成しても良い。
【0126】
この場合には、画像形成装置の未使用時やドット位置変化がない時には、通電を止めるので、形状記憶合金に常時通電する必要がなく、省電力化が可能であ り、形状記憶合金にかかる負荷を開放できるので、耐久性を向上させることができる。
【0127】
実施例3−2
この実施例3−2では、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 の副走査方向の位置ズレを補正するように構成されている。
【0128】
通常、上記第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 の副走査方向の位置ズレは、これらのLEDプリントヘッド71 、72 、73 に画像データを転送する際に、遅延回路を介して画像データを転送することによって補正されるが、当該遅延回路を介して副走査方向の位置ズレを補正する場合には、1ライン単位でしか補正できず、1ライン以下の位置ズレを補正することはできない。そのため、上記第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 が、図24に示すように、互いに副走査方向に位置がズレており、その位置ズレが1ライン以下の位置ズレを含んでいる場合には、図24(b)に示すように、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 のつなぎ目で、1ライン以下の位置ズレが生じる。
【0129】
その際、上記第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 は、図25(a)に示すように、各LEDプリントヘッドの4つのブロックに対し、1〜4の順番にストローブ信号STRBが出力され、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 は、図25(b)に示すように、各LEDプリントヘッドを4つに分割して画像露光が施される。そのため、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 のつなぎ目で、1ライン以下の位置ズレが存在する場合には、図25(b)に示すように、第1のLEDプリントヘッド71 の右端部と、第2のLEDプリントヘッド72 の左端部のように、副走査方向のズレが大きくなり、例えば、1本の直線の画像を記録した場合に、第1のLEDプリントヘッド71 と第2のLEDプリントヘッド72 のつなぎ目に段差が生じてしまい、このつなぎ目の段差が目視によって認識される程度になる場合がある。
【0130】
そこで、この実施例では、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 のつなぎ目で、1ライン以下の位置ズレが存在する場合には、図25 (c)に示すように、各LEDプリントヘッド71 、72 、73 のつなぎ目で段差が大きくならないように、当該各LEDプリントヘッド71 、72 、73 のブロックを点灯する順番を適宜変更するように構成されている。
【0131】
図示の実施例では、図25(c)に示すように、第1のLEDプリントヘッド71 は、各ブロックB1〜4のストローブ信号STRBを4、3、2、1に割り当て、第2のLEDプリントヘッド72 のブロックには、ストローブ信号STRBを3、4、2、1の順に、第3のLEDプリントヘッド73 のブロックには、ストローブ信号STRBを1、2、3、4に割り当てて、それぞれ出力し、第1のLEDプリントヘッド71 の右端部と、第2のLEDプリントヘッド72 の左端部の段差を無くすとともに、第2のLEDプリントヘッド72 の左端部と、第3のLEDプリントヘッド73 の右端部の段差をほぼ無くすようになっている。
【0132】
実施例3−3
この実施例3−3では、第1、第2、第3のLEDプリントヘッドの主走査方向の位置ズレを補正するように構成されている。
【0133】
すなわち、上記実施例3−3では、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 の主走査方向の位置ズレが大きい場合には、図26(a)に示すように、LEDプリントヘッド7の隣接するLED素子28を他の素子よりも明るく点灯し、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 の主走査方向の間隔が小さい場合には、図26(b)に示すように、LEDプリントヘッド71 、72 、73 の隣接するLED素子28を他の素子よりも暗く点灯するように構成し、結果的に、感光体ドラム5上に形成される画像のつなぎ目が視覚上目立たないように構成されている。
【0134】
この実施例では、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 の主走査方向の位置ズレ量に応じて、LEDプリントヘッド71 、72 、73 のLED素子28の明るさを制御すれば良く、構成が簡単であるという特長を有している。
【0135】
実施例3−4
この実施例3−4では、第1、第2、第3のLEDプリントヘッドの主走査方向の位置ズレを補正するように構成されている。
【0136】
