JPH112199A - 可変翼軸流ファンの組付け方法 - Google Patents

可変翼軸流ファンの組付け方法

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JPH112199A
JPH112199A JP16260698A JP16260698A JPH112199A JP H112199 A JPH112199 A JP H112199A JP 16260698 A JP16260698 A JP 16260698A JP 16260698 A JP16260698 A JP 16260698A JP H112199 A JPH112199 A JP H112199A
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flange portion
retainer
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Yoshinao Kobayashi
義尚 小林
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MITSUYA SOUFUUKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ブレードをハブ本体に確実容易に組付けるよ
うにする。 【解決手段】 ハブ本体装着孔7Hに、フランジ部17
Fを備えたブラケットリテーナ17を内方より装着し、
フランジ部9Fを外方より装着孔7Hに装着した状態に
おいて、ブレードブラケット13の下部に備えたフラン
ジ部13Fの上面に軸受15を装着し、ブレードブラケ
ット13の内周面をフランジ部9Fより小径の基部9の
外周部に形成したねじ11に螺合すると共に、ブラケッ
トリテーナ17の内周面にブレードブラケット13の外
周面を装着し、基部9の下方へ延伸され、フランジ部1
3Fの下面より下方へ突出した基部9より小径の最下端
部9Aにカムフロア部材21を係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変翼軸流ファ
ンの組付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可変翼軸流ファンの可変翼機構に
おいては、例えば図6に示すごとき可変翼ブレード旋回
装置が採用されている。
【0003】すなわち、可変翼ブレード旋回装置101
は、ブレード103(一部図示省略)を支承するため、
ハブ本体105側に係止部107を一体的に削り出して
形成されている。この係止部107にブレードブラケッ
ト109が嵌装され、このブレードブラケット109に
複数本の締付ボルト111により前記ブレード103が
固着されている。なお、前記ブレードブラケット109
とハブ本体105との間にはベアリング113が設けら
れ、ブレード103は回動自在に支承されている。
【0004】また、カウンタバランス部材115は、前
記ブレード103の基部117に設けられており、カウ
ンタバランスメンバ119にボルト121によりカウン
タバランス123が固着され構成されている。なお、符
号125はカムフロアであり、ブレード103の基部1
17に固着され、図外の作動機構によりカムフロア12
5を介してブレード103は回動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の可変
翼軸流ファンの可変翼ブレード旋回装置101は、ブレ
ード103を支承するためハブ本体105側に係止部1
07を一体的に削り出しているので、機械工作上最も難
しく高精度の工作機械と熟練度を必要とした複雑な加工
を要し、高価なものとなっていた。そのため、ハブ本体
105にブレード103を組付けるのが非常に大変であ
った。
【0006】また、ブレード103は複数本の締付ボル
ト111によりブレードブラケット109に固着されて
いるが、ボルト締結部のブレード座面127の応力が高
く、且つ、取り付け穴、座ぐり加工などによる切り欠き
効果により、設計強度的な制限が存在し強度上問題があ
った。更に、締結ボルト111のゆるみ止めが難しく、
コストアップ、信頼性に対する疑問、分解点検時の障害
等があり、締結ボルト111取付けの加工上、および強
度上の問題よりブレート根本部129の形状に制約が生
