JP4015085B2 - 車両用リヤサスペンション支持部構造の組立方法 - Google Patents
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実用の車両用リヤサスペンション支持部構造は、インナ側パネル若しくはアウタ側パネルのどちらかにカラー部材を溶接などで取付けるようにすれば実用上十分であった。
特許文献1の車両用リヤサスペンション支持部構造は、図15において、サイドメンバ1を、サイドメンバアウタパネル(アウタ側パネル)4、サイドメンバインナパネル5及びサイドメンバレインフォース(インナ側パネル)6から構成したものであって、サイドメンバアウタパネル4に段付きワッシャ11でスチール製カラー(カラー部材)8を取付け、サイドメンバレインフォース6にリテーナナット7を取付け、このリテーナナット7にボルト3をねじ込むことでサイドメンバ1に図16に示すサスペンションフレーム2を固定するものである。
また、特許文献1の車両用リヤサスペンション支持部構造では、スチール製カラー(カラー部材)8に倒れが生ずることもあり、組付けるときの精度管理に注意を払わなければならないという欠点があった。
すなわち、カラー部材の一端を支持ブラケットにプロジェクション溶接し、カラー部材の他端を補強板の孔から貫通させて補強板から突出させ、所定の距離を確保して支持ブラケットに補強板をプロジェクション溶接し、カラー部材の中間を補強板の貫通孔の廻りに溶接することで、補強板に隙間を発生させたり、デフォーム(変形)を発生させたりすることなくカラー部材を組付けるようにする。
図1は本発明に係る構造を採用した車両の斜視図であり、10は車両、11は車体、12はアンダボデー、13はフロントバンパ、14はフロントグリル、15は前照灯、16はボンネット、17はフロントフェンダ、18は前輪、19はドアミラー、21はルーフ、22は前ドア、23は後ドア、24は後輪、25はリヤバンパ、26はステアリング、である。
補強プレート34は、鍔付きナット37の胴部36を貫通させるためのプレート貫通孔44と、補強プレート34自体の剛性を向上させるビード45とを形成した。
ホルダ38は、取付け取付けねじ39を貫通させるねじ貫通孔46と、スペアタイヤ32を押える押え部47とを備える。
なお、クロスメンバ41は、アンダボデー12(図1参照)の左右のリヤロアフレーム61,61に両端を支持させた部材であることを示す。
この結果、車体フロア31に対する補強プレート34の溶接箇所や補強プレート34に対する鍔付きナット37の溶接箇所を少なくすることができる。
補強プレート34に、剛性の向上を図るためのビード45を形成することで、補強プレート34の板厚を薄くすることができる。
しかし、車両のスペアタイヤ取付構造210では、ナット213が車体フロア211の下方に位置させたので、ナット213に取付けねじ214をねじ込むときの作業性が悪い。
また、車体フロア31から鍔付きナット37の先端を突出させたので、鍔付きナット37に取付けねじ39をねじ込むときの作業性がよい。すなわち、取付けねじ39をナットにねじ込むときの視認性の向上を図ることができる。
図5は本発明に係る車両用リヤサスペンション支持部構造の分解図であり、車両用リヤサスペンション支持部構造60は、アンダボデー12のリヤロアフレーム61にサスペンション支持部62を設け、これらのサスペンション支持部62にリヤサスペンション63をスイング可能に支持するための構造である。
トレーリングアーム67は、サスペンション支持部62(図5参照)にスイング自在に取付けるブッシュアッセンブリ71と、クッションアブソーバ65を取付ける取付け部72と、コイルばね66を受けるコイルばね受け部73と、ブッシュアッセンブリ71を取付けるホルダ部74,74(下側の74は不図示)と、からなる。
図7において、ブッシュアッセンブリ71は、インナパイプ75と、このインナパイプに一体的に取付けたゴムブッシュ76と、このゴムブッシュの外側に一体的に取付けたアウタケース77と、からなる。
また、ブッシュアッセンブリ71は、トレーリングアーム67のホルダ部74,74にアウタケース77を溶接したものである。
サスペンション支持部62は、サイドボデー81を構成するアウタパネル82と、サイドボデー81を構成するインナパネル83と、L字補強材84を介してインナパネル83に取付けたナット85と、インナパネル83の内側に取付けたリヤロアフレーム61と、このリヤロアフレーム61の端部を挟むようにインナパネル83に取付けたインナ補強材87と、リヤロアフレーム61にとりつけることでトレーリングアーム67を支持する支持ブラケット88と、この支持ブラケット88に所定の距離(空間)S1を確保して取付けることでの剛性を向上させる補強板(補強プレート)89と、これらの補強板89及び支持ブラケット88に介在させることでトレーリングアーム67を取付けるボルト91を貫通させるカラー部材92と、から構成する。
