JP4017375B2 - 舵取機据付方法およびロータリーベーン式舵取機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶の舵取機の技術に係り、舵取機据付方法およびロータリーベーン式舵取機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図9〜図10に示すようなロータリーベーン式舵取機1においては、ハウジング2の内部にローター3を収納しており、ローター3の下部軸部3aをハウジング2の内底部に設けたボス部2aに挿通し、上部軸部3bをハウジング2の上部開口に配置する環状のカバー4の貫通孔に挿通し、下部軸部3aをラジアル軸受部材5aとスラスト軸受部材5bで回転自在に保持し、上部軸部3bをラジアル軸受部材5cで回転自在に保持している。このことにより、ローター3は半径方向および軸方向に荷重のかかった状態で回動自在となる。
【0003】
ハウジング2は、その外周面下部に環状の据付フランジ2bを径方向に突設しており、この据付フランジ2bを介して舵取機据付台16に取付ける。
ローター3にはその外周面の周方向に沿った等間隔の位置にベーン6を径方向に突設し、ハウジング2にはその内周面の周方向に沿った等間隔の位置に上記ベーンと同数のセグメント7を径方向に突設しており、このベーン6およびセグメント7の各縁部にはシール材8を設けている。この構成により、各ベーン6と各セグメント7との間に油密の油室9が形成され、各油室9へ油圧ポンプで送油することにより、ローター3はハウジング2の内部で回転する。
【0004】
ローター3はその中心に内部貫通孔3cを有しており、この内部貫通孔に舵軸10の頂端部10aを嵌合固定する。舵取機甲板11における舵軸10の貫通部11aは船の吃水線以下にあるので、この貫通部11aの水密を保つための水封装置12を舵取機甲板11に直接取付けている。また、図12に示すように船尾船殻13の舵軸貫通部13aに舵軸10のラジアル荷重を支承するネックベアリング14を含むネックボス15を取り付けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の構成においては、舵取機1と舵取機据付台16と水封装置12がそれぞれ独立して別個に設けられているために、造船所の艤装現場でロータリーベーン式舵取機1および舵軸10を多少の差はあるが標準的には以下に述べる手数のかかる方法で船体に取り付ける必要があった。
【0006】
即ち、図12に示すように、舵軸10を挿入する前に予め、船尾船殻13の舵軸貫通部13aにネックベアリング14を含むネックボス15を固着するとともに、舵取機甲板11の所定の位置に舵取機据付台16を固着しておく。
【0007】
その際、舵取機据付台16を含む舵取機甲板11とネックベアリング14、ネックボス15を含む船尾船殻13とを一体に包含する船体ブロックについて舵取機据付台16の軸心とネックベアリング14の軸心とが一致するように大がかりな作業となるボーリング加工を行っておくとともに、舵取機据付台16の上面が軸心に対して直角になるように直角度加工を行っておく。また、水封装置12を、その軸心が舵軸10の軸心と一致するように予め心出し作業を行っておき、舵取機甲板11に直接取付けられるようにしておく。
【0008】
次に、舵取機1を舵取機据付台16の上に置き、舵軸10をネックベアリング14の下から通して舵取機1まで吊り上げ、舵軸10の頂端部10aを舵取機ローター3の内部貫通孔3cに挿入する。このとき、舵軸頂端部10aのテーパー部と舵取機ローター内部貫通孔3cのテーパー部との密着状態において舵取機の全重量が支えられた状態にする。ネックベアリング14の上端または下端部における舵軸10との間隙が前後左右方向で均一となるように、舵軸10を垂直に立てる。この状態において、舵軸10の頂端に油圧締付ナット17を装着する。
【0009】
図11に示すように、舵軸頂端部10aには舵取機ローター3の内部貫通孔3cの内径寸法を油圧により拡張させるための油路10bが設けてあり、油圧締付ナット17には内部貫通孔3cの拡張分だけ舵軸の頂端10aをローター3の内部貫通孔3cに挿入するための油圧ジャッキ10cが内蔵してある。この構成により、ローター3の内部貫通孔3cを油圧により押し広げるとともに、油圧ジャッキ10cで舵軸の頂端部10aを内部貫通孔3cに挿入し、しかる後に油圧を解放してローター3の内部貫通孔3cを縮径し、舵軸の頂端部10aをローター3に固着する。
【0010】
この舵軸10と舵取機1とを結合した結合体に対して、上下前後左右方向の位置決めと軸心調整を行い、その究極位置を定める。その状態において、舵取機のハウジング2の据付フランジ2bと舵取機据付台16との間に調整ライナーを挿入する。
【0011】
次に、図9に示すように、舵取機のハウジング2の据付フランジ2bと舵取機据付台16を貫通して複数のリーマー孔16aを穿孔し、このリーマー孔16aにリーマーボルト16bを通して、舵取機1と舵軸10の結合体が前後左右上下方向でのずれや軸心方向でのずれがない状態に固定する。しかる後に残りの据付ボルトを締め付けて舵取機1と舵軸10の据付を完了する。
【0012】
この後に、水封装置12を舵取機甲板11上に直接、舵軸10の貫通部に装着するとともに、図12に示すように、舵軸10の下端に舵板18を固着して艤装を終了する。
【0013】
これらの作業は、造船所における艤装設計と艤装工事において多大な工数を生ぜしめ、艤装コストが増大するほか、艤装期間が長くなるという問題があり、さらに、艤装現場におけるかかる作業において計測が不正確であると調整据付に誤りが生じ、重大な事故も発生しうるという問題があった。さらに、艤装工事の簡素化、艤装期間の短縮化を図ることが大きな命題とされている。
【0014】
本発明は上記した課題を解決するものであり、造船所における艤装設計と艤装工事の工数低減、艤装コストの低減、艤装期間の短縮、艤装精度の向上を達成できるようにした舵取機据付方法およびロータリーベーン式舵取機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の舵取機据付方法は、舵取機甲板に形成した所定径の嵌め込み穴に遊嵌する取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機とを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、この結合体を取付ベース板が舵取機甲板の嵌め込み穴に遊嵌する状態に吊り下げ、船尾船殻の貫通部から取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合して、舵取機と舵取機据付台と取付ベース板とデッキシール材および舵軸の集合体を形成し、この集合体を取付ベース板が舵取機甲板の嵌め込み穴に遊嵌する状態で取付ベース板のステー材と調節ボルトを介して舵取機甲板上に支持し、この状態で、集合体の軸心が船尾船殻の舵軸貫通部のネックベアリングの軸心と一致することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板のステー材に配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、集合体を軸心が船尾船殻の舵軸貫通部に配置したネックベアリングの軸心と一致するとともに上下方向の位置が適正となるように保持し、取付ベース板の外周縁部と舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部とを溶接して舵取機の集合体を舵取機甲板に装着し、その後に舵軸の下端部に舵板を取り付けるものである。
【0016】