すなわち、上記実施例3−4では、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 の主走査方向のオーバーラップが大きい場合には、図27 (a)に示すように、X−Yの画像データから第2のLEDプリントヘッド72 に画像データを転送するとともに、X−Y+X−Y2の画像データから第3のLEDプリントヘッド73 に画像データを転送するように構成されている。
【0137】
また、第1、第2、第3のLEDプリントヘッド71 、72 、73 の主走査方向のオーバーラップが小さい場合も同様に、図27(b)に示すように、X−Zの画像データから第2のLEDプリントヘッド72 に画像データを転送するとともに、X−Z+X−Z2の画像データから第3のLEDプリントヘッド73 に画像データを転送するように構成されている。
【0138】
この実施例3−4のメリットは、ドットの位置関係が1ドット分以上変動した場合でも、つなぎ目の位置関係が逆転するのを防止することができる点にある。すなわち、このように、画像データを転送する領域を補正することにより、1ドット分以上変動した場合でも、次のLEDプリントヘッド7に画像データを転送することによって、つなぎ目の位置関係が逆転するのを防止することができる。1ドット以下の補正を伴う補正(例えば、5.5ドット)が必要な場合は、実施例3−3と本実施例3−4とを組み合わせることにより、当該補正を実施することが可能となる。
【0139】
さらに、この実施例3−4では、図39(a)に示すように、各LEDプリントヘッドに基準位置を設け、この基準位置に対応するドット位置に合わせデータ転送位置を変化させるように構成しても良い。この場合、各LEDプリントヘッドの基準位置を、例えば、各LEDプリントヘッドの端部(第1、第3のLEDプリントヘッド71 、73 は、中央側の端部、第2のLEDプリントヘッド72 は、両端部)から4ドット目とする。そして、ずれ量検知において、各LEDプリントヘッドにずれがなく、基準位置に設置されている場合には、第1のLEDプリントヘッド71 は、右端から5ドット目まで点灯し、第2のLEDプリントヘッド72 は、左端から5ドット目から点灯を行う。なお、第2のLEDプリントヘッド72 と第3のLEDプリントヘッド73 間の関係も同様である。
【0140】
次に、LEDプリントヘッドの基準ドット位置がずれた場合には、図39(b)に示すように、第1のLEDプリントヘッド71 の基準ドット位置が、右端から左側にYドットの位置、第2のLEDプリントヘッド72 の基準ドット位置が、右端から左側にY2ドットの位置にそれぞれずれたとすると、X−Yドット位置のデータから第2のLEDプリントヘッド72 に画像データを転送する。また、第2のLEDプリントヘッド72 は、左端から5ドット目から点灯を開始し、右端からY2+1ドット目まで点灯させる。さらに、第3のLEDプリントヘッド73 には、X−Y+X−4−Y2ドットの位置から画像データを転送す る。この第3のLEDプリントヘッド73 は、左端から5ドット目から点灯を開始し、データ終了位置まで点灯させる。
【0141】
なお、画像サイズ、サイドレジスト調整などで、第1のLEDプリントヘッド71 の書き出し開始位置は変わってくるので、その量に応じて上記データ転送位置の切り替えはシフトする。
【0142】
実施例3−5
この実施例3−5では、感光体ドラム5に偏心等があり、当該感光体ドラム5表面の移動速度にばらつきがある場合に、この感光体ドラム5表面の移動速度のばらつきが画像上に現れないように補正するものである。
【0143】
上記感光体ドラム5表面の移動速度にばらつきがあると、第1のLEDプリントヘッドと、第2のLEDプリントヘッドの副走査方向の位置を補正しただけでは、図28に示すように、直線状の画像に段差が生じる場合がある。
【0144】
そこで、この実施例3−5では、図29に示すように、表面速度検出手段85によって感光体ドラム5の表面速度を検出し、当該感光体ドラム5の表面に応じて、露光タイミング制御部86によって、第2のLEDプリントヘッドの露光タイミング等を制御し、直線状の画像に段差が生じるのを防止するように構成されている。
【0145】
その際、上記表面速度検出手段85を使用せずに、図30に示すように、一定の露光タイミングで、感光体ドラム5の表面に主走査方向に沿った直線状の画像を形成し、この直線状の画像をフォトセンサー等によって検出し、当該直線状画像の間隔のバラツキを感光体ドラム5の1周分にわたって求め、これを補正テーブルに補正値として記憶しておき、この補正テーブルに基づいて、第2のLEDプリントヘッド等の副走査方向の露光タイミングを補正するように構成しても良い。
【0146】
実施例3−6
この実施例3−6では、感光体ドラム5に偏心等があり、当該感光体ドラム5表面の移動速度にばらつきがある場合に、この感光体ドラム5表面の移動速度のばらつきが画像上に現れないように補正するものである。
【0147】
上記感光体ドラム5表面の移動速度にばらつきがあると、第1のLEDプリントヘッド71 と、第2のLEDプリントヘッド72 の副走査方向の位置を補正しただけでは、図29に示すように、直線状の画像に段差が生じる場合がある。
【0148】
そこで、この実施例3−6では、図31に示すように、アクチュエータ90を用いることによって、第1及び第3のLEDプリントヘッド71 、73 と、第2のLEDプリントヘッド72 の副走査方向の距離を、感光体ドラム5 の回転に同期させて変化させ、直線状の画像に段差が生じるのを防止するように構成されている。
【0149】
実施例3−7
