JP4015085B2 - 車両用リヤサスペンション支持部構造の組立方法 - Google Patents

車両用リヤサスペンション支持部構造の組立方法 Download PDF

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本発明は、リヤサスペンションを取付けるボルトの締付けトルクのばらつきを少なくするとともにボルトの十分な締付け力を保つことができる車両のリヤサスペンション支持部構造に関するものである。
車両用リヤサスペンション支持部構造として、アウタ側パネルに所定の空間を形成してインナ側パネルを合わせることで所定の剛性を維持し、これらのインナ側パネル及びアウタ側パネルにカラー部材を介在させることで所定の空間を維持し、カラー部材にボルトを貫通させることでインナ側パネル及びアウタ側パネルにリヤサスペンションを支持させる構造が実用に供されている。
実用の車両用リヤサスペンション支持部構造は、インナ側パネル若しくはアウタ側パネルのどちらかにカラー部材を溶接などで取付けるようにすれば実用上十分であった。
このような車両用リヤサスペンション支持部構造として、サイドメンバアウタパネル(アウタ側パネル)にスチール製カラー(カラー部材)を取付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−99845号公報
図15は特許文献1の図2の再掲図であり、図16は特許文献1の図1の再掲図である。ただし、符合は同特許文献1の符号を流用した。
特許文献1の車両用リヤサスペンション支持部構造は、図15において、サイドメンバ1を、サイドメンバアウタパネル(アウタ側パネル)4、サイドメンバインナパネル5及びサイドメンバレインフォース(インナ側パネル)6から構成したものであって、サイドメンバアウタパネル4に段付きワッシャ11でスチール製カラー(カラー部材)8を取付け、サイドメンバレインフォース6にリテーナナット7を取付け、このリテーナナット7にボルト3をねじ込むことでサイドメンバ1に図16に示すサスペンションフレーム2を固定するものである。
しかし、特許文献1の車両用リヤサスペンション支持部構造では、スチール製カラー(カラー部材)とサイドメンバレインフォース(インナ側パネル)6との間に隙間が発生することがあり、ボルト3でサイドメンバ1にサスペンションフレーム2を取付けるときにボルト3に十分な締付け力(トルク)を発生させることができないことがあったり、ボルト3の締付け力にばらつきが発生するという問題があった。
また、特許文献1の車両用リヤサスペンション支持部構造では、スチール製カラー(カラー部材)8に倒れが生ずることもあり、組付けるときの精度管理に注意を払わなければならないという欠点があった。
すなわち、ボルトの締付け力が均一であるとともに十分な締付け力を発生させることができ、組付けを容易にすることができる車両用リヤサスペンション支持部構造が望まれる。
本発明は、締付け力(トルク)を発生させることができない点又は締付け力にばらつきが発生する点を解決し、ボルトの締付け力が均一であるとともに十分な締付け力を発生させることができる車両用リヤサスペンション支持部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、アンダボデーに取付けることでリヤサスペンションを支持する支持ブラケットと、この支持ブラケットに所定の距離を確保して取付けることでの剛性を向上させる補強板と、これらの補強板及び支持ブラケットに介在させることでリヤサスペンションを取付けるボルトを貫通させるカラー部材と、を備える車両用リヤサスペンション支持部構造の組立方法において、カラー部材の一端を支持ブラケットにプロジェクション溶接し、カラー部材の他端を補強板の孔から貫通させて補強板から突出させ、所定の距離を確保して支持ブラケットに補強板をプロジェクション溶接し、カラー部材の中間を補強板の貫通孔の廻りに溶接したことを特徴とする。
例えば、リヤサスペンションを支持する支持ブラケットに所定の距離(空間)を確保して補強板を取付け、これらの補強板及び支持ブラケットにカラー部材を介在させ、このカラー部材にボルトを貫通させ、このボルトでリヤサスペンションを取付けるときに、補強板及び支持ブラケットに隙間を発生させたり、デフォーム(変形)を発生させたりすることなくカラー部材を組付けることは、ボルトに十分な締付け力(トルク)を発生させることができるので好ましいことである。
そこで、カラー部材の一端を支持ブラケットにプロジェクション溶接し、カラー部材の他端を補強板の孔から貫通させて補強板から突出させ、所定の距離を確保して支持ブラケットに補強板をプロジェクション溶接し、カラー部材の中間を補強板の貫通孔の廻りに溶接した。
