JP4019364B2 - ドア支持部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドア支持部材に関し、更に詳細には、車両内装部材の所要位置に設けたエアバッグドアの裏側に、該エアバッグドアに設けた連結固定部を利用して組付けられるドア支持部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
殆どの乗用車には、衝突事故等による衝撃からの乗員保護を目的として、運転席エアバッグ装置および助手席エアバッグ装置が標準的に装備されている。このうち前記助手席エアバッグ装置は、例えば図7および図8に示すように、乗員室前方に組付けた車両内装部材としてのインストルメントパネル10の内部に格納した状態で搭載されている。このため、前記インストルメントパネル10を構成するパネル基材12には、エアバッグ装置60の作動により膨張を開始したエアバッグ64の押圧力を受けた際に乗員室側へ開放するエアバッグドア14が、該エアバッグ装置60のインフレータ62に対応した部位に設けられており、このエアバッグドア14が開放した結果としてパネル基材12にエアバッグ挿通口16が画成される(図9)。
【0003】
前記エアバッグドア14は、▲1▼パネル基材12と別体に形成されて該パネル基材12に後工程で組付けられる形態、▲2▼パネル基材12に一体的に形成されて常には該パネル基材12の一部を構成する形態、等に大別される。図7および図8に例示のエアバッグドア14は前記▲2▼の形態で、該エアバッグドア14の外縁ラインに沿って開裂予定部18が形成してあり、前記エアバッグ64の押圧力を受けた際にこの開裂予定部18に沿って破断が起こることで、前記パネル基材12からの分離および乗員室への開放が許容される。なお、図示のエアバッグドア14は2枚のドアで構成される両開きタイプであるが、これ以外に、1枚のドアからなる片開きタイプ、4枚のドアで構成される4方開きタイプ等がある。
【0004】
ところで、前記エアバッグ装置60が作動した際にエアバッグ64は瞬時に膨張するようになっており、このエアバッグ64の押圧力を受ける前記エアバッグドア14には強烈な衝撃力が加わるため、場合によっては当該エアバッグドア14および/またはこれに隣接したドア周辺部位20が破損することが危惧される。このため、前記エアバッグドア14の裏側およびドア周辺部位20の裏側には、これらエアバッグドア14やドア周辺部位20の破損防止および飛散防止等を図る目的で、前記エアバッグ装置60に一端側が連結されるインサート部材22の他端側を連結するようになっている。
【0005】
このインサート部材22は、例えば金属製とされて図8〜図10に例示するように、前記エアバッグ装置60のインフレータ62に一端側が連結されると共に前記ドア周辺部位20の裏側に他端側が連結される角筒体状の固定ブラケット24と、この固定ブラケット24の開口内側に設けられて夫々のエアバッグドア14,14の裏側に連結される可動ブラケット26,26とから構成されている(両開きタイプの場合)。前記固定ブラケット24は、前記インフレータ62に連結される筒体部28と、この筒体部28の端部に一体成形されてドア周辺部位20の裏側に連結される支持枠部30とから構成されている。また各々の可動ブラケット26,26は、前記固定ブラケット24の筒体部28に溶接またはビス着される板状の固定部材32と、この固定部材32にヒンジ部34で接合されて対応のエアバッグドア14,14の裏面に連結されるドア支持部材36とから形成されている。
【0006】
そして、前記固定ブラケット24の支持枠部30および各可動ブラケット26,26のドア支持部材36は、ドア周辺部位20およびエアバッグドア14,14に対して、公知技術である熱カシメ技術を利用した連結構造により連結されている。すなわち固定ブラケット24は、ドア周辺部位20の裏側に突設した複数の第1係着突片38を、前記支持枠部30に設けた第1係着孔40に挿通させたもとで熱カシメすることで、圧潰されて拡幅した該第1係着突片38により該ドア周辺部位20の裏側に係着状態で連結される。一方、各可動ブラケット26のドア支持部材36は、エアバッグドア14の裏側に突設した複数(例示のものは5組)の第2係着突片42を、該ドア支持部材36に設けた第2係着孔44に挿通させたもとで熱カシメすることで、圧潰されて拡幅した該第2係着突片42により該エアバッグドア14の裏側に係着状態で連結される。
【0007】
