JP4015771B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents
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- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の吸気装置に関わり、特に、樹脂製インテークマニホールドにＥＧＲガスを導入する場合の内燃機関の吸気装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、内燃機関の吸気装置にはアルミ製のインテークマニホールドが使用されていた。しかしながら内燃機関の軽量化を図るためにはインテークマニホールドを樹脂製とすることが望ましく樹脂製のインテークマニホールドも用いられている。一方、排気ガス中のＮＯx の量を低減するために排気ガスの一部を吸入系統に導入して再循環させるＥＧＲ（exhaust gas recirculation)が行われている。
【０００３】
樹脂製のインテークマニホールドは耐熱温度が低いことからＥＧＲを行う場合高温のＥＧＲガスを投入することができず、ＥＧＲガスの温度を低いものとしていた。しかしＥＧＲガスの温度が低いと、エンジンオイルを含んだブローバイガスとＥＧＲガスとが反応してできるガム質状の堆積物いわゆるデポジットによりパイプ内部が閉塞しやすいという問題があった。
【０００４】
特開平２−１４６２５１号公報に提案された内燃機関のインテークマニホールドは樹脂製インテークマニホールド本体にＥＧＲバルブ等の高温部品を耐熱性アダブタを介して取付けたものであるが、エンジンルーム内のレイアウトによっては耐熱性アダプタの断熱効果を充分に発揮することができず、樹脂製インテークマニホールドが耐熱温度以上になることもある。
【０００５】
特開平６−５０２２２号公報に提案された吸気管の補強板は、吸気管の取付け時の補強を行う補強板にＥＧＲパイプの遮熱板の機能を持たせたものであり、ＥＧＲパイプの経路近傍に設置された部品、例えばＥＧＲモジュレータ等の溶損を防止することを目的としているが、インテークマニホールドのＥＧＲガス導入部の耐熱については何ら触れられていない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは高温のＥＧＲガスを用いても樹脂製インテークマニホールドが耐熱温度以上になるのを防止できる内燃機関の吸気装置を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の内燃機関の吸気装置は、樹脂製インテークマニホールドにＥＧＲガスを導入する内燃機関の吸気装置において、前記樹脂製インテークマニホールドとデポジットが堆積しにくい高温のＥＧＲガスを導入するＥＧＲガス導入パイプとの間に金属製のＥＧＲガス導入ボディーを配置し、金属製のインテークマニホールドステーを前記ＥＧＲガス導入ボディーとエンジンの低温部の間に取付けたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例である内燃機関の吸気装置を図面を参照して説明する。図１は本発明の実施例である内燃機関の吸気装置を示す側面図、図２は同内燃機関の吸気装置を示す正面図である。図に示すインテークマニホールド１は合成樹脂により作られており、各分岐管がエンジン本体５に締着されており、図示していないスロットルバルブからの吸気をエンジンの各シリンダに供給する。ＥＧＲバルブ６で流量が制御されたＥＧＲガスはＥＧＲガス導入パイプ４および金属製のＥＧＲガス導入ボディー２を介してインテークマニホールド１に導かれる。
【０００９】
図２に詳しく示すようにインテークマニホールド１に締着されたＥＧＲガス導入ボディー２にはＥＧＲガス導入パイプ４が締着されＥＧＲガス導入路が形成されている。金属製のインテークマニホールドステー３はＥＧＲガス導入ボディー２とエンジン本体５の低温部とに締着されてインテークマニホールド１を支持する。尚、本実施例はインテークマニホールドステー３をシリンダーブロックに締着した例であるが、エンジン本体５の低温部であればクランクケース等に締着してもよい。
【００１０】
図２に示すインテークマニホールドステー３のａ、ｂ、ｃ点の温度は図４に示すようにＥＧＲガス導入ボディー２からエンジン本体５に近付くにつれて低くなっている。すなわち、インテークマニホールドステー３はエンジン本体５よりもＥＧＲガス導入ボディー２から受熱する温度が高いためＥＧＲガス導入ボディー２の放熱体になる。。
【００１１】
