JP4015393B2 - レーザ溶接用円筒体の位置決め治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザ溶接用円筒体の位置決め治具、特に、円筒体の端壁中央領域に存する取付孔に、その円筒体内に固定された部材の取付軸部が挿入されていて、その取付孔内周縁部分と取付軸部外周縁部分とを被溶接部としてレーザ溶接する場合に用いられる円筒体の位置決め治具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の位置決め治具としては、円筒体を立てた状態で保持すべく、その円筒体の一部を挿入する保持孔を持つ円筒形ホルダと、そのホルダの周壁に、円周上等間隔に配置されると共にその周壁を貫通するようにねじ込まれた複数の心出しボルトとを備えたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記治具によると、複数の心出しボルトの先端を円筒体外周面に押当てて心出しを行うため、その心出し作業に慣れと比較的多くの時間を要し、また円筒体を複数の心出しボルトの締付力により固定するため、そのボルト先端によって円筒体の外周面を傷付けるおそれがある、といった不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は円筒体の心出し作業を短時間で容易に行うことができ、また円筒体の傷発生を極力回避し得るようにした前記位置決め治具を提供することを目的とする。
【0005】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、円筒体の端壁中央領域に存する取付孔に、その円筒体内に固定された部材の取付軸部が挿入されていて、その取付孔内周縁部分と取付軸部外周縁部分とを被溶接部としてレーザ溶接する場合に用いられる円筒体の位置決め治具において、前記円筒体における前記被溶接部側の末端外周部を当接させる位置決めテーパ孔およびその位置決めテーパ孔に連なり、且つ前記被溶接部にレーザビームを照射するための溶接作業孔を有する第1支持部材と、前記位置決めテーパ孔への前記末端外周部の当接を保持すべく、前記円筒体を、前記位置決めテーパ孔に関する円錐軸線方向に押圧する第2支持部材とを有することを特徴とする。
【0006】
また請求項2の発明は、請求項1の前記特徴に加えて、前記第1支持部材および前記第2支持部材の前記円筒体との当接部はそれぞれ合成樹脂より構成されていることを特徴とする。
【0007】
また請求項3の発明は、請求項1又は2の前記特徴に加えて、前記第2支持部材は前記円筒体を挿入する保持孔と、前記円筒体を前記第1支持部材側へ押圧する押圧部材を有することを特徴とする。
【0008】
また請求項4の発明は、請求項3の前記特徴に加えて、前記押圧部材は、前記保持孔内を摺動する摺動体と、その摺動体を前記保持孔から押出す方向に付勢するばね部材とを有することを特徴とする。
【0009】
また請求項5の発明は、請求項1,2,3または4の何れか1項の前記特徴に加えて、前記第1支持部材は支持フレームの上部に固定され、一方、前記第2支持部材は前記支持 フレームの下部に枢支されていて、前記円筒体を受入れる傾斜位置と、前記円筒体を位置決めする鉛直位置との間を揺動自在であることを特徴とする。
【0010】
また請求項6の発明は、請求項4の前記特徴に加えて、前記第1支持部材は支持フレームの上部に固定され、一方、前記第2支持部材は前記支持フレームの下部に支持軸周りに枢支されていて、前記円筒体を受入れる傾斜位置と、前記円筒体を位置決めする鉛直位置との間を揺動自在であり、前記第2支持部材を前記傾斜位置又は前記鉛直位置に選択的に保持し得るストップ機構が前記支持フレームと前記第2支持部材との間に設けられ、そのストップ機構は、前記摺動体と一体に移動する軸部材と、前記支持フレームに設けられて前記軸部材を摺動可能に挿入させるスロットとを備え、そのスロットは、前記支持軸を中心とする円弧に沿って延びる円弧状部と、この円弧状部の一端より前記支持軸側に延びる長孔部とを有していて、前記第2支持部材が前記傾斜位置にあるときには前記軸部材が該円弧状部