すなわち、カラー部材の一端を支持ブラケットにプロジェクション溶接し、カラー部材の他端を補強板の孔から貫通させて補強板から突出させ、所定の距離を確保して支持ブラケットに補強板をプロジェクション溶接し、カラー部材の中間を補強板の貫通孔の廻りに溶接することで、補強板に隙間を発生させたり、デフォーム(変形)を発生させたりすることなくカラー部材を組付けるようにする。
請求項1に係る発明では、カラー部材の一端を支持ブラケットにプロジェクション溶接し、カラー部材の他端を補強板の孔から貫通させて補強板から突出させ、所定の距離を確保して支持ブラケットに補強板をプロジェクション溶接し、カラー部材の中間を補強板の貫通孔の廻りに溶接することで、補強板に隙間を発生させたり、デフォーム(変形)を発生させたりすることなくカラー部材を組付けることができる。この結果、リヤサスペンションを支持ブラケットに支持するときに、ボルトに十分な締付け力を発生させることができるとともに、ボルトの締付け力を均一にすることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る構造を採用した車両の斜視図であり、10は車両、11は車体、12はアンダボデー、13はフロントバンパ、14はフロントグリル、15は前照灯、16はボンネット、17はフロントフェンダ、18は前輪、19はドアミラー、21はルーフ、22は前ドア、23は後ドア、24は後輪、25はリヤバンパ、26はステアリング、である。
車両のスペアタイヤ取付構造30は、後述するように、車体フロア31にスペアタイヤ32を取付けるための構造であり、構成部材の溶接箇所の削減を図ることができるとともに車体重量の低減を図ることができる構造であり、車両用リヤサスペンション支持部構造60は、アンダボデー12にリヤサスペンション63を取付けるときに、ボルト締付け力が均一であるとともに十分なボルト締付け力を発生させることができる構造である。
図2は図1の2−2線断面図であり、車両のスペアタイヤ取付構造30は、車体フロア31に形成することでスペアタイヤ32を収納する凹部33と、この凹部33の下面に付設した補強プレート34と、この補強プレート34の下に鍔部35を当てるとともに補強プレート34に胴部36を貫通させる鍔付きナット37と、この鍔付きナット37にねじ込むことでスペアタイヤ32を車体フロア31にホルダ38を介して取付ける取付けねじ39と、車体フロア31の下部に渡すことで車体フロア31を補強するとともに鍔付きナット37及び補強プレート34を一括して覆うクロスメンバ41と、からなる。
車体フロア31は、後部の剛性を向上させるボトムパネル42を備え、凹部33は、鍔付きナット37の胴部36を貫通させるための貫通孔43を備える。
補強プレート34は、鍔付きナット37の胴部36を貫通させるためのプレート貫通孔44と、補強プレート34自体の剛性を向上させるビード45とを形成した。
ホルダ38は、取付け取付けねじ39を貫通させるねじ貫通孔46と、スペアタイヤ32を押える押え部47とを備える。
図3は本発明に係る車両のスペアタイヤ取付構造の平面図であり、車両のスペアタイヤ取付構造30は、車体フロア31にスペアタイヤ32を取付けることのできる車両10(図1参照)のスペアタイヤ取付け構造において、車体フロア31の下面に付設した補強プレート34と、この補強プレート34の下に鍔部35(図2参照)を当てるとともに補強プレート34に胴部36を貫通させる鍔付きナット37と、この鍔付きナット37にねじ込むことでスペアタイヤ32を車体フロア31に取付ける取付けねじ39と、車体フロア31の下部に渡すことで車体フロア31を補強するとともに鍔付きナット37及び補強プレート34を一括して覆うクロスメンバ41と、から構成したものであると言える。
なお、クロスメンバ41は、アンダボデー12(図1参照)の左右のリヤロアフレーム61,61に両端を支持させた部材であることを示す。
例えば、ブラケットなどの溶接箇所の削減をすることができれば、溶接作業時間の低減を図る上で好都合であり、ブラケットなどの板厚を減らすことができるとすれば、車体重量の低減を図ることができるので好ましいことである。
そこで、車体フロア31の下面に補強プレート34を付設し、この補強プレート34の下に鍔付きナット37の鍔部35(図2参照)を当てるとともに補強プレート34に鍔付きナット37の胴部36を貫通させることで、鍔付きナット37に取付けねじ39をねじ込み、スペアタイヤ32を車体フロア31に取付けるときに、車体フロア31に補強プレート34を食いつかせるとともに、補強プレート34に鍔付きナット37の鍔部35を食いつかせるようにすることができる。
この結果、車体フロア31に対する補強プレート34の溶接箇所や補強プレート34に対する鍔付きナット37の溶接箇所を少なくすることができる。
また、車体フロア31の下部に車体フロア31を補強するとともに鍔付きナット37及び補強プレート34を一括して覆うクロスメンバ41を渡すことで、鍔付きナット37及び補強プレート34廻りの剛性を向上させるとともに、例えば、鍔付きナット37及び補強プレート34を一括して覆うホルダなどを省略することができる。この結果、車体重量の低減を図ることができる。