上記した構成において、統計的かつ経験的解析から導く値として、舵取機甲板の嵌め込み穴は取付ベース板の直径より約10mm以内大きく形成し、舵取機甲板の板厚が例えば12〜15mmであるのに対して取付ベース板の板厚を40〜60mmとすることにより、舵取機、舵取機据付台、デッキシール材および舵軸からなる集合体の位置調整と軸心調整が可能であり、かつそれらの調整にもかかわらず取付ベース板を舵取機甲板の嵌め込み穴に溶接できる。
【0017】
上記の取付ベース板の板厚であれば強度的にも十分であり、デッキシール材の内蔵が可能であり、溶接による歪みは局所的なものに止まって、舵取機、舵取機据付台、デッキシール材および舵軸の集合体の最終位置および軸心に影響を及ぼさない。
【0018】
したがって、舵取機、舵取機据付台、取付ベース板およびデッキシール材は陸上の製造工場において精度高く軸心調整および相互位置調整を既に済ませて結合されているから、造船所の艤装現場においては舵取機、舵取機据付台、取付ベース板、デッキシール材および舵軸を一体の集合体として取付け位置調整と軸心調整を行なうことにより、かつ、その位置調整と軸心調整は単にウエッジの挿嵌と調節ボルトの調節によって行えることにより、従来においては各部材毎に位置決め作業を行なうことに由来して生じていた艤装工事の多大な工数および艤装コストを削減することができ、艤装工事の簡素化、艤装期間の短縮化を図ることができる。
【0019】
請求項2に係る本発明の舵取機据付方法は、舵取機甲板に形成した所定径の嵌め込み穴に遊嵌する取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機とを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、この結合体を取付ベース板が舵取機甲板の嵌め込み穴に遊嵌する状態で取付ベース板のステー材と調節ボルトを介して舵取機甲板上に支持し、この状態で、取付ベース板と舵取機甲板の嵌め込み穴との間の間隙にウエッジを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板のステー材に配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、結合体を軸心が船尾船殻の舵軸貫通部のネックベアリングの軸心と一致するとともに上下方向の位置が適正となるように保持し、取付ベース板の外周縁部と舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部とを溶接して舵取機の結合体を舵取機甲板に装着し、その後に船尾船殻の貫通部から取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、舵軸の下端部に舵板を取り付けるものである。
【0020】
上記構成は、舵軸を装着するに先立って、舵取機、舵取機据付台、取付ベース板およびデッキシール材の結合体について取付けの軸心調整および位置調整を行うものであり、請求項1に係る本発明の舵取機据付方法において記述したものと同等の効果を発揮できる。
【0021】
請求項3に係る本発明の舵取機据付方法は、舵取機甲板に形成した所定径の嵌め込み穴に遊嵌する取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機と、ネックベアリングを内装して船尾船殻の貫通穴に遊嵌するネックボスと、取付ベース板の裏面とネックボスを接合するトランクとを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、この結合体を取付ベース板が舵取機甲板の嵌め込み穴に遊嵌するとともにネックボスが船尾船殻の貫通穴に遊嵌する状態において取付ベース板のステー材と調節ボルトを介して舵取機甲板上に支持し、この状態で、取付ベース板と舵取機甲板の嵌め込み穴との間の間隙にウエッジを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板のステー材に配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、結合体を軸心の方向および上下方向の位置が適正となるように保持し、取付ベース板の外周縁部と舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部とを溶接するとともに、ネックボスの外周面と船尾船殻の貫通穴の周縁部とを溶接してこの結合体を舵取機甲板と船尾船殻に装着し、その後に船尾船殻貫通部のネックベアリングから取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、最後に舵軸の下端部に舵板を取り付けるものである。
【0022】
上記構成により、舵取機、舵取機据付台、取付ベース板、デッキシール材、トランク、およびネックベアリングを含むネックボスは陸上の製造工場において精度高く軸心調整および相互位置調整を既に済ませて結合されているから、造船所の艤装現場においては、舵取機、舵取機据付台、取付ベース板、デッキシール材、トランク、およびネックベアリングを含むネックボスを一体の結合体として取付け位置調整と軸心調整を行うことができ、かつ、その位置調整と軸心調整は単にウエッジの挿嵌と調節ボルトの調節によって行うことができるので、従来においては各部材毎に位置決め作業を行うことに由来して生じていた艤装工事の多大な工数および艤装コストを削減することができ、艤装工事の簡素化、艤装期間の短縮化を図ることができる。
【0023】
請求項4に係る本発明の舵取機据付方法は、舵取機甲板に形成した所定径の取付け穴の周縁部甲板上に置く取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機とを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、この結合体の取付ベース板が取付け穴周縁部甲板上にほぼ等間隔に設けた突起体の内周面に遊嵌して舵取機甲板上に載置された状態において、
取付ベース板外周面と舵取機甲板上の突起体との間の間隙に取付ベース板の接線方向にコッターを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板の周縁部に上下に貫通して配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、結合体をその軸心が船尾船殻の舵軸貫通部に配置したネックベアリングの軸心と一致するとともに上下方向の位置が適正となるように保持し、
取付ベース板の外周下縁部と舵取機甲板との間を溶接して舵取機の結合体を舵取機甲板に装着し、これに船尾船殻の貫通部から取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、その後に舵軸の下端部に舵板を取り付けるものである。
請求項5に係る本発明の舵取機据付方法は、舵取機甲板に形成した所定径の取付け穴の周縁部甲板上に置く取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機とを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、
この結合体の取付ベース板が取付け穴周縁部甲板上にほぼ等間隔に設けた突起体の内周面に遊嵌して舵取機甲板上に載置された状態において、船尾船殻の貫通部から取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合して、舵取機と舵取機据付台と取付ベース板とデッキシール材および舵軸の集合体となし、
