JPH08339817A - 非円形スパイラル電極体の電池 - Google Patents

非円形スパイラル電極体の電池

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JPH08339817A
JPH08339817A JP7144366A JP14436695A JPH08339817A JP H08339817 A JPH08339817 A JP H08339817A JP 7144366 A JP7144366 A JP 7144366A JP 14436695 A JP14436695 A JP 14436695A JP H08339817 A JPH08339817 A JP H08339817A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非円形スパイラル電極体の中心付近で、折曲
部のショートと絶縁不良を有効に防止する。 【構成】 電池はスパイラル電極を内蔵し、スパイラル
電極は、正極板2Aと負極板2Bとがセパレータ2Cを
介して非円形のスパイラル状に巻かれている。さらに、
電池は+−の極板は巻き始め位置がずれており、最も中
心に近い極板の折曲部には先巻極板3のみが位置する。
後巻極板4の巻き始め位置は、先巻極板3の最初の折曲
部よりも後退して位置している。先巻極板3の最初の折
曲部は、その外側に巻かれている先巻極板3に対向して
いる。 【効果】 最も小さい曲率半径で折曲される最初の折曲
部で、先巻極板がセパレータを損傷させたとしても、同
じ極板を対向させているため、非円形スパイラル電極体
の絶縁性は低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、+−の極板を非円形の
スパイラル状に巻いている電極群の電池に関する。
【0002】
【従来の技術】極板をスパイラル状に巻いた電極体を内
蔵する角形電池は、電極体を非円形のスパイラルとする
必要がある。非円形スパイラル電極体を製造する方法は
二つある。第1の方法は、+−の極板をセパレータで絶
縁しながら円形のスパイラル状に巻いた後、両側から押
圧して非円形に成形する方法である。第2の方法は、+
−の極板をセパレータで絶縁しながら非円形のスパイラ
ル状に巻く方法である。このようにして製造された非円
形スパイラル電極体の断面図を図1に示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1に示す構造の非円
形スパイラル電極体は、矢印Aで示す最初の折曲部で、
+−の極板をショートさせ、あるいは絶縁性を低下させ
る欠点がある。それは、最も中心に近い極板の最初の折
曲部で、極板が極めて小さい曲率半径で折曲されるから
である。小さい曲率半径で折曲される極板は、鋭いエッ
ジができてセパレータを損傷させる。セパレータを厚く
することは、この弊害を防止することに効果がある。た
だ、セパレータに厚いものを使用すると、電池の容量が
減少する欠点がある。外装缶の内部でセパレータの占め
る容積が大きくなって、極板の容積を減少させるからで
ある。セパレータの空隙率を少なくすることも、前記の
弊害を防止する効果がある。しかしながら、セパレータ
の空隙率を少なくすると、イオンの透過率が低下して電
池性能を低下させる。最初の折曲部の曲率半径を大きく
することも、前記の弊害を防止することに効果がある
が、この構造にするとスパイラル電極の中心に空隙がで
きることになって、電池容量を減少する。
【0004】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、非円形ス
パイラル電極体の最も中心に近い最初の折曲部のショー
トと絶縁不良を有効に防止できる非円形スパイラル電極
体の電池を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電池は、前述の
目的を達成するために下記の構成を備える。電池はスパ
イラル電極を内蔵し、スパイラル電極は、正極板2Aと
負極板2Bとがセパレータ2Cを介して非円形のスパイ
ラル状に巻かれている。さらに、本発明の電池は、+−
の極板は巻き始め位置がずれており、最も中心に近い極
板の折曲部には先巻極板3のみが位置する。後巻極板4
の巻き始め位置は、先巻極板3の最初の折曲部よりも後
退して位置している。先巻極板3の最初の折曲部は、そ
の外側に巻かれている先巻極板3に対向している。いい
かえると、先巻極板3の最初の折曲部は後巻極板4に対
向していない。
【0006】本明細書において先巻極板3とは、先にス
パイラル状に巻き始められる極板である。後巻極板4と
は、この先巻極板3に続いて後からスパイラル状に巻か
れる極板である。
【0007】