じ、空力的最良形状に制限を受けるという問題もあっ
た。
【0007】カウンタバランス部材115については、
分解に手間がかかり、且つ、ゆるみが発生し易く、微妙
なカウンタバランス角度の再調整が任意の角度で容易、
確実に行い得ないという問題があった。
【0008】この発明の目的は、上記問題点を改善する
ため、可変翼ブレード旋回装置のブレードをハブ本体に
組付けるを簡単かつ確実に、しかも容易に組付けできる
ようにした可変翼軸流ファンの組付け方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の可変翼軸流ファンの組付け方法は、ハブ
本体(7)の円周に適宜な間隔で複数のブレード(5)
を装着して設けると共に、この各ブレード(5)を旋回
せしめる旋回装置を備えてなる可変翼軸流ファンにおい
て、前記ハブ本体(7)の円周に適宜な間隔で形成した
装着孔(7H)に、この装着孔(7H)より大径のフラ
ンジ部(17F)を備えた中空円筒形状のブラケットリ
テーナ(17)を内方より装着せしめると共に、前記フ
ランジ部(17F)の上面を前記ハブ本体(7)に形成
した内周面(7A)に当接せしめた状態でハブ本体
(7)にブラケットリテーナ(17)のフランジ部(1
7F)を締結せしめ、次に、ブレード(5)の下部に形
成したフランジ部(9F)を外方より前記装着孔(7
H)に装着せしめた状態において、中空円筒形状のブレ
ードブラケット(13)の下部に備えたフランジ部(1
3F)の上面に軸受(15)を装着せしめ、ブレードブ
ラケット(13)の内周面を、前記フランジ部(9F)
の下部に形成したフランジ部(9F)より小径の基部
(9)の外周部に形成したねじ(11)に螺合せしめる
と共に、ブラケットリテーナ(17)の内周面にブレー
ドブラケット(13)の外周面を装着せしめて前記軸受
(15)の上面をブラケットリテーナ(17)のフラン
ジ部(17F)における下面に当接せしめ、次いで、前
記基部(9)の下方へ延伸され、前記フランジ部(13
F)の下面より下方へ突出した前記基部(9)より小径
の最下端部(9A)にカムフロア部材(21)を係止せ
しめることを特徴とするものである。
【0010】したがって、ハブ本体(7)に形成した装
着孔(7H)の加工は単純かつ精度を必要としない円筒
加工で済むから、ハブ本体(7)に形成した装着孔(7
H)に、下部にフランジ部(17F)を備えたブラケッ
トリテーナ(17)をハブ本体(7)の下方より装着で
き、しかもブラケットリテーナ(17)のフランジ部
(17F)の上面をハブ本体(7)の内周面に簡単かつ
確実に当接できてハブ本体(7)にブラケットリテーナ
(17)が締結される。
【0011】また、ハブ本体(7)の装着孔(7H)
に、ブレード(5)の下部に形成したフランジ部(9
F)が外方から装着される。そして、フランジ部(9
F)の下部に形成した基部(9)の外周部に形成したね
じ(11)に、ブレードブラケット(13)の下部に備
えたフランジ部(13F)に軸受(15)を装着した状
態でブレードブラケット(13)の内周面を螺合せしめ
ると共に、ブレードブラケット(13)の外周面が、ブ
ラケットリテーナ(17)の内周面に装着されるから、
ブレードブラケット(17)とブレードブラケット(1
3)とは精度よく組付けられる。
【0012】さらに、基部(9)の下方に延伸された最
下端部(9A)がブレードブラケット(13)のフラン
ジ部(13F)の下面より下方へ突出されているから、
カムフロア部材(21)が最下端部(9A)に簡単かつ
確実に微調整可能に係止される。
【0013】而して、ハブ本体(7)の装着孔(7H)
に、ブレード(5)、ブラケットリテーナ(17)、軸
受(15)、ブレードブラケット(13)、およびカム
フロア部材(21)全体を簡単かつ確実に、しかも容易
に組付けられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】理解を容易にするために、先ず可変翼軸流
ファンの全体的構成について概略的に説明する。
【0016】図3乃至図5を参照するに、可変翼軸流フ
ァン1は、可変ピッチすなわちピッチを変更可能とした
可変翼ブレード旋回装置3を備えたブレード5を、ハブ
本体7の外周に放射状に複数個配設し、ハブ本体7は図
示を省略したが電動機等に連結されている。
【0017】可変翼ブレード旋回装置3を備えたブレー