この状態において、取付ベース板外周面と舵取機甲板上の突起体との間の間隙に取付ベース板の接線方向にコッターを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板の周縁部に上下に貫通して配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、集合体をその軸心が船尾船殻の舵軸貫通部に配置したネックベアリングの軸心と一致するとともに上下方向の位置が適正となるように保持し、
取付ベース板の外周下縁部と舵取機甲板との間を溶接して舵取機の集合体を舵取機甲板に装着し、その後に舵軸の下端部に舵板を取り付けるものである。
【0024】
上記構成は、請求項1および請求項2における舵取機、舵取機据付台、取付ベース板、デッキシール材の結合体、あるいは、この結合体に舵軸を装着した集合体の取付け位置調整と軸心調整を、異なった方法として、コッターの挿嵌と調節ボルトの調節によって行うものであり、請求項1および請求項2に係る本発明の舵取機据付方法において記述したものと同様な効果を発揮する。
【0025】
請求項に係る本発明の舵取機据付方法は、舵取機甲板に形成した所定径の取付け穴の周縁部甲板上に置く取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機と、ネックベアリングを内装して船尾船殻の貫通穴に遊嵌するネックボスと、取付ベース板の裏面とネックボスを接合するトランクとを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、
この結合体を、取付ベース板が取付け穴周縁部甲板上にほぼ等間隔に設けた突起体の内周面に遊嵌して舵取機甲板上に載置されるとともにネックボスが船尾船殻の貫通穴に遊嵌する状態において、
取付ベース板外周面と舵取機甲板上の突起体との間の間隙に取付ベース板の接線方向にコッターを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板の周縁部に上下に貫通して配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、結合体を軸心の方向および上下方向の位置が適正となるように保持し、
取付ベース板の外周下縁部と舵取機甲板との間を溶接するとともにネックボスの外周面と船尾船殻の貫通穴の周縁部とを溶接してこの結合体を舵取機甲板と船尾船殻とに装着し、その後に船尾船殻貫通部のネックベアリングから取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、
その後に舵軸の下端部に舵板を取り付けるものである。
【0026】
上記構成は、請求項3における舵取機、舵取機据付台、取付ベース板、デッキシール材、トランク、およびネックベアリングを含むネックボスの結合体の取付け位置調整および軸心調整を、異なった方法として、コッターの挿嵌と調節ボルトの調節によって行うものであり、請求項3に係る本発明の舵取機据付方法において記述したものと同様の効果を発揮する。
【0027】
請求項7に係る本発明の舵取機据付方法は、結合体が、取付ベース板と舵取機据付台と舵取機とデッキシール材の結合体から舵取機を取り外した残り結合体からなり、この残り結合体を舵取機甲板に溶接して装着した後に、舵取機据付台に舵取機を再装着し、船尾船殻の貫通部から取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、舵軸の下端部に舵板を取り付けるものである。
請求項8に係る本発明の舵取機据付方法は、結合体が、取付ベース板と舵取機据付台と舵取機とネックボスとトランクとデッキシール材の結合体から舵取機を取り外した残り結合体からなり、この残り結合体を舵取機甲板と船尾船殻とに溶接して装着した後に、舵取機据付台に舵取機を再装着し、その後に船尾船殻貫通部のネックベアリングから取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、舵軸の下端部に舵板を取り付けるものである。
【0028】
上記構成により、請求項2〜6に係る本発明の舵取機据付方法において記述したものと同等の効果を発揮できるほか、結合体から舵取機を一旦取り外すことにより残り結合体において舵取機据付台の中心穴が開放されるので、それを通して結合体の軸心を船体基準線に対して適正な位置に置く計測作業を行うことができ、位置決めがいっそう容易になる。
【0029】
請求項に係る本発明のロータリーベーン式舵取機は、舵軸を装着する舵取機と、舵取機を支持して舵取機の下部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の下部に配置する取付ベース板と、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に装着し、舵軸に水密に摺接するデッキシール材とを一体の結合体に組み立てたものであり、
舵取機は、舵軸に嵌合装着するローターと、ローターを収納してローターの周囲に油室用空間を形成するハウジングと、ハウジングの上部開口に配置する環状のカバーとを有し、ローターの外周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のベーンを配置し、ハウジングの内周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のセグメントを配置し、ベーンとセグメントによって前記油室用空間を複数の油室に区画し、ローターの下部軸部をラジアル軸受部材と舵軸にかかる軸心方向全荷重を支承しうるスラスト軸受部材を介してハウジングの内底部のボス部にて回動自在に支承し、ローターの上部軸部をラジアル軸受部材を介して環状のカバーにて回動自在に支承し、ハウジングの外周面下部に据付フランジを突設してなり、
舵取機据付台は、舵取機の据付フランジに接合し、舵軸を挿入する中心穴を形成した据付プレートと、据付プレートの底面に接合した下方に伸びる支持板とを有してなり、
取付ベース板が、舵取機甲板に形成した所定径の嵌め込み穴に遊嵌して支持板の下端に接合し、上面周縁部に周縁端から外側に突出する3個以上のステー材をほぼ等間隔に設け、ステー材の突出端部にねじ孔を上下に貫通せしめ、ねじ孔に調節ボルトを螺合させてなり、結合体を取付ベース板の外周縁部において舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部に溶接するか、あるいは取付ベース板が、舵取機甲板に形成した所定径の取付け穴の周縁部甲板上に配置し、周縁部に3個以上のねじ孔をほぼ等間隔に上下に貫通して設け、ねじ孔に調節ボルトを螺合させてなり、結合体を取付ベース板の外周下縁部において舵取機甲板に溶接するものである。
【0030】
上記した構成により、製造工場において予め舵取機と舵取機据付台と取付ベース板を一体に結合しておく。このことで舵取機と舵取機据付台の軸心は予め完全に一致しており、相対位置も予め完全に適正なものになっているので、従来別々に取り付ける際に必要であった調整ライナーは必要性がなくなる。造船所の艤装現場においては、この舵取機と舵取機据付台の結合体、またはこれに舵軸を装着した集合体を、単に取付ベース板においてウエッジあるいはコッターの挿嵌と調節ボルトの調節を行うことにより船尾船殻の貫通穴において舵軸を支持するネックベアリングに対して上下、前後、左右方向の位置決めと軸心調整を行って後に、取付ベース板を舵取機甲板の嵌め込み穴に、あるいは取付け穴の周縁部甲板上に溶接固定するだけの単工程の作業によって舵取機を舵取機甲板の適正位置に艤装することができる。
【0031】