【作用】図3の断面図は、本発明の好ましい実施例の電
池に内蔵される非円形スパイラル電極体2を示す。この
図の非円形スパイラル電極体2は、従来の電極体と、矢
印Bで示す部分の構造が違う。矢印Bで示す、電極体の
最も中心に近い極板の折曲部は、先巻極板3のみがあっ
て後巻極板4はない。この折曲部において、先巻極板3
がセパレータ2Cを介して対向し、従来の電極体の矢印
Aで示すように、先巻極板3と後巻極板4とが対向しな
い。極板の折曲部で、先巻極板3と後巻極板4とが対向
していると、セパレータ2Cが損傷されると先巻極板3
と後巻極板4とがショートしたり、あるいは絶縁が悪く
なる。本発明の電池は、図1に示すように、先巻極板3
がセパレータ2Cを介して対向しているので、最も中心
に近い曲率半径の小さい折曲部で先巻極板3がセパレー
タ2Cを損傷させて互いに接触しても、+−の極板がシ
ョートしたり絶縁不良となることはない。同極の先巻極
板3が接触するからである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための電池を例示するものであって、本発
明は電池を下記のものに特定しない。
【0009】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0010】図2に示す電池は、非円形スパイラル電極
体を内蔵するリチウムイオン二次電池である。ただし、
本発明は電池をリチウムイオン二次電池に特定しない。
電池は、ニッケル−カドミウム電池やニッケル−水素電
池とすることもできる。これ等の図に示す電池は、密閉
形の角形電池である。電池は、アルミニウム、または、
アルミニウム合金の外装缶1に非円形スパイラル電極体
2を内蔵している。非円形スパイラル電極体2は、負極
板2Bを先巻極板3とし、正極板2Aを後巻極板4とし
ている。外装缶1を正極とするためである。ただ、図示
しないが、非円形スパイラル電極体は、正極板2Aを先
巻極板3とし、負極板2Bを後巻極板4とすることもで
きる。
【0011】外装缶1は、外側の寸法で高さを48m
m、幅を22mm、厚さを8.1mmとし、アルミニウ
ム製外装缶1の肉厚を0.5mmとした。ただ、本発明
は電池の外装缶1の形状、大きさ、材質、肉厚を特定し
ない。外装缶1は、鉄あるいは鉄合金製とすることもで
きる。
【0012】外装缶1は開口部を封口板5で気密に閉塞
している。封口板5は、外周を外装缶1の内面にレーザ
ー溶接等の方法で溶着して固定されている。封口板5は
上面に突出する負極端子6を有する。負極端子6は絶縁
パッキンで絶縁して封口板5に気密状態に固定されてい
る。負極端子6は、封口板5の下面に固定されている集
電端子に接続されている。集電端子と封口板5の間には
絶縁板が挟着され、絶縁板は集電端子を封口板5から絶
縁している。集電端子は図3に示す非円形スパイラル電
極体2の負極タブ7に接続されている。非円形スパイラ
ル電極体2の先巻極板3である負極板2Bは、負極タブ
7と集電端子とを介して負極端子に接続される。
【0013】非円形スパイラル電極体2は、正極板2A
である帯状の後巻極板4と、負極板2Bである先巻極板
3とをセパレータ2Cを介して積層して、図3の断面図
で示すように、非真円形の渦巻状に巻回したものであ
る。先巻極板3と後巻極板4とは帯状である。非円形ス
パイラル電極体2は、外装缶1に収納されて、最外周の
露出部を外装缶1に電気的に接触させている。非円形ス
パイラル電極体2は、最外周の露出部を後巻極板4であ
る正極板2Aとしている。したがって、外装缶1は正極
となる。非円形スパイラル電極体2の先巻極板3である
負極板2Bは、非円形スパイラル電極体2の中央部分で
集電タブを接続している。
【0014】正極板2Aである後巻極板4は下記のよう
にして製造される。 正極スラリーを作成する工程 正極活物質としてLiCoO2を85重量部、人造黒鉛
粉末を5重量部、カーボンブラック5重量部とを充分混
合した後、N−メチル−2−ピロリドンに溶かしたポリ
フッ化ビニリデン(PVdF)を固形分として5重量部
となるように加えて正極スラリーとする。
【0015】 正極スラリーを芯体に塗布する工程 正極スラリーを、長さ324mm、幅37.5mm、厚
さ20μmのアルミニウム箔である導電性の芯体の上に
両面塗布する。乾燥した後、ローラープレス機により圧
延する。なお、正極板2Aの片面は、芯体であるアルミ
箔の末端部から約50mmは正極スラリーを塗布しな
い、アルミニウム面の露出部とした。アルミニウム面の
露出部は、外装缶1の内面に電気的に接触される部分と
なる。これを110℃で3時間真空乾燥処理して、帯状
の正極板2Aを作製する。芯体にはアルミニウム箔以外
の金属板も使用できる。さらに、芯体の厚みは、10μ
