JP6516466B2 - 船舶用舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は船舶用舵装置に関し、ラダートランクを備えた高揚力舵の効率の向上に資する技術に係るものである。
従来のラダートランクには、例えば特許文献1に記載するものがある。これは、船尾構造物内に収納シャフトを配置し、収納シャフト内にラダートランクの上部側を配置し、ラダートランクの下端側を舵ブレード内に挿入するものであり、ラダートランクは舵ブレードの幅員内に収められている。
また、船舶用舵には高揚力舵があり、例えば特許文献2に記載するものがある。これは、高揚力断面輪郭を有する舵であり、舵ブレードが水平断面の輪郭において前方へ半円形状に突出させた前縁部と、前縁部に連続して流線型に幅を増大させた後に最小幅部に向けて徐々に幅を減少させた中間部と、中間部に連続して所定幅の後方端に向けて徐々に幅を増大させた魚尾後縁部からなる形状を有している。
特開2013−86796 特開平10−297593
上記した高揚力舵にラダートランクを適用すると、ラダートランクの径の大きさが舵ブレードの幅員を上回るので、高揚力舵の舵面が隆起することになり、高揚力舵の断面形状が理想的な状態から変化し、舵面に沿って流れるプロペラ後流の流れが隆起部において乱れる要因となる。このため、効率に優れた高揚力舵にラダートランクを採用することが困難であった。
本発明は上記した課題を解決するものであり、ラダートランクを備えた高揚力舵の効率を向上させることができる船舶用舵装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の船舶用舵装置は、推進プロペラの後方に配設する舵ブレードと、船尾船殻から舵ブレードに挿入し、舵ブレードを回転自在に保持するラダートランクと、ラダートランク内に回転自在に挿入し、下端側を舵ブレードに連結固定する舵軸と、舵軸の上端側に連結する舵取機を備え、舵ブレードは、水平断面の輪郭において前縁部と中間部と後縁部からなり、前縁部は前方へ半円形状に突出した形状をなし、前縁部に連続する中間部は流線型状に幅が増大し、流線形状の部位における最大幅部に達した後に、ラダートランクを内包する隆起部を経て最小幅部に向けて徐々に幅が減少した形状をなし、中間部の最小幅部に連続する後縁部は所定幅の後縁最大幅部に向けて徐々に幅が増大した魚尾形の形状をなし、隆起部はラダートランクの外形に相応する形状をなして舵面が両舷側方向に隆起し、隆起部に舵面から水平方向に向けて左右両舷側に張り出す複数のフィンを舵軸の軸心方向に沿って配列し、プロペラ後流が隆起部に設けた複数のフィンの相互間を流れることを特徴とする。
上記した構成により、舵を中立状態に置いた状態で、推進プロペラの後流は、舵ブレードの舵面に沿って流れる。このプロペラ後流の流れに対し、隆起部が流れを乱し、乱流を発生させる要因となる。しかし、プロペラ後流が隆起部に設けた複数のフィンの相互間を流れることで、乱流の発生が抑制される。このため、ラダートランクを採用した高揚力舵において推進効率の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態を示す全体縦断面図 同実施の形態における舵ブレードの縦断面図 図2に示す各レベルH1−H10における平断面図 図2に示す各位置V1−V5における縦断面図 同実施の形態における要部縦断面図 同実施の形態におけるラダートランクの縦断面図 同実施の形態におけるガジョンの縦断面図 本発明の他の実施の形態を示す全体背面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7において、船舶用高揚力舵100は、推進プロペラ101の後方で推進プロペラ軸心上に1枚の舵ブレード102を配設しており、舵ブレード102の頂端部と底端部にそれぞれ頂端板103と底端板104を有している。頂端板103と底端板104はそれぞれ左右両舷側に張り出した平板状をなし、底端板104は両側縁部が下方に若干屈曲する形状をなす。
船尾船殻には、舵ブレード102に対向する位置にスケグ105を設けており、船尾船殻106からスケグ105を通してラダートランク107を舵ブレード102に挿入しており、ラダートランク107はここでは円筒状をなすが、その形状は円筒状に限られるものではない。ラダートランク107は、上端側を船尾船殻106に固定して配置され、舵ブレード102を回転自在に保持する。舵軸108はラダートランク107の内部に回転自在に挿入し、下端側を舵ブレード102に連結固定し、上端側を舵取機109、ここではロータリーベーン式舵取機に連結固定している。