このため、従来において造船所で行なっていた舵取機据付台の設計製作および艤装現場で行なっていた舵取機据付台の設置、舵取機と舵取機据付台との間の調整ライナーによる上下、前後、左右の位置調整と軸心調整とリーマー加工および舵取機据付台の上面の直角度加工が不必要になる。この結果、造船所での舵取機据付台の設計製作設置が不要となるほか、舵取機と舵取機据付台の結合体、またはこれに舵軸を装着した集合体に対する位置調整と軸心調整も単にウエッジあるいはコッターの挿嵌と調節ボルトの調節によって行うことができ、艤装工事の工数低減、艤装コストの低減、艤装期間の短縮、艤装精度の向上が可能となる。
【0032】
請求項10に係る本発明のロータリーベーン式舵取機は、舵軸を装着する舵取機と、舵取機を支持して舵取機の下部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の下部に配置する取付ベース板と、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に装着し、舵軸に水密に摺接するデッキシール材と、取付ベース板の下面に同心に配置する円筒状のトランクと、トランクの下端に接合したネックベアリングを内装したネックボスとを一体の結合体に組み立てたものであり、
舵取機は、舵軸に嵌合装着するローターと、ローターを収納してローターの周囲に油室用空間を形成するハウジングと、ハウジングの上部開口に配置する環状のカバーとを有し、ローターの外周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のベーンを配置し、ハウジングの内周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のセグメントを配置し、ベーンとセグメントによって前記油室用空間を複数の油室に区画し、ローターの下部軸部をラジアル軸受部材と舵軸にかかる軸心方向全荷重を支承しうるスラスト軸受部材を介してハウジングの内底部のボス部にて回動自在に支承し、ローターの上部軸部をラジアル軸受部材を介して環状のカバーにて回動自在に支承し、ハウジングの外周面下部に据付フランジを突設してなり、
舵取機据付台は、舵取機の据付フランジに接合し、舵軸を挿入する中心穴を形成した据付プレートと、据付プレートの底面に接合した下方に伸びる支持板とを有してなり、
取付ベース板が、舵取機甲板に形成した所定径の嵌め込み穴に遊嵌して支持板の下端に接合し、上面周端部に周縁端から外側に突出する3個以上のステー材をほぼ等間隔に設け、ステー材の突出端部にねじ孔を上下に貫通せしめ、ねじ孔に調節ボルトを螺合させてなり、結合体を取付ベース板の外周縁部において舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部に溶接するとともに、ネックボスの外周部を船尾船殻の舵軸貫通穴の周縁部に溶接するか、あるいは取付ベース板が、舵取機甲板に形成した所定径の取付け穴の周縁部甲板上に配置し、取付ベース板の周縁部に3個以上のねじ孔をほぼ等間隔に上下に貫通して設け、ねじ孔に調節ボルトを螺合させてなり、取付ベース板の外周下縁部を舵取機甲板に溶接するとともに、ネックボスの外周部を船尾船殻の舵軸貫通穴の周縁部に溶接するものである。
【0033】
上記した構成により、製造工場において予め舵取機、舵取機据付台、取付ベース板、トランクおよびネックベアリングを含むネックボスを一体に結合しておく。このことでこれらの軸心は予め完全に一致しており、相対位置も予め完全に適正なものになっているので、従来別々に取り付ける際に必要であった調整ライナーは必要性がなくなる。
【0034】
造船所の艤装現場においては、上記の結合体、またはこれに舵軸を装着した集合体を、単に取付ベース板においてウエッジあるいはコッターの挿嵌と調節ボルトの調節を行うことにより、軸心および上下位置と水平位置が適正になるようにした後、取付ベース板を舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部に、あるいは取付け穴の周縁部甲板上に溶接するとともに、ネックボスの外周面を船尾船殻の貫通穴の周縁部に溶接するだけの単工程の作業によって舵取機およびネックベアリングをそれぞれ適正位置に艤装することができる。
【0035】
このため、従来において造船所で行なっていた舵取機据付台の設計製作および艤装現場で行なっていた舵取機据付台の設置、舵取機と舵取機据付台との間の調整ライナーによる上下、前後、左右の位置調整と軸心調整とリーマー加工および舵取機据付台の上面の直角度加工が不要になるほか、ネックベアリングを含むネックボスの船尾船殻貫通穴部への取付け、およびネックベアリングの軸心を舵取機据付台の軸心と一致させるためのネックベアリングの予めのボーリング加工も不要となる。これらの結果、造船所での舵取機据付台の設計製作設置が不要となるほか艤装工事の工数低減、艤装コストの低減、艤装期間の短縮、艤装精度の向上が可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。先に図9〜図10および図12において説明した構成と基本的に同様の作用を行う部材については同一番号を付して説明を省略する。
【0037】
図1〜図2において、ロータリーベーン式舵取機1の据付フランジ2bの底面に対向して設けた舵取機据付台51は、舵軸10を挿入する中心穴52aを形成した据付プレート52と、据付プレート52の底面に溶着した下方に伸びる支持板53とを有している。支持板53の下端に溶着した取付ベース板54は舵軸10が貫通する中心穴54aを有して外周を所定寸法の円形に形成し、上面周端部に周縁端より外側に突出する4個のステー材54bをほぼ等間隔に設けており、各ステー材54bには突出端部にねじ孔54cを上下に貫通せしめ、各ねじ孔54cに調節ボルト54dを螺合せしめている。
【0038】
舵取機1は据付フランジ2bにおいて舵取機据付台51の据付プレート52に当接しており、舵取機1と舵取機据付台51とを締結手段、例えばリーマーボルト16bによって固定する。この締結手段は、舵取機1および舵軸10に作用する上下、前後、左右および軸心回りの全ての力を舵取機据付台51に伝達できるものであれば良い。
【0039】
舵取機据付台51は、取付ベース板54を舵取機甲板11に開けた嵌め込み穴55に遊嵌して配置し、かつ、前記ステー材54bの調節ボルト54dの中心線は嵌め込み穴55より外側にあるように配置し、取付ベース板54の外周縁部を舵取機甲板11の嵌め込み穴55の周縁部に溶接することによって舵取機甲板11に取付ける。
【0040】
舵取機据付台51の取付ベース板54の上面には中心穴54aと同心に環状リセス56を設け、環状リセス56に環状のデッキシール材57を装着しており、デッキシール材57は中心穴54aと舵軸10との間の間隙を水封する弾性材料からなる。このデッキシール材57は、外周円環部57aの底面および外側面が環状リセス56の底面および側面にそれぞれ当接し、環状リップ部57bで舵軸10の外周に摺接しており、環状リップ部57bは外周円環部57aの頂部から径方向内側に突出した後に下方に屈曲する形状を有している。デッキシール材57は、その頂面を押さえる円環板58を舵取機据付台51の取付ベース板54にボルト58aで取り付けることで、取付ベース板54に装着固定する。なお、舵取機据付台51の支持板53には、舵取機甲板11においてデッキシール材57の点検保守を行うための作業穴59を設ける。
【0041】
以下、上記した構成における作用を説明する。舵取機の製造工場において、舵取機1と舵取機据付台51と取付ベース板54を、その相対的な位置を決定してリーマーボルトなどにより予め一体の結合体に構成し、取付ベース板54にデッキシール材57を装着する。
【0042】
このため、これらの軸心は完全に一致しており、相対位置も完全に適正なものになっているので、従来別々に取り付ける際に必要であった調整ライナーを使用する必要性がなくなる。
【0043】