この実施例3−7では、図32(a)に示すように、第1のLEDプリントヘッドと、第2のLEDプリントヘッド等の間に、焦点位置の位置ズレがある場合に、図32(b)に示すように、副走査方向に沿った画像に濃淡のバラツキが生じるのを防止するため、図32(c)に示すように、第1のLEDプリントヘッド71 や第2のLEDプリントヘッド72 等が取り付けれた基盤15を、所定の角度だけ傾斜させ、第1のLEDプリントヘッド71 と、第2のLEDプリントヘッド72 等の焦点位置の位置ズレを補正することにより、副走査方向に沿った画像に濃淡のバラツキが生じるのを防止するように構成したものである。
【0150】
実施例3−8
この実施例3−8では、図33に示すように、各LEDプリントヘッド71 、72 、73 の表面(ヒートシンク)側面などに、温度センサー(サーミスタ)91〜93を取り付けて、これら各LEDプリントヘッド71 、72 、73 の温度を測定する。そして、予め上記各LEDプリントヘッド71 、72 、73 の温度とドット位置変化の関係を示すバックデータを採取しておくことにより、ドット位置の調整量を求めることができるように構成したものである。
【0151】
実施例4
図40及び図41はこの発明の実施例4を示すものであり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施例3では、複数本のリニアな固体画像露光素子アレイを、少なくとも隣接する固体画像露光素子アレイの像担持体の回転方向における位置が異なるように、像担持体の軸方向に沿って配置し、前記複数本の固体画像露光素子アレイによって前記像担持体の全画像幅を分割して画像露光することにより、画像を形成する画像形成装置において、前記各固体画像露光素子アレイの像担持体の軸方向及び回転方向の位置、並びに焦点位置の少なくとも1つの位置ずれを補正する補正手段と、前期補正手段の補正量を入力するための入力手段とを備えるように構成されている。
【0152】
ここで、上記入力手段としては、例えば、画像形成装置が備えているコントロールパネルのキーなどを用いることができるが、それ以外にサービスエンジニア等が調整するために設けられたディップスイッチなどを用いても勿論よい。
【0153】
次に、この実施例3に係るLEDプリントヘッドの位置ずれ量の検知及び補正(調整)方法について説明する。このLEDプリントヘッドの位置ずれ量の検知及び補正(調整)は、主に、画像形成装置の組み立て終了時やマシンの設置時に行われる。
【0154】
この調整の目的は、第1のLEDプリントヘッド71 と第2のLEDプリントヘッド72 の1ドット以下のずれを補正することにある。基本的には、前記実施例1−5の微調整と同様に、第2のLEDプリントヘッド72 自体を主走査方向に移動させ、主走査方向上の第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)と、第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7)の主走査方向の位置を一致させる。
【0155】
上記調整においては、まず、第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED (No.9)を点灯させ、第2のLEDプリントヘッド72 は、目的とするLED(No.7)以外のLEDを点灯させる。次に、一定時間後、図40に示すように、第2のLEDプリントヘッド72 自体を右方向に微小量(図示例では、1/4ドット分の長さ)だけ移動させ、再び、第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)を点灯させ、第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7)以外のLEDを点灯させる。上記の動作を繰り返す。すると、感光体ドラム5上には、図40に示すように、静電潜像が形成され、当該静電潜像 は、現像装置8によって現像され、用紙上にトナー像として転写定着される。このとき、上記用紙上のトナー像は、図41に示すようになる。
【0156】
上記のようなLEDプリントヘッドの位置ずれ量の検知動作は、マシンのCPUが自動的に行うが、組み立て作業やマシンの設置時においては、作業員やサービスエンジニア等が、図41に示すように、用紙上のトナー像を目視により観察し、上から5番目の▲5▼において、第1のLEDプリントヘッド71 の基準LED(No.9)と、第2のLEDプリントヘッド72 のLED(No.7)の位置が一致していることがわかる。
すると、組み立て作業やマシンの設置時においては、作業員やサービスエンジニア等が、入力手段としての画像形成装置が備えているコントロールパネルのキーを操作し、第2のLEDプリントヘッド72 を上記▲5▼に該当する位置に、第2のLEDプリントヘッド72 自体を移動させ、調整作業が終了する。
【0157】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、複数本のリニアな固体画像露光素子アレイをつなぎ合わせることによって、幅が広い像担持体の全画像幅を分割して画像露光するように構成した場合であっても、熱膨張等に起因する複数本のリニアな固体画像露光素子アレイの位置ずれによって、画像に筋むら、重なり、段差、濃度むら等が発生するのを防止可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の画像露光部を示す平面図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す構成図である。
