JP4016350B2 - 印刷性及びヒートシール性に優れた不織布シート - Google Patents
印刷性及びヒートシール性に優れた不織布シート Download PDFInfo
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Description
またポリアミド系の素材ではドレープ性、印刷性、ヒートシール性は諸条件の適性化により満足できるものが得られるが、耐候性が悪く、シートが黄変し、包装材の場合商品価値が著しく下がるという問題があった。従って全面的な印刷品のみにしか包装材として使用できず、さらに素材価格も非常に高価なものであるため、これも包装材等の分野で普及されるに至っていない。
本発明にかかる包装材は、ポリエステル系不織布よりなることが好ましい。ポリエステル系不織布を用いることにより、紙、編物、織物にない独特の風合いを備える包装材が得られ、加えて鮮明な染色性・印刷性を付与し、更にはリサイクルが可能とすることができるである。
固有粘度1.20〜1.80のポリブチレンテレフタレート(以下PBTと略す)又は、固有粘度0.8〜1.6のポリトリメチレンテレフタレートと、ポリエチレンテレフタレートにジオールを例えば30モル%共重合した融点が180℃の芳香族ポリエステル(PET共重合体)を混合しつつ真空乾燥して、少なくとも水分率を0.003重量%以下として紡糸に供することが推奨される。本発明での好ましい水分率は0.002重量%以下である。乾燥工程を省略して、紡糸段階でベントより水分を除去する場合は、押出機で溶融される直前及び直後に高真空で水分を除去する方法が推奨される。
なお、本発明における上記製造方法は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
5cm*20cmの短冊状にタテ及びヨコ方向別にサンプルを打ち抜き、テンシロン引張試験機を用いJIS L1906 5.3.1に準じ、5%伸長時にかかる張力をタテ、ヨコ方向N=5でそれぞれ測定し、それらの平均値をサンプルの目付で割って値を求めた。
平均5%伸長時強力が0.5N/5cm/gsm以下のものを○、より大きいものを×とした。
不織布巾方向に等間隔でダイヤルシックネスゲージ(測定部面積2.0cm2、荷重5KPa)で厚さ(mm)を測定し、その平均値を平均厚さとする。次に厚さを測定した位置を含む20cm*5cmの短冊を打ち抜き、質量(g)を秤量しその平均値を平均目付(g/m2)とする。嵩密度は(1)式で計算により求め0.5g/cm3以下のものを○、より大きいものを×とした。
嵩密度(g/cm3)=目付(g/m2)÷厚さ(mm)÷1000・・・(1)式
ヒートシール部分中央に横断するように5cm*20cmの短冊状にサンプルを打ち抜き、テンシロン引張試験機を用いJIS L1906 5.3.1に準じた方法で測定を行いN=3でシールが破断するときの強力を求め、その平均値を求め、30N/5cm以上のものを○、より小さいものを×とした。
JIS L-1906に準ずる
摩擦試験機II型(ガクシン型)を用いて測定し、20度*65%RHの標準状態において、100mmのつかみ間隔で試験片を100往復させてN=2で測定を行った。
評価は、染色堅牢度は4級以上のものを○、より低いものを×とした。
30cm×30cmの試料の3方をヒートシールにより袋状にし、中に5cm各の箱を入れて、 上部をリボンで縛り、意匠性の全体観察をおこなった。
○:内容物のシルエットがある程度映し出され、包装材及び内容物全体として形状を形成し、審 美性に富む。
△:内容物の突起部分等は映し出されるが、突起部分等がほぼ直線的に結ばれ、審美性が若干劣 る。
× :単に袋の一方をリボンで結んだようにしか見えず、内容物により、全体的な形状が変化す るものではなかった。
5cm×20cmの試料を屋外に60日暴露し、黄色の程度を下記基準で目視評価した。
○:目視では殆ど変化していなかった。
△:若干黄色味を帯びていた。
× :明らかに黄色味を帯び、商品価値は殆どないものであった。
テレフタル酸(以下TPAと略す)100部、エチレングリコ−ル(以下EGと略す)40部、ネオペンチルグリコール(以下NPGと略す)15部を少量の触媒と仕込み、常法にてエステル交換−重合後ペレタイズして、融点178℃、固有粘度0.780の芳香族共重合ポリエステルA(以下COPES−Aと略す)を得た。