に、また同第2支持部材が前記鉛直位置にあるときには前記軸部材が該長孔部にそれぞれ位置するように配置されており、前記第2支持部材には、これが前記鉛直位置にあるときに前記スロットの前記長孔部と対応した位置に在って前記軸部材の該長孔部内での摺動を許容する長孔が形成され、前記ばね部材は、前記第2支持部材が前記傾斜位置にあるときは圧縮状態にあって前記軸部材を前記円弧状部の内周側内面に押圧し、また前記第2支持部材が前記鉛直位置にあるときには、前記傾斜位置にあるときの前記圧縮状態よりも伸長した圧縮状態にあって前記摺動体を前記押出す方向に付勢することを特徴とする。
【0011】
前記のように構成すると、第1支持部材の位置決めテーパ孔と第2支持部材の円錐軸線方向への押圧力とによる協働で円筒体の軸線をテーパ孔に関する円錐軸線に確実に合致させ、円筒体の位置決め作業を短時間で容易に行うことができる。また円筒体をその軸線方向両端部側から第1,第2支持部材により挟持するので、その円筒体の位置決め状態を確実に維持することができ、また円筒体の傷発生を極力回避することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1,2において、円筒型電気二重層キャパシタ1は、円筒体としての円筒状密閉容器2を有し、その密閉容器2内に電極巻回体3、2つの円盤状集電体4,5および電解液が収容されている。
【0013】
図3に示すように、電極巻回体3は、帯状正極6、帯状負極7およびそれらの一方、実施例では帯状正極6を挟む2つの帯状セパレータ8,9よりなる重合せ物を、帯状正極6の内側に在る一方の帯状セパレータ8が最も内側に位置するようにAl製巻心10を中心に渦巻状に巻回したものである。この場合、帯状正、負極6,7間に存する他方の帯状セパレータ9は、最外周の帯状負極7を覆うべく略一巻分だけ帯状負極7の終端より延出している。
【0014】
帯状正、負極6,7は、それぞれ帯状集電体11およびその帯状集電体11の両面に積層形成された一対の分極性電極12を有する。帯状正極6において、集電体11両面の長手方向一側縁部は電極不存在領域であって正極端子との接続部13として機能する。帯状負極7は帯状正極6とは点対称の関係にあり、その集電体11両面の長手方向他側縁部は電極不存在領域であって負極端子との接続部14として機能する。
【0015】
図1,2,4に示すように、密閉容器2はAl製有底筒形本体15と、その開口を閉鎖する蓋体16とよりなり、その蓋体16は次のように構成される。蓋体16はAl合金製短円筒体17を有し、その一端部が筒形本体15の開口に嵌合され、その一端部近傍外周面に存する環状突出部18が筒形本体15にレーザ溶接される。その環状突出部18の外径は筒形本体15のそれに等しい。また短円筒体17の一端部近傍内周面に存する環状突出部19に電気絶縁性樹脂製環状板20の外周溝21が嵌着され、またその環状板20の内周溝22にAl合金製筒状正極端子23の外周面に存する環状突出部24が嵌着されている。したがって、短円筒体17の、両環状突出部18,24を有する部分、環状板20および正極端子23は円筒体である密閉容器2の端壁25を形成する。
【0016】
図5にも示すように、一方のAl合金製円盤状集電体4において、その中心に在る取付軸部26が筒状正極端子23、したがって端壁25の中央領域に存する取付孔27に挿入されてレーザ溶接されている。また円盤部28は、放射状に配列されて下方に突出する複数のU形凹条29を有し、それら凹条29の底部に帯状正極6の接続部13が溶接されている。
【0017】
図6にも示すように、他方のAl合金製円盤状集電体5において、その中心に在る取付軸部30が図7にも示すように負極端子である筒形本体15の底壁、したがって、端壁32の中央領域に在る取付孔33に挿入されてレーザ溶接されている。また円盤部34は、放射状に配列されて上方へ突出する複数の逆U形凸条35を有し、その凸条35の稜線状部に帯状負極7の接続部14が溶接されている。両円盤状集電体4,5は密閉容器2内に固定された部材に該当する。
【0018】