車両のスペアタイヤ取付構造30は、補強プレート34に、剛性の向上を図るためのビード45を形成したものとも言える。
補強プレート34に、剛性の向上を図るためのビード45を形成することで、補強プレート34の板厚を薄くすることができる。
図4(a)〜(c)は本発明に係る車両のスペアタイヤ取付構造の作用説明図であり、(a)は比較例1の車両のスペアタイヤ取付構造200を示し、(b)は比較例2の車両のスペアタイヤ取付構造210を示し、(c)は実施例の車両のスペアタイヤ取付構造30を示す。
(a)において、車両のスペアタイヤ取付構造200は、車体フロア201の上面にブラケット202を溶接し、このブラケット202の下面にナット203を溶接した構造であり、ブラケット202に取付けねじ204を締め込み、スペアタイヤ(不図示)を車体フロア201に押えるときに、矢印a1,a1で示すように車体フロア201からブラケット202を剥がす方向の力が作用する。従って、ブラケット202の剛性を増すために板厚を厚く変更したり、ブラケット202の溶接箇所を増やすことが要求される。これでは、車体重量の低減を図ることができない。
(b)において、車両のスペアタイヤ取付構造210は、ナット213をブラケット212に溶接し、このブラケット212をホルダ215に溶接し、このホルダ215を車体フロア211の下面から溶接した構造であり、ブラケット212に取付けねじ214を締め込み、スペアタイヤ(不図示)を車体フロア211に押えるときに、矢印a2,a2の如くブラケット212でナット213を受け、車体フロア211でブラケット212及びホルダ215を受けるので直接的に溶接部分を剥がす力は作用することはない。
しかし、車両のスペアタイヤ取付構造210では、ナット213が車体フロア211の下方に位置させたので、ナット213に取付けねじ214をねじ込むときの作業性が悪い。
(c)において、車両のスペアタイヤ取付構造30は、車体フロア31の下面に補強プレート34を付設し、この補強プレート34の下に鍔付きナット37の鍔部35を当てるとともに補強プレート34に鍔付きナット37の胴部36を貫通させることで、鍔付きナット37に取付けねじ39をねじ込み、スペアタイヤ32(図2参照)を車体フロア31に取付けるときに、車体フロア31に補強プレート34を矢印a3,a3の如く食いつかせるとともに、補強プレート34に鍔付きナット37の鍔部35を食いつかせるようにすることができる。
この結果、車体フロア31に対する補強プレート34の溶接箇所や補強プレート34に対する鍔付きナット37の溶接箇所を少なくすることができ、補強プレート34に板厚を薄くすることができる。
また、車体フロア31から鍔付きナット37の先端を突出させたので、鍔付きナット37に取付けねじ39をねじ込むときの作業性がよい。すなわち、取付けねじ39をナットにねじ込むときの視認性の向上を図ることができる。
次に、車両用リヤサスペンション支持部構造60を説明する。
図5は本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造の分解図であり、車両用リヤサスペンション支持部構造60は、アンダボデー12のリヤロアフレーム61にサスペンション支持部62を設け、これらのサスペンション支持部62にリヤサスペンション63をスイング可能に支持するための構造である。
リヤサスペンション63は、サスペンションフレーム64と、このサスペンションフレーム64に取付ける左右のクッションアブソーバ65,65と、サスペンションフレーム64に支持させる左右のコイルばね66,66と、を主要構成とするフルトレーリング式のサスペンションである。
図6は本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造のサスペンションフレームの平面図であり、サスペンションフレーム64は、左右のトレーリングアーム67,67と、これらの左右のトレーリングアーム67,67に渡したクロスビーム68と、左右のトレーリングアーム67,67にそれぞれ設けることで後輪18,18(図1参照)を支持するナックル69,69と、からなる。
トレーリングアーム67は、サスペンション支持部62(図5参照)にスイング自在に取付けるブッシュアッセンブリ71と、クッションアブソーバ65を取付ける取付け部72と、コイルばね66を受けるコイルばね受け部73と、ブッシュアッセンブリ71を取付けるホルダ部74,74(下側の74は不図示)と、からなる。
図7は本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造のブッシュアッセンブリの側面図であり、図8は本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造のブッシュアッセンブリの平面断面図である。