【図3】 図3(a)(b)はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置の画像露光部を示す説明図である。
【図4】 図4(a)(b)はこの発明の実施の形態1に係るLEDプリントヘッドを示す平面図及び正面図である。
【図5】 図5はLEDプリントヘッドを示す断面である。
【図6】 図6はLEDプリントヘッドの駆動回路を示すブロック図である。
【図7】 図7はLEDプリントヘッドの駆動状態を示すタイミングチャートである。
【図8】 図8はLEDプリントヘッドの駆動状態を示すタイミングチャートである。
【図9】 図9(a)〜(d)はこの発明の実施例1−1に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段をそれぞれ示す説明図である。
【図10】 図10(a)〜(c)はこの発明の実例1−1に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段をそれぞれ示す構成図である。
【図11】 図11(a)(b)はこの発明の実施例2−1に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段をそれぞれ示す説明図である。
【図12】 図12(a)(b)はこの発明の実施例2−2に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段をそれぞれ示す説明図である。
【図13】 図13はこの発明の実施例2−3に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段を示す説明図である。
【図14】 図14はこの発明の実施例2−4に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段を示す説明図である。
【図15】 図15(a)(b)はこの発明の実施例2−4に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段をそれぞれ示す構成図である。
【図16】 図16はこの発明の実施例2−5に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段を示す説明図である。
【図17】 図17(a)(b)はこの発明の実施例2−6に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段をそれぞれ示す説明図である。
【図18】 図18(a)(b)はこの発明の実施例2−6の変形例に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段をそれぞれ示す説明図である。
【図19】 図19はこの発明の実施例2−7に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段を示す説明図である。
【図20】 図20はこの発明の実施例2−7の変形例に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段を示す説明図である。
【図21】 図21はこの発明の実施例2−7の変形例に係る画像形成装置の位置ずれ検出検出手段を示す説明図である。
【図22】 図22(a)(b)はこの発明の実施例3−1に係る画像形成装置の補正手段を示す平面図及び断面図である。
【図23】 図23はこの発明の実施例3−1に係る画像形成装置の補正手段を示す構成である。
【図24】 図24(a)(b)はこの発明の実施例3−2に係る画像形成装置の補正手段をそれぞれ示す説明図である。
【図25】 図25(a)〜(c)はこの発明の実施例3−2に係る画像形成装置の補正手段をそれぞれ示す説明図である。
【図26】 図26(a)(b)はこの発明の実施例3−3に係る画像形成装置の補正手段をそれぞれ示す説明図である。
【図27】 図27(a)(b)はこの発明の実施例3−4に係る画像形成装置の補正手段をそれぞれ示す説明図である。
【図28】 図28(a)(b)はこの発明の実施例3−5に係る画像形成装置の補正手段による補正前の状態をそれぞれ示す説明図である。
【図29】 図29はこの発明の実施例3−5に係る画像形成装置の補正手段を示す説明図である。
【図30】 図30はこの発明の実施例3−5に係る画像形成装置の補正手段による補正方法を示す説明図である。
【図31】 図31はこの発明の実施例3−6に係る画像形成装置の補正手段による補正方法を示す説明図である。
【図32】 図32(a)〜(c)はこの発明の実施例3−7に係る画像形成装置の補正手段をそれぞれ示す説明図である。
【図33】 図33はこの発明の実施例3−8に係る画像形成装置の補正手段を示す構成図である。
【図34】 図34はセンサ出力値とドット位置との関係を示すグラフである。
【図35】 図35は制御動作を示すフローチャートである。
【図36】 図36は補正のための信号を示すタイミングチャートである。
【図37】 図37はこの発明の実施例2−5に係る画像形成装置の位置ずれ検出手段を示す説明図である。
【図38】 図38は補正手段の他の例を示す構成図である。