造船所の艤装現場においては、図3に示すごとく、舵取機1と舵取機据付台51と取付ベース板54の結合体を、取付ベース板54が舵取機甲板11の嵌め込み穴55に遊嵌する状態で取付ベース板54のステー材54bと調節ボルト54dを介して舵取機甲板11上に支持する。
【0044】
次に、舵軸10を船尾船殻13の下方からネックベアリング14、取付ベース板54の中心穴54aおよびデッキシール材57に挿通し、その頂端部10aが舵取機1のローター3の内部貫通穴3c内に嵌まり込むまで吊り下げる。
【0045】
舵軸頂端部10aに油圧締付ナット17を装着し、従来の技術と同様に油圧等によって舵軸10の頂端を舵取機ローター3に結合する。この舵取機1、舵取機据付台51、取付ベース板54、デッキシール材57および舵軸10の集合体について、ネックベアリング14の貫通部における舵軸10の上下方向(鉛直方向)の相対位置およびネックベアリング14の内面と舵軸10との間の間隙が前後、左右方向(水平方向)で等しくなるように調節する。
【0046】
このため、取付ベース板54の部位において、取付ベース板54と舵取機甲板11の嵌め込み穴55との間の間隙にウエッジ54eを挿嵌することにより取付ベース板54の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板54のステー材54bに配置した調節ボルト54dの先端を舵取機甲板11に当接させて調節ボルト54dを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行い、集合体の位置を定める。
【0047】
この状態において、取付ベース板54の外周縁部と舵取機甲板11の嵌め込み穴55の周縁部との間を溶接する。最後に舵軸10の下端部に舵板18を取り付けて現場艤装を終了する。
【0048】
上記の構成において、統計的かつ経験的解析によれば、舵取機甲板11の嵌め込み穴55を取付ベース板54の直径より約10mm以内大きくし、舵取機甲板11の板厚12〜15mmに対して取付ベース板54の板厚を40〜60mmにしておけば、舵取機1、舵取機据付台51、取付ベース板54、デッキシール材57および舵軸10の集合体の位置調整と軸心調整が可能であり、それらの調整にもかかわらず取付ベース板54の外周縁部を舵取機甲板11の嵌め込み穴55の周縁部に溶接できる。
【0049】
また、取付ベース板54は上記の板厚であれば強度的にも十分であり、デッキシール材57の内蔵が可能であり、溶接による歪みが局所的なものに止まって舵取機1、舵取機据付台51、取付ベース板54、デッキシール材57および舵軸10の集合体の最終位置および軸心に影響を及ぼさない。
【0050】
なお、上記したように、舵取機1、舵取機据付台51、取付ベース板54、デッキシール材57の結合体に舵軸10を結合した集合体について位置調整と軸心調整を行う代わりに、舵軸10を結合する前に、舵取機1、舵取機据付台51、取付ベース板54、デッキシール材57の結合体について位置調整と軸心調整を行うこともできる。
【0051】
つまり、舵取機1、舵取機据付台51、取付ベース板54、デッキシール材57の結合体を、取付ベース板54が舵取機甲板11の嵌め込み穴55に遊嵌する状態において取付ベース板54のステー材54bと調節ボルト54dを介して舵取機甲板11上に支持し、この状態で、舵取機1のローター3の内部貫通穴3cの軸心がネックベアリング14の軸心と一致するように、また、上下方向に適正な位置にくるように、上述した手順と同じようにしてウエッジ54eおよび調節ボルト54dを用いて取付ベース板54の部位における水平面内での位置調整と鉛直方向の位置と傾斜の調整を行い、位置決めされた位置において取付ベース板54の外周縁部を舵取機甲板11の嵌め込み穴55の周縁部に溶接する。
【0052】
この後に舵軸10を船尾船殻13の下方からネックベアリング14を通して吊り上げ、上述した手順と同じようにして舵軸10の頂端を舵取機ローター3に結合し、舵軸10の下端部に舵板18を取り付ける。
【0053】
図4〜図5は、本発明の他の実施の形態を示すものであり、先の実施の形態の構成に付加的構成を与えたものであり、先の実施の形態において説明したものと同様の作用を行なう部材は同一番号を付して説明を省略する。
【0054】
図4において、取付ベース板54の下部に円筒状のトランク60を同心に配置し、トランク60の下端に舵軸10を船尾船殻貫通穴13aの部位でラジアル方向に支承するネックベアリング14を内装するネックボス15を配置する。トランク60は、上端部を取付ベース板54の裏面に接合し、下端部をネックボス15の上端に接合し、ネックボス15の外周を船尾船殻貫通穴13aの周縁部に溶接することによって取り付ける。
【0055】
以下、上記した構成における作用を説明する。舵取機の製造工場において、舵取機1と舵取機据付台51と取付ベース板54とトランク60と、ネックベアリングを内装するネックボス15を、それらの上下方向と前後左右方向の相対位置を決定して、また軸心を一致させて、溶接およびリーマーボルトなどにより予め一体の結合体に構成し、取付ベース板54にデッキシール材57を装着する。このため、従来別々に取り付ける際に必要であった調整ライナーを使用する必要性がなくなる。
【0056】
造船所の艤装現場においては、図5に示すごとく、舵取機1と舵取機据付台51と取付ベース板54とトランク60と、ネックベアリング14を内装するネックボス15との結合体を、取付ベース板54が舵取機甲板11の嵌め込み穴55に遊嵌し、またネックボス15が船尾船殻13の貫通穴13aに遊嵌する状態において取付ベース板54のステー材54bと調節ボルト54dを介して舵取機甲板11上に支持する。
【0057】
この状態において結合体の上下方向と前後左右方向の船体との相対位置および軸心が適正となるように、上述した手順と同じようにしてウエッジ54eと調節ボルト54dを用いて取付ベース板54の部位における水平面内での位置調整と鉛直方向の位置と傾斜の調整を行い、位置決めされた位置において取付ベース板54の外周縁部と舵取機甲板11の嵌め込み穴55の周縁部との間を溶接するとともに、ネックボス15の外周部と船尾船殻13の貫通穴13aの周縁部との間を溶接する。
【0058】
次に舵軸10を船尾船殻13の貫通部のネックベアリング14の下方から取付ベース板54の中心穴54aおよびデッキシール材57を挿通して、その頂端部10aが舵取機1のローター3の内部貫通穴3cに嵌まり込むまで吊り上げる。然る後に、上述した手順と同じようにして、油圧締付ナット17により舵軸10の頂端を舵取機ローター3に結合する。最後に舵軸10の下端部に舵板18を取り付けて現場艤装を終了する。
【0059】
なお、上記結合体を、取付ベース板54が舵取機甲板11の嵌め込み穴55に遊嵌し、ネックボス15が船尾船殻13の貫通穴13aに遊嵌する状態において取付ベース板54のステー材54bと調節ボルト54dを介して舵取機甲板11上に支持した状態で、先に舵軸10を結合体に結合し、結合体と舵軸10の集合体に対して位置決めを行ってから、集合体を取付ベース板54の部位とネックボス15の部位において船体に溶接するという手順をとることも可能である。
【0060】
更に、舵取機1、舵取機据付台51、取付ベース板54、デッキシール材57の結合体、あるいはこれにネックベアリング14を内装したネックボス15、および取付ベース板54とネックボス15とを接合するトランク60を加えた結合体を予め一体の結合体に組み立てた後、造船所の艤装現場においては、舵取機1を一旦取り外し、残り結合体を取付ベース板54のステー材54bと調節ボルト54dを介して舵取機甲板11上に支持し、この状態で上述した手順と同じようにして取付ベース板54のステー材54bと調節ボルト54dを用いて残り結合体の位置決めを行い、取付ベース板54の部位において、あるいは取付ベース板54とネックボス15の部位において残り結合体を船体に溶接し、然る後に舵取機1を再装着し、舵軸10を舵取機1に結合するという手順をとることも可能である。