このように構成されたエアバッグドア14,14では、前記エアバッグ装置60の作動によりエアバッグ64が膨張を開始すると、該エアバッグ64の押圧力が前記各可動ブラケット26,26のドア支持部材36に直接的に作用し、このドア支持部材36を介してエアバッグドア14へ押圧力が作用することで、前記開裂予定部18が破断して各エアバッグドア14がパネル基材12から分離するようになる。そして、パネル基材12から分離した夫々のエアバッグドア14は、前記固定ブラケット24に支持された可動ブラケット26のドア支持部材36に連結された状態で開放するようになる(図9)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図示しないカシメ工具を使用した熱カシメ技術により、前記インサート部材22における可動ブラケット26のドア支持部材36を、前記エアバッグドア14の裏側に係着状態で連結する場合には、主に熱カシメ作業時の制約(カシメ工具と固定ブラケット24との干渉等)が原因で、図10に示すように、エアバッグドア14およびドア支持部材36の左右両側部位(図の網掛表示の領域部分)の熱カシメが困難とされている。すなわち、この網掛表示の領域部分に前記第2係着突片42および第2係着孔44を設けたとしても、カシメ工具によって該第2係着突片42の熱カシメを行なうことが不可能となっていた。このため前記ドア支持部材36は、前記第2係着突片42により前記エアバッグドア14に連結されて該ドア14を支持する支持部36Aと、該第2係着突片42から側方へ延出して前記エアバッグドア14に連結されていない非支持部36Bとに便宜上区分され得る。一方、前記エアバッグドア14では、前記第2係着突片42により前記ドア支持部材36の支持部36Aに連結されている連結部14Aと、該第2係着突片42から側方へ延出して前記非支持部36Bに対応し、該ドア支持部材36に連結されていない非連結部14Bとに便宜上区分され得る。
【0009】
このようなエアバッグドア14とドア支持部材36との連結支持態様において、前記エアバッグ64の押圧力を受けた該エアバッグドア14が、勢いよく一気に全面開放して前記ドア周辺部位20の表側に衝突した際には、図11に示すように、その衝撃による反動で前記ドア支持部材36における非支持部36Bがエアバッグドア14の側へ折曲することがある。そして、前記非支持部36Bが折曲変形すると、該非支持部36Bに押された前記エアバッグドア14の非連結部14Bも、これに伴って折曲変形するようになる。このとき、ドア支持部材36において最も強度が低下している部位は、前記支持部36Aと非支持部36Bとの境界部位、すなわち最側端に位置する前記第2係着孔44(44A)の形成部位であるため、この第2係着孔44(44A)の延在方向に沿ったラインを折曲ライン46として、前記非支持部36Bが前記支持部36Aに対して変形するようになる(図10)。
【0010】
一方、前記エアバッグドア14では、前記連結部14Aと非連結部14Bとの境界部位、すなわち前記第2係着孔44(44A)に対応した第2係着突片42(42A)の延在方向に沿ったラインを変形ライン48として、前記非連結部14Bが前記連結部14Aに対して変形するようになる。しかも、前記第2係着突片42(42A)とエアバッグドア14の境界部分に応力が集中し易くなるため、場合によっては前記変形ライン48に沿って破断が生じ、前記ドア支持部材36の非支持部36Bに連結されていない非連結部14Bやその他破片が、連結部14Aから分離して飛散する可能性があった。
【0011】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、ドア支持部材の非連結部に変形規制部を設け、該ドア支持部材における折曲ラインを、連結固定部を横切って延在するよう構成することで、エアバッグドアの破損防止を好適に図り得るよう構成したドア支持部材を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、所期の目的を達成するため本発明は、車両内装部材の所要位置に設けたエアバッグドアの裏側に、該エアバッグドアに設けた連結固定部を利用して組付けられ、前記連結固定部により前記エアバッグドアに連結されている支持部と、該連結固定部から側方へ延出して前記エアバッグドアに連結されていない非支持部とに便宜上区分され得るドア支持部材において、
前記ドア支持部材の外縁に沿うと共に前記連結固定部を囲むように延在する変形規制部を、該変形規制部における一方の端部を前記非支持部に位置させると共に、該変形規制部における他方の端部を前記支持部に位置させるように延設し、