このように、ＥＧＲガスは高温のままインテークマニホールド１に導入されるためＥＧＲガス導入パイプ４内部にデポジットが堆積しにくい。しかも、ＥＧＲガス導入ボディー２はインテークマニホールドステー３に放熱されるためインテークマニホールド１が耐熱温度以上に加熱されることはない。
【００１２】
【発明の効果】
本発明の内燃機関の吸気装置によれば、ＥＧＲガス導入パイプに高温のＥＧＲガスを流すのでＥＧＲガス導入パイプ内部にデポジットが堆積しにくい。しかも樹脂製インテークマニホールドが耐熱温度以上に加熱されることを防止できる。また、インテークマニホールドの補強部材であるインテークマニホールドステーを利用しているので、追加部品が少なく製造コストが高くなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例である内燃機関の吸気装置を示す側面図である。
【図２】同内燃機関の吸気装置を示す正面図である。
【図３】同内燃機関の吸気装置を示す部分断面図である。
【図４】図２に示す各測定点の温度を示すグラフである。
【符号の説明】
１ インテークマニホールド
２ ＥＧＲガス導入ボディー
３ インテークマニホールドステー
４ ＥＧＲガス導入パイプ
５ エンジン本体
６ ＥＧＲバルブ
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の吸気装置に関わり、特に、樹脂製インテークマニホールドにＥＧＲガスを導入する場合の内燃機関の吸気装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、内燃機関の吸気装置にはアルミ製のインテークマニホールドが使用されていた。しかしながら内燃機関の軽量化を図るためにはインテークマニホールドを樹脂製とすることが望ましく樹脂製のインテークマニホールドも用いられている。一方、排気ガス中のＮＯx の量を低減するために排気ガスの一部を吸入系統に導入して再循環させるＥＧＲ（exhaust gas recirculation)が行われている。
【０００３】
樹脂製のインテークマニホールドは耐熱温度が低いことからＥＧＲを行う場合高温のＥＧＲガスを投入することができず、ＥＧＲガスの温度を低いものとしていた。しかしＥＧＲガスの温度が低いと、エンジンオイルを含んだブローバイガスとＥＧＲガスとが反応してできるガム質状の堆積物いわゆるデポジットによりパイプ内部が閉塞しやすいという問題があった。
【０００４】
特開平２−１４６２５１号公報に提案された内燃機関のインテークマニホールドは樹脂製インテークマニホールド本体にＥＧＲバルブ等の高温部品を耐熱性アダブタを介して取付けたものであるが、エンジンルーム内のレイアウトによっては耐熱性アダプタの断熱効果を充分に発揮することができず、樹脂製インテークマニホールドが耐熱温度以上になることもある。
【０００５】
特開平６−５０２２２号公報に提案された吸気管の補強板は、吸気管の取付け時の補強を行う補強板にＥＧＲパイプの遮熱板の機能を持たせたものであり、ＥＧＲパイプの経路近傍に設置された部品、例えばＥＧＲモジュレータ等の溶損を防止することを目的としているが、インテークマニホールドのＥＧＲガス導入部の耐熱については何ら触れられていない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは高温のＥＧＲガスを用いても樹脂製インテークマニホールドが耐熱温度以上になるのを防止できる内燃機関の吸気装置を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の内燃機関の吸気装置は、樹脂製インテークマニホールドにＥＧＲガスを導入する内燃機関の吸気装置において、前記樹脂製インテークマニホールドとデポジットが堆積しにくい高温のＥＧＲガスを導入するＥＧＲガス導入パイプとの間に金属製のＥＧＲガス導入ボディーを配置し、金属製のインテークマニホールドステーを前記ＥＧＲガス導入ボディーとエンジンの低温部の間に取付けたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例である内燃機関の吸気装置を図面を参照して説明する。図１は本発明の実施例である内燃機関の吸気装置を示す側面図、図２は同内燃機関の吸気装置を示す正面図である。図に示すインテークマニホールド１は合成樹脂により作られており、各分岐管がエンジン本体５に締着されており、図示していないスロットルバルブからの吸気をエンジンの各シリンダに供給する。ＥＧＲバルブ６で流量が制御されたＥＧＲガスはＥＧＲガス導入パイプ４および金属製のＥＧＲガス導入ボディー２を介してインテークマニホールド１に導かれる。
【０００９】