ド5の構成は、ブレード5の基部9にネジ11が設けら
れ、そのネジ11にブレードブラケット13が螺合され
ている。ブレードブラケット13はスラスト軸受15を
介し、ハブ本体7側に装着したブラケットリテーナ17
に係合されている。
【0018】上記構成により、ブレード5はスラスト軸
受15を介し、ハブ本体7に対して回動自在に設けられ
ているので、ブレードピッチはハブ本体7の運転中に調
整を行なうことができる。
【0019】ブレード5の調整機構として、詳細を後述
する図1に示されているように、ブレードブラケット1
3のフランジ部13Fにおける下面より内方へ突出した
ブレード5の基部9先端である最下端部9A(図3にお
いて下方向)には、カウンタバランス部材19とカムフ
ロア部材21が係止されている。
【0020】すなわち、カウンタバランス部材19は、
カウンタバランスメンバ23の左右端にカウンタウェイ
ト25が固着してあり、ブレード5の基部9とブレード
ブラケット13との間に装着した楔部材27であるテー
パーリング29に螺合した固定ネジ31により、カウン
タバランス部材19はブレード5に固着してある。
【0021】また、カムフロア部材21は、前記カウン
タバランス部材19の外側に設けられ、カムフロア33
を回転自在に支承したカムレバー35が、ブレード5の
基部9に装着されて構成されている。
【0022】上記構成により、後述するアクチュエータ
37によりカムフロア33を介してブレード5は回動自
在となる。
【0023】アクチュエータ37は、ハブ本体7の内部
に設けられ、ハブ本体7に係止したアクチュエータリン
グ39とハブキャップ41に一体的に設けたスライド軸
軸受43にて、カムディスク45は前後方向(図3にお
いて左右方向)へ移動自在に装着されている。このカム
ディスク45の先端側(図3において右側)の外周に、
前記カムフロア33が嵌挿され、カムディスク45の後
端側に一体的に設けたスライド軸47の先端にロータリ
ーシール49が装着されている。
【0024】カムディスク45の軸芯には、前記ロータ
リーシール49の空気流入穴と連通する流路51が穿設
され、カムディスク45の内部は空気室53が形成され
ている。なお、カムディスク45とハブキャップ41と
の間にはコイルスプリング55が装着され、常時カムデ
ィスク45をアクチュエータリング39側へ付勢してい
る。
【0025】上記構成により、図外の圧縮空気源より供
給された圧縮空気はロータリーシール49より流路51
を通り空気室53に流入する。空気室53に流入した圧
縮空気の押圧力によりカムディスク45を、コイルスプ
リング55の付勢力に抗して図3において左側へ移動さ
せる。カムディスク45の移動により、カムディスク4
5に嵌挿したカムフロア33は回動し、カムレバー35
を介してブレード5を回動させ、ブレード5のピッチを
運転中に自由に変更できるようになっている。
【0026】なお、本実施の形態では作動源として圧縮
空気を使用したが、油圧でも、電動機等により機械的に
作動させることも可能である。
【0027】前記可変翼ブレード旋回装置3の可変翼部
取付構造について、更に詳細に説明する。
【0028】図1および図2を参照するに、ハブ本体7
には装着孔7Hが形成されていると共に、この装着孔7
Hに、下部にフランジ部17Fを備えた中空円筒形状の
ブラケットリテーナ17が下方より装着されると共に、
フランジ部17Fの上面が前記ハブ本体7の内周面7A
に当接した状態で複数本の締結ボルト57にて着脱可能
に固定され、ブレード5の下部に形成したフランジ部9
Fの下部に上記フランジ部9Fより小径の基部9の外周
部に設けたネジ11に、下部にフランジ部13Fを備え
た中空円筒形状のブレードブラケット13を螺合し、ブ
レードブラケット13のフランジ部13Fの上面と前記
ブラケットリテーナ17のフランジ部17Fの下面との
間には、スラスト軸受15が装着されている。なお、ブ
ラケットリテーナ17がブレートブラケット13に接す
る面には、複雑な段付形状の係止部59が形成されてい
る。
【0029】上記構成により、ブレード5はスラスト軸
受15を介してハブ本体7に対して回動自在となる。そ
して、ハブ本体7にブラケットリテーナ17を別部品と
して係止せしめ、従来のごときハブ本体7からの削り出
しによって係止部107を形成していたのと異なり、ブ