支持ブラケット88は、補強板89に対して所定の距離S1を確保するための凹部97と、ボルト91を貫通させる孔98とを形成したものである。
カラー部材92は、一端を支持ブラケット88に溶接し、他端を補強板89から突出させ、中間を補強板89に溶接した。
(a)において、支持ブラケット88、カラー部材92及び補強板89を用意する。
(b)において、支持ブラケット88の孔98の中心にカラー部材92を合わせ、支持ブラケット88にカラー部材92をプロジェクション溶接する。
(d)において、補強板89の貫通孔96の廻りにカラー部材92を溶接する。この結果、支持プレート88、カラー部材92及び補強板89の3部品に無理な力をかけることなく結合することができる。
(a)において、車両用リヤサスペンション支持部構造230は、支持ブラケット231にカラー部材232を溶接し、このカラー部材232に補強板(補強プレート)233の孔234の中心を合わせて支持ブラケット231に補強板233を溶接したものである。
従って、支持ブラケット231の凹部235の深さのばらつきとカラー部材232の高さのばらつきによっては、カラー部材232と補強板233との間に隙間T1が発生することがある。この隙間T1が発生するとボルト236の締付け力が不十分であったり、ボルト236の締付け力にばらつきがでることがあり、好ましいことではない。
さらに、支持ブラケット88や補強板89廻りの錆やきしみ音の発生を防止することができる。
トレーリングアームホルダ114は、リヤサスペンション113のトレーリングアーム125をスイング可能に取付けた部材であり、サスペンション支持部112にボルト115,115で固定する部材である。
支持フレーム116は、リヤロアフレーム111に対して所定の距離S2を確保するための凹部119,119と、ボルト115を貫通させる孔121,121を備える。
ナット部材117は、一端に形成したフランジ部122を支持フレーム116に溶接し、他端をリヤロアフレーム111から突出させ、中間をリヤロアフレーム111に溶接したものである。なお、124,124はトレーリングアームホルダ114のボルト貫通孔である。
(a)において、車両用リヤサスペンション支持部構造240は、アンダボデー250のリヤロアフレーム241にナット部材247,247を溶接し、これらのナット部材247,247に支持フレーム246の孔248,248を合わせ、リヤロアフレーム241に支持フレーム246を溶接したものである。
すなわち、ナット部材117の一端を支持フレーム116に溶接し、ナット部材117の他端をアンダボデー120のから突出させ、ナット部材117の中間をアンダボデー120に溶接することで、アンダボデー120(リヤロアフレーム111)に隙間を発生させたり、デフォーム(変形)を発生させたりすることなくナット部材117を組付けることができる。
ナット部材117の一端に支持フレーム116に溶接するためのフランジ部122を備えることで、支持フレーム116に対するナット部材117の倒れの防止を図ることができる。
であってもよい。
本発明車両用リヤサスペンション支持部構造110は、図12に示すように、リヤロアフレーム111(アンダボデー120)に支持フレーム116を取付けたが、これに限るものではなく、リヤロアフレームは任意の車体側のフレームであってもよい。
Claims (1)
- アンダボデーに取付けることでリヤサスペンションを支持する支持ブラケットと、この支持ブラケットに所定の距離を確保して取付けることでの剛性を向上させる補強板と、これらの補強板及び支持ブラケットに介在させることで前記リヤサスペンションを取付けるボルトを貫通させるカラー部材と、を備える車両用リヤサスペンション支持部構造の組立方法において、
前記カラー部材の一端を前記支持ブラケットにプロジェクション溶接し、前記カラー部材の他端を前記補強板の孔から貫通させて補強板から突出させ、所定の距離を確保して前記支持ブラケットに前記補強板をプロジェクション溶接し、前記カラー部材の中間を前記補強板の貫通孔の廻りに溶接したことを特徴とする車両用リヤサスペンション支持部構造の組立方法。
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