図２に詳しく示すようにインテークマニホールド１に締着されたＥＧＲガス導入ボディー２にはＥＧＲガス導入パイプ４が締着されＥＧＲガス導入路が形成されている。金属製のインテークマニホールドステー３はＥＧＲガス導入ボディー２とエンジン本体５の低温部とに締着されてインテークマニホールド１を支持する。尚、本実施例はインテークマニホールドステー３をシリンダーブロックに締着した例であるが、エンジン本体５の低温部であればクランクケース等に締着してもよい。
【００１０】
図２に示すインテークマニホールドステー３のａ、ｂ、ｃ点の温度は図４に示すようにＥＧＲガス導入ボディー２からエンジン本体５に近付くにつれて低くなっている。すなわち、インテークマニホールドステー３はエンジン本体５よりもＥＧＲガス導入ボディー２から受熱する温度が高いためＥＧＲガス導入ボディー２の放熱体になる。。
【００１１】
このように、ＥＧＲガスは高温のままインテークマニホールド１に導入されるためＥＧＲガス導入パイプ４内部にデポジットが堆積しにくい。しかも、ＥＧＲガス導入ボディー２はインテークマニホールドステー３に放熱されるためインテークマニホールド１が耐熱温度以上に加熱されることはない。
【００１２】
【発明の効果】
本発明の内燃機関の吸気装置によれば、ＥＧＲガス導入パイプに高温のＥＧＲガスを流すのでＥＧＲガス導入パイプ内部にデポジットが堆積しにくい。しかも樹脂製インテークマニホールドが耐熱温度以上に加熱されることを防止できる。また、インテークマニホールドの補強部材であるインテークマニホールドステーを利用しているので、追加部品が少なく製造コストが高くなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例である内燃機関の吸気装置を示す側面図である。
【図２】同内燃機関の吸気装置を示す正面図である。
【図３】同内燃機関の吸気装置を示す部分断面図である。
【図４】図２に示す各測定点の温度を示すグラフである。
【符号の説明】
１ インテークマニホールド
２ ＥＧＲガス導入ボディー
３ インテークマニホールドステー
４ ＥＧＲガス導入パイプ
５ エンジン本体
６ ＥＧＲバルブ
Claims (1)
- 樹脂製インテークマニホールドにＥＧＲガスを導入する内燃機関の吸気装置において、前記樹脂製インテークマニホールドとデポジットが堆積しにくい高温のＥＧＲガスを導入するＥＧＲガス導入パイプとの間に金属製のＥＧＲガス導入ボディーを配置し、金属製のインテークマニホールドステーを前記ＥＧＲガス導入ボディーとエンジンの低温部の間に取付けたことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1672399A JP4015771B2 (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | 内燃機関の吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1672399A JP4015771B2 (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | 内燃機関の吸気装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000213430A JP2000213430A (ja) | 2000-08-02 |
| JP4015771B2 true JP4015771B2 (ja) | 2007-11-28 |
Family
ID=11924196
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1672399A Expired - Fee Related JP4015771B2 (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | 内燃機関の吸気装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4015771B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10209167A1 (de) * | 2002-03-01 | 2003-09-11 | Daimler Chrysler Ag | Brennkraftmaschine für ein Kraftfahrzeug |
-
1999
- 1999-01-26 JP JP1672399A patent/JP4015771B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000213430A (ja) | 2000-08-02 |
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