ラケットリテーナ17とブレードブラケット13とを精
度よく組み付ければ、ハブ本体に対するブラケットリテ
ーナ17の取り付けは単に締結ボルト57で固定すれば
よい。このため、ハブ本体7の装着孔7Hの加工は単純
かつ精度を必要としない円筒穴加工で済み、分割により
部品点数が増加するが、安価に製作できるようになっ
た。
【0030】また、ブレードブラケット13とブレード
基部9との結合は、大口径のネジ11により結合されて
おり、強度の向上とゆるみ止めの効果があり、信頼性を
大巾に向上させることができる。更に、従来に比べブレ
ード根本部61に締結ボルトがないので、切り欠きによ
る強度の低下がなく、ブレード根本部61の形状に制約
が生じないので性能の向上が可能となる。
【0031】前記ブラケットリテーナ17の下部に備え
たフランジ部17Fはハブ本体7に形成した装着孔7H
より大径となっていると共に、ブレードブラケット13
の下部に備えたフランジ部13Fは前記装着孔7Hより
大径となっている。
【0032】ブレード5の基部9に螺合したブレードブ
ラケット13のゆるみ止めとして、楔部材27が設けら
れている。すなわち、ブレード5の基部9には楔部材2
7であるテーパリング29が係合され、このテーパリン
グ29はカウンタバランス部材19のカウンタバランス
メンバ23を貫通した複数本の固定ネジ31で螺合され
ている。また、カウンタバランスメンバ23の両先端に
はカウンタウェイト25が固着されている。
【0033】上記構成により、固定ネジ31を締め上げ
ると、テーパリング29は移動しテーパ面63により楔
効果を発揮して、ブレードブラケット13をカウンタバ
ランスメンバ23を介してブレード5に固定することが
できる。なお、固定ネジ31を弛めると、テーパリング
29とブレードブラケット13間のテーパ面63に隙間
ができ、締結状態を解除できる。
【0034】このため、簡単な構造にして信頼性が高
く、微妙なカウンタバランス角度の再調整が任意の角度
で容易にでき、据付現場における制御方式の変更など
に、フレキシブルに対応することができる。
【0035】カウンタバランス部材19の下側(図1に
おいて下側)には、カムフロア部材21が装着されてい
る。すなわち、カムフロア33を回転自在に支承したカ
ムレバー35が、ブレードブラケット13のフランジ部
13Fにおける下面より内方へ突出したブレード5の基
部9の先端である最下端部9Aにボルト等により締結さ
れている。その結果、ブレード5に対するカムフロア3
3の位置を任意に微調整可能に容易かつ簡単に取付ける
ことができる。
【0036】上記構成により、カムフロア部材21は前
述したアクチュエータ37の作動により、カムフロア3
3よりカムレバー35を介してブレード5を回動せし
め、運転中に自由にブレード角度を変更することができ
る。
【0037】上述したごとく、従来の一体削り出しを止
めて、下部にフランジ部17Fを備えたブラケットリテ
ーナ17を設けたので、部品点数は増加するが、機械工
作上最も難しく高精度の工作機械と、熟練度の必要なハ
ブ本体加工が、単純かつ精度を必要としない構造とな
り、安価で効率の良い製作が可能となる。また、別部品
としたブラケットリテーナ17は汎用自動旋盤等で低価
格で加工が可能となり、必要以上の高精度が容易に得ら
れるので、信頼性向上と組立工数の減少を図ることがで
きる。
【0038】ブレード5に例えば遠心力などの衝撃波
(荷重)が働いた場合、ブラケットリテーナ17、軸受
15およびブレードブラケット13の荷重はハブ本体7
の内周面7Aで受けるが、前記ブラケットリテーナ17
を軽合金で製作することにより、軽合金が柔軟性を有し
ているから、ブラケットリテーナ17のフランジ部17
Fで固有振動数の低下、衝撃波の吸収等の効果を得て、
スラスト軸受15の摩耗が減少し、大幅に軸受15の寿
命を延ばすことができる。また、軽合金は軟質材である
ことから、軸受15は均一かつ平坦性の高い密着状態と
なり、非常に安定した取付け状態を得ることができる。
而して、軸受15の信頼性を大幅に向上させることがで
きる。
【0039】軽合金のブラケットリテーナ17を設ける
ことにより、大幅な重量低減に寄与し、羽根車駆動部の
主軸および軸受15への大幅な負荷低減となる。特に軽
合金のブラケットリテーナ17の部位は、ハブ本体7の
外周部に位置しかつ個数もブレード5と同一数と多数で