実施例では両取付軸部26,30の先端部分の外径は等しく、またそれらの軸線は密閉容器2の軸線に合致している。筒形本体15の端壁32外面には、その取付孔33を囲む環状突出部36が存する。
【0019】
電解液は、負極側円盤状集電体5の取付軸部30に形成された注入孔37から密閉容器2内に注入され、その後、注入孔37は図示しないゴム栓により封鎖される。
【0020】
図8〜16に示す円筒体、したがって密閉容器2の位置決め治具38は、両取付孔27,33の内周縁部分と両取付軸部26,30の外周縁部分とを被溶接部W1 ,W2 としてレーザ溶接する場合に用いられる。
【0021】
図8,9,10,11に明示するように、円筒体位置決め治具38は四角形の支持フレーム39を有し、その支持フレーム39は左、右一対の側板40と、両側板40の上縁部間を連結する上板41と、両側板40の下縁部間を連結する下板42とよりなる。上板41には、合成樹脂よりなる環状第1支持部材43が雌雄ねじ部44を介して交換可能に固定され、また両側板40の下部には第2支持部材45が揺動自在に取付けられている。
【0022】
ここで、第1支持部材43側に密閉容器2の正極端子23が、また第2支持部材45側にその負極端子である端壁32がそれぞれ配置されるとする。第1支持部材43は位置決めテーパ孔46と、その上部小径端に連なる溶接作業孔47と、その下部大径端に連なる逃げ用テーパ孔48とを有する。位置決めテーパ孔46には、正極端子23側の被溶接部W1 近傍に存する、密閉容器2の末端外周部、つまり短円筒体17の末端外周部が当接するようになっている。この場合、第1支持部材43は合成樹脂製であるから、それに短円筒体17が当接してもその短円筒体17の傷発生を回避することができる。溶接作業孔47は被溶接部W1 にレーザビームを照射するために用いられる。逃げ用テーパ孔48は、短円筒体17の揺動時、それと第1支持部材43との干渉を避けるために設けられている。この場合、位置決めテーパ孔46のテーパ角度は密閉容器2の位置決め精度上30°に設定されている。
【0023】
第2支持部材45は位置決めテーパ孔46への前記末端外周部の当接を保持すべく、図11に示すように密閉容器2を、位置決めテーパ孔46に関する円錐軸線a方向に押圧する機能を持つもので、それのブロック状部材本体49が両側板40の下部に一対の支持軸50を介して揺動自在に支持されている。部材本体49に、密閉容器2の負極端子、つまり端壁32側を挿入する保持孔51が形成され、また密閉容器2を第1支持部材43側へ押圧する押圧部材52が設けられている。この場合、位置決めに当り密閉容器2が動き得るように、その容器2と保持孔51との間には所定の間隙が存する。押圧部材52は、保持孔51内を摺動する摺動体53と、その摺動体53を保持孔51から押出す方向に付勢するばね部材としての圧縮コイルばね54とを有する。
【0024】
摺動体53は合成樹脂より構成されており、負極端子、つまり端壁32の環状突出部36を受容する環状凹部55と、その凹部55の中心領域に存する小凹部56と、小凹部56の底壁57を挟んでその小凹部56と反対側に開口する段付凹部58と、底壁57に形成されたボルト挿通孔59とを有し、それら環状凹部55、小凹部56、ボルト挿通孔59および段付凹部58は同軸上にある。また密閉容器2の当接部である摺動体53を合成樹脂より構成することによって、その容器2の傷発生を極力回避することができる。
【0025】
部材本体49は、保持孔51の底壁60を挟んでその孔51と反対側に開口する小径孔61と、底壁60に形成されて保持孔51および小径孔61間を連通する連通孔62を有し、それら保持孔51、連通孔62および小径孔61は同軸上にある。小径孔61内を小径摺動体63が摺動するようになっており、また連通孔62に小径摺動体63と一体の軸部64が摺動自在に嵌合されている。その軸部64の先端側は、摺動体53の段付凹部58に挿入されてその先端部分が小径凹部分に嵌合されると共にボルト挿通孔59を通したボルト65をねじ込まれて摺動体53に連結されている。圧縮コイルばね54は軸部64に嵌められて、その一端側が段付凹部58の段付面に当接し、また他端側は保持孔51の底壁60に当接している。
【0026】