前記変形規制部の両端部を通るラインを前記支持部に対する前記非支持部の折曲ラインとすると共に、この折曲ラインが前記連結固定部を斜めに横切って延在するよう構成したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るドア支持部材につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、図7〜図11を引用して説明した従来技術の項における既出の部材や部位と同一部材・部位に関しては、同一の符号で指示することとする。
【0014】
図1は、本発明の好適実施例に係るドア支持部材を、エアバッグドアの全開状態で示した概略斜視図であり、図2は、図1に示した一方のドア支持部材36を示した平面図である。本実施例のドア支持部材36は、図9等に示した従来のものと同様に、インサート部材22における可動ブラケット26の一部を構成している。なおインサート部材22の基本的構成は、図8〜図10に示したものと同一であって、前記エアバッグ装置60のインフレータ62に一端側が連結されると共に前記ドア周辺部位20の裏側に他端側が連結される角筒体状の固定ブラケット24と、この固定ブラケット24の開口内側に設けられて夫々のエアバッグドア14,14の裏側に連結される可動ブラケット26,26とから構成されている。各々の可動ブラケット26,26は、前記固定ブラケット24の筒体部28に溶接またはビス着される板状の固定部材32と、この固定部材32にヒンジ部34で接合されて対応のエアバッグドア14,14の裏面に連結されるドア支持部材36とから形成されている。
【0015】
前記ドア支持部材36は、対応のエアバッグドア14の裏側に対して、公知技術である熱カシメ技術を利用した係着構造により連結されている。すなわち、エアバッグドア14の裏面には、該ドア14の左右方向(開放方向と交差する方向)へ所要間隔毎に位置する合計5組の第2係着突片(連結固定部)42が、当該エアバッグドア14の成形時に一体的に突出形成され、またドア支持部材36には、該ドア支持部材36の左右方向へ所要間隔毎に合計5組の第2係着孔44が穿設してある。従ってドア支持部材36は、前記エアバッグドア14に突設した各々の第2係着突片42を、該ドア支持部材36に設けた対応の第2係着孔44に挿通させたもとで熱カシメすることで、圧潰されて拡幅した該第2係着突片42により該エアバッグドア14の裏側に係着状態で連結されている。
【0016】
但しドア支持部材36は、前述したように、カシメ工具による熱カシメ作業時の制約によりエアバッグドア14の裏側に全面的に連結されておらず、前記各第2係着突片42により前記エアバッグドア14に連結されて該ドア14を支持する支持部36Aと、最側端に位置する第2係着突片42(42A)から側方へ延出して前記エアバッグドア14に連結されていない非支持部36Bとに便宜上区分される。また前記エアバッグドア14は、前記第2係着突片42により前記ドア支持部材36の支持部36Aに連結されている連結部14Aと、最側端に位置する第2係着突片42(42A)から側方へ延出して前記非支持部36Bに対応し、該ドア支持部材36に連結されていない非連結部14Bとに便宜上区分される。
【0017】
そして実施例のドア支持部材36では、当該ドア支持部材36の外縁に沿うと共に、最側端に位置する連結固定部としての前記第2係着突片42(42A)の縁を囲むように延在する変形規制部50を、前記非支持部36Bから前記支持部36Aに亘って所要長に延設してある。この変形規制部50は、図3〜図5に示すように、ドア支持部材36の外縁に沿った部位に一体的に形成され、横断面形状が略半円弧とされる細長の膨出部分(「ビード部」ともいう)であって、ドア支持部材36におけるヒンジ端の側から開放端の側へ延在するL字形に近い変形コ字形を呈している。より詳細に前記変形規制部50の形成位置を規定すると、該変形規制部50は、その一方の端部52が前記非支持部36Bの領域内に位置すると共に、他方の端部54が前記支持部36Aの領域内に位置するように形成されている。すなわち、ドア支持部材36のヒンジ端の側に位置する前記一方の端部52が非支持部36Bの領域内に位置し、該ドア支持部材36の開放端の側に位置する前記他方の端部54が支持部36Aの領域内に位置している。これにより前記変形規制部50が、ドア支持部材36で最も強度が低かった開放端の両側隅角部に沿って延在しているので、該隅角部の強度向上が好適に図られている。
【0018】