図7において、ブッシュアッセンブリ71は、インナパイプ75と、このインナパイプに一体的に取付けたゴムブッシュ76と、このゴムブッシュの外側に一体的に取付けたアウタケース77と、からなる。
なお、図8に示すように、インナパイプ75、ゴムブッシュ76及びアウタケース77は、ゴムブッシュ76をインナパイプ75及びアウタケース77に焼付けることで、一体的に形成するものである。
また、ブッシュアッセンブリ71は、トレーリングアーム67のホルダ部74,74にアウタケース77を溶接したものである。
図9は図5の9−9線断面図であり、車両用リヤサスペンション支持部構造60を示す。
サスペンション支持部62は、サイドボデー81を構成するアウタパネル82と、サイドボデー81を構成するインナパネル83と、L字補強材84を介してインナパネル83に取付けたナット85と、インナパネル83の内側に取付けたリヤロアフレーム61と、このリヤロアフレーム61の端部を挟むようにインナパネル83に取付けたインナ補強材87と、リヤロアフレーム61にとりつけることでトレーリングアーム67を支持する支持ブラケット88と、この支持ブラケット88に所定の距離(空間)S1を確保して取付けることでの剛性を向上させる補強板(補強プレート)89と、これらの補強板89及び支持ブラケット88に介在させることでトレーリングアーム67を取付けるボルト91を貫通させるカラー部材92と、から構成する。
インナパネル83はボルト91を貫通させる孔93を備え、L字補強材84はボルト91を貫通させる孔94を備え、インナ補強材87はボルト91を貫通させる孔95を備え、補強板89はカラー部材92を貫通させる貫通孔96を備える。
支持ブラケット88は、補強板89に対して所定の距離S1を確保するための凹部97と、ボルト91を貫通させる孔98とを形成したものである。
カラー部材92は、一端を支持ブラケット88に溶接し、他端を補強板89から突出させ、中間を補強板89に溶接した。
図10(a)〜(d)は本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造の組立手順を示す説明図である。
(a)において、支持ブラケット88、カラー部材92及び補強板89を用意する。
(b)において、支持ブラケット88の孔98の中心にカラー部材92を合わせ、支持ブラケット88にカラー部材92をプロジェクション溶接する。
(c)において、カラー部材92に補強板89の孔98を貫通させるとともに、所定の距離S1を確保して支持ブラケット88に補強板89をプロジェクション溶接する。
(d)において、補強板89の貫通孔96の廻りにカラー部材92を溶接する。この結果、支持プレート88、カラー部材92及び補強板89の3部品に無理な力をかけることなく結合することができる。
図11は本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造の作用説明図であり、(a)は比較例の車両用リヤサスペンション支持部構造230を示し、(b)は実施例の車両用リヤサスペンション支持部構造60を示す。
(a)において、車両用リヤサスペンション支持部構造230は、支持ブラケット231にカラー部材232を溶接し、このカラー部材232に補強板(補強プレート)233の孔234の中心を合わせて支持ブラケット231に補強板233を溶接したものである。
従って、支持ブラケット231の凹部235の深さのばらつきとカラー部材232の高さのばらつきによっては、カラー部材232と補強板233との間に隙間T1が発生することがある。この隙間T1が発生するとボルト236の締付け力が不十分であったり、ボルト236の締付け力にばらつきがでることがあり、好ましいことではない。
(b)において、車両用リヤサスペンション支持部構造60は、アンダボデー12に取付けることでリヤサスペンション63を支持する支持ブラケット88と、この支持ブラケット88に所定の距離(空間)S1を確保して取付けることでの剛性を向上させる補強板89と、これらの補強板89及び支持ブラケット88に介在させることでリヤサスペンション63の取付けるボルト91を貫通させるカラー部材92と、を備える車両用リヤサスペンション支持部構造において、カラー部材92の一端を支持ブラケット88に溶接し、カラー部材92の他端を補強板89から突出させ、カラー部材92の中間を補強板89に溶接したものと言える。
例えば、リヤサスペンションを支持する支持ブラケットに所定の距離(空間)を確保して補強板を取付け、これらの補強板及び支持ブラケットにカラー部材を介在させ、このカラー部材にボルトを貫通させ、このボルトでリヤサスペンションを取付けるときに、補強板及び支持ブラケットに隙間を発生させたり、デフォーム(変形)を発生させたりすることなくカラー部材を組付けることは、ボルトに十分な締付け力(トルク)を発生させることができるので好ましいことである。