あるため、軽量化に伴うフライホイール効果の減少は非
常に大きな利点となり、駆動系に対する大幅な負荷低減
となる。
【0040】また、ハブ本体7のブレード取付け部は、
ハブ構造上厚肉となり、鋳造上引け巣の発生が高く、歩
留まりの低下を招いていたが、軽合金のブラケットリテ
ーナ17を設けることにより、要求される鋳肌の条件が
緩和されると同時に、荷重の均等配分による肉厚の低減
が可能となり、歩留まりの大幅な改善が得られる。
【0041】さらに、ハブ本体7は比較的腐食し易い鋳
鋼等が採用される。また、ブレード旋回用の軸受はハブ
本体開口部のブレード取付け部に位置し、外部の影響に
よるハブ開口部の腐食の影響を受け易く、シール、防錆
材等の特別な配慮が必要であったが、軸受15の取付け
部をハブ本体7より離し、耐食性の高い軽合金のブラケ
ットリテーナ17により保護することにより、軸受15
の耐食性が向上し、より苛酷な環境での運転が可能とな
る。
【0042】また、ブレード5の取り付け構造は、ネジ
11によるため構造が簡単となり、信頼性、コストダウ
ンが得られ、従来のボルト組付けに比べブレード根本部
61の形状に制約がなく、空力的最良形状に設計するこ
とができ、性能向上を図ることができる。
【0043】なお、ブレードブラケット13とブレード
5のゆるみ止めとしては、カウンタバランスメンバ23
と楔部材27であるテーパリング29のテーパ面63に
より、強力な楔効果が発揮され固着でき、確実なゆるみ
止めが得られる。また、楔部材27はカウンタバランス
部材19の取付固定を兼ねており、微妙なカウンタバラ
ンス角度の再調整が任意の角度で容易に確実にでき、据
付現場における制御方式の変更などにフレキシブルに対
応することが可能となる。
【0044】上記の説明および図1から明らかなよう
に、まず、ハブ本体(7)に形成した装着孔(7H)の
加工は単純かつ精度を必要としない円筒加工で済むか
ら、ハブ本体(7)に形成した装着孔(7H)に、下部
にフランジ部(17F)を備えたブラケットリテーナ
(17)をハブ本体(7)の下方より装着でき、しかも
ブラケットリテーナ(17)のフランジ部(17F)の
上面をハブ本体(7)の内周面に簡単かつ確実に当接で
きてハブ本体(7)にブラケットリテーナ(17)を締
結せしめることができる。
【0045】次に、ハブ本体(7)の装着孔(7H)
に、ブレード(5)の下部に形成したフランジ部(9
F)が外方から装着される。そして、フランジ部(9
F)の下部に形成した基部(9)の外周部に形成したね
じ(11)に、ブレードブラケット(13)の下部に備
えたフランジ部(13F)に軸受(15)を装着した状
態でブレードブラケット(13)の内周面を螺合せしめ
ると共に、ブレードブラケット(13)の外周面が、ブ
ラケットリテーナ(17)の内周面に装着されるから、
ブレードブラケット(17)とブレードブラケット(1
3)とは精度よく組付けることができる。
【0046】次いで、基部(9)の下方に延伸された最
下端部(9A)がブレードブラケット(13)のフラン
ジ部(13F)の下面より下方へ突出されているから、
カムフロア部材(21)を最下端部(9A)に簡単かつ
確実に微調整可能に係止せしめることができる。
【0047】したがって、ハブ本体(7)の装着孔(7
H)に、ブレード(5)、ブラケットリテーナ(1
7)、軸受(15)、ブレードブラケット(13)、お
よびカムフロア部材(21)全体を簡単かつ確実に、し
かも容易に組付けることができる。
【0048】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜の変更を行なうことにより、そ
の他の態様で実施し得るものである。
【0049】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明よ
り理解されるように、この請求項1の発明によれば、ハ
ブ本体(7)に形成した装着孔(7H)の加工は単純か
つ精度を必要としない円筒加工で済むから、ハブ本体
(7)に形成した装着孔(7H)に、下部にフランジ部
(17F)を備えたブラケットリテーナ(17)をハブ
本体(7)の下方より装着でき、しかもブラケットリテ
ーナ(17)のフランジ部(17F)の上面をハブ本体
(7)の内周面に簡単かつ確実に当接できてハブ本体
(7)にブラケットリテーナ(17)を締結せしめるこ
とができる。