TPA100部、1・4ブタンジオール(以下BGと略す)70部を少量の触媒と仕込み、常法にてエステル交換−重合後ペレタイズして、融点230℃、固有粘度1.205のポリブチレンテレフタレート(以下PBTと略す)を得た。
得られたエンボス加工スパンボンド不織布は融点226℃、吸熱開始温度189℃、繊維間の絡合はエンボスによるドットで構成されている。
さらに長繊維不織布にグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷機を用いて種々の印刷加工を行った。その結果エンボスマークの中まで印刷された意匠性の高い不織布シートを得た。
TPA100部、トリメチレングリコール(以下TGと略す)60部を少量の触媒と仕込み、常法にてエステル交換後、重合してペレット化し、融点221℃、固有粘度1.310のPTTを得た。
COPES−A10部、得られたPTT90部を乾燥後、紡糸温度255℃にて、実施例2で用いたスリット孔のノズルより、単孔吐出量0.25g/分で紡糸し、ノズル下50mmより20℃の空気を風速0.5m/秒にて冷却しつつ、ノズル下0.8mの点に設置したエジェクターで糸速4000m/分の速度で吸引させつつ引取り、ノズル下1.5m点で、45m/分の速度で移動している引取ネット面へ繊維束を開繊させつつ振り落とし積層した。ネット面に積層されたウェブは230℃のエンボスロールで線圧40kg/cmで部分熱圧着し長繊維不織布を得た。
得られた長繊維不織布に、融点221℃、吸熱開始温度182℃、繊維間の絡合はエンボスによるドットで構成されている。
さらに長繊維不織布にグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷機を用いて種々の印刷加工を行った。その結果エンボスマークの中まで印刷された意匠性の高い不織布シートを得た。
[参考例1〜4]
フィラメントとして芯にポリエチレンテレフタレート(以下PET)、鞘にPBTを体積比8:2で複合紡糸し、スパンボンド法不織性ウェブにした後、220℃のエンボスロールで線圧40kg/cmで部分熱圧着し、長繊維不織布を得た。
さらに長繊維不織布にグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷機を用いて種々の印刷加工を行った。その結果エンボスマークの中まで印刷された意匠性の高い不織布シートを得た。
固有粘度0.68のPETを用い、紡糸温度285℃にて、孔径0.35mmノズルより単孔吐出量2.5g/分、引取速度4800m/分にて紡糸し、エンボス加工をドット5mm間隔で240℃、線圧50kN/mで行った以外、実施例1と同様にして長繊維不織布を得た。
印刷加工においても実施例1と同様に加工を施した。
実施例1のPBTの代わりに、PETを芯、ポリエチレン(以下PE)を鞘にした芯鞘複合繊維を使用したスパンボンド法不織性ウェブを、115℃エンボスロールで線圧40kg/cmで部分熱圧着し、実施例1と同様な不織布と印刷加工を施した。
実施例1のPBTの代わりに、PPを使用してスパンボンド法不織性ウェブとし、190℃のエンボスロールで線圧40kg/cmで部分熱圧着し、ロール状に巻き取った。その後、実施例1と同様の印刷を施した。
実施例1のPBTの代わりに、ナイロン(以下NY)を使用してスパンボンド法不織性ウェブとし、215℃のエンボスロールで線圧40kg/cmで部分熱圧着し、ロール状に巻き取った。その後、実施例1と同様の印刷を施した。
Claims (2)
- ポリブチレンテレフタレート又はポリトリメチレンテレフタレートを主原料とし、非晶性ポリエステルを含むポリエステル不織布であって、平均5%伸長時強力が0.01〜0.8N/5cm/gsm、嵩密度が0.01〜0.5g/cm3、ヒートシール強力が30〜100N/5cm、染色堅牢度4級以上である不織布シートを用いた包装材料。
- ポリブチレンテレフタレート又はポリトリメチレンテレフタレートを主原料とし、非晶性ポリエステルを含むポリエステル不織布であって、平均5%伸長時強力が0.01〜0.8N/5cm/gsm、嵩密度が0.01〜0.5g/cm 3 、ヒートシール強力が30〜100N/5cm、染色堅牢度4級以上である不織布シートを用いたオムツ用バックシート。
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