そこで、カラー部材92の一端を支持ブラケット88に溶接し、カラー部材92の他端を補強板89から突出させ、カラー部材92の中間を補強板89に溶接することで、補強板89に隙間を発生させたり、デフォーム(変形)を発生させたりすることなくカラー部材92を組付けることができる。この結果、リヤサスペンション63を支持ブラケット88に支持するときに、ボルト91に十分な締付け力を発生させることができるとともに、ボルト91の締付け力を均一にすることができる。
さらに、支持ブラケット88や補強板89廻りの錆やきしみ音の発生を防止することができる。
図12は本発明に係る別実施の形態の車両用リヤサスペンション支持部構造の分解斜視図であり、車両用リヤサスペンション支持部構造110は、アンダボデー120のリヤロアフレーム111にサスペンション支持部112を設け、これらのサスペンション支持部112にリヤサスペンション113のトレーリングアームホルダ114を支持するための構造である。
トレーリングアームホルダ114は、リヤサスペンション113のトレーリングアーム125をスイング可能に取付けた部材であり、サスペンション支持部112にボルト115,115で固定する部材である。
図13は本発明に係る別実施の形態の車両用リヤサスペンション支持部構造の断面図であり、サスペンション支持部112は、アンダボデー120のリヤロアフレーム111と、このリヤロアフレーム111に所定の距離(空間)S2を確保して取付けることでトレーリングアームホルダ114を支持する支持フレーム116と、これらのリヤロアフレーム111及び支持フレーム116に介在させることでボルト115,115(一方の115は不図示)をねじ込むナット部材117,117と、からなる。
リヤロアフレーム111は、ナット部材117,117を貫通させる貫通孔118,118を備える。
支持フレーム116は、リヤロアフレーム111に対して所定の距離S2を確保するための凹部119,119と、ボルト115を貫通させる孔121,121を備える。
ナット部材117は、一端に形成したフランジ部122を支持フレーム116に溶接し、他端をリヤロアフレーム111から突出させ、中間をリヤロアフレーム111に溶接したものである。なお、124,124はトレーリングアームホルダ114のボルト貫通孔である。
図14は(a),(b)本発明に係る別実施の形態の車両用リヤサスペンション支持部構造の作用説明図である。なお、(a)は比較例の車両用リヤサスペンション支持部構造240を示し、(b)は実施例の車両用リヤサスペンション支持部構造110を示す。
(a)において、車両用リヤサスペンション支持部構造240は、アンダボデー250のリヤロアフレーム241にナット部材247,247を溶接し、これらのナット部材247,247に支持フレーム246の孔248,248を合わせ、リヤロアフレーム241に支持フレーム246を溶接したものである。
従って、支持フレーム246の凹部249,249の深さのばらつきとナット部材247,247の設定高さのばらつきによっては、ナット部材247,247と支持フレーム246との間に隙間T2が発生することがある。隙間T2が発生するとトレーリングアームホルダ244をボルト245で取付けるときに、ボルト245の締付け力が不十分であったり、ボルト245の締付け力にばらつきがでることがあり、好ましいことではない。
(b)において、車両用リヤサスペンション支持部構造110は、アンダボデー120と、このアンダボデー120に所定の距離(空間)S2を確保して取付けることでリヤサスペンション113(図12参照)を支持する支持フレーム116と、これらのアンダボデー120及び支持フレーム116に介在させることでリヤサスペンション113を取付けるボルト115をねじ込むナット部材117と、を備える車両のリヤサスペンション支持部構造において、ナット部材117の一端を支持フレーム116に溶接し、ナット部材117の他端をアンダボデー120から突出させ、ナット部材117の中間をアンダボデー120に溶接したものと言える。
例えば、アンダボデーに所定の距離(空間)を確保して支持ブラケットを取付け、これらのアンダボデー及び支持ブラケットにナット部材を介在させ、このナット部材にボルトを貫通させ、このボルトでアンダボデー及び支持ブラケットにリヤサスペンションを取付けるときに、アンダボデー及び支持ブラケットに隙間を発生させたり、デフォーム(変形)を発生させたりすることなくナット部材を組付けることは、ボルトに十分な締付け力(トルク)を発生させることができるので好ましいことである。
そこで、ナット部材117の一端を支持フレーム116に溶接し、ナット部材117の他端をアンダボデー120(リヤロアフレーム111)から突出させ、ナット部材117の中間をアンダボデー120に溶接した。