【0050】また、ハブ本体(7)の装着孔(7H)
に、ブレード(5)の下部に形成したフランジ部(9
F)が外方から装着される。そして、フランジ部(9
F)の下部に形成した基部(9)の外周部に形成したね
じ(11)に、ブレードブラケット(13)の下部に備
えたフランジ部(13F)に軸受(15)を装着した状
態でブレードブラケット(13)の内周面を螺合せしめ
ると共に、ブレードブラケット(13)の外周面が、ブ
ラケットリテーナ(17)の内周面に装着されるから、
ブレードブラケット(17)とブレードブラケット(1
3)とは精度よく組付けることができる。
【0051】さらに、基部(9)の下方に延伸された最
下端部(9A)がブレードブラケット(13)のフラン
ジ部(13F)の下面より下方へ突出されているから、
カムフロア部材(21)を最下端部(9A)に簡単かつ
確実に微調整可能に係止せしめることができる。
【0052】而して、ハブ本体(7)の装着孔(7H)
に、ブレード(5)、ブラケットリテーナ(17)、軸
受(15)、ブレードブラケット(13)、およびカム
フロア部材(21)全体を簡単かつ確実に、しかも容易
に組付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る主要部を示し、図1は図4にお
けるI矢視部の拡大図である。
【図2】図1における平面図である。
【図3】図1における断面図である。
【図4】この発明を実施する一実施例の可変翼軸流ファ
ンを示し、図3における一部断面を含む正面図である。
【図5】図4におけるV矢視図である。
【図6】従来の可変翼ブレード旋回装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 可変翼軸流ファン 3 可変翼ブレード旋回装置 5 ブレード 7 ハブ本体 7H 装着孔 7A 内周面 9 基部 9F 上部フランジ部 13 ブレードブラケット 13F フランジ部 15 スラスト軸受 17 ブラケットリテーナ 17F フランジ部 19 カウンタバランス部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ本体(7)の円周に適宜な間隔で複
    数のブレード(5)を装着して設けると共に、この各ブ
    レード(5)を旋回せしめる旋回装置を備えてなる可変
    翼軸流ファンにおいて、前記ハブ本体(7)の円周に適
    宜な間隔で形成した装着孔(7H)に、この装着孔(7
    H)より大径のフランジ部(17F)を備えた中空円筒
    形状のブラケットリテーナ(17)を内方より装着せし
    めると共に、前記フランジ部(17F)の上面を前記ハ
    ブ本体(7)に形成した内周面(7A)に当接せしめた
    状態でハブ本体(7)にブラケットリテーナ(17)の
    フランジ部(17F)を締結せしめ、次に、ブレード
    (5)の下部に形成したフランジ部(9F)を外方より
    前記装着孔(7H)に装着せしめた状態において、中空
    円筒形状のブレードブラケット(13)の下部に備えた
    フランジ部(13F)の上面に軸受(15)を装着せし
    め、ブレードブラケット(13)の内周面を、前記フラ
    ンジ部(9F)の下部に形成したフランジ部(9F)よ
    り小径の基部(9)の外周部に形成したねじ(11)に
    螺合せしめると共に、ブラケットリテーナ(17)の内
    周面にブレードブラケット(13)の外周面を装着せし
    めて前記軸受(15)の上面をブラケットリテーナ(1
    7)のフランジ部(17F)における下面に当接せし
    め、次いで、前記基部(9)の下方へ延伸され、前記フ
    ランジ部(13F)の下面より下方へ突出した前記基部
    (9)より小径の最下端部(9A)にカムフロア部材
    (21)を係止せしめることを特徴とする可変翼軸流フ
    ァンの組付け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN107250554A (zh) * 2015-02-12 2017-10-13 巴鲁法蒂股份公司 用于冷却机器/车辆中的冷却剂的风扇的预组装叶片和设置有所述叶片的风扇

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