【図39】 図39(a)(b)はLEDプリントヘッドの補正状態をそれぞれ示す説明図である。
【図40】 図40はこの発明の実施例4に係る画像形成装置の位置ずれ検出方法を示す説明図である。
【図41】 図41はこの発明の実施例4に係る画像形成装置の位置ずれ検出方法により形成された画像を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ,72 ,73 :LEDプリントヘッド(固体画像露光素子アレイ)、1 5:基盤、30:フォトセンサー(位置ずれ検知手段)、70,77:形状記憶合金(補正手段)。

Claims (17)

  1. 複数本のリニアな固体画像露光素子アレイを、少なくとも隣接する固体画像露光素子アレイの像担持体の回転方向における位置が異なるように、且つ隣接する固体画像露光素子アレイの一部が像担持体の軸方向に沿って重なるように配置し、前記複数本の固体画像露光素子アレイによって前記像担持体の全画像幅を分割してドット状に画像露光することにより、画像を形成する画像形成装置において、
    前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子と対向する基準となる位置に受光可能に配置され、前記各固体画像露光素子アレイの像担持体の軸方向及び回転方向少なくとも一方の位置ずれを検知する受光センサーからなる位置ずれ検知手段と、
    前記位置ずれ検知手段の検知結果に基づいて、前記複数本の固体画像露光素子アレイの前記像担持体の軸方向及び回転方向の少なくとも一方の位置を補正する補正手段とを備え、
    前記位置ずれ検知手段は、前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子のうち、1つの特定の固体画像露光素子を点灯させた場合における受光位置が検出可能な受光センサーの出力に基づいて、前記各固体画像露光素子アレイの1ドット未満の位置ずれを検知するとともに、
    前記位置ずれ検知手段は、前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子のうち、複数の特定の固体画像露光素子を所定数ずつ順次点灯させるか、又は前記複数の特定の固体画像露光素子を所定数の固体画像露光素子を1組として、各組の固体画像露光素子を異なった階調で、像担持体の軸方向に沿って同時に点灯させた場合における、前記固体画像露光素子の既知の点灯順序又は前記各組の固体画像露光素子の既知の点灯位置と階調に対する前記受光センサーの出力レベルに基づいて、前記各固体画像露光素子アレイの1ドット以上の位置ずれを検知することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイと像担持体の間に、受光素子を直接配置するか、又は各固体画像露光素子アレイからの光を受光センサーに導く導光部材を配置し、前記受光センサーによって固体画像露光素子アレイの位置ずれを検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子ずつ、像担持体の軸方向に沿って順次点灯していき、当該固体画像露光素子の発光量を受光センサーによって検知するとともに、
    前記各固体画像露光素子アレイの位置が適正な場合における受光センサーの検出値を予め測定しておき、
    前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子ずつ、像担持体の軸方向に沿って順次点灯した際における、前記固体画像露光素子の固体画像露光素子アレイ端部から数えた既知の点灯位置に対する前記受光センサーの受光レベルを、予め測定された前記測定値と比較することにより、固体画像露光素子アレイの像担持体の軸方向に沿った前記予め測定された前記測定値の測定時に対する位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子ずつ、像担持体の軸方向に沿って順次点灯していき、当該固体画像露光素子の発光量を、像担持体の回転方向に沿って傾斜したスリットを介して、受光センサーによって検知するとともに、
    前記各固体画像露光素子アレイの位置が適正な場合における受光センサーの検出値を予め測定しておき、
    前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子ずつ、像担持体の軸方向に沿って順次点灯した際における、前記固体画像露光素子の固体画像露光素子アレイ端部から数えた既知の点灯位置に対 する前記受光センサーの受光レベルを、予め測定された前記測定値と比較することにより、固体画像露光素子アレイの像担持体の回転方向に沿った前記予め測定された前記測定値の測定時に対する位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子を1組として、各組の固体画像露光素子毎に異なった階調で、像担持体の軸方向に沿って同時に点灯させ、当該固体画像露光素子の発光量を受光センサーによって検知するとともに、
    前記各固体画像露光素子アレイの位置が適正な場合における受光センサーの検出値を予め測定しておき、