従って実施例のドア支持部材36では、前記変形規制部50が延在形成された領域、すなわち図2に網掛表示した領域部分の剛性が向上しており、前記非支持部36Bを含む当該領域部分での部分的な変形(撓み変形、曲げ変形、捻れ変形が)が規制されている。そして、前記非支持部36Bを含む網掛表示の領域部分の剛性向上が図られたことにより、この領域部分の端縁に沿った部分の剛性が相対的に低下するようになるため、前記変形規制部50の両方の端部52,54を通るラインが、前記支持部36Aに対する前記非支持部36Bの折曲ライン46とされる(図3)。
【0019】
しかも前記変形規制部50が、ヒンジ端側における一方の端部52が前記非支持部36Bの領域内に位置すると共に、開放端側における他方の端部54が前記支持部36Aの領域内に位置するように形成されているため、該端部52,54を通る前記折曲ライン46は、最側端に位置する前記第2係着突片42(42A)および第2係着孔44(44A)を斜めに横切るように延在している。従って、全開したエアバッグドア14が前記ドア周辺部位20の表側に衝突した際に発生し得るドア支持部材36の折曲変形は、ヒンジ端の側から開放端の側に向けて所謂ハ字状を呈するようになっている。
【0020】
一方、前記ドア支持部材36に連結された前記エアバッグドア14は、ハ字状に変形する該ドア支持部材36と略同一形状に変形するようになる。すなわち、エアバッグドア14における前記非連結部14Bおよび連結部14Aは、前記ドア支持部材36の折曲ライン46に沿って延在するライン、すなわち最側端に位置する前記第2係着突片42(42A)を斜めに横切るように延在する変形ライン48に沿って折曲変形させられるようになる。しかしながら前記第2係着突片42は、エアバッグドア14の裏側に一体成形されたリブであり、更には熱カシメにより頭部が拡幅変形して前記ドア支持部材36に係着されているため、かなりの剛性を有していて変形し難くなっている。このため、前記第2係着突片42を横切る前記変形ライン48に沿った前記非連結部14Bおよび連結部14Aの折曲変形は、実際には非常に起こり難い構造となっており、むしろ前述したドア支持部材36の折曲変形を阻止するようになる。
【0021】
更には、前記第2係着突片42の延在方向および前記折曲ライン46の延在方向が一致していないので、前記非連結部14Bが非支持部36Bに押圧された際に前記第2係着突片42(42A)とエアバッグドア14との境界部分に応力が集中しない。これにより、この境界部分においてエアバッグドア14が破断することが回避され、非連結部14Bやその他破片が連結部14Aから分離して飛散する不都合も発生しない。
【0022】
このように本実施例のドア支持部材36では、非支持部36Bから支持部36Aに亘って所要長の変形規制部50を設けたことにより、支持部36Aに対して非支持部36Bが変形する際の折曲ライン46を、エアバッグドア14で最も剛性が高くなっている前記第2係着突片42を斜めに横切って延在させるようにした。これにより、このドア支持部材36に連結されたエアバッグドア14では、連結部14Aに対して非連結部14Bが変形する際の変形ライン48が、前記第2係着突片42を横切って延在するようになるため、当該エアバッグドア14自体の変形を大幅に規制させ得る。従って、エアバッグドア14の破損が防止され、該ドア14の破片が飛散する不都合を好適に防止し得る。
【0023】
なお前記実施例では、L字形に近い変形コ字形に延在形成した変形規制部50を例示したが、この変形規制部50の形態はこれに限定されるものではない。すなわち変形規制部50は、ドア支持部材36の外縁に沿うと共に最側端に位置する前記第2係着突片42(42A)の縁を囲むように延在することを前提とすれば、例えば図6に示すように、略L字形に延在形成したものでもよい。変形規制部50をこのように延在形成しても、一方の端部52が前記非支持部36Bの領域内に位置すると共に、他方の端部54が前記支持部36Aの領域内に位置しているため、該端部52,54を通る折曲ライン46は、最側端に位置する前記第2係着突片42(42A)および第2係着孔44(44A)を斜めに横切るように延在し、またエアバッグドア14の変形ライン48も最側端に位置する前記第2係着突片42(42A)を斜めに横切るように延在するようになり、前記実施例と同等の効果を奏するようになる。
【0024】
なお、ドア支持部材36の左右両端に形成した前記各々の変形規制部50,50は、少なくとも開放端の側において相互に連結させないようにするのが望ましい。すなわち、各々の変形規制部50,50の端部54,54同士を連結させた場合、当該ドア支持部材36の全体的な剛性が必要以上に向上してしまい、前記エアバッグ装置60の作動により膨張するエアバッグ64の押圧力が該ドア支持部材36に加わっても、この押圧力が前記エアバッグドア14へ適切に加わらないことが危惧される。このような場合には、前記開裂予定部18の破断が適時に起こらないため、該エアバッグドア14の開放に支障を来す可能性がある。