【0061】
この場合、結合体から舵取機1を一旦取り外すことにより、残り結合体において舵取機据付台51の据付プレート中心穴52aが開放されるので、中心穴52aを通して、残り結合体の軸心を船尾船殻13の舵軸貫通穴13aのネックベアリング14の軸心と一致させる、あるいは船体基準線に対して適正な位置に置くための計測作業が行えることになり、位置決め作業がいっそう容易になる。なお、舵取機1は工場において予めリーマーボルト等により結合体に対して正確な位置決めがなされているので、造船所の艤装現場において取り外し、再装着を行うに当たり、再位置決めの必要はない。
【0062】
図6〜図8は、本発明のさらに他の実施の形態を示すものであり、先に図1〜図5に基づいて説明した実施の形態において、舵取機1、舵取機据付台51、取付ベース板54、デッキシール材57の結合体、あるいはこれに舵軸10を装着した集合体、あるいは、舵取機1、舵取機据付台51、取付ベース板54、デッキシール材57、トランク60およびネックベアリング14を含むネックボス15の結合体を取付ベース板54の部位において取付け位置の調整と軸心調整を行うための、また、調整後に取付ベース板54を舵取機甲板11に溶接取り付けするための別の手段を提供するものである。先の実施の形態において説明したものと同様の作用を行う部材は同一番号を付して説明を省略する。
【0063】
図6〜図7において、取付ベース板54の周縁部に4個のねじ孔54fをピッチ円上においてほぼ等間隔に上下に貫通して設け、各ねじ孔54fに調節ボルト54gを螺合せしめている。舵取機甲板11に取付ベース板54の各ねじ孔54fのピッチ円の径よりも小さい径をもつ取付け穴61を設け、取付ベース板54を取付け穴61周縁部甲板上に載置する。舵取機甲板11上に、取付ベース板54の外周面に対して若干の遊隙を有する位置に、円周上ほぼ等間隔に4個の突起体62を固定して設け、各突起体62と取付ベース板54の外周面との間の間隙にそれぞれコッター63を挿入する。
【0064】
以下、上記した構成における作用を説明する。舵取機の製造工場において予め相対位置と軸心の調整を済ませた、舵取機1と舵取機据付台51と取付ベース板54とデッキシール材57を一体とした結合体を、造船所の艤装現場において、取付ベース板54が舵取機甲板11上の突起体62の内側に遊嵌する状態で、取付け穴61周縁部甲板上に載置する。
【0065】
この結合体が図3に示すネックベアリング14に対して軸心が一致するように、また、上下方向相対位置が適正になるように、舵取機甲板11上の突起体62と取付ベース板54の外周面との間の間隙に接線方向にコッター63を挿嵌することにより、取付ベース板54の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板54の周縁部に配置した調節ボルト54gの先端を舵取機甲板11に当接させて調節ボルト54gを回転することにより、取付ベース板54の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行い、結合体の位置を定める。
【0066】
この状態において、取付ベース板54の外周下縁部と舵取機甲板11との間を溶接して結合体を舵取機甲板11に装着する。
図8は、図6〜図7に示した取付ベース板54の部位における取付位置調整と軸心調整、および、舵取機甲板11への装着の手段を、舵取機1と舵取機据付台51と取付ベース板54とデッキシール材57の結合体にトラック60とネックベアリング14を含むネックボス15とを加えて一体とした結合体に対して、適用した場合の構成を示すものであり、作用効果は同様であるため、部材に同一番号を付して説明を省略する。
【0067】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、艤装の前に予め製造工場において、舵取機と舵取機据付台と取付ベース板を、あるいはトランクを装備する場合はこれにトランクおよびネックベアリングを内装したネックボスを加えて一体の結合体として構成するとともに、デッキシール材を組み込むことにより、造船所の艤装現場においては、舵取機・舵取機据付台・取付ベース板の結合体、あるいはこれにトランク・ネックベアリング・ネックボスを加えた結合体、またはこれに舵軸を結合した集合体を、取付ベース板を舵取機甲板の嵌め込み穴に遊嵌させた状態で取付ベース板のステー材と調節ボルトを介して舵取機甲板上に支持し、単に取付ベース板の部位においてウエッジの挿嵌と調節ボルトの調節を行うだけで、あるいは、取付ベース板を舵取機甲板の取付け穴の周縁甲板上に載置して、単に取付ベース板の部位においてその外周面接線方向へのコッターの挿嵌と取付ベース板周縁部の調節ボルトの調節を行うだけで、上下、前後左右方向の位置調整と軸心調整を行うことができ、結合体の取付ベース板を舵取機甲板の嵌め込み穴に、あるいは舵取機甲板上に溶接すること、および結合体のネックボスを船尾船殻貫通穴に溶接することだけで艤装工事を終わることができる。従って、造船所およびその艤装現場において従来必要であった舵取機据付台の設計製作と設置、舵取機据付台上面の直角度加工、舵取機と据付台との間の位置調整、軸心調整およびリーマー加工、さらに、水封装置の心出しを行って舵取機甲板に取り付けるという作業がなくなり、造船所における艤装設計と艤装工事の工数低減、艤装コストの低減、艤装期間の短縮、艤装精度の著しい向上という卓越した効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるロータリーベーン式舵取機を示す全体縦部分断面図である。
【図2】図1におけるm−m矢視断面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるロータリーベーン式舵取機・舵取機据付台・取付ベース板の結合体、舵軸および舵板の取付け作業手順を示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態におけるロータリーベーン式舵取機を示す全体縦部分断面図である。
【図5】同他の実施の形態におけるロータリーベーン式舵取機・舵取機据付台・取付ベース板・トランク・ネックボスの結合体、舵軸および舵板の取付け作業手順を示す説明図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態におけるロータリーベーン式舵取機を示す全体縦部分断面図である。
【図7】図6におけるn−n矢視断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態におけるロータリーベーン式舵取機を示す全体縦部分断面図である。
【図9】従来のロータリーベーン式舵取機とその据付台を示す全体縦部分断面図である。
【図10】同ロータリーベーン式舵取機の全体水平断面図である。
【図11】同ロータリーベーン式舵取機の油圧締付ナットの構成を示す縦断面図である。
【図12】同ロータリーベーン式舵取機、据付台、舵軸および舵板の取付け作業手順を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ロータリーベーン式舵取機
2 ハウジング
2a ボス部
2b 据付フランジ
3 ローター
3a 下部軸部
3b 上部軸部
3c 内部貫通孔
4 カバー
5a ラジアル軸受部材(下部)
5b スラスト軸受部材
5c ラジアル軸受部材(上部)
6 ベーン
7 セグメント
8 シール材
9 油室
10 舵軸
10a 頂端部
10b 油路
10c 油圧ジャッキ
11 舵取機甲板
11a 貫通部
12 水封装置
13 船尾船殻
13a 舵軸貫通穴
14 ネックベアリング
15 ネックボス