第2支持部材45は、図10,11に明示するように、密閉容器2を受入れる傾斜位置Aと、密閉容器2を位置決めする鉛直位置Bとの間を揺動するようになっており、その第2支持部材45を傾斜位置Aおよび鉛直位置Bに保持すべく、圧縮コイルばね54を構成要素とする、第2支持部材45のストップ機構66が支持フレーム39と第2支持部材45との間に次のように設けられている。
【0027】
即ち、図12,13にも示すように、部材本体49の下部に一端が小径孔61の内周面に、また他端が一方の側面にそれぞれ開口する長孔67と、一端が小径孔61の内周面に、また他端が他方の側面にそれぞれ開口する長孔67が同軸上に形成されている。両長孔67の長手方向両端側に存する半円形部分の軸線と両支持軸取付孔68の軸線とは相互に平行であって、1つの仮想平面内に含まれるようになっている。
【0028】
両側板40の下部に、面対称の関係を持つようにスロット69が形成されている。そのスロット69は、部材本体49が鉛直位置Bにあるときその長孔67と合致する長孔部70と、その長孔部70の下側半部からそれとほぼ同じ幅を以て、支持軸50を中心とする円弧に沿って延びる円弧状部71とよりなり、その円弧状部71の終端部分は、部材本体49が傾斜位置Aにあるとき長孔67の下側半部に合致する。
【0029】
小径摺動体63に、両長孔67に合致する取付孔72が形成され、その取付孔72に軸部材73が挿通されてその中間部が小径摺動体63に固定される。軸部材73の、小径摺動体63から突出する主たる部分は両長孔67に摺動自在に挿通され、また両端部分は両スロット69に摺動自在に挿入されている。
【0030】
第2支持部材45の傾斜位置Aでは両スロット69における円弧状部71の終端部分に軸部材73の両端部が係合し、摺動体53が保持孔51の開口端より最も後退した状態にあり、また圧縮コイルばね54が最も圧縮された状態にある。つまり、ストップ機構66は、圧縮コイルばね54の圧縮下にて、そのばね力により軸部材73を円弧状部71の内周側内面に押圧して第2支持部材45を傾斜位置Aに保持する。
【0031】
第2支持部材45の鉛直位置Bでは両スロット69における長孔部70の上側半部に軸部材73の両端部が係合し、摺動体53が保持孔51の開口端側へ前進した状態にあり、また圧縮コイルばね54が不完全に伸長した状態(即ち第2支持部材45が傾斜位置Aにあるときの圧縮コイルばね54の圧縮状態よりも伸長した圧縮状態)にある。つまり、ストップ機構66は、圧縮コイルばね54の不完全伸長下にて、そのばね力により軸部材73を長孔部70内面に押圧して第2支持部材45を鉛直位置Bに保持する。
【0032】
前記構成の位置決め治具38は、レーザ溶接用ノズルがレーザ照射位置に固定されることから、下板42の取付孔74を介して図示しない回転装置に取付けられる。
【0033】
密閉容器2の正極端子23側の被溶接部W1 にレーザ溶接を行う場合には、図10に示すように、傾斜位置Aにある第2支持部材45の保持孔51に密閉容器2の負極端子、つまり端壁32側を挿入して環状突出部36を摺動体53の環状凹部55に入れ、次いで密閉容器2と共に第2支持部材45を図10、時計方向に揺動させる。軸部材73がスロット69の長孔部70に入り込むと、図11に示すごとく、第2支持部材45が鉛直位置Bに至り、また圧縮コイルばね54の伸長により密閉容器2が押動されてその短円筒体17の末端外周部が位置決めテーパ孔46に当接し、これにより密閉容器2の位置決めがなされる。
【0034】
そこで、レーザ溶接用ノズル75を、その先端部分を溶接作業孔47内に位置させて固定し、被溶接部W1 にレーザビームを照射しつつ治具38を回転させてその円形の被溶接部W1 を溶接する。
【0035】
溶接終了後は密閉容器2を押下げて軸部材73の両端部を両スロット69の長孔部70の下側半部に当接し、次いで密閉容器2を図11反時計方向に揺動させて、第2支持部材45を傾斜位置Aに停止させ、その後密閉容器2を保持孔51より取出す。
【0036】