m〜100μm、好ましくは15μm〜50μmとする
こともできる。
【0016】負極板2Bである先巻極板3は下記のよう
にして製造される。 負極スラリーを作成する工程 負極活物質として、粒子径5〜25μmの天然黒鉛粉末
95重量部(層間距離3.35オングストローム)、N
−メチル−2−ピロリドンに溶かしたPVdFを固形分
として5重量部となるように加え、負極スラリーとす
る。
【0017】 負極スラリーを芯体に塗布する工程 負極スラリーを、長さ320mm、幅39.5mm、厚
さ18μmの銅箔である導電性の芯体の上に両面塗布す
る。乾燥した後、ローラープレス機により圧延する。な
お、芯体である銅箔は、末端から約3mmまでは、負極
スラリーを塗布しない露出部分とした。この露出部分
に、ニッケル製の負極タブ(幅3mm)をスポット溶接
し、その後、110℃で3時間真空乾燥処理して、帯状
の負極板とした。芯体には銅箔以外の金属が使用でき
る。さらに、芯体の圧みは18μm以外とすることもで
きる。
【0018】正極板2Aである後巻極板4と、負極板2
Bである先巻極板3を使用して、図3の断面構造をして
いる非円形スパイラル電極体2を製作した。図3に示す
非円形スパイラル電極体2は、先巻極板3と後巻極板4
とは巻き始め位置がずれている。最も中心に近い極板の
折曲部には、先巻極板3である負極板2Bのみが位置す
る。後巻極板4である正極板2Aの巻き始め位置は、先
巻極板3の最初の折曲部よりも後退している。先巻極板
3である負極板2Bの最初の折曲部は、外周に巻かれて
いる負極板2Bに対向している。
【0019】図3に示す非円形スパイラル電極体2は、
下記のようにして製作できる。後巻極板4である正極板
2Aと、先巻極板3である負極板2Bを、セパレータ2
Cを介して円筒状に巻取りする。セパレータ2Cは、幅
を41.5mm、厚さを34μmとするポリエチレン製
の微多孔膜である。電極体の巻き終わり部分の表面に、
図1に示すように、ポリプロピレン製の接着テープ8を
付着して、巻き終わりを固定する。この時、後巻極板4
である正極板2Aの巻始めは、先巻極板3である負極板
2Bの巻始めに対して、約11mm遅らせて巻き取る。
先巻極板3の最初の折曲部に、後巻極板4が位置しない
ようにするためである。さらに、後巻極板4である正極
板2Aは、芯体のアルミニウム面露出部分を、電極体の
外周部に位置させる。アルミニウム面露出部分を外装缶
1に電気接続するためである。円筒状に巻かれた電極体
は、図3に示すように、電極体の断面を長円形とするよ
うにプレス機で押圧して成形する。プレスされる電極体
は、図3に示すように、最初の折曲部には先巻極板3の
みが位置し、後巻極板4である正極板2Aが位置しない
ようにする。この状態に押圧するには、円筒状に巻いた
電極体を、決められた位置で押圧して、このとき先巻極
板3である負極板2Bの折曲部が正極板2Aの巻始め方
向の曲部にかからないようにした。
【0020】比較のために、非円形スパイラル電極体2
の断面形状を図1とする以外、前記の実施例の電池と同
じようにして非円形スパイラル電極体を試作した。従来
例の非円形スパイラル電極体2は、最も中心に近い極板
の折曲部で、先巻極板3である負極板2Bと、後巻極板
4である正極板2Aの両方が対向するようにした。非円
形スパイラル電極体2がこの構造になるように、先巻極
板3である負極板2Bと、後巻極板4である正極板2A
とを巻き取るときに、後巻極板4である正極板2Aの巻
始めを、先巻極板3である負極板2Bの巻始めから約5
mm遅らせて巻いた。後巻極板4が先巻極板3から5m
mしか遅れていない円筒状の電極体を製作し、これを、
非円形に押圧して、最初の折曲部で先巻極板3である負
極板2Bと、後巻極板4である正極板2Aとがセパレー
タ2Cを介して対向するようにした。正極板2Aと負極
板2Bの巻き始め位置を変更する以外、同じ正極板2A
と負極板2Bとセパレータ2Cを使用して、非円形スパ
イラル電極体2を製作した。
【0021】以上のようにして製作した、非円形スパイ
ラル電極体の耐圧検査をした。耐圧検査は、非円形スパ
イラル電極体2を外装缶1に入れない状態で、また、正
極板2Aと負極板2Bとの間に電解液がない状態とし
て、正極板2Aと負極板2Bに500Vの直流を加え
て、漏れ電流を測定した。非円形スパイラル電極体2を
外装缶1に入れず、電解液を入れない状態で測定するの
は、正極板2Aと負極板2Bとが電気的にどのように状
態で電気接続されているかを測定するためである。正極
板2Aと負極板2Bの間に電解液があると、電解液を介
して電流が流れて絶縁性を測定できない。理想の非円形
スパイラル電極体2は、正極板2Aと負極板2Bの間に
電解液がない状態では、漏れ電流が0となる。
【0022】この条件で測定して、漏れ電極が5mA以