16 舵取機据付台
16a リーマー孔
16b リーマーボルト
17 油圧締付ナット
18 舵板
51 舵取機据付台
52 据付プレート
52a 中心穴
53 支持板
54 取付ベース板
54a 中心穴
54b ステー材
54c ねじ孔
54d 調節ボルト
54e ウエッジ
54f ねじ孔
54g 調節ボルト
55 嵌め込み穴
56 環状リセス
57 デッキシール材
57a 外周円環部
57b 環状リップ部
58 円環板
58a ボルト
59 作業穴
60 トランク
61 取付け穴
62 突起体
63 コッター

Claims (10)

  1. 舵取機甲板に形成した所定径の嵌め込み穴に遊嵌する取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機とを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、
    この結合体を取付ベース板が舵取機甲板の嵌め込み穴に遊嵌する状態に吊り下げ、船尾船殻の貫通部から取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合して、舵取機と舵取機据付台と取付ベース板とデッキシール材および舵軸の集合体を形成し、
    この集合体を取付ベース板が舵取機甲板の嵌め込み穴に遊嵌する状態で取付ベース板のステー材と調節ボルトを介して舵取機甲板上に支持し、この状態で、取付ベース板と舵取機甲板の嵌め込み穴との間の間隙にウエッジを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板のステー材に配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、集合体を軸心が船尾船殻の舵軸貫通部に配置したネックベアリングの軸心と一致するとともに上下方向の位置が適正となるように保持し、
    取付ベース板の外周縁部と舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部とを溶接して舵取機の集合体を舵取機甲板に装着し、その後に舵軸の下端部に舵板を取り付けることを特徴とする舵取機据付方法。
  2. 舵取機甲板に形成した所定径の嵌め込み穴に遊嵌する取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機とを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、
    この結合体を取付ベース板が舵取機甲板の嵌め込み穴に遊嵌する状態で取付ベース板のステー材と調節ボルトを介して舵取機甲板上に支持し、この状態で、取付ベース板と舵取機甲板の嵌め込み穴との間の間隙にウエッジを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板のステー材に配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、結合体を軸心が船尾船殻の舵軸貫通部のネックベアリングの軸心と一致するとともに上下方向の位置が適正となるように保持し、
    取付ベース板の外周縁部と舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部とを溶接して舵取機の結合体を舵取機甲板に装着し、その後に船尾船殻の貫通部から取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、舵軸の下端部に舵板を取り付けることを特徴とする舵取機据付方法。
  3. 舵取機甲板に形成した所定径の嵌め込み穴に遊嵌する取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機と、ネックベアリングを内装して船尾船殻の貫通穴に遊嵌するネックボスと、取付ベース板の裏面とネックボスを接合するトランクとを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、
    この結合体を取付ベース板が舵取機甲板の嵌め込み穴に遊嵌するとともにネックボスが船尾船殻の貫通穴に遊嵌する状態において取付ベース板のステー材と調節ボルトを介して舵取機甲板上に支持し、この状態で、取付ベース板と舵取機甲板の嵌め込み穴との間の間隙にウエッジを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板のステー材に配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、結合体を軸心の方向および上下方向の位置が適正となるように保持し、
    取付ベース板の外周縁部と舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部とを溶接するとともに、ネックボスの外周面と船尾船殻の貫通穴の周縁部とを溶接してこの結合体を舵取機甲板と船尾船殻に装着し、その後に船尾船殻貫通部のネックベアリングから取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、最後に舵軸の下端部に舵板を取り付けることを特徴とする舵取機据付方法。
  4. 舵取機甲板に形成した所定径の取付け穴の周縁部甲板上に置く取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機とを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、この結合体の取付ベース板が取付け穴周縁部甲板上にほぼ等間隔に設けた突起体の内周面に遊嵌して舵取機甲板上に載置された状態において、
    取付ベース板外周面と舵取機甲板上の突起体との間の間隙に取付ベース板の接線方向にコッターを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板の周縁部に上下に貫通して配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、結合体をその軸心が船尾船殻の舵軸貫通部に配置したネックベアリングの軸心と一致するとともに上下方向の位置が適正となるように保持し、
    取付ベース板の外周下縁部と舵取機甲板との間を溶接して舵取機の結合体を舵取機甲板に装着し、これに船尾船殻の貫通部から取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、その後に舵軸の下端部に舵板を取り付けることを特徴とする舵取機据付方法。
  5. 舵取機甲板に形成した所定径の取付け穴の周縁部甲板上に置く取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機とを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、
    この結合体の取付ベース板が取付け穴周縁部甲板上にほぼ等間隔に設けた突起体の内周面に遊嵌して舵取機甲板上に載置された状態において、船尾船殻の貫通部から取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合して、舵取機と舵取機据付台と取付ベース板とデッキシール材および舵軸の集合体となし、
    この状態において、取付ベース板外周面と舵取機甲板上の突起体との間の間隙に取付ベース板の接線方向にコッターを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板の周縁部に上下に貫通して配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、集合体をその軸心が船尾船殻の舵軸貫通部に配置したネックベアリングの軸心と一致するとともに上下方向の位置が適正となるように保持し、