次に、図14〜16を参照して密閉容器2の負極端子、つまり端壁32側における被溶接部W2 のレーザ溶接について説明する。この場合、第1支持部材の位置決めテーパ孔に当接する密閉容器2の末端外周部は端壁32の外周部である。この外周部の直径D1 は、図14に示すように、正極端子23側の短円筒体17の外周部の直径D2 よりも大である。このような端壁32の外周部は、正極端子23側の被溶接部W1 に関する第1支持部材43の位置決めテーパ孔46に当接し得ないか、または当接したとしても、端壁32側の被溶接部W2 は正極端子23側の被溶接部W1 に一致せず、したがって良好なレーザ溶接を行うことができない。
【0037】
そのため端壁32側については図15、16に示すように専用の合成樹脂製第1支持部材76が、正極端子23側の溶接で用いられたもの43と交換される。この第1支持部材76の位置決めテーパ孔77は正極端子23側の溶接で用いられたものと、円錐直径は異なるが同一のテーパ角度を有し、また端壁32が位置決めにあるとき、被溶接部W2 とレーザ溶接用ノズル75との間の距離dは正極端子23側のそれと同一になる。78は溶接作業孔である。また第2支持部材45における摺動体53も、正極端子23側の短円筒体17を受容する凹部79と、環状突出部18を受ける開口端面80を持つ合成樹脂製摺動体81と交換される。溶接作業は正極端子23側の場合と同じである。
【0038】
なお、量産性向上の観点からは、1つの治具を正極端子側のレーザ溶接専用とし、もう1つの治具を負極端子側のレーザ溶接専用とするのがよい。
【0039】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、円筒体の心出し作業を短時間で容易に行うことができ、また円筒体の傷発生を極力回避し得るようにした位置決め治具を提供することができる。
【0040】
請求項2記載の発明によれば円筒体の当接部における傷の発生を回避することができる。
【0041】
請求項3、4記載の発明によれば、円筒体の倒れを防止して、その位置決め状態を確実に維持することができる。
【0042】
請求項5記載の発明によれば、円筒体の治具への装着および治具からの取出しを容易に行うことができる。
【0043】
請求項6記載の発明によれば、第2支持部材を傾斜位置および鉛直位置に保持するストップ機構をコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 円筒型電気二重層キャパシタの正面図である。
【図2】 図1の2−2線断面図である。
【図3】 電極巻回体の構造説明用要部破断斜視図である。
【図4】 図1の4矢視図である。
【図5】 正極側の円盤状集電体を上方から見た場合の斜視図である。
【図6】 負極側の円盤状集電体を下方から見た場合の斜視図である。
【図7】 図1の7矢視図である。
【図8】 位置決め用治具の斜視図である。
【図9】 図8の9矢視図である。
【図10】 位置決め前の密閉容器と位置決め治具との関係の第1例を示す縦断正面図である。
【図11】 位置決め後の密閉容器と位置決め治具との関係の第1例を示す縦断正面図である。
【図12】 第2支持部材の部材本体の正面図である。
【図13】 図12の13−13線断面図である。
【図14】 第1支持部材と密閉容器との関係を示す説明図である。
【図15】 位置決め前の密閉容器と位置決め治具との関係の第2例を示す縦断正面図である。
【図16】 位置決め後の密閉容器と位置決め治具との関係の第2例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
2……………円筒状密閉容器(円筒体)
4,5………円盤状集電体(部材)
25…………端壁
26…………取付軸部
27…………取付孔
30…………取付軸部
33…………取付孔
38…………位置決め治具
39…………支持フレーム
43…………第1支持部材
45…………第2支持部材
46…………位置決めテーパ孔
47…………溶接作業孔
51…………保持孔
52…………押圧部材
53…………摺動体(当接部)
54…………圧縮コイルばね(ばね部材)
66…………ストップ機構
77…………位置決めテーパ孔
78…………溶接作業孔
81…………摺動体(当接部)
a……………円錐軸線
A……………傾斜位置
B……………鉛直位置
W1 ,W2 …被溶接部