上の非円形スパイラル電極体を不良品とすると、本発明
の実施例の非円形スパイラル電極体は、不良率がわずか
に2%であった。最初の折曲部で正極板2Aと負極板2
Bとが対向する従来の非円形スパイラル電極体は、不良
率が10%となった。耐圧検査は、本発明の実施例と、
従来例にそれぞれ1000個の非円形スパイラル電極体
を試作して検査した。
【0023】以上のようにして製作された非円形スパイ
ラル電極体は、負極タブを封口体の集電端子にスポット
溶接した後、外装缶1に挿入して、電解液を注入し、封
口板5と外装缶1の境界をレーザー溶接し、封止してリ
チウムイオン二次電池となる。
【0024】以上の非円形スパイラル電極体2は、正極
板2Aと負極板2Bとセパレータ2Cとを積層状態で円
筒状に巻き、その後これを両側から押圧して非円形スパ
イラル状として製作している。この方法によらず、正極
板2Aと負極板2Bとをスパイラル状に巻くときに、非
円形スパイラル状として、非円形スパイラル電極体2を
製作することもできる。さらに、正極板2Aと負極板2
Bとセパレータ2Cとを巻いて楕円形の電極体とし、そ
の後、楕円形の電極体を長辺に平行な面で両側から押圧
して非円形スパイラル電極体2を製作することもでき
る。いずれの方法で製作された非円形スパイラル電極体
2も、最初の折曲部に正極板2Aと負極板2Bとが対向
する形状にすると、この部分で絶縁性が低下した。この
構造の非円形スパイラル電極体2は、極めて小さい曲率
半径で折曲される極板が、セパレータ2Cを損傷して絶
縁性を低下させるからである。しかしながら、最初の折
曲部で正極板2Aと負極板2Bとが対向しない構造とす
る本発明の電池に内蔵される非円形スパイラル電極体2
は、最初の小さい曲率半径で折曲される部分において
は、先巻極板3がセパレータ2Cを介して対向するの
で、絶縁性の低下を極限できる。
【0025】
【発明の効果】本発明の非円形スパイラル電極体の電池
は、非円形スパイラル電極体の正極板と負極板のショー
トや絶縁不良を著しく改善できる特長がある。それは、
本発明の電池の非円形スパイラル電極体が、最も小さい
曲率半径で折曲される最初の折曲部において、セパレー
タを介して先巻極板と後巻極板とを対向させることな
く、先巻極板のみを対向させるからである。曲率半径の
小さい最初の折曲部で、先巻極板がセパレータを損傷さ
せたとしても、非円形スパイラル電極体の極板の絶縁性
は低下しない。同じ極板を対向させているからである。
非円形スパイラル電極体は、極板を小さい曲率半径で折
曲するほど、セパレータを損傷させやすい。折曲された
極板のエッジが鋭くなって、セパレータを損傷させるか
らである。本発明の非円形スパイラル電極体の電池の、
非円形スパイラル電極体は、最もセパレータが損傷され
やすい最初の折曲部において、正極板と負極板の絶縁不
良が有効に防止される。このため、正極板と負極板の絶
縁不良に起因する不良率を極限して電池を高い歩留で多
量生産できる。とくに、本発明の電池は、このことを実
現するために、特別な部材を使用しない。後巻極板を巻
き始める位置をわずかにずらせるだけである。このた
め、正極板と負極板の絶縁性を改善する構造は、極めて
簡単である。したがって、電池の製造コストを高くする
ことなく、極板の絶縁不良を有効に防止できる特長があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の電池の非円形スパイラル電極体を示す
断面図
【図2】 本発明の実施例にかかる非円形スパイラル電
極体の電池を示す断面図
【図3】 図2に示す電池の非円形スパイラル電極を示
す断面図
【符号の説明】
1…外装缶 2…スパイラル電極体 2A…正極板
2B…負極板 2C…セパレータ 3…先巻極板 4…後巻極板 5…封口板 6…負極端子 7…負極タブ 8…接着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 英雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極板(2A)と負極板(2B)とがセパレータ
    (2C)を介して非円形のスパイラル状に巻かれているスパ
    イラル電極を内蔵する電池において、 +−の極板は巻き始め位置がずれており、最も中心に近
    い極板の折曲部には先巻極板(3)のみが位置し、後巻極
    板(4)の巻き始め位置は、先巻極板(3)の最初の折曲部よ
    りも後退して位置しており、先巻極板(3)の最初の折曲
    部は外周に巻かれている先巻極板(3)に対向してなるこ
    とを特徴とする非円形スパイラル電極体の電池。
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