    前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子を1組として、各組の固体画像露光素子毎に異なった階調で、像担持体の軸方向に沿って同時に点灯した際における、前記各組の固体画像露光素子の既知の点灯位置と階調に対する前記受光センサーの受光レベルを、予め測定された前記測定値と比較することにより、固体画像露光素子アレイの像担持体の軸方向に沿った前記予め測定された前記測定値の測定時に対する位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子を1組として、各組の固体画像露光素子毎に異なった階調で、像担持体の軸方向に沿って同時に点灯させ、当該固体画像露光素子の発光量を、像担持体の回転方向に沿って傾斜したスリットを介して、受光センサーによって検知するとともに、
    前記各固体画像露光素子アレイの位置が適正な場合における受光センサーの検出値を予め測定しておき、
    前記各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を、所定数の固体画像露光素子を1組として、各組の固体画像露光素子毎に異なった階調で、像担持体の軸方向に沿って同時に点灯した際における、前記各組の固体画像露光素子の既知の点灯位置と階調に対する前記受光センサーの受光レベルを、予め測定された前記測定値と比較することにより、固体画像露光素子アレイの像担持体の回転方向に沿った前記予め測定された前記測定値の測定時に対する位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記位置ずれ検知手段は、各固体画像露光素子アレイを像担持体の画像露光位置と異なる位置ずれ検知位置に回動させ、当該位置ずれ検知位置に配置された受光センサーによって、当該固体画像露光素子の発光位置を検知することにより、固体画像露光素子アレイの位置ずれを検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 前記補正手段は、固体画像露光素子アレイを像担持体の軸方向及び回転方向の少なくとも一方に、移動手段によって移動させることにより、当該固体画像露光素子アレイの露光位置を補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  9. 前記移動手段は、固体画像露光素子アレイの端部に連結された通電によって収縮する形状記憶合金からなることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記移動手段は、固体画像露光素子アレイの一方の端部に連結された通電によって収縮する形状記憶合金と、その他方の端部に連結された引っ張りばねとからなることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記移動手段は、固体画像露光素子アレイの両方の端部にそれぞれ連結された通電によって収縮する形状記憶合金からなることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  12. 前記移動手段は、固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部に係合するように配置されたカムを備え、当該カムの回転中心を挟んだ半径方向の両側に通電によって収縮する形状記憶合金をそれぞれ連結し、前記各形状記憶合金に選択的に通電することによって、当該形状記憶合金を収縮させてカムを回動させ、前記固体画像露光素子アレイのスキュー位置ずれを補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  13. 前記補正手段は、1つの固体画像露光素子アレイを複数のブロックに分割して点灯する際、当該複数に分割された固体画像露光素子アレイのブロックの点灯順番を制御することにより、像担持体の回転方向に沿った固体画像露光素子アレイの1ライン以下の位置ずれを補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  14. 前記補正手段は、各固体画像露光素子アレイの少なくとも一方の端部近傍に位置する固体画像露光素子を点灯する際の明るさを制御することにより、像担持体の軸方向に沿った固体画像露光素子アレイの位置ずれを補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  15. 前記補正手段は、固体画像露光素子アレイの点灯領域を制御することによって、像担持体の軸方向に沿った固体画像露光素子アレイの露光位置を補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  16. 前記補正手段は、各固体画像露光素子アレイの主走査方向のずれ量に応じて、各固体画像露光素子アレイの点灯開始位置、終了位置及び画像データの切り替え位置を制御することによって、像担持体の軸方向に沿った固体画像露光素子アレイの露光位置を補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  17. 前記補正手段は、像担持体の回転方向に沿って配設された複数の固体画像露光素子アレイ間の角度を補正することにより、当該像担持体の回転変動に伴う像担持体の回転方向に沿った固体画像露光素子アレイの位置ずれを補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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