すなわち、ナット部材117の一端を支持フレーム116に溶接し、ナット部材117の他端をアンダボデー120のから突出させ、ナット部材117の中間をアンダボデー120に溶接することで、アンダボデー120(リヤロアフレーム111)に隙間を発生させたり、デフォーム(変形)を発生させたりすることなくナット部材117を組付けることができる。
また、車両用リヤサスペンション支持部構造110は、ナット部材117の一端に支持フレーム116に溶接するためのフランジ部122を備えた。
ナット部材117の一端に支持フレーム116に溶接するためのフランジ部122を備えることで、支持フレーム116に対するナット部材117の倒れの防止を図ることができる。
尚、本発明車両のスペアタイヤ取付構造30は、図2に示すように、スペアタイヤ32を車体フロア31にホルダ38を介して取付ける取付けねじ39で止めたが、これに限るものではなく、ボルトの頭で若しくはボルトに回転自在に取付けたワッシャで直接的にスペアタイヤを止めるものであってもよい。
であってもよい。
また、本発明車両用リヤサスペンション支持部構造60は、図9に示すように、リヤロアフレーム61(アンダボデー12)に支持ブラケット88を取付けたが、これに限るものではなく、リヤロアフレームは任意の車体側のフレームであってもよい。
本発明車両用リヤサスペンション支持部構造110は、図12に示すように、リヤロアフレーム111(アンダボデー120)に支持フレーム116を取付けたが、これに限るものではなく、リヤロアフレームは任意の車体側のフレームであってもよい。
本発明車両用リヤサスペンション支持部構造は、フルトレーリング式のサスペンションなどの比較的シンプルな構成のリヤサスペンションを用いる車両に採用するのに好適である。
本発明に係る構造を採用した車両の斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明に係る車両のスペアタイヤ取付構造の平面図である。 本発明に係る車両のスペアタイヤ取付構造の作用説明図である。 本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造の分解図である。 本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造のサスペンションフレームの平面図である。 本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造のブッシュアッセンブリの側面図であり、である。 本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造のブッシュアッセンブリの平面断面図である。 図5の9−9線断面図である。 本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造の組立手順を示す説明図である。 本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造の作用説明図である。 本発明に係る別実施の形態の車両用リヤサスペンション支持部構造の分解斜視図である。 本発明に係る別実施の形態の車両用リヤサスペンション支持部構造の断面図である。 本発明に係る別実施の形態の車両用リヤサスペンション支持部構造の作用説明図である。 特許文献1の図2の再掲図である。 特許文献1の図1の再掲図である。
符号の説明
10…車両、12,120…アンダボデー、30…車両のスペアタイヤ取付構造、31…車体フロア、32…スペアタイヤ、34…補強プレート、35…鍔部、36…胴部、37…鍔付きナット、39…取付けねじ、41…クロスメンバ、45…ビード、60,110…車両用リヤサスペンション支持部構造、63,113…リヤサスペンション、88…支持ブラケット、89…補強板、91,115…ボルト、116…支持フレーム、117…ナット部材。

Claims (1)

  1. アンダボデーに取付けることでリヤサスペンションを支持する支持ブラケットと、この支持ブラケットに所定の距離を確保して取付けることでの剛性を向上させる補強板と、これらの補強板及び支持ブラケットに介在させることで前記リヤサスペンションを取付けるボルトを貫通させるカラー部材と、を備える車両用リヤサスペンション支持部構造の組立方法において、
    前記カラー部材の一端を前記支持ブラケットにプロジェクション溶接し、前記カラー部材の他端を前記補強板の孔から貫通させて補強板から突出させ、所定の距離を確保して前記支持ブラケットに前記補強板をプロジェクション溶接し、前記カラー部材の中間を前記補強板の貫通孔の廻りに溶接したことを特徴とする車両用リヤサスペンション支持部構造の組立方法
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