Claims (6)
- 円筒体(2)の端壁(25,32)中央領域に存する取付孔(27,33)に、その円筒体(2)内に固定された部材(4,5)の取付軸部(26,30)が挿入されていて、その取付孔(27,33)内周縁部分と取付軸部(26,30)外周縁部分とを被溶接部(W1 ,W2 )としてレーザ溶接する場合に用いられる円筒体の位置決め治具において、
前記円筒体(2)における前記被溶接部(W1 ,W2 )側の末端外周部を当接させる位置決めテーパ孔(46,77)およびその位置決めテーパ孔(46,77)に連なり、且つ前記被溶接部(W1 ,W2 )にレーザビームを照射するための溶接作業孔(47,78)を有する第1支持部材(43,76)と、前記位置決めテーパ孔(46,77)への前記末端外周部の当接を保持すべく、前記円筒体(2)を、前記位置決めテーパ孔(46,77)に関する円錐軸線(a)方向に押圧する第2支持部材(45)とを有することを特徴とするレーザ溶接用円筒体の位置決め治具。 - 前記第1支持部材(43,76)および前記第2支持部材(45)の前記円筒体(2)との当接部(53,81)はそれぞれ合成樹脂より構成されている、請求項1記載のレーザ溶接用円筒体の位置決め治具。
- 前記第2支持部材(45)は前記円筒体(2)を挿入する保持孔(51)と、前記円筒体(2)を前記第1支持部材(43,76)側へ押圧する押圧部材(52)を有する、請求項1または2記載のレーザ溶接用円筒体の位置決め治具。
- 前記押圧部材(52)は、前記保持孔(51)内を摺動する摺動体(53,81)と、その摺動体(53,81)を前記保持孔(51)から押出す方向に付勢するばね部材(54)とを有する、請求項3記載のレーザ溶接用円筒体の位置決め治具。
- 前記第1支持部材(43,76)は支持フレーム(39)の上部に固定され、一方、前記第2支持部材(45)は前記支持フレーム(39)の下部に枢支されていて、前記円筒体(2)を受入れる傾斜位置(A)と、前記円筒体(2)を位置決めする鉛直位置(B)との間を揺動自在である、請求項1,2,3または4の何れか1項に記載のレーザ溶接用円筒体の位置決め治具。
- 前記第1支持部材(43,76)は支持フレーム(39)の上部に固定され、一方、前記第2支持部材(45)は前記支持フレーム(39)の下部に支持軸(50)周りに枢支されていて、前記円筒体(2)を受入れる傾斜位置(A)と、前記円筒体(2)を位置決めする鉛直位置(B)との間を揺動自在であり、
前記第2支持部材(45)を前記傾斜位置(A)又は前記鉛直位置(B)に選択的に保持し得るストップ機構(66)が前記支持フレーム(39)と前記第2支持部材(45)との間に設けられ、
そのストップ機構(66)は、前記摺動体(53,81)と一体に移動する軸部材(73)と、前記支持フレーム(39)に設けられて前記軸部材(73)を摺動可能に挿入させるスロット(69)とを備え、
そのスロット(69)は、前記支持軸(50)を中心とする円弧に沿って延びる円弧状部(71)と、この円弧状部(71)の一端より前記支持軸(50)側に延びる長孔部(70)とを有していて、前記第2支持部材(45)が前記傾斜位置(A)にあるときには前記軸部材(73)が該円弧状部(71)に、また同第2支持部材(45)が前記鉛直位置(B)にあるときには前記軸部材(73)が該長孔部(70)にそれぞれ位置するように配置されており、
前記第2支持部材(45)には、これが前記鉛直位置(B)にあるときに前記スロット(69)の前記長孔部(70)と対応した位置に在って前記軸部材(73)の該長孔部(70)内での摺動を許容する長孔(67)が形成され、
前記ばね部材(54)は、前記第2支持部材(45)が前記傾斜位置(A)にあるときは圧縮状態にあって前記軸部材(73)を前記円弧状部(71)の内周側内面に押圧し、 また前記第2支持部材(45)が前記鉛直位置(B)にあるときには、前記傾斜位置(A)にあるときの前記圧縮状態よりも伸長した圧縮状態にあって前記摺動体(53,81)を前記押出す方向に付勢する、請求項4記載のレーザ溶接用円筒体の位置決め治具。
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