【0025】
本願のドア支持部材は、図7に示したインストルメントパネル10に設けたエアバッグドア14に連結するものに限定されるものではなく、例えばドアトリムに設けたサイドエアバッグ用のエアバッグドア、ピラーガーニッシュやルーフサイドパネルに設けたカーテンエアバッグ用のエアバッグドア等に連結するものも対象とされる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係るドア支持部材によれば、非支持部から支持部に亘って所要長の変形規制部を設けたことにより、支持部に対して非支持部が変形する際の折曲ラインを、エアバッグドアで最も剛性が高くなっている連結固定部を横切って延在させるよう構成した。これにより、このドア支持部材に連結されたエアバッグドアでは、変形ラインが前記連結固定部を横切って延在するようになるため、該エアバッグドア自体の変形を大幅に規制させ得る利点がある。よって、エアバッグドアの破損が防止され、該ドアの破片が飛散する不都合を好適に防止し得る等の有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係るドア支持部材を、エアバッグドアの全開状態で示した概略斜視図である。
【図2】図1に示した一方のドア支持部材を示した平面図である。
【図3】ドア支持部材およびエアバッグドアの一方の側端部位を拡大して示した平面図であって、ドア支持部材の折曲ラインおよびエアバッグドアの変形ラインが、最側端に位置する第2係着突片を斜めに横切るように延在することを示している。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】 (a)は図3のVa−Va線断面図、(b)は図3のVb−Vb線断面図、(c)は図3のVc−Vc線断面図である。
【図6】変更例に係るドア支持部材を示した平面図である。
【図7】エアバッグドアを設けたインストルメントパネルの部分斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】従来例に係るドア支持部材を、エアバッグドアの全開状態で示した概略斜視図である。
【図10】図9に示した一方のドア支持部材を示した平面図である。
【図11】図10のX−X線断面図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル(車両内装部材)
14 エアバッグドア
36 ドア支持部材
36A 支持部
36B 非支持部
42 第2係着突片(連結固定部)
42A 最側端に位置する第2係着突片(連結固定部)
46 折曲ライン
48 変形ライン
50 変形規制部
52 一方の端部
54 他方の端部
Claims (3)
- 車両内装部材(10)の所要位置に設けたエアバッグドア(14)の裏側に、該エアバッグドア(14)に設けた連結固定部(42,42A)を利用して組付けられ、前記連結固定部(42,42A)により前記エアバッグドア(14)に連結されている支持部(36A)と、前記連結固定部(42A)から側方へ延出して前記エアバッグドア(14)に連結されていない非支持部(36B)とに便宜上区分され得るドア支持部材(36)において、
前記ドア支持部材(36)の外縁に沿うと共に前記連結固定部(42A)を囲むように延在する変形規制部(50)を、該変形規制部 (50) における一方の端部 (52) を前記非支持部 (36B) に位置させると共に、該変形規制部 (50) における他方の端部 (54) を前記支持部 (36A) に位置させるように延設し、
前記変形規制部(50)の両端部(52,54)を通るラインを前記支持部(36A)に対する前記非支持部(36B)の折曲ライン(46)とすると共に、この折曲ライン(46)が前記連結固定部(42A)を斜めに横切って延在するよう構成した
ことを特徴とするドア支持部材。 - 前記変形規制部(50)は、ドア支持部材(36)に一体的に形成された細長の膨出部分である請求項1記載のドア支持部材。
- 前記非支持部(36B)および支持部(36A)が前記折曲ライン(46)において折曲変形することで、前記連結固定部(42A)を横切るように延在する変形ライン(48)において前記エアバッグドア(14)を変形させ得るようになっている請求項1または2記載のドア支持部材。
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