    取付ベース板の外周下縁部と舵取機甲板との間を溶接して舵取機の集合体を舵取機甲板に装着し、その後に舵軸の下端部に舵板を取り付けることを特徴とする舵取機据付方法。
  6. 舵取機甲板に形成した所定径の取付け穴の周縁部甲板上に置く取付ベース板と、取付ベース板の上部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の上部に配置する舵取機と、ネックベアリングを内装して船尾船殻の貫通穴に遊嵌するネックボスと、取付ベース板の裏面とネックボスを接合するトランクとを予め一体の結合体に組み立てるとともに、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に舵軸に水密に摺接するデッキシール材を装着し、
    この結合体を、取付ベース板が取付け穴周縁部甲板上にほぼ等間隔に設けた突起体の内周面に遊嵌して舵取機甲板上に載置されるとともにネックボスが船尾船殻の貫通穴に遊嵌する状態において、
    取付ベース板外周面と舵取機甲板上の突起体との間の間隙に取付ベース板の接線方向にコッターを挿嵌することにより取付ベース板の部位における水平面内での位置調整を行うとともに、取付ベース板の周縁部に上下に貫通して配置した調節ボルトの先端を舵取機甲板に当接させて調節ボルトを回転することにより取付ベース板の部位における傾斜と鉛直方向の位置の調整を行って、結合体を軸心の方向および上下方向の位置が適正となるように保持し、
    取付ベース板の外周下縁部と舵取機甲板との間を溶接するとともにネックボスの外周面と船尾船殻の貫通穴の周縁部とを溶接してこの結合体を舵取機甲板と船尾船殻とに装着し、その後に船尾船殻貫通部のネックベアリングから取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、
    その後に舵軸の下端部に舵板を取り付けることを特徴とする舵取機据付方法。
  7. 結合体が、取付ベース板と舵取機据付台と舵取機とデッキシール材の結合体から舵取機を取り外した残り結合体からなり、この残り結合体を舵取機甲板に溶接して装着した後に、舵取機据付台に舵取機を再装着し、船尾船殻の貫通部から取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、舵軸の下端部に舵板を取り付けることを特徴とする請求項2、4、5の何れか1項に記載の舵取機据付方法。
  8. 結合体が、取付ベース板と舵取機据付台と舵取機とネックボスとトランクとデッキシール材の結合体から舵取機を取り外した残り結合体からなり、この残り結合体を舵取機甲板と船尾船殻とに溶接して装着した後に、舵取機据付台に舵取機を再装着し、その後に船尾船殻貫通部のネックベアリングから取付ベース板の中心穴を挿通して舵軸を配置し、この舵軸の頂端部を舵取機に接合し、舵軸の下端部に舵板を取り付けることを特徴とする請求項3に記載の舵取機据付方法。
  9. 舵軸を装着する舵取機と、舵取機を支持して舵取機の下部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の下部に配置する取付ベース板と、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に装着し、舵軸に水密に摺接するデッキシール材とを一体の結合体に組み立てたものであり、
    舵取機は、舵軸に嵌合装着するローターと、ローターを収納してローターの周囲に油室用空間を形成するハウジングと、ハウジングの上部開口に配置する環状のカバーとを有し、ローターの外周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のベーンを配置し、ハウジングの内周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のセグメントを配置し、ベーンとセグメントによって前記油室用空間を複数の油室に区画し、ローターの下部軸部をラジアル軸受部材と舵軸にかかる軸心方向全荷重を支承しうるスラスト軸受部材を介してハウジングの内底部のボス部にて回動自在に支承し、ローターの上部軸部をラジアル軸受部材を介して環状のカバーにて回動自在に支承し、ハウジングの外周面下部に据付フランジを突設してなり、
    舵取機据付台は、舵取機の据付フランジに接合し、舵軸を挿入する中心穴を形成した据付プレートと、据付プレートの底面に接合した下方に伸びる支持板とを有してなり、
    取付ベース板が、舵取機甲板に形成した所定径の嵌め込み穴に遊嵌して支持板の下端に接合し、上面周縁部に周縁端から外側に突出する3個以上のステー材をほぼ等間隔に設け、ステー材の突出端部にねじ孔を上下に貫通せしめ、ねじ孔に調節ボルトを螺合させてなり、結合体を取付ベース板の外周縁部において舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部に溶接するか、あるいは取付ベース板が、舵取機甲板に形成した所定径の取付け穴の周縁部甲板上に配置し、周縁部に3個以上のねじ孔をほぼ等間隔に上下に貫通して設け、ねじ孔に調節ボルトを螺合させてなり、結合体を取付ベース板の外周下縁部において舵取機甲板に溶接することを特徴とするロータリーベーン式舵取機。
  10. 舵軸を装着する舵取機と、舵取機を支持して舵取機の下部に配置する舵取機据付台と、舵取機据付台の下部に配置する取付ベース板と、取付ベース板に形成した中心穴の周縁部に装着し、舵軸に水密に摺接するデッキシール材と、取付ベース板の下面に同心に配置する円筒状のトランクと、トランクの下端に接合したネックベアリングを内装したネックボスとを一体の結合体に組み立てたものであり、
    舵取機は、舵軸に嵌合装着するローターと、ローターを収納してローターの周囲に油室用空間を形成するハウジングと、ハウジングの上部開口に配置する環状のカバーとを有し、ローターの外周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のベーンを配置し、ハウジングの内周面の周方向に沿った等間隔の位置に複数のセグメントを配置し、ベーンとセグメントによって前記油室用空間を複数の油室に区画し、ローターの下部軸部をラジアル軸受部材と舵軸にかかる軸心方向全荷重を支承しうるスラスト軸受部材を介してハウジングの内底部のボス部にて回動自在に支承し、ローターの上部軸部をラジアル軸受部材を介して環状のカバーにて回動自在に支承し、ハウジングの外周面下部に据付フランジを突設してなり、
    舵取機据付台は、舵取機の据付フランジに接合し、舵軸を挿入する中心穴を形成した据付プレートと、据付プレートの底面に接合した下方に伸びる支持板とを有してなり、
    取付ベース板が、舵取機甲板に形成した所定径の嵌め込み穴に遊嵌して支持板の下端に接合し、上面周端部に周縁端から外側に突出する3個以上のステー材をほぼ等間隔に設け、ステー材の突出端部にねじ孔を上下に貫通せしめ、ねじ孔に調節ボルトを螺合させてなり、結合体を取付ベース板の外周縁部において舵取機甲板の嵌め込み穴の周縁部に溶接するとともに、ネックボスの外周部を船尾船殻の舵軸貫通穴の周縁部に溶接するか、あるいは取付ベース板が、舵取機甲板に形成した所定径の取付け穴の周縁部甲板上に配置し、取付ベース板の周縁部に3個以上のねじ孔をほぼ等間隔に上下に貫通して設け、ねじ孔に調節ボルトを螺合させてなり、取付ベース板の外周下縁部を舵取機甲板に溶接するとともに、ネックボスの外周部を船尾船殻の舵軸貫通穴の周縁部に溶接することを特徴とするロータリーベーン式舵取機。
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