図2に示すように、舵ブレード102は、縦横に配置した構造フレーム110に外板111を張り付けたものであり、内部に舵軸108と連結するための鋳物からなる連結部112を有している。ラダートランク107は、舵ブレード102の連結部112対向するガジョン113を下端部に有しており、図5に示すように、ラダートランク107の内部に配置した舵軸108の下端側をガジョン113に挿通し、舵軸108の先端のピントル114を連結部112に挿入し、ピントル114にナット115を装着して連結部112とピントル114を連結しており、連結部112の下端にナット115の廻り止め部116を設けている。
ガジョン113の内周には軸受けをなすガジョンブッシュ117を内嵌配置し、ガジョンブッシュ117に対向する舵軸108の外周にストックスリーブ118を外嵌配置している。
図3、図4に示すように、舵ブレード102は、水平断面の輪郭において前縁部102aと中間部102bと後縁部102cからなり、前縁部102aは前方へ半円形状に突出した形状をなし、前縁部102aに連続する中間部102bは流線型状に幅が増大し、流線形状をなす部位の最大幅部102dに達した後に、隆起部102eを経て最小幅部102fに向けて徐々に幅が減少した形状をなし、中間部102bの最小幅部102fに連続する後縁部102cは所定幅の後縁最大幅部102gに向けて徐々に幅が増大した魚尾形の形状をなす。
隆起部102eはラダートランク107の外形に相応する形状をなして舵面が両舷側方向に隆起しており、隆起部102eに舵面から水平方向に向けて左右両舷側に張り出す複数のフィン119を舵軸108の軸心方向に沿って配列している。本実施の形態においてフィン119は円弧状をなすが、その形状は限定されるものではない。
図6に示すように、船尾のデッキ120には舵取機109を設置するための舵取機スタンド121を設置しており、ラダートランク107の開口周囲にデッキシール122を設けている。
以下、上記した構成の作用を述べる。舵ブレード102を例えば左舷側に転舵すると推進プロペラ101の後流は舵ブレード102の左舷側の面に当たり、流線型部において翼としての揚力を発生させ、あるいは水流の直圧力が舵ブレード102の左舷側の面に作用するとともに、後縁部102cの左舷側の面に沿って後方に流れるときの水流の屈折の反力が作用して、舵ブレード102には流線型をなすだけの普通舵に比べて高い揚力が発生する。
ラダートランク107は、舵ブレード102から舵軸108に作用する力を受け止めて船尾船殻106に伝える。
舵ブレード102を中立状態に置いた状態で、推進プロペラ101の後流は、舵ブレード102の舵面に沿って流れる。このプロペラ後流の流れに対し、隆起部102eが流れを乱し、乱流を発生させる要因となる。しかし、プロペラ後流が隆起部102eに設けた複数のフィン119の相互間を流れることで、乱流の発生が抑制される。
このため、船舶用高揚力舵の特性、すなわち舵利きが良くて旋回半径が小さい機能を害することなく、ラダートランクの特性、すなわち舵ブレードから舵軸に作用する力をラダートランクで受け止めることを実現でき、ラダートランク107を採用した船舶用高揚力舵において推進効率の向上を図ることができる。
図8に示すように、本発明に係る船舶用高揚力舵100は、その一対を推進プロペラ101の後方で推進プロペラ軸を隔てた両側の位置に配置することも可能である。
100 船舶用高揚力舵
101 推進プロペラ
102 舵ブレード
103 頂端板
104 底端板
105 スケグ
106 船尾船殻
107 ラダートランク
108 舵軸
109 舵取機
110 構造フレーム
111 外板
112 連結部
113 ガジョン
114 ピントル
115 ナット
116 廻り止め部
117 ガジョンブッシュ
118 ストックスリーブ
102a 前縁部
102b 中間部
102c 後縁部
102d 最大幅部
102e 隆起部
102f 最小幅部
102g 後縁最大幅部
119 フィン
120 デッキ
121 舵取機スタンド
122 デッキシール

Claims (1)

  1. 推進プロペラの後方に配設する舵ブレードと、船尾船殻から舵ブレードに挿入し、舵ブレードを回転自在に保持するラダートランクと、ラダートランク内に回転自在に挿入し、下端側を舵ブレードに連結固定する舵軸と、舵軸の上端側に連結する舵取機を備え、
    舵ブレードは、水平断面の輪郭において前縁部と中間部と後縁部からなり、前縁部は前方へ半円形状に突出した形状をなし、前縁部に連続する中間部は流線型状に幅が増大し、流線形状の部位における最大幅部に達した後に、ラダートランクを内包する隆起部を経て最小幅部に向けて徐々に幅が減少した形状をなし、中間部の最小幅部に連続する後縁部は所定幅の後縁最大幅部に向けて徐々に幅が増大した魚尾形の形状をなし、
    隆起部はラダートランクの外形に相応する形状をなして舵面が両舷側方向に隆起し、
    隆起部に舵面から水平方向に向けて左右両舷側に張り出す複数のフィンを舵軸の軸心方向に沿って配列し、プロペラ後流が隆起部に設けた複数のフィンの相互間を流れることを特徴とする船舶用舵装置。
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